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重要ポイント集 - FPS-net

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重要ポイント集 - FPS-net
平成22年4月・5月試験対応版
一般課程テキスト平成21年度版〔追補版〕対応
直前対策
重要ポイント集
目 次
⑮生命保険の募集等に関する法律(該当ページ 17・19)………【1】∼【2】
⑰正しい告知の取り扱い(該当ページ 22)…………………………………【3】
保険金・給付金の請求と支払い(該当ページ 27・28)………【4】∼【5】
【1】◆平成21年度版 直前対策重要ポイント集P.17に該当
商品等を選択する際に正しい判断ができるよう、販売する側に重要事項の説明
等を義務づけ、消費者の保護を図っている。
○個人情報の保護に関する法律では、
個人情報を取得・取り扱っている事業者に対し、
適切に個人情報を取り扱うためのルールを定め、個人情報の保護を図っている。
○お客さまの権利義務その他の保険契約の内容について、必要な情報を提供し、
正しく理解いただき誤解のないよう、明確かつ平易に説明を行うよう努めなけ
ればならない。
2.保険業法
⑴生命保険募集人に
関する制限
○内閣総理大臣に登録申請し、生命保険募集人として登録された後、募集業務に
従事することができる。生命保険協会では「一般課程試験」を実施しており、
合格後、生命保険募集人登録が完了した者が保険募集を行うことができる。
○契約者等の保護を図るため、
A・B両社の生命保険募集人として登録すること(二
重登録)はできず、原則として、2社以上の保険募集(乗合募集)もできない。
⑵権限の明示
○生命保険を募集する際には、お客さまに対し、保険契約締結の媒介をするのか、
保険会社の代理人として保険契約を締結するのかを明示しなければならない。
○「媒介」
:生命保険募集人は契約申込みの勧誘ができるだけで、契約の成立に
は保険会社の承諾を必要とする。
○「代理」
:生命保険募集人が承諾すればその契約が成立し、その効果が保険会
社に帰属する。
⑶保険募集に
関する禁止行為
①虚偽の説明
○生命保険契約に関する事項について、事実と異なることを告げる行為。
②不完全な説明
○生命保険契約に関する重要な事項の説明を省略したり、都合のよい部分のみ説
明すること。
○「重要な事項」とは、商品の仕組み、保障内容、保険料、告知に関する事項、
解約返戻金に関する事項等、お客さまが保険契約を締結する際に合理的な判断
をするために必要となる事項。
③告知義務違反を
すすめる行為
○被保険者(または契約者)が保険会社に行う告知を妨害する行為。
(ア)被保険者(または契約者)が保険会社に告知を行うにあたって、
事実と違っ
たことを告げるようにすすめる行為。
(イ)被保険者(または契約者)が保険会社に告知を行うにあたって、事実を告
げるのを妨げたり、事実を告げないようにすすめる行為。
④契約の不当な
乗換行為
○契約者または被保険者に、不利益となるべき事実を告げずに既契約を消滅(解
約・失効など)させたうえで新契約の申込みをさせたり、新契約の申込みをさ
せたうえで既契約を消滅させる行為。
⑤特別の利益の提供
い はく
○保険料の割引・割戻や金品その他の利益を提供したり、提供することを約束す
るような行為。
⑥威迫、業務上の
地位の不当利用
○契約者または被保険者をおどしたり(威迫)、職務上の上下関係などを不当に
⑦誤解をまねく
表示・説明
○お客さまの誤解をまねくような表示や説明をする行為。
利用して保険契約の申込みをさせたり、既契約を消滅させる行為。
(ア)一般に同じ種類の保険ではないものを、あたかも同じ種類の保険のように
比較した資料を使ったり、説明をしたりすること。
(イ)将来受け取れる配当金や変額保険の保険金などについて、確実であると誤
解させるような資料を使ったり、説明をしたりすること。
©2010 Sales techo-sha Insurance FPS Research Institute, Ltd.
平成22年4月・5月試験対応版(一般課程テキスト平成21年度版〔追補版〕対応)
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【2】◆平成21年度版 直前対策重要ポイント集P.19に該当
的に照らして不適当な勧誘を行わないこと(適合性の原則)
、商品の特徴や市
場リスクに関する留意点、お客さまが負担する費用等が記載された契約締結前
交付書面をあらかじめ交付すること等。
6.個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)〈平成17年4月施行〉
○金融機関を含めた企業(個人情報取扱事業者)に課せられた義務は、個人情報
の取得・利用時の義務、個人情報を適切・安全に管理する義務、本人からの求
めに対応する義務の大きく3つに分けられる。
○個人情報取扱事業者が義務規定に違反し、不適正な個人情報の取り扱いを行っ
た場合、主務大臣は必要に応じ、勧告・命令等(業務改善命令や業務停止命令
等の可能性)の措置をとることができる。
7.犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)
〈平成20年3月施行〉
○保険会社等の金融機関を含む特定事業者が、お客さまの氏名・住居等の確認を
行ったり、お客さまの取引に関する記録を行うことにより、金融機関がテロリ
ズムの資金隠しに利用されたり、マネー・ローンダリングに利用されたりする
のを防ぐことを目的としている。
○お客さまが本人確認に応じない間、お客さまは保険会社等の特定事業者に契約
上の義務の履行を要求できない(特定事業者の免責)。
P. 39
○お客さまが本人確認に際し、隠ぺいを目的として虚偽の申告を行った場合、
50万円以下の罰金が科せられる。
⑴本人確認が P. 39
必要となる場合
○生命保険契約の締結、契約者貸付、契約者変更、満期保険金・年金・解約返戻金の
支払い等の取引発生時や200万円超の大口現金取引、
10万円超の現金送金など。
⑵本人確認の方法
①お客さまが個人の場合
○氏名、住居および生年月日を、運転免許証、各種健康保険証・年金手帳等、パ
②お客さまが法人の場合
○法人の名称・本店等の所在地と実際に取引をする担当者双方の本人確認が必要。
スポート(旅券)
、印鑑登録証明書などの公的証明書の提示により確認。
(ア)法人の本人確認:登記簿謄本・抄本や印鑑登録証明書等の提示・送付による。
(イ)取引をする担当者の本人確認:お客さまが個人の場合と同じ方法。
③代理人を利用する場合
○お客さまと、実際に取引をする担当者双方の本人確認が必要。
8.その他の販売ルール
⑴変額保険販売資格
○変額保険および変額個人年金保険を販売するためには、生命保険募集人の資格
の他に、変額保険の販売資格(一定の要件を満たす生命保険募集人が「変額保
険販売資格試験」に合格し、生命保険協会に登録)が必要。
⑵銀行窓販等に
かかわる規制
○銀行等による保険商品の窓口販売は、平成19年12月から全商品を取り扱う。
○保険商品の複雑性・特殊性や銀行等の業務の特性から、さらなる契約者保護を
図るため、募集にあたっての各種の弊害防止措置が設けられている。
9.保険法〈平成22年4月1日施行〉
○保険契約の当事者間(保険会社と保険契約者)の契約ルールについて定めた法
律で、商法に規定する保険契約に関する法制を見直し、適用範囲を拡大すると
ともに保険契約者等を保護するための規定等を整備することを目的としている。
○商法では規定していなかった第三分野保険の定義づけ、告知義務や契約解除の
取り扱い、
保険金等の支払いに関する保険会社の責任等を規定。各種共済も対象。
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平成22年4月・5月試験対応版(一般課程テキスト平成21年度版〔追補版〕対応)
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【3】◆平成21年度版 直前対策重要ポイント集P.22に該当
からの照会に対応し告知内容を確認いただく方策を講じる。
○契約成立後に「保険証券」を契約者に送付し、
契約内容の確認をお願いしている。
○記載事項が申込みの際の内容と相違している場合には、すぐに保険会社に申し
出ていただくよう説明しておく。
2.告知義務違反と保険契約の解除
○保険会社が告知を求めた事項について、告知義務者である被保険者(または契
約者)が、故意または重大な過失によって事実を告知しなかったり、事実と違
うことを告げていた場合、告知義務違反となる。
P. 40
○告知義務違反を契約確認などによって保険会社が知った場合は、保険会社はそ
の保険契約を解除することができる。
○保険契約を解除すると、それ以前に死亡事故などが発生していても、保険金や
給付金を支払わない。ただし、事故の原因と告知義務違反とされる内容との間
に全く因果関係がないときは、保険金や給付金を支払う。
○保険契約を解除した場合、解約返戻金があれば払い戻す。
○次の場合には保険会社は保険契約を解除できない(解除権消滅)
。
P. 39
①契約が契約日(または復活日)から2年を超えて有効に継続した場合。
P. 39
②保険会社が解除の原因を知ってから1カ月以内に解除を行わなかった場合。
③保険会社に対して、事実を告げるのを妨げる行為(告知妨害)や、事実を告げな
いようにすすめる行為(不告知教唆)などを、
生命保険募集人等が行っていた場合。
④保険契約締結時に保険会社が告知義務違反の事実を知っていたかまたは過失
により知らなかった場合。
○契約日(または復活日)から2年を経過していても、保険金や給付金の支払事
由等が2年以内に発生していた場合には保険契約を解除することがある。
○告知義務違反の態様が特に重大な場合(現在の医療水準では治癒が困難または
死亡危険の高い疾患の既往症・現症等について告知をされなかった場合等)は、
「詐欺による契約の取消し」となることがあり、既払込保険料は返還しない。
3.告知義務違反をすすめる行為の禁止
○告知義務違反をすすめる行為とは、被保険者(または契約者)が保険会社に行
う告知を妨害する行為であり、法律によって禁止されている。
○お客さまの誤解を招くものであり、重大なトラブルを招きかねず、お客さまか
らの信頼を失墜させるおそれがある。
第
5 生命保険契約後の実務
章
保全・アフターサービスの重要性
1.契約の継続と保障の提供
○生命保険に加入する主な目的は、医療費・入院費や万一の場合の保障の確保。
○不測の出来事に対してニーズに沿った経済的な保障を提供することは、生命保
険の役割であり、かつ保険会社の基本的な業務。
○必要に応じ保全手続きのご案内や保障見直しをおすすめし、契約を継続いただ
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平成22年4月・5月試験対応版(一般課程テキスト平成21年度版〔追補版〕対応)
【4】◆平成21年度版 直前対策重要ポイント集P.27に該当
6.その他の保全・アフターサービス手続き
○その他、結婚や家族構成の変化による名義変更(契約者変更・受取人変更)、
住所変更、退職や転職による団体(集団)扱から口座振替扱への変更、年払か
ら月払への変更などの手続きがある。このような場合、進んで手続きのアドバ
イスを行うことが重要。
保険金・給付金の請求と支払い
1.適切な保険金・給付金の支払いにおける生命保険募集人の役割
○不測の保険事故(死亡・ケガ・病気など)に対して、保険金や給付金が適切に
支払われることが生命保険事業の最も基本的で重要な責務である。
○保険金や給付金は、保険事故が発生した旨をご連絡いただいて、はじめて保険
会社が具体的な対応を開始できるが、契約募集時や契約期間中の情報提供が不
十分なため、保険事故が起きてからも請求が行われず、保険金や給付金が支払
えないままでいるケースもある。
○保険事故は契約締結時から長期間経て発生することが多く、
「支払事由に該当
するのか」
「どのように請求すればよいのか」等につき、お客さまの認識が薄
れていることも一因といえる。
○このような理解・認識不足による請求もれが発生しないよう、
「契約募集時」
「契
約期間中」
「請求受付・案内時」の各段階において、適時・適切に保険金・給
付金の支払いに関する情報提供を行っていく必要がある。
適切な保険金・給付金
の支払いに向けて対応
すべきこと
①保険金・給付金を支払う場合や支払うことができない場合を「契約概要」や
「注意喚起情報」によってわかりやすく説明する。
②日常の定期訪問活動などで、支払事例等の情報提供をしながら、保険事故が
起こったときに迅速な対応ができるよう、連絡先もお伝えしておく。
③事故発生の連絡を受けた場合、保険金・給付金の請求受付に関するルールに
従い適切に対応する。
④支払可否の判断、支払金額や支払時期は、請求書類や診断書の内容で決まる
ため、保険会社のしかるべき専門の担当者や担当部門に確認する。
⑤事故情報は個人情報としてその取り扱い(入手・管理)に細心の注意を払う。
2.保険金・給付金を支払わない場合
○保険料計算の基礎に使用している死亡率とかけはなれた高い死亡率を示すよう
な死亡原因や、公序良俗に反するような原因によるものにまで保険金を支払う
ことは、保険制度の健全な運営を妨げ、善良な契約者の利益を害し、社会一般
の公益に反する場合がある。
○以下のような場合には保険金を支払わない旨、約款に定めている。
⑴「死亡保険金」を
支払わない場合
①被保険者が、契約日または復活日から所定期間内に自殺したとき。
②死亡保険金受取人が、故意に被保険者を死亡させたとき。
ただし、その受取人が保険金の一部の受取人である場合、他の受取人に対し
てはその残額を支払う。
③契約者が、故意に被保険者を死亡させたとき。
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平成22年4月・5月試験対応版(一般課程テキスト平成21年度版〔追補版〕対応)
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【5】◆平成21年度版 直前対策重要ポイント集P.28に該当
④戦争その他の変乱によって死亡したとき。
ただし、死亡した被保険者の数によっては死亡保険金を全額または削減して
支払うことがある。
⑵「災害による死亡保
険金」や「給付金」
を支払わない場合
①契約者または被保険者の故意または重大な過失によるとき。
②災害死亡保険金受取人の故意または重大な過失によるとき。
ただし、その受取人が保険金の一部の受取人である場合、他の受取人に対し
てはその残額を支払う。
③被保険者の精神障害または泥酔の状態を原因とする事故によるとき。
④被保険者が、法令に定める運転資格をもたないで運転している間に生じた事
故によるとき。
⑤被保険者が、法令に定める酒気帯び運転またはこれに相当する運転をしてい
る間に生じた事故によるとき。
⑥地震、噴火または津波によるとき。
⑦戦争その他の変乱によるとき。
⑥、⑦は、被保険者の数により、死亡保険金や給付金を全額または削減して
支払うことがある。
照会・苦情時の対応
1.お客さまからの苦情等への対応
⑴苦情とは
①お客さま
対応上の問題
○常識的な礼儀作法はもとより、手続きの放置や書類紛失、約束を守らないこと、
間違った説明をすること、お客さまの立場(個人情報の取り扱い等)を尊重し
ない言動や行動など、私たちの不手際により、お客さまに損失や迷惑をおかけ
した場合の苦情。
②お客さまの意に沿
わない保険会社の
制度や商品・サー
ビス内容の問題
○各種手続きの案内、契約保全情報の提供、商品やサービス内容の仕組みに関す
③上記以外の理由で
お客さまに損失や
迷惑をおかけした
場合
⑵苦情等を受けた
場合の対応
○私たちや保険会社に直接の落ち度はなくても、郵送物の遅配・誤配や銀行等の
る説明などが不十分であったために、お客さまに損失や迷惑をおかけした場合
の苦情。
口座振替ミスなどから生じる苦情。
○お客さまの立場になって誠意ある対応をする。原因が一方的にこちら側にある
場合は、丁重に謝罪し、今後の対応について明確に示す。
○苦情を受けてから解決するまでの具体的な対応は、保険会社のルールに従って
行動する。
対応上の留意点
①お客さまの申し出事項をしっかり聞き、苦情の原因を把握する。
②お客さまと共通の認識に立って迅速に誠意ある回答をする。安易な責任逃れの
回答にならないよう注意し、判断のつかない事項は専門の担当者等に回答内容
の確認をする。場合によっては、所属会社の専門担当部門から回答してもらう。
③解決するまでの経緯は、正確な記録に残し、所属会社のルールのもとに報告
する。
④反省すべき点は反省し、今後の対応改善や業務の見直しにつなげ、再発防止
に万全をつくす。
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