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J-BILAT Newsletter No. 2 May 2010 1 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) J-BILAT 月刊ニュースレター 第1号 (2010年4月) 目次 ニュース «1. 解説コーナーその1: PICについて» on page 3 «2. ニュース» on page 4 先月の催し «2.1 J-BILAT第一回セミナー報告» «2.2 日・EUビジネス・ラウンドテーブル» on page 4 on page 5 今後の関連する催し «2.3 J-BILAT第二回セミナー» «2.4 NIMS Conference 2010» on page 5 on page 6 «3. 日本の機関が関わる欧州プロジェクト紹介その2» on page 7 «4. FP7について日本語で書かれた文献紹介その2» on page 8 «5. 公募情報(再送)» on page 9 «6. プ ロジェクトデータベースへの登録のお願い» on page 10 2 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 1. 解説コーナーその1: PICについて Participant Identification Code (PIC)とは、FP7に参加するすべての機関(大学、公的機関、)に割り当 てられるコードで、既にFP7に参加されている機関には必ずPICが割り当てられているはずです。 そうで ない場合、基本的には各機関が自分で取得する必要があります。ひとつ前のFP6では、各機関がECと の契約に署名する毎に、法人としての存在を証明する書類などを求められており、重複する部分が多く 煩雑であったものを改善する目的で導入されました。 PICは一度取得してしまえばその後FP7のどの公募に応募する際にも、新たに法律や財務関係の書類 を提出する必要が無くなります。取得はUnique Registration Facility (URF)を通じてなされ、それに際 しては、European Commission Authentication Service (ECAS) のアカウントが必要で、以下のサイト から作成が可能です。 http://ec.europa.eu/research/participants/portal/appmanager/participants/portal PICの取得後には、一機関につき一名、Legal Entity Appointed Representative (LEAR)と呼ばれる代 表者を任命することが必要です。 LEARは組織内部でPICに関する情報を提供するとともに、欧州委員会への窓口として、法律や会計に 関する変更点その他を知らせる役割を持ちます。以上の詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。 http://cordis.europa.eu/fp7/pp-pic_en.html FP7の終了後、次の研究枠組みでPICが有効かどうかは現時点では判りませんが、新しいシステムが作 られない限り、PICの情報を次の枠組みにも利用する旨を了解されれば、引き続き利用できるのではな いかと思われます。 更にご質問等ありましたら、 ご遠慮なくニュースレター末尾のコンタクト先までご連絡いただければと 思います。 3 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 2. ニュース 先月の催し 2.1 J-BILAT第一回セミナー報告 J-BILAT第一回セミナー報告 “日欧研究協力の強化を目指して”、4月14日、東京 第一回セミナー「日・欧 研究協力の強化を目指して」を4月14日、東 京の秋葉原UDXにて開催いたしました。北は北海道から南は九州・四 国まで、文字 通り日本全国より、 しかも非常に幅の広い層の方々にご 参加を頂き、主催者として感謝の意を表する次第です。 参加者は総勢ほぼ200人に達し、 また日欧の研究協力に関する皆様の ご関心の高いことに、今後プロジェクトの活動が貢献できる場面が多 いとの思いを新たにいたしました。セミナーでの講演のほぼすべては、 プロジェクトのウェブサイト中の以下のページからダウンロードが可能 です。 http://www.j-bilat.eu/seminar/seminar_1 Photos by N. Kawaguchi, (C) European Union, 2010 写真提供:駐日欧州連合代表部 http://www.deljpn.ec.europa.eu/ 4 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 2.2 日・EUビジネス・ラウンドテーブル 4月19~20日、東京にて、今年度の日・EUビジネス・ラウンドテー ブル会議が開催されました。 2009年11月の日・EU科学技術協力協定の締結も踏まえ、共同提 言には特に日本とEUの産業界と研究・教育機関が連携して次世 代技術の共同研究を進めること、環境分野他での一層の協力の促 進、技術・研究分野での学生の交流の強化促進といったものが盛り 込まれました。 会議で採択された共同提言書は、4月 28日、首相官邸にて、鳩山由 紀夫首相、ヘルマン・ヴァン=ロンプイ欧州理事会議長、 ジョセ・マ ヌエル・バローゾ欧州委員会委員長に渡されました。提言の詳しい 内容やプレスリリースは、下記のサイトからご覧になれます。 © Photos by N Kawaguchi, Copyright European Union, 2010 http://www.eu-japan.gr.jp/japanese/business/rtable/index.cfm 今後の関連する催し 2.3 J-BILAT第二回セミナー 1. 趣旨: J-BILAT主催セミナーの第二弾として、特にエネル ギーと物質科学の側面に焦点を当て、 日欧間の研究協力の 現状と今後の可能性に関する情報提供のためのセミナーを 開催する。FP7や日本の助成機関から近々出される予定の 公募の情報も交えた具体的なものとする予定 。 2. 対象:大学、研究機関および企業の研究者50-100名 3. 日時:2010年6月30日 13-15時 (受付開始12:30) 4. 会場:パシフィコ横浜 © Photos by N Kawaguchi, Copyright European Union, 2010 詳細は、決まり次第順次公開いたします。参加は無料ですが、事前登録が必要です。 5 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 2.4 NIMS Conference 2010 1. 趣旨(主催者案内より抜粋) : “ナノ材料科学の挑戦‐環境・エネルギー問題の解決に向けて‐”をテーマとして、問題解決向 けた材料科学・ナノテクノロジーのあり方について、広く議論を行いたいと考えています。NIMS Conference期間中には、環境・エネルギー技術に貢献するための材料科学・技術という観点か ら、NIMS賞授与式および受賞記念講演、国内外の 著名研究者によるリビュー講演を始め、8つ のオーガナイズドセッションが 行われます。多数の皆様のご参加をお待ちしております(講演・ 討論は英語で行われます)。 2. 日時:2010年7月12-14日 3. 会場:つくば国際会議場(Epochal Tsukuba) 詳細およびオンラインでの参加登録は以下をご参考にしてください。 http://www.nims.go.jp/nimsconf/2010/ 6 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 3. 日本の機関が関わる欧州プロジェクト紹介その2 ITALK プロジェクト プロジェクト名 短縮名 契約番号 プロジェクト開始日 期間 助成金 ウェブサイト Integration and transfer of action and language knowledge in robots ITALK 214668 2008年3月1日 48 ヶ月 6,250,000 ユーロ http://italkproject.org/ 第2回は、情報通信分野のIntegration and transfer of action and language knowledge in robots(ロボットにおける行為・ 言語知識の統合的な学習) 、ITALKプロジェクトです。 コーディネータのプリマス大学(University of Plymouth、英国) を中 心に、 ビーレフェルト大学(University of Bielefeld、 ドイツ) 、 イタリア学術会議及びイタリア技術研究所(National Research Council Rome ・Italian Institute of Technology、 イタリア) 、南デンマーク大学(University of Southern Denmark、 デンマ ーク) 、ハートフォードシャー大学(University of Hertfordshire、英国) 、そして域外から日本の理化学研究所とアメリカの MITのグループが参加しています。 日本から参加されているのは脳科学研究センターの谷淳チームリーダーのグループで、 ロボットによる言語と行為の関連学習に関する技術をもっておられます。 プロジェクトの目的は、人間の言語の学習獲得の過程を、言語だけに閉じる のではなく、行為にともなう運動知覚経験と言語経験の相互作用に主眼を おき、脳神経科学的、心理学的そしてロボット工学構成論的な視点から解明 していくことです。谷リーダーと他のプロジェクト参加グループ(特にローマ のイタリア学術会議) との間には、既に10年くらいの交流があり、谷グルー プが以前から言語と行為の相互作用学習モデルを提案してきていることを 買われ、今回彼らが関連するprojectを立ち上げることになったときに、参加 を要請されたそうです。 写真提供:理化学研究所 谷淳博士(表紙も同様) 谷リーダー自身は、ITALKプロジェクトに対するオブザーバー的な立場にあり、ECからは研究資金は得ておられませんが、 年に数度参加される会議への出張費をプロジェクトが負担しているそうです。FP7に参加していることのメリットは、同様の 研究をご自身のチームでも過去行ってきたため、 アイデアの交換ができること、人的交流ができることだということでした。 プロジェクト主催者にもコンタクトしたところ、谷グループの参加による最大の利点は相互補完的な専門知見であり、 またヒ ューマノイドロボティクスの分野で世界の先端を行く日本との共同研究は戦略的にも重要であるとのことでした。 谷リーダーはこのほかにも、特に認知発達ロボティクスの分野で博士課程の学生や若いポスドクのトレーニングを進めるマ リーキュリープログラム (Marie Curie Initial Training Networks (ITN), RobotDoc)に準メンバーとして参加をしておられま す。谷グループの詳しい研究内容につきましては、以下のリンクをご参照ください。 http://www.bdc.brain.riken.jp/ 7 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 4. FP7について日本語で書かれた文献紹介その2 研究開発政策 - 新リスボン戦略とFP7 - (NDL 国立国会図書館) 国立国会図書館は立法府である国会に属し、国会の活動を国会議員からの依頼による調査及び自発 的な国政課題についての調査・不偏不党の立場からの情報提供により補佐されているほか、 日本で唯 一の国立図書館として、原則18歳以上のすべての人に資料を公開されています。 調査及び立法考査局が 2007年3月に出した総合調査報告書『拡大EU - 機構・政策・課題 -』の一章と して、 「研究開発政策 - 新リスボン戦略とFP7 -」があります。欧州でもともと国毎に行われていた基 礎的な研究開発を国の枠を超えて共同で行うためにつくられたCOSTプログラム、 その後の研究枠組み (FP)や市場化段階の研究に助成をしてFPを補完するEUREKAといった仕組みが登場する歴史的背 景に始まり、政策・意思決定の過程をまとめられたもので、FP7についても概要が非常に簡潔に判り易 く書かれています。是非皆さんにご一読いただきたいものです。全文が以下のサイトからダウンロード が可能です。 http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/document/2007/200705/224-239.pdf お問い合わせは下記の大磯さんまで。 著者 大磯 輝将(おおいそ てるまさ) E-mail: [email protected] 略歴 国立国会図書館調査員 2000年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、国立国会図書館入館。 2004年4月より調査及び立法考査局文教科学技術課において主に科学技術政策に関する調査を担 当、2010年4月より同課科学技術室(現職)。 8 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 5. 公募情報(再送) (Currently open calls) Call for proposals under the programme «People» implementing the Seventh Framework Programme of the European Community - International Incoming Fellowships - FP7-PEOPLE-2010-IIF 現在、 日本の研究者が応募できるプログラムとして、 「人材」の分野のマリーキュリーフェローシップ(International Incoming Fellowhips; IIFs)が公募されています。公募番号はFP7-PEOPLE-2010-IIFで す。このフェローシップは、12~24カ月に渡りフルタイムの支援が受けられるもので、 日本からも少なく とも以下の条件を満たす方が応募できます。 日本人に限らずすべての国籍の方による、EUに取って有 益なすべての分野での研究開発が対象となりますが、原子力関連(Euratom)のみは対象外ですので ご注意ください。 博士号取得もしくは博士課程に進むことのできる資格を得てから4年以上の研究経験があること EU加盟国もしくは特別に協定を結んでいる国(加盟国とあわせ、現在計40カ国)へ移住できること 現地での受け入れ先とともに応募できること (大学、研究機関、企業のいずれも可) 詳細は以下をご覧ください。 http://cordis.europa.eu/fp7/dc/index.cfm?fuseaction=usersite.FP7DetailsCallPage&call_id=242 締切:2010年8月17日17時(ブリュッセル時間) 9 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 6. プ ロジェクトデータベースへの登録のお願い プロジェクトに関する情報をお送りするために、 データベースへの登録をお願いしております。 プロジェ クトウェブサイトからの登録に加え、 メールやファックスにて、以下の情報をお送りいただいても結構で す。 Registration form Title (Mr. /Mrs./ Dr. /Prof.) Surname 姓 Name 名前 Position 役職 Affiliation 所属 Mailing address 所属先住所 E-mail address メー ルアドレス Telephone No. 電話 Fax No. ファックス Area of interest 興味のある分野 Health 保健 Food 食料 Agriculture and Biotechnology バイオテクノロジ information and communication technologies (ICT) 情報通信技術 Nanosciences ナノ科学 Nanotechnologies ナノ科学及びナノテクノロジー Materials and new production technologies 材料及び新生産技術レス Energy エネルギー(原子力を除く) Environment (including climate change) 環境(気候変動を含む) Transport (including aeronautics); 運輸(航空を含む)分野 Socio-economic sciences and the humanities 社会経済科学及び人文科学 Security and space research 宇宙・安全・原子力 Other その他 10 of 11 J-BILAT Newsletter No. 2 (May 2010) 日本におけるFP7情報サービス事業(J-BILAT) プロジェクト名 短縮名 契約番号 プロジェクト開始日 期間 予算 BILAT in Japan J-BILAT 244310 2010年1月1日 36 ヶ月 612,090ユーロ (内500,000ユーロがFP7からの助成金) 11 of 11 本ニュースレターに含まれるFP7関連 その他の情報は得られた時点で最新の ものを正確にお伝えするよう努めており ますが、意見等は関係機関の公式見解 を表わすものではなく、また本文にEU の公式文書その他の日本語訳が含まれ る場合にも、原典と同等の内容の正当 性を保証するものではありません。 本ニュースレターに関するご意見・ご要 望・配信の停止を含むお問い合わせは、 右記の担当、市岡までお寄せください。 Fabrizio Mura プロジェクト代表 E-mail: fabrizio.mura [at] eu-japan.gr.jp 市岡 利康、PhD プロジェクトマネジャー(J-BILAT担当) E-mail: toshiyasu.ichioka [at] eu-japan.gr.jp 日欧産業協力センター 〒102-0082 東京都千代田区一番町13-3 ラウンドクロス一番町4階 Tel.: +81 - (0)3-3221-6161 Fax: +81 - (0)3-3221-6226 Bilat in Japan is co-funded under the 7th Framework Programme for RTD under the Capacities Programme - International Cooperation (Grant agreement No.: 244310) © 日欧産業協力センター EU-Japan Centre for Industrial Cooperation 編集:市岡利康、Susanne Stoelting Please click for TWITTER