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iCOOP生協 iCOOP KOREA
iCOOPとは? i _「私」という主体が、 ideal _ 生協の理念である「分かち合いと協同」を実現するために innocence _ 初心を忘れず innovation _ 絶えず革新を通して生協運動を続ける COOP(Co-operative) _ 消費者生活協同組合のことです。 iCOOP生協 iCOOP KOREA 171-9 Singil-dong Yeongdeungpo-gu Seoul, R.O.Korea(150-050) Tel. 82-2-1577-0014 E-mail. [email protected] www.icoop.or.kr ※ この冊子は、環境と森林保護のために再生用紙から作られています。中紙はリサイクル100%の再生紙イ.プラス80g、 表紙は古紙55%リサイクルのアンコ.ル紙160gの再生紙です。.素系漂泊.と.光染料は使用していません。 2012年は国連の定めた 国際協同組合年です。 倫理的消費を選ぶ ひとは美しい。 iCOOP生協 2011年次報告書 iCOOP生協 iCOOP KOREA iCOOP生協の現在 2011年目標供給高 300,000,000,000 ウォン 2010年総供給高 263,277,000,000 ウォン 2011年3月、加入組合員数 129,666 名 2010年12月、加入組合員数 118,824 名 2011年3月、員生協数 75 組合 厳しい経済危機が襲った2010年は、iCOOP生協にとって経済組織の性格を確立する時期となりました。 供給高は初めて2,630億ウォンを超え、加入組合員.も118,824人に急成長しました。 Part 1 はじめに はじめに iCOOP生協2011年次報告書の発刊に際して iCOOP生協は韓国社会に希望の明かりを灯します。 協同組合とは、歴史的に組合員の参加により民主的に管理される経済事業を通して組合員の生活を守る一方、社会のあるべき変化の方向 を示す羅針盤としての役割を担ってきました。iCOOP生協は、当初より正直、信頼を基礎とした組合員の参加を最も大切な原則とし、革新 的で実験的な方針とその実践を通して、韓国社会に協同組合の力を示しました。そして、社会における協同組合の役割とはなにか、絶えず 問いかけ答えを探す努力を続けてきました。 2010年は大変困難の多い一年でした。予測不能の気候変動により、韓国だけでなく全世界において多くの問題が起きました。同年秋、白 菜の価格が15000ウォンにまで高騰するという未曽有の事態に面した韓国社会は国内農業の構造的な問題を再確認し、生協が去る20年 間発展させてきた生産者との直接取引、契約生産システムが農産物流通構造の改革のための代替案として注目を浴びました。一方、金融 危機、石油価格、穀物価格の上昇により韓国経済は不安定さを増し、所得の両極化と物価上昇が一般市民を苦しめました。 しかし、 これま で困難の中でこそ存在感を発揮してきたiCOOP生協の組織力と事業力は2010年にも余すところなく発揮され、組織・事業の著しい成長を 遂げました。 生活協同組合運動は、単位組合の垣根を超える大衆性を確保してはじめて、目標とする社会的価値を実現することができます。iCOOP生協 にとって2010年は、社会的価値実現の基盤づくりが始まった年でした。地域と社会の変化を導くにはまだ少ないものの、組合員数は12万 人を突破しました。組合員の参加よって事業資本を得た全国の「自然ドリーム」店舗は、単なる環境にやさしい食品を販売する場にとどまら ず、地域の経済を活性化し、社会的連帯を促す分かち合いと連帯、 コミュニケーションの空間として定着しています。 また、2010年白菜等野 菜価格の暴騰など全般的な物価上昇の圧力の下で、iCOOP生協は直接取引、契約生産、価格安定基金、二重穀物価格制度などの方策によ って組合員の生活を守り、生産者にも希望を与えました。 その動きは生協内部にとどまらず、社会に波及しています。 iCOOP生協は協同組合の先駆者たちの精神を引き継ぎ、社会正義の実現を目指した実践的行動も先頭に立って行っています。2010年に は普遍的福祉に立脚し、所得の違いに関わらずすべての生徒に親環境食材使用の給食を無償提供する運動を推進しました。そして海外 の生産者とのフェアトレードも拡大してきています。 この活動を通して、iCOOP生協は不公平な国際貿易構造の改善のための、海外生産者 と国内消費者との連帯を広げる努力を行っています。2010年にiCOOP生協が達成した成果の中でも、最も注目すべきものは「iCOOP親環 境有機食品クラスター」事業の本格的推進を開始したことです。 これは韓国社会でも前例のない、完全民間主導の事業で、iCOOP生協の生 産・物流の基盤を構築するためのものです。 ここでも組合員の直接参加によって必要な敷地を確保しました。今後も組合員決議を基本とし て事業を推進する計画です。 www.icoop.or.kr これまで生協運動の大衆化を目指してまい進してきたiCOOP生協は今、新しい協同組合運動のスタート地点に再び立っています。iCOOP 生協は2012年-国際協同組合年のスローガン「協同組合がよりよい世界を築きます」になるべく、韓国社会に光を灯す希望の明かりとな るために努力していきます。組合員の皆さま、 そしてご愛顧をいただいているすべての方々に感謝いたします。 iCOOP生協連合会会長呉美豫(オ・ミイェ) 01 Part 1 はじめに iCOOP生協の歩み iCOOP生協は、1997年京畿道・仁川地域にある6つの員生協が連帯することで出発し、2010年には75の 会員生協が連帯する生協グループに成長しました。 その歩みは生協運動の大衆化に向けた歩みでもあり ました。 2010 2009 2008 02 ・1月 I「親環境・有機食品クラスター」主要敷地180万坪の所有権移転完了 ・2月 I 日本軍「慰安婦」問題解決のための会員組合署名活動 I ハイチ地震緊急支援のためのICA(国際協同組合連盟)募金活動 I 聖公会大学院協同組合経営学科に奨学金提供 ・3月 I iCOOP生協連帯、江華ウリマウル(障がい者たちの社会的企業)感謝状を受賞 I 安重根医師追悼のための「寺下たけし氏の日韓2,500km歩き」 とともに歩き ・4月 I 親環境給食・学校給食の無償化のためのiCOOP生協本部発足 I iCOOP生協慶尚南道物流センター(親環境農産物専門物流センター)開設 ・5月 I ‘世界フェア・トレードの日韓国フェスティバル’開催(第3回) I 第8回順天ウリミル祭り I フェアトレード生産地への文房具銀行づくりキャンペーン ・6月 I 親環境・有機食品クラスター建設敷地(槐山郡)ウォーキング大会 I イギリスのCo-operatives UK、 スペイン・モンドラゴン協同組合研修 ・7月 I 第88回「国際協同組合の日」記念行事 I 親環境・有機食品クラスター(槐山郡)住民合同説明会 ・8月 I アジア消費生活協同組合発展のためのICA/iCOOP生協ワークショップ(ICA-AP生協委員会主催) I 知異山ケーブルカー新規設置反対署名活動および I 新聞広告組合員募金キャンペーン ・9月 I 第 9回ICAアジア太平洋地域総会および第6回協同組合フォーラム参加(iCOOP生協 オ・ミイェ会長基調報告) I (株)韓国親環境有機認証センター、京畿道親環境農産物拠点認証機関に承認 I (財)iCOOP幸福ナヌム財団創立発起人総会 ・10月 I フィリピン・パナイ島のフェアトレードマスコバド工場設立のための組合員・生産者・職員による募金運動 I 生協フェスティバル ・11月 I 槐山郡 チルソン面に助け合い米を寄贈 I(株)韓国親環境有機認証センター有機加工認証機関に指定 I イタリア生協研修(ローマ・ボローニャ) ・12月 I フィリピン・パナイ島のアンティーク地域にてフェアトレード・マスコバド生産工場着工 I 2011年産直買入に必要な組合員債の募集および増資キャンペーン I 公益法人iCOOP幸福ナヌム財団 設立承認・財団名を組合員からの公募による 「iCOOPシアッ 財団」(iCOOP Seeds Foundation)に変更。 ・1月 ・4月 ・5月 ・6月 ・7月 ・10月 ・11月 ・12月 I (社)iCOOP生協生産者会創立総会 I 国際協同組合同盟(ICA)加入記念シンポジウム開催 I ‘世界フェア・トレードの日韓国フェスティバル’開催(第2回) I 順川ウリミル製菓開所式 I 従軍慰安婦問題を扱った映画‘俺の心は負けてない’の全国共同上映会実施 I フィリピン・パナイ マスコバド砂糖生産者招聘講演会開催 I「韓国協同組合協議会」発足式、 「国際協同組合の日」記念式開催 I iCOOP生協7万組合員特別増資運動実施 I 自然ドリーム店舗50号店オープン記念セミナー、 ウリミル(国産小麦粉) I 愛フェスティバル開催、ICA2009ジュネーブ総会参加 I インドプニャICA-AP生協委員会参加 ・1月 ・2月 ・3月 ・4月 ・5月 ・6月 I (社)韓国生協連帯からiCOOP生協連帯へ名称変更 I 2008年ラムサールCOP10と水田生物多様性日韓シンポジウム I (株)韓国親新環境有機認証センター設立(親環境農産物認証担当) I 第13次環境農業団体連合会定期総会農林部長官表彰受賞 I BSE危険アメリカ産牛肉に反対する<消費者1万人大会>(ソウル鐘閣) I 自然ドリーム松坡生協店オープン(iCOOP生協連帯直営1号店) I イアン・マックファソン教授招請講演会(生協団体共同主催) I 韓米牛肉協商糾彈集会「ママが怒った」開催(4/30,光化門) I ‘世界フェア・トレードの日韓国フェスティバル’開催(第1回) I BSE危険アメリカ産牛肉再協商促求靑瓦台一人抗議デモ参加(14回) I アメリカ産牛肉輸入に関する再協商を促す「4万母親たちの6.10宣言」 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 www.icoop.or.kr 1999 1998 1997 ・8月 ・9月 ・11月 ・12月 I 親環境有機食品クラスター推進委員会発足 I 韓牛のBSE狂牛病全頭検査についてのソウル大学校獣医科大学と協約式 I メラミン問題に関する記者会見(食品医薬庁前) I 昌原ラムサールCOP10で「水田決議」採択 I 国際協同組合同盟(ICA)正会員 加入 I 自然ドリームの「山、野原、風」親環境農産物優秀食堂6号店 指定 I KBS番組「消費者告発」の取材放送「食品添加物百貨店―ハムに隠れた秘密とは?」出演 I MBC「プライム」の取材放送「消費者の反撃、市場を動かす」に出演 ・4月 ・6月 ・8月 ・10月 ・11月 ・12月 I 全南物流センター開所(全南 順天市) I 狂牛病危険のあるアメリカ産牛肉消費者監視団発足(ソウル女性プラザ) I 枝川朝鮮学校へ募金伝達 I (社)韓国生協連帯10周年記念式及びシンポジウム開催(韓国馬事会) I 韓国銀行労働組合生協との倫理的消費実践のための協約式 締結 I (社)韓国生協連帯-忠北槐山郡との親環境クラスター投資協約(MOU)締結 I 泰安半島油流出除去のための組合員ボランティア活動 I 北朝鮮子供の給食支援募金運動 I 自然ドリームの「韓牛礼讃」親環境農産物優秀食堂1号店として指定 ・2月 ・5月 ・6月 ・8月 ・10月 ・12月 I 食品安全と農業保護のための社会協約シンポジウム(国会憲政記念館) I 輸入米反対国内産お米を生かす対国民キャンペーン I iCOOP生活協同組合研究所開所 I 第1回韓日田んぼの生き物調査交流 I 北朝鮮洪水被災者に送るラーメン船積み式(仁川港) I 韓米FTA4次協商反對濟州遠程キャンペーン I 農林部・環境部共同主催第3回親環境農業大賞流通部分最優秀賞受賞 ・5月 I 親環境有機食品流通認証協会創立 ・10月 I 韓国のお米を守り、国内産小麦を生かす消費者1万人大会開催 ・3月 I 中部物流センター敷地購入(忠南錦山-內·外賓千人参加) ・6月 I 北朝鮮龍川の住民を支援する義援金カンパ ・9月 I 流通認証制度研究発表会(聖公會大学校ピッツバーグ・ホール) ・5月 I 第1回順天ウリミルまつり開催(以後毎年開催) ・7月 I 光州広域市教育庁と親環境給食モデル学校事業実施 ・1月 ・2月 ・4月 ・11月 ・12月 I ウリミル買入目的の増資運動 I 湖南物流センター(全南潭陽)、嶺南物流センター(蔚山彦陽)、濟州物流センターオープン I 当会の運動の成果と展望を語る本「新しい生協運動」出版 I 韓国生協連合会創立(11/16)、第1回生協まつり開催(以後毎年開催) I 聖公會大-韓国生協連帯産学結縁式 ・3月 ・5月 ・6月 ・9月 I 火災復旧借入れ運動により、建物を復旧して入居式(250名参加) I 商品代金や組合費のCMS決済システム導入 I (社)21世紀生協連帯から(社)韓国生協連帯へ名称変更 I 第1回全国組合員活動家研修会開催 ・1月 ・6月 ・12月 I 消費者生協と生産者団体の連合組織へと、連合組織の政策転換 I 21世紀生協連帯、社団法人(農林部)認可取得 I 首都圏物流センター火災発生(京畿道始興市所在) I 臨時理事会開催 : 組合員、生産者の借り入れによる復旧を決定 ・10月 I 首都圏6つの会員生協(仁川、富川、ビョッネ、水原、安山、ハンバッ)の業務システム統合 ・1月 I 電算プログラムの開発 ・3月 I 21世紀生協連帯 創立総会 ・10月 I 注文受付-供給システムの統一(富川生協、仁川生協(旧富平生協)) ・8月 I 京仁地域生協連帯準備委員会発足 ・9月 I 共同購買事業スタート ・11月 I 生協新聞創刊 03 Part 2 iCOOP生協が求める倫理的な消費 iCOOP生協が求める倫理的な消費 自然ドリーム店 私と隣人、 そしてこの 地球を活かす倫理 的消費 消費は経済においての投票行為とも言えます。我々の財布の中にある現金やクレジット・カードが投票用 紙になるのです。その票を誰に、 どこに投げたら良いのでしょう。児童の労働を搾取して生産したチョコレ ートを買う消費者の行動は、そのような企業の行為を黙認し、 もっと多くの富や力をあたえることにも繋 がりかねません。今私たちの目にすぐには見えなくても、生きものと地球環境に配慮し、正直な生産に取 り組む生産者や労働者の権利を尊重する企業、動物福祉を考え、生産方法を革新してゆく倫理的生産を 支え合うことは我々の消費を通して可能なことなのです。倫理的消費は、持続可能な社会を創ってゆく上 に私たち消費者にできる小さくても手ごろに実践できる 「美しき消費」 でもあります。 iCOOP生協が求め る倫理的生産 人間と 労働 食品 安全 農業と 環境 [ 倫理的消費の基準 ] 04 iCOOP生協は、人間と労働、食品安全、農業と環境という三つのキーワードを基に倫理的消費を捉えています。 人間と労働 組合員の出資した資本は、組合員のニーズを実現する経済事業に投資され、その事業から得られた利益 は組合員が必要とする事業に再投資されます。お金を分配するためではなく、人々の暮らしに切実な事 業のためにお金を使います。また、労働力を不当に搾取する経済行為を排除し、そのような労働過程を 通じて生産される商品の消費に反対します。 食品安全 化学的に合成された農薬と化学肥料、ありふれる食品添加物等、体と環境に有害な物質を最大限排除し て生産する安全な食べものを取り扱います。 また韓国社会における食品安全の社会的な基準の向上に 向けて関連法律や制度改善運動に先頭にたって取り組みます。 農業と環境 都市と農村が共生する持続可能な社会のために国内農業を守り、再生させます。その一環として国内産 小麦の契約栽培と消費拡大、親環境商品の消費、地球温暖化防止に繋がる化石燃料使用の削減、エコバ ック使用の奨励など、私と隣人の暮らしや地球環境を考える消費を進めます。 1 _ 倫理的消費の実践協約式(韓国銀 行労働組合生協) 2 _ 田んぼの生きもの調査活動 組合員の暮らしにお ける倫理的消費の取 り組み 1 2 自然ドリーム(Natural Dream)店舗の環境取り組み iCOOPの「自然ドリーム」店舗では、環境に優しい店舗運営を心かけ、組合員のエコバックの使用やリサ イクルボックスの利用を勧めています。基本的に全店舗においてレジ袋は提供していません。 また、店舗 の前に自転車置き場を設置して、 できるかぎり乗用車の利用を控えるように勧めています。 包装材のリユース アイスクリーム類の発砲スチロール、ケーキ皿、ケーキ用発泡スチロール、惣菜類びん、 ジュースびん、卵 3 _ キャンドルナイト 4_倫 理的消費生活実践マイ・バック・ キャンペーン 3 ケースなどは回収の際組合員にその一定金額を返すデポジット制度を実施しており、資源のリユースと リサイクル、包装材のコスト削減に取り組んでいます。 地域社会と供にする環境実践運動 多くの会員生協では、地域住民と共に、お家で使わないものを持ち合って販売するフリーマーケットを定 期的に開催しています。 また、毎月、第四週目の金曜日の夜8時から10時まで電気を消し、 コンセントを抜 いてロウソクを灯すキャンドル・ナイト(Candle Night)は、評判を呼んでひろがりつつあります。 www.icoop.or.kr 4 倫理的消費実践キャンペーン―組合員の暮らしの実践キャンペーン iCOOP生協は倫理的消費に基づいた暮らしの実践を活性化するために、2010年8月から倫理的消費分 野における専門活動家、マウルモイム委員会、包装材リサイクル委員会が共同で倫理的消費生活実践キ ャンペーンを企画・推進しており、 ウェブサイトに組合員の暮らしの実践キャンペーンのバナーを設け、生 活の中で環境に配慮する 「小さな約束」の輪を広げています。 05 Part 3 iCOOP生協の事業 iCOOP生協の事業 自然ドリーム城南盆唐生協店 iCOOP生協の事業シ ステム iCOOP生協は、会員生協の物流事業を事業連合組織である(社)iCOOP生協連帯の地域別物流センターに統 合する‘事業の集中’によって組合員の利便性を高め、又会員生協の経営を安定化してきました。個別の物流 事業を委託した70の会員生協は、地域と職場を拠点とし、自主的かつ民主的な自治活動を広げております。 [ 全国物流網 ] 東部配送センター 西部配送センター 事業の集中と組織の分化 組合費制度 中央物流センター 「組合費制度」は、組合の運営に必要な経費を組合員の毎月の会費で補うという運営方式であります。これは、 果川配送センター 組合員が地域生協運営の主体であることを明らかにすると共に組合員の利用集中度を高めることにつながり、 天安配送センター 生産者との契約生産の安定化をもたらし、庶民が利用できる商品価格を実現する仕組みとして作用しています。 中部物流センター 慶北物流センター 全国物流ネットワークの構築(7ヶ所の物流センター / 8ヶ所の配送センター) 全北配送センター 1 慶南物流センター 光州物流センター 釜山配送センター 木浦配送センター 全南物流センター 晋州配送センター iCOOP生協が構築した全国物流ネットワークは、生産者や消費者を効 率よくつないで、物流コストを革新的に削減することができました。商品 需給の安定や商品の鮮度の維持、それに生産者のコスト削減をもたら し、親境農産物の消費拡大に大いに役立ちました。iCOOP生協の物流イ ンプラにより、地域の小さな町でも生協を設立し、全国統一の生協商品 を供給することが可能となり、生協運動の大衆化にも寄与しております。 済州物流センター 06 組合員便利システム(注文, 配送, 決済システムの安定化) iCOOP生協は、韓国の生協の中では最初にインターネット注文システムを開発しました。組合員はいつでも、 どこでもパソコンを利用して簡単に注文できます。女性の就業や社会活動が活発になった時代的状況を背 オンライン買い物するホームページ 景に、組合員宅への配送も最大週5回の配送と、土曜日の配送を実施しています。決済方法は組合員に便利な CMS決済方式を取り入れ、 クレジット・カード利用の手数料の負担も減らし、組合員の利便性を高めました。 食品安全システムの構築 組合員宅への個配だけではなく、組合員の住居地域に生協の運営する店舗やレストランを通じて食品安 全を求める地域住民と組合員の声に対応しています。又、保育園の給食に安全安心な親環境食材料を使 うキャンペーンを展開し、多くの保育園の給食が変わりつつあります。 安全な食生活文化をリードする 自然ドリーム店舗・レストラン 我々の生活にもっと 近づく- 自然ドリーム 店舗事業 「自然ドリーム(Natural Dream)」は、 「身土不二」、すなわち国内産の農産物がわが国民の体には一番良いとい 1 _ 中央物流センター 2 _ 自然ドリームベーカリー堂山店 3 _ 自然ドリームベーカリー陽川生協店 り組む牛肉を取り扱う焼き肉レストランなど、信頼できる外食文化をリードしたいという使命感を持っています。 2 う考え方を基本にしてiCOOP生協が展開する店舗やレストラン事業のブランドです。 ここでは組合員が求める安 全安心の加工品、新鮮な産直品、国内産小麦粉で作ったパンやお菓子などが買える店舗や地域循環型農業に取 全国に分布している様々な形の自然ドリーム店舗 自然ドリーム店舗は、 ソウル、京畿、釜山、光州など、全国の主要都市にてベーカリー、ベーカリー&カフェ テリア、複合店舗など、会員生協によって様々な形で運営されております。 もっと多くの地域住民が利用で きるように、会員生協による新規店舗の開設にも力を入れています。 3 組合員,生産者,地域社会に貢献しています 2009年6月末、自然ドリーム店は、27の地域生協で30店を運営しています。(2008年12月末基準、20の地域 生協で21の店)。出資から運営までを組合員の意思を集結して責任を持って運営する自然ドリーム店舗事業 は組合員増加と供給高の増加という成果をもたらし、生産者はより安心して生産に専念できるようになりま した。 また、組合員には地域で働ける新しい仕事場として役にたち、地域経済の活性化にも貢献しています。 ◉ iCOOP生協のプレミアム商品ブランド 希少性(only), 高い品質競争力(best), 社会的価値(value)を持つiCOOP生協の独自商品として食品安全の水準を一層高めた 商品ブランドです。 ◉ クレジット・カード以上の特別なサービス - 自然ドリームメンバーシップ・カード 組合員には店舗で利用できるメンバーシュップ・カードを発給しますが、 このカードを提示することで店舗の商品を組合員 価格で購入することはもちろんのこと、利用高によるポイントの積立などができ、組合員ならではの特別なサービスが受け られます。 www.icoop.or.kr ◉ 生協商品のストーリ - 自然ドリーム物語 iCOOP生協の独自開発商品のこだわりや安全性の根拠、市販品との違い、生協の商品を利用した料理レシピ、生産者の生産 と暮らしにかかわる物語などを載せ、隔月発行しております。 ◉ すべての商品を一目で確認 商品カタログi-COOK iCOOP生協が取り扱っている全ての商品の価格・仕様・特徴・新商品の案内・生協商品で作る料理のレシピなどを詳細に掲 載した商品カタログを月1回発行し、組合員にさまざまな情報を提供しています。 07 Part 3 iCOOP生協の事業 協同と共生の新たな 親環境・有機食品クラスター(自然ドリームパーク)は、食の安全のための生協の挑戦であり、消費者、生産者、 職員が生き生きと活動できる、 という夢を実現する空間として、 子どもたちに渡す未来の財産となります。 未来―親環境有機 食品クラスターと生 「親環境有機食品クラスター」 とは? 協バレー 消費者には安全安心でありながらも求めやすい.格の商品を提供し、生産者には安定した生産と所得を保 障する生産と流通、消費システムを実現するために、iCOOP生協と産直の生産者が共同で建設する食品 加工団地です。共同倉庫の運営・加工機械の共同利用・労働力の循環配置など、共同・集積の効果を期待 できるこの団地を建設、稼働.させることは、2015年までに消費者100万名(うち、組合員50万名)、総供給高 1兆ウォンを達成することを目標に生協運動の大衆化を推進しているiCOOP生協の確かな土台となります。 親環境有機食品クラスター鳥瞰図 「iCOOP生協バレー(Coop Valley)」 とは? 親環境有機食品クラスタ-を囲んで親環境果樹団地、牧場、池や野生草花園、ハ-ブ農場、エコ・ビレッ ジ、.校などが建設されます。iCOOP生協とかかわる組合員、生産者、職員の労働と住居の空間として誕生 します。 期待効果 ・ 生産費と物流費の削減による商品価格の競争力の向上 ・ 食品開発研究所を利用した新商品の研究開発、安全性の検査 ・ 経営ノウハウの共有、共同ブランドの商品開発、地域雇用の創出と公益性の追求 ・ グリーンツーリズムと体験型ツアーによる付加価値の創出 ◉ iCOOP生協バレー構想図 ・2011年3月22日(火)現在全敷地6,132,250㎡(約185万坪)の買入完了 ・親 環境・有機食品クラスター事業団地敷地628,497㎡(約19万坪)に産業施設221,983㎡(約6万7千坪、35%)、支援施設 71,975㎡(約2万坪、11%)、公共施設(公園および緑地を含む)334,539㎡(53%)が建設される予定。 ・2012年12月まで、 クラスター産業団地に全国にまたがる主な親環境有機食品加工業者のうち、30余社が入団する予定。 ◉ iCOOP生協バレー構想図 ・2007. 12 l (社) iCOOP生協連帯-忠清北道槐山郡との間で親環境有機食品クラスター投資協約締結 ・2008. 1 l iCOOP生協生産者会対象親環境有機食品クラスター 説明会 ・2008. 7 l 親環境有機食品クラスターワークショップ ・2008. 8 l 親環境有機食品クラスター 推進委員会立ち上げ ・2008. 12 l 同推進委員会訪日研修(1次) ・2009. 1 l 同推進委員会訪日研修(2次) ・2009. 10 l 親環境有機食品クラスターの主な敷地の買入れ完了 l 敷地で生協祭り開催、敷地内をハイキング・見学 ・2009. 11 l クラスター推進委員会第1次ヨーロッパ研修 ・2009. 12 l 親環境有機食品クラスター造成事業に関する記者会見 ・2010. 1 l クラスター造成事業歓談会 l 親環境・有機食品クラスターの主要敷地所有権の移転完了 ・2010. 3 ~ 7 l クラスター産業団地計画(案)樹立(諮問会議第4次施行) 08 ・2010. 6 l クラスター敷地組合員ウォーキング大会開催 ・2010. 7 l クラスター産業団地承認申請書を忠清北道に提出 l クラスター産業団地計画についての住民合同説明会開催 ・2011. 2 l クラスター産業団地計画審議委員会の審議および承認告示 Part 4 iCOOP生協の商品について iCOOP生協の商品について 2010年度第1回iCOOP生協商品審議選定委員会ワークショップ 母親の目線に立って 組合員が望む商品 を開発します iCOOP生協は、組合員から選出される「商品選定委員会」を設置しており、その活動を通じて組合員が必要とする 商品を開発し、母親のまなざしからみた商品の品質や価格、信頼度を顧慮した最善のものの取扱を提案します。 組合員の意見を反映した新商品の開発は次のように行われます。 第一 _ 母親の目線に立って選ぶ 1 第二 _ 透明な情報公開に基づく 第三 _ 食品安全の基準を高められるiCOOP独自ブランドを開発する 第四 _ 組合員の暮らしに役立てる商品 2 ◉ 子供たちが安心して食べられるように、食品添加物を排除したおやつの開発 自然ドリーム「氷の中の果物」 アイスクリーム、 「これはな~に」 カカオ・ピーナッツ・ボール,無農薬国内産小麦粉ワッフル ◉ 商品選定委員会が直接企画して開発に参加したフルーツドレッシングとケチャップ 自然ドリームキウィドレッシング、 自然ドリームいちごドレッシング、 さわやかトマトケチャップ 1 _ 豚ドリームフランクソーセージ 2 _ 無添加炭酸飲料-生協コーラ ◉ 国内唯一の添加物抜きのソーセージ www.icoop.or.kr 豚ドリーム、 フランクソーセージ、豚ドリームスモークハム ◉ 天然果汁入りの、安心して飲める無添加炭酸飲料―生協コーラ 親環境ウリミルピザのように、 ちょっと脂っこい食事にはつきものだった炭酸飲料。 iCOOP生協はリン酸塩、合成着色料、 カフェインをを排除した生協コーラ を開発しました。 国内産の柑橘、 ブドウ濃縮果汁、ビタミンC、 クエン酸 (non-GMO)、有機砂糖、天然レモンライム香料を使用した、 市販の炭酸飲料に比べ炭酸が2.5%少ない低炭酸飲料です。 09 Part 4 iCOOP生協の商品について より多くの大衆が安 全安心の食品を利 用できるシステム・ 価格を目指します 1 生産者や消費者共 に.足できる共生. 格制を目指します。 2 Aマークが生産、流 通過程を責任持って 管理します iCOOP生協は効率的な物流インフラと組合費制度を通してより多くの人々が 気軽に利用できる商品価格を実現するために努力しています。 これにより、 全国民が安全な食品を購入できる基盤を造成し、みんなが健康で暮せるこ とを望みます。 iCOOP生協は、価格決定の基準を消費者が求めやすい価格にする代わりに 生産者には販売実績による代金と同時に生産者の所得を一定に保障する 価格制を実施します。 このような価格政策は、消費者や生産者の両方の暮ら しを可能にさせる価格制として定着していきます。 農場から食卓まで信頼できる情報 - が保障します。 親環境有機食品流通認証協会では、栽培過程と流通過程を管理することで輸入農産物や一般農産物が iCOOP生協と契約した国内産親環境農産物に混入することを防ぎます。 組合員が購入した商品の流通認証番号(Aマーク認証)を入力することで、生産者に関する情報や栽培履 歴、圃場の管理履歴、流通履歴などをウェブサイトを通じて直接確認できます。 生産流通認証システムの運営図 ・ 栽培過程 1 _ 産地体験 2 _ 生産者・消費者懇談会 - 播種から収穫までの全プロセスを把握 - 栽培過程中収穫予想量の随時把握 - 最終収穫量の確認 - 取引先ごとの出荷量の確認 - 認証ラベルの総量及び発行量の管理 - Aマークシステムを通じて生産者に関する様々な情報を消費 者へ伝える(広報) ・ 流通過程 - 取引先ごとの出荷量を基準にした各流通通過点別の入出庫 量の同時チェック - 加工原料として出荷された量は、加工製造プロセスを確認後 認証ラベルを付ける - その他の取引先向けの出荷量を確認 - 混入などの問題発生の際は、ただちに管理者へ知らせを伝送 ・ 店舗 - 販売量がAマークシステムへ伝送される - 流通・販売関係者は、Aマークシステムを通じて自分の求める商品の詳細情報が得られる ・ 消費者 - 消費者は、 自分が買い求めた商品の流通認証番号を通じて、生産者履歴、栽培履歴、圃場履歴、流通履歴などを確認できる - 不正情報を確認した消費者は、ただちに不正流通申告をすることができる 10 Aマーク 認証ラベル ・ 特許名称 : 親環境農畜産物混入防止管理方法 ・ 登録番号 : 10-0851180 ・ 登録日 : 2008.8.1 認証ラベル発行及び管理 : 韓国造幣公社保安印刷で偉 ・ 変造、 コピーが不可能。 ※ 認証協会傘下(株)韓国親環境有機認証センターは、2006年2月28日、民間生産認証機関(第40号)として指 流通認証システム(Aマーク)の優秀性が評価される 親環境・有機食品流通認証協会が設立した(株)韓国親環境有機認証センターが国立農産物品質管理院 から 「慶畿親環境農産物拠点認証機関」の上位グループに指定されました。拠点認証機関制度は、農産 物の認証機関の規模化および専門化を誘導し、民間機関における不適切な認証を防ぐ目的で施行され る政府の制度です。(株)韓国親環境有機認証センターが拠点認証機関に選ばれたことは、流通認証シス テム(Aマーク)適用と年4回以上の事後管理など本機関の厳密な管理プロセスと基準が外部からも認め られたことを意味します。 有機加工認証機関指定 親環境・有機食品流通認証協会が設立した(株)韓国親環境有機認証センターが農林水産食品部から有機 加工食品認証機関(第7号)にも指定され、 「有機加工食品認証」の業務を開始しました。 徹底した検査システ ムと透明な情報公開 で信頼を裏付ける。 信頼の裏付けの要は、透明な情報公開と、公開された情報に基づき管理監督を徹底的に行うことです。 こ のような一連の管理過程はより高い安全性を備えた商品を作る土台となります。 契約・生産 親環境認証 (生産地) 注文 残留農薬検査 (出荷2週間前) 供給 物流センター入庫 (抜き取り残留農薬検査) 消費者 (組合員・給食用) 3段階の検査システム 1次農産物や畜産物は国立農産物品質管理院をはじめ、信頼できる第3者機関に依頼して73種類以上の理化 学検査を行います。出荷2週間前の残留農薬検査や不時残留農薬検査の結果はウェブサイトに公開されます。 様々な理化学検査 ・ ツナ:ダイオキシン検査年1回(缶詰製造の時、原材料検査) www.icoop.or.kr ・ 魚類:重金属検査年2回(抜き取り検査) ・ 豚肉・鶏肉:抗生剤検査年2回 ・ ま油 :ベンゾールピレン検査年4回 ・ コーヒー:オクラトクシン検査(原料輸入の際) 自然ドリーム親環境精肉コーナー ・ ポテートチュップなど:アクリルアマード検査年2回 ・ パン類:トランス脂肪検査年2回 11 Part 5 iCOOP生協の活動 iCOOP生協の活動 「学校給食の無償化と親環境給食を求める運動本部」発足記者会見 家族と社会の安全 な食卓を守る食品 安全運動 2010年「学校給食の無償化と親環境給食を求める運動」 iCOOP生協は子供たちに健康な食べ物を提供すると同時に、農業や環境そして地域社.の...展を目指して 「学校給食の無償化と親環境給食を求める運動」に取り.んでいます。2010年2月、20以上の市民..と4つ の野.から構成された「学校給食の無償化と親環境給食を求めるソウル市運動本部」の.足式や記者.見を 行い、3月には2,000以上の市民..が.加する 「学校給食の無償化と親環境給食を求める草の根国民連帯」 とともに世宗文化.館で.足式を開催しました。5月末までには「750万人署名運動」、 「親環境無償給食宣 言.協約式」などを行う予定です。4月には「親環境給食および学校給食の無償化のためのiCOOP生協運 動本部発足式」を挙行し、 この運動の重要性を強調した宣言文を発表するなど、市民に対して親環境農 産物の利用増大を図るための活動を進めています。 組合員の生活を手助けする生協 白菜など野菜類の価格安定と米の二重穀物価格制度実施 iCOOP生協は白菜の市場価格が1万ウォンを超えるという時に、価格安定基金を利用して2千ウォン台と いう安定供給価格を実現し、キムチ用白菜を1,600ウォンで組合員に供給しました。消費者と生産者の直 接取引、事前契約栽培、収穫量に応じた価格補償制度などiCOOP生協が採用している生産方針が、2010 年の白菜価格暴騰という未曽有の事態において明確な対策を提示し、以降の政府と農協の農業政策の 方向性を示した点で、 メディアと消費者から大きな注目を浴びました。 安重根義士の逝去100周年、 「平和の行進」支援活動 日本の生協で19年間勤務したのち、2009年12月に退職した寺下たけし氏が、安重根義士の逝去100周年 を記念して、安義士を追悼し、かつ日韓両国間の平和を祈る思いから、 日本から韓国まで総2,500km、90 日間の徒歩巡礼を行いました。iCOOP晋州生協ミン・ギョンジャ理事長の息子であるパク・ドゥホン君が 釜山からソウルまで寺下氏に同行し、 また区間ごとに該当地域の組合員(36組合160人余り)が寺下さん と一緒に歩きました。組合員にとっては安重根義士の平和思想を学ぶ機会になり、 またメディアを通して iCOOP生協の連帯活動を社会に広めるよい機会となりました。 12 1 日本軍「慰安婦」問題解決のための連帯活動(連携団体:韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)) 2 第一 _ 上半期に2回の水曜デモを主管 第二 _ 日本軍「慰安婦」問題の法的解決のための50万人署名運動に参加 第三 _ 日本軍「慰安婦」問題法的解決のための100人宣言に参加 1 _ 寺下武氏と一緒にした平和のた めの徒歩巡礼 2 _「慰安婦」問題解決のための「水曜 デモ」参加 第四 _ 韓国挺身隊問題対策協議会20周年記念式典・後援会への商品支援 iCOOP生協は2010年の日韓併合100周年に際し、 日本軍「慰安婦」問題の法的解決のための主要デモの主 催と50万人署名活動、100人宣言への参加、挺対協20周年記念式典・後援会への物品支援などを通して社 会的貢献に対する肯定的な評価を受け、今後他分野の社会的貢献活動に範囲を広げる基盤となりました。 組合員教育を通した 活動家の養成 iCOOP生協は、会員生協の理事及び活動家の運営・経営能力の向上と協同組合に対する理解の深化を 目指して各種教育を実施し、その教育課程は地域生協の民主的な組織運営に活かされています。2010 年の1年間に、各種テーマとレベルの教育に参加した会員生協の活動家の人数は年6,172人です。 会員生協の活動家教育-生協入門教育 ICAの協同組合の定義、価値、原則、協同組合の歴史、iCOOP生協の政策について理解を共有する 「生協 入門教育課程」には、2010年、会員生協から1,270名の組合員活動家が参加しました。 3 理事長研修 地域生協の理事長のリーダシップ強化のために毎年深化教育を行っています。2010年には52の会員生 協において100名の活動家が理事長・事務局長が研修に参加しました。 理事コース教育 4 会員生協の理事を対象に、協同組合、iCOOP生協の主な政策、民主的組織運営の原則、理事のための経営などを 学びあい、教育課程を履修してからは試験をうけ、合格者には修了証を与える「理事コース教育」には2008年か ら2010年まで、6回にかけて全国における525名の地域生協の理事が参加し、325名が修了証を獲得しました。 生協カレッジ 3 _ 理事コース教育 4 _ 安山生協プルジオ5号棟マウル モイム 理事コースを履修した活動家のより深い教育のために「生協カレッジ」を運営しています。会員生協活動 家の経営リーダーシップ向上のための経営コース、経済や社会科学分野の知識を深めるための生協ア カデミー、人文分野の教養を高めるための人文学コースがあります。 その他のさまざまな講座とワークショップの開催 フェミニズム講座、地域別活動家ワークショップ、委員会別ワークショップなどさまざまな講座とワークシ ョップを催し、会員生協活動家の活動力を高める努力を行っています。2010年には114回の講座・ワーク ショップを開催し、4,600名の活動家が参加しました。 www.icoop.or.kr ◉ iCOOP生協評論の発刊 iCOOP生協は、生協が目指す政策や事業、様々な活動の情報を掲載した『生協評論』を定期発刊し、会員生協と組合員の生 協に対する理解を深めると供に、iCOOP生協の政策や事業を詳しく紹介します。 ◉ iCOOP生協のメールマガ「i ZIN」ーwww.icoopweb.or.kr 2006年6月第133号を迎える 「i ZIN」は、組合員の日常生活の物語や有用な知識と情報、感動と興味津々の記事にあふれるイ ンターネットメールマガジンです。(毎月1日、更新) 13 Part 5 iCOOP生協の活動 環境と農業を守る iCOOP生協 2011年水田湿地研究会「キョリ」の活動状況 田んぼの生きもの調査5周年を迎えた今なお、iCOOP生協から約50人の組合員たちが全国で田んぼの 生きもの調査に熱心に取り組んでいます。今年はiCOOP生協の主な米産地である忠清南道洪城郡, 全羅 北道完州郡古山面,全羅北道扶安郡、慶尚北道尚州地域に加え、慶尚南道の烽下マウルと全羅南道南原 郡, 忠清南道礼山郡での調査も行います。韓国の水田に多く生息する生きものを調べ、イネと共生する雑 草の生態についても調査しています。特に、今までに専門的な分野として組合員の参加が難しかった田 んぼの生きもの調査において、組合員とその子どもたちが1年間水田や周辺の生態系を訪れ、生きもの に触れ、生産体験をする 「楽しい田んぼ学校」を開いています。組合員が稲作や環境の大切さを経験する 貴重な機会となっています。 また、6回目となる 「日韓田んぼの生きもの調査交流会」は、 「命の土、田んぼ に行こう」をテーマに7月21~23日忠清南道洪城郡で開かれます。生物多様性を保全する稲作技術を実 践している生産者と、親環境農業の大切さを広める調査活動や都市と農村をつなぐ水田の変化など、 こ れまでの有機農業について話し合う予定です。 また、3.11東北大災害により苦労されている宮城県の湿 地活動家の方々のための募金活動を行っています。 1 ラムサールCOP10、韓国湿地運動の新たな歴史を拓く 多様な生きものが棲息する湿地として水田を見直し、生物多様性を高める農法の実験栽培、そして、 ラム サールCOP10においての「水田決議」の採択 「水田決議」の採択は、開催国である韓国と韓国湿地運動の大きな成果 2 2008年開かれた第10回ラムサール条約締結国会議(ラムサールCOP10)には、世界140ヶ国から約4千人 の政府代表、NGO、国際機関の関係者らが参加しました。 ラムサールCOP10を誘致した韓国湿地運動に おいてもっとも意味のある成果の一つは日韓のNGOと政府が協力して、 日韓政府が共同提出した「水田 決議案」が、決議Ⅹ.31「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」(水田決議)として採択され、水 田が人間の暮らしと共存する価値ある湿地として世界に認められたことです。 1 _ ラムサールCOP10アジア地域会合 (タイバンコク) 2 _ ラムサールCOP10(慶尚南道昌原) での記者会見 ラムサールCOP10と 「水田決議」採択に向けた 「水田湿地研究会キョリ」の取り組み ラムサールCOP10に水田決議案を提出するまでの日韓NGOや両政府との交流・協力は、ラムサール条約の 精神を実践したモデル事例としてあげられます。iCOOP生協と韓国のNGOは2006年から湿地に対する認識の 増進や水田決議案の採択に向けて様々な取り組みをしてきました。2006年から実施している「日韓田んぼの 生きもの調査交流」を通してアジアの田んぼの重要性を再認識し、広報する活動を行ってきており、産直の米 産地では生産者自ら実験圃場をもうけて生物多様性を育む農法に新たに取り組み、農法の改善と定着を図っ てきました。iCOOP生協の「水田湿地研究会キョリ」は、組合員のインストラクチャーが参加する定期的な田ん ぼの生き物調査活動を通して、産直産地の田んぼに棲息する水生生物150種や植物158種を調べ、データ化 しました。 このような調査結果は水田決議の採択の必要性を裏付ける事例とデータとしても活用されました。 水田湿地研究会「キョリ」の田んぼの生きもの調査活動 14 ◉ iCOOP生協「水田湿地研究会キョリ」の主な活動 ・2008. 1 l ラムサールアジア地域会合に参加、 水田決議に関する広報、 韓国政府の水田決議の意思表明を支持 ・2008. 2 l 水田湿地と田んぼの生物多様性に関する共同ワークショップ開催(生協、 湿地・環境団体、 農業団体など) ・2008. 2 l 水田生物多様性とラムサールCOP10日韓シンポジウム ・2008. 4 l 韓国ラムサールNGOネットワーク水田湿地委員会講座開催(生協、湿地、環境、農業団体など) ・2008. 8 l 第3回韓・日田んぼの生きもの調査交流会参加(日本) ・2008. 10 l 世界湿地NGO大会(慶尚南道昌寧郡, 全羅南道順天市) ・2008. 10. 28 ~ 11. 4 l ラムサールCOP10開催、 「水田決議案」採択 ◉ 生物多様性農法で栽培したお米、 「田んぼでは今」 iCOOP生協は、多様な水田生物が育まれる環境を提供し、自然の生態系を復元して美味しいお米をづくる農法で栽培した お米を組合員に提供しております。 ◉ 水田湿地についての啓発・広報活動 iCOOP生協水田湿地委員会は地域別の講座を開催し、 また大邱MBC放送と協力して田んぼの生きもの調査を紹介するプロ グラムを制作・放送するなど、水田湿地に対する一般市民の意識を高めてきました。 3 「韓国のお米を守り、韓国の小麦を生かす」運動を通じて韓国農業の再生を図る iCOOP生協は、米の輸入開放にさらされる韓国のお米を守り、0.03%の自給率の国内産小麦を再生するた めに、持続的な消費・利用拡大に取り組んできました。特に、2005年10月に開かれた「韓国のお米を守り、国 内産小麦を生かす消費者1万人大会」は、国内の農業を再生するための運動の結晶体でありました。韓国の 南のはてである海南の端からソウルの汝矣島まで、およそ2千里の長い旅程を約1ヶ月間牛車を引きながら、 4 国内農業やお米、小麦を守ろうと全国民に訴える感動的な行進に、多くの生産者、消費者が参加しました。 また、全羅南道順天市と共に国内小麦の自給率を3%までに高めるという目標をあげて2003年から 「順 天ウリミル祭り」を開いています。全国の自然ドリーム店舗では、国内産小麦で作った新鮮なパンを消費 者へ提供しております。国内産小麦の栽培が拡大すれば、冬には酸素を排出して炭酸ガスを吸収するこ とで地球温暖化の防止にも繋がり、韓国の農業と地球環境を守る大きな取り組みとなりつつあります。 5 3 _ 海南の果てからソウルまで牛車と 歩くキャンペーン 4 _ ウリミルベーカリー50号店記念・ 愛ウリミルフェスティバル 5 _ 韓国のお米を守り、韓国の小麦を 生かす消費者一万人大会 ◉ 韓国のお米を守る運動の推進経過 ・2004. 12 l 韓国のお米を守る凡国民除名運動および募金伝達 ・2005. 2 l「韓国のお米を守り、国内産小麦を生かす運動」宣布式 ・2005. 9 l「韓国のお米を守り、国内産小麦を生かす全国同時多発街中キャンペーン」 ・2005. 10 l「韓国のお米を守り、国内産お米を生かす消費者1万人大会」(10月1日~30日) ・2005. 11 l「1万人大会評価とこれからの課題のためのワークショップ」 l 米の輸入に関する協商批准阻止のための全国農民大会参加 ・2006. 4 l 流通業者の輸入米公買不参加を呼びかけるキャンペーン開催 ・2006. 5 l 輸入米公買購買業者の情報公開と販売反対消費者キャンペーン開催 ・2006. 8 l 全国21個所の地域で輸入米および韓米FTA反対記者会見開催 l 輸入米の流通経路公開を促すキャンペーン開催 ・2006. 9 l「韓国のお米は消費者が守る」輸入米反対キャンペーン開催 ・2009. 11 l 自然ドリーム店舗50号店オープンセミナー、 ウリミル愛フェスティバル開催 www.icoop.or.kr 国内産小麦を生かす祭り - 順天ウリミル祭り 毎年、5月になるとiCOOP生協は、全国の組合員にウリミルの楽しさを味わってもらおうと、 「順天ウリミル 祭り」の準備に追われます。iCOOP生協が主催し、順天市が後援する 「順天ウリミル祭り」は懐かしくも多 様な体験や食べものを通して、 ウリミル(国内産小麦)の優秀性をアピールします。 15 Part 5 iCOOP生協の活動 iCOOP生協のフェア トレード フェアトレード(Fair Trade)とは? 第3世界の生産者に公正な価額を支払うことにより、生産者の社会経済的な自立と持続可能な発展を支 えるオルタナティブな貿易運動です。 フェアトレードは交流を通した相互尊重と、 コミュニケーションに基 づいた取引を重視し、価格変動の幅が大きくて投機的な売買の影響を受ける国際市場価格ではなく、生 産者の持続的な生産を可能にする公正な価格を基準とします。 また、生産地労働者の人権と労働権の保 護、透明な取引と環境に配慮した栽培方法を原則とします。 iCOOP生協のフェアトレード iCOOP生協は、国内で生産出来ない産品(コーヒー、 カカオ、サトウキビ、オリーブ油など)についてはフェ アトレードを通して仕入れ、組合員に供給します。iCOOP生協は公フェアトレードを通じて、児童労働に反 対し、第3世界生産者の自立を支援します。 iCOOP生協のフェアトレード商品 2007年12月東ティモールのコーヒーを始めに、公正貿易の原材料を使った多様な新商品の開発に力を 入れ、次のような商品を開発しました。 iCOOP生協商品名 生産地 商品供給開始日 東ティモールフェアトレード・コーヒーティーバック 東ティモール 2007. 12. 7 自然ドリームチョコレートセット1号 コロンビア 2008. 2. 4 「これはな~に」 カカオ・ピーナッツ・ボール 50g コロンビア 2008. 2. 11 東ティモールフェアトレード・コーヒー 200g 東ティモール 2008. 4. 22 FLOサッカーボール(企画商品) パキスタン 2008. 4. 28 アイスコーヒーミックス コロンビア 2008. 7. 8 コロンビア 2008. 8 フェアトレード・チョコレート 58%, 70% 40g コロンビア 2008. 11. 24 マスコバド糖(FLO認証) フィリピン ココドリーム(ココアtea) コロンビア 自然ドリームチョコレートセット2号 (粉&豆 2種) (FLO認証公正貿易SDコーヒー使用) 自然ドリームコーヒーミックス*モカ / ブラック (FLO認証公正貿易FDコーヒ使用) フェアトレード・インスタント・コーヒー 100g(FLO認証) コロンビア 2008. 12. 16 フェアトレード・エキストラバージン・オリーブ油 アルゼンチン 2009. 3. 30 フェアトレード・ブラック胡椒 50g ネパール 2009. 12 フェアトレード黒コショウ ネパール 2010. 1 パレスチナ産オリーブオイル パレスチナ 2011. 5 (IMO Fair fot life 公正貿易認証) 東ティモールのコーヒー生産地 ロトゥトゥ村の子どもたち 16 ◉ 東ティモールフェアトレード・コーヒー 長年の内戦によって貧困や饑餓に苦しんでいる東ティモールの農民や子供の自立支援のために、 コーヒー1箱当り400ウォン の基金を拠出し、東ティモール生産地の経済的な自立を支援しています。 ◉ パナイ島のマスコバド(フィリピンで伝統的な方法で生産される黄砂糖) マスコバドの取引を通して貧しいサトウキビ農家や労働者、都市の貧しい女性たちに仕事を提供しフィリピンで2番目に貧 困率の高いパナイ島における貧困撲滅と地域社会の持続可能な発展に寄与します。 ◉ フェアトレード・インスタント・コーヒー FLO(国際フェアトレードラベル機構)の認証および有機認証を受けた凍結乾燥のアラビカ豆インスタントコーヒーを、FNC(コ ロンビアコーヒー生産者連盟)と公正な価格で取引し、生産農家を支援します。 ◉ フェアトレード・カカオを使った「自然ドリーム・カカオ・ダークチョコレート 」 児童労働をしない・環境に配慮した栽培に取り組む「ナショナルドチョコラーテェ(National de Chocolate)」社と契約生産者 グループ、iCOOP生協の3者の間の協約を結び、韓国発フェアトレードのチョコレートを開発しました。 ◉ フェアトレードのエクストラヴァージン・オリーブオイル スイスのIMO Fair for Lifeフェアトレード認証を受けたアルゼンチン産有機圧搾オリーブオイルをフェアトレード生産者団 体アルゼンチンのinterrupcion*から、FLOの認証を受けたパレスチナ産有機圧搾オリーブオイルを、パレスチナのCanaan Fair Tradeと直接取引します。両方、 フェアトレード・有機栽培・持続可能性を方針に生産活動をしている生産者団体です。 ◉ フェアトレード黒コショウ・あらびき黒コショウ ネパールの胡椒加工生産地Spicy Home Spices(SHS)と KTE(Kanchenjunga Tea Estate)を通じて、胡椒農家には公正な価格 を、教育・就職の機会が少ない都市の女性には安全な仕事を提供しています。 1 2 3 1 _ プィリピンのマスコバド糖の生産地 パナイフェアトレードセンター(PFTC) 2 _ コロンビアコーヒー栽培生産地の 農家 3 _ フェアトレード黒コショウの生産 地、ネパールの女性たち ◉ iCOOP生協のフェアトレード推進経過 ・2006. 12. 1 l iCOOP生協研究所のフェアトレード・フォーラム ・2007. 4 l フェアトレード推進委員会発足 ・2007. 6 l 組合員対象アンケート調査実施 ・2007. 9. 10 ~ 14 l フイリピンPFTC(Panay Fair Trade Center)へ職員2人派遣 ・2007. 10 l FLO ライセンシ―登録推進 ・2007. 12. 4 ~ 12. 10 l 東ティモールロトト村訪問 www.icoop.or.kr ・2007. 12 ~ 2008. 1 l FLO-Cert 及び FLO e.V. ライセンシ―登録完了 ・2008. 1. 28 ~ 2. 9 l コロンビアインスタントコーヒー、砂糖、チョコレート生産地訪問 ・2008. 5. 5 ~ 8 l フイリピンPanay Fair Trade Center 2次訪問 ・2008. 5. 10 l 世界フェアトレードの日、韓国フェスティバル開催・参加 ・2008. 5. 20 l iCOOP生協研究所2周年記念シンポジウム ・2009. 5. 9 l 世界フェアトレードの日、韓国フェスティバル開催・参加 ・2009. 6. 9 ~ 16 l ネパールのフェアトレード・ブラック胡椒の生産地訪問 ・2009. 7. l フィリピン・パナイのマスコバド砂糖、生産者講演会開催 フェアトレード協約式及び、倫理的消費宣言式開催 17 Part 5 iCOOP生協の活動 ・2009. 10. 30 ~ 31 l「第1回ワーキング・フェアトレード」を開催 ・2010. 1. 13 l「iCOOPフェアトレード推進委員会」から 「iCOOPフェアトレード委員会」に名称を変更 ・2010. 5. 8 l 世界フェアトレードの日 韓国フェスティバルを開催 ・2010. 5. 10 ~ 14 l ネパールの胡椒生産地KTE訪問 ・2010. 10. 29 ~ 30 l「第2回ワーキング・フェアトレード」を開催 ・2010. 11. 29 l アジア社会的企業活動家大会 フェアトレード部門にて報告 ・2010. 11. 30 ~ 12. 4 l フィリピン・パナイにおいてAKCマスコバド工場着工式 ※ iCOOP生協は、韓国のフェアトレード団体と連帯し、毎年5月の「世界フェアトレードの日韓国フェスティバル」に主催団体 として参加しています。 1 _ ネパールのフェアトレード・黒コシ ョウ生産者と共に 2 _ フェアトレード・黒コショウ生産地 1 2 フェアトレード基金支援状況 品目 2008 2009 2010 コーヒー400ウォン 13,356,000 17,914,400 31,405,200 マスコバド200ウォン 1,227,000 9,943,900 14,031,800 チョコレート20ウォン - 1,155,900 2,552,160 黒コショウ100ウォン - - 613,200 合計 14,583,000 29,014,200 48,602,360 (単位 : ウォン) ◉ 92,199,560ウォン→フェアトレード基金の累積総額 コショウ・ダーク58%&ダーク70%・黒胡椒粉・パレスチナ産オリーブオイルの前品目にフェアトレード基金を増額する予定(2011.3) ◉ 東ティモールロトゥトゥ(Rotutu)村 30,000,000ウォン:トラック・図書館の補修、図書購入を進めている ◉ フィリピンAKC生産者協同組合 20,000,000ウォン(1億8千):AKCマスコバド工場設立支援(東ティモールおよびフィリピンのプロジェクトは2011年上半期に 完了予定) ◉ フィリピン・パナイ島AKCマスコバド工場設立募金 ・期間:2010年10月1か月間 ・募金額:1億8千万ウォン ・募金者:7,109ウォン(組合員+生産者+職員) ・工事完了:2011年6月予定 フェアトレード総供給高 ・ 2010年:1,900,000,000ウォン ・ 2009年:1,300,000,000ウォン ・ 2008年:500,000,000ウォン 18 世界協同組合と共に iCOOP生協 韓国の生協としては初めて、国際協同組合同盟(ICA)へ加入 iCOOP生協は2008年12月国際協同組合同盟(ICA)に正会員として加入しました。 これからはICAからの支 援や協力を通じて、世界の協同組合陣営が、▲国内外の協同組合の原則と価値を増進する活動 ▲UNを 含め国際機構で協同組合の重要性と協同組合企業を代表する活動 ▲協同組合運動の発展のための国際的 な交流活動などを展開するのに、共に努力していきます。 アジア消費者生活協同組合の発展のためのICA/iCOOP生協ワークショップ ICA-AP(国際協同組合連盟アジア太平洋地域委員会)が主催しiCOOP生協連合会が主管した、 アジア消 費者生活協同組合の発展のためのICA/iCOOP生協ワークショップが2010年8月30日ソウル曹溪寺国際 会議場で開催されました。 このワークショップではアジア消費者生活協同組合の現況と課題に対する討 論が行われました。協同組合の価値を広め、持続可能な発展のためにアジア各国の生協関係者がさまざ まな情報交流をし、友好を深める機会となりました。 2009ICAジュネーヴ総会参加 iCOOP生協の関係者が9月1~5日に北京で開催された第9回ICA(国際協同組合連盟) アジア太平洋地域総会および第6回協同組合フォーラムに参加しました。iCOO生協は、2日に行われた「女性 と青年フォーラム」 と4日の「協同組合フォーラム」の新規会員となった女性委員会から基調講演のお願いを 受けました。iCOOP生協連合会オ・ミイェ会長は、女性と青年フォーラムのテーマでもある「女性と若者の能力 を高め、権限を強化する協同組合」を主題に基調発表を行いました。ポーリーン・グリーンICA会長はiCOOP 3 生協の女性活動についての発表を聞き、女性組合員のさまざまな参加やそのシステムを評価し、今後の発展 に期待すると述べました。 ※ 2009年7月3日、韓国のICA会員6つの団体(農協中央会、漁協中央会、森林組合中央会、信用協同組合中央会、セマウル金庫 連合会、iCOOP生協連合会)は、 「韓国協同組合協議会」を創立。 4 生協との交流の広がり - 日本の生協との交流 1998年、日本首都圏コープ事業連合(現Pal System生協連合会)との交流をはじめに、今まで新潟県総合生協、Pal System生協連合会などと、年1回の定期的相互訪問を通して相互の経験と取り組みを学び合っています。このような 交流が契機となって、2000年iCOOP生協の首都圏物流センターの火災の時は、日本の長野県生協連合会から義援金 を頂き、2004年の新潟県中越地震の時は、iCOOP生協の組合員の義捐金を贈るような助け合う関係に発展しました。 3 _ 組合員活動家訪日研修 4 _ 日本ビン使用視察団訪問団と iCOOP生協との交流会 ICA-AP総会に参加したiCOOP生協連合会オ・ミエ会長の基調演説 www.icoop.or.kr 19 Part 5 iCOOP生協の活動 連帯と友愛の精神を 実践するiCOOP生協 iCOOP生協は、協同組合の精神である連帯と倫理的価値に基づいて社会的弱者と連帯し、地域社会に寄 与する活動に力を入れています。 東日本大震災義援金(2011年) 東日本大震災の発生による大規模な被害状況を受けて、iCOOP生協では、2011年3月17日~2011年3月 31日までの2週間、組合員や職員へ被災者支援のためのカンパを呼びかけました。へインターネット注文 や店舗を通じ行われた今回のカンパでは、のべ2、375名から、21、342、510ウォンが寄せられました。寄せら れた支援カンパは、 日本生活協同組合連合会(JCCU)とパルシステム生活協同組合連合会にそれぞれ送 金しました。 1 フェアトレード生産地の子どもへの文房具寄付キャンペーン(2010年) iCOOP生協がフェアトレードを開始して5年になるところですが、iCOOP生協のフェアトレード規模は韓 国全体の1/3を占めるほどに成長し、iCOOP生協のフェアトレード産地にも多くの良い変化が起こりまし た。iCOOP生協は第三世界の生産地との交流を広げ、経済的・社会的困難の中にいる現地の子どもたち の未来に機会を与えようと、2010年5月1日から6月12日までiCOOP自然ドリーム店舗において 「文房具銀 2 行キャンペーン(仮)」を行いました。40の店舗が参加し、全部で7,765個(574箱)の文房具が集まりまし た。 これらの文房具はiCOOP生協と取引しているフェアトレード産地に送られ、子どもたちの手に渡る予 定です。 フィリピン・パナイマスコバド工場設立キャンペーン(2010年) 1 _ 東日本大震災被災者支援カン パ活動 2 _ フィリピン・パナイPFTCマスコバ ド工場の着工式 iCOOP生協はフィリピンパナイフェアトレードセンター(以下PFTC, PANAY Fair Trade Center)マスコバド 工場の設立のために、2010年10月1日から11月1日までの1か月間、iCOOP生協の全構成員(組合員・生産 者・全職員)が参加する希望の基金募金キャンペーンを行いました。 フェアトレードの本来の意味を理解 し、倫理的消費(人と人との連帯をつくる消費、第三世界の親環境有機農業支援により環境保護につなが る消費など)の実践のため、iCOOP生協全構成員が自発的に参加しました。オンラインショッピングと全 国のiCOOP自然ドリーム店舗で行い、7,617人が参加、総額165,887,830ウォンの募金が集まりました。集 まった募金はPFTCの新しいマスコバド工場(仮称「甘い工場」)の建設に全額使用されます。 ハイチ支援募金キャンペーン(2010年) iCOOP生協は2010年2月4日から28日まで、大地震の被害に遭ったハイチの人々の生活及び協同組合の 再建のために募金キャンペーンを行いました。全国の自然ドリーム店舗やインターネットを通して同時 に募金を募った結果、3,184人の組合員から合計40,769,650ウォンが集まりました。義援金はICAを通して ハイチ緊急援助や現地協同組合の再建支援に使われます。 北朝鮮の洪水災害義援金(2006年) 2006年8月生協諸団体と共同で募金活動を行い、インスタントラーメン3万個を救護物資として送りました。 20 3 北朝鮮の子ども給食支援のための組合員募金活動(2007~2008年) 2007年5月から2008年4月までの1年間、1,005名の組合員が毎月500万ウォン以上の市記念所を約束し ました。 支援の内訳 4 支援金額 iCOOP支援商品 ・食品 : 小麦、サラダ油、砂糖、粉ミルク、 ラーメン、麺、パン、お菓子 61,917,000ウォン ・文房具品 : 鉛筆、ボールペン、消しゴム、テーブルクロス、 ランドセル、 ノート ・衣類 : 冬用ジャンパー、冬用靴、冬用下着、手袋、靴下、毛布, 粉洗剤 ・トラック(物資輸送用トラック) 5 枝川朝鮮学校支援(2007年) 2007年8月、枝川朝鮮学校のための募金活動を行い、約1,000人の組合員と生産者が1,200万ウォンを集 め、送りました。 6 愛のパンを渡すフード・バンクへの支援 全国の自然ドリーム店舗では、地域のフード・バンクにほとんど毎日ウリミルパンや食品を支援しており、 全国的に年間約2億ウォン相当のフードが渡されています。 3 _ 北朝鮮の子どもたちへの支援物資 の伝達 4 _ ドンリム中等学院の子どもたち 5 _ フードバンク支援活動 6 _ 枝川朝鮮学校支援基金の贈呈式 経済危機によってさらに支援が必要となる地域児童センター ・学習施設支援活動 iCOOP生協の組合員が毎月納付する組合費の1%を分かち合い基金として定期的にこれらの施設を援助 しており、生協商品を利用する施設の組合費を免除しています。 また、生産者とともに基金を設立し、親環 境米を支援しています。 北朝鮮洪水被害 支援物資船積式 www.icoop.or.kr 21 Part 6 iCOOP生協のグループ構成 iCOOP生協のグループ構成 消費者生協 : 全国 75の地域生協と職 場生協 ソウル、京畿,釜山,光州を始め、全国の主な都市に会員生協が分布しており、特に鉄道生協など、職場単 消費部門 全国75個の会員生協と組合員の出資によって運営される消費者生協グループです。 位の消費者生協もあります。 (社)iCOOP生協連帯 - 会長慎福洙(仁川生協理事長) 商品の仕入れ、開発、供給などの事業、組合員相談、代金決済などの業務を担当し、全国の生産者と組合員をつなぐ物流事業を 効果的に統合、分散する役割を果たします。 (iCOOP生協商品委員会) iCOOP生協連合会 - 会長呉美豫(前高陽生協理事長) 地域(団体)生協と新規生協の支援、教育、生協運動の推進と発展、国内生協や市民団体との連帯、海外協同組合との国際的な 交流事業などを担当します。 我が農業を守る互助会 - 会長金進修(済州チャムマルグム営農組合代表) 自然災害、失業、慶・弔事などのできごとを組合員、生産者の助けあいを通じて支え合うために運営している互助会です。 第4回iCOOP生協グループ経営会議(2010年) (財)iCOOP協同組合研究所-所長鄭柄浩 iCOOP協同組合研究所はiCOOP生協のアイデンティティ、連合組織の主要事業と活動の理論的検証、地域組合活動家に対する 意識調査と組合員リーダー教育、生協・協同組合・社会的企業・労働組合などの関係者・研究者との交流など、 さまざまな調査研 究をはじめ、 フォーラム、 シンポジウム、教育、出版、広報などの事業を行っています。 (株)COOPストア代表理事李政珠(前iCOOP生協連合会会長) 会員生協の組合員による出資または個人の参加によって出店している 「自然ドリーム」店舗は、親環境有機農産物の専門店や ベーカリー、外食産業、あるいは複合的な食品売り場という形態で、首都圏と、釜山、光州をはじめとする全国の主要都市に広く 分布しています。その店舗事業の本部となる当社では、 コーヒー、チョコレートなどのフェアトレード商品を利用した有機加工食 品開発および国産品種保存のためのウリミルベーカリー産業などを通して食品安全システムを築くために努力しています。 親環境有機食品流通認証協会 - 会長朴仁子(元晋州生協理事長) Aマークを媒体にして親環境有機食品の生産-流通-消費の全過程に対する履歴を確認し、iCOOP生協が取り扱う親環境食 品についての信頼の裏付けを検証する役目を果たします。 (株)韓国親環境有機認証センター代表理事鄭燦律(親環境・有機食品流通認証協 会事務局長) 親環境有機食品流通認証協会の傘下企業である(株)韓国親環境有機認証センターは、親環境農産物民間認証機関第40号であ り、生協の産直品だけでなく外部機関の有機農産物、有機畜産物、無農薬農産物、無抗生剤畜産物、低農薬農産物、小分けにお ける認証のプロセスを担当しています。2010年9月10日にはAマークと認証センターの管理方式の優秀性が認められ、国立農 産物品質管理院から京畿道の親環境農産物拠点認証機関として指定されました。 22 (株)iCOOP親環境有機食品クラスター - 代表理事陣璟姫(前ハンバッ生協理事長) (社)iCOOP生協連帯の傘下企業として、現在は情報システムの職員によって構成されています。iCOOP生協の親環境・有機食品 クラスターは一般的な産業団地とは異なり、製造業者間の協力、製造業者と物流センター、体験施設、衛生管理システムなどが 一体化して動きます。 このような密接なシステムを開発し、団地を管理するための会社です。 (株)COOP SERVICE - 代表理事金均燮((社)iCOOP生協連帯常務理事) iCOOP生協及び共同物流参加団体(生協、生産法人、子会社など)の物流サービスを担当する物流専門会社です。 公益法人(財)iCOOPシアッ財団理事長愼福洙(前仁川生協理事長) 公益法人iCOOPシアッ財団(iCOOP Seeds Foundation)はiCOOP生協が7億5千万ウォンを出演して、あるべき寄付文化を広めるた めの国民的キャンぺーンを展開し、寄付文化の発展を図るための政策研究、 コミュニティの発展と社会的弱者の暮らしの質を 向上させる公益事業を支援することを目指して、個人・団体の指定委託による公益基金および特定の目的型資金調達、他財団 の目的達成に必要な事業などに取り組むことで、協同し連帯する社会を創るためのさまざまな活動を計画しています。 生産部門 全国(社)iCOOP生産者会を中心に生産者の出資により設立された生産者事業グループです。 (社)iCOOP生協生産者会 - 会長李水金(元全国農民会総連盟議長) iCOOP生協の産直の生産者を中心に、持続可能な農業と社会を実現するために倫理的生産を追求する自主的組織です。親環 境・有機農業の政策づくり、品目別生産基準及び生産計画の策定、会員教育及び助け合いの活動を展開します。 (商品運営本部) 1 (農業法人)iCOOP農産代表理事 (前洪城プルム生協米穀委員長) 一般農産物の卸売市場とは異なる、 オンラインを通じた有機農産物卸売市場として (社) iCOOP生協連帯と生産者の出資で設立され た (社) iCOOP生産者会の傘下企業です。 親環境農産物のうち、 米・国産小麦・雑穀・野菜・果物などの商品運営を担当する会社です。 (農業法人)iCOOP親環境給食 - 代表理事朴奭遠(尙州933営農組合代表理事) 学校、病院、会社など団体給食のベンディング事業体として設立されました。団体給食を実施する団体に、信頼できる食材料を 2 供給します。特に、透明な流通過程と価格決定、生産者の顔のみえる食材料の調達に主力する公益的な事業体です。 (農業法人)COOPフードシステム - 代表理事金進修(濟州チャンマルグン営農組合代表) (農業法人)生協農産の子会社としてiCOOP生協の独自ブランドの商品を開発します。会社付設の工場、技術開発室、研究室を運 営しており、産直生産者の原材料を使った加工食品の開発が主力です。 (農業法人)iCOOP畜産 - 代表李水金((社)iCOOP生協生産者会会長) 3 組合員に供給するすべての肉加工品の取り扱いや加工生産を担当しており、今後国内有機畜産業の発展や生協畜産物の品質 の向上に向けて、生協畜産飼料工場の設立を計画しています。 (農業法人)順天ウリミル製菓 - 代表趙ソンギュ(順天Come & See営農組合代表) 「順天ウリミル製菓」は、順天市のウリミル(国内産小麦)の普及を図る順天市の支援を受けて設立されました。約800坪の規模 に製造工房、体験教育施設。ベーカリ販売場を備えており、年間120tのウリミルを加工します。 1 _ iCOOP生協アイデンティティに関 する討論会 2 _ 第11回(社)iCOOP生協連帯通常総 代会 3 _ 第9回iCOOP生協連合会通常総代会 (農業法人)iCOOPドー - 代表崔ビョングク(陰城親環境リンゴ作目班代表) (農業法人)生協ストアの子会社であり、 「自然ドリームベーカリー」 で使う冷凍生地を主に生産する工場です。 自動機械システム を導入し、 より安定的な生産を図れるようになりました。 (農業法人)COOPベーカリー(準)金英淑(前iCOOP生協連合会副会長) www.icoop.or.kr 2009年6月設立された生協ベ.カリ.は、iCOOP生協直.のベ.カリ.工場として、自然ドリ.ム店.で販.しているロ.ルケ.キ、パン類、 ケ.キ類など様々な種類のパンの生産を..しています。 (株)協同組合経営研究所代表理事申成植(iCOOP生協生産法人経営代表) 現代社会において、経営は組織の成功・失敗を左右する大変重要な業務領域です。絶えず変化する企業経営技術を研究し、協 同組合の価値と特質に見合った経営コンサルティングを行っています。 23 Part 7 iCOOP生協の消費者会員現況及び事業現況 iCOOP生協の消費者会員現況及び事業現況 全国消費者会員現況 ソウル 忠南 慶南 ・江西生協 ・牙山YMCA生協 ・金海生協 ・九老生協 ・天安生協 ・晋州生協 ・衿川ハンウムル生協 ・公州生協(準) ・昌原生協 ・陽川生協 ・忠南內浦生協(準) ・巨濟生協 ・ソウルiCOOP生協 ・松坡生協(準) 仁川 ・江華生協 ・統營生協 ・馬山生協(準) ・ハンバッ生協 ・鎭海生協(準) ・大田生協 ・梁山生協(準) ・桂陽生協 全北 蔚山 ・仁川生協 ・ソムリ生協 ・蔚山生協 ・南洞延壽生協(準) ・全州生協 ・蔚山市民生協 京畿 ・南原生協 釜山 ・高陽生協 光州 ・釜山東萊生協 ・金浦生協 ・ビッゴウル生協 ・釜山プルンバダ生協 ・軍浦生協 ・ビッゴウル自然生協 ・海雲臺生協 ・光明生協 ・ビッゴウル市民生協 ・南釜山生協 ・德陽ヘッサル生協 ・富川生協 全南 濟州 ・富川市民生協 ・光陽生協 ・濟州生協 ・水原生協 ・木浦生協 ・漢拏生協 ・水原未来生協 ・順天生協 ・安山生協 ・順天YMCA生協 江原 ・安養栗木生協 ・麗水YMCA生協 ・春川市民生協(準) ・議政府生協 ・ハンウル南道生協 ・平澤華城生協 職場生協 ・龍仁生協 慶北 ・全国生命保険産業生協(準) ・軍浦市民生協(準) ・龜尾生協 ・韓国銀行労組生協(準) ・光明ウリ生協(準) ・浦項生協 ・廣州河南生協(準) ・金泉生協(準) ・城南盆唐生協(準) ・華城生協(準) 忠北 ・淸州生協 ・淸州YWCA生協 24 大田 大邱 ・大邱チャムヌリ生協 ・大邱幸福生協 ・大邱生協 職員生協 ・職員 供給高及び組合員 数の推移 年度 総供給高(億ウォン) 前年対比 利用組合員 (加入組合員)(名) 633 前年対比 会員生協(数) 自然トリーム 店舗(数) 1998 15.2 - - 6 - 1999 29.4 93.4% 1,229 94.1% 7 - 2000 53.3 81.2% 2,470 100.9% 15 - 2001 83.0 55.7% 3,330 34.8% 26 - 2002 165.0 98.7% 7,538 26.3% 35 - 2003 287.0 73.9% 11,645 54.4% 46 - 2004 494.4 72.2% 15,368 31.9% 58 - 2005 601.0 21.5% 16,808 9.3% 62 - 2006 760.0 26.4% 20,097 19.5% 62 6 2007 942.4 24.0% 22,350(34,291) 11.2% 65 25 2008 1,301.5 38.1% 35,204(54,660) 57.5%(+59.4%) 70 38 2009 2,062.0 58.4% 56,100(78,593) 59.3%(+43.7%) 74 66 2010 2,632.7 27.6% 85,116(118,824) 51.7(+51.1%) 75 96 ※ 2010年12月基準 供給高の推移 www.icoop.or.kr (単位 : 億ウォン) 25 Part 7 iCOOP生協の消費者会員現況及び事業現況 組合員数の推移 組合費組合員(名) 加入組合員(名) (単位 : 名) 出資金現況 総資産 出資金 目的出資金 借入金 2008 4,598,635,076 3,992,212,107 1,220,015,784 13,249,303,639 組合員 3,598,593,260 基金出資 2,561,233,616 基金借入 251,875,500 生産者 1,000,041,816 クラスター出資 1,437,978,491 クラスター借入 968,140,284 7,788,047,132 2009 28,043,240,053 6,999,704,784 6,526,208,645 基金出資 3,174,853,709 基金借入 生産者 1,261,838,487 クラスター出資 3,824,851,075 クラスター借入 9,222,866,973 2010 43,901,102,524 5,771,759,242 組合員 11,787,637,042 672,618,437 5,099,140,805 16,058,941,550 組合員 7,991,461,824 基金出資 5,506,239,875 基金借入 4,927,416,939 生産者 1,231,405,149 クラスター出資 6,281,397,167 クラスター借入 11,131,524,611 ※ 2010年12月基準 職員現況 年 総職員(名) 全期対比増加(名) 増加率 2008 629 - - 2009 926 297 47.2% 2010 1092(男786 / 女306) 166 17.9% ※ 2010年12月基準 26 (単位 : ウォン) www.icoop.or.kr