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パルコグループ グループの事業概況 テナントと一体となって
グループの事業概況 テナントと一体となって、お客さまに楽しんでいただける商業空間の創造 とグループ内のシナジーの最大化を目指します。 パルコグループの事業は、 商業施設 「PARCO」 を運営する 「ショッピングセンター事業」 を中心に、 個性あふれる 専門店を自ら運営する 「専門店事業」 、 内装やビルの管理を行う 「総合空間事業」 、 そして蓄積したノウハウのITに よる活用事業およびホテルの運営事業を行っている 「その他の事業」 の4事業から構成されています。4つの事業 で培ったトータルプロデューシング力を活かし、 パルコグループ内のシナジーの最大化を目指すとともに、 グルー プ以外の市場に向けても力を発揮できる体制を構築し、 その拡大に注力しています。 パルコグループでは、 2005年度より2009年度を最終年度とする中期経営5ヵ年計画を推進中です。2005年度 「商業施設運営力と開発力の強化」 「新規ビジネスの育成と挑戦」 「周辺ビジネスの深耕拡大」 の三つ は1年目として のテーマを掲げ取り組みを進めてきました。 今後もグループ一丸となって目標達成に向けて邁進していきます。 なお、 2005年10月に土地開発のイメージの濃い「ディベロッパー事業」の名称を、より事業内容に近い「ショッ ピングセンター事業」 に変更しました。 パルコグループ ショッピングセンター事業 「PARCO」の開発、経営、管理、運営 総合空間事業 その他の事業 商業施設の設備、内装工事、 IT を活用した顧客 ビルメンテナンス コミュニケーション サービスの展開、 ホテルの運営 専門店事業 商業施設への雑貨、 食品の各専門店の出店 16 PARCO 会社案内 06 グループの事業概況 当期セグメント別売上高の構成比 ショッピングセンター事業 85.8% 当期セグメント別営業利益の構成比 ショッピングセンター事業 88.1% 総合空間事業 7.7% 専門店事業 5.3% 専門店事業 5.6% 総合空間事業 4.7% その他の事業 0.9% その他の事業 1.9% ショッピングセンター事業 株式会社パルコ PARCO (Singapore) Pte Ltd Straits Parco Retail Management Pte Ltd 専門店事業 株式会社ヌーヴ・エイ 株式会社パームガーデン 総合空間事業 株式会社パルコスペースシステムズ その他の事業 株式会社パルコ・シティ 株式会社ホテルニュークレストン 株式会社パルコが担うショッピングセンター事業は、パルコグループ最大の基幹事業です。株式会社 パルコは、商業施設におけるトータルプロデューシング力を強みとし、全国で「PARCO」を開発・運営。 「ストアbyストア」の方針に基づく積極的な改装や集客力の向上を目的とした大型営業企画の展開な どを通じて店舗の競争力の強化を図っています。また、政令指定都市を中心とした新規物件の開発、ア ライアンスやM&A、居抜き物件の獲得などによる新業態開発、プロパティマネジメント(PM)事業の 推進など、長年の都市型商業開発の経験を活かした新たな収益事業の創出を積極的に推進しています。 専門店事業は、顧客のライフスタイル支援をコンセプトに、ファッションパーツのセレクトショップ 5業態の運営を行う株式会社ヌーヴ・エイ、食品を扱う専門店を運営する株式会社パームガーデンの 2社で構成されています。事業全体として一層の経営の効率化、事業基盤の強化を図っています。株式 会社ヌーヴ・エイについては、スクラップ&ビルドによる店舗数の拡大や既存店の改装を通じ、専門 店としての魅力向上を追求。都心のみならず郊外商圏も視野に「PARCO」外への出店を積極的に推進 し、各専門店単独での収益拡大を目指しています。 総合空間事業は、株式会社パルコスペースシステムズ(PSS)が担っています。PSSは、商業空間の 企画・デザインから内装工事の設計、施工までを実施する 「スペースプロダクト事業」 とビル環境を快適 に維持するための保守・清掃・警備業務を受託する「ビルマネジメント事業」を中核に、商業施設の 開発・運営における多彩な事業を展開。 「 PARCO」における空間デザイン、施設管理を通じて培った 専門的かつ総合的なノウハウ・知見を活かして、 「PARCO」外の商業施設への新規開拓を進めるほか、 市場変化を見据えた24時間コールセンター事業等、新規事業の開発を積極的に進めています。 その他の事業は、 株式会社パルコ・シティがWebを活用した情報サービスを提供する事業、 株式会社ホテ ルニュークレストンがホテルの運営事業を展開。 株式会社パルコ・シティは、小売業ならではのマーケ ティングノウハウとITノウハウを融合したサービスを通じ、 「PARCO」の対顧客コミュニケーション 機能の深化を図るとともに、 「PARCO」外からの受注を拡大しています。また、株式会社ホテルニュー クレストンにおいては、4軒のホテルを運営しています。 ※当連結会計年度より「ディベロッパー事業」を「ショッピングセンター事業」に名称を変更しています。 ※各セグメント別売上高は営業収入を含みます。 ※各セグメント別売上高・営業利益はセグメント間取引を含みます。 PARCO 会社案内 06 17 グループの事業概況 ショッピングセンター事業 各店舗の運営、 新店舗開発、 外部商業施設の業務受託などを株 ショッピングセンター事業では、 全国の 「PARCO」 式会社パルコが担当し、グループの中核を担っています。株式会社パルコ内には、各執行役が率いる7つの局− 店舗統括局、 宣伝局、 エンタテインメント事業局、 店舗開発局、 プロパティマネジメント局、 財務統括局、 人材統括 局−があり、 各局が連携し、 中期経営5ヵ年計画を推進するための強力な業務執行体制の確立を目指しています。 (Singapore) (パルコシンガポール また、 海外においてはPARCO Pte Ltd 社) が、 シンガポールを拠点に海外ビジネスの積極的な展開を図っています。 売上高/営業利益 株式会社パルコについては、 2005年度、新しいファッション提案を行う改 0 装を積極的に推進するとともに、 集客力の向上および顧客獲得に向けた大型 100,000 200,000 2003年度 営業企画などを展開しました。その結果、2005 年度の実績は、売上高が 238,410 7,257 2004年度 (前年同期比102.7%) 、 営業利益が77億49百万円 (前年 2,448億84百万円 244,884 7,749 2005年度 となり、 売り上げ、 利益ともに前年同期を上回りました。 同期比106.8%) 0 2006年度は、中期経営5ヵ年計画の2年目として、最終年度の目標達成に 300,000 (百万円) 244,348 7,739 3,000 6,000 9,000 (百万円) ■ 売上高 ■ 営業利益 向けた計画の具体化とそれに基づいた事業展開を推進していきます。 宣伝販促活動 ショッピングセンター事業 PARCO 株式会社パルコ 宣伝局 既存店 PARCO の テナント •••• 運営 店舗統括局 テナント 店舗開発局 御来店 テナント イコール パートナー 主義 PARCOの開発 接客・販売 新店 プロパティマネジメント局 ノウハウの活用 PM事業(外部商業施設の運営受託) パルコシンガポール社 海外案件 店舗統括局 店舗統括局は、 「ストア by ストア政策」 「 、戦略的店舗グルーピング政策」 に基づいて、 全国で展開している 「PARCO」 の既存店舗の運営にかかわる業務全般をあらゆる面からサポートしています。 既存店舗サポートのため3担当を設置 「PARCO」 店舗運営担当 店舗統括局では、 新規テナント開発、 テナントとの新規 パルコでは、テナント企業とともに成長を目指す「イ 事業開発、 マーケティング、 各店舗政策、 改装プランニ コールパートナー主義」 を店舗活動の基本としており、 ングといった業務を行うとともに、 株式会社パルコス そのリレーションの維持・発展を推進しているのが 「店 ペースシステムズが担当する店舗の安全管理業務の統 舗運営担当」 です。 約800法人、 2,600テナントで構成さ 括もしています。 れる「パルコ会」 の事務局機能として 「パルコ会定時総 これらの業務を着実に遂行し、 商業施設運営力の強化、 会」 を運営するほか、テナント研修会の開催による実 効率化を推進していくため、 店舗統括局には、 「店舗運 践的なノウハウの共有や啓蒙、中堅オーナー対象の 営担当」 「営業開発担当」 「営業政策担当」 の3担当が設置 (パルコディレクターズクラブ) 」 を主催し最新の 「PDC されています。 トレンドや新しい発想に触れる機会づくり、 等を実施し ています。 また、 新規物件の開店支援業務にも注力して います。 18 PARCO 会社案内 06 お客さま グループの事業概況 営業開発担当 「営業開発担当」 では、 「戦略的店舗グルーピング政策」 に 基づき、 テナント企業と各店舗の有機的運動を促進する る季節関連、 イベント関連の催事を企画・立案し、 各店 と連動した運営を行うことによって集客力の向上や、 新しいショップ企画の検証に努めています。 ためのテナント政策とテナント開発の活動および催事 店舗内で 運営を行っています。 具体的には、 「PARCO」 営業政策担当 の新コンセプトショップの立ち上げ、 複合型ショップの 「営業政策担当」では、全国の「PARCO」の店舗運営に 提案、 成長ショップの複数出店等を推進。 また、 パルコ おいて、 「戦略的店舗グルーピング政策」 によって分け ファンづくりのために営業企画を通しテナント企業と られたそれぞれのグループの特性に合わせた店舗オペ 連携、 全店規模でのテナントとパルコ共同での限定商品 レーションの政策化・展開に、 社内各部門と連携し やオリジナルキャンペーンの展開を行っています。 テナ 取り組んでいます。 消費者視点に立ち、 当社として ントの政策とパルコの政策を融合させ、 付加価値を一段 取り組みの薄い業種・業態の研究とそれらを活用 と高めることによって、 テナント企業とパルコの中長期 したオペレーション手法の検討、 駐車場など店舗の 的な成長戦略を、 より円滑に実効的に進めていきます。 付帯設備の活用策の立案等、新たな店舗オペレー また、 催事運営については、 消費モチベーションを高め ション手法の開発・検証・立案を進めています。 2006年パルコ会定時総会 宣伝局 宣伝局では、 「PARCO」 とお客さまとのソフトの部分での接点を担い、 話題性を獲得して店舗への来店客数を拡 に対するマーケットの 大できるよう宣伝・プロモーションを行っています。 「宣伝局」 の最大の目標は 「PARCO」 支持を総合的に高めることにあります。 のプロモーションを強力に推進 「PARCO」 クオリティの監理も行い、高品質で 宣伝局は、 「新しいお客さまへのアプローチ」 と 「パルコ 差別性の高い広告制作物やプロモー 営業企画の立 ファンの拡大」 を2大テーマとして掲げ、 ション企画の実施・供給によって、 案から宣伝プロモーションの実施までの業務を統一 PARCOブランドの価値向上に取り 的かつ迅速に実施するため「宣伝担当」 「 営業企画担 組んでいます。 両担当が連動して業務を進めてい 当」 の2担当を持ち、 ます。 これにより、 売り上げ・来店客数アップ実現を目 営業企画担当 標とする「PARCO」各店舗の営業企画、宣伝計画の立 「営業企画担当」 では、 既存店舗全店での年間宣伝・プロ 案・実行をトータルでバックアップできる体制を整え モーション政策の立案・実行業務を担っています。具体 ています。 的には、共通営業企画の立案や店舗ごとの販売計画立 左:2005秋キャンペーン 「PARCO SAYS,」 右:2006冬 「PARCO グランバザール」 案支援を行うとともに、 2006年3月にデザイン、呼称を 宣伝担当 一新したハウスカード「PARCOカード」の運用を中心 「宣伝担当」 では、 「新しいお客さまへのアプローチ」 と 「パ (カスタマー・リレーションシップ・マ とする CRM ルコファンの拡大」 を実現するために、 店舗への動員を目 ネジメント) を担当し、 顧客ニーズに対応したプロ 標とする宣伝プロモーションコンテンツを企画・制作し、 モーション政策を推進します。 店舗をバックアップしています。 具体的には、 広告キャン また、 全店共通の企画を展開する一方で、 「戦略的店 ペーンプランや展覧会などのカルチャー企画・動員企画 舗グルーピング政策」 の下、 マーケット特性に合致し の企画制作、 他企業とのコラボレーション企画の立案な たより効果的で効率的な運営手法を個別に採用し、 どを担当しています。また、 「宣伝担当」では制作物の 店舗のストアブランドの強化を図っています。 PARCO 会社案内 06 〈PARCOカード〉 19 グループの事業概況 ショッピングセンター事業 エンタテインメント事業局 エンタテインメント事業局では、劇場、 音楽、 映像、 出版での多方面で斬新な活動を通してパルコの企業ブランド と集客力の向上を図るなど、 付加価値的・販売促進的価値を持つと同時に、 収益事業として安定した事業基盤の構 築に努めています。 物販機能とエンタテインメント機能とのシナジー 「PARCO」の上層階に位置するホールや劇場、映画館 ライブ、 トークショー、 サイン会などを実施して来店モ で各種エンタテインメントを開催することで、 終演後 チベーションのアップや来店者へのアミューズメント に施設内で食事やショッピングで過ごされるなどの の提供として、 物販との連動や顧客満足の向上に活用 シャワー効果が期待できるなど、 同施設内での物販と しています。 エンタテインメントの両機能を有することで大きなシ 「ル テアトル銀座」 の運営の また、 2007年度からの劇場 ナジーが発揮されています。各種企画への招待や、チ ほかの上演作品のDVD化、 映画制 開始、 「PARCO劇場」 ケットの半券によるレストランの優待、 お買い上げの 作への出資、 バンド・マネジメント、 書籍の刊行などに お客さまに対する企画関連グッズのプレゼントによる より、 コンテンツビジネスの拡大を積極的に進めるこ 連 携 な ど を 実 施 し て 、集 客 に つ な げ て い ま す 。 の店頭、 店内においては、 企画出演者による 「PARCO」 とによって、 中期経営5ヵ年計画の目標達成に向け取り 組んでいます。 2005 年度の主な企画 劇場 「PARCO劇場」 を活用しながら多様なコンテンツのプロデュース、 DVD化の促進などにより、演劇ビジネスの発展拡大 に取り組んでいます。 「PARCO劇場」公演 「志の輔らくご」 劇場での1 ヵ月公演の成功 が話題に。 「ラストショウ」 今注目の演出家、長塚圭史 作・演出作。 読売演劇大賞優秀作品賞 受賞。 「ル テアトル銀座」公演 「黒蜥蜴」 美輪明宏主演・演出で2003 年に続き再演された三島由 紀夫の名作。 共演・高嶋政宏。 <劇場 「ル テアトル銀座」 の運営を開始> 劇場 「ル テアトル銀座」 の 2007年3月から、 運営を東京テアトル株式会社から当社に 移管することになりました。これにより、 「PARCO 劇場」と合わせて二つの劇場を 運営することになります。 規模やマーケッ ト特性の異なる劇場での公演ノウハウを 蓄積し、今後の地方公演に活かし、また、 DVDなど二次利用のバラエティの向上に つなげるなど、 その存在を十二分に活用し ていく方針です。 「12人の優しい日本人」 三谷幸喜作・演出。 「もし日本 に陪審制度があったなら」 と いう本作が豪華キャストで 再演。 裁判員制度の導入を控 え、 社会的な話題に。 20 PARCO 会社案内 06 グループの事業概況 音楽 「CLUB QUATTRO」でのライブ 東京、 名古屋、 大阪、広島の4店舗でチェーン・オペレーションを展開するライブハウス「CLUB QUATTRO」 では、 国内 外を問わず新進のバンドや先鋭的な活動を行うアーティストを招聘しています。 「TRISTAN PRETTYMAN」 サーフ・ロック・シーンから 颯爽と登場したカリフォル ニアのディーバ。 「SEU JORGE」 ブラジル音楽界の新しき スター。 「BLOC PARTY」 黒人のフロントマンを白人 3 人が固める編成の英国バ ンド。ニューウェイブの影 響色濃いロック。 「矢沢永吉」3Days 公演 日本のロックを代表する 重鎮。 マネジメント 専属バンド「モーサム・トーンベンダー」 「アナログフィッシュ」の CD制作からコンサート・ツアーの企画運営までを 行うなど、若手アーティストのマネジメントやライセンス・ビジネスなどにも注力しています。 映像 「シネクイント」 は単独ロードショー館として、 常に魅力ある作品を提供しています。 また、 「チケットリターンシステム」 など、 他の映画館とは一味異なるサービスで、 マーケットにおける独自のポジションを確立しています。 また、 「PARCO」 各店とも連動する形で映画出資にも取り組んでいます。 「タナカヒロシのすべて」 「日本一不器用な男の ちょっとだけいい話」 「メタリカ:真実の瞬間」 音楽映画の枠を超えた感動 のヒューマンドキュメンタリー 「カスタムメイド10.30」 パルコのキャンペーンにも 起用された木村カエラ初主 演作品。 「マシニスト」 1年間365日眠っていない男 の未体験ショックムービー。 出版 パルコ出版では、 芸術書、 文芸書、 実用書を中心とした書籍、 オリジナルのカレンダーなど多様な出版活動を展開 しています。 「孤独のチカラ」齋藤孝著 <孤独>をポジティブに変 換する発想法から、 実践的な 数々の孤独の技法を紹介。 恋する二人の恋愛日記 「ラヴァーズ・ダイアリー」 10万部を突破するロングセ ラー、書き込み式恋愛日記 「ラブ・ダイアリー」 の続編。 「鈍獣」宮藤官九郎著 2004年夏に「PARCO劇場」 で上演され、大好評を博し た舞台の戯曲集で第 4 9 回 岸田國士戯曲賞受賞作。 PARCO 会社案内 06 「御教訓カレンダー」 2006年度版で31年目を迎 える人気作。 21 グループの事業概況 ショッピングセンター事業 店舗開発局 店舗開発局では、 「PARCO」 の新店開発における案件情報の収集からオープンまでを担当し、立地条件や環境に 応じたきめ細かなストアプランニングを行っています。 出店が決定した案件には準備室等を設置して開店までの 業務を推進していきます。 型新店舗の開発をトータルに推進 「PARCO」 店舗開発局の主要業務は「PARCO」の新店開発です。 「店舗開発担当」 「ストアプランニング担当」 「建築企画 建築企画担当 新店開発において、 「魅力ある商業空間」 をつくるため、 建築・設備・環境デザインについてのトータルな提案を 各専門分野での検証結果に基 担当」 の3担当体制の下、 行うとともに、 既存店舗において、 安全で快適な施設環 づ く 計 画 案 を 総 合 的・有 機 的 に 構 築 し 、新 し い 境を提供するためのさまざまな業務を実施しています。 をつくり上げていきます。 「PARCO」 2007年の静岡・浦 和、 2008年の仙台の3店舗の開店を控え、全社およびグ 準備室およびプロジェクト担当 ループ各社と連携して業務を推進する軸となる準備室 局内には、 静岡・浦和・仙台の3店舗の準備室/プロジェ 等をそれぞれ局内に設置し、体制を強化し業務にあ クトがあり、2007∼8 年の開店に向けて、それぞれの たっています。 マーケットと施設特性、 ストアコンセプトに応じた魅 また、 これに続く新店開発としては、 当社中期経営5ヵ年 力的な店舗をつくるための業務を推進しています。 計画における「政令指定都市を中心としたPARCOの 静岡店は、 街中にある既存商業施設の撤退を受け、 当社 出店開発」 の方針の下、 情報収集と案件検討を引き続き としては短期間にあたる約1年の作業期間でまったく 強化しています。 新たな商業施設として開店させるものです。 また、 浦和 店は、 当社最大級の店舗であり、 かつ上層階の公益施設 店舗開発担当 の新店開発において重要なスタートとなる 「PARCO」 との複合ビルとなる、 パルコとしては新しいタイプの新 店開発となります。 仙台店も、 東北エリアの最大拠点都 案件情報の収集と関係者折衝を行っています。 市である仙台市の駅前への、 本格的なオフィスとの複合 関係先は物件のオーナー様にとどまらず、行政官庁・ ビルとしての開発になります。 いずれも政令指定都市へ 金融機関・建設業界・地元の皆様など多岐にわたって の出店であるにとどまらず、 従来型の取り組みとは異な おり、エリア担当制をとりつつ現地開発ワークの深 る特色が付加された新店開発となっています。 耕を図っています。 ストアプランニング担当 上から「静岡PARCO」 「浦和 「 仙台 P A R C O 」 PARCO」 (いずれも仮称)。 現時点での完成予想図のた めデザインは変更になる可 能性もあります。 マーケット調査およびビルプランニング、 ならびにその 事業展開等の総合的な検証により、 「街に最もふさわしい 商業施設」 と 「競争力を発揮し続ける仕組み」 を社内外に 提案しています。 また、 開発実績と開業後の運営実績とから築いたノウハ ウを活かし、 商業施設の開発や運営、 リニューアル等に関 するコンサルティング業務や、 商業施設の市場価値に関 する調査やデューデリジェンスの支援も行っています。 このほか、 定点観測によるストリートマーケティング (約50万 のパイオニアとして月間250万ページビュー 「Webア ユニークホスト) を超える人気Webマガジン クロス」 の運営、 クライアントからの個別調査案件の受 託、 既存店舗のマーケティング支援など新規事業につ ながる多様なプロジェクトを推進しています。 22 パルコ シンガポール 成長する海外市場におけるビジネスの拡大 PARCO(Singapore)Pte Ltd(パルコシンガポール社)は、シンガポールを拠点に海外ビジネスの積極 的な展開を図っています。 国内外で長年培ったショッピングセンター開発・運営ノウハウを成長の著しいアジア各国に提供するこ とを主要業務としながら、 グローバル化が進むアジア地域において日本と各国がさまざまな分野で交流 が図れるような架け橋的な役割も目指しています。 2006年にシンガポー 具体的なビジネス展開としては、 ル国内で現地大手企業 「ファーイーストオーガナイゼー ション」 ( 以下FEO )と2006 年末開業の大型商業施設 の運営受託契約を締結いたしました。 今後 「CENTRAL」 FEOとの事業拡大を目指しています。 また、 東アジア地域においては、 北京のメインストリー ト王府井に開業予定の大型商業施設に関するコンサル ティング業務を受託しました。 今後、 さまざまな開発物件が多数予定されているアジア地 域において、 パルコのブランド力を活かしながらショッピ 「CENTRAL」 ングセンターの開発・運営事業を拡大する計画です。 完成予想イメージ PARCO 会社案内 06 グループの事業概況 プロパティマネジメント局 パルコがショッピングセンター事業で培ってきたノウハウを活用した 「プロパティマネ ジメント事業」 を拡大することによって、 商業施設のバリューアップの要望に応えると ともに、 既存ビジネスとの相乗効果の最大化を目指しています。 パルコの店舗運営経験をPM事業に活かすとともに新 プロパティマネジメント担当 規事業開発を積極化 PM業務受託第一号物件である「アリオ川口ショッピ 不動産の金融ビジネス化の流れが本格化する中、 不動 アリオモールのプ ングセンター」 が2005年秋に開業、 産の所有と運営の分離が進んでおり、 施設オーナーに ロパティマネジャーとして活動しています。 引き続き 代わって運営を引き受けるプロパティマネジメント 2007年春開業予定の「港北ニュータウン・センター北 の重要性が増大しています。 特に商業施設のPM (PM) SC(仮称)」の開業前支援業務を推進。今後も店舗プラ は、 集客力の維持・向上のための高度な運営管理能力が ンニング、 テナントリーシングからオープン後の運営 不可欠です。 パルコグループでは、 蓄積してきたノウハ 計画立案、 テナントマネジメント、 販売促進などのPM ウを強みに商業施設の収益力の向上、 コスト最適化を 業務を受託していきます。 港北ニュータウン・センター 北SC (仮称)/完成予想図 図り、PARCOブランドにとらわれない事業開発に取 り組むとともに幅広い開発企画マーケットに挑戦して 新規事業担当 いくため、 「新規事業担当」 を新設、 従来の 「プロパティ 「港北ニュータウン・センター北 SC(仮称)」の開業 マネジメント担当」 との2担当制に拡充しています。 後のアセットマネジメント( AM )業務を受託する新 会社(株)ジャパン・リテール・アドバイザーズを合 弁で設立、今後はAM 業務に加え、不動産流動化ビジ ネスなどへも挑戦していきます。 財務統括局 戦略的な財務政策の展開と情報インフラ整備を担う 財務統括局では、 「経理・財務担当」 と 「事務・システム担 コグループの企業価値の最大化に貢献しています。 当」 の2担当制でパルコおよびパルコグループの連結経 また、 「事務・システム担当」 は、 グループの全社各部門と 営を支える多彩な活動を行っています。 密接に連携しながら、 出納業務、 経理業務の統括・サポー 「経理・財務担当」は、透明性の高い経営状況の適正開 ト、 システムの開発運用管理を行い、 それぞれの部門の 示、 資産の有効活用、 積極的な投資活動を通じて、 パル 円滑な業務遂行をサポートする役割を担っています。 人材統括局 社員のモチベーション向上に取り組む 人材統括局では 「人事担当」 「 、総務・秘書担当」 「法務・ 、 「総務・秘書担当」 は、 グループが一体となって働ける事 公平・平等な 「業務および人材マ 管財担当」 の3担当が、 務所の環境づくりとリスクマネジメント、 資本・株式・ ネジメント」 の実行によって、 ストレスのない会社運営 株主政策の強化などに取り組んでいます。 を実現し、 経営理念と中期経営5ヵ年計画達成の原動力 となることを目指しています。 「人事担当」 では社員が最大限に能力を発揮できる人事 「法務・管財担当」 では、 コンプライアンス機能の強化、 管 財業務における地権者とのイコールパートナーシップ の構築、 積極的な法務業務の推進などを進めています。 制度の設計と次世代の人材育成に向けた採用・教育に 注力しています。 PARCO 会社案内 06 23 グループの事業概況 店舗紹介 名古屋 PARCO 売り上げ、 規模ともにパルコ最大の店舗、 名古屋PARCO。 これからもパルコ全体を牽引する機動力を備えた店舗であり続ける。 「名古屋PARCO」 は350店舗もの多彩なショップに加え、 映画館、 フィットネスクラブ、 ホテル、 ライブハウスやクッ キングスクールまでを取り揃えた、 ライフスタイル提案型の店舗です。 名古屋は以前から百貨店の多いマーケットですが、 2005年3月には専門店業態の大型店がオープンし、 さらに競合が 激しくなっており、 消費者の意識にも変化がおきてきました。 そのようなマーケットの中、 「名古屋PARCO」 は、 2002 年度から新たな店舗改革をスタートさせ、 パルコ独自の視点でマーチャンダイジング力と販売力のある専門店を リーシングし、 オリジナリティのある営業企画の継続展開により、 直近5年間の売り上げは毎年前年を上回る好業績 となっています。 今後も、 アイテムや性別にとらわれないクロス型セレクトショップや 「名古屋PARCO」 の特徴のひとつであるメン ズフロアのリニューアルを通してファッションの強化を図り、 また、 都市型ライフスタイルを支援する雑貨・サービ ス・食の分野の提案力も向上させることにより、 百貨店などの競合店とは違った独自の店舗づくりを推し進めてい きます。 一方で、 消費者・テナントの方々に向けたCS活動を実行し、 顧客の支持の獲得も目指します。 1989年開店当時、 栄の街の買いまわりは地下街の利用が多くを占めましたが、 「名古屋PARCO」 の成長とともに、 今 では路面を楽しんで歩く人々が増えてきています。 「名古屋PARCO」 は、 名古屋マーケットの変化に対応して、 消費 者のライフスタイルに貢献し続ける新しい意味でのファッションビルとして、 エリア随一のポジションをさらに強 固にしていきたいと考えています。 1 2 3 4 5 1. 執行役名古屋PARCO店長 阿部 正明 2.「ABCクッキングスタジオ」 3.「ロイヤルフラッシュ」 4.「ラブガールズマーケット」 5.「ダブルスタンダード クロージング」 24 PARCO 会社案内 06 グループの事業概況 池袋 PARCO 1 2 3 4 オープン以来初の大規模改装により売場を刷新した池袋PARCO。 今後もパルコファンを魅了する安全で快適な商業施設の構築を目指す。 「池袋PARCO」は、2005年秋、本館1Fでオープン以来となる大規模な改装を行い、 エントランスのグレード感アップと、 グランドフロアにふさわしいショップ構成で 駅コンコースでの存在感をアピールし、 大幅な集客力の拡大につなげることができ ました。 また、 池袋エリア初出店となる 「エディフィス」 や 「オデット エ オディール」 など、 トライアル的な新店も導入し、 テナントと共同で 「池袋PARCO」 の新たな成長ストーリーの構築に取り組 1.「本館1F全体ゾーン」 んでいます。 2.「エディフィス」 池袋は、 ターミナル間競争の激化、埼玉エリアの大型SC開発の進行など、 競合が広い範囲にわたるマーケット 3.「エディション」 4.「オデット エ オディール」 です。 それらの競合に対して 「池袋PARCO」 は、 オープン以来培ってきた都市型ファッションビルとしての情報 発信性をさらに強化し、 競争に打ち勝っていける環境づくりと新陳代謝を推進していきます。 渋谷 PARCO 1 2 3 4 ファッションとカルチャー、エンタテインメント施設が融合する 渋谷 PARCO 。 その多様性を活かし都市型商業施設としてブラッシュアップを続ける。 日本有数のファッション集積エリアに位置する 「渋谷PARCO」 は、 トレンドを捉えた 最先端のクリエイターからインポート、 カジュアルまで幅広い高感度ファッション を提供するテナントと、劇場、ライブハウス、映画館、ミュージアムなどのカル チャー・エンタテインメント施設が一体化した他に類を見ない都市型の複合商業施設で、 その多様性を最大限活 1.「アナザーエディション」 用して、 百貨店・駅ビルとは異なる独自の専門店ビルとしての進化を目指しています。 2.「アンド エー アクセソ 2005年は、 団塊ジュニアの下の層にあたり現在のメインターゲットである “アラウンドサーティー” の女性顧客 に向けてハイクラスなファッションを揃えたレディスゾーンの形成、 大人のメンズファッションを提案するメ ンズゾーンの改装などを実施し、 マーケット内での 「高感度で鮮度の高いMDを発信し続けるビル」 としてポジ ワール」 3.「グレース コンチネンタル」 4.「ゴールディ アッシュ・ ペー・フランス」 ションをさらに高めています。 PARCO 会社案内 06 25 グループの事業概況 専門店事業 専門店事業では、 セレクト感の高いファッションパーツを扱うさまざまな専門店と食料品販売店を展開してお り、 それぞれの事業を株式会社ヌーヴ・エイと株式会社パームガーデンが担当しています。 株式会社ヌーヴ・エイ では、 2005年度は新規出店8店舗、撤退4店舗とスクラップ&ビルドを実施し、店舗数を96店舗に拡大すると 全業態において売り上げが好調に推移し、 売上高も ともに、 既存5店舗の改装による既存店強化を行った結果、 前年同期比111.6%と伸長しました。 その結果、専門店事業全体の売上高は、159 億 46 百万円(前年同期比 売上高/営業利益 104.1% )、営業利益が 4 億 66 百万円(前年同期比 168.4% )となりま した。 0 10,000 20,000 30,000 40,000 2003年度 2006年度も、株式会社ヌーヴ・エイは「PARCO」店舗の内外で積極的な出 15,320 277 2004年度 店を継続し、 収益拡大を目指しています。 15,946 2005年度 466 0 150 300 450 600 ■ 売上高 ■ 営業利益 ファッションパーツで、 顧客のライフスタイルを支援 リー事業部」 は圧倒的なアイテム数を誇る化粧品・化粧 株式会社ヌーヴ・エイは、 パルコの中期経営5ヵ年計画 「アンナベール部」 はレディス 雑貨の専門店を23店舗、 における推進テーマのひとつである「周辺ビジネスの 服飾雑貨のセレクトショップを7店舗それぞれ展開し 内店 深耕拡大」 を担うグループ企業として、 「PARCO」 ています(店舗数は2006年6月1日現在)。 舗の成長と「PARCO」外への積極出店によって、自ら また、 独自の出店案件評価ツールに基づいた出店基準 の成長と安定を図るとともに、 パルコグループの連結 および明確な退店基準に従って、 スピーディで透明性 利益への貢献拡大を目指しています。 の高いスクラップ&ビルドを実施しています。 事業内容は、 「ファッションパーツのセレクトショッ プ」 を基本コンセプトとして、 5つの事業を展開してい 「食」 のスペシャリティカンパニー 「パームガーデン」 ます。 腕時計の新しい価値の創造を目指す 「TiCTAC事 専門店事業の食料品販売事業は、 株式会社パームガー 業部」が時計専門店を34店舗展開、個性を表現するア デンが地域密着型の店舗を展開しています。 事業内容 イテムとしてメガネの新たな可能性を拓く 「アイウェ としては、 高質スーパー 「パームガーデン」 、 百貨店型総 ア事業部」が眼鏡専門店を19店舗展開、高感度のメン 合食品館 「フードマーケット」 、 ワインを ズギアを提案する「コレクターズ事業部」がメンズ雑 中心にすえたリカー専門店 「ヴィーノ・メ また、 「ローズマ 貨の専門店を17店舗展開しています。 ルカート」 の3業態を展開しています。 「パームガーデン」 「TiCTAC」 26 「POKER FACE」 PARCO 会社案内 06 (百万円) 37,703 580 (百万円) グループの事業概況 総合空間事業 総合空間事業は株式会社パルコスペースシステムズ(PSS)が担当しており、商業施設の内装・設備・電気工事や ビルの保守・清掃・警備業務を受託しています。 「PARCO 」各店舗の内装・改築やビル管理業務や外部ディベロッパーの改装工事などに加え、 2005年度は、 「アリオ川口ショッピングセンター」で環境デザイン、内装監理、インフォメーション業務などを受託しました。 また、24時間コールセンター事業や代理店事業を積極的に展開しました が、 大規模工事の受注が前年度よりも減少したため、 2005年度の実績は、 売上高/営業利益 (前年同期比85.4%) 、 営業利益は4億17百万円 売上高は219億85百万円 0 にとどまりました。 (前年同期比74.6%) 20,000 30,000 (百万円) 23,577 2003年度 2006年度は、新規オープン予定の「PARCO」各店に対応する管理・営業体 10,000 139 25,729 559 2004年度 制の構築や、 外部からの受託体制の強化を図っていきます。 21,985 417 2005年度 0 200 400 600 (百万円) ■ 売上高 ■ 営業利益 パルコグループの内外で積極的に事業を展開 (2006年2月28日現在) になっています。 さら 1,592店舗 パルコグループでは管理業務の一元化を進めており、 に、 多くの商業施設の工事経験から、 業務の効率化やコス 各店舗施設の安全管理業務 その一環として 「PARCO」 トダウン、 環境への配慮といったニーズに応える新商 ビルマネジメント機能の統合による業 をPSSに移管、 「エコ 材「Rコート(超硬度半永久的コーティング材)」 務効率化を図っています。 クリーナーシステム (無公害工法) 」 の代理店ビジネス PSSではパルコグループ向けのサービスの提供による などにも取り組んでいます。 収益機会を最大化すると同時に、 グループ外の顧客に向 けた事業展開による収益の拡大にも注力しています。 高い競争力を持つスペースマネジメントを目指す 向けに商業空間の企 グループ内では全国の 「PARCO」 「機能強化によ 中期経営5ヵ年計画の達成に向けては、 画・デザインから内装・設備・電気工事までを担う 「空間 る既存顧客の信頼性の向上」 と 「収益性を高める新規事 形成事業」 と、 ビル環境を快適に維持するための保守・ 業の育成と拡大」 をテーマにしています。 清掃・警備業務を受託する 「ビルマネジメント事業」 を 流動化が激しい業界においてスペースマネジメント複 展開しています。 合事業を行う上では、さまざまな変化を的確に捉え、 「PARCO」 の店舗での経験、 ノ 一方で、 30年以上にわたる 総合力を磨きつつ、 より専門性の高い事業・サービス・ ウハウ、 ネットワークを活用し、 パルコグループ以外の新 商材開発を進めることが不可欠です。 そうすることに 規顧客の開拓を積極化しています。 百貨店関連の大型商 よって、高い市場競争力を獲得し、既存顧客の信頼性 業施設の構造改善工事などの受注をはじめ、 設備メンテ 向上と新規事業拡大を実現させていきます。 ナンスに関するコールセンター事業も好調に受注を伸 ばしています。 コールセンター事業では、 飲食、 ドラッグ ストア、 スポーツクラブなどのチェーンストアをター ゲットに全国規模のフットワークを駆使し、 契約先が 2005 「渋谷PARCO」 クリスマスディスプレイ 「アミュプラザ鹿児島」内装 PARCO 会社案内 06 27 グループの事業概況 その他の事業 その他の事業では、 インターネット関連の事業の展開とホテルの運営を行っており、 それぞれの事業運営は株式 会社パルコ・シティと株式会社ホテルニュークレストンが担当しています。 2005年度は、インターネット事業ではパルコグループ外のWebサイトコンサルティングの受託売り上げが 伸長し、 収益基盤の強化が進みました。ホテル関連では、愛知万博効果によって、名古屋クレストンホテルの宿 泊部門が高い客室稼働率を達成し、その他宴会需要の拡大もあり、安定的 売上高/営業利益 に推移しました。 その結果、2005年度のその他の事業の売上高は、25 億86百万円(前年 同期比103.0%)、営業利益が1億66百万円(前年同期比210.1%)とな りました。 –1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000 (百万円) 400 (百万円) 3,025 2003年度 △4 2,510 2004年度 79 2,586 2005年度 –100 166 0 100 200 300 ■ 売上高 ■ 営業利益 蓄積したノウハウをコンサルティングに活かす では、 「PARCO劇場」 のチケットの会 「Eコマース事業」 インターネット関連事業を基軸とするパルコ・シティ 員向け優待販売や公演DVDを中心に展開しています。 では、 「Web サイトの構築・運用コンサルティング事 今後、 パルコのテナントネットワークやノウハウを活 の 業」 「カード会員マネジメント事業」 「Eコマース事業」 用して、 さらなる強化を図っていく計画です。 三つの事業を展開しています。 とし 「Webサイトの構築・運用コンサルティング事業」 ホスピタリティマインドの高いホテルサービス ては、 主にグループ内の企業およびパルコのテナント 」調布PARCO」 パルコグループでは、 「名古屋PARCO「 メールマガジンの配信・管 のWebサイトの制作・運営、 の上層階および渋谷、 伊豆の4ヵ所でホテルを運営して 理を行っています。Webサイトの構築においては、制 います。 作機能だけでなくそのコンサルティング力が高く評価 」 という 昨今 「LOHAS(健康的で持続可能な生活様式) されており、 外部の顧客からの受託も着実に増加して ライフスタイルがクローズアップされており、 ホテル います。 グループ内でこれまでに蓄積してきたITや事 でも低カロリーメニュー、 薬膳料理、 マクロビオティッ 業モデルに関するナレッジを活かして外部からの案件 クを取り込んだメニューの開発などを通じて、 新たな を受注し、 それがさらに新しい知識やノウハウの獲得 顧客獲得と企業イメージのアップを図っ につながるというプラスのサイクルが生まれていま ています。さらに、今後は高レベルのホス す。 こうした相乗効果を最大化しながら、 ショッピング ピタリティマインドを全従業員が共有し、 センター( S C )を中心に外部からの受託を拡大し、 安らげる空間と質の高いサービスを常に Webサイトコンサルティング事業としてさらに成長 提供し、お客さまからの高い評価を獲得す していくことを目指しています。 るとともに、健康・環境に配慮し、時代のバ 「カード会員マネジメント事業」 では、 「PARCOカード」 のデビューを機に、 オンライン入会や会員とのネット ランス感覚を持ったホテルとしての認知 度を高めるよう努めていきます。 コミュニケーションを強化しています。 カード顧客向け情報誌 「PCN」 28 PARCO 会社案内 06 名古屋クレストンホテル