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§8.助動詞

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§8.助動詞
§8.助動詞
《助動詞一覧》
種類
可能
可能・許可
義務
未来・推定
未来・義務
形
助動詞
現在形
can
過去形
could
現在形
may
書き換え
意味
be able to
~することができる
be able to
過去形
might
現在形
must
have (has) to
過去形
-
had to
現在形
will
~してよい
~かもしれない,~だろう
~しなければならない
~するだろう
be going to
~するつもりだ
過去形
would
現在形
shall
be going to
~するつもりだ,~させてやる
過去形
should
had better
~すべき,~したほうがよい
《助動詞の使い方》
助動詞はその名前のとおり動詞を助けて動詞の様々な意味を付け加える言葉です。動詞の直前におき,助動詞
+動詞の原形(正しくは助動詞+原形不定詞)というかたちで使います。また,ほとんどの助動詞には同じ意味
の書き換えがあるので,それをあわせて覚える必要があります。
《助動詞の特徴》
助動詞には次の 4 つの特徴があります。
a) 「助動詞+動詞の原形」のかたちで用いる。
b) 主語が三人称・単数・現在(三単現)でも形が変わらない。
c) 過去の文を作るときには「助動詞の過去形+動詞の原形」というかたちになる。
d) 否定文や疑問文に do の変化形(do,does,did)を用いない。
助動詞 : can,may,must,will,should
[否定文の作り方] 助動詞の直後に否定の副詞(not,never)を加える。
Jane can ski. (ジェーンはスキーをすることができる)
Jane can not ski.
〈肯定文〉
(ジェーンはスキーをすることができない)
I will see her next week.
(私は来週彼女に会うでしょう)
〈否定文〉
〈肯定文〉
I will not see her next week. (私は来週彼女に会わないでしょう)
〈否定文〉
[疑問文の作り方] 助動詞を主語の前に出して文末に?をおく。
Lucy will be a good player. (ルーシーはいい選手になるでしょう)
Will Lucy be a good player?
〈答え方〉Yes, she will.
(ルーシーはいい選手になるでしょうか)
(はい,なるでしょう)
/
〈答え方〉Yes, you can.
〈肯定文〉
(あなたは英語を話すことができますか)
(はい,できます)
/
〈疑問文〉
No, she will not. (いいえ,ならないでしょう)
You can speak English. (あなたは英語を話すことができます)
Can you speak English?
〈肯定文〉
〈疑問文〉
No, you can not. (いいえ,できません)
〈Point〉
「助動詞で聞かれたら,助動詞で答える」(例えば,Can ~ ? で聞かれたら can で,Will ~ ? で聞かれたら
will で)と覚えましょう。
《can(~することができる)を使った文》
can は「~できる」(可能),「~してよい」(許可)などの意味で使います。
否定形は can not (can’t,cannot),過去形は could です。
書き換えは be able to です。can = be able to と覚えましょう。
She plays tennis well. (彼女は上手にテニスをする)
She can play tennis well.
(彼女は上手にテニスをすることができる)
〈現在〉
I wrote a letter in Japanese. (私は日本語で手紙を書いた)
I could write a letter in Japanese.
These boys
(私は日本語で手紙を書くことができた)
can
〈過去〉
read English books.
〈肯定文〉
(これらの少年たちは英語の本を読むことができる)
↓↑書き換え可能
These boys
are able to
read English books.
〈肯定文〉
(これらの少年たちは英語の本を読むことができる)
These boys
are not able to
read English books.
〈否定文〉
(これらの少年たちは英語の本を読むことができない)
Are these boys
able to
read English books?
〈疑問文〉
(これらの少年たちは英語の本を読むことができますか)
〈Point〉「be able to」を使った文の否定文,疑問文は be 動詞のルールに従って作ります。
[can を使った重要表現]
Can I use this bicycle?
(この自転車を使ってもいいですか)
〈答え方〉Yes, you can. (ええ,いいですよ)
/
No, you can not.
(いいえ,いけません)
《may(~してもよい)を使った文》
May は「~してもよい」(許可),「~かもしれない」(推量)などの意味で使います。
否定形は may not です。
You go to his house.
(あなたは彼の家に行く)
You may go to his house.
It rains.
(あなたは彼の家にいってもいい)
〈許可〉
(雨が降る)
It may rain. (雨が降るかもしれない)
〈推量〉
[may を使った重要表現]
May I come in?
(入ってもいいですか)
〈答え方〉Yes, you may. (ええ,いいですよ)
/
No, you may not. (いいえ,いけません)
《must(~しなければならない)を使った文》
Must は「~しなければならない」(義務)の意味で用います。
Must に過去形はありません。過去のことを表現したい場合には had to を用います。
書き換えは have to です。must = have to と覚えましょう。
must は否定形に特徴があるので注意しなければなりません。
They stop here.
(彼らはここで立ち止まる)
They must stop here. (彼らはここで立ち止まらなければならない)
I
walk for an hour.
must
(私は一時間歩かなければならない)
[義務]
↓↑書き換え可能
↓
I
have to
walk for an hour.
I
do not have to
walk for an hour.
(私は一時間歩く必要はない)
〈否定文〉
Do you
have to
walk for an hour?
(あなたは一時間あるかなければなりませんか)
〈疑問文〉
〈答え方〉Yes, I do.
(はい,歩かねばなりません)
〈肯定文〉
/
[義務]
No, I do not. (いいえ,歩く必要はありません)
〈Point〉
「~しなければならない」を否定すると「~する必要はない」となりますから,must を使った文の否定文を作るときに
は必ず do not have to を用います。
You
must
sleep.
(あなたは眠らなければならない)
[義務]
sleep.
(あなたは眠ってはならない)
[禁止]
sleep.
(眠ってはならない:眠るな)
↓must not に変えると
You
must not
↓↑書き換え可能
Don’t
〈Point〉
must は「must not」という形になると[義務]から[禁止]に意味が変わり,
「Don’t+原形
~.」の形の否定命令文
と同じ意味になります。
They must walk to the station. (彼らは駅へ歩いて行かないといけません)
Must they walk to the station? (彼らは駅へ歩いて行かないといけませんか)
〈肯定文〉
〈疑問文〉
〈答え方〉Yes, they must. (はい,そうせねばなりません) / No, they do not have to. (いいえ,その必要はありません)
〈Point〉
「Must ~ ?」で聞かれた場合,Yes の場合は「Yes, 主語+must」,No の場合は「No, 主語+don’t have to.」で答
えます。
《can,must のもう一つの意味》
can,must は次のような意味をもたらすことがあります。
◆can : 否定形で「~のはずがない」(can’t be のかたちで使うことが多い)
She can’t be a nurse.
◇must
:
(彼女は看護師のはずがない)
「~にちがいない」(must be のかたちで使うことが多い)
He must be an American. (彼はアメリカ人にちがいない)
《未来を表す will(~するでしょう),(~するつもりだ)の使い方》
will は「will+動詞の原形」のかたちで,
「~だろう」という未来の意味を表します。will は未来をあらわす印だ
と思ってください。使い方は他の助動詞と同じです。なお,主語が一人称(I, we)のときには shall を用いること
もあります。
否定形は will not(won’t)です。
書き換えは be going to です。will = be going to と覚えましょう。
I am sixteen years old.
(私は 16 歳です)
I will be sixteen years old next year.
[現在]
(私は来年 16 歳になるでしょう)
[未来]
I write to my pen friend. (私はペンフレンドに手紙を書く)
I will write to my pen friend. (私はペンフレンドに手紙を書くつもりです)
〈肯定文〉
I will not write to my pen friend. (私はペンフレンドに手紙を書くつもりはない)
Will you write to your pen friend?
〈答え方〉Yes, I will.
He
(はい,書くつもりです)
win the game.
will
〈否定文〉
(あなたはペンフレンドに手紙を書くつもりですか)
/
〈疑問文〉
No, I will not. (いいえ,書くつもりはありません)
(彼はその試合に勝つだろう)
↓↑書き換え可能
He
is going to
win the game.
He
is not going to
win the game.
(彼はその試合に勝たないだろう)
〈否定文〉
Is he
going to
win the game?
(彼はその試合に勝つだろうか)
〈疑問文〉
〈答え方〉Yes, he is.
〈肯定文〉
(ええ,勝つだろう)
/
No, he is not. (いや,勝たないだろう)
[will を使った重要表現]
◆Will you help me, Ken? (ケン,手伝ってくれないか)
〈答え方〉Yes, I will. ; All right. (いいですよ)
/
[依頼]
No, I won’t. (いえ,そのつもりはありません)
Please help me, Ken. に書き換えることもできます。
◇Would you like another cup of coffee? (コーヒーをもう一杯いかがですか)
〈答え方〉Yes, please.
(はい,いただきます)
/
No, thank you.
[勧誘]
(いいえ,結構です)
◆I would like to meet him. (私は彼に会いたいと思う)
[単純未来と意思未来]
「will+動詞の原形」は,
「~だろう」という意味の単純未来の他に,
「~するつもりだ」という意思未来を
あらわすこともあります。意思未来は主語が一人称(I,we)のときに多く用いられます。
◆It will be sunny tomorrow. (明日は晴れになるだろう)
[単純未来]
◇I will go to Tokyo next month. (私は明日東京へ行くつもりです)
[意思未来]
《shall(~するでしょう,~させてやる)を使った文》
Shall は主語が一人称の(I,we)のときは will とほぼ同じく「~するでしょう」という未来の意味で用います。
しかしながら,主語が二人称や三人称(you,he,she,it など)のときには「~させてやる」と大きく意味が変わ
ります。ただしこの単元では主語が一人称の場合の shall のみを扱います。
I will give you this book.
(私はあなたにこの本をあげましょう)
↓↑ほとんど同じ意味
I shall give you this book.
(私はあなたにこの本をあげましょう)
[shall を使った重要表現]
◆Shall I ~ ? は「私が~しましょうか」の意味で,相手の意思や気持ちをたずねる表現です。
Shall I open the window?
(私が窓を開けましょうか)
〈答え方〉Yes, please. : Yes, thank you. (はい,お願いします) / No, thank you. (いいえ,結構です)
◇Shall we have lunch? (昼食を食べましょうか)
〈答え方〉Yes, let’s. (はい,そうしましょう)
/
No, let’s not.
(いいえ,結構です)
Let’s have lunch. に書き換えることができます。
《should(~するべきだ,~したほうがよい)を使った文》
Should は形のうえでは shall の過去形ですが,should になると意味が大きく変わって「~するべきだ,~したほ
うがよい」という意味になります。形は過去形でも意味は現在であることに注意しなければなりません。
否定形は should not (shouldn’t) です。
書き換えは had better です。Should = had better と覚えましょう。
You visit him today.
(あなたは今日彼を訪れる)
You should visit him today. (あなたは今日彼を訪れるべきだ)
He works hard.
(彼は熱心に働く)
He should work hard. (彼は熱心に働くべきだ)
[肯定文]
He should not work hard. (彼は熱心に働くべきではない)
Should he work hard?
(彼は熱心に働くべきですか)
[否定文]
[疑問文]
〈答え方〉Yes, he should. (はい,そうすべきです) / No, he should not. (いいえそうすべきではありません)
You
should
do this.
(あなたはこれをすべきだ)
〈肯定文〉
↓↑書き換え可能
You
had better
do this.
You
had better not
do this.
(あなたはこれをすべきでない)
〈否定文〉
Had you
better
do this?
(あなたはこれをすべきですか)
〈疑問文〉
〈答え方〉Yes, I had better. (はい,すべきです) / No, I had better not. (いいえ,すべきではありません)
〈Point〉had better を使う場合
否定文は「had better+not+動詞の原形」,疑問文は「Had+主語+better+動詞の原形 ~ ?」
〈註〉had better は,使用する状況によっては嫌味や脅迫の意味合いをもつことがあるので,実際の会話では用
いないほうが無難です。
《ふたつの助動詞の意味を同時に使いたいとき》
英語では,助動詞をふたつ重ねて will can とか will must などと表現することはできません。ですから,ふたつ
の助動詞の意味を同時に使いたいときには,「一方を助動詞,もう一方を書き換えの形」であらわします。なお,
will と他の助動詞を組み合わせる場合には,常に will が優先されて,「will+他の助動詞の書換形」というかたち
をとります。
[will と can を同時に使いたいとき] : can の未来形 will be able to 「~することができるだろう」
I will be able to finish this work in two hours. (私は 2 時間でこの仕事を終えることができるだろう)
[will と must を同時に使いたいとき] : must の未来形 will have to 「~しなければならないだろう」
Lucy will have to go there alone. (ルーシーはそこへ一人でいかなければならないだろう)
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