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No.331 2016年3月
映 像 バッハ: ピアノ協奏曲集 (DV02-514) 資 料 ヘンツェ: Pollicino (DV02-517) アルゲリッチと親しいピアニストを集めてパリで開催されたバッハのピアノ協奏曲演奏会のライヴ映像。 [販売元サイトより] 2013 年 10 月 21~22 日収録。 ライプツィヒ時代のバッハは、コレーギウム・ムージク ムの演奏会のために、一連のチェンバロ協奏曲を書いている。これらはほとんどすべてが旧作の編曲で ある。[バッハ事典より] バッハの変更と再構成―特にチェンバロの左手パートの展開とチェンバロ特有な音形の開発―は極 めて重要な意味を持っているので、この種の作品は独自の価値を持つものとみなすことができる。チェ ヘンツェによるオペラ『ポッリチーノ』の、ウィーン国立歌劇場・子供のためのオペラ公演の映像。『ポ ッリチーノ』はおとぎばなしに基づいており、貧しい家に生まれた子供たちが森に捨てられ、人食い鬼 や狼など様々な困難に出会いますが、それらをくぐりぬけ、ついには大人のいない国へと向かうという 物語です。ポッリチーノとは子供たちの中の一人(主人公)の名前。[販売元サイトより] ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Henze, Hans Werner, 1926-2012)は、ドイツの作曲家。実験的な手法 を取り入れつつも、その後は次第に新古典主義を思わせる折衷的な作風を追求。おもに劇作品、 ンバロ協奏曲が持つ歴史的重要性は、それらがイギリスでヘンデルがオルガン協奏曲を始めたのと時 を同じくして、鍵盤協奏曲の歴史の最初に位置するという点にある。そして、この形式はとりわけバッハ の息子たちによって受け継がれたので、ドイツでは 1750 年頃までバッハ一族の独壇場となったのであ 交響曲において優れた成果をあげている。[クラシック音楽事典より] 出演: マテウス・シンコ、ウィーン国立歌劇場ステージ・オーケストラ、 ゲッリート・プリースニッツ(指揮)ほか。 った。[ニューグローヴ世界音楽大事典より] 収録曲: ピアノ協奏曲 1 台のための(BWV1054~1056, 1058)、2 台のための(BWV1061~1062)、 3 台のための(BWV1063~1064)、4 台のための(BWV1065)。 演奏: マルタ・アルゲリッチ、スティーヴン・コヴァセヴィチ、ミシェル・ダルベルト、酒井茜、イム・ドンヒョ ク他(pf)、アンディ・ゾンマー(cond.)、ローザンヌ室内管弦楽団。 収録: 2013 年 4 月、ウィーン国立歌劇場(ライヴ) 字幕: 独語、英語 和 書 鈴木淳子著: ヴァーグナーの反ユダヤ思想とナチズム : 『わが闘争』のテクストから 見えてくるもの /アルテスパブリッシング 165p. (WR06-919) ハンス・ウルリッヒ・オブリスト著, 篠儀直子, 内山史子, 西原尚訳: ミュージック : 「現代音楽」をつくった作曲家たち /フィルムアート社 415p. (WR06-926) 本書は、ヴァ―グナーの作品中にも織り込まれた彼の反ユダヤ思想とナチズムとの関連性について 掘り下げていった論考である。その意味で、これは既刊の拙著『ヴァーグナーと反ユダヤ主義--「未来 の芸術作品」と 19 世紀後半のドイツ精神』(WR92-773)の続編と位置づけることができよう。両論はそれ ぞれ、19 世紀後半、そして 20 世紀前半(とくに第三帝国時代)におけるドイツ社会とその時代精神との かかわりの中で、ヴァーグナーの芸術の一側面を浮き彫りにしようとしたものである。 [あとがき より] 現代音楽の各ジャンルの第一人者たちに、H.U.オブリストが迫る。1950 年代以来西洋で生み出され てきた音楽とその形式が、視覚芸術・文学・建築・映画における前衛と取り結ぶ関係についての研究 書。[販売元サイトより] 目次: 1章 前衛音楽の作曲家たち(カールハインツ・シュトックハウゼン;エリオット・カーター;ピエール・ブー レーズ) 中村孝義著: ベートーヴェン : 器楽・室内楽の宇宙 /春秋社 346p. (WR06-925) 彼が最も愛したピアノ、そして弦楽器による純粋器楽の室内楽作品の成り立ちと音楽の構造を詳細 に解読。人間の情感を余すところなく描き、世界と人間精神の究極の理想を指し示す、その音楽の力 の源をさぐる。 [出版元サイトより] 全曲解説:ピアノ・ソナタ/弦楽四重奏曲/ピアノ三重奏曲/ヴァイオリン・ソナタ /チェロ・ソナタ 文献、器楽・室内楽作品表あり 2章 電子音響音楽の誕生(ヤニス・クセナキス;ロバート・アシュリー;フランソワ・ベイル;ポーリン・オリ ヴェロス; ピーター・ジノヴィエフ) 3章 ミニマリズム&フルクサス(テリー・ライリー;トニー・コンラッド;スティーブ・ライヒ;オノ・ヨーコ;フィ ル・ニブロック) 4章 現代の名匠たち(ブライアン・イーノ;アート・リンゼイ;クラフトワーク;カエターノ・ヴェローゾ) 録 音 資 料 ルトスワフスキ: ピアノ協奏曲、交響曲第 2 番 (CD43-144) シェーンベルク: キャバレー・ソングほか (CD43-114) ルトスワフスキ(Lutoslawski, Witold, 1913-1994)はポーランドの作曲家。ピアノ協奏曲は、ザルツブ ルク音楽祭の委嘱により 1987 年に作曲された作品。初演は、1988 年の同音楽祭、8 月 19 日のコンサ ートで、K.ツィマーマン(1956-)の独奏、オーストリア放送交響楽団の管弦楽、作曲家自身の指揮に より行われた。[中略] ルトスワフスキは、2 台のピアノのために書かれた『パガニーニの主題による変奏 曲』(1941)のピアノとオーケストラのためのヴァージョンを 1977 年から 78 年にかけて作成しているが、 その当時から既に、本格的なピアノ協奏曲の作曲について、ツィマーマンと話し合っていた、という。ヴ アルノルト・シェーンベルク (Schoenberg, Arnold, 1874-1951) は、1901 年 12 月にベルリンに赴き、 エルンスト・フォン・ヴォルツォーゲンのブンテス劇場の一部を構成する一種のキャバレー、ユーバーブ レットルでの音楽部門の職を得た。流行の通俗的な様式による芸術作品、というのがユーバーブレット ルの趣向であり、ヴェーデキント、モルゲンシュテルン、デーメルなど多彩な著名文学者たちがこれに 関心を抱いていた。その夏にシェーンベルクはユーバーブレットル風の詩を使って作曲を試みている。 [ニューグローヴ世界音楽大事典より] ィルトゥオーゾであると同時に、鋭い感性と豊かな知性のバランスが取れた希有の才能を持つピアニス ト、ツィマーマンを想定して作曲されたこの協奏曲は、ピアニスティックな書法とルトスワフスキのスタイ ルがぶつかり合い、融合した傑作である。 [CD04-208 解説より] ツィマーマンはこの協奏曲をルトスワフスキ指揮 BBC 交響楽団と 1989 年に録音し ているので、約 20 年ぶりの再録音となる。[販売者サイトより] 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル(指揮)。 他にリヒャルト・シュトラウス作曲「商人の鑑」Op.66、ヘッセンベルク作曲「ヴィルヘルム・ブッシュの詩 による『ごろつきの歌』」Op.51(1950) を収録。 演奏:ゲルハルト・ジーゲル(テノール)、ガブリエル・ドブナー(ピアノ) ラモー: 歌劇「カストールとポリュックス」全曲(1754 年版) : 5 幕から成る音楽悲劇 (CD43-076) ジャン-フィリップ・ラモー (Rameau, Jean-Philippe, 1683-1764) の三作目になるこのオペラは、初演 では中程度の成功にとどまった。聴衆はこれを『イポリートとアリシ』や『優雅なインドの国々』より落ちる 当アルバムは、ピリオド・オーケストラとの共演により、バロックを中心に、古典派へと至る時期に書か れたチェロ協奏曲が収録されている。アルバムタイトルの『GIOVINCELLO』は、イタリア語で“元気な若 者”の意味であると同時に、収録曲目が“チェロ黎明期”であることを示すダブル・ミーニングになってい 作品と考えたのである。[中略] それが再登場したのは「ブフォン論争」(フランスとイタリアのオペラの優 劣をめぐる論争)が喧騒をきわめていた 1754 年 6 月のことだった。この公演は熱狂的に迎えられ、同 年、再演されていた『プラテ』とともに、ブフォン派(イタリア派)に対して、フランス・オペラ支持派のどん な文書類よりも効果ある反撃と認められた。1764 年に再演されやはり大成功をおさめたときには、『カス トル』はラモーの最高傑作と見なされるようになっていた。[新グローヴ オペラ事典より] 演奏:コリン・アインスワース(カストール) フロリアン・センペイ(ポリュックス) アンサンブル・ピグマリオン、ラファエル・ピション(指揮) 日本語対訳付き。 る。[中略] ガット弦を張ったチェロで颯爽と弾き進めていくモロー(1994-)に対して、ピリオド・オーケス トラが生き生きとしたリズムと清新な響きを発している。 [CD 解説より] 収録曲:チェロ協奏曲第 1 番 / ハイドン チェロ協奏曲 RV419 / ヴィヴァルディ チェロ協奏曲ニ長調 / プラッティ チェロ協奏曲 G479 / ボッケリーニ チェロ協奏曲ハ長調 / グラツィアーニ (世界初録音) 演奏家:エドガー・モロー(チェロ)、イル・ポモドーロ(ピリオド楽器オーケストラ)、リッカルド・ミナージ (指揮) ジョヴィンチェロ:バロック協奏曲集 (CD43-172) Sviridov: Pathetic oratorio and other orchestral works (CD43-085) ロシアの作曲家ゲオールギイ・ヴァシリエヴィチ・スヴィリードフ (Sviridov, Georgy Vasilevich, 1915-1998) の「悲愴オラトリオ」、「時よ前進」組曲、春のカンタータ、他。 スヴィリードフは、レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに作曲と管弦楽法を学び、1941 年に卒 業する。4 年後、ピアニストとして演奏活動を開始した。36 年、ソヴィエト作曲家同盟の会員となり、63 年 にはロシア共和国人民芸術家、70 年にはソヴィエト連邦人民芸術家の称号を授与されている。 [中略] スヴィリードフの最大の業績は、ロシアの聴衆に直接訴えかける手法で言葉と音楽を徹底的に融合さ せた点にある。 [ニューグローヴ世界音楽大事典より] 演奏:モスクワ放送交響楽団、ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮)ほか 楽 譜 Naumann: ミサ ト長調 Missa in G, for mixed choir SATB, soli and instrumental accompaniment (full orchestra or organ/piano) /Helbling (C47-665) ロ ッ シ ーニ : ひどい 誤 解 L’equivoco stravagante : dramma giocoso in due atti /Fondazione Rossini (v. 1: C47-816, v. 2: C47-817) ヨハン・ゴットリープ・ナウマン(Naumann, Johann Gottlieb, 1741-1801)はドイツの作曲家。イタリアに旅 行した際にタルティーニやハッセの目にとまり、ヴェネツィアでオペラの作曲家としてデビューした。オ ペラの他には、オラトリオやミサ曲、コラール・カンタータ等の教会音楽や器楽作品を作曲している。ハ ッセの推薦を受けてドレスデン宮廷の作曲家や楽長を務めた。[ピティナ・ピアノ作曲家事典より] ロッシーニ(Rossini, Gioachino, 1792-1868)の本格的なオペラ活動は、1810 年に始まる。[中略] <ひどい誤解>は、約 1 年後の 1811 年 10 月 26 日にボローニャで上演された。これはヒロインの恋人の 貧しい男が、ヒロインの父親がひいきにしている愚鈍な金持ちの男に、彼女は実は去勢された男性で 女装しているのだと信じ込ませる筋立てである。ボローニャ市当局は悪趣味の極みと断定し、上演 3 回 で公演中止を命じた。しかしロッシーニはサン・モイゼ劇場から次のファルサ[笑劇]を催促されており、 ボローニャの失敗に動揺している暇もなかった。[ニューグローヴ世界音楽大事典より] この楽譜はロッシーニ個人全集に収められている。 映像資料: DV00-558 ウィリアム・ボルコム作曲の弦楽四重奏曲の楽譜(スコア&パート譜)5 点をご紹介します。 String quartet No. 1 (1950) D29-766 No. 2 (1950) D29-767 No. 3 (1954-55) D29-768 No. 4 (1955-58) D29-769 No. 5 (1957) D29-770 出版社は全て E.B. Marks Music ボルコム(Bolcom, William, 1938-)は、アメリカの作曲家、ピアニスト。[中略] ボルコムはパリでミヨーと メシアンに師事した。ラグタイムの復興にも深くかかわっている。ピアノ・ラグを録音し、オリジナルのピア ノ・ラグを作曲したほか、より大きな作品にラグタイムを取り入れている。 [ニューグローヴ世界音楽大事 典より] 所蔵しているその他の楽譜 No. 8:C46-926 (1965) スコア譜のみ /E.B. Marks Music No. 10:D28-797 (1988) スコア&パート譜 /E.B. Marks Music No. 11:C47-822 (2002) スコア譜のみ /E.B. Marks Music グバイドゥーリナ: Why? : for flute (also bass flute), clarinet (also bass clarinet) and string orchestra /Sikorski (K01-689) グバイドゥーリナ (Gubaidulina, sofia, 1931-)は、ロシアの作曲家。 十二音技法、セリー技法などの新しい語法、パレストリーナの対位法やホケトゥスなどの中世ルネサン スの技法を学び、宗教色の強い独自の作風を確立。民族楽器などを含む特殊な編成によって、音響 の可能性を探究している。 [クラシック音楽事典より] 2014 年作曲、初演は 2014 年 7 月 22 日。 [出版社サイトより]