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(インナー・ランドスケープス、トゥルク)(PDF:520KB)
主 催 日 時 会 場 インナー・ランドスケープス・プロジェクト・イン・ジャパン実行委員会 平成28年10月18日(火)~11月6日(日) HAGISO(台東区谷中) この企画は、2009年にフィンランドの写真家マルヤ・ピリラと日本の陶芸作家ユニットの共同によ りスタートしたプロジェクトの日本版を谷中エリアで行うにあたり、プロジェクトを紹介する展覧会やトー クイベント等を開催するものです。 メイン会場は、谷中のHAGISO。 築60年の木造アパートを改修した「最小文化 複合施設」です。 (←) この建物内にある展示空間で、「インナー・ラン ドスケープス、トゥルク」の展覧会・イベントが開 催されました。 HAGISOのカフェスペースに併設された展 示スペースでは、2009年にフィンランド・ト ゥルク市に暮らす9人の高齢者とのワークシ ョップ(インタビュー及び撮影)を経て、二組 のアーティストがそれぞれ制作した、写真・ ビデオ作品《ピリラ》、陶芸作品《崔、蔵原》 を展示し、プロジェクトを紹介。 カメラ・オブスキュラの手法に特化した作品制作を続けるマル ヤ・ピリラは、被写体の居室を“暗い部屋”へと変え、室内と屋 外の風景が混ざり合う幻想的な光の反射の中で被写体を撮 影。一方、崔と蔵原はそれぞれの被写体の過去を映し出す肖 像としての陶器を制作、その内側にはアルバム写真や手紙、 日記など、個人の歴史の断片が転写されています。直接高齢 者宅を訪問し、聞き取りした内容を作品に反映します。 (C)Marja Piriä / Ruth, 2011 (C)Satoko Sai + Tomoko Kurahara / Matti, 2011 Document images of Eva and Eero, Turku, Finland 2010 (C) Marja Pirilä 会期中は、写真家マルヤ・ピリラと日本の陶芸 作家ユニット Satoko Sai+Tomoko Kurahara に よる「アーティストトーク」、まち・ひと・きおくをテ ーマにそれぞれの地域・場所で活動する団体 が集い、共通点や課題を語り合う「トークイベン ト」などの関連イベントが展開されました アーティストトークの様子(10月30日開催) 撮影技法・展示方法の他にも、高齢者へのイ ンタビューの様子等をアーティストから直接聞く ことが出来る機会に、参加者の方も興味深そう に耳を傾けていました。(→) 11月5日には、「まち」「ひと」「きおく」をテーマにそれぞれの地域・場所で活動する団体をゲストに迎 え、共通点や課題を語り合うトークイベントを旧平櫛田中邸で開催。 <ゲスト:写真の町シバ タ・プ ロジ ェクト実行委員会> トークイベントの様子(↓) 20日間の「インナー・ランドスケープス、トゥルク」は、盛況のうちに終了しました。 本企画は、今後展覧会を開催した谷中エリアに住む高齢者へのインタビューを行い、東京版「イン ナー・ランドスケープス」展の実現を目指し、引き続き活動していくとのことです。