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出版文化国際交流会会報 194

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出版文化国際交流会会報 194
出版文化国際交流会会報
Bulletin of Publishersʼ Association for Cultural Exchange(PACE)
, Japan
194
平成 26 年
(2014)
10 月
主な内容
2014 年度定時総会報告
Ⅰ 役員改選 新会長就任
国際ブックフェア、現場からの報告
……………………
Ⅱ 2013 年度の事業報告・決算報告 ………
❶. 国際ブックフェアへの参加
❷. 広報活動
…………
……………………………………
❸. その他関連活動
…………………………
❹. 2013 年度参加した国際ブックフェア一覧…
❺. 2013 年度の決算報告
…………………
1 第 17 回リガ国際図書展 ………………………… 8
2 第 21 回東京国際ブックフェア ……………… 14
3 第 20 回ソウル国際ブックフェア …………… 15
4 第 66 回フランクフルト・ブックフェア
5 〈速報〉 ………………………………………………… 16
5
6
理事
高杉 昇(家の光協会)
理事
舘野 晳(出版ジャーナリスト)
理事
野間省伸(講談社)
理事
早川 浩(早川書房)
監事
小峰紀雄(小峰書店)
監事
高澤良徳(高澤良徳税理士事務所)
2014 年度定時総会を開催した。主な議題は 2013 年
顧問
松前達郎(東海大学出版部)
度の事業報告、同決算報告、及び任期満了に伴う役員
顧問
渡邊隆男(二玄社)
2014 年度定時総会報告
Ⅰ.役員改選 新会長就任
去る 5 月 21 日(水)
、日本出版クラブ会館にて、
[五十音順、敬称略]
改選の件。承認された事業報告、決算報告については
ここで概要を掲載した。詳細については本会ホーム
竹生修己会長就任挨拶
ページ若しくは総会時に全会員宛にお送りした資料を
出版文化国際交流会は昨年の
参照いただきたい。
役員改選については江草忠敬会長、
2013 年 10 月に創立 60 周年を迎え
山口雅己副会長に代わって新たに池田和博(丸善出
ましたが、これは偏に会員社、関係
版)
、
黒田拓也(東京大学出版会)の両氏が理事に就任、
省庁、内外の諸団体からの多大なご
他の理事及び監事は重任となった。
協力の賜物であると改めて厚く御礼
また総会終了後に招集された理事会にて会長、副会
を申しあげます。
長、専務理事の互選が行われ、以下の体制となった。
本会はわが国出版物の海外普及促進を目的として、
独立行政法人国際交流基金との共催で年間凡そ十数件
会長
竹生修己(オーム社)
の国際ブックフェアに参加することをはじめ、様々な
副会長
竹内和芳(祥伝社)
事業活動を行っております。特に国際ブックフェアへ
副会長
池 田 和 博(丸善出版)
の参加はフランクフルト・ブックフェアを筆頭に南米
専務理事 横手多仁男(出版文化国際交流会)
のブエノスアイレス、
サンパウロから東欧のモスクワ、
理事
相賀昌宏(小学館)
ベオグラード、さらには中東地域のリヤド、テヘラン
理事
金原 優(医学書院)
等、広範囲に及んでいます。
理事
金平 聖之助(元大妻女子大学教授)
申すまでもなく今日の日本の出版界を取り巻く環境
理事
黒田拓也(東京大学出版会)
には大変厳しいものがあります。そこには電子書籍に
理事
斎藤正義(帝国書院)
代表される高度情報化社会の到来、さらには少子化問
1
題、活字離れ、図書館予算・小売書店の減少等、様々
第 19 回ソウル国際ブックフェア、及び第 65 回フラ
な問題が見受けられます。
ンクフルト・ブックフェアでは単独出展社のお世話と
しかしながら、海外に目を転じますと、言語・形態
共に独自ブースを設け、日本の出版文化発信の中心的
を問わず時空、国境を超えてコンテンツを伝える出版
役割を果たしました。今回のフランクフルト・ブック
物、特に質の高い体裁と内容を有するわが国出版物は
フェアはテーマ国が「ブラジル」として開催されまし
多くの国際ブックフェアで歓迎されます。ここに出版
た。本会は昨年と同様、6 号館 2 階に日本会場を構成
界の進むべき方向性の一つがあり、本会の果たすべき
し、例年通り日本インフォメーション・センターを設
役割があるものと確信いたします。
置し、来場者からの様々な要請、問合わせに応接しま
この度、江草忠敬前会長の任期満了に伴い 7 代目
した。また共同展示場を設け、出版梓会、自然科学書
の会長に就任いたしました。初代からの方々を列記い
協会、大学出版部協会の出版 3 団体、コーナー出展
たしますと、下中弥三郎(平凡社)
、野間省一(講談
社からの出展図書を、国際交流基金予算により購入の
社)
、
服部敏幸(講談社)
、
松前達郎(東海大学出版部)
、
英文版日本関連図書などと共に展示・紹介しました。
広報活動としましては、2010 年 4 月以来休刊して
渡邊隆男(二玄社)
、江草忠敬(有斐閣)の諸氏とな
ります。本会の創立に関わられた先達者の熱意と慧眼
いた会報を復刊しました。今後は年 2 回の刊行を実施
に、また後を継がれた多くの方々のご努力に敬意を表
する予定です。またホームページの拡充を図るととも
しつつ、本会の名称が示す理念の実現に向けて出版物
に、国際交流基金と共同発行の英文版・日本出版界の
実用ガイド Practical Guide to Publishing in Japan
の国際交流事業に微力を尽くしてまいりたいと存じま
す。会員社、関係諸団体の皆さまの変わらぬご理解・
2014-2015 を発行しました。本会が出展参加する国
ご協力を賜りますよう心よりお願い申しあげます。
際ブックフェアで重点的に配布します。
国際ブックフェア関連事業では、海外出版事情視察
団の編成をフランクフルト・ブックフェアの開催時期
Ⅱ.2013 年度の事業報告・決算報告
にあわせて実施いたしました。
1993 年より導入の納本制度は、会員の皆さまのご
はじめに
理解、ご協力をいただき本年度も確実に実施され、心
日本経済全般については比較的明るい見通しが報じ
より感謝申しあげます。この納本制度による特別賦課
られていますが、出版界を取り巻く環境には、さまざ
会費は、わが国の出版文化の紹介事業に有効に活用さ
まな施策にもかかわらず、
なお厳しいものがあります。
せていただきますので、引き続きのご協力をお願い申
このような状況のなか会員の皆さまには、年間を通し
しあげます。
安定した資金繰りのために今年度も年 2 回に分けた
高度な情報社会を迎えているとはいえ、なお多くの
会費一括納入をお願いし、ご理解・ご協力をいただき
国際ブックフェアが世界各地で開催されており、いず
ました。ここに改めて厚く御礼を申しあげます。
このブックフェアでも日本の参加が強く望まれており
お蔭さまで本会は、2013 年 10 月 29 日に創立 60
ます。本来的に収益を目的としない本会では様々な経
周年を迎えることができました。11 月 28 日には日本
費節減策を講じつつ堅実な運営に努めておりますが、
出版クラブ会館にて会員各位、関係者、約 100 名の
今後も皆さまのご協力をいただきながら、独立行政法
ご参加をいただき「出版文化国際交流会創立 60 周年
人国際交流基金との共催事業を中心とした国際ブック
記念感謝の集い」を開催いたしました。
フェアへの参加に、また出版文化の交流事業に更なる
一般社団法人への移行 2 年目となった本年度は、
努力を重ねていく所存であります。
移行認可条件である公益目的支出計画の継続事業とし
会員の方々、関係機関、諸団体の皆さまのご支援ご
て第 20 回東京国際ブックフェアに参加しました。独
協力に深謝いたしますと共に、今後とも変わらぬご支
立行政法人国際交流基金との共催事業である国際ブッ
援・ご鞭撻を心よりお願い申しあげます。
クフェア参加事業は、
本会の柱の事業とも言えますが、
2014 年 5 月 21 日
本年度は 4 月の第 23 回アブダビ国際ブックフェアを
一般社団法人 出版文化国際交流会
始めとして 16 件の参加となりました。
会 長 江草 忠敬
2
入場者数:275,324 人
1 . 国際ブックフェアへの参加
(9 日∼ 11 日〈ビジネスデイ〉142,912 人
12,13 日 < 一般 >132,412 人)
※前年 281,753 人
1.出展参加
本年度は本会の独自参加となる東京を含め 17 件の
(ビジネスデイ 146,187 人、一般 135,566 人)
国際ブックフェアに参加した。地域別としてはアジア
テーマ国:ブラジル
3 件、中南米 3 件、中東 7 件、欧州 4 件。今回も外務省、
上記の主催者発表の数字によると、参加国、出展社
国際交流基金の方針を反映し中東地域を重点参加地域
ともほぼ前年並みだが入場者数が対前年比 6,429 人
とした内容で、
このうち専門家派遣はリマとラトビア、
(2.2%)減となった。
事務局派遣はソウルとフランクフルトになった。
本会では本年度も単独出展 7 社(後述)のお世話
をし、6 号館の 2 階に日本会場を構成、独立行政法人
(1)
参加国際ブックフェアの一覧
参加した国際ブックフェアの名称、会期、日本ブー
国際交流基金との共催による日本インフォメーショ
スの面積等については、5 頁に纏めたので参照いただ
ン・センターを設置、隣接して、および通路を挟んだ
反対側に日本共同ブースを置いて後述の出版 3 団体
きたい。
の図書(合計 68 社 124 点)
、並びに国際交流基金予
(2)
主要国際ブックフェアの参加状況
算により購入の英文版日本関係図書、国際交流基金発
行の書誌情報誌に掲載された図書等(386 点)を展示・
①第20 回東京国際ブックフェア 2013
会 期:2013 年 7 月 3 日(水)∼ 6 日(土)
紹介した。
さらに 1 m幅のコーナー展示や商談スペースの提
会 場:東京ビッグサイト
初日の開会式には江草忠敬会長が参列した。また 2
供を行なったが、ここには岩波書店、鹿嶋国際著作権
日目の夕方、
「第 47 回・造本 装幀コンクール」の表
事務所、文藝春秋、ポプラ社の 4 社が参加した。
彰式が開催され、本会からは竹内和芳副会長が出席、
今年もいけばなインターナショナルの協力をいただ
『われた魯山人』
(発行:フォクシー)に対し出版文化
きインフォメーション・センターおよび各単独出展社
国際交流会賞を授与した。
のブースに生け花の提供を受け、彩を添えた。
②第 19 回ソウル国際ブックフェア 2013
日本からの出展社
会 期:2013 年 6 月 19 日(水)∼ 23 日(日)
本会はオーム社、学研、講談社、小学館、日本著作
会 場:COEX 韓国国際総合展示場
権輸出センター、リードエグジビション・ジャパン、
ディスカヴァー 21 の出展をお世話した。
主 催:大韓出版文化協会
参 加 国:20 ヵ国(前年 20 ヵ国)
なお医学書院、大日本印刷・丸善、紀伊国屋書店を
出 展 社:610 社 835 ブース(前年 580 社)
始め 18 社は他のパビリオンに独自出展した。
入場者数:129,110 人(前年 126,799 人)
出展図書の英文情報事前発信
展示面積:14,733㎡
図書の展示にあたっては、より有益な情報を事前
提供できるような体制を整えていくこととした。そ
③第 65 回フランクフルト・ブックフェア
の一環として、日本文学出版交流センター(J-Lit)
(一部国際交流基金との共催事業)
会 期:2013 年 10 月 9 日(水)∼ 13 日(日)
の協力を得て同センターの英文サイト “Books from
会 場:フランクフルト国際見本市会場
Japan” に上述の出版 3 団体の展示図書を FBF の前
主 催:ドイツ出版社・書籍販売店協会
に紹介し、情報発信に努めた。会期中、展示図書の一
参 加 国:100 ヵ国(前年 97 ヵ国)
部に商取引に繋がる反応もあり、この体制については
出 展 社:7,300 社(前年 7,307 社)
何よりも継続が肝要であり、今後も拡充していく予定
展示面積:171,790㎡ である。
3
出展社アンケート
2 . 広報活動
終了後の出展社へのアンケートによるとビジネス成
果については例年並みの評価が多く見られ、また 6 号
館 2 階の日本会場のロケーションについては出展環境、
1.会報の発行 193 号
他のパビリオンへのアクセスにもよく、次回も同ロ
B5 判 16 頁 発行:300 部
ケーションを望む希望が圧倒的に多く寄せられた。
会員・関係団体、機関等に配布
ドイツにおける通関の問題
2010 年 4 月刊行の 192 号以来休刊していたが、今
後は年 2 回の刊行を行う。
前年度の経験を活かし、今回は事前準備を整えた結
果、ドイツにおける通関は支障なく通り、準備作業へ
の特段の影響はなかったが、前年度より通関リストの
2. Practical Guide to Publishing in Japan 記載に本体価格が求められ、
関税価格が上昇している。
2014-2015 の発行
次回第 66 回フランクフルト・ブックフェアの会期は
英文版 ・ 日本出版界の実用ガイド
2014 年 10 月 8 日(水)∼ 12 日(日)となっている。
A5 判変型、本文 61 頁、発行 :4,000 部(隔年発行)
この案内書は独立行政法人国際交流基金との共同出
2.国際ブックフェア関連事業
版だが、昨年度より隔年発行に変更された。外国の出
(1)
「フランクフルト・ブックフェア世話人会」
の運営
版関係者のみならず日本の出版物に関心を持つ一般の
人にも有用な情報を英文でコンパクトに紹介する冊
今年度は世話人会の開催を見送った。
子。本会が参加する各国の国際ブックフェアでの配布
[世話人会委員]
竹生修己(オーム社)
、君和田真澄(小学館)
、吉田
(各 100 ∼ 300 部)を中心に、国際交流基金海外事務
ゆりか(日本著作権輸出センター)
、山田奈保(講
所での現地配布資料、来日外国出版人への啓蒙資料と
談社)
、沼田雄一(学研ホールディングス)
、鹿嶋
しても活用されている。
[掲載内容]日本出版界の概要と輸出入統計、東京国
明(鹿嶋国際著作権事務所)
、横手多仁男(出版文
際ブックフェアの実情、前年度のベストセラー図書の
化国際交流会)
[順不動、敬称略]
紹介等を含む最近の動向、翻訳出版権・図書の販売や
(2)
海外の出版事情視察団の編成
購入等の商取引につながる基本情報、翻訳出版助成機
1)「フランクフルト・ブックフェアとイタリア出
関の紹介、主要な出版関連機関、団体の住所、在外公
版事情視察コース」
(8 名参加)
館、国際交流基金海外事務所一覧等
2)
「フランクフルト・ブックフェア ビジネスコース」
(5 名参加)
3.『フランクフルト・ブックフェア』(手引書)
B5 判、発行:50 部
(3)
「第47回・造本装幀コンクール」
後援と「世界で
世界最大のフランクフルト・ブックフェアについて、
最も美しい本コンクール」
その歴史から最新の開催状況までをコンパクトにまと
本会は 1985 年(昭和 60 年)の第 20 回同コンクー
めた小冊子。簡易製本の形にして視察団参加者、およ
ルより後援団体として参加している。
び出展社における基礎資料として配布した。
今回の受賞作品 21 点は 2014 年のライプチヒ国際
4.ホームページによる広報
ブックフェア開催時に実施される「世界で最も美しい
本コンクール」に応募したが、世界 30 ヵ国から 567
ホームページ上で本会の活動を紹介。
会員社を始め、
点がエントリーされたなか、土曜美術社出版販売発行
オンライン書店、主要国際ブックフェアホームページ
の『トットリッチ』が栄誉賞を受賞した。日本からの
へのリンク等の基本情報とともに、国際ブックフェア
出品図書は昨年に続いての受賞となった。この応募図
開催日一覧や派遣専門家の報告、さらにフランクフル
書は 2014 年の第 66 回フランクフルト・ブックフェ
ト・ブックフェア視察旅行企画の案内等を行なって
いる。また Practical Guide to Publishing in Japan
アの特別展示会場で世界各国からの応募図書と共に展
2014-2015 の PDF ファイルも掲載している。
示紹介される。
4
3.会議記録
3 . その他関連活動
定時総会:1 回
臨時総会:1 回
理事会:3 回
1.公益法人制度改革
本会は 2012 年 4 月 1 日より一般社団法人に移行し
正副会長会議:4 回
2012 年度の「公益目的支出計画実施報告書」を内閣
4.会員の異動(2014 年3 月31 日現在)
府に提出し、受理された。
正会員
たが、2013 年 5 月 31 日付けにて関係法令に基づき
(現会員数:69 社)
特別会員 (現会員数:14 社)
2.納本制度による特別賦課会費の報告
正会員 なし
入会
1993 年 3 月より導入の納本制度では、本年度は 37
特別会員 なし
社(前年度 39 社)のご協力により 4,979 冊(前年度
正会員
退会
5,366 冊)、総額 6,787,940 円(前年度 7,179,406 円)
医歯薬出版株式会社(2013 年 10 月 31 日)
株式会社 日教販(2013 年 11 月 5 日)
が特別賦課会費として納付された。
株式会社 研究社(2013 年 11 月 25 日)
特別会員 なし
4 . 2013 年度参加した国際ブックフェア一覧
国際ブックフェア名
会期
日本会場
面積
展示
図書数
派遣専門家
1. 第23 回アブダビ国際ブックフェア(アラブ首長国連邦) 4.24 ∼ 29
16㎡
248 冊
2. 第39 回ブエノスアイレス国際ブックフェア
4.25 ∼ 5.13
27㎡
235 冊
3. 第26 回テヘラン国際ブックフェア
5.1 ∼ 11
27㎡
236 冊
4. 第19 回ソウル国際ブックフェア
6.19 ∼ 23
36㎡
事務局派遣
367 冊 (新藤雅章)
5. 第20 回東京国際ブックフェア
7.3 ∼ 6
10㎡
50 冊
6. 第18 回リマ国際ブックフェア
7.19 ∼ 8.4
27㎡
223 冊
7. 第65 回フランクフルト・ブックフェア
10.9 ∼ 13
40㎡
事務局派遣
364 冊 (新藤雅章/佐藤佳苗)
8. 第58 回ベオグラード国際ブックフェア
10.20 ∼ 27
32㎡
300 冊
9. 第20 回アルジェ国際ブックフェア
10.25 ∼ 11.2
12㎡
213 冊
10. 第38 回クウェート国際ブックフェア
11.20 ∼ 11.30
15㎡
224 冊
11. 第15 回モスクワ国際知的図書展 non/fiction
11.23 ∼ 12.1
18㎡
103 冊
12. 第27 回グアダラハラ国際ブックフェア
11.27 ∼ 12.1
18㎡
355 冊
13. 第24 回ドーハ国際ブックフェア
12.4 ∼ 12.14
18㎡
285 冊
14. 第22 回ニューデリー国際ブックフェア
2014.2.15 ∼ 23
36㎡
338 冊
15. 第19 回マスカット・国際ブックフェア(オマーン)
2014.2.26 ∼ 3.8
9㎡
221 冊
16. 第17 回バルティック・ブックフェスティバル(ラトビア) 2014.2.28 ∼ 3.2
25㎡
327 冊
17. 第32 回リヤド国際ブックフェア
12㎡
260 冊
2014.3.4 ∼ 3.14
[ 注 ] 5. 第20 回東京国際ブックフェア以外は国際交流基金との共催事業
5
専門家派遣(佐藤佳苗出版文化国際交流会)
専門家派遣(田志口克己東海大学出版会)
5 . 2013 年度の決算報告
貸借対照表
財産目録
法人名:一般社団法人出版文化国際交流会
法人名:一般社団法人出版文化国際交流会
平成 26 年 3 月 31 日現在(決算)
平成 26 年 3 月 31 日現在(決算)
事業名:事業全体 事業名:事業全体 (単位:円)
勘定科目
当年度
前年度
(単位:円)
増減
Ⅰ資産の部
現金預金
17229257 18297537 -1068280
仮払金
8884180
1823788
7060392
流動資産合計
2284734
1643371
641363
28398171 21764696
6633475
固定資産
什器備品
1
50078
1632027
1632027
500000
500000
固定資産合計
2132028
2182105
-50077
資産合計
2132028
2182105
-50077
30530199 23946801
6583398
敷金
その他
固定資産
-50077
現金手元有高
当座預金
三菱東京 UFJ 銀行
神保町支店
三井住友銀行
神田支店
文化産業信用組合 本店
三菱東京 UFJ 銀行
新宿西支店
三井住友銀行
神田支店
三井住友銀行
神田支店
(納本口)
金額
65526
255742
27507
465150
15202356
53551
602815
500000
56610
定期預金
文化産業信用組合 本店
郵便貯金
ゆうちょ銀行
定期積金
文化産業信用組合 本店
未収入金
国際交流基金
第2次支払
申請分
4971442
国際交流基金
第3次
支払申請分
3205488
2社
フランクフルト
第2次請求
707250
翌期分事業費
(ソウルBF)
1567434
仮払金
翌期分事業費
(東京国際BF)
380700
翌期分事業費
(アブダビBF)
336600
28398171
流動資産合計
Ⅱ負債の部
固定資産
流動負債
未払金
現金
普通預金
その他
固定資産
出資金
使用目的等
流動資産
流動資産
未収入金
場所・物量等
貸借対照表科目
その他固定資産
32287
139902
-107615
什器備品
応接セット
1台
敷金
日本出版貿易㈱
事務所敷金
出資金
文化産業信用組合 本店
職員預金
122250
102130
20120
流動負債合計
154537
242032
-87495
固定資産合計
負債合計
154537
242032
-87495
資産合計
1
1632027
500000
2132028
30530199
流動負債
未払金
Ⅲ正味財産の部
日本出版クラブ
一般正味財産 30375662 23704769
6670893
正味財産合計 30375662 23704769
6670893
負債及び
正味財産合計
6583398
30530199 23946801
出版健康保険組合 健康診断料
職員預金
理事会会議室料
源泉所得税
住民税
流動負債合計
負債合計
正味財産
6
6300
25987
49650
72600
154537
154537
30375662
正味財産増減計算書
平成 25 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31日(決算)
まで
法人名:一般社団法人出版文化国際交流会
事業名:事業全体 (単位:円)
科目
当年度
前年度
(単位:円)
増減
科目
Ⅰ一般正味財産増減の部
【経常増減の部】
当年度
前年度
増減
福利厚生費
139475
170459
会議費
184262
188516
-4254
-76070
-30984
旅費交通費
837470
913540
受取会費
26467940 26609406
-141466
通信運搬費
987732
905632
82100
正会員会費収入
16770000 16970000
-200000
減価償却費
12202
-12202
経常収益
特別会費会費収入
2910000
2460000
450000
特別賦課会費収入
6787940
7179406
-391466
23129504 22487124
642380
光熱水料費
事業収益
消耗品費
357819
634257
-276438
印刷費
198399
151718
46681
67687
67687
フランクフルトブックフェア参加収入 10698956
9936009
762947
賃借料
611996
611996
ソウルブックフェア参加収入
551701
858138
-306437
保険料
6631
6631
国際ブックフェア参加収入
498548
498548
慶弔費
25750
25750
租税公課
71200
72100
-900
1314706
440460
874246
235415
201487
33928
43155007 41684618
1470389
7414231
-743338
国際交流基金預託金
雑収益
受取利息
11380299 11692977
-312678
228456
2319
226137
4684
2319
2365
調査費
雑費
223772
経常費用計
49825900 49098849
727051
評価損益等調整前当期経常増減額
35378865 33767603
1611262
当期経常増減額
7838400
7949500
-111100
経常外増減の部
60220
-60220
1255282
1534129
-278847
183072
85915
97157
旅費交通費
1488670
960953
527717
経常外収益計
通信運搬費
2797079
2411729
385350
経常外費用
23687
-23687
雑収入
経常収益計
223772
給与手当
退職給付費用
福利厚生費
会議費
0
0
0
6670893
7414231
-743338
0
4712
-4712
4712
-4712
0
4712
-4712
経常外費用計
0
0
0
0
4712
-4712
6670893
評価損益等計
経常費用
事業費
減価償却費
経常外収益
その他経常外収益
特定事業のための取崩収入
消耗品費
6920125
7028518
-108393
当期経常外増減額
印刷費
1438128
305010
1133118
当期一般正味財産増減額
131393
131393
光熱水料費
賃借料
保険料
6670893
10615196 10782531
-167335
25370
13670
39040
7418943
-748050
一般正味財産期首残高
23704769 16285826
7418943
一般正味財産期末残高
30375662 23704769
6670893
Ⅱ指定正味財産増減の部
諸謝金
712425
493197
219228
当期指定正味財産増減額
0
0
0
設営費
1403945
1125969
277976
指定正味財産期首残高
0
0
0
交際費
6960
9349
-2389
指定正味財産期末残高
0
0
0
549150
840133
-290983
30375662 23704769
6670893
管理費
7776142
7917015
-140873
給与手当
2737600
3424250
-686650
90330
-90330
雑費
退職給付費用
Ⅲ 正味財産期末残高
7
sub3.html)
「世界の国際ブックフェア 現場からの報
国際ブックフェア 現場からの報告
告(2008 ∼ 2013 年)
や、一般社団法人大学出版部協会発行の『大学出版』
第17 回リガ国際図書展
で詳細に報告をされており、これらを拝読した。報
告者の一人である東京大学出版会の依田浩司さんは
田志口 克己 東海大学出版部
2006 年にラトビアとともにバルト三国の一つである
リトアニアで開催された「第7回ヴィリニュス・ブッ
名 称:The International Book and Publishers
クフェア」に派遣されており、その報告書からは特に
Exhibition “Baltic Book Fair 2014”
有益な情報を得ることが出来た。
会 期:2014 年 2 月 28 日(金)∼ 3 月 2 日(日)
入場時間:10:00 ∼ 18:00(最終日は 10:00 ∼ 17:00)
展示書籍の選書
開 催 地:リガ市(ラトビア共和国)
事前の準備の一つに、日本ブースで展示する書籍の
会 場:Kipsala International Exhibition Centre
選書があった。これは打合せで PACE を訪問した際に、
「大学出版部協会からの派遣にあわせて、加盟社の書籍
(チープサラ国際センター)
を展示し、アピールしては」というご提案をいただき、
主 催 者:国際見本市社 BT1
その選書を任された。出展点数は 15 冊程度で選書に
参 加 国:5ヶ国(ラトビア、リトアニア、日本、
とても苦心した。これは 32 の加盟社の多数の書籍の
ロシア、ウクライナ)
出展ブース総数:64
中から厳選する必要があったからだ。最終的には、
「外
展示面積:日本ブース 24㎡
国人・一般向けを念頭に、ビジュアル的で日本的なも
入場者数:14,961 名
の」をキーワードに選書を行った(資料参照)
。その後、
(日本ブースへの来場者数:1,685 名/
各出版部から書籍が集約され、大学出版部協会国際部
初日:355 名、2 日目:768 名、最終日:562 名)
会長の後藤健介さんに作成していただいた英文パンフ
入 場 料:1€(ただし、シニア、障害者の方は ID の
レットとともに、PACE からラトビアに送られた。
提示で無料に、また7歳以下の子どもも無料となる。
また併設された別会場で開催されていた「Skola2014
ラトビア共和国
ラトビア共和国(Republic of Latvia)はヨーロッ
(学生のための入学・就職フェアのようなイベント)
」
の参加者もチケットの提示で無料となっていた。
)
パの北東に位置し、ロシアと隣接し、リトアニアとエ
ストニアを含めた3ヶ国でバルト三国と呼ばれる。面
積は約 6.5 万㎢で日本の約 6 分の 1(日本の九州と四
はじめに
この度、
2014 年 2 月 28 日から 3 月 2 日までの 3 日間、
国を合わせた面積よりもやや大きい)ほどで、人口
219 万人(2013 年 7 月時、ラトビア内務省)、在留
ラトビア共和国のリガ市で開催された「バルティック・
ブックフェア 2014(Baltic Book Fair 2014)に「国際
邦人は 43 名(2013 年 10 月時)が暮らしている。首
図書展専門家」として派遣され、貴重な体験を得られた。
都のリガは、人口約 70 万人のバルト三国の中核都市
そこで同ブックフェアの様子や現地で知り得た情報を報
である。旧市街と呼ばれる場所は中世の面影を残した
告し、派遣専門家として現地で行った任務を紹介する。
観光地で、1997 年にユネスコ世界文化遺産に登録さ
れている。日本とは、神戸市とリガ市、北海道東川町
事前準備
とルーイエナ町が姉妹都市となっている。
派遣の概要が固まった段階で、まず下調べを行っ
使用言語はラトビア語を公用語としているが、都市
た。過去に派遣された方が、一般社団法人出版文化
部では多くのロシア語系住民がロシア語を使用してお
国 際 交 流 会(Publishers’ Association for Cultural
り、実際にロシア語を耳にすることもあった。
Exchange, Japan:PACE)が発行した「世界の国際ブッ
気候は、バルト海に流れ込む暖流のために、高緯度
クフェア―現場からの報告 No.17 2008 年度」
、同
(北緯 56 度 58 分/カムチャッカ半島の付け根とほぼ
じ く PACE の Web サ イ ト(http://www.pace.or.jp/
同緯度)のわりには、寒さは比較的緩やかで、過去3
8
年間の年間平均気温は 17 度、夏の暑いときには 30
日本ブースは会場の奥に位置していた。車から荷物を
度を超える日もある。12 月から 3 月にかけては氷点
運び入れ、什器のレイアウトから始め、続いて本の展
下の日が断続的に続き、最低気温がマイナス 20 度以
示に取りかかった。作業の途中、アルバイトとしてア
下になる日もあるとされていた。しかし今年のラトビ
テンドの手伝いをしていただく地元ラトビア大学(3
アは暖冬と言っても良いほど当地としては暖かく、派
年生)のビクトリア・グディナ(Viktorija Gudina)
遣中に一度も雪を目にすることはなかった。
さんと、同じくラトビア大学(卒業生)のグンタ・ル
ベナ(Gunta Rubene)さん、ザリアナ・ジャルジャ
到着
ウスカ(Zarjana Zarzavska)さんが加わり、スタッ
成田国際空港からヘルシンキ・ヴァンター国際空港
フ全員がそろった。
(フィンランド)を経由して、目的地のリガ国際空港
本の展示は、ジャンルごとに並べ、来場者の興味が
に到着した。到着ゲートの先で、在ラトビア日本国大
高いと思われるコミック、児童書、日本の風景写真
使館の上薗正幸書記官に対面することができた。
集を左右の出入口に近い棚に配置した。なお、PACE
初めて降り立ったラトビアの地は、夜の闇に包まれ
の計らいで、棚の一角を大学出版部協会のコーナーと
ていたが、市街地に近づくにつれ街灯に照らしだされ
して、15 冊の書籍を冊子・チラシとともに展示した。
てくる街の景色はとても綺麗だった。
スタッフ全員で手分けして作業を行い、当初の予定
よりも早く準備を終えることができた。
図書展前夜
図書展の前日が準備・設営日にあてられていた。展
示用の荷物(書籍、ポスター他)を積んだ車に同乗
させていただき、会場に向かった。会場のチープサ
ラ 国 際 セ ン タ ー(Kipsala International Exhibition
Centre) は、 リ ガ の 中 心 街 か ら ダ ウ ガ ヴ ァ 川
(Daugava River)を挟んだ対岸のチープサラ島にあ
左)準備のととのった日本ブース.モニターでは日本を紹
介する映像がながされた.右)分野ごとに並べられた本.
り、
ここは大型施設が立ち並ぶ産業地区となっていた。
いくつかのブースではすでに設営を始めていた。
初日
図書展初日は曇り空の肌寒い朝から始まった。今回
の図書展にはラトビア、リトアニア、ロシア、ウクラ
イナ、そして日本の 5 ヶ国から 64 のブースが出展し
ており、開会に向けて準備が行われていた。私たちも
最終の確認を行い開始の時を待った。
図書展の会場となったチープサラ国際センター
準備
上薗さんにブースでアテンドしていただく在ラトビ
ア日本国大使館現地職員のエリーゼ・スプリザーネ
(Elize Spridzane)
さんを紹介していただいた。エリー
会場内に掲示されたイベントの看板.右半分がバルティッ
ク図書展の案内で,左半分が同時に開催されていた学校関
連のイベントの案内.
ゼさんは名古屋の大学で日本語を学ばれており、流暢
な日本語を話された。
9
開会
人気の折り紙
時計の針は開会時刻の 10 時をさしていたが、開始
今回の図書展でもスペースを設け来場者向けに「折
を告げる案内は聞こえなかった。来場者が押し寄せて
り紙教室」
を実施した。各国の図書展で人気のようで、
くることもなく、静かな始まりとなった。程なくして
多くの方が、
首を捻りながら折り紙を折り、
出来上がっ
会場に設けられた中央ステージの方向から音楽が流
た時には思わず悦びの声をあげていた。 なお、アン
れ、拍手をする音が聞こえてきた。それが始まりの合
ケートに答えていただいた来場者には、国際交流基金
図となり、来場者の姿が見えはじめた。オープンニン
で用意していただいた折り紙をプレゼントした。こち
グのイベントは残念ながら見ることが出来なかった。
らもとても評判が良かった。
来場者の反応
最初は遠巻きに眺めていた来場者も、日本ブースに
やってきて、興味深そうに本を手にとり、表紙を眺め、
うなずいたり、驚いた表情をしたりと、様々な反応を
していた。展示する本はすべて日本語もしくは一部英
語で書かれたもので、日本語はもちろん英語で読み書
き出来る人の少ないラトビアであるにもかかわらず、
本を購入したいという申し出る方が多かったことは印
左)
子どもから大人まで大人気の折り紙.右)
鶴や蝶を折っ
た見本と、折り紙に折り方の説明書.
象的であった。
当初予想したとおり、コミックや日本の風景写真集
初日を終えて
が一番人気で、続いて日本の食べ物や日本語学習の
バルティック国際図書展では日本の東京国際ブック
本、能や歌舞伎などの伝統芸能を紹介したものが人気
フェアのように、関係者向け・一般向けのような日に
であった。残念ながら大学出版部協会の棚は人気が高
よって対象者を区分けせず、誰でも来場可能だった。
いとは言えないが、機械(自動車)や、室内照明、東
入場料は一人1€(日本円でだいたい 143 円)で、7
洋医療(指圧など)について書かれた専門的な内容の
歳以下の子どもや、シニア・障がい者の方はIDの提
本を求められる方も多数いた。
示で無料となっていた。
初日は平日の金曜日ということもあり、開会直後の
来場者数は少なかったものの、時間がたつにつれて増
えていき、最終的に日本のブースには 355 人の来場
者数があった。
大学出版部協会加盟社の出展書籍がまとめて展示された.
熱心に本を手にとり頁をめくる来場者の様子.
2日目
図書展 2 日目の朝もどんよりとした曇り空だった。
週末の土曜日の今日は、沢山の来場者が予想された。
実際、開場してすぐに家族連れや学校の友だち、カッ
左)書籍と一緒に並べられた大学出版部協会加盟社の出展
書籍の内容チラシ. 右)大学出版部協会の英文カタログ
プルなど沢山の来場者があり、日本ブースには前日の
10
2 倍を越える 768 人が訪れた。
最終日
イベントブースではこの日も終日トークショーやサ
これまでの苦労をねぎらうかのように、雲の合間か
イン会などが行われていた。学生などの若年齢の来場
ら光がさしこみ、暖かく感じる朝だった。
者が多く、アニメのキャラクターの表紙を見つけて
最終日は来場者の出足が悪く、パラパラといった
ブースに飛び込んでくる場面を何度も目にした。
また、
状況であった。前日までの 2 日間の来場者の累計は
前日にも増して折り紙教室は大人気で、アテンダント
1,123 人で、当初目標としていた来場者数 1,500 人を
のグンタさんには一日中折り紙の先生をしていただく
達成するには少し心細い始まりとなった。
ことになった。
しかし、そのような心配をよそに、次第に来場者の数
来場者への対応の合間に交替で場内を見て回った。
は増えていった。折り紙教室はこの日も人気で、事前
どのブースも沢山の来場者で賑わっていた。
「Janis
に用意していたプレゼント用の折り紙は閉会の時間よ
Roze」「Valter un Rapa」等の国内大手の書店が会場の
りも早く無くなりそうな勢いだった。
の大きなスペースに店舗を設け、販売を行っていた。
撤収作業と図書の寄贈
この日は在ラトビア日本国大使館の多賀敏行特命
閉会時間までブースで対応をし、来場者がいなく
全権大使が日本ブースを訪問され、スタッフの労をね
なってから撤収作業を行った。単純に本を箱詰めする
ぎらわれた。2 日目で少し疲れもみえたスタッフ全員
だけであったが、あれほど展示の際に苦労したことが
気が引き締まる思いがした。
嘘のように、あっという間にダンボールに収められて
会場には 64 のブースが設けられていたが、私が
いった。
入口から中央部にかけて日本ブース(24㎡)の 4、5 倍
一 番 興 味 を も っ た の は「GRAMATU MAINAS
今回出展した本は図書展最終日の翌日(3月3日)
PUNKTS」(BOOKS EXCHANGE POINT)とい
に、
リガ市内にあるリガ文化学校にすべて寄贈された。
う名前のついたブースだった。このブースでは本と本
同校は公立のセカンダリースクール(日本の小中高等
の交換が行われており、持ち込んだ本と同じ数だけの
学校が一つになった学校)で、日本語が第三外国語と
本がもらえるという仕組みだった。
「ラトビアでは本
して高校生を対象に3年間、日本人教師によって教え
られている。
(とパン)はとても大切にされ、決して処分するよう
これで図書展の任務はすべて無事に終えることができ
なことはないのだと、後から話を聞いた。
た。スタッフ全員ほっとした様子で、
片付けが終わり空っ
ぽの棚だけになったブースの前で記念撮影をした。
ほっとした顔で記念撮影し
たメンバー(左から上薗さ
ん,エリーゼさん,ザリア
ナさん,グンタさん)
.
地元の大型書店のブースと,
熱心に本を探す来場者の様子.
図書展を終えて
最終的に日本ブースへの来訪者総数は最終日の 562
人を加えて、3 日間で 1,685 人 (図書展全体では
14,961 人)となり、当初の目標数を上回ることが出
来た。この数を他のブックフェアと単純に比較して判
断することは出来ないが、
多くの人がほぼ読むことも、
本の交換がされていた 「GRAMATU MAINAS PUNKTS」
のブース.
購入することも出来ないにもかかわらず、日本の本に
11
興味をもって見てくれ、日本のことを興味深く話しを
出版社
してくれたことをうれしく思った。またラトビアの人
① Riga Technical University Publishing House:
たちが本をとても愛し、大切にしていることに感動を
リガ市旧市街に位置するリガ工科大学の出版部門。
覚えた。後で分かったことだが、元々ラトビアでは毎
校内にオフィスと、印刷・製本部門を備える。同じく
月各地で様々なイベントが行われ、その中には本がメ
店売部門も備え、学生が直接購入出来るようになっ
インのイベントもあり、例年行われる Book Fair が
ていた。面談いただいたのはディレクターの Natalija
今年度は「Baltic Book Fair」として開催されたとの
Cina さん。その他スタッフにはデザイナーと秘書の
ことだった。Book Fair は特別なものではなく、なじ
女性が 1 名ずつ、
印刷担当者が 6 名で運営されていた。
みのイベントと知り、これからもこのイベントが続く
編集作業に関してはすべて外注し、出版はすべて著者
ことを願い、会場を後にした。
から制作費をもらう受託のかたちで行う。1年間に、
工学から医学、経済学等のジャーナルを1タイトルに
つき 3 ∼4回、教科書を中心とした書籍を 30 点前後
市内書店・出版社視察
各 300 部刊行している。
図書展が終わった翌日はリガ市内の書店(3店)と
出版社(大学出版部2社、大手出版社2社)を訪問し
た。これは事前に PACE を通じて在ラトビア日本国
大使館に訪問先の選定とアポイントをお願いしていた
ものである。以下に訪問先について簡単に紹介する。
書店
① GLOBUSS:
リガ市の旧市街に位置し、Valnu 通りにある比較的
大きめの書店。書籍、雑誌、新聞が売られており、書
籍の中には洋書(国外)の取り扱いもあった。
左上)建物の老朽化で移転予
定のリガ工科大学の概観.
上)大学内にある店売所.
左下)印刷・製本室の様子.
② VALTERS UN RAPE:
Valnu 通りと交差する Teatra 通りに面するビルに
ある老舗の書店。ビル内の 3 フロアが売場となって
いた。一般向けから専門書まで幅広い分野の取り扱い
② ZVAIGZNE ABC PUBLISHERS: がある。リガ市内に複数の店舗を有する。
③ ZVAIGZNES GRAMATNICA OUTLET:
Krisjana Valdemara
ラトビアの大手出版社ZVAIGZNE ABC PUBLISHERS
通りという大通りにあ
が運営する書店。Valnu 通りにあり、売り場面積はさ
り、先に訪問した書
ほど大きくない。表の看板には Outlet、Letak とあり、
店③の他にリガ市内
本を格安で販売していた。店内には村上春樹の『海辺
だけで八つ店舗を有
のカフカ』他の英訳版が売られていた。
する出版社。面談い
ただいたのは同社代
表の Vija Kilbloka さ
ん、外国語書籍部門
マネージャーの Una
Orinska さ ん、 版 権
部門マネージャーの
Marite Gulbe さ ん の
女 性 4 名。 訪 問 し た
左)ショーウインドウに並べられた本.右)村上春樹の『海
辺のカフカ』
(英語版)
.
オフィスビルでは編集
12
上)子ども向けの教材が多数
並べられていた.
下)
入口すぐのレジスペース.
部門とセールス部門がそれぞれ別のフロアで業務を
コーナーでは同社の第 1 冊目として刊行された本を
行い、1階フロアはショップとなっていた。創立か
見せていただいた。
ら 20 年あまりで、1,000 点を超える刊行点数があり、
一般向けの書籍の他にも、数多くの子ども向けの教材
販売ルートの開拓
を出版しているのが特長的だった。
今回の視察では、現地で日本の書籍の販売ルートの
開拓という任務があった。訪問先の書店で日本の本に
③ The University of Latvia Press:
ついて問い合わせてみたが、一部英訳の翻訳ものを除
ラトビア大学(学術)出版社。ラトビア最古(1919
き、日本の(日本語で書かれた)本は見当たらなかっ
年創立)の国立大学であるラトビア大学の出版部門。
た。書店を経営する二つの出版社は、自社以外の本も
オフィスは大学から少し離れたさほど大きくはないビ
取り扱う取次の機能も果たしていた。そこで日本の本
ルの 1 フロアにかまえていた。面談いただいたのは、
の取り扱いについて問い合わせてみたところ、興味を
編集長の Leva Zaran さんと、
Anna Smite さん。オフィ
もっていただくことはできたが、具体的に販売につな
ス内を、デザイン室からはじまり、編集室に、販売部
がる話は出来なかった。
門までの各部屋を見学させていただいた。ラトビア大
学は社会科学から医学まで 13 の学部の他多数の研究
むすび
所を有するラトビア最大の大学で、人文科学の学科の
図書展と市内にある書店・出版社の視察で、今回の
中にはアジア文化を教える課程があり、日本語も教え
専門家派遣の日程は滞りなく終えることが出来た。た
られている。出版部ではこれらの学部に対応した学術
だし、
与えられた任務をすべて果たせたとは自信をもっ
専門書を出版しており、リガ工科大学と同様に発行部
て言えない。特に日本のことをインターネットやテレ
数は 300 部程度ということだった。
ビ等の映像などではなく、本を通じて、もっと沢山の
人に伝えることが出来たのではないか、それには事前
の準備に問題があったのではないかと、今になって思
う。だが、図書展で実感した日本への関心の高さと、
ラトビアの人たちの本を愛する国民性が、この国際図
書展をきっかけとして、両国の本を介した更なる交流
に繋がることを願い、私の報告とさせていただきたい。
編集長の
Leva Zarane さん
ラトビアに関するホームページ
④ Janis Roze Publishers:
◇一般社団法人出版文化国際交流会
リガの中心部から車で 30 分ほどの郊外にある出版
「世界の国際ブックフェア 現場からの報告」
社。元々 1914 年に書店として事業を始め、その後出
http://www.pace.or.jp/sub3.html
版業を設立した。リガの中心に複数の店舗(書店)を
◇外務省 ラトビア基礎データ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latvia/data.html
有し、自社商品の他にも国内外の本を取り扱う。
面談いただいたのは、同社のマネージャーであり、ラ
◇在ラトビア日本国大使館
(Embassy of Japan in the Republic of Latvia)
トビア出版社協会の
http://www.lv.emb-japan.go.jp/index_jp.html
会長を務められてい
る Renate Punka さ
◇ラトビア政府観光局公式ポータル
ん。オフィス内の各セ
http://www.latvia.travel/ja
クション、広大な敷地
◇駐日ラトビア共和国大使館
(Embassy of Latvia in Japan)Facebook
内にある物流基地を見
https://www.facebook.com/latviaembassy.tokyo
学させていただき、オ
フィス内に作られた自
社の歴史を紹介する
旧市街のショッピングモール
に入っていた店舗.
13
今橋理子 著/東京大学出版会
謝辞
この度の国際図書展への派遣に際し、沢山の方にお
9.生き物の描き方
世話をいただいた。海外の図書展への派遣という自分
盛口 満 著/東京大学出版会
10.ドボク・サミット
には分不相応な任務であったために色々ご心配をおか
けした。こうして無事に報告が出来るのは多くの方の
ドボク・サミット実行会編/武蔵野美術大学出版局
11.アリの巣の生きもの図鑑
助けがあったからである。ここにお名前をあげ、御礼
にかえさせていただきたい。
丸山宗利ほか 著/東海大学出版会
12.高度 1 万メートルから見たオーロラ
本派遣事業の主催者で、今回の派遣に多くの支援を
いただいた、ご担当の大川敬子様をはじめ国際交流基
國分勝也 著・写真/東海大学出版会
13.EELS ON THE MOVE
金の皆様に感謝申しあげる。そして共催者である出版
文化国際交流会の江草忠敬会長、
横手多仁男専務理事、
黒木真理・塚本勝巳 著/東海大学出版会
14.江戸の庭園
新藤雅章事務局長、佐藤佳苗事務次長には、このよう
な貴重な機会をあたえていただき、また事前の打合せ
飛田範夫 著/京都大学学術出版会
15.ものづくり上方 “酒” ばなし
から渡航に関する手配、帰国までの段取りについてご
指導いただいた。感謝の念が堪えない。そして在ラト
松永和浩 編著/大阪大学出版会
ビア日本国大使館の多賀敏行大使をはじめ、上薗正幸
書記官他スタッフの皆様には、現地で周到な準備から
第21 回東京国際ブックフェア
当日の急な対応までお手数をおかけした。心より御礼
を申し上げます。最後になりましたが、大学出版部協
出版文化国際交流会事務局
会の山口雅巳前理事長、黒田拓也現理事長、後藤健介
国際部会長、岡田智武国際副部会長には派遣に至るま
名 称:第 21 回東京国際ブックフェア
でに、様々なかたちでアドバイスをいただいた。ここ
21st Tokyo International Book Fair
に重ねて感謝の御礼を申し上げます。
会 期:2014 年 7 月 2 日(水)~5 日(土)
参考資料 「バルティック・ブックフェア 2014」展示用
会 場:東京ビッグサイト(東京国際展示場西ホール)
に選書を行った大学出版部協会の出展書籍のリスト
主 催:東京国際ブックフェア実行委員会/
出展書籍リスト(バルティック・ブックフェア 2014
リード エグジビション ジャパン株式会社
〈2014.2.28 ∼ 3.2〉チープサラ国際センター)
※東京国際ブックフェア実行委員会構成団体
1.新北海道の花
(一社)日本書籍出版協会/(一社)日本
梅沢 俊 著/北海道大学出版会
雑誌協会/(一社)日本出版取次協会/日
本書店商業組合連合会/(一社)出版文化
2.まいまいさんとなめくじさん
おの ななせ 絵・文/弘前大学出版会
国際交流会/(公社)読書推進運動協議会
3.子どもと保育者のためのおりがみアイディア /日本洋書協会
参 加 国:25 カ国
川並知子・広瀬知里 著/聖徳大学出版会
出展社数:1,530 社
4.大相撲行司と軍配房と土俵
入場者数:6,2855 人(2013 年:62,570 人)
根間弘海 著/専修大学出版局
セミナー受講者:7,615 人
5.関東の仏像
報道関係者数:503 人
副島弘道 編/大正大学出版会
6.能面ポストカードブック
第 21 回東京国際ブックフェアは 7 月 2 日(水)よ
高津紘一・荻野丹雪 著/玉川大学出版部
り 5 日(土)までの 4 日間、お台場の東京ビッグサ
7.かんじのえほん
イトで開催されたが、本会は主催実行委員会を構成
灰島かり 文・小中大地 絵/玉川大学出版部
する 7 団体の一員として運営に加わった。初日の朝 9
8.兎とかたちの日本文化
14
時 30 分には眞子内親王殿下をお迎えして華やかな開
会式が行われた。国際電子 EXPO を始め、クリエイ
第20 回ソウル国際ブックフェア
ター EXPO 東京、プロダクション EXPO 東京、コン
一般社団法人出版文化国際交流会 新藤 雅章
テンツ制作・配信ソリューション展、キャラクター
& ブランドライセンス展の 5 種類の展示会が同時開
催されたが、これらは会期が一日短い開催となった。
名 称:20th Seoul International Book Fair
会 期:2014 年 6 月 18 日(水)∼ 22 日(日)
会期中は多くのイベントが開催されたが、作家の立花
隆氏による基調講演には出版関係者だけでなく多数の
会 場:ソウル市内カンナム COEX 韓国総合展示場
一般読者が参加した。
主 催:大韓出版文化協会
参 加 国:22 か国(20 か国)
本会は、今回も一般社団法人への移行認可条件であ
る公益目的支出計画の継続事業の位置付けで独自ブー
アメリカ、イタリア、ドイツ、フランス、
スをもって参加した。本会のブース(奥行 2m、横幅
台湾、中国、シンガポールなど
5 メートルの 10㎡)では、昨年に引き続き会員出版
入場者数:130、 957 人 (129、 110 人)
参 加 社:国内 231 社 473 ブース 社のご協力をいただき海外の出版社によって翻訳出版
された図書とそのオリジナル版併せて 24 点 184 冊を
海外 138 社 137 ブース
合計 369 社 610 ブース(610 社 835 ブース)
並列して展示紹介した。
予想を超える図書が集められ、
展示スペースは若干窮屈な趣きとなったが、日本の読
招 待 国:オマーン ( )内は 2013 年
者には見る機会がない図書ということもあり、来場者
の中にはとても強い関心を寄せる人がいた。
準備の日、当初は出版物の冊数と棚の関係で持って
また会員社の図書目録と会社案内(25 社 38 点)
を平台に置き、読者に提供した。目録によっては書店
きた数量が少なすぎたのではないかと危惧していた。
2013 年は日本からは 320 冊 + α、これに比べて本年
は 189 冊 + αで、αの部分は国際交流基金ソウル事
でも入手しにくいこともあり最終日には品薄状態だっ
た。特に児童書目録は、出版社にお願いをして追加を
務所が用意した書籍で大体 50 冊くらいであった。昨
持ってきてもらうほどであった。また文庫目録は今年
年は、棚の下に輸送用の段ボール箱を置いて、書籍を
も非常に人気があった。
一般の読者もさることながら、
並べてもまだ並ばせきれない書籍があったが、今年は
書店、
図書館の方がお持ちになるケースが目についた。
棚と、棚 2 段分ぐらい段ボール箱に並べたくらいで
もちろんブースには外国の出展社、著者・翻訳者等が
ちょうどよく収まった。文化を見せる、というのが目
出版情報を求めて来場するケースもあり、その都度可
的である以上、やはり「並べられない」というのは避
能な限りの対応を行った。
けなければならないとおもう。その点、
今回はすべて、
次回の開催は 2015 年 7 月 1 日(水)から 4 日(土)
目に晒せたのでよかったと思う。
までの 4 日間。
ブース全景
本会ブース全景
また、今年は本会の初の試みとして、共同ブースを
新設し、オーム社、化学同人社、学研マーケティング
15
の三社の参加を得てそれぞれ 10 冊ずつの書籍を展示
籍に関しては別に見本市があるという。またコミック
した。期間中、韓国はもとより、スペイン、イタリア
に関しては一時の勢いはないがそれでも老舗のソウル
などの出版社から展示書籍について引き合いがあり、
文化社などがわりと派手に展開している。また、素美
帰国後各出版社に伝えた。
メディアなどはコミックではなく、いわゆるライトノ
本年の日本からの出展社は上記 3 社に加えて、トー
ベルを展示して若い読者がブースに群がっていたのが
ハン、台湾トーハン、NHK出版、ポプラ社、PIE
印象に残った。
INTERNATIONAL、BNN Inc. 文藝春秋 ディスカ
バー21、主婦の友社 光文社 X Knowledge、幸
福の科学の 12 社が出展していた。
第66 回フランクフルト・ブックフェア〈速報〉
会 場 の 広 さ は 昨 年 の 14,733 ㎡ に 対 し て 本 年 は
出版文化国際交流会事務局
10,368㎡とほぼ三分の二に縮小され、日本ブースの
ロケーションも昨年は入口からのメインストリートに
第 66 回フランクフルト・ブックフェアは雨模様の
面した好立地だったのに比べるとメインストリートか
ら外れた裏のほうへ移動したなど、始まる前は人の流
天候が続くなか 10 月 8 日 ( 水 ) ∼ 13 日 ( 日 ) の 5 日間、
れが読めずに心配したが、始まってみるとそれは杞憂
フィンランドをテーマ国にかかげて開催された。開催
に終わった。
事務局より発表された数字は以下の通り。
昨年同様、本会と国際交流基金のブースには教保文
参加国数:100
出展社数:7,300
庫の販売スタンドを置き、日本の本の販売をおこなっ
た。期間中、5 日間の売り上げは前年比で 98%と微
開催イベント数:3,400
参加ジャーナリスト数:9,000
減であったが、出店した教保文庫としては決して悪い
入場者数:269,534(2013 年の 275,342 に対し 5,808、
数字ではなかったようだ。
約 2.1% 減)このうちトレードビジターが
特に売れた書籍は料理などの実用書、絵本、また韓
140,291(2013 年の 142,921 に対し、
国でも人気の高い東野圭吾作品、さらに付録つきの婦
2,630、約 1.8% 減)
人誌も好調だった。
次回の会期は 2015 年 10 月 14( 水 ) ∼ 18 日 ( 日 )、
イベント会場では国際交流基金が招聘した作家朝井
リョウ氏と韓国の女性作家チョン・セラン氏の韓日同
テーマ国はインドネシアと発表されている。なお 8
世代作家の交流トークショーがあり、それに引き続い
号館の不使用に伴う会場構成の編成替えにより日本会
てサイン会が開かれた。会場は若い女性を中心に 100
場は 4 号館へ移動することになる。
名以上の参加者で、あまり広くない会場は熱気につつ
詳細報告は次号に掲載します。
まれた。特に、朝井リョウ氏はこの前日も会場近くの
若者が多く集まるカンナムのコーヒーショップで開催
された交流イベントに出席し、80 人ほどのファンと
交流するなど積極的に対応された。
また、本会の理事で韓国出版界に精通している舘野
晳 氏は
「韓国の出版物を海外で普及させるためのエー
ジェントの役割」のテーマで開催されたシンポジウム
に 7 人のコメンテーターの一人として参加し、流暢
な韓国語で 200 人ほどの聴衆を魅了していた。
ところで、このブックフェアでほとんど目につかな
いのは、いわゆる電子書籍とコミックである。電子書
一般社団法人出版文化国際交流会
発行人:竹生修己 編集人:横手多仁男
中央広場から見た 4 号館
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