...

電子入札コアシステム導入 虎の巻 - JACIC CALS/EC のホームページ

by user

on
Category: Documents
43

views

Report

Comments

Transcript

電子入札コアシステム導入 虎の巻 - JACIC CALS/EC のホームページ
電子入札コアシステム導入
虎の巻
― 地方公共団体向け
第3版―
〔小規模発注案件団体を含む〕
平成17年2月
(財)日本建設情報総合センター
(財)港湾空港建設技術サービスセンター
-1-
目
第1章
1.1
1.2
1.3
次
はじめに
本導入手順書の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
国の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
電子入札コアシステム導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P4
P5
P7
第2章 発注機関が導入に関して検討すべき事項
2.1 調査段階 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P8
① 庁内組織の連携
② 現行入札業務の把握
③ 発注件数およびピーク月/週/日の把握
④ 執行部署数の把握
⑤ 市内入札参加業者によるIT関連環境の把握
2.2 計画段階 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P13
① 電子入札システム導入方式の選択
② 概算初期導入経費
③ 既存業務との連携検討
④ コアシステムとの現行入札プロセスの比較検討
⑤ カスタマイズ範囲の検討
2.3 設計段階 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P24
① ハード・ミドルソフト設計
② 画面/帳票設計
③ ネットワーク回線量設計
2.4 開発段階 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P27
① プログラム開発
② テストデータ作成
2.5 運用テスト段階 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P27
① 条例・各種運用規則の改定
② 操作マニュアル作成
③ 関連部署職員及び応札者向け操作教育
④ 応札者が電子入札に切替える際の対応事項
⑤ 総合負荷試験および実証実験
⑥ ヘルプデスク及び運用SEの確保
2.6 本番稼動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.7 本番稼動後による運用形態の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-2-
P35
P36
補 足 資 料
1.中小規模地方公共団体向け電子入札コアシステム新価格体系
・・・・・・・・・・・
P39
2.電子入札コアシステム契約手続き
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P40
3.コアシステム成果物提供依頼書
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P42
4.電子入札コアシステム契約関連書類(雛形)
4.1 電子入札コアシステム売買契約書(雛形)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P43
4.2 使用許諾契約書(雛形)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P49
4.3 保守サポート契約書(雛形)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P55
4.4 電子入札コアシステム年間使用契約書(雛形)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.5 電子入札コアシステムアウトソーシングASPサービス提供契約書(雛形)
P58
・・・
P67
4.6 電子入札コアシステムソフトウェア保管場所及び指定装置通知書(雛形) ・・・・・
P84
4.7 電子入札コアシステムプログラム・プロダクト消滅に関する通知書(雛形) ・・・・
P85
5.条件付/制限付一般競争入札参加資格条件の考え方について
・・・・・・・・・・・
P86
6.電子入札体験操作及びCALS/EC相談窓口
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P88
7.コアシステム採用発注機関における運用URL
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P89
8.電子入札コアシステムバージョン4 多重負荷試験結果(概要)
・・・・・・・・・・・
P90
9.電子入札システムの構築・運用における責任区分と問合せ対応
・・・・・・・・・・・
P92
10.電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供引合仕様書(案)・・・・・・・・・
P97
11.公団・公社・機構における職責電子証明書発行コア民間認証局について ・・・・・
P111
-3-
第1章 はじめに
1.1 本導入虎の巻の目的
(財)日本建設情報総合センター(以下「JACIC」という)及び(財)港湾空港建設技術サービス
センター(以下「SCOPE」という)では、国土交通省が2001年6月に発表した「CALS/EC地方
展開アクションプラン(全国版)」の趣旨に則り、地方公共団体等の公共発注機関への円滑な電
子入札システムの導入を支援するため、「電子入札コアシステム開発コンソーシアム」を設立しま
した。
電子入札コアシステム開発コンソーシアムには、電子入札の導入を目指す公共発注機関と、
システム開発能力を有する主要ITベンダーが参加しており、国土交通省が2001年秋に「無償公
開」した電子入札システムを改善し、複数の公共発注機関に適用可能な汎用性の高い電子入札
システムのコア部分(コアシステム)を開発するための仕様検討や普及検討を目的に展開をして
います。
図−1 電子入札コアシステム開発コンソーシアムの体制
このような背景の中、「CALS/EC地方展開アクションプラン(全国版)」の中でも、すでに電子入
コアシステム(以下「コアシステム」という)を採用した団体は中央省庁及び地方公共団体において、
2005年1月時点では57団体であり、その内運用開始団体は36団体に上っています。
今後、地方公共団体において電子入札システムを導入するに当り、JACIC/SCOPEでは、コアシ
ステム採用団体に対して、個別の“コアシステムユーザ会議”を設置し先行導入団体における導入
事例について暫時整理し、これから導入を検討する団体向けに“電子入札導入虎の巻”へ反映し、
導入支援を行う事を目的としています。
-4-
1.2 国の取組
日本国政府の取組
□ 「ミレニアム・プロジェクト」発表(1999年10月)
□ 「IT戦略本部」を内閣に設置(2000年7月)
□ 「e−Japan戦略」発表(2000年7月)
国土交通省の取組
□ 「建設CALS整備基本構想」を策定(1996年4月)
□ 「港湾CALS整備基本計画」を策定(1996年10月)
□ 「空港施設CALSグランドデザイン」を策定(1997年3月)
□ 「建設CALSアクションプログラム」を策定(1997年6月)
□ 「国土交通省CALS推進本部」を設置(2001年5月)
CALS/EC地方展開アクションプラン(全国版)(2001年6月)
地方公共団体のCALS/EC導入完了年次は以下の通り
都道府県及び政令指定都市 ⇒ 2007年
主要地方都市
⇒ 2008年
その他の市町村
⇒ 2010年
図−2 国の取組
インターネットの急速な普及や民業における電子商取引の発展に代表されるデジタルネットワー
ク化が進行しており、このような状況の中で日本国政府として図−2に示すプロジェクトが進行して
います。
これは、2003年度までに民間から政府、政府から民間への行政手続きではインターネットを介し
てペーパレスで行える電子政府の基盤を構築する事を目標として「ミレニアム・プロジェクト」が発表
されました。 また、2000年7月にはIT革命の恩恵をすべての国民が享受でき、国際的にも競争力
を持つ「IT立国」の形成を目指す為、政府全体での総合的な施策を推進する「IT戦略本部」が内閣に
設置され、五年以内に世界最先端のIT国家となることを目指す「e−Japan戦略」が続けて発表され
ています。
-5-
《なぜ、電子入札なのか》
公共事業をとりまく昨今の国民の声を図−3に纏めたものです。
図−3 公共事業に対する国民の声の例
図−3の背景から、公共工事の入札・契約手続きを透明にするため、2001年4月に「公共工
事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」が施行されました。
図−4 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
国土交通省では、図−4に示す透明性の確保、競争性の向上等の観点から、2001年10月より
入札情報の公開システム「公共事業入札契約情報」及び電子入札の実運用を開始しています。
その他の公共発注機関においても同様に順次導入が進んでいます。
-6-
1.3 電子入札コアシステム導入状況
平成17年1月現在で、以下の公共発注機関にてコアシステムが採用され開発・稼動中の団体
です。
表−1 電子入札コアシステム採用団体一覧
公共発注機関区分
運用開始済(試行運用・実証実験を含む)
内閣府 沖縄総合事務局
防衛施設庁
中央省庁
法務省*
財務省*
(8団体)
文部科学省*
厚生労働省*
農林水産省*
国土交通省*
日本郵政公社
日本道路公団
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
阪神高速道路公団
公社・機構
(5団体)
都道府県
(28団体)
【敬称略】
開 発 中
国立病院機構
山形県
青森県
秋田県(実証実験中)
宮城県
岩手県(実証実験中)
千葉県
茨城県
神奈川県(共同利用)
栃木県
山梨県
富山県*H17/2 より
福井県
静岡県
鳥取県
石川県(共同利用)
山口県
岐阜県
愛媛県
三重県
長崎県
京都府*H17/2 より
沖縄県
大阪府*
兵庫県
広島県 (共同利用)*
徳島県(実証実験中)
福岡県*
佐賀県*H17 下期より
政令指定都市
(7団体)
川崎市*
横浜市*
大阪市*
名古屋市*
北九州市*
広島市*
福岡市
岩見沢市
新潟市
柏市*(実証実験中)
長岡市*
その他市町村等
松山市*
堺市
(9団体)
徳島市
岐阜県市町村
大阪地域市町村共同利用
行政情報センター
電子入札システム(市間利用)
*はコア物品・役務業務も併せて運用または開発予定を示す
-7-
57団体
第2章 発注機関が導入に関して検討すべき事項
《はじめに》
地方公共団体において現時点では、市町村の合併が最優先課題であると認識しています。
中でも近隣の市町村が合併する場合、地域住民サービス(既存住民記録・課税・国保・年金・戸
籍・公共施設予約管理・図書館情報等の情報処理システムや条例・規則の調整)を統一することが
優先され、電子入札に掛かる予算措置については中小規模の地方公共団体では財政逼迫の中、
難しいのが現実と受け止めています。
首長によるトップダウンや地方公共団体における中期事業計画(マスタープラン)により既に議会
承認を得ている場合はこの限りでないかもしれません。
第2章では、地方公共団体が電子入札の導入を検討する上で必要なプロセスを纏めたものであ
り導入検討時の参考資料として活用願います。
2.1 調査段階
① 庁内組織との連携
検討を円滑に進めるためには、検討の主体となる組織が必要です。電子入札導入検討を
行う主体組織、もしくは部署を定めることが望ましいと考えます。
組織または部署においては、当然ながら発注行為を主体とする組織と電子入札の運用をサ
ポートする部署との連携が最低限必要となります。
例)電子入札導入検討主体組織(電子入札導入検討委員会の設立)
契約課及び出納課、情報システム課による、発注・契約行為と支払い行為・ネットワーク
関連の運用サポートは必須となります。
ポイント: 電子入札を実施する部署のみで進めると、手戻りが多く発生します。
必ず、庁内関連部署を含めた組織作りを行ってください。
② 現行入札業務の把握
電子入札システムを導入する際に、その前提条件として現状の入札事務の実態を整理する
必要がありますが、現状の業務実施形態をそのままにしてシステムを導入してしまうと必要以
上に過大なシステムとなる可能性が大きいので留意する必要があります。
-8-
例)現行入札業務の実態把握(どのような入札方式で運用しているのか)
区 分
入札方式
条件付(制限付)一般競争入札
通常指名競争入札
工事・業務
公募型指名競争入札
随意契約 等
一般競争入札(最低価格落札)
物品・役務
通常指名競争入札(最低価格落札)
随意契約(特定者) 等
ポイント: 先行電子入札システム導入団体(市レベル)では、多くの入札方式の中でも上記
の入札方式にて調達行為を実施しているようです。各発注機関において、現在ど
の入札方式にて発注行為を実施しているのかを把握してください。
③ 発注件数およびピーク月/週/日の把握
現状の入札事務を整理する際に、入札形態の整理も必要ですが、将来電子入札の対象となり
得る入札・開札事務が、いつ行われているか、月日時レベルまで整理し、そのピークを把握する
ことがとても重要となります。
その理由は、ピーク時のアクセス数およびデータ処理件数が、電子入札システムのネットワー
クならびにシステムに最も負荷を与えるからです。
一般に情報システムの規模は、ピーク時の処理を要求される時間内に行うということで決まる
のが一般的です。
表−2に、平成14年度電子入札コアシステム開発コンソーシアムで全国の主要地方公共団体
にアンケート実施をした際の月別発注件数を示します。
表−2 過去3年間の工事・業務・物品平均発注件数及び月別発注件数一覧
過去3年間工事・業務・物品の平均発注件数
有効回答団体の平均
市
工事発注件数
業務発注件数
物品発注件数
812
810
4,528
93団体
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
発注件数
合 計
平 均
工 事
145
35
105
25
28
114
175
35
25
15
15
95
812
68
業 務
155
56
59
51
50
75
54
75
85
61
69
20
810
68
物 品
1,120
344
328
193
168
209
213
180
260
225
352
936
4,528
377
合 計
1,413
455
412
281
257
349
320
310
413
341
559
1,040
6,150
513
-9-
平均開札件数
図−5 月別調達案件グラフ
ポイント: 殆どの自治体では、開札日は週1回程度ですが、ピーク月では週2回になるなど条
件が異なります。開札時間帯も併せて調査することをお薦めします。表−2では月別
の集計事例を説明しましたが、更に深く掘り下げたものとして、表−3に示す新たな台
帳を作成することをお薦めします。
表−3 入札方式別年間発注件数及び入札参加業者数管理台帳(例)
- 10 -
電子入札を導入するうえでは、平均的な発注件数及び入札参加業者数と多忙なピーク時の発注件
数及び入札参加業者数の割り出しは、2.3項ハードウェアやネットワーク回線量の算定にとってとても
重要なデータとなります。
④ 執行部署数の把握
入札事務を執行する部署が本庁内(契約課のみ)なのか他部署にまたがるのか、また出先の
事務所等にもあるのかも併せて把握する必要があります。
電子入札を導入する機会に入札事務を一元化するのか、又は入札事務は一元化するが、契
約行為は従来どおりにするのかを検討してください。
ポイント: 表−2 過去3年間の工事・業務・物品平均発注件数及び月別発注件数一覧をもう
一度参照してください。特に、物品の発注案件数が多くありますが、これは少額随意契
約の案件数も含まれているためです。
地方公共団体において、10万円以下の案件は事業課独自で契約できる裁量があ
ると思います。将来的に少額物品も電子入札に含める場合には、幾つの事業課が存
在しているかも併せて調査してください。
表−4 執行部署及び職員・PC設置・入札室管理台帳(例)
上記、表−4の管理台帳において、できれば以下の項目は詳細に調査し台帳に記載してください。
・PC(パソコン)⇒仕様〔性能・実メモリ・空きデイスク容量・デスクトップ型かノート型〕
・入札室
⇒入札室にLANケーブルが敷設されているかの確認
- 11 -
⑤ 市内入札参加業者によるIT関連環境の把握
電子入札を実施するうえで、発注者側の環境整備のみでは、電子入札による業務効率は向
上しません。
市内入札参加業者(応札者)が、電子での入札に対応しなければ、導入の意味が半減してし
まいます。
庁内の把握と併せ、市内入札参加業者(応札者)に対する、パソコンやインターネットへの加
入状況を把握してください。
表−5 市内入札参加業者IT環境調査管理台帳
ポイント: 例えば2年に1度(公共発注機関毎に異なりますが)実施されている指名競争参加
資格申請(業者登録受付)について、隔年による10月∼来年の2月頃の間で例えば
平成17・18年度の受付事務を開始する際、同時に入札参加業者IT環境調査を併行
して実施することをお薦めします。
- 12 -
2.2 計画段階
① 電子入札システム導入方式の選択
電子入札システムを導入するに当り、以下の導入方式がありますが、それぞれの方式につ
いて、メリットとデメリットがあることを理解して戴くとともに、個々の団体における発注案件数と
概算初期導入経費による比較検討をしてください。
表−6 導入方式別メリットとデメリット
方 式
メリット
デメリット
・既存システム(財務会計・業者管理・契約管理等)とのデ
単独
ータ連携が容易にできる
・ハード/ソフト及びヘルプデスク機能をそれぞれ独自に
導入
・運用方針の変更が自らの判断でできる。
整備・運用するためコストが割高となる
(システムの機能追加や開札処理時間の延長等)
〔発注機関側〕
・電子入札に対する初期投資の抑止が可能
・個別の開発/運用と比較し低予算でシステム化が可能
・電子入札システムの為に特別なIT知識を持った人材育
・共同利用に参画する自治体間で運用方針について合意
成が不要
形成が必要(個々の特性による調整に時間がかかる)
共同
・システム環境の整備を行う必要が無く技術革新に対応
・参加する自治体の独自仕様を反映することが難しい
利用
が可能
・障害等で運用が停止した場合、参画する団体すべてに影
・市町村合併の際に、システムの見直しにかかるコスト
響を招く(参画発注機関毎にAPサーバ等を設置することで
が軽減できる
回避は可能)
〔応札者側〕
・異なる複数の電子入札システムに対応する必要がない
・認証用ICカードを発注機関毎に準備する必要がない
〔発注機関側〕
・低コスト及び短期間で電子入札が導入できるため逼迫
・県との共同利用構想による運用とサービス提供契約によ
財政の自治体でも容易に採用できる。
る試行運用での条件に差異が生じる可能性がある
電子入札
コア
・単独システム開発途中の期間において電子入札の試
行運用が可能
・参加する自治体の独自仕様を反映することが難しい
・県下市町村の先行導入により県との共同利用へ移行
・障害等で運用が停止した場合、参画する団体すべてに影
がしやすい
響を招く(参画発注機関毎にAPサーバを設置することで回
アウトソー
シング*
避は可能)
・市町村下の小規模応札業者の電子入札への切り替え
(紙⇒ICカード)が急速に進展する可能性がある
*電子入札コアシステムアウトソーシング方式:利用量に応じた料金を支払う
補足: 上記表−6は、あくまでもJACIC/SCOPEが想定するものであり、比較項目について
は、コアシステムを採用され開発・運用を開始している団体で運営されている“コアシス
テムユーザ会議”で知り得た開示可能な内容を逐次反映しますので、メリット・デメリット
の内容が変遷する可能性があることを承知願います。
- 13 -
② 概算初期導入経費
前項①の導入方式において、参考として表−7及び表−8に概算初期導入経費を示します。
あくまでも参考データとしてご活用願います。
・概算費用算定の前提条件
前 提 条 件
表−7
概算費用算定前提条件項目
市等単独導入
共同利用
1,000件
20,000件
備
考
共同利用では県と県下 10 団
年間入札案件数
体が参画すると想定
コア購入形態
中小規模の県
共同利用の場合は参加団体
+共同利用額
数に関わらず+500万円
市町村タイプ
ハードウェア及び
Windows2000サーバを想定した構成
ミドルソフトウェア費
カスタマイズ費
導入時の組織名称等画面・帳票類の修正のみ
① 業者管理システムとコアシステムとの連携作業
② システム基本計画・基本設計・詳細設計
③ 既存業者管理システムとの連動確認
構築費及び運用経費
④ ネットワーク接続作業
⑤ 総合接続稼動試験
⑥ ヘルプデスク要員
⑦ 運用SE要員
① サーバ室は既存のマシン室を利用
概算経費算定除外
② 庁内のLAN環境は整備済
③ 各自治体ではインターネットの環境が整備済
補足: 表−7及び次頁に示す表−8の資料は単独導入と県または市町村間での共同利用を
実施した場合の前提条件と想定初期導入経費を算定したものです。
応札者
応札者
図−5 電子入札システムイメージ
- 14 -
表−8 導入方式別概算費用
分 類
項
目
市等単独導入
共同利用
経費(千円)
経費(千円)
契約対象
コアシステム購入費
5,000
20,000
カスタマイズ費
5,000
20,000
ハードウェア費(OS 等ソフトウェア含む)
21,440
77,400
構築費(システム設計、ネットワーク接続作業、業者管
15,560
133,500
47,000
250,900
47,000
12,545
750
3,000
JACIC
JACIC
コアシステム
初期費用
開発ベンダー
理との連携、稼働確認試験等)
初期費用合計
【1 市当たりの初期導入コスト】
年 間
コアシステム保守費
保守費
ハードウェア、ソフトウェア保守費
1,250
8,000
開発ベンダー
年 間
ヘルプデスク要員
7,200
36,000
地元業者
運 用
運用SE要員
14,400
28,800
地元業者
23,600
75,800
【1 市当たりの保守・運用コスト】
23,600
3,790
4年間合計経費
141,400
554,100
1 市当たりの4年間の運用による平均コスト/年
35,350
6,926
年間保守・運用費合計
1) 「ハードウェア費」、「構築費」、「ハードウェア、ソフトウェア保守費は、定価または標準の価格をもとに積上げ
たものであり実勢価格はこれを下回ると想定されます。
2) 表−7及び8の市等単独導入における想定件数1000件としていますが、コアV4の性能向上から実質的
には年間2000件以上の処理能力を有しています。
3) 導入に伴うハード・ミドルソフトウェアは一般的に自治体では4年リースが多いため、4年間での運用経費を
算定しています。
4) 共同利用における初期導入及び経常運用経費の当該モデルでは県及び参画市(10団体)の費用負担割
合を県:市=5:5として試算。(従って、県との負担割合の残り50%分を参画団体で均等割りによる負担とし
ています。)
5) ヘルプデスク要員及び運用SE要員の経費算定根拠
単独導入及び共同利用に際して、個々の要員及び経費については以下の値を採用する。
単
項
目
人月単価
ヘルプデスク要員
運用SE要員
合
独
共
必要人月
年間費用
人月単価
必要人月
同
年間費用
600
12 人月(1 人)
7,200
600
60 人月(5 人)
36,000
1,200
12 人月(1 人)
14,400
1,200
24 人月(2 人)
28,800
計
21,600
64,800
上記単価は、先行稼動団体の実勢契約単価を採用しています。
6) 初期費用及び運用経費の詳細な算定については、ITベンダーより見積入手による比較をお願いします。
- 15 -
・電子入札コアシステムアウトソーシング方式による初期導入概算費用
表−9 電子入札コアシステムアウトソーシング方式による初期導入及び4年間での概算金額
項
目
数量
概算金額(千円)
電子入札執行部署用パソコン
5台
1,000
複数案件一括登録用中間サーバ
1式
1,000
初期導入コスト
2,000
年間工事発注件数ASP利用料金+コア賃貸料
300件*
5,400
4年間合計経費
23,600
4年間でみた年間平均経費
5,900
1) 電子入札コアシステムアウトソーシングの基本料金+コア少額特例料金を仮に 18,000 円/件(工事・業務
系のみ)と想定しています。実際の受託ベンダーからの基本料金により変動することを承知願います。
2)
電子入札コアシステムアウトソーシングの料金にはコアシステム利用料金を含むものとして計算しています。
別途、少額特例料金による賃貸借契約を別途締結して戴くものとします。〔補足資料P58を参照〕
3)
複数案件一括登録は、受託ベンダーが指定するデータ形式に地方自治体側が合わせる形でデータファイル
の送りを前提としています。
4) 庁内のLAN環境及びインターネットの環境は整備済とします。(必ず現行回線の空き具合を測定願います)
5) アウトソーシングによる電子入札処理件数を年間300件と仮定します。
*平成14年7月コアコンソ事務局アンケート調査による人口規模8万人以下の市町村の年間平均発注件数で換算
ポイント: 前項の表−8及び表−9の導入方式による概算経費を案件数と費用に分けてグラフ化す
ると、図−6のようになります。
あくまでも概算金額での目安となりますが各地方公共団体
において、電子入札の導入に当り各自の発注件数と照らし合わせて単独導入・共同利用・
ASP方式(アウトソーシング)からの選択をして下さい。
市単独導入
ASP方式
共同利用
100,000
共同利用が最も有利だ
が ASP 方式よりは、市
単独導入が有利
90,000
共同利用が最も有利だ
が市単独導入よりは、
ASP 方式が有利
80,000
費用(千円)
70,000
60,000
50,000
全てにおいて ASP 方
式が有利
40,000
30,000
20,000
10,000
0
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
5,500
年間案件数
図−6 単独導入・共同利用・電子入札コアシステムアウトソーシング方式による分岐比較
- 16 -
補足: 共同利用を検討する場合には、各都道府県による主導または市町村間で電子自治体
推進協議会等の株組織で検討が進んでいますが、表−6に示すメリット・デメリットはも
とより、具体的な先行事例が乏しいのが実情です。
コアシステムユーザ会議で先行導入団体の協力を得た事例をもとに協定内容・経費按
分・運用事例について、逐次開示してゆきます。
仮に、年間1,000件を例として中小規模発注機関による導入形態別に費用を比較すると、図−8の
通りとなります。
年間1,000件想定した発注機関による形態別費用比較
年間費用
40,000
35,000
30,000
千円
25,000
20,000
35,350
15,000
10,000
18,000
5,000
6,926
0
ASP採用
共同利用
単独導入
図−7 年間1,000 件をベースにした導入形態別費用比較
*共同利用参加団体の年間件数は1,000件と想定しており、利用案件数が超える場合には新たな負
担額が生じるものとします。
ポイント: 上記経費から、アウトソーシング(ASP方式)採用団体(18千円/件と課金を仮定)では、
共同利用への参画団体の経費負担割合度によるがモデル経費で比較すると385件までな
らASPの利用限度件数となる。また、単独導入と同様に比較すると1,963件が利用限度
件数となります。
このことから、アウトソーシング(ASP方式)採用団体は多くても年間500件以下の団体
に対して推奨できる導入形態であると推測します。
〔アウトソーシング(ASP方式)推奨団体〕
・年間500件以下の団体
・試行運用・実証実験を計画している団体
・県が共同利用の開発をしているが、開発期間が長いため先行的に試行運用をしたい団体
- 17 -
・県が共同利用を計画していない団体(この場合には、年間1,900件以下の団体)
表−10に現時点でコアシステムを用いた電子入札共同利用を検討している先行団体を示します。
表−10 コアシステムを前提にした共同利用システムを推進している団体
【敬称略】
団 体 名
団体区分
運用形態
参加自治体
金沢市、松任市(H17.3 市町
石川県
都道府県
ASP方式*
合併により 1 市 6 町で白山市に
名称変更)及び県下市町村を
募集中
盛岡市、宮古市、花巻市、二戸
市、北上市、遠野市、陸前高田
市、雫石町、東山町、千厩町
岩手県
都道府県
IDCセンタ方式**
田野畑村、岩手町、滝沢村、松
尾村、安代町、矢巾町、大迫町、
束和町、前沢町、軽米町、浄法
寺町の21市町村が参加
水戸、取手、ひたちなか、
下館、結城、笠間、鹿嶋、守谷
茨城県
都道府県
IDCセンタ方式**
の8市と、美野里、那珂、神
栖、江戸崎、八郷、藤代の6
町、東海村の計15市町村
大阪電子自治体
推進協議会
岐阜県市町村行
政情報センター
広島県・電子入札共
同利用参加予定団体
千葉県・電子入札共
同利用参加予定団体
あいち電子自治体推
進協議会
ふくおか電子自治体
共同運営協議会
豊中市、八尾市、寝屋川市、
任意団体
IDCセンタ方式**
吹田市、高槻市、羽曳野市、
枚方市の7市
県下市町村による出
捐金等により設立され
検討中
未
定
た団体
広島県、呉市、福山市、三原
都道府県
IDCセンタ方式**
市、尾道市、大竹市他25市町
村が参加(広島市を除く)
千葉県、市川、船橋、佐倉、
都道府県
IDCセンタ方式**
東金、流山、我孫子7団体
☆ 79市町村と協議会を設立
任意団体
検討中
任意団体
検討中
*ASP方式:Application Service Provider の略
⇒利用量に応じた料金を支払う
**IDC方式 :Internet data center の略
- 18 -
県下82市町村(名古屋市を
除く)に共同利用を展開中
県下市町村(福岡市・北九州
を除く)に共同利用を展開中
⇒サーバの運用・保守に要するコストを利用者が分担して負担する
また、全国の市町村による合併を踏まえた状況は以下の通りです。
市町村合併(総務省 H16.7.8 発表時の H17.3.3 時点の自治体数)及び電子入札共同利用検討団体
表−11 全国の H17.3.3 時点の自治体数と共同利用検討都道府県一覧
共同利用検討状況
共同利用検討状況
有
都道府県
市
町
村
計
有
参加団体数
都道府県
市
町
村
計
無
参加団体数
無
北海道
34
154
24
212
滋賀県
10
34
1
45
◎
県下市町村間
青森県
8
34
24
66
京都府
13
25
1
39
◎
県下市町村間
岩手県
13
29
16
58
◎
県+14 市町村
大阪府
33
9
1
43
◎
7市
宮城県
10
57
2
69
◎
県下市町村間
兵庫県
25
52
0
77
◎
県下市町村間
秋田県
9
49
9
67
奈良県
11
18
17
46
山形県
13
27
4
44
和歌山県
7
36
6
49
福島県
10
52
28
90
鳥取県
4
28
3
35
◎
全域
茨城県
23
39
12
74
島根県
8
39
10
57
栃木県
12
35
2
49
岡山県
10
56
12
78
群馬県
11
32
23
66
◎
県+22 市町村
広島県
14
45
1
60
◎
県+25 市町村
埼玉県
41
40
9
90
◎
県+20 市町
山口県
13
32
5
50
千葉県
33
41
5
79
◎
全域
徳島県
5
35
7
47
◎
全域
東京都
26
5
8
39
◎
全域
香川県
7
30
0
37
神奈川県
19
17
1
37
◎
全域
愛媛県
12
31
5
48
新潟県
22
44
27
93
高知県
9
25
19
53
富山県
10
13
4
27
福岡県
24
64
8
96
◎
政令市除く全域
石川県
9
21
6
36
佐賀県
7
37
5
49
福井県
8
20
6
34
長崎県
10
51
1
62
山梨県
11
18
12
41
熊本県
12
57
16
85
◎
県+1 市
長野県
18
33
66
117
大分県
11
31
8
50
◎
全域
岐阜県
20
39
21
80
◎
県下市町村間
宮崎県
9
28
7
44
◎
全域
静岡県
22
43
4
69
◎
全域
鹿児島県
14
73
9
96
◎
全域
愛知県
32
45
10
87
◎
県+82 市町村
沖縄県
11
17
24
52
三重県
15
38
9
62
◎
県下市町村間
合 計
708
1,778
498
2,984
◎
◎
◎
県+15 市町村
県+2 市
全域
備考:埼玉県は独自開発による電子入札共同利用を運用中
H19年度には、全国の政令市を含む市町村数が1,689団体と更に合併が進む予定です。
④ 既存業務との連携検討
コアシステム自体に業者管理等の機能は搭載されていません。従って、入札契約関連による他
の支援システムとのシステム連携を行わないと発注者側事務担当者の業務効率化をあげる事が
できません。システム連携を行うにあたっては、以下のような要点があり、慎重な事前検討が必要
- 19 -
となります。
・システム連携の方式
・連携対象となるシステムの選定
・段階的なシステム連携
なお、コアシステムは、標準として外部システムとの連携用インターフェイスの口を準備して
いますので、システム連携は容易にできます。
補足: コアシステムに業者管理等の機能を搭載しない理由として、全国市町村3000団体に
は、3000通りの既存システムが存在していると理解しています。地元業者へ開発委託
によりシステムを構築している団体が殆どであり、地方公共団体として中小企業育成の
使命があると認識し、コアシステムでは標準搭載をせず、他の既存システムとの連携を
行う為の口を準備するのみに留めています。
1) システム連携の方式
コアシステムと関連する業務支援システムとのシステム的な連携方法としては、次の2方式が想
定されます。連携対象となるシステムの形態(ホストシステム、C/S システム等)や OS さらには、
必要となるデータ連携スピード(オンラインリアルタイム、オンラインバッチ、オフラインバッチ)によ
り、採用すべき方式が異なります。
表−12 システム連携方式の比較(概要)
比較項目
中間ファイル方式
DB とのダイレクト連携方式
概 要 図
○○システム
△△システム
○○中間ファイル
△△中間ファイル
○○システム
DB
△△システム
DB
即 時 性
△:バッチ処理が前提
○:フルリアルタイム
既存システムへ
○:インターフェイス部分の変更のみ
×:既存 DB のテーブル変更等を伴う可能性大
開発コスト
○:比較的安価
×:中間ファイル方式より確実に大
データ管理
△:二重管理
○:一元管理
システム拡張性
○:比較的容易
△:一元 DB 側の整合性が重要
保守コスト
△:中間ファイルの保守費が発生
△:連携対象増大に伴う保守費の増大はない
の影響
2) 連携対象となるシステムの選定
地方公共団体が保有する既存システムとしてコアシステムと連携をすると想定されるもの
は以下のシステムがあります。
発注案件登録データ連携
業者登録申請システム
- 20 -
業者管理システム
契約管理システム(指名支援等)
事業執行管理システム
財務会計システム 等
① システムイメージ
ベンダー・外部計算センター
コアシステムDB
財務会計システム
地域区分
テーブル
A地区
区分
業者属性情報
契約管理システム
等
企業名称
B地区
企業郵便番号
C地区
企業住所
D地区
役職
E地区
ICカード取得者氏名
F地区
ICカード取得者住所
G地区
H地区
業者管理システム
企業ID
代表電話番号
代表FAX番号
コア部
部署名
基本
テーブル 商号(連絡先名称)
連絡先氏名
中間ファイル
変換サーバ
連絡先郵便番号
既存システムよりコアシステ
ムDBに定期的に青色部分
の更新処理が発生します
連絡先住所
連絡先電話番号
連絡先FAX番号
連絡先メールアドレス
証明書シリアル番号
証明書発行者
通常の案件登録・開札処理
証明書有効期限
ISO取得情報
予備
経審点数
テーブル
指名停止情報
公共発注機関
応札者は、ICカードでの応札を
行う場合に初期登録情報として
応札したい発注機関単位に黄色
部分を入力します
図−8 システム連携イメージ
② 発注案件登録データ連携
コアシステムでは、基本的に案件単位に発注者が登録する形となっているが、これを発注者が
庁内調達案件の決裁に添付する電子データを活用することで、統一されたEXCEL形式やCSV
形式に基づき複数の案件データを一括登録することで入力の手間を省くことができます。
③ 業者管理システムとのデータ連携
定期的なデータの更新を目的に運用
発注機関に登録されている企業情報データを定期的に更新処理
〔具体的な更新データ〕
・業者 代表者変更情報/住所変更
・業者 ランク/経審点数/指名停止情報
〔更新手段〕
・発注機関が保有する既存業者管理システムより1ケ月以内に更新された情報等条件検
索により抽出された業者情報を中間ファイルサーバに転送
・中間ファイルサーバより、コア標準ファイルフォーマット(XMLやCSVファイル形式)に並び
替えたデータを転送
- 21 -
④ 財務会計/契約管理システムとのデータ連携
電子入札により、落札決定された案件情報(案件名/業者名/落札額等)をコアシステムよりコア
標準ファイルフォーマット(XMLやCSVファイル形式)で抽出し中間ファイルサーバに転送、既存
財務会計/契約管理システムのファイルフォーマットに変換した形で取り込む
《追記》
財務会計/契約管理システムは、業者管理システムと異なり、発注機関側固有のデータ管理項目
があるため、共同利用又はアウトソーシングを行う場合には、“専用サーバを個々に設置した形での
データ連携”を伴うため、発注機関としてはコスト高となります。
又、共同利用システムを開発中の県及び参加市町村等では、個々の財務会計/契約管理システ
ムとのデータ統合での調整のために時間を要しています。
⑤ 入札情報サービスとのデータ連携
年度始めによる発注見通し情報は、コアシステムに案件登録を行えばHTMLに切り出して個々
の発注機関のホームページに貼り付けが容易にできます。
正式に確定した発注案件情報及び落札結果情報はコアシステムが保有する公開データベース
に一旦格納され、入札情報サービスに掲載する検索情報(通称ミニ XML)として編集し、入札情報
サービスサーバに対して定期的に送信を行うことができます。
共同利用やアウトソーシングの場合には、共通の公開データベースサーバが設置されているた
め、契約している発注機関の判断で、検索情報(通称ミニ XML)の受渡し(公開・非公開の判断)
ができます。
- 22 -
3) 段階的なシステム連携の例
システム連携は、連携するシステムの更新時に合わせるのが一般的と想定します。
従って、連携対象となるシステムが複数存在する場合は、段階的にシステム連携を実現する
事が望ましいと考えます。
ここでは、国における段階的なシステム連携(計画)を事例として紹介します。
第1ステップ
PPI
電子入札システム
契約管理システム
資格審査システム
契約管理DB
第2ステップ
PPI
電子入札システム
電子契約システム
契約管理システム
資格審査システム
会計管理システム
契約管理DB
技術審査資格
作成支援システム
業務実績DB
工事実績DB
図−9 国土交通省における段階的なシステム連携のイメージ(計画案)
- 23 -
4) コアシステム採用団体による他関連システムとの連携事例
表−13に、コアシステムでの稼動団体における他システムとの連携事例を示します。
(04/1/16 付 アンケート回答団体を以下に示す)
表−13 先行事例による連携
№
1
連 携 内 容
指名通知書発行伺の決裁を電子
決済システムと連携
コアシステム採用団体(稼動団体)
A団体
B団体
C団体
D団体
E団体
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
F団体
庁内電子決済基盤を利用した文
2
書管理システムとの連携により案
件登録処理を簡素化している
業者管理システムとの連携により
3
資格審査及び指名競争時の案件
○
○
登録処理を簡素化している
財務会計システムとの連携により
4
落札決定業者との執行管理資処理
○
を簡素化している
5
独自開発PPIとの連携により結果
を公表
○
全国版
PPI
○
○
○
○
電子入札の結果を契約データ管
6
理システム(市販のデータベースソ
○
フトにより構築)にデータ移行するこ
とにより再入力の手間を省いている
⑤ コアシステムとの現行入札プロセスの比較検討
現行入札プロセスとコアシステムで用意されている機能を比較し、機能の過不足を具体化する
必要があります。
ポイント:
電子入札コアシステム開発コンソーシアムに加盟されている公共発注機関(特別
会員)であれば、JACIC CALS/EC部コアコンソ事務局に対して、コアシステム成
果物提供依頼書を提示していただければ、現行コアシステムが標準で搭載している
入札方式に関連するドキュメント類を無償で開示していますので、各地方公共団体
にて現行入札プロセスとの比較検討を実施する際に活用してください。
また、特別会員に加盟していない地方公共団体については、JACIC地方センター
(全国9ケ所)にコアシステムV4版の体験環境が常備していますので、訪問または
現地に出張し発注機関職員の方が直接操作をする中で、現行入札プロセスとコア
システム標準で提供される入札方式の比較体験が可能です。
「成果物提供依頼書」については、別添【補足資料 P42】を参照願います。
- 24 -
⑥ カスタマイズ範囲の検討
コアシステムで標準機能として提供される画面・帳票機能とは別に、地方公共団体の従来よ
りの特性を活かしたものへの移行作業が少なからず発生します。
以下に、最小限のカスタマイズ範囲について事例紹介及び先行開発団体でどの部分をカス
タマイズしているかについて紹介します。
1) 最小限のカスタマイズ
コアシステム標準による最小限カスタマイズが必要な項目は以下の通りです。
・組織名称: コアシステムでは地方自治体へ納品される段階では、組織名称は国土交通
省をサンプルとして格納しています。
地方公共団体特有の組織名称に変更する作業が発生します。
・工種区分:
コアシステムでは地方自治体へ納品される段階では、工種区分は国土交通
省をサンプルとして格納しています。
地方公共団体特有の工種区分に再設定する作業が発生します。
・シンボルマーク: コアシステムでは図−10に示すコアシステムのバージョンがはめ込ま
れていますので、地方自治体のシンボルマークに差替える作業が発生します。
この部分に、地方自治体のシンボルマークに差替え
図−10 コアシステムバージョン4の画面サンプルによるカスタマイズ事例
- 25 -
2) コアシステムによる先行開発団体によるカスタマイズ等の割合
次頁に、先行運用団体におけるカスタマイズ関連の経費割合を示しますので今後の
カスタマイズやシステム連携等で発生する経費割合の参考にしてください。
表−14 04/06/30 アンケート回答によるある市のカスタマイズ割合
開発委託業務の割合
〔全体を100%とした場合の経費の割合〕
コアシステム
既存又は
新規開発システムとの連携
テスト
A団体
画面カスタマイズ
5%
帳票カスタマイズ
10%
個別追加機能
15%
業者管理システムとの連携
10%
契約管理システムとの連携
30%
独自PPIとの連携
10%
単体テスト
5%
連動テスト
15%
ポイント: 先行開発団体(市レベル)において、コアシステムでサポートしているすべての
入札方式をカスタマイズして活用する団体は少ないようです。
頻繁に利用する入札方式に特化して市特有の機能を付加した運用を検討して
おり、使用頻度の少ない入札方式は、従来通り手作業により運用することでコ
スト縮減に努めています。
3)電子入札コアシステムアウトソーシング(ASP)サービス提供方式を選択される場合
本章13ページに記載しました、導入方式別メリットとデメリットをもう一度確認してください。
基本的には、最小限のカスタマイズの範囲となり、既存システムとの連携については個々の
既存システムとの直接連携はオプション扱いとなりますが、庁内の内部決裁等で利用している電
子データを複数一括登録できるようにEXCEL、CSV ファイル等の外部ファイルを受け渡すことに
より柔軟な連携が可能となります。サービス提供内容については、本編P97「電子入札コアシステ
ムアウトソーシングサービス提供に伴う引合仕様書」を参考に公募及び調達をかけてください。
2.3 設計段階
① ハード・ミドルソフト設計
② 画面/帳票設計
③ ネットワーク回線量設計
単独導入及び共同利用を採用する場合には、
前項2.1項②∼③(P5∼P8)の調査結果データを基本に安定稼動に耐
えられるハード・ミドルソフトの設計が必要です。
実際には、各地方自治体より電子入札導入に伴う予算措置の前段階
として、ITベンター等へ、調査結果データ及び画面・帳票のカスタマイズ項
目を開示することで参考見積を入手し、個々の地方自治体での概算予算
を確認する必要があります。
- 26 -
以下の表−15に、先行稼動団体による開示された機器構成例を示しますので参考としてく
ださい。
表−15 04/02アンケート調査による先行稼動団体動作環境例
補足: 設計・開発に関する業者選定では、多くの発注機関では事前価格公開による総合評
価方式で受託業者を決めています。
ポイント: ネットワーク回線量を設計する場合、地方公共団体においては、既存住民記
録・課税・国保・年金・戸籍・公共施設予約管理・文書管理・電子メール等日常
の業務で使用される“電子データ”が庁内LAN回線等で運用されています。
既設回線に電子入札関連が新に加わりますので、従来の業務と新規電子入
札関連で使用される電子データ(回線容量)を十分考慮して設計を行う必要が
あります。
補足: 以下にネットワーク回線容量を設計する上での参考となる資料を示します。
回線容量等については以下の算出式に基づき参考で算定してみます。
最繁時情報量(byte/単位時間)×8(bit/byte)
必要通信容量(bps)=
単位時間×伝導効率×回線使用率
伝導効率=0.85 (通信電文として伝送できる実効的な比率)
回線使用率=0.9 (通信回線が端末毎に占有されている割合)
- 27 -
なお、本算出式の結果はあくまでも目安であり、電子入札システムを構築する際は、
実情に合せた回線容量の検討が必要となります。
・発注者が用いる内部ネットワーク回線容量
発注者端末と庁内WAN・LANにおいて、各容量の回線を使用した場合、以下の前提条件
で積算すると、網掛け部分の回線容量が候補となります。なお結果から LAN 回線の場合は十
分な回線速度があるため問題となりにくいが、WAN回線の場合は考慮が必要です。
<前提条件>
・データ容量は1Mバイト(添付ファイル含む)と仮定。
・年間処理案件数の5%がピークの 1 日に集中すると仮定。
・レスポンスに要する最大許容時間を1分とします。
表−16 庁内WAN・LAN回線による想定処理件数による必要回線容量
庁内WAN・LAN回線
1,000 件
5,000 件
10,000 件
50
250
500
ピークの1時間でのデータ送受信数
6.25
31.25
62.5
ピークの1分間の同時操作端末数
1
1
2
1Mbyte
1Mbyte
2Mbyte
同(bit)
8Mbit
8Mbit
16Mbit
128Kbps
82秒
82秒
164秒
256Kbps
41秒
41秒
82秒
1.5Mbps
7秒
7秒
14秒
年間処理案件数の5%=1日の処理案件数
ピークの1分間のデータ転送容量(byte)
6Mbps
4秒
・発注者が用いるインターネット回線容量について
電子入札システムサーバとインターネットにおいて、各容量の回線を使用した場合で積算
すると、網掛け部分の回線容量が候補となります。
<前提条件>
・データ容量は1Mバイト(添付ファイル含む)と仮定。
・年間処理案件数の5%がピークの 1 日に集中すると仮定。
・レスポンスに要する最大許容時間を1分とします。
表−17 インターネット回線による想定処理件数による必要回線容量
インターネット回線
1,000 件
5,000 件
10,000 件
年間処理案件数の5%=1日の処理案件数
50
250
500
1入札あたり15社が参加するとする
750
3750
7500
ピークの1時間でのデータ送受信数
93.75
468.75
937.5
ピークの1分間の同時操作端末数
2
8
16
- 28 -
ピークの1分間のデータ転送容量(byte)
2Mbyte
8Mbyte
16Mbyte
同(bit)
16Mbit
64Mbit
128Mbit
128Kbps
164秒
654秒
1,308 秒
256Kbps
82秒
327秒
654秒
1.5Mbps
14秒
56秒
112秒
4秒
14秒
28秒
6Mbps
☆ 必ず、庁内LAN回線等ネットワークによる現行の“空き具合”を測定願います。簡単な現状の回線
速度を測定する手段として、スピードチエッカー(http://speedchecker.bbtec.net/)がありますので試して下さい。
・応札者用インターネット回線容量
ダイアルアップ接続
ISDN回線(64kbps)程度の帯域確保が必要となります。
(ADSL等の高速回線を利用することをお薦めします)
専用線接続(社内 LAN 等も含む)
128kbps 程度の帯域確保が必要となります。
2.4 開発段階
① プログラム開発
基本的に、ハード・ミドルソフト設計/画面/帳票設計/ネットワーク回線量設計をベースに
ITベンダーへ開発委託業契約により発注して作成する事になります。
ポイント: 発注者と開発受託業者間で契約書を締結することになりますが、成果物に対して
の権利関係をきちっと条文に明記する必要があります。
特に“知的所有権”について業者と協議されることをお薦めします。
・コンピューター分野については、プログラムが著作物として著作権の保護対象になってい
ます(著作権法2条1項10号)(著作権法12条の2第1項)。
② テストデータ作成
ITベンダー等に開発委託をしたプログラムが、発注者の仕様通りに動作するかの検証確
認が必要となります。このとき、動作をさせる又は発注者側職員や市内応札業者向け電子入
札操作研修時のサンプルデータとして用いるためのテストデータ作成が必要です。
ポイント: 地方自治体において、過去の入札方式別調達案件の実績データが存在すると
思います。
過去の実績データを用いてテストデータを作成することをお薦めします。
2.5 運用テスト段階
① 条例・各種運用規則の改定
電子入札を完全に運用する場合、既存の入札事務手続きに関する条例や各種運用規則
等の部分的な改定が必要となります。
- 29 -
これらはシステムを構築する上での前提条件となることから、システム導入時に同時並
行的に制度面の検討を行っておく必要があります。
・改訂内容
現行の入札事務手続きは、明文化され条例や各種規則として運用に供されています。
しかしながら、電子入札を導入することにより、下記のような手続きは変更を余儀なくさ
れます。
<電子入札導入に伴い変更が想定される手続き等>
現場説明会の実施
同額入札になった場合の取り扱い(くじの取り扱い)
内訳書の事前確認
障害に伴う受付締切り時間または開札時間の延長
開札時の立会事務
入札書の保管
これらをどこまでシステム化の対象とするのか、あるいは電子入札導入を契機に廃止する
等の措置が必要となってきます。その際には、現行の入札事務手続きを規定している条例や
各種規則を部分的に改定しなければならなくなります。
ただし、全面的に電子入札に移行完了するまでの間は、紙入札による従来型の入札手続
きも許容することも想定され、そのための規程類の整備についても検討が必要です。
電子入札はシステムの構築にややもすると重点が置かれがちですが、円滑な運用のため
には、上記のような制度面の運用ルールの整備を並行して行うことが不可欠であることに留
意願います。
《リスク対応》
現状の入札事務においても、各種のリスク対応措置が講じられていると思いますが、電子入札
システム導入後は、システム固有のトラブル対応について考慮しておく必要があります。
ただし、これをどこまでシステムでカバーするかは、システム構築費用に大きく影響を及ぼすこ
とになりますので留意する必要があります。
・発注者側の障害対応
発注者側において想定される障害としては、以下のような事象がある。個々の障害において、
レベルが想定される場合には、レベルに応じた対策措置を予め定めておく必要があります。
表-18 発注者側における障害内容
障害内容
停電
回線障害
IC カードの障害
機器障害
ウィルス添付
判断レベル1
・長時間復旧見込みが立たない
・長時間復旧見込みが立たない
・PIN の無効入力
・長時間復旧見込みが立たない
・添付ファイルの内容
- 30 -
判断レベル2
・締切間近の案件の有無
・締切間近の案件の有無
・認証局側での失効確認
・締切間近の案件の有無
・救済措置の時間の有無
個別の障害対応は、システムの二重化や外部センターの利用の場合には SLA*への盛り込み等で
対応する事となりますが、いずれもリスク対策は費用とのトレードオフの関係となることから、必要十分
条件を慎重に見極める必要がります。
補足: SLA とは Service Level Agreement の略称であり、「サービスを提供する側と利用する
側との間で結ぶサービスの保証に関わる契約です」。SLA は契約書、約款など一連の契
約行為の中で定義され、具体的な数値をもって提供サービスの保証を表現する部分とし
て位置づけられています。
SLA において、具体的に保証するサービスの枠組みは、以下の通りです。
ヘルプデスク(作業時間の保証、可用性の保証等)
ファシリティ(電源設備、空調設備、セキュリティ)
ネットワーク(障害管理、性能管理)
システム運用管理(ハード・ソフトの障害管理・性能管理、等)
セキュリティ(FW 運用、ウィルス侵入対策、不正アクセス)
・応札者側の障害対応
応札者側においても、発注者と同様の障害が起こり得ます。
表-19 応札者側における障害内容
障害内容
停電
判断レベル1
・長時間復旧見込みが立たない
プロバイダ障害
・代替接続の可否
回線障害
IC カードの障害
機器障害
・長時間復旧見込みが立たない
・PIN の無効入力
・長時間復旧見込みが立たない
判断レベル2
・入札書の提出前 or 後
・長時間復旧見込みが立たな
い
・入札書の提出前 or 後
・認証局側での失効確認
・入札書の提出前 or 後
・障害時の電子入札から紙入札への全面的変更対応
上記のような各種障害が発生した場合には、一時的に従来の紙入札へ変更することが考えら
れるが、その意思決定ルールならびに具体的な通知方法等を運用ルールの中で事前に定めてお
く必要がある。
② 操作マニュアル作成
コアシステムでは、納品の際に標準操作マニュアルは同時に格納されています。
一方式の入札(例えば通常指名競争入札)に対する操作マニュアルだけで、何頁にもなっ
てしまいます。
作成に当たっては、最低限の操作で事務処理ができる簡易版操作マニュアルを作成
することをお薦めします。
補足: コアシステムV4版の発注者側の簡易操作マニュアルを作成していますので、要請に
応じて、電子媒体でご提供します。地方自治体独自のカスタマイズを行った画面や帳票
類に差替えてご利用ください。あくまでもJACIC地方センターでの発注者向け操作研修
に際して使用しているものであることを承知願います。
- 31 -
<提供可能な発注者側簡易操作マニュアル>
工事系
一般競争入札
通常指名競争入札
随意契約
物品系
一般競争入札(最低価格落札)
指名競争入札(最低価格落札)
随意契約(特定者)
随意契約(複数参加)
随意契約(オープンカウンタ)
③ 関連部署職員及び応札者向け操作教育
電子入札の操作教育を行う上で、以下の点に注意して実施してください。
・地方公共団体側で条例・各種運用規則の改定を行った内容説明書と併せ、操作研修を
行うことをお薦めします。
補足: JACIC地方センターでは、CALS/EC推進の一環として電子入札操作体験コ
ーナーを常設しており、地方センターへの来訪又は現地への出張による発注者及
び応札者側の電子入札基本操作研修について随時受け付けています。地方自治
体による個別操作教育と併せご利用を検討願います。
④ 応札者が電子入札に切替える際の対応事項
地方公共団体側で、庁内職員及び市内応札業者への電子入札操作研修を実施するに
当り、併せて市内応札業者に対して電子入札への準備対応をお願いする必要があります。
以下に、市内応札業者への準備対応事項を示します。
1) 電子入札を行う上で必要な機器類
電子入札を行う場合には、以下の機器と関連ソフトが必要となります。
・インターネットに接続されているパソコン
・電子証明書(ICカード)
・ICカードリーダ
・電子入札コアシステム関連ソフト
- 32 -
図−11 応札者が準備する電子入札関連機器
※「電子入札コアシステム関連ソフト」は、応札者側ではコアシステム対応民間認証局よ
り、また発注者側ではシステム構築を担当したITベンダーより提供されます。
2) 電子入札用電子証明書(ICカード)の購入手続き
電子入札コアシステム対応の民間認証局から購入することができます。詳細はホーム
ページに掲載されている各民間認証局に確認して下さい
(http://www.cals.jacic.or.jp/coreconso/ninsyo.html)。
3) 電子入札コアシステム対応の民間認証局との導通テストと地方公共団体との接続確認
図−12 電子入札コアシステム対応民間認証局と発注者・応札者での認証形態
コアシステム対応認証局より送付される、電子入札関連付属ソフトをパソコンに
設定し、民間認証局と地方公共団体に接続できるかの導通テストが必要です。
- 33 -
4) コアシステム物品・役務対応、少額随意契約案件を実施する場合
工事・業務については、応札者側で電子入札用電子証明書(ICカード)を購入して戴く
必要がありますが、物品・役務対応機能として、少額随意契約(地方自治体が制定する
個々の科・費目で随意契約の範囲とするもの)について、発注者側で少額随意契約に応札
を希望する物品・役務業者に対し、ICカードの代わりに地方自治体側でパスワードを交付す
ることにより電子入札が可能となります。
ポイント: パスワードは、一度交付したら終わりということではなく、セキュリティ上、定
期的に更新を行うことによる運用をお薦めします。また、LASDEC(財団法人
地方自治情報センター)が定める市町村コードを絡めたパスワードの交付を
お薦めします。
5) 市内応札業者への中小企業資金融資制度のご紹介
電子入札に対して、既存のパソコンやインターネットへの加入に関する資金が不足して
いる市内応札業者の方には、他部署で実施されている中小企業資金融資制度による支
援を併せてご紹介願います。
※ある地方公共団体による中小企業資金融資制度の事例
・融資の条件
1.市内に店舗・工場・事業所などがある中小企業の法人、個人または組合であること
2.市内で同一事業を 1 年以上継続して営んでいること
3.市税を完納していること
4. ○△県信用保証協会の保証が受けられること
・償還方法
原則として割賦返済(資金使途及び融資金額に応じて1年以内∼10年以内)、一括返済も可能
・信用保証料
この制度融資には、○△県信用保証協会の保証をつけますので、融資金額に応じて、一般保
証は年 0.80%∼1.35%、特別小口保証は年 0.55%∼1.00%の保証料をお支払い戴きます。
・特別小口融資
常時使用する従業員が 20 人(商業またはサービス業は 5 人)以内の法人および個人で、事業
経営上必要な設備または運転資金。市県民税に所得割額(又は,法人税額)が課税されている方
融資限度額:1250万円以内
- 34 -
⑤ 総合負荷試験および実証実験
電子入札導入の際に、机上の計算による負荷(同時処理による応答時間等)を掛けた時の
設計値と、実際に接続した時の応答時間を計測し、本番稼動の際の目安にする必要がありま
す。
1) 総合負荷試験
テストデータを用いて、庁内又は出先での電子入札に接続する予定の発注者端末を用い
て同時刻にボタンを押下する形での電子入札開札処理に添った各作業単位で計測すること
をお薦めします。
表−20 総合負荷試験による計測対象一覧(例)
シナリオ1【開札処理】
シナリオ2【案件登録処理】
シナリオ3【開札状況確認】
1.ログイン処理
1.ログイン処理
1.ログイン処理
2.入札案件一覧表示
2.調達案件一覧表示
2.入札状況一覧表示
3.入札状況登録画面表示
3.案件登録概要画面表示
3.作業状況確認画面表示
4.一括開札処理
4.案件登録詳細画面表示
4.自動取得 OFF
5.入札状況登録処理
5.案件登録処理
5.情報更新(6秒間隔)
同時実行ユーザ数 = 5
同時実行ユーザ数 = 5
同時実行ユーザ数
開始間隔 = 2 秒
開始間隔 = 2 秒
開始間隔 = 2 秒
6.入札結果登録画面表示
7.執行担当者署名付与処理
8.立会担当者署名付与処理
9.落札決定通知書発行処理
= 20
更新間隔 1/10 ≒ 200 業者のアクセ
参加業者 = 20 社
ス
【想定クライアント処理時間】
(操作時間+クライアントマシンの処理として想定される時間(秒)
)
シナリオ1の処理名
1.ログイン処理
トランザクション名
想定値 V3
工事・業務選択
3
電子入札システム選択
3
PIN 入力画面表示
12
PIN 入力∼検索画面表示
10
実測値
効果
2.入札案件一覧表示
入札案件一覧表示
5
①
3.入札状況登録画面表示
入札状況登録画面表示
5
①
4.一括開札処理
予定価格を入力して一括開札
15
①
5.入札状況登録処理
入札状況登録
15
①
6.結果登録画面表示
結果登録画面表示
3
①
執行担当署名画面表示
10
①
執行担当 PIN 入力
12
①
執行担当署名付与
8
7.執行担当者署名付与処理
8.立会担当者署名付与処理
①+②
立会担当署名画面表示
10
①
+③
立会担当 PIN 入力
12
①
+③
立会担当署名付与
8
- 35 -
①+②+③
9.落札決定通知書発行処理
落札決定通知書作成
10
落札決定通知書発行
9
合計時間
①
①+②
150
補足
①
通信セキュリティ(乱数署名)のオプション化 = 2∼3秒(ICカードへのアクセス処理時間)
②
自動で行っているクライアントでの自動署名検証の手動化 = 4∼5秒(通信を用いる署名検証処理時間)
③
落札決定通知書への立会担当署名のオプション化
ポイント: 表−20に示しました実測値については、庁内の他業務の関係でLAN回線等のデ
ータ容量が変動(時間帯や曜日で大きく変わります)しますので、1回のみの計測で
はなく、できれば曜日別に2∼3回程度の試験をお薦めします。
2) 実証実験
市内応札業者(電子入札操作研修会に参加した業者)の方、すべてが当該実証実験に参加
しスムースな運用が可能かの検証が必要となります。
ポイント: 市内応札業者が利用している回線の種類で、応答時間に差異が生じます。
発注者側の操作及び応札者側の実証実験に関する個々の項目についてアンケート
調査を実施し、改善点のピックアップと併せて、運用規定の見直しを図るなど本番稼
動に向けた微調整を行ってください。
* コアシステムを先行稼動されている団体で、実証実験を行った結果が発注機関のホーム
ページに掲載されていますので、是非とも参考に活用願います。
掲載期限切れの場合もありますので、直接お問合せによる関連資料提供手続きをお薦
めします。
⑥ ヘルプデスク及び運用SEの確保
運用テストの段階より、発注者及び市内応札業者等よりの電子入札に関する操作や調達仕様
の問合せに対応する要員の確保が必要です。 また、自己導入や共同利用による機器のメンテナ
ンスや電子入札業務にかかるデータのバックアップ処理等を支援する運用SEの確保が併せて必
要となります。
※ 電子入札コアシステムアウトソーシング(ASP)方式を選択された発注機関の場合には、ヘルプ
デスク及び運用SEに掛かる要員の確保は必要ありません。(電子入札コアシステムサービス提
供事業者または公共発注機関が対応します) ただし、従来どおり発注案件に対する詳細な内容
確認等の質問は市内応札業者等より引続き発生します。
- 36 -
2.6 本番稼動
本番稼動といっても、いきなり開札処理が発生するわけではありません。
市内応札業者等が従来、紙での入札参加資格申請をしていましたが、電子入札では応札者が
購入した“ICカード”での電子入札システムに対して業者の情報を登録する必要があります。
したがって、実際の開札処理は案件にもよりますが数ヶ月先となります。
1) 市内応札業者等による初期登録
コアシステムDB
地域区分
テーブル
A地区
B地区
C地区
D地区
E地区
F地区
G地区
H地区
区分
業者属性情報
企業ID
企業名称
企業郵便番号
企業住所
ランク情報
役職
ICカード取得者氏名
ICカード取得者住所
代表電話番号
コア部 代表FAX番号
基本 部署名
テーブル 商号(連絡先名称)
連絡先氏名
連絡先郵便番号
連絡先住所
連絡先電話番号
連絡先FAX番号
連絡先メールアドレス
証明書シリアル番号
証明書発行者
証明書有効期限
ISO取得情報
予備
経審点数
テーブル
指名停止情報
財務会計システム
業者管理システム
契約管理システム
コアシステムDBの内容と既存システムのデータ整合性チエ
ック及び既存システムからの更新データを定期的に青色部
分(予備テーブル)への更新処理が発生します
市内応札業者等は、ICカードでの応札を行う場合に初期登
録情報として黄色部分(基本テーブルに格納)を入力します
図−13 市内応札業者等の電子入札への初期登録イメージ
- 37 -
2) 電子入札の発注者及び応札者による事務の流れ
下図は一般競争入札を事例とした、発注者及び市内応札業者等での双方の電子入札事務処
理の流れを示したものです。実際の電子入札では、以下の流れに沿って事務が発生することを
理解願います。
図−14 電子入札の発注者及び応札者による事務の流れ
2.7 本番稼動後による運用形態の見直し
実際に本番稼動が実施された後で、約1年後に発注者側職員及び市内応札業者等に対して
アンケート調査による業務改善事項について見直しを図ることを検討願います。
ポイント: 運用時間帯は応札者の要望時間帯に即しているのか
発注者側の業務効率向上を図るために導入した電子入札が職員の効率化に結び
ついているのか、再入札時の入札締切り時間は現行制定時間で十分なのか等、実際
の運用で発生する新たな要望事項に即した運用の見直しを図ることをお薦めします。
補足: 市町村の合併に伴い、応札者側の住所が変更になる場合の電子証明書の扱い
応札者が居住する市町村の合併や区画整理による庁目変更は、行政側の事情であ
るため、変更前のICカードの使用を認めています。(コアユーザ会議参加団体共通の回
答) 但し、ICカード有効期限切れ等間近に迫ったものは新たな住所に基づくICカードの
取得を周知させてください。
- 38 -
補足資料
1.中小規模地方公共団体向け電子入札コアシステム新価格体系〔平成17年度より適用〕
① 売買契約
【単位:円/税込】
区
分
価 格
その他市町村等
保守料/年*
5,250,000
787,500
「その他市町村等」には地方自治法 284 及び 285 条に適合する一部組合・広域事務組合等
の団体と出捐金等により設立された団体及び地方公共団体間で設立されている協議会等を含
むものとします。
② 地方公共団体等が共同利用する場合のご提供価格
複数団体が共同利用をする場合は、地方公共団体等のベースとなる価格に525万円を加
算した金額となります。但し、共同利用は同一県内の団体に限るものとし、独自に運用する協
議会等は複数の団体による共同利用体とみなします。
【単位:円/税込】
共同利用のパターン
例)
契約金額
保守料/年*
都道府県(大)+政令指定都市、その他市町村等
26,250,000
3,937,500
都道府県(中小)+政令指定都市、その他市町村等
21,000,000
3,150,000
政令指定都市+その他市町村等
21,000,000
3,150,000
複数のその他市町村等
10,500,000
1,575,000
* 保守料は上記金額の15%とさせて戴きます。
③ 少額利用者向け特例料金(少額レンタル)
政府機関・地方公共団体等の別を問わず、年間の“電子入札”による合計発注額が150億
円又は350件を下回る団体向けの特例料金です。
《平成17年4月1日より適用》
【単位:円/税込】
電子入札利用による発注件数又は発注額
年間350件以内又は150億円未満
契約条件
利用料金/年
415,800
:少額利用者向け特例料金での契約は、“賃貸借契約”による締結をして戴きます。
年間件数又は電子調達合計発注金額を超えた場合には、従来の売買契約をお
願いします。
補足説明
:物品・役務系の電子調達による発注合計額及び件数には含まないものとする。
市町村合併を予定している地方公共団体が連名で契約をして前項の契約条件の
範囲内での電子調達も可能です。
- 39 -
2.電子入札コアシステム契約手続き
① 売買契約
電子入札コアシステムを売買契約される場合の予算措置としては、恐れ入りますが“物品”に
よる購入手続きをお願いします。
以下に、売買契約手続きのパターンを示します。
・発注機関指定様式による契約の場合
売買契約
⇒発注者指定様式
使用許諾契約⇒JACICより提示された契約書【補足資料 P49参照】
保守契約
⇒JACICより提示された契約書【補足資料 P54参照】
・売買契約兼使用許諾契約書(指定様式に仕様許諾条項を追加)+保守契約
売買契約
⇒JACICより提示された契約書【補足資料 P43参照】
保守契約
⇒JACICより提示された契約書【補足資料 P54参照】
-合体型-
* 売買契約書の雛形はJACICホームページに掲載しておりますので参照願います。
また、JACIC本部又は、JACIC地方センターに対して契約書雛の提供を依頼願います。
補足: 保守料金については、一部本番稼動時(100 件程度を超える時点)より申し受けます。
- 40 -
② リース契約
電子入札コアシステムについては、公共発注機関と JACIC 間での売買契約を推奨しています
が、公共発注機関の予算確保の方法により、リース契約による提供も可能といたします。
補足: リース契約に伴う注意事項
・リース契約満期により、当該電子入札コアシステムを引き続きご使用される場合、リ
ース契約の再契約をお願いします。
・リース契約満期により、当該電子入札コアシステムも使用を中止する場合、JACIC に
対して別途定める“プログラム・プロダクト消滅に関する通知書” 【補足資料 P85参
照】を提出し、速やかに関連する機器に登録した電子入札コアシステムを処分するも
のとします。
③ 少額利用者向け特例料金による電子入札コアシステムの契約
電子入札での発注額が年額150億円未満又は350件を下回る場合には、電子入札コアシス
テムを購入するのではなく、“賃貸借契約”により利用することができます。
コア少額特例賃貸借契約
公共発注機関
JACIC/SCOPE
賃貸借契約⇒JACICより提示された契約書
【補足資料 P58参照】
〔アウトソーシング
電子入札コアシステムアウトソーシング
サービス提供契約〕
サービス提供契約書 【補足資料 P67参照】
サービス提供事業者
・支払方法は、年払いとし当該年度の契約満了日の翌月末現金一括払いとします。
(原則年間契約期間は、4月1日∼3月31日の 1 ケ年としますが、月割りでの締結も可能です)
・発注案件数の少ない機関では、単独での導入でなくても電子入札業務をアウトソーシングすること
で、低コストでの運用が可能となります。
- 41 -
3.コアシステム成果物提供依頼書
第
号
平成17年 月 日
財団法人日本建設情報総合センター
理 事 長
豊 田 高 司
様
○○○市○○○部
○○長 (氏 名)
電子入札コアシステム Ver.4 要件定義書ほか資料の提供について(依頼)
では、電子入札システムの導入を平成
◎△
年度に予定してお
り、本年度は別紙1のとおり「電子入札システム導入基本設計業務」を発注したところです。
上記の設計については、別紙2「仕様書」の中で「導入する電子入札システムは、電子入札コアシステ
ムをベースに開発することを前提とし」と記載しているとおり、貴財団と(財)港湾空港技術サービスセンタ
ーが共同開発した「電子入札コアシステム」を使用する予定です。
つきましては、本年度の委託設計に欠かせない資料として、以下の資料提供をお願い申し上げます。
なお、ご提供いただいた資料は、十分な注意を持って管理することとし、本設計委託の受託者に閲覧さ
せる場合を除き開示しません。
記
関連資料
No
品
名
数
量
1
電子入札コアシステム Ver.4 要件定義書
一式
2
電子入札コアシステム インターフェイス仕様書
一式
3
電子入札コアシステム 受注者GUIガイドライン
一式
4
電子入札コアシステム カスタマイズ説明書
一式
5
電子入札コアシステム システム導入手順書
一式
6
電子入札コアシステム 操作説明書
一式
- 42 -
4.電子入札コアシステム契約関連書類(雛形)
4.1 電子入札コアシステム売買契約書(雛形)
ソフトウェア売買契約書
契 約 目 的
電子入札コアシステム一式 (別紙1 ソフトウェア明細表のとおり)
納
契約締結の日から7日以内
期
納 入 場 所
契 約 金 額
部
金
,
課
,000円
(うち取引に係る消費税及び地方消費税の額
県財務規則(平成◎年
契約保証金
金
,
円)
規則第○△号)第□×条第◇項第▲号の規
定により免除
(財)日本建設情報総合センターと(財)港湾空港建設技術サービスセンターが共同開発した上記
「ソフトウェア」の売買に関し、
県(以下「甲」という。)と(財)日本建設情報総合セン
ター(別紙2による代表契約権原者。以下「乙」という。)は、次の各条項によりソフトウェアの
売買契約を締結します。
(目
的)
第1条
乙は、甲に対し、別紙 1 記載の電子入札コアシステムのプログラム、関連資料及び参考資
料(以下あわせて「ソフトウェア」という。)の非独占的な使用を許諾するものとします。
(使用条件)
第2条
甲は、別紙 1 に記載された指定装置において、ソフトウェアを使用できるものとします。
但し、指定装置が故障などで使用できない場合は、一時的に他の装置で使用することが出来るも
のとします。
2
甲は、指定装置を変更する場合または設置場所を変更する場合は、事前に乙に通知し、乙の同意
を得るものとします。
(使用制限)
第3条
甲は、ソフトウェアを第三者に譲渡、使用許諾その他の方法で使用させてはならないものと
します。但し、乙の承認を得た場合はその限りではないものとします。
2
甲は、ソフトウェアを自己の業務を遂行する範囲で使用できるものとし、営業目的で使用するこ
とはできないものとします。
3
甲は、乙がソフトウェアに表示した著作権表示を削除してはならないものとします。
4
甲は、別紙 1 記載の電子入札コアシステムのソフトウェアにおいて、参考資料として添付する
電子入札システムチュートリアルは、甲及び甲が認める第三者に限り使用できるものとします。
(改変許諾)
第4条
乙は、甲に対し、ソフトウェアの非独占的な改変権を許諾するものとします。
- 43 -
2
甲は、自己で使用する目的の範囲に限り、ソフトウェアの一部を改変することができるものとし
ます。但し、当該改変を実施した場合は、改変部分に関して、乙は補修、損害賠償、問い合わせ
対応、その他一切の責任を負わないものとします。
(検
査)
第5条
甲は、ソフトウェアの納入を受けた場合は、別紙 1 記載の検収期限までに検収し、検収調
書を乙に交付するものとします。
2
前項の検収日を引渡完了日とします。
3
甲の責に帰すべき事由により検収期限内に検収出来なかった場合、当該ソフトウェアは検収期限
の満了日をもって引渡完了日とします。
(支払期限)
第6条
乙は、ソフトウェアの引渡完了後、書面で契約代金を請求するものとし、甲は適法な請求書
を受理した日から30日以内に契約代金を支払うものとします。
(支払遅延損害金)
第7条
甲が支払期限までに契約代金を支払わない場合、乙は、甲に対し支払期限の翌日より支払日
までの日数に応じ、契約代金に対し年利 3.6%を乗じて計算した金額を支払遅延損害金として請求
できるものとします。
(端数整理)
第8条
本契約に基づく計算結果に1円未満の端数が生じた場合、当該端数は切り捨てるものとしま
す。
(機密保持)
第9条
甲は、ソフトウェアの機密保持に努め、第三者に開示してはならないものとします。
2
前項の規定は、この契約の終了後及び解除後も適用します。
3
甲は、ソフトウェアの改変を第三者に委託する場合には、当該第三者に限り、ソフトウェアを開
示できるものとします。その場合、当該第三者に、本条の義務を遵守させるものとします。
(瑕疵担保)
第10条
甲が、ソフトウェアが別紙 1 記載の関連資料に記載された仕様どおり動作しないことを
発見し、引渡完了日から起算して1年以内に乙にその旨を通知した場合であって、当該瑕疵が乙
の責に帰すべきものであると認められたときは、乙は当該瑕疵を無償で修補するものとします。
(第三者の権利侵害)
第11条
甲が、乙から納入されたソフトウェアを自ら使用するにあたり、第三者から著作権、特許
権、意匠権等(以下総称して「知的財産権」という。)を侵害するものであるとして甲に対し何ら
かの訴え、異議、請求等(以下総称して「紛争」という。
)がなされ、甲から乙へ紛争処理の要請
があった場合、乙は甲に代わって当該第三者との紛争を処理するものとします。この場合、乙は、
- 44 -
当該第三者に対する損害賠償金の支払いを含む紛争処理費用を負担するものとします。なお、甲
が乙に紛争処理を要請する場合、甲は必要な権限を乙に委任するとともに、必要な協力を行うも
のとします。
2
前項においてソフトウェアの全部又は一部が第三者の知的財産権を侵害するものであると判断
される場合、甲乙協議のうえ、乙は次の各号のいずれかの措置をとるものとします。
(1) ソフトウェアを侵害のないものに改変すること。
(2) 甲がソフトウェアを使用することが可能となるよう、当該第三者の許諾を得ること。
(保証の範囲)
第12条
乙がソフトウェアに関して、引渡完了後に甲に対して負う責任は前2条に定めた範囲に限
られるものとします。
(損害賠償)
第13条
甲又は乙は、相手方の契約違反により損害を受けた場合、通常かつ直接の損害について契
約代金を限度として損害賠償を請求できるものとします。ただし、相手方に請求できる損害賠償
の範囲には、天災地変その他の不可抗力により生じた損害、自己の責に帰すべき事由により生じ
た損害及び逸失利益は含まれないものとします。
2
乙は、ソフトウェアの使用に関し、甲及びユーザに生じた損害に対する賠償の責を負わないもの
とします
(輸出管理)
第14条
甲は、ソフトウェア及びそれに含まれる技術を海外に持ち出し又は非居住者に提供する場
合は、経済産業大臣の輸出許可を取得するなど、関連法規に基づき適正な手続きをとるものとし
ます。
(管轄裁判所)
第15条
本契約に関する一切の紛争は、東京地方裁判所を第一審の専属合意管轄裁判所として処理
するものとします。
(協
議)
第16条
本契約に定めのない事項その他本契約の条項に関し疑義を生じたときは、甲乙協議のうえ
円満に解決を図るものとします。
- 45 -
本契約締結の証として本書を2通作成し、甲乙記名押印のうえ各1通を保有します。
平成17年
月
日
甲
県
市
県知事
乙
東京都港区赤坂7−10−20
財団法人日本建設情報総合センター
理事長
- 46 -
豊
田
高
司
別紙1
ソ
1.納
フ
ト
ウ
ェ
ア
明
細
表
期:契約締結の日から7日以内
2.検収期限:納品日から10日以内
3.納入場所:
土木部 ◎△課内
4.指定装置(型名):別途指定
5.ソフトウェアの明細
(1) プログラム
ソ
1
フ
ト
ウ
ェ
ア
名
数
電子入札コアシステム実行ファイル
2
同
量
一式
カスタマイズ部ソースコード
一式
(2) 関連資料
ソ
1
フ
ト
電子入札コアシステム
ウ
ェ
ア
名
数
量
要件定義書
一式
2
同
インタフェース仕様書
一式
3
同
受注者GUIガイドライン
一式
4
同
カスタマイズ説明書
一式
5
同
システム導入手順書
一式
6
同
操作説明書
一式
資
料
(3) 参考資料
1
名
電子入札システムチュートリアル
- 47 -
数
量
一式
別紙2
使用許諾および売買契約委任証明書
財団法人港湾空港建設技術サービスセンターは、財団法人日本建設情報総合センターと知的財産
権を共有する電子入札コアシステムの使用許諾契約に関する事項について、両者の合意に基づき、
財団法人日本建設情報総合センターに委任していることを証する。
記
1
委 任 先
東京都港区赤坂7−10−20
財団法人 日本建設情報総合センター
理事長
2
委任内容
豊
田
高
司
使用許諾及び販売の契約に関すること
平成17年
月
日
東京都千代田区霞が関3−3−1
財団法人 港湾空港建設技術サービスセンター
理事長
川
- 48 -
島
毅
4.2 使用許諾契約書(雛形)
ソフトウェア使用許諾契約書
財団法人日本建設情報総合センターと財団法人港湾空港建設技術サービスセンターが共同開発し
たソフトウェアの使用に関し,
市(以下「甲」という。)と財団法人日本建設情報総合センター
理事長豊田高司(別紙2による代表契約権限者。以下「乙」という。
)は,次の条項によりソフトウ
ェアの使用許諾契約を締結する。
(目
第1条
的)
乙は,甲に対し,別紙 1 記載の電子入札コアシステムのプログラム,関連資料及び参考資
料(以下あわせて「ソフトウェア」という。)の非独占的な使用を許諾するものとする。
(使用条件)
第2条
甲は,別紙 1 に記載された指定装置において,ソフトウェアを使用できるものとする。た
だし,指定装置が故障などで使用できない場合は,一時的に他の装置で使用することができるも
のとする。
2
甲は,指定装置を変更する場合又は設置場所を変更する場合は,事前に乙に通知し,乙の同意を
得るものとする。
(使用制限)
第3条
甲は,ソフトウェアを第三者に譲渡,使用許諾その他の方法で使用させてはならないものと
する。ただし,乙の承認を得た場合はその限りではないものとする。
2
甲は,ソフトウェアを自己の業務を遂行する範囲で使用できるものとし,営業目的で使用するこ
とはできないものとする。
3
甲は,乙がソフトウェアに表示した著作権表示を削除してはならないものとする。
4
甲は,別紙 1 記載の電子入札コアシステムのソフトウェアにおいて,参考資料として添付する
電子入札システムチュートリアルは,甲及び甲が認める第三者に限り使用できるものとする。
(改変許諾)
第4条
2
乙は,甲に対し,ソフトウェアの非独占的な改変権を許諾するものとする。
甲は,自己で使用する目的の範囲に限り,ソフトウェアの一部を改変することができるものとす
る。ただし,当該改変を実施した場合は,改変部分に関して,乙は補修,損害賠償,問い合わせ
対応,その他一切の責任を負わないものとする。
(機密保持)
第5条
2
甲は,ソフトウェアの機密保持に努め,第三者に開示してはならないものとする。
甲は,ソフトウェアの改変を第三者に委託する場合には,当該第三者に限り,ソフトウェアを開
示できるものとする。その場合,当該第三者に,本条の義務を遵守させるものとする。
- 49 -
(かし担保)
第6条
甲が,ソフトウェアが別紙 1 記載の関連資料に記載された仕様どおり動作しないことを発
見し,引渡完了日から起算して1年以内に乙にその旨を通知した場合であって,当該かしが乙の
責めに帰すべきものであると認められたときは,乙は当該かしを無償で補修するものとする。
(第三者の権利侵害)
第7条
甲が,乙から納入されたソフトウェアを自ら使用するにあたり,第三者から著作権,特許権,
意匠権等(以下総称して「知的財産権」という。)を侵害するものであるとして甲に対し何らかの
訴え,異議,請求等(以下総称して「紛争」という。)がなされ,甲から乙へ紛争処理の要請があ
った場合,乙は甲に代わって当該第三者との紛争を処理するものとする。この場合,乙は,当該
第三者に対する損害賠償金の支払を含む紛争処理費用を負担するものとする。なお,甲が乙に紛
争処理を要請する場合,甲は必要な権限を乙に委任するとともに,必要な協力を行うものとする。
2
前項においてソフトウェアの全部又は一部が第三者の知的財産権を侵害するものであると判断
される場合,甲乙協議のうえ,乙は次の各号のいずれかの措置をとるものとする。
(1) ソフトウェアを侵害のないものに改変すること。
(2) 甲がソフトウェアを使用することが可能となるよう,当該第三者の許諾を得ること。
(保証の範囲)
第8条
乙がソフトウェアに関して,引渡完了後に甲に対して負う責任は前2条に定めた範囲に限ら
れるものとする。
(損害賠償)
第9条
甲又は乙は,相手方の契約違反により損害を受けた場合,通常かつ直接の損害について契約
金額を限度として損害賠償を請求できるものとする。ただし,相手方に請求できる損害賠償の範
囲には,天災地変その他の不可抗力により生じた損害,自己の責めに帰すべき事由により生じた
損害及び逸失利益は含まれないものとする。
2
乙は,ソフトウェアの使用に関し,甲及びユーザに生じた損害に対する賠償の責めを負わないも
のとする。
(使用終了時の義務)
第10条
甲は,ソフトウェアの使用を終了する場合は,ソフトウェア及び複製物を破棄するものと
する。
(輸出管理)
第11条
甲は,ソフトウェア及びそれに含まれる技術を海外に持ち出し又は非居住者に提供する場
合は,経済産業大臣の輸出許可を取得するなど,関連法規に基づき適正な手続をとるものとする。
(管轄裁判所)
第12条
この契約に関する一切の紛争は,東京地方裁判所を第一審の専属合意管轄裁判所として処
- 50 -
理するものとする。
(協
議)
第13条
この契約に定めのない事項及びこの契約に関し疑義が生じたときは,甲乙協議して定める
ものとする。
本契約締結の証として本書を2通作成し、甲乙記名押印のうえ各1通を保有する。
平成17年
月
日
甲
市
乙
長
東京都港区赤坂7−10−20
財団法人日本建設情報総合センター
理事長
- 51 -
豊
田
高
司
別紙1
ソフトウェア明細表
1.ソフトウェア保管場所:
2.指定装置(型名)
:別途指定
3.ソフトウェの明細
(1) プログラム
ソ
1
2
フ
ト
ウ
ェ
ア
名
数
電子入札コアシステム実行ファイル
同
量
一式
カスタマイズ部ソースコー
一式
ド
(2) 関連資料
ソ
1
フ
ト
ウ
電子入札コアシステム
ェ
ア
名
数
量
要件定義書
一式
2
同
インタフェース仕様書
一式
3
同
受注者GUIガイドライン
一式
4
同
カスタマイズ説明書
一式
5
同
システム導入手順書
一式
6
同
操作説明書
一式
(3) 参考資料
資
1
料
名
電子入札システムチュートリアル
- 52 -
数
量
一式
別紙2
使用許諾契約委任証明書
財団法人港湾空港建設技術サービスセンターは,財団法人日本建設情報総合センターと知的財産
権を共有する電子入札コアシステムの使用許諾契約に関する事項について,両者の合意に基づき,
財団法人日本建設情報総合センターに委任していることを証する。
記
1
委 任 先
東京都港区赤坂7−10−20
財団法人 日本建設情報総合センター
理事長
2
委任内容
豊
田
高
司
使用許諾の契約に関すること
平成17年
月
日
東京都千代田区霞が関3−3−1
財団法人 港湾空港建設技術サービスセンター
理事長
川
- 53 -
島
毅
4.3 保守サポート契約書(雛形)
プログラム・サポートサービス契約書
市(以下「甲」という。
)と財団法人日本建設情報総合センター(以下「乙」という。)
は、乙が製造または販売したプログラム・プロダクトに対するサポート・サービスの提供に関し、次
のとおり契約を締結します。
(目
的)
第1条
乙は、甲に対し、別紙記載のプログラム・プロダクトに対するサポート・サービスを行
うものとします。
(サポート・サービスの内容)
第2条
サポート・サービスの詳細及びサポート・サービスの対象となるプログラム・プロダク
ト(以下「対象プログラム・プロダクト」という。)は、別紙サービス仕様書に記載のとお
りとします。
(サポート期間)
第3条
サポート・サービスは、平成
年4月1日より開始し、平成
年3月31日の
1年間とします。ただし、当該期間終了日の1ケ月前までに甲乙いずれからも文書による
契約終了の申し出がない場合は、更に1年間同一の条件で更新されたものとし、その後の
更新も同様とします。
(サポート・サービス料)
第4条
サポート・サービス料は、次のとおりとします。
年額
,
円(消費税相当額を含む)
(支払方法)
第5条
甲は、平成
年4月31日までに乙所定の請求書記載の方法により、サポート・サ
ービス料及びその消費税相当額を乙に支払うものとします。
(機密保持)
第6条
甲及び乙は、この契約により知り得た相手方の技術上及び業務上の機密を漏洩しないも
のとする。ただし、相手方の文書による事前の同意を得た場合は、この限りではないもの
とします。
- 54 -
本契約締結の証として本書を2通作成し、甲乙記名押印のうえ各1通を保有する。
平成17年
月
日
甲
市
乙
長
東京都港区赤坂7丁目10番20号
財団法人
理事長
- 55 -
日本建設情報総合センター
豊
田
高
司
別
紙
サービス仕様書
1.適用範囲
本サービス仕様書は、乙が製造または販売したプログラム・プロダクトに対するサポート・サ
ービスに適用します。
2.サポート・サービスの内容
(1)技術サポート
プログラム・プロダクトの使用に際して、下記の事項に関して不具合が生じた場合、乙は
甲の担当者から電子メールにより当該問題に関する質問などを受け付け、これに対する回答を
なすことにより、甲を支援します。この場合、乙は問題解決のため最善の努力を行いますが、
完全な問題解決を甲に保障するものではありません。
<サポート範囲>
技術サポートの範囲は次のとおりとします。
①
インストール方法
②
機能
③
操作方法
④
障害回避方法
⑤
その他、乙が合意する事項
<サポート範囲外>
下記事項については、サポート範囲外とします。
①
対象となるプログラム・プロダクト以外の製品およびOS
②
ハードウェア、標準ミドルソフトウェア、ネットワーク固有の問題
③
他のアプリケーションとの組み合わせによる問題
④
導入計画のご相談、等
<技術サポートの提供時間>
上記技術サポートは、乙の業務日の9:15∼17:00の間とします。
2.改訂版の提供
甲より指摘された事項の解決に向け、乙は自己の裁量に基づき機能強化した改訂版を提供する
ことがあります。この場合は、本契約に基づくサービスサポート料が支払い済みであることを条
件として、これを甲に提供します。
本項の規定は、乙が製品の改訂版を開発・提供する義務や、甲の特定の要求事項を満たすため
の改訂版を開発・提供する義務を乙に課すものではありません。
また、乙は独自の裁量により改訂版の価格体系を決定・変更する権限を有するものとします。
改訂版の程度如何によっては、サポートサービス料金以外に別途料金の支払いを受けることによ
って提供可能となる改訂版を開発・提供することがあります。
- 56 -
3.サービス対象ソフトウェア
サポート・サービスの対象となるプログラム・プロダクトは次のとおりとします。
ソ
フ
ト
ウ
ェ
ア
1 電子入札コアシステム
実行ファイル
2 同
カスタマイズ部ソースコード
- 57 -
名
備
考
4.4 電子入札コアシステム年間使用契約書(雛形)
電子入札コアシステム年間使用契約書
(以下「甲」といいます。)と財団法人日本建設情総合センター及び財団法人港湾
○△
空港建設技術サービスセンター(以下「乙」といいます。)は、乙が甲に提供する電子入札コアシステム
(以下「コアシステム」という。)の使用に関し、次の要綱及び後記契約条項のとおり契約を締結します。
要
綱
1.使用を許諾するプログラム・プロダクト:電子入札コアシステム「少額利用者向け」
2. 使用料発生日: 平成
年
月
日
3. 使用料等
使 用 期 間
平成
年
月1日から
平成
年
月31日まで
使 用 料
消費税及び地方消費税
( 年 額 )
( 年 額 )
円
合
計
( 年 額 )
円
円
消費税及び地方消費税は、乙の請求時に有効な消費税法及び地方税法上適用される税率によるものと
し、請求ごとに算定します。
4. 支払期日 :年間の使用料の支払期日は、使用終了月の翌月末30日以内に乙指定金融口座に現金で
振り込むものとします。
5. 使用期間 : 甲は、使用料発生日から起算して、
か月間(以下「ご利用予定期間」といいます。)、コ
アシステムを使用するものとします。
なお、ご利用予定期間経過後も、この契約解約の日まで、甲は、引き続きこの契約に定める条件でコア
システムを使用するものとします。 甲及び乙は、文書によりこの契約の全部又は一部の解約を相手方に
申し出ることができます。この場合、解約は相手方が解約申出の文書を受領した日から3か月を経過した時
に成立するものとします。
- 58 -
本契約締結の証として本書を2通作成し、甲乙記名押印のうえ各1通を保有します。
平成
年
月
日
甲
乙 東京都港区赤坂7−10−20
財団法人日本建設情報総合センター
理事長
豊 田 高 司
- 59 -
契 約 条 項
(目
的)
第1条 乙は、甲に対し、コアシステムを、この契約の定めに従い日本国内において使用することを許諾し、
甲は、これに対し、第6条に定める使用料並びに消費税及び地方消費税を支払うものとします。
(コアシステム)
第2条 この契約においてコアシステムとは、この契約に基づき乙から甲に提供される添付ソフトウェア明細
表において特に表示したアプリケーション・プログラム・プロダクトは、ソースプログラムを提供するものとし
ます。
(引 渡 し)
第3条 乙は、コアシステムを要綱記載の使用料発生日までに、甲乙別途協議して定める方法で甲に引き
渡します。
2.甲は、コアシステムの引渡しを受けた時からこの契約の定めに従いコアシステムを使用することができ
ます。
3.乙は、コアシステムに関連するマニュアルを甲に1部提供します。
(使 用 条 件)
第4条 甲は、コアシステムを指定装置記載の指定装置においてのみ使用することができます。ただし、指
定装置が故障等で使用できない場合、コアシステムを一時的に他の装置で使用することができます。
2.甲は、指定装置を変更しようとする場合、別途乙所定の「指定装置変更通知書」により事前に乙に通知
し、乙の同意を得るものとします。
3.甲は、コアシステムを第三者に対し、有償であると無償であるとを問わず、譲渡、使用許諾その他の方
法で使用させてはならないものとします。ただし、甲が別途乙所定の契約書により、第三者によるコアシ
ステムの使用等に係る契約を乙と締結した場合は、この限りではありません。
4.甲は、指定装置の設置場所を変更しようとする場合、別途乙所定の「指定装置移設通知書」により事前
に乙に通知し、乙の同意を得るものとします。
(複製及び保全)
第5条 甲は、コアシステムをバックアップの目的でのみ、オブジェクトプログラム又は印刷物の形式で1部
複製することができます。
2.前項により複製されたコアシステムの取扱いは原本の取扱いと同一とし、甲は、この契約の定めに従っ
てのみ使用するものとします。
3.本条第 1 項の定めに従い複製されたコアシステムの権利は乙に帰属するものとし、甲は、当該複製され
たコアシステムの媒体すべてに、乙が甲に提供した、コアシステムの記録媒体に付されている権利に係
る表示と同一の内容の表示を付すものとします。
4.甲は、コアシステムの全部又は一部を逆アセンブル又は逆コンパイルすることはできません。
5.甲は、コアシステムを記録している媒体を廃棄する場合、当該コアシステムの消去、削除その他の消滅
- 60 -
の措置を必ず講ずるものとします。
(使 用 料 等)
第6条 コアシステムの使用料並びに消費税及び地方消費税は、要綱記載の金額とします。
(担 保 責 任)
第7条 甲がコアシステムを使用する期間中、乙の責めに帰すべきコアシステムと添付のマニュアルの不一
致又はコアシステムの記録媒体の物理的欠損が発見され、甲が乙に対してその旨を文書で通知した場
合、乙は、乙の判断により、当該コアシステム又はマニュアルの補修、修正情報の提供又は代品との交
換を行うものとします。
2.乙の責めに帰すべきコアシステムと添付のマニュアルの不一致又はコアシステムの記録媒体の物理的
欠損に起因して、甲が損害を被った場合、甲は、乙に対し、当該損害の直接の原因となったコアシステム
の3か月分の使用料単価相当額を上限として、当該損害の賠償を請求することができるものとします。た
だし、乙の責めに帰することができない事由から生じた損害、乙の予見の有無を問わず特別の事情から
生じた損害及び逸失利益については、乙は、賠償責任を負わないものとします。
3.前2項に定めるほか、乙は、コアシステム又はマニュアル等の瑕疵に関し、一切の責任を負わず、また、
コアシステム又はマニュアル等に関し、修繕義務を負わないものとします。
4.本条第1項及び第2項の内容は、乙の甲に対する通知のみをもって変更されるものとし、乙は、当該変
更により、当該条項で定める乙の責任を、負わないものとすることができるものとします。乙は、当該変
更をする場合、当該変更の6か月前までに、甲に対して文書で通知するものとします。
(第三者の知的所有権に関する紛争処理)
第8条 乙は、コアシステムの引渡し時において、コアシステム又はその使用が第三者の日本国における特
許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権その他の知的所有権(以下「知的所有権」といいます。)を
侵害していないことを保証します。ただし、乙の責めに帰することができない事由による場合はこの限りで
はありません。
2.乙は、前項に規定する保証に違反し、コアシステム又はその使用が第三者の知的所有権を侵害し、又
はそのおそれがある場合には、甲に対しその旨速やかに通知するとともに、乙の責任と負担において処
理、解決するものとします。
3.第三者と甲との間に本条第1項に規定する保証に係るコアシステム又はその使用が当該第三者の知的
所有権を侵害しているとして差止請求、損害賠償その他の紛争が生じた場合、甲は乙に対してその旨を
速やかに通知するものとします。
(改
変)
第9条 甲は、前項の定めにかかわらず、コアシステムのソースプログラムを提供する旨表示したコアシス
テムについては、ソースプログラムで提供した部分の全部若しくは一部を改変し、又は他のプログラムと
結合することができます。なお、全部若しくは一部を改変し、又は他のプログラムと結合した場合のアプリ
ケーション・プログラム・プロダクト(以下「改変アプリケーション・プログラム・プロダクト」といいます。)の
取扱いは、原本の取扱いと同一とします。ただし、当該改変部分又は当該結合部分については、乙は、
補修、損害賠償その他一切の責任を負わないものとします。
- 61 -
(複製物の消滅)
第10条 甲は、第7条第1項の定めに基づきコアシステムが代品と交換された場合、当該代品と交換され
たコアシステムの複製物の消去、削除その他の消滅の措置を必ず講ずるものとします。
(通 知 義 務)
第11条 甲は、次の各号に定める事項のいずれかに該当する場合は、直ちに乙に通知するものとします。
(1)コアシステムに対し、乙の権利を侵害するような事態が発生したとき、又はそのおそれがあるとき。
(2)コアシステムに対し、毀損、盗難等の事故が発生したとき。
(保 管 場 所)
第12条 甲は、コアシステムの記録媒体を指定装置の設置場所に保管するものとします。なお、当該設置
場所以外の場所にコアシステムを保管しようとする場合、甲は、別途乙所定の「コアシステム保管場所の
通知書」により乙に通知するものとします。
(立
入)
第13条 乙は、乙の従業員又は乙の指定する第三者をコアシステムの引渡し、補修、管理等のため、コアシ
ステムの保管場所に立ち入らせることができるものとします。
(秘密情報の取扱い)
第14条 甲は、乙からコアシステムのソースプログラムの提供を受けた場合、当該ソースプログラム及びそ
の内容を、この契約の期間中はもとよりその終了後も、甲の業務遂行上必要とする甲の管理責任者又
は職員以外の者及び第三者に開示してはならないものとします。ただし、乙の文書による事前の同意を
得た場合は、この限りではありません。
2.甲及び乙は、次項に定める方法で、相手方から秘密と指定して開示された情報(以下「秘密情報」といい
ます。)を、次の各号の定めに従い取り扱うものとします。
(1)秘密に保持するものとし、事前に相手方の文書による承諾を得ることなく第三者に開示しないこと。
(2)この契約の目的の範囲内でのみ使用、複製及び改変すること。
(3)この契約の終了後速やかに相手方に返却又は自らの責任で消却すること(秘密情報の複製物及び改
変物も同様とします。)。
3.本条第1項の定めは、次の各号のいずれかに該当する情報には適用されないものとします。
(1)相手方から開示される前に既に受領当事者が保有していた情報
(2)相手方から開示された秘密情報によることなく、受領当事者が独自に開発した情報
(3)公知の情報
(4)受領当事者が秘密保持に係る義務を負うことなく第三者から正当に入手した情報
4.本条第2項及び前項の定めは、この契約の終了後3年間有効に存続するものとします。
(責任の範囲)
第15条 この契約に係る乙の責めに帰すべき事由による債務不履行に起因して甲が損害を被った場合、甲
は、乙に対し、当該損害の直接の原因となったコアシステムの3か月分の使用料単価相当額を上限として、
当該損害の賠償を請求することができるものとします。ただし、乙の責めに帰することができない事由から
生じた損害、乙の予見の有無を問わず特別の事情から生じた損害及び逸失利益については、乙は、賠償
- 62 -
責任を負わないものとします。
(輸出等の処置)
第16条 この契約は、日本国内のみにおけるコアシステムの使用を約定するものであり、甲がコアシステ
ム若しくはマニュアルの全部若しくは一部を単独で、又は他の製品と組み合わせ、若しくは他の製品の
一部として、直接又は間接に次の各号に該当する取扱いをする場合は、乙の文書による事前の同意を
得るものとします。
(1)輸出するとき。
(2)海外へ持ち出すとき。
(3)非居住者へ提供し、又は使用させるとき。
2.甲が乙の同意を得て前項の各号に該当する取扱いをする場合、甲は外国為替及び外国貿易法の規制
及び米国輸出管理令等外国の輸出関連法規を確認の上、必要な手続をとるものとします。
(過 怠 約 款)
第17条 乙が次の各号に定める事項のいずれかに該当する場合は、甲は、乙に通知することにより、この
契約の全部又は一部を解除できるものとします。また、甲が次の各号に定める事項のいずれかに該当
する場合は、甲は、当然乙に対する全債務(手形債務を含みます。)の期限の利益を喪失し、乙は、何ら
の催告を要しないでこの契約の全部若しくは一部を解除することができ、又は解除しないで一時に債務
残額全部の履行を求め、その完済までの間、コアシステムの使用停止又は占有の移転を請求すること
ができます。
(1)相手方又は第三者に振り出した手形又は小切手が不渡りとなったとき。
(2)第三者から差押え、仮差押え、仮処分、競売、破産宣告、整理、再生手続開始又は更生等の申立て
を受けたとき。
(3)自ら破産宣告、整理、再生手続開始若しくは更生等の申立てをしたとき、又は清算に入ったとき。
(4)支払を停止したとき。
(5)監督官庁から営業の許可取消処分又は停止処分を受けたとき。
(6)相手方若しくは第三者に債務の履行猶予の申出を行い、又は債権者集会の招集準備、主要資産の
処分の準備その他債務履行が困難と認められる事由が生じたとき。
(7)自己の責めに帰すべき事由によりこの契約に違反し、相手方が相当な期間を定めて催告をしたにも
かかわらず、当該期間内に当該違反が是正されないとき。
(解約時の措置)
第18条 甲は、前条又はその他の事由によりこの契約が終了した場合、直ちに次の各号に定める措置を
講ずるものとします。なお、改変アプリケーション・プログラム・プロダクトにも次の各号の措置は当然適用
されます。
(1)コアシステムの消去、削除その他の消滅の措置を必ず講ずること。
(2)その他機密保持に必要な措置を講ずること。
(3)前2号を実施したことを証明するため、別途乙所定の「コアシステム消滅に関する通知書」に所定の事
項を記入し、乙に提出すること。
- 63 -
(存 続 条 項)
第19条 この契約の終了後も、第6条、第7条、第8条、第14条、第15条、第16条、第18条及び第21条
の規定は、有効に存続するものとします。
(法令等の遵守)
第20条 甲及び乙は、この契約の履行に関し、法令等の定めを遵守するものとします。
(管轄裁判所)
第21条 この契約に関する一切の紛争については、東京地方裁判所のみを管轄裁判所として処理するも
のとします。
(協 議 事 項)
第22条 この契約の履行について疑義を生じた事項及びこの契約に定めのない事項については、甲乙双
方で協議し、円満に解決を図るものとします。
- 64 -
別紙1
1.コアシステム保管場所:
2.指定装置(型名):
3.コアシステムの明細
(1) プログラム
ソ フ ト ウ ェ ア 名
数
量
電子入札コアシステム
1
実行ファイル
一式
カスタマイズ部ソースコード
一式
同
2
(2) 関連資料
ソ フ ト ウ ェ ア 名
数
量
電子入札コアシステム
1
要件定義書
一式
インタフェース仕様書
一式
受注者GUIガイドライン
一式
カスタマイズ説明書
一式
システム導入手順書
一式
操作説明書
一式
同
2
同
3
同
4
同
5
同
6
(3) 参考資料
資
1
料
名
電子入札コアシステムチュートリアル
- 65 -
数
一式
量
別紙2
賃貸借契約等委任証明書
財団法人港湾空港建設技術サービスセンターは、財団法人日本建設情報総合センターと知的
財産権を共有する電子入札コアシステムの賃貸借及び使用許諾契約に関する事項について、両者
の合意に基づき、財団法人日本建設情報総合センターに委任していることを証する。
記
1.委 任 先
2.委任内容
財団法人 日本建設情報総合センター
賃貸借及び使用許諾の契約に関すること
平成
年
月
日
東京都千代田区霞が関3−3−1
財団法人 港湾空港建設技術サービスセンター
理事長
川 島
- 66 -
毅
4.5 電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供契約書(雛形)
1 契 約 名
電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供業務委託契約
2 契約期間
自:平成
年
月 1日
至:平成
年
月31日
3 利 用 料
業務区分
基本サービス利用単価(円/件)
工事・業務系
物品・役務系
(取引に係る消費税及び地方消費税額を除く)
年間想定利用量(件)
業務区分
4 契約保証金
工事・業務系
件
物品・役務系
件
免除
5 納入場所
○△県 ◇市 ◎町 1-2-3
6 検査場所
同 上
上記の契約について、
市(以下「甲」という。)と
(以下「乙」とい
う。)とは以下の条項により財団法人日本建設情報総合センター(以下「JACIC」という。)と財団法人港
湾空港建設技術サービスセンター(以下「SCOPE」という。)が共同開発した電子入札コアシステム(以
下「コアシステム」という。)の利用を前提としてサービス提供業務委託契約を締結し、信義に従って誠実
にこれを履行するものとする。
この契約の証として本書2通を作成し、当事者記名押印のうえ、各自1通を保有する。
平成17年
月
日
甲
乙
- 67 -
(目的)
第1条 本契約は、甲が、乙に対しコアシステムを提供し、電子入札コアシステムサービス提供契約に伴う
システム開発・構築及び運用受託作業(以下「コアサービス提供事業」という。)に際して必要な約定
を定めることを目的とする。また乙は、甲が予定している年間利用量について本業務を信義に従っ
て誠実に履行しなければならない。
2. 乙の基本サービス費用単価には次の各号に定める内容を含める。
(1) 甲の組織名称およびシンボルマークの初期登録
(2) 甲の職員及び甲の電子入札案件に問合せを行う応札者向けコールセンターの利用
(3) EXCEL、CSV ファイル等を受け渡すことによる複数の電子入札案件一括登録の機能を包含
(4) 全国版(入札情報サービス)PPIとの連携
(提供プログラム)
第2条 甲は、本契約の締結後、別紙1記載のプログラムおよびプログラムに関する資料(以下「コアプログ
ラム等」という。)一式を別紙1に定める期日および場所において、乙に提供するものとする。
2. 電子入札コアシステムの改訂版に伴い、甲は乙に通知した上、別途定める期日および場所におい
て乙に当該改訂版に関連するコアプログラム等を逐次提供する。
(契約の保証)
第3条 甲は、財務規則の規定により、乙が納付すべき契約保証金を免除する。
(利用制限)
第4条
乙は、コアサービス提供事業の開始に当り、甲より提供されたコアプログラム等に関するバウンダ
リ層のカスタマイズを行う以外の目的でコアプログラム等を自ら利用して電子調達に関するシステム
を構築し、または第三者に譲渡、使用許諾その他の方法で利用させてはならない。
2.
乙は、コアプログラム等を参考にして、電子入札コアシステムを流用した民間電子商取引等他の
システム構築を行ってはならない。但し、乙は、コアプログラム等を用いることなくして、既に有し
ていた技術を用いてかかる類似システムを構築する場合は、この限りでない。
3.
乙は、前項2における類似システムを構築又は稼動している場合、その開発担当者が当該コアサ
ービス提供事業の任に当たらせることはできない。
(改変許諾)
第5条
甲は、乙に対し、甲が運用上必要と認める機能拡張等を行う場合に限り、次の各号に定める範囲
内において改変できる非独占的な権利を許諾する。
ただし、乙が改変を実施した場合は、甲は、改変部分に関する補修、損害賠償、問合せ対応、
その他一切の責任を負うものとする。
(1) 電子入札コアシステムのカスタマイズ部(別紙1、3.、(1)、2)
(2) 電子入札システムチュートリアル(別紙1、3.、(3)、1)
2. 乙は、改変許諾以外の非開示部分を逆アセンブル又は逆コンパイルをしてはならない。
3. 改変により作成された成果物の著作権は、甲に帰属するものとする。
- 68 -
(機密保持)
第6条
乙は、次の各号のいずれかに該当する情報(以下「秘密情報」という。)の機密保持に努め、
第三者に開示しまたは漏洩してはならない。
(1) 本契約の内容その他本契約に関する情報
(2) 本契約に関する事項に関し甲から秘密である旨書面で開示された情報
(3) コアプログラム等
(4) 秘密と指定して書面により開示された甲の技術上又は運営上の情報
2.
前項の規定にかかわらず、秘密情報のうち次のいずれかに該当する情報については、乙は、本契
約に従った機密保持義務を負うことなく開示、公表、配布又は使用することができる。
(1) 機密保持義務を負うことなく既に保有している情報
(2) 独自に開発した情報
(3) 甲以外の者から機密保持義務を負うことなく適法に入手した情報
(4) 一般に入手可能であるか又は本契約に違反することなく入手可能となった情報
(5) 甲が機密保持義務を負わせることなく第三者に開示した情報
3. 乙は、コアサービス提供事業に関する構築作業等を第三者に再委託する場合および乙がコアプロ
グラム等の解析やバグおよび障害の切り分け作業を第三者に委託する場合には、乙は委託先を明ら
かにした文書を甲に提出し、同意を得たうえ、当該第三者に限り、コアプログラムを開示することができ
る。その場合、当該第三者に本条1項および2項の機密保持義務を遵守させなければならない。ただし、
甲は、正当な理由なく乙に同意を与えることを拒否してはならない。
4.
本条に規定する乙の機密保持義務は、秘密情報の開示を最初に受けた時から契約履行期限まで
存続する。
5. 乙は、コアサービス提供事業を行うに当たり、甲の電子入札業務にかかる個人情報を取り扱うとき
は、別紙2に記載する「個人情報取扱事項」を守らなければならない。
6. 乙は、コアサービス提供事業を行うに当たり、甲の電子入札業務にかかる情報セキュリティ対策の
ために、別紙3「セキュリティ対策指針」を守らなければならない。
(損害賠償額の予定)
第7条
乙が前条1項の機密保持義務に違反した場合、甲は乙に対して損害賠償を請求することができ
る。
2. 前項の損害賠償額の予定を、金500万円とする。
3. 前項の定めは、コアプログラム等の漏洩に関する乙の甲に対する責任のすべてを規定したものであ
り、本契約締結によりコアプログラム等の提供を受けた時から契約履行期限まで存続する。
(守秘の規定)
第8条 乙は、甲から開示されたコアプログラム等の管理者を定め、コアプログラム等について、施錠管理
できる特定の書庫に保管するなど善良なる管理者の注意義務をもって保管しなければならない。
2.
コアプログラム等を記録した媒体、資料を保管する場所、使用者並びに使用日時等について甲
乙別途協議して定める様式の管理台帳に記録し、甲が要求した場合、速やかに当該記録を甲に
開示しなければならない。
3. 甲は、乙に対する事前の書面通知にて、乙の就業時間内に、乙におけるコアプログラム等の管理場
- 69 -
所および管理台帳を乙の業務に支障を及ぼさない合理的な方法で確認できる。
4.
乙は、甲より書面にて管理内容の確認を求められた場合、特段の事情がある場合を除き、甲に協
力しなければならない。特段の事情がある場合は、その旨を甲に連絡し、甲と乙が協議のうえ事後
の措置を取り決めるものとする。
5. 甲が、管理場所および管理台帳を確認した結果、疑義が生じた場合、乙は甲からの指示に従い、当
該原因を明らかにしなければならない。
6. 前項の定めは、コアプログラム等の漏洩に関する乙の甲に対する責任のすべてを規定したものであ
り、本契約終了後も有効に存続する。
7. 本条の定めは、第6条3項により乙が第三者に業務を委託した場合にも適用される。
(瑕疵担保)
第9条 乙が、コアプログラム等が別途記載される仕様のとおり動作しないことを発見し、別紙1に示す開示
期日から1年間以内に甲に対しその旨を通知した場合、瑕疵が甲の責に帰すべきものであると認め
られるときは、甲は瑕疵を無償で修補する。
2. 瑕疵があった場合、甲は乙に対して修補したコアプログラム等を提供する。
(コアサービス提供事業の実績検査)
第10条 乙は、契約期間内に、甲とのコアサービス提供事業に関して、年度末単位で受託実績報告書を提
出し、甲があらかじめ指定した者(以下「検査員」という。)の検査を受けなければならない。
2. 甲は、乙が受託実績報告書を提出したときは、速やかに検査を行い、検査の結果、内容に不適当
な部分があったときは、期日を定めて補正を請求するものとする。
3. 乙は、前項の請求を受けたときは、補正のための業務を行い、指定の期日に納入のうえ検査員の
検査を受けなければならない。
(基本サービス利用料等の支払)
第11条 甲は、乙が第10条の検査に合格し、報告書の引渡しが完了したとき、甲より当該年度の基本サー
ビス利用を乙に支払うものとする。
2. 甲は、乙が提出する正当な支払請求書を受理した日から30日以内に委託料を乙に支払わなけれ
ばならない。
(権利業務の譲渡等の禁止)
第12条 乙は、この契約に基づく委託業務を第三者に委託し、又は請け負わせてはならない。
2. 乙は、この契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、又は継承させてはならない。
(契約の解除)
第13条 甲は、乙が次の各号の一に該当するときは、この契約を解除することができる。
(1) 正当な理由なく、契約の履行着手期限を過ぎても履行に着手しないとき。
(2) その責めに帰すべき理由により、履行期限内に契約を履行しないとき、又は契約を履行する見
込みがないと明らかに認められるとき。
(3) 監督又は検査に際し、職務執行を妨げたとき。
(4) 前3号に掲げるもののほか、契約事項に違反し、そのため契約の目的を達することができないと
認められるとき。
2. 乙が当該契約の履行ができない場合、乙はコアサービス提供事業におけるすべてのデータを甲に
- 70 -
返納するものとする。甲は、別のコアサービス提供事業者等と協議し、速やかに乙の業務を引き継ぐ
ものとする。
3. 前項1の規定により契約が解除された場合において、乙は、第7条による損害賠償額の予定額金
500万円の20分の1に相当する額を違約金として甲に支払わなければならない。
(管轄裁判所)
第 14 条 本契約に関する一切の紛争は、
地方裁判所を第一審の専属合意管轄裁判所として処理する
ものとする。
(協 議)
第 15 条 本契約に定めのない事項その他本契約の条項に関し疑義を生じたときは甲乙協議の上、円満に
解決を図るものとする。
- 71 -
別紙1
ソフトウェア明細表
1.対象コアプログラムおよび開示期日・場所
(1) 対象コアプログラムおよび開示期日:平成
年
月 日
(2) 引渡し場所:
2.コアシステム保管場所:
3.コアシステムの明細
(1) プログラム
ソ フ ト ウ ェ ア 名
数
量
電子入札コアシステム
1
実行ファイル
一式
カスタマイズ部ソースコード
一式
同
2
(2) 関連資料
ソ フ ト ウ ェ ア 名
数
量
電子入札コアシステム
1
要件定義書
一式
同
2
インタフェース仕様書
一式
同
3
受注者GUIガイドライン
一式
カスタマイズ説明書
一式
システム導入手順書
一式
操作説明書
一式
同
4
同
5
同
6
(3) 参考資料
資
1
料
名
電子入札システムチュートリアル
- 72 -
数
一式
量
別紙2
「個人情報取扱事項」
(基本的事項)
第1 乙は、個人情報の保護の重要性を認識し、この契約による事務を実施するに当たっては、個人の権
利利益を侵害することのないよう、個人情報の取扱いを適切に行わなければならない。
(収集の制限)
第2 乙は、この契約による事務を行うために個人情報を収集するときは、コアサービス提供事業の目的を
達成するために必要な範囲内で、適法かつ公正な手段により行わなければならない。
(目的外利用・提供の制限)
第3 乙は、この契約による事務に関して知ることのできた個人情報を契約の目的以外の目的に利用し、
又は甲の承諾なしに第三者に提供してはならない。
(漏えい、滅失及びき損の防止)
第4 乙は、この契約による事務に関して知ることのできた個人情報について、個人情報の漏えい、滅失及
びき損の防止その他の個人情報の適正な管理のために必要な措置を講じなければならない。
(廃棄)
第5 乙は、この契約によるコアサービス提供事業に関して知ることのできた個人情報について、保有する
必要がなくなったときは、確実かつ速やかに廃棄し、又は消去しなければならない。
(秘密の保持)
第6 乙は、この契約による電子入札コアサービス事業に関して甲より知ることのできた個人情報をみだり
に他人に知らせてはならない。この契約が終了し、又は解除された後においても、同様とする。
(複写又は複製の禁止)
第7 乙は、この契約によるコアサービス提供事業を処理するために甲から引き渡された個人情報が
記録された資料等を甲の承諾なしに複写又は複製してはならない。
(事務従事者への周知)
第8 乙は、そのコアサービス提供事業に従事している者に対して、在職中及び退職後においてもこの契
約による事務に関して知ることのできた個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に使用して
はならないことなど、個人情報の保護に必要な事項を周知させるものとする。
(資料等の返還等)
第9 乙は、この契約による事務を処理するために、甲から提供を受け、又は乙自らが収集し、若しくは作
成した個人情報が記録された資料等は、この契約完了後直ちに甲に返還し、又は引き渡すものとす
る。ただし、甲が別に指示したときは当該方法によるものとする。
(立入調査)
第10 甲は、乙が契約によるコアサービス提供事業の執行に当たり取り扱っている個人情報の状況につい
て、随時調査することができる。
- 73 -
(事故発生時における報告)
第11 乙は、この契約に違反する事態が生じ、又は生じるおそれのあることを知ったときは、速やかに甲に
報告し、甲の指示に従うものとする。
- 74 -
別紙3
情報セキュリティ対策指針
第1章 情報セキュリティ対策基本方針
(目的)
第1条
この指針は、情報資産を適切に保持するため、情報システムの信頼性及び安全性の確保に必要
な情報セキュリティ対策の基本方針と具体的な対策を講ずるに当たっての基準を定めるものとす
る。
(定義)
第2条 この指針の用語の定義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 情報資産
情報システムの開発、運用、利用等に係るすべての電磁的に記録さ
れたデータをいう。
(2) 情報セキュリティ対策
情報資産の機密性・正確性を保持し、適正な利用を確保することをい
う。
(3) 情報システム
コンピュータ、通信機器、通信回線及び記録媒体で構成され、業務に
関する情報処理を行う仕組みをいう。ここでは、電子入札に関連する仕
組みをいう。
(4) ネットワーク
複数のコンピュータを通信回線により、互いに資源を共有することがで
きるように結合させた仕組みをいう。
(5) サーバ
情報システムを構成する機器のうち、特定のサービスを提供するコンピ
ュータをいう。
(6) 事務従事者
コアサービス提供事業の執行に当たり、乙が受託運用管理をするシス
テムエンジニアおよびヘルプデスク要員等をいう。
(7) ID
事務従事者が情報システムの利用者を識別するための記号をいう。
(8) IDカード
事務従事者が情報システムの利用者を識別するための磁気又はICカ
ードをいう。
(9) パスワード
事務従事者が情報システムの利用者であることを確認するために使用
される記号をいう。
(10) 不正アクセス
情報システムを利用する権限のない者が不正な手段でこれを利用する
ことをいう。
(11) バックアップ
データの滅失、き損に備えた複製をいう。
(12) コンピュータウィルス
情報システムの正常な動作を意図的に妨げるプログラムをいう。
(対象範囲)
第3条
この指針は、甲が乙に委託するコアサービス提供事業に関する構築・運用するすべての情報シ
ステムを対象とする。
2.
この指針は、甲のすべての職員(臨時職員、再任用職員、非常勤職員等を含む)及び甲からコア
サービス提供事業に関する構築・運用を委託された乙の職員に適用する。
(情報資産の分類)
第4条 情報セキュリティ対策は、情報資産をその内容に応じて分類し、その重要度に応じて行うものとす
る。
- 75 -
(情報資産への脅威)
第5条 情報セキュリティ対策は、甲が保有する情報資産を次の各号に掲げる脅威から的確かつ効率的に
保護することを目的とする。
(1)
情報システムへの不正アクセス、不正操作、利用者による意図しない操作、コンピュータウィルスの
頒布、過剰な負荷をかける行為等によるデータやプログラムの持出・盗聴・改ざん・消去、機器及び
媒体の盗難、情報システムの中断及び停止等。
(2)
甲による記録媒体及び入出力帳票の持出、規定外の端末接続等によるデータやプログラムの漏洩、
流出等。
(3)
地震、落雷、火災等の災害並びに事故、故障等による情報システムの損傷、中断及び停止。
(情報セキュリティ対策)
第6条 前条で示した脅威から情報資産を保護するために、次の各号に掲げる対策を講ずるものとする。
(1)
物理的セキュリティ対策
情報システムを構成する機器及びこれらの機器・設備を設置する施設の入退室管理等情報シ
ステムの設置に伴う安全性を確保するために必要な対策を講ずる。
(2)
人的セキュリティ対策
情報システムの利用者の責務を明らかにするとともに情報セキュリティ対策に関する研修や啓
発を行うなど情報システムの適正な利用を確保するために必要な対策を講ずる。
(3)
技術的セキュリティ対策
情報システムへの不正アクセスの防止、コンピュータウィルス対策、情報システムにおけるアク
セス制御等の情報システムの開発及び運用における技術的信頼性を確保するために必要な対策
を講ずる。
(4)
運用面の対策
情報システムの監視、指針の遵守状況の確認、緊急事態に対応した危機管理等により情報シ
ステムの運用面における信頼性を確保し、この指針を効果的に運用するために必要な対策を講
ずる。
(事務従事者の責務)
第7条 事務従事者は、この指針及び実施手順を遵守し、情報システムを適正に利用しなければならな
い。
第2章 情報セキュリティ対策基準
第1節 物理的セキュリティ対策
(機器の設置)
第8条 乙は、コアサービス提供事業運用のための情報システムの機器設置について、次の各号に掲げる
措置を講じなければならない。
(1) 火災、水害、ほこり、振動、温度、湿度等の影響を可能な限り排除した場所に設置し、容易に取り外
せないよう固定する等の措置を講ずること。
(2)
情報システムを設置する事務室への不正な侵入や盗難を防止するため施錠の徹底等必要な措置
を講ずること。
(3)
事務従事者以外の者が容易に操作できないように、事務従事のID及びパスワードの設定等の措
置を講ずること。
- 76 -
(4)
ディスプレイ装置、配線等から放射される電磁波による情報の外部への漏えいを防止する措置を
講ずること。
(5)
当該機器を適切に停止するまでの間に十分な電力を供給する容量の予備電源を備えつけること。
(6)
落雷等による過電流に対して機器を保護するために必要な措置を講ずること。
(7)
機器の配線に当たっては、損傷等を受けることがないよう必要な措置を講ずること。
(情報システム室の設置管理)
第9条 乙は、重要な情報システムの設置、運用及び管理を行うための施設(以下「情報システム室」とい
う。)を設置する場合は、次の各号に掲げる対策を講じなければならない。
(1)
情報システム室には、耐震対策、防火対策、防犯対策等の措置を講ずること。
(2)
情報システム室の入退室はあらかじめ許可した者のみとし、ビデオカメラによる監視装置、カード、
指紋認証等による入退室管理又は入退室管理簿の記載を行うこと。
(3)
情報システム室へ機器等を搬入する場合は、あらかじめ当該機器等の既存情報システムに対する
安全性について確認を行うこと。
(4) 情報システム室内の機器の配置は、緊急時に利用者が円滑に避難できるように配慮すること。
2. 情報システム室に入室する者は、身分証明書等を携帯し、事務従事者を統括する責任者(以下「統括
責任者」という。)の求めに従い提示しなければならない。
3. 情報システム室に機器等を設置しようとする者は、統括責任者の指示に従わなければならない。
4. 乙は、民間事業者等他の機関が管理する施設に情報システムを設置して運用を再委託するときは、
次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1) 当該施設が第1項に規定する対策が講じられていることを確認すること。
(2) 当該施設におけるセキュリティ対策の実施状況について随時検証すること。
(3) その他、この指針で定める対策基準に基づき適正な外部委託の管理を行うこと。
第2節 人的セキュリティ対策
(情報資産の管理)
第10条 情報資産の管理に当たって、乙は次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1)
データのき損、滅失等に備えるため、保管するデータのバックアップを定期的に作成すること。
(2)
重要な情報資産はパスワードを施すなど適切な管理を行うこと。
(3)
退庁時及び長時間離席する場合は、使用する端末等の電源を切ること。
(4)
統括責任者の許可を得ず、情報システムで処理するデータ及びその複製を定められた場所から移
動させないこと。
(5) その他、自己の管理する情報が他に流出しないよう保護すること。
(記録媒体の管理)
第11条 情報資産をハードディスク、フロッピーディスク等の記録媒体で管理する場合は、次の各号に掲げ
る措置を講じなければならない。
(1)
取り出し可能な記録媒体は、盗難や損傷の防止のために適切な管理を行うこと。
(2)
記録媒体は、防犯、耐火、耐熱、耐水及び耐湿対策等を講じた施錠可能な場所に保管し、管理簿
を設けるなど適切な管理を行うこと。
(3)
記録媒体が不要となった場合は、当該媒体に含まれる情報は、記録媒体の初期化など情報を復元
できないように消去を行ったうえで廃棄すること。
- 77 -
(利用禁止行為)
第12条 乙は、情報システムの利用について次の各号に掲げる行為を行ってはならない。
(1)
コアサービス提供事業に関連しない目的で情報システムを利用すること。
(2)
法令又は公序良俗に反した利用を行うこと。
(3)
他の利用者又は第三者の著作権、人権及びプライバシーを侵害するおそれのある利用を行うこ
と。
(4)
情報の改ざん、き損及び滅失並びに虚偽の情報提供を行うこと。
(5)
通信を阻害する行為及び情報資産に損害又は不利益を及ぼす利用を行うこと。
2. 丙は、前項に該当する利用が行われていると認める場合は、当該利用者に対して情報システムの利
用を停止することができる。
(ID及びパスワードの管理)
第13条 乙は、自己の保有するID及びパスワードに関し、次の各号に掲げる事項を遵守しなければならな
い。
(1)
他の事務従事者のIDは使わないこと。
(2)
パスワードは十分な長さとし、文字列はアルファベット、数字及び記号を混在させるなど容易に推定
できないものとすること。
(3)
パスワードは定期的に変更し、古いパスワードの再利用はしないこと。
(4)
パスワードを秘密にし、パスワードの照会等には一切応じないこと。
(5)
パスワードの盗用や漏えいがあった場合は、直ちに統括責任者に連絡すること。
(6)
その他、ID及びパスワードの適正な管理を行うこと。
2.
乙はIDカードの利用について、次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1)
IDカードを事務従事者間で共有しないこと。
(2)
IDカードを、カードの読み取り装置又は端末に常時挿入しないこと。
(3)
IDカードを紛失した場合には、速やかに統括責任者に通報し、指示を仰ぐこと。
(教育・訓練)
第14条 乙は、別途コアサービス提供事業に関して統括責任者の責務のもと、すべての職員がこの指針に
ついて理解を深め、遵守を徹底するよう、情報セキュリティ対策に関する研修の実施や普及啓発を
行わなければならない。
2. 乙は、情報システムに不測の事態が発生した場合に備えた訓練を計画的に行わなければならな
い。
(事故等の報告)
第15条 乙は、甲の情報資産の流出、漏えい、改ざん、情報システムの障害及び誤動作等の事故(以下
「事故等」という。)を発見した場合には、直ちに甲に報告し、その指示に従い必要な措置を講じなけれ
ばならない。
第3節 技術的セキュリティ対策
(アクセス記録の取得等)
第16条 乙は、各種アクセス記録及び情報セキュリティ対策に必要な記録をすべて取得し、1年以上の期
間を定めて、保存しなければならない。
2. 前項に掲げる以外の情報については、その重要度に応じて期間を設定し、バックアップを作成しな
- 78 -
ければならない。
3. 乙は、定期的にアクセス記録等を分析、監視しなければならない。
4. 乙は、アクセス記録等が窃取、改ざん、消去されないように必要な措置を講じなければならない。
(情報システムの入出力データ)
第17条 乙は、当該情報システムに入力されるデータの正確性を確保するための対策を講じなければなら
ない。
2. 乙は、コアサービス提供事業による事務従事者又は事務従事者以外の者の故意又は過失による
誤ったデータの入力により情報が改ざんされるおそれがある場合、これを検出する手段を講じなけ
ればならない。また、改ざんの有無を検出し、必要な場合は情報の修復を行う手段を講じなければ
ならない。
3. 乙は、情報システムから出力されるデータが、正しく情報処理され、出力されることを確保しなけれ
ばならない。
(機器構成の変更)
第18条 乙は、情報システムの機器に業務上必要でないプロトコル(通信手順)を設定してはならない。
2. 事務従事者は、端末の改造及び機器の増設・交換を行ってはならない。
3. 事務従事者は、統括責任者の許可なく、その使用する端末にIDの追加、共有データの設定、ソフト
ウェアの追加等の設定変更を行ってはならない。
(利用者の管理)
第19条 乙は、情報システムの事務従事者の登録、変更、抹消等登録情報の管理及び異動、退職した職
員等のID及びパスワードの管理等利用者を適正に管理しなければならない。
(情報システムにおけるアクセス制御)
第20条 乙は、情報システムにおけるアクセス制御について次の各号に掲げる事項を遵守しなければなら
ない。
(1)
アクセス権限の許可は必要最小限にすること。
(2)
不正アクセスを防止するため、ユーザ認証、論理的なネットワークの分割、ファイアウォール(組織
内の情報通信機器や端末に外部からの侵入を防ぐ目的で設置してあるセキュリティシステム)の設
置等の適切なネットワーク経路制御を講ずること。
(3)
外部から情報システムにアクセスする場合は、外部アクセスサーバに対してのみ接続を許可し、直
接内部の情報システムに接続させないこと。
(4)
アクセス方法等は利用者の真正性が確保できるものにすること。
(5)
接続した情報通信機器についてセキュリティに問題が認められ、情報システムの情報資産に脅威
が生じることが想定される場合には、速やかに当該情報通信機器を内部ネットワークとの接続から
物理的に遮断すること。
(外部ネットワークとの接続)
第21条
甲の情報システムと甲以外の機関が管理する情報システム(以下「外部ネットワーク」という。)と
の接続については、次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1)
不正アクセスを防止するためのファイアウォールの設置や利用者の認証、論理的なネットワークの
分割等適切なネットワーク経路制御を講ずること。
(2)
外部から情報システムにアクセスする場合は、ユーザ認証、ファイアウォールの設置等のネットワ
ーク上の制御を講ずること。
- 79 -
(3)
外部ネットワークとの接続により情報システムの運用及び情報資産の保持に支障が生じるおそれ
がある場合は、直ちに当該情報システムと外部ネットワークとの接続を物理的に遮断すること。
(情報システムの開発)
第22条 乙は、コアサービス提供事業の開発について次の各号に掲げる事項を実施しなければならない。
(1)
開発、保守等に関する事故及び不正行為に係るリスク(危険性)の評価を行うこと。
(2)
プログラム、設定等のソースコードを整備すること。
(3)
セキュリティの確保に支障が生じるおそれのあるソフトウェアは使用しないこと。
(4)
開発及び保守に係る記録を作成するとともに、運用、管理等に必要な説明書等の書類は定められ
た場所へ保管すること。
(5)
不要になった利用者ID、パスワード等は速やかに抹消すること。
(情報システムの調達)
第23条 乙は、情報システムの機器及びソフトウェアの調達に伴う仕様書の作成については、情報セキ
ュリティ対策上支障が生じるおそれのある内容を記載しないようにしなければならない。
2. 乙は、機器及びソフトウェアを調達する場合は、当該製品の安全性及び信頼性を確認しなければな
らない。
(ソフトウェアの保守及び更新)
第24条
乙は、コアサービス提供事業に関連するソフトウェア及びOS等を更新し又は修正プログラムを導
入する場合は、不具合及び他のシステムとの適合性の確認を行い、計画的に更新し又は導入しな
ければならない。
2. 乙は、情報セキュリティに重大な影響を及ぼす不具合に関して常に情報を収集し、発見した場合は、
修正プログラムの導入等速やかな対応を行わなければならない。
(コンピュータウィルス対策)
第25条 乙は、コンピュータウィルスによるコアサービス提供事業の安全性を確保するため、次の各号に掲
げる事項を実施しなければならない。
(1)
外部のネットワークからデータを取り入れる際には、ファイアウォール、メールサーバ等においてウ
ィルスチェックを行いシステムへの侵入を防止すること。
(2)
外部のネットワークへデータを送信する際にも、前号と同様のウィルスチェックを行い、外部へのコ
ンピュータウィルスの拡散を防止すること。
(3)
コンピュータウィルス情報について利用者に対する注意喚起を行うこと。
(4)
端末においてウィルス対策用のソフトウェアを導入すること。
(5)
ウィルスチェック用のパターンファイルは常に最新のものに保つこと。
(6)
コンピュータウィルスに対する修正プログラムの入手に努め、サーバ及び端末に速やかに適用する
こと。
(7)
2.
コンピュータウィルスの感染のおそれの少ないソフトウェアの選定を行うこと。
乙は、事務従事者がコンピュータウィルスを発見した場合、又はコンピュータウィルスにより障害が
生じたと認められる場合は、直ちに統括責任者に連絡し、その指示に従わなければならない。
3. 事務従事者は、コンピュータウィルスによる被害を防止するため、次の各号に掲げる事項を遵守し
なければならない。
(1)
差出人が不明な電子メールや不審なファイルが添付された電子メールを受信した場合は開封せず、
直ちに削除すること。
(2)
添付ファイルのあるメールを送信する場合は、ウィルスチェックを行うこと。
- 80 -
(3)
外部から入手したデータは、必ずウィルスチェックを行うこと。
(4)
万一のコンピュータウィルス被害に備えるため、データのバックアップを作成すること。
(5) 統括責任者が提供するウィルスチェック用のパターンファイルは常に最新のファイルに更新するこ
と。
(6)
統括責任者が提供するコンピュータウィルス情報を常に確認すること。
(不正アクセス対策)
第26条 乙は、不正アクセスを防止するため、次の各号に掲げる対策を講じなければならない。
(1)
使用終了又は使用される予定のないポート(ネットワーク上のサーバがサービスを区別するために
使っている番号)を長時間空けた状態のままにしないこと。
(2)
情報通信機器及び端末上の不要なIDは速やかに削除すること。
(3)
ソフトウェアの不備に伴うセキュリティホールに対しては、速やかに修正プログラムを適用すること。
(4)
不正アクセスによるウェブページの改ざんを防止するために、ウェブページ改ざんを検出し、統括責
任者へ通報する設定を講ずること。
(5)
重要な情報システムの設定に係るファイル等について、定期的に当該ファイルの改ざんの有無を
検査すること。
(6)
不正アクセスを受けるおそれが認められる場合には、情報システムの停止を含む必要な措置を講
ずること。
2. 統括責任者は、不正アクセスを受けた場合は、直ちに甲に連絡を行い、情報システムの復旧等必
要な措置を講じなければならない。
(セキュリティ情報の収集)
第27条 統括責任者は、情報セキュリティに関する情報を積極的に収集し、運用管理者や利用責任者等
に速やかに周知し、必要な措置を講じなければならない。
2. 統括責任者は、前項の情報を定期的に取りまとめ、甲に通知するとともに、この指針の改定につな
がる情報については甲に報告しなければならない。
第4節 運用面の対策
(情報システムの監視)
第28条 乙は、情報システムの円滑な運用を確保するため、情報システムを定期的に監視し、障害が起き
た際は速やかに対応しなければならない。
2. 乙は、外部と常時接続するシステムについては、ネットワーク侵入監視装置を設置し、24時間監視
を行わなければならない。ただし、甲との運用時間帯が設定されている場合には、その限りではな
い。
3. 乙は、情報システム内部において、適正なアクセス制御を行い、運用状況について監視を行わなけ
ればならない。
4. 乙は、監視した結果を正確に記録するとともに、消去や改ざんをされないよう必要な措置を施し、安
全な場所に保管しなければならない。
(指針の遵守状況の確認)
第29条 事務従事者は、この指針に違反した場合及び違反の発生を確認した場合は、直ちに統括責任者
に報告を行わなければならない。
2. 統括責任者は、この指針の遵守状況及び情報資産の管理状況について常に確認を行い、支障を
- 81 -
認めた場合には速やかに甲および丙に報告しなければならない。
3. 統括責任者は、情報システムにおけるこの指針の遵守状況及び情報資産の管理状況について定
期的に確認を行い、支障を認めた場合には、迅速かつ適切に対処しなければならない。
(緊急時対応計画等)
第30条 統括責任者は、情報資産への侵害が発生した場合に備えて、あらかじめ甲との連絡体制や復旧
対策など緊急時対応計画を策定しなければならない。
2. 統括責任者は、情報資産への侵害発生及び侵害発生の危険性を発見した場合は、事案の内容、
原因、被害の状況等を速やかに甲に報告しなければならない。
3. 運用管理者は、情報システムに障害が発生し、情報資産の保持のために情報システムの停止が
やむを得ないと認められる場合は、ネットワークを切断することができる。
4. 統括責任者は、各種セキュリティに関する事案の詳細な調査を行うとともに、再発防止計画を策定
しなければならない。
(法令遵守)
第31条 乙は、情報システムの運用については、次の各号に掲げる法令を遵守し、これに従わなければな
らない。
(1)
不正アクセス行為の禁止等に関する法律(平成11年法律第128号)
(2)
著作権法(昭和45年法律第48号)
(3)
個人情報の保護に関する条例(甲が制定する条例)
(4)
その他情報セキュリティ対策に関する法令
- 82 -
別紙4
電子入札コアシステムサービス利用に伴う共通仕様
1.業務基準
電子入札コアシステムサービスの提供において以下の基準を満たすものとする。
① コールセンターの設置を行うこと
平日の運用時間帯は 9:00∼17:30 とする事
② 発注機関が内部事務処理の決裁時に作成する発注案件電子データの流用ができること
EXCEL、CSV ファイル等を受け渡すことによる複数の電子入札案件一括登録が容易に行えること
③ 電子入札コアシステムのバージョン
電子入札コアシステムV4を基準に運用することとし、JACICおよびSCOPEからの改訂版の提供
時には電子入札システムのバージョンアップを実施する事
④ ピーク時のレスポンス保証
ピーク時でも、以下の条件でのレスポンスを保証すること
⇒1開札当り15業者の参加案件に対して、完全ICカードによる開札処理時間(一括開札処理
∼落札者決定通知書発行完了まで)は5分以内とする。
ただし、庁内LAN回線またはインターネット現行利用回線の事情によりレスポンスの保証が
確保できない場合を想定し、事前に現行回線利用度合いを調査し甲及び乙の合意をもってレス
ポンスの保証値を定めるものとする。
⑤ 全国版(入札情報サービス)PPIへの連携
国土交通省が進める全国版PPIについて、発注機関が連携を希望する場合には迅速に公開
機能の環境を設置する事
⑥ 基本サービス料には以下の機能を含める事
・組織名称および発注機関のシンボルマークの初期登録費用
・コールセンターの利用料
・EXCEL、CSV ファイル等を受け渡すことによる複数の電子入札案件一括登録機能を包含
・全国版(入札情報サービス)PPIへの連携
⑦ 甲の職員及び入札参加企業に対する電子入札基本操作研修支援
電子入札基本操作研修支援費用については、別途見積とする。
⑧ 発注機関既存システムとの連携サービス支援
XML、CSV ファイル等の外部ファイルを受け渡すことによる連携については、別途見積とする。
2.施設基準及び個人情報取扱
サービス提供事業者はサービスを実施する施設において、情報セキュリティマネジメントシステム
(ISMS)に準ずる資格認定を有するものものとし、特に電源設備としては停電時の対策としてのCVCF
装置/自家発電装置(20分間の確実な動作保証)の対策を行うこと。
個人情報の保護の重要性を認識し、この契約による事務を実施するに当たっては、別途定める個人
情報取扱事項を遵守し、個人の権利利益を侵害することのないよう、個人情報の取扱いを適切に行わ
なければならない。
- 83 -
4.6 電子入札コアシステムソフトウェア保管場所及び指定装置通知書(雛形)
平成
年
月
日
(財)日本建設情報総合センター 行
住
所
発注機関名
部
署
名
管理責任者名
(印)
電子入札コアシステムソフトウェア保管場所及び指定装置通知書
は、(財)日本建設情報総合センターと平成
締結した契約書(契約 No.
年
月
日付で
)に基づき、電子入札コアシステムプログラム・プロダクトの
保管場所を次のとおり連絡します。
記
1.電子入札コアシステムソフトウェア保管場所
ソフトウェア名
数量
区 分
保
管
場
所
適用年月日
1.追加
電子入札コアシステム
1式
2.変更
3.削除
2.指定装置明細表(変更後・追加・解約)
指定装置
番号
装置名
製造番号
設置場所
備 考
(注 1)電子入札コアシステムソフトウェア(複製物を含む。)を指定装置の設置場所以外の場所で
保管する場合、ご通知下さい。
(注 2) 区分は該当項を○で囲んで下さい。なお、変更の場合は変更前と変更後とを記入して下さ
い。
(注 3)アウトソーシング方式による電子入札コアシステムソフトウェアを利用する場合には契約先
名を記入して下さい。
以
- 84 -
上
4.7 電子入札コアシステムプログラム・プロダクト消滅に関する通知書(雛形)
平成
年
月
日
(財)日本建設情報総合センター行
ご 住 所
お客様名
ご 所 属
ご 氏 名
(印)
電子入札コアシステムプログラム・プロダクト消滅に関する通知書
は、(財)日本建設情報総合センターと平成
締結した契約書(契約 No.
年
月
日付で
)に基づき、下記の電子入札コアシステムプログラム・
プロダクト及びその複製物をすべて消滅したことを証明します。
記
1.対象プログラム・プロダクト
No.
1
品
名
形
名
電子入札コアシステム
数 量
解約日
消滅日
1式
2.指定装置名
号機(製造番号
)
3.設置場所
以
- 85 -
上
5.条件付/制限付一般競争入札参加資格条件の考え方について
条件付/制限付一般競争入札参加資格条件については以下の項目を入札条件としている団体が
多くあります。
① 条件付/制限付一般競争における発注機関の条件
一般競争入札区分
№
1
入
札
条
件
地方自治法施行例(昭和22年政令第16号)167条の4に規定する事項に該当しな
いこと。
条件付/
制限付
通常
○
○
2
○△県建設工事入札参加資格者名簿に県内建設業者として登録されている者。
○
○
3
◆○市競争入札参加資格者指名停止措置要綱に基づく指名停止期間中でない者。
○
○
○
○
○△県建設工事入札参加資格者名簿の当該対象工事の格付等級が◇▲ランクであ
4
ること。
ただし、◆○市内業者においては、◆○市格付基準により◇▲ランクであること。
5
過去5年間において、当該対象工事と同種工事の施工実績があること。
○
○
6
当該対象工事に主任技術者、現場代理人、監理技術者等を適正に配置できること。
○
○
7
当該対象工事である○◇地域に本支店又は営業所があること。
○
8
ISO9001又はISO9002の認証を取得していること。
○
経営事項審査の総合評点(建設業法施行規則(昭和24年建設省令第14号)第19
9
条の12に規定する経営事項審査結果通知書(以下「経営事項審査結果通知書」)とい
う。)に記載されている総合評点をいう。)に関して要件を定める場合には、当該要件を
○
満たしている者であること。
(地方自治体ホームページより12団体での入札条件の平均的な条件)
② 現行コアシステムをカスタマイズせず運用でカバーする場合
前項1∼9の入札条件を、公告の際に付記した形で入札仕様書としています。
- 86 -
③ 標準コアシステムに対するカスタマイズ部分
下記の項目を付加することで自動判定対応は可能となります。
発注者側カスタマイズ画面を以下に示す
主なカスタマイズ部分
【発注者側】
・案件登録画面及び帳票
・競争参加資格確認通知書発行対象一覧画面
・入札受付票/締切発行通知書 他
【応札者側】
・調達案件検索画面/競争参加資格確認申請書
また、標準コアシステムのデータベースの予備エリアを利用して新たな項目を追加する必要があります。
コアシステムでは、データベース(以下「DB」という)として応札者向けの資格管理データと既存システム
の連携が併せて対応できます。
コアシステムDB
地域区分
テーブル
A地区
B地区
C地区
D地区
E地区
F地区
G地区
H地区
区分
業者属性情報
企業ID
企業名称
企業郵便番号
企業住所
ランク情報
役職
ICカード取得者氏名
ICカード取得者住所
代表電話番号
コア部 代表FAX番号
基本 部署名
テーブル 商号(連絡先名称)
連絡先氏名
連絡先郵便番号
連絡先住所
連絡先電話番号
連絡先FAX番号
連絡先メールアドレス
証明書シリアル番号
証明書発行者
証明書有効期限
ISO取得情報
予備
経審点数
テーブル
指名停止情報
財務会計システム
業者管理システム
契約管理システム
コアシステムDBの内容と既存システムのデータ整合性チエ
ック及び既存システムからの更新データを定期的に青色部
分(予備テーブル)への更新処理が発生します
応札者は、ICカードでの応札を行う場合に初期登録情報とし
て黄色部分(基本テーブルに格納)を入力します
- 87 -
6.電子入札体験操作及びCALS/EC相談窓口
JACICの各地方センターへのご用命は以下を参照願います。
地方センター名
住
所
電話/FAX
北海道札幌市
TEL.011-233-0511
中央区南1条東2丁目11番地 南1条タカハタビル1階
FAX.011-233-0512
北海道地方センター
Email
[email protected]
TEL.022-223-9665
東北地方センター
仙台市青葉区二日町 16-15 アセンド仙台二日町 3階
[email protected]
FAX.022-223-9673
東京都港区赤坂 7-10-20
TEL.03-3505-8805
関東地方センター
[email protected]
アカサカセブンスアヴェニュービル2階
FAX.03-3505-8872
TEL.025-228-0856
北陸地方センター
新潟市学校町通1番町12番地 市役所前ビル3階
[email protected]
FAX.025-228-0857
名古屋市中区丸の内 3-5-10
TEL.052-961-1450
住友商事丸の内ビル 9 階
FAX.052-961-1486
中部地方センター
[email protected]
TEL.06-6949-3052
近畿地方センター
大阪市中央区内平野町 2-1-9 シグナスビル6階
[email protected]
FAX.06-6949-3054
広島市中区八丁堀 4-24
TEL.082-227-1105
中国地方センター
[email protected]
広島あおば生命ビル5階-B号室
FAX.082-227-1106
TEL.087-822-4314
四国地方センター
高松市福岡町 4-28-30 小竹ビル4階
[email protected]
FAX.087-822-4316
TEL.092-411-3473
九州地方センター
福岡市博多区博多駅南 1-3-11 博多南ビル 8 階
[email protected]
FAX.092-411-3486
- 88 -
7.コアシステム採用発注機関における運用URL
一部、工事中の発注機関がありますが、導入に関する参考となる情報が沢山ありますので、参照
願います。
:本番稼動団体
【敬称略】
№
区 分
組織名
電子入札サイトURL
1
内閣府沖縄総合事務局
http://www.e-bisc.go.jp/
2
防衛施設庁
http://www.dfaa.go.jp/news/kensetsu/denshi.htm
3
法務省
http://ebid.moj.go.jp/
4
中央
財務省
http://portal.bid.mof.go.jp/
5
省庁
文部科学省
http://portal.bid.mext.go.jp/
6
厚生労働省
http://www.ebid.mhlw.go.jp/
7
農林水産省
http://www.maff-ebic.go.jp/menu.html
8
国土交通省
http://www.e-bisc.go.jp/
日本郵政公社
http://www.network.japanpost.jp/e-bidding/index.html
日本道路公団
http://www.e-bisc.go.jp/
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
http://www.jrtt.go.jp/tend_portal/
12
阪神高速道路公団
http://www.e-bisc.go.jp/
13
山形県
http://www.pref.yamagata.jp/db2/ebid/index.html
14
茨城県
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/doboku/01class/class03/ebid/index.html
15
栃木県
http://www.pref.tochigi.jp/cals/
16
静岡県
http://www.pref.akita.jp/kenkan/
岐阜県
http://www.pref.gifu.jp/common/nyusatu.htm
三重県
http://www.cals.pref.mie.jp/contents.html
19
石川県
http://www.pref.ishikawa.jp/kanri/i-cals/index.htm
20
大阪府
http://www.pref.osaka.jp/kenso/e-nyusatsu/index.html
21
兵庫県
http://www.nyusatsu.pref.hyogo.jp/
22
福岡県
http://www.pref.fukuoka.jp/wbase.nsf/doc/e-choutatsu3?OpenDocument
23
広島県 (工事中)
http://chotatsu.pref.hiroshima.jp/
24
川崎市
http://keiyaku.city.kawasaki.jp/epc/e_bid/setumei.htm
http://www.keiyaku.city.osaka.jp/
9
公社
10
公団
11
機構
17
都道
18
府県
25
政令
大阪市
26
指定
福岡市
27
都市
広島市
H17本番稼動予定
北九州市 (工事中)
http://www.k-nyusatsu.city.kitakyushu.jp/kitakyu/nyu_satu.htm
岩見沢市
http://www2.city.iwamizawa.hokkaido.jp/keiyaku/index.htm
大阪電子自治体推進協議会
http://www.nyusatsu.elga.jp/
徳島市
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/nyusatu/kokyokoji/index.html
松山市
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/cals/e_bid_index.html
28
29
その他
30
の
31
市町村
32
- 89 -
8.電子入札コアシステムバージョン4 多重負荷試験結果(概要)
04年6月30日リリース済み、最新版のコアシステムについて以下の測定結果が出ていますの
で、ハードウェア及びミドルソフトウェアの設計にお役立てください。
電子入札コアシステムV4の開発にあたり、前バージョン(V3.1)と同様の試験方法にて多重性能
の測定を行いました。V3.1にて主なアプリケーションチューニングを実施しましたが、V4ではサー
バへの問合せ回数が多く発生する機能に着目してチューニングを実施することにより、業務全体の
処理時間を向上させました。 また、V4より追加された少額物品随意契約の簡易認証方式の場合
で性能要件を満足することを確認するために測定を実施しています。
① 多重処理時間測定環境
下記のシステム構成で実施しています。
サーバ機器
クライアントPC
DBサーバ
Webサーバ
APサーバ
(Unix)
鍵管理サーバ
(Unix)
特別なツールを用いることで仮想的
に複数ユーザでの処理を実行させる
種別
クライアント PC
1 Web サーバ
AP サーバ
DB サーバ
鍵管理サーバ
OS
機器スペック
CPU
メモリ
Celeron 1.0GHz
256 MB
UltraSPARCⅡ
500MHz
約 1.7 GB
Xeon
3.06GHz × 2
約 3.7 GB
UltraSPARCⅢ
900MHz × 2
約 4.0 GB
Windows 2000
PP
負荷測定ツール
Professional
Solaris 8 (Unix)
Win 2000 Server
Win Server 2003
Solaris 8 (Unix)
SunOne Web Server
WebLogic Server6.1 SP3
WebLogic Server8.1 SP2
Oracle8i(8.1.7)
Oracle9i(9.2.0.1)
本測定時、クライアント PC と各サーバ機器類は LAN(ローカルエリアネットワーク)にて接続しているため、通
信にかかる時間は無視しています。
※ 実際に運用する場合には、既存の他業務が稼動しており LAN 及びその他のネットワーク回線には他のデ
ータも流れているため、性能値が低くなる可能性があります。簡単な現状の回線速度を測定する手段として、
スピードチエッカー(http://speedchecker.bbtec.net/)がありますので現行端末の性能を試して下さい。
<測定結果その1(コアV4のミドルウエアの違いによる比較)>
【多重アクセス時の開札業務のミドルウエアの違いによる比較】
工事:「同時 5 案件開札(1案件あたり20業者)+同時 5 案件登録+同時200応札者の状況確認」
物品:「同時15 案件開札(1案件あたり30業者)+同時15 案件登録+同時450応札者の状況確認」を全て実行
した場合のそれぞれの時間
- 90 -
コア V4 工事
コア V4 物品(簡易認証)
従来ミドルウエア
新ミドルウエア
従来ミドルウエア
新ミドルウエア
AP サーバ
WebLogicServer6.1sp3
WebLogicServer8.1sp2
WebLogicServer6.1sp3
WebLogicServer8.1sp2
DBMS
Oracle 8i
Oracle 9i
Oracle 8i
Oracle 9i
平均開札業務時間
3分46秒
2分51秒
3分08秒
2分34秒
122.611
(2分03秒)
68.005
(1分08秒)
97.980
(1分38秒)
64.436
(1分 04 秒)
−
-55 秒
−
-34 秒
103
(1分43秒)
103
(1分43秒)
90
(1分30秒)
90
(1分30秒)
サーバ側処理時間合計
(合計)
クライアント操作時間
(想定)
注1 物品の場合は画面遷移が工事と異なるため、想定するクライアント操作時間は異なっています。
注2 物品は工事と比較して、シナリオ上の負荷の度合いが約4∼5倍になっています。
クライアント操作時間
サーバ処理時間
300.0
240.0
2分51秒
103
︶
秒
3分08秒
2分34秒
︵
時 180.0
間
3分46秒
90
103
90
120.0
122.6
60.0
0.0
68.0
従来ミドル
新ミドル
コアV4工事
98.0
64.4
従来ミドル
新ミドル
コアV4物品(簡易認証)
② 電子入札コアシステムV4対応ミドルソフトウェア等
コアシステムV4では、以下のサーバ側ミドルソフトウェア等での動作検証を実施しています。
コアV4(従来版)
コアV4(新ミドル対応版)
APサーバ製品
BEA WebLogic Server 6.1SP3
BEA WebLogic Server 8.1SP2
J2SE
J2SE v 1.3.1 SDK
J2SE v 1.4.2 SDK
DBMS 製品
Oracle 8i
Oracle 9i Release2
WEB サーバ製品
Sun Java System Web Server 6.0
Sun Java System Web Server 6.0/Apache/IIS
Windows OS
Windows 2000 Server
Windows Server 2003
UNIX OS
Solaris 8
Solaris 8
Linux OS
Red Hat Linux 7.21
Red Hat Enterprise Linux AS/ES 2.1
1
Eratta(パッケージの更新情報)提供終了となりましたが、コアシステムに関する問い合わせについては、サービスセンタ
(http://www.cals.jacic.or.jp/coresc/index.htm)でのサポートを継続して行います。
- 91 -
9.電子入札システムの構築・運用における責任区分と問合せ対応
コアシステムを用いた電子入札システムの構築・運用には、発注者、応札者、認証局、JACIC
/SCOPE、カスタマイズベンダ等多くの主体が関わっています。
以下に、電子入札システムを取巻く関係者の責任区分と問合せフローの整理を行います。電子入札
を利用する発注者、応札者の質問は、その責任区分に応じて適宜対応されています。
その1 システム構築時の連携と責任区分
コアシステムを用いた電子入札の構築は下図の流れによって行われます。
発注機関・団体
開発責任者
カスタマイズベンダ
応札者
発注者
構築
電子入札
システム
5
カスタマイズ
3
問
合
せ
2
1
ヘルプデスク
設
置
4
コアシステム媒体
コアシステム対応
認証局
コアシステム事務局
公募
回
答
7
サービスセンタ
ICカード
応募
設
置
6
8
JACIC/SCOPE
各主体の責任区分は以下の通りです。
1
応札者
以下のものを用意し、利用可能な状態とする。
z
応札者が使用する電子入札システムのクライアントPC
z
クライアントPCとインターネット間の回線(プロバイダを含む)
電子入札システムの応答速度は、電子入札システムのサーバとクライアント PC間の通信速度に依
存するため、インターネットまでの回線にADSLなどの高速回線を用いることにより、向上させることが
できます。
z
2
ICカードおよびICカードリーダ(ソフトウェアを含む)
発注者(発注機関・団体)
以下のものを用意し、利用可能な状態とする。
z
発注者が使用する電子入札システムのクライアントPC
- 92 -
z
クライアントPCと電子入札システム間の回線
電子入札システムの応答速度は、サーバ処理性能と通信速度に依存します。多くの利用者が同時
に利用可能とするためには、処理ピークに合わせたサーバと、高速な通信回線を用意することが望まし
いです。
z
3
ICカードおよびICカードリーダ(ソフトウェアを含む)
開発責任者(発注機関・団体)
以下のものを用意し、利用可能な状態とする。
z
電子入札システム(利用者が接続試験をできる環境を含む)
z
電子入札システムとインターネット間の回線
z
ヘルプデスクの設置
電子入札を行う発注者および応札者の入札業務を、円滑に遂行させるため、電子入札全般に関する
質問(ICカード・認証を除く)受付窓口を設置します。
4
ヘルプデスク(発注機関・団体)
ICカード・認証を除く電子入札全般に関する質問の第一線の受付窓口。
5
カスタマイズベンダ
発注者のカスタマイズ要件に基づき、コアシステムをカスタマイズし電子入札システムの構築を行う。
開発責任者に代わり、コアシステムに関する技術的な問合せをサービスセンタへ行う。
6
7
コアシステム対応認証局
z
電子入札システムの利用者へICカードおよびICカードリーダ(ソフトウェアを含む)の提供
z
利用者がICカードを使った接続試験ができる環境の準備
z
利用者に対するICカード・認証に関する質問受付窓口の設置
コアシステム事務局(現:コアコンソ事務局)
コアシステムの総合窓口
8
z
販売・保守などに関する対応
z
機能・性能などに関する対応
z
コアシステム対応認証局の公募・確認
z
サービスセンタの設置
サービスセンタ
コアシステム購入者団体(カスタマイズベンダ含む)に対し、問合せ対応・情報公開などによる技術
支援の提供を行う。
<サービスセンタHPへ共通情報の集約>
z
現象別問合せ先区分情報の掲載
z
技術情報の掲載
z
障害情報の掲載
z
システム構築・運用に関する責任区分の掲載
- 93 -
その2 運用時の問合せフロー
発注機関・団体
カスタマイズベンダ
応札者
発注者
開発責任者
2
1
3
ヘルプデスク
4
1
3
コアシステム対応
認証局
コアシステム事務局
3
サービスセンタ
JACIC/SCOPE
1
連携
操作に関する質問(認証局分担分を除く)
応札者から発注者への問合せ
z
3
回答
応札者または発注者からヘルプデスクへの問合せ(95ページ参照)
z
2
問合せ
運用に関する質問
応札者または発注者(開発責任者)から認証局への問合せ(96ページ上段参照)
電子入札システムにログイン(PIN入力)するまでのエラーと、署名検証エラーなどの
認証に関するエラーの問合せは、認証局の対応責任範囲です。
4
z
電子入札に必要なソフトウェアのインストールに関する質問
z
ICカードに関する質問
z
認証に関するエラーの問合せ
開発責任者(カスタマイズベンダ)からサービスセンタへの問合せ(96ページ下段参照)
z
技術情報の問合せ
z
障害情報の問合せ
※コアシステム提供条件等はコンソーシアム事務局で担当します。
- 94 -
その3 e−BISC(国土交通省電子入札施設管理)センターのヘルプデスクへの問合せ事例
以下に、ヘルプデスクによせられる代表的な質問とその回答をご紹介します。
(1) 応札者からの質問
質問
回答
利用者登録時、登録完了画面を
印刷し忘れてしまいました。企業ID
を発注者に連絡しなければならない
のですが、どうしたらいいですか。
利用者登録の『変更内容確認画面』にて、採番された企業IDをご確認
頂くことが出来ます。変更内容確認画面は印刷も行えますが、発注者か
ら登録完了画面の提出を求められている場合は、変更内容確認画面の
提出でも代用出来るかをご確認の上、ご利用下さい。
発注者より指名通知書を発行し
たのに、受領確認が提出されないと
連絡が来ました。システムで確認し
ていますが、指名通知書が表示さ
れません。
原因として、
1.検索条件を間違っている
2.発注者に連絡した企業IDと違うICカードを使用している
3.発注者側の送信が済んでいない等が考えられます。指名通知書が発
行された旨のメールは届いていますか?届いていない場合には、発注
者の送信が済んでいない可能性も考えられます。
利用者登録は、地方整備局ごと
に行う必要がありますか?
利用者登録は、電子入札システム(本運用)において、一度登録して
頂ければ、参加する全ての案件にその情報が適用されますので、地方
整備局ごとに登録を行う必要はありません。
(2) 発注者からの質問
質問
回答
案件を間違えて登録してしまいまし
た。削除することはできますか?
公告日前であれば、削除は可能です。しかし、公告日を過ぎてしま
った案件については、削除することが出来ません。案件名称の変更
は可能ですので、応札者が誤って参加しないように名称を変更して
下さい。
指名通知書の作成時に、入力欄に
入力すると「システムエラー:管理者に
相 談 して 下 さい 」 とい う エラ ー が 出ま
す。
一太郎やワードなどから、コピー&ペーストされた場合、改ページ
も一緒にコピーされてしまうことがあり、それが記号として認識されて
しまうためにエラーとなることがあります。不要な記号を削除して頂く
ことで正常に作成・提出が行えます。また、定型文章を作成される場
合は、テキストで作成されると不要な記号等がコピーされてしまうこと
はありません。
指名通知書の作成をしようと思いま
すが、作成するためのチェックボックス
が表示されません。
指名通知書発行開始日時をご確認下さい。指名通知発行開始日
時前では指名通知書を作成することも出来ません。
- 95 -
(3) 認証局関連の質問(応札者または発注者からの質問)
質問
回答
接続確認環境にて PIN 番号を入力し
「OK」ボタンを押下すると「システムエラ
ーが発生しました。再度処理を行なって
下さい」と表示されます。
原因として、
1.電子入札システム関連のソフトがインストールされていない。
2.インストールされたソフトが正常に動作していない。
3.ご利用の認証局とブリッジ認証局との相互認証されていない等が
考えられます。いずれの場合もご利用の認証局へお問合せ下さい。
PIN 番号を入力し「OK」ボタンを押下
すると「ログインに失敗しました」と表示
されます。
原因として、
1.入力した PIN 番号が誤っている。
2.IC カードの挿入向きが誤っている。
3.電子入札システム関連のソフトがインストールされていない。
4.インストールされたソフトが正常に動作していない。
5.利用者登録が未実施。
等が考えられます。5.については、利用者登録メニューの「変更」から
情報が登録されているかをご確認ください。すでに登録済みの場合
は、1∼4 などの原因が考えられますので、再度ご確認下さい。なお、
インストール手順、IC カードの動作確認等で不明点があれば、ご利
用の認証局へお問い合わせ下さい。
発注者から送られてきた受付票など
帳票類の署名検証を行うと、署名検証
エラーになります。
通信状態により、タイムエラーが起こると署名検証エラーになる場
合があります。再度お試し頂いても署名検証エラーが起こる場合に
は、認証局のソフトが署名検証を正常に行えていない可能性があり
ますので、ご利用の認証局までお問い合わせください。
(4)サービスセンタへの問合せ事例
カテゴリ
トラブル内容
アクセス権
署名検証エラーや
サーバエラーなどが発
生する
対策
AP が参照するファイルのアクセス権が、AP の実行ユーザに無いこ
とが考えられる。AP の実行ユーザが参照できるように、所有権の変更
などにより参照可能な設定する。
●使用条件の制限、選択の基準
・クッキーインササート機能を有していること。
負荷分散
負荷分散が正しく行
われない
設
Web L ogic に お い
て、接続プール数(AP
の実行スレッド数が、
DB をアクセスするため
の入出力ポートの数)
が、実行スレッド数に
対して少ないとデッドロ
ックに陥ることがある
定
コアシステムでは、AP サーバのセッションを維持する必要がある。し
かしながら、コアシステムでは、セッション情報を保持していないため、
ロードバランサーにより挿入されるクッキーでセッション情報の保持を
行い、セッション情報をもとにセッションを維持するように、ロードバラン
サーを設定する必要がある。
Web サーバと DB サーバおよび、鍵管理サーバでは、セッション維持
の要件は無く、ロードバランシングの方式はラウンドロビンが可能であ
る。
WebLogic において、実行スレッド数に対して、次の式が成り立つよう
適切な DB サーバへの接続プール数を設定する。
接続プール数 ≧ 実行スレッド数+3
- 96 -
10.電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供引合仕様書(案)
電子入札コアシステムアウトソーシング提供サービスにおける
サービス提供事業者の公募について
平成17年
月
日
市
契約課
Ⅰ 委託業務の概要
1.調達方針
国土交通省が掲げるCALS/EC地方展開アクションプランに則り、当市でも最低限の初期投資に
よる電子入札を運用可能とするため、財団法人日本建設情報総合センター(以下「JACIC」という。)と
財団法人港湾空港建設技術サービスセンター(以下「SCOPE」という。)が共同開発した電子入札コア
システム(以下「コアシステム」という。)の利用を前提としたサービス提供委託業務について民間の計
算センター等を活用した電子調達事業を目的として、本仕様を満たす事業者の公募を行うものである。
2.委託業務名
電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供委託業務
3.委託業務範囲
本件業務はこの仕様書に記載する範囲とする。
4.委託業務期間
契約の日から平成
年
月
日
5.サービス開始日
平成17年
月1日を「○△市電子入札システム」のサービス開始日とする。
6.検収完了
「電子入札システム」のサービス開始及び文書による成果物を納品するにあたっては、当市より提
供する「電子入札コアシステム」を前提に受託者が環境を整備し、○△市が作成した「検収試験用テス
トデータ」に基づく試験に合格しなければならない。
7.委託業務履行場所
○△市
契約課内
- 97 -
Ⅱ 前提条件
1.公募基準
応募する事業者は、下記の条件を満たす電子入札コアシステム開発コンソーシアム正会員及び賛
助会員又は電子入札コアシステムを前提としたシステム構築能力がある法人を対象に公募を行う。
さらに、正会員及び賛助会員等が電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供を実施する
為に、既存施設を有する業者をJV扱いで参画させることができる。JV扱いで参画する場合にはJV事
業協定書を提出すること(様式は問わない)。
・創業15年以上の企業であること
・2期連続の赤字決算企業ではないこと
2.業務基準
電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供委託業務(以下「コアサービス事業」という)に
応募し、当市より選定を受ける事業者は、業務において以下の基準を満たすものとする。
① コールセンターの設置を行うこと
平日の運用時間帯は 9:00∼17:30 とすること
② 発注機関が内部事務処理の決裁時に作成する発注案件データの流用ができること
EXCEL、CSV ファイル等を受け渡すことによる複数の電子入札案件一括登録が容易に行えること
③ 電子入札コアシステムのバージョン
電子入札コアシステムV4を基準に運用することとし、JACIC/SCOPEからの改訂版の提供時に
は電子入札システムのバージョンアップを実施すること
電子調達業務における通常の運用は、電子入札コアシステム標準機能を活用するものとし、コ
アサービス提供事業者は、標準機能の範囲で動作を保証するものとする。
④ 当市電子調達ピーク時のレスポンスタイムの保証
ピーク時でも、以下の条件でのレスポンスを保証すること
⇒1開札当り15業者の参加案件に対して、完全ICカードによる開札処理時間(一括開札処理
∼落札者決定通知書発行完了まで)は5分以内とする。(測定手順は、コアコンソホームページ
会員向け情報に登録されている第13回特別会員会議資料-1-1 を参照すること)
ただし、庁内LAN回線またはインターネット現行利用回線容量の事情によりレスポンスの保
証が確保できない場合を想定し、事前に現行回線利用度合いを調査し当市の合意をもってレン
ポンスの保証値を定めるものとする。
業務区分
電子調達年間想定利用量
工事・業務系
件
物品・役務系
件
- 98 -
⑤ コアサービス事業受託事業者の運用保証期間
コアサービス事業受託事業者は、サービス開始より最低○年間の運用を保証すること
また、万が一当該事業を撤退する場合には、当市への負担軽減を最大限に考慮し、他のコアサ
ービス事業受託事業者への引継ぎが容易にできること
⑥ 全国版(入札情報サービス)PPIへの連携
国土交通省が進める全国版PPIについて、コアサービス事業受託事業者はデータの連携に対し
て公開機能の環境を設置すること
⑦ 1案件あたりの基本サービス料金に包含する機能
・組織名称および発注機関のシンボルマークの初期登録費用を包含
・コールセンターの利用料を包含
・EXCEL、CSV ファイル等を受け渡すことによる複数の電子入札案件一括登録機能を包含
・全国版(入札情報サービス)PPIへの連携を包含
⑧ 当市の職員及び入札参加企業に対する電子入札基本操作研修支援
電子入札基本操作研修支援費用については、別途見積とする。
⑨ 当市庁内既存システムとの連携サービス支援
XML、CSV ファイル等の外部ファイルを受け渡すことによる連携については、別途見積とする。
3.施設基準及び個人情報・セキリティ対策について
① 施設基準
コアサービス事業に応募し、選定を受ける事業者は提供サービスを実施する施設において、旧通
商産業省告示第518号「情報システム安全対策基準」または第342号「情報処理サービス業情報
システム安全対策実施事業所認定規程」を満たすものとし、特に電源設備としては停電時の対策と
してのCVCF装置/自家発電装置(20分間の確実な動作保証)の対策を行うこと
② 個人情報・セキリティ対策
総務省 平成15年3月発行「公共ITにおけるアウトソーシングに関するガイドライン」に準拠する
とともに、当市が定める個人情報・セキリティ対策に関する条例等を遵守すること
4.事業者基準
コアサービス事業に応募し、選定を受ける事業者は以下の基準における①から⑦の7項目のうち3
項目以上を取得済み又は取得予定であること
尚、事業者公募基準による認定類証拠書類(写し)一覧において、JV扱いで参画する場合には最終
的にシステム運用・管理を担う業者の認定類証拠書類(写し)を記載すること
- 99 -
〔資格関連〕
① ISO9001又はISO14001を取得済み、または取得予定であること
② システムインテグレータ登録済みまたは取得予定であること
③ 特定システムオペレーション企業等の認定済みまたは取得予定であること
④ 届出電気通信事業者であること
⑤ プライバシーマーク取得システムインテグレータ登録済みまたは取得予定であること
⑥ 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得済み又は取得予定であること
⑦ CALS/ECエキスパート又はインストラクター取得要員が存在すること
〔必須項目〕
⑧ ASPサービス、大規模オンライン情報処理サービス、または公共発注機関とのオンライン業務
(住民情報・課税・国保年金サービス、電子申請・届出等)の実績が5年以上あること
但し、再受託による実績は応募する業者の実績に含めてはならない
5.事業者公募基準による認定類証拠書類(写し)の提示義務
コアサービス事業に応募し選定を受ける事業者は、前項4に該当する認定を受けたすべての書類に
ついて写しを別添様式に記入し平成17年
担当者
月
日(
)必着(FAXで可)で下記Ⅲ.3当市
宛に送付し、応募資格があることの書類審査を受けること
Ⅲ 説明会日時及び場所
1.説明会日時
平成17年
月
日(
)
:
∼
:
2.場 所
〒000-0000
市
第1庁舎
会議室
☆ 応募事業者は、当日各社1名のみの参加とする
3.連絡先及び問合せ先
○△市契約課
電話:00-0000-0000 FAX:00-0000-0000
担当者
◇△ 宛て
- 100 -
Ⅳ 選定方式及び提案書提出様式
1.選定方式
公募型標準プロポーザル方式での総合評価によりコアサービス提供事業者を選定する
総合評価項目
基準点
加算点
サービス提供価格に関する考え方
20
サービス提供の展開に関する考え方
150
30
iDC の概要
110
10
システム開発に関する考え方
80
事業者の取得資格
150
30
40
30
550
100
事業実績
計
2.提案書様式
説明会当日配布
☆問合せ期限及び問合せ内容の公開
問合せ期限
: 平成17年
月
日( )∼
日(
) 17:00までとする
問合せ内容の公開
: 質疑回答内容は、応募予定事業者すべてに公開する
3.提案書提出部数及び提出期限・場所
提出部数 ○部
提出期限 平成17年
月
○△市契約課
日( ) 00:00
◇△ 宛て
・JVの場合には代表幹事会社よりJV事業協定書を提出すること(様式は問わない)
Ⅴ コアサービス提供事業者選定結果公告
コアサービス事業受託事業者については、平成17年
月
日(
)
当市、ホームページに選定結果を公告
以 上
- 101 -
事業者公募基準による認定類証拠書類(写し)一覧
○△市契約課 御中
1.電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供委託業務参加企業名
㊞
JV資格での参加業者名
2. 連絡先
部署名
電話
担当者名
FAX
メールアドレス
3.認定類証拠書類(写し)の有無
JVの場合には実際に運用・管理をする業者の認定類証拠書類(写し)を提示すること
№
認定確認項目
取得済
1
ISO9001又はISO14001
2
システムインテグレータ
3
特定システムオペレーション企業
4
届出電気通信事業者
5
プライバシーマーク取得システムインテグレータ
6
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証
7
CALS/ECエキスパート・インストラクター
名
取得予定
取得予定年月日
−
−
* CALS/ECエキスパート・インストラクターの要員証明については、認定番号一覧を添付すること
4.会社概要(JVの場合には代表幹事会社)の資料の有無
・二期分の損益計算書及び貸借対照表を含む会社概要を提出すること
以
- 102 -
上
(様式1)
技
提案名
術
提
案
書
電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供委託業務
提出日時
年
月
日
【提案書提出者】
住
所:
電話番号 :
会 社 名 :
代
表
者:
- 103 -
㊞
(様式2)
1.会社概要
【会社概要】
会
社
名
電子入札コアシステム開発
正会員
コンソーシアム会員区分
住
所
代
表
者
氏
名
設
立
年
月
日
資
本
金
従
業
員
数
【連絡担当者】
所
属
氏
名
住
所
電
話
・
役
職
FAX
e-mail
- 104 -
賛助会員
その他
【主たる事業内容】
- 105 -
【過去 3 期の決算状況】
(単位:百万円)
平成
売
上
年
月期
平成
年
月期
平成
年
月期
高
経 常 利 益
当 期 純 利 益
総
資
産
純
資
産
自己資本比率
%
%
%
JVによる参加の場合には、最終的に運用・管理を担う企業の過去 3 期の決算状況も併せて明記
すること。
(単位:百万円)
平成
売
上
年
月期
平成
年
月期
平成
年
月期
高
経 常 利 益
当 期 純 利 益
総
資
産
純
資
産
自己資本比率
%
- 106 -
%
%
(様式3)
2.電子入札コアシステムアウトソーシング
サービス提供委託業務に関する事業計画
2−1.事業全体に関する基本方針
2−2.電子調達による1案件当りの基本サービス料金に関する考え方
①
工事・業務系
②
物品・役務系
2−3.電子入札コアシステムアウトソーシング
提供サービスの展開に関する考え方
(1) サービスエリア
(2) 営業体制
(3) 導入サポート体制
(4) コールセンター
(5) 緊急時のレスキュー体制
(6) 電子入札コアシステムアウトソーシングサービス提供開始までのスケジュール
(7) 全国版(入札情報サービス)PPIへの連携に対する貴社の基本的な考え方
(8) 当市の職員及び入札参加企業に対する
電子入札基本操作研修支援に対する基本的な考え方
(9) 当市庁内既存システムとの連携サービス支援に対する基本的な考え方
- 107 -
IDCセンターの概要
(1) 施設概要
提案の対象となる施設
施設名称
施設所在地住所
電車等の最寄り駅
最寄り駅からの距離
<距離(およそ)>
敷地面積
<敷地面積>
総床面積
<総床面積>
km
m2
m2
(上記のうち、今回の提案で提供可能とする総床面積)
最低:
(拡張単位):
m2∼最高:
m2 単位
1 フ ロ ア あ た り の 床 <1フロアあたり床面積>
面積
m2
m2
(上記のうち、今回の提案で提供可能とする1フロアあ
たりの床面積)
最低:
(2) 施設に関するセキュリティポリシー
(3) セキュリティ対策
(4) 運用監視方法
3.システム開発に関する考え方
(1) 当市の既存システムとの連携
(2) 当市の今後開発されるシステムとの連携
(3) 電子入札コアシステム改訂版への対応
(4) 当市の電子調達によるピーク時のレスポンス保証
- 108 -
m2∼最高:
m2
(5) 当市に対する1電子調達案件当りの基本サービスとして提供できる機能
(6) オプションサービスとして提供可能な機能
(7) 当市の独自要望事項への対応
- 109 -
(様式4)
4.事業者の取得資格および事業実績
4−1.取得または取得予定の資格等
№
認定確認項目
取得済
1
ISO9001又はISO14001
2
システムインテグレータ
3
特定システムオペレーション企業
4
届出電気通信事業者
5
プライバシーマーク取得システムインテグレータ
6
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証
7
CALS/ECエキスパート・インストラクター
取得予定
取得予定年月日
−
−
名
4−2.これまで事業として行ったASPサービスや、
大規模オンライン情報処理サービス等の実績
(5年以上の実績案件を明記するとともに再受託による実績は除くものとする)
(1) サービスの概要(公共発注機関・民間の区別をする)
(2) サービス開始年月と実績年数(公共発注機関・民間の区別をする)
備考:複数の発注機関等の団体を実績としてあげる場合には、契約書の写しとして契約件名及び相
手先団体の公印が押下された箇所の写しを2例以上添付すること。
【補足】
本編P97から110までの電子データ〔WORD版〕及びP101に掲載しています総合評価方
式による“採点基準〔EXCEL版〕”を希望される場合には、コアコンソ事務局 普及担当宛にご
連絡願います。
- 110 -
11.公団・公社・機構における職責電子証明書発行コア民間認証局について
公団・公社・機構においては、政府認証基盤(GPKI)を利用することはできないため、独自の認証
局を設置する方法とコア民間認証局が発行する職責電子証明書を利用する方法があります。
以下に、職責電子証明書を発行しているコア民間認証局を紹介します。
職責電子証明書対応コアシステム民間認証局名
東北インフォメーション・システムズ㈱
電子認証センター
日本電子認証㈱
認証事業部
- 111 -
URL
https://www.toinx.net/ebs/info.html
http://www.ninsho.co.jp/aosign/
Fly UP