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ひびきのNEWS - 北九州学術研究都市

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ひびきのNEWS - 北九州学術研究都市
北九州学術研究都市
Kitakyushu Science and Research Park
ひびきのNEWS
2014
第
38
号
■表紙写真
1
2
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科長
植田 敏嗣 教授
若戸大橋ライトアップ実証実験
産業用ロボット導入支援センター
「溶接ロボット」
4 北九州市立大学 国際環境工学部
(左)
安井 英斉 教授 (右)
寺嶋 光春 講師
3
5
株式会社KITHIT
6 「北九州市立大学ブランド酒
2
1
3
7
ひびきのの杜」
記者発表
第2回北九州学術研究都市留学生同窓会
4
P2
早稲田大学大学院
情報生産システム研究科
開設10周年を迎えて
研究室最前線
特 集
P4
6
酸素の存在しない条件下で働く微生物に注目!
「嫌気法」が
電子産業排水の処理スタイルを変えていきます
安井 英斉 教授
寺嶋 光春 講師
北九州市立大学 国際環境工学部
P5
5
ひびきの入居者名鑑
光の効能を生物環境に活用!オリジナル光源の開発を推進し、
植物とLEDの将来に新たな光を注ぐ
■株式会社 環境フォトニクス
安全でクリーンな環境を実現し、生産・生活に安心を!
技術交流・業務連携を通じて中国と日本企業に貢献
■中国・吉隆グループ在日本事務所
P6
TOPICS
7
●
「産業用ロボット導入支援センター」開設
●若戸大橋のライトアップ実証実験を実施
●
「北九州市立大学ブランド酒
ひびきのの杜」誕生!
!
●第2回北九州学術研究都市留学生同窓会開催
●
“人々の「健康」
と
「癒し」
を追及し提供する”
(株)
キットヒット
P8
学研施設探訪
■早稲田大学大学院 情報生産システム研究科
∼新商品のご紹介∼
特集
早稲田大学大学院 情報生産シス
情報生産システム研究科、通称IPS
(Gr
adua
t
eSchoo
lo
fIn
f
o
rma
t
i
on,Pr
oduc
t
i
onandSys
t
ems)
の歴史は、平成12年6月に当時の
奥島第14代総長と北九州市との合意のもと、早稲田大学に開設準備委員会が設立されたことに始まります。
今回の特集では、
IPS設立からの10年を振り返り、
これまでの取り組みと今後の展望についてまとめています。高度で幅広い専門知識と創
造性を有した人材を輩出し、確かな実績と活躍の場を広げていく
IPSについてご紹介します。
IPSの10年を振り返って
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科長
植田 敏嗣 教授
■IPS開設から10年の節目を迎えて、印象深いことは
IPSは、21世紀の社会に対応した国際的な高度教育機関を目指し、
アジアおよび世界への知の発
信拠点となるべく、平成15年に開設しました。地域および世界と連携して、
日本・アジアさらには世界
の将来に大きく貢献することを目的としています。
本学の地方都市キャンパス開設は、本庄キャンパス
(埼玉県本庄市)
に次いで2例目です。北九州
市はアジア諸国に近く、東京に比べると物価が安いことから、留学生にとって勉学に打ち込みやすい
環境にあります。
当初は日本人学生が多く留学生は3割でしたが、現在は8割が留学生です。設立当
時の留学生は年に1回しか帰省できないと言っていましたが、最近は長期休暇のたびに帰国してい
るようです。
アジア経済の活況は、学生の動き一つみても大きく変化したことがわかります。
■留学生の受け入れ態勢やグローバル化を推進する特色について
文化や教育制度が違うことで生じる課題を解決する様々なシステムを確立し、多
様な国からの受け入れを進めています。基礎科目をカリキュラムに取り入れて、英語で
の授業を開設したり、授業以外でも日本語や日本文化を学ぶことができる活動を行っ
ています。
また、春・秋2回の入学制度をとりいれ、海外協定校は約40を数えるまでになりまし
た。海外の大学との連携・提携には確かな信用と高いステータスが必須です。大学
の質を維持しながらの受け入れに苦慮しました。
■就職実績を含めたIPSの実績について
この10年間で、IPSを卒業した学生は修士課程約1700人、博士学位取得者は180
人になります。海外で活躍している博士学位取得者60人をはじめとして、国内外の著
名な大学で研究・教育に携わっています。帰国して母国の教員になった卒業生達が
IPSの良さをアピールしてくれています。後輩や教え子たちがIPSを志望することで、
優秀な留学生の入学に繋がる好循環サイクルができつつあります。
また、留学生が多いため、理工系大学院の中での女性比率が21%と高く、
国際標準に近い状況です。
■今後の展望について
(※1)
今後は、
「WASEDA Vision 150」
と協調して進んでいき
ます。
アジア地域出身の留学生が多いという特長を生かし、
さらなる
グローバル化をはかっていきたいと考えています。
そのために、各
ダブルディグリー制度(※2)等を発展させ、学部との連携も可能な
体制を構築し、
アジアでのグローバル拠点と成れるような体制を
作っていきたいと考えています。
世界における産業構造の変化によって求められる研究分野も
変化してきています。国際情勢の影響を受けないように、
日本国
内はもとよりたくさんの国々から優秀な人材を獲得し、北九州市に
蓄積されたものづくり技術に新しい概念を融合させた新たな分
野の構築と展開に結びつけたいと考えています。
2
HIBIKINO NEWS
(※1)WASEDA Vision 150
創立150周年を迎える2032年に、①世界中から、世界に貢献する高い志をもった学生
が早稲田に集い、②世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究が行われ、③早稲田大
学の卒業生(校友)
が、世界の至る所で、
また、あらゆる分野で、
グローバルリーダーとして社
会を支え、
かつ、早稲田大学と緊密な協力関係を築いており、そして、④早稲田大学がアジア
のモデルとなりうる運営体制を確立しているという姿(ビジョン)
を思い描き、そのビジョンの
実現に向けて、いま何をなすべきであり、何をなすことができるかを考え、13の核心戦略と
それを実現するための具体的なプロジェクト等を提示しています。
詳しくは、早稲田大学ホームページをご覧ください。
(http://www.waseda.jp/keiei/vision150/index.html)
(※2)ダブルディグリー制度
Fコース
(修士課程)
とGコース
(学部3年生からの飛び級入学)
があります。
[Fコースを実施している主な海外協定校]
中国:復旦大学・南京大学 他
[Gコースを実施している主な海外協定校]
中国:上海交通大学・四川大学・武漢大学 他
テム研 究 科 開 設 1 0 周 年を迎えて
奥島第
平成
(年)
14
13
年∼
6
年︶
14
平成12年6月
準 備 期
代総長︵平成
12
開設準備委員会 設立
平成13年4月
理工総研九州研究所 設立
完成予想図
北九州学術研究都市連携大学院
14
北九州市立大学
情報通信
組込みシステム技術
第1回 入学式
17
白井第
17
中国を中心に学校訪問
学生説明会活動展開
早稲田大学
LSI設計技術
情報アーキテクチャー
計測・制御工学
北九州市
FAIS
平成17年2月
平成17年4月
IPS特別留学生奨学金制度 導入
運営体制
学研都市内大学間単位互換制度導入
代総長︵平成
Fコース
(修士ダブルディグリー)導入
年∼
14
19
平成19年9月
22
年︶
Gコース
(著名大学学部3年生からの飛び級入学)の導入
平成19年4月
情報生産システム研究センター 設立
140
平成20年3月
120
成 長 期
平澤研究科長︵平成
20
17
年∼
21
基幹7講座
単位相換
平成17年9月
15
18
九州工業大学
脳情報工学
HMI技術(人間親和性)
黎 明 期
年∼ 年︶
15
平成15年4月
支援
︵平成
16
秋月研究科長
15
年︶
24
第1回IPS海外連携シンポジウム
100
80
▲2007年9月
G
導入
60
平成21年4月
理工学術院
体制へ
平成21年4月
40
20
0
▲2005年9月
F
導入
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
協定校修士課程入学者数推移
22
連携大学院
カーエレクトロニクス
コース
南アメリカ・東アジアへ
学生説明会を展開
[鎌田第16代総長]
23
鎌田第
成 熟 期
23
年∼︶
年∼︶
24
16
代総長︵平成
︵平成
25
植田研究科長
24
招待講演
各施設につきましては、巻末「学研施設探訪」
で
ご紹介しています。
平成25年4月
平成25年11月
連携大学院
開設10周年記念式典/
インテリジェントカー・ 第7回IPS海外
ロボティクスコース
連携シンポジウム
分野名称変更のお知らせ
平成26年度より
「システムLS
I分野」は、
「集積システム分野」に名称変更します。
システムLS
Iのハード・ソフトの研究も含め、
幅広い領域の教育・研究活動をさらに推進していきます。
HIBIKINO NEWS
3
研 究 室 最 前 線 laboratory
front line
酸素の存在しない条件下で働く微生物に注目!
「嫌気法」が電子産業排水の処理スタイルを
変えていきます
北九州市立大学 国際環境工学部
今回ご紹介していただける研究テーマは
何ですか?
私たちの研究室では、
「電子・半導体産業から排水される有機
物の嫌気性微生物による処理」
の研究を進めています。現在の
主流とまったく逆な排水処理法で、
メリットと活用が多く見込めるも
のです。
水処理の有機物を分解するプロセスの
省エネルギー化に貢献!
スマートフォンなどの液晶やパソコン・家電などに使われる電子
部品の製造には、
たくさんの水が使われており、
その排水は化学
物質などの不純物質が混ざり、汚れた状態になっています。川や
湖沼・海といった公共水域の水環境を保全するためには、
きれい
な状態に処理する必要があります。
また、水資源の確保を考慮し
て、
これら処理水の再利用も行われている工場もあります。
私たちの研究は、
こうした水処理の中で、特にエネルギーを消
費する有機物を分解するプロセスの省エネルギー化に焦点をあ
てるものです。
嫌気性微生物を利用した水処理の研究を選択
研究に取り組む動機には、企業在籍時から電子・半導体産業
の排水処理に関わっていたことが大きく働いています。従来から
主流と呼ばれる排水処理技術は、排水の中に空気を送り込み、
酸素によって酸化分解する
「好気法」
と呼ばれる方法で、微生物
の働きが溶存酸素によって活発になり、水中の有機物を二酸化
炭素などに分解するものです。
この方法は、水中に空気を送り込
むために多くの電気エネルギーを必要とし、処理としては簡単で
すが、原理的に省エネルギー化は難しいものでした。
TMA:
トリメチルアミン
寺嶋 光春 講師
そこで、私たちは
「好気法」
とは別の方法を選択し、酸素の存
在しない条件下で働く微生物の動きに注目しました。有機物をメ
タンガスと二酸化炭素に分解する
「嫌気法」
です。空気を送り込
むエネルギーが不要になるばかりでなく、電気エネルギーが極め
て少ないうえに、処理に伴って発生する汚泥が少なくなるメリット
があります。
嫌気法を水処理のスタンダードとすることができれば、省エネル
ギーや地球の温暖化防止に貢献できると思ったことが、本研究を
スタートさせるきっかけになっています。
嫌気性分解に必須な希少微生物を
増やすことに成功
電子・半導体産業からの排水の中で特に分解が困難といわれ
ているのが、本研究で対象としているTMAH(水酸化テトラメチ
ルアンモニウム)です。
このTMAHを嫌気性分解する微生物はあ
まり知られていませんでしたが、本研究では、
どこにでもある下水
処理場の汚泥からこの微生物を増やすことに成功しました。下水
処理場の汚泥中のこの微生物の存在比は0.0000005%であり、
と
ても小さいものです。現在は一定の条件のもと、24時間365日体制
でこの微生物を徹底管理しています。
とてもデリケートな生き物な
ので、弱ったり死んだりしないように注視することが求められていま
す。
最後に、今後の展望をお聞かせください
排水をはじめとした廃棄物処理は20世紀初頭にはじまる技術
分野です。産業の発展にともない急速にニーズが拡大し、工場に
おいても課題に対して的確に応えることが求められています。現
在は好気法が主流ですが、排水処理システムの嫌気法が確立
し、環境負荷を軽減する技術として、産業界で広く実用化される
ことが希望です。
DMA:ジメチルアミン
MMA:モノメチルアミン
MeOH:メタノール
NH3:アンモニア
CH4:メタン
TMAH嫌気分解経路
TMAH最終分解産物はメタン
(CH4)
と少量の微生物(TMAH degrader)
4
HIBIKINO NEWS
安井 英斉 教授
嫌気性微生物の培養
下水処理場から得た嫌気性消化槽の汚
泥にTMAH溶液を加え、温度を35℃にし、
嫌 気 状 態でメタンガスの 発 生を測 定 。
TMAHが分解されるとメタンガスが発生し、
設置したカウンター数が上昇。
これにより、
嫌気性微生物の増殖が確認できる。
ひびきの
入 居 者 名 鑑
学研都市に進出している企業・団体をご紹介します。
光の効能を生物環境に活用!
オリジナル光源の開発を推進し、
植物とLEDの将来に
新たな光を注ぐ
ジ ー ロン
株式会社
環境フォトニクス
中国・吉隆グループ
在日本事務所
平成25年6月学研都市進出 技術開発交流センター
代表取締役社長
安全でクリーンな環境を実現し、
生産・生活に安心を!
技術交流・業務連携を通じて
中国や日本の企業に貢献
木原 敏彦氏
平成25年5月学研都市進出 技術開発交流センター
代表取締役社長
黄 吉輝氏
■企業で培った専門知識と技術・経験を事業に
■「循環経済」を掲げている、中国の環境改善に努力&貢献
北九州市立大学 河野 智謙 准教授
(イタリア フィレンツェ大学国
中国・吉隆グループは、
工業製品の生産現場における、
総合環境
際プラントニューロバイオロジー研究所 北九州研究室長)
と連携し
保全を主体とした企業です。
本社は湖北省武漢経済技術開発区に
た学研発のベンチャーとして設立しました。
大学のシーズ技術であ
あり、
中国30カ所に工場や事業部があります。
平成25年6月に開設し
る
「植物の光合成研究成果」
を生物環境に活かすために、
前職
(東
た日本事務所は、
福岡大学資源循環・環境制御システム研究所と連
芝)
で培った光半導体の知識と独自開発した
「光合成光量子束密
携し、
水処理や汚泥処理などの分野で共同研究を行っていきます。
度数値計算」
をコア技術として、
LED光源とパルス制御装置の開
■独自に開発した2商品は、環境に配慮した自信作
発・商品化を行っています。
主要商品は、
日系の自動車工場で長年、車の拭きあげにご利用
■LEDの知識と回路技術で低価格・高機能LED光源を開発
いただいている
「フィラメントファイバー」
です。
独自開発した有害物質
植物の人工栽培育成はまだまだ黎明期であり、
育成技術開発の
を含まない粘性のクロスで、
拭き取った粉塵や油膜を逃がさず、
ファ
要素が多々あります。
植物育成用の光源には、
LEDが最適と言わ
イバーの欠落もないため、
一度拭きで輝くような仕上がりになります。
れていますが、
初期投資コストが高いために、
導入が進んでいませ
また、
作業服用クリーニング剤は、
生物分解がたやすく、
洗浄効果が
ん。
まず、
研究者向けに低価格・高機能の植物育成用光源の開発
高いという特長があります。
塗料作業場で多く使われ、
燃えやすく危
を行い、
その技術を他の分野へ広げていきたいと考えています。
製
険な塗料用シンナーに代わってご愛用いただいております。
どちらの
造は地場企業に委託し、
弊社は商品企画・試作評価および販売を
商品も日本での販路開拓を行う予定です。
基本としています。
■環境分野における日中のパートナーシップ強化を担う企業に
■従来のLED技術をベースに、次世代分野産業を開拓
北九州市は公害を克服した環境都市として、
中国を含める東アジ
フィレンツェ大学北九州研究室の研究コーディネーターを拝命し、
ア地区ひいては世界でもよく知られています。
「環境」
と
「アジア」
を
光技術のサポートを行っています。
直近では、
貯蔵中のニンニクの発
キーワードに、
国内外の投資を呼び込み、
雇用を創出し、
地域経済を
芽をLEDで制御する研究に参画しました。
国内の次世代植物工場
活性化させ、
アジア諸国とともに成長することを目指した取り組みは、
の市場規模は、
平成37年に約290億円に拡大すると予想されていま
学ぶべきことが多くあります。
これからは共同研究を含めた交流を積
す。
「薬効植物」
「食事制限食材」
極的に展開し、
民間レベルの日中関係を活発化していきたいと思っ
ています。
「輸入依存植物」
「成長促進と成長
フィラメントファイバー
抑制」
「ワクチン抗原遺伝子を組み
粘性樹脂を使ったクロス。飛行機・
自動車・オートバイ・自転車・家電
や製造業での作業ライン等、広範
囲で使用可能
込んだ植物の医療分野」
など、人
工光ならではの生物環境制御技
術が期待されています。弊社の
UV照度計測器
フォトダイオードを用いた計測器で、換算式(エクセル)にて
光量子束密度と放射照度を算出
LED技術を組み込んだ装置で、
こ
◀作業服用洗剤
作業服専用の水溶性洗
剤。塗装ラインの衣服洗
浄に適している
れらの付加価値が高い植物の栽
培に貢献できる商品を開拓してい
きます。
UV-LED照射装置
UV−LEDをマトリックス状に配置した光源で、
スポット照
射から面照射に対応
◆入居者データ
●住所/北九州市若松区ひびきの北1-103 技術開発交流センター211号
●TEL/093-695-3663
●代表取締役社長/木原 敏彦
●資本金/300万円
●社員数/1人
●設立/平成25年6月7日
●事業内容/LED光源等の研究開発 ◆入居者データ
●住所/北九州市若松区ひびきの北1-103 技術開発交流センター321号室
●TEL/093-616-1284
●代表取締役社長/黄 吉輝
●資本金/約11億円(グループ全体) ●社員数/約2000人
●URL/http://www.cn-jilong.com
在日本事務所長
●設立/平成7年5月
リュウ キョウメイ
劉 銘 氏
●事業内容/
環境分野(廃棄物処理・再資源化処理・環境修復・次世代エネルギー等)技術の研
究開発、環境保全に関するコンサルティング事業等
HIBIKINO NEWS
5
TOPICS
▶「産業用ロボット導入支援センター」開設
平成25年10月、北九州市およびFAISが新成長戦略の一つである
「ロボット産業拠点の形成」
を目指し、北九州学術研究都市の技術開発
交流センター内に
「産業用ロボット導入支援センター」
を設置・開設しました。地元中小企業への産業用ロボットの導入と支援組織体制の整
備、
さらに補助金の創設などを通じて、
ロボットテクノロジーを活用したものづくり力の強化に取り組んでいます。
センター内には、地元のロボットメーカー等で長年勤務したコーディネーターを2名配置しており、各企業の生産現場を訪問し、現場診断に
よるロボット導入に関する具体的な助言や改善提案、導入後のメリット、費用対効果などを説明し、支援を行っています。
そのほかにセンターでは、鉄板の溶接機能を持つロボットと組み立て・運搬機能を持つロボットの2基を常設し、産業用ロボットを活用した講
義や実習が行える
「ロボット道場」
の運営なども行っています。
■産業用ロボット導入支援センターの支援内容
市内企業が生産性向上や品質向上を目的として、生産ライン
の自動化やロボット化を検討する際の方策や費用対効果等の
相談に気軽に応じます。
相談窓口
相談料無料
現場診断と改善提案
無料診断
ロボット周辺機器開発支援
無料診断
ロボット道場の開催
参加費無料
市内企業の生産現場を見学し、企業の方と一緒になって考え、
問題点の洗い出しや改善のための提案を行います。
ロボットの周辺機器(例えばハンドや治工具など)
の研究開発を
支援し、
ロボットを使った生産システムの速やかな構築をお手伝
いします。
溶接ロボット
アーク溶接ロボット
(ロボット+自
動溶接機+ワイヤ送給器)
を用い
て治具に固定された鉄板のつき
合わせ溶接、
すみ肉溶接などの自
動溶接が行えます。
組立・ハンドリング
ロボット
ロボットの先端に取り付けたハン
ドを用いて、
ワークの把持と開放
を行うことにより、作業台に置か
れたワークを搬送します。
また、簡
単な組立作業も行えます。
ロボットの基礎知識やロボット導入のための生産技術が学べる
等、企業の人材育成をお手伝いします。
ロボット操作の簡単な体験ができます。
北九州市産業用ロボット導入支援補助金
産業用ロボットを導入することで生産性向上を図る中小企業の皆様を応援する補助金です!
補助対象事業:北九州市内において、産業用ロボットを導入又は更新することにより生産性の向上を図る事業
補 助 内 容:
●補 助 上 限 額
●補 助 率
●補助対象経費
500万円/件
1/2以内
生産ラインへのロボット導入経費(投入、据付経費含む)、
導入に伴う付帯経費(ロボット活用に必要な技術指導の
受入に要する経費等)
※当補助金は、北九州市の予算成立が前提となります。
〈平成25年度 補助金採択企業〉
(株)戸畑ターレット工作所、八幡電機精工(株)、
(株)陽和
▶ 若戸大橋のライトアップ実証実験を実施
ひびきのLEDアプリケーション創出協議会(以下、協議会)
の参画企業が開発した
「超高輝度LED照明」
のライトアップ実証実験が若戸大
橋で行われています。
開発にあたって、LEDの明るさや発光効率・寿命に大きく影響をおよぼす熱を効率的に逃がす「放熱技術」
の課題については、協議会メ
ンバーである北九州市立大学 井上浩一准教授の協力でクリアし、FAISが大学と企業をコーディネート・製品化の支援をすることで、超高輝
度で小型(従来の1/3程度)
のLED照明が誕生しました。協議会参画企業(イーアイエス
(株)、新日本無線(株)、佐賀エレクトロニックス
(株)、
(株)春日工作所、
(株)戸畑ターレット工作所)
が持つノウハウを結集して創り上げた製品です。
従来の水銀灯と比べて、1.5倍の明るさながら、消費電力は半分に抑えられるという節電効果が高いものになりました。
実証実験は、平成26年3月31日
(月)
までの日没から早朝にかけて行われています。
《お問い合わせ》
北九州市若松区ひびきの2-5
公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)
半導体技術センター
戸畑区側より
6
HIBIKINO NEWS
若松区側より
TEL:
(093)695-3007
URL:http://www.ksrp.or.jp/fais/sec/index.html
!
▶「北九州市立大学ブランド酒 ひびきのの杜」誕生!
北九州市立大学 国際環境工学部 森田洋研究室は、研究開発した新しい麹を活用し、地域の特産品となる日本酒を創出しました。
同研
究室院生の佐藤由可衣さんが、平成23年より卒業論文および修士論文のテーマとして取り組んできた成果です。
この日本酒は、東アジアの麹菌と日本酒の麹菌をブレンド
(共培養)
した麹を使用しており、
日本酒づくりにおいて、麹菌をブレンドする試みは
初(特許出願中)
となります。北九州市の酒造メーカーである無法松酒造(有)
のノウハウと、大学の研究成果であるオリジナルの麹、
そして市
内産の酒造用米「夢一献」
を利用することで誕生した、大学初のブランド商品です。
FAI
Sは日本酒のPRと知的財産の管理および助言を行
いました。
■名前の由来
キャンパスがある
「ひびきの」
と酒を仕込む杜氏の
「杜」
を合わせた造語で、佐藤さんが
命名しました。森田准教授の
「もり」
とも掛け合わせています。本年度の販売本数500本
は、大好評につき完売しました。
■ラベルデザイン
国際環境工学研究科建築デザインコースの坂本華奈さんのデザインです。
「ひびきのの杜」
の強烈なインパクトを勢いのある毛筆で表現しています。
ラベルの青は
大学のスクールカラー、
ボトルの緑は国際環境工学部のシンボルカラーです。
(左から)
佐藤さん、森田洋准教授、坂本さん
フルーティーな香りと酸味の強さが特徴▶
▶ 第2回北九州学術研究都市留学生同窓会開催
日 時 : 平成25年11月23日
(土・祝)16:00∼18:30 参加者 約120名
場 所 : 第1部 挨拶・講演/北九州学術研究都市 会議場メインホール
第2部 交流会 /北九州学術研究都市 会議場イベントホール
第1部では
「情報交換は貴重な経験の一つ、留学生同士でこれからも交流
を図ってほしい。北九州のグローバル化と母国の後輩のために、
ますますの努
力を」
という北九州市立大学 梶原昭博副学長の挨拶に続いて、留学生OBや
地元企業によるグローバル化ついてのプレゼンテーションのほか、
FAI
Sによる
「冠留学生奨学金制度」
の説明などが行われました。
第2部の交流会では、
「母国を代表しているという気持ちを持って、
日本との懸け橋になってほしい」
という早稲田大学大学院 植田敏嗣研
究科長の乾杯挨拶と台湾留学生の合唱があり、各テーブルは笑顔と歓談の和で包まれました。
と
「癒し」
を追及し提供する”
(株)
キットヒット ∼新商品のご紹介∼
▶“人々の「健康」
産学の力を結集して完成したオーディオ機器のご紹介です。卓越した技術力と確かな品質、優れたインテリア性を兼ね備え、多くの賞を受
賞。オーディオファンにクリアで瑞々しいサウンドをお届けしています。
ハイエンド・スーパーツイーター HIT-ST1W
スーパーツイーター HIT-ST10
減退の少ない平面波による高速応答
性能に加え、上下の指向性を改善し、圧
倒的な音場を実現。1ランク上の上質な
サウンドに仕 上
げました。
空 気 感・臨 場
感が増し、高域が
柔らかく自 然に
なり、中低域の再
現性が格段に向
上します。
合成高分子素材フィルムを使用するこ
とで、減退の少ない平面波による素早い
音の立ち上がりを実現しました。
お手持ちのスピーカーに付加すること
で、高音域を補正するだけでなく、楽器の
低音成分の再現性が驚くほど向上し、中
低域の再現性も飛躍的に向上します。
ウッドボード・スピーカー HIT-FP1
木板の振動により音を発生させるスピーカーです。弊社が開発
した世界初である
「ゆさぶり方式」の駆動で、木板全体を均等にピ
ストン振動させ、分割振動を完全に無くしました。従来のスピー
カーでは実現できなかった超低周波からの再生が可能となり、迫
力のある重低音・
「木」 九州経済産業局の中小企業新事業活動促進法
特有のぬくもりのある に基づく「新連携事業計画」に認定
自然な音を身体で感じ 〈事業推進体制〉
ることができます 。ま 技術支援:九州工業大学
製造・組立:東木工
た、美しい 木目がシン 開発資金支援:
福岡県産業・科学技術振興財団
(財)
プ ルでスタイリッシュ 経営支援:FAIS
販売支援予定:大塚家具、
(株)
ブライトーン
な印象を与え、
インテリ
ア性に優れた仕上がり
平成25年 産業デザインアワード入賞
となっています。
《お問い合わせ》
平成23年 オーディオ銘機賞 開発賞 受賞
平成26年 オーディオ銘機賞 受賞
株式会社キットヒット
北九州市若松区ひびきの1-8 事業化支援センター405号室
T EL:
(093)
695-3472 E-mail:[email protected]
URL:http://www.kithit.com
HIBIKINO NEWS
7
北九州学術研究都市の施設案内
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科
ものづくりの伝統が
息づく北九州で、
「世界レベル」
の人材を輩出
6
情報生産システム研究科(IPS)は、国際化時代に即した
「高度専門技術者」
を養成する目的とアジア・太平洋地域に開かれた最先端の教育研
究拠点として、平成15年に設立されました。
「情報アーキテクチャ」
「生産システム」
「システムLSI」
(平成26年度より
「集積システム」
に変更)
と
いった3つの分野から構成され、情報産業を中心とした地域産業の振興に大きく貢献することを目指しています。
●大隈重信 像
IPSの東側にある、早稲
田大学の創設者であり、初
代総長でもある 大隈重信
(1838-1922)の銅像。明
治・大正期を通じて、内閣総
理大臣・外務大臣・農商務
大臣などを歴任しました。
日本を代表する
「教育者」
であり
「政治家」
です。
●生産システム実験室
生産システム分野で行う実験装置が多数あります。視覚センサに
よって、位置決めされていないワークをハンドリングできる双腕マニ
ピュレータの知能ロボットのほか、連携大学院カーエレクトロニクス
コースの実習として、日産自動車九州工場で分解されたガソリン車
のエンジン部も展示されています。
●語学ラボ・実習室
学習スタイルに応じて利用
できるフリースペース。実習
室は就職用・留学生用の案内
パンフレットなどが充実。語学
ラボはオンデマンドで語学習
得などができます。利用時間
は月曜∼土曜までの9時から
22時まで。
●学生ロビー
広 くて 明 る い フリー ス
ペース。各種パンフレットな
どが揃っています。
友人との歓談など使い方
はさまざまです。
連 絡 先
●情報生産システム研究センター(IPSRC)
アジアに開かれた国際的水準の研究センターを目指して平成19
年に開設されました。
「受託研究」
「共同研究」
「試験研究」
を主な研究
形態として事業を行い、九州地区の自動車産業やLSI産業の知的高
度化に貢献しています。
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 事務室
〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番7号 TEL:093-692-5017
「ひびきのNEWS」休刊のお知らせ
長い間、
ご愛読いただきました
「ひびきのNEWS」
は、
このたび第38号(平成26年3月発行)
をもちまして休
刊とさせていただくことになりました。
北九州学術研究都市(KSRP)および公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)の情報につきまして
ホームページやメールマガジン等で発信してまいりますので、引き続きご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げ
ます。
■編集・発行
8
HIBIKINO NEWS
公益財団法人
フェイ ス
北九州産業学術推進機構
(FAIS) 総務企画部
〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号
TEL:093-695-3111 FAX:093-695-3010
Email:[email protected] http://www.ksrp.or.jp/fais
平成26年3月発行
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