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だいすき みんなのモルモット H26
第 2 学 年 生 活 科 学 習 指 導 案 2年1組 単 1 元 だいすき 指導者 土島 亮 みんなのモルモット 本 単元につい て 本 学 級 の 子 ど も た ちは 、 こ れ ま で 、 校 庭 で 捕 ま え た り 家 か らつ れ て き た りし た バッ タ やト カ ゲ 、 カ ニ な ど を 育 て てき た 。 そ れ ら を 世 話 す る中 で 、 生 き 物 によ っ て食 べ 物や 育 つ環 境 が 異 な る こ と に 関 心 を も っ たり 、 元 気 に 育 て た い と いう 願 い を も っ たり す るよ う にな っ た。 ま た 、 前 期 に は 、 お 茶 に な る 植物 の 栽 培 に 取 り 組 ん だ 。子 ど も た ち は 、そ れ まで 経 験し て いた 野 菜 の 栽 培 と 比 較 し な が ら お 茶に な る 植 物 を 育 て る 中 で、 植 物 に は そ れぞ れ の植 物 なら で はの 育 ち 方 が あ る こ と に 関 心 を も った り 、 し っ か り と 世 話 をし て お 茶 に な る植 物 を育 て 、い ろ いろ な お 茶 を 飲 ん で み た い と い う 願い を も っ た り す る よ う にな っ た 。 こ の よう な 子ど も たち が モル モ ッ ト を 育 て て い く こ と は 、 モル モ ッ ト の 育 つ 環 境 や モル モ ッ ト が 成 長し て いる こ とな ど に気 付 き な が ら、生き物 の生命の尊さを実 感していくことに つながるだろう。 本 単 元 は 、 子 ど も たち が モ ル モ ッ ト を 育 て る 中 で 、 モ ル モ ット が 育 つ 環 境や 成 長の 様 子に 関 心をもち、命があることや成長 していることに気 付きながら、親しみ を感じていく学習 である。 子 ど も た ち は モ ル モ ット と 出 会 い 、 飼 い た い とい う 思 い を も つ。 そ して 、 それ ぞ れが 担 当 す る モ ル モ ッ ト を 決 め 、 4匹 の モ ル モ ッ ト の 世 話 をし て い く 。 ま た、 育 て方 を 調べ た りか か わ り 方 を 工 夫 し た り し な が らモ ル モ ッ ト と か か わ っ てい く で あ ろ う 。そ の よう な 学習 の 中で 、 モ ル モ ッ ト そ の も の や 、 モ ルモ ッ ト と の か か わ り 方 につ い て の 子 ど もた ち の気 付 きを つ ない で い く こ と を 大 切 に し た い 。 なぜ な ら 、 子 ど も た ち は モル モ ッ ト と か かわ る 中で も った 様 々な 気 付 き を 仲 間 と 交 流 す る こ と で、 無 自 覚 な 気 付 き が 自 覚化 さ れ た り 、 一つ 一 つの 気 付き が 関連 付 け ら れ た り し て い く 。 こ の よう に し て 気 付 き の 質 が 高ま り 、 モ ル モ ット に 対す る 親し み が増 し て い く と考えるか らである。 そこで、次の支援を具体化する 。 ○ モ ル モ ッ ト と か かわ る 活 動 と 、 気 付 き を 交流 す る 活 動 を 複数 回 繰り 返 す単 元 構成 に す る 。 そ う す る こ と で 、 自分 の 気 付 き を 確 か に し た り 新 た な 気 付 きを も っ た り する こ とが で きる よ うにする。 ○ 専 門 家 と 繰 り 返 しか か わ る 活 動 を 設 定 す る。 そ う す る こ とで 、 情報 を もと に 世話 を し た り 本などで調べても分からないこ とをたずねたりす ることができるようにする。 ○ 気 付 き を 交 流 す る際 に は 、 子 ど も た ち が モル モ ッ ト と か かわ っ てい る 写真 や 子ど も た ち が 使った道具を準備しておき、必要に応じてそれらを 用いて話すように 促す。そうすること で、 モルモットとかかわる中で得た 気付きを伝えやす くする。 ○ 気 付 き を 交 流 す る活 動 で は 、 飼 育 の 経 験 やモ ル モ ッ ト と のか か わり に つい て の気 付 き を 見 取 っ て お く 。 そ の 上で 、 つ ぶ や い た 子 ど も に 発 言 を 促 し た り、 意 図 的 指 名し た りす る 。そ う することで、気付きを広げたり 深めたりすること ができるようにする。 2 目 標 ○ モ ル モ ッ ト と の か か わ りを と お し て 育つ 環 境 や 成 長 の様 子 に 関 心 を もち 、 モ ルモ ット が 生 命 を も って い るこ とや 成 長し て いる こと に 気 付 き、 大 切に す るこ とが で きる よう に する 。 ○ モ ル モ ッ ト と の か か わ りの 中 で モ ル モッ ト に 親 し み をも つ と と も に 、仲 間 と 世話 をす る 喜 び を 味 わう こ とが でき る よう に する 。 3 評価規準 生活への関心・意欲・態度(関) 活動や体験 についての思考 ・表現(思) 身近な環境や自分 についての気付 き(気) ○ モル モッ ト の育 つ環 境や ○モルモットとかかわる中で、気 ○モルモッ トが育 つのに適した環境、 成長の様子に関心をもち 付いたことを絵や文を使うなど モルモットの変化や成長の様子に気 進んで世話をしようとし し て 自分 なり に表 している。 付いている。 てい る 。 ○育つ環境や成長の様子について ○モルモッ トにも 生命があり、上手に ○モルモットに親しみをも ち、繰り返しかかわり大 モルモットの立場に立って考え 世話ができるようになったり親しみ 世 話 の仕 方を 工夫 している。 がわいたりしていることに気付いて 切に し よう とし ている。 4 指導計画 いる。 48M(16時間) が本時 学習活動 第1次 学 習内 容 子ど もの 意 識 モルモットと出会い、学習の見通しをもつ ・ モル モットへの関心( 関) 12M (4 時 間) ・ 世 話の 仕方の工夫(思) ュモルモットを飼うこ ・これまでバッタやカニを飼ってきたね。みんな、生き物を飼うの とを知り、関心をも が好きだね。先生が、ペットショップの人に、生き物が好きな僕 (3 M ) たちの様子を伝えたら「モルモットを育ててみたらどうかな」と つ すすめられたそうだよ。先生が写真を見せてくれたよ。ハムスタ ーに似ているね。かわいいね。飼いたいな。どんな道具がいるの かな 。 図書 館 に 生 き物 の本 が ある よ 。調 べて み よう よ 。 ュモルモットの飼い方 ・モルモットはネズミの仲間なのだね。牧草やペレット、野菜など について調べ、飼う 準備 を する (3 M ) を食べるのだって。水入れもいるのだね。隠れるのが好きだから 巣箱 が ある とよ い のだ っ て 。 生 活 科 倉庫 で探 し てみ るよ 。 ュモルモットに出会い ・店長の嶋田さんがモルモットを4匹連れてきてくれたよ。こんな 学習の見通しをもつ に小さいのだね。とても軽いよ。モルモットの部屋はいつもきれ (6 M ) いにしておかないと病気になってしまうのだって。部屋を作って お世話をしていくよ。名前は何がいいかな。グループで話し合っ て決 め よう 。 第2次 学 習内 容 仲 間 と 気 付 き を 交 流 し なが ら 世 話 を す る ・ モル モットへの関心( 関) ・ 世話 の仕方の工夫(思 ) ・ モ ルモ ットへの親しみ( 関) 33M (11時 間 ) ・ 絵 や文 章へ の表現(思) ・モ ル モッ トの成長の様子に つい ての 気 付き (気 ) ュモルモットと触れ合 ・だっこしたらじっとしているよ。安心しているのかな。温かくて う (3 M ) 気持ちがいいね。毛もフサフサだね。心臓がドクドクって動いて いる の が分 か る よ 。学 習カ ー ドに か いて おこ う 。 ュモルモットと触れ合 ・モル太はいつも糞をたくさんしているよ。毎日、新聞紙を替えて ったことについて振 おかないと体が汚れてしまうね。ペレットをあげたら、前脚で持 り返 る (3 M ) って 食 べて いた よ 。と て も か わ い い ね。 ュモルモットと触れ合 ・教室の中で自由にさせてみよう。どこまで歩いて行くのかな。隅 (3 M ) う の方でじっとしているよ。教室では寒いのかな。日の当たるとこ ろで 遊 びた い の で はな いか な 。 ュモルモットと触れ合 ・○さんが話したいことがあるのだって。モル太たちをもっと広い ったことについて振 ところで遊ばせたいのだね。運動場はどうかな。中庭がよさそう り返 る だよ。中 庭で ど んな 遊 びが で き る かな。次 の 時 間 に話 し 合お う よ 。 (3 M ) ォモルモットが元気に ・モル太たちが楽しく遊ぶことができる遊び場を考えるのだね。図 遊べるような遊びを 鑑で調べたときに隠れるのが好きだと書いてあったから、かくれ (3 M ) んぼができると喜びそうだよ。僕たちの運動場みたいな遊具があ 考え る るときっと喜ぶよ。滑り台などもつくるとよいかもしれないね。 次の 時 間に み ん な でモ ル太 た ちが 遊 べる 場所 を つく ろ う よ 。 ュモルモットが遊ぶ場 ・モル太たちが遊ぶ場所をつくるよ。スコップを持ってきたよ。み 所を つ くる (6 M ) んなで土を軟らかくしよう。トンネルはモル太が通れる大きさに したのだね。ちょうどいい大きさだと思うよ。中庭がモル太たち の遊び場になったね。僕たちも一緒に入れて楽しいな。モル太た ちが「こんにちは」って挨拶しているよ。きっと一緒に遊べてう れし い のだ ね 。 遊 び場 をつ く って よ かっ たね 。 ュモルモットと触れ合 ・最近、モル太たちが遊び場でよく草を食べているよ。新聞紙は大 ったことについて振 丈夫と教えてもらったけれど、草はどうなのかな。ュさんは、モ り返 る ルモットはもともと自然の生き物だから大丈夫と思うのだね。◇ (3 M ) 君はモルちゃんが糞を食べているのを見たのだって。そういえば モル太も自分の糞を食べていたよ。お店の人に、心配なことを聞 いて み たい な 。 ュ店の人にモルモット ・嶋田さんが来てくれたよ。一緒に調べてみると、遊び場には体に について聞き触れ合 悪い草は生えていないそうだよ。だから、食べても安心なのだっ う て。よかったね。嶋田さんに、モル太たちは遊び場があって幸せ (6 M ) だね と 言わ れ た よ 。僕 たち も うれ し いね 。 ュモルモットと触れ合 ・嶋田さんに、草のことを教えてもらってよかったね。これからも ったことについて振 モル太たちのことをよく見てあげてねと言われたよ。◇君も、糞 (3 M ) のこ と を教 えて も らっ た の だ っ て。今日 も遊 び 場で 一 緒に 遊ぼ う。 り返 る 第3次 学 習内 容 学習 を振 り 返る 3M (1時 間 ) ・ モル モットへの親しみ (関 ) ・ 世話 ができるようにな った こと へ の気 付き (気) ・ 絵や 文章への表現(思 ) ュ 学 習 を 振り 返る (3 M ) ・ は じ め は 掃 除 が 大 変 だ っ た け れ ど 、 き れ い に し た ら モ ル 太 た ち も うれしそうにしていたよ。モル太たちもみんなに慣れて、僕たち に寄ってくるようになったね。みんなで遊び場をつくって楽しく 遊ぶことができるようになったね。運動がたくさんできるように なって、喜んでいるよ。△君は見ただけでモル太たちがおなかが すいたことが分かるのだって。僕もモル太の気持ちが分かること があ る よ。こ れ か らも 一 緒に 遊ん だ りお 世話 を した り して い く よ。 5 本時案 (1)ねらい 【平成26年11月28日 8:50∼9:35 2年1組教室】 モルモットが楽しく遊ぶことができる遊び場について話し合うことをとお し て 、モ ル モ ッ ト が 育 つ 環 境 に 適 し た 世 話 を 考 え る こ と が で き る よ う に す る 。 (2)学習過程 6 考察 「だいすき み ん な のモ ル モ ッ ト 」 で 行 っ た 支援 と 、 そ こ で 表れ た 子ど も の姿 に つい て 述 べ て いく。 (1)対象 とかかわる活動と 気付きを交流する 活動を複数回繰り返す 単元構成 上 記 の 単 元 は 内 容 項 目 「 動 植 物 の 飼 育 ・ 栽 培 」 に あ た る 。「 動 植 物 の 飼 育 ・ 栽 培 」 で は 、 身 近 な と こ ろ に 対 象が あ る 。 そ し て 、 特 別 に 時 間 を 設 け な くと も 、 子 ど もた ち は日 々 対象 と 繰 り 返 し か か わ っ てい く こ と に な る 。 今 年 度 、 子 ど も た ち は、 モ ル モ ッ トそ の もの 、 ペッ ト 店の店長さん、そしてサファリ ランドの獣医さん とかかわった。 気 付 き の 交 流 の 後 に は 、「 ハ ム カ ツ は 部 屋 の 決 ま っ た と こ ろ ( 衣 装 ケ ー ス の 隅 ) に お し っ こ を す る よ 」「 黒 丸 は エ サ を 食 べ た 後 、 必 ず 水 を 飲 む よ 」「 黒 丸 は エ サ と 水 を か わ り ば ん こ に食 べ たり 飲 んだ り して い るよ 」 な ど 、 対 象をよく観察することで得られ た気付きがあった 。 対 象 と か か わる 活 動と 気 付 き を 交 流 す る活 動 を複 数 回 繰 り 返 す 単 元 構成 に する こ とで 、 子ど も たち が 仲 間 の 気 付 き に ヒ ン ト を得 て 、そ れ が新 た な活 動 を促 し た り 新 た な 気 付 き を も った り する こ とに つ なが っ てい っ た の で あ この草をよく食べるよ! る。 (2)気付 きを交流する場の 工夫 「 気 付 き の 交 流 を 行う 際 に は 、 子 ど も た ち が 対 象 と か か わ って い る 写 真 や子 ど もた ち がか か わ っ た 実 物 、 ま た は実 物 を 模 し た 物 な ど を 準 備 す る 」 と し たが 、 準 備 し た写 真 や物 を 子ど も たちが使 わない場面があ った。【子どもが「∼の 時、…」と語り出 したときに提示する】 や、 【 ペ ッ ト ボ ト ル を 使っ て 話 す よ う に 促 す 】 な ど の よ う に 、 どの タ イ ミ ン グで 何 を促 す のか 、 支援の計画を立てておくことが大切であると感じた。 (3)子ど もの気付きをつな ぐ問いかけの工夫 単元に入る前に栽培・飼育の経験や対象とのかかわ りを見取り、それらをもとに意図的指 名をすること にした。そうすることで、気付きを深めたり広げたり できるようにしたのである。 子どもたち は「〇くんの言ったことに似ていて…」 「私 体重をはかってみよう! が 見 た と き は … 」 など の よ う に 、 仲 間 と 関 連 さ せ な が ら 気 付き を 語 り 、 気付 き が仲 間 に伝 わ っ て い く 様 子 が 見ら れ た 。 た だ 、 数 人 の 子 ど も た ち だ け で話 が 進 み 、 周囲 に 広げ て いく こ と が で き な い 場 面 もあ っ た 。 関 連 の あ る 気 付 き を つ な ぐ こ との み に 固 執 する こ とな く 、話 し て い る 子 ど も と 聞 いて い る 子 ど も た ち を つ な ぐ ( 話 が 伝 わ って い る こ と ・話 題 から 逸 れて い ないこと等の確認)ことに着目 することが大切で あると考える。