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台東区産業振興プランの策定にあたって
台東区は、江戸時代より商工業の中心地の一つとして、製造業や卸・小売業など、多様な産業
の集積により、まちの活力を創出しながら発展してきました。また近年は、若いデザイナーやク
リエイターが区内で活発な創作活動を展開するなど、新たな芽吹きもみられます。
一方、経済のグローバル化や少子高齢化の進行など、中小企業を取り巻く経営環境は大きく変
化し、事業所数・従業者数の減少、売上・利益の減少、経営者・従業者の高齢化が進むなど、地
域経済の活力低下が危惧されております。平成22年度に行った実態調査において、その傾向は
顕著に表れました。
こうした状況を踏まえ、本区産業が抱える課題に迅速かつ的確に対応するため、この度「台東
区産業振興プラン」を策定いたしました。
本プランでは、
「創造力あふれる産業文化都市たいとう」という、本区産業の目指すべき姿を初
めて提示しました。この言葉には、先人たちが築いてきた文化・産業を礎に、付加価値の高いモ
ノ・サービスを生み出すとともに、新たな文化・価値観を創造することにより、産業の活性化を
図っていこうという決意が込められています。また、本区が進める産業振興策の方向性として5
つの柱を示し、さらに具体的な取組みとして平成24年度から28年度の5年間で実施する61
の事業を掲げました。
私は、これらの事業を着実に実行することにより、本区産業の振興に向けて全力で取り組んで
まいりますので、これまで以上のご理解、ご協力をお願いいたします。
本プランの策定にあたり、台東区産業振興プラン策定委員会の方々から、数多くの貴重なご意
見・アドバイスをお受けしました。また、区内事業所、商店街、業界団体の皆様には、ヒアリン
グや実態調査に快くご協力いただきました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
平成24年3月
-目 次-
第1章 台東区産業振興プランの基本的な考え方
1.背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2.プランの位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
1.社会経済環境の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
2.消費・流通構造の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3.生産構造の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
第3章 台東区産業の現状と課題
1.台東区の現況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.台東区産業の特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.危惧される三つの実態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
4.主な産業の現状と今後の展開意向(実態調査より)
・・・・・・・・・・・・・・・ 20
5.現況からみた台東区産業の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
1. 目指すべき姿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2. 産業振興策の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
3.産業振興策の展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
第5章 産業振興プランの実施に向けて
1. 官民の役割分担と連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
2. 産業振興プランの進捗管理・検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
「台東区産業振興プラン」施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
<資料編>
資料編1.委員会での検討経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
資料編2.用語集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68
資料編3.台東区中小企業基本条例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
資料編4.事業一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
第1章 台東区産業振興プランの基本的な考え方
第1章
台東区産業振興プランの基本的な考え方
1.背景と目的
台東区は、製造業や卸・小売業など、多様な産業の集積によって、まちの活力が創出され
てきました。しかし、中小・零細企業が多いことから、社会経済の変化による影響を受けや
すく、大きく経営戦略を転換しなければ更なる展開を進めることが難しい状況にあります。
特に2011(平成23)年3月の東日本大震災により、リーマンショック1後の景気の持ち
直しに急ブレーキがかかっています。
こうした現状を踏まえ、本プランにおいては、基本構想が目指す「にぎわい いきいき し
たまち台東」を産業活性化の面から実現するため、社会経済状況の変化と実態調査で明らか
になった課題を踏まえ、台東区産業の目標とする姿を示し、その実現に向けて進める施策を
整理し、提示しました。
2.プランの位置づけ
本区の上位計画である長期総合計画や行政計画の産業・経済分野における個別計画に位置
づけ、2012(平成24)年度から5年間で進める施策を提示しました。その内容は、こ
れまでの実績や2010(平成22)年3月に策定した「台東区新観光ビジョン」
、その他の
個別計画と連携したものになっています。
○長期総合計画
基本構想が掲げる台東区の目指すべき姿「にぎわい いきいき したまち台東」を実現
するため、2005(平成17)年度から10年間の区政運営の長期的指針を示したもの
です。
○行政計画
長期総合計画の計画目標の具体化を図るとともに、社会経済状況の変化や新たな行政課
題に対応するため、2011(平成23)年度から3年間に取組む事業について、可能な
限り計量的に示したものです。
台東区基本構想
(平成 16 年 10 月策定)
【台東区産業振興プラン】
台東区長期総合計画
期間:平成 17~26 年度
期間:平成 24~28 年度
台東区行政計画
期間:平成 23~25 年度
12008年(平成20年)9月に米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことを、これが世界的な金
融危機(世界同時不況)の引き金となったことに照らして呼ぶ表現
1
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
第2章
台東区産業を取り巻く環境の変化
1.社会経済環境の変化
(1)経済のグローバル化
【国内経済と世界経済の結びつきを強めるグローバル化】
資本や労働力の国境を越えた移動や貿易を通じた商品・サービスの取引が増大するなど、
国内経済と世界経済との関係はますます深まっています。経済のグローバル化は、2008
(平成20)年9月のリーマンショック、昨今の欧州の政府債務(借金)危機に見られるよ
うに、他国で発生した経済変動が国内経済にも甚大な影響を与えるようになっています。こ
の影響を受け、わが国の輸出入額は大きく落ち込みましたが、その後2009(平成21)
年2月頃を境に増加に転じています。
【グローバル経済における新興国の存在感の高まり】
近年の日本経済のグローバル化は、わが国の産業構造や貿易構造の高度化に伴い、貿易相
手国としての重要性がアメリカから、中国をはじめ新興国に移行しつつあることが大きな特
徴です。特に、中国、ASEAN2(東南アジア諸国連合)を中心とする経済は拡大傾向にあ
り、国内市場が成熟している中、海外市場への対応は国内産業にとってより重要度が増して
います。国内企業の海外現地法人も、中国など新興国を中心に増加しています。これらの地
域は生産拠点とともに、成長市場ともなっており、こうした市場参入に向けて、現地ニーズ
に対応した現地での開発、生産、販売の体制づくりが進められています。また、新興国、途
上国を巻き込んだ、経済連携協定(EPA)3、自由貿易協定(FTA)4、環太平洋連携協
定(TPP)5などの動きもあり、各国間の競争と連携が活発化しています。
こうした動きも踏まえた展開が中小企業としても必要になっています。台東区の代表的な
製品である靴やバッグをはじめとする皮革製品は、輸出額に比べて輸入額が大きく上回って
おり、しかも輸入は増大する傾向にあり、その対応が求められています。
2インドネシアをはじめとする東南アジア地域 10 カ国の経済成長の促進等を目的とした組織
3自由貿易協定(FTA)を柱として、締約国間での経済取引の円滑化など、さまざまな経済領域での連携強化・協力の
促進などをも含めた条約の名称として主に日本が用いているもの
4物品の関税等の障壁など、通商上の障壁を取り除く自由貿易地域の結成を目的とした、2国間以上の国際協定
5加盟国の間で工業品、農業品を含む全品目の関税を撤廃し、政府調達、知的財産権、労働規制、金融、医療サービス
などにおけるすべての非関税障壁を撤廃し自由化する協定
2
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
図表2-1 履物、バッグ類の輸出入額の変化
<履物>
輸出
<バッ グ類>
輸入
輸出
輸入
600
6,000
600
6,000
500
輸
出 400
5,000
500
輸
出 400
5,000
300
億
円 200
3,000
300
億
円 200
3,000
100
1,000
100
1,000
(
0
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 (年)
0
)
億
2,000 円
)
0
)
)
億
2,000 円
輸
4,000 入
(
(
(
輸
4,000 入
0
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 (年)
資料:貿易統計
(2)情報化社会への対応
【インターネット等進展する情報通信技術を活用した企業活動が求められる】
高速大容量通信や情報端末を初めとする情報通信技術の向上とともに、インターネットの
社会への普及が急速に進んでいます。2011(平成23)年版情報通信白書によると、2
010(平成22)年末のインターネット利用者数は9,462万人(対前年比54万人増)
、
人口普及率は78.2%(同 0.2ポイント増)に達しています。インターネットの利用
率を年代別に見ると、13歳から49歳までは9割を超えていますが、60歳以上の世代は
未だに低い水準にあります。しかし、高齢者層の利用率は増加傾向にあり、普及が進んでき
ているものと見られます。さらに、ここ数年、ソーシャルメディアの普及が著しく、人々の
生活様式の変化のみならず、企業と消費者の関係に大きな影響を与えています。
情報通信技術は生活、企業活動にとって不可欠となっており、情報収集、開発、生産、販
売などあらゆる場面で情報通信技術を活用した迅速かつ的確な取組が求められます。また、
最近ではインターネットを介して大量のデータを処理するデータセンターが提供するサービ
スを利用できる環境が整ってきました。こうした環境を利活用するクラウド・コンピューテ
ィングは、中小企業での利活用も高まると予想され、情報化はいっそう進展すると考えられ
ます。
図表2-2 インターネットの利用者数及び人口普及率の推移
(万人)
10,000
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
97
(%)
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
98
99
00
01
02
03
利用者数
04
05
06
07
08
09
10 (年)
人口普及率
資料:平成 23 年版情報通信白書(平成 22 年通信利用動向調査)
3
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
図表2-3 インターネットの世代別利用状況
(%)
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
6~12歳 13~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65~69歳 70~79歳 80歳以上
平成20年末
平成21年末
平成22年末
資料:平成 22・23 年版情報通信白書(平成 21・22 年通信利用動向調査)
(3)人口の減少、少子高齢化の急速な進行
【産業活動の停滞が懸念される反面、高齢化に伴う新たな需要がビジネスチャンスに】
我が国では、少子高齢化が急速に進んでいます。社会保障・人口問題研究所の推計による
と、2010(平成22)年には約1億2700万人あった人口が2055(平成67)年
には9000万人を割り、
年少人口が約1650万人から約750万人まで減少する一方で、
老年人口は約2940万人から約3650万人に増加すると予測されています。
台東区の人口は、2011(平成23)年4月1日現在、168,909人(住民基本台帳
による人口)で、緩やかですが増加傾向にあります。また、高齢者人口比率は上昇傾向にあ
り、その水準は特別区や東京都の平均値を大きく上回っています。
人口の減少や少子高齢化の進展は、
消費市場の縮小、
産業の担い手不足を引き起こすなど、
台東区のみならず日本全体の産業活動が停滞することが懸念されます。他方、高齢化に伴う
新たな需要も発生しており、ビジネスチャンスともなっています。
図表2-4 全国の年齢別将来人口推計(出生・死亡中位)
年少人口(0~14歳)
千人
生産年齢人口(15~64歳)
高齢者人口(65歳以上)
140,000
120,000
29,412
33,781
100,000
35,899
36,354
36,670
37,249
38,527
80,000
60,000
81,285
76,807
73,635
70,960
40,000
67,404
62,919
57,335
38,407
37,641
36,463
53,000
49,297
45,951
9,036
8,214
7,516
20,000
16,479
0
14,841
13,201
11,956
11,150
10,512
9,833
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年
資料:社会保障・人口問題研究所(日本の将来推計人口)
4
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
図表2-5 台東区の年齢別将来人口推計
年少人口(0~14歳)
人
生産年齢人口(15~64歳)
高齢者人口(65歳以上)
200,000
180,000
160,000
140,000
40,567
40,550
41,235
42,637
43,760
44,680
45,014
45,223
45,222
45,132
44,889
44,585
120,000
100,000
80,000
111,165 112,534 113,081 112,883 112,902 113,155 113,913 114,706 115,681 116,757 117,847 118,951
60,000
40,000
20,000
0
15,750
15,825
15,839
15,838
15,858
15,809
15,783
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年 2016年
15,771
15,761
15,716
15,750
15,768
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
各年4月1日現在の住民基本台帳による人口
2012(平成24)年以降は、平成23年度現在の住民基本台帳法による台東区推計値
(4)地球環境問題の深刻化
【地球環境に配慮した企業活動の推進が求められる】
京都議定書6、それに続くコペンハーゲン合意7と、地球環境問題の解決に向けて、国家間
の協調による取組みが進められています。我が国では2010(平成22)年に閣議決定さ
れた「地球温暖化対策基本法案8」において、中期目標で2020(平成32)年までに温室
効果ガス排出量を1990(平成2)年比で25%削減、長期目標では2050(平成62)
年までに1990(平成2)年比で80%削減という目標値が盛り込まれています。
東京都では、カーボンマイナス東京10年プロジェクト9の基本方針として、都としての気
候変動対策の基本姿勢を明確に示すとともに、代表的な施策を先行的に提起する「東京都気
候変動対策方針10」を策定しています。その中で、2020(平成32)年度排出量を20
00(平成12)年比で25%削減という目標値を設定しています。
台東区では、
「台東区環境基本計画」を2010(平成22)年3月に策定し、地球環境に
配慮した「環境都市」を目指すために、区内の事業者、区民、区、来街者が協働して取り組
みを進めることとしています。
福島第一原子力発電所の事故により、我が国の環境政策は大きく見直される可能性があり
ます。こうした動きの中にあっても、地球環境に配慮した企業活動を推進していかなければ
ならない状況には変化がありません。
6
1997年12月に京都市で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で同
月11日に採択された、気候変動枠組条約に関する議定書
7京都議定書に続く、2013年以降の新たな地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都)に関する政治的な合意
8新たな日本の温暖化対策の枠組みとして、2010年に民主党政権がまとめた法案
9東京都が2007年に開始した、オリンピックを梃子にした都市と社会の変革に向け、世界で最も環境負荷の少ない
先進的な環境都市の実現を目指す取組
10 カーボンマイナス東京10年プロジェクト」の基本方針として、東京都が2007年6月に発表
5
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
図表2-6 台東区環境基本計画の概要
計画期間
・2010(平成 22)年度から 2019(平成31)年度までの 10 年間
・今ある環境資源を活かしながら、よりよい環境を創造し、次世代へ継承していきます
基本理念
・生活様式を見直し、地球環境に配慮した「環境都市」をめざします
・地域を基盤に区民・事業者・区が協働して、計画の実現に取組んでいきます
基本目標1 緑や水辺に親しめ、うるおいがあり、健康で快適な生活環境をつくります
(取組 1-1)身近な緑・水辺を区民とともに守り増やします
(取組 1-2)ごみの発生を抑制し、循環型の地域づくりを進めます
(取組 1-3)健康で安全な環境のもと、清潔で美しいまちづくりを進めます
施策の体系
基本目標2 ヒートアイランドを抑制し、足元から地球温暖化対策に取組みます
(取組 2-1)下町の伝統文化を活かしたライフスタイルを台東区から発信します
(取組 2-2)さまざまな環境技術を取り入れ、環境都市たいとうを目指します
基本目標3 区民・事業者・区が力を合わせ、環境を学び・守り・育てます
(取組 3-1)さまざまな場面で環境教育・学習を進めていきます
(取組 3-2)地域ぐるみによる環境保全活動を展開します
資料:台東区
6
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
(5)東日本大震災の影響
【複合災害により、消費の収縮とともに観光客が激減】
2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災は、東北地方を中心に甚大な被害を
もたらしただけでなく、国内の産業活動や国民生活に多大な影響を与えています。社団法人
東京都信用金庫協会の特別調査「東日本大震災からの復興と中小企業」
(2011(平成23)
年6月)によると、都内の企業の約7割が何らかの被害を受けています。その内容は、
「消費
自粛の雰囲気」28.3%、
「物流の遅延、停止」25.6%、
「原材料、資材、燃料の不足」
24.6%の順でした。
また、原子力発電所の事故は、被災地のみならず日本に対する安全・安心への懸念が世界
全体で高まりました。欧米主要国の政府は、この影響を鑑みて日本への渡航自粛などを求め
る勧告を発したほか、一部の国は日本に滞在する自国民に対して、出国を求める勧告もしま
した。こうした影響を受け、大震災直後の4月に日本を訪れた外国人観光客は、前年同期と
比較して8割以上落ち込みました。台東区には、2010(平成22)年1年間で約400
万人の外国人観光客が訪れましたが、大震災直後から4月までの間、区内では外国人観光客
の姿がほとんど見られませんでした。
震災後の復旧とともに各国の規制も徐々に緩和し、景況も緩やかながら回復することが期
待されます。しかし、震災前の水準に戻るには相当な時間を要する見込みです。
図表2-7 東日本大震災の被害について
3.9
28.3
1
0
25.6
24.6
25
50
消費自粛の雰囲気
原材料、資材、燃料の不足
受注キャンセルなどによる売上減
原発事故(風評被害を含む)
労働力の確保できず
14.3
1.1
0.5
12.2 6.1
75
30.5
100
125
物流の遅延、停止
電力不足
建物、設備、商品等の損傷
その他
被害は受けなかった
150 (%)
資料:景況情報ガイド 23年4-6月期((社)東京都信用金庫協会)
図表2-8 訪日外国人数の推移(全国)
万人
80
70
60
50
40
30
71
60
51
44
48
61
54
51
50
51
51
51
51
44
40
28
20
10
0
19
37
32
18
11
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
2010年
2011年
(注)訪日外客数(駐在員など含む)のうち、観光客数のみを記載
資料:日本政府観光局(JNTO) 訪日外客統計
7
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
2.消費・流通構造の変化
(1)消費構造の変化
【減少傾向にある消費支出。商品購入時には「品質」など価格以外の要素も重視】
最近の一世帯当たりの消費支出の推移をみると、概ね減少傾向にあります。品目別の消費
支出の割合では、食料品、教養娯楽、交通・通信、身の回り品や理美容費用などを含むその
他の消費支出の割合が比較的高くなっています。また、それらを大きく基礎的支出(食料な
どの必需品)と選択的支出(教養娯楽用耐久財などの贅沢品)に分けると、基礎的支出が概
ね6割近くを占めています。
商品・サービス購入時に重視するポイントでは、近年、消費者は「価格」のほか、
「品質」
、
「利便性」
、
「ブランドイメージ」も重視する傾向にあります。また、女性、中・高齢層、子
育て世代には「連絡すると、修理・交換・設置に来てくれる」
、
「お客様相談窓口の常設」と
いったサービス面も重視されています。
【東日本大震災を契機に国内消費は低調】
消費支出の減少傾向に加えて、東日本大震災を契機に外出、外食、レジャー、贅沢品の購
入などを控える行動が目立ってきており、国内消費は低調となっています。その一方で、安
全性や被災地復旧、国内経済への貢献、品質や利便性、サービス面に配慮した商品などを提
供することで、消費が回復される可能性もあります。
図表2-9 消費支出の推移(指数)
100.0
98.0
96.0
94.0
92.0
90.0
1~3月 4~6月 7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
2008年
2009年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
2010年
7~9月 10~12月 1~3月
2011年
(2005年=100)
資料:家計調査
8
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
(2)流通構造の変化
【流通再編の中で業態転換が求められる卸・小売業】
スーパーなどの年間販売額は2002(平成14)年から2007(平成19)年にかけ
て10%以上減少しており、小売業は全体的に厳しい状況にあります。スーパーやコンビニ
エンスストアでは、独自ブランドの拡充が進み、卸売業を経由しない製造業との直接取引も
拡大しています。製造から小売までを統合したSPA(製造小売業)11の台頭もみられます。
そうした状況の中で、卸売業には、商品開発や仕入先の多様化など取引先のニーズに応じ
た事業展開が、小売業においても、商品開発や仕入、販売方法などの工夫により独自性を出
すことが求められる傾向にあります。
【世界的に拡大する電子商取引市場も事業展開のターゲットに】
インターネットの普及により、一般消費者向けの電子商取引(EC)12市場が拡大傾向に
あります。製造業、小売業、サービス業をはじめ幅広い産業分野で電子商取引が拡大してお
り、製造業においてもインターネットを通じた直販が伸びています。電子商取引は今後も一
層の拡大が予想され、卸売業や小売業においてもその対策が求められてくるものと考えられ
ます。
電子商取引市場は世界的にも拡大しており、特に中国では著しく拡大しています。中小の
卸売業や小売業においても、海外電子商取引市場は事業展開のターゲットのひとつと考えら
れます。
図表2-10 日本の BtoC(企業と消費者との取引)-EC(消費者向け電子商取引)市場規模の推移
億円
EC市場規模
EC化率
%
90,000
3.00
77,880
80,000
2.46
60,890
60,000
50,000
2.00
53,440
43,910
40,000
30,000
2.50
66,960
70,000
2.08
1.79
1.50
1.52
1.25
1.00
20,000
0.50
10,000
0
0.00
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
EC 化率:全ての商取引額(商取引市場規模)に対する、電子商取引市場規模の割合
資料:電子商取引に関する市場調査報告書(経済産業省)
11
アパレル業界でメーカー自らが既存の卸売業者、小売業者に頼らず消費者に直接販売するショップを持つ業態
12通信販売の一つの形態であり、
インターネットや専用線のようなコンピュータネットワーク上での電子的な情報通信
によって商品やサービスを分配したり売買したりすること
9
第2章 台東区産業を取り巻く環境の変化
3.生産構造の変化
【グローバルな分業体制を敷く自動車・家電等に対し、衣料品等は輸入が増え続ける】
経済のグローバル化に伴い、生産財や耐久消費財(自動車・家電など)の分野では、東ア
ジアで素材・部品・組立加工などの生産工程を分業し、完成した製品を世界の市場に輸出す
る“東アジア生産ネットワーク”が形成されてきました。その中で日本は高付加価値の素材
や部品の供給地として重要なポジションを占めていますが、近年は、韓国・台湾・ASEAN
においても素材・部品の供給力が上がってきており、日本の優位性が脅かされています。
一方、非耐久消費財(衣料品など)の分野では、海外からの輸入が増大し続けています。
台東区の主要製造業種である皮革製品(革靴、ハンドバッグなど)の業界については、従来
も欧米の高級ブランド品と安価なアジア製品とのサンドイッチ型競合に苦慮していましたが、
近年は低価格輸入品が急激にシェアを拡大し、
円高によりその傾向がさらに強まっています。
【産地・流通構造の機能低下が進む台東区の地場産業。グローバル化が拍車をかける】
台東区の主要な地場産業である靴やハンドバッグ、帽子などの製造業は、労働集約型の産
業です。生産経費を抑制するためには、その生産拠点を人件費の安い海外へ移転せざるを得
ず、その結果、産業の空洞化が進展し、これまで地場産業を支えてきた職人の存続が危ぶま
れています。
台東区の皮革製品業界は、かつては製造-卸(問屋)-全国の小売(百貨店等)-消費者
といった産地・流通構造が機能していましたが、前記のような消費・流通構造の変化の中で、
百貨店等の集客・購買吸引力が落ち込み、その川下の変化に卸(問屋)も対応できず、地域
の製造業は生産能力を活かしきれなくなっています。上記のような経済のグローバル化に伴
う低価格輸入品の浸透は、こうした産地・流通構造の機能低下に拍車をかけています。
図表2-11 財別の対東アジア貿易収支
日本→東アジア(2008年)
100万ドル
東アジア→日本(2008年)
200,000
150,000
100,000
50,000
(消
最
最終
終財(
消
費費
財財
) )
(資
最
最終
終財(
資
本本
財財
) )
(部
中
中間
間財(
部
品品
) )
(加
中間
間財(
加
工工
品品
) )
中
素
素材
材
0
資料:独立行政法人産業経済研究所「RIETI-TID2010」
10
第3章 台東区産業の現状と課題
第3章
台東区産業の現状と課題
1.台東区の現況
【地勢・人口】
台東区は23区のほぼ中央に位置し、南は千代田区、神田川を隔てて中央区と接し、西は
文京区、北は荒川区、東は隅田川を境にして墨田区と接しています。
2011(平成23)年9月現在の人口は169,662人です。1985(昭和60年)
から1995(平成7)年の間に地価の高騰等の影響を受けて一時的に減少しましたが、1
995(平成7)年以降逓増傾向にあります。全人口に占める65歳人口の割合を示す高齢
化率は24.1%で、23区で2番目に高い水準にあります。
【産業分布】
台東区は、江戸時代より商工業の中心地の一つとして、人口と産業が高度に集積し、比
較的小規模な手工業や製造業、並びにそれらの生産の流通を担う問屋・卸売業の集積地と
して発展してきました。現在、区内には約25,000の事業所があり、地域ごとに同業
種の事業者が集まっていることが大きな特徴です。その概ねの分布は次のとおりです。
まず、上野駅・御徒町駅周辺はアメ横や中央通りを中心に小売店舗や飲食店が集中して
いる地域で、浅草とともに台東区を代表する繁華街です。また、上野公園周辺には多くの
文化芸術施設があり、国際的な芸術・文化の拠点として「上野の山文化ゾーン」を形成し
ています。御徒町駅周辺は、ジュエリータウンおかちまちを中心に、貴金属や宝石などの
宝飾品を取り扱う卸小売業が集積しています。
上野公園、寛永寺から谷中に至るエリアは、江戸東京の歴史と雰囲気を伝えているとし
て、2007(平成19)年3月、美しい日本の歴史的風土100選13に選定されました。
ここにある谷中銀座・よみせ通りなどの商店街は、地域の人々の生活を支える商店街とし
ての賑わいを見せています。
浅草寺・浅草駅周辺は浅草寺・仲見世をはじめ江戸文化の魅力を発する観光資源に恵ま
れた地域で、多くの観光客が訪れる国際観光地となっています。かっぱ橋道具街・花川戸
の履物問屋など、個性的な魅力ある専門店街もあります。
区北部の今戸・橋場地区では、皮革製品のメーカー・卸売業が集積しています。なめし
革・同製品等の区内からの出荷額は、全国シェアの約8%を占めていますが、その大半は
この地域で製造されています。また、日本堤・清川地区では簡易宿泊所が集積し、近年、
外国人観光客やビジネス客による利用が多くみられます。
区南部の浅草橋・蔵前周辺は、玩具・雛人形・文具等を扱う卸小売業が集積した地域で
す。また、繊維製品の材料・布地等の卸小売業、帽子製造業等も数多くあります。また、
秋葉原駅周辺は既存の電気街という特徴に加えて、近年、IT産業進出の動きが顕著です。
13(財)古都保存財団等からなる
「美しい日本の歴史的風土100選実行委員会」によって選定され、
「100選(特別枠)
」
「100選(特別枠を除く)
」
「準100選」の3種類からなっている
11
第3章 台東区産業の現状と課題
図表3-1 台東区産業分布マップ
12
第3章 台東区産業の現状と課題
2.台東区産業の特徴
(1)皮革関連産業など消費財関連の製造業や卸・小売業が集積
台東区の産業は、製造業、卸売業、小売業が全体の5割を占めています。特に、靴・鞄な
どの皮革関連、貴金属・宝石などのジュエリー関連の消費財を扱う製造業、卸・小売業が集
積しているところが、台東区産業の大きな特徴です。
製造業では、革製履物、革製履物用材料・同附属品、袋物を主とするなめし革・同製品・
毛皮や、貴金属・宝石製品、装身具・装飾品・ボタン・同関連品などが集積しています。な
めし革・同製品・毛皮は都区部で第 1 位の集積規模を誇っており、事業所数では全国の1割
を占めています。
また、江戸時代からの伝統工芸も受け継がれています。はさみ・刃物、指物・桐たんす、銀器、
彫金、仏壇、べっ甲、木版画、刺繍・組紐、提灯、簾(すだれ)など、東京都が指定する伝統工芸品
41品目のうち、27品目が台東区内で製造されています。
卸売業では、靴卸売業、かばん・袋物卸売業を主とする衣服・身の回り品卸売業、スポー
ツ用品・娯楽用品・がん具卸売業、ジュエリー製品卸売業が集積しています。これら卸売業
は、商品販売額でそれぞれ全国の1割以上を占めています。中でもジュエリー製品卸売業は
全国の2割を占めています。
小売業は、その他の小売業、飲食料品小売業、織物・衣服・身の回り品小売業の占める割
合が高くなっています。靴・履物小売業では都区部の中でも高い集積がみられます。
図表3-2 主要業種の全国・都区部シェア
【製造業】
(2008年)
事業所数
業 種
なめし革・同製品・毛皮製造業
対全国
シェア
従業者数
対都区部
シェア
対全国
シェア
出荷額等
対都区部
シェア
対全国
シェア
対都区部
シェア
10.0%
27.8%
6.2%
25.3%
8.0%
29.1%
貴金属・宝石製品製造業
8.4%
31.3%
4.7%
24.3%
3.1%
19.9%
装身具・装飾品・ボタン・同関連品製造業
5.5%
16.1%
2.7%
17.4%
2.8%
27.4%
資料:工業統計
【卸売業】
(2007年)
事業所数
業 種
対全国
シェア
従業者数
対都区部
シェア
対全国
シェア
商品販売額
対都区部
シェア
対全国
シェア
対都区部
シェア
靴卸売業
12.7%
51.1%
15.9%
41.4%
14.4%
29.1%
かばん・袋物卸売業
11.9%
31.0%
17.7%
40.2%
18.7%
37.8%
5.8%
24.9%
9.5%
26.2%
13.0%
32.2%
17.2%
48.4%
17.1%
36.3%
20.4%
44.4%
スポーツ・娯楽用品・がん具卸売業
ジュエリー製品卸売業
資料:商業統計
【小売業】
(2007年)
事業所数
業 種
靴・履物小売業
対全国
シェア
0.9%
従業者数
対都区部
シェア
8.5%
対全国
シェア
1.3%
商品販売額
対都区部
シェア
11.4%
対全国
シェア
対都区部
シェア
2.1%
14.9%
資料:商業統計
13
第3章 台東区産業の現状と課題
<伝統が息づくものづくりを継承> (株)田中製簾所
◆(株)田中製簾所は、明治初期に本所若宮町で
簾の製造を始めました。1905(明治38)
年浅草へ移転し、1912(大正元)年現在の
場所へ移りました。創業以来、五世代に渡って
受け継がれた昔ながらの技法は、関東大震災や
太平洋戦争をはじめ数々の危機を乗り越え、今
なお生き続けています。
◆伝統的な技術を伝えながらも、簾のランチョン
マットやコースターなど、生活様式の変化に対
応した新たなものづくりも行っており、使う方
伝統を受け継ぐ五代目田中耕太朗氏
の身になって作られていることが長く愛され続けられている所以です。
◆ 四代目の田中義弘さんは台東区伝統工芸振興会の会長を務め、区内の伝統工芸職人を
まとめ、東京国立博物館での製作実演や台東区の姉妹都市での実演販売を行うなど、伝
統工芸品のPR、販路拡大に尽力しています。
さらに、台東区伝統工芸振興会では、台東区立江戸下町伝統工芸館の事業運営も行って
おり、展示方法や実演、手づくり教室など、伝統工芸の振興に力を入れています。
(2)小規模事業所が多い
従業者9人以下の小規模事業所が区内事業所全体の約8割を占めています。都区部全体で
も同様な傾向にありますが、その割合は8割を下回っています。
主な業種である製造業と小売業では、事業所当たり従業者数が都区部、全国の数値を下回
っています。卸売業の場合、全国水準は上回っているものの、都区部に比べると低い状況に
あります。
図表3-3 従業者規模別の事業所割合(2006 年)
1~4人
0.0%
5~9人
20.0%
10~29人
40.0%
30~49人
50~99人
100人以上
60.0%
80.0%
100.0%
台東区
都区部
資料:事業所・企業統計
14
第3章 台東区産業の現状と課題
(3)老舗が多い
台東区の製造業、卸売業、小売業は、都区部と比較して開業50年以上の事業所の割合が
高く、今日でも伝統ある事業所が息づいています。
図表3-4 1954 年以前に開設した事業所割合(2006 年)
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
製造業
台東区
都区部
卸売業
小売業
資料:事業所・企業統計
<伝統文化と現代技術を融合した商い> 浅草中屋(中川(株)
)
◆浅草中屋(株)中川は、1910(明治43)年
に本所・吾妻橋にて総合衣料品店として創業し、
1世紀を越える歴史を持っています。創業以来、
『商いは飽きない』、『お客さまの顔が見える商
い』
、
『日本伝統文化の継承』という3つの言葉を
社訓としています。
◆1946(昭和21)年からは、浅草仲見世に「中
屋」を構え、浅草にゆかりの深い祭用品を販売し、
*「浅草中屋」ホームページより
今や全国のお祭り好きのメッカとなっています。
◆老舗ながら、いち早くITを導入し、インターネ
ットを利用しオーダーメイドの祭用品を受注した
り、写真集になるようなカタログを通販用に作成
するなど新しい取組も行っています。
◆IT を経営へ積極的に活用し、祭用品の POS レジから AS400 による基幹シテム・インター
ネット受発注システムまで、業務全体をカバーする情報システムが構築されています。
こうした取組みが評価され、2009(平成21)年には経済産業省の中小企業 IT 経
営力大賞審査委員会奨励賞を受賞しました。また、製造メーカーとの間に SCM(Supply
Chain Management)の構築を進めています。
◆伝統を活かしながら社会経済環境の変化に力強く対応し、積極的な商いを続けていま
す。
15
第3章 台東区産業の現状と課題
(4)特徴ある商店街が多い
台東区には、上野のアメ横、浅草の仲見世、谷中銀座、御徒町のジュエリータウン、浅草
橋の装飾繊維商店街、合羽橋商店街など、数多くの特徴ある商店街、問屋街がみられます。
これらの商店街・問屋街には老舗が多く、商業活動を通じて古きよき時代の生活文化を来訪
者に提示するなど、集客の工夫を進め、にぎわいを生み出しています。
しかしその一方で、近隣型商店街の中には、売上げの減少や空き店舗を抱えるなど、活力
が低下しているところもあります。
<観光客は増加しているがプロ顧客も大切に>
東京合羽橋商店街
◆明治末期から大正初期に古道具を取り扱う店の集
まりから発生し、第二次世界大戦後に主に料理飲
食店器具や菓子道具を販売する商店街へと発展。
現在では、約170店舗から構成される800メ
ートルにも連なる世界でも珍しい専門店街に成長
しています。
◆来街者は、近隣客が10%、国内客が65%、外
国人観光客が25%です。国内観光客も最近は増
加傾向です。東京スカイツリーの影響もあり、今後さらに増加していくと思われます。
◆現在は日本語表記のみの商店街マップを作成して年2回情報更新していますが、地方の
観光ツアー会社等からも取り寄せ依頼が来ます。2011(平成23)年度には外国人
観光客向けの英語マップを作成し、今後は、必要に応じて韓国語や中国語などの製作も
検討していきます。
<観光客を集め近隣型商店街の成功例ではあるが集客努力は続く> 谷中銀座商店街
◆戦後、自然発生的に形成された商店街です。19
78(昭和53)年頃に近隣に食品スーパー、1
985(昭和60)年以降、商圏内にコンビニエ
ンスストアが続々と開店し、客が大きく減りまし
たが、これらの危機に対して、積極的かつ先取的
に対抗策を仕掛け、現在は近隣型兼観光地型商店
街の先進事例となっています。
◆来街者は、近隣客が50%、国内客が48%、外
国人観光客が2%です(アジア系観光客は含ま
ず)
。
◆観光型となり客は増えましたが、集客を維持するには、話題づくり、情報発信をし続け
る必要があり、芸大による猫の彫刻などの商店街のシンボルづくり、芸大生による音楽
祭、東京マラソンとのタイアップ事業、七福神めぐり、鳴子温泉まつりなど様々なイベ
ントを行っています。
16
第3章 台東区産業の現状と課題
(5)デザイナー・クリエイターなどの定着
台東デザイナーズビレッジでの取組みを中心として、区内には最新のファッション雑貨を
担うデザイナー、クリエイター14などの人材や事業者の定着が進んでいます。JR 高架下の2
K540の開設で、その動きは加速されつつあります。特に御徒町から蔵前にかけてのエリ
アには、若手デザイナー・クリエイターのアトリエショップ15が続々とオープンし、
「徒蔵(か
ちくら)16」という新たな呼称でメディアに取り上げられています。
<デザイナー、クリエイターの定着が新たな展開へ>
◆台東デザイナーズビレッジは、ものづくり系デザイ
ナー、クリエイターのインキュベーション施設とし
て2004(平成16)年 4 月に開設。以来38社
が卒業し、うち18社が区内で起業しています。
◆材料の調達、ものづくりを依頼できる様々な企業や
職人が集まる台東区の産業集積が、自分のブランド
を立ち上げたいデザイナー・クリエイターの大きな
魅力となっています。
デザイナーズビレッジ卒業生
「SyuRo」のアトリエ店舗
◆2K540(ニーケーゴーヨンマル)は、
(株)ジェイアール東日本都市開発が手掛ける
事業で、秋葉原から御徒町間の鉄道高架下にデザイナー・クリエイターの工房ショップ
など49店舗を集めたモールです。
◆台東デザイナーズビレッジを中心とした動きと相ま
って、
新たなファッション街が出現しつつあります。
◆区内に定着したデザイナー・クリエイターが中心と
なって、
「モノマチ」や「SPEAK EAST!」という地域
イベントも始まり、
「ものづくりの街」をアピールし
ています。
◆第2回 SPEAK EAST!のオープニング時には、東京の
東のエリア「東トーキョー」をものづくりで盛り上
2K540 の工房ショップ
(革小物 inoui)
げ、世界に情報発信していくことを宣言しました。
SPEAK EAST!宣言
1つ
1つ
1つ
1つ
1つ
1つ
私たちは、この東トーキョーに訪れる全ての皆さんを歓迎します。
私たちは、昔からのもの作りをしている東トーキョーの方々に敬意を払い、共存していきます。
私たちは、東トーキョーにお店を開こうと思う方々をあたたかく受け入れます。
私たちは、東トーキョーからのもの作りの伝統、心を引き継いでいきます。
私たちは、東トーキョーから世界に向けてクリエイションを発信していきます。
私たちは、今までもこれからも大切にもの作りを続けていきます。
平成 23 年 10 月 21 日 SPEAK EAST!実行委員 林きょうこ
14一般的には創作家を意味するが、本書では洋服やファッション雑貨などの分野で自分のブランドを制作する人をさす
15工房とショップが一体となった店舗形態
16台東区の御徒町から蔵前にかけての一帯、ここ数年、バッグや生活雑貨のデザイナーが工房や仕事場を兼ねた店舗を
相次いで開業していて、若者たちの人気スポットとなっている
17
第3章 台東区産業の現状と課題
3.危惧される三つの実態
(1)事業所数・従業者数の減少
台東区の事業所数・従業者数はともに減少傾向にあり、1996(平成8)年を100と
した場合、2006(平成18)年の事業所数は80、従業者数は82と大きく減少し、地
域経済基盤の脆弱化が危惧されます。割合の高い9人以下の事業所は、都区部全体に比べて
減少率が高い状況にあり、特徴ある産業集積や商店街、問屋街の維持が難しい状況に直面し
ています。
図表3-5 事業所数・従業者数の推移
【従業者数の推移(1996年:100)】
【事業所数の推移(1996年:100)】
台東区
100
都区部
全国
台東区
100
100
都区部
全国
100
96
92
90
95
93
96
95
90
89
93
90
88
82
80
80
1996年
2001年
80
2006年
1996年
2001年
2006年
資料:事業所・企業統計
(2)売上・利益の大幅な減少
台東区の主要業種である製造業、卸売業、小売業では、大半の事業者の売上、利益が減少
傾向にあります。リーマンショック後の業績の落込みから徐々に持ち直している事業者もみ
られますが、今なお回復していない企業が多数を占めています。
このように製造業、卸売業、小売業をはじめとする台東区の産業では、総じて売上・収益
の確保が経営上の大きな課題となっています。売上・利益の減少は、商店街や区内事業者の
事業意欲の低下につながりかねません。
リーマンショックからの回復の兆しを見せていた事業者においても、2011(平成23)
年3月の東日本大震災により急ブレーキがかかっています。
図表3-6 最近の経営状況(5 年前との比較)
【利 益】
【売上高】
10%以上増加
やや減少
0%
20%
やや増加
10%以上減少
40%
60%
10%以上増加
やや減少
横ばい
不明
80%
100%
0%
製造業
製造業
卸売業
卸売業
小売業
小売業
20%
やや増加
10%以上減少
40%
60%
横ばい
不明
80%
100%
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
18
第3章 台東区産業の現状と課題
(3)経営者・従業者の高齢化と起業・創業の停滞
台東区の主要業種である製造業、卸売業、小売業では、経営者及び従業者の高齢化傾向が
みられます。
また、事業所の新設・廃業状況をみると、2001(平成13)年から2004(平成1
6)年にかけて製造業、卸売業、小売業すべてで廃業が新設を上回っています。
図表3-7 経営者・従業者の年齢
【経営者の年齢】
30歳代以下
60歳代
0%
20%
【従業者の平均年齢】
40歳代
70歳以上
40%
30歳代以下
60歳代
50歳代
不明
60%
80%
0%
100%
製造業
製造業
卸売業
卸売業
小売業
小売業
40歳代
70歳以上
20%
40%
50歳代
不明
60%
80%
100%
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
図表3-8 事業所の新設・廃業状況(民営、2001~2004 年)
【製造業】
0
【卸売業】
2,000
事業所
事業所
4,000
0
2001年
2,000
4,000
6,000
2001年
廃業,
719
存続, 3 ,7 8 7
2004年
存続, 4 ,6 2 4
新設,
474
2004年
新設, 2 3 2
廃業,
1 ,2 9 1
【小売業】
事業所
0
2,000
4,000
2001年
存続, 3 , 5 9 4
廃業,
806
新設,
413
2004年
資料:事業所・企業統計
19
第3章 台東区産業の現状と課題
4.主な産業の現状と今後の展開意向(実態調査より)
(1)製造業
【自社ブランドをもつ事業者もみられるが、卸売業を主とした従来からの受注生産が中心】
区内製造業の生産形態をみると、靴やかばんなどの消費財メーカーでは自社ブランド生産
も3割近くありますが、相手先仕様による加工・受注生産(取引先の指示に基づく加工・生
産)が6割近くを占めています。
主な受注先は消費財メーカーでは卸売業が多く、受注・販売先は区内及び隣接区が多くな
っています。消費財メーカーでは、現在でも卸売業を主な取引先として、取引先の指示に基
づき加工・生産する事業者の割合が高い状況にあります。
図表3-9 製造業の生産形態
全体
0.0
消費財
10.0
18.8
自社ブランド生産
OEM生産(相手先ブランドによる生産)
20.0
10.4
8.7
2.2
設計を含む加工・受注生産
6.4
生産・資本財
30.0
50.0
60.0
70.0
25.7
14.0
12.3
17.9
相手先仕様による加工・受注生産
その他
40.0
%
50.9
57.3
66.4
2.9
2.9
3.0
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
【強みは品質、短納期対応、弱みは取引先の開拓、コスト競争力】
製造業は自らの強みとして、生産品の品質、短納期への対応力を挙げる事業者が多く、弱
みとしては新規取引先の開拓力、コスト競争力などを挙げる事業者が多い状況にあります。
【価格競争の激化など厳しい状況の中でも、4割の事業者は事業拡大や新事業開発に積極的】
輸入品の増加などによる価格競争の激化が経営に大きな影響を及ぼしており、厳しい状況
に直面しています。しかし、4割近くの事業者は、事業拡大や新事業開発を目指しており、
高い事業意欲をもつ事業者もみられます。
【自社ブランド開発や小売業・消費者との直接取引、海外市場開拓の取組みが進展】
今後の取組みとして、新たな市場開拓、自社ブランド開発も含めた独自商品の企画・開発
などを挙げる事業者が多く、消費財メーカーでは、店舗やインターネットによる販売を挙げ
る事業者も3割近くみられます。
業界では、これまで主体だった相手先仕様による加工・受注製造に加えて、自社ブランド
の開発や小売業との直接取引、消費者への直接販売に展開している事業所もみられます。
20
第3章 台東区産業の現状と課題
今後の事業方向としては、皮革関連の事業者は国内ニッチ市場17での展開か、サービス強
化を通じた海外市場への展開と捉えられており、後者については、日本での企画・デザイン
を基調として日本主導の商品生産及びサービス体制を構築することによって中国での市場開
拓も進められています。まず国内で販売して実績を上げ、その後、段階的に海外展開を目指
す動きもあります。
図表3-10 今後、考えている取組(複数回答)
全体
0.0
消費財
10.0
生産・資本財
20.0
%
30.0
40.0
50.0
25.8
28.3
生産力の増強
23.4
18.2
16.7
20.0
設計・提案力の強化
4.5
4.4
4.8
共同受注
34.2
独自商品の企画・開発
26.9
40.0
50.6
51.7
49.0
新たな市場(取引先・販売先)の開拓
19.7
店舗やインターネットによる販売
29.4
8.3
6.1
海外展開(現地生産など)
3.4
8.3
24.2
26.1
人材育成・確保
22.8
特にない
22.8
その他
60.0
26.1
29.7
2.4
3.3
1.4
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
<こだわりのものづくりと新たなブランドの展開へ>
(株)クライス
◆(株)クライスは、平成7年に創業したハンドバッグ・
革小物類のメーカーです。代表取締役の野尻昌盟さんは、ベ
テラン職人の技術を活かし、メイド・イン・ジャパンにこだ
わった質の高いものづくりを行っています。
◆新たな展開として、若い女性をターゲットとした自社ブラン
ド「kigi」を立上げました。社内の女性デザイナーが中心と
なって開発された商品は、遊び心を取り入れたデザインと豊
富な色数で人気を集めています。
Kigi ブランドのキャンディ
のストラップ
◆国内でのものづくりにこだわる同社にとって、職人の高齢化、
後継者不足は大きな課題です。野尻さんは、本気で職人になりたい若い人がいれば応援
したいと考えています。
17市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要)を持つ規模の小さい市場のこと
21
第3章 台東区産業の現状と課題
【伝統工芸品の用途開発や海外市場開拓が進展】
台東区には、多彩な江戸以来の伝統工芸が受け継がれています。需要が減少する中、生活
様式の変化、価値観の変化に対応した伝統工芸品の用途開発、顧客との直接取引などの動き
もみられます。インターネットによる海外への販売も行われています。
(2)卸売業
【消費財を扱う卸売業の7割、全国規模で仕入・販売】
卸売業の取扱品は多岐にわたりますが、7割程度は衣類、かばん、食品、ジュエリー、革
製品、靴などの消費財が占めています。仕入先は国内全体に広がっており、消費財卸では海
外からの仕入れも2割以上の事業所で行われています。販売先も全国に広がっています。
【強みは信用力、商品知識、弱みは営業力、商品の企画開発力、ITの活用】
卸売業は自らの強みとして、信用力、商品知識、さらにはきめ細かいサービス体制などを
挙げる事業者が多くみられます。弱みとしては、営業力、商品の企画開発力、IT の活用など
を挙げる事業者が多い状況です。
図表3-11 今後、考えている取組(複数回答)
全体
0.0
10.0
20.0
消費財
生産・資本財
30.0
40.0
50.0
60.0
%
70.0
42.5
経営力の強化
46.2
35.0
41.1
独自商品の企画・開発
46.8
26.6
店舗やインターネットによる販売
29.4
31.9
15.0
10.6
9.1
13.1
販売支援体制の強化
27.8
商品の企画・開発体制の強化
32.8
17.5
5.9
6.4
5.0
他社との合併・事業統合
58.9
新たな市場(取引先・販売先)の開拓
60.8
55.6
10.0
10.3
8.8
物流の改善
11.4
11.9
10.6
情報システムの強化
30.5
28.6
人材育成・確保
11.2
9.4
特にない
その他
35.0
15.0
1.4
0.9
1.9
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
22
第3章 台東区産業の現状と課題
【厳しい状況の中でも4割以上の事業者は事業拡大や新事業開発に積極的】
流通構造が変化する中、価格競争の激化、消費者ニーズの多様化、小売店の減少などが経
営に影響を及ぼしており、厳しい状況に直面しています。しかし、4割以上の事業者は、事
業拡大や新事業開発を目指すなど、高い事業意欲をもっています。
【ネット販売や直営店による小売や製造への展開も進展】
今後の取組みとして、新たな市場開拓、経営力の強化、自社ブランド開発も含めた独自商
品の企画・開発などを挙げる事業者が多く、消費財卸では商品の企画・開発体制の強化、店
舗やインターネットによる販売などを挙げる事業者も3割以上を占めています。
今後の事業方向としては、卸売業は卸売業務を維持・強化しながら、小売部門への展開、
海外生産も含めた製造部門への展開、あるいは小売・製造の両方への展開が必要と考えてい
ます。独自商品によるメーカー化も必要と考える事業者もみられます。
ネット販売や直営店による小売展開、小売業と連携した商品開発など、既に取組みを進め
ている事業所もみられます。
(3)小売業
【区内をはじめとする都内から仕入】
小売業の取扱品目は食料品、最寄品、買い回り専門品など多岐にわたっていますが、仕入
は区内、隣接区、都内から仕入れる事業者が多くみられます。
主な顧客は区内の主婦や就業者ですが、観光客を主な顧客とする店舗もみられます。ここ
1~2年の客層の変化として、高齢者、外国人の増加がみられましたが、東日本大震災の発
生以降、外国人は大幅に減少しています。
【強みは商品・提供サービスの質、固定客・リピーターの多さ、弱みは情報の発信、宣伝PR】
小売業は自らの強みとして、商品・提供サービスの質、固定客・リピーターの多さを挙げ
る事業者が多くみられます。弱みとしては、店舗・商品・サービス情報の発信、宣伝 PR をは
じめとして、価格競争力、IT の活用などを挙げる事業者が多い状況です。
【厳しい状況の中、3割近くの事業者は事業拡大や新事業開発に積極的】
価格競争の激化、消費・購買等の意欲の減退などが経営に大きな影響を及ぼしており、厳
しい状況に直面しています。しかし、3割近くの事業者は、事業拡大や新事業開発を目指し
ており、高い事業意欲をもつ事業者もみられます。
【特徴を活かした商品・サービスの開発と効果的・効率的な情報発信】
今後の取組みとして、商品やサービスの品質維持、話題性のある商品やサービスの開発、
経営力の強化などを挙げる事業者が多くみられます。
弱みである情報の発信、宣伝・PRについても、情報通信技術の活用も含めて強化してい
く必要があります。ソーシャルメディア18などの情報通信技術を活用して、各店舗の特徴や
商品・サービスを顧客となりうる消費者へ効果的・効率的に発信していくことも求められま
す。
18web上で提供されるサービスのうち、ユーザーの積極的な参加によって成り立ち、ユーザー間のコミュニケーショ
ンをサービスの主要価値として提供するサービスの総称
23
第3章 台東区産業の現状と課題
図表3-12 今後、考えている取組(複数回答)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
商品やサービスの品質維持
%
70.0
67.9
話題性ある商品やサービスの開発・導入
41.5
少子高齢化、安全・健康志向等への対応
24.3
観光客・外国人等のニーズ把握、対応
19.7
経営力の強化
41.0
営業・対外折衝力強化
15.6
自社・自店人材の育成
26.7
コンサルタントなど外部サポートの活用
4.0
ITの活用
28.8
同業者との交流・連携
17.3
異業種との交流・連携
10.8
その他
5.7
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
(4)商店街
【近隣型商店街の7割で売上が減少】
商店街の業種構成は、飲食店、次いで地場産業である衣料・靴・履物が多く、商圏が半径
500m 以内の近隣型商店街が5割近くを占めています。最近では外国人観光客、国内観光
客を含む国内居住者の増加がみられましたが、東日本大震災の発生以降、外国人を中心に大
幅に減少しています。
6割近くの商店街で売上が減少傾向にあり、近隣型商店街では約7割で売上が減少してい
ます。
図表3-13 売上状況(5 年前との比較)
増加した
横ばい
減少した
%
0.0%
全体
半径500m以内
20.0%
11.0
半径5km~
100.0%
69.2
30.8
53.8
25.0
6.3
80.0%
58.5
23.1
15.4
半径1~5km
60.0%
30.5
7.7
半径500m~1km
40.0%
50.0
31.3
25.0
62.5
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
24
第3章 台東区産業の現状と課題
【7割の商店街で発生している空き店舗の利活用の促進】
約7割の商店街で空き店舗が発生しています。空き店舗は横ばいあるいは増加しているケ
ースが多く、
空き店舗対策の課題としてオーナーが貸したがらない、
借り手が見つからない、
活用の方策が見出せないなどが挙げられています。特に、住居併設の空き店舗では貸すこと
に躊躇する場合が多いようです。
【商店街の担い手人材の発掘・育成を重視し、近隣住民ニーズ対応や空店舗対策が必要】
商店街の課題としては、5割以上の商店街で人材(後継者等)の発掘・育成が挙げられて
います。次いで街並み環境整備、商品・イベント・サービスの充実・開発が挙げられていま
す。
このような取組みを進めるためにも、商店街などに若手人材の登用を図ることが重要です。
図表3-14 商店街の課題(複数回答)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
人材(後継者等)の発掘・育成
%
60.0
54.2
空き店舗対策の強化
27.7
インターネット等のIT活用(情報発信等)
28.9
商品・イベント・サービスの充実・開発
43.4
少子高齢化に対応したサービス拡充
15.7
32.5
観光客向けの演出(文化・観光資源の活用等)
他団体と交流(商店街・地場ものづくり・大学・NPO等)
14.5
街並み環境整備(街路灯LED化・カラー舗装等)
44.6
環境対策(緑化・リサイクル・ごみ減量化等)
10.8
大型店との競合など
その他
1.2
10.8
資料:
(仮称)台東区産業振興プラン策定のための実態調査
25
第3章 台東区産業の現状と課題
5.現況からみた台東区産業の課題
(1)中小事業者、商店街の活力の向上
① 中小事業者の経営力の向上
製造業、卸売業、小売業をはじめとして、区内産業の大半が売上・利益とも減少傾向にあ
るという現状を踏まえると、個々の事業者の経営力を高めることが何よりも重要です。その
前提として、経営者自身が自社の特徴や経営状況を正確に把握し、経営改善に向けた取組が
必要です。一方、行政には、事業者の力が存分に発揮されるよう側面から支援する役割があ
ります。
区はこれまでも商工相談機能を強化するなど、区内中小企業の経営力向上に向けた取組み
を展開してきました。しかしその一方で、区や都、国の多様な支援策が各事業者に十分に活
用されていないケースも見受けられます。そのため、関係機関が密接に連携した相談支援体
制や、施策情報を提供する仕組みを更に拡充していく必要があります。
また、海外販路の開拓や環境対策など、経済環境の変化に対応して新たな取組みに挑戦す
ることも重要です。そのため、こうした事業者に対しては、複数の支援策を組み合わせるな
ど、総合的な支援を進める必要があります。
② 生活・観光を支える商店街の機能強化
区内には特徴的で高い集客性を誇る商店街がいくつもみられますが、近隣型をはじめとし
て厳しい状況が続いている商店街も多くみられます。
また、
台東区の産業集積が活かされて、
デザイナーやクリエイターの商店街への出店や、商店街とモノづくりの連携により街に賑わ
いを生むイベント開催などの動きも見られるようになっています。
今後、生活・観光を支える魅力的な商店街としての機能を充実させる必要があります。そ
のためには、高齢化に対応した商店街機能の強化、観光需要の取込み、新たな産業の育成に
おける空き店舗の利活用をはじめ、各商店街の特性に応じた集客・販売機能の強化が図られ
る必要があります。
(2)新しい産業の創出に向けた取組みの展開
区内の事業者数・従業者数ともに減少傾向にあるという実態を踏まえると、成長が期待さ
れる新しい産業の起業を積極的に促進することが重要です。
区ではこれまでも、台東デザイナーズビレッジ、浅草ものづくり工房などの創業支援施設
を整備し、デザイナーやクリエイター、職人の育成に力を入れてきました。今後更に、時代
の先端を見据えた新たな産業が芽生えるよう、ファッション・ものづくり分野の人材と機能
の集積を図ることにより、地場産業の活力、競争力を高めていく必要があります。
26
第3章 台東区産業の現状と課題
(3)従来の取引関係や業種を超えた連携の促進
区内企業の収益力が低下している背景には、消費・流通構造の変化に対応しきれていない
現状があると推測されます。
商品やサービスの企画・開発や販路開拓には、異なるノウハウやネットワーク、感性・感
覚などをもつ事業者間の連携が必要となります。また、製造業による小売業や消費者との直
接取引、卸売業による小売や製造への展開には、業種や規模の枠を超えた連携による取組み
も必要となります。
そのため、本区においては、従来の取引関係や業種を超えた事業者間の多層的な連携を進
め、その中で新たなモノ、サービス、ビジネスモデルを創出するような取組みを進めること
が求められます。今後、意欲的な事業者が中心となって、連携を更に深めるとともに、新し
い事業者を誘致するなどして産業全体の底上げを図っていく必要があります。
<デザイナーと協働して高付加価値商品を開発>
アッシュコンセプト(株)
◆アッシュコンセプト(株)は、外部デザイナーとの連携により生活用品をはじめとした自
社製品の開発やデザイン・コンサルティングを行っている企業です。
◆代表取締役の名児耶秀美さんは、
実家である老舗のブラシメーカーをデザインの力で様々
な商品を開発し、総合家庭用品メーカーへと発展させました。その後、独立して平成14
年にアッシュコンセプトを設立しました。
◆外部デザイナーとのコラボレートによる自社ブランド
「+d(プラスディー)」を立上げ、多くのヒット商品が生まれ
ています。最初の商品である動物の形をしたシリコン製の
輪ゴム「アニマルラバーバンド」は、今やドイツなど世界
30ヶ国以上の美術館や書店などで販売されています。
◆世界に認められる日本のデザイン、日本の技術の商品化、
また、世界展開を見据えた商品開発に努めている点が評価
され、2010(平成22)年度第6回したまちTAIT
O産業賞を受賞しました。
(4)次代を支える人材の育成
経営者及び従業者の高齢化により、事業所数・従業者数の減少ペースが加速することが危
惧されます。経営力の向上とともに、中長期的な観点からの事業継承を後押しし、区内での
事業継続を促進していく必要があります。
ものづくりの多様な技術や材料を扱う事業者の集積は、台東区の地場産業を支える重要な
要素となっています。台東区の産業集積の魅力を維持・向上させるために、製造業や卸売業
をはじめとする事業継承の促進は不可欠です。
また、商店街の中には後継者不足等による廃業も目立ち、商店街の活力が低下していると
27
第3章 台東区産業の現状と課題
ころもあります。商店街の活性化を図るためにも、商店街を担う若手経営者や後継者の育成
は重要な課題となっています。
(5)都市のイメージづくり
台東区は、靴、かばん、ハンドバッグ等の皮革製品、帽子、ジュエリー、アクセサリー等
のファッション関連をはじめとした多くの製品を扱う製造・卸・小売業などの産業が集積し
ています。また新たにデザイナーやクリエイターが定着しつつあります。しかし、こうした
魅力が区外に十分に伝わっていません。
そのための魅力づくりと情報発信に取組むとともに、
都市イメージの確立とブランド化を促進していく必要があります。ファッション関連商品の
輸入が拡大する中、品質やブランドイメージなどを重視する消費者ニーズに対応しつつ、全
国・海外市場を開拓していくためには、事業者個々のブランド化と合わせて、台東区のブラ
ンド化も必要となります。
また、広域商店街においては、地域資源を活用して江戸情緒あふれる街並みを再現し、観
光振興及び地域活性化の効果をあげた浅草伝法院通り商店街の例など、全国のモデルとなる
ような動きも見られます。観光客等のニーズを把握し、魅力的な商品・サービスを生み出す
ことや、これらを促進するための支援策の有効な活用が求められます。
28
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
第4章
台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
1. 目指すべき姿
台東区は、
江戸時代以来の歴史と伝統を基調として、
下町庶民の文化と新しい文化が出会い、
刺激し合いながら発展してきました。特に、粋、豊かな人情、職人気質、進取の気性など、下
町の生活文化がまちの魅力をつくってきました。
こうした豊かな文化を礎にして、多彩な伝統工芸産業が息づき、靴や鞄などのファッション
関連産業も発展する一方で、多くの買物客・観光客が訪れる文化と産業・観光が結びついた「ま
ち」です。
産業振興に向けた取組みは、先人の築き上げた輝きを失うことなく、新たな文化を創造しつ
つ展開していくことが重要です。また、自らが持っている「多彩な顔を持つまち」という強み
を活かし、にぎわいをもたらす昨今の動きを「追い風」と捉え、これに乗って推進することも
大事です。
そのため、台東区産業の目指すべき姿を
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」
とし
その実現に向けた取組みを展開していきます。
そして、台東区は産業文化の拠点都市としての魅力を広く発信していきます。
【多彩な顔を持つまちという強み】
台東区には、消費財関連の製造業や、ファッション関連を初めとした多くの製品を扱う卸・
小売業などの産業が集積した「まち」という「多彩な顔」があります。
その一つは、伝統工芸品や皮革・履物のものづくりが集積する「伝統と趣味・生活雑貨のも
のづくりのまち」であり、2004(平成16)年の台東デザイナーズビレッジ設立を契機に
「デザイナー・クリエイターなどが集まるまち」という顔も加わりました。
また、上野のアメ横、合羽橋の道具街、御徒町のジュエリータウンなど、多くの特徴ある卸・
小売街を形成する「集客力ある商業集積のまち」であり、谷中銀座のような江戸下町の風情を
演出した商店街がある「生活を支える下町商店のまち」でもあります。更に、上野、浅草、谷
中など「一大観光地・東京の拠点を形成するまち」です。
台東区は、こうした「多彩な顔を持つまち」という大きな強みを活かし、新しい事業者を引
き寄せる魅力を高めていきます。
29
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
【にぎわいをもたらす追い風】
2010(平成22)年10月、羽田空港が、第4滑走路の供用開始と国際線ターミナルビ
ルの開業に伴い、国際空港として再スタートしました。また、成田スカイアクセス19(京成電
鉄成田空港線・51.4km)の開通により、都心から成田空港までの所要時間が大幅に短縮しま
した。これにより、外国人観光客の台東区を含む東京都心部へのアクセス性が一段と向上しま
した。
2011(平成23)年2月、恩賜上野動物園にパンダが戻ってきました。2頭のジャイア
ントパンダは日本に到着した当初、
怯えた鳴き声を発するなど不穏な行動があったようですが、
日を重ねるに連れて落ち着きを取り戻し、4月1日に一般公開されました。4月から8月まで
の入園者数は220万人を超え、前年と比較して6割以上増加しています。
2012(平成24)年5月22日には、東京スカイツリーが開業します。同施設は地上デ
ジタル放送用の電波搭機能のみならず、
広場や公園、
商業エンターテイメント機能などを備え、
隅田川周辺の新たな観光拠点になることが期待されています。
台東区は、こうしたにぎわいをもたらす動きを「追い風」と捉え、これに乗って、まちの魅
力を更に高めていきます。
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」とは
伝統と歴史を基調に多様な価値観や技術などの融合により、生活を豊かにするモノ、
サービスを創造する産業風土を醸成するまちです。
多彩な顔の担い手である事業者や商店街が、生活者、来街者との幅広い交流・連携を
通して、生活に潤いを与える付加価値の高いモノ、サービスを生み出すとともに、デザイ
ナー・クリエイターなどの集積が新たな価値観(新しい文化)を創造、提供するという、台
東区に来れば新しい発見、新しい生活に関するモノやサービスに出会えるまちを目指し
ていきます。
19印旛日本医大駅まで通じている北総鉄道北総線をさらに東へ延伸して同空港に直結させた路線で、
2010年7月1
7日に開業
30
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
2. 産業振興策の方向性
台東区産業の現状と課題を踏まえつつ、
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」を実現
していくために、以下の5つの方向性のもとに産業振興策を進めます。
(1)意欲ある事業者に重点を置いた総合的な支援
○ 厳しい経営環境下にあっても、経営改善に取り組もうとする意欲的な事業者に対しては、
個別支援機能の充実を図り、事業者の状況に合ったきめ細かな支援を行います。また、
海外販路開拓などの新たな取組みに対し、区内産業発展の先導的な役割を果たすことを
期待して、重点的に支援します。さらに、成長性、将来性が期待できる事業者等に対し
て、事業展開のステージに応じた継続的・総合的な支援を行います。こうした支援を通
して、事業意欲の喚起と新たな事業にチャレンジする機運の高揚を図り、区内事業者の
経営安定化のみならず成長を促進し、区内産業全体の発展と底上げを図ります。
○ 商店街については、厳しい状況におかれている近隣商店街を中心として、新たな取組み
に向けた意欲を喚起しつつ、意欲を示す商店街を対象として、その特色や魅力を高めるこ
とにより活性化を図ります。
○ エネルギーを管理する仕組みの普及、環境技術の導入を支援することにより、事業所や
商店街における環境配慮行動を広めていきます。
【支援施策】
① 個別支援機能の充実とハンズオン支援
② 成長が期待される事業者を対象とした集中支援
③ 海外販路開拓の支援
④ 環境対策
⑤ 近隣商店街の活性化
(2)まちの魅力を高める「起業・創業」の促進
○ 起業・創業は、更なるまちの魅力向上と新産業創出の重要な要素です。新産業の創出は地
域経済の活性化の大きなきっかけになります。区内における起業・創業を促進することに
より、
「多彩な顔を持つまち」という台東区の魅力を高め、地域全体の産業の活性化を図
ります。
○ 時代の先端を見据えた新たな産業が芽吹くよう、起業家が集まり活躍する環境を整備し、
起業・創業を活発化することで、起業家が生まれ育つ風土を醸成していきます。
○ 創業準備期、事業立ち上げの時期、経営が軌道に乗る時期など、事業展開のステージに応
じて、個々のニーズに合わせ、多面的に支援していきます。
31
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
【支援施策】
① 創業支援機能の強化
② 起業者の区内誘致・定着の促進
③ ビジネス創造を促進する場づくり
(3)事業者間ネットワークの促進
○「多様な産業の集積」という台東区の特性を活かして、従来の取引関係や業種を超えた事
業者間の多層的な連携を進め、その中から新たなモノやサービス、ビジネスモデルが創出
されるような取組みを促進します。
○ 若手の経営者や起業して間もない経営者の資質向上や相互交流を促進します。
○ 区内企業のみならず周辺区の企業も含めた連携により、デザイナー、クリエイター、バイ
ヤー20の創造力を結集した新しい商品やサービス開発を目指す取組み等への支援を充実
します。
【支援施策】
① 若手経営者の交流・連携を深める場づくり
② 業種を超えた交流・連携の促進
(4)次代を支える担い手づくり
○ 事業継承・技能継承の円滑化と既存産業の経営革新や新たな起業・創業を促進するため、
次代を支える担い手を育成し、台東区産業の活力の源である「多様な産業の集積」の維持・
発展を図ります。
○ 産業団体等が実施する、
今後の事業展開に重要となる中核的な人材育成の取組みへの支援
策を幅広く展開し、次世代の担い手づくりを促進します。
○ 若手の経営者や起業して間もない経営者の資質向上や相互交流を促進する取組みを進め
ることで、次世代を担う経営者の育成を支援していきます。合わせて、人材確保等に関す
る支援も展開することで、事業継承を支援していきます。
○ 江戸の昔から受け継がれてきた台東区の伝統工芸を貴重な文化資源と捉え、
次代に引き継
ぐ後継者の育成を図ります。
【支援施策】
① 次代を担う中核人材の育成支援
② 事業継承支援
③ 伝統工芸の振興
20小売店や通信販売会社の仕入れ責任者で、価格や売買戦略などを取引メーカーや卸売業者と話し合う人のこと
32
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
(5)
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」の魅力を発信
○ 多彩な顔を持ち、多様性ある産業集積を基盤とした「創造力あふれる産業文化都市 たい
とう」の魅力を様々な情報提供ツールを活用しながら、国内のみならず国外へも発信し、
台東区の都市イメージやブランドの確立を目指します。
○ 新たな事業者を台東区に呼び込み、地域経済の活性化につなげることを目的とした、新た
な都市イメージの象徴の一つである台東デザイナーズビレッジ、
浅草ものづくり工房の取
組みや実績を広くPRします。
○台東区のイメージアップやブランド化を推進するため、区内企業やデザイナー・クリエイ
ターにより開発された商品やサービス等のPR、情報発信等に対する支援を充実します。
個々の商品やサービス、企業としてのブランド化を支援し促進するとともに、そうした区
内での創造的な動きを包括的に発信していきます。
○ 誘客を促進するため、上野のアメ横、浅草の仲見世、御徒町のジュエリータウン、浅草橋
の装飾繊維商店街、蔵前の人形・玩具街、合羽橋の道具街、浅草通りの仏壇仏具街など、
特徴ある商店街、問屋街の魅力向上を支援しつつ、その魅力を発信します。
【支援施策】
① 情報発信体制の構築
② 都市イメージを象徴する産業活動の促進
③ 消費者を対象とするモノやサービスの展示・販売の機会づくり
④ 広域商店街の多様で特徴的な商店構成や伝統・文化を生かした演出強化
33
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
3.産業振興策の展開
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」の実現に向けた5つの産業振興策の方向性に基
づき、支援施策を以下のように設定し、産業振興の展開を図ります。
◆◇産業振興策の体系◇◆
目指す姿
産業振興策の方向性
(1)意欲ある事業者に重点を置いた
総合的な支援
支援施策
①個別支援機能の充実とハンズオン支援
②成長が期待される事業者を対象とした集中支援
③海外販路開拓の支援
④環境対策
⑤近隣商店街の活性化
創造力あふれる産業文化都市 たいとう
(2)まちの魅力を高める「起業・
創業」の促進
①創業支援機能の強化
②起業者の区内誘致・定着の促進
③ビジネス創造を促進する場づくり
(3)事業者間ネットワークの促進
①若手経営者の交流・連携を深める場づくり
②業種を超えた交流・連携の促進
(4)次代を支える担い手づくり
①次代を担う中核人材の育成支援
②事業継承支援
③伝統工芸の振興
(5)「創造力あふれる産業文化都市 ①情報発信体制の構築
たいとう」の魅力を発信
②都市イメージを象徴する産業活動の促進
③消費者を対象とするモノやサービスの展示・販売の機会
づくり
④広域商店街の多様で特徴的な商店構成や伝統・文化を生
かした演出強化
34
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
(1)意欲ある事業者に重点を置いた総合的な支援
①個別支援機能の充実とハンズオン支援
中小企業個々の特徴や強み、弱み、事業戦略等に応じた、きめ細かな支援を図るため、商工
相談の継続とともに専門家派遣事業の充実や専門コーディネーターによる相談を行います。震
災等への対策として、事業継続計画の策定支援も行います。
1 専門コーディネーターによる相談
新規
専門的な知識と経験を持つコーディネーターを配置し、相談窓口やコーディネーターを中心とし
た国都の支援策活用も含む事業者へのハンズオン21(きめ細かな)支援を行う。
また区内中小企業を巡回し、出張相談、情報提供等も行う。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
準備
実施
実施
実施
実施
2 商工相談
既存
区内中小企業の経営上の諸問題を解決するため、資格を有する相談員により無料経営相談を実
施する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
3 専門家派遣事業利用料補助
既存(充実)
従来の「経営アドバイザー派遣事業」を充実させ、(公財)東京都中小企業振興公社の「専門家派
遣事業」と連携し、区内中小企業が中小企業診断士等の専門家の派遣を受ける場合、経費の一部を
補助する。
【助成率:1/2
実施期間
助成額:1回11,200円(8回以内)】
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
4 中小企業総合コンサルティングネットワーク
既存
法政大学の持つ人材やノウハウを活かして中小企業のコンサルティングを実施する。相談及び指
導・助言は無料。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
21専門家から直接手取り足取り指導を受けること、経済産業省の「中小企業地域資源活用プログラム」では、ハンズオ
ン支援を「専門家によるきめ細かなアドバイス」としている
35
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
5 中小企業BCP(事業継続計画)策定支援
新規
中小企業が震災等に備えサプライチェーン22回復に役立つBCPを策定する場合に、情報提供や
セミナー等の支援を行う。
実施期間
平成 24 年度
実施
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
平成 27 年度
実施
実施
平成 28 年度
実施
②成長が期待される事業者を対象とした集中支援
成長が期待される事業所を対象とした事業展開のステージに応じた継続的・総合的な支援を
図るため、経営セミナー、ファッショングッズフェア等の継続に加え、商品プロモーション支
援事業の創設、新製品新技術開発支援事業、新市場市場開拓支援事業、中小企業融資の充実を
行います。
6 商品プロモーション支援
新規
販路拡大のため、区内のデザイナー・クリエイターにデザインを依頼して、パッケージの製作や広
告を行う製造事業者に対して、デザイン委託費用の一部を助成する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:15万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
7 新製品新技術開発支援
既存(充実)
中小企業(主に製造業)が、今までにないような先駆的な製品や技術を開発する場合に、経費の
一部を助成する。
また、地域貢献事業、環境製品の開発、大学等学術機関との共同開発などの時代に即した先駆的
事業者を優先的に支援する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:200万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
8 新市場開拓支援
既存(充実)
中小製造業・卸売業が自社製品(製造業)もしくは自社取扱品(卸売業)の新たな販路開拓をする
場合、または新たな販売手段を構築する場合に、経費の一部を助成する。
また、地域貢献事業、環境製品の開発、大学等学術機関との共同開発などの時代に即した先駆的
事業者を優先的に支援する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:50万円(店舗出店の場合は100万円)】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
22原材料の調達から生産・販売・物流を経て最終需要者に至る、製品・サービス提供のために行われるビジネス諸活動
の一連の流れ
36
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
9 知的所有権取得支援
既存
中小企業が特許等の知的所有権を取得するための経費の一部を助成する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:10万円】
実施期間
10
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小企業融資
既存(充実)
中小企業に対し必要な事業資金を融資あっせんするとともに、利子・信用保証料を補助する。
また、既存の融資あっせん制度の拡充を図る。
実施期間
11
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ファッショングッズ・フェア
既存
地場産業の活性化を図るため、靴・鞄・ハンドバッグ・帽子・ベルト・皮革の地場産業団体と共催し
て、ファッションザッカ展やデザイン画コンペティション、展示会出展、ブランド事業等の事業を展開
する。
実施期間
12
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
経営セミナー
既存
区内中小企業の経営者等を対象に、経営革新や産業の活性化をテーマとしたセミナーを開催す
る。(年 3 回程度)
実施期間
13
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ホームページ新規作成費用助成
既存
区内中小企業等が販路拡大を目的として新たにホームページを開設する場合、費用の一部を助
成する。
【助成率:1/2 限度額:5 万円(外国語HPは 10 万円)】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
37
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
③ 海外販路開拓の支援
今後の成長に重要な海外販路開拓を支援するため、商工相談、見本市助成の継続、新市場開
拓支援事業、展示会出展助成の充実を図ります。
2 商工相談 【再掲】
既存
経営上の問題を解決するため、専門の相談員を配置し、無料相談を実施する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
8 新市場開拓支援 【再掲】
既存(充実)
中小製造業・卸売業が自社製品(製造業)もしくは自社取扱品(卸売業)の新たな販路開拓をする
場合、または新たな販売手段を構築する場合に、経費の一部を助成する。
また、地域貢献事業、環境製品の開発、大学等学術機関との共同開発などの時代に即した先駆的
事業者を優先的に支援する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:50万円(店舗出店の場合は100万円)】
実施期間
14
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
見本市助成
既存
業界団体が主催して行う展示会に対して経費の一部を助成する。
実施期間
15
【助成限度額:119万円】
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
展示会出展助成
既存(充実)
今までに出展したことのない展示会に新たに出展する場合に、小間料の一部を助成する。
また、新たに2回目の出展や海外の展示会への出展も助成対象とする。
【助成率:1/2以内 助成限度額:国内初出展10万円(2回目5万円)、海外初出展20万円(2回目
10万円)】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
④ 環境対策
今後、不可欠となる環境対策を事業所や商店街に広めるため、エコアクション2123等取得支
援事業、エコアクション21取得支援セミナー、商店街街路 LED 化促進事業、ビジネス環境
講座等の継続とともに、中小企業融資(環境改善資金融資)
、中小規模事業所省エネルギー機器
導入助成制度の充実を図ります。
23全ての事業者が、環境への取り組みを効果的、効率的に行うことを目的に、環境に取り組む仕組みを作り、取り組み
を行い、それらを継続的に改善し、その結果を社会に公表するための方法について、環境省が策定したガイドライン
38
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
7 新製品新技術開発支援 【再掲】
既存(充実)
中小企業(主に製造業)が、今までにないような先駆的な製品や技術を開発する場合に、経費の
一部を助成する。また、地域貢献事業、環境製品の開発、大学等学術機関との共同開発などの時代
に即した先駆的事業者を優先的に支援する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:200万円】
実施期間
16
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
エコアクション21等取得支援
既存
エコアクション21やISOの認証取得する企業に対し、取得経費の一部を助成する。
【助成率:1/2 以内 助成限度額:20万円】
実施期間
10
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小企業融資(環境改善資金融資) 【再掲】
既存(充実)
環境改善に資するために必要な設備の設置・改善に要する資金を融資あっせんする。
低公害車を営業車として購入または買い換える場合、環境課の認定を受けたものについて融資あ
っせんの対象とする。
実施期間
17
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
商店街街路灯LED化促進支援
既存
商店会がアーチ・街路灯ランプをLEDランプに交換する経費の一部を助成する。
【補助率:1/10 以内(都の補助対象になった場合は区と合わせて 9/10 以内)
補助限度額:1500万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
2 商工相談【再掲】
既存
経営上の問題を解決するため、専門の相談員を配置し、無料相談を実施する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
39
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
18
エコアクション21取得支援セミナー
既存
エコアクション21の認証取得のためのセミナー。専門家が認証登録まで丁寧にサポートするた
め、コンサルタント費用が不要となる。
実施期間
19
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
CO2ダイエット宣言
既存
CO2 排出削減の宣言を企業から受付ける。宣言企業は、年に1回エネルギー使用状況を区へ報
告し、区は優れた企業を表彰する。
実施期間
20
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小規模事業所省エネルギー機器導入助成制度
既存(充実)
指定の省エネ機器を導入する場合に、費用の一部を助成する。
【助成率:費用の 20% 助成限度額 100 万円】
実施期間
21
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ビジネス環境講座
既存
中小企業や設備運営管理担当者を対象に、省エネ等に関するセミナーを実施する。
実施期間
22
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
緑化助成制度
既存
事業所等民間の建物に緑化をする場合、施工費用の一部を助成する。
【助成限度額:屋上60 万円、壁面30万円、地先15万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
40
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
⑤ 近隣商店街の活性化
新たな取組みへの意欲を示す近隣商店街を中心とした商店街の魅力向上に向けて、商店街創
業支援モデル、商店街活性化計画策定支援をはじめとする商店街支援事業の継続と、街路灯等
電灯料補助の充実を図ります。加えて、商店街個々の状況に応じたきめ細かな支援を図るため
の専門コーディネーターによる相談、商店街の活力向上に向けた商店街空き店舗活用支援を行
います。
1 専門コーディネーターによる相談 【再掲】
新規
専門的な知識と経験を持つコーディネーターを配置し、相談窓口やコーディネーターを中心とし
た国都の支援策活用も含む事業者へのハンズオン(きめ細かな)支援を行う。
商店街に対し、コーディネーターを中心にハンズオン(きめ細かな)支援を行う。
実施期間
23
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
準備
実施
実施
実施
実施
商店街空き店舗活用支援
新規
区内の商店街にある空き店舗を借り上げて事業を開始する事業者に対して、家賃の一部を助成す
る。
【助成率:月額賃料の1/2以内 助成限度額:月額5万円】
実施期間
24
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
商店街創業支援モデル
既存
デザイナー・クリエイターが創業にあたり空き店舗を活用してアトリエ店舗24を開設する場合、改装
費や家賃の一部を助成する。
①家賃助成:2/3以内(東京都1/3、台東区1/3)
②改修費助成:1/2以内 限度額:100万円
実施期間
25
平成 24 年度
平成 25 年度
実施
実施
平成 26 年度
活性化計画策定支援
平成 27 年度
平成 28 年度
既存
区内商店街の活性化を図るために行う各種調査、具体的な計画づくりに要する経費の一部を補助
する。
【補助率:1/2以内(都の補助となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会250万円、法人商店会300万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
24台東区が認定している、一般の方に作業風景の見学やものづくりの体験をしてもらうことができる店舗
41
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
26
街並み環境整備
既存
商店会の街路灯、アーチ、カラー舗装及び共同施設の設置、改修に要する経費の一部を補助す
る。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区とあわせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会3000万円、法人商店会5000万円】
実施期間
27
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
イベント・サービス向上支援
既存
商店会が行うイベント事業、カード化、宅配サービスやマップ作成などのサービス事業について支
援する。
・イベント事業
補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会150万円、法人商店会200万円
・サービス向上支援事業
補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会300万円、法人商店会450万円
実施期間
28
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
地域間交流支援
既存
商店会が他地域(区外)の団体を招いて実施するイベント等の活動に要する経費の一部を補助す
る。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は、区と都をあわせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会150万円、法人商店会200万円】
実施期間
29
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
魅力ある商店街育成支援(名称変更)
既存
①地域に貢献し今後の商店街活性化のモデルになるような商店会の企画・提案
②商店会が自主的に行う講演会・研修会等の活動に対して、経費の一部を補助する。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は、区と都をあわせて2/3以内)
補助限度額:①1000万円 ②講演会等 任意30万円、法人40万円、複数60万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
42
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
30
街路灯等電灯料補助
既存(充実)
商店会が所有する街路灯・アーケードにかかる電灯料について、その一部を補助する。
【補助率:2/3 以内 限度額 30 万円(ライトアップは100万円)】
実施期間
31
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
商店街法人化促進補助
既存
商店会の法人化を促進し、設立後の組織強化のため、法人設立補助及び設立後3 年間にわたり、
組織強化補助を行う。【設立補助:5万円】
実施期間
32
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
商店街振興組合決算分析
既存
商店街振興組合の決算関係書類等について、中小企業診断士に分析を委託する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
(2)まちの魅力を高める「起業・創業」の促進
① 創業支援機能の強化
区内における起業・創業の支援拠点施設である台東デザイナーズビレッジ及び浅草ものづく
り工房の利用ニーズの拡大に対応して、インキュベーションマネージャーの増強等により支援
機能の強化を図り、デザイナー・クリエイターの集積及び創業を促進します。
33
台東デザイナーズビレッジ運営
既存(充実)
ファッション関連ビジネスを対象とした創業支援施設で、ファッション分野の未来を担う若手デザイ
ナー・クリエイターを育成する。
空スペースの整備を行い、施設としての機能強化を図る。
実施期間
34
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
浅草ものづくり工房
既存(充実)
皮革をはじめとする地場産業のものづくりにかかわる事業を創業する人を支援する。
情報発信、催事等のイベント企画、メディア展開などの充実を図る。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
43
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
② 起業者の区内誘致・定着の促進
創業支援施設の卒業者をはじめ、区内で起業・創業した事業者の区内定着を図るとともに、
区外からの起業者の誘致を図るために、創業塾の創設をはじめ、区内定着の受け皿として商店
街の空き店舗の活用支援、区内製造業者との取引促進支援を行います。
35
(仮称)創業塾
新規
区内で創業したい、または創業間もない事業者を対象とした創業のためのセミナーを開催する。
実施期間
23
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
商店街空き店舗活用支援 【再掲】
新規
区内の商店街にある空き店舗を借り上げて事業を開始する事業者に対して、家賃の一部を助成す
る。
【助成率:月額賃料の1/2以内 助成限度額:月額5万円】
実施期間
24
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
商店街創業支援モデル【再掲】
既存
デザイナー・クリエイター等が創業にあたり空き店舗を活用してアトリエ店舗 23 を開設する場合、改
装費や家賃の一部を助成する。
①家賃助成:2/3以内(東京都1/3、台東区1/3)
②改修費助成:1/2以内 限度額:100万円
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
実施
実施
平成 26 年度
6 商品プロモーション支援【再掲】
平成 27 年度
平成 28 年度
新規
区内のデザイナー・クリエイターにデザインを依頼して、パッケージの製作、広告を行う製造事業
者に対して、デザイン委託費用の一部を助成する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:15万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
44
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
③ ビジネス創造を促進する場づくり
区内への集積が進むデザイナー・クリエイターと区内の製造業者が連携して、デザインと技
術を融合させた新商品開発に取り組む機会を作るとともに、開発商品の販路開拓の一ルートと
して、東京スカイツリー開業により集客増が見込まれるエリアにアンテナショップを創設し、
後述する「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」の魅力発信とも連動しながら、商品の展
示・販売を行います。
36
アンテナショップの開設
新規
台東区のすぐれた製品を集めたアンテナショップを開設し、デザイナーズビレッジやものづくり工
房の入居者や卒業者、デザイナー・クリエイター、区内製造業者等の製品を紹介・販売する。
また作り手と消費者との交流、デザイナー・クリエイター同士の交流、近隣のショップ紹介など情報
発信も行う。
実施期間
37
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
調査
開設準備
実施
実施
実施
(仮称)TAITOクリエイターとのマッチング交流会
新規
靴、鞄、ハンドバッグ、帽子、アクセサリー、ジュエリー、印刷等の製造業者、卸・小売業者等とデザ
イナー・クリエイターの交流を図るとともに、新たな製品開発を促進するため、台東区役所やデザイナ
ーズビレッジを会場に、相互にプレゼンテーションを実施するマッチング交流会を開催する。
実施期間
38
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
芸術文化・産業連携モデル
既存
東京藝術大学のもつ資源(デザイン力など)を台東区の産業の活性化に活用していくための、産
学連携のものづくりプロジェクトを実施する。
実施期間
39
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
TASKプロジェクト25
既存
都内でもものづくりが盛んな 5 区(台東・荒川・足立・墨田・葛飾)が共同でものづくりに関するプロ
ジェクトを実施し、地域のものづくりの活性化を進める。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
25台東区・荒川区・足立区・墨田区及び葛飾区の5区が、5区内に存在する企業・大学・研究機関や人材等の多用な資
源(地域資源)を活用して、消費者ニーズにあった新商品等を開発し、地域産業の活性化を図るプロジェクト
45
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
(3)事業者間ネットワークの促進
① 若手経営者の交流・連携を深める場づくり
区内への集積が進むデザイナー・クリエイターや区内の製造業、卸・小売業などの若手経営
者や創業間もない経営者を対象として、相互の理解、信頼を深め、実質的な連携の基盤を作る
ためのセミナーや交流フェスタを開催します。
40
若手経営者サポートセミナー
既存
若手経営者や企業家の資質向上のため、企業経営に係る様々なジャンルのセミナーを開催す
る。
実施期間
41
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
TAITOビジネス交流フェスタ
既存
様々な業種の企業を一堂に集め、企業情報を交換し、受発注につなげる。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
② 業種を超えた交流・連携の促進
若手経営者や創業間もない経営者の交流の場から一歩踏み出して、業種を超えた連携により
新しい商品やサービス、ビジネスの開発を行う取組を促進するために、商品開発やプロモーシ
ョン等に対する支援事業を行います。
37
(仮称)TAITOクリエイターとのマッチング交流会
新規
【再掲】
靴、鞄、ハンドバッグ、帽子、アクセサリー、ジュエリー、印刷等の製造業者、卸・小売業者等とデザ
イナー・クリエイターの交流を図るとともに、新たな製品開発を促進するため、台東区役所やデザイナ
ーズビレッジを会場に、相互にプレゼンテーションを実施するマッチング交流会を開催する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
6 商品プロモーション支援【再掲】
新規
区内のデザイナー・クリエイターにデザインを依頼して、パッケージの製作、広告を行う製造事業
者に対して、デザイン委託費用の一部を助成する。
【助成率:1/2以内 助成限度額:15万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
46
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
39
TASKプロジェクト【再掲】
既存
都内でもものづくりが盛んな 5 区(台東・荒川・足立・墨田・葛飾)が共同でものづくりに関するプロ
ジェクトを実施し、地域のものづくりの活性化を進める。
実施期間
41
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
TAITOビジネス交流フェスタ【再掲】
既存
様々な業種の企業を一堂に集め、企業情報を交換し、受発注につなげる。
実施期間
42
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
製造業ガイド
既存
受発注機会の拡大を図るため、区のホームページで区内中小製造業を紹介する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
(4)次代を支える担い手づくり
① 次代を担う中核人材の育成支援
既存産業の経営革新、商店街の活性化に向けて次代を支える担い手を育成するために、新た
にものづくり人材の就職支援を行うとともに、若手経営者サポートセミナー、中小企業の人づ
くり支援、技能者顕彰・育成、商店街育成支援を継続します。
40
若手経営者サポートセミナー【再掲】
既存
若手経営者や企業家の資質向上のため、企業経営に係る様々なジャンルのセミナーを開催す
る。
実施期間
43
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小企業の人づくり支援(研修会参加、実施の支援)
既存
業界団体等が実施する研修会の経費の一部を助成する。
①経営研修助成 【助成率:1/2 以内 助成限度額:25万円】
②技術・技能等研修助成 【助成率:1/2 以内 助成限度額:25万円】
③スキルアップ助成 【助成率:1/2 以内 助成限度額:3万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
47
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
44
技能者顕彰・育成
既存
地場産業や伝統産業等に従事し、産業発展に貢献した優秀な技術者を表彰する。また被顕彰者
の作品展を開催する。(隔年実施)
実施期間
29
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
魅力ある商店街育成支援(名称変更)【再掲】
実施
既存
①地域に貢献し今後の商店街活性化のモデルになるような商店会の企画・提案
②商店会が自主的に行う講演会・研修会等の活動に対して、経費の一部を補助する。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は、区と都をあわせて2/3以内)
補助限度額:①1000万円 ②講演会等 任意30万円、法人40万円、複数60万円】
実施期間
45
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ものづくり人材就職支援
新規
(社)日本皮革産業連合会と連携して、ものづくりに携わる人材の確保・育成に取り組む皮革産業
の事業者に対して支援するとともに、地場産業で働きたい学生等を対象に工場見学やものづくり体
験等を通して仕事への理解を深め、区内企業への就職を促進する。
【皮革製造技術者等養成支援 助成率:2/3以内 助成限度額:20万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
② 事業継承支援
事業継承・技能継承に向けて、若手経営者や次世代を担う経営者を支援・育成するとともに、
人材確保等も支援するために、若手経営者サポートセミナー、中小製造業のアトリエ化支援、
技能者顕彰・育成、雇用・就業支援等を継続して行います。
40
若手経営者サポートセミナー【再掲】
既存
若手経営者や企業家の資質向上のため、企業経営に係る様々なジャンルのセミナーを開催する。
実施期間
46
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小製造業のアトリエ化支援
既存
製造業者が製造工程やものづくりの現場を外から見えるように店舗を改修した場合に、改装費の
一部を助成する。【助成率:1/2 以内 助成額:100万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
48
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
44
技能者顕彰・育成【再掲】
既存
地場産業や伝統産業等に従事し、産業発展に貢献した優秀な技術者を表彰する。また被顕彰者
の作品展を開催する。(隔年実施)
実施期間
47
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
平成 27 年度
実施
平成 28 年度
実施
雇用・就業支援
既存
雇用就業相談、就職支援セミナー、合同就職面接会等を実施し、雇用促進を支援する。
実施期間
48
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
労災保険特別加入補助
既存
家内労働者が加入する労災保険料の一部を助成する。【補助率:20%】
実施期間
49
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
家内副業相談
既存
内職希望者や内職に仕事を出したい事業者の相談とあっせんを実施する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
③ 伝統工芸の振興
台東区の伝統工芸を貴重な文化資源と捉え、次代に引き継ぐために、江戸下町伝統工芸の振
興、技能顕彰・育成を継続して行います。
50
江戸下町伝統工芸の振興
既存(充実)
江戸下町伝統工芸館の運営を通じ、伝統工芸の保存、普及、販路拡大、後継者の育成を図り、伝
統工芸産業の振興と育成を図る。工芸館での展示方法を改善し、購入法の案内や土産品売り場の
拡充を図り、伝統工芸品の販売を促進する。新たな実演販売の場の拡大を図る。
実施期間
44
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
技能者顕彰・育成【再掲】
既存
地場産業や伝統産業等に従事し、産業発展に貢献した優秀な技術者を表彰する。また被顕彰者
の作品展を開催する。(隔年実施)
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
実施
49
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
(5)
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」の魅力を発信
① 情報発信体制の構築
「創造力あふれる産業文化都市 たいとう」の魅力を国内・外に発信するとともに、区内事
業者等の意欲を喚起するために、ホームページによる情報発信の強化、産業情報ニュースの発
行、新たに出前説明会を実施します。
51
ホームページによる情報発信の強化
既存(充実)
本区産業の情報発信やイメージをホームページで一体的に発信する。
実施期間
52
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
準備
実施
実施
実施
実施
産業情報ニュースの発行
既存
区の産業に関する情報を周知するため、産業情報ニュースを年 2 回新聞折込で配布する。
実施期間
53
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
出前説明会
新規
中小企業のグループ等に区職員を派遣する出前説明会を実施する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
② 都市イメージを象徴する産業活動の促進
都市イメージを象徴する産業活動促進に向けて、
区内企業の業種を超えた連携やデザイナー、
クリエイターの活動に対する情報発信等を進めるために、新たにイベントへの助成を創設する
とともに、
TAITOクリエイターマップ作成、
ファッションショー等の区内誘致を行います。
また、中小製造業のアトリエ化支援、小島アートプラザ、ファッショングッズフェア、したま
ちTAITO産業賞、旧福井中学校跡地活用事業も継続して実施します。
54
ものづくりのまちPR事業助成
新規
本区が「ものづくりのまち」であることを発信するとともに、デザイナー・クリエイターの区内誘致、定
着を図るため、区内のものづくりに携わる事業所やデザイナー・クリエイターが連携して実施する地
域イベントに対して、その経費の一部を助成する。
【助成率:1/3以内 助成限度額:100万円(1回あたり)】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
50
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
55
(仮称)TAITOクリエイターマップ(本物に会えるまち)
新規
の作成
職人やデザイナー・クリエイターを紹介する情報発信誌を作成、頒布することで、誘客を促進する
とともに、地域のイメージアップを図る。
実施期間
46
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
中小製造業のアトリエ化支援【再掲】
既存
製造業者が製造工程やものづくりの現場を外から見えるように店舗を改修した場合に、改装費の
一部を助成する。【助成率 1/2 以内 助成額:100万円】
実施期間
11
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ファッショングッズ・フェア【再掲】
既存
地場産業の活性化を図るため、靴・鞄・ハンドバッグ・帽子・ベルト・皮革の地場産業団体と共催し
て、ファッションザッカ展やデザイン画コンペティション、展示会出展、ブランド事業等の事業を展開
する。
実施期間
38
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
芸術文化・産業連携モデル【再掲】
既存
東京藝術大学のもつ資源(デザイン力など)を台東区の産業の活性化に活用していくための、産
学連携のものづくりプロジェクトを実施する。
実施期間
56
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
したまちTAITO産業賞
既存
区の産業の活性化に大きく貢献した優良企業を表彰する。(隔年実施)
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
平成 27 年度
実施
51
平成 28 年度
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
57
小島アートプラザ
既存
小島アートプラザに入居している早大メディアデザイン研究所にデザイン調査(アーカイブ)を委
託する。
実施期間
58
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
ファッションショー等の区内誘致
新規
ファッションショー等のイベントを区内の施設を貸し出すことにより誘致し、ファッション関係者に本
区をアピールする。
実施期間
59
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
準備
実施
実施
実施
実施
旧福井中学校跡地活用事業
既存
区が所有する旧福井中学校跡地を民間に貸し出し、民間活力による誘客・来街施設を整備するこ
とで、新たなにぎわいを創出し、産業の振興等、地域の活性化を図る。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
③ 消費者を対象とするモノやサービスの展示・販売の機会づくり
消費者にも台東区の都市イメージや商品、サービスの魅力をより理解し、共感してもらい、
区内への来訪、消費・購買を促すために、新たにアンテナショップを開設するとともに、中小
企業のデザイン展を開催します。また、中小企業団体地域活性化推進、地域間交流支援も継続
して実施します。
36
アンテナショップの開設【再掲】
新規
台東区のすぐれた製品を集めたアンテナショップを開設し、デザイナーズビレッジやものづくり工
房の入居者や卒業者、デザイナー・クリエイター、区内製造業者等の製品を紹介・販売していく。
作り手と消費者との交流、デザイナー・クリエイター同士の交流、近隣のショップ紹介など情報発信
も行う。
実施期間
11
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
調査
開設準備
実施
実施
実施
ファッショングッズ・フェア【再掲】
既存
地場産業の活性化を図るため、地場産業団体と共催して、ザッカ展、デザイン画コンペ、展示会出
展、ブランド事業等の事業を展開する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
52
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
60
中小企業団体地域活性化推進
既存
区内の業界団体が地域経済活性化のために行うイベントの経費の一部を助成する。
【補助限度額:161万5千円】
実施期間
28
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
地域間交流支援【再掲】
既存
商店会が他地域(区外)の団体を招いて実施するイベント等の活動に要する経費の一部を補助す
る。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は、区と都をあわせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会150万円、法人商店会200万円】
実施期間
61
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
中小企業デザイン展
新規
芸大大学美術館等を会場に、区内中小企業のデザイン性に優れた商品を一堂に集めて展示会を
開催することで、PR、販路開拓に資する。
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
実施
53
平成 27 年度
平成 28 年度
第4章 台東区産業の目指すべき姿と産業振興策の方向性
④ 広域商店街の多様で特徴的な商店構成や伝統・文化を生かした演出強化
区内への誘客、区内での滞留・回遊、消費・購買の増進に向けて、広域商店街の多様で特徴
的な商店構成や伝統・文化を生かした演出強化を促進するために、
商店街活性化計画策定支援、
街並み環境整備、イベント・サービス向上支援、魅力ある商店街育成支援を継続して行います。
25
活性化計画策定支援【再掲】
既存
区内商店街の活性化を図るために行う各種調査、具体的な計画づくりに要する経費の一部を補助
する。
【補助率:1/2以内(都の補助となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会250万円、法人商店会300万円】
実施期間
26
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
街並み環境整備【再掲】
既存
商店会の街路灯、アーチ、カラー舗装及び共同施設の設置、改修に要する経費の一部を補助す
る。【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区とあわせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会3000万円、法人商店会5000万円】
実施期間
27
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
イベント・サービス向上支援【再掲】
既存
商店会が行うイベント事業、カード化、宅配サービスやマップ作成などのサービス事業について支
援する。
・イベント事業
補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会150万円、法人商店会200万円
・サービス向上支援事業
補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は区と合わせて2/3以内)
補助限度額:任意商店会300万円、法人商店会450万円
実施期間
29
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
魅力ある商店街育成支援(名称変更)【再掲】
既存
①地域に貢献し今後の商店街活性化のモデルになるような商店会の企画・提案
②商店会が自主的に行う講演会・研修会等の活動に対して、経費の一部を補助する。
【補助率:1/2以内(都の補助対象となった場合は、区と都をあわせて2/3以内)
補助限度額:①1000万円 ②講演会等 任意30万円、法人40万円、複数60万円】
実施期間
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
実施
実施
実施
実施
実施
54
第5章 産業振興プランの実施に向けて
第5章
産業振興プランの実施に向けて
1.官民の役割分担と連携
産業振興策は、区、事業者、産業・商業団体の以下のような役割分担と外部連携のもとに
実施していきます。
(1)区の役割
区内事業者の事業活動の個別支援など、柔軟かつ機動力ある産業支援体制を構築します。
その方策の一つとして、区の外郭団体である財団法人台東区産業振興事業団の機能強化を
図り、経営相談や支援施策の実施をはじめ、事業者の状況に応じた柔軟な支援を可能とする
体制を整備します。
(2)事業者の役割
事業者は、経営の安定と、創意工夫及び自助努力に基づく事業拡大や新事業開発を積極的
に図り、地域社会経済を支える一員として事業継続を目指すとともに、雇用の創出に努める
ものとします。
(3)産業・商業団体の役割
産業経済団体は、事業者が事業拡大や新事業開発など積極的に行うことができるよう、必
要な環境整備に努めるものとします。
商業団体(商店会)は、商店街が区外来訪者への対応など産業振興とともに、地域コミュ
ニティを支える役割をも踏まえ、活性化に努めるものとします。その中で事業者の魅力向上
などの取組を促進するものとします。
(4)国・都・近隣区との連携
効率的かつ効果的な産業支援施策の展開に向けて、近隣区、東京都、国との連携を図り、
支援の充実に努めます。
特に公益財団法人東京都中小企業振興公社と業務提携を図り、中小企業の支援に関する業
務を相互に連携・協働して実施します。
(5)東京商工会議所との連携
東京商工会議所台東支部との連携を一層図り、区内中小企業の実態に即した効果的な産業
支援策を実施します。
55
第5章 産業振興プランの実施に向けて
2.産業振興プランの進捗管理・検証
本プランを着実に実行するため、台東区産業振興推進会議において、その進捗状況を把握
するとともに、施策効果の検証や社会経済環境、区内企業ニーズの変化に対応した施策の見
直しなどを行い、有効な施策展開を目指します。
また、各事業については、区の行政評価制度とも連動し、事業目的やその達成手段、必要
性、効率性、有効性などを検証・評価することにより、事業改善を図っていきます。
56
第5章 産業振興プランの実施に向けて
「台東区産業振興プラン」施策の体系
産業振興策の方向性
意欲ある事業者に重点を置いた
目指す姿
総合的な支援
創造力あふれる産業文化都市 たいとう
まちの魅力を高める
「起業・創業」の促進
支援施策と主な施策内容
①個別支援機能の充実とハンズオン支援
コーディネーターの配置による相談機能の充実、都公社との連携による支援の強化
②成長が期待される事業者を対象とした集中支援
先駆的事業者への、プラン策定~商品開発~販路開拓などの総合支援の優先展開
③海外販路開拓の支援
海外販路の開拓に関する相談対応と助成支援
④環境対策
環境対策への各種助成支援
⑤近隣商店街の活性化
コーディネーターによるハンズオン支援、空き店舗活用の支援
①創業支援機能の強化
デザイナーズビレッジやものづくり工房の運営と情報発信機能の強化
②起業者の区内誘致・定着の促進
起業家の誘致、空き店舗を活用した定着支援
③ビジネス創造を促進する場づくり
アンテナショップの開設、事業者とデザイナー・クリエイターのマッチング支援
①若手経営者の交流・連携を深める場づくり
若手経営者や起業家を対象としたセミナーや企業交流会の開催
②業種を超えた交流・連携の促進
事業者とデザイナー・クリエイターのマッチング支援や企業交流会の開催
①次代を担う中核人材の育成支援
既存の人づくり事業、技能者顕彰・育成、ものづくり人材就職支援
②事業継承支援
若手経営者サポートセミナー、雇用・就業支援、家内副業相談
③伝統工芸の振興
伝統工芸振興事業の充実、技能者顕彰・育成
①情報発信体制の構築
ホームページによる情報発信強化、出前説明会開催
②都市イメージを象徴する産業活動の促進
デザイナー・クリエイター等へのイベント助成やマップ作成、ファッションショー等誘致
③消費者を対象とするモノやサービスの展示・販売の機会づくり
中小企業デザイン展、ファッショングッズ・フェア、地域活性化イベント助成
④広域商店街の多様で特徴的な商店構成や伝統・文化を生かした演出強化
活性化計画策定支援、街並み環境整備等の活用促進
事業者間ネットワークの促進
次代を支える担い手づくり
「創造力あふれる産業文化都市
たいとう」の魅力を発信
57
資 料 編
1.委員会での検討経過
2.用語集
3.台東区中小企業基本条例
4.事業一覧
資料編1.委員会での検討経過
裏:白 紙
60
資料編1.委員会での検討経過
資料編1.委員会での検討経過
(1)委員会及び専門部会設置要綱
台東区産業振興プラン策定委員会設置要綱
平成23年1月13日
22台文に第92号決裁
(目 的)
第1条 台東区産業振興プラン(以下「プラン」という。
)の策定にあたり必要な事項を検討する
ため、台東区産業振興プラン策定委員会(以下「策定委員会」という。
)を設置する。
(所掌事項)
第2条 策定委員会は、次に掲げる事項を所掌する。
(1) プランの策定に関し、基本事項を決定すること。
(2) プランの案を策定すること。
(3) その他プラン策定に関して必要な事項に関すること。
(組 織)
第3条 委員会は、委員20名以内をもって組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから、区長が委嘱し、又は任命する。
(1) 学識経験を有する者
(2) 区内産業界の業界団体に属する者
(3) 区の職員
(4) その他区長が必要と認めた者
3 委員会に委員長及び副委員長を置き、委員長は委員の互選とし、副委員長は委員長が指名す
る者を充てる。
(会 議)
第4条 委員会は、委員長が招集する。
2 委員長は、委員会を代表し、会務を総括する。
3 副委員長は、委員長に事故があるときはその職務を代理する。
4 委員長は、必要に応じて委員会に委員以外の者の出席を求め、又は他の方法で意見を聴くこ
とができる。
(委員の任期)
第5条 委員の任期は、プランの案の策定を完了したときをもって任期満了とする。
61
資料編1.委員会での検討経過
(専門部会)
第6条 委員会に、業務を円滑に行うため専門部会を設置する。
2 専門部会の運営に必要な事項は、別に定める。
(会議の公開等)
第7条 委員会の会議(以下「会議」という。
)並びに議事録及び会議に係る資料は、公開する。
2 委員長又は副委員長は、議事録及び会議に係る資料の公開にあたっては条件を付すことがで
きる。
(庶 務)
第8条 委員会の庶務は、台東区文化産業観光部にぎわい計画課において処理する。
(委 任)
第9条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に必要な事項は、委員長が別に定める。
付 則
1 この要綱は、平成23年1月17日から施行する。
2 この要綱の施行の日以後最初に開かれる委員会は、第4条第1項の規定にかかわらず、区長
が招集する。
62
資料編1.委員会での検討経過
台東区産業振興プラン策定委員会専門部会設置要領
平 成 23 年 1 月 1 3 日
22台文に第93号決裁
(設 置)
第1条 台東区産業振興プラン策定委員会設置要綱(台文に第92号決裁)第6条の規定に基づ
き、次の専門部会(以下「部会」という。
)を設置する。
(1) ものづくり部会
(2) 流通・商業部会
(所掌事項)
第2条 前条に定める部会は、台東区産業振興プラン策定委員会(以下「委員会」という。
)か
ら指定された事項について検討し、委員会に報告する。
(組 織)
第3条 各部会は、委員20名以内をもって組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから、区長が委嘱する。
(1) 学識経験を有する者
(2) 区内産業界の業界団体に属する者
(3) その他区長が必要と認めた者
3 各部会に部会長及び副部会長を置き、部会長は台東区産業振興プラン策定委員会委員から選
定し、副部会長は部会長が指名する者を充てる。
(会 議)
第4条 部会長は、部会を招集し、部会の会務を総括する。
2 部会長に事故等があるときは、副部会長がその職務を代理する。
(部会員の任期)
第5条 部会員の任期は、第2条に掲げる任務が完了したときをもって任期満了とする。
(庶 務)
第6条 部会の庶務は、台東区文化産業観光部にぎわい計画課において処理する。
(委 任)
第7条 この要領に定めるもののほか、部会の運営に必要な事項は、部会長が別に定める。
付 則
この要綱は、平成23年1月17日から施行する。
63
資料編1.委員会での検討経過
(2)委員会及び専門部会の委員名簿
台東区産業振興プラン策定委員会 委員名簿 (敬称略)
委
員
長
懸 田
豊
青山学院大学総合文化政策学部教授
副 委 員 長
岡 本
義 行
法政大学大学院政策創造研究科教授
委
垣 内
恵美子
政策研究大学院大学教授、文化政策懇談会委員
〃
小田切
満寿雄
東京商工会議所台東支部会長
〃
大 澤
重 見
(社)日本皮革産業連合会会長
〃
石 山
和 幸
台東区商店街連合会会長
〃
田 中
義 弘
台東区伝統工芸振興会会長
〃
小 林
一 雄
台東区しんきん協議会会長
〃
二 条
彪
㈱日本トップマネジメント研究所代表取締役
〃
青 木
宏
関東経済産業局地域経済部地域振興課長
〃
山 田
裕 之
東京都産業労働局商工部商工施策担当課長(H23.3.31 まで)
〃
堀 内
弘
東京都産業労働局商工部商工施策担当課長(H23.4.25 から)
〃
篠 原
敏 幸
(公財)東京都中小企業振興公社事務局長
〃
新 井
幸 久
台東区企画財政部長(H23.3.31 まで)
〃
矢 下
薫
〃
生 沼
正 篤
台東区文化産業観光部長(H23.3.31 まで)
〃
田 邉
英 一
台東区文化産業観光部長(H23.4.1 から)
員
台東区企画財政部長(H23.4.1 から)
64
資料編1.委員会での検討経過
台東区産業振興プラン策定委員会専門部会 委員名簿 (敬称略)
(ものづくり部会)
部
会
長
岡 本
義 行
法政大学大学院政策創造研究科教授
副 部 会 長
松 本
敦 則
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科准教授
委
櫛 原
琢 也
東都製靴工業協同組合事務局長
〃
猪 瀬
昇 一
(社)日本鞄協会会長
〃
山 田
征 一
協同組合東京ハンドバッグ協会理事長
〃
鈴 木
淳
〃
辻
信 之
浅草観光連盟事務局長
〃
清 水
桂 子
関東経済産業局産業部製造産業課長補佐
〃
小 寺
裕 之
東京都産業労働局商工部経営支援課課長補佐
〃
大 坪
昭 寛
(財)東京都中小企業振興公社企画管理部企画課長 (H23.3.31 まで)
〃
清 水
郁 男
(公財)東京都中小企業振興公社企画管理部企画課長(H23.4.25 から)
〃
小 川
芳 夫
東京都立城東職業能力開発センター台東分校長
員
台東デザイナーズビレッジ村長
(流通・商業部会)
部
会
長
懸 田
豊
副 部 会 長
峰 尾
美也子
東洋大学経営学部准教授
委
山 口
冨士夫
東京都靴卸協同組合副理事長
〃
氏 家
和 彦
(社)日本ジュエリー協会理事
〃
早 津
司 朗
台東区商店街連合会副会長
〃
茅 野
雅 弘
上野観光連盟事務総長
〃
中 川
雅 雄
東京商工会議所台東支部副会長、IT分科会長
〃
荒 金
健 一
朝日信用金庫業務部業務企画課長
〃
天 野
昌 之
㈱バンダイ社長室デピュティゼネラルマネージャー(H23.3.31 まで)
〃
澤 畑
英 雄
㈱バンダイ社長室デピュティゼネラルマネージャー(H23.4.1 から)
〃
竹 村
勝
関東経済産業局産業部流通・サービス産業課商業振興室長(H23.6.30 まで)
〃
酒 匂
正 広
関東経済産業局産業部流通・サービス産業課商業振興室長(H23.7.14 から)
〃
西 野
園之江
東京都産業労働局商工部地域産業振興課課長補佐
〃
菊 地
作 治
(公財)東京都中小企業振興公社城東支社経営支援係長
〃
永 野
欣 彦
東京都立産業貿易センター台東館館長
員
青山学院大学総合文化政策学部教授
65
資料編1.委員会での検討経過
(3)委員会及び専門部会での検討経過
開催日時
第1回 策定委員会及び
合同専門部会
平成23年2月16日
第2回 ものづくり専門部会
平成23年2月28日
第2回 流通・商業専門部会
平成23年3月28日
第3回 ものづくり専門部会
平成23年3月28日
第3回 流通・商業専門部会
平成23年4月11日
第4回 ものづくり専門部会
平成23年4月25日
第4回 流通・商業専門部会
平成23年5月9日
主な検討項目等
・台東区産業振興プランの策定について
・台東区産業振興プラン策定のための実態調査結果について
・台東区産業振興プラン検討課題について
・策定委員会・専門部会スケジュールについて
・製品の企画・開発力の強化について
・流通・商業との連携、販路の開拓について
・商品・サービスの企画・開発体制の構築について
・マーケティングの強化について
・販路開拓について
・海外展開、ネット市場への参入について
・成熟した国内市場での販路の開拓について
・海外、ネットなど、多様な市場への参入について
・若い世代の技能習得、創業の支援について
・伝統の保存と活用、新事業分野・市場の開拓について
・商店街の振興について
第5回 合同専門部会
・台東区産業振興プラン(中間のまとめ)素案について
平成23年5月16日
・ブランド戦略について
・プラン構成案について
第2回 策定委員会
平成23年7月14日
・プラン重点的取組みの体系について
・プランの実施に向けて
・プラン策定スケジュールについて
第6回 合同専門部会
・台東区産業振興プラン素案について
平成23年8月22日
・産業振興プラン 施策事業案について
第3回 策定委員会
・産業振興プラン(素案)について
平成23年9月5日
・産業振興プラン 施策事業案について
第7回 流通・商業専門部会
平成23年11月14日
第7回 ものづくり専門部会
平成23年11月15日
第4回 策定委員会
平成23年11月22日
・台東区産業振興プラン中間のまとめ(案)について
・台東区産業振興プラン中間のまとめ(案)について
・台東区産業振興プラン中間のまとめ(案)について
第8回 合同専門部会
・パブリックコメントの結果について
平成24年1月23日
・産業振興プラン最終案について
第5回 策定委員会
・パブリックコメントの結果について
平成24年2月3日
・産業振興プラン最終案について
※平成23年4月18日に区内施設見学会を実施
66
資料編1.委員会での検討経過
(4)庁内検討会及び作業部会の名簿
台東区産業振興プラン策定庁内検討会 委員名簿
(庁内検討会)
会
副
長
〃
会
〃
委
長
員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
齊
田
生
田
森
石
高
岡
石
齊
平
飯
橋
三
前
飯
加
神
藤
邉
沼
邉
野
栁
田
野
藤
野
塚
本
田
田
島
藤
谷
充
英 一
正 篤
英 一
眞 理
壽 一
正 治
和 平
壽 一
充
穣
さち子
晃 仁
昭
幹 生
守 人
敏 明
健 次
にぎわい担当部長(H23.5.19 まで)
文化産業観光部長兼にぎわい担当部長(H23.5.20 から)
文化産業観光部長(H23.3.31 まで)
文化産業観光部長(H23.4.1 から)
企画課長(H22.9.20 まで)
企画財政部参事(企画課長事務取扱)(H22.9.21 から)
財政課長(H23.3.31 まで)
財政課長(H23.4.1 から)
にぎわい計画課長(H22.9.20 まで)
にぎわい担当部長(にぎわい計画課長事務取扱)(H22.9.21 から H23.3.31 まで)
にぎわい計画課長(H23.4.1 から)
文化振興課長
産業振興課長
観光課長
文化産業観光部副参事
環境課長(H23.3.31 まで)
環境課長(H23.4.1 から)
都市計画課長
石 野
齊 藤
平 野
橋 本
寺 田
関 井
杉 光
榎 本
堀 越
酒 井
都 築
大久保
米 山
清 水
鈴 木
宮 田
浦 里
白 鳥
田 渕
平 林
吉 田
町 田
壽 一
充
穣
晃 仁
茂
隆 人
邦 彦
賢
雅 博
ま り
功 次
修 一
昌 巳
清 志
昭
伸
健太郎
良
俊 樹
正 明
正 博
俊 彦
にぎわい計画課長(H22.9.20 まで)
にぎわい担当部長(にぎわい計画課長事務取扱)(H22.9.21 から H23.3.31 まで)
にぎわい計画課長(H23.4.1 から)
産業振興課長
企画課担当係長(H23.3.31 まで)
企画課担当係長(H23.4.1 から)
財政課担当係長(H23.3.31 まで)
財政課主査(H23.4.1 から)
にぎわい計画課担当係長
にぎわい計画課担当係長(産業振興事業団)(H23.3.31 まで)
にぎわい計画課担当係長(産業研修センター)(H23.3.31 まで)
にぎわい計画課担当係長(産業振興事業団)(H23.4.1 から)
文化振興課担当係長
産業振興課担当係長
産業振興課担当係長(H23.3.31 まで)
産業振興課担当係長(H23.4.1 から)
産業振興課担当係長
産業振興課担当係長
産業振興課担当係長
観光課担当係長
環境課担当係長
都市計画課担当係長
(作業部会)
部
会
長
〃
〃
副 部 会 長
委
員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
67
資料編2.用語集
資料編2.用 語 集 (50 音順)
ASEAN (p2)
インドネシアをはじめとする東南アジア地域 10 カ国の経済成長の促進等を目的とした組織。
アトリエショップ (p17)
アトリエショップとは、工房とショップが一体となった店舗形態。
(
「2k540」web サイト等より)
アトリエ店舗 (p41)
アトリエ店舗とは、台東区が認定している、一般の方に作業風景の見学やものづくりの体験
をしてもらうことができる店舗。
(
「台東区」web サイトより)
美しい日本の歴史的風土100選 (p11)
美しい日本の歴史的風土100選は、古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(通
称:古都保存法)の施行40周年を記念して、2007年1月に、財団法人古都保存財団等か
らなる「美しい日本の歴史的風土100選実行委員会」によって選定され、
「美しい日本の歴史
的風土100選(特別枠)
」
「美しい日本の歴史的風土100選(特別枠を除く)
」
「美しい日本
の歴史的風土準100選」の3種類からなっている。
エコアクション21 (p38)
エコアクション21とは、全ての事業者が、環境への取り組みを効果的、効率的に行うこと
を目的に、環境に取り組む仕組みを作り、取り組みを行い、それらを継続的に改善し、その結
果を社会に公表するための方法について、環境省が策定したガイドライン。エコアクション2
1ガイドラインに基づき、取り組みを行う事業者を、審査し、認証・登録する制度が、エコア
クション21認証・登録制度。
(
「エコアクション 21 中央事務局」web サイトより)
SPA(製造小売業) (p9)
SPA(製造小売業)とは、アパレル業界でメーカー自らが既存の卸売業者、小売業者に頼
らず消費者に直接販売するショップを持つ業態。SPAのメリットは、流通コストの中抜きに
よるコスト削減や、顧客ニーズが共有しやすく迅速な商品開発ができること、需要予測の精度
が増すことによる適時適量の生産などである。アメリカではアパレルのGAP、日本ではユニ
クロ(ファーストリテイリング)がこの方式で急成長した。
カーボンマイナス東京10年プロジェクト (p5)
カーボンマイナス東京10年プロジェクトとは、東京都が2007年に開始した、オリンピ
ックを梃子にした都市と社会の変革に向け、世界で最も環境負荷の少ない先進的な環境都市の
実現を目指す取組。2020年までに、CO2排出を2000年比25%減達成、増大するア
ジアのエネルギー消費の効率化に向け、世界最高水準の省エネ技術の普及支援を目指す。
(
「東京都報道発表資料」より)
68
資料編2.用語集
徒蔵(かちくら) (p17)
徒蔵(かちくら)とは、台東区の御徒町から蔵前にかけての一帯。ここ数年、バッグや生活
雑貨のデザイナーが工房や仕事場を兼ねた店舗を相次いで開業していて、若者たちの人気スポ
ットとなっている。デザイナー自身が接客をしたり、仕事場の様子を公開したりしていて、も
のづくりを身近に感じることができる。若者たちには、作った人と直接話をすることができ、
親近感も沸いてくると好評である。この「徒蔵」周辺の将来性に目をつけた企業の進出も目立
っている。川沿いで東京スカイツリーが見え、家賃も安く、潜在力があるということから外食
産業なども進出してきている。
環太平洋連携協定(TPP) (p2)
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP、Trans-Pacific Partnership、または Trans-Pacific
Strategic Economic Partnership Agreement)は、加盟国の間で工業品、農業品を含む全品目
の関税を撤廃し、政府調達(国や自治体による公共事業や物品・サービスの購入など)
、知的財
産権、労働規制、金融、医療サービスなどにおけるすべての非関税障壁を撤廃し自由化する協
定。2006年5月にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国が域外への
経済的影響力を向上させることを戦略的な目的として発効し、運用している。環太平洋経済協
定、環太平洋連携協定、環太平洋パートナーシップ協定ともいう。
京都議定書 (p5)
京都議定書(英: Kyoto Protocol)は、1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開
かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で同月11日に
採択された、気候変動枠組条約に関する議定書である。正式名称は、気候変動に関する国際連
合枠組条約の京都議定書。
クリエイター(創作家) (p17)
クリエイターとは、直訳すると「創造する人」と言う意味。広くはアーティスト全般を指し、
いまでも広告業界・IT業界などでよく使われている言葉である。洋服やインテリアなどのデ
ザインをする人、グラフィックデザインをする人、コンピュータグラフィックスを制作する人
(CGクリエイター)
、ゲームを制作する人(ゲームクリエイター)など。
経済連携協定(EPA) (p2)
経済連携協定(英: Economic Partnership Agreement:EPA)は、自由貿易協定(FTA)を柱
として、関税撤廃などの通商上の障壁の除去だけでなく、締約国間での経済取引の円滑化、経
済制度の調和、および、サービス・投資・電子商取引などのさまざまな経済領域での連携強化・
協力の促進などをも含めた条約の名称として主に日本が用いているものである。
コペンハーゲン合意 (p5)
コペンハーゲン合意(Copenhagen Accord)とは、京都議定書に続く、2013年以降の新た
な地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都)に関する政治的な合意。2009年12月にデンマ
ークで行われたCOP15の全体会合で、
「同合意を留意すること」が決定された。世界全体の
69
資料編2.用語集
長期目標として産業化以前からの気温上昇を2度以内に抑えることや、先進国による途上国へ
の支援などが盛り込まれている。一方、具体的な削減目標などは入っておらず、先進国は中期
目標を、途上国は削減行動を、それぞれ条約事務局へ提出することになっている。
サプライチェーン (p36)
サプライチェーンとは、原材料の調達から生産・販売・物流を経て最終需要者に至る、製品・
サービス提供のために行われるビジネス諸活動の一連の流れのこと。業種によって詳細は異な
るが、製造業であれば設計開発、資材調達、生産、物流、販売などのビジネス機能(事業者)
が実施する供給・提供活動の連鎖構造をいう。
自由貿易協定(FTA) (p2)
自由貿易協定(英: Free Trade Agreement, FTA)は、物品の関税、その他の制限的な通商規
則、サービス貿易等の障壁など、通商上の障壁を取り除く自由貿易地域の結成を目的とした、
2国間以上の国際協定である。
ソーシャルメディア (p24)
ソーシャルメディアとは、web上で提供されるサービスのうち、ユーザーの積極的な参加
によって成り立ち、ユーザー間のコミュニケーションをサービスの主要価値として提供するサ
ービスの総称である。ソーシャルメディアとよく似た表現にCGM、UGMという言葉がある。
どちらかと言えば、CGMやUGMは、Wikiやブログのように、コンテンツの作成にユー
ザーが参加する、という要素が強い。ソーシャルメディアにおいては、ユーザー同士の会話を
はじめとしたコミュニケーションの要素のほうに、より重きが置かれている。
TASKプロジェクト (p45)
TASKプロジェクトは、東京の下町を構成する、台東区・荒川区・足立区・墨田区及び葛
飾区の5区が、5区内に存在する企業・大学・研究機関や人材等の多用な資源(地域資源)を
活用して、消費者ニーズにあった新商品等を開発し、地域産業の活性化を図るプロジェクト。
(
「台東区」web サイトより)
地球温暖化対策基本法案 (p5)
地球温暖化対策基本法案とは、新たな日本の温暖化対策の枠組みとして、2010年に民主
党政権がまとめた法案で国会で継続審議中。20年に25%削減との数値目標を法案中に明記
した。温室効果ガスの排出量に応じて課税する温暖化対策税、排出量の上限を定めた企業間で
「排出枠」を売買しながら目標達成を目指す「国内排出量取引」の導入なども盛り込んだ。
電子商取引(EC) (p9)
電子商取引(Electronic commerce、e コマース、Electronic Trading)とは、通信販売の一
つの形態であり、インターネットや専用線のようなコンピュータネットワーク上での電子的な
情報通信によって商品やサービスを分配したり売買したりすることをいう。
70
資料編2.用語集
東京都気候変動対策方針 (p5)
東京都気候変動対策方針は、
「カーボンマイナス東京10年プロジェクト」の基本方針として、
東京都が2007年6月に発表した。
(
「東京都報道発表資料」より)
成田スカイアクセス (p30)
成田スカイアクセスとは、京成電鉄成田空港線の愛称。東京都心から成田国際空港へのアク
セス改善を目的に、印旛日本医大駅まで通じている北総鉄道北総線をさらに東へ延伸して同空
港に直結させた路線で、2010年7月17日に開業した。
ニッチ市場 (p21)
ニッチ市場とは、市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要)を持つ規模の小さい市場
のこと。狭義には、その中でも商品やサービスの供給・提供が行われていない市場とされる。
隙間市場ともいう。
バイヤー (p32)
バイヤー(buyer)とは、小売店や通信販売会社の仕入れ責任者で、価格や売買戦略などを取引
メーカーや卸売業者と話し合う人のことを言う。
ハンズオン (p35)
ハンズオン(Hands-on 直訳は「手を置く(手を触れる)
」
)とは、元々は、体験学習を意味す
る教育用語。参加体験、実用的体験、インタラクティブ体験、実習、実験、体感など、体を使
うことによる学習補助教育手法を指す。またトレーニングなどにおいては専門家から直接手取
り足取り指導を受けることも意味する。経済産業省が進める「中小企業地域資源活用プログラ
ム」では、ハンズオン支援を「専門家によるきめ細かなアドバイス」としている。
リーマンショック (p1)
リーマン・ショック(Lehman Shock)とは、2008年(平成20年)9月に米国の投資銀行
であるリーマン・ブラザーズが破綻したことを、これが世界的な金融危機(世界同時不況)の
引き金となったことに照らして呼ぶ表現。それに続く金融危機や不況なども含めて意味する表
現として、2011年現在でもよく使われる。
71
資料編3.台東区中小企業基本条例
資料編3.台東区中小企業基本条例
東京都台東区中小企業振興に関する基本条例
平成 3 年 6 月 27 日
条例第 17 号
(目的)
第 1 条 この条例は、東京都台東区の産業において重要な地位を占める中小企業の振興の基本と
なる事項を定め、その基盤の強化及び健全な発展を促進するとともに、中小企業者の自主的な
努力を助長し、もって区内中小企業の振興と調和のとれた地域社会の発展に寄与することを目
的とする。
(定義)
第 2 条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 中小企業者 中小企業基本法(昭和 38 年法律第 154 号)第 2 条に規定する中小企業者をい
う。
(2) 中小企業団体 中小企業団体の組織に関する法律(昭和 32 年法律第 185 号)第 3 条第 1 項
に規定する中小企業団体若しくは商店街振興組合法(昭和 37 年法律第141 号)第2 条に掲げる
団体又はこれらに準ずる団体で区長が認めるものをいう。
(基本的施策)
第 3 条 区長は、第 1 条の目的を達成するため、次に掲げる事項を基本的施策として、その振興
に努めるものとする。
(1) 中小企業の活性化及び近代化の促進
(2) 産業基盤の整備及び人材の育成
(3) 中小企業の組織化の促進及び中小企業団体の育成
(4) 中小企業に関する情報の収集及び提供
(5) 中小企業従事者の福利厚生の充実
(6) 中小企業に対する融資及び助成制度の充実
(7) 前各号に掲げるもののほか、区長が中小企業振興のため必要と認める施策
(区長の責務)
第 4 条 区長は、前条の施策を具体的に実施するにあたっては、次の措置を講じるとともに、消
費者の保護に配慮するものとする。
(1) 財政その他の措置を講じること。
(2) 特に小規模な企業及びその従事者に対して必要な考慮を払うこと。
(3) 国その他の関係機関と協力して施策の推進を図るとともに、必要に応じて、国等の施策の
充実及び改善を要請すること。
72
資料編3.台東区中小企業基本条例
(中小企業者等の努力)
第 5 条 中小企業者及び中小企業団体は、経営基盤の強化、人材の育成及び従業員の福利厚生の
充実等のために、自主的な努力を払うとともに、地域環境との調和及び消費者の安全確保に十
分配慮するものとする。
(商店街において小売業等を営む者の責務)
第 6 条 商店街において小売業等を営む者は、商店会からの要請を受けたときは、商店会への加
入等により、相互に協力するよう努めるものとする。
2 商店街において小売業等を営む者は、商店会が商店街振興に関する事業を実施するときは、応
分の負担等を行い、当該事業に協力するよう努めるものとする。
(区民等の理解)
第 7 条 区民及び区の中小企業に関連する者は、中小企業の振興が区民生活の安定的な発展に寄
与することを理解し、その健全な発展に協力するよう努めるものとする。
(委任)
第 8 条 この条例に定めるもののほか、必要な事項は、区長が定める。
付 則
この条例は、公布の日から施行する。
付 則(平成 16 年 10 月 26 日条例第 42 号)
この条例は、平成 17 年 4 月 1 日から施行する。
73
資料編4.事業一覧
資料編4.事業一覧
番号
事業名
産業施策の方向性
「創造力あふれる
区分 意欲ある事業者に まちの魅力を高め 事業者間ネット
次代を支える担い
重点を置いた総合 る「起業・創業」の
的な支援
促進
1 専門コーディネーターによる相談 新規
○
2 商工相談
既存
○
3 専門家派遣事業利用料補助
充実
○
既存
○
新規
○
6 商品プロモーション支援
新規
○
7 新製品新技術開発支援
充実
○
8 新市場開拓支援
充実
○
9 知的所有権取得支援
既存
○
10 中小企業融資
充実
○
11 ファッショングッズ・フェア
既存
○
12 経営セミナー
既存
○
13 ホームページ新規作成費助成
既存
○
14 見本市助成
既存
○
15 展示会出展助成
充実
○
16 エコアクション21等取得支援
既存
○
17 商店街街路灯LED化促進支援
既存
○
既存
○
既存
○
中小規模事業所省エネルギー機
充実
器導入助成制度
○
中小企業総合コンサルティング
4
ネットワーク
中小企業BCP(事業継続計画)
5
策定支援
18
エコアクション21取得支援セミ
ナー
19 CO2ダイエット宣言
20
○
ワークの促進
産業文化都市たい
とう」の魅力を発信
手づくり
○
○
21 ビジネス環境講座
既存
○
22 緑化助成制度
既存
○
23 商店街空き店舗活用支援
新規
○
○
24 商店街創業支援モデル
既存
○
○
25 活性化計画策定支援
既存
○
○
26 街並み環境整備
既存
○
○
27 イベント・サービス向上支援
既存
○
○
28 地域間交流支援
既存
○
○
魅力ある商店街育成支援(名称
29
変更)
既存
○
30 街路灯等電灯料補助
充実
○
○
74
○
資料編4.事業一覧
番号
事業名
産業施策の方向性
「創造力あふれる
区分 意欲ある事業者に まちの魅力を高め 事業者間ネット
次代を支える担い
重点を置いた総合 る「起業・創業」の
的な支援
促進
ワークの促進
31 商店街法人化促進補助
既存
○
32 商店街振興組合決算分析
既存
○
33 台東デザイナーズビレッジ運営
充実
○
34 浅草ものづくり工房
充実
○
35 (仮称)創業塾
新規
○
36 アンテナショップの開設
新規
○
新規
○
38 芸術文化・産業連携モデル
既存
○
39 TASKプロジェクト
既存
○
40 若手経営者サポートセミナー
既存
○
41 TAITOビジネス交流フェスタ
既存
○
42 製造業ガイド
既存
○
37
(仮称)TAITOクリエイターとの
マッチング交流会
産業文化都市たい
とう」の魅力を発信
手づくり
○
○
○
○
○
中小企業の人づくり支援(研修会
43
既存
参加、実施の支援)
○
44 技能者顕彰・育成
既存
○
45 ものづくり人材就職支援
新規
○
46 中小製造業のアトリエ化支援
既存
○
47 雇用・就業支援
既存
○
48 労災保険特別加入補助
既存
○
49 家内副業相談
既存
○
50 江戸下町伝統工芸の振興
充実
○
ホームページによる情報発信の
51
強化
充実
○
52 産業情報ニュースの発行
既存
○
53 出前説明会
新規
○
54 ものづくりのまちPR事業助成
○
新規
○
(仮称)TAITOクリエイターマップ
55
新規
(本物に会えるまち)の作成
○
56 したまちTAITO産業賞
既存
○
57 小島アートプラザ
既存
○
58 ファッションショー等の区内誘致
新規
○
59 旧福井中学校跡地活用事業
既存
○
60 中小企業団体地域活性化推進
既存
○
61 中小企業デザイン展
新規
○
75
資料編4.事業一覧
編集・発行 台東区文化産業観光部にぎわい計画課
平成23年度 登録 第79号
台東区民憲章
平成24年3月発行
あしたへ
創造力あふれる産業文化都市 たいとう
江戸の昔、
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」と詠まれたわたくしたちのまち台東区
〒110-8615 東京都台東区東上野4丁目5番6号
には、磨き抜かれた匠の技や気さくで人情あふれる暮らしが、今もあちらこちらに
電話 03(5246)1328
息づいています。
わたくしたちは、先人が築いてきた文化や環境を大切にして、伸びゆく住みよい
76
まちを目指し、この憲章を定めます。
たからものを うけつぎ こころゆたかな まちにします
おもてなしの えがおで にぎやかな まちにします
おもいやり ささえあい あたたかな まちにします
みどりを いつくしみ さわやかな まちにします
いきがいを はぐくんで すこやかな まちにします
(平成十八年十二月十四日 告示 第六百八十八号)
台東区産業振興プラン
資料編4.事業一覧
77
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