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6. 削減目標達成のためのシナリオ

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6. 削減目標達成のためのシナリオ
6. 削減目標達成のためのシナリオ
1)2020 年度までの削減対策
2020 年度までに基本方針に基づく【1】から【4】の省エネ・省 CO2 対策を講じることにより、
温室効果ガスを約 3.4 万トン-CO2 の温室効果ガスを削減することで、目標の達成をめざします。
削減量
【1】公共施設における低炭素化
(トン-CO2)
▲7,400
施設の運用改善による省エネ
設備更新時の省エネ改修の実施
変圧器の更新、LED 照明の導入、ガス吸収式冷温水機更新等
BEMS、デマンド監視装置の導入
エネルギー管理指定工場等における取組
・本庁舎におけるエコ化事業(LED 照明、太陽光発電、蓄電池の導入等)
・クリーンセンター東工場基幹改良(高効率廃棄物発電への更新)再掲
・下水処理施設のエネルギー消費量の低減(省エネ・省 CO2機器の導入)
ファシリティマネジメントに基づく施設総量の最適化
等
【2】再生可能エネルギー・未利用エネルギーの導入
削減量
(トン-CO2)
▲8,400
屋根貸しソーラー発電の導入
市立中学校、新築施設への太陽光発電の設置
クリーンセンター東工場基幹改良(高効率廃棄物発電への更新)再掲
等
削減量
【3】次世代自動車の導入等の車両対策の推進
(トン-CO2)
▲200
職員に対するエコドライブの徹底
等
削減量
【4】ごみの減量化・資源化施策
(トン-CO2)
▲17,000
「ごみの 4R 運動」の推進、ごみの分別・資源化の促進
等
施設の新設・廃止、設備導入等の要因による影響
削減量
(トン-CO2)
▲1,000
市立小中学校へのエアコンの設置
市民会館の建て替え
歴史文化にぎわいプラザの新設
クリーンセンター臨海工場の稼働
クリーンセンター南工場の休止
等
2020 年度までの削減量(トン-CO2)
▲34,000
27
(参考)エネルギー消費量の削減 (省エネ法への対応)
温室効果ガスの削減と同時に省エネ法に基づくエネルギーの削減についても、削減努力目標(年
平均エネルギー消費原単位を1%以上削減)を大幅に上回る削減量を確保します。
103KL
45
43
41
39
37
35
33
31
29
27
25
2013~2020 年度の
7 年間で 16%削減
(年平均▲2.3%)
▲6%
▲10%
43
40
36
2012
2015
年度
2020
図 19 エネルギー消費量の削減見込(原油換算)
2)対策別削減量
温室効果ガス排出量(万トン-CO2)
削減目標量(3.4 万トン-CO2)達成のための対策別削減量は図 20 のとおりです。
基準年度比
基準年度比
▲16%
▲30%
(万 トン-CO2)
4
25
3.5
20
施設の新設・廃止、設備導入等
の要因による影響 0.1
3
15
3.4 削減
0.74
2.5
0.84
0.02
2
10
24.4
20.5
17.1
1.5
5
1
1.70
【2】 再生可能
エネルギー等
【3】次世代自動車
の導入等
【4】ごみの減量化
・資源化施策
0.5
0
1990
(基準年度)
2012
2020 年度
0
施設の新設・廃止、設備
導入等の要因による影響
を加えた削減量
図 20 対策別の温室効果ガス排出量削減目標量
28
【1】公共施設の
低炭素化
対策別削減量
7. 率先した環境配慮行動の推進
本市の事務事業活動が環境に大きな負荷を与えていることを踏まえ、事務事業のあらゆる方面
から環境配慮を促進するとともに、職員一人ひとりが自ら率先して温暖化対策、資源循環等の環
境配慮行動を推進するため環境審議会答申を踏まえて次の方針を定めます。
1)堺“もったいない”プロジェクト等の推進
持続可能な社会の実現をめざし、さらなる環境負荷の低減等に取り組むため、2010 年 4 月 1 日
付で「堺市環境方針」を制定し、これに伴い、新たに 17 項目の行動指針を定め、職員一人ひと
りが積極的に環境行動に取り組む「堺“もったいない”プロジェクト」をスタートしました。
全職員(短期臨時職員等を含む)は下記内容を記載したチェックリストを名札ケースの裏面に
装着するなどして勤務時間中常に携帯し、これにより自らの行動を確認し、
「堺“もったいない”
プロジェクト」に基づいて日常業務における環境配慮に取り組んでいます。
2012 年度までの取組状況を総括したところ、全項目で取組の改善が見られたことから、今後は
これらの取組レベルの維持、向上をめざし、職員向け研修等の充実を図ることで、建築・土木・
機械・電気等の分野で環境に関する優れた知識・技術を有する職員の養成を図っていきます。
表 8 「堺“もったいない”プロジェクト」の 17 項目
No
プロジェクト名
1
使用していない会議室や昼の休憩時など、業務に不要な照明は消灯します。
2
退庁時には業務に支障のない範囲で電気機器の電源を切り、プラグをコンセントから抜きます。
3
室温は夏季 28 度、冬季 19 度を徹底します。
4
冷暖房効率を上げるため、適切に窓のブラインドの昇降に努めます。
5
近い階への昇降はエレベータを使わず、階段を利用するように努めます。
6
常に節水に努めます。
7
近距離移動には可能な限り自転車を利用します。
8
公共交通機関を積極的に利用します。
9
公用車のエコドライブを徹底し、安全運転とエネルギー消費の低減に努めます。
10
効率的な業務遂行に努め、ノー残業デーを遵守します。
11
文書の電子化に努め、ペーパーレス化を推進します。
12
両面印刷・集約印刷や裏紙使用を徹底し、紙の使用量を減らします。
13
印刷の必要性の精査や配布対象の精選を徹底し、印刷物の削減に努めます。
14
ごみの分別を徹底し、リサイクルの推進に努めます。
15
物品購入の際には、可能な限りグリーン調達に努めます。
16
本来業務においても常に環境配慮を徹底するとともに、日常生活の中でも環境配慮に努めます。
17
業務に関連した環境に関する知識・技術を磨きます。
29
2)グリーン調達の推進
本市では、
「堺市循環型社会形成推進条例」に基づき、2007 年度に「堺市グリーン調達基本方
針」を施行し、環境に配慮した物品や役務の調達に努めています。
2011 年度から、臨海工場で生産される溶融スラグによる「一般廃棄物溶融スラグ混入再生加熱
アスファルト混合物」を市内産グリーン製品第1号として追加しました。
また、本市を含む行政 6 団体、企業 62 団体及びNPO団体 1 団体が発起人になり、2012 年 1
月全国グリーン購入ネットワークと連携して大阪グリーン購入ネットワーク(大阪GPN)を設
立し、大阪でのグリーン購入の普及を進めています。
今後は「適合品の選択容易化」
、実績把握時の「集計の容易化」を図る仕組みを構築し、取組
実績を公表するとともに、調達による環境負荷の低減の数値化「見える化」を図っていきます。
3)ペーパーレス化、ごみの減量化・分別・資源化の徹底
①ペーパーレス化の取組
全庁で導入している文書管理システムの電子決裁処理の徹底による紙公文書ファイルの削
減。また、インターネット環境が普及する中、市が発行する報告書や計画書等については、発
行部数の縮減や内容のスリム化、ペーパーレス化を図り、事務経費削減にもつなげていきます。
②ごみ分別・資源化の徹底
職場単位でのごみの分別・計量の継続、清掃工場に持ち込まれたごみのチェック等により、
ごみの減量化・分別・資源化を徹底します。
万トン
焼却処分量
リサイクル量
リサイクル率
16
70%
14
60%
12
50%
10
40%
トン
178
176
174
172
170
168
8
30%
6
20%
4
166
164
162
2
10%
0
0%
年度
2007
2008
2009
2010
2011
2012
図 21 ゴミ分別・リサイクル率
160
158
2007
2008
2009
2010
2011
2012 年度
図 22 コピー用紙購入量
4)環境に配慮した総合評価による発注方式等の採用
本市では、製品やサービスの契約を締結する際に、競争を促しつつ、価格だけではなく温室効
果ガス等の排出の削減に配慮した環境性能を総合評価した上で、最善の環境性能を供給する契約
者を選定する「国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律
(環境配慮契約法、グリーン契約法)
」に基づく取組として、2008 年度から「堺市電力の調達に
係る環境配慮方針」に基づき、環境に配慮した電力調達を行っています。
今後は、こうした取組を更に拡大し、省エネルギー改修事業において、省エネルギーや省コス
トに加え、環境ビジネスの創出にもつながる、民間資金、ノウハウを活用した包括的な省エネル
ギーサービス事業である ESCO 事業(Energy Service Company)の導入など、環境と経済のバラ
ンスに考慮した多様な契約方式の導入を検討していきます。
30
5)カーボンオフセット (carbon offset)等の推進
市の事務事業のうち、イベントやセミナー、刊行物等の物品の調達における温室効果ガスの削
減に努めるとともに、温室効果ガスの排出権クレジットによる取引市場を活性化することで地域
の温室効果ガスの削減に寄与するため、カーボンオフセットやグリーン電力証書、国内クレジッ
ト等の活用を推進します。
カーボンオフセット (carbon offset) とは、人間の経済活動や生活などを通して「ある場
所」で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネル
ギー事業などによって「他の場所」で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動
の総称です。
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