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ヒアリング説明資料(集落営農) 資料2−3

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ヒアリング説明資料(集落営農) 資料2−3
資料2−3
ヒアリング説明資料(集落営農)
(氏名・名称)
有限会社ファーム木精
代表取締役
加瀬部一倫
(所在する県・市町村名)
島根県飯石郡頓原町大字頓原村 207
(構成員等)
32名
(周辺地域の状況)
頓原町人口:2.868 人
農業従事者(担い手):
集落営農組合による機械利用が主体であり認定農業者は少数である。
農地面積:約 450ha
農地利用集積:100ha 程度である.
耕作放棄の状況:保全管理として 100ha.
休耕地や農業用水の管理、環境保全のための取組の状況:
中山間直接支払い制度によって現在は管理されているが、高齢化によって将来
的には問題点が多い。またこの制度により集積が阻まれている現状もある。
(経営(活動)の概況)
別紙1参照
-1-
(今後の経営(活動)の展開方向)
別紙2参照
(政策への提言)
・大豆価格交付金について
現行制度の中では、交付金は全農ルートしか無く以前の基準価格と同様で、
生産者の売る努力は認められていないに等しく、地産地消にも影響がある。
・作物経営類型について
現在の論議の中では、単一経営の拡大が論点と思えるが、中山間等は循環型
農業の確立が急務と考えており、複合型経営に対する支援が、農村、環境を守
るのに重要である。
・ 原産国表示について
加工品の原産国表示を厳密にすることで、安全、安心の面からも、国産農産
物の需要が高まると思う。
・ 直接支払い制度について
今の直接支払いは農村の維持と共に農業の維持に活用されており、集積を阻
む要因ともなっています。維持と業を明確にして使途を区別することが望まし
く、集積、法人化等の目的を明確にすべきと思う。
(その他)
-2-
(別紙1)
21世紀の農業をめざす
エコファーマー
特定農業法人( 認定農業法人)
有限会社
こ だ ま
「ファーム木精 」
1
中山間の大区画に大万木のこだまが響く
頓原町
1.
頓原上地区「木精の里」
地域の概要
頓原町は国立公園三瓶山、ブナ林や貴重な動植物が生息する大万木山など豊かな自然に
囲まれた地域である。
農業は水稲を中心としながら、畜産、野菜などの複合経営が中心である。近年では施設
野菜、花卉栽培の拡大と農産加工の振興など総合的な振興が図られている。
本地区は役場の北東2kmにあり、延長は4.5kmにおよび標高は440mから60
0mで大万木の麓に位置する中山間地帯である。この中に武智、奥畑、張戸、迫、泉川の
5集落があり関係農家は54 戸となっている。
当地区のほ場整備は平成元年に6戸の農家が畜産環境整備事業により約5haの整備を
行った。平成7年度からは、51戸が参加して担い手育成基盤整備事業(H7∼13)を
導入している。
地域内の農家戸数と水田面積及びファーム木精の関係農家戸数
区分
戸数
利用権設定戸数
整備面積(ha)
植付面積(ha)
2.
全体
54
38
55.8
43.4
武智
13
11
16.2
11.6
奥畑
13
9
13.5
10.4
張戸
14
9
15.4
13.1
迫
12
8
8.5
6.5
泉川
12
1
2.3
1.7
(地区外)
−
(2)
−
−
「木精の里」の概要
頓原上地区では平成4年度からほ場整備の検討を開始し、地区内のほぼ全戸が参加した
担い手育成基盤整備をきっかけとして、担い手としての集落営農組織結成に向けた協議を
重ねた。
事業の開始と共に次の取り組みを経て、平成9年2月には“頓原上「木精の里」集落営
農組合”、“頓原上「木精の里」機械共同利用組合”が設立され、まず機械組合を地域の担
い手と位置付けた。その後、2年を経過し機械組合が再編され“特定農業生産法人
会社「ファーム木精」”として平成11年11月設立された。
2
有限
経過
平成
平成
4年
9月 頓原町土地改良区による圃場整備地元説明会開催
以後、集落内協議を開始
7年 12月 ほ場整備起工式
8年
8月 地区改良区営農専門部会(あすなろ会)発足
アンケートの実施、導入機械の選定開始
8年
8 月 先進地視察調査実施(石川県サンゴウ会)
9月 営農専門部会(あすなろ会)開催:導入機械の検討
10月 地区改良区全体役員会開催:機械導入計画承認
11月 地区全体説明会:機械導入、営農体制の意見徴集
営農専門部会(あすなろ会)開催:全体説明会の問題点整理
12月 営農専門部会(あすなろ会)開催:機械、施設整備のための補助事
業検討開始
:組織の定款協議
9年
1月 営農専門部会(あすなろ会)開催:農作業取りまとめ結果報告
:営農組合発足について協議
:雲南農協との計画協議
全 体 役 員 会 開催:農作業取りまとめ結果報告
:営農組合発足について協議
2月 「木精の里」集落営農組合設立
「木精の里」機械共同利用組合設立
4月 しまね地域農業活性化特別対策事業(県単独事業)導入
共同機械、施設整備開始
5月 水稲作業開始
6月 大豆の集団転作開始(3.5ha)
9月 農機具格納庫竣工
※年内に機械組合役員会を8回
集落営農組合・機械組合合同役員会を3回
}開催した
機械組合全体会を4回
10年
1月 機械組合第1回役員会:法人化準備開始
機械組合第1回全体会:法人化説明
3月 機械組合通常総会開催
6月 営農組合定期総会開催
※年内に機械組合役員会を8回
}開催した
集落営農組合・機械組合合同役員会を3回
機械組合全体会を3回
11年
1月 機械組合第1回全体会:法人設立の目標時期年内と決定
3月 機械組合通常総会開催
6月 営農組合定期総会開催
※10月までに機械組合役員会を6回
集落営農組合・機械組合合同役員会を2回
}開催した
機械組合全体会を5回
10月 法人化地区全体会説明会開催
法人化参加農家の取りまとめ実施
11月 農業生産法人 有限会社「ファーム木精」設立
12月 町農業委員会において特定農業法人の資格承認
31haの利用権設定
12年
2月 定時社員総会開催
営業報告/決算の承認・取締役選任/役員報酬
3
12年
4月 第 1 回全体会開催
春の出夫等
8月 第2回全体会開催
上半期の状況・秋の出夫
11月 第3回全体会開催
集団転作
12月 経営戦略会議開催
13年
1月 経営戦略会議開催
2月 定時社員総会開催
営業報告/決算の承認・社則等の承認・
3月 部長会議開催
集出荷施設完成(補助事業)
7月 臨時社員総会開催
中山間直接支払い
施設ハウス3棟完成(補助事業)
8月 部長会議開催
全体会開催
14年
2月 定時社員総会開催
営業報告・営業方針・給与規定の承認
3月 島根県エコロジー農産物の推奨・エコファーマーの認定
6月 臨時社員総会開催
7月 施設ハウス 4 棟完成(補助事業)
15年
2月 定時社員総会開催
営業報告・営業方針の承認
4 月 集落営農組合解散
9 月 格納庫1棟完成(補助事業)
大豆乾燥ユニット・精米ユニット導入(補助事業)
10 月 米の小売業の登録
4
組織の概要図
木精の里集落営農組合
武智
木精の里機械共同利用組合
奥畑
あすなろ会
泉川
張戸
迫
組織の役割
あすなろ会
設 立 昭和 62 年 4 月
構成員 40 名(後継者で 20 代から 40 代までの男女)
目的
•
自然と調和のとれた環境づくり
•
地域内のより良いコミニュケーション
•
子供たちが誇れる地域作りと将来の定住化
活動
•
県民の森『大万木山』(ブナの原生林南限地)の登山道の維持管理
•
県道の花壇の維持管理
会 費: 年 3 千円
「木精の里」集落営農組合
設 立
組合長
構成員
事 業
•
•
•
•
•
会 費
•
解散日
「木精の里」機械共同利用組合
9年2月2日
中島 隆一
52戸
設 立 平成9年2月4日
組合長 加瀨部 一倫
構成員 23戸
事 業
•
農業機械の共同利用
•
水稲作業受託
•
大豆転作作業受託
年齢構成
平均年齢 47歳 最年少 25歳
60歳定年制
出資金
反当り 2万円 合計4,687千円
解散日 平成11年12月31日
住み良い集落づくり
農業資材の一括大口購入
作業受託の斡旋
飯米の斡旋
集団転作の取りまとめ
年 5千円
平成15 年 4 月
5
( 有) ファーム木精の概要
設
立
平成11年11月29日
所在地
島根県飯石郡頓原町大字頓原村207番地
電
0854−72−1999(FAX兼用)
話
代表取締役
加瀨部
社
32名
員
資本金
事
一倫
12,550千円
業
•
水稲、畑作、畜産等農業及び林業の経営
•
農畜産物の貯蔵、運搬又は販売
•
堆肥、有機肥料の製造販売
•
農畜産物を原料又は材料とする生鮮食料品、加工食品の製造、販売
•
農作業の受託
•
農業施設の利用貸付
•
その他全号に附帯する一切の事業
農地集積目標面積(平成 18 年)
農地集積の実績
70
平成 15 年 12 月現在
ha(利用権設定10年)
45
ha
ホームページ(URL)http://fish.miracle.ne.jp/fmkodama/
E-メールアドレス:[email protected]
有限会社ファーム木精 5年間 売上推移
(千円)
12/12期
13/12期
14/12期
15/12期
16/12 予想
売上合計
41,712
51,863
66,617
84,987
100,900
項目別
米
33,435
32,580
37,200
46,657
59,500
大豆
野菜
作業受託 委託料 営業外売上 当期利益
1,166
3,811
3,300
△4,509
2,531
3,824
7,745
1,193
5,950
2,721
4,205
13,430
6,861
6,564
6,818
2,725
17,572
2,813
10,500
4,000
425
23,475
7,400
5,182
3,111
4,651
3,000
6
平成 15 年度作付面積
水稲
減農薬・減肥料
合計
コシヒカリ
ココノエモチ
合計
エコロジー
農産物
1638.49
623.98
2262.47
76.39
18.73
95.12
1714.88
642.71
2357.59
大豆
品種
サチユタカ
その他
合計
自社
535.99
75.83
611.82
作業受託
1032.56
--1032.56
合計
1568.55
75.83
1644.38
ソバ
品種
---
自社
365.22
作業受託
381.78
合計
747.00
麦
品種
春よ恋
自社
149.23
作業受託
---
合計
149.23
トマト
品種
桃太郎ファイト
自社
24.00
作業受託
---
合計
24.00
品種
おきな
シスコ
キタアカリ
自社
152.99
9.81
16.50
作業受託
-------
合計
152.99
9.81
16.50
総合計
5101.50
キャベツ
レタス
ジャガイモ
品種
(a )
7
平成 16 年度作付予定面積
水稲
品種
コシヒカリ
ココノエモチ
合計
(a )
エコロジー
農産物
1876.44
603.49
減農薬・減肥料
合計
151.56
2028.00
603.49
2631.49
大豆
品種
サチユタカ
その他
合計
自社
600.13
100.00
700.13
作業受託
約 1600
合計
2200.13
100.00
2300.13
ソバ
品種
---
自社
166.15
作業受託
約 300
合計
466.15
トマト
品種
桃太郎ファイト
自社
24.00
作業受託
---
合計
24.00
品種
おきな
メークイーン
キタアカリ
自社
84.65
16.50
作業受託
-----
合計
84.65
16.50
総合計
5522.92
キャベツ
ジャガイモ
8
機械装備 (平成15年12月末現在)
機械・施設名
性能
乗用田植機
6条
〃
〃
トラクター
33PS
〃
50PS
ブロードキャスター
400L
ドライブハロー
2.4m
〃
3.2m
コンバイン
4条48PS
乗用管理作業機
10mブーム
運搬トレーラー
3.5t
ディスクプラウ
6連
格納庫
鉄骨平屋
集出荷施設
鉄骨平屋
施設ハウス
50m x 8m
野菜移植機
ナプラ
トマト選果機
施設ハウス
50m x 8m
ソバ粗選機
ブレンドキャスター
精米ユニット
270Kg / H
(精米機)
(小米取り機)
280Kg / H
(色彩選別機)
(計量機)
10Kg 3 袋/分
(シーラー)
大豆乾燥調整ユニット
(汎用乾燥機)
500Kg/H
(色彩選別機)
1000Kg/H
(選別機)
1000Kg/H
(コンデンスタンク)
3000Kg/H
(粗選機)
(荷受けホッパー)
格納庫
鉄骨平屋
小計
単位:千円
数量
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
2台
1台
1台
1台
1棟
1棟
3棟
1台
1台
4棟
1台
1台
1式
1台
1台
1台
1台
1台
1式
1台
1台
1台
3台
1台
1台
1棟
9
取得価格
1,190
1,213
2,112
2,608
171
188
475
7,527
1,607
297
296
7,351
7,205
2,827
661
1,571
4,140
308
497
2,294
5,160
4,501
54,199
導入年
8年度
9年度
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
13 年度
〃
14 年度
〃
〃
〃
〃
15 年度
〃
〃
〃
〃
〃
15 年度
〃
〃
〃
〃
〃
〃
15 年度
備考
補助事業
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
機械・施設名
性能
歩行田植機(施肥付)
4条
トラクター
18PS
ドライブハロー
1.8m
コンバイン
2条
苗箱洗浄機
苗箱コンテナ
120箱
コンプレッサー
セット動噴
乾燥機
18石
〃
40石
〃
40石
〃
35石
籾摺り機
5インチ
計量器
フォークリフト
マニュアスプレッダー
大豆・ソバコンバイン
小計
合計
数量
1台
1台
1台
1台
1台
2台
1台
2台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
取得価格
96
720
60
420
75
170
50
396
360
1,200
1,300
1,150
110
382
700
300
4,050
11,539
65,738
導入年
9 年度
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
10 年度
11 年度
12 年度
10 年度
10 年度
14 年度
〃
15 年度
1台
290
15 年度
リース
電解水装置
5年リース
ファーム木精農作業料金
10a当り
作業種別
社員
社員外
耕起(秋起し)
6,500
7,000
荒代・植代
6,200
6,500
田植
7,000
7,500
収穫(コンバイン)
17,500
18,500
防除
1,500
1,800
合計
38,700
41,300
農薬代は別途(平成12 年 3種混合1回 1,172円/10a)
乾燥調整料金
800円/30kg
水稲苗代
575円/枚
オペレータ及び出役賃金
1,125円/時間
10
備考
自己資金
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
頓原上地区県営ほ場整備(担い手育成型)
施工期間 平成7年 - 平成13年
地区名 武智、奥畑、張戸、迫、泉川
整備面積 55.8ha
植付面積 43 .4ha
区画規模の分布グラフ
100a以上
7%
10a未満
7%
50a-100a未満
21%
10a-30a未満
41%
30a-50a未満
24%
11
(別紙2)
長 期 5 ヵ年計画
ファーム木精
あるべき姿へ移行
生産から販売へ
外的要因
売上の逆転
WTO 批准
関税率 1/2
米の価格下落
60Kg
圃場改良返済
/
担い手所得政策
補助金からの脱皮
米政策変更
集積目標 100 ha
二次加工部門
1 万 3 千円台
水田農業の見なおし
米政策の検証
販売力の強化
転作比率増大
畜産部門の設立
米価格の二極化
一次加工部門投資
ワサビの出荷開始
産地間競争激化
精粉、米・野菜加工
ハウス増設
エコファーマーの推進
機能性食材の商品化
エコロジー米 10000 袋
雑穀類の本格栽培
集積目標 75 ha
水田ビジョンによる
認定農業者再申請
飯南町拠点構築
生産方針
販売会社設立
機械更新
高品質大豆生産
ネットワーク化と
販売力の強化
内的要因
米の差別化
特定農業法人再認定申請
(食味値 80 以上)
組織形態の見なおし
資本の充実
ニーズの的確な把握
売上
H16
1 億円
売上
H17
1 億 1 千万円
売上
H18
1 億 3 千万円
売上
H19
1 億 6 千万円
売上
H20
2 億円
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