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ハードウェアマニュアル - IDEC AUTO

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ハードウェアマニュアル - IDEC AUTO
小型固定式 2D コードリーダ
MATRIX210N
取扱説明書 Ver1.10
はじめに
このたびは小型固定式 2D コードリーダ MATRIX210N をお買い上げいただき誠にありがとうございます。
本取扱説明書では MATRIX210N の設置・接続・仕様に基づく内容を記載しておりますので、必ずご一読いただ
きますようにお願い致します。
ご注意
①本書の内容の全部または一部を無断で転載することは禁止されています。
②本書の内容に関しては改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。
③本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や誤り記載漏れなどお気付きのことが
ございましたら巻末記載の弊社担当窓口までご連絡くださるようお願い致します。
④運用した結果の影響については③項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
表記について
ご注意
誤った使用をすると、機器の破損につながるもの、または、正しく使用するために特に注意する事柄
を記載していますので、必ずお読みください。
目 次
1.MATRIX210N 外 観 図・・・・・・・・・・・・・・・・1
2. レーザの安全対策について・・・・・・・・・・・・・・・1
3.MATRIX210N の 特 長・・・・・・・・・・・・・・・・1
4. 型番一覧とアクセサリ・・・・・・・・・・・・・・・・・2
5.LED の表示について・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
6. 設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
6.1 設置の手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
6.2 梱 包 内 容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
6.3MATRIX210N の取付について・・・・・・・・・・・・4
6.4MATRIX210N の取付角度について・・・・・・・・・・6
7. 接続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.1MATRIX210N の接続・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.2CBX100/CBX500 の端子配列図・・・・・・・・・・8
7.3 電源の配線について・・・・・・・・・・・・・・・・・9
8. メインシリアルインターフェース・・・・・・・・・・・・9
8.1RS232 インターフェース・・・・・・・・・・・・・・9
8.2RS422 インターフェース・・・・・・・・・・・・・・9
8.3Ethernet インターフェース・・・・・・・・・・・・・9
9.ID-NETTM インターフェース・・・・・・・・・・・・・・10
9.1 各リーダに共通の電源を供給する場合・・・・・・・・10
9.2 各リーダに独立した電源を供給する場合・・・・・・・11
9.3ID-NETTM の最大ケーブル長と応答速度・・・・・・・・12
10.AUX シリアルインターフェース・・・・・・・・・・・12
11. 信 号 入 力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
12. 信 号 出 力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
13.MATRIX210N の接続方法・・・・・・・・・・・・・14
13.1 標 準 レ イ ア ウ ト 例・・・・・・・・・・・・・・・・14
13.2 パ ス ス ル ー 接 続・・・・・・・・・・・・・・・・・14
13.3ID-NET TM 接続・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
13.3.1 シンクロナイズ接続・・・・・・・・・・・・・・15
13.3.2 マ ル チ デ ー タ 接 続・・・・・・・・・・・・・・・16
14.X-press による設定方法・・・・・・・・・・・・・・16
15.DL.CODE に つ い て・・・・・・・・・・・・・・・・18
15.1DL.CODE のインストーラについて・・・・・・・・・18
15.2DL.CODE の動作環境・・・・・・・・・・・・・・・18
15.3DL.CODE のインストール・・・・・・・・・・・・・18
15.4MATRIX と の 接 続・・・・・・・・・・・・・・・・21
16.MATRIX210N リキッドレンズタイプの焦点距離の調整・・23
17.DL.CODE の操作について・・・・・・・・・・・・・24
17.1 デバイス設定について・・・・・・・・・・・・・・26
17.2 イメージセットアップについて・・・・・・・・・・27
17.3 コードセットアップについて・・・・・・・・・・・29
17.4 読み取りフェーズについて・・・・・・・・・・・・31
17.5 グッドリードのセットアップについて・・・・・・・32
17.6 データのフォーマッティングについて・・・・・・・34
17.7 出力セットアップについて・・・・・・・・・・・・35
17.8 内部ネットワーク設定について・・・・・・・・・・36
18. トラブルシューティング・・・・・・・・・・・・・・39
19. メンテナンスについて・・・・・・・・・・・・・・・40
20. 仕 様 一 覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
1.MATRIX210N 外観図
①製品型式・規格ラベル
②取付金具用ネジ穴 (M3)
③ Ethernet 接続確認 LED
④ Ethernet 用コネクタ (M12/4 ピン )
⑤電源・シリアル・I/O ケーブル
⑥電源 LED
⑦ X-press インターフェース +LED 表示
⑧エイミング用 LED( ブルーリング )
⑨読み取りレンズ
⑩照明用 LED
⑪読み取り OK 用 LED( グリーンスポット )
4
3
7
9
2
11
10
MATRIX210N のリキッドレンズタイプのレーザポインターで使用されてい
るレーザビームは低出力ですが、長時間凝視すると目に悪影響を及ぼすこと
があります。このリーダの動作中はレーザビーム出力窓を凝視しないで下さ
い。また、鏡のようなもので反射されたレーザビームであっても、目に当た
らないように設置して下さい。MATRIX210N は EN60825-1 規格による
とクラス2レーザ製品として分類され、CDRH 規格でもクラス2レーザ製品
として分類されます。このレーザビームは可視光帯の波長で読み取り窓から
放射されます。そこで右図の警告ラベルが、本体の裏側に貼付されています。
3.MATRIX210N の特長
以下に、MATRIX210N の主な特徴を挙げます。
• バーコード / 2 次元コードをマルチリード
• 世界最小クラスのサイズを実現 (50mmX25mmX45mm)
• 2 方向の読み取りタイプを選択可能
• 固定焦点タイプとリキッドレンズタイプの選択が可能
• 高速処理による移動中の読み取りを実現
• X-press スイッチにより設置調整が容易
TM
6
8
2. レーザの安全対策について
• ID-NET
5
ネットワーク内蔵で読み取りエリアの拡張が容易
1
1
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
4. 型番一覧とアクセサリ
MATRIX210N は、読み取り分解能と読み取り方向によって以下のタイプがあります。
・MATRIX210N 型番一覧
型式
MATRIX210N 211-110
MATRIX210N 212-110
MATRIX210N 213-110
MATRIX210N 211-010
MATRIX210N 212-010
MATRIX210N 213-010
MATRIX210N 235-110
仕様
高分解能、シリアル +Ethernet、ストレートタイプ
標準分解能、シリアル +Ethernet、ストレートタイプ
低分解能、シリアル +Ethernet、ストレートタイプ
高分解能、シリアル +Ethernet、90°アングルタイプ
標準分解能、シリアル +Ethernet、90°アングルタイプ
低分解能、シリアル +Ethernet、90°アングルタイプ
リキッドレンズ、シリアル +Ethernet、ストレートタイプ
また、MATRIX210N には以下のアクセサリをオプションでご用意しております。
型式
CBX100 ALL IN ONE
CAB-ETH-M01
CAB-ETH-M03
CAB-ETH-M05
仕様
パラメータバックアップモジュール (BM100) 付端子台ボックス
M12-RJ45-Ethernet コネクタケーブル(1m)
M12-RJ45-Ethernet コネクタケーブル(3m)
M12-RJ45-Ethernet コネクタケーブル(5m)
5.LED の表示について
左図の様に MATRIX210N の本体下側に 2 つの LED が付いており、それぞれ以下の状況を
表示します。
PWR(青色)
: 点灯時は MATRIX210N に電源が投入されていることを示します。
Ethernet(橙色)
:
点灯時は MATRIX210N の Ethernet 通信ポートでデータが送受信
中であることを示します。
Ethernet
PWR
MATRIX210N にある X-press インターフェースには 5 つの LED が付いており、それぞれ以下の状況を
表示します。
通常動作時
READY(緑色) 点灯時は MATRIX210N が動作可能の状態を示します。
GOOD(緑色)
点灯時は MATRIX210N がコードの読み取りが完了したことを示します。
TRIGGER(黄色) 点灯時は同期信号が動作中 ( アクティブ ) であることを示します。
COM(黄色)
点灯時はメインインターフェースがデータを送受信中であること
STATUS(赤色) 点灯時は MATRIX210N が同期信号の動作中にノーリードであったことを示します。
X-press スイッチを使用している際の LED の表示については P16 を参照して下さい。
MATRIX210N が左図の様に READY と STATUS の LED が同時に点滅している場合には、
MATRIX210N が動作エラー状態にあることを示しており、通信インターフェースにエラーの内容を示す
メッセージが送信されます。
2
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
6. 設置
6.1 設置の手順
MATRIX210N を運用するまでに必要な手順は以下の通りです。
①個装箱を開けて、全ての物がそろっているか確認して下さい。
②本取扱説明書の P6「6.4 MATRIX210N の取付角度について」を全てお読み下さい。
③ MATRIX210N を設置する場所に仮固定します。
④ MATRIX210N をご使用条件に合わせて機器と正しく接続して、電源を ON にします。
⑤ X-press インターフェースまたは設定用ソフト "DLCODE" を使用して MATRIX210N の読み取り調整
を行います。
⑥読み取りの調整が完了したら、MATRIX210N をしっかりと固定します。
⑦通信等のパラメータをご使用条件に合わせて設定を行います。( これらの設定には "DLCODE" と接続する必要
がありますが、事前に設定がされている場合には不要です。またバックアップモジュールから設定をコピーした
場合にもこの設定は不要となります。)
⑧最後に要求する動作が可能かテストを行います。
これから上記の手順にて、設置に関する詳しい内容を説明します。
6.2 梱包内容
MATRIX210N がお手元に届きましたら、すぐに開梱して以下のものがあるか、確認して下さい。もし、不足・
破損等がある場合は、ご購入先の販売店、もしくは巻末の弊社営業窓口まで、ご連絡をお願いします。
① MATRIX210N 本体
1
②取扱説明書 ③読み取りテストチャート
④取付金具・ビスセット ( ビス× 2、ワッシャー ×2) ②
1
1
1
③
④
①
3
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
6.3 MATRIX210N の取付について
MATRIX210N には読み取り窓の方向がストレートタイプと 90°タイプの 2 つのタイプがあり、それぞれ設置
の方法によって様々な状態での使用が可能です。MATRIX210N 本体のネジ穴(M3× 深さ 4)は取付金具のた
めのものです。下図はスキャナ本体と取付金具の外形寸法図です。設置の際に参照して下さい。また最適な取付位
置については、P6「6.4 MATRIX210N の取付角度について」を参照して下さい。
MATRIX210N 本体 -90°アングルタイプ (mm)
P1
P14
45
1000±25
6
54
P13
P25
15˚
読取中心位置
25
32
11
7
9
25
M3X4
取付金具 -90°アングルタイプ用 (mm)
N°4 SLOT 3.1
90°
2
60°
22
10
30°
18.5
37
Ø 6.2 N°2
38
30°
10
60°
18.5
4
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
MATRIX210N 本体 - ストレートタイプ (mm)
P1
P14
=
45
=
1000±25
6
50
P13
P25
11
25
10
読取中心位置
M3X4
25
7
MATRIX210N 本体 - リキッドレンズタイプ (mm)
P1
P14
=
45
=
1000±25
50
6
P13
P25
11
25
11
読取中心位置
19
25
19
30°
Ø 6.2 N°3
N°4 SLOT 3.1
39
90°
64
2
5
60°
30°
12.5
25
60°
12.5
取付金具
ストレートタイプ
リキッドレンズタイプ用 (mm)
M3X4
25
7
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
取付金具使用例
( ストレート / リキッドレンズタイプ )
取付金具使用例
(90°アングルタイプ )
チルト角
チルト角
ピッチ角
ピッチ角
6.4 MATRIX210N の取付角度について
MATRIX210N は最適な取付角度により、読み取り性能を発揮することが可能になります。以下の内容に従って、
最適な角度にて取付をする様にして下さい。( 以下の例はラベルに印字されたコードを読み取る場合となります。
ダイレクトマーキングされたコード等のコントラストの低いコードの読み取り用の取付角度については、以下の場
合とは異なる取付をする場合があります。ダイレクトマーキングのコードについては巻末の弊社営業担当窓口まで
問い合わせをお願いします。
ピッチ角
右図の P の方向の回転角度はピッチ角度と定義されており、
この方向については最低 10°以上にして下さい。10°未満
の場合には、MATRIX210N は直接反射により、読み取り性
能が低下する可能性があります。
(90°タイプは読み取り方向が 75°となっており読み取り
対象物と平行に取付すると、このピッチ角度が 15°ついて
いる状態となりますので、90°タイプのピッチ角度について
は、この点を考慮せずに取付が可能です。)
P
スキュー角
右図の S の方向の回転角度はスキュー角度と定義されており
、この方向については最小になる様にして下さい。
S
チルト角
右図の T の方向の回転角度はチルト角度と定義されており、
この方向については読み取りコードによって異なりますので、
最適な角度については、実際の読み取りコードが読み取りエ
リア内に収まる様にして下さい。
6
T
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
6.5 MATRIX210N の読み取りエリアについて
MATRIX210N は読み取り分解能により、最適な読み取り距離が異なりますので、以下の図表に従って、最適な
距離にて取付をする様にして下さい。
焦点距離
MATRIX210N 211-X10
45mm
MATRIX210N 212-X10
65mm
MATRIX210N 213-X10
105mm
MATRIX210N 211-X10
読み取りエリア
読み取りエリア(焦点距離) バーコード分解能 2D コード分解能
読み取り深度
0.13mm
42mm ~ 53mm
35mm X 22mm
0.10mm
0.19mm
36mm ~ 61mm
0.19mm
54mm ~ 90mm
50mm X 32mm
0.15mm
0.25mm
47mm ~ 101mm
0.25mm
85mm ~ 135mm
80mm X 50mm
0.20mm
0.38mm
70mm ~ 192mm
分解能
0.10mm
(バーコード)
0.13mm
(2次元コード)
MATRIX210N 212-X10
読み取りエリア
読み取りエリア
50mm X 32mm
焦点距離 45mm
読み取りエリア
35mm X 22mm
型式
分解能
0.15mm
(バーコード)
0.19mm
(2次元コード)
焦点距離 65mm
読み取りエリア
80mm X 50mm
MATRIX210N 213-X10
読み取りエリア
分解能
0.20mm
(バーコード)
0.25mm
(2次元コード)
焦点距離 105mm
焦点距離 40mm
7
分解能
0.15mm(バーコード)
0.30mm(2次元コード)
読み取りエリア
85.0mm X 55.0mm
分解能
0.10mm(バーコード) 0.13mm(2次元コード)
読み取りエリア
34.0mm X 22.0mm
MATRIX210N 235-110
読み取りエリア
焦点距離 120mm
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
7. 接続
7.1 MATRIX210N の接続
MATRIX210N の D-sub25( オス ) コネクタのピン配列は以下の通りです。
1
2
14
ご注意
3
15
4
16
5
17
6
18
7
8
19
20
9
21
10
22
23
11
12
24
13
25
・ピン 2・ピン 3・ピン 4・ピン 5 は MATRIX210N のメインインターフェースのタイプにより接続
が異なります。詳細は P9「8. メインシリアルインターフェース」を参照して下さい。
・ピン 8/22・ピン 11/12 は MATRIX210N の内部設定により動作が異なります。詳細は P13
「12. 信号出力」を参照して下さい。
ピン No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
信号名
CHASSIS
TX232/TX422+
RX232/RX422+
TX422RX422I2A
SGND
O1+
VS
I2B
O2+
O2VS
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
I1A
I1B
RX AUX
TX AUX
O1ID +
ID GND
入出力
出力
入力
出力
入力
入力
出力
入力
出力
出力
入力
入力
入力
出力
出力
信号名
シャーシ
シリアル出力 (MAIN ポート )
シリアル入力 (MAIN ポート )
送信要求 (MAIN ポート )
送信可 (MAIN ポート )
入力 2A
シグナルグランド
出力 1+
電源 (DC10 ~ 30V)
入力 2B
出力 2+
出力 2電源 (DC10 ~ 30V)
未接続
未接続
未接続
未接続
同期信号 +
同期信号 シリアル入力 (AUX ポート )
シリアル出力 (AUX ポート )
出力 1TM
ID-NET (+)
TM
ID-NET (-)
電源グランド
7.2 CBX100/CBX500 の端子配列図
MATRIX210N を CBX100/CBX500 に接続して使用
する場合の端子配列は右図の通りです。
+V
-V O1+ O1- O2+ O2- +V I2A I2B
INPUT2
OUTPUTS
-V
TX RX
AUX
3
ご注意
rth
+V I1A I1B -V SGND
2
TRIGGER
AUX
d
iel
Sh
Ea
REF ID+ IDID-NET
Vdc GND
POWER
d
iel
Sh
REF ID+ IDID-NET
Vdc GND
POWER
rth
8
Ea
CBX100/500 を使用する場合は GND と SGND と REF
は必ず共通のグランドに接続して下さい。これらの端子は
CBX 内部にフィルター回路が内蔵されており、これらの端
子間で電位差が 0.8V 以上になると、このフィルター回路
の故障の原因となります。
SGND TX RTS RX CTS
1
MAIN (R)TX+ (R)TX- RX+ RX-
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
7.3 電源の配線について
ご注意
MATRIX210N の電源接続は以下の方法にて接続が可能です。
外部機器
MATRIX210N
Vdc
13
GND
25
CHASSIS 1
接地グランド
DC+10∼30V
GND
FG
MATRIX210N の電源には、DC10 〜 30V の安
定した電源を使用して下さい。ピーク電流値は約
800mA 程度となるので、出力に余裕のある電源
を使用して下さい。
また、電気的ノイズから MATRIX210N を保護す
るために必ず接地グランドの接続を推奨します。
8. メインシリアルインターフェース
MATRIX210N は以下のシリアルインターフェース信号がコネクタから得られます。
RS232 インターフェース
RS422 インターフェース
次に、各インターフェースの接続とその使用法について詳しく説明します。
ご注意
MATRIX210N のメインシリアルインターフェースは、"DLCODE" 設定ソフトで設定を変更する
ことが可能です。
8.1 RS232 インターフェース
メインシリアルインターフェースで使用が可能な RS232 インター
フェースはホスト等の機器と MATRIX210N をポイント・トゥー・
ポイントにて接続する場合に使用するインターフェースです。
RS232 インターフェースを選択した場合の MATRIX210N と接
続機器との配線は右図の通りに行います。
MATRIX210N
TX232
2
ホスト
SD
RX232
3
RD
SGND
MAIN
7
SG
MATRIX210N
TX+
2
このインターフェースはホスト等の機器と MATRIX210N をポイント・
TXトゥー・ポイントの接続で、電気的ノイズの発生する環境や RS232 で
4
ホスト
8.2 RS422 インターフェース
は規格外の長距離通信を必要とする場合に使用するシリアルインターフ
ェースです。このインターフェースを使用する場合の MATRIX210N
と接続機器との配線は右図の通りに行います。
ご注意
もし、RX +と RX -間にホストを接続しない場合には
ノイズ等に影響を受ける可能性があるので、必ず、右図
の様に RX +と RX -と GND を短絡させて信号レベル
を安定させて下さい。
RX+
3
RX-
5
SGND
MAIN
7
RD+
RD−
ツイストペア
SD+
SD−
ツイストペア
SG
ホスト
MATRIX210N
TX㸩 2
TX㸫 4
RD+
RD−
ツイストペア
RX㸩 3
SD+
RX㸫 5
SD−
SGND
MAIN
7
SG
8.3 Ethernet インターフェース
このインターフェースは付属している下図のコネクタから専用
ケーブル (CAB-ETH-MXX) を使用して接続します。
1
4
2
3
9
MATRIX210N
PC
Ethernetポート
RJ45ポート
TX+
1
1
TX+
RX+
2
3
RX+
TX-
3
2
TX-
RX-
4
6
RX-
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
9. ID-NETTM インターフェース
このインターフェースは、ID-NET TM 対応機器を最大 32 台まで高速ネットワークで接続可能なインターフェー
スです。このインターフェースで接続する方法としては以下の 2 通りがあります。
9.1 各リーダに共通の電源を供給する場合
フィールドバス
または Ethernet
メイン
インターフェース
ホスト
CBX100/CBX500
RS232
RS422
インター
フェース
Shield と Earth 間を接続する
Shield
マスターリーダ
ID ID+
REF
ID-NET
終端抵抗 ON
Earth
GND
Vdc
CBX100/CBX500
Shield
Shield
スレーブリーダ
ID=1
ID ID+
REF
ID-NET
終端抵抗 OFF
Earth
GND
Vdc
CBX100/CBX500
Shield
ID ID+
REF
Shield と Earth 間は接続しない
スレーブリーダ
ID=2 ∼ 31
ID-NET
終端抵抗 ON
Earth
GND
Vdc
DC10 ∼ 30V
10
ID-NETTM ケーブル
最大ケーブル長表を参照
ID ID+
REF
Shield と Earth 間は接続しない
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
9.2 各リーダに独立した電源を供給する場合
フィールドバス
または Ethernet
メイン
インターフェース
ホスト
CBX100/CBX500
RS232
RS422
インター
フェース
Shield と Earth 間を接続する
Shield
マスターリーダ
ID ID+
REF
ID-NET
終端抵抗 ON
Earth
DC10 ∼ 30V
CBX100/CBX500
GND
Vdc
Shield
Shield
スレーブリーダ
ID=1
ID ID+
REF
ID-NET
終端抵抗 OFF
Earth
DC10 ∼ 30V
GND
Vdc
CBX100/CBX500
Shield
ID-NETTM ケーブル
最大ケーブル長表を参照
ID ID+
REF
Shield と Earth 間は接続しない
ID ID+
REF
Shield と Earth 間は接続しない
スレーブリーダ
ID=2 ∼ 31
ID-NET
終端抵抗 ON
Earth
DC10 ∼ 30V
GND
Vdc
ID-NETTM は高速ネットワーク用のインターフェースなので、ノイズ等の影響を最小限にするために、
使用するケーブルや配線は以下の点を考慮して行って下さい。
ご注意
・使用するケーブルは CAT5 ツイストペア +CAT5 ツイストペアでシールドは AWG24 或いは
AWG22 のワイヤを使用して、電圧降下が 0.8V 以下となるケーブルを使用して下さい。
・ケーブルのシールドはマスタ側のみを接続して、共通の電源を使用する場合には、電源ラインは
ID-NETTM の信号線とできる限り近づけて配線を行って下さい。
・AC 電源ケーブルや動力線とは必ず離して配線をして下さい。
ID-NETTM のシールドはコモンのリファレンスラインとして使用しないで下さい。
・ID-NETTM のネットワークは同一建物内で限定したネットワークとして使用して下さい。
11
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
9.3 ID-NETTM の最大ケーブル長と応答速度
このインターフェースで接続する場合の最大ケーブル長は以下の表の通りで、通信速度に依存します。この表の
最大ケーブル長以下で接続するように設計をして下さい。
通信速度
最大ケーブル長
125Kbps
1200m
250Kbps
900m
500Kbps
700m
1Mbps
問い合わせ願います
また、このインターフェースを使用する場合の応答速度 ( 同期信号の立ち上がりからホストへの送信データの先
頭まで ) は接続するスレーブの台数と通信速度に依存します。この応答時間は下図のグラフを参照して下さい。
240
220
200
180
応答時間 (ms)
160
140
120
100
80
60
40
20
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
ノード数
500Kbps
条件
250Kbps
125Kbps
ID-NETTM シンクロナイズで動作
データ長 : 各スレーブで 50 バイトのデータを送信
10.AUX シリアルインターフェース
このインターフェースは、MATRIX210N でパススルー接続やローカルエコーで使用するインターフェースで
RS232 のみをサポートしています。このインターフェースを使用する場合の MATRIX210N と各種機器との配
線は以下の通りに行います。
MATRIX210N
TXAUX
21
ホスト
SD
RXAUX
20
RD
SGND
AUX
7
SG
12
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
11. 信号入力
MATRIX210N は 2 点の入力端子 (EXT TRIGGER/INPUT2) を装備しており、同期信号として使用する場合には、この
入力がアクティブ状態になると、TRIGGER LED( 黄色 LED) が点灯して、MATRIX210N は画像を取り込んで、コードの
デコードを行います。これらの入力はフォトカプラにて絶縁処理されており、NPN 入力でも PNP 入力でも起動できます。
接続方法を以下に示します。
MATRIX210N
TRIGGER INPUT2
MATRIX210N 外部電源
入力機器
+V
+V
DC+
I1A
I2A
OUT
I1B
I2B
GND
-V
-V
TRIGGER INPUT2
DC+
I1A
I2A
OUT
I1B
I2B
GND
-V
-V
DC+
I1B
I2B
OUT
MATRIX210N 外部電源
入力機器
+V
I2A
NPNトランジスタ入力、外部電源使用時
MATRIX210N
+V
入力機器
I1A
GND
NPNトランジスタ入力、内部電源使用時
TRIGGER INPUT2
DC30V max.
TRIGGER INPUT2
DC30V max.
入力機器
I1A
I2A
DC+
I1B
I2B
OUT
GND
PNPトランジスタ入力、外部電源使用時
PNPトランジスタ入力、内部電源使用時
この信号線の電気的定格は以下の通りとなっています。
最大電圧
DC30V
最大電流値
12mA(Matrix)+12mA(CBX)
入力端子はチャタリング等による誤動作を防止するために、信号の立ち上がり時に約 0.1msec 〜 10msec のディ
レーが発生します。このディレー時間の設定は "DL.CODE" の " デバウンスフィルター " パラメータで行います。
12. 信号出力
MATRIX210N は 2 点の制御出力端子を内蔵しており、下図の様に接続して使用します。
これらの出力はいずれもレベルまたはパルス信号の出力が選択することができます。パルスに設定した場合は 1ms 〜
60sec のパルス信号が生成されます。また、レベルに設定した場合は次の同期信号が入力されるまで、この出力が継続し
て出力されます。これらの出力は全てフォトカプラにて外部機器と絶縁されており、電気的特性は以下の通りです。
コレクタエミッタ間電圧
コレクタ電流 ご注意
最大 30V
40mA コンティニュアス ;130mA パルス
外部供給電源による負荷がかかる時は、供給電圧は 30V 未満として下さい。出力端子の1つが連続的に起動され
ると、パルスで 130mA に満たない場合でも、コレクタの最大電流は 40mA を超えないようにして下さい。
これらの制御出力信号は "DL.CODE" のパラメータにより、以下の動作等に設定することが可能です。
ノーリード
パーシャルリード
コンプリートリード
読取動作中にコードの読取が全くできなかった場合に出力します。
読取動作中に一部のコードの読取ができなかった場合に出力します。
読取動作中にバーコードの読取が全てできた場合に出力します。
また、マッチコード時は登録したデータとバーコードデータが一致した場合に出力します。
更に、外部照明を使用する場合は、この出力信号を使用して外部照明の ON-OFF のコントロールも可能です。
ご注意
出力 1 と出力 2(O1 と O2) については CBX100/500 に接続すると逆接続保護回路が内蔵され
て、光学的な絶縁処理がなされておりますので、できる限り CBX100/500 を使用して次頁の通
りに外部機器と接続をして下さい。
13
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
MATRIX210N
MATRIX210N
外部機器
OUT2
+V
+V
O1+
O2+
O1-
O2-
IN
-V
-V
GND
COM
負荷
O2+
IN
O1-
O2-
GND
+V
COM
O1+
O2+
IN
O1-
O2-
-V
-V
PNPオープンコレクタ出力、外部電源使用時
MATRIX210N は一般に、対象物が読み取り
ゾーンに入ったとき、同期信号として用いられて
いる光電センサによって起動され、対象物にあ
るコードを読み取り、読み取ったデータはメイ
ンシリアルインターフェースを通じてホストへと
送信され、Ethernet インターフェースは別売コ
ネクタケーブル (CAB-ETH-MXX) を使用して、
ターミナル PC に接続をして、DL.CODE で設
定変更や画像データの送信等に使用します。
( 右図参照 )
外部機器
Vext
OUT1
OUT2
O1+
O2+
COM
O1-
O2-
GND
IN
PNPオープンエミッタ出力、外部電源使用時
13.MATRIX210N の接続方法
13.1 標準レイアウト例
GND
負荷
O1+
負荷
OUT2
+V
外部機器
MATRIX210N
外部機器
OUT1
OUT2
PNPオープンエミッタ出力、内部電源使用時
PNPオープンコレクタ出力、内部電源使用時
MATRIX210N
OUT1
負荷
OUT1
CBX100/500
DC10∼30V
電源
①
③
④
②
ホストPC
ターミナルPC
(DL.CODE接続用)
MATRIX210N
①メインシリアルインターフェース ③電源(DC10∼30V)
②同期センサ
④Ethernetインターフェース
(CAB-ETH-MXX)
13.2 パススルー接続
パススルー接続では、1つのホストシリアルインターフェースに 2 台以上のスキャナが接続できます。各スキャ
ナは、AUX ポートで受信したメッセージをメイン /Ethernet/ID-NET TM ポートに送ります。全メッセージが、
この通信系統を通過(パススルー)してホストに送られることになります。例としてメインポートと AUX ポート
の接続を次頁に示します。
パススルー接続では、スキャナ毎に読み取り位相は独立しています。パススルー接続を使用する場合は、次の注
意事項を守り正しく設定をして使用して下さい。
①全てのスキャナのメインポートは RS232 に統一して下さい。
②パススルー接続全機器のボーレート 、 データビット 、 ストップビット 、 パリティは同じ設定にして下さい。
③パススルー接続全機器のメッセージターミネータを、同一構成にして下さい。
④必要であれば、機器を識別するためにヘッダを使用して下さい。
14
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
CBX100/500
DC10∼30V
電源
CBX100/500
③
①
③
⑤
④
②
ホストPC
④
②
ターミナルPC
(DL.CODE接続用)
MATRIX210N
MATRIX210N
①メインシリアルインターフェース ④Ethernetインターフェース
②同期センサ
(CAB-ETH-MXX)
③電源(DC10∼30V)
⑤AUXシリアルインターフェース(RS232)
13.3 ID-NETTM 接続
ID-NETTM 接続では同期信号をマスターにだけ入力して、全てのスレーブをマスターと同一の読み取り位相で制御
するシンクロナイズと全ての MATRIX が異なる読み取り位相で制御するマルチデータの 2 通りの接続方法がサ
ポートされています。
13.3.1 シンクロナイズ接続
この接続ではマスターに入力している同期信号のタイミングで 1 つのメッセージがホスト PC に送信されます。
そして、この接続での最大接続台数はマスターも含めて 16 台となります。
Ethernetハブ
ターミナルPC
(DL.CODE接続用)
CBX100/500
DC10∼30V
電源
①
③
④
CBX100/500
③
②
CBX100/500
④
⑤
③
④
MATRIX210N
スレーブ1
ホストPC
⑤
MATRIX210N
マスター
⑤
MATRIX210N
スレーブ2
①メインシリアルインターフェース ④ID-NETTM
②同期センサ
⑤Ethernetインターフェース
③電源(DC10∼30V)
(CAB-ETH-MXX)
15
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
13.3.2 マルチデータ接続
この接続では各 MATRIX に入力している同期信号のタイミングでそれぞれの MATRIX のメッセージがマスター
機経由でホスト PC に送信されます。そして、この接続での最大接続台数はマスターも含めて 32 台となります。
Ethernetハブ
ターミナルPC
(DL.CODE接続用)
CBX100/500
DC10∼30V
電源
①
③
②
④
⑤
CBX100/500
③
②
④
⑤
CBX100/500
③
②
④
⑤
ホストPC
MATRIX210N
マスター
MATRIX210N
スレーブ1
MATRIX210N
スレーブ2
①メインシリアルインターフェース ④ID-NETTM
②同期センサ
⑤Ethernetインターフェース
③電源(DC10∼30V)
(CAB-ETH-MXX)
14.X-press による設定方法
MATRIX210N 本体に内蔵されている X-press スイッチを使用すれば、PC 無しで簡単に読み取りテストや読み
取りコードの設定が可能です。以下の手順に基づいてこれらの機能を使用して下さい。
① X-press メニューの起動方法
本体上面の X-press スイッチを押し続けると、本体の LED 表示が下から上に点灯しますので、必要な機能
表示の箇所が点灯した時にスイッチを離せば、その機能が起動します。
ラーンモード
セットアップモード
エイムモード
X-press スイッチ
テストモード
ラーンモード
セットアップモード
エイムモード
テストモード
( 読み取りコードの設定を自動的に行う機能 )
( 取り込み画像の最適化を行う機能 )
( 読み取り位置を調整するための照準 LED を点灯する機能 )
( コードの読み取りテストを行う機能 )
16
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
テストモード ( コードの読み取りテストを行う機能 )
この機能に入ると、自動的に読み取りを開始して読み取りテストモードとなります。
そして、コードを読み取り可能な状態にすると、以下の LED 表示にて読み取り状態の確認ができます。
読み取り率 95% 以上
読み取り率 75% 以上
読み取り率 60% 以上
読み取り率 40% 以上
読み取り率 20% 以上
再度 X-press スイッチを押すとエラーブザー音を 1 回出力後、テストモードは解除されて、通常動作に
戻ります。
エイムモード ( 読み取り位置を調整するための照準 LED を点灯する機能 )
この機能に入ると、自動的に読み取り用赤色 LED と下図の様な青色 LED が点灯して読み取りエリアを表示し
ますので、読み取り対象コードが読み取り中心位置に来る様に MATRIX210N の位置を調整して下さい。
読み取り用赤色 LED 光
読み取り中心位置
青色 LED 光
再度 X-press スイッチを押すとエラーブザー音を 1 回出力後エイムモードは解除されて、
通常動作に戻ります。
セットアップモード ( 取り込み画像の最適化を行う機能 )
この機能に入ると、自動的に読み取り用 LED が点灯して、画像を取り込んで自動的に最適なレベルに調整
をして、自動的に終了します。以下の手順に従って調整を行って下さい。
①読み取り中心位置に対象のコードの中心が来る様に位置を固定します。
ご注意
②セットアップモードを起動します。
セットアップモードに入る前に必ず
MATRIX210N の読み取り距離と角度に
ついても調整を完了して下さい。
セットアップモード後に位置をずらすと読
み取りができない場合があります。
③画像の自動調整が完了すると、ブザー音 3 回を出力して、セットアップモードを自動的に終了します。
④約 5 秒間で画像の自動調整が出来ない場合は、エラーブザー音を 1 回出力後、画像レベルを前の調整に
戻して、セットアップモードを自動的に終了します。
17
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
ラーンモード ( 読み取りコードの設定を自動的に行う機能 )
この機能に入ると、自動的に読み取り用 LED が点灯して、読み取り対象コードの設定を自動的に行います。
ラーンモードの設定は以下の手順に従って行って下さい。
①読み取り対象コードを読み取り可能な位置に固定します。
②ラーンモードを起動すると、読み取り用 LED を 1 回点灯します。
③コードの読み取りができるとコードの登録を行い、ブザー音 3 回を出力して、ラーンモードを自動的に終了
します。
④約 3 分間で読み取りが出来ない場合は、エラーブザー音を 1 回出力後、読み取りコードの設定を前の
設定に戻して、ラーンモードを自動的に終了します。
15. DL.CODE について
MATRIX210N は専用ソフトウェア DL.CODE を使用すれば、GUI にて容易にパラメータの設定や読み取り調整が
可能です。この章では DL.CODE の使用方法について説明をします。
15.1 DL.CODE のインストーラについて
DL.CODE のインストーラは以下の弊社ウェブサイトに最新版がアップされていますので、以下のウェブサイトか
らダウンロードをして、インストールして下さい。
http://ias.co.jp/download/
15.2 DL.CODE の動作環境
DL.CODE を動作させるためには、以下の環境が必要となります。インストールをする前にこれらの環境を揃えて
下さい。
PC の環境
CPU
OS
RAM メモリ
ハードディスク容量
Ethernet インターフェース
ディスプレィ
2.00 GHz 以上
Windows XP, Windows Vista, Windows 7
1GB 以上の空き領域
2 GB(64 ビット OS 時 ) 以上 ; 1 GB(32 ビット OS 時 ) 以上の空き領域
100 Base-T ポート
解像度 1280x1024 以上
その他に用意する物
CAB-ETH-MXX (MATRIX210N - Ethernet 接続用コネクタケーブル )
15.3 DL.CODE のインストール
以下の手順で PC に DL.CODE をインストールして下さい。
①不要なアプリケーションは全て終了
をしてから、右図の様にインストーラ
ファイルを選択して、ダブルクリック
して下さい。
18
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
②右図のウィンドウが表示され
たら、右下の「install」ボタン
をクリックして下さい。
③右図のウィンドウが表示されたら、下の
「Next」ボタンをクリックして下さい。
④右図のウィンドウが表示されたら、下の
チェックボックスのチェックをしてから、 「Next」ボタンをクリックして下さい。
19
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
⑤右図のウィンドウが表示されたら、
「Next」ボタンをクリックして下さい。
( 右図の様にチェックボックスにチェックが
入っている場合には、デスクトップ画面に
DL.CODE のアイコンが生成されます。)
⑥右図のウィンドウが表示されたら、
「Install」ボタンをクリックすると DL.CODE
のインストールが開始します。
⑦右図のウィンドウが表示されたら、
「Finish」ボタンをクリックすると DL.CODE
のインストールが終了します。
20
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
15.4 MATRIX との接続
PC に MATRIX の Ethernet コネクタを接続して、
MATRIX の電源を ON にすると、PC 側で自動的に
Ethernet の接続を試みますが、MATRIX との接続
をするためには、右図の様に固定の IP アドレスに設
定する必要がありますので、Windows のコントロー
ルパネルから、ネットワークのプロパティを選択して、
右図の様に IP アドレスを設定して、
「OK ボタン」を
クリックします。
MATRIX のデフォルトの IP アドレスは
192.168.3.100 です。どうしても Ethernet での接
続ができない場合には、以下の事を確認して下さい。
① MATRIX の設定をデフォルトに戻す。
② PC のプロキシサーバーの設定を無効にする。
ご注意
以下の手順で操作をすれば、MATRIX の設定を強制的にデフォルト設定に戻すことができます。
① MATRIX の X-press スイッチを押した状態で MATRIX の電源を ON にします。
② X-press パネルの全ての LED が点滅を開始してから、X-press スイッチを離します。
③ MATRIX が再度起動する ( 約 20 秒 ) まで待ちます。
下図の左上の「デバイスの検索」のアイコンをクリックします。
21
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
MATRIX との接続に成功すると下図の様になります。
接続しているデバイスのアイコンをクリックすると、下左図の様な表示となります。そして、黒丸のアイコンをクリ
ックすると、下右図のウインドウが開き、Ethernet の IP アドレス設定が可能となります。
22
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
黒丸のアイコンをダブルクリックすると、下図の表示に切り替わりますので、ウインドウ下の「タスク選択」から
必要な作業を選択します。
それぞれのタスクは以下の作業が可能です。
接続しているデバイスのパラメータ設定が可能です。読み取りの調整でもこのタスクを選
択します。
内部ネットワーク設定 内部ネットワーク (ID-NET TM) のネットワーク設定ウィンドウになり、ネットワークアドレ
のセットアップ
ス等の設定が可能となります。
モニタデバイス
接続しているデバイスが通常動作状態となり、読み取りテスト等を簡単に行えます。
デバイスの設定を開く
16.MATRIX210N リキッドレンズタイプの焦点距離の調整
MATRIX210N のリキッドレンズタイプ (MATRIX210N-235-110) はソフトウェアにて焦点距離の調整が可能
で DL.CODE に接続して焦点距離を調整します。以下の手順に従って調整を行って下さい。
① MATRIX210N を DL.CODE に接続して、設定ファイルを開きます。そして、下図の赤枠の箇所の「イメージ
セットアップ」ボタンをクリックします。
23
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
②下図の「イメージセットアップ」の赤枠の「読み取り距離」のパラメータに調整をする焦点距離の数値を (mm)
単位で入力すると、自動的に MATRIX210N の焦点距離が調整されます。
ご注意
MATRIX210N のリキッドレンズタイプの焦点距離は 40mm ~ 120mm の間で距離の調整が可能
です。そして、これらの値を超える値を入力しても、入力データは自動的に排除されます。
17. DL.CODE の操作について
DL.CODE のアイコンやメニューでの操作は以下の通りとなります。
メニューバー
ファイル
初期画面
開く
保存
内部ネットワーク
のセットアップ
モニタ
終了
ソフトウェア起動時の画面に戻ります。
PC またはデバイスに保存している設定を開きます。
PC またはデバイスに設定を保存します。
ID-NET TM ネットワークの設定画面を開きます。
モニタ画面を開きます。
DL.CODE を終了します。
オプション
言語の変更
DL.CODE のユーザ
インターフェース設定
ログレベルの変更
ユーザの変更
DL.CODE の使用する言語を選択します。
DL.CODE の GUI に関するパラメータの
設定を行います。
ログの出力条件を設定します。
DL.CODE を操作するユーザのレベルを設
定します。
DL.CODE のデフォルト
DL.CODE のデフォルト設定を復元します。
の復元
24
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
デバイス
デバイスの IP アドレスをマニュアルで入力して接続
を行います。
Ethernet ネットワークに存在するデバイスを検索し
デバイスの検索
ます。
設定
DL.CODE の統計カウンタのリセット等を行います。
パッケージの更新 デバイスのファームウェアの更新を行います。
現在の設定の変更 編集中の設定を変更します。
デバイスの再起動 デバイスを再起動させます。
設定パラメータの操作やバックアップ等の作業を行
バックアップの復元
います。
RAM イメージバッ
RAM のバッファメモリ内のイメージを操作します。
ファメモリの設定
デバイスへの接続
ヘルプ
概要
DL.CODE ユーザ
ガイド
DL.CODE のバージョン情報等を表示します。
DL.CODE のユーザマニュアル ( 英文 ) を表示します。
アイコン
設定モード / モニターモードの切替
設定モードとモニターモードの画面の切替を行います。
一時メモリに設定を保存
デバイスの一時 (RAM) メモリに設定を保存します。
PC に保存
PC に設定を保存します。
PC からの読み込み
PC に保存されている設定を読み込みます。
デバイスに保存
接続されているデバイスに設定を保存します。
デバイスの設定を開く 接続されているデバイスの設定を開きます。
デバイスの検索
接続されているデバイスを検索します。
初期画面
起動時の画面に戻ります。
25
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.1 デバイス設定について
最初にデフォルトの設定で「デバイスの設定を開く」を選択すると、下図の画面が表示されます。
ご注意
MATRIX がデータマトリックスコードの読み取りを連続で行いますので、デバイスの設定を開始するた
めには、一旦、赤丸のボタンをクリックして、画像の取り込みを中止して下さい。
DL.CODE でのデバイスの設定は、下図の通り 3 つのステップに分かれており、これらのステップの順番に従って行
うと、全ての設定が完了する様になっています。次項からは、このステップに従って、設定画面の説明を行っていき
ます。
イメージセットアップ 取得する画像の調整やレンズの焦点距離の設定等を行います。
コードセットアップ
読み取りコードの登録やコードに関するパラメータの編集等を行います。
オペレーティングモード等動作に関するパラメータの編集等を行います。その他、データ
読み取りフェーズ
通信ポートや信号入力に関するパラメータの編集も行います。
グッドリードのセット 読み取りコードの処理やノーリードの処理に関するパラメータや読み取りデータの送信タ
アップ
イミングについても、ここで設定を行います。
データのフォーマッテ
送信データのデータフォーマットやパススルーの設定等を行います。
ィング
通信ポート、I/O 信号ポート、グリーンスポットやレッドスポット LED の動作設定等を行
出力セットアップ
います。
26
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.2 イメージセットアップについて
イメージセットアップの設定画面について説明します。
① ②
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
① ②
①イメージセットアップの設定グループを追加します。
②イメージセットアップの設定グループを削除します。
①メモリーされている画像リストを上にスクロールします。
②メモリーされている画像リストを下にスクロールします。
③中央に表示している画像でズームインをします。
④中央に表示している画像でウィンドウのサイズに合わせて表示倍率を変更します。
⑤中央に表示している画像でズームアウトをします。
⑥中央に表示している画像を PC 上に保存します。( 保存フォーマットは、BMP/JPG/GIF/TIF から選択できます。)
⑦中央に表示されている画像でクロッピング領域が選択可能となります。
⑧メモリーされている画像リストをグリッドで表示します。
① MATRIX の動作を制御します。( クリックで動作の停止・開始を行います。)
② 1 回クリックすると MATRIX が 1 回画像の取得をして、画面中央に表示します。
設定パラメータリストについて
①画像極性の反転
②露光時間
③ゲイン
④ゲインマルチプライヤ
⑤内部照明の点灯
⑥セクター
⑦画像自動セットアップ
⑧読み取り距離
⑨焦点距離のオートラーン
⑩クロッピング領域
このチェックボックスにチェックを入れると取得画像の明暗部が反転します。
画像取得時の露光 ( シャッター開放 ) 時間をμ秒単位で設定します。
画像取得時に取得した画像信号の増幅値を設定します。
ゲインの増幅値を倍数で調整します。
内蔵 LED 照明の点灯時間を設定します。
内蔵 LED 照明の点灯部分を制御します。( リキッドレンズタイプ用 )
自動で画像の取得レベルを調整します。( 次頁参照 )
読み取り距離を入力するとレンズの焦点距離が変更します。( リキッドレンズ用 )
レンズの焦点距離を自動で設定します。( リキッドレンズ用 )
クロッピング領域の選択を可能にすると、領域を数値で設定ができます。
27
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
画像自動セットアップについて
画像自動セットアップのボタンをクリックすると、右図のウィ
ンドウが表示されます。下記の内容を選択して、開始ボタン
をクリックすると画像セットアップが開始します。
①読み取りをする対象が、静的 ( 読み取り対象が停止状態 )
か動的 ( 読み取り対象が動作中 ) を選択します。
②読み取りをする対象が動的の場合には搬送速度とコードの
解像度 ( コードの最小エレメントのサイズ ) を入力します。
画像自動セットアップが終了すると、右図のウィンドウになり
ます。
「開始」ボタンをクリックすると再度調整をします。
「適用」ボタンをクリックすると、調整結果が設定に反映さ
れます。
「キャンセル」ボタンをクリックすると、ウィンドウ
が閉じて画像自動セットアップを終了します。
28
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.3 コードセットアップについて
コードセットアップの設定画面について説明します。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
⑨ ⑩
「一般設定 - コードグレーディング」は取得画像から読み取り対象のコードを検索する時間や検索方法を設定しま
す。( 設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)
バーコードの読み取り設定を追加します。( クリック時にバーコードのシンボルのリス
トが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。
2 次元コードの読み取り設定を追加します。( クリック時に 2 次元コードのシンボル
② 2 次元コードの追加
のリストが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。
ポスタル ( 郵便 ) コードの読み取り設定を追加します。( クリック時にポスタルコード
③ポスタルコードの追加
のシンボルのリストが表示されますので、必要なシンボルを選択して下さい。
内蔵している画像フィルターの設定を追加します。( 設定方法については、巻末弊社
④新規フィルターの追加
営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)
⑤選択したツールの削除 現在選択しているツールを削除します。
このボタンをクリックすると、自動で読み取りコードを選択するモードが起動します。
⑥コードのティーチング
モードには以下の 2 つのタイプがありますので、必要なモードを選択して下さい。
・コードオートラーン
全てのシンボルを対象にして検索をします。( 通常はこのモードを使用して下さい。)
データマトリックス ECC200 コードの DPM( ダイレクトマーキング ) 専用で使用が
・データマトリックス 可能な検索モードです。( 設定方法については、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い
DPM オートラーン
合わせをお願いします。)
①バーコードの追加
①メモリーされている画像リストを上にスクロールします。
②メモリーされている画像リストを下にスクロールします。
③中央に表示している画像でズームインをします。
④中央に表示している画像でウィンドウのサイズに合わせて表示倍率を変更します。
⑤中央に表示している画像でズームアウトをします。
⑥中央に表示している画像を PC 上に保存します。( 保存フォーマットは、BMP/JPG/GIF/TIF から選択できます。)
⑦現在の設定で読み取りテストを行います。( 連続で読み取りテストを行います。)
⑧メモリーされている画像リストをグリッドで表示します。
⑨ MATRIX の動作を制御します。( クリックで動作の停止・開始を行います。)
⑩ 1 回クリックすると MATRIX が 1 回画像の取得をして、画面中央に表示します。
29
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
コードオートラーンについて
コードオートラーンモードを使用すれば、読み取り対象コードを MATRIX が自動的に検索して設定が可能です。以下
の手順に従って、使用して下さい。
①コードオートラーンを選択すると、中央の画像表示が下図の様になります。
① ②
①このボタンをクリックすると、コードの検索が開
始します。
②このボタンをクリックするとマスク部分が無くな
り、コードオートラーンモードが終了します。
マスク部分の周辺の点線部にポインターを移動す
ると、ポインターが矢印に変わります。この矢印の
状態で点線のエリアを移動させることにより、コー
ドの検索エリアを変更することが可能です。
( 複数のコードが存在する場合やコードの背景に多
くの模様が存在する場合には、エリア変更をする
ことにより、コード部を正確に設定することが可
能です。)
コードオートラーンが開始すると、左図のウィンドウが表示されます。
コードオートラーンでコードが検索できると左図のウィンドウとなります。
「続行」を押すと、再度オートラーンを開始します。
「終了」を押すと、コードオートラーンを終了して、下図の表示となります。
「現在の設定に追加」を選択すると、現在設定されているコード設定に加
えて、検索結果のコードも読み取り可能となります。
「現在の設定を置き換え」を選択すると、現在設定されているコードを消
去して、検索結果のコードを設定します。
「オートラーン結果を廃棄」を選択すると、検索結果のコード設定を消去
します。
30
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.4 読み取りフェーズについて
読み取りフェーズの設定画面について説明します。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
① ② ③ ④
⑤
「一般設定」は取得画像のバッファメモリのサイズやシステム接続の状態 ( 単独か ID-NET TM のシンクロナイ
ズ接続 ) または内部照明の省エネルギーモードの選択が可能です。( 設定方法については、巻末弊社営業担
当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)
①コンティニュアス 画像取得のタイミングを内部タイミングで画像の取得を行います。( 画像の取得タイミ
モード
ングは「連続」か「周期」が選択できます。)
MATRIX は画像取得のタイミング ( トリガ )1 回につき1 回だけ画像の取得を行います。
②ワンショットモード
( トリガの入力ソースとトリガタイミングのディレー時間を設定できます。)
MATRIX は画像取得のタイミング ( トリガ ) の間に設定されたモードで画像の取得を
③フェーズモード
行います。( フェーズモードに設定すると、自動的に「フェーズオン」と「フェーズオフ」
の設定が表示されます。)
物流システムで使用する場合に、搬送物と読み取りデータの紐付けを行うことによって、
④パックトラック 搬送物の間隔を最小限にするモードです。( このモードは MATRIX300N 以降で使用
モード
可能なモードで MATRIX210N では表示されません。)
⑤新規チャンネルの このボタンをクリックすると通信ポートの追加をします。( シリアルポートは標準で設定
追加
されているので、追加可能なチャンネルは Ethernet ポートのみとなります。)
⑥新規フィールドバス このボタンをクリックするとフィールドバス通信ポートを追加します。( 設定方法につい
の追加
ては、巻末弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。)
⑦選択したアイテムの
アイテムの削除をします。( アイテムの内容によっては削除ができないものもあります。)
削除
①イメージ取得シーケンスの追加 ここでは追加ができないので、使用不可となっています。
②ズームイン
イメージ取得シーケンス図 ( 中央の図 ) の表示を拡大します。
他のウィンドウの表示倍率にあわせて、イメージ取得シーケンス図 ( 中央
③画面にあわせて表示
の図 ) を表示します。
④ズームアウト
イメージ取得シーケンス図 ( 中央の図 ) の表示を縮小します。
⑤プレイ
設定されているフェーズにて、動作を開始します。
チャンネル
現在使用が可能な通信ポートが表示され、各通信ポートのパラメータが設定可能です。
「新規フィールドバスの追加」アイコンで追加したときに、フィールドバス用設定パラメー
フィールドバス
タが表示されます。
入力信号
MATRIX に内蔵している 2 つの信号入力ポートのパラメータ設定が可能です。
MATRIX に接続する入力信号用センサの設定をします。( 特にパックトラックモードで外部
センサ
のエンコーダを使用する場合には、エンコーダの速度や分解能等の詳細を設定します。)
「ノーリード」の有無、
「パーシャルリード」( 部分読み取り )、
「マルチプルリード」( 複数
データ収集タイプ
コードの読み取り ) の有効 / 無効を設定します。
31
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.5 グッドリードのセットアップについて
グッドリードのセットアップの設定画面について説明します。
① ② ③ ④
このモードは「コンティニュアス」
「ワンショット」
「フェーズ」の各モードで有効です。このモ
①コード収集
ードは1 つの読み取り結果を出力する前に複数のコードの読み取りが可能です。結果の出力
データフォーマット等は「データのフォーマッティング」で設定します。
このモードは「コンティニュアス」
「ワンショット」
「フェーズ」
「パックトラック」の各モードで
②コードコンビ
有効です。そして、このモードの結果の出力データフォーマットは、中央下の「コードコンビ
ネーション
ネーション」ウィンドウで読み取りデータのロジックの生成が可能です。
このモードは「コンティニュアス」
「ワンショット」の各モードで有効です。そして、このモー
③コードプレゼ ドでは、特に読み取りコードがマニュアルで MATRIX の前に置かれると読み取り結果をホス
ンテーション
トに送信します。尚、このモードの場合、通常ノーリードは出力せずにマルチプルリードで正
確に制御されます。
このモードは「コンティニュアス」
「ワンショット」
「フェーズ」の各モードで有効です。そして、
④マッチコード このモードでは登録したコードデータと読み取りしたデータを比較して、一致・不一致を判定
します。尚、このデータの登録は右側に表示されるウィンドウで登録を行います。
「コードコンビネーション」と「マッチコード」では下図の通り、中央の黒枠の様にコードデータのロジックの組み合
わせが表示され、ロジックの生成が可能となります。以下にロジックの作成方法を説明します。
32
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
①通常、
「コードセットアップ」で複数コードを設定していると、
「コードコンビネーション」や「マッチコード」を選択
すると下図の通りの表示となり、各コードシンボル間は「AND」でロジックが生成されます。
②それぞれのコードシンボル間を「XOR」でロジックを生成する場合には、上図の様に左の「コード設定」のリスト内
のコードシンボルのアイコンを右の「必要なコード」のボックス内にドラッグ & ドロップをすると下図の様に「XOR」が
生成されます。 ( 同一シンボル間で「XOR」の生成はできませんので注意して下さい。)
③もし、
「AND」で必要なコードを増やす場合には、下図の丸印のアイコンをクリックするとウィンドウ内に新たなボッ
クスが生成されますので、そのボックス内に必要なシンボルを左の「コード設定」のアイコンをドラッグ & ドロップを
すると、ボックス内にアイコンがコピーされ、
「AND」ロジックが生成されます。
④「必要なコード」のボックスを削除する場合には、下図の黒枠の様に、
「必要なコード」のボックスの中のコードのア
イコン以外の部分をクリックして、ボックス内のバックグラウンドをグラデーション表示にしてから「Delete」キーを押
すと、ボックスが削除されます。
33
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.6 データのフォーマッティングについて
データのフォーマッティングの設定画面について説明します。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
⑦
MATRIX の様々エラー状況を診断メッセージとして通信で出力する場合に使用し
ます。( 画像の取得タイミングは「連続」か「周期」が選択できます。)
②イメージ保存条件の追加
MATRIX で取得した画像を保存する条件の設定等を行います。
MATRIX の通信チャンネルを追加します。( 追加可能なチャンネルは Ethernet の
③新規チャンネルの追加
通信ポートのみとなります。)
MATRIX でフィールドバス通信ポートの追加をする場合に使用します。(HMI 社の
④新規フィールドバスの追加 フィールドバスインターフェースを使用する場合には、メインインターフェースが使
用できなくなります。)
⑤パススルーの設定
このボタンをクリックするとパススルーモードでの接続条件等を設定します。
チャンネルの削除をします。( チャンネルの内容によっては削除ができないもの
⑥選択したチャンネルの削除
もあります。)
①診断メッセージの有効化
読み取りコードに関連する情報のデータブロックを追加します。( ここで表示される「必要
①コードに関連するフ
なコード 1」とは前のグッドリードのセットアップのコードコンビネーションで設定したコー
ィールド
ドです。)
②グローバル統計フィ これまでの総読み取り数や総ノーリード数等、稼動状態に関する統計情報のデータブロッ
ールド
クを追加します。
③グローバル読み取り 複数台を使用しているシステムで、読み取り成功した機器を知らせるリードマスク等の情
フィールド
報のデータブロックを追加します。
④カスタムフィールド データ内に固定長のデータブロックを追加します。
⑤診断フィールド
システム内の様々なエラー情報のデータブロックを追加します。
⑥コードの品質グレー コードの印字品質グレード (ISO15416 等 ) でのグレード判定情報のデータブロックを追
ドのフィールド
加します。
⑦プレイ
設定されている内容にて、動作を開始します。
34
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
「メッセージフィールド」ウィンドウでデータフォーマットを以下の様に簡単に作成できます。
・下図の様に上のアイコンを下のウィンドウ内にドラッグ & ドロップで追加をします。
・また、マウスでクリックをして黒枠の様にバックグラウンドをグラデーション表示に変更して「Delete」キーを押す
とアイコンが削除できます。
17.7 出力セットアップについて
出力セットアップの設定画面について説明します。
① ② ③
① ② ③
④
①新規チャンネルの
追加
②新規フィールドバ
スの追加
③選択したチャンネ
ルの削除
MATRIX の通信チャンネルを追加します。( 追加可能なチャンネルは Ethernet の通信ポートの
みとなります。)
MATRIX でフィールドバス通信ポートの追加をする場合に使用します。(HMI 社のフィールドバ
スインターフェースを使用する場合には、メインインターフェースが使用できなくなります。)
①ズームイン
②画面にあわせて
表示
③ズームアウト
④プレイ
イメージ取得シーケンス図 ( 中央の図 ) の表示を拡大します。
チャンネルの削除をします。( チャンネルの内容によっては削除ができないものもあります。)
他のウィンドウの表示倍率にあわせて、イメージ取得シーケンス図 ( 中央の図 ) を表示します。
イメージ取得シーケンス図 ( 中央の図 ) の表示を縮小します。
設定されているフェーズにて、動作を開始します。
35
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
17.8 内部ネットワーク設定について
下図の様に MATRIX を接続した最初のウィンドウから「内部ネットワーク設定のセットアップ」を選択します。
MATRIX がデフォルトの状態の場合には、左上図の様な「注意」のウィンドウが表示されますので、ここで 「OK」
ボタンをクリックすると、右上図の様にウィンドウが表示されて、ID-NET TM で接続している MATRIX の内部ネット
ワーク構成をマルチデータ設定で自動的に設定を行います。
36
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
設定が終了すると下図のウィンドウが表示されます。ここで、それぞれの機能を選択すると内部ネットワークの設定
が開始します。
ネットオート設定開始
設定の管理
デフォルトのマルチデータ
設定のセット
デフォルトのフェーズモード
設定のセット
デフォルトのパックトラック
設定の設定
ID-NET TM のネットワーク設定を自動で ( マルチデータ ) で設定をします。
ID-NET TM のスレーブ機器の設定の管理をします。
ID-NET TM のマルチデータにネットワークを設定して、その他の設定は全てデフォ
ルトの設定にしてから、デバイスの設定ウィンドウを表示します。
ID-NET TM のシンクロナイズにネットワークを設定して、読み取りフェーズは「フェ
ーズモード」に設定した状態でデバイスの設定ウィンドウを表示します。
ID-NET TM のシンクロナイズにネットワークを設定して、読み取りフェーズは「パッ
クトラックモード」に設定した状態でデバイスの設定ウィンドウを表示します。
各機器の設定変更は以下の様に切り替えて行います。
①下図の黒枠の「内部ネットワークの表示」をクリックします。
37
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
②下図の黒枠の「内部ネットワークアドレス : 1」のアイコンをクリックします。
③黒枠の部分の表示が「マスター」から「Slave 1」に切り替わる事を確認します。
④左下の黒枠の「設定ボタン」をクリックすると、下図の通り、
「Slave 1」の設定ウィンドウが開きますので、設定
を操作します。( スレーブ機のイメージセットアップでは、画像のモニターができませんので、注意して下さい。)
38
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
18. トラブルシューティング
もし、MATRIX210N が正常に動作をしない場合には、以下のフローに従って症状の確認を行うことにより、
的確な対処が可能となります。
コードを読まない
MATRIX210Nの電源
LEDは点灯していますか?
NO
電源 LEDが点灯していない場合は電源の
チェック後、MATRIX210Nへ再度、
電源を
入れて下さい。
NO
EXT TRIG LEDが点灯しない場合は同期信
号ケーブルのチェック後、
再度同期信号を入
れてLEDが点灯するか確認をして下さい。
NO
読み取り用LEDが点灯しない場合は動作
モードの設定が正しく設定されているか確認
をして下さい。
YES
MATRIX210Nの同期
信号LEDは点灯しますか?
YES
同期信号ON時に読み取り用
LEDは点灯していますか?
YES
NO
同期信号ON時にMATRIX210N
は読み取りしていますか?
GOOD READ LEDの点灯を確認して下さい。
読み取りをしていない場合はMATRIX210N
の読み取りに関する設定が合っているか確認
後、
MATRIX210Nの読み取り窓を清掃して下
さい。更にコードラベルが読み取りできる状態か
どうかも確認をして下さい。 YES
NO
通信ケーブルの
配線はされていますか?
通信ケーブルの配線が間違っていないか確認
して下さい。その後、MATRIX210Nの通信に
関する設定も合っているか確認をして下さい。
YES
以上の内容を確認後も正常に動作しない場合は、
弊社営業窓口にお問い合わせ下さい。 39
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
19. メンテナンスについて
MATRIX210N を安定してご使用頂くためには、定期的に以下の内容のメンテナンスをする必要があります。
① MATRIX210N の読み取り窓の清掃 ( 読み取り窓の汚れ具合による )
柔らかい材質の布等に無水アルコールを浸して清掃を行う。
ご注意
読み取り窓の清掃は MATRIX210N の電源を OFF にした時に行って下さい。また強くこすったり、
布に堅い物質が付着している場合は窓の表面を傷つけることがありますので、注意して行って下さい。
②読み取りエリアの測定 ( 年 1 回程度 )
サンプルコードを用いて MATRIX210N の読み取りエリアがシステムの仕様を満たしているか確認する。
弊社では上記のメンテナンス作業を有償にて承っておりますので、詳細は巻末の弊社営業担当窓口までお問い合わ
せ下さい。
20. 仕様一覧
Matrix210N 21X-010
Matrix210N 21X-110
Matrix210N 235-110
電源電圧 / 消費電力
DC10 ~ 30V / 0.4 ~ 0.15A,4.5W max.、0.18A@DC24V
受光素子 / フレームレート WVGA(752 X 480 ピクセル ) CMOS センサ ( グローバルシャッター機能内蔵 ) / 60 フレーム / 秒
読取角度
最大ピッチ角± 35°, 最大チルト角 360°
ITF,Standard 2 of 5,Matrix 2 of 5,Code128(GS1-128),Code39,EAN/JAN/UPC,Code93,
読取コード / ( バーコード)
Codabar,Pharmacode,PDF417, マイクロ PDF417,GS1 DATABAR family,Composite Code
読取コード / (2D コード) DataMatrix ECC200,QR コード , マイクロ QR コード ,Maxi コード ,Aztec コード
読取コード / ( 郵便コード) Japan Post,Planet,Postnet,Australia Post,Intelligent Mail,Swedish Post,Kix Code 等
Main : RS232/RS422( 最高 115.2K bps)、AUX : RS232( 最高 115.2K bps)
TM
ID-NET : ( 最高 1M bps)
通信インターフェース
Ethernet (10M/100M bps)- サ ポ ー ト プ ロト コ ル (TCP/IP, Ethernet/IP, Modubus TCP,
PROFINET-IO)
TM
通信モード
ローカルエコー , パススルー ,ID-NET マスタースレーブ ,Ethernet
入出力信号
同期信号入力 (1 点 ), プログラマブル入力 (1 点 ), プログラマブル出力 (2 点)
パラメータ設定方法
Xpress スイッチ、専用ソフト DL CODE(Ethernet)、ホストモード ( シリアル /Ethernet)
ブザー ,LED 7 点 , 読取完了用 Green
ブザー ,LED 7 点 , 読取完了用 Green Spot, 読取中心位置表
表示
Spot, 読取不良用 Red Spot, 読取中
示用 Blue Ring
心位置表示用レーザポインタ
動作温度 / 保存温度
0℃~ +50℃ / -20℃~ +70℃
0℃~ +45℃ / -20℃~ +70℃
湿度 / 保護構造
90%(但し結露無きこと)/ IP65
耐振動 / 耐衝撃
1.5mm@13 ~ 55Hz 各方向 2 時間 / 30g,11ms 各方向 3 回
ケーブル長
約 1m
外形寸法(本体のみ)
54mmX32mmX45mm
50mmX25mmX45mm
61mmX25mmX45mm
重量 ( ケーブルを含む )
約 190g
約 204g
約 237g
40
MATRIX210N 取扱説明書 Ver1.10
41
IDEC AUTO-ID SOLUTIONS 株式会社
本 社 :〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江 5-8-10TEL: 06-7711-8880 FAX: 06-6398-3202
東 京 :〒108-6014 東京都港区港南 2-15-1 品川インターシティ A 棟 14 階TEL: 03-5715-2177 FAX: 03-5715-2178
名古屋 :〒464-0850 愛知県名古屋市千種区今池 4-1-29 ニッセイ今池ビルTEL: 052-732-1561 FAX: 052-732-1562
URL:http://ias.co.jp
No.1606
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