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地域での防災活動の手引きとしてご利用ください 自 主 防 災 組

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地域での防災活動の手引きとしてご利用ください 自 主 防 災 組
自主防 災 組 織
自
治
会
地域での防災活動の手引きとしてご利用ください
目
次
・はじめに
・情報の収集及び伝達方法【重要】
・第1章 自主防災組織とは
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
1.自主防災組織の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
2.自主防災組織の役割・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
3.自主防災組織とはどんな組織か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
4.リーダーとして行うべきこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
リーダーの役割(1)自主防災組織の現状把握・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
リーダーの役割(2)地域の状況把握と防災地図の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
リーダーの役割(3)自主防災組織の活動目標の設定と計画の策定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
5.自主防災組織で行う災害時要援護者支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
・第2章 平常時の防災活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
1.地域住民への防災知識の普及・啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
自主防災活動への積極的な参加・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・18
家庭内対策の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
2.防災訓練の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
防災訓練の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
訓練の成果をあげるために ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
事故防止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
防災訓練災害補償制度の適用について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
各種訓練・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
3.協働(コラボレーション)による自主防災組織の活性化(他の組織や団体等との連携)・・・・・・・・・・・39
・第3章 突然地震が発生した場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
1.地震が発生した場合の時間的な経過と自主防災活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
2.災害応急活動に関する情報の収集及び伝達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
3.被災者の救出活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
4.消火活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
5.医療救護活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
6.避難行動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
7.避難生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
・第4章 水害・土砂災害の恐れがある場合、発生した場合・・・・・・・・・・・・・・51
1.風水害における自主防災組織の役割・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
2.風水害時の重要箇所及び基準点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
3.避難情報の発令基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
4.情報の収集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
5.情報の伝達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
6.避難時の注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
7.応急措置の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
8.ハザードマップを利用した防災対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
・第5章 災害時要援護者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65
1.災害時要援護者に対する対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
2.災害時要援護者とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
3.災害時要援護者の把握方法及び共有方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
4.個人情報の保護・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
5.災害時要援護者への支援体制整備にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・資料偏
1.地震に関する資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
2.風水害に関する資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
3.指定避難場所一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88
4.非常持ち出し品等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
5.安否情報の確認等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
6.長浜市避難支援・見守り支えあい制度に関する資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
7.各種台帳様式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
-1-
は じ め に
長浜市では市民の皆さんが災害に対して安心して暮らせるまちづくりの実現ために、
防災に関する基本方針を「市民とつくる災害に強いまち
ながはま」、ま
た防災ビジョンを
「いのちを守る防災対策」、
「減災の考え方による効果的な防災対策」、
「自助・共助・公助の役割で防災対策」と定め、市民の皆さん、地域、企業、行政が協
働して総合的な防災対策を進めることを目標にしています。
これまでは各地域において自主防災組織が結成され、防災訓練の実施や防災資機材な
どの整備が行われてきました。現在、市内の自主防災組織の結成率は、未だ100パーセ
ントには至っていません。また地域による自主防災活動への取り組みの格差、防災訓練
のマンネリ化、役員の高齢化等、様々な問題を抱えていることも実情です。
自主防災活動を活性化させるためには、行政による働きかけもさることながら、リー
ダーとなる方の熱意やリーダーシップによるところが非常に大きいと考えられます。
本冊子は、自主防災組織のリーダーとなられた方のために、その役割や自主防災組織
の基本的な活動内容等について参考としていただくために分かりやすくまとめたもの
です。地域における今後の自主防災活動をより一層充実させるための参考として活用い
ただきますようお願いします。
平成21年6月
長浜市総務部総務課防災危機管理G
-2-
情報の収集及び伝達方法
重 要
市からの各種災害情報の伝達方法
①同報系防災行政無線
大雨や台風、地震などの災害に関する情報、災害時や災害の発生が予測される場合における円滑な避
難情報を、市民のみなさんに対して無線放送で一斉にお伝えします。
同報系防災行政無線からの放送は、強風や雨などの気象条件や、近年増加している高層建築物などの
周辺環境に影響されやすいため、屋内で流れる放送とは異なり、地域によって聞き取りにくい場合があ
ります。また、屋内でも住宅の遮音性の向上により、聞こえない、もしくは聞き取りにくい状況が生じ
ますのでご承知おきください。なお、聞き取れなかった時の対応としまして、電話応答装置を整備して
います。屋外拡声子局から放送があって聞き取れなかった場合は、下記の電話番号に電話をしてくださ
い。放送した内容を聞き取ることができます。
電話応答装置
電話番号
62−8411
62−8412
災害情報につきましては、放送前にサイレンを鳴らして放送しますので、
サイレンが鳴りましたら窓を開けて聞き取るなど、注意してください。
②自治会長を通じた連絡(メールもしくは電話)
毎年、自治会長様につきましては、メールの登録をお願いします。登録方法等につきましては、別途
お知らせします。
③安全・安心メールでの送信(全市民向け)
申込用アドレス
申込用アドレスに空メールを送信し、配信サーバから [email protected]
送られてきたURLをクリックするだけで完了です。
QRコードからもアクセスできます。詳しくは、市のホームページをご覧ください。
空メールの送信
防災メール登録の場合
[email protected]
長浜市防災メールにお申し込み
いただきありがとうございま
す。
下記の URL より登録手続きを
行ってください。
■配信登録■
http://mpme.jp/nagaml/f..pxxx
(あなたのメールアドレス)
申込用アドレスを入力し空メ
ールを送信してください。
サーバから上記メールが送信
されますので、本文中の URL
をクリックしてください。
本登録
(※)
:必須項目
メールアドレス
[email protected]
登録用の画面からご自身のメ
ールアドレスが表示されてい
ることを確認し登録ボタンを
クリックしてください。
本登録方法お知らせメール
長浜市防災メールにご登録いた
だきありがとうございます。
今後、防災に関する情報をメー
ルにて随時ご連絡させていただ
きます。
登録が完了すれば、上記のよ
うな完了メールが届きます。
④広報車等での周知(必要に応じて実施)
必要に応じて、広報車による広報を実施することがあります。
⑤市のホームページ
市のホームページの中で最新の災害情報を掲載します。
URL→http://www.city.nagahama.shiga.jp/
です。
-3-
各自主防災組織(自治会)からの被害情報の伝達先
大規模な災害が発生した場合には、市内の被災情報等をはじめとする各種情報を収集・整理・伝達す
るとともに、救助、救護、復旧等の災害対策を迅速かつ円滑に実施するため、長浜市災害対策本部を設
置します。
災害対策本部は長浜市役所東別館に設置するとともに、地震時や大規模な水害時には各公民館に地区
拠点を設置し、地域内の情報の収集・整理及び本部との連絡調整を行います。
自主防災組織の長や自治会長は、それぞれの地区拠点を中心に、地域内の情報を収集・整理して、地
区拠点である各公民館に報告してください。
65−8830
長浜市災害対策本部事務局
※報告は自主防災組織・自治会から報告してください。
※災害時以外は職員はいませんのでご注意ください。
※つながらない時は防災担当65−6555又は市役所代表62−4111まで
連絡してください。
地震時や大規模な水害時は、
地区拠点→各公民館に設置(自主防災組織又は自治会から情報を!)
災害対策本部のイメージ
長浜市災害対策本部
市全域
公民館単位
地区拠点
単位自治会
地区拠点
自治会
地区拠点
自治会
・・・・
・・・・・・・
自治会
地区拠点
自治会
地区拠点
自治会
・・・
自治会
-4-
第 1 章
第
自主防災組織とは
この章では、自主防災活動の必要性やリーダーと
しての考え方などについて説明していきます。自
主防災組織とはどのような役割を担っているの
か、理解を深めていただきたいと思います。
-5-
1.自主防災組織の必要性
東南海・南海地震や県内の活断層帯による地震、水害や土砂災害から自分や家族の命を守るためには、
さまざまな災害発生に備え、普段から十分な対策を講じておかなくてはなりません。しかし、ひとたび
大災害が発生すると、災害の拡大を防ぐためには、個人や家族の力だけでは限界があり、危険や困難を
伴う場合があります。
このような時、毎日顔を合わせている隣近所の人達が集まって、互いに協力し合いながら、防災活動
に組織的に取り組むことが必要です。災害発生時はもちろん、日ごろから地域の皆さんが一緒になって
防災活動に取り組むための組織、これが「自主防災組織」です。
平成7年1月に発生した「阪神・淡路大震災」では、道路・鉄道・電気・ガス等都市基盤の崩壊や職員自身の被災から、
発災直後は防災関係機関の活動が十分に機能しませんでした。その一方で、隣近所の多くの人が協力し合い、救助活動
に参加して尊い命を守った事例や、初期消火を行い延焼を防止した事例などが報告されています。
2.自主防災組織の役割
自主防災組織は、大規模な災害が発生した際、地域住民が的確に行動し被害を
最小限に止めるため、日ごろから地域内の安全点検や住民への防災知識の普及・
啓発、防災訓練の実施など地震被害に対する備えを行い、また、実際に災害が発
生した際には、初期消火活動、被災者の救出・救助、情報の収集や避難所の運営といった活動を行うな
ど、非常に重要な役割を担っています。
地域内の安全点検
平常時
自
主
防
災
組
織
の
活
動
防災知識の普及・啓発
防災訓練
地域の危険性や家庭内
での安全点検及び各種
の防災訓練を通して、日
ごろから大規模な災害に
備えるための活動です。
初期消火
救出・救助
災害時
情報の収集・伝達
大規模な災害が発生し
たときに、人命を守り、災
害の拡大を防ぐために必
要な活動です。
避難誘導
避難所の管理・運営
-6-
3.自主防災組織とはどんな組織か
自主防災組織は、基本的に会長・副会長・防災推進員を中心とした組織体制であり、概ね下の図のよ
うな役割別の班構成が好ましいです。訓練を通じて必要な見直しを行いながら、地域の実態に応じた適
切な組織体制としてください。
また、災害時には、計画どおりことが運ぶわけではないので、臨機応変に弾力的な運用や指揮命令が
できるよう対策を考えておきましょう。
〔組織図・役割分担の例〕
平常時の役割
最低限整備したい組織
副会長
災害発生時の役割
消 火 班
消火器の使い方、消火
訓練、火災予防
出火防止対策、初期消
火の活動、火災の警戒
救出・救助班
救出用資機材の調達と
整備、救助技術の習得、
救出・救助訓練の実施
救出・救助活動、防災機
関への協力
情 報 班
地震の基礎知識普及、
巡回広報、情報収集伝
達訓練の実施
情報の収集伝達、デマ防
止、防災機関へ被害など
の報告
避難誘導班
集合所、避難路(所)の
安全点検、避難訓練の
実施
避難の呼び掛け、避難
人員の点呼、安全な避
難誘導
給食給水班
非常時持出品準備の啓
発、炊き出し用具の確保
と訓練、避難生活計画作
成
炊き出し、物資配分の協
力、避難所生活の調整、
生活相談や心のケア
住民に対する啓発活動
や防災活動に専門的に
携わる
副会長とともに会長を補
佐し、各班の活動を統括
衛生救護班
応急手当や衛生知識の
普及、仮設便所の対策
検討
応急救護の実施、重傷
者の搬送、防疫の協力、
し尿対策などの報告
安全点検班
地域の巡回点検、危険
物の調査
被災後の巡回、危険箇
所の広報
清 掃 班
ごみ処理対策、がれき等
廃棄物処理の検討
ごみの処理、避難路の
障害物の除去
補 修 班
家屋等の補修に必要な
資機材と人員の確保
屋根の応急修理等
会長
防災推進員
副会長
できれば整備したい組織
班編成にあたり
・人口、世帯数など各地域の実情に応じた班編成を検討してください。
・昼間に災害が発生した場合と夜間に発生した場合とでの班編成人員をシミュレーションしてください。
・災害時要援護者対策は、専任の班をつくる気構えで取り組む必要があります。
-7-
4.リーダーとして行うべきこと
自主防災組織のリーダーは、自らが防災に関する基本的な知識や技術を身につけるとともに、地域の
安全点検、住民に対する防災知識の普及、防災資機材の整備、危険が予想される箇所や自力で避難する
ことが困難な災害時要援護者の把握、防災訓練の指導などを行い、日ごろから住民の防災意識を高める
ことに努めます。
また、災害発生時には、自主防災組織を適切に指導し、率先して行動することが求められます。阪神・
淡路大震災においては、ひとりの指導者が組織されていない住民を適切に指導し消火活動を行った結果、
延焼をくい止めた例が報告されていることからも、リーダーの役割は非常に重要なものといえます。
リーダーの役割(1)
・自主防災組織の現状把握
ア 各種台帳の点検・整備
自主防災組織に最低限必要な台帳は、自主防災組織台帳、世帯台帳、人材台帳、要援護者台帳です。これらの
台帳は、「組織内にどのような人がいるのか」「災害時に技術的に活用できる人はいるのか」「特に支援を必要
とする人はどこに何人いるのか」などを把握するために重要な台帳となります。リーダーは常にこうした台帳を
更新して「だれが、どこに」いるかを的確に認識しておく必要があります。さらに、地域内の団体等(事業所・
各種ボランティア団体・女性の会・消防団・青年団・学校・福祉団体等)についても把握し、連携することによ
り、より組織的な活動ができることになります。ただし、これらの台帳についてはプライバシーに関わる事項も
ありますので、保管の方法については十分注意してください。
©自主防災組織台帳(資料編:各種台帳様式 参照)
組織の世帯数、役員、防災訓練、座談会・講演会等の活動の状況や危険箇所、避難地及び装備品など自主防災組織の概要を年次ごとに記
録しておくものです。年次ごとに人数や資機材などを点検の上、見直しが必要で、特に会長の引き継ぎ時には必ず次の会長に理解してもら
うことが必要です。
©世帯台帳(資料編:各種台帳様式 参照)
各世帯に、構成員の属性や居場所について記入する台帳です。この台帳は避難地での世帯人員確認やケガをした場合の血液型の確認など
に活用します。ただし、プライバシーに係ると考えられる項目については書かなくてもよいこととするなどの配慮が必要です。
©人材台帳(資料編:各種台帳様式 参照)
災害時の応急救護や救出救助に活用できる資格・技能を持った人材をまとめておく台帳です。
©要援護者台帳(資料編:長浜市避難支援・見守り支えあい制度に関する資料 参照)
自主防災組織内で介護が必要な人など、地域に在住する災害時要援護者を把握するための台帳で、事前に避難誘導の担当を決めたり、避
難地や避難所での対応を考える上でも重要な台帳です。この台帳の作成にあたっては、地区の民生委員・児童委員の協力も必要となります。
また、プライバシーの確保については十分注意するようにしてください。
長浜市では平成20年度から「長浜市災害時要援護者避難支援計画(全体計画)」や「長浜市避難支援・見守り支え合い計画(個別計画)」
に基づき、「長浜市避難支援・見守り支え合い制度」を創設し、災害時要援護者の皆さんを地域の中で把握し、そして安全かつ迅速に避難
誘導が行えるよう地域で支え合う制度として取り組んでいます。自治会や自主防災組織での積極的な取り組みをお願いします。
要援護者とは……具体的には、要介護高齢者、傷病者(緊急医療手帳所持者など)、身体しょうがい者、知的しょうがい者、精神しょうがい者
をはじめ、日常的には健常者であっても理解能力や判断力を持たない乳幼児、体力的な衰えのある高齢者や、地理や災害に関する知識が乏しく、
日本語が理解できない外国人などと考えてください。
-8-
イ 防災資機材の点検・整備
自主防災組織に必要とされる地震災害における防災資機材は概ね下表に示すものとなっています。これはあく
までも目安ですので、地域の実情(山崖崩れの危険地域か延焼火災の危険地域か、世帯数はどれくらいか等)に
応じて何がどれくらい必要なのかを検討してください。
次に、自分の地域に何があるのかを確認し、不足しているもの、新たに必要とされるものがあれば整備するよ
うにしましょう。長浜市では防災資機材の購入に際し補助制度を設けていますので必要な場合は市の防災担当に
相談してください。
なお、いくら防災資機材が揃っていても、いざというときに使えないのでは意味がありません。日ごろから、
点検と取り扱い方法の習熟に努めるようにしてください。
自主防災組織の装備基準の参考例 300世帯の場合の目安
情報伝達用 電池メガホン
資 機 材 簡易無線機
街頭用消火器
〃 格納庫
初期消火用 バケツ
砂 袋
資 機 材 D級可搬ポンプ又はC
級可搬ポンプ
ホース乾燥施設
バール
丸 太
折畳梯子
のこぎり
掛 矢
斧
スコップ
つるはし
鍬
もっこ
救助用
石 み
な た
資機材
ペンチ
鉄線はさみ
大ハンマー
片手ハンマー
一輪車
ロープ
ゴムボート
リヤカー
ジャッキー
チェンソー
救助用
担 架
救急セット
資機材
強力ライト
標旗・腕章
ロープ
発動発電機
釜(かまど付)又は移
動式炊飯機
鍋
受水槽(1トン)
避難生活用 ろ水機(2トン/h)
資 機 材 テント
ビニールシート
井 戸
燃 料
仮設トイレ
非常用排便収納袋
防災用毛布
防災倉庫
非常用食料
3
1
10
10
30
200
2
1
5
5
3
5
3
3
10
10
10
10
10
5
5
5
3
5
2
2
1
1
3
3
3
10
6
6
1
1
3
6
1
1
100
−点検を怠らない−
©点検の日を定め、定期的、計
画的に、施設、設備、資機材を
点検する。
©点検要領を定め、誰でも適正
に必要な点検ができるようにす
る。
©点検は一部の人にまかせず、
全員が交代でやる。
1
点検のポイント
有効期間の短いもの
有効期間の長いもの
機械類
電池メガホン、照明具、消火器、救急セットなど
バケツ、砂袋、避難用具、救出用具など
ポンプ、発電機、ろ水機など
早めに定期的にとりかえる。
古くなると使いものにならなくなる。
ていねいに手入れをする。
-9-
ウ 避難生活計画書の点検・整備
大災害発生時には多くの避難者が発生し大混乱となることが予測されます。避難生活を秩序よく運営するため
には、あらかじめ避難生活計画書を作成しておく必要があります。
避難生活は複数の自主防災組織が集まって営まれるため、同じ避難地に避難する組織同士でよく話し合い、協
力して避難生活計画書の作成を行うようにしてください。
避難生活計画書の作成
避難生活計画書に記載すること
(1)計画を策定する自主防災組織の概要
自主防災組織ごとに、避難生活者を把握しておきましょう。
自主防災組織名
○○自主防災会
全体人数
(災害時要援護者数)
600
(20)
屋外避難
避難生活者数
縁故避難
屋内避難
計
(災害時要援護者数) 災害時要援護者数 災害時要援護者数 災害時要援護者数
5
(2)
190
5
(3)
200
(5)
(2)避難者台帳
自主防災組織ごとに、避難生活者台帳を作成しておきましょう。
No.
氏 名
男・女
住 所
1 ○○ ○○
○
○○町××
2 ○○ ○○
○
○○町××
3 ○○ ○○
○
○○町××
4 ○○ ○○
○
○○町××
屋外避難
屋内避難
○○小学校
縁故避難
○○公園
○町××、○○宅
(3)避難所の概要
避難所ごとに、使用可能面積、収容可能人員及び避難を予定している自主防災組織ごとの人数等を把握しておきましょう。
使用可能
収容可能
自主防災
構成人数
施設名
備 考
面積(m2)
人員(人)
組織名
(人)
避難所名 ○○中学校
○○自主防災会
○○自主防災会
○○自主防災会
(4)避難生活者リスト
リストの作成は避難所を運営していく上で、最初に行わなければならない作業です。居住組ごとに作成しましょう。
備考
No.
氏 名
男・女
住 所
1 ○○ ○○
○
○○町××
2 ○○ ○○
○
○○町××
3 ○○ ○○
○
○○町××
4 ○○ ○○
○
○○町××
(5)資機材などの状況
避難所ごとに、避難生活に必要な資機材の現況を把握し、記入しましょう。
資機材
資 機 材 名
防災行政無線 台 防災相互無線 台
情報収集伝達
NTT特設電話 台 その他
避難者台帳
整備済 未整備
医療救護資材
整備済 未整備
ろ水機 台 能力 /h 受水槽 基
ろ水機 台 能力 /h 受水槽 基
給 水
ろ水機 台 能力 /h 受水槽 基
使用予定水源( ○ ○ 川 )
炊 出
炊出し用資機材 台
給食施設
有 人分 無
使用予定燃料
卓上コンロ プロパン まき等 その他
照 明
発電発動機 台 電力 kw
寝具(毛布)
枚 その他( )
仮設便所
健常者用 基 災害弱者用 基
整備済 未整備
災害時要援護者用資機材
- 10 -
(6)避難生活上必要な対策
医療救護
●軽傷者は自主防災組織の保健・衛生班で介護しましょう。
●中等傷者、重傷患者は基本的に自主防災組織で医療救護施設へ搬送します。
医療救護施設
医療施設名等
電話番号
救護所
救護病院
最寄の医療機関
派遣医師名等
食料等の調達
●当面(3日間程度)は、各家庭の備蓄食糧で対応し、不足する場合は市へ要請します。
●調達先についてはあらかじめ決めておきましょう。
主要調達品目
調達予定先
電話番号
食料
○○食品
○○商店
△△米穀店
○○-○○○○
○○-○○○○
○○-○○○○
缶詰、食用油、小麦粉、粉ミルク、ビスケット
ラーメン、米、乾物類
生活
必需品
○○ふとん店
△△衣料店
□□薬局
○○-○○○○
○○-○○○○
○○-○○○○
ふとん、毛布、シーツ、シャツ、下着類、タオル
紙オムツ、ガーゼ、薬、洗剤
焼料
○○燃料店
○○-○○○○
プロパンガス、薪、炭
災害時要援護者支援
●原則として家族で介護します。ボランティアの支援を受けることも考えましょう。
●家族などによる介護が困難な場合は、市と協議して、施設や病院へ搬送しましょう。
社会福祉施設名
備 考
電話番号
○○○○荘
特別養護老人ホーム
○○-○○○○
避難所運営委員会の例
委員長
総務班
災
避
配
避
危
防
他
害
難
車
難
険
火
団
対策本 部との連絡調整
所 レ イ ア ウ ト の 設 定 ・変 更
、輸 送
施設の安全確認
箇所への対応
・防 犯
体との連 絡調整
名簿班
避
避
外
安
避
来
難
難
泊
否
難
客
者
所
者
確
者
へ
食 料 ・物 資 班
食
食
食
炊
料 ・物 資 の 調 達
料 ・物 資 の 受 け 入 れ 、引 き 渡 し
料 ・物 資 の 管 理 ・配 布
き出し
救護班
医 療 ・介 護 活 動 へ の 支 援
災害時要援護者への対応
衛生班
清 掃 ・消 毒
ごみ処理
ト イ レ の 設 置 ・管 理
風 呂 の 設 置 ・管 理
ペ ット対 策
その他の環境衛生
連 絡 ・広 報 班
災
情
掲
避
特
取
災
各活動班長
害
報
示
難
設
材
害
名
出
の
認
へ
の
簿
入
管
等
の
対
の
者
理
の
伝
応
整理
の管理
問い合わせ
言
等の広報
の管理
板の作成
所の記録
電 話 の 設 置 、管 理
陣への対応
ボ ラン テ ィア の 活 動 支 援
● 避 難 所 の 運 営 は 市 災 害 対 策 本 部 か ら の 派 遣 職 員 、避 難 所 とな る 施 設 の 管 理 者 及 び 自 主 防 災 組
織 か らなる避 難 所 運 営 組 織 が 行 うことに なります 。
● 避 難 所 の 運 営 組 織 は 、運 営 委 員 会 と 各 活 動 班 及 び 部 屋 単 位 に 基 づ くグ ル ー プ で 構 成 さ れ ま す 。
活 動 班 ー 避 難 所 全 体 で 行 う作 業 ご とに 構 成 す る 班
グ ル ー プ ー 部 屋 単 位 な ど で 構 成 す る 組 最 大 40人 程 度
● 避 難 所 生 活 を 円 滑 に 進 め る た め に 、 1日 1∼ 2回 、 運 営 委 員 会 を 開 催 し ま す 。
- 11 -
リーダーの役割(2)地域の状況把握と防災地図の整備
ア 地域の安全点検
防災の基本は、まず自分の住む地域にどのような危険があるのか、どんな人が住んでいるのかを知ることで
す。次の事項について点検し、地域のことを良く知ろう!
地理的条件は?
●地形、地質、水利
●住宅密集度
●被害想定に基づく要避難地の適否
など
社会的条件は?
●世帯数、昼夜別人口
●生活必需品の取り扱い店舗
●行政の建物や医療機関の位置、所要時間
●交通手段や通信手段(公衆電話の種類、数等)
●社会福祉施設の有無
など
人間関係は?
●組織内各世帯の家族構成
●乳幼児、老人、しょうがいのある人、病人等災害時要援護者の居住状況
●指定避難所に避難する世帯、人数
●親戚等の縁故者に身を寄せる世帯、人数
●技術、技能のある人(元消防士、元看護師、防災士等)、ボランティア活動経験者等の
有無
●利用可能な建物所有者への協力依頼
など
防災上の危険要因は?
●地域内にある道路、橋梁の幅、老朽度
●非常時における道路使用の可否
●爆発物、有毒物、可燃物等の集積場所
●倒壊の恐れのある家屋、煙突、塀、自動販売機
●ガラス等落下危険物
など
防災上の安全要因は?
●井戸、貯水槽等の水源
●可搬式ポンプ・街頭設置消火器等の資機材設置場所
●集合所、避難路、避難地、設置される救護所
●学校の防災設備や避難時に使用可能な場所
など
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イ 防災地図の整備・点検
地域内の危険地域や防災施設などを把握したら、その状況を盛り込んだ防災地図を作成します。
防災地図は、その地域の山崩れ・土砂災害などの危険地域、危険な施設・設備、幹線道路、自主防災組織本部、避難所等の
各種防災上必要な施設・設備を記入したもので、地域の防災上の課題を把握するのに役立ちます。
また、大きな白地図を囲み議論を交わしながら地図に書き込みをすることで、地域の防災マップができあがる災害図上訓練
[DIG](ディグ)を実施してもよいでしょう。
5千分の1∼1万分の1程度の縮尺の地図に、自分達の自主防災組織の位置、広域避難地、
広域防災地図
自主防災地図
一次避難地、津波浸水区域等の広域的な表示事項を市町村の資料をもとに記載します
1千分の1∼2千5百分の1程度の縮尺の地図に、自主防災組織に属する範囲、自主防災組
織本部、防災倉庫、消火栓、防災水槽など地域的な事項を現地調査し、記載します
広域防災地図及び自主防
災地図に記載する項目に
ついては、地域の特性を考
慮しながら決定します。
記載するマークの形、色、
大きさについても工夫し
てみましょう。
リーダーの役割(3) 自主防災組織の活動目標の設定と計画の策定
あなたの自主防災組織の現状を分析し、組織の活動目標や防災訓練、研修会等の計画の策定をすることは、自
主防災組織の存在意義に直結する問題です。また、各班の班長などの意識の高揚にも役立ちますので、リーダー
シップを発揮し、組織的に取り組む必要があります。
[年間計画](例)
[中・長期計画](例)
(目標) 1年目:家庭内対策の徹底・台帳の見直し
平成○年 ○月○日 自主防災会打ち合わせ
2年目:各班の行動の明確化
○月 台帳見直しのための用紙配布
3年目:防災資機材の充実
○月 家具の固定等のアンケート実施
(行動計画)
○月 台帳の作成
1年目:家庭内対策の徹底
4∼6月 組長による家具の固定等のア
ンケート・台帳の見直し
○月 班単位の検討会
○月 班単位の課題の研究
○月 防災資機材の点検
7∼8月 家庭内対策の講習会の実施
○月 家庭内対策講習会
9∼1 月 家庭内実施状況のチェック
○月 総合防災訓練打ち合わせ
○月 総合防災訓練
○月 地域防災訓練打ち合わせ
○月 資機材の点検
○月 地域防災訓練
○月 防災講演会
○月 個別訓練の実施打ち合わせ
○月 個別訓練
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できるだけ多くのメンバーに参加してもらって意見を出し
合い、各班別で検討を行うようにする。各部門別の検討を
行うことで、活動の漏れをチェックすることができる。
各班別の意見や相互の関連などを考慮してテーマ別に整理
し、項目別に優先順位をつけていく。その際、緊急性、重
要性、実現可能性などの基準を立てて、それぞれに検討し
ていくと討議が進めやすい。
テーマ別に整理されたものを、組織の現況をにらみながら、
時間的制約、予算などの要素を加味して、活動計画を作成
していく。
年間活動計画に特徴を持たせるために、年間ごとの重点項目
(目玉事業)を決めるのもよい。
今年の重点目標は・・・
4.年間重点項目の決定
活動計画をつくろう
3.時間や予算を加味して計画作成
優先順位をつけよう
2.優先順位をつけて
班別の計画を作ろう
1.班別に計画を検討
5.自主防災組織で行う災害時要援護者支援
地域の方と協力して災害時要援護者を支援する体制を築きましょう
(1)災害時要援護者支援とは
災害が発生すると、平常時でも様々な支援を必要とする人々(「災害時要援護者」)にとっては、安全な場所
に避難することや避難先での生活を続けることなどに大きな困難が発生します。このような人々も適切な支援が
あれば、災害を避け、身体や生命の安全を確保することができます。そのために、地域の人たちの思いやりと支
援が求められています。
ポイント:災害時要援護者の支援は日ごろから顔の見える関係にある方々が連携して行うため、民生委員・児童委員や
社会福祉協議会など福祉関係者との連携が必要です。
(2)災害時要援護者の把握(※「第5章災害時要援護者の把握及び支援」の頁を参照)
自主防災組織では「要援護者台帳」を整備することになっています。
いざ発災という時に、災害時要援護者の安否確認、避難支援等が確実に行えるよう、地域で予め要援護者の所
在を把握しておく必要があります。
長浜市では平成20年度から「長浜市避難支援・見守り支え合い制度」を創設し、災害時要援護者の皆さんを
地域の中で把握して、安全かつ迅速に避難していただけるよう地域で支え合う制度として取り組んでいます。こ
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の制度の情報を基に把握に努めてください。なおこの登録制度に登録をされておられない避難時に配慮が必要な
方がいらっしゃいましたら、登録への働きかけをお願いするとともに、登録ができない方については自治会や自
主防災組織独自での対応をお願いします。
ポイント:災害時要援護者は避難等に時間がかかることもあります。
事前にどのような支援が必要か話し合い、迅速に支援できる体制をつくることが大切です。
(3)情報伝達や避難行動、避難生活の支援
©災害の発生が予測される時や発災後の情報など、災害に関係する情報が確実に伝達されるよう配慮が必要です。
例えば、聴覚しょうがいのある人には、直接連絡する担当者を決めるなど音声以外の伝達方法が必要です。
©寝たきりの高齢者など一人で避難することが困難な人は、事前に誰が避難地や避難所までの避難を支援するの
か検討しておくことが大切です。
©避難地・避難所では、災害時要援護者が少しでも生活がしやすい場所に配慮してください。必要に応じて災害
時要援護者のための備蓄も必要です。
情報を伝達する際には、視聴しょうがいのある人にも確実に情報が伝わるよう、放送と掲示板の併用や声かけ
をするなど複数の手段を確保することが大切です。
(4)災害時要援護者が参加した防災訓練の実施
災害時に力を発揮するのは、日ごろからの地域のつながりです。災害時要援護者やその家族の方に、積極的に
地域防災訓練に参加してもらいましょう。
(5)「福祉避難所」について
長浜市では、災害時要援護者のための避難所として、災害の規模や状況、要援護者の人数・症状により市内に
「福祉避難所」を設置します。
また、あわせて各避難所には、その避難所の要援護者の人数や一人ひとりの症状等を勘案し、避難所内に福祉
避難室を設置します。
ポイント:福祉避難所とは、老人福祉センターや社会福祉施設など災害時要援護者を避難させるための避難所です。
体育館などの屋内避難所と比べ、生活しやすく、介護など支援を受けやすい場所です。
福祉避難室とは、避難所のなかでも他の避難者と異なる場所を設け、比較的生活しやすく、支援を受けやすい場所で
す。
- 15 -
第 2 章
第
平常時の防災活動
この章では、災害発生時に備えて、自主防災組織
として平常時に実施すべき事項を説明していきま
す。被害の拡大防止は、平常時に何をしておくか
に大きくかかってきますので、家庭内対策や防災
訓練についての理解を深めていただきたいと思い
ます。
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1.地域住民への防災知識の普及・啓発
長浜市の自主防災組織は、自治会単位で結成されたものがほとんどで、組織率は未だに100%にはい
たっていません。これまで結成された自主防災組織においても、「あなたの自治会では自主防災組織が
ありますか」という問に対して、「組織がない」と回答される方が
多いのが現状です。長い年月の経過とともに、住民自らが必要性を
認識し、活動に参加する意識は希薄となっています。
高い確率で発生の想定がされている東南海・南海地震や
琵琶湖西岸断層帯の地震、大規模な水害のように災害が激甚で
広域になる場合には、行政や救助機関、他の者に頼ることは難しくなります。各種災害による災害から
身を守り財産を守るためには、住民一人ひとりが災害に備えて、日ごろから十分な準備をしておくこと
が何よりも大切です。「自主」の名のとおり、「自分の命は自分で守る」「自分達の地域は皆で守る」
という意識を持つ必要があります。
啓発事項の例
啓発の方法
©
©
○自主防災組織が活動すべき内容
○県や市が発行しているパンフレット
○自主防災組織の構成員の役割
○「東南海・南海地震」や「琵琶湖西岸
や手引書の活用
○県や市等が所有するビデオの活用
断層帯地震」「柳ヶ瀬関ヶ原断層帯」
○市の防災マップの活用
「水害」「土砂災害」等の災害知識
○県や市等が開催する防災講演会、研修
○緊急地震速報発令時の対応
会への参加 など
○災害が発生したときの対応
○平常時における家庭内対策の実施
○災害時要援護者への対応 など
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(1)自主防災活動への積極的な参加
自主防災組織への関心を少しでも持ってもらうための「情報」の提供、自主防災組織への参加のきっかけにな
るような「場」の設置を心掛けてください。
組織の活動内容をPR
「何のために、どのようなことを」行なっているのか、住民に自主防災組織の活動内容をPRすることが重要
です。
学習会や講演会・研修会の開催
パンフレットや手引書など、活字だけでは住民の顔も見えず、コミュニケーションが十分とれません。目先を
変えて、また、生涯学習の一環として、組織参加の第一歩となる学習会や講演会・研修会等の開催を検討してく
ださい。
講演会内容
住民に講演会参加の
呼びかけ
広報は色々な経路で
開催方法にも工夫を
地域ニーズを把握して、講演内容を決
講演会の日程や場所などが決まった
ポスターやチラシだけではなく、回覧
める。次にその内容に適した講師を考
ら、住民へのPRを行って聴講者を集め
板や町内放送、PTAなど色々な経路
える。例えば、防災の研究者、市の防
る。
を利用して広報しましょう。
災担当者、消防団員、医師、建築士、
さらに、近隣の自主防災組織などへも
大災害の体験者、防災士、災害ボラン
呼びかけましょう。開催については、
ティアなど。
町内で行われるイベントと抱き合わ
せて開催するなど工夫してみましょ
う。
(2)家庭内対策の促進
阪神・淡路大震災では亡くなった方の8割以上は家屋の倒壊によるもので、ケガをした方の半数近くは家具の
転倒によるものでした。また、地震発生直後は、道路の損壊や交通渋滞により、食料や飲料水等の救援物資が十
分に行き渡らない避難所もありました。これらのことから、各家庭において地震に対する備えをしておくことが
非常に重要となります。しかし、住民には「自分の家はだいじょうぶ」「自分だけはだいじょうぶ」といった意
識があり、家庭内対策はなかなか進んでいません。阪神・淡路大震災の状況を今一度思い出し、自主防災組織を
挙げてこの対策に取り組んでください。
促進の方法
指導の方法
©
©
○県や市が発行しているパンフレ
○家屋の耐震診断と補強
ット及び手引書の配布
○自主防災組織内で実施される研
修会、講演会への参加呼びかけ
○ブロック塀の点検と改善
○ガラスの飛散防止
○家具等の転倒・落下防止
○出火防止
○食料・飲料水の備蓄
○非常持出品の準備
○家庭内での役割分担
○水害、土砂災害の危険性
○自主防災組織内での新聞や啓
発紙の作成及び配布
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家屋の耐震診断と補強
木造住宅の簡易な耐震診断はだれでもできます。耐震診断の仕方については
県や市のパンフレット、また市のハザードマップにも掲載をしていますので活用
してください(資料編 1.地震に関する資料 参照)
木造以外の建物(鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築物)については専門家に
依頼するようにしましょう。
市では無料で木造住宅耐震診断員派遣事業を実施しています。詳しくは市都市建設部
建築課までお問い合わせください。
ブロック塀の点検と改善
門柱やブロック塀は、見かけはしっかりしていても、基礎の根入れが無かったり、鉄筋が入っていないなど安
全でないものがたくさんあります。宮城県沖地震ではブロック塀の倒壊により、通路を歩いていた人が被害にあ
っていますし、新潟県中越地震においても、鉄筋の入っていないブロック塀や石積みが倒壊する被害がありまし
た。
また、避難路や緊急輸送路に面したブロック塀が倒壊した場合、避難が遅れたり、緊急車輌や緊急輸送車両の
通行の妨げとなりますので、ブロック塀のある家にはぜひ点検・改善の実施を呼びかけてください。危険と判断
されたものは、補強するか、柵や生け垣に取り換える必要があります。市では一定の要件により、生け垣に取り
換える費用を補助していますので確認してください。詳しくは都市計画課までお問い合わせください。
3.4m以下の間隔で
40∼60cm
2.2m
以下に
ガラスの飛散防止
阪神・淡路大震災ではガラスの飛散による負傷者が
出ています。
強化ガラス等に取り替えたり、ガラス飛散防止フィルムを
貼ることで防止できます。
家具等の転倒・落下防止
どんなに建物を丈夫にしても、タンスや食器棚などが倒れ
てケガをしては何の意味もありません。家具はしっかり止め、
高いところに物を置かないなど、家族からケガ人を出さない
ようにしてください。
タンス等の家具類の他、冷蔵庫、テレビといった電化製品
などにも注意が必要です。阪神・淡路大震災では地震の揺れで
「テレビが飛んだ」という報告もあります。家庭内の転倒や落
下の可能性があるもの全てについて対策を取るようにしてくだ
さい。
L型金具
とめ金具
とめ金具
家具類の他、電化製品の転倒・落下防止対策を!
寝る場所は家具類のない部屋に!
2 階などに重い家具は置かない!
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出火防止
日常的に消火器やバケツを用意しておくなど、出火防止対策は行われていることと思いますが、
地震はいつ起こるかわかりません。冬の夕食時間などに発生すれば、ストーブやガスコンロなどの
暖房や火気器具が火災の原因となります。ガスボンベが転倒しないよう固定してあるか確認したり、
ストーブは対震装置付にするなど、器具そのものの対策もしておきましょう。
また、阪神・淡路大震災では、家人が避難し、誰もいなくなった家屋で電気の
復旧による通電や配線のショートが原因と考えられる火災が発生しています。
電化製品にも十分注意してください。
避難時にはブレーカー遮断!
プロパンガスは、安全器具や安全装置付きガス機器
での使用を!
不完全燃焼防止機能付き小型湯沸器・屋外設置式の風呂釜又は給湯器・CO(一酸化炭
素)警報器・マイコンメータ・ヒューズガス栓・立消え安全装置付コンロ・ガスもれ
警報器 など
非常持出品の準備
避難時にすぐに取り出せる場所に保管し、家族の人数に合わせて用意してください。
当面暮らせるだけの食料・飲料水・日用品・貴重品等を準備しておきましょう。
日ごろ服用している薬やかかりつけ医、介護支援員などを記載した
ものも非常持出品の中に入れておきましょう。屋外避難も想定して
テントやビニールシートも!
食料・飲料水の備蓄
大災害が発生した場合、道路や水道施設が損壊して使用できなくなることが考えられます。
また行政による救援活動もすぐには行われません。各家庭において7日間程度は生活できる
ように、食料・飲料水の備蓄を促進させてください。食料は非常食3日分を含む7日分を、飲料水
については、1人1日2リットルを3日分備蓄するようにしてください。
非常持出品として用意し、日常使用しながら順次新しいものに取り替えて
いきましょう。
食料は非常食3日分を含む7日分、飲料水は3日分
そ の 他
■赤ちゃんのいる家庭では
飲料水、ミルク、哺乳びん、離乳食、スプーン、着替え、オムツ、清浄綿、おぶい紐、タオル、
バスタオル又はベビー毛布、ガーゼ又はハンカチ、バケツ、ビニール袋、石鹸などを用意しま
しょう。
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■妊婦のいる家庭では
脱脂綿、ガーゼ、サラシ、T字帯、清浄綿及び新生児用品、チリ紙、ビニール風呂敷、ビニール袋、母子手帳、
新聞紙、石鹸などを用意しましょう。
■要介護高齢者やしょうがいのある人のいる家庭では
着替え、オムツ、チリ紙、ガーゼ又はハンカチ、しょうがい者手帳、補助具等の予備、薬などを用意しましょう。
赤ちゃんや体の不自由な方のいる家庭では
その人に必要な日用品も必要!
(生理用品、めがね、入れ歯、常備薬など)
家族構成を考えて必要なものを忘れずに!
避難所では非常に不便になりますので日常的に準備してください。
家庭内の役割分担
災害発生時は、とかくハード面の備えが取りざたされていますが、家庭内で役割を決めておくことも重要です。
日ごろの防災対策や突然地震が発生した時に誰が何をするか、また、家族が離れ離れになったときにはどこに集
合するかなどをあらかじめ決めておくようにしましょう。
○発災時、1人では多くの安全対策ができません
○発災時の役割分担を決め、万全の体制を!
○家族が離れ離れになった場合の集合先を決める!
行動表の例
地震がおきたら…
お父さんは会社から**町⃝⃝公園へ避難します。おちついたら家に帰り、
お母さんと私が避難していたら、おばあさんをつれて○○小学校へ行きます。
お母さんは自宅から非常持出品を持って○○小学校へ行きます。
役割を決めて点検しましょう。
役 割
お父さん
会 社
**町
○○公園
担 当 者
台所、風呂場、暖房器具など、火気
まわりの安全対策
タンス・本棚・食器・戸棚などを倒れ
ないようにする
お母さん
窓ガラスなどの飛散防止対策をす
る
自宅
出入口までの避難経路や、安全な
場所(部屋)を確保する
私
○○小学校
おばあさん
の家
消火器・バケツの確認と点検
飲料水3日分と食料7日分
(内3日分は非常食)の点検と補充
非常持出品の点検と補充
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2.防災訓練の実施
(1)防災訓練の目的
大きな災害が起こったときには、家屋や道路などの被害のほかに、人的被害も大きくなることが予想されます。
もし食事の支度時なら、あたり一面火の海になる可能性もあります。ガス漏れ、電気・水道・電話が使えなく
なることもあるでしょう。公的防災機関は各地で需要が多く到着が遅れるかもしれません。広い地域一帯で混乱
するかもしれません。緊急事態の中では、いち早く適切な応急活動が行われることが必要とされます。このため、
日ごろから十分に訓練しておくことが重要です。防災に関する知識だけでは、いざというとき行動に移せないこ
とを知る必要があります。
平成7年2月に阪神・淡路大震災の被災者に神戸市消防局が行った調査概要を見ると、大震災前の「地震を想
定した訓練への参加」は約8%と極めて少なく、「今後
8 月 30 日∼9 月 5 日
地域の防災訓練に積極的に参加する」は、約68%と高い 防災週間
9月1日
参加意向となっています。しかし、地震が発生してから 防災の日
防災とボランティア週間
1 月 15 日∼1 月 21 日
では遅いのです。
長浜市では、各自主防災組織で防災訓練が定期的かつ 防災とボランティアの日
1 月 17 日
組織的に行われている組織もありますが、まだまだ定着 水防月間
5 月 1 日∼5 月 31 日
していない組織が多くあります。市が行う総合防災訓練 土砂災害防止月間
6 月 1 日∼6 月 30 日
に併せて実施するなど、より多くの人の訓練参加を募り、 がけ崩れ防災週間
6 月 1 日∼6 月 7 日
知識・方法・動きなどを皆さんで確認してください。
春季火災予防運動
3 月 1 日∼3 月 7 日
秋季火災予防運動
11 月 9 日∼11 月 15 日
道路防災週間
8 月 25 日∼8 月 31 日
防災訓練の実施時期は……
雪崩防災週間
12 月 1 日∼12 月 7 日
◆ 防災の日(9 月 1 日)
1923年(大正12年)の9月1日に発生した関東大震災の教訓を忘れない、という意味と、この時期に多い台風への心構えの意味も含めて1960
年(昭和35年)に制定されたものです。
全国的に多くの自主防災組織や都道府県や市町村で訓練を実施されています。
◆ 長浜市総合防災訓練(10 月の日曜日)(長浜市防災の日)
毎年、実施している訓練で、県・市・各防災関係機関・自主防災組織が協力して実施します。大地震発生時に各家庭や地域の自主防災組
織が計画している対策を行い、防災行動を身につけることを目標とします。
自主防災組織では地震発生後の避難、消火、救護など一連の対応訓練を行います。それぞれの地域の特性を活かした訓練を実施し、防災
活動を身につけることを目標とします。その後、小学校区で定めたメイン会場(毎年変わります)で訓練を実施します。
◆ 防災とボランティアの日(1 月 17 日)、週間(1 月 15 日∼21 日)
平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」を踏まえ設けられました。災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動
についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることとされています。全国的に訓練が実施されたり、講演会等が開催
されています。
◆ 個別訓練
情報の収集伝達・救出救助・初期消火など、個々の訓練を行い、それぞれの行動を身につけることを目標とします。
実施時期はそれぞれの組織において決定してください。
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(2)訓練の成果をあげるために
防災訓練における成果は、第1に「災害発生時に役立つか」であり、第2に「防災知識が身につくか」の2つ
に大別されます。訓練をしても、発生した災害に適応できなかったり、訓練そのものの内容的な問題で、住民の
中に防災知識が根付かなければ、ただ単に、便宜上行っているだけになります。訓練の成果を上げるためには、
下記の5つが重要となりますので、ぜひ心掛けてください。
©訓練実施計画をたて計画的な訓練の実施
決められた時間内で効果的に訓練するためには、その訓練の目的、実施要領等を明らかにした訓練実施計画を
作成してください。
訓練実施計画(例)
訓練種別
消火訓練
場 所
○○公園広場
指導者
○○消防署員3名
参加者
消火班員ほか全員
目的
○○防災会
○月○日 午前9時から
午前11時まで
1 各種消火器の性能についての知識及び取扱要領の習得
目 的
2 バケツリレー等による消火要領の習得
想 定
実施要領
内 容
備 考
石油ストーブの上に、地震によって棚上の新聞、雑誌が落下し、火災に
なったものとする。
1 泡消火器、粉末消火器の性能についての知識及び取扱要領を○○
消防署の指導で行なう。
2 実際の消火を、下図のように石油ストーブ及び古材木、雑誌類を置
き、指導者の合図により交代して行なう。
参加者は、できるだけ活動しやすい服装をしてくること。
関連機関との調整
訓練を実施するにあたり、実施計画の作成など、不明な点があれば市の防災担当や防災関係機関へお問い合わ
せください。
訓練会場を確保されましたら、市の防災担当や関係する消防機関等の防災関係機関に届け出るようにしてくだ
さい。届け出の内容は、日時、責任者、訓練内容、訓練会場、目的、参加予定人数などです。
消火訓練や救出救助訓練などは危険を伴いますので、消防機関との入念な打ち合わせが不可欠となります。訓
練予定日の直前に再度確認をしておくことが重要です。
地域の特性に応じた訓練の実施
山崖崩れの危険地域か、住宅密集地で延焼火災の危険地域かなど、その地域の特性を考えた訓練を実施しまし
ょう。
急傾斜地に隣接した地域
山崖崩れを想定した訓練
住宅密集地
延焼火災を想定した訓練、シナリオのない訓練
観光地
観光施設利用者を加えた訓練
社会福祉施設に隣接した地域
社会福祉施設入所者を加えた訓練
事業所が混在した地域
住民と事業所の合同訓練
病院に隣接した地域
住民と病院の合同訓練
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訓練の実施を周知徹底し日時や訓練内容に変化をつける
訓練の実施を周知徹底
訓練の日時に変化をつける
訓練内容に変化をつける
訓練日時を記載した回覧板やポスター・チラシもし
くは広報を利用して、訓練の実施を「知らなかった」
人がいないように徹底させましょう。
いつも同じ日時に実施していると、同じ人しか参加
できないので、休日や夜間など多くの人が参加でき
る日時にも設定してみましょう。
様々な年代の人に参加してもらうことが望ましいの
で、各回テーマをしぼり、地域の災害を想定したイ
メージトレーニング、女性のみによる避難訓練や高
校生等による情報伝達訓練、高齢者や子供を対象
とした訓練など変化をつけてみましょう。
興味を持って参加、楽しめる訓練
防災訓練の参加者は、「いつも同じ人ばかり」と思ったことはありませんか。防災訓練に参加するということ
は、自主防災組織の活動を理解してもらうとともに、各種資機材の操作方法を認識してもらう良いチャンスです。
防災訓練の中にイベント的な事柄を取り入れるなど、少しでも参加しやすくなるような工夫をしましょう。ま
た、外国人や身体の不自由な方等(災害時要援護者)にも積極的に参加してもらうため、平常時からコミュニケ
ーションをとるよう心掛けてください。
具体例
・1泊2日のテント生活体験
・災害を想定した障害物競争
・バケツリレー競争
・担架競争
・起震車体験
・スモークハウス体験
・地域のイベント(運動会、盆踊り大会等)に合わせて行う訓練
・ウォークラリー
・オリエンテーリング
・防災ウオッチング
・防災クイズ
など
(3)事故防止
危険を伴う訓練には専門家の指導を!
・消火訓練や救出・救助訓練は消防署員など専門家の指導を受けましょう。
事前に十分な説明を!
・訓練を始める前には、必ず事故防止について参加者に注意をしましょう。
・訓練で使用する資機材については、操作方法・危険性などについて事前に十分説明しましょう。
服装は訓練に適したものを!
・服装は訓練に適したものとし、軍手・ヘルメット(防災ズキン)を着用しましょう。
訓練中に事故が発生した場合は適切な措置を!
・訓練中、整理・整頓に気をつけましょう。
・訓練中には事故防止に万全の注意を払い、万一事故が発生した場合はケガ人の救護を最優先するなど、適切な
措置をしましょう。
(4)防災訓練災害補償制度の適用について
防災訓練中に誤ってケガをした場合、市では補償のために障害保険等に加入していますので、事前に計画を届
け出るとともに、補償内容などを確認しておきましょう。また、各組織で加入することができるレクリエーショ
ン保険などもありますので、詳しくは損害保険会社へ問い合わせてください。
注意
補償の対象となる場合
(1)市又は消防機関の主催する防火防災訓練に自主防災組織、民間防火組織、町内会等が参加したとき。
(2)自主防災組織、民間防火組織、町内会等が自主的に行う防火防災訓練で、事前に市防災担当課又は消防本部に「防火防災訓
練届」が提出されたものなど。
※詳細は市の防災担当課等に確認してください。
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(5)各種訓練
防災訓練では、概ね下記の訓練が代表的な訓練として実施されています。
どの訓練も重要で、このすべての訓練が有機的に機能してこそ人の命を救い、災害を拡大させないことになり
ます。
また、大地震が発生した際、身の回りでどのような災害が発生する恐れがあるのかをあらかじめ理解しておく
ことはとても大切ですから、イメージトレーニングや図上訓練などにも積極的に取り組みましょう。
代表的な防災訓練
災害図上訓練[DIG](ディグ)
参加者が大きな地図を囲みながらゲーム感覚で災害時の対応策を考える図上訓練です。
初期消火訓練
大きな地震災害で最も恐いものの1つは、火災です。関東大震災や阪神・淡路大震災でも火災による
大きな被害が出ています。
救出・救助、応急救護訓練
阪神・淡路大震災では、多くの人が倒壊した家屋の下敷になって亡くなっています。この震災では、
地域住民による救出・救助活動の重要性が認識されました。
情報収集・伝達訓練
災害に際し、住民は恐怖と不安の真只中で情報を求めています。また、市も地域の情報を求めて
います。正しく迅速に収集伝達する必要があります。
避難訓練
災害が発生し適切な避難誘導が行われなければ、住民はバラバラに移動し、相互のコミュニケーション
が取れない状況になります。その結果、だれがどこにいるのかわからなくなったり、災害時要援護者への
配慮がなされないことになります。
給食・給水訓練
大規模な災害が起こると、ライフラインがマヒし、流通機能が混乱するので食料や飲料水などの入手
が困難になります。物資が供給されるまでの間は自力で対処しなければなりません。そのため、協力して、
給食・給水活動をすることが重要です。
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災害図上訓練[DIG](ディグ)
災害図上訓練「DIG」とは?
参加者が地図を囲みながらゲーム感覚で災害時の対応策を考える災害図上訓練のことで、Disaster(災害)、
Imagination(想像)、Game(ゲーム)の頭文字を取って名づけられました。
DIGの特徴は?
○
○
○
○
参加者が大きな地図を囲み、議論を交わしながら進めていきます。
地図に書き込みをすることで、地域の防災マップができ上がります。
決まったルールがなく簡単で、経費もほとんどかかりません。
日ごろ気付かなかった地域の防災対策が明らかになり、参加者の防災意識が向上します。
どのような人が必要?
進 行 役
全体の企画、
進行、講評等
スタッフ・補助
プレイヤー
進行役の補佐を
する人
地図を囲む参加者
事前に準備するものは?
※地図はたたみ2畳(1.8m×1.8m程度)の大きさにつなぎ合わせる。
地図(住宅地図等)
※縮尺はテーマ、参加者等に応じて決める。小・中学校区といった範囲なら、
縮尺1/1,500∼1/5,000程度。ただし、実際に地図を見てから決めること。
透明シート
※透明シートは、ホームセンターや写真店、梱包用品店で取り扱っている。
文房具類
※ セロハンテープ 模造紙 出席者名札 ハサミ・カッター 定規
12色油性ペン ドットシール(大小多数) 付箋 白紙 色押しピン 紙粘土
ベンジン(修正液) ティッシュペーパー
被害想定データ
※テーマや参加者に応じて用意する。
※被害想定は市のホームページ(http://www.city.nagahama.shiga.jp/)や県
のホームページで確認してください。
防災関係施設配置資料
準備開始!
地図の用意
参加者名簿
会場設定
住宅地図の場合は該当箇所を用意
参加者のグループ分けも用意
たたみ2畳程度の地図を載せる
テーブル配置
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いよいよDIGを開始!
グループ分け
(5分)
1グループ10名程度が適当。グループメンバーが決まったら、リーダーや記録係を
決める。選び方は状況に応じて弾力的に。
雰囲気づくり
(10分)
参加者は名札をつけ、自己紹介などにより討論しやすい雰囲気づくりをする。防
災活動歴や被災体験談などを交えてもよい。
参加者の立場
の明確化と被
害想定の説明
(15分)
参加者がどういった立場で、どのような災害に立ち向かうのか、その役割を確認
する。参加者の立場は、DIGのテーマに応じてあらかじめ設定しておいてもよい。
また、提示する被害想定は詳細である必要はないが、資料を調べてある程度現
実的なものを用意する。
(60∼150分)
用意された地図をたたみ2畳分につなぎ合わせる。
テーマに応じて様々な防災関係条件を書き込む。
交通施設(特に道路)、河川等の線状のもの
役所、病院、消防署、公園(避難地)などの防災施設
危険な場所(津波や山・崖崩れの危険予想地域など)
住宅密集地域、古くからの住宅が多い地域
災害時要援護者が多く在住する地域
被害想定、表層地質図 など
ポイント
●条件に応じて色を使い分ける。色の使い方は一定のルールがあった方がよ
い。
●広い場所は外周を囲む。
●特に重要な場所は名称等を記載する。
●粘土や押しピンを使って立体的に表示してもよい。
●方位や表示凡例を記録する。
●透明シートを複数利用すると多くの条件の書き込みが可能。
●書き込みは全員で行う。テーブルの上に乗っても構わない。書き込みし
ながら状況を整理する。
●参加者は想像力を膨らませて災害時の対策や事前の対策を考える。
地図への
書き込み
グループ討論 (30分)
成果発表・講評 (10∼30分)
できあがった地図を見ながらテーマに応じた意見交換を行う。参加者自らが課題
を認識し、自然に議論が深まっていくのが理想的な姿であるが、初期の段階では
具体的な課題を提示し、その解決策等について考える。
グループごとに話し合われた内容について発表する。様々な意見交換により情報
が共有され、参加者の考えがより深まる。
アドバイスができる立場の人がいれば、成果発表の内容や、参加者の取組等に
ついて講評してもらうとよい。
DIGにより「人を知り、地域を知り、災害を知ろう!」
○地図との対話によって、地域をより深く理解できます。
○参加者の間に連帯感が生まれ、信頼関係が育まれます。
○分野が異なる参加者とも連携や交流が図れます。
※訓練の実施方法等、詳しくは市の防災担当までお問い合わせください。
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初期消火訓練
大地震が起こると、多くの場合火災が発生します。阪神・淡路大震災でも、火災により
大きな被害が発生しましたし、関東大震災のときには、東京で亡くなった方の95%が火
災によると言われています。恐ろしい火災を起こさないために、各家庭での出火防止対策
を積極的に行うとともに、火災発生時の初期消火方法を習得しておくことが大事です。
自主防災組織は初期消火活動を狙いとして訓練します。代表的な訓練にはバケツリレー
による消火、消火器による消火、可搬ポンプによる消火があります。
[消火器を使用した訓練]
オイルパンを用意
©オイルパンに水、ガソリン等を入れる
©風上から点火
©粉末消火器等で消火
オイルパンの準備
○訓練場所は、空地など他に延焼のおそれのない場所を選ぶ。
○オイルパンは水平な場所に置く。
○オイルパンに2cm位の深さに水を入れ、その中に1∼3©(オイルパンの大きさにより量を調整する)の灯油又は、廃油等を入れる。寒冷
期等で点火しにくい場合は助燃燃料として、0.1∼0.2©のガソリンを入れる。
助燃燃料 0.1∼0.2©(ガソリン)
水、灯油、廃油、ガソリンはオイルパン半分
以下とする(多すぎると燃料があふれだし、
火面が一挙に広がるおそれがある)。
灯油、廃油1∼3
水
深さ 2cm 以上
注意
点火用の棒
○風下の住宅等との距離を十分とる。
○点火は、専用の点火棒を使い、絶対に直接マッチで点火するようなことをしない。専用の点火
1m以上
棒がないときは左図のように作り使用する。
○風上から点火する。
○燃料用の油類の容器は、10m以上離し密栓する。
○オイルパンを繰り返し使用する場合は、 冷却を確認し燃料を補給する。
布片を巻いてヒモで固定する
○見学者はオイルパンから最低10m離れる。
○予備の消火器を用意する。
○訓練後の廃油の処理に留意する。
消火器の使い方……とても簡単です。
1 安全ピンをはずす
2 ホースをはずし、
ノズルを火災に向ける
3 レバーを強く握る
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消火の要領としては、煙に惑わされず、火元を掃くようにノズルを左右に振りながら、手前の火から完全に消
して前に進みます。屋外では風の影響を考えて風上から放射します。室内では自分自身の避難路を確保し、身体
を低くし煙や熱気を避け火元に近付いて放射します。粉末消火器を使用した時は、燃焼物の中心まで完全に消え
ていないことがありますので、再燃させないためにも、水を十分かけておくことが必要です。
消火器の種類
消火器には、火災の適応表示がありますので、火災の種類に適した消火器を選びましょう。
普通火災 白色 木材、紙、布などが燃える火災用
油火災
黄色 灯油、ガソリンなどが燃える火災用
電気火災 青色 電気設備などが燃える火災用
[バケツリレーでの消火訓練]
©バケツリレーのチームを作る(20人程度、水の入っているバケツ班とカラのバケツ班)。
©火災の状況を示す(可燃物に風上から着火)。
©人は背中あわせに2列に並びバケツを中継(1列10人、バケツ7個位)。
©バケツを持って風上から近寄り、安全距離2∼3mをみて注水位置を決める。
©火の勢いを抑えるように注水。
バケツの取手部を両手
で持つ者と、バケツの柄
を両手で持つ者で、ぶつ
かり合わないようにし
て手渡す。
注意
・この場合可燃物にはオイルパンは使用しない。
・見学者は火元から10m以上離す。
・予備として消火器を用意する。
[可搬ポンプでの消火訓練]
〈可搬ポンプを使用する場合の体制〉
・消火員(筒先)2名
・予備員 1名
・指揮者 1 名(放水の合図等)
・連絡員 1名(指揮者の指示を連絡)
・機関員 1名(動力ポンプ操作)
〈C1級ポンプの標準的な能力〉
●消火範囲 水源から120∼140m
●連続運転時間 40∼45分
●吸水高(深さ) 吸管6m(実用は5mとみる)
●放水量 420©/分(ノズル口径17mm ポンプ圧力5kg/m2のとき)
※したがって 25 分間放水する場合は、約 10tの水利が必要となります。
[作業方法]
©○動力ポンプを固定する。
©○ポンプカバーをはずして吸管を動力ポンプへつける。
©○吸管を防火水槽などへ入れる。
©○動力ポンプの接手へホースをつける。
©○1本のホースで足りない場合はもう1本のホースを継ぎ足す。
○筒先をホースの先端につける。
©○中間部分のホースが曲がっていないか確認。特に動力ポンプの接手は角度が変えられるので、ホースと接手はまっすぐに伸ばす。
©○筒先2名、指揮者1名、機関員1名、予備員1名、連絡員1名配置につく。
©○指揮者の合図(号令)で機関員がポンプを作動させる。
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©○燃料コックレバーを開ける。
©○エンジンをかける。
©○放口バルブが開いていないか確認。
©○スロットルレバーを少し開ける。
©○機関員はスロットルを調節しながら連絡員に合図し、放口バルブハンドルを少しずつ開けて送水。
注意
・水利をあらかじめ確認しておく。(耐震性貯水槽、防火井戸、防火水槽、プール、河川など)
・原則として屋外側から放水を行う。
・訓練にあたっては、消防署員、消防団員などの指導を受けること。
救出・救助、応急救護訓練
□救出・救助訓練
倒壊家屋からの救出訓練は、かなり技術的、専門的な要素があるため、自主防災組織として対応可能な救出訓
練を実施します。消防署員、消防団員、大工、とび職人など手慣れた人を中心に、事前に家屋の造りや救出の仕
方について指導してもらいましょう。いざというときは、近隣住民による救出チームを編成しできるだけ早く救
出しなければなりません。阪神・淡路大震災では発生から15分間に約60%の人が亡くなり、発生から6時間
で約86%の人が亡くなっています。また、神戸市消防局の神戸市民への聞き取り調査では、救出救助を行った
人の約61%が近所の人となっています。長時間におよび内臓等を圧迫されていた場合は、救出しても生存率が
かなり低下することから、自主防災組織による素早い行動が最も有効になります。このため、救出・救助訓練を
実施し、住民や事業所の知識を高め、基礎的な技能を身につけてもらう必要があります。
自主防災組織の救出・搬送は地震発生直後に家屋等(ブロック塀を含む)の倒壊により下敷きになった人を鉄パ
イプや角材、ジャッキなどを使用して救出し、搬送することを訓練します。
■建物の屋根を破壊して救出・救助■
廃材やベニヤを利用して、倒壊した建物の屋根の部分をつくる。
○幅4m、高さ3m程の屋根を作る。
©○中に生存者のいることを示す(人形等を入れておく)。
©○救出にあたっては、倒壊建物の中にいる人に声をかけ、安心感を与える。
©○ジャッキなどを使って持ち上げる。ない場合は、おのやバールで屋根を壊す。
瓦ぶき:大バールやおので瓦を引き剥がし、おのを使い野地板をたる木にそって切断。
トタンぶき:鉄板の接続部分近くにバールを入れて引き剥がし、野地板をたる木にそって切断。
スレートぶき:おのの背部で叩き割って除去し、野地板をたる木にそって切断。
■倒壊家屋からの救出・救助■
廃材を利用して倒壊した建物を作る。
○中に生存者のいることを示す(人形等を入れておく)。
©○救出にあたっては、挟まれている人に声をかけ、安心感を与えるようにする。
©○木材・バール(木材の太さは10cm以上)をテコにして、あるいはジャッキ(パンタグラフ型が使いよい)で間をつくる。
©○間隙が崩れないように角材(長さ40∼50cm)で補強し救出する。
注意事項
救出訓練の準備及び実施に当っては事故が生じないよう十分留意すること。
©参加者の服装(ヘルメット、釘を踏み抜かないような靴、軍手など)に留意する。
©チェーンソーを使用した訓練に当たっては、見学者等が十分距離をおく、切る角材等は地面にしっかり台を置き固
定する、指導者が監視するなど、安全に十分注意すること。
©廃材等が使われることが多いため、すり傷などに備え救急箱を用意すること。
©訓練に当っては、消防署等の専門機関の指導を受けてください。
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□応急救護訓練
応急救護や手当の訓練をするに当たっては、いくつかの負傷の状況を想定して
実施することになります。
応急手当とは、医療機関で診療を受けるまでのとりあえずの処置のことですが、
正しい手当でなければかえって容体を悪化させたり、命に関わることにもなりかね
ませんから、訓練は真剣に行う必要があります。救護訓練では専門的な知識を要す
るので、消防署などの関連機関から救護の専門家に参加してもらい、指導を受けるようにします。自主防災組織
の救護班は、住民参加の訓練とは別に、日本赤十字社や消防機関などが行う救命講習や応急手当指導員講習など
を受講して、より専門的な訓練を受けるようにしておきたいものです。
■骨折に対する応急手当■
©骨折の部位を確認します。
○どこが痛いか聞きます。
○痛がっているところを確認します。
○出血がないか見ます。
[ポイント]
●確認する場合は、痛がっているところを動かさないようにします。
●骨折の症状には、痛み・はれ・変形などのほか、骨が飛び出していることもあります。
●骨折の疑いのある時は、骨折しているものとして手当をします。
©骨折しているところを固定します。
○協力者がいれば、骨折しているところを支えてもらいます。
○副木を当てます。
○骨折部を三角巾などで固定します。
[ポイント]
●副木は、骨折部の上下の関節が固定できる長さのものを用意します。
●固定するときは、傷病者に知らせてから固定します。
●ショックに注意します。
©副木がない場合は、身近なものを利用します。
副木の代用としては、十分な硬さと適当な長さ及び幅をもつものが使用できます。例えば身近にあるボール紙、新聞紙、雑誌、板、
戸板、棒、毛布、かさ、野球のバット、鉛筆、定規、しゃもじ、掃除機の延長用パイプなどです。
■熱傷(やけど)に対する応急処置■
©熱傷の程度を調べます。
○熱傷の深さ(皮膚の状態)は?
○熱傷の広さは?
●赤くなっている(Ⅰ度) ●水疱か、水疱が破れた状態(Ⅱ度)
●白っぽくなっている(Ⅲ度)
[ポイント]
簡単な方法として、
手掌方があります。
傷病者の片手の手のひらの面
積1%と考えて熱傷の面積を
調べるものです。
熱傷の程度が次の場合は「重症熱傷」であり、直ちに救急車を呼び、専門医による処置を受ける必要があります。
●Ⅱ度の熱傷で、体表面積の30%以上の熱傷の人。
●顔の熱傷で、Ⅲ度の熱傷又は鼻毛が焦げたり痰が黒色になっている人(気道熱傷)。
●Ⅲ度の熱傷で、体表面積の10%以上の熱傷の人。
※老人や乳幼児はこれ以下であっても重いことがあります。
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©Ⅰ度や狭いⅡ度の熱傷の場合。
○できるだけ早く、きれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やします。
○十分に冷やしてから、きれいなガーゼを当て、三角巾や包帯などをします。
[ポイント]
●靴下など衣類を着ている場合は、衣類ごと冷やします。
●Ⅰ度で広い範囲の熱傷の場合は、体が冷えすぎないように注意します。
●水疱を破らないようにします。
●薬品を塗ってはいけません。
広いⅡ度やⅢ度の熱傷の場合。
○広い範囲の熱傷の場合は、きれいなシーツなどで体を包みます。
(包んだ後、低体温症となることがあるので、毛布などで保温する場合があります。)
○Ⅲ度の狭い範囲の熱傷の場合は、きれいなガーゼやタオルなどで患部を覆います。
[ポイント]
●Ⅲ度やⅡ度の広い範囲の熱傷の時は、冷やすことよりも、早く医師の診察を受けるようにします。
©化学薬品による熱傷の場合。
○衣類や靴などをすぐに取り除きます。
○体に付いた薬品を水道水などで20分以上洗い流します。
(薬品の種類によっては水で洗ってはいけない場合があります。)
○目に入った場合は、水道水などで20分以上洗い流します。
[ポイント]
●薬品を洗い流す場合は、ブラシなどでこすってはいけません。
●化学薬品に限らず、目の熱傷の場合は、絶対に目をこすってはいけません。
■心肺蘇生法■
【意識を調べる】
耳もとで「大丈夫ですか」と呼びかけながら、肩を軽くたたき、反応があるかないかを見る。
【助けを呼ぶ】
意識がなければ大きな声で「だれか救急車を呼んで」と助けを求める。
【気道の確保】
片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先にあて、これを持ち上げ、気道を確保する。
【呼吸を調べる】
気道を確保した状態で頬を傷病者の口・鼻に近づけ呼吸の音を確認する。
傷病者の胸腹部を注視し、胸や腹部の上下の動きを見る。10秒以内で調べる。
【人工呼吸の開始(呼吸をしていないとき)】
呼吸がなければ人工呼吸を開始。
気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で鼻をつまむ。
大きく口をあけ、傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして息をゆっくりと2回吹き込む。
【循環サインを調べる】
傷病者の口に耳を近づけて次の徴候(循環サイン)の有無を調べる。
・呼吸をしているか?
・咳をしているか?
・体の動きがあるか? 循環サインは10秒以内に調べる。
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【心臓マッサージの実施(循環サインがない場合)】
圧迫位置の確認・・・胸部の側方の肋骨の縁に、人差指と中指の2本の指を置く。
2本の指を、肋骨の縁に沿って剣状突起と肋骨縁で作られている切痕に達するまで、
中央に移動させる。さらに中指を切痕まですすめると人差指は肋骨の上に置かれた状態になる。
この部分が圧迫部位となる。腕をまっすぐに伸ばし、胸を3.5∼5cm圧迫する。
心臓マッサージ15回と人工呼吸2回のサイクルで繰り返す。
■止血の仕方■
一般に、体内の血液の20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり、30%を失うと生命に危
険を及ぼすといわれています。そのため、多量の出血がある場合は、迅速な止血処置が必要となります。
【直接圧迫止血法】
©出血部位を圧迫し、包帯をします。きれいなガーゼやハンカチなどを傷口に当て、手で圧迫します。
©大きな血管からの出血で、片手で圧迫しても血が止まらない場合は、両手で体重を乗せながら圧迫止血します。
[ポイント]
止血の手当を行う時は、感染防止のためビニール・ゴム手袋などを自分の手にかぶせ、血液に触れないように
注意します。なければビニールの買い物袋でも良いです。
【間接圧迫止血法】
主に手や足から出血している場合、出血している部位より心臓側に近い部位の止血点を手や指で
圧迫し、止血します。
[ポイント]
長く圧迫し続けることのないよう注意し、早めに医師の治療を受けるようにしましょう。
■負傷者の運搬方法■
地震などの災害が発生した場合、高齢者や身体が不自由な人(災害時要援護者)などは、自分だけで救護所や
安全な場所に移動・避難することは困難です。また、負傷して動けない人も出てきます。
そこで、いざという時にこうした自力避難が困難な人を安全な場所に搬送することができるよう、応急担架の
つくり方と搬送要領をふだんから訓練しておくことが大切です。搬送は出来るだけ患者に動揺を与えないこと、
そして運び終わるまで患者を観察し続けるようにしてください。
【毛布等を利用した応急担架】
○使用資機材
・棒(竹・木・鉄、パイプ等)(180∼200cm)2本
1/3
棒
1/3
毛布
・毛布
○つくり方
1/3
・毛布を地上に広げて置く。
・毛布の3分の1のところに棒を置き、その棒を包むように毛布を折り返す。
(傷病者の身長に適応する毛布を縦・横に使い分ける)
・折り返される毛布の端にもう1本の棒を置き、その棒を折り込むように
残りの毛布を折り返す。
完成
【Tシャツ等を利用する方法】
○使用資機材
・棒(竹・木・鉄パイプ等) ・Tシャツ、セーター、ジャンパー等、2∼3着
○つくり方
丈夫なTシャツ等を地上に置き、2本の棒を腕の部分に通して使用する。長さにより3着使用する。
【いすを利用する方法】
- 33 -
【資機材なしで搬送する場合】
〈1名で搬送する方法〉
○背部から後方に移動する方法
[ポイント]
おしりをつり上げるようにして移動させる。
○毛布、シーツを利用する方法
[ポイント]
傷病者の胸腹部を圧迫することが多いので注意する。
傷病者の状態、けがの部位により、もっとも適切な方法を選ぶ。
○背負って搬送する方法
[ポイント]
傷病者の両腕を交差又は平行にさせて両手を持って搬送する。
○傷病者の前後を抱えて搬送する方法
○横抱きで搬送する方法
[ポイント]
・乳幼児や小柄な人は横抱きにして搬送する。
○手を組んで搬送する方法
[ポイント]
傷病者の頸が前に倒れるおそれがあるので気道の確保に注意する。
2名がお互いに歩調を合わせ、搬送に際して傷病者に動揺を与えないようにする。
- 34 -
情報収集・伝達訓練
災害に際し、住民の皆さんは恐怖と不安の中で情報を求めます。また、市も地域の情報を求めています。不確
かな情報やデマなどで住民の皆さんが混乱しないように、自主防災組織がいち早く周囲の状況をつかみ、正確な
情報を伝えることが大切です。そのためにも普段から情報の収集や伝達方法を整理し、確認しておきましょう。
□情報収集訓練
自主防災組織が、地域内の避難の状況、発災にともなう被害状況(死傷者、建物、交通路等の破壊の程度)、
火災発生状況、生活情報等を収集し、正確・迅速に市町村対策本部に報告する手順を訓練します。
情報班長は情報班員に被災状況収集の指示を出す
情報班員が被災状況を現場で収集
情報班員は「いつ、何(誰)が、どこで、どうして、どのように」なって
いるのか、メモにとる。
情報班員に伝達を依頼
必ずメモをとるようにし、口頭だけの伝達は避ける。不正確な伝達
はかえって混乱します。
情報班員は情報班長へ収集した情報を伝える
情報班長は、この情報を記録、整理して市災害対策本部に電話等
で報告
情報収集訓練で大切なことは
1 時機に適した報告・・・第1報は詳しいことまでに及ばなくても、概要だけでもいいので報告し、確認情報は第2報以降にするなど時機
に適した報告が大切。(バイク団体などの協力があると効果的)
2 事実の確認・・・災害時には、噂やデマが流れがち。情報は出来るだけ確認すること。
3 情報の一元化・・・市の災害対策本部等に報告する場合には、自主防災組織で報告担当者を決めておき、互いに矛盾する報告がなされ
ないよう、チェックする体制をつくる。
4 「異常なし」も重要な情報。定期的に報告。
5 無線など通信機器に慣れる。また、通話は簡潔に。(アマチュア無線団体などの協力があると効果的)
- 35 -
□情報伝達訓練
市災害対策本部などの防災関係機関からの情報や指示事項、ラジオやテレビから得た情報を正確・迅速に住民
に伝達する要領を訓練します。
自主防災組織本部に口頭とメモで情報を示す
無線・サイレン・半鐘・広報車・有線放送などで伝達
自主防災組織本部の情報班長はわかりやすい伝達文にして伝達
にあたる情報班員にわたす
口頭だけでなくメモを渡してまちがえないように
情報班員は地域分担して、拡声器などで伝達する
口頭だけではなく、チラシや掲示板などに掲示することが望ましい
情報伝達訓練で大切なことは
1 伝達は簡単な言葉で。難しい言葉を避ける。
2 口頭だけでなくメモ程度の文書を渡しておく。
3 情報を正確に伝達するために、受信者に内容を復唱させる。
4 流言には数字がからむことが多い。数字の伝達には特に注意。
5 各世帯への情報伝達を正確かつ能率的に行うため、あらかじめ町内の伝達経路を定めておく。
6 視聴覚等にしょうがいのある方、日本語が不自由な外国人への情報の伝達については十分配慮する。
知ってください!
知覚にしょうがいのある方や日本語が不自由な外国人の方は、口頭による情報伝達では必要な情報が十分に伝わりません。また、視覚に
しょうがいのある方は、掲示板やチラシなどの情報を受け取ることは困難です。
情報伝達する人を事前に決めておく、放送と掲示板を必ず併用するなど、確実に情報が伝わるよう配慮することが大切です。
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避難訓練
突然災害が発生または避難勧告が発令されたときに、避難経路や避難場所などが周知されていれば、すばやく
安全に避難することができます。また、避難方法だけでなく、リーダーとしての誘導方法や一人で避難すること
が困難な人の避難の手助けなどを習得することも大切です。訓練は突然発災時と避難勧告発令時の行動に区分し
て行います。
□突然発災時の避難訓練
情報班により「○○による避難勧告」を伝達
各人の避難にあたっては火災発生防止の処置を行うとともに安全
な服装で当座の生活必需品を 携行し一時避難地に集合
集合者の掌握、集まったら迅速に人員を確認、不明な場合は手分
けして安否確認
引き続き一時避難地から市の指定避難場所へ
・情報班による避難勧告の伝達
・避難者の人数、災害時要援護者の状況を把握
・指定避難場所への避難のためのグループを作り、誘導員、情報
員などの役割を示す。
・リーダーは避難すべき避難地、避難経路を適切に選び伝達。
・災害時要援護者を中心にして避難者がはぐれないようロープに
つかまって避難。
・途中、ラジオなどから災害情報などを入手。
・指定避難場所に到着したら、出発時に確認した人員がそろって
いるかどうか確認
夜間にも実施してみましょう
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給食・給水訓練
救助物資を必要とする人数を自治会の班別に集約し、各班のリーダーが常に給食・給水のシステムにしたがっ
て配給できれば、混乱も減少し、皆が公平に救援物資を入手することが可能になります。各班のリーダーは、常
に班の人数を把握し、避難所本部に報告・協力することが給食・給水活動の大事なポイントです。
用意するもの
釜・飯ごう・大鍋・米・みそ・割りばし・うちわ・まき・ガスコンロ等
給食・給水班を構成する
衛生に留意(手を洗う、三角きんをかぶる)し、生活班を中心とし
て、中高生なども加える。
テントを張り、テーブルを用意
おにぎり・みそ汁などを作ってみる
釜や飯ごう・大鍋などを使用した炊き
出しの方法を覚える
公的機関などからの救援物資の配給計
画を立てる
・被災後の衛生状態の悪い中で、大勢の人に配給する
・救援物資の受入れと配給をスムーズに行えるよう、
ことを考え、手や調理器具の洗浄をしっかり行う。
・ガスや電気を使う調理と
配給計画を作成する。
・自治会などの班単位の代表者に配給し、混乱を防ぐ。
は勝手が違うので、燃料
の確保、水加減、火加減
などの習得が必要。
給水拠点や給水方法を決めておく
災害時要援護者への配慮を忘れない
・事前に給水車による給水拠点を決めておく。
・混乱時には、災害時要援護者に配給が届かないおそ
・給水車からの給水方法を
訓練しておく。
・地域内の井戸などの飲料水
れがありますので気をつけてください。
・避難生活が長期になる場合、メニューへの配慮も必
要です。
を確保できる場所も調査
しておく。
- 38 -
3.協働(コラボレーション)による自主防災組織の活性化
(他の組織や団体等との連携)
自主防災組織は、自分たちの地域は自分たちで守ろうと自主的に結成されるものですが、他の自主防災組織(同
じ避難所単位等)と活動上の情報交換をし、災害が起きた場合の協力体制を確立しておくことは重要です。
大きい災害ほど、被害は一地域に限らないので、相互に情報を伝達し合い、助け合わなければなりません。
また、自主防災組織は、防災推進員や防災関係機関の指導や助言、助力を必要とする面もあります。各種訓練の
実施や日常活動を効果的に進めるために、防災関係機関や消防団、防災士、災害ボランティア、学校、事業所、
民生・児童委員や福祉団体等の協力が欠かせません。日ごろからよく話し合っておくなど十分連携をとるように
してください。
防災士
消防団
災害ボランティ
ア
企業(事業所)
他の地域の
自主防災組織
指導・助言
情報交換
協力体制の確立
協力体制の確立
自主防災組織
情報交換
協力体制の確立
指導・助言
協力体制の確立
行政機関
医療機関
学校
ライフライン事業
者
公共交通機関
など
他の地域の
災害時には避難所が一緒になる場合があります。組織同士で日ごろからコミュニケーション
自主防災組織とは
画を立て、共通の認識が持てるように心掛けてください。
消防団とは
日ごろから火災予防や初期消火訓練を行っている消防団は、災害時には自主防災組織にとっ
を取り、災害時に協力して混乱が起こらないようにすることが重要です。定期的な会合の計
・近隣自主防災組織との定期的な会合
・災害時の応援協力体制の確立
・合同訓練(講演会等の催し物)の開催
・避難地の運営体制の構築(分担)→避難生活計画書の作成
・保有する資機材情報の提供
て大変重要な存在となります。したがって、消火訓練はもとより救出・救助や避難地での活
動においても、消防団と密接な連携を取ることが必要です。
・消防団の放水訓練への参加
・可搬ポンプの使用方法などの指導
・消防団の保有する資機材情報の提供
・災害時の救出・救助、誘導などの協力
- 39 -
地域の事業所とは
地域内にどんな事業所があるか把握をしておくことは非常に重要です。平日の昼間発災した
場合など、事業所から保有する資機材の提供や従業員による救出・救助活動への協力など災
害時に応援を得られれば、非常に役立つ存在となります。したがって、定期的な防災訓練へ
の参加を呼び掛けたり、事業所が実施する防災訓練に協力するなど日ごろから密接な連携を
とることが必要となります。
・災害時(訓練時)の協力体制の構築
・訓練時の事業所の参加
・事業所が保有する資機材の提供
・救出・救助、災害時要援護者の避難などへの従業員の協力
・災害時要援護者の避難施設としての施設の開放
・外国人労働者への防災知識の普及
学校(教員)とは
学校の多くは避難所となっており、学校の教職員も避難所運営に関わることになります。実
際に避難した際に混乱しないように、他の自主防災組織と学校との間で、避難所の設置や運
営について話し合っておくことが必要となります。
・避難所運営についての体制の確立
・学校施設の状況や保有する資機材の確認
その他の
地域内には、その他にも、防災士、災害ボランティアをはじめ、医師(医療機関)、民生委
人材・団体とは
などが存在します。このような団体などと連携を取り協力体制を整えておくことが必要とな
員・児童委員、福祉団体、日赤奉仕団といった、防災活動に携わることが可能な人材や団体
ります。
・炊き出し訓練などへの協力
・災害時要援護者への支援
・ボランティアの受入調整
- 40 -
第 3 章
第
突然地震が発生した場合
この章では、東南海・南海地震や琵琶湖西岸断層
帯の地震などの大地震が突然発生した場合に自主
防災組織がどのような活動をするべきかについて
説明しています。
- 41 -
1.地震が発生した場合の時間的な経過と自主防災活動
経過時間
状 況
0:00
地震発生
各個人の行動
地震の揺れに注意し、身を守る
素早く火の始末
玄関をあける
自主防災活動
山・崖崩れの危険が予想される地域は即避難
0:01
∼
0:02
火元の確認(早めにガスの元栓を閉
め、電気のスイッチ・ブレーカーを切
る)
揺れがおさまった 火が出ても落ち着いて初期消火
・家族の安全確認
・靴を履く
家の中も危険物でいっぱい
・みんな無事か
隣近所に声をかける
・近所に火は出ていないか
大声で知らせる
消火器を使え
漏電、ガス漏れ、余震に注意
0:03
・隣近所で助け合い
見つからない人はいないか?
けが人はいないか?
・災害時要援護者は大丈夫か?
ラジオや同報無線により情報確認
車で逃げるな!
ブロック塀、ガラス、がれきに注
意!
0:05
0:10
∼
数時間
火災発見??
家屋の倒壊発見 ・みんなで消火活動!
??
・みんなで救出活動!
負傷者発見
・情報班による地域内の被害情報収集
・市等からの情報を住民へ正しく伝達
・消火班による初期消火活動
(バケツリレー、可搬ポンプ等)
・救出・救助班による救出活動
・負傷者の応急救護、救護所への搬送
・災害時要援護者の避難の支援
地域の事業所等の協力を得る
困難な場合は消防署等へ要請
無理はしない
・自主防災組織に協力して秩序ある避 ・市に協力して避難所運営
難生活を!
∼
数日間
避難生活
壊れた家には入らない
助け合いの心を持とう
がまんも大切
避難生活計画書にしたがった秩
序ある避難所運営
災害時要援護者に対する配慮
2.災害応急活動に関する情報の収集及び伝達
地域内の被害状況(死傷者や建物、道路等の被災状況等)や火災発生の状況を迅速にとりまとめ、市
の災害対策本部に報告するようにしましょう。
・情報収集を迅速に行うため、事前に調査区域を分けて担当者を決め、地域内の被害状況等、必要な情
報を収集します。
・被害報告を受けた情報班長は、市災害対策本部などの防災関係機関に報告します。
「被害なし」という報告も災害の全体像をつかむための重要な被害情報になりますので忘れずに報告
するようにしてください。
- 42 -
・同報無線や市の広報車、テレビ、ラジオで正確な情報を確認し、地域内の各家庭に伝えて混乱が起こ
らないようにしましょう。
長浜市災害対策本部
地震発生
情報班を構成し、
各地区毎に情報収
情報班による
情報収集活動
とりまとめ
集開始
各地区担当より受
けた被害状況をま
とめる
市災害対策本部
への報告
被害状況の報告先
地区拠点(各公民館)へ連絡してください。
長浜市災害対策本部
65−8830
3.被災者の救出活動
大地震発生時には家屋の倒壊などにより多数の生き埋め者が発生することが予想されます。しかし、
消防等の防災関係機関だけでは十分な対応が出来ません。地域の自主防災組織が協力して救出・救助に
あたることが求められます。
★自分の安全を確認したら、家族隣人の救出
・負傷者等の居場所の情報を集める。大きな声で叫び反応を見る。
・居場所がわかったら救出のための人を集める。人が見える場合は5∼10人、見えない時は20人位がよい。
・ノコギリ、ハンマー、バール、ジャッキ、ロープなどの資機材で救出。
★自主防災組織による救出
・特技者によるチェンソー、可搬ウインチ、エンジンカッターなどを利用した救出。
・被災者の埋没位置、数などを的確に把握しておくこと。
家屋の倒壊
生き埋め者発生
近隣住民による
近所同士で救出
救出活動
自主防(救出・救助
班)による救出活動
救出・救助班を編成して自主防
災組織レベルで救出
救出作業は危険を伴う場合がありますので、
消防署等による
救出活動
専門的な技術者等による救出
二次災害に十分注意しましょう。
- 43 -
4.消火活動
地震による火災発生を防ぐためには、各家庭における出火防止対策が一番大切ですが、いざ火災が発
生したら地域の自主防災組織が協力して初期消火活動にあたるようにしましょう。
ただし、地域で行う初期消火活動はあくまで火災の延焼を防止することが目的ですので、決して無理
はしないように注意してください。消防団員や消防署員が到着したらその指示に従うようにしましょう。
すばやく火の始末
地震発生
消火器、くみ置きの水などによる自らの消火
出火
可燃ポンプ、バケツリレーなどによる自主防災組織の初期消火
火災発生
消防団が消火を開始したら手をひく
延焼拡大
消防署による消火、避難誘導班の指示に従い避難を開始
【消火器で消す】
2 ホースをはずし、
1 安全ピンをはずす
ノズルを火災に向ける
3 レバーを強く握る
【バケツリレーで消す】
取っ手を持つ人、柄を持つ人
で、ぶつかり合わないように
する。
- 44 -
【可搬ポンプで消す】
・風向きに注意
・「放水始め」の合図をしっかり
・ホースの結合を確実に
- 45 -
5.医療救護活動
大規模な地震が発生した時には大量の負傷者が出ますが、すぐに医者による治療が受けられるとは限
りません。負傷者を発見した場合はまず応急手当を行い、重傷患者や中等傷患者は救護所等の医療救護
施設に搬送するようにしてください。
家庭内や自主防に
おいて処置する
市が設置する医療救護施設
軽傷者
医者を必
要とせず
治療可能
な人
救護病院
救護所
避難所として指定されている学校また
既存病院を使用
は診療所に設置
重症患者
・トリアージを行う
・中等傷患者の処置
・重傷患者の応急処置
入院が必要な人
※入院が必要な重傷患者は救護病院へ搬入し
中症患者
ます。
対応不可能な重傷
患者を搬送する
入院は必要
ないが医者
が治療すべ
き人
県が設置する医療救護施設
災害拠点病院
・市で対応できない重傷患者の
※トリアージとは、大規模災害時など
限られた人的、物的状況下で最大多数
の負傷者に最善の医療を施すため、患
者の重症度により治療優先度を決め
ることです。
処置及び収容
- 46 -
6.避難行動
地域の危険性によって避難の方法が異なります。自分の地域ではどのような避難行動が必要なのか、
よく理解しておくことが大切です。
情報の食い違いによる誤った避難行動は危険ですので、必ず正確な情報に基づいて行動するようにし
ましょう。また、自力で避難することが困難な災害時要援護者について事前に把握しておき、自主防災
組織の中で担当を決めておくなど、逃げ遅れのないように皆で協力することが大切です。
地 震 発 生
要避難地区(地震災害危険予想地域)
任意避難地区
(その他の地区)
避難対象地域
山・崖崩れ危険
予想地域
延焼火災危険
予想地域
すぐに避難を開始
火災発生状況により
一時避難場所
(空地、小公園、公民館等)
避難地
指定避難場所
(公園、小中高等学校等)
災害の発生状況により
避難を行う
広域避難場所
(大公園等)
発災後、必要に応じて避難所へ
- 47 -
- 48 -
7.避難生活
避難生活は災害による精神的な不安や日常生活の不便、共同生活による不自由などから暗いイメージ
となりがちです。
自主防災組織を中心に、避難住民がお互いに助け合い協力して秩序ある避難生活が営まれるように努
めてください。特に高齢者やしょうがい者などの災害時要援護者へのあたたかい配慮が必要です。
あらかじめ避難生活計画書を作成しておきましょう。
・市担当、施設管理者、自主防災組織で避難所の運営組織(運営本部)をつくる。
・運営本部に、総務、被災者管理、情報、食料・物資、施設管理、保健・衛生等の各総括班長をおく。
・その下に各自主防災組織ごとに班編成を行い、班ごとの役割を決める。
・運営本部会議を 1 日 1∼2 回開催し、情報の収集・伝達、役割等を再確認する。
●情報は…
・市からの情報は、避難所に派遣された市町村職員が受け、
情報総括班長に伝えます。
・情報総括班長は、各自主防災組織の情報班長に伝えます。
・各情報班長は、その連絡を住民に伝達します。
・ラジオなどから直接入る情報にも注意します。
・避難生活者リストを作ります。
●生活時間は…
・生活区域、生活上のルールを決めます。
・生活の時間も決めておきましょう。
情報
市避難所職員
情報総括班長
各自主防災組織情報班長
●使用禁止建物への立入禁止
・危険な建物はロープ等で閉鎖し立入を禁止します。
住民
●ゴミは…
・生ゴミは場所を決めて出しましょう。その他のゴミは、分別して出しましょう。
●トイレは…
テレビ、ラジオ等
・トイレはキレイに使用し、清掃もきちんとやりましょう。
●縁故避難
・縁故避難者は、避難先を変更した場合、情報班を通じて、運営本部へすみやかに連絡しましょう。
●安否確認、掲示板・伝言板の設置
・各避難所ごとで安否を確認しましょう。
・情報については掲示板を設けておきます。
・自主防災組織避難生活者リストを利用しましょう。
・視聴覚にしょうがいのある人のために、情報を伝える人を予め決めたり、掲示板と放送を
必ず併用するなど、災害時要援護者に確実に情報が伝わるよう配慮が必要です。
- 49 -
●緊急輸送
・緊急時のため、各自主防災組織から車輌を1台ずつ用意するなど輸送対策を
決めておきましょう。
●ペットへの対応
・飼育者の把握、飼育場所の指定、排泄物の後始末、清潔の徹底をしましょう。
●食事、水は…
・原則として、食事はそれぞれの非常持ち出しの食料でまかないます。その際、火は使いません。
・不足する場合は、共同で炊き出しを行います。
・地震発生後は断水になる恐れがあるのでポリタンク等に水をためておき、大事に使用してください。
・食事や給水はリーダーの指示に従い、順序よく行ってください。
・高齢者など災害時要援護者に確実に食事が行き渡るように配慮が必要です。
●プライバシーは…
・お互いのプライバシーを保護するため、家族単位で区分けしてむやみに他人の
場所へ立ち入らないようにしましょう。
・更衣室、授乳室等も設けます。
●災害時要援護者への配慮
・介護は家族が行うものとします。家族がいない人などはあらかじめ要介護者台帳に
登録しておきましょう。介護者の方は、あらかじめ届け出てください。
・介護者が不足する場合は、各自主防災組織の人材台帳を活用し、適任者(看護師等)
に交替で介護をお願いします。また、手話、ガイドヘルパー等のボランティアの受入れに
配慮しましょう。
- 50 -
第 4 章
第
水害・土砂災害の恐れが
ある場合、発生した場合
この章では、長雨や豪雨によって大規模な水害や
土砂災害の発生の恐れがある場合や発生した時
に、自主防災組織がどのような活動をするべきか
について説明しています。
- 51 -
1.風水害における自主防災組織の役割
自主防災組織は地震災害時に備えて組織化されている事例が多くありますが、風水害時においても
「自分たちの地域は自分たちで守る」という共助の精神により、水害や土砂災害に対応できる自主防災
体制の整備が必要となります。
地震は予測できず突然発生しますが、水害や土砂災害は雨量や河川の水位等である程度、災害の発生
が予測できます。こういったときに地域の自主防災組織が一段となって地域の住民の皆さんが安全に避
難できるよう行動をお願いします。
風水害時における自主防災組織に求められる主な役割としては下記のとおりです。
①地域住民の迅速な避難行動
水害や土砂災害の発生の恐れがある場合には、市から「避難準備情報」、「避難勧告」、「避難指示」(避
難情報の種類により避難する人や緊急度が異なります。詳しくは【2.風水害時の重要箇所及び発令基準】を
ご覧ください)の避難情報を発令します。避難情報が発令されましたら、避難情報の種類に応じて、避難が必
要な人は迅速に避難を開始してください。避難所が無理な時や避難するいとまがない時は、安全な建物の2階
等に一時避難することも緊急時においては必要となります。
②災害時要援護者の避難行動に対する支援
避難を要する事態が発生した場合には、迅速な避難行動が必要になります。しかし災害時要援護者は健常者
より避難の行動を始めてから避難が完了するまで時間がかかります。また自分一人で避難することができない
場合があります。
このようなことから、長浜市では「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」を創設し、本人の同意によりあ
らかじめ災害時要援護者を把握して名簿を作成し、その名簿により各地域でその災害時要援護者一人ひとりが
安全に避難できるよう避難支援者を定めていただくようになりました。自主防災組織では、平常時において、
避難行動要支援者の名簿を基にその住居を地図に落し所在を確認しておきます。また、実際に訪問して、本人
や家族から避難する際に必要とする支援、留意事項や避難先を聴き取るなどして、非常時の避難誘導に備えて
おくこととします。なお、災害時要援護者の名簿の取扱いについては、個人情報保護に十分配慮してください。
万が一、避難情報を発令した場合には、あらかじめ定められた避難支援者は災害時要援護者を避難場所や避
難所へ避難をさせてください。災害時要援護者が避難をする時期は健常者より早い時間になります。避難情報
の種類としましては「避難準備情報」になりますのでご注意ください。
③情報収集・伝達
水害や土砂災害の発生は、地域をよく理解している地域の皆さんが日頃から注意していただき、危険な状況
を発見されましたら自主防災組織へ報告、その後状況に応じて市へ通報をお願いします。市では連絡を受けれ
ば職員を派遣し現地確認を行い、対応を検討しますが、河川水位や山の状況が危険と判断されましたら、直ち
に地域住民に状況を伝達し、自主避難をお願いします。また市からの情報の伝達手段は【情報の収集及び伝達
方法】に記載しています「同報系防災行政無線」、「自治会長を通じた連絡」、「安全・安心メール」、「広
報車」、「市のホームページ」等で伝達します。各自主防災組織では、こういった情報を基に地域住民へ迅速
に情報を伝達するとともに円滑な避難ができるよう支援をしてください。
万が一、被害が発生した場合には、地域の被害状況を収集・整理していただき、【情報の収集・伝達方法】
に記載しています長浜市災害対策本部や地区拠点へ報告をお願いします。
- 52 -
2.風水害時の重要箇所及び基準点
水防や土砂災害については、市内であらかじめ重要な箇所を把握しています。水害に関しては姉川・
高時川で基準点が設定されていますし、土砂災害に関しては危険な場所が定められています。これらの
場所をあらかじめ把握し、被害の防止や防災の対策に取り組みをお願いします。
■河川災害の主な前兆現象
●堤防の川側が削れはじめた ●堤防の土が削り取られたり、護岸が崩れはじめた ●堤防の側面から水が漏れだした
●増水が早く、水が堤防を越えそう ●堤防にひび割れが生じた ●堤防近くの地盤から水が湧き出る
■土砂災害の主な前兆現象
土石流
●腐った土の匂いがする ●山鳴りがする ●沢の水が濁ったり、流木が混ざったりする
●雨が降り続いているのに川の水量が急激に減る
がけ崩れ
●斜面にひび割れや膨らみなどの変形が見られる ●斜面から水が噴き出したり、わき水が増えた
●斜面から石ころが落ちたり、音がしたりする
地すべり
●斜面から水が湧き出たり、地面にひび割れができる ●地面の一部に凸凹ができる
●山の木立が不揃いになったり、井戸の水が濁る
●池や沼の水が増減したり、水田の水が急に減ったりする
■注意すべき浸水災害
堤防周辺
琵琶湖沿岸
地下道
地下空間
堤防周辺では、想定され
る浸水の深さが浅くても、
一度堤防が決壊すれば、大
変危険なため河川の増水
や雨の降り方に注意し、早
めに避難しましょう。
琵琶湖沿岸付近は、河川
の増水がおさまってきて
も、琵琶湖の水位が上昇し
続けることもあるため、雨
が弱まっても、琵琶湖の水
位上昇に注意しましょう。
集中豪雨や長雨の際に
地下道を走行する場合は、
道路が冠水している可能
性が高いため、十分注意し
て走行しましょう。
地下空間は、洪水時や集
中豪雨時に浸水する可能
性があります。浸水が始ま
ると水圧の影響で脱出が
困難になるため、早めに地
上へ避難しましょう。
■注意すべき土砂災害
土石流
がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
地すべり(本市には指定箇所はありません)
「土石流」は、大雨などをきっか
けに谷底にたまった土砂が山腹から
崩れ出した土砂が水と混じり合って
一体となり、谷を一気に流れ下りる
現象です。
「がけ崩れ」は、大雨などをきっ
かけに地面にしみ込んだ雨水により
急な斜面の土砂が崩れ落ちる現象で
す。
「地すべり」は、雨や地下水など
をきっかけに山すそや丘陵地などの
斜面で、地中のすべりやすい地層を
酒井に地面がゆっくり動き出す現象
です。
- 53 -
■姉川・高時川の水位基準点
姉川
水防団待機水位
(通報水位)
はん濫注意水位
(警戒水位)
避難判断水位
(特別警戒水位)
はん濫危険水位
(危険水位)
高時川
伊吹
※1
錦織橋
川合
琵琶湖
※2
水防
警報
難波橋
国友橋
今村
橋
1.70
1.00
1.80
0.75
2.20
1.90
−
準備
2.70
1.60
2.10
0.90
3.20
2.70
0.7
出動
3.40
1.80
2.60
1.00
3.40
3.00
−
−
4.20
2.20
2.80
1.10
3.70
3.50
1.15
−
備考
洪水注意報の
基準水位
洪水警報の
基準水位
※1 水位情報周知河川区間であるため洪水予報は行われない
※2 琵琶湖の洪水予報の基準は、5 点(片山、彦根、三保ヶ崎、堅田、大溝の算術平均値)の平均水位による
■洪水予報の種類
5
4
洪水予報の
種類
洪水警報
洪水警報
3
洪水警報
はん濫警戒情報
2
洪水注意報
はん濫注意情報
レベル
1
洪水予報の標題
(参考)発表の基準
はん濫発生情報
はん濫危険情報
はん濫が発生した時
予報基準地点の水位が『はん濫危険水位』に達した時
予報基準地点の水位がおおよそ3時間後に『はん濫危険水位』に達する
ことが予想される時または予報基準地点の水位が『避難判断水位』に達
し、さらに水位の上昇が見込まれる時
予報基準地点の水位が『はん濫注意水位』に達し、さらに水位の上昇が
見込まれる時
予報基準地点の水位が『水防団待機水位』に達し、さらに水位の上昇が
見込まれる時
はん濫危険水位
はん濫の恐れが生じる水位
はん濫
危険水位
避難判断水位
避難等の参考となる水位
はん濫注意水位
水防団が出動する目安になる水位
水防団待機水位
水防団が水防活動に入る準備を行う目安とな
る水位
普段の水位
- 54 -
※▲
1 の量水標はの各基準となる水位は、当該量水
1 の箇所における水位を換
標が受け持つ区間で■
算して▲
1 に表している
川合
水防団待機水位
1.90m
はん濫注意水位
2.70m
避難判断水位
3.00m
はん濫危険水位
3.50m
錦織橋
水防団待機水位
2.20m
国友橋
はん濫注意水位
3.20m
水防団待機水位
1.00m
避難判断水位
3.40m
はん濫注意水位
1.60m
はん濫危険水位
3.70m
避難判断水位
1.80m
はん濫危険水位
2.20m
伊吹
水防団待機水位
0.75m
はん濫注意水位
0.90m
避難判断水位
1.00m
はん濫危険水位
1.10m
今村橋
難波橋
水防団待機水位
1.70m
はん濫注意水位
2.70m
避難判断水位
3.40m
はん濫危険水位
4.20m
水防団待機水位
1.80m
はん濫注意水位
2.10m
避難判断水位
2.60m
はん濫危険水位
2.80m
- 55 -
②土砂災害に関する対象地区
各種情報をもとに、地域内に土砂災害危険箇所及び土砂災害警戒区域・特別警戒区域等がある場合は、地域内で防
災体制を整備してください。なお土砂災害警戒区域・特別警戒区域については、現在、県において順次地域指定をさ
れていますので、指定地域が毎年変更になります。
箇所につきましては資料編に掲載しています。
- 56 -
3.避難情報の発令基準
市では各種情報をもとに、今後の気象予測や各地域からの巡視結果、避難行動の難易度(夜間や暴
風の中での避難)などを総合的に勘案して、次の判断基準表を参考に避難勧告等の発令について検討
を行います。なお災害時要援護者等の避難にかかる時間的余裕を考慮し、避難に関する情報として、新た
に「避難準備情報」を創設し、その後に発令する従来の「避難勧告」及び「避難指示」と合わせて3段階
とします。
【避難情報の種類】
拘束力
避難準備情報
避難情報の種類
避難準備情報
・事態の推移によっては避難勧告や避難指示を行うことが予想され
るため、避難の準備を呼びかけるもの
・災害時要援護者に避難を勧め促すもの
避難勧告
避難勧告
居住者に立ち退きを勧め促すもの
避難指示
避難指示
被害の危険が切迫した場合に発するもの。
「勧告」より拘束力が強
いが強制はできない
【避難勧告等の基準】
避難勧告等の基準については、避難情報が迅速・的確に発令されることが必要であり、基本的に雨量・水位
等の客観的数値に基づくものとする。
(1) 水害危険区域における避難勧告等の基準
姉川・高時川の水位を基準として、以下により発令する。
基準
発令時の状況
市民の避難行動
・大雨警報等が出され、降雨が続き、 人的被害の発生す ・避難行動に時間を要する
姉川・高時川の水位が「避難判断 る可能性が高まっ
災害時要援護者が、避難
避難準
水位」に達した場合、または、は た状況
を開始する(避難支援者
備情報
ん濫警戒情報が発令された場合
は支援を開始する)
・上記以外の者は、避難準
備を開始する
・大雨警報等が出され、降雨が続き、 人的被害の発生す ・災害時要援護者以外の市
姉川・高時川の水位が約 1 時間後 る可能性がさらに
民が、避難を開始する
避難
に「はん濫危険水位」に達するこ 高まった状況
勧告
とが予測される場合
・破堤につながるような漏水等が発
見された場合
・大雨警報が出され、降雨が続き、 人的被害の発生す ・避難中の市民は確実に避
姉川・高時川の水位が「はん濫危 る可能性が非常に
難を完了する
避難
険水位」に達した場合
高まった状況、ま ・未だ避難をしていない市
指示
・堤防が決壊した場合
たは、人的被害が 民は直ちに避難する、その
・破堤につながるような大量の漏水 発生した状況
いとまがない場合は生命
や亀裂等が発見された場合
を最低限守る
- 57 -
(2) 土砂災害危険区域における避難勧告等の基準
滋賀県と彦根地方気象台から発表される「土砂災害警戒情報」に基づき避難情報を以下の基準を目安に発令
する。
基準
発令時の状況
・大雨警報等が出され、降雨が続いて
いる状況で、滋賀県と彦根地方気象
台から「土砂災害警戒情報」が発表
避難準
され、本市が「警戒対象地域」とさ
備情報
れ、詳細情報で「避難の目安(土砂
災害基準超過の恐れ)
」
(ピンク色表
示)とされた場合
・大雨警報等が出され、降雨が続いて
いる状況で、滋賀県と彦根地方気象
台から「土砂災害警戒情報」が発表
され、本市が「警戒対象地域」とさ
避難
れ、詳細情報で「土砂災害発生の恐
勧告
れ
(土砂災害基準超過)
」
(赤色表示)
とされた場合
・近隣で前兆現象が発見(渓流付近で
斜面崩壊、斜面のはらみ、擁壁・道
路等にクラック発生等)された場合
・大雨警報等が出され、降雨が続き、
土砂災害の危険が非常に高まった
場合
避難
・近隣で土砂災害が発生した場合
指示
・近隣で前兆現象が発見(山鳴り、流
木の流出、斜面の亀裂等)された場
合
市民の避難行動
土砂災害の発生す ・避難行動に時間を要
る可能性が高まっ
する災害時要援護者
た状況
が、避難を開始する
(避難支援者は支援
を開始する)
・上記以外の者は、避
難準備を開始する
土砂災害の発生す ・災害時要援護者以外
る可能性がさらに
の市民が、避難を開
高まった状況
始する
人的被害の発生す ・避難中の市民は確実
る可能性が非常に
に避難を完了する
高まった状況、ま ・未だ避難をしていな
た、
人的被害が発生
い市民は直ちに避難
した状況
する、そのいとまが
ない場合は生命を最
低限守る
4.情報の収集
大雨注意報や大雨警報、洪水予報などの気象等に関する情報をきっかけに自主防災組織においては次
の情報を収集するとともに、地域の危険箇所に注意を払ってください。
【雨量・水位情報の収集】
彦根地方気象台、琵琶湖河川事務所、県等から発表される気象又は水防、土砂災害に関する情報(気象予警報、洪水
予報、水防警報、土砂災害警戒情報等)を入手し、把握してください。
①収集方法
・滋賀県防災情報システム(http://www.shiga-bousai.jp/)
・滋賀県防災ポータプル(http://www.pref.shiga.jp/bousai/index.html)
・土砂災害警戒情報(http://www.pref.shiga.jp/bousai/portal/weather/dosyahou.html)
滋賀モバイル県庁
土砂災害警戒情報
滋賀県河川情報
- 58 -
・気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jma/index.html)
・国土交通省市町村向け川の防災情報(http://www.river.go.jp/)
・湖北管内の雨量(電話応答装置:63−3187、市内に設置された雨量表示板)
・その他
②収集内容
ア 警報・注意報
湖北地域での警報や注意報の発令状況
イ 天気予報
今後の天気に関する情報
ウ 土砂災害警戒情報
市あるいは周辺地域での土砂災害警戒情報の発令状況
エ 雨量情報、川の防災情報
長浜、太田、常喜ほか周辺地域(落川、虎姫、菅並、杉野等)の降雨量
オ 解析雨量・降水短時間予報
今後の雨量に関する予測情報
カ 洪水予報
洪水予報河川または水位周知河川に指定された姉川、高時川、琵琶湖についての洪水予報の発表状況
キ 水防警報
滋賀県が情報発信する姉川及び高時川の水防警報の発表状況
ク 水位情報
姉川・高時川の水位観測所における水位情報のほか、草野川(水位観測所:大門橋)
、田川(水位観測所:月
ヶ瀬橋)の水位情報
- 59 -
【地域での危険度把握】
市では様々な情報や現地確認により災害発生の予測や危険度を推測し災害対策を行うこととしてい
ますが、より細かな予測はどうしてもできません。地域にお住まいの皆さんは普段の山や川の状況を良
くご存じであり、雨が強くなった時など、日頃の状況と何らかの変化があった場合には、早期に気づく
こともありますので、地域で危険箇所の把握に努めてください。
危険箇所チェックリスト
項目
土砂災害
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
洪水害
□
□
□
□
チェックすること
斜面に亀裂を確認した。
小石が斜面からぱらぱらと落ち出した。
異常な音、山鳴り、地鳴りが聞こえた。
異常な臭い(きな臭い)がした。
斜面にはらみが見られた。
普段澄んでいる湧き水が濁ってきた。
水の吹き出しが見られた。
湧き水の急激な増加、あるいは減少・枯渇が認められた。
近くで山崩れ、土石流が発生している。
立木の裂ける音や巨レキの流れる音が聞こえた。
渓流に流木などが混ざっていた。
降雨が続いているにもかかわらず、水位が急激に減少し始めた。
渓流の水位が降雨量の減少にもかかわらず、低下しない。
河川管理施設(堤防等)に漏水を確認した。
河川管理施設(堤防等)に亀裂を確認した。
水位が高く、破堤のおそれがある。
破堤を確認した。
5.情報の伝達
市からの避難情報を受けたら、自主防災組織内の連絡網により地域住民に情報を伝達してください。な
お伝達時には避難情報の種類をよく確認して、避難すべき対象者を把握して適切な情報伝達に努めてくだ
さい。避難準備情報については災害時要援護者の避難に関する情報であり、避難勧告・指示についてはそ
の地域にお住まいの住民皆さんが対象となります。したがいまして、避難準備情報が発令された場合には
災害時要援護者の避難誘導について、避難支援者に迅速に情報を伝達し、迅速な対応を心がけていただき、
安全な避難に十分配慮をしてください。
- 60 -
6.避難時の注意事項
留意事項
動きやすい服装で。
長靴は水が入ると動けなくなるた
め、運動靴等にしましょう。
持ち出す荷物は最小限に。
リュックサックなどを背負い、手
は自由にしましょう。
移動は徒歩で。
車は速くあきらめる。
地下に注意しましょう。
浸水する恐れがあります。
川に近づかない。
台風などの大雨時には増水・氾濫
の恐れがあります。
屋外では飛来物に注意しましょ
う。
浸水している場所を歩くときに
は、棒などでマンホールや側溝な
どに注意しましょう。
高齢者や身体の不自由な方に気を
配り、避難に協力しましょう。
避難時にはおにぎりやペットボト
ルを避難場所に持参しましょう。
雨足が強まり避難が必要な状況になると、家から避難先までの道路は、普段と全く違った状態になります。
避難時には助け合いの精神と慎重な行動を心がけてください。
【避難情報発令時の対応】
(1)避難準備情報発令時
①避難支援者は避難準備情報を受けたら、直ちに担当する災害時要援護者の自宅等に行き、避難準備情報が
発令されたので、早めに避難することを伝えるとともに付近住民の協力を得ながら避難させてください。
②避難先については、平常時から本人や家族等と協議し、地域の協力を得ながら、あらかじめ決めておくこ
ととします。また、時間的に猶予がない場合や移動には制限がある場合等、緊急を要する場合等は、自宅
や近所の安全な建物の2階へ一時避難させるなど、生命の安全を守ることを第一としてください。
③対象となる災害時要援護者の避難が終了したら、その状況を自主防災組織で取りまとめてください。
万が一、避難に問題など合った場合は、市の災害対策本部や地区拠点へ連絡してください。
- 61 -
(2)避難勧告・避難指示発令時
①避難勧告が発令されましたら、避難が必要な地域を確認し、避難誘導担当は地域住民が安全に避難できる
よう避難誘導にあたってください。
②避難準備情報が発令された際に避難しなかった災害時要援護者の方の避難にあたってください。
③避難指示が発令された場合は、被害の危険が切迫しているか、実際に被害が発生した場合に発令されるも
のです。したがいまして地域住民に状況をしっかりと説明し、全ての住民の方の避難について組織で対応
をお願いします。
④その他は上記「避難準備情報発令時」に準じて活動をお願いします。
7.応急措置の実施
水害や土砂災害等が発生した場合には、いたる箇所で危険な場所が発生します。そういったときに緊急的
に応急処置を施さないと新たに二次災害が発生する恐れがある場合には、自主防災組織で応急的な措置をお
願いします。
①被害が発生しましたら、危険のない範囲内で事故防止のため、立ち入りを制限する等の応急措置を実施し、
自治会長及び市へ報告してください。
②道路の冠水等で交通規制を行う必要がある場合は、原則、被害状況等の程度によっては、市からの協力要請
に基づき、自主防災組織においてロープ等での通行止めを実施していただくこともあります。
また、自主防災組織において、急を要すると判断し、事故防止のために交通規制を実施したときは、速やか
にその旨を自治会長及び市へ報告してください。
③その他、緊急的に応急措置が必要な場合には、十分安全に注意し実施してください。なお実施後は自治会長
及び市へ報告をしてください。
8.ハザードマップを利用した防災対策
市では姉川・高時川の浸水想定区域を記載したハザードマップを作成し、各世帯に配布しています。
このハザードマップを利用して自主防災組織において地域の危険箇所や避難経路の検討を行っていた
だくとともに、安全な場所を確認するなど、家庭や地域の防災活動に利用してください。
【地域の危険箇所等状況の把握】
ハザードマップでは、姉川・高時川が決壊したときに浸水する地域及び浸水する深さを図示しています。皆さ
んがお住まいの地域ではどの場所でどれだけの深さで浸水するか、また浸水しない場所、浸水する深さが比較的
浅い場所はどこか、避難するときはどっちの方向へ避難すればよいかなど、地域で話し合って情報を共有してく
ださい。
【安全に避難するために】
地域の危険箇所等を把握したら、安全に避難するにはどの経路で避難すればよいか、避難する場所を確認して
ください。
【ハザードマップを活用した学習】
ハザードマップには風水害時に役立つ説明を記載しています。自主防災組織での学習会等で使用してください。
- 62 -
【地域のハザードマップ作成】
危険箇所や避難経路などの把握ができましたら、住民の皆さんが安全に避難することができるように地域版の
ハザードマップを作って、住民の皆さんに配布してください。
- 63 -
- 64 -
第 5 章
第
災害時要援護者の
把握及び支援
この章では、大規模災害によって被害を受けやす
い災害時要援護者に対する把握や避難支援に対し
て説明しています。
- 65 -
1. 災害時要援護者に対する対応
「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」
近年、全国的に風水害等が多発し、多くの人が犠牲になっています。なかでも避難に時間を要する
高齢者などの災害時要援護者の被災が目立っていることから、災害発生時に災害時要援護者が円滑か
つ迅速に避難するための支援体制を整えておくことが重要です。
このようなことから長浜市では、あらかじめ災害時の避難にあたって支援が必要となる人を地域で
把握し、その一人ひとりについて、災害時に誰が、どのような支援を行うかを定めるとともに、いざ
という時に要援護者への情報伝達や避難支援が円滑に行えるよう、日ごろからの見守り体制などを定
める「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」を推進しています。
2.災害時要援護者とは
災害時要援護者とは、
「ひとり暮らしの高齢者」や「重いしょうがいのある人」など、日常生活に手
助けが必要な人や、災害発生時において避難情報の入手、避難の判断又は避難行動を自ら行うことが
できないなど、避難にあたって支援が必要な人です。
3.災害時要援護者の把握と情報共有
「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」は、災害発生時において地域の住民が協力して、要援護
者の避難誘導や安否確認等の支援活動を円滑に行えるよう、あらかじめ要援護者の必要な情報を登録
し、その情報を自治会長、民生委員、避難支援者、市、社会福祉協議会で共有するものです。
【長浜市避難支援・見守り支えあい制度への登録(災害時要援護者からの申請、地域の把握)】
避難支援・見守り支えあい制度に登録を希望する要援護者は、「災害時要援護者登録申請書兼 長浜
市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)作成依頼書(資料編参照)」(以下「登録申請書」とい
う。)および「長浜市避難支援・見守り支えあい制度における個人情報の取扱いに係る同意書(資料
編参照)」を市長に提出します。
自主防災組織等では地域活動や防災活動等、要援護者一人ひとりと接する機会をとらえて、避難支
援・見守り支えあい制度への登録を働きかけるとともに、必要な情報の把握についても同時に努めて
ください。
【災害時要援護者登録申請者台帳の作成・共有・更新】
市は登録申請書に基づき、「災害時要援護者登録申請者台帳(資料編参照)」(以下「登録申請者
台帳」という。)を作成し、自治会ごとに集約した登録申請者台帳を自治会長と民生委員に配布しま
す。
- 66 -
各自治会は、
年に1回、
「登録申請者台帳に登録している要援護者について異動等がないか確認し、
情報の更新を行います。また、新たに登録する必要がある要援護者の有無を確認し、該当する人に
は避難支援・見守り支えあい制度への登録を働きかけます。
【長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)の作成・共有・更新】
自治会では、登録申請者台帳をもとに、自治会長、民生委員、自主防災組織など支援に携わる関係
者と登録申請者本人と話し合いながら、登録申請者ごとに「長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個
別計画)
(資料編参照)
」
(以下「個別計画」という。
)を作成または更新を行います。
作成または更新した個別計画は、自治会長、民生委員、避難支援者、登録申請者本人、市、市社会
福祉協議会に配付し、共有します。
4.個人情報の保護
「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」における登録者の個人情報の保護を徹底するために、①
登録にあたっては本人からの申請を原則とするとともに、
②登録申請のあった個人情報の外部提供
(開
示・共有・活用)について、本人にあらかじめ同意を得ることを原則とし、③個人情報の提供(開示・
共有・活用)を受ける者については、あらかじめ以下の事項について遵守することを誓約していただ
きます。
長浜市個人情報保護条例(平成 18 年条例第 21 号)第 8 条第 2 項及び第 3 項の規定に基づき、個人
情報の適切な管理のために必要な次の事項を遵守してください。
・紙媒体により管理すること。
・個人情報を含む紙媒体は、施錠可能な金庫等に保管すること。
・情報の更新等によって不要となった個人情報は確実かつ速やかに廃棄し、又は消去すること。
・必要以外の人に閲覧させ、又は伝達しないこと。
・必要以外の写しを作成しないこと。
・目的以外の使用をしない。
5.災害時要援護者への支援体制整備にあたって
登録申請者台帳や個別計画により、地域における災害時要援護者の把握や避難支援体制の整備ができ
ましたら、日頃から災害時要援護者の見守りを通じて、健康状態等を見守るとともに、地域コミュニテ
ィの形成に心がけてください。また災害時要援護者と支援者の方々に防災訓練への参加を促すとともに、
個別計画に基づく避難支援の訓練を取り入れるなどの取り組みをお願いします。
万が一、大規模な災害が発生した場合には、個別計画にもとづき災害時要援護者の方々が安全安心し
て避難できるよう支援をしてあげてください。
- 67 -
資料編
- 68 -
1.地震に関する資料
●琵琶湖西岸断層帯地震(活断層地震)
高島市マキノ町から大津市に至る9つの断層から構成さ
れる断層帯で、長さは約 59Km に渡ります。マグニチュード
は 7.8 程度、今後 30 年以内の発生確率は、0.09%から9%
と予測されており、全国で7番目に発生確率が高い地震で
す。
●柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯地震(活断層地震)
日本海沿岸の福井県福井市から滋賀県木之本町を経て
岐阜県垂井町に至る全長約 100Km の断層帯で、「北部」
「中部」「南部」の3つの断層帯に分かれます。断層帯「北
部」における地震の発生確率は、ほぼ0%と予測されてい
ますが、「中部」「南部」における地震の発生確率は、平均
活動期間が判明していないため、不明とされています。
●東南海・南海地震(海溝型地震)
紀伊半島から四国沖に伸びる南海トラフと呼ばれる、海底
4,000mのプレート内で起きるマグニチュード8以上の巨大地
震です。東南海地震と南海地震の平均発生間隔は110年程
度といわれています。前回の地震発生時期は、今から約60
年前であったことから、今後50年以内の発生確率は非常に
高く、将来必ず起こるといわれています。
- 69 -
- 70 -
●地域危険度の見方
このマップに記載された地域の危険度は、高島市中部を震源とする琵琶湖西岸断層帯地震を想定
して予測された震度と、建築年別・構造別の建物データを用いて、建物の倒壊率を推計し、地域の
危険度として表示しています。
- 71 -
震度予測(地震動の計算結果)
- 72 -
地震被害想定結果の一部(主なもの)
死者数 避難者数 重傷者数 負傷者数
104 人
5,120 人
111 人
総人口
6,076 人 84,584 人
木造建物全壊棟数
非木造建物全壊棟数
建物全壊率
建物総数
2,620 棟
456 棟
4.8%
64,108 棟
早朝 6:00 昼間 13:00 夕刻 17:00 建物総数
3件
5件
7件
64,108 棟
- 73 -
- 74 -
2.風水害に関する資料
【気象予警報等】
彦根地方気象台等の発表する予警報等
彦根地方気象台等が発表する気象予警報等には、次のものがある。
予警報等の種類
警報
注意報
気象情報
洪水予報
ア
イ
国土交通省
と共同で行
う洪水予報
都道府県と
共同で行う
洪水予報
水防警報
土砂災害警戒情報
火災気象通報
内容
警報とは、気象業務法に基づき県内のいずれかの地域において重大な災害が起
こる恐れのある場合において、彦根地方気象台が一般的に厳重な警戒を促すた
め発表する。
注意報とは、気象業務法に基づき県内のいずれかの地域において災害の発生が
予想される場合において、彦根地方気象台が一般的に注意を促すため発表する。
気象情報とは、台風その他異常気象等についてその情報を一般及び関係機関に
対して具体的に速やかに発表する。
洪水予報には、注意報と警報の 2 種類あり、注意報は基準となる地点の水位が
はん濫注意水位に達すると予想されるとき、警報ははん濫危険水位を超え、河
川のはん濫が起こる恐れが高まったと予想されるときに発表する。
2つ以上の都府県にわたる河川または流域面積の大きい河川で、洪水によって
大きな損害が生ずる恐れのあるものについて、国土交通大臣が指定する。
発表、発令機関
彦根地方気象台
彦根地方気象台
彦根地方気象台
彦根地方気象台
と国または県
上記以外の河川で、洪水によって相当の被害が発生する恐れのあるものについ
て、気象庁と協議して都道府県知事が指定する。
水防警報とは、水防法の規定に基づき、国土交通大臣または知事が指定する河
川について、洪水により重大な損害を生ずる恐れがあると認められるときに県
県
が警報を発令するもので、この措置については滋賀県水防計画で定める。
土砂災害警戒情報は、大雨により土砂災害の危険度が高まった市町を特定し、
大雨警報を発表している中で大雨によって土砂災害が発生する恐れが高まった 彦根地方気象台
時に、市町の長が避難勧告等を発令する際の判断や市民の自主避難の目安とな
と県
るよう、滋賀県と彦根地方気象台が共同で発表する。
消防法により彦根地方気象台長は、気象の状況が火災予防上危険であると認め
るときは、その状況を直ちに知事に通報する。市長がこの通報を受けたときは、
必要により火災警報を発令するものとする。なお、火災気象通報の基準は、次
のとおりとする。
ア 実効湿度が 65%以下で、最小湿度が 30%以下
彦根地方気象台
イ 実効湿度が 65%以下で、平均風速が7m/s 以上の風が1時間
(火災警報は市長)
以上吹くと予想したとき
ウ 平均風速 12m/s 以上の風が1時間以上継続して吹くと予想
したとき。ただし、降雨、降雪中は通報しないこともある。
エ 地域細分化(県南部、県北部)により発表することがある。
- 75 -
【気象区分図】
- 76 -
【注意報・警報基準の一覧】
ア 大雨に関する注意報・警報
注意報・警報の種類
大雨注意報
大雨警報
細分区域名
要 素
一次
基 準
二次
1 時間雨量
北部
湖北
30mm RT70mm
3 時間雨量
北部
湖北
平地 50mm 山地 70mm
24 時間雨量
北部
湖北
平地 100mm 山地 150mm
1 時間雨量
北部
湖北
50mm RT100mm
3 時間雨量
北部
湖北
平地 80mm 山地 100mm
24 時間雨量
北部
湖北
平地 150mm 山地 300mm
イ 洪水に関する注意報・警報
注意報・警報の種類
洪水注意報
洪水警報
細分区域名
要 素
一次
基 準
二次
1 時間雨量
北部
湖北
30mm RT70mm
3 時間雨量
北部
湖北
平地 50mm 山地 70mm
24 時間雨量
北部
湖北
平地 100mm 山地 150mm
1 時間雨量
北部
湖北
50mm RT100mm
3 時間雨量
北部
湖北
平地 80mm 山地 100mm
24 時間雨量
北部
湖北
平地 150mm 山地 300mm
※RT総降水量を示す。
ウ 雪に関する注意報・警報
注意報・警報の種類
細分区域名
要 素
一次
基 準
二次
大雪注意報
24 時間降雪の深さ
北部
湖北
平地 20cm 山地 30cm
大雪警報
24 時間降雪の深さ
北部
湖北
平地 50cm 山地 60cm
エ 風に関する注意報・警報
注意報の種類
基 準
警報の種類
基 準
風雪注意報
風速
12 m/s 以上で雪を伴う
暴風雪警報 風速 20 m/s 以上で 雪を伴う
強風注意報
風速
12 m/s 以上
暴風警報
風速 20 m/s 以上
オ その他注意報
注意報の種類
基 準
乾燥注意報
最小湿度 40%以下 かつ 実効湿度 65%以下
濃霧注意報
視程 100 m 以下
霜注意報
およそ 4 月以降で晩霜が予想される場合
なだれ注意報
積雪の深さが 50cm 以上あり、次のいずれか
1 24 時間降雪の深さ 30cm 以上
2 日最高気温 10℃以上
3 24 時間雨量 15mm 以上
低温注意報
最低気温 -5 ℃以下
着雪注意報
24 時間降雪の深さ 南部 15 cm 以上 北部 30 cm 以上
気温 0℃以上
雷注意報
落雷等により被害が予想される場合
- 77 -
【浸水想定区域図(姉川・高時川)
】
- 78 -
【浸水想定区域図(琵琶湖)
】
- 79 -
【土石流危険渓流箇所】
土石流危険渓流分布図
- 80 -
土石流危険渓流一覧
渓流番号
1203001
1203002
1203003
1203004
1203005
1203006
1203007
1203008
1203009
1203010
1203011
1203012
1203013
1203014
1203015
1203016
1203017
1203018
1203019
1481001
1481002
1481003
1481004
1481005
1481006
1481007
1481008
1481009
1481010
1481011
1481012
1481013
1481014
1481015
1481016
1481017
1481018
1481019
1481020
1481021
1481022
1481023
1481024
1481025
1481026
1481027
1481028
1481029
1481030
1481031
1481032
1481033
1481034
1481035
1481036
1481037
1481038
1481039
1481040
1481041
1481042
1481043
1481044
1481045
1481046
1481047
1481048
1481049
1481050
1481051
河川名
前川
前川
前川
前川
土川
土川
土川
土川
土川
土川
土川
土川
薬師堂川
薬師堂川
薬師堂川
薬師堂川
薬師堂川
薬師堂川
薬師堂川
田川
田川
田川
田川
田川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田根川
田川
田川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
草野川
姉川
姉川
姉川
姉川
姉川
姉川
渓流名
西谷川
小一条川
前川
前川支流
椎山川
土川支流
土川支流
土川支流
宮谷川
土川支流
香谷川
土川支流
八条川
薬師堂川支流
薬師堂川支流
薬師堂川支流
薬師堂川支流
薬師堂川支流
小倉谷
須賀谷支川
須賀谷川
田川支流
桑ヶ谷
池奥川
乗倉越
アナブシ
込田川
北谷川
犬尺寺
込田川
田根川
堂の奥川
田根川支流
大谷
小倉奥
坪谷川(峠谷)
中奥、西奥
草野川支流
乗倉川
大門川
草野川支流
堂奥谷
尼寺
大谷川
坪谷川
坪谷川谷
草野川支流
嶺上谷川
草野川支流
黒谷
天吉寺川
草野川支流
中谷
太田川
宮の谷
板杭川支流
草野川支流
草野川支流
草野川支流
草野川支流
草野川支流
千石谷川
草野川支流
草野川支流
外谷川
横江谷川
法楽寺川
北池川
石川谷川
西谷川、中谷川、東谷川
町
小一条町
小一条町
布勢町
布勢町
名越町
名越町
名越町
鳥羽上町
鳥羽上町
鳥羽上町
鳥羽上町
鳥羽上町
八条町
石田町
石田町
石田町
石田町
石田町
保多町
須賀谷町
須賀谷町
池奥町
池奥町
池奥町
木尾町
木尾町
木尾町
木尾町
木尾町
木尾町
小室町
小室町
黒部町
黒部町
谷口町
谷口町
大依町
大依町
乗倉町
大門町
大門町
当目町
飯山町
醍醐町
徳山町
徳山町
鍛冶屋町
鍛冶屋町
郷野町
野瀬町
野瀬町
太田町
太田町
太田町
草野町
寺師町
寺師町
寺師町
寺師町
高山町
高山町
高山町
高山町
高山町
東野町
小野寺町
法楽寺町
北池町
今荘町
渓流長
(km)
0.91
1.36
3.46
0.72
1.97
0.39
1.3
0.35
0.93
1.07
0.44
0.75
0.35
0.75
0.3
1.38
0.33
0.24
0.6
0.45
0.66
0.2
0.34
0.5
0.4
0.46
1.62
0.59
0.37
0.18
0.98
1.09
0.45
0.31
0.65
3.25
0.96
0.58
1.69
1.66
0.31
0.73
0.37
4.11
2.42
0.61
0.62
2.97
0.55
1.37
4.86
0.37
0.33
0.5
0.62
0.2
0.22
0.25
0.23
0.31
1.49
6.51
0.31
0.46
1.43
4.5
0.55
1.28
4.54
9.45
流域面積
2
(km )
0.15
0.19
0.63
0.15
0.32
0.05
0.28
0.07
0.17
0.13
0.07
0.13
0.07
0.18
0.04
0.21
0.04
0.02
0.08
0.12
0.17
0.02
0.04
0.08
0.04
0.06
0.32
0.12
0.05
0.02
0.29
0.2
0.07
0.03
0.13
0.62
0.15
0.01
0.19
0.2
0.04
0.09
0.06
1.24
0.81
0.09
0.07
0.54
0.08
0.31
1.62
0.06
0.04
0.13
0.07
0.05
0.02
0.02
0.03
0.03
0.19
1.68
0.03
0.07
0.35
0.8
0.07
0.17
0.74
1.19
- 81 -
【急傾斜地崩壊危険箇所】
急傾斜地崩壊危険箇所分布図
- 82 -
急傾斜地崩壊危険箇所一覧
斜面区分
自然斜面
自然斜面
人工斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
人工斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
自然斜面
箇所番号
6001
6002
6002
6003
6004
6005
6006
6007
6064
6065
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6083
6089
6503
6701
6702
6703
6704
6705
6706
6707
6708
6709
6710
6754
6755
6756
6757
6758
6759
6760
6761
箇所名
堀部
石田①
石田③
鳥羽上北
名越①
名越②
布勢①
小一条
高山①
高山②
寺師①
草野
西村
太田
野瀬①
野瀬②
鍛冶屋①
鍛冶屋②
岡谷①
飯山①
飯山②
乗倉①
乗倉②
大依①
木尾①
池奥
早崎町
木尾
保多
石田④
石田⑤
八条①
鳥羽上①
常喜
田村
加田
名越③
布勢②
高山③
高山⑤
寺師②
野瀬③
野瀬④
大門①
大依②
須賀谷
大字
堀部町
石田町
石田町
鳥羽上町
名越町
名越町
布勢町
小一条町
高山町
高山町
寺師町
草野町
西村町
太田町
野瀬町
野瀬町
鍛冶屋町
鍛冶屋町
岡谷町
飯山町
飯山町
乗倉町
乗倉町
大依町
木尾町
池奥町
竹生島
木尾町
保多町
石田町
石田町
八条町
鳥羽上町
常喜町
田村町
加田町
名越町
布勢町
高山町
高山町
寺師町
野瀬町
野瀬町
大門町
大依町
須賀谷町
傾斜度
(°)
43
60
45
50
44
53
45
46
50
50
40
50
40
40
50
60
50
50
40
45
40
40
40
40
55
35
75
33
33
40
40
40
40
35
40
35
50
40
40
35
40
45
50
40
60
40
延長
(m)
150
110
77
90
280
150
85
150
250
350
250
450
280
250
180
230
110
80
250
190
130
260
310
160
150
120
250
110
120
180
100
100
110
90
260
260
150
90
350
85
70
200
200
50
220
140
高さ
(m)
20
7
9
20
16
25
10
40
20
15
12
53
21
23
40
17
13
23
20
30
32
50
15
25
20
25
18
15
18
20
20
26
20
24
15
25
18
10
70
48
32
80
82
25
65
22
- 83 -
【土砂災害警戒区域等箇所(土石流)
】
土砂災害警戒区域等分布図
(土石流)
図 土砂災害警戒区域・特別警戒区域図[土石流]
- 84 -
土砂災害警戒区域・特別警戒区域[土石流]
番号
所在地
区域名
区域
番号
平成20年5月1日現在
指定
次数
1
長浜市布勢
前川
町
1203003
2次
2
長浜市池奥
桑ヶ谷
1481004
2次
3
長浜市黒部
田根川支流
1481014
2次
4
長浜市池奥
池奥川
1481005
2次
5
長浜市石田薬師堂川支
町
流
1203016
5次
6
長浜市石田薬師堂川支
町
流
1203023
5次
7
長浜市鳥羽
宮谷川
上町
1203009
5次
8
長浜市東野
外谷川
町
1481046
5次
9
長浜市北池
北池川
町
1481049
5次
10
長浜市鳥羽
宮谷川
上町
1203022
5次
11
長浜市石田薬師堂川支
町
流
1203024
5次
12
長浜市鍛冶
嶺上谷川
屋町
1481029
8次
13
長浜市太田
草野川支流
町
1481033
8次
14
長浜市太田
中谷
町
1481034
8次
15
長浜市草野
宮の谷
町
1481036
8次
16
長浜市野瀬
黒谷
町
1481031
10次
17
長浜市野瀬
天吉寺川
町
1481032
10次
18
長浜市寺師
板杭川支流
町
1481037
10次
19
長浜市寺師
草野川支流
町
1481038
10次
20
長浜市寺師
草野川支流
町
2481058
10次
21
長浜市高山
草野川支流
町
1481040
10次
22
長浜市高山
草野川支流
町
1481041
10次
23
長浜市高山
草野川支流
町
1481042
10次
24
長浜市高山
千石谷川
町
1481043
10次
25
長浜市高山
草野川支流
町
1481044
10次
26
長浜市高山
草野川支流
町
1481045
10次
27
長浜市高山
草野川支流
町
2481057
10次
28
長浜市鍛冶
草野川支流
屋町
1481028
10次
29
長浜市鍛冶
指南谷川
屋町
2481056
10次
1481035
10次
30
長浜市太田
太田川
町
小計
30箇所
警戒区域
指定年月日 県告示第号
平成17年
県告第343号
3月30日
平成17年
県告第234号
3月30日
平成17年
県告第235号
3月30日
平成17年
県告第348号
3月30日
平成18年
県告第492号
3月30日
平成18年
県告第493号
3月30日
平成18年
県告第494号
3月30日
平成18年
県告第501号
3月30日
平成18年
県告第502号
3月30日
平成18年
県告第503号
3月30日
平成18年
県告第504号
3月30日
平成19年
県告第127号
3月16日
平成19年
県告第127号
3月16日
平成19年
県告第127号
3月16日
平成19年
県告第127号
3月16日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
平成19年
県告第202号
3月30日
特別警戒区域
指定年月日 県告示第号
平成17年
県告第401号
3月30日
−
−
−
−
平成17年
3月30日
平成18年
3月30日
平成18年
3月30日
平成18年
3月30日
県告第406号
県告第779号
県告第780号
県告第781号
−
−
−
−
−
−
−
−
平成19年
3月16日
平成19年
3月16日
平成19年
3月16日
県告第132号
県告第132号
県告第132号
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
平成19年
3月30日
県告第208号
−
−
−
−
- 85 -
【土砂災害警戒区域等箇所(急傾斜地)
】
土砂災害警戒区域等分布図
(急傾斜地)
図 土砂災害警戒区域・特別警戒区域図[急傾斜地]
- 86 -
土砂災害警戒区域・特別警戒区域[急傾斜地]
番号
所在地
区域名
区域番号
指定次数
1
長浜市須賀
谷
須賀谷
I-6761
2
長浜市堀部
町
堀部
3
長浜市高山
町
4
平成20年5月1日現在
警戒区域
特別警戒区域
指定年月日
県告示第号
指定年月日
県告示第号
2次
平成17年
3月30日
県告第325号
平成17年
3月30日
県告第383号
I-6701
5次
平成18年
3月30日
県告第511号
平成18年
3月30日
県告第788号
高山<1>
I-6064
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
長浜市高山
町
高山<2>
I-6065
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
5
長浜市寺師
町
寺師
I-6067
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
6
長浜市太田
町
大田
I-6070
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
7
長浜市鍛治
屋町
鍛治屋<1>
I-6073
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
8
長浜市鍛治
屋町
鍛治屋<2>
I-6074
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
9
長浜市岡谷
町
岡谷<1>
I-6075
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
10
長浜市岡谷
町
岡谷<2>
II-6738
8次
平成19年
3月16日
県告第127号
平成19年
3月16日
県告第132号
11
長浜市草野
町
草野
I-6068
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
12
長浜市高山
町
高山<3>
I-6754
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
13
長浜市高山
町
高山<5>
I-6755
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
14
長浜市高山
町
高山<4>
II-6736
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
15
長浜市高山
町
高山<6>
II-6737
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
16
長浜市野瀬
町
野瀬<1>
I-6071
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
17
長浜市野瀬
町
野瀬<2>
I-6072
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
18
長浜市野瀬
町
野瀬<3>
I-6757
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
19
長浜市野瀬
町
野瀬<4>
I-6758
10次
平成19年
3月30日
県告第202号
平成19年
3月30日
県告第208号
小計
19箇所
- 87 -
3.指定避難場所一覧
施設名
所在地
電話番号(0749)
長浜小学校
高田町9-9
62-0070
西中学校
高田町10-10
62-0029
長浜北小学校
八幡中山町1310
62-1375
北中学校
神照町311
62-0076
長浜北高等学校
山階町352
62-0238
北郷里小学校
春近町353
62-0782
長浜市教育集会所
西上坂町1164
63-9258
東中学校
堀部町763
62-0928
南郷里小学校
南田附町352
62-0288
長浜南小学校
加田町1460
62-6205
長浜農業高等学校
名越町600
62-0876
南中学校
永久寺町810
62-0924
長浜北星高等学校
地福寺町3-72
62-3370
長浜高等学校
平方町270
62-0896
滋賀文教短期大学
田村町335
63-5815
長浜市民体育館
宮司町1203
63-9806
六荘公民館「六角館」
勝町490
62-0918
豊公園自由広場
公園町10-1
62-0241
神照運動公園
神照町208-1
65-3399
湯田公民館
内保町2645
74-1438
浅井中学校
内保町627
74-0013
湯田小学校
内保町1051
74-0009
浅井公民館(浅井文化ホール)
内保町2500
74-4000
田根小学校
野田町68
74-1801
田根公民館(浅井林業健康増進センター) 高畑町316-1
74-1450
下草野小学校
当目町54
74-1707
下草野公民館(浅井林業センター)
北ノ郷町105
74-2340
七尾小学校
佐野町22
74-0817
七尾公民館
佐野町181
74-0458
上草野公民館(浅井勤労青少年ホーム)
野瀬町809
76-0001
上草野小学校
野瀬町730
76-0014
びわ南小学校
川道町3456
72-2003
びわ北小学校
益田町56
72-2036
びわ中学校
弓削町460
72-2028
びわ体育館(スポーツの森内)
早崎町1479
72-2548
あじさいホール
富田町431
72-2507
びわ環境改善センター(びわ公民館)
難波町448
72-4300
南浜公民館
南浜町1440
72-3205
- 88 -
【避難場所位置図】
- 89 -
4.非常持ち出し品等
非常時持ち出し品
項目
貴重品
救急医薬品
非常食
生活用品
その他
非常備蓄品
内容
□現金、硬貨
□健康保険証
□預貯金通帳
□印鑑
□免許証
□自宅・車のキー
□権利証書
□ばんそうこう
□包帯、三角巾
□ガーゼその他
□傷薬
□湿布薬
□消毒薬
□脱脂綿
□目薬
□風邪薬
□胃腸薬
□常備薬
□カンパン
□缶詰
□ミネラルウォーター
□缶切り・栓抜き
□紙皿・紙コップ
□水筒
□衣類
□軍手
□タオル
□ティッシュ、ウェットティッシュ
□ビニール袋
□ライター類
□ラップフィルム
□ヘルメット
□カッパ
□燃料
□携帯ラジオ
□懐中電灯
□予備電池
□ロープ
□棒(さぐり棒)
□ベビー用品
□生理用品
□洗面用品
項目
食料
燃料
その他
内容
□飲料水
□米
□缶詰
□レトルト食品
□ドライフーズ
□チョコレート・飴等の菓子類
□梅干
□調味料
□卓上コンロ
□ガスボンベ
□固形燃料
□生活用水
□毛布
□寝袋
□洗面用具
□ドライシャンプー
□鍋
□やかん
□食器
□ポリタンク
□バケツ
□各種アウトドア用品
□救命道具
成人男性15kg、女性10kgが目安
5.安否情報の確認等
【留意点】
災害時は、電話がかかりにくくなります。家族間の連絡は、通話ではなく、別の手
段を利用しましょう。また、その際は次の点に注意しましょう。
※公衆電話は、比較的つながりやすいので、近所の公衆電話の場所を確認しておきましょう。
※被災地にかけるより、遠隔地にかける方がつながりやすいため、遠隔地の親戚に各自が連絡を入れて情報を集約して
もらうことも有効です。
【 災 害 伝 言 ダ イ ヤ ル 1 7 1】
災 害 時 に N TT よ り 提 供 さ れ ま す 。
携 帯 電 話 で も 、「 災 害 用 伝 言 サ ー ビ ス 」が 利 用 で き ま す 。使 い 方 を あ ら か じ め 確 認 し
ておきましょう。※災害後、緊急でない電話はなるべく控えましょう!
- 90 -
6.長浜市避難支援・見守り支えあい制度に関する資料
長浜市避難支援・見守り支えあい制度
∼地域で支える 避難支援と日ごろの見守り∼
避難支援・見守り支えあい制度とは?
地域における『ひとり暮らしの高齢者』や『重いしょうがいのある人』など、日常生活に手助けが必
要な人や、避難にあたって支援が必要となる人をあらかじめ把握し、災害時などの避難支援を円滑
におこなうために、普段から地域に住む人同士で支えあい、助け合う地域づくりを目指すものです。
なぜこの制度ができたの?
近年、全国的に風水害などの災害が多発し、多くの人が犠牲になっています。なかでも避難に時
間を要する高齢者などの被災が多くなっています。
このようなことから、地域の『高齢者』や『しょうがいのある人』の避難支援体制を、あらかじめ地域
で整えておくことが重要となってきました。
地域の要援護者支援を一体的に!
登録のあった要援護者の情報を把握・共有することにより、これまで自治会や民生委員、市、社協
などが個別に進めていた要援護者の見守りや防災支援を本制度に一本化し、避難支援と日ごろの
見守りを地域で一体的に行います。
「長浜市避難支援・見守り支えあい制度」の概要
要援護者
・ひとり暮らしの高齢者
・高齢者のみの世帯
・重いしょうがいのある人 など
登録の申請、
情報共有の同意
【自治会】
避難支援・見守り支えあい計画
(個別計画) の作成
長浜市
台帳作成
台帳登録者
日ごろの見守り
災害時の避難支援
日ごろの見守り
災害時の避難支援
台帳・個別計画の開示
○見守り支援者
○避難支援者
○防災推進員 など
○自治会長
協力
○民生委員
協力
- 91 -
対象になる人は?
『ひとり暮らしの高齢者』や『重いしょうがいのある人』など、日常生活に手助けが
必要な人や、避難にあたって支援が必要となる人です。
・ 災害がおきた時に避難情報が伝わりにくく、情報伝達に配慮が必要な人
・ 避難したらいいかどうか自分で決められなかったり、避難の準備をひとりですることが難しい人
などです。
※ 家族などの介助があり、避難に支障がない人は除きます。
登録はどうするの?
本制度の登録は随時受け付けています。制度への登録を希望する人は、「申請書」および「個人情報
の取扱いに係る同意書」を市役所または社会福祉協議会に提出してください。
希望される人には申請書・同意書を送付させていただきますので、福祉課(電話:65−6519)へご連
絡ください。
個人情報が守られるか心配です
登録者の支援に必要な情報については、自治会長、民生委員、避難支援者、社会福祉協議会、市
が共有します。
登録を希望する人には、支援に必要な情報を自治会長など避難を支援してくださる関係者で共有す
ることについて、事前に同意いただくことを前提にしています。
また、この情報を共有または開示する際は、「避難支援・見守り支えあい制度」以外の目的には利用
しないこと及び個人情報保護の遵守について共有する関係者に誓約をしていただきます。
見守り支援者、避難支援者はどういう人ですか?
要援護者の日ごろの見守りをはじめ、避難情報の伝達や支援体制の確認をしてくださる人です。
なお、支援については、責任を課すものでなく、善意による地域活動を行っていただくものです。
「大雨が降ったら、どのようにして避難したらいいのかしら・・・・・・」
「地震が起きたら一人で避難できるかなぁ・・・・・・」
「動けなくなったら、誰に 『助けて』 といえばいいの・・・・・・」
などの不安を抱える人たちが、地域で安心して暮らせるよう、
地域の見守り活動を充実していきましょう。
【お問い合わせ、
申請書などの送付希望は】
長浜市健康福祉部 福祉課
長浜市八幡東町632 (東別館1階)
電話:65−6519、FAX:64−1767
- 92 -
「長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)」作成の流れ
市
・広報きゃんせ長浜、報道機関等による登録制度の周知
・特に必要と思われる要援護者に登録制度の案内を個別郵送
登事
録業
募周
集知
地域の
フォローアップ
災害時要援護者の対象者
自治会
① 自治会、民生委員・児童委員、防災推進員等から、
地域における要援護者に対して、登録の働きかけ
事業を理解し登録を希望
→ 登録申請書(様式1)、同意書(様式2)に必要事項を記入
申登
請録
市・社会福祉協議会
災害時要援護者支援班
登録申請者台帳(様式3)を作成
台
帳
配
布
自治会
自治会長
民生委員・児童委員
防災推進員等
② 登録申請者ごとの個別計画を、関係者との協議により作成
登録申請者(本人)
個
の別
提計
出画
市・社会福祉協議会
災害時要援護者支援班
提出された個別計画(様式4)を入力し、自治会ごとに出力
個
の別
配計
付画
自治会
自治会長
民生委員・児童委員
防災推進員等
登録申請者(本人)
避難支援者・
見守り支援者
③ 日ごろの見守り支えあい、災害時の避難支援体制の整備
- 93 -
様式1
災害時要援護者登録申請書
兼 長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)作成依頼書
平成 年 月 日
長浜市長 様
私は、長浜市避難支援・見守り支えあい制度(災害時要援護者登録制度)の趣
旨を理解し、災害時要援護者登録申請台帳に登録すること、災害時に避難支援及
び避難所における支援を受けること、長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別
計画)を作成することを希望します。
代理記載
及び代理
申込みの
場合
※太枠部分に記入をお願いします。
氏名
(電話: ) 組・班 等
自治会名
登録者との関係
電話番号 −
長浜市 町
携帯番号 − −
住所
(アパート等名 )
ふりがな
氏名
㊞
性別
男
FAX
生年月日
女
−
明・大
年 月 日
昭・平
要援護 ひとり暮らし ・ 高齢者世帯 ・ 介護保険認定者 ・ しょうがい者 分類
(すべてに
その他( )
○)
氏名
続柄
住所
電話番号・携帯番号
緊急時の
家族等の
連絡先
緊急通報システム
設置
かかりつけの
病院・医院名
一時避難場所
有 ・ 無
昼間過ごす
部屋の位置
寝室の位置
電話番号 ( )
市指定避難場所
- 94 -
※以下の部分は、記入できる部分のみお願いします。
氏名
ふりがな
住所
電話
避難
支援者
氏名
(避難を
支援する人)
氏名
氏名
ふりがな
住所
電話
ふりがな
住所
電話
ふりがな
住所
電話
見守り
支援者
氏名
(日ごろ声かけ・
見守りをする人)
氏名
ふりがな
住所
電話
ふりがな
住所
電話
災害情報をど 1.防災行政無線 2.テレビ・ラジオ 3.長浜市安全・安心メール 4.FAX
のように受け 5.家族から 6.避難支援者から 7.その他( )
取るか
災害情報を
伝える際に留
意が必要なこ
と
災 避難時に携
害 帯する必要
時 があるもの
避難誘導す
る際に留意
が必要なこと
避難先で留
意が必要なこ
と
日
ご
ろ
の
支
え
合
い
元気であるこ
とを自分から
周囲に伝える
サイン
災害以外の
緊急時にど
のように対応
したらいいか
その他
支援している関係機関・担当者名
電話番号 (FAX番号)
民生委員・児童委員
- 95 -
様式2
平成 年 月 日
長 浜 市 長 様
住所 長浜市 町
氏名
長浜市避難支援・見守り支えあい制度における個人情報の取扱いに係る同意書
私は、長浜市避難支援・見守り支えあい制度への登録にあたり、以下のこ
とに同意します。
1. 私が届け出た「災害時要援護者登録申請書」の個人情報を、私の「長
浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)」の作成に限り、市、長
浜市社会福祉協議会、自治会長、民生委員・児童委員、避難支援者お
よび自治会役員に開示すること。
2. 私が届け出た「災害時要援護者登録申請書」をもとに作成される「災害
時要援護者登録申請者台帳」および「長浜市避難支援・見守り支えあ
い計画(個別計画)」を市、長浜市社会福祉協議会、自治会長、民生委
員・児童委員および避難支援者が共有すること。
3. 私が届け出た「災害時要援護者登録申請書」の個人情報を長浜市社
会福祉協議会の地域福祉推進事業(日ごろの見守り活動、電話による
安否確認等)に活用すること。
- 96 -
- 97 -
登録番号 地区名
自治会名
組・班等
災害時要援護者登録申請者台帳
(ふりがな)
氏名
住所
生年月日
性別
電話
一時
避難場所
市指定
避難場所
要援護分類
個別
計画
備考
平成 年 月 日 現在
様式3
様式4
長浜市避難支援・見守り支えあい計画(個別計画)
平成 年 月 日
自治会名
電話番号
携帯番号
FAX
住所
フリガナ
氏名
要援護
分類
現在
組・班 等
性別
ひとり暮らし高齢者
高齢者のみ世帯
介護保険認定者
生年月日
しょうがい者
その他
氏名
続柄
住所
電話番号・携帯番号
緊急時の
家族等の
連絡先
緊急通報シス
テム設置の
有無
かかりつ
けの病院・
医院名
昼間過ごす
部屋の位置
寝室の位置
一時避難場所
要援護ランク
市指定避難場所
A
B
C
災害時、3人以上の手助けが必要
災害時、1∼2人の手助けが必要
避難情報が伝われば、自分で避難できる
氏名
住所
電話
氏名
住所
電話
氏名
住所
電話
見守り 氏名
支援者
住所
電話
(日ごろ 氏名
声かけ・
見守りを
する人) 氏名
住所
電話
住所
電話
避難
支援者
(避難を
支援する
人)
※避難支援者・見守り支援者は、ボランティア精神に基づき支援をするものであり、責任を課すものでは
ありません。
※この台帳に記載された情報は、災害発生時に地域の支援により生命の安全を図るものであり、それ
以外の用途に使用したり、他に情報を流したりすることを禁止します。
- 98 -
災害情報を
どのように
受け取るか
1.防災行政無線
2.テレビ・ラジオ
5.家族から
6.避難支援者から
4.FAX
3.長浜市安全・安心メール
7.その他
災害情報を
伝える際に
留意が必要
なこと
災 避難時に携
害 帯する必要
があるもの
時
避難誘導す
る際に留意
が必要なこ
と
避難先で留
意が必要な
こと
日
ご
ろ
の
支
え
合
い
元気である
ことを自分
から周囲に
伝えるサイ
ン
災害以外の
緊急時にど
のように対
応したらい
いか
その他
支援している関係機関・担当者名
電話番号
携帯電話
FAX
その他備考
登録申請日
台帳登録番号
平成 年 月 日
個別計画作成日
平成 年 月 日
個別計画更新日
平成 年 月 日
- 99 -
災害時要援護者の避難行動等の特徴及び必要とされる支援の例
区 分
ひとり暮らし高齢
者・高齢者世帯
寝たきり高齢者
避難行動等の特徴
・緊急事態の察知が遅れる場合があるが、自力で
行動できます。
・自力で行動することが困難です。
・自分の状況を伝えることが困難です。
・自分で判断し、行動することができません。
・自分の状況を伝えることが困難。
認知症高齢者
視覚しょうがい者
聴覚しょうがい者
肢体不自由者
内部しょうがい者
知的しょうがい者
発達しょうがい者
精神しょうがい者
妊産婦
乳幼児
難病患者等
必要とされる支援
・迅速に情報を伝達し、避難を誘導します。
・避難する場合は、車いす等移動用具と援助者が必要です。
・医療・介護関係者との連絡体制が必要です。
・見守り・声かけによる避難誘導が必要。
・医療・介護関係者や家族等との連絡体制が必要です。
・環境の変化による不安感等から、行動しょうが ・一人でいる時に危険が迫った場合は、緊急に保護が必要で
いが現れる場合があります。
す。
・できるだけ、認知症高齢者の特性を理解した人が対応する
ことが必要です。
・市からの広報、その他生活に関する情報などが来た時は必
・視覚による緊急事態の察知が不可能な場合が多
ず知らせます。(災害時の情報については、音声による伝達
いです。
及び状況説明が必要です。)
・災害時には、住み慣れた地域でも状況が一変
・安否確認、避難所への歩行支援を誰が行うのか取り決めて
し、いつもどおりの行動ができなくなります。
おきます。(避難誘導してくれる人が必要です。)
・避難所内の案内が必要です。(トイレ、電話などの場所の
確認など。)
・音声による情報が伝わりません。(視覚外の異 ・正面から口を大きく動かして話す。文字や絵を組み合わせ
変・危険の察知が困難であり、音声による避難誘 た筆談や手話、身振りなど目に見える方法で情報を伝えま
導の認識ができません。)
す。(視覚による認識手段が必要です。)
・避難所では、情報から取り残されないよう、掲示板などで
・緊急時でも言葉で人に知らせることができませ
呼び掛けます。また、FAXの配置や常時筆記用具を確保が必
ん。
要です。
・外見からはしょうがいのあることがわかりませ
ん。
・自分の身体の安全を守ることが困難です。
・家具の転倒防止など住まいの安全を確認が必要です。
・地域での移動支援体制づくり。(車いす、ストレッチャー等の移
・自分で避難することが困難です。
動用具と援助者が必要。)
・車いす用のトイレの確保が必要です。
・自力歩行や素早い避難行動が困難な場合があり ・医療機関との連携体制、移送手段の確保が必要です。(医
ます。
療機関の支援。)
・外見からは、しょうがいがあることが分かりま ・移動にあたっては、車いす、ストレッチャー等の移動用具や援助
せん。
者が必要です。
・心臓、腎臓、呼吸器などに機能しょうがいがあ
り、人工透析など医療的援助が必要な場合があり ・避難所ではケアのできるスペースを確保
ます。
・常時医療器材(人工呼吸器、酸素ボンベなど)
・食事制限の必要な人の確認も必要です。
を必要とする人がいます。
・医薬品を携帯する必要があります。
・薬やケア用品の確保が必要です。
・人工肛門造設者等は、ストマ用装具を携帯する ・人工肛門造設者等は、ストマ用装具やしょうがい者トイレ
必要があります。
の確保が必要です。
・一人でいる時に危険が迫った場合には、緊急に保護が必要
・一人では、理解や判断することが難しく、環境 です。
の変化による精神的な動揺が見られる場合があり ・精神的に不安定にならないような対応が必要です。
ます。
・常に話しかけるなど、気持ちを落ち着かせながら、安全な
場所へ誘導することが必要です。
・他人とのコミュニケーションが困難であり、予
定されたパターン以外の行動を取ることが難しい ・一人でいる時に危険が迫った場合は、緊急に保護が必要で
ため、みずから避難することが難しい場合があり す。
ます。
・避難所など、人が多く慣れない場所での生活は
・できるだけ、発達しょうがい者の特性を理解した人が対応
極度に緊張するため、パニックを起こす可能性が
することが必要です。
あります。
・避難所にはできる限り、発達しょうがい者に配慮したス
ペースの確保が必要です。
・集団生活や対人関係のストレスに弱い人もおり、服薬の継
続が不可欠なため、本人や援助者は薬の名前、量を把握して
・多くは、自分で判断し、行動することができま おくことが望ましいです。
・医療や保健福祉機関との迅速な連絡体制の確保が不可欠で
す。
す。
・フリーダイアルの専門相談窓口の設置が必要です。
・行動機能が低下しているが、自分で判断し、行
・避難誘導などの支援者の確保が必要です。
動できます。
・自ら判断し、行動する能力がなく、常時、保護 ・保護者の災害対応能力を高めることや、適切な避難誘導が
者の支援が必要です。
必要です。
・避難所生活等におけるストレスの影響を受けや ・被災により、保護者が養育することが困難な場合への対応
すいです。
が必要です。
・保護者、乳幼児ともに避難所等でのストレスが高じること
から、避難生活には格別の配慮が必要です。
・自力歩行や素早い避難行動が困難な場合があり ・医療機関との連携体制、移送手段の確保が必要です。(医
ます。
療機関の支援。)
・外見からは、しょうがいがあることが分からな ・移動にあたっては、車いす、ストレッチャー等の移動用具や援助
い。
者が必要です。
・医薬品を携帯する必要がある。
・電気の確保が必要です。
・人工呼吸器の使用など医療的援助が必要な場合
・薬やケア用品の確保が必要です。
があります。
・人工透析患者は、継続的に透析医療を受ける必
・食事制限の必要な人の確認が必要です。
要があります。
・人工透析患者は、1日に摂取できる水分や塩分
等が厳しく制限されています。
- 100 -
7.各種台帳様式
自主防災組織において使用する各種台帳のモデルを掲載します。各組織で必要に応じて加工しながら
作成してください。
組
織
の
名
自主防災組織台帳
称
地域計画書の有無
有 ・ 無
地域防災マップの有無
有 ・ 無
結 成 年 月 日
年 月 日
世帯 配布 の有 無
有 ( 年 月 ) ・ 無
年 月
作成年月
年
年 月
更 新 日
齢
年
齢
年
齢
世
帯
会 長 の 氏 名 等
(就任 年 月)
電
話
世
番
帯
(就任 年 月)
号
数
人
(就任 年 月)
世
口
帯
世
人
世帯数
危険の種類
人
帯
人
人
対処方法
数
火 災 延 焼
害
地域内で 水
注意すべ 土 砂 災 害
き危険
その他
( )
年度
時
期内
容 参加人数 時
年度
期内
容 参加人数 時
年度
期内
容 参加人数
活
防 災 訓 練
動
座
談
会
講
習
会
そ
の
他
の
状
況
- 101 -
災
害
時
の
避
難
倉
一時避難場所
庫
及
倉庫
構 造
区分
品 名
び
指定避難場所
活
動
資
機
装
設置場所
数 量
年
年
年
年
備
品
㎡
面積
区分
品 名
電池メガホン
担架
無線
救急セット
情報
伝達
用具
材
数 量
年
年
年
年
救急
用品
街頭用消火器
協力ライト
〃 格納庫
標旗、腕章
バケツ
ロープ
砂袋
可搬式ポンプ
避難 発電機
用具
バール・丸太
折りたたみ梯子
のこぎり
救
出
障
害
物
除
去
用
具
掛矢
釜
おの
鍋
スコップ
受水槽
つるはし
給食 ろ水器
給水 カセットコンロ
用具
もっこ
石み
なた
ペンチ
鉄線ばさみ
テント
大ハンマー
ビニールシート
片手ハンマー
一輪車
ロープ
ゴムボート
そ
の
他
- 102 -
資機材点検実施状況
点検実施日
点検品目
点検実施日
点検品目
- 103 -
MEMO
日 時
記入欄
(注)災害状況等、自主防災組織にとって特記すべき事項を記入
- 104 -
秘
世
帯
電
話
世 帯 台 帳
個 人 情 報 の 保 護 に 配 慮 して 自 主 防
災 組 織 会 長 が 責 任 を もって 保 管 す
る。
自主防災組織名
主
番
住
号
所
形
態
地
域
特
性
備考
ョ
居
ー
住
2
ア
マ
そ
持 平 階 借 パ
ン
間
・
・
・
・
・ ン
・
・ の
家 屋 建 家
シ
借
他
て
ト
一 時 避 難 場 所
No
氏 名
続柄
生年月日
明 ・大 ・昭 ・平
1
年 月 日
2
年 月 日
3
年 月 日
4
年 月 日
5
年 月 日
6
年 月 日
7
年 月 日
8
年 月 日
緊急時の自主防災組織への協力 防災上の参考事項
昼 間 の 居 場 所 (平 日 ) 可 能 = ○ 不 可 能 = ×
※ 役 に 立 つ 資 格 ・技 能
※ 災 害 時 要 援 護 者 該 当 理 由
AB C Rh
平日
休日
夜間
血液型
(記 入 上 の 注 意 )
※ 緊 急 時 の 自 主 防 災 組 織 へ の 協 力 に は 、小 学 生 以 下 は 除 く。
※ 防 災 上 役 立 つ 資 格 ・技 術 は 、元 消 防 団 員 ・消 防 職 員 、保 険 ・助 産 ・看 護 師 、元 警 察 官 、整 体 ・整 骨 師 、栄 養 、調 理 師 、救 急 ・水 難 救 助 資 格 者 、ア マ チ ュ ア 無 線
105
資格者など防災上役立つ資格を記入する。
人 材 台 帳
自主防災組織名
資格・技能等
氏 名
住 所
職 業
連絡先・方法(電話番号)
昼 間
夜間・休日
備 考
※資格・技術等の例
元消防団員・消防職員、保険・助産・看護師、元警察官、整体・整骨師、栄養、調理師、救急・水難救助資格者、アマチュア無線資格者など防災上役立つ資格
106
Fly UP