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日本語学習支援 - 京都府国際センター

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日本語学習支援 - 京都府国際センター
公益財団法人
京都府国際センター
Kyoto Prefectural International Center
74
Vol.
2015 年 春 号
1
外国人住民に対する 日本語学習支援
モデル日本語教室、ボランティア支援
∼外国人住民と共生するための基盤づくり∼
南北に長く伸びる京都府では、外国人住民が広い地域に
分散して住んでいるため、外国人住民にとって生活の基
盤となる日本語の習得やそのサポートを行うボランティ
アの活動においては、外国人住民が多く集まる地域と課
題も異なるものとなってきます。
当センターでは、地域の国際化協会や日本語教室等と連
携し、各地の課題を踏まえながら外国人住民と共生する
ための基盤づくりを進めるため「日本語学習支援」に取
り組んでいます。
■モデル日本語教室 第3期を新規開催
外国人住民が生活に必要な日本語を習得する機会を提供する
とともに、各地の地域日本語教室の「モデル教室」とするた
め、当センターで日本語教室を開催しています。今回、ニー
ズにこたえて、年2期(春夏と秋冬)に加え、第3期を開催
しました。
■日本語学習支援ボランティア研修会の開催
主に京都府南部地域で活動している日本語学習支援ボラ
ンティアの方々を対象に、日本語指導に関する知識やノ
ウハウを高めてもらうため研修会を開催しました。
期間:1月26日∼2月26日(月・木)計10回
場所:京都府国際センター 内容:基礎クラス
協力:京都「えき」日本語教室
参加:29名(中国6名、
フィリピン、
タイ、
イギリス、
フランス 以上各3名、
アイルランド2名、
韓国、
台湾、
ラオス、
エジプト、
イスラエル、
モーリシャス、
ドイツ、
ポーランド、
アメリカ 以上各1名)
■日本語教室のための広報研修会の開催
府内各地で活動する地域日本語教室が、地元の外国人住
民に向けてわかりやすく情報を発信し日本語学習機会の
提供に結びつけるため、広報研修会を開催しました。
月日:1月31日(土)
場所:京都府国際センター
共催:京都にほんごRings
内容:「あなたの教室の広報は?」
(講演とワークショップ)
参加:9教室 17名
期間:1月17日(土)∼2月14日(土)計4回
場所:城陽市(文化パルク城陽)
共催:城陽市国際交流協会
協力:(公財)京都日本語
教育センター
内容:「日本語は名詞が
ポイント」ほか
参加:35名
■各地の日本語学習支援活動に協力
府内各地で行われる日本語学習支援活動に対して、企画、
実施会場提供などの協力を行いました。
◇「日本語教育研修会」
主催:京都「えき」日本語教室
月日:2月21日(土) 場所:京都府国際センター
◇「日本語教室ボランティア入門・初級講座」
主催:南丹市国際交流協会、亀岡国際交流協会、
京丹波町国際交流協会
月日:2月22日(日) 場所:南丹市国際交流会館
2
多文化共生と国際理解
京都府国際交流員として当センターに勤
務するボナミ・アリス交流員(フラン
ス・ボルドー出身)は、当センター主催
事業でセミナー等を企画実施するほか、
府内の市町村、国際化協会、学校、公的
団体からの派遣依頼にこたえて、各地で
多文化共生の大切さを学ぶプログラムを
実施しています。
今後とも府内各地で機会を得て、多文化
共生推進に寄与したいと思います。
■多文化共生セミナーの実施
京丹後市の市民の方々を対象に、フラン
スの多文化共生社会について紹介し、続
いて、異文化交流にとって欠かすことの
できない「コミュニケーション」につい
て、ゲームを通してその大切さとむずか
しさを参加者に体験してもらいました。
日時:2月25日(水)14:00∼16:00
場所:京丹後市(峰山地域公民館)
共催:京丹後市国際交流協会
参加:12名
当センター国際交流員の活動紹介
◆異文化理解サロンの開催風景(当センター内)(写真左から)
世界の教育制度∼フランス、アメリカ、台湾∼(4月)
京都府のALTが語る日本の英語教育(6月)
英国におけるスコットランド∼現状、課題、これから歩む道∼(9月)
◆フランスサロンの開催風景(当センター内)(写真左から)
ボードゲームで遊んで、フランス語とフランス文化を学ぶ(5月)
映画撮影による地域の振興と国内外PR(7月)
フランスにおける日本文化∼フランス人から見た日本∼(2月)
◆学校や市町村国際化協会への派遣 (写真左から)
国際理解講座(10月 京都文教短期大学附属小学校)
国際理解教育・文化交流(10月 京都府立城陽高等学校)
講演&料理教室(12月 大山崎町国際交流協会)
☞ 当センター国際交流員の派遣について http://www.kpic.or.jp/
3
多文化共生の推進
在留資格等についての説明・相談会の開催
外国人住民にとって在留資格制度は非常に重要な事柄に
なりますが、外国人住民に接する日本語学習支援ボラン
ティアにとっても、制度の概要を正確に理解することは
活動の助けになります。
今回は、入管申請取次行政書士を講師に迎えて、在留資
格制度の基本、今年から順次施行されている制度変更の
概要、うっかり間違ってしまう留意点等について説明を
受け、その後、外国人住民からの個別相談に対応しまし
た。
日時・場所:
2月24日(火)13:30∼16:30 亀岡市(ガレリアかめおか)
3月 6 日(金)18:00∼20:00 南丹市(南丹市国際交流会館)
参 加:
日本語教室のボランティア、市町村国際化協会職員等 28名
外国につながる子どもとその保護者の支援
Q1
クイズに答えてみてください!
京都府内の公立中学校で、
「日本語指導が必要な
児童生徒」
(※)
は、何人ぐらいいるでしょうか?
最も近い人数を選んでください。
① 50人 ② 100人 ③ 200人
(※)日本語指導が必要な児童生徒
日常会話が十分にできない児童生徒だけ
でなく、日常会話ができても学年相当の
「学習言語能力」が不足し学習活動への
参加に支障が生じている生徒のこと
定住する外国人住民が増え、また母国から子どもを呼
び寄せる等、外国につながりを持ち国籍や文化、習慣
等に多様な背景を有する子どもたちが増えています。
外国につながる子どもたちは、公立学校に通ったり高
校受験を目指して勉強する一方、日本語が理解できな
かったり、会話はできても学習に使う言葉を理解でき
ないことが多く、制度や文化、習慣の違いにも戸惑い
ます。保護者にとっても、状況は同じです。
■支援者、ボランティアの方々が活動の質を高める
ことのできる研修会の開催
当センターでは、各分野の専門家や経験者を講師
に招いて研修会を開催し、支援者等が多面的な知
見、スキルを身につけ活動を円滑に進めることが
できるようサポートしています。
◇実施例:外国につながりをもつ子どもや保護者の
直面する課題/課題解決のための地域の取り組み事
例の紹介/外国人児童生徒のための「JSL対話型ア
セスメントDLA」/教育分野における通訳とは?
☞ http://www.kpic.or.jp/fumin/kyoiku/kenshu/
1
A ②
100 人 ⇒ 正確には、110 人です。
参考:小学校では 272 人、高等学校では 26 人
(平成 24 年度文部科学省調査)
文科省では、子どもの日本語能力を把握するための「対話
型アセスメント」を開発し、マニュアルを HP に掲載して
います。
☞ 外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003/
1345413.htm
Q2
外国につながる子どもの「日本語能力の習得」に
関する記述です。選択肢より選んでください。
1 対 1 の場面での日常的で具体的な会話をする
口頭能力を「( イ )_言語能力」、教科等の学
習場面で求められる情報を入手・処理し、それを
分析・考察した結果を伝えるような思考を支える
言語の力を「( ロ )_言語能力」と言う。
( イ ) ①日常 ②生活 ③会話
( ロ ) ①分析 ②思考 ③学習
そのため、学校生活や学習の場面で通訳や母語の支援
を行うことが必要になっていますが、学校や日本語教
室にとっても予期せずに子どもを受け入れる状況もあ
り、公的な支援制度が及びづらい現状にあります。
当センターでは、学校現場で関心をもって取り組んで
おられる先生方や地域の支援者の方々と連携しなが
ら、子どもたちにとって多様で柔軟なサポートを得る
環境が整備されるよう取り組みを進めています。
■学校関係者や支援者のための情報整備
センターでは、主に学校関係者や支援者に向けて
有益な情報を整備し、効率的、効果的に活動して
いただけるようサポートしています。
◇日本の学校生活ガイダンス資料
(イラストや写真を多用し9言語で作成)
☞ http://www.kpic.or.jp/shichoson/kyoiku/jslg.html
◇その他、子どもの言語発達に関する保護者向けパ
ンフレット(多言語)、子どもの指導・支援の際
に参考にして頂く教員・地域の支援者向けに冊子
を作成中です。
( イ ) ② 生活 ( ロ ) ③ 学習
A2
外国につながる子どもが、日本語による日常会話
ができるようになると、
「日本語ができるようになっ
た」と周囲は思いがちです。しかしながら、授業
中に使われる「学習言語能力」の習得には、「生
活言語能力」の習得から、まだ何年もかかります。
授業で使われる日本語の理解不足から授業につい
ていけず、学力低下につながっていく可能性もあ
るため、子どもの言語能力を様々な側面から把握
し、計画的に支援をしていく必要があります。
4
留学生支援
相談対応/国際人財ラウンド・テーブルの開催
∼企業との交流会を開催し、就職・キャリア形成を支援∼
当センターでは、留学生等支援員が、京都に学ぶ留
学生の様々な相談ごとに対応し、なかでも日本での
就職を考える留学生に向けて早い段階から支援を
行っており、日本の企業や就職活動について留学生
に理解を深めてもらうための体系的なプログラムと
して「国際人財ラウンド・テーブル」を実施してい
ます。内容は、ガイダンス、研修会、企業との交
流・情報交換会等で、平成26年度も数多くの留学生
に参加いただきました。
ガイダンス風景
◆日本での就職活動に向けたガイダンス
出張ガイダンス/7回・6大学 留学生128名が参加
中堅大学向けガイダンス/1回 留学生10名が参加
交流・情報交換会風景
◆企業や産業について学ぶ研修会
7回 留学生80名、企業7社が参加
◆企業との交流・情報交換会
7回 留学生140名、企業32社が参加
◆未就職者、内定者のためのセミナー
2回 留学生21名が参加
研修会風景
セミナー風景
京都府国際センターからのお知らせ
■外国人住民のための日本語教室(モデル日本語教室)
期間:基礎クラス 平成27年5月7日(木)∼7月13日(月) 毎週月・木曜日
会話クラス 平成27年5月9日(土)∼7月11日(土) 毎週土曜日
時間:10:15∼12:30 場所:京都府国際センター 参加料:基礎クラス 6,000円、会話クラス 4,000円
定員:各クラス 15名程度 ☞http://www.kpic.or.jp/
■ビザ相談(協力:京都府行政書士会)
■留学生等のための相談窓口
外国人住民の出入国管理に関する手続き等について、相談に
留学生の生活相談や日本でのキャリア形成について相談に
応じ問題解決を支援しています。
応じています。
日時:毎月第4日曜日 13:00∼16:00(要予約)
日時:毎週 水・土・日曜日 10:00∼17:00
場所:京都府国際センター
場所:京都府国際センター
言語:日本語
言語:日本語
*通訳の手配が可能です(事前調整が必要)
*通訳の手配が可能です(事前調整が必要)
9 階 京都府国際センター
To 9th Floor KPIC
N
地下鉄 Subway
ジェイアール
京都伊勢丹
JR Kyoto
Isetan
JR 京都駅 中央改札口
JR Central Gate
京都総合観光案内所
Kyoto Tourist
Information Center
SUVACO
JR 京都駅 西改札口
JR West Gate
京都駅 JR Kyoto Sta.
近鉄 改札口
Kintetsu Gate
新幹線 改札口
JR Shinkansen Gate
八条口 Hachijo guchi
公益財団法人
京都府国際センター
〒600-8216 京都市下京区烏丸通塩小路下ル 京都駅ビル 9 階(南北自由通路駅ビル南エレベーター利用)
Tel : 075-342-5000
Fax : 075-342-5050 E-mail: [email protected]
http://www.kpic.or.jp/
http://www.facebook.com/kpic.kyoto
開館時間/午前 10 時∼午後 6 時
休館日/毎月第 2・第 4 火曜日、祝日、年末年始(12/29 ∼ 1/3)
公益財団法人 京都府国際センター NEWS Spring 2015 平成 27 年春号 第 74号 編集・発行/公益財団法人 京都府国際センター Kyoto Prefectural International Center
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