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両 儀 洞 秘 録

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両 儀 洞 秘 録
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両 儀 洞 秘 録
<前の31日分 | 次の31日分>
2 0 0 4 - 0 8 - 1 4
半 歩 崩 拳
郭雲深は半歩崩拳を以って「不敗」であったとされるが、その理由がオリンピックを眺めていて分かった。
長く勝ち続けられる選手は、短い時間で勝負を決める選手である。
こなると技を研究されたりすることが余りできなくなる。
間合いの取り方で勝負が決まるのである。
半歩崩拳であるから中国式の片手を掛けての勝負に勝てたのであろう。
これは研究に値する一面を持つ。
2 0 0 4 - 0 8 - 1 3
珠 珠
技を小さくまとめるとは、珠を身体の各所につくることに他ならない。
こうして微細な感覚も育つのである。
2 0 0 4 - 0 8 - 1 2
珠
「秘伝」で呉連枝が珠のことに言及している。
そこで述べられているのは、珠の変化した技である。
珠は技を還元する時に使われるとより高度なものとなる。
2 0 0 4 - 0 8 - 1 1
浸 透 さ せ る
拳を学ぶとはひとつの拳で、その有する勁を身体に浸透させる必要がある。
これが深ければ「動けば、技になる」段階にも至りえる。
2 0 0 4 - 0 8 - 1 0
続 ・ 形 意 拳 の 珠
ヘルプ
崩拳が半歩の片方だけでなく左右均等に練られるように拗歩を取り入れたことで、
人差し指を中心に打つ形となった。
これのより崩拳の珠は失われてしまった。
横拳においても同じく珠の問題がある。
この場合には横拳を「土」拳とするために珠が活用されている。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 9
形 意 拳 の 珠
五行拳は任脈、督脈を通る珠を使う。
崩拳は本来は半歩で行ったとされている。
この場合には小指から力を出す形が使い良い。
また胃の辺りを打つには下から突き上げた方が利く。
自衛隊で王樹金が腹部を打たせているが、打っている方は下から突き上げるようにしている。
相当に実戦を知っている人物であろう。
王樹金も嫌そうな顔をしている。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 8
続 ・ 五 輪 書
また「諸芸にさわる」ということも書いてある。
いろいろなものを見学することで武術の稽古のヒントを得ようとするのである。
自然を相手とするものつくりの現場などは、特に参考になろう。
稽古も自然との対話で成り立っているからである。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 7
五 輪 書
『五輪書』は武蔵の実体験がベースになっているので参考になるところが多い。
「朝鍛夕錬」もそうである。
朝が「鍛」、夕が「錬」と練習の内容の違いのあることを示しているのも周到といえる。
稽古は朝夕、一日に二度するのが望ましい。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 6
小 町 伝 説 の 誕 生
中世文学の専門家である錦仁の著書だが、これはひじょうに面白い。
秋田県、雄勝町における小町伝説の成立を歴史的に実証している。
伝説が出来る時には、一気にそれが拡大する時期があるようなのである。
それには、それを求める人の存在も欠かせない。
武術の世界にもこうした「伝説」は多い。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 5
珠
圏、纏はまた珠とも称される。
技法と技法を繋ぐのが珠である。
故に連環(拳)は、連珠(拳)と称されることもある。
珠から纏絲が生まれる。孫禄堂が八卦、太極、形意の諸拳を鉄糸球、皮球、鉄球に例えているのは面白い。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 4
纏
八卦拳の纏はあくまでネイ勁を基本としている。
大纏、小纏があるが、原則としては大きな動作から小さな動作へと移行する。
圏といっても良い。
こうして見ると「走圏」にも新しい捉え方ができるのではないか。
走圏は最も大きな圏(纏)であり、そこに小さな圏を入れていく。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 3
一 霊 四 魂 三 元 八 力
そ の 4
八力は、
凝力、解力、
分力、合力、
動力、静力、
引力、弛力、
となる。
つまりは太極の働きということである。
「一霊四魂三元八力」の実在に就いては対練の中で体験して頂いている通りである。
2 0 0 4 - 0 8 - 0 2
一 霊 四 魂 三 元 八 力 そ の 3
三元は剛元、柔元、流元である。
これは言うまでもないことであるが、具象化から抽象化へのプロセスである。
明勁、暗勁、化勁といってもよかろう。
或いは定架、活架、変架としても良い。
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続 続 ・ 一 霊 四 魂 三 元 八 力
四魂は荒魂、和魂、奇魂、幸魂である。
荒魂は柔術の段階、和魂は合気柔術の段階、
奇魂と幸魂は纏綿掌の段階である。
あえて言えば、奇魂は綿掌、幸魂は纏掌とできようか。
これらはネイ[才寧]勁の現れ方の違いである。
2 0 0 4 - 0 7 - 3 1
続 ・ 一 霊 四 魂 三 元 八 力
一霊とは直日(なおひ)のことであるが、これは先天真陽の気のことでもある。
全てはこの一霊、おおいなる「一」から始まり、ここに帰結するのである。
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一 霊 四 魂 三 元 八 力
これは鎮魂法の大家であった本田親徳の唱えていたことで、植芝盛平もよく口にしていた。
本田は出口王仁三郎の師でもある。
この概念は太極拳や八卦拳を練る時には実に参考になる。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 9
酔 拳 と 太 極 拳
奥義を外形において示したものが酔拳である。
内において示しているのが太極拳である。
酔拳は歴史的な発展経緯が明確ではない。奥義としてごく一部のグループのみに伝承されて来たのではないか。
故に真伝が失われて、套路のままに闘うように誤解されたりしているのである。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 8
続 続 ・ 酔 拳
酔拳には酔八仙人の套路がある。
八卦掌にも八仙過海の套路がある。
八仙過海は、推太極拳のことである。
これは「太極掌」といえるかもしれない。
つまり、酔拳は拳法の奥義を示しているものなのである。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 7
ア フ リ カ の 選 手
最近とみにアフリカの選手の走る能力の高さがいわれている。
それは日本人等に比べて腰骨が少し後ろに引いた位置にあるかららしい。
この腰を作るのにタントウ功があるし、袴を穿く習慣があったのである。
合気道などでは初心者には袴を穿かせないところが多いが、腰を作るという観点からすれば、むしろ初心者の方が袴
を穿く必要性がある。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 6
神 と 獣 の 紋 様 学
斯界の権威・林巳奈夫の著書である。
副題は「中国古代の神々」となっており、青銅器に見られるデザインの解釈を試みたものであるが、要するに「確た
ることは分からない」ということが書いてある!
しかし、実に多彩なデザイン(象徴)のあったことが分かる。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 5
大 車 輪
セゾンカードのCMに、大車輪をしている老人が出ている。
野末実という人で1936年の生まれ、独学で大車輪が出来るようになり、現在は連続20回できるとか。
人間あなどれないものがある!
2 0 0 4 - 0 7 - 2 4
中 国 武 術 の 本
学研から『中国武術の本』が発売された。
簡便に中国武術を概観できるようになっている。
一般向けで、新しいことは余りない。
ただ驚いたのは最後の陳家太極拳を紹介したところで、太極拳纏絲精図が出ていることである。
これは既に述べたように陳家太極拳の奥義を示す図である。多くの図の中からこれを出しているのは実に興味深い。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 3
中 国 拳 法
鶴山晃瑞が出した太極、形意、八卦に関する入門書である。
鶴山は八卦で出ており、これは佐藤金兵衛から学んだものである。
面白いのは、八卦の用法の解説を大東流で行っているところ。
無理がある!
2 0 0 4 - 0 7 - 2 2
御 式 内
大東流は会津藩に伝えられていた「御式内」なるものが源流とされる口伝があったようである。
今回、メール・マガジンで考察を加えている「合気と呼吸力」では、御式内の実態について解明を試みている。
それにしても鶴山晃瑞というひとは面白い人物だと改めて思った。
『図解コーチ 合気道』旧版 新版
『図解コーチ 護身杖道』
は、いま稀こう本であろう。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 1
続 ・ 只 管 打 坐
もうひとつこれに必要なのは「捨己従人」である。
親鸞は「源空(法然)に騙されるのなら地獄に落ちても構わない」と語っている。
孫中山先生も「信ずることで力が生まれる」と述べている。
自らの信じた道をひたすら歩む。ここに誠のある稽古が成立する。
2 0 0 4 - 0 7 - 2 0
只 管 打 坐
道元は、これを重んじた。
これは現在、厳しい禅の修行を表す言葉とされているが、そうではあるまい。
ただひたすら坐ることで、滋味が出てくることを教えているだと思われる。
一行三昧と同じである。
ただひたすら坐るのは、無理をして坐ることではない。
2 0 0 4 - 0 7 - 1 9
デ ビ ッ ト ・ キ ャ ラ ダ イ ン
「燃えよ!カンフー」のアクションが意外に実戦に近いのに驚いている。
デビット・キャラダインはキルビルにも出ているらしい。
「燃えよ!」の頃にはベジタリアンだったとか。
今はどうなのだろうか。他に「サイレント・フルート」とかいうのもあった。
2 0 0 4 - 0 7 - 1 8
日 本 武 道 館
かつてビートルズが日本武道館で公演を行おうとした時、「武道館で商業音楽の公演とは何事か!」と、脅迫電話が
あって、ビートルズはホテルから一歩も外に出られなかったとか。
考えてみれば、確かにショーなど行って良い場所ではない。
武「道」の凋落がこうしたところにも見える。
2 0 0 4 - 0 7 - 1 7
合 気 術 技 法 の 三 大 疑 問
合気術では利かない技として、
1、押さえられない一箇条
2、抜けられてしまう四方投げ
3、投げられない入り身投げ
が、ある。
これらは実際には、その通りなのである。何故か。
これらは「体」を練るもので「用」を練るものではないのである。
「用」としては、以下のようになる。
1、一箇条は当身を入れて上に崩す。
2、四方投げは、肩に掛ける。
3、入り身投げは当身の技法である。
以上は刀を指した状態を想定すればより明らかとなろう。
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四 国 遍 路
菅さんが、四国遍路の旅に出ているという。
韓国などでは不正を働いた政治家が、寺に籠もって反省の修行をすることはたまに耳にする。
連休など、よく外遊をする政治家が多いが、遍路旅を義務化すれば、少しは政治の浄化につながるかもしれない。
2 0 0 4 - 0 7 - 1 5
所 依 の 套 路
武術において「精」と「博」を実践するには「所依の套路」を得る必要がある。
自分の感性に合うような套路を見つけ、それを根本として、枝葉を茂らせるのである。
こうした套路に出会うまでは探求の旅を続けるべきである。
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