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四季旬報(573 号)
三河湾周辺の自然・・・
平成 27 年 3 月下旬
カラスの弁護人
渥美守久
ソメイヨシノが、各地で開花宣言した。近くの花見を予定した人も多かろう。
だが、週末は雨にたたられ、がっかり。花冷えの寒い日であったり、関東辺りで
は、粉雪が舞うなど、花見頃の不安定な天候に閉口した人も多かろう。
山路では、足元に咲く、春の花々は出そろ
った。ハルノノゲシ、ホトケノザ、ヒメオド
リコソウ、オオイヌノフグリ、ハコベ、スズ
メノカタビラなど。山麓ではガクが花を支えるニホンタンポポが、平地では
ガクが反り返っている西洋タンポポが目立つ。
菜園の春野菜ダイコン、ハクサイ、キャベツも、菜の花盛りである。「ネ
ギボウズ」が、のびやかに目立ってきた。家庭菜園は、小さな畑に好きなものを植えて育てるので、いろいろな
野菜の姿がそこにある。
一方、田んぼは農業の大型化に伴う圃場整備で、水路はコンクリート化した。3月中に耕して田植えを待つの
で、蓮華草が見られなくなった。農業用水は、田畑ごとに「ひねるとジャー方式」となった。したがって、上の
田から水をもらわなくても済む。勝手気ままな連帯感の無い農業である。かつて出かけた、東北の安達太良山山
麓での田植え風景。昔ながらの部落総出の作業であった。子どもや犬も応援団、大はしゃぎしている光景を思い
出す。
春の小川に、メダカやフナ、ドジョウやザリガニを見つけて、わくわくした昭和の時代。
♪「春の小川」・・・春の小川は、さらさらいくよ。岸のすみれや蓮華の花に、姿優しく色美しく、咲けよ、
咲けよと、ささやきながら。
蓮華畑に寝転がってハーモニカを吹いた少年時代が懐かしい。
猫の額ほどの家庭菜園に、ジャガイモが芽をだし、ソラマメの花が咲く。とりあえず、パセリを植えたが、夏
野菜は何を植えようか、憩いの農園で見つける苗を楽しみに、しばらくは様子見だ。
近くの菜園で大麦の穂が急に伸び出した。平成26年度の朝ドラ「マッサン」のテーマソングは「麦の歌」。
国際結婚のマッサンとエリーが織りなす、見事な夫婦愛。久々に楽しんだが、最近ウィスキーは棚の飾りとなっ
てしまっている。健康に良いからと、いつしか焼酎三昧となったからである。
数年前イギリスのスコットランド、エジンバラ城で、ウィスキー博物館に立ち寄った。いろいろなウィスキー
を試飲した。イギリスは常にウィスキーかと思っていたら意外、若者は昼ビールばかり飲んでいる。フランスで
は昼でもワインを飲んでいた。ドイツは圧倒的にビールであった。イギリスはウィスキーと決めつけていた自分
が可笑しくなった。
昭和30年ごろの私の学生時代は、ウィスキーが流行った。マッサンを契機に、ウィスキーを嗜もうと決めた
ところだ。三ヶ根山の山桜がにぎやかな春は、すぐそこまで来ている。
日本タンポポ
西洋タンポポ
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