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《質疑応答》 (PDF:262KB)
≪1.平成28年度12月補正予算(案)≫ 記者 駄原の改修事業ですけれども、設計委託だけでも、そんなにかかるのです か。 市長 そうですね。設計委託に1割ぐらいはかかると言われています。大体そう いう規模で考えていますので、6,000万円を計上しています。計上と、実際 にどれぐらいでお願いするかというのは別ですが、大体そういう規模で考えてい るところです。 記者 いわゆる関連費用ということで、今回、12月補正で上げていますけれど も、要は、今後、いろいろなものの関連施設の整備に関して、市長の基本的な進 め方というか方針といいましょうか、その辺のお考えを。 市長 ラグビーについて、施設の整備としては、基本的に、この駄原の整備が中 心になると思います。とりあえず大分市として、県と協力しながらやっていかな ければいけないのは、ファンゾーンの設置やシャトルバスなどの交通の面の整備 ですね。この交通の整備について考えると、もしかしたら、駅といったところに も若干波及してくるかもしれませんけれども、基本的に、ラグビーワールドカッ プのための直接の整備としましては、公認キャンプにしろ、事前キャンプにし ろ、球技場が1つ要りますので、これがメーンになると思います。あとは、それ に付随するようなものになると思います。 記者 府内こどもルームの再開はいつのご予定ですか。 - 1 - 市長 来年の前半ぐらいまでは工事がかかるので、来年9月です。今度は中島小 学校になります。 記者 荷揚町のこどもルームが1回閉鎖になって、今、ホルトホールに行かれる 方も多かったんですけれども、また、荷揚・中島校区に改めてつくろうという結 果になったその過程を教えてください。 市長 市民の皆様が、もともと荷揚町にあった府内こどもルームに愛着もある し、この地域の方々から、ここで使いたいというご要望がたくさん寄せられ、ま た、議会に陳情も出されました。非常に多くの方から、そういうご要望が寄せら れました。それで、いろいろと意見交換や、議会での議論もしました。陳情が採 択されたのが9月の議会ですね。そのことを受け、荷揚・中島のこの地域にこど もルームを再開しようと。それでいろいろと調整をし、そして、中島小学校は耐 震がちゃんとできていますので、その中の整備だけでこどもルームとして活用で きることから準備しようということにしました。 記者 何階とか、その辺はまだ決まっていないのですか。 市長 1階になると思います。 記者 有害鳥獣対策として産業用のドローンをということなのですが、林業水産 課の事業ですので、基本的には、農作物を荒らす猿やカラスなどを撃退するとい うことになると思うんですけれども、この間のムクドリ撃退といったことで、ま ちなみや景観整備の面でもドローンを使っていくという兼用はあり得るのです - 2 - か。 市長 ムクドリ対策もある意味で鳥獣被害の一つでもあると思いますし、特にカ ラスなどの鳥に使えるのではないかなと思います。今から、技術導入や研修、ほ かのIoT(Internet of Things モノのインターネット)の技術を使って、ど んなことができるかということをやりながら、実際に、猿を山に追い上げたり、 カラスを追い払ったりと、いろいろなことに使っていくことになると思います。 ただ、イノシシなど大きいものについては、多分、鳥獣被害対策でもドローン はなかなか使いにくいのではないかと思うんですね。もしかしたら使えるかもし れませんが。とにかく、いろいろなことをやりながら取り組んでいくと。そのと きに、ムクドリ対策などにも使おうということも、今回、中央通りの関係でもい ろいろ議論をしていましたし、そういう可能性も含めて、1台購入し、いろいろ な取り組みをしていきたいということです。 記者 産業用ドローンは、他の行政での活用例、前例はあるのでしょうか。 市長 行政で今一番使われているのは、多分、災害だと思うんですけれども。大 分市がこの間使ったのは、大分市内中を飛行し、上空から、大分市の魅力的なス ポットを撮影したときですね。それを画像にしてインターネットで配信したり、 絵を名刺やポストカードの台紙にして提供したりということもやっております。 ただ、行政で言うと、やはり災害が一番多いと思います。消防庁等で、道が寸断 されると入っていけないようなところに、ドローンが飛んでいって、被害状況な - 3 - どを確認すると。そういうことに使っています。 記者 鳥獣被害として、その対策に活用された例は。 市長 もしかしたら、あるかもしれません。ただ、これはそういうことを今から いろいろ研究していこうということですので。確かに、鳥獣被害ではあまり聞い たことがないですけどね。 今、ドローンで一番多いのは、ご存じのとおり、農薬散布、あと魚群探知です ね。今までヘリコプターなどでやっていたようなものを置き換えたり。あと、災 害対策で言うと、避難物資を届けることに使っています。これはGPSの技術で すから、相手の場所がわかれば無人で届けられます。エンルートに聞きました ら、40キログラムぐらいのものであれば運べるということですので、そういう ことに使ってきたというのが今までの主だと思いますが、ぜひ鳥獣被害対策で使 えないかということで、やってみたいと思います。 ≪2.平成29年度機構改革(案)≫ 記者 来年度の機構改革の子どもすこやか部の設置についてですけれども、幼稚 園を、教育委員会から子どもすこやか部に移すことによって、保育所との連携は 図られると思うのですが、これまで、公立小学校と幼稚園は結構連携していたと 思うので、今後の小学校と幼稚園の関係をどのようにお考えなのでしょうか。 市長 幼稚園と小学校との連携も引き続き必要で、幼稚園と小学校が隣接という - 4 - か、ほとんど同じ敷地にあるところも随分ありますので、幼稚園の業務について も、学校教育法上で教育委員会の権限になっているところは、教育委員会に引き 続き残る形になります。したがいまして、より子どもという切り口から、子ども 部に移る部分がありますけれども、教育委員会と子ども部が引き続きしっかり連 携をしながら、そして、幼稚園の業務について、法律上の権限として残るところ は教育委員会で仕事をしていくことになると思います。また、全体的には、総合 教育会議など、市長部局と教育委員会がより密接に連携する仕組みをもうとって いますので、そういうところで連携をしていくということだと思います。 記者 このように、教育委員会所管、いわゆる文科省所管の話と厚労省所管の話 を組織上一本化するのは、他の自治体でもあるのですか。 市長 はい、いろいろなところで行われております。これに関しては、そもそも 国が、今まで幼稚園と保育園しかなかったところに、こども園という新しい仕組 みを入れており、これは、文科省でも厚労省でもなくて内閣府が所管になってい るのではなかったかと。そういうことで、やはり子どもという切り口で、幼児教 育と子育て、あるいは子育て支援を一体化しようという動きが、国の側からも進 められていまして、それに基づいて、各自治体でも進められています。大分県で どこが既に行っているかというのは、いろいろ調べていますので、また後で聞い ていただければと思います。 記者 子どもすこやか部をつくる目的としては、住民向けの窓口サービスをワン - 5 - ストップにするというところがあると思うのですが、現状、保育所の窓口は市役 所の1階にあって、今後、幼稚園の業務もそこになるということであれば、物理 的な増築のようなことは。 市長 ええ、もちろん、施設のそういった整備はする必要があると思いますけれ ども、増築などは必要ないかなと思っています。 記者 窓口の場所的にも。 市長 そうですね。新しい課ができますので、新しく窓口の場所を替えるとか、 そういう配置替えなどの調整は必要になってくると思いますが。 記者 今年の春にも、下水道と上水道ということで水道局の一体化がありました が、市長ご就任の前と、この計画が実現した後とで、部の数、課の数はどのよう になるのでしょうか。 市長 上下水道の一体化というのは、来年ではなくて、さらにもう1年後に行う 予定になっていまして、今年の4月に行ったのは、農林水産部を新たに1つつ くったことですね。それが新しい対応です。 数について言いますと、部の数は、平成27年度が15部局で、今年度、農林 水産部をつくったので16部局ですね。来年は、子どもすこやか部ができるので もう1つ増えます。ただ、その次の年に、下水道と上水道が一緒になりますか ら、いろいろまたさらに検討しますが、それだけだと、そこで1つ減ります。 ちなみに、部局長の割合がどうかということについて、ほかの中核市等と比べ - 6 - ると、大分市はまだ少ないですね。中核市は全部で47あるんですけれども、大 分市は、今、高い方から32位ぐらいで、どちらかというと部局長の割合は少な いほうに当たりますので、行政改革自身には反しないと思いますし、むしろ、必 要なところについては、しっかり対応するような体制をつくっていかなければな らないと思います。 記者 中核市47のうち何位ですか。 市長 32位ですね。中核市の平均が22部だそうです。先ほど言いましたとお り、大分市は、29年度の4月1日で1つ増えて、それを入れると17になりま す。 記者 この子どもすこやか部が実現したときに17になるということですか。 市長 はい、17になります。 また、課の数も少ないんです。先ほど申し上げたいろいろな整理・再編をし て、28年4月1日が16部96課、そして、29年度が17部97課と。入れ 繰りがあって、1つ増えるんですけれども。中核市の平均は22部118課です ので、体制からいうと、だいぶスリムというか、1つずつの課が大きい形になり ますね。課長さんが少ない、部長さんが少ない、そういう体制になっています。 それが本当にいいかどうかというのもあると思うのですが。 できるだけ部や課が分かれていたほうが、それぞれの業務に特化しますし、市 民の皆さんから見て見やすいんです。例えば、今年度新設した農林水産部です - 7 - と、今まで、商工農政部で1人の部長が全部やっていたので、農林水産業の皆さ んから「なかなか来てもらえない」と言われるような状況になっていたんです ね。しかし、今は、農林水産部長さんが、そういうところに力を入れてやってく れているので、農林水産業で行政に接する皆さんからすると、行政が非常にわか りやすくなっています。そのように充実していかなければいけないところもある と思います。課などはさらにそういうところがありますね。課長さんが課員に対 してしっかりとリーダーシップをとって活動するときに、そこの課が大きいと、 どうしても全体が見られないというところもありますから。 この水準でいいのかどうかというのは、いろいろなベンチマークを見ながら考 えなければいけないと思いますが、ただ、大分市は中核市の中でもかなり大きい ほうなんですね。その規模で、部や課の数が、先ほど言いましたとおり、むしろ 少ないわけで、本当にその体制でいいのかどうかという議論もすべきだと私は 思っています。 ≪3.水道料金体系の一部見直しについて(案)≫ 記者 水道料金の件ですが、見直しとなっていますけれども、引き下げというこ とだと思います。このように実行したとして、おそらく水道料金収入は減ってし まうと思うのですが、どれだけになるかというのは。 市長 多分、全体で4億5,000万円ぐらい減るんですけれども、これは要す - 8 - るに、同じ使用者がいて、同じ使用量の場合、減ることになるということです。 ですが、先ほど言いましたとおり、大口のところが、今までどんどん地下水にか わっていっていた、つまり使用者が減っていっていたんです。これは一言で言う と、高いからなんですよ。地下水を自分で掘って使ったほうが安いので、変わっ ていっていたんですね。でも、こういうふうな形で十分かどうかという議論はあ りますが、大口需要家の方々にも使いやすくすると、使用量が増えてくると。そ れに対応できるような水源として、大分川ダムができますので、そういうところ を入れて考えると、収入がここまで減らずに上がってくる可能性もあるかと思っ ています。コストは変わっていませんから、使用量が増え総収入が増えますと、 先ほどの4億5,000万円というのが縮んでいくのではないかなとも思ってい ます。 それからもう一つ、大量でも水道水を使わざるを得ない人たちもいます。例え ば、食品を扱う人たちなどは、地下水をくみ上げて使いますと、それが安全かど うかという点で非常にいろいろな規制がかかってくるので水道を使わざるを得ま せん。そうすると、大分市は、大量のところの水道料金がほかの地域より高いの で、大分市で立地せずにほかの地域で立地をするというようなことになるんで す。そういう意味でも、大量に水を使うところについて料金を低くすることに よって企業の活動がしやすくなるというメリットもあります。 そのようなことを考えながら、どちらにしましても、できるだけ、サービスを - 9 - 向上し、業務の効率化を図って、安全な水をと。さらには、地下水の活用も大事 なことではあるのですが、あまり地下水を活用し過ぎると、地盤沈下も起こって きますので、そういうことも考え方に入れて、従来考えられていた水の使用をで きるだけ減らそうという逓増的な体系を少しずつでも変えていこうという取り組 みをしていきます。 記者 要は、量が今のままであれば4億5,000万円ぐらい減収になるだろう と。 市長 ええ、量が変わらなければ。 記者 だけど、利用が増えるからと。 市長 そうです。 記者 その結果として、大体どのぐらいかは。 市長 そこまでは計算していません。 ≪その他 爆破予告について≫ 記者 今日も爆破予告がありましたけれども、前回も2月に予告があり何もな かったということですが、市長がどのように捉えていらっしゃるのかということ と、今後、市として対策などを考えていらっしゃいましたら、お聞かせくださ い。 市長 ホームページへの書き込みで予告があるものですから、警察へ逆探知して - 10 - もらうように要請をしております。ずっと探知するのは難しいらしいのですが、 ぜひ逮捕していただく。今日も、爆破予告をして、玖珠で逮捕されたようです が、こういう卑劣なことはやめてほしいと思います。片方で、こういうことがあ ると、万一を考えて安全対策はせざるを得ないので、警察等関係のところと連携 し、安全を確保しながら、きちんと対応していきたいと。とにかく、こういうこ とが起きない取り組みを警察にも要請をしたいと思いますし、ぜひ犯人を突きと めて逮捕してもらいたいと思います。 記者 前回より今回は少し、何というか、対策として、張り紙などは自粛されて いましたけれども、そこは何か。 市長 基本的には、前回と同じ対応をしようということでやったのですが、何カ 所にもいっていますし、かなりの確度で愉快犯の可能性もあります。必要以上に 騒ぎを大きくしないことも必要ですから、その時々で判断しながらやっていま す。 ≪その他 保健所のノロウィルス感染を発表について≫ 記者 先日、市の保健所がノロウィルスの感染を発表したんですけれども、その 中で、検便をした児童の数と、検出された児童の数は発表できないとおっしゃら れました。しかし、どれぐらいの割合でノロウィルスが検出されているのかは重 要だと思うんですね。報道する上でも大切だと思います。以前も、ダニにかまれ - 11 - て病気になった人がいる地域を、個人が特定されるから教えられないということ がありました。どこで発生したという情報が大切なのに、それが教えられない と。今回も、児童個人が類推されるおそれがあるということで、学校名は出てい るから、検便した数などは教えられない、要は誰を検便したのかが分かってしま うためと言われたんですね。ですが、もともと、学校名が我々に分かっていな かったとしても、類推する人は内部の人だから、どこの学校で起きているかは分 かっているわけで、それを発表しようがしまいが現実には変わらないんです。そ の辺を発表できないというところが保健所には多いように思います。このあたり を市長はどう考えられているのかお聞きしたいのですが。 市長 できるだけ必要な情報を広く発表するようにしていきたいと思います。今 回も、複数名からノロウィルスが検出されたという報道がされており、十分かど うかというところの判断もあると思いますし、また、保健所の皆さんも、実際に 仕事をしていると、発表について、後でいろいろな意見をいただいたりすること もあるので、慎重になるところもあると思います。ただ、大事なことは、報道に 基づいて、市民の皆様に必要な対応をしていただくということだろうと思うんで すね。必要な行動とは、手洗いなどの予防を徹底してもらうことだと思いますの で、そういうことに資するような範囲で情報をしっかり提供していくと。片方 で、個人情報におけるプライバシーの保護ということもありますので、そこをそ の都度判断をしながらやっていくということになるでしょうし、不必要な情報の - 12 - 開示というものもできるだけないようにしていきたいと思います。 記者 それに加えて3歳以上の子に対する予防接種だと本来は1ミリリットルだ けれども、それを間違えてしまったという発表があったときに、では何歳児だっ たのかと聞いたところ、何歳児とは言えないということもありました。その子が 2歳なのか1歳なのか0歳なのかによって、素人考えですが、危険性というのは 全然違うわけです。そういうときに、それが何歳なのかを答えられないというの は、やはりどうかしていると私も強く思いました。ですから、その点も今後検討 していただければと思います。 市長 個別のケースごとにいろいろ難しい判断のときもあると思いますけれど も、今のご意見も十分に念頭に置いてやっていきます。 ≪その他 伊方原発の避難訓練について≫ 記者 先日、伊方原発の避難訓練があったかと思うんですけれども、それに際し て、市長から見た課題、あるいはこういったところがあったということは。 市長 避難訓練に関しては、報告しか受けていないのですが。今回のは佐賀関と 津久見のほうだったんですね。前回は、大分市で、ホルトホール大分まで避難者 が来て、実際に意見交換したんですけれども、今回はそういう機会がなかったも のですから。 ただ、感想ということで言いますと、いろいろなルート・いろいろな事態の想 - 13 - 定でしょうか。今回のように津久見に避難をしたり、次はまた別のところに避難 したりですね。また、あってはいけないことですけれども、大分県内で避難する ような事態が生じたときに、どういうふうにしていくかについても、いろいろな 訓練をしていかなければいけないと思います。災害ばかりは起こらないというこ とではなく、いろいろな事態を想定して取り組んでいくと。そこで、今回は、南 のほうにということで、津久見のほうまで避難をしていったということですし、 佐賀関は、どちらにしても最初に上がってくるところになりますので対応したと いうことだと思います。そのように、さまざまなシナリオでの避難訓練というの は大変重要なことだと思います。 ≪その他 豊予海峡ルートについて≫ 記者 豊予海峡ルートの件ですけれども、来月、試算が出るという見通しでよろ しいのでしょうか。 市長 はい、結構です。 記者 では、シナリオが出た後の市長としてのアクションプランといいますか、 どういうふうなことを考えておられるのでしょうか。 市長 試算が出てからの取り組みにはなりますけれども、今、東九州新幹線のほ うは、期成会をつくって、実際に今の基本計画路線を整備計画路線に上げていく 取り組みをしていこうということで、私も副会長になっておりますが。やはり、 - 14 - どちらが先という議論ではなく歩調をできるだけ合わせてと。おそらく、基本計 画路線を整備計画路線にするときは、幾つかの路線をまずは整備計画路線に上げ ていくという形をとるのではないかと私は思っています。これからのいろいろな 調査結果を見なければ何とも言えませんけれども、やはり両方の路線が重要だと いうスタンスで取り組みをしていかなければならないのではないかというのが、 今の時点での私の見方です。 ≪その他 フィジーへのラグビーキャンプ地誘致について≫ 記者 今回、ラグビー誘致でフィジーへ行かれたかと思うんですけれども、フィ ジーからの手応えといいますか、何か感じられたことがあればお願いします。 市長 今回、フィジーのラグビー協会、フィジー共和国の教育省、それから青年 スポーツ省と3カ所に行きました。ラグビー協会では会長さんと、あとの二つは 事務次官ですね、いわゆる事務方のトップと意見交換をしましたけれども、いず れも大変温かく迎えていただきました。また、青年スポーツ省では、アリソンさ んに国立競技場の施設の案内をしていただきまして、実際に、高校生同士のラグ ビー交流の推進をしていこうという基本協定書(Declaration of Intent)に サインをしてまいりました。ということで、これから交流を深めていきましょう ということについての相互理解は進んだと思います。 実際に、ラグビーのワールドカップやオリンピックのキャンプを大分で行うか - 15 - どうか、これについては、2019年のラグビーワールドカップですと、例えば 試合会場がどこになるかといったことも影響があるかもしれません。 また、そのときに関係者の方が言っておられたのは、今、サモアとトンガと フィジーで予選リーグをやっていて、ここで勝ち上がらなければ2019年には 出られないそうです。イングランド大会には出ていますが、日本と同じで予選 リーグで敗退しています。決勝トーナメントに上がっている、または予選プール で3位になると自動的に出られるらしいです。ですから、オーストラリアと ニュージーランドは出られるのですが、フィジーはそれを勝ち上がらなければ出 られないということです。 それから、オリンピックのほうは、7人制ラグビーでリオで優勝していますの で東京にはおそらく来ると思うのですが、監督やゼネラルマネジャーが決まって から、また中でも相談をしなければいけないということは言っていました。 ですから、大分への事前キャンプ、あるいは公認キャンプ、こちらは日本の組 織委員会なども絡んでくると思うのですが、どういうふうに決まるかは、これか らになります。 どちらにしましても、大分市が、非常に熱意を持って誘致についてのいろいろ な提案をしていることや交流を進めていきましょうということについても、よく 認識をしていただいたと思います。それから、フィジーへ行く前にも、駐日全権 大使のマタイトガさんと教育省のブーシェル事務次官がこちらに来てくれました - 16 - が、そうやって何回かやりとりをしていますので、非常に理解を持って意見交換 してくれたという印象は持っています。 そして、こうやって実績をつくっていくことは、ほかにも波及します。前回の 記者会見でもご説明したかもしれませんが、2020オリンピック・パラリン ピックのホストタウン登録制度というものがあって、そのホストタウン登録をさ れると、先ほどの駄原の整備等につきましても、特例により90%の起債ができ るんですね。かつ、それは、その起債の3割を国庫補助しますという仕組みなん です。ホストタウン登録というのは、こういう交流をする、基本協定書(D eclaration of Intent)にサインをする、訪問して意見交換をするといった実 績がなければ認められないんですね。現在、申請をしていますが、こういう実績 を見ながら、オリンピックの政府側の事務局が登録をするかどうかを決めるわけ です。それの重要な活動の1つにカウントしてもらっていますし、駄原の整備を する際に国費が使えるためにも、こういう活動が非常に重要になっております。 そういうものとしても意味があったのではないかと思っています。 以上で記者会見を終了します。 (※出席者の発言内容については、単純ミスと思われる字句や 重複した言葉づかいなどを整理して掲載しています。) - 17 -