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地方公共団体のためのグリーン購入取組ガイドラインについて

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地方公共団体のためのグリーン購入取組ガイドラインについて
地方 資料3
地方公共団体のためのグリーン購入取組ガイドラインについて
地方公共団体のための
グ
リ ーン 購入 取組 ガイ ドラ イン
グリーン購入取組ガイドライン
地方公共団体によるグリーン購入の推進は、市場に供給される製品・サービスなど
に環境配慮を組み込み、社会に浸透させ、持続可能な循環型社会を形成する上で重要な
役割を果たします。
環境省では、地方公共団体においても、無理なくグリーン購入の取組に着手し着実
に推進をしていただけるための考え方や具体的な方法について紹介している「地方公共
団体のためのグリーン購入取組ガイドライン」を作成しています。
現在、基本方針の変更等に伴い、ガイドラインの改定を進めています。後日、ガイ
ドライン改訂版を各地方公共団体にお送りする予定ですので、ご活用ください。
次頁より、改訂中の内容を含め、ガイドラインの中味を一部ご紹介しています。
平成 年 月
環 境 省
が
27
グリーン購入を実施することが
循環型社会形成推進基本計画の
目標に定められているんだよ! 3.環境配慮型製品の選び方
ここで紹介する製品は、グリーン購入に取り組むことで環境負荷の低減だけでなく、
コスト削減が実現しやすい分野です。グリーン購入の取り組みについて具体的な検討
を進めましょう。
総
合 評 価
指
標
方
式
と
い
つ
て
環境配慮型製品の選び方
コピー用紙
購入時のポイント「環境マークで選ぼう!」
Point
【表示例】
1. 総合評価値が 80 ポイント以上であること
【表示例】
※2009 年度は経過措置として 70 ポイント以上
総 合
評価値
2. 製品の包装ができる限り簡易であり、再生利用が
容易で、焼却処理時の環境負荷の低減に配慮していること
Plus
もうひとチェックでさらにエコ!
1. 古紙パルプ配合率(=古紙配合率)が可能な限り高いこと
80
・古紙パルプ配合率
:○%
△
・森林認証材パルプ配合割合
:○%
△
・間伐材パルプ配合割合
:○%
△
・その他持続可能性を目指したパルプ:○%
△
・白色度
:○%
△
・坪量
:○g/㎡ △
数字が明記☆
PEFC
マーク
間伐材
マーク
FSC
マーク
(総合評価値の表示に内訳があります)
2. バージンパルプが原料の場合は、
FSC マーク(森林管理協議会)
、間伐材マーク、PEFC マーク等がついていること
※バージンパルプ:木材等を原料として作られ,まだ一度もリサイクルされていないパルプ
(別名:フレッシュパルプ)
New
コピー用紙の新基準登場!“総合評価指標方式”とは?
2009 年 4 月から、コピー用紙に関する環境配慮の判断基準が「総合評価指標方式」
に変わります!
総合評価指標方式とは、各製紙会社の環境配慮への技術力および消費者が求める品質に応じて、古
紙に加え、森林認証材、間伐材および未利用材等の環境に配慮された原料についても利用可能とし、
環境配慮の指標である「白色度」および「坪量(紙の単位当たりの重さ)
」を加えた計算式に、各指標
の数値を代入して算出し、一定以上のポイントを獲得した製品を適合品とみなす新しい考え方です。
以下の例では、製品①~③(2009 年度のみ製品④も含む)の購入がグリーン購入適合となります。
指標項目
使用パルプ配合率
古紙パルプ
(70%以上で配点)
森林認証材パルプ
および間伐財パルプの合計
製品①
製品②
製品③
製品④
製品⑤
指標値
配点
指標値
配点
指標値
配点
指標値
配点
指標値
配点
100%
80.0
80%
70.0
70%
50.0
70%
50.0
60%
0.0
0%
0.0
0%
0.0
30%
30.0
20%
20.0
10%
10.0
0%
0.0
20%
10.0
0%
0.0
10%
5.0
30%
15.0
65%
10.0
73%
2.0
75%
0.0
75%
0.0
70%
5.0
68g/m2
0.0
66g/m2
5.0
65g/m2
7.5
68g/m2
0.0
62g/m2
15.0
-
90
-
87
-
88
-
75
-
45
(30%まで配点)
その他持続可能性
を目指したパルプ
(30%まで配点)
白色度(%)
(75%未満で配点)
2
坪量(g/m )
(68g/m2 未満で配点)
総合評価値
注1:古紙パルプ配合率は最低保証配合率であるため、森林認証材パルプ・間伐材パルプの合計配合割合およびその他の
持続可能性を目指したバージンパルプの配合割合は、全体から古紙パルプ配合率を差し引いた割合で各項目を補正。
注2:各指標の配点は小数点第二位を四捨五入。総合評価値は小数点以下を切り捨て。
Use
使用のポイント「グリーン購入+効率化≒コスト削減」
使用時にも、効率的な使用に少し気を配ることで、大きなコスト削減に繋がります。
既に一部では実施されていることもあると思いますが、組織的に徹底することが重要です。
【使用時のポイント】
【運用面のポイント】
1. 両面とも利用する
1. 組織的な体制整備
両面コピー、使用済み用紙の裏面利用、集約
使用済み裏紙 BOX の設置、資料をコピーする
印刷などによる全部署的な紙使用量削減
際のルールなど、組織的な体制を整備する
2. 情報はデータを活用
2. 目標を設定
IT 技術(PC、プロジェクタ
部署毎にコピー用紙の使用量の把握、削減目
等)を活用した全部署的なペ
標の設定し、部署間の競争意識を育成するこ
ーパーレス化の実施
とによって一層の効果が期待できます
3. 必要な資料を必要な分だけ
3. フォローアップもしっかり
会議資料で、不必要な資料まで印刷・配布し
削減目標が未達成であった
ない(必要部分を抜粋し印刷・配付を行う)
要因を探ることで使用量削減
にも繋がります
Eco
総合評価指標方式移行への背景
2008 年初めに発覚した一部の製紙メーカーによる“古紙偽
装問題”。これまで紙のエコを表す基準として原材料パルプに
おける古紙の配合率が主な評価基準として用いられてきまし
【表示例】
総 合
評価値
80
・古紙パルプ配合率
:○%
△
・森林認証材パルプ配合割合
:○%
△
・間伐材パルプ配合割合
:○%
△
・その他持続可能性を目指したパルプ:○%
△
・白色度
:○%
△
・坪量
:○g/㎡ △
たが、表示そのものの偽装により、環境表示に対する信頼性
が揺らぐとともに、適正なグリーン購入制度の運用についてあらためて検討すべき課題として提起され
たのでした。
この問題について有識者等からなる検討会において議論した結果、コピー用紙の基準については、製
品に求められる基本的な品質や機能等の確保を前提にして、資源循環や持続可能な森林経営への取組推
進等の観点から、古紙配合率を最優先に評価しつつ、「適切に管理された森林から作られたバージンパ
ルプの使用」、「適切な白色度に抑えること」「坪量」などといった、そのほかのエコ基準も評価するこ
とのできる総合評価指標を導入した新たな考え方が決まったのです。
古紙利用の推進は過剰な森林伐採を抑制し、適切に管理された森林から作られたバージンパルプの使
用によって、適切な森林管理を促し、森林の CO2 吸収量をアップさせます。また、利用する古紙原料の
特性を生かし、白色度を適切に管理すれば薬品使用を減らし、エネルギー消費を削減すことができます。
一つの側面からだけではなく、さまざまな視点からエコを考え、状況に応じて使い分ける時代へ。そ
の第一歩が今回の総合評価指標導入の新たな考え方なのです。
Column
「環境に良いのは、古紙かバージン原料か?」
2007 年、一部の製紙メーカーは「古紙 100%再生紙は環境に悪い」として古紙 100%の再生紙製
品の製造を中止する発表を行いました。この発表は、古紙回収に日々協力して頂いている一般市民
や古紙回収業の方々に大きな誤解と疑念を生じさせ、古紙回収に影響を及ぼしています。
古紙パルプとバージンパルプの環
境負荷 に関する循 環システム 全体
森林資源
(右図)を見据えた場合、使用済み
紙製造の LCA
となった紙をリサイクルする場合と
埋立や焼却する場合とを比較すると、
育林・伐採
バイオマス
燃料
リサイクルを行った場合の温室効果
ガスを含めた環境影響がより小さい
古紙
化石燃料
環境影響
温暖化
大気汚染
バージン
パルプ
再生
パルプ
水質汚染
固形廃棄物
化石資源消費
ことが欧米の LCA(※)研究例にほぼ
土地消費
紙製造
共通する結論となっており、国内事
水消費
生物多様性
例においても同様の研究成果が得ら
消費
森林持続性
れています。
また、環境負荷の中で、特に温室
効果ガスのみを考えると、化石燃料
埋立
焼却
分別回収
紙循環システムの LCA
由来の CO2 は古紙パルプ配合率が高
くなるにつれ、一般に、その製造段階での排出量が増えることが報告されています。しかし、我が
国の製紙メーカーにおいては、既にバイオマス燃料や廃棄物エネルギー利用の取組が進んでおり、
今後さらにこれらの取り組みが積極的に進むことが見込まれるため、バージンパルプと古紙パルプ
の CO2 排出量は将来的には同程度となっていくものと考えられています。
よって、古紙においては廃棄物の抑制、資源の有効利用の観点及び環境保全上重要な森林の保全
等を含めた総合的な観点から古紙利用の推進が重要となります。
※注:LCA=ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment)の頭文字を取ったもの。ある製品が製造、使用、廃棄
あるいは再使用されるまでのすべての段階を通して、環境にどんな影響を与えたのかを評価する方法のこと。
もっと詳しい「グリーン購入」は、次のページを参照
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Column
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