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2014 - 中部経済産業局

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2014 - 中部経済産業局
資料2
東海産業競争力協議会 報告書
TOKAI VISION
~世界最強のものづくり先進地域を目指して~
アクションプラン
2014年度の取組と成果・効果
第5回 東海産業競争力協議会作業部会
平成27年2月6日
目 次
■TOKAI VISION アクションプランについて
Ⅰ.TOKAI VISION 2014年度の主な取組と成果・効果・・・
Ⅱ.TOKAI VISION Action 一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
3
■2014年度の取組と成果・効果
Ⅰ.戦略産業の推進
① 自動車関連産業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
② 航空機産業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
③ ヘルスケア産業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
④ 環境産業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅱ.ものづくり産業の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅲ.地域資源の活用による地域経済の活性化 ・・・・・・・・・
Ⅳ.事業環境の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅴ.東海地域の更なる国際化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
18
23
27
30
39
65
81
1
TOKAI VISION
Ⅰ 戦略産業の強化
《自動車関連産業》
 「東海北陸連携コンポジットハイウェイ構想」
スタート
 新素材利用等の研究開発プロジェクトの
組成や競争的資金獲得支援の実施
 充電インフラ・水素供給インフラ整備の推進
 技術開発動向セミナー、完成車メーカーへ
の提案・商談会の開催、各種展示会
への出展支援の実施
 海外の展示会への出展支援、商談会、
ミッション派遣等の実施
《航空機産業》




2014年度の主な取組と成果・効果
《ヘルスケア産業》
人材確保・定着・育成用のカリ
キュラム等の教育プログラムを開発
ミニクラスター(4地域)の一貫体制
構築の支援や、国際商談会の
開催
国内装備品メーカーの技術ニーズ
を開示する逆見本市形式の商
談会の開催や、海外装備品メー
カー誘致に向けたミッションの派遣
新規参入企業に対する国際認
証取得支援の実施
《環境産業》
 医療機器産業育成に向けた専 
門家による相談対応やプロジェク
ト組成のコーディネート等の支援を
実施
 東京の専業医療メーカーとの商
談会の開催
 福祉ナビシステム等サービス分野に 
係る7つの研究会を新たに組
成、フォーラムを開催しての事例
発表も実施
取 組
環境技術の研究開発・技
術高度化のための研究開
発に係る産学連携マッチング
会、技術開発と市場拡大
に係る企業間シーズ・ニーズ
発表会を開催
海外への環境技術普及に
係るミッション派遣の実施
成果・効果





コンポジットハイウエイ構想において炭素
繊維複合材に関する東海北陸の大
学、公設試と260社の産学連携ネット
ワークが形成
サポインや各自治体の補助金等競争
的資金を獲得
充電インフラは国補助活用の整備事前
確認が5県計で700超進展。商用水
素スタンド10基が年度内整備予定
【12月:燃料電池車市販開始】
完成車メーカーに対する商談会で計
123件の商談を実施、金型等部品加
工展示会で計20件の商談が実現
ミッション派遣により海外州政府とMOU
締結に至った例あり
Ⅱ ものづくりマザー機能




我が国初となる航空機業界標準
の生産技能者育成用カリキュラム・テキ
ストを作成
飯田地域(ミニクラスター)に不足して
いた特殊工程を行うための貸工
場が完成
名古屋で開催した国際商談会で
は4,000件の商談を実施、継続開
催も決定
逆見本市形式の商談会で全国20
社の中小企業とのマッチングが実現
国際認証取得支援を受けた延べ
23社が新規に認証取得や社内体
制を強化
 内視鏡手術用具開発等のプ  環境ビジネスに関するセミナ-、
ロジェクトを実施する15件の研
マッチング会の開催を通じて、
究会を組成
プラズマ、セラミックスに関する
分科会を組成。両分科会
 東京の専業医療メーカーとの
から4テーマの研究チーム組成
商談会では100社超が来場
見込み
し面談を実施
 フォーラムでの事例発表を機に、
大企業の技術ニーズに対 し、
医療系ファンド会社との出資
複数案件で継続協議中
提携が進行中
 ベトナムミッションでは74件の商
談が実現、うち11件が成約
の見込み
【10月:MRJがロールアウト】
取 組
 サポイン採択事業の展示商談会、みえリーディング産
業展での個別商談会などを開催
 「炭素繊維複合材分野における技術シーズ集」を
作成。産業支援機関によるコーディネート活動も実施
 次世代自動車地域産学官フォーラムのコーディネーター
による中小企業技術ニーズ調査を実施
成果・効果
 サポインの商談会では延べ約70件の商談を実施。三重の商談会(商
談数162件)では6件が成約、24件が商談継続中
 愛知県の支援機関ではコーディネーターを2名増員して研究成果の事業
化やコーディネート活動を強化、外部資金採択は45件の実績
 中小企業の技術ニーズを踏まえ「地域オープンイノベーション促進事業」で
各県公設試に先端的な試験評価設備を整備
Ⅳ 事業環境の整備




信用金庫と連携し中小企業とOB人材のマッチング(7回)を実施
県内企業等における女性の活躍に向けた取組を促すため「女性の活躍促進宣言」の募集を開始
地域の中堅・中小企業の利用のため大学・公設試への最新機器導入を支援
道路・港湾等インフラ整備を着実に実現 【12月:リニア中央新幹線着工】
Ⅴ 国際化戦略




取 組
タイ工業省、インド・カルナタカ州、アメリカ・ワシントン州、アメリカ・ボーイング社等へトップセールスを実施
海外ミッション派遣によるビジネスマッチング、航空機分野など先端企業との商談会を開催
海外の旅行会社を招聘し、昇龍道地域のPRを実施
GNIへ商社・金融機関が参画し機能強化




※括弧書き【
Ⅲ 地域資源の活用
】は当地域のトピックス
取 組
〔自治体〕
 農林水産資源や観光資源等を活用した特徴
的なプロジェクトを実施
〔広域連携プロジェクト〕
 「昇龍道プロジェクト」と連携して商店街(大
須・高山・伊勢)を活用した地域資源の魅力向
上のため、英文リーフレットや英文ウェブサイトの作
成、外国人へのアンケート等を実施
 日本銘酒街道ガイドマップ作成(119の酒藏を掲
載)と 酒蔵と陶磁器事業者との連携(酒器のサ
ンプル提供等)を実施
〔地域活性化サイクルの展開〕
 瀬戸市・南伊勢町へ販路開拓等のキーパーソン
を派遣
 キーパーソンのネットワークを使った大手百貨店7社
との地域資源等認定商品のマッチングを実施
成果・効果
 NAGANOモビリティ、関ヶ原古戦場、富士山、な
ごやめし、みえ旅パスポート、三遠南信等の推
進により、東海地域の魅力が高まり、外国人
宿泊者数が増加傾向
 地域資源の魅力向上に関する約1,200人の外
国人へのアンケートの結果、買い物、飲食のニー
ズが高く商店街との連携の重要性を確認
 昇龍道地域の酒蔵が陶磁器の活用を検討中。
また作成したガイドマップを旅行会社が旅行商
品開発に活用
 キーパーソンの助言により大消費地かつ情報発
信地の東京で開催した「瀬戸焼ブランド発表
会」は、36社のメディアが取材、大手百貨店と商
談実施中
 キーパーソンの仲介による大手百貨店とのマッチン
グの結果、12社が本口座を開設
中小企業とOB人材のマッチングで約6割のマッチンクが゙成立
「女性の活躍促進宣言」 企業数(愛知県内) 82社(1月末現在)
大学・公設試における最新機器の利用件数 82件(12月現在)
沿線県を中心に、リニア活用戦略を着実に進めるための体制を構築
成果・効果
 愛知県とタイ工業省、三重県とインド・カルナタカ州、アメリカ・ワシントン州との経済連携覚書締結、ボーイン
グ社と長野県内企業の面談を実現
 海外ミッションによりキーパーソンの発掘、ネットワーク強化を実現。GNI関連では、ビジネスマッチング(タイ
34件)や商談会(スイス14件、独19件)の結果、29件が継続コンタクト中
 台湾、香港で昇龍道地域の旅行商品が企画され販売開始
 GNIに商社・金融機関等が参画し準備会合を開催。より企業ニーズに沿った海外ミッションの企画を2
検討中
TOKAI VISION Action一覧
Ⅰ-① 戦略産業の推進(自動車関連産業)
Ⅰ-② 戦略産業の推進(航空機産業)
〔技術開発力・生産力の強化〕
1 多様化するユーザーニーズに対応した技術開発を
目指す研究会の開催
2 先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型
研究開発拠点の整備(26に後掲)
3 ワンルーフ型研究開発拠点を活用した先端技術開
発プロジェクトの推進
4 生産技術の更なる高度化のための競争的資金等
の活用
5 海外の研究機関・企業との連携による技術開発を
目指した国際クラスター間連携の強化(10に後掲)
6 モビリティ先進地域を目指したインフラ等の整備
〔アジアNo.1クラスターを形成し、世界三大拠点の一つに〕
12 人材の確保、定着、育成に向けた取組
13 サプライチェーンの強化
14 新市場開拓の促進
15 新技術の創出、支援機能の向上
〔事業領域の拡大〕
7 中小サプライヤーの新分野展開を支援する技術開
発動向セミナーの開催
8 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミ
ナーの開催(20、24に後掲)
9 企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催
(21に後掲)
〔グローバル展開の支援〕
10 海外の研究機関・企業との連携による技術開発を
目指した国際クラスター間連携の強化(5の再掲)
11 海外展開支援機能(情報提供、支援サービス 等)
の創出
Ⅰ-③ 戦略産業の推進(ヘルスケア産業)
16 医療機器産業等の育成
17 健康寿命を延ばす新たなサービスの創出
Ⅰ-④ 戦略産業の推進(環境産業)
〔環境ビジネスの創出・拡大〕
18 製品・サービスの高付加価値化のための環境技術
の研究開発・技術高度化
19 環境技術を活用した国内外における市場開拓
3
Ⅱ ものづくり産業の推進
Ⅲ 地域資源の活用による地域経済の活性化
〔企業力の強化〕
20 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミ
ナーの開催(8の再掲)(24に後掲)
21 企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催
(9の再掲)
22 新たな販路の開拓を目的とした技術展示会の開催
〔長野県〕
28 山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地づくり
29 信州の「強み・価値」を磨き上げ、強力に発信
30 地域資源を活用した高付加価値産業の集積
〔集積力の強化〕
23 企業間、産学連携を促進するコーディネート機能の
強化
24 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミ
ナーの開催(8、20再掲)
〔サポート力の強化〕
25 公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化
26 先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型
研究開発拠点の整備(2の再掲)
27 地域の産学官金が一丸となった支援機能の構築
〔岐阜県〕
31 主要観光地再生プロジェクト
32 飛騨牛、富有柿等の農畜産物海外販路拡大
33 岐阜県産品の魅力向上と販路拡大
〔静岡県〕
34 「食」、「茶」、「花」の3つの都づくりを推進
35 「魅力ある観光地づくり」の原点回帰
〔愛知県〕
36 「感動を見つけられる愛知」の創造と「産業としての観
光」の発展
37 食と緑が支える豊かな「あいち」を目指して
38 地域産業資源を核とした地域産業の発展
〔三重県〕
39 三重県観光キャンペーン~実はそれ、ぜんぶ三重な
んです!
40 みえフードイノベーション
41 三重ブランド
42 伝統工芸品の魅力を活かした新たな市場開拓
43 食で拓く三重の地域活性化
4
〔静岡市〕
44 世界に輝く「静岡市」観光・交流プロジェクト
〔浜松市〕
45 三遠南信250万流域都市圏の創造
46 農林水産物の販路開拓支援と豊富な森林資源の
需要拡大
47 浜名湖を基軸としたインバウンド戦略
〔名古屋市〕
48 「名古屋らしさ」を活かしたブランド力の向上(観光)
49 伝統産業の振興
〔地域活性化サイクルの構築〕
50 ~みつける×みがく×つながる~地域資源を活用し
た地域活性化サイクルの展開
〔各機関の枠を越えて連携した取組〕
51 「昇龍道」地域資源の魅力向上プロジェクト
52 「昇龍道」日本銘酒街道における「酒蔵ツーリズ
ム® 」の推進
Ⅳ 事業環境の整備
〔人材、技術、産業基盤など事業環境の整備〕
53 世界で勝てる人材を輩出する地域社会の構築
54 全員が活躍できる地域社会の構築
55 技術力向上のための環境整備、公設試の技術開発
支援機能(ソフト、ハード)の強化
56 名古屋港を始めとする港湾及び空港等産業インフラ
の一層の充実及び利用促進
57 道路ネットワークの整備
58 スマートインターチェンジの増設
59 産業インフラの適切な維持・修繕による防災・減災及
び老朽化対策(港湾-1)(道路-2)(道路・橋梁-3)
60 災害に強いものづくり中部の構築に向けた地域連携
BCPの構築・普及促進
61 南海トラフ地震対策中部圏戦略会議
Ⅴ 東海地域の更なる国際化
〔成長著しい新興国を中心としたグローバルマーケットの
獲得〕
〔海外からの直接投資や集客を通じた新たな産業・技術イ
ノベーション・雇用の創出〕
62 産・学・官・金と連携した海外取引の拡大
63 戦略性を持った外資系企業等の誘致
64 新興国等における人材養成等を通じた国際交流推進
5
Ⅰ-①
戦略産業の推進
(自動車関連産業)
〔技術開発力・生産力の強化〕
1
2
3
4
5
多様化するユーザーニーズに対応した技術開発を目指す研究会の開催
先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型研究開発拠点の整備(26に後掲)
ワンルーフ型研究開発拠点を活用した先端技術開発プロジェクトの推進
生産技術の更なる高度化のための競争的資金等の活用
海外の研究機関・企業との連携による技術開発を目指した国際クラスター間連携の強化
(10に後掲)
6 モビリティ先進地域を目指したインフラ等の整備
〔事業領域の拡大〕
7 中小サプライヤーの新分野展開を支援する技術開発動向セミナーの開催
8 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催(20、24に後掲)
9 企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催(21に後掲)
〔グローバル展開の支援〕
10 海外の研究機関・企業との連携による技術開発を目指した国際クラスター間連携の強化
(5の再掲)
11 海外展開支援機能(情報提供、支援サービス 等)の創出
6
自動車関連
産業
技術開発力・生産力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action1)多様化するユーザーニーズに対応した技術開発を目指す研究会の開催
グローバル市場において、コスト低減、車種の多様化、関連技術の分野拡大が求められるなか、当地域の自動車産業が今後も国際競争力
を維持・強化していくためには、中小サプライヤーが多様なユーザーニーズを的確に捉え技術開発に取り組んでいくことが必要。このような各
企業の取り組みを推進するため、次世代の自動車関連技術の中でもユーザー企業のニーズが高く、自動車以外の産業への展開が期待され、
中小サプライヤー間で競って技術開発が行われる分野の研究会活動を展開し、中小サプライヤーの先進的な技術開発を推進する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.産学官フォーラム事業での研究会
■炭素繊維複合材分野への事業進出を検討している事業者の技術者等を対
象に最新の成形加工技術、用途展開等を紹介するとともに、株式会社名機
製作所の成形加工現場において成形機の詳細把握を行うなどの「技術開発
セミナー」を12月に開催、50名参加。(産学官フォーラム)
■炭素繊維複合材分野に進出を検討している企業等を対象として、炭素繊維
複合材の用途展開や技術の現状・課題に関する講演等を行う炭素繊維複合
材参入促進セミナーを12月、1月に3回開催。32名参加。(産学官フォーラム)
■既に炭素繊維複合材分野に一定程度参入している企業を対象として、自動
車産業への適用・用途拡大を見据えた研究開発コンソーシアム形成促進を
目的とした全3回のセミナーを開催。(2、3月に開催予定)(産学官フォーラム)
■次世代の自動車の基幹技術である熱マネジメントについて、車内快適・断
熱・蓄熱・変換利用をテーマにしたセミナーを開催。(2月開催予定)
(産学官フォーラム)
■次世代の自動車の基幹技術である次世代モーターについて、大電流制御技
術をテーマにしたセミナー及び静岡大学の関連研究室を訪問するラボツアー
を開催。(2月開催予定)(産学官フォーラム)
■モビリティ領域において、ITの活用による先進的な新事業・新サービスの創
出促進を目的にした中部IT融合セミナーを開催。(2月開催予定)
(産学官フォーラム)
2.自動車安全技術に関する研究会
自動車安全技術を取り巻く動向の紹介、研究開発から製品化に成功した事例
研究、交通事故削減に資する技術シーズ紹介等を行う自動車安全技術開発
研究会を3回(7月、8月、11月)開催。延べ95名参加。新あいち創造研究開発
補助金により自動車安全技術の研究開発を3件支援。(愛知県)
3.新素材・新成形技術事業化研究会
次世代自動車に必要な技術としてCFRP、チタン、ウルトラハイテン、マグネシ
ウムの4研究会を延べ6回実施し、技術の高度化、製品化を推進。人材育成
事業として、新素材技術講座を延べ4回実施(延べ53社参加)。
(浜松地域イノベーション推進機構)
2014年度の成果・課題
1.産学官フォーラム事業での研究会
自社に適した先進的な技術開発の実施内容や新たな企画・提案に向けた
キーポイントの提示。参画機関間での情報交換、相互研鑽による技術水準の
向上に向けた意識醸成。産産・産学の新たなネットワーク形成の機会の提供。
2.自動車安全技術に関する研究会
研究会活動を通じ自動車安全分野の技術開発に有用な情報を提供。大学等
の技術シーズとのマッチングから共同研究開始までの橋渡しが課題。
3.新素材・新成形技術事業化研究会
研究会を機に地域の自動車関連企業の連携による超軽量車椅子が製品化、
グッドデザイン賞も受賞。医工連携の共同受注組織による医療器具の製品化。
国際市場の獲得などの販路開拓や医療介護など現場での製品ニーズの発掘
が課題。
目指す成果(将来像)
 次世代の自動車関連技術の中でもユーザー企業のニーズが高く、か
つ自動車以外の産業分野への展開が期待される先進技術領域での
研究開発プロジェクトの組成
7
技術開発力・生産力の強化
Action26に後掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action2)先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型研究開発拠点の整備
次世代の自動車への適用が想定される先端技術については、世界各国で実用化に向けた研究開発が行われているが、このような先端的
な技術分野については、企業が単独で研究開発を推進することは困難であり、産学官を挙げての研究開発が必要不可欠。このため、企業、
大学、公設試等研究機関がワンルーフの下で協調して先端技術分野の研究開発に取り組むための拠点の整備、試験研究設備等の拡充をお
こなう。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、大学、公設試
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
1.研究開発拠点の整備
■名古屋大学NCC、岐阜大学GCC、金沢工業大学ICCの研究開発拠点が中心
となり、地域公設試とともにコンポジット材料に関する研究開発、人材育成のプ
ラットホームとなる場「東海北陸連携コンポジットハイウェイ構想」がスタート(11
月に本構想の中核となる3大学が連携協定を締結)
本構想のキックオフイベントには国内外から500名以上が参加。キックオフイベ
ントに併催された企業のシーズ発信、ネットワーク形成を目的にしたマッチング
イベントには、企業の技術者、大学の研究者等、約400名が参加。
(産学官フォーラムほか)
■大学の人材・設備等の研究リソースと企業の課題設定能力の相乗効果を推進
するため、アンダーワンルーフで産学官が集積する研究施設である「ナショナ
ル・イノベーション・コンプレックス施設」を整備、年度内に運用開始予定。
(名大)
2.研究開発拠点の試験研究設備の拡充
■ナショナルコンポジットセンターにおいて、研究用測定機器の整備や保温炉の
改造、ロボットの新設等の大物高速成形用設備の整備を実施。
(名大NCC)
■知の拠点あいち内のあいちシンクロトロン光センターに科学技術交流財団等
が新たにビームライン2本を整備、2015年度運用開始に向け機器調整を実施。
(愛知県)
1.研究開発拠点の整備
コンポジットハイウェイ構想により、東海側延べ140社と北陸側延べ120社に
わたる産学連携ネットワークが形成。
中核となる研究開発拠点と公設試等がコンソーシアムを形成し、自治体、国等
も地域一丸となって支援する体制が始動。
マッチングイベントをきっかけに大学と企業が共同研究を開始。
繊維や機械産業といった川上、川中産業と自動車、航空機のような川下産業
の産業特性、強みを相互に補完する産産・産学連携、マッチング機会の増加。
人や情報(シーズやニーズ)往来の活発化による研究開発の加速化。
大学と企業・地域を結ぶネットワークを構築するとともに、海外の大学・イノ
ベーション拠点との連携を図り産学官連携研究のグローバル化に寄与。
2.研究開発拠点の試験研究設備の拡充
自動車メーカーや素材メーカー、成形加工メーカー、大学等研究機関等が協
調して実施してきたこれまでの研究成果に基づいた設備の改造、新設や、ナノ
レベルの計測分析機能の強化による地域の先端技術分野の研究環境の向上。
目指す成果(将来像)
 事業者単独では対応が困難であった要素技術、基盤技術等の確立、
実用化レベルへの深化
 自動車関連分野における世界屈指の研究開発拠点としての機能強化
NCC・GCC・ICCの連携協定調印
8
自動車関連
産業
技術開発力・生産力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action3)ワンルーフ型研究開発拠点を活用した先端技術開発プロジェクトの推進
東海地域の自動車産業の最大の強みは、部素材関連企業から大手川下ユーザー企業、大学等の研究機関などによる厚く裾野の広い産業
集積にある。当地域が世界屈指の自動車製造拠点であり続けるためには、これらの強みを最大限に活かして次世代の自動車産業で求めら
れる先端分野での技術を次々と生み出していくことが必要。そのため、産学連携によるワンルーフ型研究開発拠点を活用して企業、大学、公
設試等が協調して対応すべき先端技術分野における領域・課題を特定して、研究開発プロジェクトの創出を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.炭素繊維複合材分野での技術開発プロジェクトの推進
■自動車メーカーや素材メーカー、成形加工メーカー、大学等研究機関等が協調し、
熱可塑性CFRPの量産自動車への適用を目的とした研究開発(CFRTP自動車協
調プロジェクト)を実施。(産学官フォーラム、拠点機関:名大NCC)
■9大学、5公的研究機関、33企業が参画して重点研究プロジェクト「低環境負荷型
次世代ナノ・マイクロ加工技術の開発プロジェクト」(CFRPのレーザによる高品位
切断技術等)本格研究の4年目を実施。(愛知県)
■NCC次世代複合材研究会の会員相互のビジネスマッチングの促進、大学研究者
との共同研究の推進を目的にした次世代複合材研究会プレゼン会を6月と11月に
開催。25件のニーズ・シーズを発表。(名古屋大学NCC)
2.次世代金型分野での技術開発プロジェクトの推進
■ものづくり産業の基盤技術である次世代金型技術の最新動向等を紹介するセミナー
を開催(10月 78名参加、11月 26名参加、12月 71名参加、12月 23名参加)。セミ
ナー開催を契機として岐阜大学金型創成技術研究センターを拠点とする次世代金
型研究会を1月に設立。
(産学官フォーラム、拠点機関:岐大金型創成技術研究センター)
3.パワーデバイス半導体や蓄電・燃料電池材料分野での技術開発プロジェクトの推進
■次世代素材を用いた新たなパワーデバイス用半導体やナノマテリアルの研究開発
を、7大学、6研究機関、延べ51企業が参画するスーパークラスタープログラムとして
長野県地域(サテライト)と愛知県地域(コアクラスター)が連携して実施。大学シーズ
等の実用化に向けた連携協議会や共同研究開発推進委員会の立上げ、産学連携関
係機関間での共同研究契約の締結等により、社会実装に向けた研究開発を計画どお
り実施。 (長野県、愛知県)
■先端技術連携リサーチセンターにおいて、名古屋市工業研究所と名古屋大学エコトピ
ア科学研究所が連携し「燃料電池の開発と応用」等の共同研究を実施。
(名古屋市、名大)
2014年度の成果・課題
1.炭素繊維複合材分野での技術開発プロジェクトの推進
・これまでに前例のない強力な連携研究体制によるイノベーションの創出。
・参画研究機関の技術シーズの結集により、一気通貫の保有シーズによる強み
の発揮。革新的な加工技術を生み出すための研究者と企業技術者との連携・
連鎖の深化。
・愛知県のプロジェクトにおいては、CFRPのレーザによる高品位切断技術等の
開発を推進。次年度(最終年度)で事業化・製品化を目指した開発を実施予定。
2.次世代金型分野での技術開発プロジェクトの推進
・研究会、セミナーを通じ次世代の金型に関心の高い中小企業同士、当該分野
の研究者と中小企業等との新たなネットワークの形成・ネットワークが広域化。
・地域中小企業にとって自社の有する技術的レベル、課題等を再認識する機会
として機能。
3.パワーデバイス半導体や蓄電・燃料電池材料分野での技術開発プロジェクトの推進
・個社では対応不可能な要素技術、基盤技術について、参画機関の強みで相
互補完し対応。
・スーパークラスタープログラムにおいては、実施を機に新たな開発参画企業
の発掘にも寄与。
目指す成果(将来像)
 次世代の自動車への適用が想定される先端技術分野における研究開
発の加速化
9
自動車関連
産業
技術開発力・生産力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action4)生産技術の更なる高度化のための競争的資金等の活用
裾野が広く厚い中堅・中小ものづくり企業の集積を最大限に活かし、東海地域が世界屈指の自動車製造拠点であり続けるためには、先端
技術分野での革新的な技術開発とともにコスト競争力の源泉となる生産技術の更なる高度化が必要。一方で時代のニーズを先取りした研究
開発等の取組を中小企業単独の経営資源により実施するのは困難である場合が多い。そのため、ものづくり技術の共通課題に関する情報提
供やセミナーを開催するとともに、競争的資金を活用して、中小ものづくり企業の技術開発を推進し、コスト競争力を有する生産技術の更なる
高度化を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体::産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.国の競争的資金を活用した技術開発支援
■次世代自動車コーディネーターが研究開発プロジェクトの組成支援を行うとと
もに、中小事業者が採択を目指す競争的資金の提案内容のブラッシュアップ、
申請支援を実施。(産学官フォーラム)
■戦略的基盤技術高度化支援事業を活用した共同研究を実施し、認定事業者
の生産技術の更なる高度化を支援。(愛知県、名古屋市)
2.自治体の補助制度による技術開発支援
■新あいち創造研究開発補助金の公募を行い、応募案件106件(大企業含む。)
中、45件のものづくり中小企業の提案を採択して、研究開発・実証実験を支援。
(愛知県)
■メイド・イン・三重ものづくり推進事業費補助金の公募を行い、1次募集6社、2
次募集2社を採択。8社のものづくり中小企業の技術課題等の諸課題解決を支
援。(三重県)
2014年度の成果・課題
1.国の競争的資金を活用した技術開発支援
研究開発プロジェクト組成による中小ものづくり企業と研究機関、川下ユー
ザー企業、アドバイザー企業のネットワークの構築。
・競争的資金の提案に向けた技術開発内容の精査、手法の検討、ブラッシュ
アップ等による研究開発プロジェクトの質的向上。
・競争的資金の活用による技術開発期間の短縮。
・戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)については、東海5県の次世代自
動車関連技術案件が10件採択。
2.自治体の補助制度による技術開発支援
自動車分野で培った加工技術を活かし、医療分野のニーズに応えるなど、新
たな事業分野の生産技術高度化に寄与。
・競争的資金の提案に向けた技術開発内容の精査、手法の検討、ブラッシュ
アップ等による研究開発プロジェクトの質的向上。
・競争的資金の活用による技術開発期間の短縮。
・新あいち創造研究開発補助金については、平成24年度から3か年で継続案件
を含め196件を採択、全体のおよそ7割が中小企業支援案件。
・三重県の補助金については、自動車分野で培った加工技術を生かし、医療分
野に進出する企業を支援。
目指す成果(将来像)
戦略的基盤技術高度化支援事業 研究開発成果事例集
 世界トップレベルのコスト競争力を有する生産技術の確立
10
技術開発力・生産力の強化
Action10に後掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action5)海外の研究機関・企業との連携による技術開発を目指した国際クラスター間連携の強化
自動車の軽量化や電動化、IT化を巡っては、世界各国の研究機関等において、先端的な研究開発が行われているところ。当地域において
も、 産学官を挙げて先端分野の研究開発に取り組んでいるが、更なる研究開発の推進を図るためには、世界各国の研究機関・ネットワーク等
との 連携による最新技術の導入や技術開発動向の把握も必要。そのため炭素繊維複合材等で先行する欧州研究機関、企業等とのネット
ワークを構 築し、企業、研究機関の招聘等の相互交流をとおして当地域における先端技術分野の技術開発力の強化を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、GNI、自治体、大学
2014年度の取組
1.欧州研究機関、企業の招聘及びミッション派遣
■ドイツ部品メーカー、加工装置メーカーを招聘したセミナー及び地域企業との
マッチング商談会を9月に開催。セミナーは90名参加、マッチングは日本側11
社が参加し19件の商談を実施。(GNI、名大NCC、JETROほか)
■CFK Valley等による国際コンポジットシンポジウムを11月に開催。83名が参加。
(産学官フォーラム、GNI、名大NCC、岐大GCCほか)
■JEC Europe 2015の開催に合わせて、ミッション団を派遣し現地先進企業と
のマッチングや先進企業との意見交換を実施。また、英国ナショナルコンポジッ
トセンター等との交流を通して最新技術動向を調査。(3月実施予定)
(産学官フォーラム)
2.海外展示会への出展
テザム(フランスの産業支援機関)からの要請により、フランスの展示会(9月)
へ新たなDTF製品(DESKTOP FACTORY(卓上型小型生産機械))を出展。
(長野県)
3.海外研究機関、州政府との交流推進
■フラウンホーファー研究機関(FhG)が高度部材イノベーションセンター(AMI
C)を6月に訪問し、FhGの展示のリニューアル等について意見交換を実施。そ
の結果を受けてAMICにおけるFhGの展示をリニューアル。(三重県)
■ヌーシャテル州政府が8月に三重県知事を表敬訪問。産業連携について意見
交換を実施。(三重県)
■サウスウェスト研究所(SwRI)が三重県内中小企業等を対象に、連携に向け
たセミナーを2回(7月、9月)開催。参加者70名。8月のアメリカ経済ミッションに
おいて、三重県知事、三重県内中小企業等がSwRIを訪問。サウスウェスト研
究所が11月に三重県内中小企業(4社)を訪問。(三重県)
2014年度の成果・課題
1.欧州研究機関、企業の招聘
新たな製品開発、マーケット開拓を検討している事業者に対して、欧州研究
機関、企業とのネットワーク構築に向けた足掛かりを提供。
海外の産業クラスターとの技術交流が深化。
2.海外展示会への出展
欧州地域における展示会出展、技術交流の推進により、地域企業が保有す
る技術が海外にも波及。
3.海外研究機関、州政府の三重県への来県
セミナーの実施、海外研究機関の県内中小企業等への訪問、マッチング等を
継続実施することにより、海外研究機関との連携が進展。
目指す成果(将来像)
 世界の最新技術の導入による当地域の技術開発力の強化 ・炭素繊維
複合材に関して開発から生産加工までを行う世界に冠たる一大拠点・
産業集積の形成
CFK Valleyによる技術動向セミナー
11
自動車関連
産業
技術開発力・生産力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action6)モビリティ先進地域を目指したインフラ等の整備
「世界最強のものづくり先進地域」となるためには、次代の社会的課題を見据えた新たなモビリティシステムを先行開発し、世界に先駆け導
入するモビリティ先進地域となることが必要。新たなモビリティシステムの核となるEV、PHV、FCVの本格的な普及に向けては、インフラの整備
等が喫緊の課題となっている。そのため、国、自治体、自動車メーカー等の官民が一丸となって、普及施策を展開し充電インフラ整備を加速化
する。また、昨年末に燃料電池自動車が発売されたことを受け、水素供給インフラの整備に関する低コスト化研究、規制見直し、水素ステー
ション向け用地情報の収集・紹介などきめ細かい支援を展開する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、国
2014年度の取組
1.充電インフラ設備の整備に向けた取組
■国、自治体、関係機関が充電インフラ整備に関する広範な関連情報を共有し、
各機関の所管する対象事業者へ展開。(産学官フォーラム)
■国、自治体、関係機関がマンション等への充電インフラ整備推進策の情報を
共有し、対象事業者へ展開。 (産学官フォーラム)
■各県の充電インフラ地域ビジョンに基づき、県内市町、関係事業者と連携を図
り、充電インフラ設備の整備を推進。(長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重
県)
■EV・PHVタウンアクションプラン・マスタープランに基づき、中山間地や商用車
における実証試験を試みるなど、初期需要の創出を目的とした事業を実施。
(岐阜県)
■充電インフラを今後設置する事業者や市町村向けに「設置時の対応」や「運用
時の対応」について解説した「愛知県次世代自動車充電インフラ整備・運用ガ
イドライン」を作成・公表。 (愛知県)
2.水素供給インフラ整備に向けた取組
■イベント等への出展によるFCV、水素供給インフラの普及啓発活動を随時実
施。 (FCV水素供給インフラ整備推進会議)
■「あいちFCV普及促進協議会」の各会員が主催するイベント等においてFCV
の展示・試乗会を延べ22回実施(12月末時点)。また、市町村会員(52市町村)
が保有している用地情報を取りまとめの上、協議会企業会員に送付。
(愛知県)
■「愛知県庁水素社会普及啓発ゾーン」(12月開所)においてFCVや水素ステー
ション、水素社会に関する普及啓発活動を実施。 (愛知県)
2014年度の成果・課題
1.充電インフラ設備の整備に向けた取組
充電インフラ整備に関する施策とその効果的な活用方法等の関連情報の
提供により、潜在的なインフラ設置事業者の掘り起こしに寄与。また、マンショ
ンに対する取組では、マンション所有者、ディベロッパーの充電インフラ設置
に対する認知度が向上。
・東海5県の充電インフラ地域ビジョンに基づく整備推進状況 (国の補助金へ
の申請数の累計推移)は以下の通り。
平成26年4月4日時点 → 平成26年12月26日時点
5県計 286
→
5県計 1010
<全国シェア17.5%>
700以上が進展
2.水素供給インフラ整備に向けた取組
・住民のFCV及び水素ステーション、水素社会についての理解増進。
・国の補助金の採択を受けた全国41基の商用水素ステーションのうち、10基
が東海地域(愛知県)で、年度内に整備の予定。
目指す成果(将来像)
 EV、PHV、FCVの初期需要の創出
12
自動車関連
産業
事業領域の拡大
ものづくり
マザー機能
(Action7)中小サプライヤーの新分野展開を支援する技術開発動向セミナーの開催
先進国市場を中心として環境対応車の需要が拡大する中、川下ユーザー企業の技術ニーズも多様化してきており、部素材メーカーはこれ
ら のニーズに対応した技術提案が求められているところ。一方、地域の中小サプライヤーにとっては、次世代の自動車関連技術の最新動向
を 把握することは容易ではないため、これを見据えた研究開発が困難な状況。このため、自動車メーカーの担当者を招聘して技術戦略を説
明す る「技術戦略説明会」や川下ユーザー企業のニーズが高い技術分野に関するセミナーを開催して、最新の技術動向に沿った中小サプラ
イ ヤーの技術開発を推進する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
1.次世代の自動車関連技術の最新動向の把握
■大手自動車メーカーが、グローバル市場のトレンドやニーズに対応した自社の
経営戦略・技術戦略等を説明する技術開発動向セミナーを開催。
(トヨタ/9月、ホンダ/10月、スズキ/11月。延べ352名が参加)
(産学官フォーラム)
■株式会社デンソーが今後の取組領域等について説明する技術開発動向セミ
ナーを開催するとともに、その情報を基に中小サプライヤー企業等がデンソー
に提案を行う技術提案会を開催予定。 (セミナー:2月開催予定、提案会:3月
開催予定) (産学官フォーラム)
2.川下ユーザー企業のニーズが高い技術分野に関するセミナーの開催
■HV(ハイブリッド)車など次世代自動車の構造や登載される電池、モーター等の
部品の機能・構造について解説を行う「次世代自動車先端技術研修」を10月に
実施。延べ78名が参加。 (愛知県)
■3Dプリンター等最新技術の活用に関する中小企業技術開発支援セミナーを
2回開催、55名が参加。(年度内さらに1回予定)。また、最新技術の高度活用に
向けた研究会を二つの部会で延べ4回開催。(年度内さらに6回予定)。
(静岡市)
1.次世代の自動車関連技術の最新動向の把握
中小サプライヤーが次世代の自動車関連技術の最新動向を把握するこ
とにより、自社のコア・コンピタンスの活かし方、その後の事業展開の仕方
などの検討機会を創出。
2.川下ユーザー企業のニーズが高い技術分野に関するセミナーの開催
中小企業が次世代自動車の構造や部品機能などを学び、最新技術の高
度利用を習得することにより、自動車関連産業の最新技術動向に沿った技
術提案能力を取得。
愛知県では来年度も次世代自動車に関する研修を実施の予定。
目指す成果(将来像)
 川下企業のニーズや市場の潜在的ニーズを先取りした技術開発の促進
技術動向セミナー風景
13
事業領域の拡大
Action20、Action24に後掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action8)気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催
当地域の自動車関連をはじめとしたものづくり企業の多くは、大手メーカーを頂点とした垂直統合型の取引構造の下で生産技術を高めてき
たため、自社の強みの見極めができておらず、市場の潜在ニーズを顕在化させ、それに応えるべく新たな技術開発を単独で行うことは容易で
はない。特に先端分野や異分野への事業領域拡大の取組を単独で行うことは困難。このため、自社の強み・弱み等の気づき、事業領域拡大
に向けての動機付けや異分野企業とのネットワーク構築を目的とした少人数・参加型のセミナー等を開催し、自社のコア・コンピタンスを活かし
た研究開発の組成を促進する。
●実施期間:2014年度~2018年度
●推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
■市場の潜在的なニーズを先取りした企画提案力の強化を目的とした全4回(11
月、12月、1月、2月)の連続セミナー「経営力強化セミナー」を開催。本セミ
ナーは少人数で開催し、ファシリテータを配置するなど、参加企業同士のネッ
トワーク形成も推進。 (産学官フォーラム)
■地域産業を牽引するトップクラスの経営人材の育成をめざし「MIE戦略経営
塾」を全5回(9月、11月、12月、2月、3月)開講中。また、経営者としてのチャ
レンジマインドを醸成するためのセミナーも9月に開催。約100名が参加。
(三重県)
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
■複数の中小企業が強みを補完し合う協業・協働体制を構築により新たなビジ
ネスモデルを創出した事例を紹介する事業連携セミナーを10月に開催。当会
地域外から講師を招いて単工程型から複数工程型への転換等の具体的な取
組を紹介。43名が参加。 (産学官フォーラム)
■多くの産業分野において世界的な競争が激化している中、今後のものづくり企
業の一つの有力なモデルとして、グローバル・ニッチトップ企業を紹介するセミ
ナーを10月に開催。38名が参加。(産学官フォーラム)
■次世代モビリティの開発プロジェクトを担い得る技術者養成を目的とした技術
経営講座を実施。講座のシラバスは産学官連携体制で作成。
(産学官フォーラム、名古屋大学)
■新事業展開や企業間連携に係る先進事例の紹介等により、中堅・中小自動車
部品メーカーの新たな取組を支援する自動車産業イノベーションセミナーを6
月に開催。第2回は2015年1月に刈谷市で開催。延べ約160名が参加。(愛知県)
■高度部材イノベーションセミナーを活用した最新技術の動向を紹介するセミ
ナーを4回(7月、10月、11月×2回)開催。延べ約200名が参加。今後も3回の
開催を予定。また医工関係等に関するサロンを3回(6月、10月、12月)開催。
延べ80名が参加。(三重県)
■名古屋挑戦型企業塾を設置し、市内の中小企業49社を対象に全体セミナー、
3つの研究会活動(各6回開催)、産業展示会への共同出展等により、新技術開
発や新分野進出を支援。 (名古屋市)
2014年度の成果・課題
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
・ものづくり中小企業の経営者や経営後継者がセミナー、グループディスカッショ
ンへの参加を通して、ものづくり中小企業が抱える三重苦(①自社のコア・コン
ピタンスが分からない②コア・コンピタンスを活かして何ができるか分からない
③どう売れば良いのか分からない)の解消に向けたきっかけ、ネットワーク等を
醸成。
・経営者としての意識醸成のみでなく、意欲ある経営人材が集まったことにより有
益な参加者間の人的ネットワークの構築も進展。なお、高い経営能力と志を有
した人材の育成は、ある程度の期間継続して取り組んでいく必要があるため、
来年度も「MIE戦略経営塾」を実施予定。
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
自社のコア・コンピタンスの把握を経て、多様な事業領域の拡大手法、可能
性を習得し、コアコンピタンスの活用を検討することにより、自社に最適なプロ
ジェクト組成を導出。
・高度部材イノベーションセミナーへの参加等をきっかけとして、クローズドの意
見交換、プロジェクト構築等を行う7研究会を創成し運営中。
目指す成果(将来像)
 中小サプライヤーの事業領域拡大による主要取引先への過度な依存
状態の解消、新たな事業分野への参入促進
14
事業領域の拡大
Action21に後掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action9)企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催
国内における自動車市場縮小、技術ニーズの多様化が進む中、中小サプライヤーが今後もマーケットシェアを維持・拡大していくためには、
市場の潜在ニーズを先取りした企画提案力を身につけることが重要。このため、中小サプライヤーが自動車メーカーの技術戦略を踏まえて提
案内容、プレゼン手法に磨きをかけて、大手自動車メーカーやサプライヤー向けの展示商談会に出展する機会をとおして企画提案力の強化
を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、東海3県の支援機関
2014年度の取組
1.大手自動車メーカー向けの展示商談会の開催
■地域中小企業70社が出展する本田技研工業株式会社への新技術、新工法
展示商談会を11月に開催。また展示会出展に向けて、出展事業者の企画提
案力強化を目的にした大手自動車メーカーによる技術セミナーやプレゼンテー
ション能力の向上を図る研修会を実施。
(産学官フォーラム、東海3県の支援機関)
■大手自動車メーカーと県内中小企業等の新技術の提案や技術者間の交流を
目的として「次世代自動車技術提案会inトヨタ東日本」をトヨタ自動車東日本株
式会社で開催(11月)。静岡県内中小企業等45社が52の技術提案を出展。ト
ヨタ自動車本社も含め300名以上が来場。計123件の技術相談を実施。
(静岡県)
2.展示会への出展支援
■次世代金型研究会に参画する企業の試作品等の事業化・製品化を加速化さ
せることを目的に、1月に開催された「自動車部品加工EXPO」への4社の出展
を支援。また、同EXPOで金型創生技術研究センターの事業概要、技術シー
ズも紹介。 (産学官フォーラム)
■10月に開催された「CEATEC JAPAN」のブースを確保し、愛知県内の中小企
業等6社の自動車安全技術等に係る技術をPRし、新たな取引先の開拓支援
を実施。(愛知県)
2014年度の成果・課題
1.大手自動車メーカー向けの展示商談会の開催
・大手自動車メーカーの技術者に対して、新技術・新工法を直接提案できる機
会を活用して、ユーザーニーズを把握するとともに出展技術・工法の評価、改
善点などを聴取。この内容を技術開発現場にフィードバックすることによりユー
ザーニーズに即した技術開発を実施。
・11月のホンダ向け商談会では以下のような商談を実施
試作・見積依頼:12件、図面等検討依頼:11件、訪問等の約束:41件、
資料送付等の約束:59件、合計:123件
2.展示会への出展支援
・1月の自動車部品加工EXPOでは、以下のような技術相談及び商談が行われた。
技術相談等:102件、見積依頼:6件、訪問等の約束:14件
・「CEATEC JAPAN」に出展した企業からは、期待通りの成果が得られ、半数
(3社)の企業は今後の取引の拡大に有効な出展であったと評価。今後も、「自
動車安全技術PT」の活動として、中小企業のマッチング機会の提供を実施。
目指す成果(将来像)
 自動車関連をはじめとしたものづくり企業の企画提案型企業への転換
による自律化
あいち・ぎふ・みえ『新技術・新工法展示商談会』in HONDA
15
グローバル展開の支援
Action5の再掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action10)海外の研究機関・企業との連携による技術開発を目指した国際クラスター間連携の強化
自動車の軽量化や電動化、IT化を巡っては、世界各国の研究機関等において、先端的な研究開発が行われているところ。当地域において
も、 産学官を挙げて先端分野の研究開発に取り組んでいるが、更なる研究開発の推進を図るためには、世界各国の研究機関・ネットワーク等
との 連携による最新技術の導入や技術開発動向の把握も必要。そのため炭素繊維複合材等で先行する欧州研究機関、企業等とのネット
ワークを構 築し、企業、研究機関の招聘等の相互交流をとおして当地域における先端技術分野の技術開発力の強化を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、GNI、自治体、大学
2014年度の取組
1.欧州研究機関、企業の招聘及びミッション派遣
■ドイツ部品メーカー、加工装置メーカーを招聘したセミナー及び地域企業との
マッチング商談会を9月に開催。セミナーは90名参加、マッチングは日本側11
社が参加し19件の商談を実施。(GNI、名大NCC、JETROほか)
■CFK Valley等による国際コンポジットシンポジウムを11月に開催。83名が参加。
(産学官フォーラム、GNI、名大NCC、岐大GCCほか)
■JEC Europe 2015の開催に合わせて、ミッション団を派遣し現地先進企業と
のマッチングや先進企業との意見交換を実施。また、英国ナショナルコンポ
ジットセンター等との交流を通して最新技術動向を調査。(3月実施予定)
(産学官フォーラム、GNI)
2.海外展示会への出展
テザム(フランスの産業支援機関)からの要請により、フランスの展示会(9月)
へ新たなDTF製品(DESKTOP FACTORY(卓上型小型生産機械))を出展。
(長野県)
3.海外研究機関、州政府との交流推進
■フラウンホーファー研究機関(FhG)が高度部材イノベーションセンター(AMI
C)を6月に訪問し、FhGの展示のリニューアル等について意見交換を実施。そ
の結果を受けてAMICにおけるFhGの展示をリニューアル。(三重県)
■ヌーシャテル州政府が8月に三重県知事を表敬訪問。産業連携について意見
交換を実施。(三重県)
■サウスウェスト研究所(SwRI)が三重県内中小企業等を対象に、連携に向け
たセミナーを2回(7月、9月)開催。参加者70名。8月のアメリカ経済ミッションに
おいて、三重県知事、三重県内中小企業等がSwRIを訪問。サウスウェスト研
究所が11月に三重県内中小企業(4社)を訪問。(三重県)
2014年度の成果・課題
1.欧州研究機関、企業の招聘
新たな製品開発、マーケット開拓を検討している事業者に対して、欧州研究
機関、企業とのネットワーク構築に向けた足掛かりを提供。
海外の産業クラスターとの技術交流が深化。
2.海外展示会への出展
欧州地域における展示会出展、技術交流の推進により、地域企業が保有す
る技術が海外にも波及。
3.海外研究機関、州政府の三重県への来県
セミナーの実施、海外研究機関の県内中小企業等への訪問、マッチング等を
継続実施することにより、海外研究機関との連携が進展。
目指す成果(将来像)
 世界の最新技術の導入による当地域の技術開発力の強化 ・炭素繊維
複合材に関して開発から生産加工までを行う世界に冠たる一大拠点・
産業集積の形成
CFK Valleyによる技術動向セミナー
16
自動車関連
産業
グローバル展開の支援
ものづくり
マザー機能
(Action11)海外展開支援機能(情報提供、支援サービス等)の創出
国内市場の縮小とともに新興国市場の拡大や現地ニーズへの対応から自動車産業の海外生産の拡大は不可避。一方、中小サプライヤー
が単独で海外において事業展開することは困難。更に海外進出を検討するに当たり事業戦略を策定するための情報が不足している等の理由
により、具体的な検討が進められない状況にある。このため、海外展開への足掛かりとなる海外展示会出展等の支援を行うとともに、事業者
が海外展開を検討する際に必要となる情報の調査・提供や中小企業の海外展開を支援するサービス機能(非製造部門のアウトソーシング等)
の創出を目指す。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、GNI、自治体、JETRO、中小機構
2014年度の取組
1.海外展示会出展支援、海外展開セミナー等の開催
■海外で開催される展示会への出展支援や海外展開を検討する事業者を対象
にしたセミナー、商談会等を各自治体等で多数実施。数多くの企業が参加。
(長野県、岐阜県、愛知県、三重県、浜松市、JETRO)
2.海外展開に関する必要情報の調査・提供及び現地での交流
■メコン地域進出検討時の事業戦略策定に必要となる情報の調査・取りまとめを
実施。 12月には現地関係機関の状況調査のため関係機関とともにミッション
団を派遣。メコン地域の市場獲得を目指す事業者等を対象に調査結果の説明
等を行うセミナーを2月に名古屋市と浜松市で開催予定。
(産学官フォーラム、GNI)
■産学官金が一体となって実施したアセアン・インドミッション(9月、15社20名が
参加)において、ビジネスセミナー及び交流会をインド・バンガロールで実施。
(三重県、JETRO)
■海外駐在員による現地情報の収集及び企業への情報提供
(長野県、愛知県、三重県)
3.相談窓口、現地サポートデスクの設置
■専門家による海外展開相談窓口を設置し中小企業等の海外展開を支援。
(愛知県、中小機構)
■海外に現地サポートデスクを設置し、事業者に対するサポート及び情報提供
を実施。 (愛知県、三重県、浜松市)
2014年度の成果・課題
1.海外展示会出展支援、海外展開セミナー等の開催
海外展示会への出展等を通して、現地ユーザー企業の具体的な反応、ニー
ズの確認、競合する製品やマーケット情報を入手。これらの情報を基に現地向
け製品の改良、事業展開・販売計画等の再検討を実施。
2.海外展開に関する必要情報の調査・提供及び現地での交流
調査結果、現地情報を踏まえた的確な情報の提供、現地でのソフト支援事業
の検討・実施等により、中堅・中小企業の海外展開計画・事業計画策定の円滑化。
アセアン・インドミッションにおいては、インド・カルナタカ州政府との産業連携覚
書(MOU)の締結をはじめ、新たな海外ネットワークの構築を実現。
3.相談窓口、現地サポートデスクの設置
海外経験が豊富なコンサル、国際弁護士等の専門家による相談窓口での対
応により、海外展開に向けての心構えから貿易実務へのアドバイス、海外進出
の留意事項、トラブルへの対応策など、海外取引を考えている中小企業、また
現在展開を行っているが課題を抱える中小企業の懸案事項の適切な処理。
目指す成果(将来像)
 新興国市場の拡大や現地ニーズへの適時・適格な対応による新たな
市場の獲得
 海外展開事業者の円滑な事業立ち上げ、安定的な事業運営
17
Ⅰ-②
戦略産業の推進
(航空機産業)
〔アジアNo.1クラスターを形成し、世界三大拠点の一つに〕
12
13
14
15
人材の確保、定着、育成に向けた取組
サプライチェーンの強化
新市場開拓の促進
新技術の創出、支援機能の向上
18
(Action12)人材の確保、定着、育成に向けた取組
○地域としては、「人の供給が航空機産業成長のボトルネックにならない」ことが前提。
○これまで、重工メーカーや当該サプライヤー企業は、自社内にて人材育成や確保に取り組んできた。しかし、ボーイング機の増産やMRJの開
発・量産化に伴い、自社内のみでの人材育成や確保が困難になってきている。とりわけ労働集約型である現業・技能者の供給は喫緊の課題。
課題の克服には、会社の垣根を超えた業界横断的な取組を進めると共に、産学官が一体となり、人材を供給できる体制を早急に構築(2016年
4月から、年間約600人規模の育成を目途)(特に、人材の「量」の確保が必要)。
○更に、生産技術者、設計・開発技術者、生産管理者、特殊技術者においても、近年の環境変化に対応する人材育成も展開。(特に人材の
「質」の確保が必要)。


実施期間:2014年度~2018年度+α
推進主体:自治体、名大、中経連、労働局、経産局、C-ASTEC
2014年度の取組
①現場技能者育成に向けカリキュラム・テキスト作成、育成拠点整備、運営
手法等の検討の場を設置。年度内の完成を目標に、構造組立の初級者
のテキスト作成中である(自治体、中経連、労働局、経産局、C-ASTEC)。
②航空機業界への新規参入を促進する取組として、CATIA研修、5軸加工
専門研修等を実施した(愛知県)。組立技能者、非破壊検査技術者研修
を随時実施。一貫生産人材育成研修を実施予定(2015年2月)(岐阜県)。
③高度専門人材の育成として、グローバルプロジェクトリーダー育成を実施
した(名大)。
④工業高校生向けセミナー及び企業見学を9回実施した(岐阜県)。子ども
航空宇宙教室、JAXA宇宙1日出前事業を実施した(名古屋市)。工業高
校教員向けの理解増進・現場体験事業実施し、工業高校生向け航空機
産業講座を実施予定。(愛知県、愛知労働局、経産局)。かがみがはら航
空宇宙博物館リニューアルに関する意見交換会を実施し、将来の人材育
成・確保についても検討(岐阜県)。
県営名古屋空港周辺において、MRJ完成機、生産工場の見学など産業
観光に係る受け入れ体制の検討を実施(愛知県)。
2014年度の成果・課題
①生産技能職の基礎カリキュラム完成。構造組立てのテキストは年度
内完成予定。これにより、現場技能者育成に向けとりわけ資源やノ
ウハウが限られている中小企業における人材育成コスト低減等の効
果が今後期待される。課題としては講師、機材、材料の確保や、次
年度の試行や人材育成拠点運営のための財源確保である。
②業界への新規参入を目指す中小企業の社員30名に対して研修を実
施し、航空機部品の高度な加工技術に対応できる技術者育成を支
援した(愛知県)。
企業のニーズに合わせた施策について一層の検討が必要。
③主に航空宇宙関係企業社員計25名を対象に15日、75時間の講
義 を実施。国際開発プロジェクトのリーダーとして世界の航空機産
業界 とのビジネスに取り組むことができる人材が育成された。
④小中高生に対し、航空宇宙産業に対する関心を醸成した。
航空機産業の人材育成・確保に向けたハード・ソフト整備の具現化
が検討課題である。愛知県では、年度内に県営名古屋空港におけ
る最適な施設配置、航空機をテーマとした施設整備の方向、空港へ
のアクセス充実など、受入体制のあり方(案)をまとめる。今後、検討
結果を踏まえ、施設整備等を進めるためにはさらなる検討が必要。
目指す成果(将来像)
 技能人材システムの本格稼働(2016.4)
 航空機産業人材育成・確保仕組み構築
組立技能者研修
グローバルプロジェクトリーダー育成
工業高校生向けセミナー
19
(Action13)サプライチェーンの強化
○グローバルな競争環境が激化する中、低コストと短納期の両立につながる一貫生産体制の構築は極めて重要な課題。
○当該体制の構築には、重工メーカーが生産管理のノウハウを中小企業やクラスターに提供することが必要。
○複数社が連携する際には、ハード面とソフト面の両方で「機能する」一貫生産体制を構築していく。
○一貫生産体制構築には、系列を超えた協力、自動車産業で培われた効率的量産技術の活用、国際ビジネス展開の機会拡大等を進めなが
ら、競争力を持って市場につながる取組とする。
○個社単位でも、国際的なサプライチェーンへの参入拡大を図る。


実施期間:2014年度~2018年度+α
推進主体:自治体、中経連、名商、経産局、C-ASTEC
2014年度の成果・課題
2014年度の取組
①ミニクラスター形成時における共通課題の解決にあたり、引き続き
①サプライチェーン強化に向け、ミニクラスター毎(川協、飯田、MASTT、松
国・県が支援することに加え、これまでノウハウを保有してきた重工
阪)の進捗に応じた課題、対応策を支援関係者が共有し、共通課題の抽出、
等Tier1企業によるサプライヤー育成の促進も必要である。
クラスター連携等による克服策実施の可能性を検討中。(自治体、中経連、
②一貫生産体制のボトルネックとなる熱処理や表面加工に係る特殊
経産局、C-ASTEC)。
工程設備の整備をはじめ、最新設備の導入により、低コストや短納
②航空機部品の特殊工程を行うための貸工場整備支援を実施(長野県)。特
期化を実現するための体制構築に向けた取組が進んでいる。
区制度の活用を含め、税制及び利子補給金制度等による設備投資を支
③一貫生産体制の構築に向け、システム化、IT導入による省力化、人
援(自治体、経産局)。
材確保・育成、経営資源強化等への継続した支援が必要である。
③2015年2月に20名程度一貫生産人材育成研修を実施予定(岐阜県)(再掲)
④エアロマート名古屋については、国内外の企業から新たな受注を獲
④仏国BCIエアロスペース社主催のエアロマート名古屋(9/24~26)を開催し、
得する機会が設けられた(商談件数約4,000件)。今回は海外企業
162社・機関(国内115社、海外44社・3機関)の参加を得て商談会を実施した
の参加が想定より少なかったことが課題である。将来にわたっては、
(名商)。また、関係機関が連携し、中小企業の出展支援を実施した(自治
エアロマート名古屋2017が開催される見込となった。今後も数多くの
体、C-ASTEC等)。
国際商談会の機会を設けることが必要である。
開催に先立ち、航空機産業知的財産セミナーを開催し、ノウハウの面から
⑤独国ハンブルグアビエーション等欧米の機関とのネットワークを
支援を行った(経産局)。
形成した。今後はクラスターに属する企業交流など、一歩踏み込ん
エアロマートトゥールーズ出展支援を行った(岐阜県、愛知県、C-ASTEC)。
だ具体的なクラスター連携強化事業の検討が必要。
⑤7月のファンボロー・エアショーにあわせて欧米のクラスターのコア
⑥ビジネス規模の大きいMROについての検討を加速する。
機関との面談を通じて連携強化を図った(経産局、C-ASTEC)。
⑥MROに焦点を当てた国、企業の担当者によるセミナーを開催し、当地域が
発展できる可能性を検討するところ(2015.2月)(経産局、C-ASTEC)。
目指す成果(将来像)
 松阪クラスターの円滑な立ち上げを含め、航空機部材の一貫
生産体制(ミニクラスター)を構築し、サプライチェーンを強化
エアロマート名古屋
エアロマートトゥールーズ
20
(Action14)新市場開拓の促進
<装備品ビジネス拡大>
○C-ASTECにおいては、民間機に活用できるポテンシャルのある装備品及びその技術について2013年度までに整理するとともに、ネックとなる
認証取得のノウハウを共有する取組を実施してきた。国産で活用できるものを見定め、足りない機能は誘致も含め、地域としての装備品供給能
力の強化を図る。
○短期的には、この取組の継続・深化を行いつつ、中長期的には国産機のFTB化も含めた環境整備が実現されるように働きかける。
○国産装備品は、防衛部門では多く開発されているものの、それらの技術や製品が民間機には十分に活かされていないのが現状であり、今後は、
これらの技術の活用が促進され得る。


実施期間:2014年度~2018年度+α
推進主体:GNI、自治体、経済団体、経産局、C-ASTEC
2014年度の成果・課題
①当地域の装備品企業3社が提示したニーズと全国20社の中小企
業とのマッチングが図られた。技術競争力を有する企業の参入によ
り、装備品メーカーのサプライチェーン強化が期待される。
①航空機産業・他産業からの技術参入を促進する機会創出のため、各装備品
メーカーから技術ニーズを開示する逆見本市形式のマッチング事業を継続
②ミッション派遣やセミナー・交流会を通じて、当地域の企業と海外企
開催(2015.1月)(経産局、 C-ASTEC)。
業とのネットワーク強化が期待される。
②MRJの量産フェーズに向けた生産機能拡充を検討する海外の装備品等企
業を選定・調査し、当該企業に対するニーズ調査及び投資環境等のPRを現
③今後も各社が共通する課題を抽出し、克服する活動を継続すること
地で実施(2015.1月)。また、当該企業を招聘してセミナー及び交流会を開
が必要である。とりわけ、装備品システム開発に不可欠であるソフト
催予定(3月)(GNI、C-ASTEC)。
ウェア開発や認証の取得などの活動に対し、継続的な支援を行い、
③航空機の電動化(モア・エレクトリック)に向けた新たな装備品市場の獲得に
今後も引き続き装備品等新市場開拓の促進を図ることが必要である。
向け、ソフトウェア開発工程を保証するプロセスに係る基礎情報に関するセ
ミナーの開催や国産旅客機等におけるソフトウェア開発・認証のノウハウ等
の関係者間の情報共有を図った(12/2) (経産局、C-ASTEC)。また、ソフト ④本調査により収集した装備品ビジネス動向の情報を元に、装備品
メーカーが今後の具体的なプロジェクト組成・支援に向けて活動を
ウェア開発プロセスの効率化の支援を実施(愛知県)。
展開することが期待される。
④先進的な装備品技術の獲得と実用化に向けた「航空機関連技術動向調
査」を実施し、国内外の先進的な装備品技術の情報収集を実施中(年度末
終了予定)(経産局、C-ASTEC)。
目指す成果(将来像)
2014年度の取組
 装備品の研究開発環境の整備
 装備品メーカーによるモア・エレクトリックシステム分野への参入
ソフトウェア認証セミナー
逆見本市形式のマッチング(昨年度の様子)
21
(Action15)新技術の創出、支援機能の向上
○当地域が世界の主要クラスターに比肩する地域となるためには、前述の人材供給やサプライチェーン高度化に加え、先端研究機能や空港等関連
インフラの強化等が大きく影響。
○産業の規模と質を高める上では、自動車産業等の強みを活かした産業の高度化が効果的であり、新規参入企業へのハードルを低くすることも有効。
○中長期的に、JAXA機能の誘致活動やインフラ強化要望を進めることが必要。


実施期間:2014年度~2018年度+α
推進主体:自治体、中経連、名商、経産局、C-ASTEC
2014年度の成果・課題
①国内外の企業から新たな受注を獲得する機会が設けられた。
当地域の産学官がアジアNo.1クラスターを実現するための諸課題を
共有した。引き続き課題克服に向けた活動を行うことが必要。
2014年度の取組
①6月に航空宇宙産業フォーラム推進会議を実施し課題の共有や今後の取組
方針の検討をおこなった(経産局、 C-ASTEC)。人材、サプライチェーン強化
②一貫生産体制のボトルネックとなる特殊工程設備の整備をはじめ、
などアジアNo.1クラスター実現のための課題や対応策の検討の場を設置し、
最新設備の導入により、低コストや短納期化を実現するための体制
産学官連携による支援策の協調展開に向けた検討を実施中(経産局、自治
構築に向けた取組が進んでいる(再掲) 。
体、中経連、C- ASTEC)
エアロマート名古屋(9/24~26)を開催し、162社・機関(国内115社、海外44 ③既参入企業を含め、 延べ23社(経産局支援9社、岐阜県支援2社、
社・3機関)の参加を得て商談会を実施した(名商)。また、関係機関が連携し、 静岡県支援5社、愛知県支援7社)が制度を活用し、品質保証や特
殊程の認証獲得や社内体制の強化を図っている。今後も継続した
中小企業の出展支援を実施した(自治体、C-ASTEC等)。(再掲)。
支援体制を構築することが必要である。
②航空機部品の特殊工程を行うための貸工場整備支援を実施(長野県)。特
区制度の活用を含め、税制及び利子補給金制度による設備投資を支援
④MRJ最終組立工場の立地により、全機インテグレーション能力の獲
(自治体、経産局)(再掲)。
得と、国内サプライヤーへの新規需要につながっている。今後は
③JISQ9100やNadcap取得支援(受講料等の補助、専門家派遣)を実施。(経
MRJの量産体制に向け、空港の施設整備が必要となる。
産局、岐阜県、静岡県、愛知県)
⑤独国ハンブルグアビエーション等欧米の公的機関とのネットワーク
④県営名古屋空港隣接地の航空宇宙産業クラスター拠点推進に当たり、三菱
を形成した。今後はクラスターに属する企業交流など、一歩踏み込
重工業(株)を事業者に選定し、用地売却を図った。また、MRJの量産体制に
んだ具体的なクラスター連携強化事業の検討が必要(再掲)。
向けた空港の施設整備を順次実施(愛知県)
⑥ボーイング社の製造拠点であるワシントン州と相互の技術高度化や
ビジネス拡大に資する取組を進めるためのMOU締結が実現。
⑤7月のファンボロー・エアショーにあわせて欧米のクラスターコアである公的
機関との面談を通じて連携強化を図った(経産局、C-ASTEC)。 (再掲)
目指す成果(将来像)
⑥ワシントン州とMOU締結(三重県)
アジアNo.1クラスター検討の場欧米のクラスターコア機関との面談
MOU締結

周辺インフラ整備等を含めた、物流、人流等、最終組立を遅滞
なく進める環境整備

継続的な航空機開発のための環境整備

海外クラスターとのビジネス連携
22
Ⅰ-③
戦略産業の推進
(ヘルスケア産業)
16 医療機器産業等の育成
17 健康寿命を延ばす新たなサービスの創出
23
(Action16)医療機器産業等の育成(1/2)
東海地域は、医療現場等の様々なニーズに応えられる技術力を持った地域であり、その潜在力を活かし幅広い分野で
新製品を次々と生み出す改良型医療機器等の開発・製造拠点となることを目指す。
●実施期間:2014年度~2018年度
●推進主体:メディカル・デバイス産業振興協議会(略称:MD協、事務局:名商)、中部先端医療開発円環コンソーシアム
(略称:円環コンソ、事務局:名大)、自治体、中経連、経産局、JETRO、中小機構
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
(1)新規参入支援
(1)新規参入支援
①新たに医療機器産業への参入を目指す企業や既に参入している企業を対
①新たに医療機器産業への参入を目指す企業や既に参入している企業を対象
象にしたセミナー
にしたセミナー
・「ヘルスケア産業参入支援フォーラム」(9月、約130名参加)、「ヘルスケア産業
・新規参入を目指す企業を中心に、医療機器開発におけるポイントや薬事関連規
人材養成セミナー」(10~12月、各回約40名参加)は、基礎 知識の習得のみな
制に関するセミナーを実施(MD協、経産局:4回、各自治体、中小機構)。
らず、参加をきっかけに、支援機関への加入やコーディネーターとの関係構築に
②イベント・公募等に関する各種情報提供
大きく寄与。今後も継続して実施していくことが必 要。
・ヘルスケア産業関連施策に係るメルマガを随時発行し、関係企業等に対して情報 ②イベント・公募等に関する各種情報提供
提供を実施(経産局:32回(170社・団体)、愛知県:23回(359社・団体)1/27現在)。 ・メルマガ登録者に対して、①1)セミナー ③2)技術開発支援 等の施策情報
(2)ニーズ把握
をタイムリーに配信。今後も継続して情報提供していくことが必要。
①医療現場のニーズを発掘し、産業側に情報提供するための取組
(2)ニーズ把握
・提供されたニーズをWEB上に掲載する「ニーズの窓」には13件掲載(MD協)。
①医療現場のニーズを発掘し、産業側に情報提供するための取組
病院見学会・ニーズ発表会を3回開催(岐阜大学病院、愛知医科大、藤田保健
・医療現場ニーズのさらなる把握が必要。提供されたニーズを効果的にフォロー
衛生大)予定(経産局)。
するとともに、見学会・ニーズ発表会をよりスムーズに企画・調整を行えるよう
(3)製品の検討・開発
支援。
①コンソーシアム組成、活動の支援
(3)製品の検討・開発
・製品開発を目指す研究会の組成・活動につき、専門家による相談対応、コーディ
①コンソーシアム組成、活動の支援
ネート支援等を実施。(MD協、経産局、各自治体、中小機構)
・経産局事業により、内視鏡手術用具の開発等15件の研究会を運営。メディカル
②技術開発支援、プロジェクトの推進
メッセ等の場も活用し、医療機器メーカーとの連携を進め、ビジネスとしての成
・個別の有望案件に対しては、各種支援策を活用し支援を実施。サポイン、ものづく 功と新たな案件の創出を目指す。この他に約100件の企業訪問を行い、新たな
り補助金に各7件採択。(経産局) 自治体の助成制度にも多数の案件が採択
プロジェクト構築の基礎となった。
(長野県(6件)、岐阜県(1件)、愛知県(15件)等)。 「信州メディカル産業振興会」
②技術開発支援、プロジェクトの推進
「ファルマバレープロジェクト」 「浜松・東三河ライフフォトニクスイノベーション」 「知 ・研究開発を進めることと並行し、コーディネーターを中心に市場動向や現場ニー
の拠点」「みえライフイノ ベーション総合特区」等地域のプラットフォームを中心に研 ズとのすり合わせを行う等市場投入までの継続的な支援が必要。
究開発を促進(各自治体)。
③専門家相談
③専門家相談
・現在の支援は、企業のビジネスプラン作成が中心であるが、今後は計画の実行
・専門家派遣7件、PMDA出張相談会(12/10)にて8件の相談に対応(中小機構)。 が課題。PMDA相談会は継続して実施することが重要。
④ベンチャー等支援
④ベンチャー等支援
・名古屋医工連携インキュベーター入居企業25社に対して、インキュベーションマ
・入居企業の経営基盤強化に対して、一定の効果あり。医工連携は事業化まで
ネージャーによる販路開拓や資金調達に係る支援を実施(名古屋市、中小機構)。 時間がかかるため引き続き支援が必要。
24
(Action16)医療機器産業等の育成(2/2)
2014年度の成果・課題
2014年度の取組
(4)人材育成
(4)人材育成
①医療機器等を設計できる人材・医工連携コーディネータ等の育成
ⅰ)医療現場にて、知財・デザインの視点から機器開発が可能な人材の育成を目
指したメディカルデザインワークショップ(7,8月)(於:名古屋市立大学病院)を
開催。また、産学コーディネーターと医工連携コーディネーターが一つのプロ
ジェクトを共同で支援する等、両者の連携強化を図った(経産局)。
ⅱ)成長産業人材育成センター(仮称)について、一部完成した研修室において人
材育成セミナーを開催(岐阜県)。
②業許可の取得に関する支援
ⅰ)岐阜県産業経済振興支援センターにおいて、コーディネーターによる相談窓
口を設置し、随時相談に対応(岐阜県)。
(5)市場投入・拡大
①医療機器メーカー(製造販売事業者)とのマッチング支援
ⅰ)大学、医療機器メーカー、新規参入企業の三者がニーズと技術を展示する「メ
ディカルメッセ」を開催予定(2/16)。120を超える企業・団体が出展する他、
商談会及び医療現場ニーズ発表会を開催。(MD協、経産局、愛知県、名商)
ⅱ)医療機器メーカーが集積する東京都本郷地区にて、地域ものづくり企業と医
療機器メーカーとの「交流展示会」を開催。(5月)(三重県、岐阜県)
東京都本郷地区企業との「商談会」を関東経済産業局と連携し実施 。(10月、
2月(予定))(経産局)
②海外展開する企業への支援
ⅰ)「米国における福祉・医療機器産業事情と市場動向セミナー」を開催、輸出有
望案件個別支援を実施。(JETRO)
①医療機器等を設計できる人材・医工連携コーディネータ等の育成
ⅰ)メディカルデザインワークショップでは、参加者(医療関係者、企業経営・開
発実務者、医療・デザイン系学生)に知財活用、デザイン開発の重要性を
啓発。新たな視点で医療機器等の設計ができる産業人材育成の継続的実
施と成果を具体的な開発案件に結びつけることが課題。コーディネーター
間連携については、共同支援案件の増加によるスムーズなプロジェクト支
援が行えるよう更なる活発化が求められる。
ⅱ)研修施設、設備の更なる充実により2016年度のセンター開設を目指す。
②業許可の取得に関する支援
ⅰ)業許可取得や薬事戦略に関する具体的相談対応を実施(12月現在5件)
(5)市場投入・拡大
①医療機器メーカー(製造販売事業者)とのマッチング支援
ⅰ)イベント開催から市場投入まで切れ目のない支援を行うことが課題。具体
的な製品化や取引に向けて引き続きフォローアップを行う。
ⅱ) 5月の「交流展示会」では、会期中100名を超える来場があり、多数の面
談が実現。求められる要素技術を当地域のものづくり中小企業が連携・
支援する案件の組成に期待。
10月の「商談会」では、医療機器メーカー10社、26ニーズに対し、東海3
県で6社、11件の商談が実現(全体では69社、94件の商談) 。
②海外展開する企業への支援
ⅰ) 「米国における福祉・医療機器産業事情と市場動向セミナー」 を1回開催。
カテーテルに関する販路開拓支援として、欧米向け輸出有望案件の個社
支援のべ2件を実施。
目指す成果(将来像)
 医療機器製造に携わる企業の拡大
 事業環境の整備による 医療機器等開発プロジェクトの増加
(ニーズ提供機関の拡大、医工連携コーディネータの増加など)
<カテーテル室の見学>
<メディカルデザインワークショップに
て作成した医療機器モデル>
<本郷地区企業との商談会>
25
(Action17)健康寿命を延ばす新たなサービスの創出
都市や郊外といったエリアに応じた健康管理・疾病予防サービスの提供や地域の包括的な
支援・サービス提供体制が整った地域を目指す。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:新ヘルスケア産業フォーラム(略称:NHC、事務局:中経連、名大他) 、自治体、経産局
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
(1)研究成果やエビデンスを活用した新たなサービスや製品の創出
(1)研究成果やエビデンスを活用した新たなサービスや製品の創出
①地域の大学研究機関等と協力企業が連携した取組を支援
ⅰ)新ヘルスケア産業フォーラムと連携し、新たなサービスの提供に関心のある企
業等を対象に、「地域ヘルスケアビジネス推進フォーラムin中部」(11/7)を開催。
ヘルスケア産業支援ファンドの説明と新規に立ち上げた7研究会ののうち4つ
の事例発表を実施。(NHC、経産局)
ⅱ)地域資源を活用した高付加価値型食品の開発を目指す地域企業の研究開発
を促進。(静岡県)
食品試作支援を行う「しあわせ信州食品開発センター」の整備(4月予定)(長野
県)。
②介護・福祉サービスを支えるものづくりを支援
ⅰ)福祉用具、介護機器の開発に係る相談窓口を設置(6/19)。製造側と利用側の
協働による開発等を検討するあいち福祉用具開発ネットワークを設立(8/29)。
生活支援ロボットリスクアセスメント研修会開催(7,8月)(愛知県)。
ⅱ)福祉用具・介護機器の開発支援として、国事業で14件を助成した他、県事業等
により有望案件を助成。(経産局、長野県、岐阜県、三重県)
ⅲ)福祉・健康関連産業の振興を図り、商取引の拡大の場である国際福祉健康産
業展(ウェルフェア:5/23~25)を開催。(愛知県、名古屋市、名商、JETRO等)
ⅳ)産学官連携による福祉・生活支援機器の研究開発の実施(岐阜県)
①地域の大学研究機関等と協力企業が連携した取組を支援
ⅰ)地域におけるヘルスケアビジネスの創出に係る国の取組を周知した。
ファンド会社による具体的な出資に向けた検討が実現。
ⅱ)テアフラビン(抗酸化ポリフェノール)素材など15件の事業化を促進した。
②介護・福祉サービスを支えるものづくりを支援
ⅰ)相談窓口設置により45件(1/16時点)の企業相談・コーディネート活動を
実施した。
ネットワークの会員に108社・団体が登録(1/27時点)。
ⅱ)岐阜県における助成件数1件。
ⅲ)ウェルフェアは、約7万人が来場し多くの出展者、来場者に商談やPRの
機会を提供することができた。今後は、より効果的なマッチングを実現す
るための企画・運営のあり方を検討。
ⅳ)高齢者用電動ビークルや目的別障がい者用椅子の開発を継続実施。
(2)地域の特性や楽しみを付加した新たなサービスの創出
ⅰ)新ヘルスケア産業フォーラム会員企業がコアとなり、具体的プロジェクトを推進
する研究会7件組成し、各研究会活動の支援を実施。また地域の実情に応じた
ヘルスケアビジネス創出のため、自治体等支援側の機関を対象に「次世代ヘ
ルスケア産業協議会地方連絡会議」(11/7)を開催(NHC、経産局)。(再掲)
ⅱ)みえライフイノベーション総合特区事業として、「薬」と「農」が連携した薬用植物
の産地形成や健康増進・介護予防に資するサービス産業の育成に向けた取組
を実施。 (三重県)
(2)地域の特性や楽しみを付加した新たなサービスの創出
ⅰ)スポーツによる健康管理増進や福祉ナビシステム等新たに組成された7
つの研究会のビジネス化に向けた取組については、必要に応じてファン
ド、各種助成制度による支援を行う。今後は、地域課題に対応したヘル
スケアビジネス創出のための意見交換を通じて、自治体を中心とした地
域版「次世代ヘルスケア産業協議会」の設立を支援。
ⅱ)本年度の成果や課題を踏まえ、産業創出のあり方を引き続き検討する。
目指す成果(将来像)
 健康寿命延伸や介護福祉に関する新たなサービス・製品の創
出と利用拡大
 新たなサービスの創出に取り組む主体の増加
26
Ⅰ-④
戦略産業の推進
(環境産業)
〔環境ビジネスの創出・拡大〕
18 製品・サービスの高付加価値化のための環境技術の研究開発・技術高度化
19 環境技術を活用した国内外における市場開拓
27
(Action18)製品・サービスの高付加価値化のための環境技術の研究開発・技術高度化
ものづくり産業の発展とともに培われた東海地域の高度な環境技術を活かし、付加価値の高い産業公害防止機器等を
開発し、事業化に取り組む。将来的には環境対応設備・サービスを一体的にシステム化して提案できる事業フォーメーショ
ンの構築を目指す。
● 実施期間:2012年度~2018年度
● 推進主体:産業支援機関、自治体、大学、国等
■アクアイノベーション拠点(COI拠点)整備(長野県)
世界的水浄化研究拠点の2015年3月完成に向け、着実に整備推進
(1)事業基盤の整備 (Action19と共通)
■産廃抑制事業費補助金(三重県)
■支援ネットワーク構築
汚泥排出削減に資する設備導入支援 2件採択
・中部環境ビジネス展開支援会議(事務局:経済局)
■名古屋市工業研究所と名古屋大学の共同研究(名古屋市)
7月30日 第3回開催 支援側の構成員増、TOKAIVISION推進体制とし
無機系排水からの有価金属回収 等
て機能を拡充
・環境ビジネス支援メールマガジン(運営:ICETT)
2014年度の成果・課題
環境関連イベント・支援策等の情報提供(600社弱) 約20回発行
(1)事業基盤の整備
■環境関連企業のデータベース構築・拡充
■支援機関のネットワークを構築したことで、より効果的な連携事業の
1~3月以降企業ヒアリング、原稿作成(経済局、ICETT)
実施に繋がった。
(2)研究開発・技術高度化支援
(2)研究開発・技術高度化支援
■東海地域の強みの技術を環境産業に展開し、高付加価値の産業公害防
■プラズマ、セラミックス分野で、大学研究者を中心とした産学連携体制
止機器等を開発するため、①産学・産産連携による研究分野を検討、②分
を構築、公的資金活用を目指した研究開発体制を整備した。研究開発
科会を組成(経済局、ICETT、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学等)
チームを4テーマで組成見込み。
①-1 「環境ビジネス産学連携セミナー・マッチング会」 8月29日開催
課題 ◇支援機関間の連携強化
セラミックス分野に関し、大学等研究者から応用可能な技術を提示
◇新規地域企業の発掘、参画促進
環境関連企業と研究者のマッチング 5研究者×延べ12面談
◇事業化に繋がる産学・産産連携の強化、オープンイノベーション
①-2 大手企業等による環境関連技術ニーズ発信
の効果的な実施
・ 7月31日 「技術研究会」 大阪ガス(株) 後日12社が個別面談
・11月10日 「環境ビジネス活性化セミナー」大手自動車、電機メーカー2社
目指す成果(将来像)
①-3 大手企業等に対する環境関連技術シーズ発信
各種セミナー終了後、環境関連企業と大手企業等のマッチングを実施
◇既存技術の応用力を高め、新製品・新サービスの開発力向上
・10月 3日 「環境ビジネス参入セミナー・マッチング」 4社×延べ24面談
◇環境技術と親和性のある技術を有する異分野事業者の参入促進
・11月10日 「環境ビジネス活性化セミナー」 4社×延べ20面談
◇必要に応じ、事業者間の経営資源を組み合わせた事業フォー
②分科会組成
メーションを構築し、事業化展開できる体制を強化
・プラズマ分科会
11月28日、12月25日の2回開催
◇環境産業事業者の体質強化、収益性向上
28
・セラミックス分科会 2月4日開催 ※その他の分科会ニーズは調査中
2014年度の取組
(Action19)環境技術を活用した国内外における市場開拓
高度な環境技術とサービスを適宜組み合わせた最適ソリューションの提案力を高め、国内外で市場の拡大、新規開拓を
目指す。特に経済が急成長しているアジア新興国においては、環境問題が顕在化、深刻化しており、地方政府等との関係
強化を図りつつ、地域の環境課題に対応したモデル事業の組み立て、実証を検討する。
● 実施期間:2012年度~2018年度
● 推進主体:産業支援機関(JETRO等)、自治体、大学、国等
2014年度の取組
(1)国内市場開拓支援
■ビジネスパートナーの発掘、ビジネスチャンスの創出・拡大
環境ビジネスへの新規参入を促し、企業間の連携を促進するため、
参入事例紹介、マッチングを実施(経済局、ICETT)
・「環境ビジネス参入セミナー・マッチング会」 10月3日開催
環境ビジネス参入事例紹介、参加者交流会
大手企業とのマッチング 4社×延べ24面談(Action18(2)①-3再掲)
・大手企業等による環境関連技術ニーズ発信(Action18(2)①-2再掲)
・大手企業等に対する環境関連技術シーズ発信(Action18(2)①-3再掲)
(2)海外展開支援
■海外展開に向けた事業フォーメーションを構築・実証するため、①重点地域
を選定、②分科会組成、③重点地域へミッション派遣(ジェトロ名古屋、経済
局、ICETT)
①販路開拓研究会 7月31日開催
1月の調査を基に、経済成長著しく、環境保全への関心が高いベトナム・
ビンズン省を重点地区とし、ベトナムミッションを提案
②ベトナム分科会・戦略会議 8月8日、10月20日、12月15日の3回開催
渡航前2回の戦略会議、ミッション参画企業個別ヒアリングにより、戦略
構築。渡航後1回の戦略会議で今後の展開戦略など検討
③ベトナムミッション 11月9日~13日
・ビンズン省とのミーティング、セミナー、商談会等
(ビンズン省、経済局中心にアレンジ)
・ホーチミンの「ベトウォーター」展示会での商談
会等(ジェトロ名古屋アレンジ)
参加企業9社
■中国での海外展開支援(長野県)
11月開催 「環境関連展示会」への出展支援 3社
■タイでの海外展開支援(三重県)
9月 アセアン・インドミッション
・タイ投資委員会本部においてビジネスセミナー、意見交換会を実施
■ブラジルでの海外展開のための調査(三重県)
・サンパウロ州において環境ニーズを調査、事業展開の可能性を検討
2014年度の成果・課題
(1)国内市場開拓支援
■大阪ガス(株)の技術ニーズに対し、12社が個別面談に至り、内、数社
が継続協議中。大手電機メーカーのニーズに対しては、1社が提案。
(2)海外展開支援
■ベトナムで2社が新興国市場開拓事業(技術実証)を実施中。
■ベトナムミッションの結果、商談件数74件、成約見込み11件。
ベトナム・ビンズン省で実証・事業化の可能性がある案件を把握。
JICAの案件化調査(ODA予算)に2件申請。ベトナムでの事業展開に
向け、3社がJETROの新興国進出支援専門家派遣事業を活用。
■三重県、タイ投資委員会が連携し、現地商談会等を開催。
■ブラジル・サンパウロ州で州政府、県人会等とのネットワークを活用。
課題 ◇海外展開に係る新規開拓及び重点地域との継続的な関係構築
目指す成果(将来像)
◇地域・企業が抱える環境課題への対応力を高め、国内市場を拡大
◇海外重点地域において、現地の環境対応ニーズを踏まえ、最適な
課題解決システムを構築、モデル事業の実証を足がかりとして新
規市場開拓
◇海外展開における事業化の課題を再検証し、地域の実情に合わ
29
29
せた技術・サービススペック、コスト等の企画提案力を強化
Ⅱ
ものづくり産業の推進
〔企業力の強化〕
20 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催(8の再掲)(24に後掲)
21 企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催(9の再掲)
22 新たな販路の開拓を目的とした技術展示会の開催
〔集積力の強化〕
23 企業間、産学連携を促進するコーディネート機能の強化
24 気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催(8、20の再掲)
〔サポート力の強化〕
25 公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化
26 先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型研究開発拠点の整備(2の再掲)
27 地域の産学官金が一丸となった支援機能の構築
30
企業力の強化
Action8の再掲、Action24に後掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action20)気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催
当地域の自動車関連をはじめとしたものづくり企業の多くは、大手メーカーを頂点とした垂直統合型の取引構造の下で生産技術を高めてき
たため、自社の強みの見極めができておらず、市場の潜在ニーズを顕在化させ、それに応えるべく新たな技術開発を単独で行うことは容易で
はない。特に先端分野や異分野への事業領域拡大の取組を単独で行うことは困難。このため、自社の強み・弱み等の気づき、事業領域拡大
に向けての動機付けや異分野企業とのネットワーク構築を目的とした少人数・参加型のセミナー等を開催し、自社のコア・コンピタンスを活かし
た研究開発の組成を促進する。
●実施期間:2014年度~2018年度
●推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
■市場の潜在的なニーズを先取りした企画提案力の強化を目的とした全4回(11
月、12月、1月、2月)の連続セミナー「経営力強化セミナー」を開催。本セミナー
は少人数で開催し、ファシリテータを配置するなど、参加企業同士のネットワー
ク形成も推進。 (産学官フォーラム)
■地域産業を牽引するトップクラスの経営人材の育成をめざし「MIE戦略経営
塾」を全5回(9月、11月、12月、2月、3月)開講中。また、経営者としてのチャ
レンジマインドを醸成するためのセミナーも9月に開催。約100名が参加。
(三重県)
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
■複数の中小企業が強みを補完し合う協業・協働体制を構築により新たなビジ
ネスモデルを創出した事例を紹介する事業連携セミナーを10月に開催。当会
地域外から講師を招いて単工程型から複数工程型への転換等の具体的な取
組を紹介。43名が参加。 (産学官フォーラム)
■多くの産業分野において世界的な競争が激化している中、今後のものづくり企
業の一つの有力なモデルとして、グローバル・ニッチトップ企業を紹介するセミ
ナーを10月に開催。38名が参加。(産学官フォーラム)
■次世代モビリティの開発プロジェクトを担い得る技術者養成を目的とした技術
経営講座を実施。講座のシラバスは産学官連携体制で作成。
(産学官フォーラム、名古屋大学)
■新事業展開や企業間連携に係る先進事例の紹介等により、中堅・中小自動車
部品メーカーの新たな取組を支援する自動車産業イノベーションセミナーを6
月に開催。第2回は2015年1月に刈谷市で開催。延べ約160名が参加。(愛知県)
■高度部材イノベーションセミナーを活用した最新技術の動向を紹介するセミ
ナーを4回(7月、10月、11月×2回)開催。延べ約200名が参加。今後も3回の
開催を予定。また医工関係等に関するサロンを3回(6月、10月、12月)開催。
延べ80名が参加。(三重県)
■名古屋挑戦型企業塾を設置し、市内の中小企業49社を対象に全体セミナー、
3つの研究会活動(各6回開催)、産業展示会への共同出展等により、新技術開
発や新分野進出を支援。 (名古屋市)
2014年度の成果・課題
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
・ものづくり中小企業の経営者や経営後継者がセミナー、グループディスカッショ
ンへの参加を通して、ものづくり中小企業が抱える三重苦(①自社のコア・コン
ピタンスが分からない②コア・コンピタンスを活かして何ができるか分からない
③どう売れば良いのか分からない)の解消に向けたきっかけ、ネットワーク等を
醸成。
・経営者としての意識醸成のみでなく、意欲ある経営人材が集まったことにより有
益な参加者間の人的ネットワークの構築も進展。なお、高い経営能力と志を有
した人材の育成は、ある程度の期間継続して取り組んでいく必要があるため、
来年度も「MIE戦略経営塾」を実施予定。
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
自社のコア・コンピタンスの把握を経て、多様な事業領域の拡大手法、可能
性を習得し、コアコンピタンスの活用を検討することにより、自社に最適なプロ
ジェクト組成を導出。
・高度部材イノベーションセミナーへの参加等をきっかけとして、クローズドの意
見交換、プロジェクト構築等を行う7研究会を創成し運営中。
目指す成果(将来像)
 中小サプライヤーの事業領域拡大による主要取引先への過度な依存
状態の解消、新たな事業分野への参入促進
31
企業力の強化
Action9の再掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action21)企画提案力の強化等を目的とした商談会の開催
国内における自動車市場縮小、技術ニーズの多様化が進む中、中小サプライヤーが今後もマーケットシェアを維持・拡大していくためには、
市場の潜在ニーズを先取りした企画提案力を身につけることが重要。このため、中小サプライヤーが自動車メーカーの技術戦略を踏まえて提
案内容、プレゼン手法に磨きをかけて、大手自動車メーカーやサプライヤー向けの展示商談会に出展する機会をとおして企画提案力の強化
を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、東海3県の支援機関
2014年度の取組
1.大手自動車メーカー向けの展示商談会の開催
■地域中小企業70社が出展する本田技研工業株式会社への新技術、新工法
展示商談会を11月に開催。また展示会出展に向けて、出展事業者の企画提
案力強化を目的にした大手自動車メーカーによる技術セミナーやプレゼン
テーション能力の向上を図る研修会を実施。
(産学官フォーラム、東海3県の支援機関)
■大手自動車メーカーと県内中小企業等の新技術の提案や技術者間の交流を
目的として「次世代自動車技術提案会inトヨタ東日本」をトヨタ自動車東日本株
式会社で開催(11月)。静岡県内中小企業等45社が52の技術提案を出展。トヨ
タ自動車本社も含め300名以上が来場。計123件の技術相談を実施。
(静岡県)
2.展示会への出展支援
■次世代金型研究会に参画する企業の試作品等の事業化・製品化を加速化さ
せることを目的に、1月に開催された「自動車部品加工EXPO」への4社の出展
を支援。また、同EXPOで金型創生技術研究センターの事業概要、技術シー
ズも紹介。 (産学官フォーラム)
■10月に開催された「CEATEC JAPAN」のブースを確保し、愛知県内の中小企
業等6社の自動車安全技術等に係る技術をPRし、新たな取引先の開拓支援を
実施。(愛知県)
2014年度の成果・課題
1.大手自動車メーカー向けの展示商談会の開催
・大手自動車メーカーの技術者に対して、新技術・新工法を直接提案できる機
会を活用して、ユーザーニーズを把握するとともに出展技術・工法の評価、改
善点などを聴取。この内容を技術開発現場にフィードバックすることによりユー
ザーニーズに即した技術開発を実施。
・11月のホンダ向け商談会では以下のような商談を実施
試作・見積依頼:12件、図面等検討依頼:11件、訪問等の約束:41件、
資料送付等の約束:59件、合計:123件
2.展示会への出展支援
・1月の自動車部品加工EXPOでは、以下のような技術相談及び商談が行われ
た。
技術相談等:102件、見積依頼:6件、訪問等の約束:14件
・「CEATEC JAPAN」に出展した企業からは、期待通りの成果が得られ、半数
(3社)の企業は今後の取引の拡大に有効な出展であったと評価。今後も、「自
動車安全技術PT」の活動として、中小企業のマッチング機会の提供を実施。
目指す成果(将来像)
 自動車関連をはじめとしたものづくり企業の企画提案型企業への転換
による自律化
あいち・ぎふ・みえ『新技術・新工法展示商談会』in HONDA
32
自動車関連
産業
企業力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action22)新たな販路の開拓を目的とした技術展示会の開催
新たに開発された新技術・新製品を事業化するためには、その優位性について、特定の川下ユーザー企業のみならず、ユーザーとなり得る
企業から客観的な評価を受けて、当該新技術・試作品のブラッシュアップを行うことが必要不可欠。このため、新技術・新製品を開発した企業
を対象として、多くのユーザー企業が一堂に集まる技術展示会等への出展を支援し、新たな販路や成長産業における事業分野を開拓する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、名商
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
1.技術展示会の開催及び出展支援
■TECH Biz EXPO 2014(10月)において、戦略的基盤技術高度化支援事業の
採択事業特設展示スペースを設け、29企業の研究開発成果のPRを支援。展
示会当日のマッチング支援(商談数延べ約70件)及びマッチング後のフォロー
アップを実施。(産学官フォーラム)
■日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ」を11月に開催。(出展者数
1,315社、来場者数65,975名、小間数1,685小間)(愛知県、名古屋市、名商)
■ながの微細・精密加工技術展(7月)、インターネプコンジャパン(1月)などの国
内展示商談会への出展を支援。(延べ158社が参加)
また、6月のManufacturingExpo2014(タイ)、10月のNEPCON
Vietnam2014(ベトナム)など海外4展示会への出展を支援(参加企業数19社)
(長野県)
■11月の「みえリーディング産業展2014」で個別商談会(参加企業数46社)を開
催。商談数は延べ162件。(三重県)
2.大手企業への出前商談会の開催
■大手企業に県内中小企業の製品・技術を紹介する出前商談会を国内で10
回開催(延べ155社が参加)。海外でも年度内に3回開催予定(長野県)
■大手自動車メーカー等県外の発注側企業8社と技術交流会・出前商談会を実
施。延べ137社が参加。(三重県)
1.技術展示会の開催及び出展支援
・地域中小企業の通常の事業活動では評価を得られない広範な事業分野の
企業等から新技術・新製品に対するニーズや客観的な評価を収集。この情報
を活用して事業領域の拡大を視野に入れた製品のプランニングを実施。
・展示会来場に合わせて、海外企業を含む多くの企業と当地域企業とのビジネ
ス交流が実施された。また、視察会等を通じて、当地への訪問者が得られた。
・戦略的基盤技術高度化支援事業の採択事業のマッチング支援(商談数延べ
約70件)では、約4割の案件が商談継続中。
・ 「みえリーディング産業展2014」での個別商談会では、162件の商談中6件が
成約、24件が商談継続中(11月末現在)。
2.大手企業への出前商談会の開催
・大手企業に対して新技術・新製品を直接提案できる機会の創出。大手企業の
評価結果を技術開発現場にフィードバックすることによりユーザーニーズに即し
た技術開発を実施。
目指す成果(将来像)
 川下ユーザーとの協調による事業化の加速
 異分野企業等との連携による事業領域の拡大や新たな成長分野への
展開の促進
TECH Biz EXPO 2014 会場風景
33
自動車関連
産業
集積力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action23)企業間、産学連携を促進するコーディネート機能の強化
当地域における自動車産業の最大の強みは、中小企業を中心とした部素材関連企業や大手川下ユーザー企業、大学等による厚い産業集
積を活かした すり合わせ力にあるが、近年、国内生産の縮小、生産拠点の分散化が進展する中、将来的にその優位性を失うことが懸念され
る。当地域の競争力の維持・強化のためにはこのような集積力のさらなる強化が不可欠。このため、企業の技術系OB等を活用したコーディ
ネーターが主体となり産産・産学のネット ワーク形成を支援しているが、このような支援機能をさらに強化するため、支援機関、大学、公設試、
金融機関、コーディネーター等が集結し支援策につい て専門的な立場から助言を行うアドバイザリーボード(仮称)等を新たに設置する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.産学官フォーラムにおけるコーディネート機能の強化
■重点分野である革新構造材料分野、IT分野などに、各分野に精通した分野統
括マネージャーを配置。(産学官フォーラム)
■地域の企業等の研究開発プロジェクト実施体制、開発テーマのブラッシュアッ
プを目的として、次世代自動車コーディネーター、大学等研究機関により構成
する戦略的研究開発プロジェクト創出支援会議を1~2ヶ月に1回の頻度で開
催。(産学官フォーラム)
■中部地域における主要な研究機関(名大、名工大、豊橋技科大、豊田工大、
産総研中部センター)の技術シーズ情報をユーザー企業目線で見える化した
「研究機関技術シーズマップ」のブラッシュアップ・分野拡充を随時実施。
(産学官フォーラム)
■我が国の企業・研究機関が有する優れた技術シーズを集めた「炭素繊維複合
材分野における技術シーズ集」を12月に作成(74企業・機関の90シーズを掲
載)。またシーズ集掲載企業を個別訪問し、ハンズオン支援を実施。
(産学官フォーラム)
2.産業支援機関におけるコーディネート機能の強化
■研究プロジェクトの事業化推進のためコーディネータを増員(21名→23名)。企
業・大学等の研究者をメンバーとして情報交換等を行う研究会の開催、産学連
携による共同研究等を実施。 (研究会:25テーマ、共同研究:9件) 。企業や大
学の外部資金獲得をコーディネーターが支援(100件以上)。 (愛知県)
■新製品開発などに取り組む中小企業等に対し、静岡市産学交流センターの産
学連携コーディネーターによる相談を実施。相談件数106件(11月末現在)
(静岡市)
2014年度の成果・課題
1.産学官フォーラムにおけるコーディネート機能の強化
・分野統括マネージャーの配置により、分野ごとの技術トレンド、固有課題を踏
まえたコーディネート活動を展開。更に戦略的研究開発プロジェクト創出支援会
議の開催により、次世代自動車コーディネーター、大学研究機関の有する知見
を共有した組織的なコーディネート活動を展開。
・当地域の炭素繊維複合材分野におけるシーズ保有企業、保有技術の把握・見
える化による重点支援企業の絞り込みとハンズオン支援により、産産・産学連
携による研究開発プロジェクト組成が加速化。
2.産業支援機関におけるコーディネート機能の強化
・愛知県((公財)科学技術交流財団)では、コーディネーターの増員による研究
成果の事業化への取組を強化。また、コーディネート活動により、外部資金採
択45件の実績(12月末現在)。
・静岡市の産学交流センターでは、コーディネート活動により産学連携及び産学
共同研究による商品化提案17件、補助金採択6件の実績(11月末現在)。
目指す成果(将来像)
 絶え間なくイノベーションが創出される事業環境の整備
34
集積力の強化
Action8、Action20の再掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action24)気付き、ネットワーク形成を目的とした参加型セミナーの開催
当地域の自動車関連をはじめとしたものづくり企業の多くは、大手メーカーを頂点とした垂直統合型の取引構造の下で生産技術を高めてき
たため、自社の強みの見極めができておらず、市場の潜在ニーズを顕在化させ、それに応えるべく新たな技術開発を単独で行うことは容易で
はない。特に先端分野や異分野への事業領域拡大の取組を単独で行うことは困難。このため、自社の強み・弱み等の気づき、事業領域拡大
に向けての動機付けや異分野企業とのネットワーク構築を目的とした少人数・参加型のセミナー等を開催し、自社のコア・コンピタンスを活かし
た研究開発の組成を促進する。
●実施期間:2014年度~2018年度
●推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
■市場の潜在的なニーズを先取りした企画提案力の強化を目的とした全4回(11
月、12月、1月、2月)の連続セミナー「経営力強化セミナー」を開催。本セミ
ナーは少人数で開催し、ファシリテータを配置するなど、参加企業同士のネッ
トワーク形成も推進。 (産学官フォーラム)
■地域産業を牽引するトップクラスの経営人材の育成をめざし「MIE戦略経営
塾」を全5回(9月、11月、12月、2月、3月)開講中。また、経営者としてのチャ
レンジマインドを醸成するためのセミナーも9月に開催。約100名が参加。
(三重県)
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
■複数の中小企業が強みを補完し合う協業・協働体制を構築により新たなビジ
ネスモデルを創出した事例を紹介する事業連携セミナーを10月に開催。当会
地域外から講師を招いて単工程型から複数工程型への転換等の具体的な取
組を紹介。43名が参加。 (産学官フォーラム)
■多くの産業分野において世界的な競争が激化している中、今後のものづくり企
業の一つの有力なモデルとして、グローバル・ニッチトップ企業を紹介するセミ
ナーを10月に開催。38名が参加。(産学官フォーラム)
■次世代モビリティの開発プロジェクトを担い得る技術者養成を目的とした技術
経営講座を実施。講座のシラバスは産学官連携体制で作成。
(産学官フォーラム、名古屋大学)
■新事業展開や企業間連携に係る先進事例の紹介等により、中堅・中小自動車
部品メーカーの新たな取組を支援する自動車産業イノベーションセミナーを6
月に開催。第2回は2015年1月に刈谷市で開催。延べ約160名が参加。(愛知
県)
■高度部材イノベーションセミナーを活用した最新技術の動向を紹介するセミ
ナーを4回(7月、10月、11月×2回)開催。延べ約200名が参加。今後も3回の
開催を予定。また医工関係等に関するサロンを3回(6月、10月、12月)開催。
延べ80名が参加。(三重県)
■名古屋挑戦型企業塾を設置し、市内の中小企業49社を対象に全体セミナー、
3つの研究会活動(各6回開催)、産業展示会への共同出展等により、新技術
開発や新分野進出を支援。 (名古屋市)
2014年度の成果・課題
1.経営層等を対象にした気付きの機会の提供、チャレンジマインドの醸成
・ものづくり中小企業の経営者や経営後継者がセミナー、グループディスカッショ
ンへの参加を通して、ものづくり中小企業が抱える三重苦(①自社のコア・コン
ピタンスが分からない②コア・コンピタンスを活かして何ができるか分からない
③どう売れば良いのか分からない)の解消に向けたきっかけ、ネットワーク等を
醸成。
・経営者としての意識醸成のみでなく、意欲ある経営人材が集まったことにより有
益な参加者間の人的ネットワークの構築も進展。なお、高い経営能力と志を有
した人材の育成は、ある程度の期間継続して取り組んでいく必要があるため、
来年度も「MIE戦略経営塾」を実施予定。
2.事業領域の拡大に向けた取り組みの推進
自社のコア・コンピタンスの把握を経て、多様な事業領域の拡大手法、可能
性を習得し、コアコンピタンスの活用を検討することにより、自社に最適なプロ
ジェクト組成を導出。
・高度部材イノベーションセミナーへの参加等をきっかけとして、クローズドの意
見交換、プロジェクト構築等を行う7研究会を創成し運営中。
目指す成果(将来像)
 中小サプライヤーの事業領域拡大による主要取引先への過度な依存
状態の解消、新たな事業分野への参入促進
35
自動車関連
産業
サポート力の強化
ものづくり
マザー機能
(Action25)公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化
国内生産の縮小、生産拠点の分散化が進む中、これまで垂直統合型構造の下で取引を行ってきた中小企業にとっては、自社の経営資源
のみで川下ユーザー企業のニーズに対応した技術開発を行うことは困難な状況。このため、日頃よりこうした中小企業から依頼試験や技術相
談を受けている地域の公設試の技術開発支援機能をさらに強化し、中小企業の研究開発の促進を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、公設試
2014年度の取組
1.試験・評価機能の強化
■産学官フォーラムのコーディネーターを通じ地域の研究開発に取り組む中小
企業の技術ニーズを収集し、「地域オープンイノベーション促進事業」(AP55
参照)の実施の際に収集した情報を提供。 (産学官フォーラム)
■高度加工機等活用講座事業により新たに4機種を設置し、各機器の導入及び
実用講座を述べ18回開催し128社が参加。講座受講企業がのべ59日間解放
機器を利用するなど試作・加工環境も提供。【上半期実績】(三重県)
2.ソフト支援機能の強化
■公設試の相互理解の促進、若手研究者同士のネットワーク構築、自動車に関
する最新技術動向の把握を目的とした公設試研究会を開催(3月開催予定)。
(産学官フォーラム)
■工業系試験研究機関の研究開発・技術支援体制の強化を目指し、ユーザーで
ある企業130社のヒアリング、9業種との懇談会を開催。(岐阜県)
2014年度の成果・課題
1.試験・評価機能の強化
・中小企業の技術ニーズの収集提供により、中小企業のニーズに沿った先端的
な試験評価設備を公設試に導入し、公設試の技術開発支援機能を強化。
地域中小企業の相談機能を有する公設試への先端機器整備や機器使用指
導の実施により、地域中小企業の研究開発機会が増大。
2.ソフト支援機能の強化
・公設試単独では解決できない技術相談や産産・産学連携の相談にも公設試
がワンストップ窓口として対応するなど、中小企業の技術的課題を地域として
解決できる支援体制を構築。
・成長産業及び地域産業支援に向けた工業系試験研究機関の機能・組織の再
構築に着手。
ユーザー企業、業界のニーズに即した方向性の取りまとめが課題。
目指す成果(将来像)
 あらゆるものづくり産業を支え、新たな成長産業を生み出す成長エンジ
ンとなる「ものづくりマザー機能」を支えるサポート機能の強化
36
サポート力の強化
Action2の再掲
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
(Action26)先端技術分野を担う産学連携によるワンルーフ型研究開発拠点の整備
次世代の自動車への適用が想定される先端技術については、世界各国で実用化に向けた研究開発が行われているが、このような先端的
な技術分野については、企業が単独で研究開発を推進することは困難であり、産学官を挙げての研究開発が必要不可欠。このため、企業、
大学、公設試等研究機関がワンルーフの下で協調して先端技術分野の研究開発に取り組むための拠点の整備、試験研究設備等の拡充をお
こなう。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体、大学、公設試
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
1.研究開発拠点の整備
■名古屋大学NCC、岐阜大学GCC、金沢工業大学ICCの研究開発拠点が中心
となり、地域公設試とともにコンポジット材料に関する研究開発、人材育成のプ
ラットホームとなる場「東海北陸連携コンポジットハイウェイ構想」がスタート
(11月に本構想の中核となる3大学が連携協定を締結)
本構想のキックオフイベントには国内外から500名以上が参加。キックオフイベ
ントに併催された企業のシーズ発信、ネットワーク形成を目的にしたマッチング
イベントには、企業の技術者、大学の研究者等、約400名が参加。
(産学官フォーラムほか)
■大学の人材・設備等の研究リソースと企業の課題設定能力の相乗効果を推進
するため、アンダーワンルーフで産学官が集積する研究施設である「ナショナ
ル・イノベーション・コンプレックス施設」を整備、年度内に運用開始予定。
(名大)
2.研究開発拠点の試験研究設備の拡充
■ナショナルコンポジットセンターにおいて、研究用測定機器の整備や保温炉の
改造、ロボットの新設等の大物高速成形用設備の整備を実施。
(名大NCC)
■知の拠点あいち内のあいちシンクロトロン光センターに科学技術交流財団等
が新たにビームライン2本を整備、27年度運用開始に向け機器調整を実施。
(愛知県)
1.研究開発拠点の整備
コンポジットハイウェイ構想により、東海側延べ140社と北陸側延べ120社に
わたる産学連携ネットワークが形成。
中核となる研究開発拠点と公設試等がコンソーシアムを形成し、自治体、国等
も地域一丸となって支援する体制が始動。
マッチングイベントをきっかけに大学と企業が共同研究を開始。
繊維や機械産業といった川上、川中産業と自動車、航空機のような川下産業
の産業特性、強みを相互に補完する産産・産学連携、マッチング機会の増加。
人や情報(シーズやニーズ)往来の活発化による研究開発の加速化。
大学と企業・地域を結ぶネットワークを構築するとともに、海外の大学・イノ
ベーション拠点との連携を図り産学官連携研究のグローバル化に寄与。
2.研究開発拠点の試験研究設備の拡充
自動車メーカーや素材メーカー、成形加工メーカー、大学等研究機関等が協
調して実施してきたこれまでの研究成果に基づいた設備の改造、新設や、ナノ
レベルの計測分析機能の強化による地域の先端技術分野の研究環境の向上。
目指す成果(将来像)
 事業者単独では対応が困難であった要素技術、基盤技術等の確立、
実用化レベルへの深化
 自動車関連分野における世界屈指の研究開発拠点としての機能強化
NCC・GCC・ICCの連携協定調印
37
サポート力の強化
(Action27)地域の産学官金が一丸となった支援機能の構築
自動車関連
産業
ものづくり
マザー機能
次世代の自動車を含めた世界屈指の自動車製造拠点であり続けるとともに、新たな成長産業が続々と創出される世界最強のものづくり先
進地域になる ことを目指し、地域の産学官金が一丸となって、次世代の自動車を見据えた革新技術の開発や生産技術の高度化、ものづくり
中小企業の企画提案力の強化、新たな販路の開拓等を推進する。また、産学官金が一丸となった支援機能をさらに強化するため、支援機関、
大学、公設試、金融機関、コーディネー ター等が集結し支援策について専門的な立場から助言を行うアドバイザリーボード(仮称)等を新たに
設置する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:産学官フォーラム、自治体
2014年度の取組
1.産学官フォーラムの推進機能の強化
■支援機関、研究機関、金融機関、コーディネーターをメンバーとし、技術力・提
案力のあるコンソーシアムの創出を目的とした技術開発支援機関会議を開催。
(2月開催予定)(産学官フォーラム)
■地域の大学等研究機関の連携推進、技術シーズの共有、研究情報の共同発
信を目的とした研究機関会議を開催。(3月開催予定)(産学官フォーラム)
■ものづくり中小企業の経営者等をメンバーとし、フォーラム活動のPDCAを実
施するものづくり戦略会議を開催。(3月開催予定)(産学官フォーラム)
■各自治体施策の連携推進、情報共有をおこなう自治体連絡会議を開催。(3月
開催予定)(産学官フォーラム)
2.産業支援機関の支援機能の強化
■県内産業支援機関の支援機能の見直し、統合、ワンストップサービス化に向
けた検討会を6月に開催。(岐阜県)
■地域企業の新分野進出を支援する静岡市内の産業支援施設(4施設)の適切
な管理運営の実施。((静岡市)
■大学研究者と企業との交流、連携を推進するN-cube(10月)、CAEを活用し
たものづくり研究会(9月)等での講演会・セミナーなどの開催。 (名古屋市)
2014年度の成果・課題
1.産学官フォーラムの推進機能の強化
フォーラムの構成員である学(研究機関会議)、官(自治体会議)のそれぞれ
の機能強化を図るとともに、それらの連携(技術開発支援機関会議)とPDCA
の実施(ものづくり戦略会議)、一体的運営等により地域の産学官金が一丸と
なった支援機能を構築。
2.産業支援機関の支援機能の強化
成長産業の発展に向けた産業支援機関の新たな役割、機能を見据え、各産
業支援機関の支援機能重複の改善、ワンストップ化の実現など効率的な支援
機能の構築に着手。
静岡市の産業支援施設(4施設)では新事業進出3件、新商品開発8件など(9月
末時点、いずれもサービス業を含む) を支援。
目指す成果(将来像)
 あらゆるものづくり産業を支え、新たな成長産業を生み出す成長エンジ
ンとなる「ものづくりマザー機能」を支えるサポート機能の強化
38
Ⅲ 地域資源の活用による地域経済の活性化
〔長野県〕
28 山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地づくり
29 信州の「強み・価値」を磨き上げ、強力に発信
30 地域資源を活用した高付加価値産業の集積
〔岐阜県〕
31 主要観光地再生プロジェクト
32 飛騨牛、富有柿等の農畜産物海外販路拡大
33 岐阜県産品の魅力向上と販路拡大
〔静岡県〕
34 「食」、「茶」、「花」の3つの都づくりを推進
35 「 魅力ある観光地づくり」の原点回帰
〔愛知県〕
36 「感動を見つけられる愛知」の創造と「産業としての観
光」の発展
37 食と緑が支える豊かな「あいち」を目指して
38 地域産業資源を核とした地域産業の発展
〔三重県〕
39 三重県観光キャンペーン~実はそれ、ぜんぶ三重なん
です!~
40 みえフードイノベーション
41 三重ブランド
42 伝統工芸品の魅力を活かした新たな市場開拓
43 食で拓く三重の地域活性化
〔静岡市〕
44 世界に輝く「静岡市」観光・交流プロジェクト
〔浜松市〕
45 三遠南信250万流域都市圏の創造
46 農林水産物の販路開拓支援と豊富な森林資源の需要
拡大
47 浜名湖を基軸としたインバウンド戦略
〔名古屋市〕
48 「名古屋らしさ」を活かしたブランド力の向上(観光)
49 伝統産業の振興
〔地域活性化サイクルの構築〕
50 ~みつける×みがく×つながる~地域資源を活用した地
域活性化サイクルの展開
〔各機関の枠を越えて連携した取組〕
51 「昇龍道」地域資源の魅力向上プロジェクト
52 「昇龍道」日本銘酒街道における「酒蔵ツーリズム ® 」
の推進
39
(Action28)山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地づくり~長野県の観光業~
山岳や高原、美しい景観、伝統・文化などの長野県の強みを活かし、世界水準の山岳高
原観光地の形成や日常の暮らしを楽しむことができる観光地域づくりを目指す。
重点支援3地域 (信越9市町村・北アルプス3市村・木曽町)
2014年度の取組
■各地域のビジョン策定
・世界水準化に向けた各地域のビジョンを策定
・ビジョン策定のためにアドバイザーを派遣
■観光事業者・住民等の意識醸成
・地域を巻き込んだマーケティング講座の開催
■受入環境整備
・世界水準化に資する受入環境の整備を補助
・全13事業を実施
2014年度の成果・課題
【効果】・ビジョン策定により各市町村の今後の取組を具体化
・補助事業により旅行者の受入環境や利便性を向上、
山岳高原の資源を磨きあげ
【課題】
推進体制の構築
「マネジメントセンター」や広域観光推進体制を構築する
周遊・滞在の促進
二次交通や利用環境を整備、宿泊サービスの充実
世界に向けた戦略 外国人の利便性も考慮した多言語による発信など
各地域独自の取組
広域観光・ブランド化・文化の発信など、各重点支援地域の
独自の価値を磨き上げ、特色ある観光地を形成
目指す成果(将来像)
 3つの重点支援地域で、独自の価値の磨き上げと発信
 重点支援地域の取組を県内各地へ波及
[重点支援地域観光地利用者数:1,583万人(2013年)→1,618万人(2015年度)]
長野県
 実施期間:2013年度~
 推進主体:長野県
「NAGANOモビリティ(仮称)」の推進
2014年度の取組
■ NAGANOモビリティ推進ネットワークの構築
・ NAGANOモビリティ(仮称)研究会の立ち上げ
・ コンセプト及びレギュレーションの設定
■ ルートづくりとモニターツアーによる課題検証
・ モデル2ルート(北アルプスルート・千曲川ルート)の開発と
モニターツアーの開催
2014年度の成果・課題
千曲川ルート
(軽井沢駅~飯山駅)
【効果】
北アルプスルート
・研究会の立ち上げによる推進ネット
(松本城~南小谷駅)
ワークの構築、推進
・モデルルートでのテストマーケティング
により旅行者ニーズを把握し、今後の施策展開に活用
【課題】 協力体制の構築
市町村
県と関係市町村で協議会を設立し、環境を整備
交通事業者
バスへの自転車積載サービス
アクティビティ事業者
レンタサイクル普及、ワンウェイ(乗り捨て)サービス
ルート上の商店等
旅行者の立寄り先となる商店や道の駅等との連携
目指す成果(将来像)
 移動行程自体を楽しむ新しい旅のスタイルの構築
 体験型、周遊型旅行による地域経済への貢献
[サポート施設整備数:10施設(2015年度)]
40
(Action29)信州の「強み・価値」を磨き上げ、強力に発信~長野県の農林水産業~
長野県
★地域特性を活かした個性的で魅力ある農産物の生産と情報の発信
・地域資源の魅力の掘り起し(「おいしい信州ふーど(風土)」の推進、原産地呼称管理制度など)
・自信と誇りを持てる農産物の生産(マーケットインの生産、自然条件を活かした農産物の高付加価値化、環境農業の推進など)
・信州ブランドの確立とマーケットの創出(6次産業化の推進など)
★農業者と非農家住民や県内外の都市住民とが地域資源を共用・活用し、人と人、農村と都市のつながりや農村コミュニティを維持・強化する
ことにより、魅力ある農村を構築
・人材育成・誘致(農業大学校改革、集落営農組織の育成、新規就農支援、指導者育成など)
・農村コミュニティの強化(農業の多面的機能の維持・発揮のための活動の支援、都市農村交流活動の推進など) 等
2014年度の取組
■県下10地域で6月に「おいしい信州ふーど(風土)」地域推進協議
会が発足、地域ぐるみでの「物語」づくりが始まる
■「おいしい信州ふーど(風土)」県民認知度向上
2013年度:40% → 2014年度:52%
■「おいしい信州ふーど(風土)」SHOPの登録拡大
2013年度:368店舗 → 2014年度見込み:400店舗
■ 農業大学校改革始動
~日本一の農大を目指して~
・企業的農業経営者の育成を目的に「実践経営者コース」を新設
・大手農機具メーカーとの連携により最新農業機械の操作技術等を習得
・移住希望者を対象にした「農ある暮らし入門研修」の新設
2014年度の成果・課題
■長野県の新たな情報発信拠点「銀座NAGANO」などを活用した都
市圏での発信力の強化
■ 「ナガノパープル」、「サザンスイート」、「風さやか」、「信州ひすい
そば」など実需者ニーズの高い県オリジナル品種の生産拡大、
6次産業化の推進による農産物の高付加価値化
■企業的農業経営者の育成、新規就農者の確保
■ 「人口減少社会」を踏まえた、戦略的な信州農業・農村の魅力
発信、移住・交流の推進
「おいしい信州ふーど(風土)」
信州の豊かな風土から生まれた食べ物のうち、「プレミアム」「オリジナル」
「ヘリテイジ」の3つの基準で選ばれた信州産食品の統一ブランド
サザンスイート(なし)
ナガノパープル
県オリジナル米「風さやか」
目指す成果(将来像)
 信州の食・食文化の魅力発信による、信州産農産物のブラ
ンド化、都市農村交流活動の活発化
 農業・農村を支える人材の育成
41
(Action30)地域資源を活用した高付加価値産業の集積~長野県の鉱工業~
長野県
豊富な地域資源のポテンシャルを活かしながら、新たな製品開発や製品のブランド価値の向
上を支援し、地域資源を活用した高付加価値産業の集積を図る。
 実施期間:2013年度~2017年度の5年間
 推進主体:長野県
2014年度の成果・課題
■ 基本価値の向上と感性価値を付加した「売れる商品」の販売
に繋がっており、引き続き魅力ある商品開発の支援を促進
■ 食品関連機関の総合的連携ネットワークの構築による
商品企画から試作開発、事業化、販路開拓までの一貫支援
■ 高品質なNAGANO WINEの生産醸造体制の確保につながり、
今後も継続して醸造技術向上を支援
■ 「長野県で生産・製造されたもの」を自信と責任を持って消費
者にアピール
2014年度の取組
○地域資源製品開発支援センターの支援状況・・・
支援件数84件、内商品化件数34件(10月末現在)
○新たな高付加価値食品づくりを加速するため、県工業技術総合セン
ター食品技術部門に「しあわせ信州食品開発センター」を整備中。
【2015年4月オープン予定】
○「信州ワインバレー構想」に基づき、既存ワイナリー及び新たにワイナ
リー設立を目指す農業者等の醸造技術向上を支援
【ワイナリーでの研修生数:4名】
○「長野県原産地呼称管理制度」による認定状況・・・
ワイン40品、日本酒135品、焼酎12品、シードル4品(10月末現在)
しあわせ信州食品開発センターテイスティング棟
目指す成果(将来像)
○地域資源製品の開発・リニューアル、ブランド化支援による製品
の付加価値の向上
○信州らしさをアピールできる製品づくりによる信州のブランド発信
力の向上
商品化事例
信州サーモンてまり寿司
信州とうふジェラート
42
(Action31)主要観光地再生プロジェクト
岐阜県
北陸新幹線の長野~金沢間開業(2014)、東海北陸自動車道白鳥IC~飛騨清見IC間の4車線化(2018)、
東海環状自動車道の全線開通(2020)、リニア中央新幹線の開業(2027)など、岐阜県を取り巻く交通イン
フラが充実し、アクセス性・回遊性がますます向上する。
充実する交通インフラを確実に入込客の拡大に結び付けるため、関ヶ原古戦場や県営4公園(養老公園、
河川環境楽園、日本昭和村、花フェスタ記念公園)等の主要観光地の魅力向上及び誘客強化を図る。
実施期間: 2014年~2020年
推進主体: 岐阜県、県内市町村、観光関係事業者 等
〇白川郷・五箇山の合
掌造り集落
北陸新幹線
長野~金沢間開業
2014年度の取組
①ブランド力を活かした観光地の再生
【関ケ原古戦場、岩村城下町(恵那市)】
・観光客増に向けた実施計画の策定
・団体客用トイレの設置や景観整備 など
②県営4公園の誘客強化
【養老公園、河川環境楽園、日本昭和村、花フェスタ記念公園】
・ターゲットを定めた戦略的な広報・宣伝活動
・誘客に繋がるイベントの実施、共通入場券の配布
・Wi-Fi環境の整備、多言語パンフレットの作成 など
東海北陸自動車道
白鳥IC~飛騨清見IC四車線化
リニア中央新幹線
東京~名古屋間開業
〇岩村(恵那市)
東海環状自動車道
全線開通
2014年度の成果・課題
・実施計画の策定による施策の方向付け(①)
・イベント開催を契機とした来園の動機づけによる入園者増(②)
【事例】
・夏催事(妖怪イベント)→期間中入園者数は対前年比7.2%増(日本昭和村)
・冬季イルミネーション→夜間入園者数は対前年比10%増(河川環境楽園)
・東海圏や関西圏における広報展開による認知度の向上(②)
・サインの充実や多言語化など顧客満足度の向上(①・②) 等
〇関ケ原古戦場
(課題)事業効果の検証を踏まえた2015事業への反映
目指す成果(将来像)
・県内の観光消費の経済波及効果額
3,700億円(2014)→ 5,000億円(2020)
・本プロジェクトによる入込客数の増大: 120万人(2014→2020) 43
(Action32)飛騨牛、富有柿等の農畜産物海外販路拡大
岐阜県
人口減少に伴う国内マーケットの縮小が見込まれる中、飛騨牛、富有柿をはじめとする県産農畜産物について、アジア
を中心に海外での販路拡大に取り組む。また、ヨーロッパへの波及効果が期待されるフランス市場を開拓する。
百貨店やレストランに対する個別の販路開拓に加え、官民が連携して 「食」、「モノ」、「観光」を一体的にPRする 「飛騨・
美濃じまん海外戦略プロジェクト」の取組みと連携した販路拡大を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:岐阜県、岐阜県農林水産物輸出促進協議会
2014年度の取組
■ フランス に初めて飛騨牛と富有柿を試験輸出し、
PRプロモーションを実施。
■ マレーシアの輸出流通ルートを構築し、富有柿の
テスト輸出を実施。
■ タイ及びシンガポールにおいて、飛騨牛取扱い拡
大のため、PRイベントを実施。
■ インドネシア等では、ハラール認証等について情
報収集を実施。また、「岐阜県ハラールプロジェクト
チーム」を立ち上げ、官民協働で調査研究を実施。
2014年度の成果・課題
■ フランス では、和牛への関心が高く、多くのフラン
ス人に飛騨牛を知ってもらえた。今後、飛騨牛の
本格的な輸出に向けて輸送ルートの確立が必要。
■ マレーシアでは、富有柿に対する一定の認知を獲
得。今後、市場を分析した販売戦略を策定し、更な
る認知獲得と商業ベースによる輸出の促進が必要。
■ ハラール認証等については、今後も正確な情報
の収集と調査研究が必要。
■ 飛騨牛の輸出量は、トップセールス等各種PR効
果により、昨年度実績を上
回る見込み。
右:シンガポールのイベントにて飛騨牛
の写真を撮る現地マスコミ関係者
目指す成果(将来像)
 富有柿の年間輸出量 30トン(2015)
左:フランスで初披露された飛騨牛のステーキ
右:パリ市内のホテルで開催した飛騨牛フェアの様子
 飛騨牛の年間輸出量 60頭(2015)
44
(Action33)岐阜県産品の魅力向上と販路拡大
岐阜県
消費者の視点に立った商品開発力の向上や、商品価値の伝達力・交渉力の向上を図る。また、同時に商品を多様な市場
に供給することで、県内企業の収益力向上を図る。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:岐阜県
2014年度の成果・課題
■デザイナーとのマッチングによる新商品開発
2014年度の取組
■デザイナーとのマッチングによる新商品開発
・県内企業の商品開発プロジェクト16企画を支援。試作品を完成
■大規模見本市への出展による新たな分野への販路開拓
・ファッション・アート・デザイン分野における国内
最大の国際合同展示会「rooms」に出展
2014.9月に「rooms29」で17社31商品を展示
2015.2月に「rooms30」へ出展
・消費者視点に立った付加価値の高いモノづくりや一連のプロセスを通じて企業の商品
開発力が向上。試作開発後の継続フォローが課題
■大規模見本市への出展による新たな分野への販路開拓
・関わりの薄かった新分野での販路開拓に向けた商談や情報発信が実現
・県内企業に対する新分野見本市の認知度向上と、参加企業増による岐阜ブースの
魅力UPが必要
■岐阜、名古屋圏、首都圏での販路拡大、テストマーケティング等
・県産品の国内販路拡大に向けた体制の更なる充実
・メーカーと、消費者や在京外国人、ショップバイヤー等の反応・意見による自社製品の
ブラッシュアップを期待。引き続き、企業の製品改善点を把握し活用を図ることが必要
■GAS構築プロジェクト
◆rooms29出展状況@東京
■ JR岐阜駅に県産品販売・情報発信拠点「THE GIFTS SHOP」を開設
・JR岐阜駅隣接のアクティブGに、美濃和紙、関の刃物、飛騨の木工品など約1,500点
の県産品を販売する「THE GIFTS SHOP」を開設
■ 名古屋圏のセレクトショップでのテストマーケティング
・名古屋地域のインテリアショップ7店舗において、27社122商品について、23日間の
・テスト販売等を通じた海外市場の特性や県産品の評価を把握
・GAS候補の新規発掘、魅力ある県産品の紹介を含めたGAS(候補)との継続的な関
係づくりや小ロット輸送のコスト軽減が課題
■ぎふネットショップ総合支援センター
・センターでの相談を契機に10社が新規出店し、4社が店舗をリニューアル
◆メーカーと消費者の交流イベント@東京
◆GAS候補店でのテスト販売@パリ
テストマーケティングを実施
■ 東京ミッドタウンのセレクトショップ「THE COVER NIPPON」での販売
及び消費者との交流企画
・海外向けテスト販売(10社30商品)を2か月間実施。併せて、県内企業と外国人との意
見交換会を2回開催。首都圏向けテスト販売(19社44商品)を1か月間実施
■グローバルアンテナショップ(GAS)構築プロジェクトとして、海外主要都市
10か所に県産品販売拠点を開設。GASとの連携により海外向け商品開発
・開設済みのシンガポール拠点のほか、シンガポール第2拠点及びジャカルタ、パリ、
チューリヒのGAS候補店でテスト販売を実施し、GAS開設に目途
・シンガポール及びジャカルタのGAS(候補)と連携し、商品開発を実施予定
■ぎふネットショップ総合支援センターの開設
・センター利用者数:489名 各種セミナー参加者数:265名 (2014.11月末現在)
目指す成果(将来像)
 外的要因に左右されない「稼ぐ力」づくり
 「モノづくり」、「販路開拓」、「企業・産地ブランディング」の強化
45
(Action34)「食」、「茶」、「花」の3つの都づくりを推進
静岡県
農産物の生産、流通、消費における本県の中心性や求心力を高めるため、「食」、「茶」、「花」の3つの都づくりを推進す
る。また、都づくりの基本となる農産物の魅力を磨き、国内外に効果的に情報発信できるふじのくにブランドの強化を図る。
 実施期間 : 2014年度~2017年度
 推進主体 : 静岡県
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■「食の都」づくり
・ふじのくに食の都づくり仕事人の活動
仕事人ウィークの開催(年4回)、仕事人募集・選定 ほか
■「茶の都」づくり
・静岡茶ブランドの再生・強化
茶文化施設等の体験者数(見込み)8万人 ほか
■「花の都」づくり
・花の文化の継承と創造
浜名湖花博2014の開催(入場者数約130万人) ほか
■ふじのくにブランドの推進
・県産品のブランド化
食セレクション、新商品セレクションの募集・選定 ほか
■「食の都」の推進役となる人づくりや「食」を核とした地域づくり、
県産食材の消費拡大や情報発信に取り組み、「場の力」を活か
した食の都づくりを推進。
■日本の茶文化、お茶の機能性・効用に関する情報等を発信する
「世界お茶まつり」の開催準備のほか、茶業の経営体質を強化
するためのモデル工場を支援するプロジェクトに取り組み、静岡
茶の国内外への販路拡大を図りながら、「茶の都」づくりを推進。
■2014年4月にふじのくに花の都しずおか推進協議会を設立し、
「しずおか花セレクション2015」の実施、ふじのくに花の都しずお
かフェアにおける花のある暮らしの提案や花緑コンクールなどに
取り組み、「花の都」づくりを推進。
■国内外に誇りうる価値や特徴を備えた農林水産物や加工品を
認定・表彰することにより ブランド化を促進。
目指す成果(将来像)
浜名湖花博2014の開催
仕事人ウィークの開催
●国内外の需要を掘り起こし、県産農産物の新たな市場を
創造する。
(2017年目標)
・地産地消率(量販店等での県産青果物のシェア) 35%
・緑茶出荷額全国シェア 60%(全国1位)
・花き産出額全国シェア 5.4%(全国3位以内)
46
(Action35)「魅力ある観光地づくり」の原点回帰
静岡県
「地域の本当にいいものを地域の人が誇りに思い、大切にして、それを来訪客と分かち合 う」 という“本来の観光の姿”に
回帰することにより、日本を代表する観光地づくりを目指す。
 実施期間 : 2014年度~2017年度
 推進主体 : 静岡県
2014年度取組
■ “ふじのくに”の真の魅力を活用した観光地づくり
・地域魅力ふれあい型観光の推進
推進組織の立ち上げ、活動支援 ほか
■ ターゲットを明確にした国内誘客促進
・観光魅力を活かした誘客促進
ブリーフィング提供、WEBキャンペーン ほか
■ ターゲットを明確にした海外誘客促進
・情報発信、プロモーション、商品造成・販売支援
現地商談会の開催 ほか
■おもてなし日本一の基盤づくり
・外国人観光客の受入体制の整備、充実の促進 ほか
2014年度の成果・課題
■地元の人だけが知っている隠れたスポットの発掘や、ありのままの人々
の暮らしや文化を体験する「地域ふれあい型観光」を推進する中で、着地
型・体験型の商品造成を行う事業主体の掘り起こしを推進。
■国内誘客については、富士山の世界遺産登録を契機として、メディア等
を効果的に活用し、伊豆、浜名湖、南アルプスなどの本県の豊富な観光
資源の魅力を発信するとともに、プロモーションを実施。
■海外誘客については、対象市場の成熟度や特性により、官民が連携し
て、海外で開催される観光展への出展等のPRを行うとともに、現地エー
ジェント等への訪問セールスや観光説明、商談会の開催等の情報発信
やプロモーションを実施。
■外国人観光客の利用に対応するため、観光案内所の機能充実や研修
会の実施による人材育成に取り組むなど、“静岡流おもてなし”の体制整
備に向けた取り組みを推進。
目指す成果(将来像)
2013.6.22
富士山の世界文化遺産登録
が決定
2012.9.24日本シオパークに認定
2015年の世界ジオパーク認定を
目指す
●観光が有する高い経済波及効果のメリットを活かし、観光業をはじめ
として、農林水産業、商工業等を含めたバランスある地域経済の発
展に寄与
(2017年目標)
・観光地の魅力や特徴に満足した人の割合 100%
・観光交流客数 1億6,000万人
47
(Action36)「感動を見つけられる愛知」の創造と「産業としての観光」の発展
愛知県
当地の強み・愛知らしさを追求した「武将観光」、「産業観光」について、PR活動の実施など
重点的な取り組みを進めていく。
食文化や工芸技術、ポップカルチャーなど、地域独自の魅力について、創造・発信する。
 実施期間:観光振興基本計画(2010年度~2015年度)、あいちビジョン2020(2014年~2020年)
 推進主体:観光事業者、関係団体、行政、県民
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①あいち合戦ワールドの開催、あいち戦国姫隊による
PR
②産業観光スタンプラリーの実施
③「なごやめし」の戦略的PR
④「世界コスプレサミット」などによるクールジャパンの
コンテンツ発信
⑤「ゆるキャラグランプリ2014」の開催支援
①あいち合戦ワールドの開催
2014年11月30日開催(集客:約3万人)
あいち戦国姫隊によるPR
活動拠点定例演舞 113件
各種イベント 121件(内県外出演15件)
②産業観光スタンプラリーの実施
2014年7月19日~10月31日(施設訪問者数:8,142名)
③「なごやめしPR懇談会」の開催(3回)
④「世界コスプレサミット」の開催支援
2014年7月26日~8月3日開催
⑤「ゆるキャラグランプリ®2014inあいちセントレア」の開催支
援(集客:7万人)
2014年11月1日~11月3日開催(集客:7万人)
目指す成果(将来像)
多くの参加者で賑わった「あいち
合戦ワールド」
なごやめしPR懇談会での模様
観光旅行者満足度の向上 16.3%(2008)→25%(2015)
のべ宿泊者数 1,048万人(2008)→1,500万人(2015)
48
(Action37)食と緑が支える豊かな「あいち」を目指して
愛知県
農林水産業と商工業がバランスよく発達している本県の強みを生かし、6次産業化や農商工
連携など、消費者・加工業者の嗜好を的確に捉える「マーケット・イン」の視点に立った付加価
値の高い商品開発や本県農林水産物の県内外での販売促進といった加工・販売面での取り
組みを図る。
 実施期間:あいちビジョン2020(2014年~2020年)、食と緑の基本計画(2011年度~2015年度)
 推進主体:農林水産事業者、商工業者、消費者
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①6次産業化の推進
②あいち花フェスタ等「花の王国あいち」のPR
③「いいともあいち運動」による地産地消の推進
④知事トップセールスや名刺による農林水産物のPR
⑤「農林水産業国際競争力強化センター」を核とした
海外市場獲得に向けた取組
写真
写真
①商品開発支援2件、加工施設等整備支援2件
②あいち花フェスタの開催
(メインステージ:2014年11月21日~24日 来場者:14万8千人)
③あいちの農林水産フェアの開催
(2014年11月13日~18日 来場者約3万人)
④首都圏における知事トップセールスの開催
(2015年2月14日)
⑤愛知フェアinタイ・バンコクの開催
(2014年9月5日~14日) 商談成立件数:4件 (2015年1月末時点)
目指す成果(将来像)
農林水産業県内総生産の全国シェアの向上
→3.5%程度(2020年)
(過去10年間の平均3.2%)
タイにおける県産農林
水産物等のPR
あいち花フェスタ会場
49
(Action38)地域産業資源を核とした地域産業の発展
愛知県
「ものづくり愛知」の高い技術力を基にした産業資源を戦略的に発掘し、他地域との差別化、
付加価値の高い新製品・新商品開発の支援、ブランド化による内外への情報発信の促進を
行う。


実施期間:地域産業資源活用事業の促進に関する基本定的な構想(2007年度~):あいちビジョン2020(2014年~2020年)
推進主体:中小事業者、関係団体、行政、県民
2014年度の取組
◆地域産業資源の指定・見直し(2014.10.27 )
・農林水産物147件
・鉱工業製品・その技術99件
・観光資源338件
合計584件の指定
◆地域地源活用促進協議会の開催
地域資源の掘り起こし、活用の検討の場
・県内6地域事務所で開催予定(2月)
2014年度の成果・課題
連携
【効果】
付加価値の高いモノづくりの推進に成果
付加価値額 12兆4363億円
磨く
【効果】
発掘
4年連続増加
製造業日本一のブランド力発信、磨き上げ
製造品出荷額等 41兆8703億円 全国1位
2013年工業統計調査結果(速報)
小規模事業者への更なる支援
◆「あいち中小企業応援ファンド」による支援
地域資源を活用した付加価値の高い新製品づくり、販路拡大を支援
・2014年度実績 45件 124,374千円 (累計 280件 732,772千円)
【課題】
◆愛知ブランド企業認定
シェアトップやオンリーワン技術など、優れた製造業を「愛知ブランド企
業」に認定
・認定企業数299社(2015年1月現在)
○中小企業・小規模事業者の振興を通じた地域
産業の活性化
○「ものづくり王国あいち」のブランド確立
◆地域産業資源活用促進法による事業計画認定
・2014年度認定数 7件(2015年1月現在) 累計73件(全国第3位)
あいち中小企業応援ファンドによる中小企業の新事
業展開の支援
◆農商工等連携促進法による事業計画認定
・2014年度認定数 4件(2015年1月現在) 累計49件(全国第1位)
・助成金交付後3年以内に事業化した事業所:年間5件以上
目指す成果(将来像)
50
(Action39)三重県観光キャンペーン~実はそれ、ぜんぶ三重なんです!~
三重県
観光旅行者の多様なニーズに対応するさまざまな観光振興の取組を、多様な主体と連携して進め、観光の基盤づくりや
観光旅行者の満足度を向上することで、式年遷宮後も持続的に観光入込客数の確保を図る。


実施期間:2012年度から
推進主体:民間企業、金融機関、関係団体、市町、県
2014年度の取組
■みえ旅パスポート発給数
ファーストパスポート
セカンドパスポート
(内訳)
プレミアムパスポート
プレミアムステージ達成者
■
■
■
■
2014年度の成果・課題
358,258件
306,617件
38,679件
12,962件
6,251件
・みえ旅パスポート事業の運営
・旬の観光情報と県内各地をつなぐ旅プランの充実
・自動車観光客をターゲットにした周遊性・滞在性の促進 など
■ おもてなしの向上事業
・みえ旅案内所、みえ旅おもてなし施設の充実
・エリアパンフレットの作成
目指す成果(将来像)
 式年遷宮の好機を生かし、官民一体で取り組む「三
重県観光キャンペーン」により「三重の認知度向上」
「周遊性・滞在性」の向上「リピーターの獲得」を図り、
式年遷宮後も持続する魅力ある観光地の形成するこ
とで、観光消費額と観光入込客数を増加させる。
中部国際空港
キャンペーンのPRポス
ター、ロゴフラッグの掲
出、マネキン伊賀流忍
者、海女の展示 等
・オフィシャルガイドブックの作成
・交通事業者と連携した情報発信
・PR隊等による情報発信 など
■ 誘客促進事業
みえ旅案内所
【2013.4 68施設 ⇒ 2014.12現在 95施設】
みえ旅おもてなし施設【2013.4 640施設 ⇒ 2014.12現在 854施設】
ロゴマークを活用したPR(承認件数)
96件
観光レクリエーション入込客数
4,080万人
キャンペーンのロゴマー
ク入りの米菓「おにぎり
せんべい」を全国で約
140万個発売
■ 観光宣伝事業
中日本高速道路と連携した
料金の割引企画の実施
 観光消費額 4,473億円(2011)→5,680億円(2015)
 観光入込客 3,565万人(2011)→4,000万人(2015)
51
(Action40)みえフードイノベーション
三重県
県内の農林水産資源を活用し、生産者や食品産業事業者、ものづくり企業等の多様な業種や、大学、研究機関、市町、
県などの産学官のさまざまな主体の知恵や技術を結集し融合することで、地域が抱える課題を解決し、新たな商品やサー
ビスを革新的に生み出す。


実施期間:2012年度~2015年度
推進主体:生産者、食品産業事業者、ものづくり企業、大学、研究機関、市町、県 等
2014年度の取組
■県産農林水産資源を活用し、加工事業者や研究所
等と連携し、次の13品目を商品化又はメニュー展開
を行いました。
MieMuキャンディ、みえむメニュー
みえックスキャンディ2、ココイチ新メニュー
まごころ乳液こまめ、お茶の香 関の戸
三重讃菓、マチューラ、低リン米
みえのソフトクリーム(第2弾)
三重ギフトコレクション、鹿肉新メニュー
即席カップ麺「サッポロ一番三重亀山ラーメン 牛骨味噌味」
2014年度の成果・課題
■みえフードイノベーション・ネットワーク会
員数は335事業者(2014.12.31現在)となっ
ています。
■今後は、事業者連携による質の高い商品
開発をさらに進めるとともに、生産・加工・
流通・販売等の一連の取組をICT等を活用
し連結させることで、県産農林水産物の付
加価値を高め、食に関する産業の振興に
つなげていきます。
目指す成果(将来像)
みえのソフトクリーム、みえックスキャンディ2、マチューラ、こまめ、三重亀山ラーメン
 これまでに41品目を商品化(メニュー化)しており、今
後もさまざまな主体が積極的に地域資源の特徴を生
かした競争力ある産品等を提供することにより、県民
の豊かな暮らしや「もうかる農林水産業」につなげる。
52
(Action41)三重ブランド
三重県
三重県の豊かな自然・伝統など、地域特性をいかした生産物のなかから特に優れた県産品と生産者を三重ブランドと認
定し、情報発信する。


実施期間:2001年度~2015年度
推進主体:三重県
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■岩がき(的矢湾あだこ岩がき協同組合)を三重ブラ
ンドとして新たに認定し、三重ブランド認定品は、
15品目、延べ37事業者となりました。
(2014.10.2現在)
■三重ブランドについては、特に優れた県産品とそ
の事業者を認定してきましたが、審査の過程で明
らかとなった課題等をフィードバックすることで、
事業者の育成も図ってきました。
■新たなブランド化をめざす新姫・はたけしめじにつ
いては、2013年度に策定したブランド育成3か年計
画に基づき、取り組むべき課題の協議とブランド
ワークショップを実施しました。
■新たなブランド化をめざす新姫・はたけしめじにつ
いては、ブランド化に向けた3か年計画を策定し、
課題の明確化を行いました。
今後は、計画に基づいた支援を行っていきます。
目指す成果(将来像)
 三重県の知名度を向上させるだけでなく、農林水産
業等の事業者の意欲を高め、地域経済の活性化に
つなげる。
岩がき
新姫
はたけしめじ
53
(Action42)伝統工芸品の魅力を活かした新たな市場開拓
三重県
地域資源や伝統工芸などの棚卸しと再発見による価値や魅力づくりを進めるとともに、地域資源を活用した新商品の開
発や販路開拓に向けた活動の支援や農商工連携の推進に取り組む。


実施期間:2012年度~2015年度
推進主体:三重県
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■デザイナー・クリエータ等との連携による新商品開発・ 販路開拓支援
・2013年度の取組を踏まえ、国等の各種支援制度を利用した新
商品開発、販路開拓支援の継続実施(各種支援制度採択:13件)
・FM世田谷のラジオ放送を活用した首都圏での新商品の情報発信
(情報発信9回)
・デザイナ等とのマッチングによる新商品開発支援(5件)
・大都市圏への出展や後継者育成支援補助(2件)
■(効果)
・伝統産業・地場産業が直面するライフスタイルの変化等による需要
の低迷や消費の縮小などの課題に対応するため、デザイナー・クリ
エイターとの連携により、現代のライフスタイルに即した新商品の開
発に取り組むことで、従来のビジネスモデルから、消費者に価値を提
供する価値創造型産業への転換を目指す企業の動きが出てきた。
(デザイナー連携による商品化1件、プロトタイプの製作8件)
■(今後の取組)
デザイナー・クリエイター等との連携による新商品開発、販路開拓支援
・デザイナーとの連携による新商品の開発支援
・デザインの戦略的な活用によるブランドプロデュース支援
伝統産業・産業魅力発信支援
・三重グッドデザイン(工芸品等)選定制度
・事業者の人材や担い手育成などの支援(補助事業)
地域資源
目指す成果(将来像)
デザイナー
四日市萬古焼×出汁ポット
左官技術×かまど
新商品
伊勢木綿×バック
組子×インテリア
 県内外で活躍するデザイナーとの連携を通じて、県内事業者
の新商品の開発支援
 事業者の規模に応じた商品の開発・改良から流通まで一貫し
たデザイン戦略を活用した支援を行い、大都市圏及び海外を
視野に入れた販路拡大等の取組を推進する
 地域資源を活用した新商品を開発し、売上につながった企業
数(累計) 2014年度目標値 30社
54
(Action43)食で拓く三重の地域活性化
三重県
三重が誇る「食」を起点に、他分野との連動した取組や産学官金による連携、三重の地域・産業特性を活かした広域(県
外)連携による取組を展開し、新商品開発や新たなビジネスの創出、三重県産品のブランド力向上や海外を視野に入れた
販路の開拓を図るとともに、国内外からの食関連産業、集客交流施設等の集積を図ることで、「食」に関するクラスター形
成を目指す。


実施期間:2014年度
推進主体:三重県、関係機関、大学、市町
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■三重の「食」や「食文化」を発信するため、「みえ食の逸品フェア」
や「食の文化シンポジウム」を10月に開催。
■三重県工業研究所に整備された研究・加工機器を活用し、企業
と食品・医薬品関連分野に関する共同研究を2件実施。
■ 地方創生のモデル事業に
位置付ける「地域再生計
画」に三重県から提案した
「食で拓く三重の地域活性
化」が認定。
■食に関わるサービス産業を対象に「おもてなし経営」をテーマに
した連続講座(全4回)を開催。
■県産農林水産物の輸出に向けた「三重県農林水産物・食品輸
出促進協議会」を設立し、台湾での国際見本市(6月)に出展。
■海外への流通拡大として、イオンマレーシアでの三重県フェアの
開催、タイの高級スーパーへのトップセールス等を実施。
みえ食の逸品フェア(伊勢市)
三重県フェア(マレーシア)
企業との共同研究
首相官邸での認定授与式
ミラノ国際博覧会への出展、世界の食関係者が集まる
「ワールド゙・オブ゙・フレーバー」への参加等、三重県が持
つ「食」の潜在能力を引き出し、地域の活性化を図る。
目指す成果(将来像)
①県内労働力人口に占める就業者の割合の増加
2014年度(96.8%) ⇒ 2019年度(97.5%)
②サービス産業(広義)の付加価値構成比の向上
2014年度(60.4%) ⇒ 2019年度(63.4%)
③「食関連産業」の従業者一人当たり売上(収入)金額の増加
2014年度(517万円) ⇒ 2019年度(538万円)
55
(Action44)世界に輝く「静岡市」観光・交流プロジェクト
静岡市
国内外から多くの人が訪れ、活発な観光・交流が行われる「まち」の実現


実施期間:2014年度~2019年度
推進主体:市、観光協会、事業者、関係団体等
2014年度の取組
1
際立つ地域資源を活用した観光振興
(1) 「三保松原」の保全と回遊促進
■ ゴールデンウィークから構成資産区域内への観光バスの通行抑制
策を実施。10月からは区域外の新駐車場に完全移行し、構成
資産の一部である御穂神社、神の道への立ち寄りを促進した。
また、観光スポットと水上バス、レンタサイクル等のアクセ
スの情報を組み合わせた地図「ちゃり三保マップ」を作成し、
回遊促進を図った。
(2) しずおか*まち歩き事業
■ 徳川家康公顕彰400年記念事業の
プレイベントとして、東海道宿場町
等を巡るガイド付きまち歩きツアー
を6回実施した。
2
戦略的な情報発信による国内外からの誘客促進
(1) 「るるぶ特別編集号 静岡市(家康公版)」発行
■「家康公が愛したまち静岡市」をテーマに「駿府」の地に残
る家康公の関連資源に特化したガイドブックを制作し、首都
圏等の旅行会社店舗やイベント、市内宿泊施設等で配布した。
(2) 「まるちゃんの静岡音頭」普及啓発
■ 本市を舞台とするアニメ「ちびまる子ちゃん」のキャラク
ター達が踊る「まるちゃんの静岡音頭」の普及を図るため、
市民参加型 ビデオを制作し、Youtubeで配信した。
(10月20日公開)
3
来訪者の満足度を高める受入環境づくり
(1) Wi-Fi接続環境の充実
■ 2013年9月に市や商工会議所等5団体
で開始した公衆無線LAN事業「Shizuoka
Wi-Fi Paradise」のアクセスポイント
数が11月時点で本年度末の目標である
100箇所に到達した。
(2) 「三保松原」羽衣の松駐車場トイレのリニューアル
■ 世界文化遺産登録により利用者が飛躍的に増加した羽衣の
松駐車場トイレを改修し、洗浄機付き洋式トイレの設置な
ど、使いやすさの向上を図った。
2014年度の成果・課題
[効果]
■ 民間交通事業者主体による観光振興策の促進
・ 水上バス「ちゃり三保号Ⅱ」の運航、増便
4月~ 土日祝9便 → 10月~ 平日8便、土日祝13便
・ 水上バスとの乗継に便利な路線バス増便と停留所の新設
・ 「まるちゃんの静岡音頭」のCDジャケットをデザインした、
交通系ICカード「ルルカ」の発売
・ 公衆無線LANアクセスポイント 127か所(2014年12月末)
[課題]
■ 訪日外国人観光客の受入環境充実
目指す成果(将来像)
 市内宿泊者数
[調整中] ●●千人 → ●●千人
 また訪れたいと思う来訪者の割合
[調整中] ●●% → ●●%
56
(Action45)三遠南信250万流域都市圏の創造~世界につながる日本の中央画廊~
浜松市
東三河、遠州、南信州地域をエリアとする一体的な都市圏として、行政、経済、住民活動など様々な分野の交流・連携を
一層深め、自立性の高い確固たる圏域の形成を目指します。


実施期間:2008年度~2017年度
推進主体:東三河地域 「愛知県、豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村」、「豊橋・豊川・蒲郡商工会議所」、「音羽・一宮・小
坂井・御津町・田原市・渥美・新城市・設楽町・東栄町・豊根村・津具商工会」
遠州地域
「静岡県、浜松市、磐田市、袋井市、湖西市、森町、掛川市、菊川市、御前崎市、牧之原市」、「浜松・磐田・袋井・掛川商工会議所」、
「浜名・奥浜名湖・浜北・天竜・湖西市・新居町・磐田市・浅羽町・森町・大須賀町・大東町・菊川市・御前崎市商工会」
南信州地域 「長野県、飯田市、松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村、
駒ケ根市、飯島町、中川村、宮田村」、「 飯田・駒ケ根商工会議所」、「松川町・高森町・阿南町・阿智村・平谷村・根羽村・下條村・
売木村・天龍村・泰阜村・喬木村・豊丘村・大鹿村・飯島町・中川村・宮田村商工会」
2014年度の成果・課題
2014年度の取組
三遠南信サミットの開催(サミット宣言)
・中部圏の中核となる地域基盤の形成
三遠南信自動車道の早期全線開通
浜松三ヶ日・豊橋道路の早期実現
リニア中央新幹線の着実な整備推進
提言活動の推進
・持続発展的な産業集積の形成
ものづくり産業の集積を維持・強化
産学官連携による人材育成のアクションプラン実施
・塩の道エコミュージアムの形成
民間団体との連携、情報発信による観光客誘致の推進
・中山間地域を活かす流域モデルの形成
人・ものの参加・交流連携、情報発信体制の整備・強化
・広域連携による安全・安心な地域の形成
防災体制の連携体制強化
効果 : 三遠南信250万流域都市圏の骨格の形成
課題 : 整備効果を圏域全体としてどう活かすかの検討が必要
効果 : 世界的な「ものづくり」地域としての継続的な発展
課題 : 圏域内全体としての取り組み方針の浸透が必要
効果 : 地域資源を活用した交流人口の拡大
課題 : 地域資源を活かす連携・情報発信体制構築が必要
効果 : 流域圏の「健全な水・物質循環」による地域環境の持続
課題 : 交流事業などの連携・情報発信体制構築が必要
効果 : 県境を越えた防災体制の強化
課題 : 全圏域の災害時相互応援協定などの構築が必要
目指す成果(将来像)
○道州制や国土形成計画など県境を越える地域づくり制度へのアピール
○経済活動のグローバル化に対応した県境を越える産業競争力の強化
○市町村合併による地域構造の変化に対応した広域行政の推進
○地域連携活動の相乗効果の発揮
○県境を越えた社会基盤を活かした地域づくり
57
(Action46)農林水産物の販路開拓支援と豊富な森林資源の需要拡大
浜松市
農林水産物の海外販路開拓等の支援による農林水産業者の経営力強化を図る。また豊富な林業資源の適切な管理に
よる、需要拡大と環境保全の均衡のとれた推進を図る。


実施期間:2013年度~
推進主体:浜松市
2014年度の取組
■農林水産物の販路開拓
〇6次産業化事業への支援(7団体に総額40,000千円)
例)・肉牛牧場の直売店舗の設置
・水産仲卸業者による干物等の食品加工設備導入
・社会福祉法人による地元産トマトを使ったファースト
フードの開発、販売
〇国内外の販路開拓への支援
例)・国内見本市(スパーマーケットトレードショー)への出展
・海外(台湾高級スーパー)バイヤーの招致
・金融機関との共催による海外販路セミナーの開催
■ FSC森林認証
〇新たに1,064haの森林が認証取得
・述べ43,238haは、市町村では全国1位
〇2020年オリンピック・パラリンピック東京大会での利用に
向けた大会実行委員会や行政機関への要望活動を開始
〇「天竜材の家百年住居る助成事業」では、助成対象を拡大
・建築物 = 住宅のほか店舗、施設も可
・使用箇所 = 構造材のほか内装材も可
※FSC認証材に対する追加補助用件は引き上げ
2014年度の成果・課題
■農林水産物の販路開拓
効果:「6次産業化支援」により、2014.12末現在延べ15組の生産
者と事業者の連携を創出。保存や輸送に適した高付加
価値製品の開発促進
課題:製品の差別化、ブランド化による販売先の獲得
■FSC森林認証
効果:「住居る助成事業」では、12月末までに197棟の申請を受
け付け、うちFSC使用率が48.7%で、前年同時期より5%以
上増加
課題:国内市場での評価の向上及び販売の拡大
目指す成果(将来像)
◎農林水産物の販路開拓
・6次産業化による農林水産物の商品化
※(2017年度までに15品目の海外販売を実現)
・国内見本市や首都圏イベントへの出展機会の増加
・海外の食品展示会への出展事業者の増加
・海外からのバイヤーの商談会への招致
◎FSC森林認証
・地域材のブランド化のための認証森林の増加
※(2036年度までに、総面積54,000haの認証を受ける)
・天竜材の家百年住居る助成事業による天竜材及び認証材の
一般家屋への利用拡大
・公共利用の拡大
※(2016年までにモデル小学校3校に学習机セットを導入完了)
58
(Action47)浜名湖を基軸としたインバウンド戦略
浜松市
マリンスポーツ、潮干狩り、たきや漁、温泉、産業観光などの観光資源をブラッシュアップし、滞在型プランを開発するこ
とで、国内外からのインバウンド戦略を充実させ、本圏域内の交流人口の増加を図る。


実施期間:2014年度~
観光圏整備事業推進主体:
浜松市、湖西市、静岡県、(公財)浜松観光コンベンションビューロー、舘山寺温泉・舞阪町・湖西市・新居町・奥浜名湖・三ケ日町観光協会
浜名湖えんため、浜松商工会議所、遠州鉄道㈱、浜名湖遊船㈱、浜名漁業協同組合、NPOはまなこ里海の会、(一社)浜松商店界連盟
天竜浜名湖鉄道㈱、浜松ホテル旅館協同組合、東海旅客鉄道㈱静岡支社、(公財)浜松市花みどり振興財団、NPO法人浜名湖観光街づくり協議会
中日本高速道路㈱東京支社、NPO法人Sea Net浜松、NPO法人秋葉街道ツーリズム(計25団体)
2014年度の取組
■訪日外国人旅行者の誘致、受入環境整備
・東海地区外国人観光客誘致促進協議会
・中部広域観光推進協議会
・ターゲット地域でのセールス事業
(中国(瀋陽・杭州)、台湾、韓国、タイ)
・広域連携インバウンド推進事業
・情報発信事業、多言語版観光パンフレット等の作成
■浜名湖観光圏整備事業
・着地型新商品開発事業
・浜名湖SAゲートウェイ開発事業(舟運事業)
・観光地域ブランド確立支援事業
・浜名湖ぐるっとトレイル事業
2014年度の成果・課題
■訪日外国人旅行者の誘致、受入環境整備
効果:市内外国人宿泊者数の増大
(2013年 17万人)
課題:無料Wi-Fiの整備促進等、さらなる受け入れ体制の整備
■浜名湖観光圏整備事業
効果:着地型プランの造成や地域連携による観光客の増加と滞在
時間の延長
(2013年 滞在プログラム参加者数 7,800人(※滞在促進地区))
課題:観光地域づくりに取り組む体制の強化、統一されたブランド
戦略の構築、さらなる滞在プログラムの造成
目指す成果(将来像)
◎浜名湖観光圏エリアの宿泊者数の増加を図る
※(2013年 240万人 → 2018年年 250万人)
◎外国人宿泊者数の増加を図る。
※(2013年 17万人 → 2018年年 28万人)
◎来訪者旅行消費額の増加を図る
※(2013年 35,900円 → 2018年 37,700円)
◎滞在プログラム満足度の増加を図る
※(2013年 60% → 2018年 70%)
59
(Action48)「名古屋らしさ」を活かしたブランド力の向上(観光)
名古屋市
メディアを意識した訴求力のある情報発信に取り組むとともに、地域をはじめ関係機関との連携強化を図り、「名古屋ら
しさ」を活かしたブランド力の向上を目指す。


実施期間:2010年度~2018年度
推進主体:名古屋市
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■名古屋城本丸御殿第2期部分「対面所等」の公開に向けた復元工事の実施
■「やっとかめ文化祭~芸どころ・旅どころ・なごや~」の開催
10月31日~11月24日(25日間) 参加者数:45,050人(前年比149.5%)
都市の歴史・文化資源を総合的に活用した約130のプログラムを実施
■「なごやめし博覧会2014」開催
10月6日~11月16日(42日間) 参加店舗数:283店舗(過去最多)、
チケット販売枚数・利用枚数共に過去最高
■久屋大通公園でソーシャルタワーマーケットを開催
10月18日、19日 参加店舗数:96店舗
■マレーシア「昇龍道」ハイレベルミッションへの参加等広域連携による海外プロ
モーションの実施
■名古屋駅観光案内所が日本政府観光局(JNTO)よりカテゴリー3(最高ランク)
として認定
■市内の公衆無線LANの整備手法について民間事業者等からヒヤリングを実施
■なごや観光ルートバス「メーグル」の運行 利用者数:12/31現在 262,191人
■復元過程を公開しながら2016年度の第2期公開分完成を目指す
■地域の文化資源の観光コンテンツ化、人材・ネットワーク育成、
オリンピックイヤーを見据えた地力の向上(都市ブランディング)、
ソフトインフラの整備
■飲食事業者等と連携し、「なごやめし」を活用した、更なる地域の盛り上げ
策の検討
■個性豊かな店舗とフードスペースで多くの人が集い交流する場の提供
■2014年4月~9月の訪名外国人旅行者数は、前年同期比で約1.5倍
に増加(2013年:42万4千人→2014年:63万5千人)
■リニア開業を見据えた、情報拠点としての機能の向上
■外国人を含めた観光客の利便性の向上に効果的に寄与する手法の検討
■2014年4月~12月の利用者数は、前年度同月比で5.5%の増加
目指す成果(将来像)
【名古屋城本丸御殿玄関・車寄】
【やっとかめ文化祭 辻狂言】
●市民が誇りを感じ、国内外の観光客を惹きつける、多彩な魅力に
溢れた“観光まちづくり”の推進
●市民・民間事業者・行政が力をあわせて、交流拠点都市の創造・
発信に取り組むとともに、裾野の広い観光産業の振興
●国内外から多くの観光客を受け入れる、ホスピタリティに満ちたお
もてなしの体制の整備
年間総延べ宿泊客数:695万人(2012年度) → 720万人(2015年度)
観光客の満足度:80.7%(2012年度) → 82.0%(2015年度)
60
(Action49)伝統産業の振興
名古屋市
伝統産業のPRを推進するほか、社会の変化に対応し、消費者ニーズを的確に捉え、魅力ある新製品の開発及び技術
の継承を支援


実施期間:2015年度まで
推進主体:名古屋市
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■ 伝統産業事業者及びその他のものづくり事業者等を対象とした
セミナーを開催し、異業種との交流や自主的な取り組みを促進
40歳未満で従事年数5年未満の若手技術者
の育成を支援
①伝統産業若手技術
者育成事業助成
実績(見込): 名古屋友禅、名古屋仏壇など
6社6名
補助金額(見込):1,005,000円
伝統的な技術を活かし、現代感覚にあった新
商品の開発を支援
②伝統産業新商品開
発事業助成
実績(見込):LEDを用いた提灯、
シンプルで機能的な仏壇 など3件
補助金額(見込):600,000円
名古屋の伝統産業のPRにかかる見本市・展
示会への出展や、PR冊子・パンフレット等の
作成を支援
③伝統産業製品PR
事業助成
実績(見込):
・全国仏壇仏具展への出展
・パンフレット等の作成
名古屋仏壇、名古屋提灯 など3件
補助金額(見込):720,000円
熱意ある職人等が連携して、市内百貨店において伝統産業製品
の展示・販売イベントを開催し、新たな商品紹介等を実施
■ 有松絞、黒紋付などにおいては、若手職人等により、新しい感
覚の作品を製作・販売する取り組みが進んでいる
目指す成果(将来像)
○ 名古屋伝統産業協会や関係団体との密接な連携により、
・ 生活様式の変化などによる需要の停滞・消費者ニーズの多様
化に対応
・ 熟練の技術者の高齢化や、後継者不足を解消するための若
手技術者の育成
伝統技術の継承、伝統産業の振興を図る
名古屋友禅
有松・鳴海絞
61
(Action50)~みつける×みがく×つながる~
地域資源を活用した地域活性化サイクルの展開
地域に眠る優れた地元産品を活用したブランド構築と全国大の販路開拓事例をモデルに、他地域へのヨコ展開や個別
支援を図り地域活性化を目指す。
●実施期間:2014年度~
●推進主体:自治体、経産局ほか
2014年度の取組
■キーパーソンによる地域資源の発掘、コーディネート
・キーパーソン派遣事業を瀬戸市及び南伊勢町において実施。
①[瀬戸市] 8月~12月まで、延べ12回に亘り個店への販売アドバイスを実施。
また名古屋三越栄店において、赤津焼単独での展示販売会を実施。
東京青山において瀬戸焼の知名度アップを図る「瀬戸焼ブランド発表会」を開催。
②[南伊勢町] 8月~1月まで、延べ7回に亘り新商品開発に係る打合せを実施。
オタフクソースホールディングス、京はやしや他。
■地域単位での資源選定・ブランド化の取組推進
③南伊勢町で実施したブランド認定制度のヨコ展開を図るため、下呂市小
坂町の担当者と打合せを実施。
■一品ブランドに留まらない、地域的広がりのあるブランド
創出の促進
④企業間連携による新商品開発及び販路開拓等の取組事例を基にした地
域活性化の担い手養成を目的とする自治体職員等向けの研修会を実施。
2014年度の成果・課題
①キーパーソンによるアドバイスにより、百貨店にて展示販売会を実施する
等新たな顧客及び販売先を開拓できた。
また、大消費地かつ情報発信地である東京において瀬戸焼をPRした結果、
メディア取材数は36社となり、商談も大手百貨店2社と実施中。
②南伊勢ブランド認定のアサヒ農園のミカンを使用し三重県相可高校の生徒
の意見を取り入れた若者向けスィーツを開発。京はやしやの東京駅駅ナカ
店で の販売を計画中。
③下呂市小坂町におけるブランド認定制度の導入について打合せを行うとと
もに、京都鴨川の納涼床のような川床の設置の可能性を検討中。
④研修参加者は今後の業務のアクションプランを作成し具体的目標を立てる
等により、地域活性化支援を担う行政職員の意識啓発につながった。
⑤ 大手百貨店7社のバイヤーとのマッチング会を実施。延べ12社が本口座
の開設に至った。
⑥ 地域資源を活用した食品をシンガポールにおいてサンプル調査実施。
ローカル人のパッケージの嗜好や、 「濃いめ、甘め」の味を好む傾向を把
握でき、現地向けの商品やメニューの開発の必要性を把握した。
⑦金融機関や支援機関の商談会に8件ビジネスプランや商品を提案し、マッ
チングを実施。うち3件が成約に至った。
■専門家や支援機関のネットワークを活用したマッチング
⑤上記キーパーソンによる地域資源及び農商工連携認定商品と大手バイ
ヤーとのマッチングを実施。
⑥地域資源を活用した食品について、海外(シンガポール)のアンテナショッ
プにおいて市場の反応を調査。
⑦また、金融機関や支援機関が実施する逆見本市形式の商談会の参加。
瀬戸焼ブランド発表会(東京・青山)
キーパーソンによる指導の様子
目指す成果(将来像)
 モデル手法の他地域展開によるブランド推進
 観光資源を併せた面的支援による地域産品や観光客の増加
62
(Action51)「昇龍道」地域資源の魅力向上プロジェクト
『観光×商店街』というこれまでにない組み合わせで、観光プロモーション(「昇龍道プロジェクト」)による
インバウンド客の呼び込みとタイアップし、新たな需要創出と消費拡大を図るプロジェクト。商店街そのもの
を地域資源として、これらをネットワーク化。その上で、外国人客をターゲットに、地域資源を活用した地場
産品・サービスを発掘し、磨き、有機的につなぎ、地域での消費を促進していく。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体(2014年度):(公財)中部圏社会経済研究所、(一社)地域問題研究所、各観光関連団体、商工関連団体、関係市町村、県・政令市 ほか
2014年度の取組
■名古屋(大須)、高山、伊勢・鳥羽・志摩の3地域において、これまで
別々に取り組んでいた商店街事業者、観光事業者等、多様な関係
者が同じ場で議論できるよう、地域毎の分科会(8月)、全体会議(10
月)を開催。
■「昇龍道おもてなしキャンペーン」(11-12月)として、店舗毎の特典や
セールスポイントを紹介する3地域共同の英文リーフレットと英文
ウェブサイトを作成。
3地域への来訪外国人約1,200人からのアンケート回収、海外イン
ターネット調査、全参画店舗(66店)のヒアリングにより、インバウンド
需要を取り込むための外国人客の傾向を把握・分析し、受入側の
課題などを抽出・整理。
■名古屋を滞在拠点として、高山・伊勢方面への回遊にテーマ性を持
たせ、名古屋のみならず近隣への訪問にインセンティブを与える
「SHOTENGAI-Tourism(仮称)」(商店街観光)のモデル化に向け
た試行的ツアーを実施予定(2~3月)。
2014年度の成果・課題
■本プロジェクトにより、各地域でのインバウンドに対する認識(事
業者の売上増加等)を新たにするきっかけになりつつある。その
上で、それぞれの特徴を活かした地域間連携での取り組みへの
期待も存在。
■インバウンド対応に意欲的な商店街等の66店舗が実施したアン
ケート結果から、高山や伊勢・鳥羽・志摩と比較して、名古屋へ
の来訪者は比較的滞在日数が長い。しかしながら、これら来訪
者が高山や伊勢方面にまで足を伸ばす流れを作れていない現
状を再認識。
大須のみならず、高山や伊勢といった観光地であっても、来訪目
的で「買物」「飲食」が圧倒的に高いことから、商店街エリアと観
光との組み合わせのポテンシャルは高いことを確認。
■訪れた人々が口コミで伝えたくなるような、その場所ならではの
インパクトを与えるコンテンツ(モノ・サービス・体験)の提供と仕
掛け・仕組みが必要。
目指す成果(将来像)
 各地の商店街をはじめとした複数の各種地域資源を組み合
わせてストーリー立てた商店街観光の企画・実現
 「SHOTENGAI-Tourism(仮称)」(商店街観光)をマネジメント
する体制の構築
63
(Action52)「昇龍道」日本銘酒街道における「酒蔵ツーリズム® 」の推進
昇龍道地域に多数所在する酒蔵の知名度の向上と観光資源としての「酒蔵ツーリズム®」の推進により、訪日外国人を
含む観光客の増加を図り、併せて日本酒への親しみ・理解を深めることにより、販売の増加、輸出の促進を図る。


実施期間:2014年度~2020年度頃
支援機関:国税局、経産局、運輸局、JETRO等
2014年度の成果・課題
2014年度の取組
①「第1回昇龍道日本銘酒街道推進会議」の開催(10月8日)
・陶磁器事業者との連携(酒器の展示及び試飲会での提供等)
・JETROによる輸出に関する情報提供
② 「昇龍道日本銘酒街道ガイドマップ」の作成
・昇龍道日本銘酒街道の参加酒蔵119者の位置情報と施設見
学に関する情報を掲載。(海外や日本の旅行会社(ランドオペ
レ-タ-を含む。)が昇龍道の旅行商品開発の参考に)
③旅行会社・メディア ファムトリップへの酒蔵の組み込み
・9月 タイの旅行会社招請、10月 中国の旅行会社招請
(高山市内の酒蔵視察)
④外国人の来訪を促す観光プロモーション活動においてPR
・12月2日 中部活性化シンポジウム(日本経済新聞社主催)開催
「日本銘酒街道と昇龍道プロジェクト」
⑤中部国際空港の銘品館で試飲・販売等のプロモーション
・12月20日~2015年2月末までの土日祝日に、銘酒街道の参
加酒蔵が実施
■成果
①「第1回昇龍道日本銘酒街道推進会議」で展示・提供され
た酒器が酒蔵巡りに活用されるべく検討がなされている
ところ。
②「昇龍道日本銘酒街道ガイドマップ」により昇龍道地域を
PRするための具体的なコンテンツを提供し、一部旅行会
社において商品企画に活用の動きあり。
■今後の課題
◇国内外に向けて、昇龍道日本銘酒街道の酒蔵の
知名度の向上を図る
・海外、国内の旅行博、物産展等で、PR
・ブロガー、旅行雑誌等による、情報発信。
◇「昇龍道日本銘酒街道ガイドマップ」を活用しての、
海外の旅行会社との商談や旅行商品の造成促進。
◇「銘酒」と「徳利、お猪口等の道具」とあわせた価値創造
◇ 「第2回昇龍道日本銘酒街道推進会議」の開催
目指す成果(将来像)
第1回昇龍道日本銘酒街道推進会議及び試飲会の様子
「昇龍道」地域訪日外国人:600万人泊
ガイドマップ
64
Ⅳ
事業環境の整備
〔人材、技術、産業基盤など事業環境の整備〕
53
54
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56
57
58
59
世界で勝てる人材を輩出する地域社会の構築
全員が活躍できる地域社会の構築
技術力向上のための環境整備、公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化
名古屋港を始めとする港湾及び空港等産業インフラの一層の充実及び利用促進
道路ネットワークの整備
スマートインターチェンジの増設
産業インフラの適切な維持・修繕による防災・減災及び老朽化対策
(港湾-1)(道路-2)(道路・橋梁-3)
60 災害に強いものづくり中部の構築に向けた地域連携BCPの構築・普及促進
61 南海トラフ地震対策中部圏戦略会議
65
(Action53)世界で勝てる人材を輩出する地域社会の構築
地域が共同して人材育成・労働移動のための環境整備を進め、世界で勝てる高度人材、グローバル・リーダー人材等を
輩出する地域社会を構築する。


実施期間:2014年度~
推進主体:自治体、名大、名商、総通局、労働局、経産局、中小機構
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①中核人材の確保・育成、技術・技能の継承
■ 「環境考慮型モビリティ技術経営特別講座」、「航空機工学等の基礎知識の習得
を目的とした技術者育成研修」など戦略産業における人材育成講座やものづくり
技術者等育成研修を実施。(総通局、経産局、愛知県、名古屋市、名大)
■ 岐阜県成長産業人材育成センター、長野県南信工科短期大学など人材育成拠
点の整備を進める。(岐阜県、長野県)
■ 「ものづくり中小企業人材育成支援事業」により、ものづくり生産現場に必要な技
術・技能講習に対して182社が経費補助を利用(全国の約34%)。(経産局)
■セミナー・研修等により経営者、中小企業管理者を養成。(三重県、中小機構)
②グローバル人材の育成
■ 「PhDプロフェッショナル登竜門」において社会人メンターの指導による課題解決
実践など実施。(名大)
■ 戦略的情報通信研究開発推進事業、国際即戦力インターンシップ事業などにより、
グローバルに活躍出来る人材を育成。(総通局、経産局)
③中小企業の人材確保
■ 「地域中小企業の人材確保定着支援事業」などにより、学生等に中小企業の魅
力を伝えるとともに、中小企業と学生等にマッチング(7~2月)を実施。
(経産局、愛知県、名商)
①中核人材の確保・育成、技術・技能の継承
■ 採用間もない従業員に基礎知識から体系的な知識を習得させるこ
とができ、製造技術者の育成につながった。
■ 戦略産業に新規参入を目指す中小企業に対して、人材面での支援
が図られた。
■ 受講者間の人的ネットワークの構築も進みつつある。
■ ある程度の期間、継続して取り組んでいく必要がある。また、様々
な人材育成メニューの整備や企業規模による講義内容の設定を検
討する必要がある。
②グローバル人材の育成
■ 広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーが育成できつつ
ある。
■ 閉塞感を打破し、異色多様性を拓くICT研究開発課題に挑戦する
人材を発掘した。
③中小企業の人材確保
■ 中小企業の魅力を発信するイベントに参加したほとんどの学生が
中小企業に対する就職関心度が高まった。
目指す成果(将来像)
 地域が一丸となって、当地域の戦略産業の育成、ものづくりマ
ザー機能の強化等の基盤となる世界で勝てる人材を輩出す
る地域社会の構築
地域中小企業の人材確保定着支援事業で学生
が中小企業を訪問
中小企業と学生のマッチング
66
(Action54)全員が活躍できる地域社会の構築
女性、外国人、高齢者、障がい者等の多様な人材一人ひとりが能力を発揮し、活力と競争力のある全員参加の社会を
構築する。


実施期間:2014年度~
推進主体:自治体、名商、総通局、労働局、経産局
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①OB人材の活用
■ OB人材の発掘を行うとともに、「地域中小企業のシニア人材確保・定着支援事
業」により、信用金庫と連携して経営課題を抱える中小企業とOB人材とのマッチ
ングを7回実施。(経産局)
②女性、障がい者及び外国人等の多様な人材の活躍促進
■ ダイバーシティ経営に取り組む企業の事例集(3月発行予定)、「ダイバーシティ
経営戦略」推進セミナーの開催(7月)を通じてロールモデルを提示し周知を図っ
た。(経産局)
■ ワークライフバランスを推進するため、「しあわせ信州創造プラン「雇用・社会参
加プロジェクト」」の推進(長野県)、「あいちワーク・ライフ・バランス推進運動
2014」(愛知県)やセミナー等(名古屋市)を実施。
■ ポジティブアクションの一層の促進のため企業への働きかけを継続的に実施。12
月に愛知県と連携し女性の活躍推進の取組を要請する企業訪問や広報等を実
施。(労働局)
■ 子育て女性の再チャレンジ促進のための職場実習の実施。(経産局)
■ 県内企業等における女性の活躍に向けた取組を促すため、「女性の活躍促進宣
言」の募集を開始した。(愛知県)
■ 障がい者雇用の推進に向けて、ステップアップカフェを整備し、交流事業・実習訓
練の実施(三重県)や雇用開拓員の配置(岐阜県)、支援施策の周知(総通局)。
■ 外国人留学生に対して中小企業とのマッチングを実施(7月~2月)。(経産局)
①OB人材の活用
■ 信用金庫と連携することにより効果的にマッチングが行え、参加企業の
約6割のマッチングが成立した。
参加企業からは様々なノウハウをもった人材と出会うことができ有益で
あったとの意見が多かった。地域内のみならずUIJターンを活用するな
どして広域的なOB人材の更なる発掘が必要。
②女性、障がい者及び外国人等の多様な人材の活躍促進
■ ダイバーシティについて企業への認知が高まった。引き続き各企業への
周知が必要。
■ 中小企業に対してワークライフバランスを推進することができた。
■ 愛知県内一斉ノー残業デー(11/19)を含む11月中の定時退社に賛同し
た事業社数及び定時退社従業員数は、延べ10,064事業所・425,787人。
企業において女性活躍に取り組む企業は着実に増加しているものの、
更にM字カーブの解消、女性の管理職割合の増加などに取り組む必要
がある。
■ 昨年度を上回る子育て女性が職場実習へ参加し、就職等に結びつくな
ど中小企業等への人材確保に繋がった。
■ 「女性の活躍促進宣言」企業数(愛知県内) 82社(1月末 現在)
■ 企業の障がい者雇用意識の向上と雇用受け皿が拡大しているが、企業
の障がい者雇用支援策の更なる強化が必要。
■ 外国人留学生にとって中小企業の関心度が高まったとの意見が多かっ
たが、中小企業が必要としている国の留学生を更に掘り起こす必要が
ある。
目指す成果(将来像)
 女性、外国人、高齢者、障がい者等の多様な人材一人ひとりが能
力を発揮して活躍する全員が活躍できる地域社会の構築
OB人材と中小企業のマッチング
ダイバーシティ経営セミナー
67
(Action55)技術力向上のための環境整備、公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化(1/3)
当地域の技術力向上のため、大学及び公設試験研究機関を機能強化するとともに、企業のニーズ志向の産学連携を総合
的に強化する。

実施期間:2014年度~

推進主体:自治体、名大、名商、総通局、経産局
2014年度の成果・課題
2014年度の取組
①大学及び公設試験研究機関等の企業支援機能の強化及び地域企業の利
活用の促進
■2013年度補正予算「地域オープンイノベーション促進事業」を活用し、大学
及び公設試験研究機関(公設試)に以下の最新の機器を導入。また、機器
の導入に伴い、企業等に機器の取り扱い等を説明する、講習会・見学会を
実施した(157名が参加)。ほかにも北陸技術交流テクノフェア(10月16~17
日)及びTech BIZ EXPO(10月22~24日)に出展し、広く来場者に公設試の
機器の紹介を行った。また、機器の紹介パンフレット作成やホームページに
よる紹介、コーディネータ41名による企業訪問(2014年度200件を予定)によ
り企業の利活用を促進する事業を展開した。(経産局、岐阜県、愛知県、三
重県、名古屋市、名大)
【公設研】
ⅰ.岐阜県工業技術研究所(岐阜県):高速高出力非破壊検査装置
ⅱ.あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター(愛知県):真円度
測定機、レーザー顕微鏡
ⅲ.三重県工業研究所(三重県):航空機搭載機器向けノイズ耐性試験装置
ⅳ.三重県工業研究所窯業研究室(三重県):広帯域赤外分光分析装置
ⅴ.名古屋市工業研究所(名古屋市):光学特性評価システム
【大学】
ⅰ.名古屋大学:異種材料接合前処理装置(高密度大気圧プラズマ装置)、
セミインレンズ式高分解能電界放出型走査電子顕微鏡ほか
ⅱ.名古屋市立大学病院:高精細インクジェット3Dプリンタ、医療画像データ
処理用EWS
※浜松医科大学:イメージング装置・機器の利活用促進(浜松市)
①大学及び公設試験研究機関等の企業支援機能の強化及び地域企
業の利活用の促進
■戦略産業の創出に資する最新機器を公設試験研究機関や大学に
導入し、研究機関の機能が向上した。また、最新機器の導入を契機
に広く企業等に周知を図り、認知度が向上した。機器の利用件数は、
82件(12月末時点)。
■公設試の機器導入については一定のPRができているものの、大学
における企業の受入れ体制の整備については、今後戦略分野の関
係機関とともにサポートしていく。
Tech BIZ EXPOに出展
名古屋市工業研究所の機器見学会
目指す成果(将来像)

広域的な活動を含めた産学連携の人的ネットワークの一 層
の強化、大学及び公設試験研究機関の機器設備については、
県域をこえた企業の利活用の促進

技術力を経営に結びつけるためのIT融合や知的財産経営など
の経営資源の強化、技術力を中心とした、ものづくりマザー機
能強化の素地の形成
68
(Action55)技術力向上のための環境整備、公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化(2/3)
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
■中部地域の広域的な機器紹介データベースとして、あいち産業科学技術総合 ■広域的な機器紹介データベースについては、システム充実に向けた
センターの地域計測分析機器情報提供システムが検索性、閲覧性とも充実
課題と方向性について意見交換を行った。今後は、経済省の予算
(東海地域を網羅)しており、更なる機能向上や運営維持について公設試等と
にも注視しつつ、引き続き関係公設試と意見交換を行い、広く周知
を図る。
意見交換を行った。(経産局) また、各公設試がHPで設置機器の紹介を行っ
た。(長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、名古屋市)。
■産学連携による共同研究開発事業等を支援した。
■研究開発事業のフォローアップを行う。
(経産局、岐阜県、愛知県、三重県、浜松市、名古屋市)
 橋渡し研究事業 3件採択(経済局)
 戦略的基盤技術高度化支援事業 3件採択(岐阜県)
 岐阜県研究開発財団産学官共同研究助成金交付 3件(岐阜県)
 ぎふ技術革新センター運営協議会共同研究助成金交付 10件(岐阜県)
 知の拠点あいち重点研究プロジェクトをはじめ産学行政連携の共同研究
6件(愛知県)
 地域企業の提案による共同研究 7件(愛知県)
 戦略的基盤技術高度化支援事業 2件採択(三重県)
 新素材研究会を通じた研究会活動(浜松市)
 浜松・東三河地域ライフフォトニクスイノベーション事業を通じた研究会活
動(浜松市)
 名古屋大学エコトピア科学研究所との共同研究(名古屋市)
 産業技術総合研究所との共同研究(名古屋市)
■工業系試験研究機関の研究開発・技術支援体制の強化を図るため、ユーザー ■岐阜県の工業系試験研究機関については、意見を集約し、方向性
である企業等約130社からヒアリングを行った。(岐阜県)
をとりまとめる。
■しあわせ信州食品開発センターのオープン(2015年4月)に向けて整備を進め
た。(長野県)
69
(Action55)技術力向上のための環境整備、公設試の技術開発支援機能(ソフト、ハード)の強化(3/3)
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
②企業ニーズによる産学連携の一層の活性化
②企業ニーズによる産学連携の一層の活性化
■地元の産学連携に取り組もうとしている自治体や商工会議所等と意見交換会 ■ニーズアプローチ検討会:市や会議所の企業情報活用等に係るノウ
ハウの共有が図られた。
(ニーズアプローチ検討会)を9月24日に開催した。大学のシーズ技術に知見
のある産学連携コーディネータと企業の経営課題を把握している自治体や商
工会議所が参加し、中期的な研究開発、新事業展開の施策について意見交 ■きらり研究者フォーラム:参加した若手研究者の間で他の公設研の
試験・測定装置の情報共有、研究者のネットワーク形成ができつつ
換を行った。(経産局、商工会議所)
ある(Ex:他の公設試の機器の賃貸を相談するネットワークを形成)。
■産業技術推進連携会議の中部公設試若手研究会(きらり研究者フォーラム:
2014年度 3回開催)を通じて、若手研究者の人的ネットワークの形成を図った。
(経産局、岐阜県、愛知県、三重県、名古屋市)
■コーディネータ組織を設置しコーディネーターの情報発信等を実施。(浜松市)
若手研究者のネットワーク形成:
公設試の機器見学
炭素繊維の研究に携わる公設試若手研究者が
金沢工業大学のICCを見学
■大学のシーズを中小企業等に橋渡しするためのセミナー・視察会等を4回開催。■コーディネーターを組織化することができた。
(名古屋会議所)
■中小企業にとって敷居の高い大学等との間に会議所が入ることで
産学連携の可能性を見出すことができた。
③経営資源の拡充に向けた中小企業・小規模企業者向け支援策等のメニュー
の一層の充実
③経営資源の拡充に向けた中小企業・小規模企業者向け支援策等の
メニューの一層の充実
■航空宇宙産業専門コーディネータの配置等各種支援制度の追加・見直しを
■過去に実施した研究開発事業も含めてフォローアップを行う。
行った。(経産局、岐阜県、三重県、名古屋市)
■ICT研究成果展開セミナー等を2回開催。(総通局)
■IT融合セミナーでは具体的なIT導入事例を紹介することで、ビジネ
ス成果に係る啓蒙普及が図られた。IT融合セミナーの発表内容をH
P等でもPRする。
■ヘルスケア領域(11月5日)、次世代モビリティ領域(2月17日)に係る中部IT融
合セミナーを2回実施。(経産局)
■航空機産業において海外取引時の知財戦略について啓蒙普及が
■知的財産戦略の啓蒙普及を図るため、中部知財フォーラムを2月10日に開催。
図られた。ヘルスケア産業において知財調査の認識を高めることが
できた。
航空機産業(7月2日)及びヘルスケア産業(8月8日~10日、9月19日~21日、
11月14日)における知財活用事例についてのセミナーを開催。また、愛知、岐
阜、三重の各県で中小企業のための知的財産活用セミナーを計3回開催。(経
産局)
70
(Action56)名古屋港を始めとする港湾及び空港等の産業インフラの一層の充実及び利用促進(1/2)
伊勢湾等の臨海部には、我が国の経済を支える基幹産業が立地しており、こうした産業の立地競争力強化、我が国経
済の国際競争力の強化を図るため、港湾、空港機能の整備を推進する。また、リニア中央新幹線開業を産業振興や地域
振興に活かすための取組を推進する。
●実施期間:~2027年 ●推進主体: 関係自治体、整備局等
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
〔港 湾〕
■名古屋港において東航路整備促進、清水港において防波堤の整備促進、
四日市港において臨港道路の整備促進。
(整備局)
〔港 湾〕
■本建設プロジェクトの完了に向け、着実に事業の進捗が図られた。
〔空 港〕
■セントレア南側地区整備事業のうち、まずは駐機場(エプロン)について
(405-408番スポットの)給油設備の整備を進めるとともに、新たなスポット
(500番台)の整備に着手した。
(セントレア)
■・愛知県知事によるエアポートセールスの実施(中国(上海吉祥航空)、イン
ドネシア(ガルーダ・インドネシア航空)、タイ(タイ国際航空))
・中部国際空港利用促進協議会による、台湾・香港・マレーシア・ベトナム・
フィリピン等向けインバウンド促進事業の実施
(愛知県)
〔空 港〕
■405-408番スポット給油設備は2015年1月末から共用開始。
〔リニア整備関連〕
■ リニア中央新幹線着工(12月)
■長野県及び関係自治体で構成する「リニア中央新幹線整備を地域振興に
活かす伊那谷自治体会議」において、地域振興策や駅周辺整備の方向性
について議論。また、飯田市において「リニア駅周辺整備基本構想検討会
議」を設置して駅周辺整備について議論。
10月に、リニア中央新幹線の整備効果を広く県内に波及させるため「リニ
アに関連道路整備箇所」を公表。
(長野県)
〔リニア整備関連〕
■タイ国際航空の中部-バンコク線増便が実現。
現地旅行会社による中部国際空港を利用した旅行商品の開発、
造成等。
■ リニア中央新幹線のアクセス道路の整備に向けた取組みを開始し
た。「長野県リニア活用基本構想」に記載した地域振興に関する取
組について、具体化していく必要がある。
71
(Action56)名古屋港を始めとする港湾及び空港等の産業インフラの一層の充実及び利用促進(2/2)
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
〔リニア整備関連〕
■・「リニア中央新幹線活用戦略研究会」の委員を構成団体の代表者
等に格上げし、推進体制の強化を実施。
・施策テーマごとに、観光振興分野では「東美濃ふるさと街道協議会」、
「いにしえ街道協議会」、産業振興分野では、「東濃クロスエリア企業誘
致プロジェクト推進協議会」、「建設段階経済効果波及協議会」、基盤整
備分野では、「リニア岐阜県駅周辺整備協議会」を設置し、関係者によ
る具体的な施策の検討を開始。
・業務機能、本社機能の移転調査のために、首都圏の企業を対象にア
ンケートや面談による調査を実施。
・企業誘致のための適地調査を実施。
・リニア駅周辺の整備については年度末をめどに基本計画を策定予定。
(岐阜県)
〔リニア整備関連〕
■リニア活用戦略を着実に進めるための体制を構築。
具体的な施策の検討を開始するとともに、一部の事業については事
業を開始。
今後は具体的な施策を立案し、実行に移していくことが必要。
<例>
中津川市内の芝居小屋「明治座」の改修を開始
「岩村城跡と城下町」の整備を開始
■有識者、鉄道事業者、国等で構成する検討会議を設置・運営し、「リニア
を見据えた鉄道ネットワークの充実・強化に関する方策案」の2014年度
内のとりまとめに向け、検討を進めている。
(愛知県)
■2014年4月にリニア事業推進室を設置し、リニア中央新幹線建設促進期
成同盟会の事務局を始めとする建設促進活動を行うことに加えて、リニ
ア建設に伴う様々な諸問題、関連事業等について、建設主体(JR東海)、
自治体及び庁内関係部局等との協議・連絡調整を行った。 (愛知県)
■2014年度内に策定する「リニアを見据えた鉄道ネットワークの充実・強
化に関する方策案」に基づく取組を推進していく。
■リニア開業を見据え、「誰にも使いやすい国際レベルのターミナル駅を
つくる」等を基本方針とした「名古屋駅周辺まちづくり構想」を9月に策定
した。
(名古屋市)
■構想の実現に向け、関係機関・鉄道事業者等との調整が必要である。
■リニア中央新幹線の早期整備のため、2014年度と同様関係者間の
協議・調整を実施していく。
目指す成果(将来像)
 ものづくり中部を支える強靱な産業イン フラの整備。
 リニア開業の効果を活かした地域づくり、まちづくりの実現。
72
(Action57)道路ネットワークの整備
新東名・新名神高速道路、中部横断自動車道、名古屋環状2号線、東海環状自動車道、
中部縦貫自動車道や三遠南信自動車道をはじめとする道路の一層の充実及び利用促進。
 推進主体:国土交通省
【主な整備箇所の状況】
中部地方整備局管内における幹線ネットワーク整備の状況
至 養老IC
至 養老IC
至 養老JCT
至 養老JCT
2014年6月現在
2014年11月現在
<東海環状道 (養老JCT~養老IC (仮称) ) 工事状況>
至 龍江IC
至 龍江IC
至 氏乗IC
至 氏乗IC
<開通の見通し>
・用地取得に一定の進捗が見られるなど、完成に向けた円滑な事業実施環境が整った事業について、
平成26年度予算を踏まえた開通の見通しを公表。
・本開通の見通しは、標準的な工程を想定した場合の目安であり、今後の予算状況や施工上の条件
変更等により変更あり。
2013年12月現在
2014年9月現在
<三遠南信道 飯喬道路 飯田東IC(仮称)付近 工事状況>
<取組実績>
■2014.4.25 開通見通し公表 (東海環状道 養老JCT~養老IC(仮称):2017年度、大安IC(仮称)~東員IC(仮
称):2018年度、伊豆縦貫道 天城北道路:2018年度)
■2014.10.29 東海環状自動車道 本巣地区 本体工事着工式 ○2015.1.17 熊野尾鷲道路(Ⅱ期) 起工式
73
(Action58)スマートインタ-チェンジの増設
東海地域における物流の効率化を促進するためのスマートインターチェンジの増設
 推進主体:各県・各市町村
<取組の概要>
<取組実績(進捗状況)>
スマートインターチェンジを設置し高速道路と工業団
地等とのアクセスを向上させることにより、物流の効
率化を図る
2014年8月8日付けで新たに3箇所のスマートインターチェンジが
連結許可(27箇所→30箇所 ※)
①長野県伊那市 (仮称)小黒川スマートインターチェンジ《中央道》
②長野県駒ヶ根市 (仮称) 駒ヶ岳スマートインターチェンジ《中央道》
③岐阜県海津市 (仮称) 海津スマートインターチェンジ《東海環状道》
既設
インターチェンジ
既設
インターチェンジ
※愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・長野県
<事業実施により得られる成果・効果>
スマート
インターチェンジ
近隣の工業団地から高速道路へのアクセス時間が短縮し、
製品の出荷など物流の効率化が期待される
【効果例】
工業団地から小黒川スマートインターチェンジへのアクセス
(現況(近接IC):約6km・12分⇒整備後(スマートインターチェンジ):約1km・2分)
工業団地等
工業団地等
工業団地(分譲中)
スマートインター
チェンジ予定地
高速道路
アクセス道路
74
(Action59-1)産業インフラの適切な維持・補修による防災・減災及び老朽化対策(港湾)
既存港湾ストックの老朽化が進む中、将来にわたりその機能を発揮できるよう予防保全的な
維持管理の考え方を踏まえつつ、国民の命と暮らしを守るため、計画的、総合的に港湾施設の
老朽化対策を実施する。
●推進主体: 整備局、関係機関等
2014年度の取組
■名古屋港、衣浦港、清水港において岸壁
の改良工事を実施中。
桟橋床版梁部コンクリート剥離
エプロン部ひび割れ・剥離
2014年度の成果・課題
■既存港湾施設の効率的・効果的な維持管
理により、ライフサイクルコストの低減が図
られた。
■老朽化の状況に加え、施設の利用状況や
利用者との調整などを考慮する必要があ
る。
塩害による鉄筋の腐食、コンクリートの剥落や、エプロン部のひび割れよるコンク
リートの劣化により、老朽化が進行(桟橋上部工のみ更新)
老朽化対策
桟橋床版梁部 打ち替え
桟橋床版 新設(H25.3)
目指す成果(将来像)
 既存港湾施設の効率的・効果的な維持・更新
75
(Action59-2)産業インフラの適切な維持・修繕による老朽化対策(道路)
高度経済成長時代に集中投資した社会資本の老朽化が進行しており、適切な老朽化対策
を講じる必要があるため、定期的な点検の実施や個別施設計画の策定、計画的な修繕や
更新等を進めるなど、戦略的な維持管理・更新を実施する。
【メンテナンスサイクル】
 推進主体:国土交通省・県など
<取組の概要>
診断
道路橋、道路トンネル、シェッド・大型カルバート、横断歩道
橋、門型標識の6施設について、個別施設計画(諸元、点検
計画、修繕計画等)を策定し、道路のメンテナンスサイクル
の確立を図る。
措置
点検
・補修
・経過観察
・通行規制
など
記録
【個別施設計画のイメージ】
反映
充実
個 別 施 設 計 画
<取組実績>
○各県において、全ての道路管理者が参画した「道路メンテナンス会議」の設立
○「各県道路メンテナンス会議」において、各道路管理者の点検計画を集約、策定
【道路メンテナンス会議の開催概要】
主な内容
第1回
設立
第2回
2014 点検計画の策定
第3回
2014~2018 点検計画の策定
岐阜県
4月25日
10月7日
1月8日
静岡県
6月4日
10月10日(部会)
12月24日
愛知県
4月28日
9月29日
1月9日
三重県
3月18日
10月3日
12月19日
長野県
5月28日
10月20日
12月25日
76
(Action59-3)産業インフラの適切な維持・修繕による防災・減災対策(道路・橋梁)
東日本大震災の教訓を踏まえて、大規模な災害が発生しても、国民の暮らしや産業・経済活動の被害
をできるだけ軽減するため、緊急輸送に必要なルートを中心に耐震対策を推進し、 いち早く人流・物流の
ルートを確保。
津波による甚大な被害が想定される太平洋沿岸部での救援・救護活動、緊急物資の輸送等を迅速に行う
ため、南海トラフ地震等の大規模災害発災時に優先的に被災状況の情報収集と道路啓開を行う候補
ルート『くしの歯ルート』をあらかじめ設定。
【中部版 くしの歯作戦】
 推進主体:国土交通省・県など
救命・救急目標
3日以内:人命救助のための救援・救護ルートを確保 【被害の甚大なエリアを中心】
7日以内:防災拠点等を連絡する緊急物資輸送ルートを確保 【被害地域全域】
<取組の概要>
緊急輸送道路上の橋梁について、橋脚巻立てや落橋防
止装置の設置等を実施する。
航路啓開との連携
排水計画との連携
耐震化前
耐震化後
<取組実績>
○総合啓開(道路啓開・航路啓開・排水計画)の具体化、関係機関との連絡手段の具体化など、より実効性の高い計画に向け取り組みを実施
77
(Action60)災害に強いものづくり中部の構築に向けた地域連携BCPの構築・普及促進
産業防災・減災という共通の目的のもと、一企業の枠を超え、地域・業界等のグループ単位で事業継続力強化を図る
「地域連携BCP」を普及し、災害に強いものづくり中部構築を目指す。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:中経連、経産局
2014年度の取組
①モデル3地域の深化と周辺地域への横展開
■ 2013年度事業競争力強化モデル事業の取組事例(モデル3地域)における地域
連携BCPの深化に向けた取組の紹介と周辺地域への普及を目的としたセミナーを
実施。(経産局)
・2014/11/18 会場:尾鷲市民文化会館 参加者数:39名
・2014/12/ 2 会場:四日市港ポートビル 参加者数:69名
・2015/ 2/23 会場:豊橋商工会議所内会議室 開催予定
2014年度の成果・課題
①モデル3地域の深化と周辺地域への横展開
■セミナー開催を機に、昨年度モデル事業に取り組んだ事業者間で、同事業
の成果を改めて認識するとともに、地域連携BCPの深化に向けて解決す
べき課題の対応策(例えば、四日市霞コンビナートにおいては、コンビ
ナート全体の液状化可能性マップの作成等)について理解を深めることと
なった。
■また、熊野市内企業や四日市市内他のコンビナート内企業からの参加が
あるなど、モデル事業の取組事例の周辺地域への普及が促進した。
②他地域への広域展開
②他地域への広域展開
■ 伊勢湾岸地域全体に地域連携BCPの策定を広げていくため、地域内の防災組織
■三河港の場にて呼びかけたところ、特定の防災組織等より団地内企業に
等に対して地域連携BCPの策定を呼びかけるべく情報提供等を実施。(経産局)
地域連携BCPの取組内容を紹介してほしい旨の要望を受けるなど、現場
・三河港に立地する工業団地の防災組織等5者および自治体関係者が一堂に会す
での危機意識が高まっていることが把握できた。
る場において、地域連携BCPの意義について紹介(12月)。
■一方で、調査を実施するにあたり策定者となる防災組織等そのものが存在
・その他、名古屋港他伊勢湾岸地域に立地する工業団地において、下記調査イ)を
しない工業団地が多いこと、また、調査の結果、事業継続(BCP)をテーマ
通じて、地域連携BCPの策定の候補となりうる工業団地を特定し、次年度以降、個
に工業団地内企業と協議した実績を有する、策定を支援する側の自治体
別に呼びかけを実施することを検討中。
等は少数であったこと等が判明している。
■地域連携BCP策定にあたり、約30の工業団地に対して「防災対策等の活動の現状
他地域への広域展開においては、更なる普及啓発を図るとともに、事業継
と課題」を、 約50の自治体、商工会議所等に対して「行政における地域連携の取組
続に係る工業団地内企業のニーズと、地域産業の維持・発展に向け自治
内容の実態と連携を支援するにあたっての課題」を抽出すべくアンケート調査を実施
体・産業支援機関が取り組む課題等を結節するような体制(プラットフォー
(9~12月)。各種調査票の回収を終え、調査結果について分析中。(経産局)
ム)の組成の動きがあり、今後も体制整備を促していくことが必要。
また、防災組織等が機能している工業団地内企業や自治体から、国や県
■次年度以降における更なる普及展開を進めるためのシンポジウムの3月開催を企画
が展開する港湾BCP(今年度愛知県が策定)等との相互連携について要
中。主な議題としては、モデル3地域の取組事例等から抽出した地域連携BCPの策
望が挙がっており、今後、各関係機関間での検討が必要。
定ポイントや、上記調査結果等から見えてきた地域連携BCPの普及展開に向けた
方策の紹介を想定。(中経連、経産局)
目指す成果(将来像)
 南海トラフ地震発生時のリスクの大きい伊勢湾岸地域を中心に、地
域連携BCPの構築を促進し、地域一体となった防災力・減災力の
向上による中部地域全体の産業競争力の強化
78
(Action61)南海トラフ地震対策中部圏戦略会議(1/2)
東日本大震災を踏まえ、運命を共にする中部圏の国、地方公共団体、学識経験者、地元経済界等が幅広く連携し、東
海・東南海・南海地震等の巨大地震に対して総合的かつ広域的視点から一体となって重点的・戦略的に取り組むべき事
項を「中部圏地震防災基本戦略」として協働で策定し、フォローアップ。
南海トラフ地震対策中部圏戦略会議
第1回 2011年10月4日(設立)
第2回 2011年12月26日
事務局:中部地方整備局
● 座長(奥野信宏 中京大学教授)
◆ 学識経験者(13名)
※座長含む
■ 国の地方支分部局(34機関)
■ 地方公共団体(13機関)
■ 経済団体(4機関)
■ ライフライン関係団体等(55機関)
■ 報道関係機関(10機関)
合計129構成員
第3回 2012年11月5日
中部圏地震防災基本戦略【最終とりまとめ】
2012年11月5日公表
第4回 2013年5月24日
中部圏地震防災基本戦略【最終とりまとめ】
・『優先的に取り組む連携課題(10課題)』のフォローアップ
・2013年度の活動計画を決定
第5回 2014年5月22日
・中部圏地震防災基本戦略【第一次改訂】
・2014年度の活動計画を決定
・『優先的に取り組む連携課題(10課題)』等のフォローアップ
2014年度の取組
■会議名称の改称
・「東南海・南海地震対策特別措置法」が「南海トラフ
地震対策特別 措法」に改正され、また、一般的にも
「南海トラフ地震」の名称が多く使われていることなど
から、2014.6.25に改称
■『優先的に取り組む連携(10課題)』のフォロー
アップ推進中
■関係機関が連携した初動時のヘリ調査検討実施中
・連絡体制の構築
・ヘリ等災害活動の安全確保
・ヘリポートの共用
など
■南海トラフ巨大地震対策中部ブロック協議会
広域連携防災訓練の実施
・2014.8.31 広域連携訓練(実働訓練)
・2014.11.5 政府現地対策本部訓練(図上訓練)
■道路啓開連携訓練の実施
・2014.9. 1 中部地整、愛知県警、陸上自衛隊、
災害協定業者が連携して実働訓練
■多機関等からの情報収集・手段、情報共有方法
の構築
・2014.9. 19 名古屋タクシー協会と災害時の情報提供
等に関する協定を締結
■建設業団体等との包括的な調整体制の構築
・2014.12.15 (一社)日本建設業連合会中部支部と
災害支援に関する包括協定を締結
79
(Action61)南海トラフ地震対策中部圏戦略会議(2/2)
優先的に取り組む連携課題(10課題)
「避難・防御」~「応急・復旧」~「復興」の各段階において、有機的な連携を継続しながら各施策を
実施することが重要。
被害の最小化に向けた事前対策
迅速な応急対策、早期復旧の実施体制の構築
避難、防御
応急・復旧
地域全体の復興を
円滑に進めるために
復
興
1.災害に強いものづくり中部の構築
(中部経済産業局)~産業防災・減災対策~
2.災害に強い物流システムの構築(中部運輸局)
~被災者への支援物資、復旧・復興に必要な物資の輸送~
3.災害に強いまちづくり(中部地方整備局)~津波警戒区域等を踏まえた市街地の形成など~
4.情報伝達の多層化・充実と情報共有の強化
(東海総合通信局)
7.防災拠点のネットワーク形成に向けた検討
~緊急速報メールの利用促進、防災行政無線の充実
強化など~
5.防災意識改革と防災教育の推進
(三重県)
~防災リーダー育成、防災教育・訓練など~
6.確実な避難を達成するための各種施
策の推進 (静岡県)
~津波避難路、避難ビルの整備など~
(中部地方整備局)
~広域防災拠点の整備など~
8.道路啓開・航路啓開等のオペレーション計画の
策定(中部地方整備局)
~道路啓開、航路啓開、排水計画策定など~
9.災害廃棄物処理のための広域的連携体制の整備(中部地方環境事務所)
~廃棄物処理計画の策定など~
10.関係機関相互の防災訓練の実施(中部管区警察局)~広域的・実践的防災訓練の実施~
( )は幹事機関
80
Ⅴ
東海地域の更なる国際化
〔成長著しい新興国を中心としたグローバルマーケットの獲得〕
〔海外からの直接投資や集客を通じた新たな産業・技術イノベーション・雇用の創出〕
62 産・学・官・金と連携した海外取引の拡大
63 戦略性を持った外資系企業等の誘致
64 新興国等における人材養成等を通じた国際交流推進
81
(Action62)産・学・官・金と連携した海外取引の拡大(1/3)
世界の成長市場を獲得するためには、当地域の産・学・官・金が一体となって、地域のリソースの活用・集結・ブランド化
を図り、海外との取引拡大等の支援に取り組むことが重要である。
インフラシステム輸出等を加速するため、当地域の経済団体や県、市、商社等からなる「トップセールス」を展開する。
また、中堅・中小企業の技術力向上と海外販路開拓を支援するため、欧米の先端企業・研究機関や産業クラスター等と
のビジネスマッチングを実施し、さらに新興国市場獲得のためのミッション派遣等を実施する。
加えて、農林水産物、食品等の輸出促進のため、地域関係機関が連携して地域全体で効果的にPRを実施する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)、自治体、名大、中経連、名商、総通局、財務局、農政局、経産局、運輸局、JETRO、中小機構
2014年度の取組
①インフラシステム輸出等加速などのための経済団体、県、市、商社等による
「トップセールス」の展開
2014年度の成果・課題
①インフラシステム輸出等加速などのための経済団体、県、市、商社等に
よる「トップセールス」の展開
1)海外ミッション派遣の実施による地域セールス及びネットワーク形成
1)海外ミッション派遣の実施による地域セールス及びネットワーク形成
■11月、航空機関連企業、金融機関、自治体で構成するミッション団を派遣し、 ■トップセールスによりボーイング社と長野県内企業との面談に繋がった。
アメリカのセントルイス市及びボーイング社、カナダのケベック州の取り組みな ■愛知県とタイ工業省との経済連携に関する覚書を締結。
ど北米航空関連産業の最新の状況を視察。(長野県)
■三重県とアメリカ・ワシントン州政府、インド・カルナタカ州政府との産業
■9月、タイを訪問し、政府関係者との会談を実施。(愛知県)
連携に関する覚書を締結。
■8月、アメリカミッション、 9月、アセアン・インドミッション(インド、タイ、マレーシ ■三重県とテキサス州サンアントニオ市政府との産業連携に関する基本
合意書を締結。サンアントニオ市の経済ミッション団が来県し県内企業
ア)の派遣により、各国政府幹部等へのトップセールスを実施。(三重県)
■11月、東南アジア経済視察団(マレーシア、シンガポール、ラオス、カンボジ
を対象としたセミナー、交流会等を実施。
ア)の派遣により、現地政府関係者等に対し、当地域のPR及び意見交換を実 ■トップ自らミッションに参加したことにより、新たなネットワークの構築及
施(中経連)。
び強化に大きく貢献。また、意見交換等の実施により、相互理解が図ら
■10月、東南アジア経済交流使節団(マレーシア、ブルネイ、タイ)の派遣により、 れた。今後は、継続的かつ発展的な交流を実施することが重要。
現地政府関係者等に対し、当地域のPR及び意見交換を実施。(名商)
2)商社と連携したインフラシステム輸出等にかかるF/S調査
2)商社と連携したインフラシステム輸出等にかかるF/S調査
■カンボジア閣僚の招聘により、当地域との更なる交流促進が期待され
■12月、メコン地域を対象とした自動車関連企業の海外進出にかかるF/S調査
る。今後は、同国への進出時における支援体制の整備が必要。
を実施。本事業の一環で開催するセミナー(2月)に、カンボジア閣僚を招聘。
目指す成果(将来像)
(GNI、経産局)
地域の産・学・官・金関係者の連携による、新たな世界市場の獲得
82
(Action62)産・学・官・金と連携した海外取引の拡大(2/3)
2014年度の取組
②欧米の先端企業・研究機関や産業クラスター等とのビジネスマッチングの
実施や、新興国市場獲得のためのミッション派遣等の実施
2014年度の成果・課題
②欧米の先端企業・研究機関や産業クラスター等とのビジネスマッチング
の実施や、新興国市場獲得のためのミッション派遣等の実施
1)新興国市場獲得を目的とする海外ミッション派遣の実施
1)新興国市場獲得を目的とする海外ミッション派遣の実施
■インドネシア・タイ(6月)、ベトナム(11月)、カンボジア・ミャンマー(12月)、
■海外ミッション派遣の実施では、キーパーソンの発掘及びネットワーク強
カンボジア・タイ(12月)へのミッション派遣により、現地政府関係者等との意
化に大きく貢献。今後は、継続的かつ発展的な交流を実施することが重
見交換及び現地企業とのビジネスマッチング(インドネシア:計4件、タイ:
要。
■また、ビジネスマッチングの結果、12件が継続的なコンタクトに繋がっ
計34件)を実施。(GNI、経産局、JETRO)
■11月、インドネシアへのミッション派遣により、現地政府関係者や日系進出企 た。今後は、商談成立に向けて、効果的かつ継続的なフォローアップが
必要。
業から情報収集を行い、最新の投資環境に関する調査を実施。
(名商)
カンボジア日系進出企業訪問
インドネシアでのビジネスマッチング
タイでのビジネスマッチング
ベトナム・ビンズン省幹部との面談
2)先端企業・研究機関、産業クラスター等との交流事業の実施
2)先端企業・研究機関、産業クラスター等との交流事業の実施
■精密加工分野のスイス企業2社(10月)、炭素繊維複合材分野のドイツ企業 ■先端企業とのマッチングは、販路開拓のほか、技術提携や共同研究の
4社(9月)を招聘し、セミナー(参加者:スイス25名、独90名)及び商談会(スイ 創出等、当地域産業の高度化が期待される。ビジネスマッチングの結果、
見積もり提出や訪問約束など計17件が継続的なコンタクトに繋がった。
ス:計14件、独:計19件)を実施。(GNI、経産局、JETRO)
今後は、商談成立や技術提携の実現等に向けて、効果的なフォローアッ
■9月、炭素繊維複合材の産業クラスター・EMC2(仏)やCFKバレーシュターデ
プが必要。
(独)の来日に併せ、最新の取組を紹介する「国際コンポジットシンポジウム」
■炭素繊維複合材の産業クラスターとの交流事業では、当地域との更なる
の開催(参加者83名)や当地域関係者との交流会、意見交換を実施。
ネットワーク強化に貢献。MOUを締結する当地域関係機関との具体的な
(GNI、経産局)
連携プロジェクトの創出等が期待される。
CFKバレーシュターデとの共同シンポジウム
スイス企業の地域企業訪問
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(Action62)産・学・官・金と連携した海外取引の拡大(3/3)
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
3)海外市場の獲得に向けた海外ビジネスサポートデスク等の活用
3)海外市場の獲得に向けた海外ビジネスサポートデスク等の活用
■海外産業情報センター(愛知県:フランス、中国・上海、タイ)や海外ビジ
ネスサポートデスク(愛知県:ベトナム、中国・江蘇省、三重県:中国、タイ、
浜松市:アセアン地域等10カ国12都市)、海外駐在員(長野県:中国、シ
ンガポール)を通じた情報提供、展示会出展支援及び現地政府関係者と
の意見交換等を実施。
(長野県、愛知県、三重県、浜松市)
■海外主要10カ所でのグローバル・アンテナショップのネットワーク等を活
用したテストマーケティングの実施。 (岐阜県)
■海外での支援体制が整備・強化されたことにより、地域企業に対する情報
提供の質・量の向上や海外での商談会、展示会出展支援等でのきめ細や
かな対応が可能となった結果、地域企業の海外展開の普及・促進に貢献。
今後は、企業ニーズを踏まえた、更なる支援体制の強化や支援内容の向
上が重要。
■テストマーケティングを通じた海外市場の特性や県産品の評価を把握。
4)海外進出や販路開拓を目的としたF/S調査及び展示会出展支援等の実施 4)海外進出や販路開拓を目的としたF/S調査及び展示会出展支援の実施
■中小企業・小規模事業者の海外進出にかかる現地F/S調査や海外販路開
拓にかかる支援(浜松市:4件、名古屋市21件、中小機構:10件)や、海外展
示会出展費用補助による支援(岐阜県21件、浜松市4件、中小機構:7件)を
実施。(浜松市、中小機構)
■海外展示会・見本市へのブース出展(長野県4回、浜松市2回)を実施。
■貿易投資相談について、前年比35.4%増の1040件に対応。 (JETRO)
■海外展開を検討する地域企業にとって、投資判断に必要となる情報収集、
事業計画の策定及び新たなネットワーク構築や販路開拓等に貢献。今後
は、更なる海外展開の促進に向け、継続的な支援を実施するほか、事業の
普及・浸透、変化する企業ニーズへの対応が必要。
③農林水産物、食品等の輸出促進のために地域関係機関が連携した地域
全体での効果的なPRの実施
1)食品輸出に意欲的な企業、農林漁業者で構成する研究会活動
③農林水産物、食品等の輸出促進のために地域関係機関が連携した地域
全体での効果的なPRの実施
1)食品輸出に意欲的な企業、農林漁業者で構成する研究会活動
■参加者間の情報共有を目的とする食品輸出研究会を開催
(岐阜県:9回、愛知県:4回、三重県:3回)。
(GNI、農政局、経産局、岐阜県、 愛知県、三重県、JETRO、中小機構)
2)当地域の食品等輸出促進を目的とした海外でのイベント開催
■食品輸出研究会の開催を通じて、関係者間における知見・ノウハウ等の共
有が図られるとともに、ネットワーク形成・強化に大きく貢献。
2)当地域の食品等輸出促進を目的とした海外でのイベント開催
■国内外でのイベント開催を通じて、当地域の認知度向上が図られたほか、
■9月、タイ・バンコク都内の百貨店等にて「愛知フェア」、香港レストラン内にて
多数のバイヤーとのネットワーク構築及び商品評価が得られた。更に、約
商品評価&試食会を開催。また、10月、日本食・食文化の普及を目的とした
20件の商談成立や商談継続中の案件も創出。今後も継続的な実施及び地
Oishii JAPAN展示会(シンガポール)に出展。(岐阜県、愛知県、 JETRO、中小機構 ) 域関係機関が連携し、効果的なフォローアップを実施することが重要。
■10月、タイ・バンコク伊勢丹にて「中部物産観光展(出展:14社)」を開催。
■「中部物産観光展」の来場者1万人、売上347万バーツ(約1140万円)を達成。
(長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、中経連)
■海外商談会95件の結果、成約(見込み含む)16件。
■7月、食品関連のシンガポール企業4社を招聘し、商談会(計40件)を実施。
海外商談会(計95件)の実施。 (JETRO)
3)海外販路開拓・拡大に向けたPRツールの作成及び情報発信
■当地域の魅力を発信する有効なツールとして、普及・啓発が期待される。
3)海外販路開拓・拡大に向けたPRツールの作成及び情報発信
なお、2015年春、東南アジア向けに中部圏内の観光・文化・産品等の情報
■日本の技術や産品等の海外流通促進を目的とした映像コンテンツを作成。(総通局) 発信を予定。今後は、積極的かつ継続的な情報発信が重要。
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(Action63)戦略性を持った外資系企業等の誘致(1/2)
海外からの直接投資等を通じた新たな産業・技術イノベーション・雇用の創出を図るためには、世界屈指のモノづくり産
業集積や充実した研究開発機能の存在などの強みを活用して外資系企業等を誘致することが必要である。
そのため、地域関係者の連携のもと、当地域のサプライチェーン強化に有益な航空機関連等の外資系企業を選定し、戦
略的かつ能動的な誘致を進める。また、投資環境の整備に資する立地規制等の規制緩和や用地確保、さらには高度外
国人人材受入のためのまちづくりや環境整備に取り組む。
さらに、新たな外国人旅行者の呼び込みのための地域に存在する観光資源の情報発信の実施、加えて、高度外国人人
材定着のためのセミナー等を地域関係者の連携・協力のもと実施する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)、自治体、中経連、名商、総通局、労働局、経産局、運輸局、JETRO
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①外資系企業の戦略的誘致と投資環境の整備
①外資系企業の戦略的誘致と投資環境の整備
1)戦略的かつ能動的な外資系企業誘致にかかる活動の実施
1)戦略的かつ能動的な外資系企業誘致にかかる活動の実施
■航空宇宙産業の外資系企業誘致を目的として、ファンボローエアショー
■海外ミッション派遣の実施では、新たなネットワークの構築及び強化、更
(7月、英国)、エアロマート・トゥルーズ(12月、仏)、アメリカ航空関連企業
には、当地域の認知度向上に大きく貢献。今後は、継続的かつ発展的な
等へ訪問し、当地域のトップセールスや大手航空機関連企業との意見交換、 交流の実施とともに、企業ニーズを捉えた企業誘致活動が重要。
シンポジウムを開催。英国、フランス、イタリア、アメリカ等の航空宇宙関係
者計45名の参加者を得た。
2)ビジネスサポート機能やインセンティブを活用した企業誘致活動の実施
(GNI、経産局、岐阜県 、愛知県、三重県、JETRO)
■誘致したハンルイ医薬(株)は、国内企業との共同開発や販売提携等も
検討しており、 2022年までに日本国内で100億円の売上を目指している
■MRJの量産フェーズに向けた生産機能拡充を検討する海外の装備品等企
ことからも、経済波及効果も期待される。今後は、進出企業に対するきめ
業を選定・調査し、当該企業に対するニーズ調査及び投資環境等のPRを
細やかなフォローアップの実施が重要。
現地で実施(2015.1月)。また、当該企業を招聘してセミナー及び交流会を
開催予定(3月)(GNI)
■先端技術を有する等、競争力ある企業誘致を目的として、英国(5月)や
フランス(7月)、イタリア(10月)等にミッション派遣、事務所を置くなどし、当
目指す成果(将来像)
地域のトップセールスや現地政府関係者、企業幹部等との意見交換や投
①外資系企業等のアジア統括拠点、研究拠点等の設置及び技術提携等の
資環境PRセミナー等を実施。(愛知県、三重県、名古屋市、JETRO)
実現とこれによる、地域ものづくり産業のサプライチェーン強化、新たな技
2)ビジネスサポート機能やインセンティブを活用した企業誘致活動の実施
■7月、名古屋IBSCを中核とした誘致活動によって、外資系企業に対するス 術イノベーション、市場・雇用の創出
②外国人観光客、高度外国人人材の雇用拡大等による、新たな産業・技術
タートアップ支援制度(助成金等)を活用し、中国の大手抗がん剤メーカー
イノベーションの創出
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「ハンルイ医薬(株)」が進出。(GNI、JETRO)
(Action63)戦略性を持った外資系企業等の誘致(2/2)
2014年度の取組
②外国人観光客・人材呼び込みのための地域関係者の連携促進
2014年度の成果・課題
②外国人観光客・人材呼び込みのための地域関係者の連携促進
1)海外関係者への地域PR活動の実施
1)海外関係者への地域PR活動の実施
■スイスの経済団体等を招聘(11月)し、当地域をPRしたほか、台湾(8月)、 ■海外の旅行会社等を招聘し昇龍道地域のPRを実施したことにより、台湾、
香港(9月)、ベトナム等、海外の旅行会社等を招聘し、昇龍道地域のPR
香港において旅行商品が企画され、販売を開始。催行が決定したところ。
を実施。 (GNI、経産局、愛知県、岐阜県、名商)
■海外関係者への地域PR活動等の実施により、当地域の認知度向上に大
■タイ・マレーシア(9月)、台湾(11月)へミッションを派遣(10月)し、観光関
きく貢献。それに伴い、中部国際空港利用の訪日外国人旅行者は増加傾
連の現地政府関係者、関係団体、企業に対して昇龍道や地域のPR及び
向。今後は、継続的な活動の実施や効果的な情報発信が重要。併せて、
商談会等を実施。(三重県、中経連、名商、運輸局)
Wi-Fi整備等の受入環境の整備が必要。
2)外国人留学生の受入促進及び定着支援の実施
2)外国人留学生の受入促進及び定着支援の実施
■アジア諸国から留学生10名の受け入れを実施。更に、留学生の地域定着 ■優秀な外国人留学生の獲得と地域定着の促進が図られた。
支援の一環として、留学生対象インターンシップを実施した。また、2015年
今後も継続して実施していくことが必要。
3月には留学生向け企業見学ツアーを実施予定。(愛知県)
3)外国人観光客・人材の呼び込みにあたっての環境整備
3)外国人観光客・人材の呼び込みにあたっての環境整備
■外国人観光客の誘致にかかる環境整備の一つであるWi-Fi整備に関する ■今後は、地域関係者との連携を強化し、受入環境の整備を進めるとともに、
セミナーや、産業・観光等の地域情報を発信する放送コンテンツセミナー
環境整備の必要性の普及・啓発を継続的に実施することが重要。
を実施し、先進事例や日本各地の取組を紹介。(総通局)
■外資系企業誘致にあたって重要となる、高度外国人人材の獲得・定着を ■高度外国人人材の誘致等に資するサービスの先進事例であるソウル・グ
図るため、生活支援からビジネス支援まで一貫したワンストップサービス
ローバルセンターの取り組みや、公衆Wi-Fi整備の有益性、情報発信ツー
を提供する「ソウル・グローバルセンター・勉強会」を実施。また、産業観光
ルの有効性等について理解が深まった。
紹介ウェブサイトを構築。(JETRO)
英国・ファンボローエアショー
シンポジウム開催
英国・ファンボローエアショー
産業クラスターとの面談
英国・ファンボローエアショー
P&W社との面談
英国・ファンボローエアショー
ADSE社との面談
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(Action64)新興国等における人材養成等を通じた国際交流推進
幅広い国際交流を一層推進するためには、グローバル人材の養成に加え、世界とのパイプ役を担うプラットフォームが
必要となる。
このため、新興国との連携に寄与する中核人材を養成し、人的ネットワークを形成する。
さらに、GNIが当地域の国際経済交流におけるパイプ役を担う中核機関としての機能を強化し、域内を訪れる海外要人、
使節団への接遇、対応などの窓口機能を担い、自治体、経済団体、JETRO等関係機関と連携しつつ、双方にとってメリッ
トのある、地域資源(技術・生産・人材・インフラ等)の紹介、交流提案のためのデータの整備・発信を実施する。


実施期間:2014年度~2018年度
推進主体:グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)、自治体、名大、中経連、名商、経産局、運輸局、JETRO
2014年度の取組
2014年度の成果・課題
①新興国等における人材養成
①新興国等における人材養成
■研修を通じて、現地の環境ニーズを把握することができた。今後、ネット
■2015年1月、友好提携を締結しているブラジル・サンパウロ州政府より行
ワークを構築し、国際環境技術移転センター(ICETT)と連携しながら、環
政官を国際環境技術移転センター(ICETT)で受け入れ、環境保全に関す
境関連企業の海外展開を支援していく。
る研修を実施。
(三重県)
■ICTを活用した現地への遠隔指導に加えて、研究指導教員の現地派遣等
■3サテライトキャンパス(ベトナム、モンゴル、カンボジア)で博士の学位を
を組み合わせて実施することができた。また、 ベトナム並びに周辺国の若
取得できる「アジア諸国の国家中枢人材養成プ ログラム」を開始した。
手医師中心に、内視鏡手技のトレーニングを開始した。
また、ベトナム・ ハノイのバクマイ病院に内視鏡トレーニングセンターを開
規模拡大のため予算確保が課題。
設した。(名大)
②受入・地域資源紹介メニューの整備・活用
②受入・地域資源紹介メニューの整備・活用
■地域ガイドについては、グレーター・ナゴヤ地域を訪れる海外企業・研究
■グレーター・ナゴヤ地域に興味や関心を抱かせる印象深いPRツール(グ
機関等に配布・説明し、投資誘引や経済・技術交流の発展につなげる。
レーター・ナゴヤ 地域ガイド)を作成中(2月頃完成予定)。また、これまで
データ整備については、過去の訪日実績を分析することでインダストリア
にグレーター・ナゴヤ地域を訪問した海外団体・機関への対応内容を分析
するとともに当地域が誇る産業資源(企業の研究機関等)のリスト化に着手。 ルツアーの企画など、今後の受け入れの充実に活用。
③GNIの機能強化
(経産局)
■GNI参画機関を商社、金融機関にも拡大したことで、海外展開を目的
③GNIの機能強化
とするミッションを実施するにあたり、より企業ニーズに沿った企
■9月より、企業への海外展開支援機能等を強化するため、産業戦略部
画が可能となった。
会(仮称)の立ち上げに着手。地元商社・金融機関の参画を図り、
12月に準備会合を開催した。(GNI)
目指す成果(将来像)
相手国、地域との連携に寄与する新興国等における人材育成、国際交流を担う広
域プラットフォームの実現及びその活用等による、対日投資・海外展開双方の拡大
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