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観光・交通産業におけるIT化実態調査

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観光・交通産業におけるIT化実態調査
参考資料3
観光・交通産業におけるIT化実態調査
1.
調査の概要
調査期間:平成16年9月3日∼9月13日
調査対象、回収状況等
調査対象
対象数
回収数
回収率
525社
229社
43.6%
旅行業
24社
17社
70.8%
地方鉄道
14社
13社
92.9%
バス
23社
14社
60.9%
乗合タクシー
51社
33社
64.7%
旅客船
54社
33社
61.1%
ホテル・旅館
調査項目:ホームページ(以下「HP」と表示)の開設状況、HP運営費・維持費、HP情報の内
容、情報更新の間隔、外国語による情報の掲載、インターネット活用の効果、イン
ターネットトラブルの状況、インターネットの問題点、インターネット予約の状況、
インターネット予約の割引制度、インターネット予約に基づく支払方法、インター
ネット上のクレジットの取扱
2.
等々(各調査対象により項目等は異なる)
運輸事業者の現況(概要)
サイト開設について、管内の運輸関係事業者は、ホテル・旅館業を筆頭に、各事業とも高い開設
率となっている。また、東北の運輸関係事業者の平均は、全国の平均(参考グラフ)を上回っている。
グラフ1
【参 考】
%
100
%
運輸関係事業者サイト開設率
92.9
99.1
100
92.9
82.4
81.3
76.9
72.7
75
産業別サイト開設率
80.0
85.5
74.7
78.1
75
82.7
64.2
サ ー ビ ス業 、
そ の他
金融 ・
保険業
卸 売 ・小 売 業 、
飲食店
運輸業 ・
通信業
製造業
建設業
全体
旅客船
乗 合 タ ク シー
0
バス
0
地方鉄道
25
旅行業
25
ホ テ ル ・旅 館
50
全体
50
91.7
※出典:総務省「平成 16 年版 情報通信白書」
1
ホテル・旅館、バス事業においては、自社サイトのみならず、広く他社サイトも利用。こ
れは、予約等のシステムの多くを他社サイトで運用しているためと思われる。
グラフ2
サイト設置状況
0%
25%
50%
75%
100%
ホテル・旅館
旅行業
地方鉄道
バス
乗合タクシー
旅客船
全体
自社サイトのみ
サイトなし
自社+他社サイト
NA
他社サイトのみ
自社の案内、運賃料金、ダイヤ等の利用案内、周辺観光情報は比較的幅広に紹介している
ものの、バスの空席情報、乗り継ぎ情報の提供は少ない状況。
サイト情報の内容
%
グラフ3
100
75
50
25
0
全体
ホテル・旅館
自社の案内
乗り継ぎ情報
旅行業
地方鉄道
路線・航路の案内
空室・空席情報
バス
乗合タクシー
運賃・料金の案内
周辺観光情報
旅客船
ダイヤの案内
その他
外国語対応は、ホテル・旅館業は他の業種より対応率が高いものの、未対応が圧倒的な状況。
特に今後必要性の高まりが見込まれる韓国語、中国語への対応率が著しく低く、改善が必要。
グラフ4
外国語による情報の掲載
%
100
【
参考】
訪日旅行の情報源としてのイ
ンターネットの割合
(%)
80
60
40
20
14.4
10.6
2.4
2.7
7.7
3.5 3.5
7.1
3.0
3.0
0.4
0
韓国語
乗合タクシー
旅客船
香港
バス
台湾
中国語
地方鉄道
中国
英語
旅行業
米国
ホテル・旅館
韓国
全体
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
その他
出典:JNTO 訪日外国人旅行者調査(2000-2001)
2
サイト設置事業者の多くは効果を認めているものの、旅行業においては、効果が余りない
とする比率が高い。これは、発信情報の少なさ(グラフ3)との関係も否定できない。
グラフ5
サイト設置の効果
0%
25%
50%
75%
100%
ホテル・旅館
旅行業
地方鉄道
バス
乗合タクシー
旅客船
全体
大変ある
多少ある
余りない
全くない
わからない
NA
トラブルはなかったとする率は高いものの、インターネット特有のトラブルも少なからず
発生している。
トラブルの状況
グラフ6
0%
25%
50%
75%
100%
ホテル・旅館
旅行業
地方鉄道
バス
乗合タクシー
旅客船
全体
トラブルはなかった
キャンセルに伴いトラブルがあった
NA
長時間接続できなかった
その他
【参考】(トラブル事例抜粋)
●ホテル・旅館業
オーバーブッキング。
ダブルブッキング。
予約者の未到着。
●地方鉄道
他の公告に自社のHPが使用された。
他サイトに掲載されていた時刻表が更新されず、利用者から苦情。
●バス
ダイヤ改正時に全路線分の更新が間に合わなかった。
古い時刻表が掲載されていたため、利用者から苦情。
●旅客船
他サイトでの情報更新のレスポンスが悪く、営業上影響が大きい。
3
ホテル・旅館業においては、インターネット予約が電話予約に匹敵するほどの利用率となってい
る一方、一部予約が必要なバス、タクシー、旅客船では受け入れ側の対応( グラフ3)もあってか
低迷。また、未対応の事業者における今後の対応予定(グラフ7−2)は、その多くが「予定なし」
としているものの、無回答が多い(グラフ 7-2)とおり、判断つきかねている事業者も少なくない。
グラフ7
予約等の方法
%
100
76.4
75
59.4
50
41.2
30.8
27.3
23.1
25
21.2
11.1
0
全体
ホテル・旅館
旅行業
電話
地方鉄道
高速バス
定期観光バス 乗合タクシー
ファックス
旅客船
インターネット
グラフ7−2
インターネット予約ができない事業者の今後の予定
0%
20%
40%
60%
80%
100%
ホテル・旅館
旅行業
地方鉄道
高速バス
定期観光バス
乗合タクシー
旅客船
全体
予定している
予定はない
NA
グラフ7−3
75
%
インターネットによる予約受付を行わない理由
50
25
0
全体
ホテル・旅館
必要がない
旅行業
地方鉄道
手続きが面倒
4
高速バス
定期観光バス 乗合タクシー
費用が高い
旅客船
その他
予約に基づく支払は、未だに直接(利用時)支払が多く、ネット決済対応は少ない。また、
未対応事業者の今後の対応予定(グラフ8−2)は、その多くが「予定なし」としており、さらにその
理由(グラフ8−3)として、「必要がない」をあげている。しかし、インターネットで情報収集する旅
行者の約半数がネット予約を利用しているとのデータもあり本頁の【参考】、改善が望まれる。
予約に基づく支払方法
%
100
グラフ8
75
50
25
13.5
9.5
7.7
0.0
0.0
0.0
3.0
0.0
0
全体
ホテル・旅館
直接(利用時)支払
旅行業
地方鉄道
高速バス
コンビニ支払
グラフ8−2
定期観光バス 乗合タクシー
銀行等振込
ネット上で決済
20%
その他
グラフ8−3
インターネット決済ができない事業者の今後の予定
0%
旅客船
40%
60%
80%
インターネット決済を行わない理由
100%
%
ホテル・旅館
100
旅行業
地方鉄道
75
高速バス
50
定期観光バス
乗合タクシー
25
旅客船
0
全体
全体
予定している
予定はない
NA
ホテル・旅館
旅行業
必要がない
地方鉄道
高速バス
手続きが面倒
定期観光バス
乗合タクシー
費用が高い
旅客船
その他
【参考】温泉地で旅館やホテルに泊まった人の情報収集方法と予約方法について((財)日本交通公社「旅行者動向 2004」より)
0%
20%
12.8
旅館やホテルのHPを見て
旅行を扱うHPを見て
旅行専用雑誌を見て
14.0
8.1
4.0
21.4
13.7
旅行会社窓口ですすめられて
旅行会社のお店に行って予約
総合ショッピングサイト
温泉地観光情報紹介HP
その他
4.3
5.4
6.2
30.0
2.9
27.4
63.6
11.4
45.2
5
5.7
5.5
15.2
旅行会社に電話をかけて
旅館やホテルに直接電話
携帯電話サイトで予約
NA
5.0
10.1
38.6
2.7
3.7
5.0
57.8
14.3
5.0
11.8
24.7
21
10.1
5.5
7.6
32.7
16.0
3.2
30.2
42.4
11.1
10.0
13.8
3.9
100%
10.5
57.5
8.0
9
4.7
3.8
10.8
テレビの旅番組を見て
新聞の旅を扱う記事を見て
31.4
18.1
10.5
80%
34.3
19.3
旅行ガイドブックを見て
前に泊まったことがある旅館
60%
38.7
旅行会社のパンフを見て
家族や友人からすすめられて
40%
7.6
10.6
旅行会社HPネット予約
旅館HPからネット予約
人に頼んだので分からない
【参考:利用者側のインターネット環境の概要】
インターネット利用者は、対前年比 788 万人増の 7,730 万人。
人口普及率も、対前年比 6.1 ポイント増となり、初めて60%を突破。
千人
10000
インターネット普及状況
60.6
54.5
8000
利用者数
人口普及率
6000
60
7730
6942
44
37.1
%
70
50
5593
40
4708
4000
30
21.4
2706
13.4
9.2
2000
1155
20
1694
10
0
0
平成9年末
平成10年末
平成11年末
平成12年末
平成13年末
平成14年末
平成15年末
※出典:総務省報道資料「平成 15 年通信利用動向調査の結果」(H16.4.14)
各属性において、昨年よりも利用率が増加。
世代別では、40 代∼50 代、性別では、女性の増加幅が大きい。
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
世代別のインターネット利用率の推移
%
88.1
70
%
89.8
90.1
85.0
90.4
84.5
75.0
平成14年末
平成15年末
62.6
61.9
52.6
53.1
32.8
39.0
9.9
6-12歳
80
91.6
13-19歳
20-29歳
30-39歳
40-49歳
性別インターネット利用率の推移
68.3
80
72.4
70
63.3
55.9
60
%
50-59歳
60-64歳
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
65歳以上
都市規模別インターネット利用率の推移
67.8
75.6
60.8
65.8
60
50
15.0
53.8
58.0
0
男性
女性
平成14年末
政令指定都市・特別区
平成15年末
その他の市部
平成14年末
町村部
平成15年末
※出典:総務省報道資料「平成 15 年通信利用動向調査の結果」(H16.4.14)
6
情報通信支出は年々増加。なかでも移動電話通信料の増加が著しい一方、低廉ブロードバ
ンドの普及等により、固定電話での通信料が低下し、両者は逆転。
140,000
情報通信支出の推移
(円)
120,000
100,000
80,000
83,565
78,123
90,046
102,611
3.6
3.4
3.0
3.1
2.8
2.6
2.5
2.3
2.1
2.0
60,000
99,266
124,362
118,327
109,701
(%)
4.0
132,864
2.0
40,000
1.0
20,000
0
0.0
6年
7年
8年
9年
10年
11年
情報通信サービスへの年間世帯支出
12年
13年
14年
世帯消費支出に占める割合(%)
【参考】
(円)
6年
電話通信料
7年
8年
9年
10 年
11 年
12 年
13 年
14 年
62,400
67,944
73,959
82,165
83,853
90,676
98,373
103,504
110,486
(うち)固定電話通信料
−
−
−
−
−
−
69,791
64,894
54,828
(うち)移動電話通信料
−
−
−
−
−
−
28,582
38,610
55,658
放送受信料
15,723
15,621
16,087
17,101
18,758
19,025
19,954
20,858
22,378
情報通信サービスへの年間世帯支出
78,123
83,565
90,046
99,266
102,611
109,701
118,327
124,362
132,864
インターネット接続料
−
−
−
−
−
−
−
−
7,893
(参考)平成 14 年インターネット接続料を含む情報通信サービスへの年間支出
140,757
※出典:総務省「家計調査年報」(二人以上の世帯(農林漁家世帯を除く))
メディア利用時間は、圧倒的にテレビの視聴時間が多い。ただし、対前年比では、テレビ
が 2.5%減少しているのに対し、インターネットは 73.5%増加。
4:00
3:31
3:30
一日当たり平均メディア利用時間
(時間:分)
3:28
3:22
平成12年
3:00
平成13年
平成14年
2:30
2:00
1:30
1:00
0:28
0:27
0:30
0:34
0:32
0:09
0:18
0:00
テレビ
新聞
インターネット
※出典:独立行政法人通信総合研究所「インターネットの利用動向に関する実態調査報告書」
7
各メディアの性別利用時間では、女性はテレビを、男性はインターネットと新聞をより長
い時間利用。また、世代別では、テレビと新聞の利用時間は高齢層の方が長くなる傾向に
あるが、インターネットの利用時間は若年層の方が長い。また 50 歳未満では新聞よりも
インターネット利用時間の方が長い。
メディア別利用時間
(時間:分)
5:00
テレビ
新聞
4:28
インターネット
4:00
3:42
3:25
3:16
3:07
3:00
3:31
3:10
3:10
2:39
2:00
1:36
1:12
1:05
1:02
1:00
0:59
0:42
0:40
0:37
0:22
1:06
0:45
0:43
0:25
0:32
0:30
1:03
0:35
0:32
0:00
全体
男性
女性
12∼
19歳
20∼
29歳
30∼
39歳
40∼
49歳
50∼
59歳
60∼
74歳
※出典:独立行政法人通信総合研究所「インターネットの利用動向に関する実態調査報告書」
インターネット利用用途として、「電子メール」、「情報検索」(商品、サービス、ニュース等)、「商
品、サービス購入」が他を大きくリード。また、今後のインターネット利用目的として、ネットショッ
ピングや各種予約等の利用意向として「インターネットを通じたサービス」が、特にインターネット
未利用者において高くなっている。
0
25
50
75
今後のインターネット利用目的
%
電子メール
57.6
商品・サービス等の情報検索
57.4
0.0
40.0
50.0
60.0
70.0
メールマガジン
18.8
掲示板、チャット
18.7
69.9
43.4
57.1
メールの送受信(私的)
38.6
54.0
インターネットを通じたサービス
47.6
18.6
画像のダウンロード
17.9
政府・自治体の情報入手
39.1
33.8
メールの送受信(仕事・勉強)
16.8
動画のダウンロード・視聴
13.2
音楽のダウンロード・視聴
38.1
36.6
音楽・画像等コンテンツのダウンロード
13.0
ネットオークション
就職・転職関連
10.9
ネットゲーム
10.7
35.6
ウェブコンテンツの閲覧(仕事・勉強)
20.7
7.5
ホームページの作成
12.8
勤務先・学校のLANへのアクセス
6.7
ネットバンキングでの銀行の利用
80.0
%
19.5
クイズ等の応募、アンケートの回答
6.9
インターネット利用用途
1.9
その他
通信教育の受講(e-ラーニング)
30.0
36.8
商品・サービス購入
ネットバンキングでの投資
20.0
ウェブコンテンツの閲覧(私的)
48.7
ニュース等の情報入手
10.0
1.8
1.4
0.7
インターネット利用者
インターネット未利用者
※出典:総務省「平成 16 年版 情報通信白書」
8
情報収集にはインターネットが幅広く利用されている。特に、娯楽の分野(旅行(79%)、趣
味(86%)等)では、他のメディアを圧倒。
メディア別情報収集用途
ニュース
100
75
健康情報
仕事の情報
58.0
50
58.4
59.7
25
0
生活情報
61.2
勉強の情報
70.5
78.9
85.6
旅行やお店の情報
インターネット
趣味や遊びの情報
テレビ
新聞
雑誌・書籍
※出典:総務省「平成 16 年版 情報通信白書」
インターネットの最大のメリットは迅速性(98%)。ただし、一部には信頼性への心配も存
在(11.5%)。
インターネット情報の考え方
0%
25%
75%
100%
80.3
インターネットは迅速性の点でメリットが大きい
以前と比較して、外出時でも、何か知りたいと思ったときには、携帯電話・PHSや
ノートパソコンなどを利用してインターネットを利用することが多い
22.6
どちらかというとあてはまる
43.3
21.9
23.7
どちらかというとあてはまらない
4.9
25.4
45.1
以前と比較して、インターネットの情報は信頼できる
1.0
0.6
18.1
68.1
情報検索や情報収集には最初にインターネットを利用
あてはまる
50%
9.6
1.9
31.8
あてはまらない
※出典:総務省「平成 16 年版 情報通信白書」
9
1.7
外出先で既に利用されている方も、今後利用したい方も、利用場所の上位は、宿泊施設、
交通機関等。
外出先でのインターネット利用場所
0
10
20
30
40
50
宿泊施設(ホテル、旅館等)
60
70
59.5
47.3
%
57.0
駅・空港等
22.6
飲食店(喫茶店・ファーストフード店・レストラン等)
50.3
39.1
日常利用する交通機関内(電車、バス等)
42.2
4.9
自動車内
31.1
11.7
新幹線等の長距離列車内や航空機内
27.7
7.5
公共施設(役所、図書館等)
デパート・家電量販店等
7.5
海外(旅行先、出張先等)
6.2
1日に数回外出先で利用
18.7
12.5
その他
25.5
17.2
18.3
月に1回程度外出先で利用
14.2
今後インターネットを利用したい場所
0
10
20
30
40
50
宿泊施設(ホテル、旅館等)
60
70
66.1
50.2
駅・空港等
58.9
34.5
新幹線等の長距離列車内や航空機内
56.3
33.6
飲食店(喫茶店・ファーストフード店・レストラン等)
52.8
29.4
公共施設(役所、図書館等)
47.6
28.4
日常利用する交通機関内(電車、バス等)
43.0
26.2
海外(旅行先、出張先等)
25.5
自動車内
39.0
20.7
デパート、家電量販店等
12.1
その他
2.0
0.8
外出先で利用しようとは思わない
2.3
40.5
22.8
外出先でのインターネット利用者
外出先でのインターネット未利用者
26.2
※出典:総務省「平成 16 年版 情報通信白書」
10
%
Fly UP