医療用機器事業分野の拡大（DNA事業への進出）について

平成１６年 ８月 ９日
各
位
上場会社名 古 野 電 気 株 式 会 社
本社所在地 兵庫県西宮市芦原町９番５２号
コード番号 ６８１４
上場取引所 大阪証券取引所 市場第一部
決 算 期 ２月末日
問 合 せ 先
責任者役職名 専 務 取 締 役
氏
名 古 野 幸 男
ＴＥＬ （０７９８）６３−１０１７
医療用機器事業分野の拡大（ＤＮＡ事業への進出）について
古野電気は、医療用機器事業分野の拡大の一環として、DNA マイクロアレイ合成装
置事業分野に進出します。
このほど、下記のとおり、米国バイオベンチャーのコンビメートリックス社と、DNA
マイクロアレイ合成装置の共同開発の契約調印を締結いたしました。
記
●古野電気株式会社（本社西宮市、古野清之代表取締役社長）・システム機器事業部（谷垣英敏事
業部長/常務取締役）では、DNA マイクロアレイ合成装置事業に進出することになりましたので、
ご報告申しあげます。
本件につきましては、米国バイオベンチャーのコンビメートリックス社（COMBIMATRIX、ワシン
トン州）とベンチ・トップ型 DNA マイクロアレイ・シンセサイザー（BTS）装置を共同開発するこ
とになり、8 月 9 日、両社は共同開発契約を締結いたしました。
●開発する BTS 装置は、コ ンビメートリックス社が特許権所有する半導体ベースのDNA マイクロア
レイ（DNA チップ）上に電気化学合成技術を使って、任意のDNA（ｵﾘｺﾞﾇｸﾚｵﾁﾄﾞ）を短時間で合成で
きるものです。この特許をベースとした合成システムは、世界に先駆けた先端技術と言えます。
この装置は、研究者が検出したい遺伝子を自由に設定できるDNA マイクロアレイを短時間に、し
かも安価に作ることができます。従来一般的な DNA マイクロアレイは同じものを大量に作るため、
多種類のチップを少量しか必要としない研究用には価格面で適していませんでした。
本装置の販売先としては、遺伝子研究機関（感染症、癌など）、製薬会社（ゲノム創薬開発）、食
品会社（食品、食肉、種類検査及び開発）、検査センターを予定しています。
なお、古野電気では、1 年後の製品化を目指しており、量産後には年間 20 億円の売上高を見込ん
でいます。
●DNA チップは、人間のゲノム（全遺伝情報）を利用した医薬品の研究には不可欠で、需要が急拡
大しており、日米の各社が開発、販売にしのぎを削っています。
DNA マイクロアレイの全世界市場の成長予測は、年32％の伸びで、2006 年には、約 4000 億円と
見込まれています。国内市場は2003 年 65 億円で、年率30％以上の伸びが予測されています。
【古野電気の概要】
古野電気（本社西宮市）は、1948 年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功して以来、船舶
用電子機器の総合メーカーとして世界的に確固たる地位を築き上げています。今日ではさらに、航
空電子機器分野、各種産業用電子機器分野、医療機器分野にも独自の技術を応用して個性的な事業
展開を行っています。
＜ご参考＞●社名・古野電気株式会社●本社所在地・〒662-8580 西宮市芦原町 9 番 52 号●代表取
締役社長・古野清之●資本金・75 億 3454 万円●従業員数（連結）・1886 名
【コンビメートリックスの概要】
コンビメートリックス（本社米国・ワシントン州、Nasdaq:CBMX）は、短時間にカスタマイズ可
能な能動的バイオチップを作るプラットフォーム技術を開発しています。それは遺伝子、遺伝子突
然変異およびタンパク質の役割を識別し決定する際に使用する半導体をベースにしたツールです。
コンビメートリックスの技術は、DNA 合成／診断、siRNA 合成、新薬発見および免疫化学の検知
を含む広範囲に応用できます。
＜ご参考＞●社名・CombiMatrix Corporation ●本社所在地・6500 Harbour Heights Pkwy Mukilteo,
WA98275, USA ●代表取締役社長兼CEO・Amit Kumar. Ph.D.
参考 1.プロト機
参考 2．DNA マイクロアレイ
＜本件、詳細につきましては、下記までお問い合わせいただければ幸いです＞
古野電気株式会社・システム機器事業部営業部・遠藤保彦（営業部次長）電話 0798-33-7554
事業部所在地は、〒662-0934 西宮市西宮浜2-20 フルノ INT センター内です。