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こどもの口とは - 日本赤十字社医療センター

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こどもの口とは - 日本赤十字社医療センター
平成25年7月号
No.27
〒150-0012
東京都渋谷区広尾4丁目1番1号
℡ 03-3400-0147
㈹ 03-3400-1311
http//www.med.jrc.or.jp/nyuji-in/index.html
理念
私たちは、「人道・博愛」の赤十字精神を行動の原
点として、子どもの最善の利益を守り、心身ともに健
やかに成長できる保育看護を提供します。
私たちは、家族に寄り添い、地域との連携をはかり、
家庭復帰を支援します。
~乳歯を守るために~
こどもの口とは
日本歯科大学附属病院
小児歯科
医師
梅津糸由子
小児期は、口の機能と形態の変化が大きく哺乳期から乳前歯が生え始め3歳頃に乳歯が生え揃う
まで月ごとに変化してゆきます。その後も食習慣、歯みがき習慣等でお口の環境は大きく変わりま
す。集団による公的口腔健診は 1 歳6か月、3歳児に行われています。その他市町村によっては2
歳児、4歳児も行われています。
健診でのポイント
1.
食べる機能の発達と食べる行動の変化:離乳食を開始しているか、卒乳しているかなど。
2.
歯の生え方や歯の異常:歯の生え方や順序、生えている位置、歯の形や色、歯の数など。
3.
歯肉、粘膜の状態:歯肉炎や炎症、潰瘍がないか。
小帯の異常:舌小帯で発音や嚥下機能に悪影響を与えていないか。上唇小帯では歯みがきがしにくく汚れがたま
っていないか、虫歯や歯肉炎を起こしていないか確認する。
4.
噛み合わせや口の機能の発達状況:おしゃぶり、指しゃぶりはしているか。
噛み合わせは3歳頃までは変化を観察します。受け口などの噛み合わせは顎顔面の成長に悪い影響を与えるため
早期治療が必要になることがあります。
5.
歯の汚れ:歯が生えたら歯みがき開始する準備
6.
発語:お話をしているか
7.
虫歯予防:規則正しい食生活、仕上げ磨きなど歯みがき習慣の定着へのアドバイス。
歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけをはじめましょう。まずお子さんをあお向けに寝かせ頭をひざの上にのせ
口の中を観察することからです。また清潔な指で口唇を触ることもよいでしょう。お子さんは口を触られること
に慣れてきます。慣れてきたら乳児用の歯ブラシで 1~2 回ちょんちょんと歯に触れる練習から開始しましょ
う。お互いにリラックスした環境がつくれるといいですね。フッ素配合の歯みがきペーストを使用して予防効果
をアップさせましょう。
8.
歯や口腔の外傷:歩き始めの頃は転倒し易く歯の受傷の多い時期です。永久歯に影響を与えることもありますの
何か不安や心配なことがあったら何でも相談してください。お子さんのお口の健康の支援をさせ
ていただきます。成長も発達にも個人差があります。一歳の誕生日前には歯の健診をスタートして
いただきたいです。
平成25年7月号
No.27
ベビーマッサージをやってみませんか?
ボランティアグループ「絆ベビー」の創始者レス・メイ氏による講習会が、5 月 16 日(木)に
スタッフ向けと家族向けの 2 回に分けて開かれました。
マッサージは赤ちゃんの体重増加や、運動、知的発達が促進されると言われ
ています。また、養育者と子どもとの間に深い関係がはぐくまれ、精神的に
安定した成長が促進されるとも言われています。
講習会から得られたマッサージの基本の一部をここでお伝えします。
<用意するもの>
マット、バスタオル、オイル
レス・メイ氏
<方法>
1.
実施前に
一息ついてリラックスします。
2.
オイルを手につけ、その手を児にかざしながら「~ちゃん。マッサージしてもいいですか?」
と許可を求めます。泣いたり、嫌がったりしたら別の機会にしましょう。
オイルはオーガニックなもの、野菜または果物をベースにした食用オイルがお勧めです。香料が入
ったものや石油系製品は避けます。また、肌に敏感な場合はオイルを使用しなくてもできます。
3.まず両手を児の体の上に置き、包み込みようにしばらくそのままで。
4.身体に問題がないところから始めます。児に目を合わせ、反応を見ながら、話しかけたり、歌
ったりしながらコミュニケーションをとっていきます。
5.実際の動きはボランティアさんたちが実施しているところを見学してください。
毎週、月、水曜日、土曜日の午後に絆ベビーボランティアさんたちが来ています。見学したあとは、
ぜひ一緒にマッサージをやってみませんか?
スタッフ向け講習会の様子
お花いっぱい!!
ボランティアさんの協力で、花壇がこん
なにきれいに生まれ変わりました!
平成25年7月号
No.27
乳幼児の熱中症
看護師
矢野
☆症状について☆
初期・・・顔が赤い、なんとなく機嫌が悪い、やたらと水分を飲みたがる
中期・・・熱が出る、汗をかかなくなる、唇が乾く、腹部の皮がシワシワする、
飲みが悪くなる、元気がない、ぐったりする、目が引っ込む感じ
重症・・・もうろうとしていて、呼んでも反応がない、意識がなくなる、などに
なったら、命の危険があります。
☆対処法☆
おかしいなと思ったら、母乳やミルク、赤ちゃん用イオン水でもいいので、飲めるものをこまめ
に(少しずつ、たくさん)飲ませること、暑そうだったら、衣服や室温の調整をすること、それで
もダメなら、保冷剤などをハンカチで包んだりしたもの使って、「わきの下」「股の付け根」「くび」
などを冷やしましょう。
でも、飲めなくなったら、できるだけ早く医師にみせましょう。意識が怪しい場合は、救急車です。
夏バテ対策
ごはん
栄養士
中村
夏場は食欲が減退しがちで、食べなくては夏を乗り切る体力がつきません。でも、
食欲が出れば体力は自然と回復します。そこで、夏場の食事のポイントです。
夏場はエネルギー消費が増えて、代謝に必要なビタミン B 群が不足しがちにな
ります。豚肉、枝豆、ごま、胚芽米などのビタミン B1 を含む食材で補給しましょ
う。また、旬の夏野菜(南瓜、冬瓜、トマト、なす、胡瓜、とうもろこし、ピーマ
ンなど)には、ビタミンなどの栄養素がたっぷり含まれていて、体の熱を取り冷やしてくれます。
味付けもカレー粉、梅肉、レモンしょうゆ、味噌を使い、いつもと違った風味を出した
り、片栗粉などでとろみをつけて、のど越しをやわらかくしたりすると食べやすくなり
ます。
七夕会
保育士
酒井
梅雨の明けた 7 月 6 日(土)
、短冊に願いを込めて笹が飾られた院内プレールームでたなばた会
が行なわれました。
看護大の学生ボランティアによる歌と手遊び、アンパンマンショーです。
今年は感染症もなく全部屋参加する事が出来ました。ボランテイアのお兄さんお姉さん
が『げんこつやまのたぬきさん』『とんとんとんひげじいさん』等おなじみの曲が流れ
ると少しずつ緊張がほぐれ身体を動かし始めます。アンパンマンが登場すると『あんぱ
んまん!』と大喜び。元気にアンパンマン体操を一緒にしました。交流の時間はたくさ
ん抱っこをしてもらったり風船で遊んだりと楽しく過ごしました。
平成25年7月号
No.27
新人紹介
本年4月1日付で乳児院に異動してきました。これまで事務職として 14 年間医療セン
ターで勤務してきましたが、乳児院での勤務は初めてで慣れないことが多くゼロからの
スタートだと思っています。これから多くのことを学び日々精進し子供たちと共に成長
し、事務職として以上に乳児院の屋台骨として貢献できるよう頑張りますのでご指導の
ほどよろしくお願いいたします。(事務
中川)
5月に育児休業から復職しました。保育士としての経験はありましたが、母としてはまだ
まだ新米で試行錯誤の毎日です。この経験を子ども達との生活や、保護者や里親さんとお
話する中で生かしていけたらと思っています。これまでも、子どもと共に成長出来る保育
士でありたいと思っていましたが、これからはもっとゆっくり一人一人の子どもと関わり、
そして共に成長していきたいと考えています。よろしくお願いします。(保育士 山岸)
本年度より、家庭支援専門相談員となりました。乳児院にお子さまを預けることとなり、
心配や不安な思いでいっぱいになっていることと思います。より良い形でお家に帰れる
よう、ご家族の方と一緒に考えていきたいと思います。不慣れなことも多いですが、一
つ一つ勉強しながら頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
(家庭支援専門相談員 溝渕)
今年の4月より里親支援専門相談員としても働くことになりました。
里親支援専門相談員は子どもたちが里親さんのもとで健やかに過ごせるよう応援してい
く仕事です。施設内はもちろんのこと、地域(墨田区、江東区、江戸川区)の里親さんの
支援もしていきます。まだ、新しくできた職種のため、働きはスムーズではありませんが、
里親に関する疑問、質問があったらいつでも声をかけてください。
(里親支援専門相談員
手嶋)
編集後記
小児歯科専門の先生の「子どもの口」についていかがでしたか。乳歯のケアをしっかり行な
って、子どもたちの口中の健康維持に努めなければと実感しました。
丈夫な永久歯の為には今が大切ということですね。
今年の夏もみんな元気に夏の行事を楽しめますように、七夕の短冊に書いて、お星様にお
願いしました。
樫村
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