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第3章 地震及び被害の想定

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第3章 地震及び被害の想定
第3章 地震及び被害の想定
第
1
部
地震被害想定は、将来市域に発生することが予想される地震の特徴を過去の地震等から
明らかにし、地震の発災時期、気象など一定条件下で、地勢、人口密度、土地利用の状況
等を前提として被害の様相を想定するもので、震災の予防やその被害に応じた災害応急対
策、復旧対策及び復興計画の検討をより効果的に進めることを目的としています。
本市では平成16年度に地震被害想定調査を実施しました。この調査結果から、横浜市
防災計画では、南関東地震、横浜市直下型地震(神奈川県東部地震)、東海地震を想定地
震とし、参考として神縄・国府津−松田地震断層帯地震と三浦半島断層群地震が発生した
場合の震度分布等を示しています。
第1節
危機管理対策室
想定地震と設定条件
想定地震
地 震 名
南関東地震
解 説
1923年関東地震の再来。相模トラフを震源とするマグニチュー
ド7.9の地震
神奈川県庁直下のフィリピン海プレート境界面を震源とするマ
横浜市直下型地震
(神奈川県東部地震) グニチュード7クラスの地震
東海地震
駿河トラフを震源とするマグニチュード8クラスの地震。2001
年に中央防災会議が地震防災対策強化地域の設定で用いた地震
<参考>
地 震 名
解 説
神縄・国府津−松田
地震断層帯地震
丹沢山地南縁から相模湾岸に至る断層帯とその海域延長部を震
源とするマグニチュード8クラスの地震
三浦半島断層群地震
三浦半島に位置する断層群のうち地震発生確率が高い武山断層
帯のマグニチュード6.4の地震
設定条件
条件項目
発 生 時 期
震 源 地
規 模
市域内の震度
気 象 状 況
南関東地震
相模湾
M 7.9
震度5弱∼7
横浜市直下型地震
冬(平日)の午後6時
横浜市直下
M 7.0
震度5強∼7
北の風3m/s
9
東海地震
駿河湾
M 8.0
震度4∼6弱
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
危機管理対策室
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第2節
地震動
1 地震動図
地震動図は、想定地震に対する横浜市域の揺れをきめ細かく予測したものです。
地震によって各地域がどのように揺れるかを知るには、表層の地盤の構造のほか、地
下深くまでの構造を考慮する必要があります。そこで、横浜市では平成10年度から平
成12年度まで地下構造調査を実施し、地表から深さ約2.5∼4.0kmにある地震基盤と呼ば
れる硬い岩盤まで構造を調べました。この結果をもとに横浜市リアルタイム地震防災シ
ステム(READY)を用いて想定地震毎に横浜市の揺れの様子を精度良く予測したの
が地震動図です。
南関東地震
震度
7
6
6
5
5
4
10
強
弱
強
弱
横浜市直下型地震
東海地震
第
1
部
震度
震度
7
6
6
5
5
4
7
6
6
5
5
4
強
弱
強
弱
(参考)神縄・国府津−松田断層帯地震
強
弱
強
弱
(参考)三浦半島断層群地震
震度
震度
7
6
6
5
5
4
7
6
6
5
5
4
強
弱
強
弱
11
強
弱
強
弱
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
2 地盤被害(液状化図)
横浜市域における50mメッシュ毎の液状化のしやすさを表した液状化図を作成しまし
た。ここでは、地震動図の作成過程で得られた地表加速度等のデータに基づいて計算し
ました。
この液状化図は、地震動図と同様に、横浜市リアルタイム地震防災システム(REA
DY)を活用しています。市域の詳細な地盤や地下構造の特徴を考慮するとともに、地
震学の最新の知見を取り入れた精度の高いものです。
南関東地震
15 < PL 液状化危険度がきわめ
て高い
5 < PL ≦ 5 液状化危険度が高い
0 < PL ≦ 5 液状化危険度は低い
液状化可能性
15<PL
5 <P L ≦15
0 <P L ≦ 5
PL=0
横浜市直下型地震
PL = 0 液状化危険度はかなり
低い
東海地震
液状化可能性
15<PL
5 <P L ≦15
0 <P L ≦ 5
PL=0
液状化可能性
15<PL
5 <P L ≦15
0 <P L ≦ 5
PL=0
液状化危険度の判定には、PL値を用いました。
PL値とはその地点での液状化の危険度を表す値です。
これは、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて改訂された「道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計
編(平成8年12月)」にある手法(FL−PL法 )から算出された地下20mまでの地層につ
いて1mごとのFL値(液状化に対する抵抗値)を基に求めます。
12
第4節
都市基盤施設等の被害想定
第
1
部
市域における道路、港湾施設、河川等の公共土木施設及び鉄道施設並びにその他の被害
は、おおむね次のように想定されます。
1 道路施設の被害想定
区 分
南関東地震
道路局
横浜市直下型地震
東海地震
一般道路
1 液状化等により道路が部 1 液状化等により道路が部 被害なし
分的に亀裂、陥没が想定さ
分的に亀裂、陥没が想定さ
れる。また、法肩の崩壊や
れる。また、法肩の崩壊や
がけ崩れによる道路の被害
がけ崩れによる道路の被害
が想定される。
が想定される。特に中南部
の橋りょう等の被害により 2 市内の家屋が密集した地
域の幅員15m以下の道路
通行規制が想定される。
では、沿道の火災、建物の
2 市内の家屋が密集した地
崩壊、落下物などにより通
域の幅員15m以下の道路
行困難となる。
では、沿道の火災、建物の
崩壊、落下物などにより通
行困難となる。
高速道路
1 高架橋は、関東大震災ク 1 高架橋は、関東大震災ク 被害なし
ラスの地震を考慮して設計
ラスの地震を考慮して設計
されており、また阪神・淡
されており、また阪神・淡
路大震災以後耐震補強や落
路大震災以後耐震補強や落
橋防止対策等を行っている
橋防止対策等を行っている。
ため、桁の落下等の致命的
中南部を中心に被害が想定
な被害はない。
されるが、桁の落下等の致
2 安全点検のために、入口
命的な被害はない。
が閉鎖され、通行止めとな
2 安全点検のために、入口
る。
が閉鎖され、通行止めとな
る。
橋りょう
本市管理の道路橋は、関東
大震災クラスの地震を考慮し
て設計しており、また、阪神・
淡路大震災以後耐震補強や落
橋防止対策等を行っている。
中南部を中心に被害が想定さ
れるが、ひび割れ等の軽微な
被害は発生しても、桁の落下
等の致命的な被害はない。
トンネル
クラック等が発生すること クラック等が発生すること 被害なし
はあっても、通行に支障をき はあっても、通行に支障をき
たすような被害はない。
たすような被害はない。
本市管理の道路橋は、関東 被害なし
大震災クラスの地震を考慮し
て設計しており、また、阪神・
淡路大震災以後耐震補強や落
橋防止対策等を行っている。
震源地付近の橋りょうでひび
割れ等の軽微な被害は発生し
ても、桁の落下等の致命的な
被害はない。
※東海地震では、ほとんど被害はありませんが、安全確認のため、重要構造物について、巡回、点検を行います。
15
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第
1
部
道路(緊急輸送路)被害想定図
南関東地震
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
道路の支障影響度
AA:緊急輸送に重大な影響が発
生する。
A:緊急輸送に大きな影響が発
生する。
B:軽微な被害は発生するが、
緊急輸送には大きな影響は
ない。
C:被害は小さいか発生しない。
影響度ランク
AA
A
B
C
−
0
2.5
5
K il o m e t e r s
横浜市直下型地震
東海地震
0
影響度ランク
影響度ランク
AA
A
B
C
−
AA
A
B
C
−
2.5
5
0
Ki l o m e t e r s
2.5
K i l o m e t e rs
16
5
港湾局
2 港湾施設の被害想定
横浜港の港湾施設は、従来、関東大震災規模の地震に耐えられるように整備又は補強
されてきましたが、近年想定されている大規模地震に対しては、以下のような被害状況
が想定されます。
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
東海地震
本牧ふ頭
南本牧ふ頭
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した岸壁や護岸
には滑動や破損の可能
性がある。
2 ガントリークレーン
は、耐震強化岸壁上の
ものは被害がないが、
脱輪が多く発生する可
能性がある。
3 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
4 建築物の柱や梁には
亀裂を生じ、耐震性の
低い建物では、破壊す
るものがある。
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した岸壁や護岸
には滑動や破損の可能
性がある。
2 ガントリークレーン
は、耐震強化岸壁上の
ものは被害がないが、
脱輪が多く発生する可
能性がある。
3 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
4 建築物の柱や梁には
亀裂を生じ、耐震性の
低い建物では、破壊す
るものがある。
1 耐震強化岸壁には被
害がない。他の岸壁に
もほとんど被害がない
が、古い施設や軟弱地
盤上の施設に、軽微な
被害が生じる。
2 一部で液状化が発生
するが、復旧は容易。
3 耐震性の低い建物で
は、壁などに亀裂が入
るものがある。
1 老朽化した岸壁や護
岸の一部で滑動や破損
の可能性がある。
2 ガントリークレーン
は、脱輪が発生する可
能性がある。
3 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
4 建築物の柱や梁には
亀裂を生じるものがあ
る。
1 老朽化した岸壁や護
岸の一部で滑動や破損
の可能性がある。
2 ガントリークレーン
は、脱輪が多く発生す
る可能性がある。
3 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
4 建築物の柱や梁には
亀裂を生じ、耐震性の
低い建物では、破壊す
るものがある。
1 古い施設や軟弱地盤
上の施設に、軽微な被
害が生じる。
2 液状化はほとんど発
生しない。
3 耐震性の低い建物で
は、壁などに亀裂が入
るものがある。
1 老朽化した岸壁や護
岸の一部に滑動や破損
の可能性がある。
2 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
3 建築物の柱や梁には
亀裂を生じ、耐震性の
低い建物では、破壊す
るものがある。
1 老朽化した岸壁や護
岸の一部に滑動や破損
の可能性がある。
2 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
3 建築物の柱や梁には
亀裂を生じ、耐震性の
低い建物では、破壊す
るものがある。
1 古い施設や軟弱地盤
上の施設に、軽微な被
害が生じる。
2 液状化はほとんど発
生しない。
3 耐震性の低い建物で
は、壁などに亀裂が入
るものがある。
大黒ふ頭
山下ふ頭
みなとみら
い 21 新港
地区
17
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
みなとみら
い21中央地
区
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した護岸につい
ては滑動や破損のおそ
れがある。
2 液状化はほとんど生
じない。
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した護岸につい
ては滑動や破損のおそ
れがある。
2 液状化はほとんど生
じない。
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した護岸につい
ては滑動や破損のおそ
れがある。
2 液状化はほとんど生
じない。
山内ふ頭
1 耐震強化岸壁には被
害がない。
2 岸壁背後の地盤改良
で、大きな液状化被害
は生じない。
1 耐震強化岸壁には被
害がない。
2 岸壁背後の地盤改良
で、大きな液状化被害
は生じない。
1 耐震強化岸壁につき
被害はない。
2 岸壁背後の地盤改良
で、大きな液状化被害
は生じない。
金沢木材ふ
頭
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した岸壁や護岸
には滑動や破損の可能
性がある。
2 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
1 耐震強化岸壁には被
害がないが、その他の
老朽化した岸壁や護岸
には滑動や破損の可能
性がある。
2 液状化が発生するお
それがあり、表面の復
旧は容易であるが、街
路灯、マンホール、地
中管路の復旧に日時を
要する。
1 耐震強化岸壁には被
害がない。他の岸壁に
もほとんど被害がない
が、古い施設や軟弱地
盤上の施設に、軽微な
被害が生じる。
2 耐震性の低い建物で
は、壁などに亀裂が入
るものがある。
大さん橋
1 岸壁やターミナルは
十分な耐震補強が施さ
れ て おり、 被 害 は 軽
微。
2 地盤改良により液状
化はほとんど発生しな
い。
1 岸壁やターミナルは
十分な耐震補強が施さ
れ て おり、 被 害 は 軽
微。
2 地盤改良により液状
化はほとんど発生しな
い。
1 岸壁やターミナルは
十分な耐震補強が施さ
れ て おり、 被 害 は 軽
微。
2 地盤改良により液状
化はほとんど発生しな
い。
出田町ふ頭
1 改修が進んだため、
岸壁の被害はほとんど
見られない。
2 岸壁改修に伴う地盤
改良で、大きな液状化
被害は生じない。
3 くん蒸施設等機械設
備が損傷し、復旧に日
時を要する。
1 改修が進んだため、
岸壁の被害はほとんど
見られない。
2 岸壁改修に伴う地盤
改良で、大きな液状化
被害は生じない。
3 くん蒸施設等機械設
備が損傷し、復旧に日
時を要する。
1 改修が進んだため、
岸壁の被害はほとんど
見られない。
2 岸壁改修に伴う地盤
改良で、大きな液状化
被害は生じない。
18
港湾の被害想定図
第
1
部
南関東地震
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
岸壁等の被害レベル
大:岸壁本体に変形が起こり、重
大な影響が予想されるもの
中:岸壁本体に変形が起こるが、
簡単な手直しですぐに供用に
耐えうるもの
小:岸壁本体に異常はないが、付
属構造物に影響が予想される
もの
被害レベル
大
中
小
なし
:耐震補強岸壁
0
2.5
5
K il o m e t e r s
横浜市直下型地震
東海地震
被害レベル
被害レベル
大
中
小
なし
大
中
小
なし
:耐震補強岸壁
0
2.5
:耐震補強岸壁
5
0
Kilometers
2.5
K il om e te r s
19
5
環境創造局
第
1
部
3 河川施設の被害想定
区 分
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
水道局
環境創造局
東日本電信電話㈱
東京電力㈱
東京ガス㈱
南関東地震
横浜市直下型地震
東海地震
1 中上流域に比べて河
口部付近が液状化しや
すく、境川水系を除く
河川の河口部におい
て、堤防の沈下や護岸
の損傷などが予想され
る。
2 地震動については、
市中央部に位置する帷
子川水系、大岡川水系
の大部分と、鶴見川水
系、境川水系の一部に
おいて、護岸の損傷な
どが予想される。
3 河川沿いの急傾斜地
崩壊危険区域やがけ崩
れ警戒区域で崩落が発
生した場合は、河道閉
鎖のおそれがある。
液状化の可能性は低い
が、護岸等に軽微な被害
が発生するおそれがあ
る。
河川
1 中上流域に比べて河
口部付近が液状化しや
すく、境川水系を除く
河川の河口部におい
て、堤防の沈下や護岸
の損傷などが予想され
る。
2 地震動については、
市南部に位置する宮川
水系、侍従川水系の大
部分と境川水系、大岡
川水系の一部で護岸の
損傷などが予想され
る。
3 河川沿いの急傾斜地
崩壊危険区域やがけ崩
れ警戒区域で崩落が発
生した場合は、河道閉
鎖のおそれがある。
第5節
ライフラインの被害想定
1 ライフラインの供給支障
水道、下水道、電信電話、電気、ガス等生活関連施設の被害は、おおむね次のように
想定されます。この想定は、平成16年度横浜市地震被害想定調査に基づき作成しました。
市全体
南関東地震
項 目
支障率
被害量
横浜市直下型地震
支障率
被害量
東海地震
支障率
被害量
上
水
道
63%
770,000世帯
57%
730,000世帯
3%
44,000世帯
下
水
道
1.3%
47,000人
1.5%
52,000人
0.81%
29,000人
電 信 電 話
2.2%
31,000世帯
1.4%
19,000世帯
0.01%
200世帯
電
12%
160,000世帯
7.8%
120,000世帯
0.10%
1,600世帯
力
ガ
ス
(供給停止)
880,000件
750,000件
0件
※数値の表示について:2桁以下の数値はそのまま用い、3桁以上の数値は上から3桁目を四捨五入しまと
めています。
20
区別(南関東地震)
上 水 道
区 名
鶴 見 区
神奈川区
西 区
中 区
南 区
港 南 区
保土ケ谷区
旭 区
磯 子 区
金 沢 区
港 北 区
緑 区
青 葉 区
都 筑 区
戸 塚 区
栄 区
泉 区
瀬 谷 区
合 計
断水率
断 水
世帯数
63% 68,000
73% 70,000
57% 21,000
85% 52,000
70% 59,000
56% 46,000
42% 34,000
39% 37,000
72% 48,000
89% 69,000
62% 81,000
21% 13,000
24% 25,000
27% 15,000
64% 60,000
65% 28,000
57% 29,000
42% 19,000
63% 770,000
下 水 道
下 水
被害率
0.8%
1.2%
1.1%
1.3%
1.4%
1.8%
1.5%
1.1%
1.6%
2.1%
1.1%
1.2%
1.0%
1.4%
1.5%
2.0%
1.4%
1.3%
1.3%
下水道流下
機能支障人口
2,200
2,600
910
1,700
2,700
4,000
3,000
2,900
2,600
4,400
3,300
1,900
3,000
2,300
3,800
2,400
2,000
1,600
47,000
電信電話
不通率
1.5%
1.4%
1.2%
1.7%
6.6%
1.1%
1.1%
1.2%
4.9%
9.9%
1.2%
0.9%
0.5%
1.1%
1.2%
2.5%
1.8%
1.0%
2.2%
不 通
世帯数
ガ ス
供給停止
件 数
1,600
1,300
440
1,000
5,700
920
890
1,100
3,200
7,700 880,000
1,500
510
550
610
1,100
1,100
920
480
31,000
電 力
区 名
鶴 見 区
港 北 区
神奈川区
西 区
保土ケ谷区
旭 区
瀬 谷 区
中 区
南 区
港 南 区
磯 子 区
金 沢 区
戸 塚 区
栄 区
泉 区
緑 区
青 葉 区
都 筑 区
合 計
停電率
停 電
世帯数
6.2%
15,000
6.5%
26,000
21.0%
74,000
14.0%
34,000
6.0%
15,000
12.0% 160,000
※数値の表示について:2桁以下の数値はそのまま用い、3桁以上の数値は上から3桁目を四捨五入しまとめてい
ます。このため各区の数値の合計値は合計欄の値と一致しない場合があります。
21
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
水道局
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
2 水道施設の被害想定
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
1 取水施設は、耐震性
を有しており、その機
能は、保たれる。
2 相模原沈殿池は、耐
震性を有しており、被
害はない。
被害なし
取水、貯水
施設
1 取水施設は、耐震性
を有しており、その機
能は、保たれる。
2 相模原沈殿池は、耐
震性を有しており、被
害はない。
1 導水施設の水路橋に
は軽微な被害が、ま
た、ずい道、開水路等
は、ひび割れ程度の被
害が発生するが、その
機能は保たれる。
2 導水施設としての管
路部分では折損、継手
部の離脱等が発生する
が、複数の管路により
導水しているため全体
的な導水停止とはなら
ない。
3 浄水施設(西谷、小
雀、川井、鶴ヶ峰浄水
場)は、耐震性を有し
ており、被害はない。
被害なし
導水、浄水
施設
1 導水施設の水路橋に
は軽微な被害が、ま
た、ずい道、開水路等
は、ひび割れ程度の被
害が発生するが、その
機能は保たれる。
2 導水施設としての管
路部分では折損、継手
部の離脱等が発生する
が、複数の管路により
導水しているため全体
的な導水停止とはなら
ない。
3 浄水施設(西谷、小
雀、川井、鶴ヶ峰浄水
場)は、耐震性を有し
ており、被害はない。
送水、配水
施設
1 送水管の一部は被害
を受けるが、別ルート
によるバックアップで
配水池への送水が可能
である。
2 配水池は軽微な被害
が発生するが、機能上
支障はない。
3 配水管路の被害は、
臨海部(鶴見区、神奈
川区、中区)及び南部
方面(南区、保土ケ谷
区、磯子区、金沢区、
戸塚区)の老朽化して
いる管路、中、小口径
管路を中心として、水
管橋の立ち上がり部
分、管路と構造物の連
絡部分などに及ぶ。
さらに、次のような
場所に布設された管路
が被害を受ける。
・地震の液状化が起こ
った地域
・地盤の軟弱な地域
・地質が異なる境界
4 ポンプ設備は、連絡
管の被害と制御機器の
誤動作が予想され、一
1 送水管の一部は被害
を受けるが、別ルート
によるバックアップで
配水池への送水が可能
である。
2 配水池は軽微な被害
が発生するが、機能上
支障はない。
3 配水管路の被害は、
臨海部(神奈川区、西
区、中区、磯子区)及
び北部方面(鶴見区、
旭区)の老朽化してい
る管路、中、小口径管
路を中心として、水管
橋の立ち上がり部分、
管路と構造物の連絡部
分などに及ぶ。
さらに、次のような
場所に布設された管路
が被害を受ける。
・地震の液状化が起こ
った地域
・地盤の軟弱な地域
・地質が異なる境界
4 ポンプ設備は、連絡
管の被害と制御機器の
誤動作が予想され、一
時的な停止はあるもの
1 送水管路の被害はほ
とんどない。
2 配水管路の被害は、
特に老朽化している管
路、小口径管路、水管
橋の立ち上がり部分で
発生する。
3 配水池は、耐震構造
であるため被害はな
い。
4 ポンプ設備は、連絡
管の被害と制御機器の
誤動作が予想され、一
時的な停止はあるもの
の、その機能は保たれ
る。
22
東海地震
第
1
部
時的な停止はあるもの
の、その機能は保たれ
る。
しかし、電力の供給
が停止されると送配水
ができなくなる。
の、その機能は保たれ
る。
しかし、電力の供給
が停止されると送配水
ができなくなる。
給水装置
1 配水管からの取り出
し部分や家屋接合部で
破損被害が多発する。
2 家屋の倒壊、火災な
どによる二次的被害も
多発する。
1 配水管からの取り出
し部分や家屋接合部で
破損被害が多発する。
2 家屋の倒壊、火災な
どによる二次的被害も
多発する。
1 配水管からの取り出
し部分や家屋接合部で
破損被害が発生する。
2 家屋の倒壊、火災な
どによる二次的被害も
発生する。
機械設備
電気設備
1 受配電設備の被害は
軽微である。
2 機械設備の被害はあ
るが、機能は保たれ
る。
1 受配電設備の被害は
軽微である。
2 機械設備の被害はあ
るが、機能は保たれ
る。
受配電設備の被害はな
い。
送水、配水
施設
23
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
環境創造局
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
3 下水道施設の被害想定
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
東海地震
1 液状化が起こった場
合、管きょは蛇行・た
るみ・目地のずれ・ク
ラック、マンホールは
浮き上がり等の被害を
受け、管きょ内への土
砂の流入等が発生し、
下水の流水に支障をき
たす。
2 取付管は、桝や本管
接続部において多数の
被害が発生する。
3 管きょにおける流水
阻害は、降雨と重なる
と道路陥没や浸水被害
などの二次災害が発生
し、公衆衛生上も問題
となるおそれがある。
4 宅地内排水設備につ
いては、多数の被害が
発生する。
1 液状化が起こった場
合、管きょは蛇行・た
るみ・目地のずれ・ク
ラック、マンホールは
浮き上がり等の被害を
受け、管きょの接合部
等に発生した損傷部か
ら土砂が流入し下水の
流水に支障をきたす。
2 取付管は、桝や本管
接合部において多くの
被害が発生し、水道管
復旧後の家庭排水に支
障をきたす。
3 管きょにおける流水
阻害は、降雨と重なる
と排水不良による道路
冠水や陥没被害などの
二次災害が発生し、車
両交通上の問題となる
おそれがある。
4 宅地内排水設備につ
いては、多くの被害が
発生する。
1 一 部 の 本 管 に つ い
て、下水の流水に支障
が生じる。
2 浅く埋設されている
取付管や宅地内排水設
備には、多くの被害が
生じる。
ポンプ場及
び水再生セ
ンター・構
造物本体
臨海部など地盤の液状
化が起こった場合、不同
沈下や側方流動による損
傷の被害がある。
特に、市域の南部方面
のポンプ場や水再生セン
ターで、より多くの損傷
が想定される。
臨海部など地盤の液状
化が起こった場合、不同
沈下や側方流動による損
傷の被害がある。
施設の機能上直接的な
被害はないが、一部施設
では、附帯設備や木造施
設などに被害が生じるお
それがある。
1 振動により保護継電
器の誤動作及び中央計
算機の一時停止が発生
し、機器の運転や中央
監視に支障をきたすお
それがある。
2 地下に設置されてい
る電気・機械設備は沈
殿池等構造物の亀裂、
継手からの漏水による
冠水や、独立基礎の沈
下、地盤の側方流動な
どにより、一時的に運
転不能になるおそれが
ある。
3 ポンプ・自家発電設
備の冷却水・シール水
配管類及び汚泥管が破
損し電気・機械設備の
機能が一時停止するお
電気・機械設備の機能
上直接的な被害はない
が、一部保護継電器の誤
動作により停電するおそ
れがある。
電気設備
機械設備
1 振動により保護継電
器の誤動作及び中央計
算機の一時停止が発生
し、機器の運転や中央
監視に支障をきたすお
それがある。
2 地下に設置されてい
る電気・機械設備は沈
殿池等構造物の亀裂、
継手からの漏水による
冠水や、独立基礎の沈
下、地盤の側方流動な
どにより、一時的に運
転不能になるおそれが
ある。
3 ポンプ・自家発電設
備の冷却水・シール水
配管類及び汚泥管が破
損し電気・機械設備の
機能が一時停止するお
管きょ
24
電気設備
機械設備
それがある。
特に、市域の南部方
面のポンプ場や水再生
センターで、より多く
の損傷が想定される。
それがある。
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
25
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
東日本電信電話㈱
㈱ N T Tドコモ
4 電信電話施設の被害想定
電信電話施設は、関東大震災級の地震にも十分耐えるよう耐震設計されていますが、
地質、地盤、地震の規模等によっては、一部屋外設備等に被害が発生し、電話の不通が
発生します。
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
震動防止措置等によ
り、機器自体の被害は軽
微である。
ただし、長期停電に伴
い、予備電源の供給可能
時間を万一超過した場
合、道路の状況によって
は移動用電源車の走行に
支障をきたすため、交換
機器に供給している電源
が停止するなど、通信に
影響を与えるおそれがあ
る。
被害なし
電源機器
震動防止措置等によ
り、機器自体の被害は軽
微である。
ただし、長期停電に伴
い、予備電源の供給可能
時間を万一超過した場
合、道路の状況によって
は移動用電源車の走行に
支障をきたすため、交換
機器に供給している電源
が停止するなど、通信に
影響を与えるおそれがあ
る。
一部機能上影響を受け
るが支障は少ない。
ただし、市内線路、中
継線等局外設備が、火
災、地盤の変動等により
被害を受けた場合、交換
機器が機能せず通信が混
乱する。
被害なし
交換機器
関係
一部機能上影響を受け
るが支障は少ない。
ただし、市内線路、中
継線等局外設備が、火
災、地盤の変動等により
被害を受けた場合、交換
機器が機能せず通信が混
乱する。
1 地盤の弱い地域では
地震動による支持地盤
のき裂、陥没等に伴
い、地下施設の被害が
発生する。
2 最も影響を与えるも
のとしては、道路橋の
破壊による添架管路を
折損した場合である。
1 地盤の弱い地域では
地震動による支持地盤
のき裂、陥没等に伴
い、地下施設の被害が
発生する。
2 最も影響を与えるも
のとしては、道路橋の
破壊による添架管路を
折損した場合である。
1 地 下 設 備 に お い て
は、管路接続点、ケー
ブル接続点、橋りょう
損壊による管路の損傷
等の被害が考えられ
る。
2 土地の隆起、陥没、
地割れ等が起こった場
所では、地下ケーブル
の損傷被害を受ける。
マンホールや管路の土
木施設が被害を受けた場
合、ケーブルの断線又は
外被の損傷に伴う浸水被
害を受けることとなる。
この場合は、一部地域で
通信途絶が起こる。
マンホールや管路の土
木施設が被害を受けた場
合、ケーブルの断線又は
外被の損傷に伴う浸水被
害を受けることとなる。
この場合は、一部地域で
通信途絶が起こる。
被害なし
第一次災害により受け
る被害は軽微であるが、
第二次災害である火災が
多発する市中南部に多大
な被害が発生する。
第一次災害により受け
る被害は軽微であるが、
第二次災害である火災、
類焼によって多大な被害
を受ける。
1 電柱の倒壊、折損等
により架空ケ一ブルの
損傷被害を受ける。
2 他物接触などによる
架空ケーブルの損傷被
害を受ける。
管路
管路ケーブ
ル
架空ケーブ
ル・電柱
26
東海地震
加入電話、
公衆電話
携帯電話
(㈱ N T T
ドコモの想
定による)
局舎、鉄塔
家屋の倒壊、電話機の 家屋の倒壊、電話機の 家屋の倒壊、電話機等
落下、火災などによる施 落下、火災などによる施 の落下などによる損傷を
設の被害が多発する。
設の被害が多発する。
受ける。
1 重要設備について
交換機などの重要設
備は、建築基準法を上
回るドコモの独自基準
に基づいて設計・建築
された自社ビルに収容
しており、震度 7 クラ
スの地震にも耐えられ
るようになっている。
交換機間を結ぶ伝送
路については、迂回ル
ート化など複数の経路
で結んでおり、また、
耐震 性 に 優 れ た 「と
う道」に収容している
ので、被害はない。
停電に対しては、大
容量の蓄電池と自家用
発電機を設置してお
り、燃料の追加供給が
出来ればサービスの影
響はない。
2 基地局設備について
サービスを提供する
基地局設備は、大半を
民間 ビ ル に 設 置 し て
おり、新建築法に基づ
くビルは問題ないと思
われるが、旧建築法に
基づいた 10 数 局 程 度
のビルについては、倒
壊する可能性がある。
基地局と交換局を結
ぶ伝送路については、
火災が多発する市中南
部の一部に影響が及ぶ
ことが想定されるが、
その周辺の基地局から
エリアの救済をするこ
とで、ほぼ通常時のサ
ービスを提供すること
が可能。
停電に対しては、全
ての基地局に蓄電池を
設置しており、数時間
程度の電力供給が可能
であることから、即時
に影響は受けない。
1 重要設備について
被害なし
交換機などの重要設
備は、建築基準法を上
回るドコモの独自基準
に基づいて設計・建築
された自社ビルに収容
しており、震度 7 クラ
スの地震にも耐えられ
るようになっている。
交換機間を結ぶ伝送
路については、迂回ル
ート化など複数の経路
で結んでおり、また、
耐震 性 に 優 れ た 「と
う道」に収容している
ので、被害はない。
停電に対しては、大
容量の蓄電池と自家用
発電機を設置してお
り、燃料の追加供給が
出来ればサービスの影
響はない。
2 基地局設備について
サービスを提供する
基地局設備は、大半を
民間 ビ ル に 設 置 し て
おり、新建築法に基づ
くビルは問題ないと思
われるが、旧建築法に
基づいた 10 数 局 程 度
のビルについては、倒
壊する可能性がある。
基地局と交換局を結
ぶ伝送路については、
火災が多発する市中南
部の一部に影響が及ぶ
ことが想定されるが、
その周辺の基地局から
エリアの救済をするこ
とで、ほぼ通常時のサ
ービスを提供すること
が可能。
停電に対しては、全
ての基地局に蓄電池を
設置しており、数時間
程度の電力供給が可能
であることから、即時
に影響は受けない。
一部に壁面の亀裂、ひ
び割れ等の被害を受ける
ことが想定されるが、機
能上影響はない。
一部に壁面の亀裂、ひ 被害なし
び割れ等の被害を受ける
ことが想定されるが、機
能上影響はない。
27
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
東京電力㈱
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
5 電力施設の被害想定
発電所や送電線、変電所の重要な設備については、被災すると広範囲・長時間停電や
環境影響の原因となるため、設備が被災しないように十分な耐震対策を実施しています。
強い地震や火災の影響により変電所の機器等が壊れ、広範囲に停電が発生することが
想定されますが、送電線の多重連系や変電所の機器の複数配置などにより、被害機器を
経由せずに電力が供給されるバックアップ機能が働き、かなりの範囲の停電は比較的短
時間に復旧します。
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
発電設備
停電に結びつくような
被害が発生しない。
停電に結びつくような
被害が発生しない。
被害なし
停電に結びつくような
設備被害は発生しない。
しかし、家屋密集地にお
ける火災や樹木の倒木な
ど他物の要因により、電
気事故が発生する可能性
がある。
被害なし
送電設備
(架空)
停電に結びつくような
設備被害は発生しない。
しかし、家屋密集地にお
ける火災や樹木の倒木な
ど他物の要因により、電
気事故が発生する可能性
がある。
停電に結びつくような
被害は発生しないが、液
状化地域における建物と
の取付部、橋梁との取付
部、地盤が不等沈下を起
こした場所などに相対変
位が生じた場合、多少の
被害が発生する可能性が
ある。
被害なし
送電設備
(地中)
停電に結びつくような
被害は発生しないが、液
状化地域における建物と
の取付部、橋梁との取付
部、地盤が不等沈下を起
こした場所などに相対変
位が生じた場合、多少の
被害が発生する可能性が
ある。
停電に結びつくような
被害は発生しない。
被害なし
変電設備
重要変電所においては
停電に結びつくような被
害は発生しない。
重要変電所以外の変電
所にて、主要設備以外の
付帯設備に想定以上の地
震動が発生した場合、停
電に結びつく被害が発生
する可能性がある。
◎架空配電線
電柱は、設計強度、
各種実験等から十分な
強度を有しているが、
建物倒壊、土砂崩れ、
地盤崩壊などによる折
損、倒壊等の二次的被
害が想定される。
電線は、地震動によ
る異常張力並びに混触
による短絡断線はほと
んどなく、上記電柱被
害に伴う被害の他、火
災による焼損が想定さ
れる。
家屋の倒壊等による二
次的被害が発生する。
配電設備
◎架空配電線
電柱は、設計強度、
各種実験等から十分な
強度を有しているが、
建物倒壊、土砂崩れ、
地盤崩壊などによる折
損、倒壊等の二次的被
害が想定される。
電線は、地震動によ
る異常張力並びに混触
による短絡断線はほと
んどなく、上記電柱被
害に伴う被害の他、火
災による焼損が想定さ
れる。
28
東海地震
配電設備
従って、建物被害規
模に応じて被害も大き
くなると想定される。
◎地中配電線
停電に結びつくよう
な被害は発生しない
が、液状化地域におけ
る建物との取付部、橋
梁との取付部、地盤が
不等沈下を起こした場
所などに相対変位が生
じた場合、多少の被害
が発生する可能性があ
る。
なお、地中配電設備
の場合は、高圧お客さ
まの受電設備との接続
箇所であるお客さま施
設のマンホールが崩壊
した場合、当社設備に
影響がでる可能性もあ
る。
◎地中配電線
停電に結びつくよう
な被害は発生しない
が、液状化地域におけ
る建物との取付部、橋
梁との取付部、地盤が
不等沈下を起こした場
所などに相対変位が生
じた場合、多少の被害
が発生する可能性があ
る。
なお、地中配電設備
の場合は、高圧お客さ
まの受電設備との接続
箇所であるお客さま施
設のマンホールが崩壊
した場合、当社設備に
影響がでる可能性もあ
る。
29
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
東京ガス㈱
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
6 都市ガス施設の被害想定
都市ガスの主要施設は、阪神・淡路大震災クラスの大地震にも耐えられる構造を有し
ています。また、下流側設備の配給導管網は「ガス導管耐震設計指針」に基づくもので、
地震による損傷を最小限にとどめる構造となっています。
区 分
南関東地震
横浜市直下型地震
原料タンク、ガス発
生設備などのガス製造
設備は、十分な耐震性
を有しており被害はな
い。
なお、各設備とも緊急
停止装置等の保安設備を
有している。
被害なし
ガス製造
設備
原料タンク、ガス発
生設備などのガス製造
設備は、十分な耐震性
を有しており被害はな
い。
なお、各設備とも緊急
停止装置等の保安設備を
有している。
高張力鋼を採用し十分
な耐震性を有しており、
被害はない。
なお、施設は緊急遮断
弁等の防災設備も有して
いる。
被害なし
球形ガスホ
ルダー
高張力鋼を採用し十分
な耐震性を有しており、
被害はない。
なお、施設は緊急遮断
弁等の防災設備も有して
いる。
強度が高く、展延性に
優れた溶接接合鋼管を採
用し、十分な耐震性を有
しており被害はない。
なお、施設は遠隔操作
可能な遮断弁等の防災用
設備が設置されている。
被害なし
高・中圧ガ
ス導管
強度が高く、展延性に
優れた溶接接合鋼管を採
用し、十分な耐震性を有
しており被害はない。
なお、施設は遠隔操作
可能な遮断弁等の防災用
設備が設置されている。
ポ リ エ チ レ ン 管 な ど
「ガス導管耐震設計指針」
に基づく耐震性の高い導
管を採用しているが、地
盤の影響等により一部で
被害が考えられる。
なお、低圧ガス導管網
の上流に設置されている
製圧器には、被害が生ず
るような地震が発生する
と自動的にガスの供給を
遮断する設備が設置され
ており、また、各需要家
のマイコンメーターによ
り200ガル程度以上の地
震時にガスが自動遮断さ
れる。
被害なし
低圧ガス
導管
ポ リ エ チ レ ン 管 な ど
「ガス導管耐震設計指針」
に基づく耐震性の高い導
管を採用しており、火災
等多発する中南部を中心
に損傷が想定されるが致
命的な被害には至らな
い。
なお、低圧ガス導管網
の上流に設置されている
製圧器には、被害が生ず
るような地震が発生する
と自動的にガスの供給を
遮断する設備が設置され
ており、また、各需要家
のマイコンメーターによ
り200ガル程度以上の地
震時にガスが自動遮断さ
れる。
30
東海地震
第6節
その他の被害想定
1 鉄軌道施設の被害想定
交通局
鉄道機関
鉄道施設については、阪神・淡路大震災等の大震災でも、大きな被害を受けています。
これは、鉄道施設が、駅舎、線路、信号施設、電気設備、高架、橋りょうなど多くの
施設が有機的関連を有した統合施設であり、一部施設が被害を受けただけでも、輸送機
能が混乱することなどが想定されます。
(1)J R各社・私鉄
南関東地震では、次のような被害の発生が想定されます。
ア 線路
埋立部分や盛土部分など軟弱な地盤を中心に路盤陥没、法面崩壊のため、屈曲折損
する。
イ 高架・橋りょう
破損、落下する。
ウ 土留、擁壁、高築堤
損傷、崩壊する。
エ 信号機、架線
信号機の倒壊、架線の損傷、断線、垂れ下り等の被害が多数発生する。
オ 変電所、電気系統設備
建物損壊、器具、計器の破損等多数発生する。
運転中の列車、電車については、関東大震災のときの列車転覆事故にみられるよう
に、地震発生時における列車、電車の走行位置が、山崩れ、線路路肩の崩壊、高架、
橋りょうの落下等の被災現場に出会えば、脱線、転覆等の事故が発生し、被害が拡大
する。
(2)地下鉄 地下鉄の構造物は、地下線部、地上線部とも国からの通達による「鉄道構造物の耐震
性に係る当面の措置」に基づく補強が施されていることから南関東地震及び横浜市直下
型地震では、致命的な被害はないと考えられます。
しかしながら、次のような軽微な被害の発生は予想されます。
ア 地下と地上との取付部の盛土や切り土の部分の構造が不連続のところで、破損等の
被害が生ずるおそれがある。
イ 駅構内では、天井の化粧板、壁のタイル等の一部がはがれ落ちるなどの被害が予想
される。
ウ 常用する電源が停止した場合、非常電源により、即時に照明設備が自動点灯するた
め、混乱は小さい。
エ 送電設備は、地下ケーブル(特別高圧幹線)で送電されており、震度5∼6程度の地震
に対しても耐えられると予想されるが、万一送電不能となった場合は、列車の運行が
停止する。
また、東海地震では、地下と地上との取付部の盛土や切り土部分の構造が不連続の
ところで、軽微な被害の発生は予想されますが、致命的な被害はないと考えられます。
(3)新交通システム 新交通システムシーサイドラインの橋りょうは、関東大震災クラスの地震を考慮して
設計しており、致命的な被害はないと考えられます。
31
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第
1
部
鉄道被害想定図
南関東地震
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
被害箇所数
10 − 20
5 − 10
1− 5
0− 1
地下部
新幹線
0
2.5
鉄道の被害箇所数
駅間毎の発生箇所数を示して
います。
5
K il o m e t e r s
横浜市直下型地震
東海地震
被害箇所数
被害箇所数
10 − 20
5 − 10
1− 5
0− 1
地下部
新幹線
0
2.5
10 − 20
5 − 10
1− 5
0− 1
地下部
新幹線
0
5
2.5
K ilometers
K i lom eters
32
5
2 がけ崩れ被害
まちづくり調整局
本市は、市域の60%が台地及び丘陵地で占められており、傾斜角が30度以上、高さ3
m以上のがけは、市内7千数百箇所にのぼっています。このうち、土質、形状、排水状
況(地下水)等から降雨により崩壊し、人命、家屋に危険を及ぼすおそれのあるがけ
408箇所(平成17年3月現在)を、本市のがけ崩れ警戒区域に想定しています。
また、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(昭和44年法律第57号)に基
づき、神奈川県知事が指定する急傾斜地崩壊危険区域は、平成17年4月現在、570箇所
指定されています。
関東大地震において、がけ崩れが多く発生した地域は、ほとんどが関東口一ム層分布
地域です。これは、十勝沖地震において山津波、がけ崩れが新規火山灰層の分布する段
丘陵地帯であったことと地質的に酷似しています。山崩れ、がけ崩れの危険性は関東口
一ム層の段丘地帯において大きく、地震の前後に降雨があれば、被害は相乗的に増大す
る危険性があります。
南関東地震では、市内全体にがけ崩れ被害の発生危険度が高い中で、降雨時において
も危険度の高い南部、北東部において、特に崩壊危険度が高くなっています。
横浜市直下型地震では、南関東地震と同様、市内全体にがけ崩れ被害の発生危険度が
高い中で、降雨時においても危険度の高い北東部において、特に崩壊危険度が高くなっ
ています。
東海地震では、市内全体では、がけ崩れ被害の発生危険度が低い中で、北東部の一部
が特に崩壊危険度が高くなっています。
がけの崩壊危険度別箇所数
南関東地震
区名
鶴 見 区
神奈川区
西 区
中 区
南 区
港 南 区
保土ケ谷区
旭 区
磯 子 区
金 沢 区
港 北 区
緑 区
青 葉 区
都 筑 区
戸 塚 区
栄 区
泉 区
瀬 谷 区
合 計
横浜市直下型地震
がけの崩壊危険度
A
B
11
12
9
24
19
2
33
8
19
75
67
7
8
5
36
17
15
7
374
65
48
17
53
75
78
97
34
58
30
57
57
39
45
164
67
11
4
999
C
計
78
2
60
0
26
0
77
0
94
0
80
0
130
0
42
0
77
0
105
0
129
5
83
19
84
37
55
5
200
0
84
0
26
0
11
0
68 1,441
区名
鶴 見 区
神奈川区
西 区
中 区
南 区
港 南 区
保土ケ谷区
旭 区
磯 子 区
金 沢 区
港 北 区
緑 区
青 葉 区
都 筑 区
戸 塚 区
栄 区
泉 区
瀬 谷 区
合 計
東海地震
がけの崩壊危険度
計
A
B
C
12
12
9
24
19
2
33
8
12
44
72
9
7
4
36
10
15
7
335
65
48
16
52
75
71
97
34
57
39
55
64
33
36
163
38
11
4
958
78
1
60
0
26
1
77
1
94
0
80
7
130
0
42
0
77
8
105
22
129
2
83
10
84
44
55
15
200
1
84
36
26
0
11
0
148 1,441
がけの崩壊危険度
A:崩壊の危険度が高い
B:崩壊の危険度がやや高い
C:崩壊の危険度が低い
33
区名
鶴 見 区
神奈川区
西 区
中 区
南 区
港 南 区
保土ケ谷区
旭 区
磯 子 区
金 沢 区
港 北 区
緑 区
青 葉 区
都 筑 区
戸 塚 区
栄 区
泉 区
瀬 谷 区
合 計
がけの崩壊危険度
C
計
A
B
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
10
0
0
0
1
1
3
0
18
78
76
2
60
56
4
26
22
4
77
73
4
94
90
4
80
80
0
130
118
12
42
37
5
77
74
3
105
83
19
129
80
39
83
80
3
84
81
3
55
55
0
200
185
14
84
80
3
26
17
6
11
5
6
131 1,292 1,441
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
まちづくり調整局
3 宅地造成地内擁壁崩壊被害
本市域内では、丘陵地及び台地での宅地開発が急激に行われてきたため、宅地造成等
規制法(昭和36年法律第191号)施行以前に開発された宅地では、施工上問題のある宅
地も多く見られます。
また、同法施行以後に設置された擁壁は、一般的に地震時に崩壊する危険性は少ない
と考えられています。しかし、土地の所有者、管理者等の管理不適又は改造等により安
全性が損なわれているものもあり、崩壊の危険性が内在しており、震度6弱以上の地震
が発生した場合は、崩壊被害の発生が予測されます。
まちづくり調整局
4 ブロック塀の倒壊危険
本市では、昭和55年から「危険ブロック塀改善融資制度」を実施し、軽量フェンス
や基準に適合したブロック塀への転換を促進してきましたが、まだ基礎、配筋、控壁の
ない危険ブロック塀も多数存在しており、それらの倒壊の危険性は極めて高く、倒壊に
よる人的被害の危険も予想されます。
まちづくり調整局
5 中、高層建築物からの落下物被害
本市には、中高層建築物(3階建以上)が39,851棟(平成17年1月現在)あり、過去
の事例から、次のような被害の発生が予想されます。
(1)窓ガラスの落下
(2)A L C 板やプレキャスト板等の外装材の落下
(3)タイル、レンガ及び貼石の落下
(4)建築物に附属している広告物の落下
(5)屋上部の高架水槽、キュービクル及びフェンスの転倒落下
まちづくり調整局
6 家具類の転倒による被害
地震発生時には、家具の転倒、備品等の落下により負傷したり、圧死するなどの被害
を受ける危険性が高くなります。家具類の転倒は、地震の規模・性質、地盤の性状、建
物の構造・高さ等のほか、家具の種類、配置状況等によって大きく異なります。一般的
に、高さを奥行き(幅)で除した値が3以上で要注意、3.5以上で要警戒、4以上のとき
は、ほとんど転倒することが予想されます。
港湾局
7 津波及び被害の予測
関東大震災の発生直後、本市沿岸の海岸部及び横浜港に襲来した津波の規模は、最大
波高約60cmと検証されていますが、この津波に伴う直接的被害は、ほとんど認められ
ていません。
しかしながら、関東大震災以後、本市沿岸域は広域に及ぶ埋立により、海岸地形が大
きく変化するとともに、沿岸地域における土地利用状況も、港湾施設、臨海工業地帯に
加え、最近では、みなとみらい21事業など都心臨海部の開発が進み、関東大震災当時
と比較して大きく変化しています。
そのため、近年、県や国では相次いで県内や首都圏の地震被害想定の見直しを行って
おり、いずれも激甚な被害を及ぼす可能性のある複数の地震を選定し、津波を含む様々
な被害の程度を想定しています。
(1)横浜港の津波想定
神奈川県地震被害想定調査委員会では、関東大震災の再来型と言われる南関東地震の
発生により、横浜港内に約0.4∼0.9mの津波が発生すると報告しています。また、国の
中央防災会議においても東京湾における津波の最大高さを想定しており、首都直下型地
震の場合に50cm未満、東海地震の場合に1m未満と報告しています。仮に、横浜港が満
34
潮(T.P.+0.9m)のときに1mの津波が発生しても、上昇した水面の高さはT.P+1.9mで、
横浜港内で高潮対策の基準高さとしているT.P.+2.7mを十分に下回っています。(T.P.は、
東京湾平均海面を基準とした標高)
(2)沿岸域の現況
横浜港の背後地は、丘陵地が比較的海岸線近くまでせり出しており、鶴見、神奈川、
西、金沢区の一部を除いて地盤が高くなっています。また、沿岸域は、埋め立て、造成
等により自然海岸がほとんどなく、護岸等により陸上保全がなされています。
護岸等の整備については、これまで港湾整備等による高潮対策で、おおむね適切な地
盤高、護岸高が確保されています。なお、民有護岸については、定期的な点検や、かさ
上げ等の必要な指導、要請を行っています。
また、横浜港に流入する河川については、河川管理者において別途、護岸等の改修が
進められています。
(3)被害の想定
本市沿岸域に襲来する津波は、前述のように小規模な津波にとどまり、これまでの沿
岸域の整備状況から考慮すると直接的な大きな被害はないと考えられます。しかしなが
ら、海岸の利用状況から次のような被害が想定されます。
ア 海上における大型浮遊物、小型船舶の漂流、転覆、衝突に伴う僅少の人的被害、物
的被害(港湾施設、護岸等の損壊)の発生が予想される。
イ 地震による老朽化護岸等の損壊や漂流物などによって、救援の船舶の航行に支障が
生じる場合がある。
8 地盤の液状化の可能性
液状化現象の発生する地盤の特色としては、地層中の細砂層が厚く地下水位が高いこ
となどが条件となりますが、これまでの地震例から見ると、液状化現象の発生地点は、
沖積低地の旧河道や埋立地に集中しています。
本市の液状化の可能性については、東海地震では河川域、埋立地とも液状化の可能性
は低いものの、南関東地震では、液状化の発生は避けられないと予測されます。
河川域については、一般に上流域に比べて河口部付近が液状化しやすいことから、鶴
見川の河口部、侍従川、宮川、入江川水系などで液状化する可能性があります。
また、埋立地は、建設発生土などを用い、必要に応じ種々の地盤改良工法を実施して
いますが、対策を実施していない場所においては、液状化の可能性があります。
9 長周期地震動による被害
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
危機管理対策室
環境創造局
港湾局
危機管理対策室
長周期地震動とは、長くゆっくりとした地震で、特に高層ビルなどが大きく揺れます。
本市の沿岸には、大型のタンクや超高層ビル、そして長大橋梁など、長周期地震動の
影響が懸念される構造物があることから平成16年度に実施した地震被害想定調査にお
いて長周期地震動による影響を検討しました。
その結果、本市は場所によって異なるもののおおむね5秒から10秒といった「やや長
周期帯」でよく揺れることから、これらの周期に該当する構造物については注意が必要
であることがわかりました。
長周期地震動による被害として考えられることは次のとおりです。
○石油コンビナートのタンクのスロッシング(液面揺動)現象により、タンク内の液
体が漏洩する。
○超高層建物では減衰能が小さいため、一度揺れ始めると揺れが止まりにくくなる。
○免震建物では、積層ゴムの大変形により基礎周辺に被害が発生する。
○長大橋梁では、部材の変形やずれ等の被害が発生する。
35
第
1
部
第
3
章
地
震
及
び
被
害
の
想
定
危機管理対策室
10
帰宅困難者
地震発生直後には、鉄道や道路等の交通機関の運行停止および不通区間が発生します。
オフィス街や駅ターミナル、繁華街や電車内等にいた人々が大量に足止め状態となりま
す。鉄道の運行規定によると、震度5弱以上になると列車を停止し、路線を点検して安
全に運行ができることを確認しなければ、運行ができないことになります。
今回の想定では、冬の夕方6時に地震が発生した場合を考えており、夜間になるため
に運転再開に時間がかかり、外出している人は帰宅が困難となります。交通機関が利用
できない場合には徒歩による手段を考えざるを得ませんが、遠方の場合には徒歩による
帰宅も困難となります。ここでは、このように外出して帰宅できない人を帰宅困難者と
して、平成10年度に実施した「東京都市圏パーソントリップ調査」及び平成12年国勢
調査のデータを用いて、その概数を求めました。
交通機関等の運行停止等による帰宅困難者数(人)
区 名 鶴見区 神奈川区 西 区 中 区 南 区 港南区
保土ケ
旭 区 磯子区
谷 区
帰 宅 困 難 者 34,000 28,000 66,000 56,000 10,000 16,000 13,000 14,000 13,000
区 名 金沢区 港北区 緑 区 青葉区 都筑区 戸塚区 栄 区 泉 区 瀬谷区
帰 宅 困 難 者 28,000 43,000 16,000 35,000 17,000 24,000
9,300
8,400
合計
7,700 440,000
※平成16年度横浜市地震被害想定調査による
※数値の表示について:2桁以下の数値はそのまま用い、3桁以上の数値は上から3桁目を四捨五入しまとめてい
ます。このため各区の数値の合計値は合計欄の値と一致しない場合があります。
○ 帰宅困難者算定のための考え方
①震度5弱以上の揺れで交通機関は利用できなくなると考え、帰宅手段を徒歩のみとする。
②自宅までの帰宅距離は、滞留している所在地と帰宅先の市区町村庁舎間の距離とする。
③帰宅距離が10km以内であれば、全員帰宅可能とする。
④帰宅距離が10km∼20kmの場合は、1km長くなるごとに帰宅可能者が10%ずつ低減して
いくものとする。
⑤帰宅距離が20km以上となる場合には、全員帰宅困難とする。 <参考>
震災時において、東京都内で帰宅困難者となる横浜市民は、約47万人と想定されます。
(「震災時における東京都の帰宅困難者対策」平成15年3月東京都災害対策部より)
36
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