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硫黄尾根記録(写真つき)(PDF)のダウンロード

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硫黄尾根記録(写真つき)(PDF)のダウンロード
槍ヶ岳
硫黄尾根
2015 年 5 月 1 日~6 日
山岳冒険倶楽部
星と焚火
参考にされる方へ
硫黄尾根に限らず GW の北アルプスは夏と冬が同居する。硬くしまった雪で拍子抜けする
ほど簡単なときもあれば、融雪直後のすべてが浮いた状態のときもある。その時々でどのル
ートを取るかは、その場で判断するしかない。特に硫黄尾根の場合は雪の詰まったルンゼを
簡単に登れる場合もあるし、がらがらのルンゼを避け、壁やリッジを進まなければならない
場合もある。記録は研究のデータにはなるが、トポなど行ったものは正直鼻から当てにしな
いほうが良い。公表される記録も大げさに書いてある場合が多く、かえって現場での判断の
邪魔になることもある。経験に裏づけされたルートファインディング力と冬と夏両方の尾
根を的確にこなす技術がなければ、所詮成功談である他者の記録は当てにしてはならない。
また、最悪の状態で登りきる技術・経験・体力がなければトライすべきではない。
5/1(金)晴れ(移動)
16:00 福岡県大牟田市出発~
5/2(土) ①日目 快晴
(移動 14 時間+行動 9 時間)
04:00 信濃大町駅前着 アルプス第一タクシーの駐車場に車を留める。七倉までの片道タ
クシー利用を条件に山行期間中の駐車が可能。6 時タクシー出発なので仮眠を取る。5 時起
床。出発準備をする。
06:00 出発~06:20 七倉ゲート着(開門まで待つ)~06:30 開門~ダム上着 06:40~06:50 出
発~08:03 無名小屋~09:16 水俣湯俣出合(休憩・サンダルからブーツに替えゲーター、ハ
ーネス、ヘルメット装着)~09:55 出発~湯俣川 200m上がり尾根に上がりはじめる~10:42
尾根(ここまでスズ竹の猛烈な藪コギ、水俣川からのほうが断然楽)~14:14 懸垂下降地点
~15:45 TS 着
*P3 からほぼすべてコンテまたはスタカット。クランポン無し。
06:50 七倉ダム出発。七倉ダムから湯俣・
水俣出合までは整備された林道~歩道とな
る。融雪雪崩のせいで橋が 3 箇所崩壊して
いたが沢は問題なく通過できた。
湯俣水俣出会いではこの日の七倉から入山した 3 パー
ティが集結した。3~40 台の 2 人組パーティは北鎌。わ
れわれ 2 人と 60 台の男女半々の関西からの 4 人パーテ
ィが硫黄尾根。
09:16
湯俣水俣出会いの橋もワイヤーが切れ傾いた
状態だが通過は可能であった。記録は水俣川左岸を
300m ほど進んで登りやすいところを適当に藪をこいで
登るとしてあるが、地図を見る限り湯俣川を 100m ほど
進んで取り付いたほうが楽に尾根に上がれそうなので、
そこを行く。4 人パーティは記録どおりに進むらしい。
われわれが取ったルートはスズ竹のブッシュひどく暑
さとあいまって相当体力を使った。尾根に上がりこんで
からもブッシュがひどくやはり一般的には使われてない
感じ。しばらくで水俣川から上がりこんできたパーティが横からわりと涼しい顔で上がっ
てきた。やはり記録どおりに進んだほうが正解らしい。雪でブッシュが覆われていればわれ
われのルートのほうが上がりやすいかもしれない。合流してからはブッシュは薄くなり歩
きやすくなってきた。4 人パーティを置いてぐんぐん進む。残雪とブッシュ、踏み跡らしき
ものが交互に現れ猛烈な汗をかきながら進む。
14:14 P3 と呼ばれるところは明瞭な懸垂下降支点が残されている。
30m いっぱいいっぱいで 1 回で懸垂が出来るが、残置支点は 2 回で降りれるようになっ
ている。ここから P7 まではすべてコンテで通す。普通のパーティはコンテはしないだろう
が、コンテをしてもコンテ無しと同じスピーディさで行動できるように普段からトレーニ
ングをしている。技量の低いパーティはロープを付けたパーティを見るとバカにする。しか
し、われわれはロープを付けないパーティを見るとまだまだやなと思う。
15:45 P7(P6 という記録もある。とにかく小次郎コル直前の見晴らしのいいピーク)まで
の硫黄岳ジャンダルム群は懸垂も含めて全く問題なく通過。積雪あっても回りは樹林帯だ
し問題なかろう。P7 頂上は 10m×10m ほどのフラットな鈍頂で快適なテンバ。雪は全くな
く気温も高く超快適。目の前には槍と北鎌が鎮座する最高のロケーション!残雪も 10m 下
ると残っておりこんな快適なところは久しぶり。小次郎のコルまでは 20 分くらいで降りれ
そうなので迷わずここで泊まる。夜になると北鎌の上に満月が上がり天国みたいだった。
5/3(日) ②日目 晴れのち夕方から小雨(行動 10 時間 30 分)
05:10 P7 出発 ~ 05:30 小次郎のコル ~ 08:20 硫黄岳 ~(ハイマツ帯に体力と
時間消耗)~ 09:00 硫黄台地とのコル ~ 09:22 硫黄台地 ~ (ハイマツ帯に体力と
時間消耗)~11:03 雷鳥ルンゼ(岩に B5 の黒いレリーフが埋め込んである) ~
12:10 雷鳥
ルンゼを下降しトラバース後主稜線に到着 ~ 12:58 南峰 ~ 15:45 P3/P4 のコル(2
人テントがやっと一張りはれる平坦地だが回りは岩に囲まれ安心できる場所)
*小次郎のコルからほぼすべてコンテまたはスタカット。クランポン無し。
05:10 P7(小次郎のコル直前の展望の良い
ピーク)出発
はじめハイマツの間のトレースらしきもの
があり快適だがすぐに背の低いモミとハイマ
ツに捕まり歩きにくい。
05:30 小次郎のコル
小次郎のコルは背丈 10m のモミの生える
樹林。
ここで泊まるくらいなら躊躇なく P7 が
いい(但し風がないとき)。
雪とハイマツの混じった吊尾根状から硫黄岳の登りが始まり、この日はすべてコンテも
しくはスタカットで行動したが、技術的にはがなんら問題はない。
コルから主に稜線沿いの登りやすいところ
を 8 割ほど登ったところで左からの尾根と自然に合流する。
合流して右に大きく曲がるが、
視界が悪くても、自然な流れでルートは続き迷うことはなかろう。途中 3m の雪庇の乗越し
は空身でのショルダーがあったが特段の問題ではない。
08:20
ハイマツに苦しみながら
硫黄岳の鈍頂に着く。ハイマツと残
雪が混じり時間ばかりが流れる。視
界が悪いとルートが分からない。特
に今回のようにハイマツが出てい
れば地図で方向を決めて突っ切る
わけにも行かず、停滞なく行動する
には GPS は必需品だ。
09:03 硫黄岳と硫黄台地とのコル
に着く。ここからはハイマツ帯は少
なく主に残雪帯が歩けて楽になった。
09:22 硫黄台地到着。広い雪田だが回りはすべてハイマツのブッシュ。広いので、地図を
見ながら雷鳥ルンゼへの下降方向を探す。どうしてもハイマツ帯を通らなければならず、時
間体力を消耗する。ここのハイマツ帯は超手ごわく、ハーネスに付けたルベルソとルベルソ
にセットしていた環付 2 枚が二人ともギアラックごとちぎれていた。たぶん同じシチュエ
ーションで引っ掛けたに違いない。後の祭り。他のギアが残っていただけでもラッキー。
傾斜の強い雪田が現れ雷鳥ルンゼらしきものが見え始める。雪田の末端はガラガラのル
ンゼに落ちているので、木からロープをたらしフィックスで降りる。30m いっぱいで足ら
ず 10m クライムダウン。
雷鳥ルンゼは向って右に落ちるルンゼに違いない。確かに基点となる残置支点らしき物
はあるが、5 年以上は経過した色が完全に抜けたもの。その下には人の体ほどある岩が不安
定に堆積したガラガラのルンゼ。ネットによる情報とかなり様相が異なる。こういった事前
情報は帰って現場での判断を困難にする。ここは自分の経験と勘に頼るしかない。このまま
不安定なルンゼを下降することにする。
ルベルソをなくしたため、ムンターヒッチで懸垂。万能のムンターヒッチも一人目のラッ
ペルに関しては激しいキンクが唯一の難点。この後すべてムンターヒッチでの懸垂となる。
30m いっぱい降りると左岸にスリングの絡みついた木がわずかな根っこでぶら下がってい
る。たぶん 2 回目の懸垂支点であろうが、使い物にならない。近くの小さい半分浮いたフレ
ークに残置スリングを掛け 25m 降りる。途中大きい石を落としたがロープは無事だった。
懸垂時の落石は落としたとしても予測しながら避けなければならない。ここからルンゼ左
岸の壁の基部を 100m ほど回りこむと主尾根に戻れる。ガラガラ石を湯俣川方面に落とし
ながらスタカットで尾根に戻る。やっぱりここが雷鳥ルンゼだった。全く雪は残っておらず、
雪解け直後のルンゼは超不安定だった。たぶん雪が詰まっていたらクライムダウンでも下
降できる程度のもの。
12:10
主尾根に着きホッとする。
硫黄台地からここまでほんのわず
かの距離なのに 3 時間近くかかっ
てしまった。恐るべしハイマツ帯と
ガラガラルンゼ・・・。
尾根に着けば目の前に南峰の登
りが始まる。ここは、千丈側に雪、
湯俣側にはハイマツの出る緩い登
り。問題なし。
12:58
南峰到着。南峰は湯俣側
がハイマツとカンバ、千丈側は赤く
崩れたガラガラと雪田。ここから赤
岳ジャンダルム群が良く見渡せる。3 峰のみちょこんとハイマツ生えるが後は雪無しの赤茶
けた岩峰群。
南峰から P3 まではやせた岩稜だが岩は割りとしっかりしており 2 人でコンテで進めば
どこかに引っかかり安心。聡美がすべてリード。P3・P4 の痩せた鞍部にテント一張分の平
坦地を聡美が発見。TS と決める。朝の出発時は中山沢のコルか白樺台地まで足を伸ばせそ
うな気がしたが、ハイマツ帯の伏兵がありここまでになってしまった。それでもゆっくりめ
の計画書よりも駒を進めることが出来た。P3 の下りは南峰から見えなかったがハイマツ交
じり。
15:45 P3/P4 のコル着。狭いが周りに岩の壁がありとても安心できる。ちょっとだけテ
ントの其処がはみ出すので、岩を敷いて整地。快適なテン場が出来る。テントを張り終えな
いうちに雨が降り出す。今回ファイントラックのツエルトとゴアライズ2の本体のみを分
散携行したが、ゴアライズにツエルトかぶせるとそのままレインフライとなった。旨くでき
た組み合わせとなる。これお勧め。
夕方、近くをヘリが飛ぶ。
(後で分かったが、途中追い抜いた 4 人パーティの一人が夕方
滑落。ピックアップされたらしい。これだけコンディションが悪ければ生半可の技量だと遭
難してもおかしくない。
)
夜、風雨強まり目がさめ、南峰から見た幾重にも連なるガラガラの赤岳ジャンダルム群と
主峰群の手ごわさが気になりなかなか寝付けなかった。頼るものはいない。すべては自分ひ
とりで判断し、自分とパートナーの安全を確保する責任の重大性はいつものこと。ビレイさ
れることを除けば一人で登ったほうがどれだけ楽だろう。
5/4(月) ③日目 雨のち風雨
(行動 13 時間 10 分)
05:00 P3/P4 コル出発 ~ 11:18 中山沢のコル(ここいらから雨がひどくなり視界も
悪い) ~ 12:30 赤岳(地図名)~15:00Ⅱ峰 ~
15:40Ⅲ峰~ 16:10 2517 ピーク
(Ⅳ峰?) ~ 18:10 白樺台地
*正直、視界も悪かったのでどこをどう登ったかよくわからなかった。トポを書いている
人がいるけどよくわかったなあ?結局のところトポがどれだけ正確でも、登ってる本人が
今 P?か分からないので、トポは当てにならなかった。変にトポを頼りすぎるとあせってし
まうので、鼻から当てにしないほうがはるかに安全。
真ん中の緑のやつが P3 次の尖った横縞が P4 千丈側の砂の斜面の向こうが P6/P7 P8
は見えない。中山沢のコルがあって赤岳主峰群
5:10
小雨交じりを出発。P4 は南峰から確認したときには立っていて非常に難しそうに見えた
が、取り付いてみると、ガラガラの吊尾根状から、花崗岩と溶岩が溶け合ったような白っぽ
い赤茶のガラガラ、ザラザラの傾斜の強い斜面だった。それほど立ってなく手がかりも豊富
で問題なかった。20mx2 回のラッペル。
07:00 P5 の登りは問題なく登れたがそれでもザラザラガラガラ。
07:46 P5 ピーク。湯俣側垂直。千丈側傾
斜 60 度のツルツルの一枚岩。わきの下でナ
イフリッジを抑えて足空回り状態で 3m で
通過。重い荷で腕パンパンとなった。
P6 あまり記憶になく、たぶんリッジどう
しを問題なく通過。
08:20
P7 ののぼりは、千丈側に回りこみ傾斜の強い上半身ほどの岩が折り重なっため
ちゃくちゃ不安定なルンゼ。周りを見てもここしかルートはない。たぶん、通常雪が詰まり
問題なく上がれるのだろう。岩を 1 つでも落とせば岩雪崩が起こる可能盛大。最初 5m は
左手の壁の岩登りでルンゼの下部をクリア。岩雪
崩危険箇所は過ぎた。その後もガラガラのたった
ルンゼ。右手のリスに 1 ヶ所リンクカムをかませ
た。一安心。やばかったが何とかクリア。
10:35 P7 ピークから千丈側へ 20m のラッ
ペル。
P8 の登りは記憶にない。
10:50 P8 ピークから千丈側へラッペル。はじめ 10m は安定した岩だがその後ボロボロ
の壁。30m いっぱいでも足りず、最後 15m クライムダウンして雪田に着く。雪田を 100m
ほどで千丈側から中山沢のコルへ上がりこむ。
11:10 中山沢のコル。こるには雪はなく泥(小さい礫)平坦地。風がなければよいテン場。
雨も本降りで視界も 30m ほど。視界が悪い場合は行動を中止する予定だったが、視界が良
くてもルートの判りにくさはあまり変わらないかもしれない。むしろ目の前の状況だけが
見え雑念はいらず正しい判断が出来るなどとこじつけ西鎌を目指す。
コルから稜線通しに進みピーク(P1・P2・P3 どれがどれか全く判らない)に上がりこみ懸
垂 1 回で狭いコルへ。幅 1m の両岸壁の狭いコルに詰まったグラグラ動くチョックストン
に着地。千丈側は切れ立っているが、千丈側へ数 m トラババースして直上すると稜線に上
がりこむ。正面がまた立っているので、今度は
ガラガラの湯俣側へ下り。岸壁基
部を回り込むようにトラバースし
ていく。古いハーケンを 3 箇所見つ
けたがとにかく悪い。仕方なく 10m
ほどの被ったトラバース。スタンス
は 1 枚岩のツルツルの上に砂が乗っ
て最悪。トラバース後ハーケン通し
に直上するもかぶってきてクライ
ムダウン。2m ほど落ちるかもと思
ったが大丈夫だった。腕がパンパン
に。古いハーケンを発見するが効い
ていない。更にトラバースしボロボロを登って幅 30cm 長さ 2m の泥のコルへ。足を置き換
えると泥がボロボロ壊れる。正面の壁にハーケンが 2 枚と一昔前の残置スリング。触れた
ら切れた。ボールナッツ 2 枚でバックアップしアンカー構築。聡美をフォロー。ここから左
へ壁の基部沿いに 20m 斜上し、千丈側が見えるようになると傾斜が緩くなり一安心。ピッ
チをきる。次は逆そうだが傾斜が緩くなった壁を右へ(湯俣側へ)右上 40m でハイマツ帯。
ピッチを切って、次はピーク目指して左へ(千丈側へ)40m 左上。ピークへ。
12:30
赤岳(2501m)ピーク着。
赤岳から P5 がはるか遠くにぼん
やり見えた。風雨でアウターの下
もずぶぬれ。しぼれる状態。靴の
中も水がたまっている。止まると
震えが来るがまだ低体温の兆候は
出ていない。稜線を千丈側に少し
ずらして進む。下まで雪がついて
いて落ちてもたぶん死なないだろ
う。P2/P3 もしくは P3/P4 のどっ
ちかのコルで震えが止まらないよ
うになる。少し低体温の症状が出
てきている。聡美少しボ~ッとしている。いつものことか。風雨の中、ダウン以外では唯一
残っている薄手のシャツをフラッドラッシュスキンの上から羽織り、更に濡れたシャツを
重ねる。手袋もすべてかえる。そして熱々のサーモスのお湯を贅沢に 2 杯飲む。震えは止ま
った。このまま止まらずとにかく動いていれば大丈夫のはず。
16:10 2517m ピーク
17:15 P5 着
17:50 白樺平
中山沢のコルから白樺平まではガスもかかり視界が悪くどこをどういったかはわからな
い。要所要所に古いハーケンや風化したスリングや残置ロープがありたぶん夏のルートを
たどったと思われる。2014 年の記録を見ると中山沢のコルから白樺平まで 1 時間半程度で
抜けているがわれわれは 6 時間近くかかってしまった。締まった残雪上を行くのと融雪直
後の最悪のコンディションとでこれほどまで違うのか。
テントを張り、23 時前まで服を乾かすがアウターが乾いたのみ。中間着は濡れたまま袋
にしまった。聡美は低体温もあって、食ったものすべてもどしたが、その後すっきりしたら
しく明日の行動には支障はなさそう。外は風雨で服をまた濡らすことはできず、仕方なくシ
ョン袋使用。下着の上にユニクロのダウンを羽織りパンツいっかんでダウンハガー#7 に入
った。夜半過ぎから気温が急激に下がっていくのが体感できた。テントのウォールは霜が降
りている。
5/5(火) ④日目 快晴
(行動 11 時間)
07:30TS 出発~09:30 西鎌尾根~11:50 千丈沢乗越し~13:45 肩の小屋 14:17~16:01
槍沢ロッジ~17:15 横尾~18:30 徳沢園(泊)
服と靴は袋の中で凍っている。日が射すの
を待って凍ったままの服と靴を着て出発。ロ
ープもご覧のとおり。ザックに入らなかった。
またハイマツ地獄に悩まされる。最後の最後
まで悪戦苦闘。ハイマツは胸までラッセルと
同等の過酷さ。いやダブルラッセル出来ない
分こちらのほうが過酷か?
西鎌につくころには靴は濡れているが服は
すべて乾いた。西鎌からは気が緩み一気に疲
れが出てくる。徳沢園につくころにはヨレヨレになってしまった。
昨日とうって変わりゆっくりと眠ることが出来た。
5/6(水) ⑤日目 晴
(行動 1 時間 45 分)
徳沢園 04:06~河童橋 05:37~バスターミナル 05:50~タクシー(25000 円)~大町駅前
7:30~大牟田市自宅 22:40
3 時に起床し、4 時に出発。明日から仕事なので朝一で行動。タクシー1 時間 30 分と車
13 時間でやっと家に着く。連日の長時間行動であったがまだまだ余力はあった。家に帰っ
てこの記録を書いているが、両足指の感覚はまだない。色は肌色なのでじきには直るだろう
が・・・。
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