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通信指令編(PDF:2249KB)

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通信指令編(PDF:2249KB)
HOT BOX
№ 4 1 1 9 番 通 報 5 か国 語 対 応 に つ い て !
通訳を介し、迅速・的確に!
119番や災害現場で5か国語対応します
堺市消防局では、平成27年7月1日(水)から、外国人の在住者や留学生・
観光客等の119番通報や災害現場での対話を円滑に行うため、民間コールセ
ンターを介した5か国語での通訳対応を実施しています。
【対応内容】
対応言語
英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語
対応時間
365日24時間
【通話体制】
119番通報・・・通報者・通信指令員・通訳での同時通訳による3者間通話
災害・救急現場・・・外国人と消防職員が交互に携帯電話を持ち替えて通訳と対話
する相互通訳(2者通話)
<119番通報>
通報者
<災害・救急現場>
3者間通話
×
言葉が通じない
Emergency!!
×
2者通話
災害現場
通報者
消防職員
言葉が通じない
携帯電話を持ち替え会話
多言語コールセンター
多言語コールセンター
- 68 -
第2章 業
務
消防通信指令統合システム
1 消防通信指令総合システム
消防通信指令総合システムは火災、救急などの災害発生時にコンピュータを駆
使し、災害に応じた最適な消防車や救急車を瞬時に編成するとともに、消防隊へ
の消火栓等水利の的確な割当て、消防署等への出場指令等すべてをコンピュータ
処理により行います。
通信指令室内の様子
平成16年4月1日より運用を開始した新システムでは、加入電話から119番通
報があった場合に通報者の所在地が瞬時に検索できる発信地表示システムや、聴
覚・言語に障害のある方などからの通報手段としてFAX119番とeメール119番
受信システムを導入しました。
平成20年9月1日には、携帯電話・IP電話からの119番通報において、通報者の
し、同年12月1日からは、発信地表示システムと位置情報通知システムを1つの
システムに集約した、統合型位置情報通知システムを運用しています。
また、消防救急活動の高度化及び電波の有効利用の観点から、150MHz帯アナロ
グ方式の消防救急無線は平成28年5月31日までに260MHz帯でのデジタル方式に
移行(デジタル化)することとされており、当消防局も上記内容を踏まえた整備を
進め、平成26年10月15日には救急隊暫定運用を、同年11月1日には現場指揮用無線
装置暫定運用を開始し、平成27年7月にはデジタル無線全面運用を実施しました。
消防救急無線のデジタル化により、無線チャンネル数が増加し、大規模災害時や
救急出場件数の増大などに対し、災害ごとに無線チャンネルを使い分けるなど通信
体制が向上し、通信の秘匿性が向上することにより個人情報等の保護も図られます。
- 69 -
へ指揮命令の迅速な伝達及び情報の共有化を図るため、署活動用無線機を整備
通信指令編
平成22年3月1日には、災害現場において現場指揮本部を中心として活動隊員
Ⅵ
発信位置に関する情報も瞬時に検索できる位置情報通知システムを導入しました。
消防署等への出場指令は、コンピュータ音声指令、指令書及び車載情報端末装置
へのデータ指令で行われ、これらの処理に必要な町名、丁目、目標物、対象物、水
利、主要病院などの情報は、すべてコンピュータで管理し、地図情報についてもコン
ピュータによって制御され、指令室と消防署間を専用の通信回線で結ぶことにより、
スムーズな情報伝達を行います。
ヘリコプターTV伝送システム
また、無線設備は、火災等の災
高所カメラ
害時並びに通常時における消防情
報の収集、伝達及び共有化を図
り、部隊活動を安全かつ効果的に
行えるよう整備され、指令室を中
心とした堅固なネットワークによ
り、あらゆる災害に対応する体制
を築いています。(図Ⅵ-1)
災害現場
通信衛星
画像伝送
消防庁
119 番通報
出場
衛星地球局
消防署等
出場指令
消防局
指令室
市役所
連携
警察
病院
情報支援
指令端末装置
発信位置表示
電力・ガス会社
支援情報端末
NTT
携帯・IP
電話事業者
図Ⅵ-1 無線ネットワーク図
(1)指令管制業務
当消防局における平成27年中の119番通報の受信件数は88,921件で、これは月
平均約7,410件で1日平均約244件、1時間あたり約10件です。(表Ⅵ-1)
すべての119番受信件数のうち、携帯電話等からは34,851件で、39.2%を占めて
います。携帯電話からの119番通報は、携帯電話の普及拡大により、毎年増加傾向
にあります。(表Ⅵ-2)
緊急通報システム(ひとり暮らしの高齢者等に緊急事態が発生した場合などに
消防局等に通報するシステム)は、平成9年6月1日から消防局が第1通報先
(一般加入回線使用)となる新システムが導入され、平成16年4月1日からは緊急
通報回線(119番通報)使用による緊急通報も可能となりました。平成27年中の受
Ⅵ
信件数は3,622件で、このうち出場した件数は652件です。(表Ⅵ-3)
通信指令編
表Ⅵ-1 年別119番受信件数
受 信 件 数
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
89,585
89,373
89,819
90,296
88,921
表Ⅵ-2 年別携帯電話等からの119番受信件数
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
受 信 件 数
27,724
28,875
32,071
32,763
34,851
全件数に対する比率
30.9%
32.3%
35.7%
36.3%
39.2%
- 70 -
表Ⅵ-3 年別緊急通報システム受信件数
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
数
3,652
3,569
3,434
3,849
3,622
全件数に対する比率
4.1%
4.0%
3.8%
4.3%
4.1%
受
信
件
ア 火災等出場指令
平成27年中の火災等出場指令件数は3,219件で、そのうち火災出場指令は717
件、救助出場指令は1,163件、交通事故によるガソリン漏えい等の警戒出場指令
1,320件で、その他の出場指令は19件です。(表Ⅵ-4)
表Ⅵ-4 年別火災等出場指令件数
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
合 計
2,954
2,997
2,968
3,165
3,219
火 災
867
895
884
783
717
救 助
883
886
941
1,122
1,163
警 戒
1,183
1,156
1,122
1,219
1,320
そ
他
21
60
21
41
19
の
イ 救急出場指令
平成27年中の救急出場指令件数は52,371件です。これは1日平均約143件の
出場指令です。(表Ⅵ-5)
また、住民からの医療機関情報の問合せ件数は8,945件で、1日平均約25件で
Ⅵ
す。
通信指令編
表Ⅵ-5 年別救急出場指令件数
指令件数
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
49,185
50,224
51,065
52,073
52,371
ウ その他業務連絡
関係機関、消防署等に大阪管区気象台等からの気象情報・地震情報及び光化
学スモッグ情報等の情報提供を行いました。
市民に対してのテレフォンサービス(オートガイド)による災害情報等の提
供数は、5,808件です。
- 71 -
第2章 業
務
画像伝送システム
(2)支援系業務
事務能率の向上と高度情報化社会に対応すべく、職員情報、警防系業務、予防
系業務などの支援系業務システムを構築し、コンピュータ処理を行っています。
2 画像伝送システム
大規模災害の発生時に、迅速かつ的確な防災活動を展開するためには、情報の
収集、伝達を行うことが不可欠です。なかでも映像による被害状況の早期把握は、
災害に対する初動体制、広域消防応援体制を整えるうえで重要となることから、
平成9年度に画像伝送システムを導入し、平成10年4月15日から運用を開始しま
した。画像伝送システムは、大別して高所カメラ装置、衛星地球局設備、広域応
援画像受信装置で構成されています。
また、堺市役所高層館に設置された高所カメラに加え、管轄区域南東部の映像
情報充実強化を目的とし、北野田駅前の高層ビルに高所カメラを増設し、平成19
年3月12日に運用を開始しました。
画像伝送システムを構成する「衛星地球局設備」は、高所カメラからの映像
及び広域応援画像受信装置で受信したヘリコプターからの映像を、赤道上空
36,000kmに位置する静止衛星「スーパーバードB2」を中継して、総務省消防庁
や他の消防機関に伝送することができます。(図Ⅵ-2)
図Ⅵ-2 画像伝送システムイメージ図
通信衛星
ヘリコプター
Ⅵ
高所カメラ
通信指令編
パラボラアンテナ
無線伝送装置
自動追尾装置
火
の
用
心
消
防
局
専用回線
可搬型画像受信装置
積載消防車
消防局
堺市役所・
北野田駅前高層ビル
- 72 -
首相官邸・消防庁・都道府県・
各消防本部等
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