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日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療後期研修

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日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療後期研修
日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療後期研修プログラム
うぷらうさぎ
小さな宮古島から全国・世界へと「地域住民とともに歩む医療」
募
集
要
項
「うぷらうさぎ」の由来
「うぷらうさぎ」とは、
宮古島の方言で「金星」という名前です。「金星」は恒星や惑星の中で最も明るく光り輝く星です。
「うぷら」とは大きな子という意味です。太陽のまわりをまわる惑星は皆、太陽の子・「てぃだぬふら」になります。
太陽の子・
「てぃだぬふら」の中で一番大きな子、つまり「金星」が「うぷら」なのです。
「うさぎ」は「見送る」といの意味です。宵の明星とも呼ばれる金星はしばしば太陽が沈んでいくのを日々見送るか
のごとく西の空に明るく光り輝いております。そうして私らもまた金星が沈んでいくのを見送るのです。
そのような自然観察の中で金星の宮古方言名・
「うぷらうさぎ」が生まれたのです。
医の原点は地域と共に在ります。研修医らは地域を照らすヒュ−メンの灯としての光輝く可能性を大きく潜ませてい
ます。沖縄県立宮古病院の家庭医療後期研修を修了する研修医らひとりひとりが、金星・「うぷらうさぎ」のように
輝く星となり、地域医療の担い手として、地域のヘルスケアの推進者として、日本の各地域に、そうして世界に巣立っ
ていって欲しいと願っております。その願いを「うぷらうさぎ」という名に込めました。そして宮古島というこの地
に「うぷらうさぎ」という名が誕生したのです。
当プログラムの強み
離島においては完結型の医療が求められる。
本プログラムでは宮古島という人口5万の離島で家庭医療を学ぶ。
島に唯一の総合病院である当院の新患外来には様々な主訴のあらゆる患者が来院します。未分化の状態にある問題を
同定し、
しっかりとしたアセスメントを立て再診外来で継続してみています。必要なケースは他科にコンサルテーショ
ンを行うなど、ゲートキーパー的な役割を求められます。
医療の提供において、文化や歴史における独特な島嶼性、台風などの天候や限定された資源など地理的特性を含めた、
総合的な価値判断を求められます。
病院基盤型の
家庭医を育成する
病院が得意とする
訪問診療への取組
リハビリを専門と
する指導医の存在
院内他科と連携
しやすい
内科研修もさらに深めたい後期研修医にとって、重症管理、退院支援、社会
調整を含めた『病棟管理』、Health maintenance と総合内科(GIM)の性格
を備えた『外来診療』、在宅と看取りの『訪問診療』の全てが経験できます。
在宅診療の中でも入院頻度が高い、疾病がより重篤である、使用している薬
剤に専門医との連携が望ましいなどの条件を持った方を担当することが多
く、病院ベースの家庭医療センターならではの訪問診療を行っています。
リハビリ専門医がマンツーマンで教育にあたり、充実したリハビリ研修が受
けられます。高齢社会において、サルコペニアといった概念は常に問題とな
るところですが、当院ではリハビリ専門医とともに身体診察に重きをおいた
回診を行い、内科でみる患者さんを通してリハビリ研修を受けることができます。
科の垣根が低く、精神科、小児科、産婦人科およびパラメディカルとも良好
な関係を保ちながら診療にあたることができます。島内唯一の閉鎖型病棟を
有しており、精神科医師の体制も充実しています。精神疾患をもつ患者さん
が内科疾患で入院となっても治療方針を気軽に相談できます。また全職員が
500人と、規模が大きすぎず、顔の見える関係であるため、意見交換がし
やすく、業務が非常に行いやすいです。
家庭医療後期研修医に対する教育的活動
1.
毎朝の入院患者カンファランス
2.
指導医による 1 対 1 ポートフォリオ指導と自己省
察を兼ねた症例発表会
3.
M&M症例検討会(月1回)
4.
病理カンファランス(CPC)
5.
診療所の訪問診療活動を通して看取りの在り方、
在宅における急性期の対応を経験し、指導医によ
る 1 対 1 ポートフォリオ指導と自己省察を行う
6.
総合内科の診察に、リハビリを専門とする専門医
の視点からの評価を加え、診療録に記載できるよ
うにする
7.
沖 縄 県 立 中 部 病 院 か ら 配 信 さ れ る コ ア・ レ ク
チャーや症例カンファランスに参加する
8.
e ポートフォリオ、ラーニングログの記載と共有
9.
週1回の抄読会
医住
療民
をと
考共
えに
て
い
く
住み慣れた地域で、
自分らしい暮らしを、
人生の最後まで。
宮古群島は島嶼琉球列島の中心である沖縄本島から約
300km離れた南西に位置し四方を海に囲まれた離島で
す。宮古島を中心とし、伊良部島、池間島、来間島、大神島、
下地島、多良間島の有人小離島で構成されたいわば離島・
僻地ともいえます。そのような特殊な環境に置かれ、発生
してくる離島の医療・保健・福祉の問題には離島ならでは
の地域ヘルスケアの問題が潜んでいます。
加えてこの時代に共通した問題である、メタボリックシン
ドロームなどに代表する個人の健康増進と疾病予防、高齢
者のケア、女性特有の健康問題、リハビリテーション、メ
ンタルヘルス、終末期のケア、幼少児・思春期のケア、救
急医療など、都市部の医療や大病院での医療と重なる問題
も数多く存在しています。
2015年 4 月 1 日、沖縄県立宮古病院では家庭医療セ
ンタ−が立ち上がりました。家庭医療センタ−は『地域診
療科』と『総合診療科』で構成されます。
『地域診療科』は宮古地区の開業医など各医療機関と協力
しながら、宮古島住民が要介護状態となっても住み慣れた
地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが
できるよう、住まい ・ 医療 ・ 介護 ・ 予防 ・ 生活支援が一体
的に提供される地域包括ケアシステムの構築の実現を目指
本永 英治
もとなが えいじ
副院長・医療部長
うぷらうさぎプログラム研修責任者
日本プライマリ・ケア連合学会 認定指導医
日本リハビリテーション学会専門医
しています。主な仕事は、フレイルと呼ばれる超高齢者虚
弱老人や在宅人工呼吸器を使用する神経難病患者、それに
小児呼吸不全の患者、癌末期患者たちへの支援など、病院
受診が困難になっている寝たきり状態の方たちへの支援で
す。入院時から、あるいは外来からでも相談を受けられる
ように『地域診療科』の外来窓口を作りました。また『地
域診療科』のもうひとつの役割に研修医、医学生、看護学
生らに対して地域医療をの教育していくという役割もあり
ます。そしてさらには地域のおけるヘルスプロモーターと
しての地域教育活動を掲げています。家庭医療センタ−の
医師が各公民館に出向いて健康に関する講話などをしてい
る姿がみられることも間近です。家庭医療センタ−は住民
と共に医療を考えていく活動をし、宮古島市の健康レベル
を高めていこうと計画しています。
『総合診療科』は基本的に当院内科外来での初診外来を担
当していきます。また救急室当直、病棟入院患者の主治医
など、院内各科専門医らと連携し入院・外来患者の治療に
指導医らと共に当たります。
研修プログラム
病棟カンファレンス
毎日、全ての入院患者の回診を行い、治療方針を細かいところまで厳しく
チェックしています。研修医 1 名あたりの担当患者数は 10 人としています。
積極的に英語文献を読む習慣づけをしており、自ら調べ解決する力を高める
ことに主眼をおいています。
訪問診療
経験豊富な指導医とともに平日午後に定期訪問をしています。電子カルテの
遠隔接続、携帯型超音波検査機器(V-scan)、心電図、簡易採血器具(i-Stat)
なども備え、装備も充実しています。夜間および休日のオンコール担当もあ
ります。
小規模勉強会
3,4 人の小さな人数の単位で、論文の抄読会や英語の医学問題集を学び合い
ます。小さなことをコツコツ継続することで力を身につけようと、診療業務
が終わった後も活発な議論が行われています。
外来診療(総合診療科初診外来、再診外来)
新患外来、再診外来をそれぞれ週に1回ずつ担当します。指導医が常に相談
を受けられる体制をとり、当日にフィードバックができる環境にしています。
インターネットカンファレンス
沖縄県内離島診療所医師とインターネットを通じたポートフォリオ勉強会
に参加し、協力施設である沖縄県立中部病院の後期研修医とも活発なディ
スカッションを行っています。また、米国家庭医療専門医試験用の問題集
(Swanson's family medicine review)を毎週解き進めています。
専攻医のつぶやき
李瑛
り よん (31)
後期研修医 卒後4年目
趣味:近現代史
優しいヤブ医者には
ならんといてや
「
」
これがワイが一番衝撃を受けた言葉ですわ。
4月から宮古島にやってきてからホンマ毎日が刺激的で。
初期研修の2年だけではまだまだ内科医としても甘い
と痛感しましたがな。
病棟や外来診療のプロセス 1 つ 1 つを EBM に
基づいて検討する…。
地味で疲れる作業やけど独りよがりな医療
にならないために必要で、
ウチの指導医はこの辺丁寧に指導してくれ
はりますわ。
もちろん、家庭医としての訪問診療や
ケースカンファも充実。
え?? つらくないかって?
優しいおばぁとエメラルドビーチが当直疲
れをふっ飛ばしてくれるから関係あらへん
よ!
指導医・協力プログラム
本永 英治
もとなが えいじ
うぷらうさぎプログラム研修責任者
日本プライマリ・ケア連合学会 認定指導医
日本リハビリテーション学会専門医
鈴木 全
すずき じゅん
指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 認定指導医
在宅医学会専門医・指導医
救急科専門医
杉田 周一
すぎた しゅういち
指導医
家庭医療専門医、認定内科医
島袋 彰
しまぶくろ あきら
指導医
家庭医療専門医、総合内科専門医
協力プログラム
沖縄県立中部病院
読谷村診療所
沖縄県立南部医療センター
・こども医療センター
沖縄県立宮古病院 沿革
総合病院である沖縄県立宮古病院は救急医療を始め、結核・感染症、災害拠点、各科基本専門科医療の提供、精神科医療、
さらには周産期医療など地域支援病院の性格を強く備え、離島宮古群島における医療の中心的役割を担っている。
276 床 一般病床 232 床(感染症 6 床、ICU4 床、HCU4 床、NICU3 床を含む)
精神科病床 45 床
500 名職員
医師数 49 名 看護師数 210 名(看護助手 52 名を含む) 検査技師 16 名
放射線技術科スタッフ 10 名 リハビリスタッフ 15 名
薬剤師 10 名 管理栄養士 3 名 管理部門 103 名(事務、その他)
急性期医療・専門医療
救急医療 1 年 365 日 24 時間オープン体制全科急患対応の救急医療
精神科医療 精神科デイ・ナイトケア、精神科訪問診療と訪問看護
多良間診療所のサポ−ト
災害医療 災害拠点病院
結核・感染症医療
地域支援機能病院
研修教育機関 協力型病院 地区医師会や歯科医師会、それに薬剤師会、さらには個人開業医による訪問診療、私立病院、福祉保健所、行政、介
護福祉施設、在宅訪問看護ステ−ションなどと、密接に連絡を取り合い、医療・保健・福祉の役割分担を行って日々
活動をしている。
日本プライマリ・ケア連合学会
家庭医療後期研修プログラム
うぷらうさぎ
小さな宮古島から全国・世界へと「地域住民とともに歩む医療」
募集要項
応募資格: 初期研修を修了、または修了見込みの医師
見学は随時受付しています
身分:
嘱託専門研修医
給与:
医師 3 年目約 600,000 円(当直含む)
選考方法: 履歴書、免許証の写しを郵送または持参。
書類選考の上、面接日を連絡します。
連絡先 : 沖縄県立宮古病院家庭医療センター
〒 906-0012 沖縄県宮古島市平良字下里 427-1
TEL:0980-72-3152
(総務課又吉、研修責任者本永英治まで)
Email:[email protected]
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