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目次 ・IAQ (Indoor Air Quality)工 法 P1 ・ダクトクリーニング要項(基本仕様) P2 ・施工機材仕様書 P3 ・ダクト点検口器具(IAQポート) P4 ・ファイバースコープによるダクト内部状況調査 P5 ・ダクト内部汚染度調査 事例 P6 ・堆積粉塵量測定 事例 P7 ~P 8 ・ダクトクリーニング施工 事例 P9 ~ P13 ・チャンバー内内貼材の更新 事例 P14 ・回収される粉塵の例 P15 ・微小害虫検査 事例 P16 ・粉塵付着菌検査 事例 P17 一定間隔でダクトに取り付けられたIAQポートよりエアーウィップ (清掃具)をダクト内に挿入し、 コンプレッサーからの圧縮空気をエアーウィップの細いチューブに送り込むとその先端は激しく踊り、 ダクト内を強く叩きます。この操作でダクト内に溜まっているホコリを強制的に飛散させ、ダクト幹部に 取り付けられた強力な集塵機によって吸引し回収します。 吹出口器具及びIAQポートより工業用ファイバースコープなどを投入して、ダクト 内部状況を調査・撮影し、現状の把握をします。調査した内容は、調査報告書を作成し 提出させて頂きます。 施工方法 ① 養生 室内の防塵のために、机及び機械類の上にビニールシートを現場全面に敷きつめる。 ② IAQポートの取付け ダクトにポートを取り付ける為、天井点検口を利用して行う。 図面上で予め設定した位置に、電動ドリルで直径36mm の開口をする。その開口部に同じ 直径のIAQポートを取り付ける。このポートにはアルミ製のネジ蓋がセットされている。 ポートはダクトに沿って必要箇所に約5m ~10m 程度の間隔で取付ける。 ③ 吹出口の養生 a.全吹出口(アネモ・VHS等)の器具を取り外す。 (作業後復旧する。 ) b.吹出口をシャッター、ビニール等で密封し、末端を開放する。 c.取り外した吹出口器具を洗剤を使用して洗浄し、乾燥する。 ④ クリーニング方式 a.空調機付近にリミットターボファン方式の大型吸引機を設置し、ダクト開口部と直 結してダクト内部の空気を強制吸引する 。 b.空気吸引と同時にウィップ清掃を行う。 ウィップ清掃とはIAQポート及び、各吹出口より先端にゴムチューブを装着した エアーホースを挿入しコンプレッサーで圧縮したエアーをこのホースに通すことに より先端のゴムチューブを激しく躍らせる。ゴムチューブで壁面を強打することに よりダクト内の粉塵を飛散させる。この場合ウィップ作業には、ダクト系統の末端 より根元に向けて行う。 c.ダクト内に飛散した粉塵は吸引機に集塵される。 ⑤ ダクト内の確認 クリーニング前と、クリーニング後の撮影及び粉塵量の測定を行う。 ⑥ かたづけ 復旧後、室内の養生を取外し、室内の清掃を行う。 ⑦報告書の作成 a.作業内容(写真説明) b.堆積粉塵量の測定(1.0g/㎡未満) c.回収した粉塵の分析 d.回収した粉塵の微生物検査(真菌・ダニ) e.ダクト内のクリーニング前後写真 f.作業結果の所見及び考察 ダクト点検口器具(IAQポート) IAQポート 直付けポート 取り付け例 IAQ ポートの役割 1. ダクトクリーニングの為の清掃点検口としてダクトに 36mm の穴を開け点検口を作成します。この点検口 よりウィップホースを挿入して、ダクトクリーニングを行います。 2. 清掃前に点検口よりファイバースコープを挿入してダクト内の現状を撮影・確認し、ダクト清掃後も同一場 所にて撮影を行いクリーニング後の清浄状態を確認致します。 3. 今後はこの点検口を利用して、ファイバースコープによるダクト内汚染状況を継時的に把握する場合に使用 致します。 測定箇所 クリーニング前 クリーニング後 堆積粉塵量 堆積粉塵量 (g/㎡) (g/㎡) 9.20 0.40 16.80 0.60 AHU-5系統 6F機械室内 6F-Aポイント AHU-6系統 7F室内 7F-Aポイント IAQポート取り付け ウィップ清掃(IAQポートより) ウィップ清掃(IAQポートより) アスペルギルス属(Aspergillus.spp) 清酒、泡盛、味噌、醤油などわが国の醸造飲食品の製造に利用されるこうじ用の真菌の1つがアスペルギルス属 である。自然界に広く分布し、分類の上では完全型のものは子のう菌類に分類されるが、無性胞子のみを生ずる不 完全世代のものが多いので不完全菌類に大部分包括されている。菌叢は白、黄、緑、褐、黒色と多様である。代表 菌種としてはアスペルギルス・オリーゼ(Asp.oryЛae)(黄こうじ菌、日本こうじ菌) 、アスペルギルス・ニガー (Asp.niger) (黒麹かび)、アフラシトキシン生産かびのアスペルギルス・フラプス(Asp.flavus) 、アスペルギル ス・パラシティカス(Asp.parasiticus)もこの属に含まれている。 トリコデルマ属(Trichoderma.spp) つちあおかびといわれ、菌叢は濃緑色の分生子が樹枝状に着生し小塊を形成する。房状の白い気菌糸が分生子柄 より高く突出するため鮮やかな緑色を呈する。菌糸,分生子柄とも隔壁をもつ。有機質に富んだ土壌に多く、木材 にも発生する。キノコ栽培用ほだ木にしばしば繁殖して害を与えるが、セルラーゼ力が強いのでこの酸素の生産に 用いられる。代表的菌種はトリコデルマ・ビリデー(T.viride) である。発育温度域0~ 37℃、発育最適温度2 0 ~ 28℃。