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自然にチャレンジ! IN 保古の湖

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自然にチャレンジ! IN 保古の湖
平成 21 年度岐阜県教育委員会 ふるさと大好き体験モデル事業委託事業
恵那市立東野小学校5年
自然にチャレンジ!
IN 保古の湖
恵那市立東野小学校 5年生(男11人 女9人)
平成21年6月25日~6月26日(1泊2日)
施設名:国民宿舎恵那山荘(恵那市)
根の上高原保古の湖キャンプ場(恵那市)
活動の概要
保古の湖でのカヌー体験、ツリーロープワーキングや流しそうめん
をメインにして、体全体でふるさと東野の自然を感じ、自ら主体的に
自然に働きかける活動に取り組みました。
ここに力を入れました
・根の上高原ならではのカヌー体験や、ツリーロ
ープワーキング等、自ら自然に働きかける活動を
多く取り入れました。
・当日の活動だけにとどまらない継続的な活動と
なるよう、キャンプでの森林学習を活かして11月
には枝打ち、間伐体験を実施しました。
1日目
日程表
天気:晴れ
野外炊事の様子
テント設営とロープワーク
自然の中で生活する心構えを持つとともに、今後の活動に必要なロープの結び方を
学ぶことを目的として、休憩用テントの設営とロープの結び方の講習を行いました。
当初テント泊を予定していましたが、近隣で熊の出没情報が寄せられるようになった
ため、検討を重ねた結果、安全面を優先し、休憩用としました。
テントの中で過ごすことで、心地よさ(芝や土の暖かみ)や、自然に包み込まれている
感覚を体感できました。
指導場所
恵那山荘グラウンドゴルフ場
指導体制(人数)
教職員(4) 、施設関係者(1)、野外活動指導者(2)
カヌー体験
普段の学校生活では味わえない体験をし、困難を克服する心を養うため、1人用カヌ
ーや2人用カヤックの操作体験をしました。
最初は、おそるおそるパドルの操作をしていた子どもたちも、だんだん慣れてきて、ス
ムーズな操作になり、自力で操作できるようになった充実感・満足感を味わうことがで
きました。
安全対策として、指導者の先生のカヌー2艘、モーターボート1艘、学校職員のカヌー
2艘で、役割を決め、子どもたちを見守りました。
活動場所
保古の湖
指導体制(人数)
教職員(5) 、施設関係者(1)、野外活動指導者(2)
野外炊事(森林学習とキャンプファイヤー準備含む)
昨年自分たちで収穫した米を焼きおにぎりにし、今年収穫した野菜をダッチオーブン
(主にキャンプやレジャーなどで用いられる調理器具の一種)で料理しました。自分たち
で収獲した食材を飯ごうやダッチオーブンなどの新しい調理法で調理することで、自分
たちで作ったという満足感を味わうとともに、食に対する感謝の気持ちを養うことができ
ました。
夕食後は実際の樹木を見ながら、東野生産森林組合の方から枝打ちについての知
識を学びました。
調理器具の購入、食材の管理、火・刃物類の使い方、後片付けなどに配慮しました。
ダッチオーブンは調理に時間がかかるので、時間配分や役割分担に工夫が必要で
す。
活動場所
恵那山荘野外炊事場
指導体制
教職員(5)、施設関係者(1)、野外活動・炊事指導者(3)
キャンプファイヤーと星空講習会
キャンプファイヤーと天体望遠鏡を使った星座観察を行いました。
キャンプファイヤーでは、闇を照らす神秘的な炎を囲むことで宇宙の神秘を感じ取っ
たり、レクリエーションを通じて仲間意識を高めたりすることができました。星空講習会
では、高原ならではの澄んだ空気の中で星座を観察することができました。
安全のために、ファイヤーキーパーを設置しました。
本年度は晴天のため、星を観察することができましたが、曇天・雨天時の星座講習の
あり方については今後検討が必要です。
活動場所
恵那山荘グラウンドゴルフ場
指導体制(人数)
l教職員(6)、施設関係者(1)、野外活動・炊事指導者(3)
2日目
日程表
天気 晴れ
ツリーロープワーキングの様子
ツリーロープワーキング
仲間同士で知恵を出し合い、自然に働きかけ、自然のありがたさや大切さを学ぶこと
を目標として、ツリーロープワーキングに取り組みました。ロープとネットを樹木間に結ん
で、「ハンモック」「ブランコ」「ロープ渡り」などを作り、みんなで楽しみました。
前日の森林組合の方のお話により、子どもたちは森の大切さを感じたのか、できるだ
け樹木を傷つけないように気をつける姿が見られました。
安全対策として、ヘルメットを着用させたり、高所作業の際には大人が補助をするなど
の対応を行いました。
使用するロープの種類や、指導者の確保など安全面には十分に配慮しました。
活動場所
根の上高原保古の湖キャンプ場Aサイト
指導体制
教職員(4)、施設関係者(2)、野外活動指導者(2)
野外炊事(流しそうめん道具づくりから)
水路から自分たちで準備をして、流しそうめんを味わいました。水路となる竹は、キャン
プの前に、授業で竹を割り、節をくりぬき、よく磨いておきました。当日は、竹を立てかけ
る土台などを高低差を考えながら、組み立てました。自分たちで準備した水路を流れる
そうめんを見た子どもたちは、とても満足そうでした。
竹の衛生面、のこぎり等の使い方、後片付けなどに配慮しました。
活動場所
根の上高原保古の湖キャンプ場Aサイト
指導体制
教職員(4)、施設関係者(2)、野外活動指導者(2)
森林学習(間伐・植樹の話)
秋に予定している枝打ち・間伐体験(11月25日実施)、卒業時の記念植樹に向けて、
事前に東野生産森林組合の方に話を聞き、ふるさとの山がどのように守られているかを
学びました。
また、枝打ちや間伐をすることは樹木の生長を助けるだけでなく、保水力を高めること
にもつながることを理解しました。
活動場所
根の上高原東野生産森林組合管理地
指導体制
教職員(4)、施設関係者(1)、野外活動指導者・森林組合関係者(3)
活動の成果
・事前の指導、当日、事後の指導の流れを大切にすることで、点の活動ではなく、線の活動、面の活動へつなげることができまし
た。具体的には、事前指導として、総合的な学習の時間等を利用してツリーロープワーキングで使うネットの強度確認を行った
り、流しそうめんの竹割りを行いました。事前指導により、活動に先立って児童に情報を与えることで、本活動への児童の期待感
を高める効果もありました。事後の指導としては、11月に「キャンプの森林学習を活かす枝打ち・間伐体験」を実施しました。ま
た、6年生の3月には、根の上高原での卒業記念植樹を予定するなど、今後もキャンプの活動成果を活かした学習を展開してい
くつもりです。
今後の課題
・施設定員が尐ないため、大規模校が利用するためには、学年を複数のグループに分け、日程をずらして実施するなど工夫が
必要です。
・自然の中に入って活動することで、ダイナミックな活動ができますが、安全管理などの面で十分に配慮が必要です。
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