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深部静脈 血管を内側から レーザー焼灼し “つぶれた”状態にする 下 肢 静 脈 瘤 の 症 状 日帰りでのレーザー治療 血管弁の不調で発生 患者の多くは女性 ● ● ● ● ● カテーテルを挿入して… ● 福岡和白病院 心臓血管外科 あります。赤くはれて痛くなったり、 皮 膚 の 色 が 少 し 赤 黒 く な っ た り し、 それに伴って湿疹みたいなものが出 てかゆくなることもあります。大き な静脈瘤が皮膚のすぐ下にあるよう な場合、潰瘍ができたりすることも ありますね。 検索 福岡和白リハビリテーション学院 http://www.fukuokawajiro-reha.jp 静脈内部を焼くレーザー 眠っている間に終了 治療法は ―― 静脈瘤を起こしてしまった静脈を 元に戻すことはできません。足には 別に深部静脈がありますので、皮膚 に近い静脈はなくなっても健康に大 きな支障はありません。そこで治療 の基本はその静脈を抜くか、つぶす かしてなくしてしまうことなんです。 レーザー治療は、点滴の針より少 し大きめの針を静脈に刺し、先端か らレーザーが出る細いカテーテルを 針の穴から挿入し、静脈内の必要な 箇所まで延ばします。そして、レー ザーを出しながらカテーテルを手前 に引いてくると、瞬時に静脈を内部 から焼いてしまいますので血管はそ の場でつぶれます。つぶれた血管は 時間の経過とともに細くなり、最後 は消滅します。 レ ー ザ ー 治 療 の 対 象 と な る の は、 最短3回の外来で治療可能 太ももの付け根から足首まで通って い る「 大 伏 在 静 脈 」 、ひざの裏側か 静脈にうっ血が起こるので、妊娠が ら出てアキレス腱まで伸びている 下肢静脈瘤のきっかけになることが 「 小 伏 在 静 脈 」 な ど で す。 治 療 は 静 あります。 脈麻酔で行われますので、患者さん 症状は ―― が眠っている間に終わります。 足 が だ る い、 重 た い と 感 じ た り、 静脈内には一方通行の弁があちこ 夜中につったりすることが多いよう レ ー ザ ー 治 療 は 入 院 の 必 要 が な く、日帰りで治療が受けられます。 ちにあり、血液が逆流しない仕組み です。むくみ、ジンジンする感じも になっています。ところが、何らか の 理 由 で 弁 が 故 障 す る と、 逆 流 し た血液が静脈にたまりがちになりま す。「うったい」といわれる状態です。 長年続くと静脈内の血液が多くなっ 治療時間は 分~1時間 て血管への圧力が通常より大きくな 検査をし、心電図を取ることになり り、静脈が少しずつ膨らんで大きく ます。 なってくるのです。これが静脈瘤の 一般的なレーザー治療の流れは 外 来2 回 目 に 治 療 が 行 わ れ ま す。 ―― 発生メカニ 外 来 1 回 目 は、 問 診 と 診 察 で す。 治療自体は 分から1時間で済みま ズムです。 超 音 波 検 査 で、 ど こ か ら、 ど れ く すが、麻酔がとれ、自分で歩くこと 女性の場 ができるようになるまで休んで、そ ら い 血 液 が 逆 流 し て い る か を 調 べ、 合、妊娠し レ ー ザ ー 治 療 の 可 否 を 判 断 し ま す。 の 後 に 帰 宅 と い う こ と に な り ま す。 て大きく 深 部 静 脈 の 血 流 が 悪 か っ た り、 詰 弾性ストッキングを着用します。 なった子宮 まったりしている場合や治療中の病 外来3回目は、治療に問題があれ が静脈を圧 気をお持ちの方には施術できないこ ば 翌 日、 問 題 が な け れ ば 1、2 週 間 迫し、それ ともあります。レーザー治療が可能 後に病院に行き治療効果を確認して より下方の と判断されると、採血、レントゲン もらいます。 手術後 30 日帰りレーザー治療 下肢静脈瘤はどんな病気ですか ―― 立っているときに、ひざからふく らはぎにかけての皮膚近くにある静 脈がうっ血し、ぼこぼこと盛り上が り蛇行してくる病気です。静脈が正 常より太く膨らんで青く透けて見え るようになります。 なぜ起きるのでしょうか ―― 心臓から動脈を通って下肢へ送ら れた血液は、静脈を通って再び心臓 へと戻っていきます。立ったり歩い たりしているときは、足の筋肉が収 縮し、ポンプのような役目をして心 臓までの1㍍近い落差を押し上げて いるわけです。 30 小伏在静脈 (表在静脈) 樋口 真哉 氏 手術前 立っているとき、ひざからふくらはぎにかけての皮膚近くに ある静脈が太く浮き出たり、こぶのように膨れあがったりする 病気、それが下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)です。男 性より女性に多く、加齢とともに発生頻度は高くなり、立ち仕 事をする人に多くみられるそうですが、日帰りでのレーザー治 療が働く人たちに注目されています。 「医療法人財団 池友会 福岡和白病院」心臓血管外科の樋口真哉医師に病気とレーザー 治療法などを伺いました。 大伏在静脈 (表在静脈) 足が重い・だるい・疲れやすい 夜間の筋肉のこむら返り 足のむくみ かゆみ・湿疹 足の色が赤黒くなる・皮膚が硬くなる 赤くはれたり熱感があって痛みがある 足の血管が浮き出してぼこぼこと膨れている ● 正常な弁 血管内の弁が壊れると 血液の逆流が 起こる 下肢静脈瘤 働きながら治療も