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MRI による認知症性疾患の診断
櫻井圭太ほか
P.498 〜 504
参照
図 3 70 代女性 軽度認知機能障害
からアルツハイマー病に進行した症例
軽度認知機能障害の時点(X 年)では辺縁
系の萎縮を視覚的に評価することは困難
だが、VSRAD では萎縮の客観的な評価
が可能である。4 年間で Z score が上昇
しており、萎縮の進行を示唆している。
MRI による脳容積測定
松田博史
P.505 〜 509
参照
図 1 FreeSurfer と用手的トレー
シングによる容積測定
FreeSurfer では自動的に海馬と嗅内皮
質などの構造の容積測定が可能である。
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映像情報メディカル 2013年6月
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図 3 65 歳 女 性、 ア ル ツ ハ イ マ ー 型 認 知 症 で の
VSRAD advance の有用性
3 年間での内側側頭部のやや左優位の萎縮の進行の把握が
容易である。
図 4 73 歳女性、意味性認知症での VSRAD advance の有用性
意味性認知症に特徴的な左側頭極の高度の萎縮がみられる。
Vol.45 No.6
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図 5 58 歳男性、進行性核上性
麻 痺 で の VSRAD advance の
有用性
白質の限局性容積低下が中脳にみら
れる(矢印)。進行性核上性麻痺の
診断が容易になる。
拡散テンソル画像と認知症への応用
田岡俊昭
図 3 スカラ表示、カラー表示、楕円体表示、トラクトグラフィ
P.510 〜 516
参照
拡散テンソルデータから得られた情報の表示方法を示す。スカラ表示では、各ボクセルのスカラ量(a:ADC、b:FA)が
表示されている。カラー表示(c)では各ボクセルの拡散主軸の方向が色分けで表されている。通常 xyz=RGB と覚えやすい
ように、x 軸方向が赤、y 軸が緑、z 軸が青で表示される。橋中央部の横断面の楕円体表示をやや斜めから見た図(d)では、
各ボクセルの拡散の分布がわかりやすく表示されている。それに錐体路のトラクトグラフィを重ねた図(e)では、橋中央部
の横断面の拡散楕円の主軸方向に沿った線維路が表示されている。
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映像情報メディカル 2013年6月
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図 4 Tract based method による解析
鈎状束、下後頭前頭束、視放線のトラクトグラフィを作成し(a.b)、その線維路
に沿った領域の拡散異方性を測定した。Alzheimer 病症例 11 例、正常対照例
11 例の比較では、両側の鈎状束、右下後頭前頭束での拡散異方性(FA)が有意
に低下していたのに対し、視放線の拡散異方性の低下は見られなかった。
図 5 TBSS による解析
Alzheimer 病症例 8 例と正常対照例 8 例の比較。
正常対照と比較して、FA値が有意に(p<0.001)低下している領域がオレンジで示されている。左鈎状束をはじめ、脳梁、
帯状回等での異方性の低下が示されている。
Vol.45 No.6
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Arterial spin labeling
山下孝二ほか
図 3 健常者の ASL 灌流画像
局所脳血流量(regional cerebral blood flow:rCBF)を反映した画像で、大脳皮
質や深部灰白質で相対的に高信号、白質で低信号となっている。
図 4 Alzheimer 病による normalized rCBF(nrCBF)
低下域
Statistical parametric mapping を用いて、健常者群と Alzheimer 病患者群の間で
nrCBF(一次運動野の rCBF にて正規化した値)を用いて比較を行った。後者で有意に
nrCBF が低下している領域を示している。両側楔前部や後部帯状回での有意な nrCBF の
低下が示されている。
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映像情報メディカル 2013年6月
P.517 〜 521
参照
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図 5 皮質基底核変性症患者の rCBFマップ
70 代男性。2 年前から構音障害および歩行障害が出現。上段:I- 123 IMP SPECT、下段:ASL から得られた rCBF
mapを示す。いずれの方法においても右大脳半球皮質の血流低下が示されている。
安静状態機能結合 MRI の測定と解析:
認知症への臨床応用を目指して
緒方洋輔ほか
P.522 〜 527
参照
図 1 安静状態機能結合 MRI の機能的結合
ネットワークの典型例
典型的な機能的結合ネットワークの類型。
a:内側視覚関連領域
b:外側視覚関連領域
c:聴覚関連領域
d:感覚・運動関連領域
e:Default mode network
f :実行制御関連領域
g、h:右側・左側の背側注意関連領域
Vol.45 No.6
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図 2 楔前部・後部帯状皮質を関心領域とした
Seed-based functional connectivity
analysis で有意な相関が見られる部位
健常被験者から得た安静状態機能結合 MRI データに対
し、楔前部・後部帯状皮質を関心領域とした seedbased functional connectivity analysis の結果。
前頭葉内側部、頭頂葉内側部・外側部や下側頭回を含
む default mode network との相関が認められる。
カラーバーは相関係数を示す。
図 3 独立成分分析により同定された Default mode network
健常被験者群から得られた安静状態機能結合 MRI のデータに対し、独立成分分析を行って得ら
れた default mode network の脳活動パターン。フーリエ変換による周波数解析(下段)にて、
0 . 02~0 . 03 Hz の間に Power spectrum のピークが認められることから、脳活動の時系列
変化の中でも低周波領域の周波数帯を持つ信号であることが読み取れる。
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映像情報メディカル 2013年6月
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脳血流 SPECT による認知症の鑑別診断
木村成志
P.528 〜 535
参照
図 1 脳血流 SPECT
AD 群(n=98)、DLB 群(n=23)、FTD 群(n= 7)と正常者群(n= 18)の SPM 8 による比
較統計解析結果。有意な血流低下部位をカラーで示す。AD では帯状回後部から楔前部および
側頭葉・頭頂葉の連合野、DLB では後頭葉、FTD では前頭葉と側頭葉前部に血流低下を認め
る。
Vol.45 No.6
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図 2 AD における脳血流 SPECT 画像
の経時的変化
AD 症例(60 歳代、女性)の eZIS による統
計解析結果。血流低下部位の経時間変化を
示す。AD の早期には、帯状回後部から楔
前部に血流低下を認める。進行とともに、
頭頂・側頭・前頭連合野の血流が低下する。
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映像情報メディカル 2013年6月
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図 4 eZIS による統計解析結果
シルビウス裂に沿った領域は、アーチファクトにより血流
が低下し(寒色スケール)、高位円蓋部の皮質は、みかけ
上の血流増加を示す(暖色スケール)。
図 3 PA と SD の eZIS による統計解析
血流低下部位を示す。PA では左前頭葉弁蓋部、SD では左
側頭葉前部を中心に血流低下を認める。
Vol.45 No.6
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図 5 SPM8 を用いた画像統計解析(文献 13 から改変)
PD 群(n=28)、PSP 群(n=19)、CBD 症(n=9)と正常者群(n=17)の SPM8 による統計解析結果。
有意な血流低下部位をカラーで示す。PD では後頭葉、PSP では前頭葉内側部、視床、中脳、CBD では
中心溝周囲の前頭・頭頂葉に血流低下を認める。
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映像情報メディカル 2013年6月
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脳 18F-FDG-PET
P.537 〜 541
参照
今林悦子
図 2 F-FDG PET/CT 画像
18
静脈投与時、左眼からの視覚情報あり、右眼か
らはなし。
後頭葉には MRI にて病変はないものの後頭葉内
側の糖代謝に明瞭な左右差がみられている。右
後頭葉内側は賦活している状態。
図 3 後部帯状回における糖代謝
上段は健常者の画像。左は F-FDG PET/CT 画像、右は Z スコア画像。
視覚的に後部帯状回の糖代謝は周囲よりも高くなっている。この健常者では他
の健常者と比較し、有意の増加が検出されている。
18
下段はアルツハイマー病患者の画像。同様に左は F-FDG PET/CT 画像、
右はZスコア画像。
後部帯状回の糖代謝は周囲よりもやや低いように見える。Z スコア画像では有
意の糖代謝低下が明瞭に検出されている。
18
Vol.45 No.6
491
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図 4 高血圧のあるアルツハイマー病患
者への 3ヵ月のテルミサルタン投与で相
対的に糖代謝が保持されていた領域
嗅溝下部も含まれており、前嗅核の関与を推
察した。
[11C]PiB によるアミロイド PET
安宅鈴香ほか
図1
アルツハイマー病では前頭葉、頭頂葉、外側側頭葉、後部帯状回など皮質に
高い集積を認めるが、健常成人では白質の非特異的集積が主体で皮質への集
積は認められない。
492
映像情報メディカル 2013年6月
P.542 〜 547
参照
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図2
PiB-PET は 皮 質 集 積 を
認めず陰性所見である。
頭部 MRI では海馬萎縮は
軽度で前頭葉皮質の萎縮
が目立ち FDG-PET でも
前頭葉に優位な糖代謝低
下を認めている。
図4a
図4b
図4c
図4d
図 4 軽度認知障害(MCI)患者のPiBPET画像
a:PiB 陰性で MCDVR=0 .82 と低値。
のちに認知症を発症したが嗜銀顆粒性認
知症など非アルツハイマー型認知症の前
段階であったと思われる。
b:PiB は左外側側頭葉(白矢印)に軽度集
積をみとめるが MCDVR=1 .28 でカッ
トオフ値以下。後に認知症を発症した。
c: 右 大 脳 半 球 に PiB 集 積 を 認 め
MCVDR=1 .57 と高いが経過観察 3 年
間では認知症の発症はなかったが今後ア
ルツハイマー病を発症する可能性はある。
d:PiB 陽性で MCDVR も 1 .55 と高値。
数年後アルツハイマー病を発症した。
図5
前頭側頭葉型認知症の PiB-PET 画像
では皮質に集積を認めず陰性所見。
FDG-PET の 3 DSSP 解析では前頭
葉優位に糖代謝の低下を認めている。
Vol.45 No.6
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図6
PiB の集積は右外側側頭葉、両側頭頂葉に認めたが、集積の程度や分布は典型的なアルツハイマー
病とは異なっている。
認知症診断における eZIS の臨床活用
市川勝久
P.548 〜 551
参照
図 2 eZIS を用いた認知症における各
疾患の特徴的な血流低下パターン(医療
法人相生会 中野正剛 先生ご提供)
494
映像情報メディカル 2013年6月
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図 4 MCI の eZIS SVA 解析症例(順天堂大学 黄田常嘉 先
生ご提供)
78 歳男性。後にアルツハイマー型認知症に移行したMCI。
核 医 学 脳 機 能 統 計 画 像 解 析(3D-SSP 解 析 )
および読影補助解析ソフト(ZSAM)について
渡邊清貴ほか
P.552 〜 557
参照
図 5 ZSAM の結果画面例
Vol.45 No.6
495
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