...

ベトナム国建設副大臣との会談

by user

on
Category: Documents
23

views

Report

Comments

Transcript

ベトナム国建設副大臣との会談
¾ベトナム国建設副大臣との会談及び下水道覚書締結式 ¾日ベトナム下水道セミナー 報告(概要)
平成22年12月
1.出張者等 z 池口国土交通副大臣、小林秘書官 z 藤森技術参事官、志村審議官(国際担当) z 岡久下水道事業課長(ベトナム) z 名波国際建設管理官 z 下水道企画課 加藤下水道事業調整官(マレーシア)、本田課長補佐(ベトナム) z ベトナム国建設省 津森政策アドバイザー(JICA長期専門家) z JICA 小田島東南アジア第六課長 z 神戸市 浜口下水道河川部長、山地計画課長 ベトナム副大臣会談、
セミナーに参加
z 日本下水道事業団 細川新プロジェクト推進課長 z 国土技術政策総合研究所 宮本研究官(セミナーに参加)
z 下水道関連企業10社
ほか
2.日時と行程 <12月13日> z ベトナム国クアン建設副大臣会談(8:30~8:55) z 下水道覚書締結式(8:55~9:10) z 下水道セミナー(9:10~12:10) z 副大臣記者会見(18:45~19:00) 1 3.ベトナム国 1).ベトナム国クアン建設副大臣会談 <池口副大臣より> z本日、国土交通省とベトナム建設省との間で、下水道分野の協力に係る覚書を締
結できることが喜ばしい。 z覚書に基づく最初の協力として、本日、日越下水道セミナーを開催する。 z来年2月に東京で開催する第2回海外水インフラPPP協議会に、建設省から高官
を派遣していただきたい。 z下水処理場の円借款案件(ハイフォン市、ビンフック省、ビンズオン省)について、
日本企業が入札に参加しており、貢献できれば幸い。日本企業も同席している。
<クアン副大臣より> zベトナムの下水道普及率は10%程度。殆どの下水道が未処理で放流され、水環
境が悪化。都市の水害が深刻であり大きな課題。 これまでの 日本のODAなどによる協力に感謝する。
zこれまでの
z覚書を通じた日本の協力を高く評価する。 z下水道セミナーは大変有意義である。 z来年2月の海外水インフラPPP協議会への招待に感謝する。担当官を派遣する。 z日本企業が下水道事業に積極的に参加していただきたい。 z建設省へのJICA専門家が大変協力してくれている。
z今後、上下水道に関する法律を制定したい。また、上下水道の規格・基準をつくり
たい。これらについて日本の協力をお願いしたい。 zますます協力関係が深まることを期待する。 <池口副大臣より>
z国土交通省、JICA、日本企業が連携して、協力していきたい。
2).下水道覚書締結式 z下水道分野に関して国土交通省が海外の政府
と締結した初めての覚書。 z覚書の目的は ベトナムにおける下水道の管
z覚書の目的は、ベトナムにおける下水道の管
理・運営、水・エネルギーの再生利用、豪雨に
よる浸水対策、PPP(官民連携)による下水道
整備などについて協力関係を構築すること。 zこの覚書の締結により、我が国の下水道関連
企業のベトナムへの展開に資する。 クアン副大臣と池口副大臣
2 3).日ベトナム下水道セミナー ①主な出席者 <ベトナム側>
建設省、計画投資省、財務省、ハノイ人民委員会、ホーチミン人委員会、
ハイフォン人民委員会 ビンズオン省人民委員会
ハイフォン人民委員会、ビンズオン省人民委員会
<日本側>
国土交通省、JICA、下水道事業団、関連企業
②セミナー発表概要 <ベトナム側>
<ベトナム側> z ベトナムにおける下水道の現状と課題(建設省ティエン局長)
ハノイ市やホーチミン市は都市の浸水問題に加えて、工業団地からの未処理排
水、乾季の水不足、集中処理・個別処理の選択等が課題となっている。特に日本
から、排水基準の設定や用地確保の手法、料金徴収の方法、管渠の敷設に当
たっての日本の取り組み、沿岸都市における浸水対策について教えて欲しい。
z ホーチミン市の洪水対策の状況と解決手法
ホ チミン市の洪水対策の状況と解決手法(ホーチミン市PMUフィ主査)
(ホ チミン市PMUフ 主査)
ホーチミン市では、低地での都市化が進んでおり、浸水対策が重要な課題。浸
水対策プロジェクトの実施により、被害はある程度軽減されているものの、今後、
気候変動やヒートアイランド現象により海面上昇や降雨量増加が進んだ場合、大
規模な被害が予測される。防潮水門、ポンプ場の建設、下水道の排水機能の向
上とともに、リスク低減のためのソフト対策が必要。
z ハノイ市の下水道事業(第2段階)の結果(ハノイ市PMUクォン管理官)
( ノイ市
ク ン管理官)
ハノイ市の第Ⅰ期プロジェクトでは、目標を達成し、浸水被害は大幅に低減。第
Ⅱ期プロジェクトは2006~2013年の期間で実施しており、今後ヌエ川流域の排水
処理能力向上や、新規下水処理場2箇所の建設を予定している。
<日本側> z 日本の下水道行政について(国土交通省 岡久下水道事業課長) 日本は水質汚染に対応すべく、組織や予算体系の構築、水質基準などの制定、
民間企業と連携した技術開発等を進めてきた。これらの経験がベトナム国での取
組に貢献できるものと考えている。
z 下水道政策の取り組みについて(国土交通省 本田課長補佐) 日本の下水道行政は、汚水処理だけでなく、都市の浸水対策、水・資源エネル
ギ 再生利用 施設の老朽化対策など 新たな課題につき 国 地方公共団体の
ギー再生利用、施設の老朽化対策など、新たな課題につき、国・地方公共団体の
政策と、民間企業の優れた技術を組み合わせて対応。
3 z 下水汚泥の資源・エネルギー利用・下水再生水活用(神戸市 山地課長) 神戸市は、阪神・淡路大震災の経験を通じた処理水の有効利用や、バイオガス
の自動車燃料化・都市ガス利用など多様な経験・ノウハウを蓄積している。先日、
神鋼環境ソリューションと水・インフラ事業の海外展開に関する協力協定を締結。
官民連携してベトナムでの活動を予定している。
z本田補佐と山地課長の説明に関連し 民間企業から技術等の概要を説明
z本田補佐と山地課長の説明に関連し、民間企業から技術等の概要を説明。
※日本工営、メタウォーター、大成建設、日立プラントテクノロジー、荏原エンジニアリング、
(社)日本下水道管渠推進技術協会、神鋼環境ソリューションから説明
z ベトナム国に対するPPP事業運営の提案(JICA 小田島東南アジア第六課長) JICAでは、ハノイを対象に、下水道事業の管理・運営をPPPで行う提案を検討
中。引き続き、具体的なモデルを検討し、提案したい。
z 日本下水道事業団の総合力・技術力(日本下水道事業団 細川新プロジェクト推進課長)
日本下水道事業団は、地方公共団体の下水道事業を総合的にサポート。国内
外からの研修の実績も豊富であり、今後、ベトナム国の下水道事業の発展に貢献
できるものと考えている。
③主なディスカッション
<ベトナム側 ティエン局長>
z特に、都市の浸水対策、下水道事業の持続的な運営・管理等について、関心がある。
zこれらの分野につき、引き続き、日本の支援をお願いしたい。
<日本側 岡久下水道事業課長、浜口下水道河川部長>
z日本では、ハード・ソフト・自助を組み合わせた総合的な浸水対策を展開。
下水道料金についても、地方公共団体の状況に応じ、徴収の努力がなされている。
日本側出席者
岡久下水道事業課長とティエン局長
ベトナム側出席者
4 4).副大臣記者会見 zトップセールスできたと考えているか。(建設工業通信新聞)
→先方からは日本企業を歓迎する主旨の発言があり、民間企業がビジネスを展開
しやすい環境ができたものと考えている。 z政府間の覚書の効果は。特に民間企業にとって。(日本水道新聞社)
→具体的なプロジェクトが出てくれば効果が発現するものと考えている。 zセミナーの開催等にあたり、水道事業との協力は。(日本水道新聞社)
→水道事業とも協力していきたい。(名波国際建設管理官)
z国内の公共事業の展開方針。(日本水道新聞社)
→国土交通省としては 今年度は昨年度比で15 8%削減 これ以上の削減は 地
→国土交通省としては、今年度は昨年度比で15.8%削減。これ以上の削減は、地
方経済に影響することから、来年度は今年度並みの予算を要望しているが、最終
的には政府予算全体の中で決まっていくものと考えている。 5 
Fly UP