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携帯電話用周波数の利用拡大に関する検討会 (検討事項の回答資料)
資料4-3-2 携帯電話用周波数の利用拡大に関する検討会 (検討事項の回答資料) ソフトバンクBB株式会社 Copyright (C) 2004 SOFTBANK BB Corp. all rights reserved. 目次 1.携帯電話用として使用されている周波数の集約・移行について (移行先の周波数帯及び周波数移行後の周波数利用の在り方を含む) 2.新規事業者に対する周波数の割当てについて 3.新規事業者に求められる必須要件及び選定の基準について 4.周波数の逼迫度合い及び利用効率の評価について 5-1. 端末機の使用周波数を制御する方法 5.その他 5-2. なぜ800MHzなのか? 5-3. KDDI殿指摘事項の回答ー固定回線数の根拠 1 1.携帯電話用として使用されている周波数の集約・移行について (移行先の周波数帯及び周波数移行後の周波数利用の在り方を含む) プレゼン資料中にて回答 2 2.新規事業者に対する周波数の割当てについて プレゼン資料中にて回答 3 3.新規事業者に求められる必須要件及び選定の基準について (1)必須要件 電気通信事業法・電波法上の要件(認定の審査基準)を満していること 資金の調達方法・返済計画などが合理的であること 事業収支見積もりが適正・明確であり、合理的であること 事業開始予定日が合理的、かつ設備設置計画からみて妥当 であること 開業までに必要な電気通信主任技術者・無線従事者を確保 できること 4 3.新規事業者に求められる必須要件及び選定の基準について (2)新規事業者のサービス提供要件 計画が周波数をより有効に活用するものであること 早期に、開業が可能なこと 基地局用地の確保、サービス仕様の作成、必要構成員の確保などの準備が整っていること 目指すものが国民生活の向上に貢献するものであること サービスの品質の確保 良質なサービスを安定的に供給する基盤を有するもしくは確保すること 通信料金の低廉化 利益を適正にユーザーへの還元すること サービスエリア 全国であること 国民の快適なライフスタイル(ブロードバンドサービスやユビキタス等)の実現 FTTH・ADSL・無線LANなどと携帯電話との連携、各種サービスの連携により総合的に 情報通信サービスの向上を図ること 個人情報保護への取り組み その仕組みや体制が整っている、もしくは整備できること 5 3.新規事業者に求められる必須要件及び選定の基準について (3)新規事業者の選定方法 透明性を確保し、公平に選定すること 選定のプロセスや基準を開示すること 既存・新規の事業者に関係なく公平な委員構成とすること 選定期間はできるだけ短縮すること 6 4.周波数の逼迫度合い及び利用効率の評価 ITU勧告の算出値は理論的な指標として尊重、 現状は事実として認識、 今後の事業展開の中で指標と事実を考慮する 本勧告に基づく2010年の算出値と現状 ITU勧告による2010年算出値 結果: 現状(04年10月末時点) *注 加入者数 8,100万人 8,466 万人 帯域幅 480MHz 232MHz ITUの勧告によれば、2010年に3G利用者として、現在の加入者を収容するには、 現在2G/3Gに割り当てられている約2倍の周波数帯幅が必要とされている 逼迫度合いについて: 3Gを展開している事業者に下記を義務付けるべき ・年次の周波数利用状況の報告 ・勧告による算出値と現実の周波数幅の整合性確認 効率の評価について: 3Gを展開している事業者に下記を義務付けるべき ・理論的な指標と国民の利便性、価格を考慮すること ・ライフラインの音声サービスを確保すること *注:出典 (社) 電気通信事業者協会 7 5−1. 端末機の使用周波数を制御する方法 (1) PDC止まり木チャネルについて ・端末は、電源投入時に規定の止まり木チャネル上の制御チャネルから、自分の使用する 制御チャネルを指定される。(呼接続制御・通信用チャネルに指定される場合もある) ・発着信は、制御チャネルからの指示により、通信チャネルが指定され、接続手順が実施 される。(呼接続制御・通信用チャネルに指定された場合、そこで行われる) ・止まり木チャネルは制御チャネルと通信チャネルを兼ねている。 電源投入時は規定 の止まり木チャネルを スキャンする 通信チャネル : : 制御チャネル 制御チャネル (通信チャネル) 50kHz (25kHzインターリーブ) 周波数 止まり木チャネル 呼接続制御・通信用チャネル 8 5−1. 端末機の使用周波数を制御する方法 (2) 周波数帯域の変更は可能である (呼接続制御・通信用チャネルの場合) 通信チャネル : 制御チャネル : ・電源投入時は規定の 止まり木チャネルをスキャ ンする 制御チャネル (通信チャネル) 周波数 呼接続制御・通信用チャネル 止まり木チャネル 通信チャネル : 制御チャネル : 制御チャネル (通信チャネル) チャネル減少 周波数 止まり木チャネル 呼接続制御・通信用チャネル 呼接続制御・通信用チャネルは周波数帯域幅を変更できる 9 5−1. 端末機の使用周波数を制御する方法 (3) cdmaOne, cdma2000 1x の(Primary, Secondary チャネル)について ・端末は、電源投入時に規定のPrimaryチャネル又はSecondaryチャネルをスキャン してパイロット同期をとる。 ・基地局から報知される報知情報を受信し、指定された制御チャネルで待ち受ける。 ・発着信は、制御チャネルからの指示により、通信チャネルが指定され、接続手順が 実施される。 (Primary, Secondaryチャネル以外に指定された場合、そこで行われる) ・すべてのキャリアにパイロットチャネル、制御チャネル及び通信チャネルが存在する。 電源投入時は規定の Primary, Secondaryチャ ネルをスキャンする 通信チャネル 制御チャネル 1.25MHz : パイロットチャネル (制御チャネル) (通信チャネル) 周波数 Primary, Secondaryチャネル 呼接続制御・通信用チャネル 10 5−1. 端末機の使用周波数を制御する方法 (4) 周波数帯域の変更は可能である (呼接続制御・通信用チャネルの場合) ・電源投入時は規定の Primary, Secondaryチャ ネルをスキャンする パイロットチャネル (制御チャネル) (通信チャネル) 通信チャネル : 制御チャネル 周波数 Primary, Secondaryチャネル 制御チャネル 通信チャネル チャネル減少 : パイロットチャネル (制御チャネル) (通信チャネル) 呼接続制御・通信用チャネル 周波数 Primary, Secondaryチャネル 呼接続制御・通信用チャネル 呼接続制御・通信用チャネルは周波数帯域幅を変更できる 11 5−2.なぜ800MHzなのか? (1) ドコモもエリア展開の効率化のために800MHzを活用予定 今後の更なるエリア展開に効果的に800M-BTSを活用し、2004年度 前半よりネットワークへの導入を計画 都市部の展開 更なるエリアの展開 小ゾーンエリアを構築 → 密集性を高め、高収容能力を実現 2G-BTSで密度の高いエリアを構築 2GHz FOMAエリア PDCエリア 2G-BTSでエリア展開 2G-BTSでエリア展開 1つの基地局でカバーする エリアをより広く効率化 800M-BTSで広範なエリアをカバー 800MHz FOMAエリア PDCエリア 800M-BTSでエリア展開 800M-BTSでエリア展開 2003年10月30日のNTTドコモ:2004年3月期 中間決算説明会資料より抜粋 12 5−2.なぜ800MHzなのか? (2)ソフトバンクのエリア展開案 800MHzで全国をカバー、1.7GHzで都市部のキャパシティを増やす 都市部 1.7GHz 地方 マルチバンド間 ハンドオーバー 地方 800MHz 13 5−2.なぜ800MHzなのか? (3)800MHz/2GHz周波数帯の違いによるコストの差異 総合的には、周波数が高くなるとインフラコストは増大 人口地理的条件 市街地 基地局設置の考え方 ユーザー密度が高いため、主に トラフィック容量で決まる 基地局数 800MHz ≒ 2GHz (高トラフィック基地局数の周波数依存性は小さい) 郊外地/開放地 郊外地/開放地 ユーザー密度が少ないため、主に エリアカバーの広さで決まる (周波数が高いとカバレッジは小さくなるので 基地局数増大、コスト増大) 800MHz < 2GHz 2GHz帯は800MHz帯に比べ1.2倍∼1.4倍の設備コスト増と想定 伝搬モデル:伝搬損失:距離の3.5乗則を仮定 :周波数特性:周波数fの2 乗則を仮定(屋外(*1)、屋内(*2)) (*1) 藤井, 信学論B, J.86-B,pp.2264-2267(2003.10). (*2) 三浦,他, 2000信学ソサエティ大会. 14 5−2.なぜ800MHzなのか? (4)周波数帯の違いによる基地局数の比較 伝搬モデル:伝搬損失:距離の3.5乗則を仮定 :周波数特性:周波数fの2 乗則を仮定(屋外(*1) 、屋内(*2) ) 周波数: 800MHz(基準) 800MHz基準アンテナ (アンテナ利得: 約G0(基準) [dB]) (*1) 藤井, 信学論B, J.86-B,pp.2264-2267(2003.10). (*2) 三浦,他, 2000信学ソサエティ大会. 周波数:2GHz 800MHzと同一利得アンテナ (アンテナ利得: 約G0 [dB]) 800MHz基準 アンテナの半 分の大きさ 基準セル 高利得アンテナ (アンテナ利得: 約G0+3 [dB]) 800MHz基準 アンテナとほ ぼ同一の大き さ セル面積:1(基準) セル面積: 800MHz の0.35倍 セル面積: 800MHz の0.6倍 (セル半径:1) (セル半径: 0.6) (セル半径:0.76 ) 基地局数: 1(基準) 基地局数: 800MHz の2.8倍 郊外地/開放地での2GHz帯の基地局数は、800MHz帯に比べて, ・800MHzと同一利得アンテナを使用した場合は、約3倍となる。 ・高利得アンテナを使用しても、約2倍となる。 基地局数: 800MHz の1.7倍 800MHz帯は基地局数の 削減に非常に有効である 15 5−2.なぜ800MHzなのか? (5)周波数帯の違いによるコスト比較 ① 伝搬モデル:伝搬損失:距離の 3.5乗則とする :周波数特性:周波数 fの2 乗則とする コスト比=(建設費+基準セルの送受信機費×セル面積比)×1/セル面積比 800MHzを1(基準)としたコスト (注)コストは建設費と基準セルの送受信機費の費用比に依存する 4倍 建設費/送受信機費=2 3倍 800MHzと同一利 得アンテナ使用 高利得アンテナ使用 800MHzと同一利得アンテナ使用 2.2倍に増加 2倍 1倍 1 800MHz (基準:1倍) 3 2GHz 高利得アンテナ使用 1.5倍に増加 周波数(GHz) 800MHz帯を1(基準)としたコスト比較 2GHz帯の費用は、 ○ 800MHz帯の2.2倍に増加(800MHzと同一利得アンテナを使用) ○ 800MHz帯の1.5倍に増加(高利得アンテナを使用) 16 5−2.なぜ800MHzなのか? (6)周波数帯の違いによるコスト比較 ② 市街地 800MHz帯 郊外地/開放地 マクロセル(注2) マイクロセル(注1) セル半径が小さい (注1) マイクロセル セル半径は周波数でなく、 トラフィック量に依存する (注2) マクロセル セル半径は周波数に依存 する 2GHz帯 マイクロセル 市街地では 基地局数はほぼ同一 市街地では コストはほぼ同等 マクロセル 郊外地/開放地では800MHz帯 に比べて基地局数は 1.5∼2.8倍の増大 コスト差は郊外地/ 開放地のコスト差で ほぼ決まる 郊外地/開放地では800MHz 帯に比べてコストは 1.5∼2.2倍の増大 2GHz帯のコストは 800MHz帯の1.2∼1.4倍に増大する(注3) (注3)市街地と郊外地/開放地の基地局数の比に依存する) (市街地と郊外地/開放地の割合:0.6:0.4) 17 5−3.KDDI殿指摘事項の回答 ー固定回線数の根拠 KDDI殿ご指摘の固定回線数につきまして、マイライン事業者協議会HPより 2004年9月末登録者数を引用致しましたが、加入者数の違いは国際通話 回線数ではなく県外への通話回線数を参照し、概算数値を用いたことにより 生じました。 数値の違いに関しましては、参照していた項目の違いということをお知らせ 致します。 KDDI殿 指摘 当社資料 参照項目 国際通話 県外への通話 加入者数 875万6,000回線 820万回線 参考資料:マイライン事業者協議会HP・2004年9月末登録者数より 18