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地球温暖化防止推進実行計画

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地球温暖化防止推進実行計画
地球温暖化防止推進実行計画
平成 24 年9月改訂
印旛衛生施設管理組合
目
第1章
基本的事項
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.計画の目的
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.計画の期間
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.計画の範囲
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
4.計画の対象
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第2章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
目
標
1.温室効果ガス排出量の現状
2.旧計画の検証
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
3.温室効果ガス排出量の削減目標
第3章
取
組
第4章
推進と点検・評価
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
1.推進・点検体制
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
2.職員に対する研修等
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
3.実施状況の点検・評価方法
4.実施状況の点検結果の公表等
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
第1章
基本的事項
「地球温暖化対策の推進に関する法律」第20条の3第1項に基づき都道府県及び市町村は、
京都議定書目標達成計画に即して、当該都道府県及び市町村の事務及び事業に関し、温室効
果ガスの排出の量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のための措置に関する計画(以下、
「実行計画」という。)を策定するものとされています。一部事務組合等の地方公共団体の
組合についても、地方自治法第292条に基づき、都道府県又は市町村の規定の準用により、実
行計画を策定することとなっています。
印旛衛生施設管理組合(以下、「本組合」という。)は、この規定に基づき、平成 19 年2
月に「地球温暖化防止推進実行計画」を策定し、この中で平成 23 年度に温室効果ガス5%の
削減を目指しました。
本改定は、計画策定から5年を経たことを契機に実行計画を見直し、計画の評価を踏まえ
た上で本組合の活動に伴う温室効果ガス排出量の更なる削減を目指すこととしています。
1.計画の目的
本組合は、し尿の再生利用を通じ、リサイクル思想の啓発、公共用水域の水質保全、住民
の生活環境の保全及び公衆衛生の向上に資する資源循環型社会の構築へ関与をするとともに、
地球温暖化問題に対して速やかに取組み、地球温暖化防止の推進に寄与し、地域の環境保全
ひいては地球環境保全を図ることは最重要事項と考え、本計画の目標を以下に示すとおり定
めます。
目
的
○地球温暖化対策の推進を図るため、組合の活動に係る温室効果ガスの排出量を把握し、
その排出抑制に努め、地球環境の保全に貢献します。
○地球温暖化防止に向けて職員の意識改革を図り、地球温暖化防止活動に係る行動を積極
的に推進します。
2.計画の期間
本計画の目標年度は、平成 29 年度[2017 年度]とします。
計画期間は、
平成 25 年度[2013 年度]から平成 29 年度[2017 年度]までの5ヵ年間とします。
また、本計画の削減目標設定の基準とする年度は、平成 22 年度[2010 年度]とします。
これは、平成 23 年度[2011 年度]が東日本大震災により、活動体制が通常と異なっており、
基準年度とするには適正でないと判断したためです。
1
3.計画の範囲
本計画の範囲は、本組合が行う事務・業務事業に関する事項を対象とします。
本組合の業務は、構成自治体から排出されるし尿及び浄化槽汚泥の処理が主たるもので、
施設の運転は外部へ委託しています。委託業務においては、受託者等に温室効果ガスの削減
に対して必要な措置を講ずるよう協力を要請することとします。
本計画の範囲を図 1-1 に示します。
印旛衛生施設管理組合
協力要請
事務所
汚泥再生処理施設(工場)
協力
委託事業者
(汚泥再生処理施設
の運転委託)
温暖化防止活動
協力
公表
組合構成市町の住民
図 1-2
本計画の範囲
2
4.計画の対象
本計画で算定の対象とする温室効果ガスの種類は、京都議定書で取り上げられた6種類の
うち、取組・削減の実現性の高い①二酸化炭素(CO2)、②メタン(CH4)、③一酸化二窒素(N
O)の3種類及び使用が確認された、④ハイドロフルオロカーボン(HFC)とします。
2
なお、パーフルオロカーボン(PFC)、六ふっ化硫黄(SF6)については、排出源が確認さ
れなかったことから対象から外しています。
算定対象とする温室効果ガスと活動は表 1-1 に示すとおりです。
表 1-1
算定の対象とする温室効果ガスの種類と活動
温室効果
ガ
内
ス
容
活
施設の稼働、暖房用灯油、自動車用
燃料の使用に伴う排出
CO2
動
ガソリン・軽油の使用等
他人から供給された電気の使用に伴う
排出
電気の使用
し尿・浄化槽汚泥処理
施設の稼働
自動車の走行
所有車両の走行
し尿・浄化槽汚泥処理
施設の稼働
自動車の走行
所有車両の走行
カーエアコン
使用に伴う漏洩または廃棄
CH4
N2O
HFC
3
第2章
目
標
1.温室効果ガス排出量の現状
1)基準年における温室効果ガス排出量
基準年度である平成22年度における本組合の活動量及び温室効果ガス総排出量は、表2.1-1
に示す通り、約3,145t-CO2(3,145,026kg-CO2)です。
排出源別・ガス別の排出量は、表2.1-2に示すとおりです。排出源別では、電気の使用に由
来する温室効果ガスの排出が全体の63.08%と最も多く、次いで汚泥乾燥に用いるA重油が
35.33%となっており、この2項目で本組合全体の約98%を占めています。本組合では、温室効
果ガス排出量のほとんどが、し尿及び浄化槽汚泥の処理(電気の使用、A重油の使用)に起因
しています。
ガス別の排出量では、CO2が約3,100t-CO2 と全体の98.52%を占め、CH4 及びN2O の占める割
合はそれぞれ1.08%、0.39%です。
なお、排出量の算定は、以下の資料に基づきました。
・
「地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る実行計
画策定マニュアル」(平成23年10月環境省地球環境局)
・プロパン、ブタン、LPガスの CO2 排出原単位に係るガイドライン(日本LPガス協会)
・平成 21 年度の電気事業者ごとの排出係数・調整後排出係数等の公表について(平成 22
年 12 月 27 日
表 2.1-1
環境省)
代替値 0.000561(t-CO2/kWh)
基準年度における活動量及び温室効果ガス排出量
排出源
項目
活動量
単位
(単位:t-CO2)
温室効果ガス
排出量(t-CO 2)
構成比(%)
ガソリンの使用
944.7
L
2.201
0.07
灯油の使用
400.0
L
1.002
0.03
410,000.0
L
1,111.100
35.33
154.0
L
0.397
0.01
11.4
m3
0.068
0.00
1,983.772
63.08
A重油の使用
軽油の使用
プロパンガスの使用
電気の使用
3,536.1 千kwh
自動車の走行
9,635.0
km
0.086
0.00
3.0
台
0.039
0.00
42,677.3
m3
46.360
1.47
−
3,145.026
100.00
対象フロン使用エアコン搭載車
し尿処理
計
−
注 1)ガソリンの使用は混合ガソリンを含みます。
注 2)網掛けは工場由来です。 注 3)し尿処理はし尿・浄化槽汚泥の合計量です。
4
表 2.1-2①
排出源別・ガス別温室効果ガス排出量と排出割合(単位:t-CO2)
温室効果ガス
排出源
CO 2
ガソリンの使用
2.201
灯油の使用
0.996
A重油の使用
CH 4
N 2O
HFC
−
−
−
2.201
0.07
−
1.002
0.03
0.003
0.003
計
構成比(%)
1,111.100
−
−
−
1,111.100
35.33
軽油の使用
0.397
−
−
−
0.397
0.01
プロパンガスの使用
0.068
−
0.068
0.00
−
1,983.8
63.08
−
0.086
0.00
0.039
0.00
46.360
1.47
100.00
電気の使用
1,983.772
0.000
0.000
−
−
自動車の走行
−
対象フロン使用エアコン搭
載車
−
−
−
し尿処理
−
34.056
12.304
3,098.535
34.062
12.390
0.039
3,145.026
98.52
1.08
0.39
0.00
100.00
計
構成比(%)
表 2.1-2②
項目
0.084
0.039
排出源別温室効果ガス排出量
事務所
ガソリン
灯油
A重油
軽油
プロパンガス
電気
自動車の走行
し尿処理
計
0.002
(%)
工場
2.201 58.03
1.002 26.40
0.00
0.397 10.48
0.068 1.80
0.00
0.125 3.29
0.00
3.793 100.00
1,111.100
1,983.772
46.360
3,141.233
(単位:t-CO2)
(%)
0.00
0.00
35.37
0.00
0.00
63.15
0.00
1.48
100.00
全体
(%)
2.201 0.07
1.002 0.03
1,111.100 35.33
0.397 0.01
0.068 0.00
1,983.772 63.08
0.125 0.00
46.360 1.47
3,145.026 100.00
注)自動車の走行:走行距離、カーエアコン
表 2.1-2③
項目
排出源別温室効果ガス排出量
事務所
(単位:t-CO2)
CO 2
CH 4
N 2O
3.663
0.005
0.086
(%)
96.6
0.1
2.3
工場
(%)
3,094.872 98.5
34.056
1.1
12.304
0.4
全体
(%)
3,098.535 98.52
34.062 1.08
12.390 0.39
HFC
計
0.039
1.0
3.793 100.0
0.000
0.0
3,141.233 100.0
0.039 0.00
3,145.026 100.00
5
プロパンガス
1.8%
排出源別
ガス別
事務所
事務所
自動車の走行
3.3%
CH4
0.1%
N2O
2.3%
HFC
0.2%
軽油
10.5%
ガソリン
58.0%
灯油
26.4%
CO2
96.6%
工場
工場
し尿処理
1.5%
CH4
1.1%
N2O
0.4%
A重油
35.4%
電気
63.2%
CO2
98.5%
全体
し尿処理
1.47%
自動車の走行
0.00%
全体
CH4
1.08%
ガソリン
0.07% 灯油
0.03%
N2O
0.39%
HFC
0.00%
A重油
35.33%
電気
63.08%
CO2
98.52%
軽油
0.01%
プロパンガス
0.00%
図 2.1-1
排出源別・ガス別温室効果ガス排出量と排出割合(単位:t-CO2)
6
2)温室効果ガス排出量の推移
本組合の過去5年間の温室効果ガス排出量の推移は、表 2.1-3 及び図 2.1-2 に示すとおり
です。
燃料、電気の使用等し尿・汚泥処理に伴う排出量は減少傾向を示していますが、車両の走
行に由来する排出量は増加しています。
表 2.1-3
過去5年間の温室効果ガス排出量の推移
項目
H19
20
21
(t-CO2/年)
22
23
燃料の使用
1,064.113 1,026.235 1,090.702 1,112.381 1,064.098
電気の使用
2,139.066 2,071.490 2,042.852 1,983.772 1,830.821
車両の走行(燃料含む)
し尿・汚泥処理
計
1.204
1.879
2.641
2.512
2.542
49.800
48.677
48.095
46.360
44.664
3,254.184 3,148.281 3,184.291 3,145.026 2,942.126
t-CO2/年
3,500.00
3,000.00
2,500.00
2,000.00
1,500.00
1,000.00
500.00
0.00
H19
し尿・汚泥処理
図 2.1-3
20
21
車両の走行(燃料含む)
22
電気の使用
23
燃料の使用
過去5年間の温室効果ガス排出量の推移
7
年度
2.旧計画の検証
旧計画(平成 19 年3月策定、地球温暖化防止推進実行計画)の検証は、次に示すとおりで
す。
注)本計画では計画基準年度は平成22 年度としましたが、計画の検証は旧計画の目標年度である平
成23 年度で行いました。
1)数値目標
数値目標は、平成 17 年度及び平成 23 年度における実績値の比較によりA(達成)、B(横
這い)、C(未着手)の3段階で評価しました。結果は、表 2.2-1 に示すとおりです。
なお、旧計画では、事務所部分についてのみ数値目標を設定し、工場部分は努力要請とし
ていました。
事務所部分の温室効果ガス排出量は、下記に示す活動量の削減により、大きく減少しまし
た。
・灯油使用量は、平成 17 年度の 75.0%であり、 目標値より 160 L 下回った。
・プロパンガス使用量は、平成 17 年度の 57.4%であり、目標値より下回った。
・軽油使用量は、平成 17 年度の 21.6%であり、目標値より大きく下回った。
・上水使用量は、平成 17 年度の 100.8%であり、目標値を上回った。
・紙使用量、可燃ごみ及び不燃ごみ排出量は、それぞれ平成 17 年度の 56.7%、42.3%及
び 14.2%であり、目標値を大きく下回った。
なお、ガソリン使用量は、平成17年度の88.3%(平成19年度は351.7L)であり、目標値よ
り約64 L 下回ったものの、ガソリン車の走行距離は、9,215km(平成17年度の145%)であり、
目標値を大きく上回る結果でした(平成20 年度以降ガソリン車が1台増加)。
電気使用量は、東日本大震災による電力削減のため、夏場に大幅な節電をする必要があり、
その結果、電力の使用に伴う温室効果ガスの排出量は、平成 17 年度の 88.4%となっていま
す。
本組合では、以下の取り組みを実施しました。
【事務所】
・事務所のエアコン温度設定 28℃の励行、または使用しない
・事務所内の照明の削減(蛍光管の一部取り外し)
(事務所内の蛍光灯、照明灯の合計は413 本。このうち事務室において40 本から20 本
に減じたことを始め、施設の管理、安全性に影響を与えない場所の蛍光管合計86 本を
取り外した。)
・ジェットタオルの使用禁止
【工 場】
・し尿・汚泥の搬入時間の短縮
平成 23 年 6 月中旬∼9 月末までは受け入れ時間を 8:00∼15:00 とした。
8
(通常は
8:30∼17:00)
・し尿処理施設における運転方法の変更
処理量に見合った運転を検討し、ばっ気量を少なくした。また、浄化槽のみで生し尿
と汚泥を処理することで電気使用量を削減した。
・機械の計画的稼働
機械の運転の大幅な見直しを行い、ピーク電力を分散した。
表 2.2-1①
項目
数値目標の評価(温室効果ガス排出量)
平成17
平成23
排出量(t-CO 2)
排出量(t-CO 2) 増減(%)
灯油
2.003
1.502
△ 25.00
混合ガソリン
0.311
0.211
△ 32.11
プロパンガス
0.113
0.065
△ 42.55
ガソリン
2.227
1.967
△ 11.70
軽油
1.880
0.451
△ 76.03
ガソリン車の走行
0.058
0.083
42.22
軽油車の走行
−
−
−
車載エアコン
0.039
0.039
0.00
小計(事務所)
6.632
4.321
△ 34.86
電気
2,225.491
1,830.821
△ 17.73
A重油
1,143.620
1,062.320
△ 7.11
50.995
44.664
△ 12.42
小計(工場)
3,420.107
2,937.805
△ 14.10
合計(全体)
3,426.739
2,942.126
△ 14.14
し尿処理
9
表 2.2-1②
項目
数値目標の評価(活動量)
単位
評価目標
kwh
−
平成17年度 平成23年度 平成23年度
増減(%)
実績値
実績値
目標値
評価
◎温室効果ガス削減の目標
電気使用量
燃料使用
量
3,967,008.0
灯 油
L
5%程度削減
800.0
A重油
L
プロパン
m3
ガソリン
L
ガソリン
L
5%程度削減
956.0
軽油
L
5%程度削減
−
−
760.0
3,263,496.0
△ 17.7
−
600.0
△ 25.0
A
422,000.0
−
392,000.0
△ 7.1
−
18.8
−
10.8
△ 42.6
A
134.0
−
90.7
△ 32.3
−
908.0
844.2
△ 11.7
A
807.0
767.0
174.7
△ 78.4
A
6,342.0
6,025.0
9,215.0
45.3
C
41,115.6
△ 12.4
−
削減努力を要請
−
自動車燃
料使用量
自動車の走行
し尿処理
km 5%削減
m3
−
46,944.0
−
◎財やサービスの購入・使用に当たっての配慮
環境に配慮した物品の購入
−
環境ラベル付きの物
品の積極的購入
積極的に購
入
B
エコカー等の導入
−
更新時の導入
可能な限り
実施
B
◎その他の事務・事業に当たっての環境保全への配慮
上水道使用量
m3
5%削減
612
581
617
0.8
B
紙の使用量
枚
5%削減
95,000
90,250
53,849
△ 43.3
A
廃棄物量(可燃ごみ)
kg
5%削減
3,240
3,078
1,370
△ 57.7
A
廃棄物量(不燃ごみ)
kg
5%削減
492
467
70
△ 85.8
A
注 1)−は工場部分です。
注 2)評価は活動量で実施しました。
注 3)自動車の走行はガソリン車を対象としています。
注 4)△は減少を示します。
10
2)行動目標
行動目標の評価は、施策に対してその進行の程度をA(達成)
、B(横這い)
、C(未着手)
の3段階で評価しました。結果は、表 2.2-2 に示すとおりです。
表 2.2-2
項目
行動目標の評価
施
策
評
1.財やサービスの購入・使用に関する取組
(1)公用車の利用削
減
(2)エコドライブの
推進
①公共交通機関の利用
C
②自転車の利用
C
①空ぶかし、急発進、急加速の抑制
A
②エンジンブレーキの活用
A
③駐停車中のアイドリングストップ
A
④タイヤの空気圧の適正管理
A
⑤エンジン暖気のための長時間かけ放しの防止
A
⑥車両の整備
A
⑦走行ルートの合理化
C
(3)低公害・低燃費車
①低公害車の優先的利用
などの導入
(4)省エネルギー機
器の導入
(5)グリーン購入を
推進
C
①最新の省エネ機器の選択
A
②インバータ式の蛍光灯への切り替え
A
①エコマーク認定商品の購入
A
11
価
項目
施
策
評
価
2.建築物の建設、管理等に関する取組
(1)冷暖房の適正な
管理
(2)照明機器の管理、
適切な使用
(3)エネルギー消費
機器の適正管理
(4)給排水における
適正管理
(5)緑地の確保と保
全
①適正な温度設定 (夏期 28℃、冬期 20℃)
A
②使用時間の短縮(昼休み)
A
③エアコンのフィルタの清掃の励行
A
①適正照度
A
②不用な蛍光灯の削減
A
③業務に支障のない範囲の消灯
A
④廊下・階段等の共用部の消灯(可能な範囲)
A
⑤昼休みの一斉消灯
A
⑥残業時の部分点灯
A
⑦照明器具の定期的清掃
A
⑧節電を呼びかけるポスター、シールによる周知
A
①不要時における OA 機器の主電源切断
A
②長期間使用しない電化製品/コンセントを抜く
A
③適正な使用
A
①節水コマ等による節水
C
②水漏れ点検の徹底
C
③ポスター、シールによる節水の周知
C
①緑地の保全
A
3.その他の事務・事業に関する取組
(1)ごみの分別排出
や減量の推進
①ごみの削減努力
A
①-1 両面コピーやミスコピー用紙の裏面利用
A
①-2 使用済み封筒の再利用
A
①-3 詰替可能な製品の購入
A
①-4 使い捨て容器の使用の自粛
A
①-5 文書、資料の共有化
A
①-6 電子メールの使用
A
②資源の分別回収
A
②-1 新聞、雑誌
A
②-2 びん
A
②-3 缶
A
②-4 ペットボトル
A
②-5 トレイ
A
③ポスター、シールによるリサイクル・分別の周知
C
12
項目
(2)行動計画の策定
施
策
①環境マネジメントシステムの構築(エコアクショ
ン 21)
評
価
C
4.環境保全体制の整備と職員の研修の実施
−
①定期的に教育・研修を実施
C
②環境に配慮した行動マニュアルや指針の作成
C
③地域の環境保全活動への支援・協力
C
13
3.温室効果ガス排出量の削減目標
1)温室効果ガス排出量の原単位
(1)床面積による検討
本組合は、排出量の大部分がし尿及び汚泥処理に伴うものです。電気使用量は事務所部分
と工場部分が分かれていませんが、単位面積当たりの量を指標と考えて算定しました。
結果は、表2.3-1に示すとおりで、平成22年度では、組合全体(施設全体)で約0.6t-CO2/m2、
事務所では、約 0.003t-CO2/m2 となっています。
表 2.3-1
項目
温室効果ガスの推移(床面積)
H19
単位
20
CO 2排出量(組合全体)
t-CO 2
3,254.184
CO 2排出量(事務所)
t-CO 2
2.997
21
22
3,148.281
3,184.292
3.733
3.925
23
3,145.026
2,942.126
3.793
4.321
2
2
単位面積当たり排出量(施設全体延べ床面積:5,221.12m 、事務所部分:1,170.84m )
CO 2排出量(組合全体)注1)
CO 2排出量(事務所)
注2)
t-CO 2/m 2
0.623
0.603
0.610
0.602
0.564
2
0.003
0.003
0.003
0.003
0.004
t-CO 2/m
2
単位面積当たり燃料等使用量(施設全体延べ床面積:5,221.12m )
電気使用量 注1)
A重油使用量
kwh/m 2
注1)
L/m
注 1)施設全体の単位面積当たり
2
730.3
707.2
697.4
677.3
625.1
75.1
72.4
77.0
78.5
75.1
注 2)事務所部分の単位面積当たり
(2)し尿処理量による検討
本組合は、排出量の大部分がし尿及び汚泥処理に伴うものです。し尿・汚泥処理に伴う排
出量について原単位を算定しました。
結果は、表 2.3-2 に示すとおりで、平成 22 年度では、約 0.07t-CO2/kL となっています。
なお、平成 23 年度は電気使用量削減の効果により処理量当たりの電気使用量は減少しまし
た。また、温室効果ガス排出量も平成 22 年度まで増加傾向を示していましたが、平成 23 年
度は減少に転じました。
表 2.3-2
項目
温室効果ガス排出量の推移(し尿処理)
単位
CO 2排出量(工場)
し尿・汚泥処理量
H19
20
21
22
23
t-CO2
3,251.186
3,144.547
3,180.368
3,141.233
2,937.805
kL
45,843.8
44,809.9
44,274.4
42,677.3
41,115.6
83.2
82.4
82.2
82.9
79.4
単位当たり使用量、排出量
電気使用量
A重油使用量
CO 2排出量
kwh/kL
L/kL
t-CO 2/kL
8.6
8.4
9.1
9.6
9.5
0.071
0.070
0.072
0.074
0.072
14
(3)車両利用による検討
事務所においては、ガソリン車について、ガソリン1L 当たり及び走行1km 当たりの温室
効果ガス排出量を算定しました。
結果は、表 2.3-3 に示すとおりで、平成 21 年度以降ほぼ横這いです。
表 2.3-3
項目
温室効果ガス排出量の推移(ガソリン車の使用)
単位
H19
20
21
22
23
t-CO 2
0.864
1.381
2.251
2.074
2.050
ガソリン使用量
L
351.65
572.38
928.66
853.97
844.19
走行距離
km
5,297.00
5,655.00
9,876.00
9,391.00
9,215.00
ガソリン車CO2排出量
単位当たり排出量
CO 2排出量
t-CO 2/L
0.0025
0.0024
0.0024
0.0024
0.0024
CO 2排出量
t-CO 2/km
0.0002
0.0002
0.0002
0.0002
0.0002
注)平成 19 年度、20 年度は公用車は1台、平成 21 年度以降2台
2)削減目標
本組合は、温室効果ガスの削減目標を以下のように定め、具体的数値を表 2.3-4 に示しま
す。また、事務・事業に当たっての環境保全への配慮の目標を示します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計画目標年度までに温室効果ガス排出量を、平成 22 年度[2011 年度]に対して3%削減し
ます。
また、処理施設の稼動に関しては、委託業者へ温室効果ガス削減の努力を要請します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
15
表 2.3-4
項 目
削減目標数値
削減目標
平成22年度
[2010年度]
平成29年度
[2017年度]
◎温室効果ガス削減の目標
電気
灯 油
A重油
燃料使用量
プロパン
ガソリン
(混合)
ガソリン
自動車燃料
使用量
軽 油
自動車の走行
千kwh
3,536.1
3,430.1
t-CO2
1,983.772
1,924.286
L
400.0
388.0
t-CO2
1.002
0.971
L
410,000.0
397,700.0
t-CO2
1,111.1000
1,077.767
11.4
11.1
t-CO2
0.068
0.067
L
90.7
88.0
t-CO2
0.211
0.205
L
854.0
828.4
t-CO2
1.990
1.930
L
154.0
149.4
t-CO2
0.397
0.348
m3
L
t-CO2
し尿処理
m3
t-CO2
全 体(削減対象)
3%削減
効果的な車両の使用
を心がける
9,635.0
効率的な運転による
処理を継続する
42,677.3
−
t-CO2
−
0.086
−
46.360
−
92.97
◎財やサービスの購入・使用に当たっての配慮
環境に配慮した物品の
購入
エコマーク、グリーンマーク等環境ラベル付きの物品を積極的に購入しま
す。
エコカー等の導入
車両の更新時に検討します。
◎その他の事務・事業に当たっての環境保全への配慮
m3
3%削減
565
548
紙の使用量
枚
3%削減
73,240
71,042
廃棄物量(可燃ごみ)
kg
3%削減
1,415
1,372
廃棄物量(不燃ごみ)
kg
3%削減
80
77
上水道使用量
注)自動車の走行はガソリン車、軽油車を対象とします。
16
3)年度毎の削減率設定
年度毎に表 2.3-5 に示すように削減率の目標を設定します。
計画期間の初期段階では、計画目標値の周知、具体的取り組みの周知、意識啓発に努める
こととします。
また、毎年の活動量や温室効果ガス排出量の把握、具体的な取組のチェックに基づき、必
要に応じた対応を行うPDCA 管理(Plan→Do→Check→Action)を機能させ、計画の推進・点検
体制を構築します。
表 2.3-5
年
度
削減率目標
職員の取組
設備導入等
備
考
年度毎の削減率設定
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
[2013 年度]
[2014 年度]
[2015 年度]
[2016 年度]
[2017 年度]
1∼1.5%
1∼1.5%
2%
2∼2.5%
3%達成
計画目標周知
→
取組み周知
→
意識の啓発
→
推進・点検体
推進・点検体
→
→
制の検討
制の構築
低公害車導入
の検討
・計画期間内に行われる工事に関しては、受注先へ「地球温暖化への配慮」
を要請する。
17
第3章
取
組
本組合では、温室効果ガス削減目標を平成29 年度において平成22 年度の3%と設定し
ました。
目標は平成23 年度現在の取組を継続することにより、達成可能と思われますが、旧計画
の検証(p.10)において低い評価となった行動は、取組を重点的に検討し(重点検討)す
ることとします。また、新たな取組も取り入れ、温室効果ガスの削減に推進します。
本組合の温室効果ガス削減への取組は、表 3-1 に示すとおりです。
表 3-1
本組合の温室効果ガス削減への取組
項目
施
策
実施方針
1.財やサービスの購入・使用に関する取組
(1)公用車の利用削
減
(2)エコドライブの
推進
①公共交通機関の利用
検討
②自転車の利用
検討
①空ぶかし、急発進、急加速の抑制
継続
②エンジンブレーキの活用
継続
③駐停車中のアイドリングストップ
継続
④タイヤの空気圧の適正管理
継続
⑤エンジン暖気のための長時間かけ放しの防止
継続
⑥車両の整備
継続
⑦走行ルートの合理化
検討
(3)低公害・低燃費車
①低公害車の優先的利用
などの導入
(4)省エネルギー機
器の導入
(5)グリーン購入を
推進
①最新の省エネ機器の選択
重点検討
重点検討
②インバータ式の蛍光灯への切り替え
検討
①エコマーク認定商品の購入
継続
18
項目
施
策
実施方針
2.建築物の建設、管理等に関する取組
①適正な温度設定 (夏期 28℃、冬期 20℃)
(1)冷暖房の適正な
管理
(2)照明機器の管理、
適切な使用
(3)エネルギー消費
機器の適正管理
(4)給排水における
適正管理
(5)緑地の確保と保
全
②気象状況に応じた温度設定
継続
新規検討
③使用時間の短縮(昼休み)
継続
④エアコンのフィルタの清掃の励行
継続
①適正照度
継続
②不用な蛍光灯の削減
継続
③業務に支障のない範囲の消灯
継続
④廊下・階段等の共用部の消灯(可能な範囲)
継続
⑤昼休みの一斉消灯
継続
⑥残業時の部分点灯
継続
⑦照明器具の定期的清掃
継続
⑧節電を呼びかけるポスター、シールによる周知
継続
①不要時における OA 機器の主電源切断
継続
②長期間使用しない電化製品/コンセントを抜く
継続
③適正な使用
継続
①節水コマ等による節水
重点検討
②水漏れ点検の徹底
重点検討
③ポスター、シールによる節水の周知
重点検討
①緑地の保全
継続
3.その他の事務・事業に関する取組
①ごみの削減努力
(1)ごみの分別排出
や減量の推進
−
①-1 両面コピーやミスコピー用紙の裏面利用
継続
①-2 使用済み封筒の再利用
継続
①-3 詰替可能な製品の購入
継続
①-4 使い捨て容器の使用の自粛
継続
①-5 文書、資料の共有化
継続
①-6 電子メールの使用
継続
①-7 印刷物等の部数削減(電子データの利用)
②資源の分別回収
新規検討
−
②-1 新聞、雑誌
継続
②-2 びん
継続
②-3 缶
継続
19
項目
施
(1)ごみの分別排出
や減量の推進
策
実施方針
②-4 ペットボトル
継続
②-5 トレイ
継続
③ポスター、シールによるリサイクル・分別の周知
(2)行動計画の策定
①環境マネジメントシステムの構築
重点検討
検討
(エコアクション 21)
4.環境保全体制の整備と職員の研修の実施
−
①定期的に教育・研修を実施
推進
②環境に配慮した行動マニュアルや指針の作成
推進
③地域の環境保全活動への支援・協力
検討
④チェックシートの配布
新規検討
事務所における取組による温室効果ガス削減推定量
○事務室の蛍光灯
40w・40 基を 20 基にした場合の1日の排出削減量は
約 3.6
(1日8時間点灯と仮定)
○事務室のテレビ
1日使用しない場合ときの排出削減量は
約 0.18
kg-CO2
○事務室のエアコン
暖房時1時間停止した場合の排出削減量は
約 3.5
kg-CO2
冷房時1時間停止した場合の排出削減量は
約 3.1
kg-CO2
○トイレのジェットタオル
1日使用しない場合の排出削減量は
約 0.14
kg-CO2
(1日の合計使用時間 20 分と仮定)
○便座ヒーター
1日使用しない場合の排出削減量は
約 1.7
kg-CO2
(1日8時間通電と仮定)
*上記数値は各機器記載の消費電力に基づいて算出しました。
20
kg-CO2
参考−省エネチェックシート
一般管理
1
2
3
4
5
設 問
エネルギー管理体制の整備・確立がなされていますか
エネルギー原単位の管理をしていますか
省エネルギーの管理目標を設定していますか
エネルギーデータを記録し活用していますか
機器の定期的な保守・メンテナンスをしていますか
回 答
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
熱源・空気調和
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
設 問
室内の温湿度の適正管理がなされていますか
空調区画およびゾーニングは適正ですか
外気取り入れ量の調整をしていますか
窓の開放やその他の外気冷房をしていますか
燃料装置の空気比を適正に管理していますか
季節により冷凍機の冷水温度を管理していますか
ポンプ類の搬送動力の省エネをしていますか
空調ファン類の搬送動力の省エネをしていますか
ガラスの日射負荷の軽滅を工夫していますか
機械室は必要最小限な適正換気で管理していますか
回 答
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
給排水
設 問
16 トイレに擬音装置等を設置して節水していますか
17 節水コマ・シャワーヘッド等による節水をしていますか
回 答
はい いいえ
はい いいえ
照明・電気設備
18
19
20
21
22
23
24
25
設 問
照度基準を設定し、適正照度に管理していますか
高効率ランプ、省エネ蛍光管を採用していますか
インバータ照明器具・安定器を採用していますか
使用しない部屋および空室時に消灯を徹底していますか
照明スイッチ回路を細分化して適時消灯をしていますか
パソコンの待機電力・モニタの省電力化をしていますか
ディマンド管理(自動・手動)をしていますか
変圧器の需要率を管理していますか
21
回 答
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
はい いいえ
参考−二酸化炭素排出量削減の目安
●夏の冷房時の設定温度
26℃から 28℃へ2℃高くする
→
83g-CO2
→
96g-CO2
●冬の暖房時の設定温度
22℃から 20℃へ2℃低くする
●パソコン(デスクトップ型)の使用
1日1時間減らす →
13g-CO2
●待機電源の節約
主電源をこまめに切る →
65g-CO2
●家電等
冷蔵庫を壁から適切な間隔で →
19g-CO2
見ていないテレビは消す
13g-CO2
便座のフタを閉める
→
→
15g-CO2
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター
ホームページ)
参考−エコドライブ
●適正空気圧
タイヤの空気圧不足(-0.5kg/cm2)を適正に調整すると、23 リットル/年の燃料を節約。
●身軽な運転
10kg の不要な荷物を下ろして走ると、2.5 リットル/年の燃料を節約。
●円滑発信
ふんわりアクセル「e スタート」をすると、84 リットル/年の燃料を節約。
●アイドリングストップ
10 分間のアイドリングをやめると、47 リットル/年の燃料を節約
2000cc オートマチック乗用車、年間の走行距離 10,000km、燃費 11.5km/リットルの場合
※ガソリン価格 111 円/リットルとして計算
※ガソリンの二酸化炭素排出係数 2.3kg・CO2/リットルとして計算
(出典:(独)省エネルギーセンター)
22
第4章
推進と点検・評価
1.推進・点検体制
本計画で定めた取組を円滑に推進し、削減目標を達成するためには、本組合の全ての職員
が地球温暖化問題を十分認識し、各自が日常業務において行動することが大切です。
本計画の目標の確実な達成及び計画を円滑に推進するため体制を整備します。その体制を
図 4.1-1 に示します。
1)計画推進の実施、運営組織の設置
◎【温暖化防止推進委員会】を設置し、3名の職員で構成します。
①実行計画の推進に関する総括
②温室効果ガス削減に向けた行動に関する情報等の提供
③実行計画の見直し等に関する検討(取組方法、目標値の見直し等)
④職員への啓発及び研修実施
⑤構成市町へのPR
2)組合各主体の役割
◎事務局長
本組合の「地球温暖化防止推進実行計画」の監督者として、常にその推進状況を把
握し、推進委員会より報告を受け、実行計画の策定・見直し、公表等についての最終
決定を行います。
◎温暖化防止推進委員会
本組合の「地球温暖化防止推進実行計画」の推進機関として計画を策定し、計画が
円滑に推進するための点検機関としての役割を果たします。
点検は、半年に1回とします。
◎全職員
温暖化防止推進委員会の策定する行動計画の意味を十分把握し、各々の部門で、本計
画に示す取組に協力し、温室効果ガスの削減に寄与します。
23
公表
事務局長
組合構成各市町
要請
報告
監督
温暖化防止
推進委員会
見直し/点検/評価
行動
行動
汚泥再生処理施設
図4.1-1
事務所
計画の推進体制
24
2.職員に対する研修等
職員に対する普及・啓発を目的とした情報提供及び研修は、本計画を有効に実践するため
に重要です。本組合では、表4.2-1及び表4.2-2に示す事項を実施する予定です。
研修は計画の運用・点検の状況を踏まえ、年1回実施することとします。
表4.2-1
手
情報提供の手法
法
特
計画書等の配布
徴
等
最も確実で効果的な手法。全職員へ配布する場合は、計
画書の内容をコンパクトにとりまとめた概要版を作成
することが有効である。
館内放送の活用
館内放送を用いて定期的に取組等を促す。
非常に効果的であるが、毎回同じ内容を聞いていると、
耳に残らない状況も生まれる。
また、一度に伝えることが可能な情報量も限られ、さら
に、出先機関等、放送が伝わらない施設への対応も留意
しておく必要がある。
ポスターの活用
ポスターを作成して、掲示する。
出先機関等における施設的な制約もなく有効であるが、
館内放送同様、慣れや情報量の制約には何らかの工夫が
必要となる。
(参考:地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る実行計画策定
マニュアル
平成23年10月)
表4.2-2
種
別
職員に対する研修内容
対 象 者
一般研修(全般)
全職員
目
的
内
容
環境に対する自覚 ・地球温暖化関連情報
と取組への理解
・計画の目的と内容
・取組の内容と方法
新人研修
新規採用職員等
環境に対する自覚 ・地球温暖化関連情報
と取組への理解
・計画の目的と内容
・取組の内容と方法
(参考:地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る実行計画策定
マニュアル
平成23年10月)
25
3.実施状況の点検・評価方法
実施状況の点検、評価は、一定期間毎に行動の点検と見直しを重ね評価しさらに計画を
進める、すなわち PDCA 管理の手法が基本です。PDCA 管理は、組織活動が環境に及ぼす影
響を最小限にくい止めることを目的に定められた環境に関する国際的な標準規格である
ISO14001 に取り入れられている手法で、以下に示す図のように PDCA サイクルを推進する
ことで、計画をより効果的に実施し、また評価することが出来ます。
本計画の実施状況の点検・評価方法は、PDCA 管理の手法を用います。
※PDCA 管理
①
Plan(方針・計画)
温暖化防止への方針を明らかにし、具体的な計画を立て、達成すべき目標値を設定します。
②
Do(実施・運用)
計画に沿った温暖化防止活動を実行し、取り組んだ結果を記録します。
③
Check(評価・是正)
目標と達成結果を照らし合わせ、達成されていない部分は改善を図ります。
④
Action(見直し)
全体の活動計画をあらためて点検し、その結果を基に達成目標や手段を見直します。
図 4.3-1
PDCA 管理のサイクル
26
4.実施状況の点検結果の公表等
温暖化防止推進委員会は、一定期間の取組状況(燃料使用量等の増減や原単位の増減等)
について点検の都度全職員に公表し、計画の実行状況を周知します。また、構成市町に対し
ては、年度ごとに公表(1回/年)します。
公表手段は、表4.4-1に示すとおり施設前の掲示板及びホームページにて公表する予定で
す。
表 4.4-1
手
点検結果の公表手法
法
内
容
広報誌による
一般的な手法であるとともに、計画は事業者や住民等の環境保全
公表
に向けた取組の促進を図ることも目的の一つとして位置づけら
れることから、有効な手法であるといえる。
掲示板への掲載
事業者や住民等の環境保全に向けた取組の促進を目的として、
施設玄関前の掲示板にて公表。本組合は、周辺地域の住民へ汚
泥から再生した堆肥を配布している。堆肥を受け取りに本施設
を訪れる人は年間約 9,000 名であり、この人たちへ活動を周知
することにより、社会的な評価を受けることとなるため、職員
の取組や意識の向上を図ることができる。
インターネット
本組合のホームページで取り上げる。地域に限定せず広く公表
による公表
することとなり、他の手法とは異なる視点での意見が得られる
可能性がある。
(参考:地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る実行計画策定
マニュアル
平成23年10月)
27
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