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4 参考資料①-1
バスの特性 参考資料① ○バスは日常的な移動手段としてのみならず、災害時の避難や鉄道の振替輸送といった観点 からも、極めて重要な役割を担ってきており、これは今後も変わらないものと考える。 また、現在でも、高速バスや観光バス等に見られるように成長している分野もあるが、 さらに今後は少子高齢化の進展により、マイカーでの移動が困難な人々のモビリティや アクセシビリティを確保することが必要となり、バスの必要性・需要は高まる局面が生じ るものと考えられる。 ○さらに、乗合バスは、鉄軌道系の輸送機関に比べて低コストで柔軟な路線設定が可能であり、 かつ、市街地の中心部や郊外化した公共施設・商業施設等まで乗り入れることができるなど のメリットがある。このため、こうしたメリットを最大限活用することで、新たな市場を開 拓する余地はまだまだあるものと考えられる。 (中略) ○したがって、バスサービスに対する潜在需要は乗合・貸切ともにむしろ高まる可能性がある と考えられ、いかに創意工夫を活かしてニーズに対応したサービスを提供できるか、また、 いかにして潜在需要を一早く察知して新規のマーケットを開拓できるかが重要となる。その際 「バスサービス」には従来型のバスのみならず、乗合タクシー、コミュニティバス、BRT(Bus Rapid Transit)等も含む広義のバスを視野に入れる必要がある。 平成17年8月 国土交通省自動車交通局旅客課 魅力あるバス事業のあり方研究会 中間とりまとめ から抜粋 1 道路運送法とは 2 旅客自動車運送事業の概要 3 自家用自動車による有償旅客運送 【法78条第2号】 【法78条第2号】 【法78条第2号】 【市町村運営有償運送】 【公共交通空白地有償運送】 市町村がもっぱら当該市町村の 区域内において行う、当該区域内 の住民の輸送 NPO法人等が交通空白地にお いて行う、当該地域内の住民等の 運送 1.交通空白輸送 【必要性の協議】 【必要性の協議】 ・バス・タクシー等の公共交通機 関によっては交通空白地におけ る住民に対する十分な輸送 サービスが確保できないと認め られる場合。 ・タクシー等の公共交通機関に よっては要介護者、身体障がい 者等に対する十分な輸送サー ビスが確保できないと認められ る場合。 ※路線 当該市町村内の過疎地域や一部 の都市地域などの交通空白地帯に おいて、一般乗合旅客自動車運送 事業者では地域住民の生活に必要 な旅客輸送を確保することが困難と なっている場合に、市町村自らが住 民の足の確保を行う輸送。 【福祉有償運送】 NPO法人等が乗車定員11人未 満の自動車を使用して行う、単独 で公共交通機関による移動が困 難な者等の運送 2.市町村福祉輸送 ※区域 身体障がい者、要介護認定者等の 移動制約者であって、市町村に利用 登録を行った者に対する外出の支援 のため当該市町村自らが行う、原則 としてドア・ツー・ドアの個別輸送。 地域公共交通会議の合意が必要 運 営 協 議 会 の 合 意 が 必 要 【法78条第3号】 公共の福祉を確保するためやむを得ない 場合において、国土交通大臣の許可を受 けて地域又は期間を限定して運送の用に 供する場合 運送事業の許可を受けた訪問介護事業 所等のヘルパーが行う有償運送 通園・通学バス 4 一般旅客自動車運送事業の種別等のイメージ 5 一般乗合旅客自動車運送事業(乗合バス、乗合タクシー)の態様別の概要 6 路線定期運行・路線不定期運行・区域運行のイメージ 7 道路運送法:許可基準・事業計画の変更 道路運送法 第二章 旅客自動車運送事業 第六条(許可基準) 国土交通大臣は、一般旅客自動車運送事業の許可をしようとするときは、次の基準 に適合するかどうかを審査して、これをしなければならない。 一 当該事業の計画が輸送の安全を確保するため適切なものであること。 二 前号に掲げるもののほか、当該事業の遂行上適切な計画を有するものであること。 三 当該事業を自ら適確に遂行するに足る能力を有するものであること。 第十五条(事業計画の変更) 一般旅客自動車運送事業者は、事業計画の変更(第三項、第四項及び次条第一項に 規定するものを除く。)をしようとするときは、国土交通大臣の認可を受けなければな らない。 2 第六条の規定は、前項の認可について準用する。 3 一般旅客自動車運送事業者は、営業所ごとに配置する事業用自動車の数その他の国 土交通省令で定める事項に関する事業計画の変更をしようとするときは、あらかじめ、 その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。 4 一般旅客自動車運送事業者は、営業所の名称その他の国土交通省令で定める軽微 な事項に関する事業計画の変更をしたときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣に届け 出なければならない。 8 道路運送法:自家用有償運送① 道路運送法 第五章 自家用自動車の使用 (有償運送) 第七十八条 自家用自動車(事業用自動車以外の自動車をいう。以下同じ。)は、次に掲げる場合を除き、有償で運送の用に 供してはならない。 一 災害のため緊急を要するとき。 二 市町村(特別区を含む。以下この号において同じ。)、特定非営利活動促進法 (平成十年法律第七号)第二条第二項に 規定する特定非営利活動法人その他国土交通省令で定める者が、次条の規定により一の市町村の区域内の住民の運送その他の 国土交通省令で定める旅客の運送(以下「自家用有償旅客運送」という。)を行うとき。 三 公共の福祉を確保するためやむを得ない場合において、国土交通大臣の許可を受けて地域又は期間を限定して運送の用に 供するとき。 (登録) 第七十九条 自家用有償旅客運送を行おうとする者は、国土交通大臣の行う登録を受けなければならない。 (登録の申請) 第七十九条の二 前条の登録を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。 一 氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名 二 行おうとする自家用有償旅客運送の種別(国土交通省令で定める自家用有償旅客運送の別をいう。次号において同じ。) 三 路線又は運送の区域、事務所の名称及び位置、事務所ごとに配置する自家用有償旅客運送の用に供する自家用自動車 (以下「自家用有償旅客運送自動車」という。)の数その他の自家用有償旅客運送の種別ごとに国土交通省令で定める事項 四 運送しようとする旅客の範囲 2 前項の申請書には、自家用有償旅客運送自動車の運行管理の体制その他の国土交通省令で定める事項を記載した書類を添付 しなければならない。 (登録の実施) 第七十九条の三 国土交通大臣は、前条の規定による登録の申請があつた場合においては、次条第一項の規定により登録を拒否 する場合を除くほか、次に掲げる事項を自家用有償旅客運送者登録簿(以下「登録簿」という。)に登録しなければならない。 一 前条第一項各号に掲げる事項 二 登録年月日及び登録番号 2 国土交通大臣は、前項の規定による登録をした場合においては、遅滞なく、その旨を申請者に通知しなければならない。 3 国土交通大臣は、登録簿を公衆の縦覧に供しなければならない。 9 道路運送法:自家用有償運送② (登録の拒否) 第七十九条の四 国土交通大臣は、第七十九条の二の規定による登録の申請が次の各号のいずれかに該当する場合には、その登録 を拒否しなければならない。 一 申請者が一年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から二年を 経過していない者であるとき。 二 申請者が第七十九条の十二の規定による登録の取消しを受け、取消しの日から二年を経過していない者(当該登録を取り 消された者が法人である場合においては、当該取消しを受けた法人のその処分を受ける原因となつた事項が発生した当時現に その法人の業務を執行する役員として在任した者で当該取消しの日から二年を経過していないものを含む。)であるとき。 三 申請者が自家用有償旅客運送の業務に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者又は成年被後見人である場合に おいて、その法定代理人が前二号又は次号のいずれかに該当する者であるとき。 四 申請者が法人である場合において、その法人の役員が前三号のいずれかに該当する者であるとき。 五 申請に係る自家用有償旅客運送に関し、国土交通省令で定めるところにより、地方公共団体、一般旅客自動車運送事業者 又はその組織する団体、住民その他の国土交通省令で定める関係者が、一般旅客自動車運送事業者によることが困難であり、 かつ、地域住民の生活に必要な旅客輸送を確保するため必要であることについて合意していないとき。 六 申請者がその申請に係る自家用有償旅客運送に必要と認められる輸送施設の保有、運転者の確保、自家用有償旅客運送自動車 の運行管理の体制の整備その他の輸送の安全及び旅客の利便の確保のために必要な国土交通省令で定める措置を講ずると認めら れないとき。 2 国土交通大臣は、前項の規定による登録の拒否をした場合においては、遅滞なく、その理由を示して、その旨を申請者に通知 しなければならない。 10 地域公共交通確保維持事業 (地域間幹線系統補助) 11 地域公共交通確保維持事業 (地域内フィーダー系統補助) 12 地域公共交通確保維持事業 (車両購入に係る補助) 13 バスに関する島根県の補助制度 生活交通ネットワーク総合支援事業 国補助制度 県単独補助制度 区分 補助率 生活交通確保対策交付金 地域間幹線系統 確保維持費補助金 広域バス路線 維持費補助金 国1/2 県1/2 県1/2 市町村1/2 交付対象 対 象 系 統 等 対 象 経 費 広域通学系統維持交付金 通院系統維持交付金 生活交通総合交付金 ★H28新設【立ち上がり支援】 県1/2 県1/3 県1/3 (★県1/2) 県2/3 乗合バス事業者 市町村 ・複数市町村に跨る系統 ・複数市町村に跨る系統 (H13.3.31現在:59市町村) (H22.10.1現在:21市町村) ・輸送量15~150人 ・運行回数3回以上 ・国補助対象外系統 ・有償で運行 (民間、市町村、NPO) ・県立高校への通学のため、概ね 片道15kmを通学定期により利 用されている系統 ※他の補助対象、スクールバスは 除く ・有償で運行 (民間、市町村、NPO) ・最寄JR駅より1km以上の距離 がある広域的医療を行う病院に 接続する系統 ・有償で運行 (民間、市町村、NPO) ※H28年度から公共交通空白地 有償運送も対象とする ※他の補助対象、スクールバスは 除く ※他の補助対象、スクールバスは 除く ○運行欠損実績額 ・市町村の補助・負担額 ○運行欠損実績額 ・市町村の補助・負担額 ・上記金額から当該市町村の税 収額の1%相当を控除 ○運行欠損見込額 (①-②) ①キロ当たり費用【地域単価、事 業者(過去3年間のトレンド) 単価の低い額】×走行計画 ②キロ当たり収益【収益実績(過 去3年間のトレンド)額】×走 行計画 ○運行欠損実績額 (①-②) ①キロ当たり費用【地域単価、事 業者(過去3年間のトレンド) 単価の低い額】×走行実績 ②キロ当たり収益【収益実績(過 去3年間のトレンド)額】×走 行実績 ○運行欠損実績額 ・市町村の補助・負担額 ・車両購入減価償却費等補助 (5年) ・地域単価>事業者単価の場合、 差額の1割を加算 ・148百万円を上限(H21実績額)+6百万円(R54対策分) ・要望>上限の場合は、按分調整を行う(R54対策分は按分調整なし) その他 H28 予算 (千円) 地域生活交通再構築 実証事業補助金 ※H28年度から運転免許(第一 種除く)の取得又は運転講習 の受講に要する経費(事業者 除く)も対象経費に追加 ・中山間地域において、「小さ な拠点づくり」に向けて、 地域生活交通の再構築を図る ために行う実証事業 次の経費で市町村が負担するもの ①実行計画策定経費 ②運転免許(第一種除く)の 取得又は運転講習の受講に 要する経費(事業者除く) ③車両購入費 ④関連施設整備費 ⑤実証運行経費 ⑥その他必要と認める経費 ・1申請あたり事業費上限額 8百万円 ・2年度にわたる申請可 ★H28新設の地域生活交通再構築実証事業補助金を経て運行開始した系統については、 4年間、補助率を1/2に嵩上げ・税収控除なしとする(予算は154百万円に別枠で加算) 127,671 57,627 154,000 40,000 379,298 14 バスに関する広島県の補助制度 1 ねらい 国や市町と連携して,地域の幹線的な事業者バス路線を重点的に維持し,広域的な生活交通の安定的な確保を図るとともに,日常 生活を支える市町等運行路線の地域の実情に応じた再編を促進する等,身近な生活交通の将来にわたる安定的な確保を促進する。 2 事業の概要(生活交通確保対策・市町生活交通支援事業) 区分 広 域 幹 線 路 線 の 維 持 ・ 確 保 運地 行域 事業名 地域間幹線系統確保維持費補助 補助対象者 バス事業者 補助対象 複数市町村(H13.3.31現在)を運行し,輸送量15人~150人/日等の要件を満た す広域的・幹線的な事業者バス路線に対する運行経費補助 補助率 国:1/2 県:1/2 運行経費補助対象路線を運行する車両の減価償却費等の補助 広域生活交通路線確保維持費補助 バス事業者 事業者路線再編調査支援(要求無) 市町 生活交通運行支援 市町 3 平成28年度予算額 565,431千円 複数市町村(H13.3.31現在)を運行し,輸送量5人~150人/日等※の要件を満たす 広域的・幹線的な事業者バス路線に対する運行経費補助 ※全過疎地域の輸送量要件2.5人~150人/日 「広域生活交通路線確保維持費補助」の対象路線を含む地域交通体系再編の 調査費用 市町等運行路線 当該市町の全補助対象路線の総年間走行キロ×単価(100円)×補助率 県:1/2 市町:1/2 県:1/2 全過疎市町:1/3 一部過疎市町:1/4 非過疎市町:1/6 ≪補助事業スキーム≫ 15 新交通プランの考え方 目的地まで延伸 フリー乗降区間の設定 集落にバス停を設置 拠点性がある駅 ⇒駅舎活用 粕淵 石見都賀 三 次 江の川 江 津 石見川本 目的地まで延伸 利用者の意見を 反映してルートを設定 目的地まで輸送 江津~石見川本 鉄道代替を前提として 基本的に駅を経由 地域の拠点となるエリア では主要施設を経由 石見川本~石見都賀 石見都賀~三次 江津~三次(直通) 駅(駅舎活用) (1)系統 石見川本~石見都賀 江津~石見川本 石見都賀~三次 ①3系統に分割 ニーズ調査や鉄道利用者のODを見ると、概ね分割した範囲内 のご利用に収まっており、 長距離の移動実態は浮かび上がらなかった ②直通ルートを設定 しかしながら、鉄道のネットワーク性を目に見える形で維持する 観点から直通ルートを決定し、交流人口拡大に寄与する 駅 拠点施設 集落 (2)ルート ⇒ 鉄道代替を基本としつつ柔軟にルートを設定 ・鉄道代替を前提に、原則として駅を経由 ・現地調査等により、通行可能なルートを設定 ・ニーズ調査を踏まえ、拠点エリア内は主要施設を経由 ・「病院によって欲しい」等のご利用者の意見(増便社会実験)を反映 (3)停留所 ⇒ 拠点性・ニーズ調査を考慮して設定 ①駅・駅周辺、②拠点施設、③居住集落にバス停を設置 ・住居の立地状況や道路事情等を踏まえ、フリー乗降区間を設定 (4)ダイヤ ⇒ 外出目的に合致した設定 ・直通性や一定の運転間隔を確保 ・現行の鉄道にとらわれない主要目的地の利用に便利な時間設定 16