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■河川の利用実態と増水に関する意識アンケートを実施しました 10月7日~16日にかけて、古川・安川で 河川を利用されている方404名に、急な増 水に対する認識を調査するとともに、雨の降 り方によって急激な水位上昇が起こりうるこ とを知っていただくために、対話形式でアン ケート調査を行いました。(アンケート結果は 次頁から) アンケート アンケート 実施状況 実施状況 本アンケート結果に基づき、当ホームペー ジにおいて、太田川小瀬川流域での雨量・ 水位情報を見つけやすくするために「川の防 災情報-太田川・小瀬川版-」を作成しました。 また、この結果を踏まえた今後の取組方針 については、県・市・地元NPOで構成する 「急な増水による水難事故に関する意見交 換会」において検討し決定していきます。 今後も安全な河川利用の広報活動に努め ていくとともに、アンケートの中で頂いた御意 見については今後の河川管理においても参 考とさせていただきます。 ↑ 期間中、計404名の方にアン ケートのご協力をいただきまし た。 ご協力ありがとうございました。 急な増水のリーフレットを用い て、急激な増水の危険性を説 明しています。 「川の防災情報(携帯版)」に ついて、実際に携帯を使って 説明しているところです。 → ■アンケート実施範囲と年齢層について アンケート実施範囲 アンケート実施範囲 調査対象区 間 アンケート年齢層(総数404名) 23 1 65 47 安川 27 31 13 古川 49 46 小学生 中学生 15~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 99 【調査日時】:平成22年10月7、10、11、12、16日 9:00~17:00(10日は7:00から実施) 【調査対象】:子供からお年寄りまで幅広い年齢層(N=404) 【調査方法】:ヒアリングによるアンケート調査を実施 【対象区間】:太田川水系古川及び安川(上図の範囲) 【調査時の天候】 (10/7)天候:晴、気温:最高27.2度 (10/10)天候:晴 、気温:最高27.4度 (10/11)天候:晴後薄曇 、気温:最高26.9度 (10/12)天候:晴後一時曇 、気温:最高27.3度 (10/16)天候:晴後薄曇 、気温:最高23.4度 ※気象庁HPより広島観測所の数値を抜粋 ■アンケート結果①河川利用の実態と気をつけていること 普段、どのように河川を利用しています か 53 10% 水遊び 134 26% 32 6% 7 1% ・河川利用にあたっては、水遊びや散歩として利用され ている方が多く、散歩と回答した年齢層では50代以上 の割合が高くなっています。また、水遊びと回答した年 齢層は小学生及び30~40代が高く、子供連れでの利 用と思われます。 ・その他の利用実態としては、ウォーキング、バーベ キュー(デイキャンプ)、バードウォッチング、読書、ゲーム、 絵をかく等様々な目的で河川が利用されています。 釣り 散歩 18 4% 談笑 24 5% 239 48% キャンプ 96 17% 0% 9% 古川あるいは安川で遊ぶときに気をつ けていることはありますか(複数回答有) 天気の変化 131 23% 21 4% 69 12% けがをしない か おぼれないか 水遊びと回答した年齢層 散歩と回答した年齢層 ランニング等 の運動 その他 16% 2% 8% 5% 2% 11% 11% 12% 26% 小学生 中学生 15~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 4% 13% 0% 0% 30% 6% 34% 3% 8% 小学生 中学生 15~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 犯罪 その他 90 16% 165 28% 特に気をつけ てない ・河川を利用する際、天気といった自然現象 の変化に対する危機意識は約20%とけっし て高くはない結果となっています。 ■アンケート結果②急激な水位上昇に対する危機意識 ・多くの方が雨が降りそうなとき、また雨が降り出したときは「家に帰る」と回答していますが、約 30%の人は、雨が降りそうな状況でも雨が降るまで遊ぶと回答しており、また、8%の人は雨が 降り出しても激しくなるまでは川から上がらないと回答しています。 ・雨が降りそうになったり、雨が降ってきても遊びなどを優先し、川から上がることをためらうこと で、急激な水位上昇による水難事故の犠牲になる可能性があります。 遊んでいるときに雨が降ってきたらどの ように対処しますか 遊んでいるときに、雨が降りそうな状況 の時にどのように行動しますか 14 3% 12 3% 8 2% 114 28% 253 64% すぐに家に 帰る 雨が降るま で遊ぶ 気にせず遊 ぶ 対処しない 昨年度のアン 昨年度のアン ケート結果と比 ケート結果と比 べると大きな べると大きな 変化はありませ 変化はありませ ん。 ん。 9 2% 10 3% 54 14% 294 73% 雨が降るまで遊 ぶ 気にせず遊ぶ 214 60% すぐに家に帰 る 川から上がり 様子を見る 激しくなったら 川から上がる 雨宿りして様 子を見る その他 32 8% 遊んでいるときに雨が降ってきたらどのように対処します か(昨年度のアンケート結果) 12 3% すぐに家に帰る 19 5% 109 30% 7 2% その他 遊んでいるときに、雨が降りそうな状況の時にどのように 行動しますか(昨年度のアンケート結果) 昨年度の結果 昨年度の結果 13 3% 8 2% すぐに家に帰る 33 9% 川から上がり様 子を見る 51 14% 激しくなったら川 から上がる 対処しない その他 258 72% 雨宿りして様子 を見る その他 ■アンケート結果③急激な水位上昇の危険性について 都賀川の水難事故を知ってますか 158 39% はい いいえ ・平成20年度に起こった都賀川の水難事故については約6割 の方が知っているという回答でした。 ・ちなみに、昨年(平成21年5月)に同じ調査を行った時は、 「知っている」という回答は73%でした(下グラフ参照)。 ・事故から時間が経過していることより「知っている」と回答する 方が少なくなっているものと思われます。 243 61% 都賀川の水難事故のような急激な 水位上昇が古川でも起きると思い ますか 107 27% はい いいえ ・都賀川の水難事故のような急激な水位上昇が古川でも起き ると思う人は73%でした。 ・昨年(平成21年5月)に同じ調査を行った時に、「古川でも起 きる」と回答された方は47%と少ないものでした。 ・今年7月の出水で起こった新安川等の内水氾濫や庄原での 豪雨災害を目にしたことで、ゲリラ豪雨等による増水が起こる と思う人が増えたものと思われます。 ・また21,22年度において、看板設置や小学校等へのリーフ レット配布、出前講座の実施等「急激な増水についてのPR」を 行った効果もあったと思われます。 都賀川の水難事故を知ってますか (昨年度のアンケート結果) 289 73% 99 28% 昨年度 昨年度 の結果 の結果 古川でも起きると思いますか (昨年度のアンケート結果) はい いいえ 261 72% はい 184 52% 169 48% いいえ ■アンケート結果④雨量・水位の情報について 川で遊ぶときに雨量や水位の情報について「利用したい」という方は72%と多いものの、 携帯サイト・インターネットサイト(川の防災情報)を85%の方が知らなかった。 雨量・水位の携帯サイト・インター ネットサイトを知ってますか 川で遊ぶときこのような雨量水位 の情報を利用したいですか 59 15% 94 28% 110 28% いいえ いいえ 287 72% 340 85% はい 241 72% はい はい 雨量・水位の携帯サイト・インター ネットサイトを知ってますか 15 11% 川で遊ぶときこのような雨量水位の 情報を利用したいですか 79 22% はい はい いいえ いいえ 282 78% いいえ 川で遊ぶときこのような雨量水位の情 報を利用したいですか(サイトを知らな いと回答した方) 15 25% はい 44 75% 昨年度の結果 昨年度の結果 119 89% 川で遊ぶときこのような雨量水位の情報を 利用したいですか(サイトを知っていると回 答した方) いいえ ↑ アンケート調査時にサイトを知ってい る・知らないに問わず、7割以上の 方が雨量水位の情報を利用したい と回答がありました。 ■参考資料①アンケート用紙 ■参考資料②都賀川の水難事故の事例について ~都賀川の水難事故の事例~ 平成20年7月28日、兵庫県南部では、雷を伴った大雨となり、14 時から15 時の解析雨量では、神戸市付近で約60 ミリの非常に激しい雨となりました。 この大雨の影響で、神戸市灘区都賀川では、急激な増水のため(14時40分 から50分にかけ10分で約1.3メートルの水位上昇)、河川内の親水公園で遊ん でいた人達が流され、そのうち5名が亡くなりました。 河道内を 歩行する 人が見ら れる 甲橋監視カメラ の映像 ( )内は水位 ■参考資料③急な増水リーフレットについて 「川の楽しさ」と「川の怖さ」、川には二面性があるということを知ってもらうための リーフレットを、昨年、太田川河川事務所で作成し、小学校等へ配布しています。