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余裕期間を設定する建設工事の取扱いについて

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余裕期間を設定する建設工事の取扱いについて
余裕期間を設定する建設工事の取扱いについて
平成28年3月29日 決裁
1.趣旨
この取扱いは、円滑な工事施工に資するため、受注者が建設資材の調達、労働力確保等を計画的
に行えるよう、実工期の前に余裕期間を設定する建設工事の実施方法を定めるものである。
2.用語の定義
次に掲げた用語の定義は、次に定めるところによる。
余 裕 期 間:
受注者が建設資材の調達や労働力確保等を計画的に行えるようにするため、
発注者が設定する期間で、契約締結日から工事着手日の前日までをいう。
全 体 工 期:
余裕期間と実工期を合わせた期間で、契約書記載の工期をいう。
(契約期間)
実 工 期: 実際に工事を施工するために必要な期間で、準備工と後片付けに要する期間を
含む。
工事着手日: 実工期の始期をいう。
【図1】余裕期間を設定した工事
契
約
締
結
日
発注者が
設定
契
約
工
期
末
工
事
着
手
日
【 実工期 】
【 余裕期間 】
【 全体工期(契約期間) 】
3.対象工事
対象工事は、次の条件をすべて満たすものであること。
(1) 一般競争入札に付され、入札公告で余裕期間があらかじめ設定された工事であること。
(2) 当該年度内での全体工期を確保できる工事であること。ただし、あらかじめ繰越明許費や
債務負担行為が承認されたうえで発注するものは、この限りではない。
4.期間の設定
余裕期間は工事毎に発注者が設定するものとする。なお、余裕期間は、実工期の30%、かつ、
4ヶ月を超えない範囲内で設定する。
1
5.契約上の取扱い
(1) 余裕期間は、契約書に記載する。
(2) 余裕期間の設定に伴う積算上の割増は行わない。
(3) 契約保証に係る期間は、全体工期とする。
(4) 工事請負契約約款の規定にかかわらず、余裕期間中の工事用地等の現場管理は、発注者の
責任において行うこととし、受注者は資材の搬入、仮設物の設置等をすることはできない。
ただし、発注者と受注者との協議の上、工事着手日を変更して、余裕期間内に工事に着手
することができる。この場合、受注者は速やかに関係書類を提出し、現場施工に着手しなけ
ればならない。
なお、発注者が必要と認めた場合には、受注者は速やかに余裕期間を記入した工程表を提
出すること。
(5) 余裕期間中は、現場代理人、主任技術者又は監理技術者(以下「技術者等」という。)の
配置は不要とする。
なお、受注者が、入札参加資格確認申請時(総合評価落札方式においては技術提案書提出
時)に記載した配置予定技術者等又は入札参加資格を満たす同等以上の技術者等を配置でき
ない場合には、発注者は工事請負契約約款の規定に基づき契約を解除し、岐阜市競争入札参
加資格停止措置要領に基づき入札参加資格を停止する。
(6) 低入札価格調査等により、入札公告において示す工事着手日以降に契約締結となった場合
には、余裕期間は適用しない。
(7) 受注者は、受注時のコリンズ登録にあっては、工事着手日の翌日から、土曜日、日曜日、
祝日等を除き、10日以内に行うものとし、技術者等の従事期間は、実工期とする。
【図2】先行する工事と余裕期間を設定した工事との関係
≪先行する工事≫
同じ技術者等Aを配置可能
【実工期】
技術者等Aを専任で配置
【実工期】
【余裕期間】
技術者等の配置を要しない期間
≪余裕期間を設定
した工事≫
契
約
締
結
日
契
約
工
期
末
技術者等Aを配置
工事着手日
契
約
工
期
末
※ 余裕期間の設定により、契約時において技術者等を配置できない場合でも、工事着手日に技術者等の配置が
できる場合は、工事を受注することができる
附則
この取扱いは、平成28年4月1日以降に入札公告を行う案件から適用する。
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