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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
バクスター インターナショナル インコーポレィテッド(E05895)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】
半期報告書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成23年9月28日
【中間会計期間】
自 平成23年1月1日 至 平成23年6月30日
【会社名】
バクスター インターナショナル インコーポレィテッド
(Baxter International Inc.)
【代表者の役職氏名】
副社長、副ジェネラル・カウンセル兼会社秘書役
(Corporate Vice President, Associate General Counsel and
Corporate Secretary)
ステファニー・A・シン
(Stephanie A. Shinn)
【本店の所在の場所】
アメリカ合衆国、60015-4633 イリノイ州、ディアフィールド、
ワン・バクスター・パークウェイ
(One Baxter Parkway, Deerfield, Illinois 60015-4633 U.S.A.)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 徳岡 卓樹
【代理人の住所又は所在地】
東京都千代田区霞が関1丁目4番1号 日土地ビル4階
ブレークモア法律事務所
【電話番号】
(03)3503-5571
【事務連絡者氏名】
弁護士 濱田 裕子
【連絡場所】
東京都千代田区霞が関1丁目4番1号 日土地ビル4階
ブレークモア法律事務所
【電話番号】
(03)3503-5571
【縦覧に供する場所】
該当事項なし
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バクスター インターナショナル インコーポレィテッド(E05895)
半期報告書
注記
1. 文書中、文脈から別意に解すべき場合を除いて、「バクスター」又は「当社」とはデラウェア州法
に準拠して設立された「バクスター インターナショナル インコーポレィテッド」及びその連結
子会社を意味するものとする。
2. 別段の記載がある場合を除いて、文書中「ドル」又は「$」はそれぞれアメリカ合衆国ドルを指す
ものとする。
文書中一部の財務データについては、便宜をはかるためドルから日本円(「円」又は「¥」)へ
の換算がなされている。この場合の換算は、2011年9月1日現在の東京外国為替市場の対顧客電信直
物相場(仲値)である$1.00=¥77.01により計算されている。
3. 文書中の表で計数が四捨五入されている場合、合計欄に記載されている数値は計数の総和と必ずし
も一致しない場合がある。
第一部【企業情報】
第1【本国における法制等の概要】
当該半期中、特に重要な変更はなかった。
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第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
12月31日現在又は同日に
終了した事業年度
(1)
(2)
2010年
経営成績(単位:百万ドル)
純売上高
バクスター インターナショナル イン
コーポレィテッド(バクスター)に帰
属する当期純利益
研究開発費
2009年
6月30日現在又は同日に
終了した6ヶ月間
(3)
2011年
2010年
2009年
$
12,843
12,562
6,820
6,121
5,947
$
$
1,420
915
2,205
917
1,185
453
472
446
1,103
443
設備投資
総資産
長期借入債務及びリース債務
$
$
$
963
17,489
4,363
1,014
17,354
3,440
408
17,741
4,378
467
16,487
4,119
387
15,743
3,593
営業活動によるキャッシュ・フロー
$
3,003
2,909
1,003
1,062
1,048
減価償却費及び償却費
$
685
638
327
335
302
投資活動によるキャッシュ・フロー
$
(1,264)
(1,146)
(504)
(721)
(497)
財務活動によるキャッシュ・フロー
$
(1,716)
(1,012)
(1,186)
(670)
(802)
現金及び現金同等物期末残高
$
2,685
2,786
2,018
2,300
1,802
590
607
573
597
610
$
2.41
3.63
2.07
0.79
1.81
$
2.39
3.59
2.05
0.78
1.79
貸借対照表及びキャッシュ・フロー情報
(単位:百万ドル)
普通株式の情報
加重平均発行済普通株式数
基本(単位:百万株)(4)
バクスターに帰属する普通株式1株当た
り利益
基本
希薄化後
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(1)
バクスターに帰属する継続事業による利益には、米国市場からの輸液ポンプのリコール及び米国外において当社
が実施しているその他の措置に関連する費用588百万ドルが含まれている。当該費用は、純売上高に対して213百万
ドルの影響を与えた。バクスターに帰属する継続事業による利益には、事業最適化費用257百万ドル、当社の米国
ジェネリック注射剤事業の売却契約に伴う減損費用112百万ドル、訴訟関連費用62百万ドル、繰延税金資産評価減
39百万ドル、取得された仕掛研究開発費(以下「IPR&D」という) 34百万ドル、及びギリシャにおける債権に関する
評価損28百万ドルも含まれている
(2)
バクスターに帰属する当期純利益には、事業最適化費用79百万ドル、減損費用54百万ドル、及び輸液ポンプに関連
する費用27百万ドルが含まれている。
(3)
バクスターに帰属する当期純利益には、輸液ポンプの米国市場からのリコールに主に関連する費用588百万ドル、
米国における医療制度改革法の結果としての繰延税金資産評価減39百万ドル、及びギリシャにおける債権に関す
る評価損28百万ドルが含まれている。
(4) 普通株式相当証券を除く。
2【事業の内容】
2011年度より前、当社は3つのセグメントであるバイオサイエンス、薬剤投与及び腎臓で事業を行ってい
た。当社は旧薬剤投与事業及び腎臓事業を一つの事業単位に結合しメディカルプロダクト事業を形成し
た。2011年1月1日より当社は、新構造を反映するため、そのセグメントの表示を変更し、全ての表示期間を
新規表示に合わせて修正した。
当該半期中における当社の事業内容のその他の変更については、下記「第3 事業の状況」「1 業績等の
概要」を参照のこと。
3【関係会社の状況】
当該半期中、重要な異動はなかった。
4【従業員の状況】
2011年6月30日現在、バクスターは世界中で約48,000人の従業員を雇用していた。
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第3【事業の状況】
1【業績等の概要】
本項目の情報は、当社の2011年6月30日に終了した四半期に係るForm 10-Qによる英文四半期報告書に基づ
く。
経営陣による財政状態と経営成績に関する考察と分析
事業年度の経営陣による財政状態と経営成績に関する考察と分析に関しては、2010年12月31日に終了した
事業年度に係る当社の有価証券報告書を参照のこと。以下、2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間
の当社の経営陣による財政状態と経営成績に関する考察と分析に関して記述する。
事業の経営成績
純売上高
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2011年
2010年
変化
2011年
2010年
割合
バイオサイエンス
メディカルプロダクト
フェンウォル・インクへ
の移行サービス
純売上高合計
(単位:百万ドル)
割合
$1,553
$1,358
14%
$2,961
$2,720
9%
1,973
1,824
8%
3,841
3,377
14%
10
12
18
24
$3,536
$3,194
$6,820
$6,121
(17%)
11%
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2011年
2010年
変化
2011年
2010年
割合
(25%)
11%
変化
割合
米国外
$2,118
$1,839
15%
$3,980
$3,686
米国内
1,418
1,355
5%
2,840
2,435
$3,536
$3,194
11%
$6,820
$6,121
純売上高合計
変化
8%
17%
11%
為替相場変動は、2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の純売上に対してそれぞれ5パーセンテー
ジポイント及び2パーセンテージポイント、有利な影響を与えた。これは、米ドルが両期間において、ユー
ロ、豪ドル及び日本円に対して値下がりしたことによるものである。
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2010年度上半期の純売上減少には、米国市場からのCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関する当社の
第1四半期費用588百万ドルのうち213百万ドルが含まれている。この費用はメディカルプロダクトセ
グメントに含まれ、2011年6月30日に終了した6ヶ月間の売上増加に対して3パーセンテージポイント、有利
な影響を与えた。COLLEAGUE輸液ポンプの費用に関する詳細情報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記3を参照のこと。
バイオサイエンスセグメント
以下はバイオサイエンスセグメントの製品部門の売上の要約である。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2011年
2010年
変化割合
2011年
2010年
変化割合
遺伝子組換製剤
$570
$525
9%
$1,082
$1,035
5%
血漿たん白製剤
363
314
16%
671
606
11%
抗体療法
381
310
23%
755
632
19%
再生医療
147
133
11%
287
252
14%
92
76
21%
166
195
(15%)
$1,533
$1,358
14%
$2,961
$2,720
その他
純売上高合計
9%
バイオサイエンスセグメントの純売上高は、2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の両期間でそ
れぞれ14%及び9%増加した(2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の両期間における為替相場
の恩恵による、それぞれ4パーセンテージポイント分及び2パーセンテージポイント分を含む)。為替相場
の恩恵を除いては、主に後押しした要因は以下のとおりである。
・ 遺伝子組換製剤製品部門において、両期間の売上増加は、当社の高度遺伝子組換療法であるADVATE[抗
血友病因子(遺伝子組換製剤)、血漿及びアルブミンを使用しない方法]、及び第2四半期においては
Recombinate [抗血友病因子(遺伝子組換製剤)]の需要が増加した結果である。この売上増加は、と
りわけ6ヶ月間におけて、ADVATE の英国での入札売上減少により一部相殺された。
・ 血漿たん白製剤製品部門の売上は、米国外でのFEIBA(抗化学反応凝固化合物)及び血漿由来第Ⅷ因
子製品の堅調な需要並びに米国におけるアルブミンの需要に後押しされて、両期間において増加し
た。この売上増加は、FEIBAに対するメディケイドの払戻金の増額の結果として米国でFEIBAの売上が
減少したことによって一部相殺された。
・ 抗体療法製品ラインの売上増は、抗体置換療法IGIV(静注用免疫グロブリン製剤)の液体処方である
GAMMAGARD LIQUID[静注用免疫グロブリン製剤(ヒト)] (米国外ではKIOVIGとして販売されてい
る)の売上増加によるものであり、2011年度上半期中の市場における需要増と競争相手の市場撤退
による増加分により後押しされた。この成績は、とりわけ6ヶ月間において、2010年度第2四半期から
当社が実施している価格改善により一部相殺された。
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・ 再生医療製品部門において、両期間の売上増加は、フィブリン封止製品FLOSEALの売上増加、及び6ヶ月
間においては、2010年度第1四半期にアパテック・リミテッド(ApaTech Limited)(以下「アパテッ
ク」という)の買収により調達された製品ACTIFUSE(ケイ酸塩置換リン酸カルシウムの合成骨移植
片材)の売上に後押しされた。
・ 2011年度第2四半期において、その他製品部門の売上はFSME-IMMUN(ダニ媒介脳炎予防用ワクチン)
の堅調な需要により増加した。6ヶ月間においては、FSME-IMMUNの堅調な売上は、2010年度第1四半期
にCELVAPAN H1N1流行病ワクチンの売上の恩恵を受けたことによるインフルエンザ収益の減少によ
る相殺を上回った。NEISVAC‐C(C 型髄膜炎予防用)の需要の減少は両期間の売上増加に不利な影
響を及ぼした。
メディカルプロダクトセグメント
以下はメディカルプロダクトセグメントにおける製品部門の売上の要約である。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2011年
2010年
$633
$585
グローバル注射剤
506
IV治療
変化割合
変化割合
2011年
2010年
8%
$1,220
$1,169
4%
472
7%
1,023
923
11%
452
418
8%
880
809
9%
輸液システム
233
216
8%
444
212
110%
麻酔剤
143
130
10%
261
257
2%
その他
6
3
100%
13
7
86%
$1,973
$1,824
8%
$3,841
$3,377
14%
腎臓
純売上高合計
メディカルプロダクトセグメントの純売上高は、2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の両期間
それぞれに8%及び14%増加した(2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における為替相場の恩
恵による、それぞれ5パーセンテージポイント分及び3パーセンテージポイント分を含む)。為替相場の恩
恵を除いて、主に後押しした要因は以下のとおりである。
・ 腎臓製品ラインにおいて、アジア、ラテンアメリカ及び米国における腹膜透析(以下「PD」という)
患者数の増加は、とりわけ6ヶ月間において、米国におけるPD患者が別のサービス提供者を選択した
ことによるPD患者の流出及び血液透析製品の売上減少により一部相殺された。
・ グローバル注射剤製品部門内で、両期間における売上増加は、米国における製薬提携事業及び国際的
な薬剤調合事業での売上増加、及び一部の強化された包装での製品に対する堅調な需要により牽引
された。両期間におけるこの売上増加は、2011年5月の米国ジェネリック注射剤事業の売却により一
部相殺された。この売却に関する詳細情報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1
中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記2を参照のこと。
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・ IV治療製品部門における両期間の売上増加は、IV溶液の需要増加及び競合企業の供給問題による米国
での栄養剤の売上増加により後押しされた。
・ 輸液システム製品部門において、2011年度2四半期及び上半期の売上増加は、シグマ・インターナショ
ナル・ジェネラル・メディカル・アパレイタス・エルエルシー(SIGMA International General
Medical Apparatus LLC)(以下「シグマ」という)のSPECTRUM輸液ポンプの売上増加を反映した。6
ヶ月間の売上増加は、米国市場からのCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関連した2010年度第1四半
期の売上に対する費用213百万ドルにより有利な影響を受けた。この費用に関する詳細情報は、本書
中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注
記(未監査)注記3を参照のこと。
・ 第2四半期における麻酔剤製品部門における売上増加は、とりわけSUPRANE(desflurane)の需要増加
によって後押しされた。6ヶ月間の売上増加は卸売業者在庫水準の低下により、また両期間において
はジェネリックセボフロレインに関する競争価格圧力により、不利な影響を受けた。
フェンウォル・インクへの移行サービス
本セグメントの純売上高は、2007年の輸液療法事業(以下「TT事業」という)の売却後の製造、販売及び
当社がフェンウォル・インク(以下「フェンウォル」という)に対して提供するその他のサービスに関
連する収益を示す。TT事業売却の詳細については、2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報
告書中の当社の連結財務書類に対する注記3を参照のこと。
粗利益及び原価率
(純売上の中の割合)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
変化
2011年
2010年
ポイント
51.5%
43.8%
7.7
21.7%
22.9%
(1.2
2011年
2010年
粗利益
51.9%
51.3%
0.6
販売費及び一般管理費
21.6%
22.6%
(1.0
ポイント)
変化
ポイント
ポイント)
粗利益
2011年度第2四半期及び上半期の両期間における粗利益のパーセンテージの増加は、主に、バイオサ
イエンスセグメント及びメディカルプロダクトセグメントにおける選ばれた利益率の高い製品の売
上増加及び為替相場の恩恵によるものであるが、当社のアイルランドのキャッスルバーの施設にお
ける製造問題に関連する費用及び2010年度中の血漿由来療法の処理量低下により牽引されたコスト
の非効率により一部相殺された。このコストの非効率は、2011年度第2四半期及び上半期に販売され
た血漿製品に関連するコスト増加をもたらした。
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更に両期間における粗利益のパーセンテージの増加の原因となったのが前年度におけるワクチン製品に
関するコストの費用非効率と棚卸引当金の増加であり、これらは2010年度第2四半期及び上半期の粗利益
のパーセンテージに不利な影響を及ぼした。2010年度上半期は米国市場からのCOLLEAGUE輸液ポンプのリ
コールに関連した2010年度第1四半期費用588百万ドルからも影響を受けた。かかる費用は、前会計年度の
上半期の粗利益に対し7.8パーセンテージポイント、不利な影響を与えた。
販売費及び一般管理費
両期間における販売費及び一般管理費の減少は、売上増加の影響、当社が管理しうる裁量支出の抑制に引
続き焦点をおいたこと、及びギリシャにおける債権の評価損を計上するための2010年度第2四半期費用28
百万ドルにより後押しされた。両期間においてこれらの項目を一部に相殺したのが、一定の販売促進プロ
グラムに関連する費用増加、年金費用の増加及び2010年度第1四半期に米国で制定された医療制度改革法
に基づき2011年度第1四半期に適用された医薬品手数料であった。ギリシャにおける債権の評価損に関す
る費用に関する詳細情報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要
約連結財務書類に対する注記(未監査)注記4を参照のこと。
更に2011年度上半期の販売費及び一般管理費の割合の減少に貢献したのがCOLLEAGUE輸液ポンプのリコー
ルに関連した2010年度第1四半期の純売上高に対する費用であり、この費用は2010年度上半期の販売費及
び一般管理費に0.7パーセンテージポイント不利な影響を与えた。COLLEAGUE費用に関するの詳細情報は、
本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記
(未監査)注記3を参照のこと。
研究開発
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2011年
2010年
変化割合
2011年
2010年
変化割合
研究開発費
$239
$219
9%
$453
$446
2%
対純売上比
6.8%
6.9%
6.6%
7.3%
研究開発(以下「R&D」という)費は2011年度第2四半期及び上半期に増加したが、これは当社が継続して
製品パイプラインの主要なR&Dプログラムに投資しているからである。為替相場の影響もまた両期間にお
けるR&D費の増加に影響を与えた。COLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関する純売上高に対する2010年度第
1四半期の費用は、前年度のR&D費の割合を0.3パーセンテージポイント上昇させた。当社のR&Dパイプライ
ンに関しては2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書を参照のこと。
支払利息純額
支払利息純額は2011年度及び2010年度第2四半期にそれぞれ15百万ドル及び25百万ドル、2011年度及び
2010年度上半期にそれぞれ25百万ドル及び44百万ドルであった。両期間における減少は、未償還債務に対
する利率の低下及び受取利息の増加により主として牽引された。
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その他費用−純額
その他費用−純額は、2011年度及び2010年度第2四半期にそれぞれ13百万ドル及び3百万ドル、2011年度及
び2010年度上半期中にそれぞれ17百万ドル及び5百万ドルであった。両期間において、主として関係会社間
の外貨建売掛金、外貨建買掛金及び外貨建借入金に関係した外国為替相場変動に関連する額が含まれてい
た。
税引前利益
セグメント別の財務成績概要については、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財
務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記7を参照のこと。以下、セグメント別の財務成績
に影響を与えた重大な要素について概説する。
バイオサイエンスセグメント
税引前利益は、2011年度第2四半期及び上半期にそれぞれ21%及び12%増加した。両期間において、一定の
高利潤製品の売上増加による影響及び為替相場の有利な影響が、2010年度中の血漿由来療法に対する処理
量低下により牽引されたコストの非効率性、新しい販売促進プログラム費用の増加、及び2011年度第1四半
期に適用された医薬品手数料により一部相殺された。両期間の税引前利益の増加に更に貢献したのが前年
度のワクチン製品に関連する棚卸引当金の増加であり、これは2010年度第2四半期及び上半期の税引前利
益に不利な影響を与えた。
メディカルプロダクトセグメント
税引前利益は、2011年度第2四半期に7%増加した。2010年度上半期は115百万ドルだったのに対し、2011年
度上半期の税引前利益は754百万ドルであった。前年度の税引前利益には、米国市場からのCOLLEAGUE輸液
ポンプのリコールに関する2010年度第1四半期費用588百万ドルが含まれている。2011年度第2四半期及び
上半期の両期間の税引前利益は、堅調な売上増加、有益な製品構成及び為替相場の有利な影響の恩恵を受
けたが、R&D支出の増加、当社のアイルランドのキャッスルバーの施設における製造問題に関連する費用及
び2011年度第1四半期に適用された医薬品手数料により一部相殺された。
その他
特定の項目は全社レベルで管理され、セグメントには配賦されていない。こうした金額は、本書中の「第一
部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記
7に詳述されており、主として当社の借入債務並びに現金及び現金同等物とそれに関連する純支払利息、一
部の為替変動(主として関係会社間の外貨建売掛金、外貨建買掛金、及び外貨建借入金に関するもの)、外
国為替に対するヘッジ活動の大部分、全社本部費用、株式報酬費用、一部の非戦略的投資とそれに関連する
収益及び費用、一部の従業員給付制度費用、一部の非経常損益、ギリシャにおける債権の評価損に関する費
用、繰延税金費用、一部の訴訟債務とそれに関連する未収保険金、及びフェンウォルとの製造、販売、その他
の移行契約に関する収益及び費用が含まれている。株式報酬費用に関しては本書中の「第一部 企業情
報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記5を、ギリ
シャにおける債権の評価損に関する費用に関する詳細情報に関しては注記4を、及び支払利息純額に関す
る詳細情報に関しては前述を参照のこと。
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法人税
実効所得税率は2011年度及び2010年度第2四半期にそれぞれ21.7%及び19.9%、2011年及び2010年6月30日
に終了した6ヶ月間にそれぞれ21.4%及び39.0%であった。当社の実効所得税率は、税制上の優遇措置、州
税及び地方税、並びに米国の法定税率と異なる外国税の対象となる特定の業務により、各年度の米国連邦
法定税率と異なる。また、実効所得税率は、各期間の様々な要因及び事象によって影響を受ける可能性があ
る。2011年度第2四半期の実効所得税率の上昇は、主に前年度の期間と比較して所得構成が高税率の税務管
轄地から低税率の税務管轄地へ変動したこと及び2011年度第1四半期に適用され、控除の対象とならない、
医薬品手数料の影響によるものである。2011年6月30日に終了した6ヶ月間の実効所得税率の減少は主とし
て、税制優遇が認識されなかった米国市場からのCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関連した2010年度第1
四半期の費用588百万ドル、米国で制定された医療制度改革法下のメディケア・パートD退職者用処方薬助
成金制度に基づく払戻しに対する課税措置の変更の結果としての39百万ドルの2010年度第1四半期の繰延
税金資産の評価減による。COLLEAGUE費用に関する詳細情報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理
の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記3を参照のこと。
当社は2011年度通年の実効所得税率は、監査の進展及びその他の特定項目からの影響額を除き、約21.0%
から21.5%になると予想している。
希薄化後の1株当たりの利益
バクスターに帰属する純利益は、2011年及び2010年6月30日に終了した3ヶ月間にはそれぞれ615百万ドル
及び535百万ドルであり、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間にはそれぞれ12億ドル及び472百万
ドルであった。バクスターに帰属する希薄後1株当たりの純利益は、2011年及び2010年6月30日に終了した3
ヶ月間にはそれぞれ1.07ドル及び0.90ドルであり、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間にはそれ
ぞれ2.05ドルと0.78ドルであった。こうした変化に重大な寄与をした要因及び事象は上記のとおりであ
る。加えて、バクスターに帰属する希薄後1株当たりの純利益は、2011年度第2四半期及び上半期におけるそ
れぞれ8.3百万株及び20.7百万株の買戻しによる有利な影響を受けた。当社株式の買戻しに関する詳細情
報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対す
る注記(未監査)注記5を参照のこと。
流動性及び資本資源
キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フロー
前年度に比べ、2011年度上半期中営業活動によるキャッシュ・フローはやや減少し、総額は2011年度に10
億ドル、2010年度に11億ドルであった。収益(非現金項目前の)の増加による影響は下記の要因による相
殺を上回った。
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売掛金
売掛金に関連するキャッシュ・フローは、前年度に比べ2011年度上半期中減少した。売掛金回収期間が
2010年6月30日時点の54.3日から2011年6月30日時点では57.8日まで増えた。これは、一定の国際市場での
回収期間が増加したこと及び外国為替相場による不利な影響によるものである。2011年6月30日及び2010
年12月31日の両時点で、米国外の顧客からの売掛金残高は売掛金残高総額の約80%を占めた。
棚卸資産
2011年度における棚卸資産に関連するキャッシュ・フローは、前年度に比較し減少した。2011年6月
30日時点及び2010年12月31日時点の棚卸資産、またセグメント別の2011年及び2010年6月30日に終了
した3ヶ月間の棚卸資産回転率の年率換算は以下のとおりである。
6月30日に終了した
3ヶ月間の棚卸資産回転率の
年率換算
棚卸資産
(棚卸資産回転率のデータを除
き、単位:百万ドル)
バイオサイエンス
メディカルプロダクト
その他
合計
2011年
2010年
2011年
2010年
6月30日
12月31日
$1,624
$1,455
1.49
1.43
1,023
914
3.97
4.29
1
2
−
−
$2,648
$2,371
2.45
2.49
2011年度上半期の棚卸資産の増加は、主としてバイオサイエンスセグメントの血漿関連棚卸資産の
増加及びメディカルプロダクトセグメントのSIGMA Spectrum輸液ポンプ及びPD溶液の棚卸資産の増
加によるものであった。
その他
COLLEAGUE輸液ポンプのリコールの実施及び当社の事業最適化戦略に関する支払いが、2010年度上半
期の41百万ドルから2011年度上半期の147百万ドルに増加した。COLLEAGUE輸液ポンプのリコール及
び事業最適化戦略に関する詳細情報は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間
財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記3を参照のこと。その他の現金流出は、
主に米国年金制度に対する任意年金拠出額の減少及び利率スワップの終了に関連する現金流入によ
り、2010年度上半期の170百万ドルから2011年度上半期の114百万ドルに減少した。
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投資活動によるキャッシュ・フロー
設備投資
設備投資は2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、2010年度の467百万ドルから2011年度の408百万ド
ルまで59百万ドル減少した。設備投資に対する当社の投資は、当社の費用構造及び製造能力を高めるプロ
ジェクトに焦点をおき、成長市場における選択的な投資とともに、地理的拡大の戦略を支援している。当社
はまた、研究施設、試験的製品製造用地及び研究所の拡張とともにR&Dに戦略的に焦点を置くことを支援す
るため継続的に投資を行っている。設備投資には、ビジネスプロセス、データ及びシステムを統合し標準化
するグローバルな企業資源計画システムを実行するための当社の複数年にわたる構想も含まれている。
買収及び投資
2011年度上半期における202百万ドルの買収及び投資に関する現金流出は、主にプリズム・ファーマ
シューティカルズ・インク(Prism Pharmaceuticals, Inc.)(以下「プリズム」という)の買収
に関する現金流出170百万ドルに関連していた。2011年度上半期の現金流出には、HHDエルエルシー(
HDD,LLC)、DEKAプロダクツ・リミティッド・パートナーシップ(DEKA Products Limited Partnership)
及びDEKAリサーチ・アンド・ディベロップメント・コープ(DEKA Research and Development Corp.)(
以下総称して「DEKA」という)との間の家庭用HD機器の開発に対する当社の提携契約に関連するオプショ
ン行使費用18百万ドルの支払いも含まれていた。プリズムの買収及びDEKAとの契約の詳細情報に関して
は、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する
注記(未監査)注記2を参照のこと。
2010年度上半期における254百万ドルの買収及び投資に関する現金流出は、主に英国に拠点を置く
オーソバイオロジー製品企業であるアパテックの買収に関する現金流出純額235百万ドル、及びDEKA
との間の家庭用HD機器の開発に対する当社の共同契約に関する18百万ドルの支払いに関連してい
た。アパテックの買収に関する詳細情報については2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価
証券報告書を参照のこと。
売却及びその他
売却その他に関連する現金流入は、主として2011年度第2四半期の当社の米国のジェネリック注射剤事業
の売却に関連する現金受取金104百万ドルから構成された。この売却の詳細情報に関しては、本書中の「第
一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注
記2を参照のこと。
財務活動によるキャッシュ・フロー
債券発行及び債務の支払純額
2010年度上半期は現金流入純額が総額587百万ドルだったのに対し、2011年度上半期は借入債務及び
その他金融債務に関連した現金流出純額が総額3百万ドルであった。2010年3月、当社は2013年3月に
満期が到来する金利1.8%の上位無担保債300百万ドル、及び2020年3月に満期が到来する金利4.25%
の上位無担保債300百万ドルの計600百万ドルを発行した。この発行による正味手取額は、債務の借り
換えを含む一般事業目的に使われた。
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その他の財務活動
現金配当金の支払は2011年度及び2010年度上半期においてそれぞれ総額358百万ドル及び348百万ドルで
あった。現金配当金支払の増加は主として、前年度に比べ四半期の配当率が7%増加したことに起因してい
たが、当社の株式買戻プログラムの結果として発行済普通株式の数が減少した影響により一部相殺され
た。2011年5月、取締役会は、2011年 6月10日現在の登録株主に対して2011年7月1日に支払われる1株当たり
の四半期配当金を0.31ドルにすると発表した。2011年7月、取締役会は2011年9月9日現在の登録株主に対し
て2011年10月3日に支払われる1株当たりの四半期配当金を0.31ドルにすると発表した。
従業員給付制度に基づき発行された株式による手取金及び実現した超過税金ベネフィットは、2010年度上
半期の235百万ドルから2011年度上半期の304百万ドルへ69百万ドル増加した。主因は、株式オプション行
使が増加したことであり、実現した超過税金ベネフィットの減少によって部分的に相殺された。実現した
超過税金ベネフィットは2011年度及び2010年度上半期にそれぞれ13百万ドル及び34百万ドルであったが、
要約連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動の項目ではアウトフローとして、財務活動の項目ではイン
フローとして表示されている。
株式の買戻は、2011年度及び2010年度上半期において、ともに総額11億ドルであった。取締役会によって承
認されるところに従い、当社は、当社のキャッシュ・フロー、借入債務の正味水準及び市況に応じて、随時
株式の買戻を行っている。2009年7月及び2010年12月、取締役会はそれぞれ20億ドル及び25億ドルを上限と
する当社の普通株式の買戻を承認した。2010年12月の承認に基づいて、2011年6月30日現在、19億ドルが利
用可能である。2009年7月の承認に基づいて利用可能な残高はない。
与信枠、資本調達及び与信格付
与信枠
2011年度第2四半期、当社は主なリボルビング与信契約を借り換えし、この契約は2011年12月に期限
が到来するよう設定されたものである。2015年6月に満期が到来する最大15億ドルの新規与信枠の主
な条件は実質的に既存の与信枠と同じものである。新規与信枠に基づく契約料は重要でない。また当
社は、2011年6月30日現在、最大約431百万ドル相当のユーロ建与信枠も保有しており、2013年1月に期
限が到来する。当該与信枠によって当社は無担保ベースの変動金利で資金調達することが可能とな
り、また、当該与信枠には、資本に対する最大純負債比率を含む様々な制限条項が含まれている。2011
年6月30日現在、当社はこれらの契約における財務制限条項を遵守している。2011年6月30日現在で2
つのどちらの与信枠においても未決済の借入金はなかった。与信枠を提供する金融機関のいずれか
の不履行があれば、各金融機関の契約毎に、最大与信枠を減額することになる。当社の与信枠に関し
ては、2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書中の当社の連結財務書類に対する
注記6を参照のこと。
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資本調達
当社は長短期借入債務の期限が到来するにあたって、それぞれ手元の現金、将来の営業活動によるキャッ
シュ・フロー、追加債券発行、又は普通株式発行等によって、これら長短期借入債務を返済していく予定で
ある。当社は2011年6月30日現在で現金及び現金同等物20億ドルを保有していた。当社は、余剰資金を譲渡
性預金証書及びマネー・マーケット・ファンドに投資しており、様々な金融機関に資金を分散させてい
る。当社の財政状態は変動するが、当社の現金及び現金同等物の大部分は、通常、米国外の管轄地域で保有
されている。しかし、当社は、当社が営業を行っている各管轄地域において、営業上の要件に見合う十分な
現金利用可能額を保有している。
仮に当社の製品に対する需要若しくは当社の顧客若しくは供給業者の支払能力の大幅な低下、当社の主要
財務比率若しくは信用格付の悪化、又はその他条件に顕著に不利な変化が起きた場合、営業活動による
キャッシュ・フローを生み出し、債券を発行し又は適切な条件で他の資金調達契約を締結するという当社
の能力は不利な影響を受ける可能性がある。しかしながら、当社は、当社の成長目標を支えるため、適切な
条件での債券発行、他の資金調達契約の締結又は長期資本借入を行うための財務上の融通性が将来におい
て当社には十分あると考えている。
当社は、ギリシャ、スペイン、ポルトガル及びイタリアといった、信用力が低下し経済的状況が悪化してい
る一部の国の外国政府との事業を継続して行っている。当社の債権回収能力は経済不況によって重大な影
響を受けていないが、世界の経済状況及び一部の国における流動性の問題は、債権の回収遅延及び信用損
失を引き起こしており、また今後も引き起こし続ける可能性がある。当社は、2010年度第2四半期に、ギリ
シャにおける債権の評価減のため、28百万ドルの費用を計上した。これは主としてギリシャ政府が、一部の
支払期限を超過した債権について満期が1∼3年の無利子債へ転換する計画を発表したことによる。本費用
は、いくつかある要因のうちとりわけ、公的に取引されている同様の条件のギリシャ政府債を基にした未
払債権のみなし割引を考慮し算定され、販売費及び一般管理費に含められた。世界の経済状況、政府の対応
及び顧客特有の要因により、当社は債権の回収可能性及び評価について再評価しなければならない可能性
があり、その結果、追加で信用損失が発生する可能性がある。
信用格付
2011年度上半期において当社の信用格付に変更はなかった。当社の信用格付については、2010年12月
31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書を参照のこと。
重要な会計方針
一般に公正妥当と認められている会計原則に準拠して財務書類を作成するに当たり、経営陣は資産・負債
・収入・費用の報告金額に影響を及ぼす見積りと判断をしなければならない。当社の重要な会計方針の要
約は2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書中の当社の連結財務書類に対する注記1に
記載されている。当社の会計方針の一部は非常に重要と考えられている。なぜなら、これらの方針は当社の
財務書類を作成するのに最も重要であり、本質的に不確実な事象の結果の予測を行うため重要で難しい又
は複雑な判断が求められるからである。当該方針は2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報
告書中の「第一部 企業情報」「第3 事業の状況」「1 業績等の概要」の「経営陣による考察と分析」に
おいて要約されている。2011年度上半期中、重要な会計方針の当社の適用において重要な変更はなかった。
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訴訟関連の偶発事象
当社の訴訟関連の偶発事象について詳しくは、本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中
間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記6を参照のこと。これらの未確定の事項の
いずれかが確定した際は、当社は現在確定している負債以上の費用を負担する可能性がある。一部の損害
賠償請求に関する当社の負債は確信をもって見積もることができず、またある報告期間におけるこれらの
件のうち1件又はそれ以上の解決が、当該期間の当社の経営成績及びキャッシュ・フローに重要な影響を
もたらす可能性はあるが、これらの法的手続の結果が当社の連結財務状態に重大な不利な影響を及ぼすこ
とはないと予想される。当社は、これらの件に関して有効な防御策を講じていると考えているとはいえ、訴
訟は本質的に不確実であり、過度の判決が下され、当社は将来重要な判決を下される又は損害賠償請求に
関する重要な和解をするという可能性がある。
一定の規制上の事項
当社は、2005年7月に米国においてCOLLEAGUE輸液ポンプの出荷を停止した。ポンプの性能に関連する数多
くのクラスⅠリコール(米国食品医薬品局(以下「FDA」という)による優先順位最高レベルのリコー
ル)及び本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対
する注記(未監査)注記6に記載の差押訴訟に続き、当社は2006年6月に同意判決を受け入れた。2007年及
び2009年に当社は、改善及び修繕維持活動に関連する追加のクラスⅠリコールを発令した。同意判決に従
い、2010年7月にFDAは、米国で現在使用されている当社のCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関する最終命
令を発令した。当社は、その顧客に対して、COLLEAGUE輸液ポンプを交換する、又は金銭的対価を受け取ると
いうオプションを提供する形で、最終命令後2年間に渡ってリコールを実施している。交換オプションによ
り、当社の顧客はシグマのSPECTRUM輸液ポンプをCOLLEAGUE輸液ポンプと引き換えに受け取ることができ
る。もう一つの方法として、COLLEAGUE輸液ポンプの所有者は、シングルチャネルポンプ1つにつき1500ド
ル及びトリプルチャネルポンプ1つにつき3000ドル以下とならない当該ポンプの減価償却価格、又は購入
価格のうちいずれか少ない方を受け取ることができる。当社は、リースの借り手側に対し違約金なしで
リース契約を終了することを認め、当該装置の返却時に前納したリース料の未使用部分があれば返金す
る。本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する
注記(未監査)注記3に記述のとおり、2010年4月30日付のFDAの最初の命令の発令に続き、COLLEAGUE輸液
ポンプに関連した多くのより早い時期の費用に加え、2010年度第1四半期に当社はFDAの命令及び米国外で
当社が取り組んでいるその他の措置に関連した費用を計上した。本書中の「第一部 企業情報」「第6 経
理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)注記6に記述のとおり、2009
年9月にCOLLEAGUE輸液ポンプに関連し当社はイリノイ州北部地区連邦検察局から召喚状を受領した。新し
い情報、見積りの変更、米国内でのリコールの実施、並びに米国外の市場で当社が取り組むことを求められ
る可能性があるその他の措置に基づき、将来のある期間において、COLLEAGUE輸液ポンプ及び関連事業に関
する重大な資産減損を含む、相当な現金及び非現金の追加費用が必要になる可能性がある。
2010年6月、当社は腎臓事業のイリノイ州マックゴー・パークの本部施設の検査に関しFDAより行政
警告書を受領した。行政警告書は、当社が是正及び予防措置によって製品クレームを分析、対処しFDA
に対し関連情報を報告する手続に関係している。当社はこうした問題を解決するためにFDAと連携し
ている。
2011年1月、欧州医薬品庁(以下「EMA」という)は、一部のバッチにエンドトキシンの入っている可能性
があるため、アイルランドのキャッスルバーにある当社の施設で製造されたダイアニール(Dianeal)、エ
クストラニール(Extraneal)、及びニュートラニール(Nutrineal)腹膜透析溶液の見直しを発表した。
当社はその他のバクスターの製造施設からこれらの製品を引き続きEUに供給している。当社はEMAととも
にこうした問題に取り組んでいる。
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当社は上記の問題の解決に向けて取り組みを続けているが、追加費用又は民事及び刑事上の罰金が発生し
ない、当社に関する追加的な規制措置が生じない、当社が購入者又は利用者による損害に対する民事請求
に直面しない、実質的な追加費用や重要な資産減損が要求されない、その他の製品の売上が不利な影響を
受けない、又は当社の経営及び連結財務書類に不利な影響をもたらす可能性のある規制が更に導入されな
いという保証はない。規制上の事項についての追加情報は、2010年12月31日に終了した年度に係る有価証
券報告書中の「第一部 企業情報」「第3 事業の状況」「4 事業等のリスク」を参照のこと。
先見的情報
本半期報告書の記述の中には先見的記述が含まれており、これらの記述には、当社のCOLLEAGUE輸液ポンプ
リコールに関連した費用等に関する会計上の見積り及び仮定、結果を含む訴訟関連事項、COLLEAGUE輸液ポ
ンプをリコールし改善するための当社による取組み及びその他規制事項、外国政府に対する与信のエクス
ポージャー、プリズム買収の影響、条件付きの支払い、負債の見積り、金融市場の変動性及び為替相場のリ
スクに対するエクスポージャー等当社のヘッジ活動に関連する予測、将来の設備投資及びR&D費用、当社の
財務的柔軟性の十全性並びに与信枠及び引当金の妥当性、2011年度の実効所得税率、そしてその他過去の
事実に関係しない全ての記述も含まれている。こうした記述は、多くの重要な要素についての仮定に基づ
いており、下記に関する仮定が含まれる:
・ ADVATE及び血漿由来療法(抗体療法を含む)のような新製品及び既存の製品、及びその他の療法
に対する需要及び市場の受容リスク
・ 血漿由来療法の需要と供給及び価格の変動
・ 価格、払戻し、税法及びリベート方針に対する影響を含む米国における医療制度改革法
・ 医療制度改革法及びこれに類似する措置が米国及び全世界的に施行されていることによる、政府
機関及び第三者支払人等その他第三者による将来の措置
・ 価格、払戻、税法及び政府機関及び民間支払人のリベート方針又は当社事業のその他の要素に影響
を与える可能性のある、米国又は世界の追加的な法律、規制、及びその他政府による圧力
・ 事業の開発及び新規及び既存の製品の成長機会を見極める当社の能力
・ 製品のリコール、引き上げ、発売の遅延、差押、押収、訴訟又は売上低下につながる製品の品質又は
患者の安全上の問題
・ 製品の開発、製造若しくは売上を遅延、制限若しくは停止し、又は、差押、差止命令、経済措置若しく
は刑事・民事責任の結果を生じさせる可能性のあるFDA、EMA、その他の規制当局、若しくは政府機
関による将来の措置。これらの措置には、COLLEAGUE及びSYNDEO輸液ポンプに関連する、FDAとの同
意判決に基づき行われる制裁措置が含まれる。
・ 米国で現在使用されている当社のCOLLEAGUE輸液ポンプ全てをリコールするための2010年7月の
FDAによる最終命令及び世界的に要求される追加的措置の実施
・ SIGMA Spectrum輸液ポンプの需要を満たす当社の能力
・ 主に金融市場及び為替の変動を原因とする当社のナチュラルヘッジの効果が薄まったこと及び費
用対効果の良いヘッジを行う当社の能力に対する制限による外国為替相場変動
・ 十分な臨床成績、適正水準で製造できる能力及び製品開発サイクルに関連した一般的な予測不可
能性を含む製品開発リスク
・ 当社の特許権を執行する能力又は影響を受ける製品又は技術を当社が製造、販売、若しくは使用す
ることを妨げ、又は制限する第三者の特許
・ 当社の売上における地理的構成及び製品構成の影響
・ ジェネリック製品の競合、医薬品の再輸入及びディスラプティブ技術を含む競合製品及び価格の
影響
・ 棚卸資産の削減又は卸売業者若しくは代理店による購買パターンの変動
・ 基準にあった原材料の入手及び成分の供給の可能性及び価格
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・ 世界における規制、貿易及び税務政策
・ 米国外の収入を含む所得課税に関する法律における変更
・ 継続中の税務監査に関する税務当局による措置
・ 事業再編及び最適化戦略による予測利益を実現する当社の能力
・ 当社の世界規模のエンタープライズ・リソース・プランニング・システムを成功裏に実施するこ
と
・ シグマの取引を含む当社の共同製品開発及び商品化契約による予測利益を実現する当社の能力
・ 格付機関による格付の変更
・ 当社並びにその顧客及び供給業者に対する商用的及び信用環境の影響
・ 米国証券取引委員会に提出する当社の一定の書類に記載されたその他の要素、及び、本書と当社の
2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書中の「第一部 企業情報」「第3 事業
の状況」「4 事業等のリスク」に記載されている要素
実際の結果が先見的記述で予測されていることと大幅に異なる可能性がある。当社は、先見的記述を更新
するいかなる義務も負わない。
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2【生産、受注及び販売の状況】
当該半期中における変更については、上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
3【対処すべき課題】
当該半期中における変更については、上記「1 業績等の概要」及び本書中の「第一部 企業情報」「第6 経理の状況」「1 中間財務書類」の要約連結財務書類に対する注記(未監査)の注記6「訴訟」を参照の
こと。
4【事業等のリスク】
市場リスクに関する定量的・定性的開示
通貨リスク
当社は主に、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、カナダ・ドル、ブラジル・レアル及びコロンビア・ペソの
通貨建で認識された資産及び負債、予定取引及び純資産に関して為替リスクにさらされている。当社は、連
結ベースで為替リスクを管理しており、エクスポージャーを相殺し、自然相殺の利点を生かすことができ
る。また、当社は為替のエクスポージャーを更に軽減するために、デリバティブ及びデリバティブ以外の金
融商品を利用している。為替変動による損益及び株主の株式の変動を減少させるため、ヘッジ商品に係る
損益は、ヘッジ対象取引に係る損益と相殺される。金融相場及び通貨ボラティリティにより、当社のナチュ
ラルヘッジの効果が薄まり、これらのエクスポージャーをヘッジする上で費用対効果が限定的となる場合
がある。
当社は、外貨建の予定取引並びに認識された資産及び負債に関して、為替変動による損益に対するリスク
をヘッジするために、オプション及び先渡契約を利用している。2011年6月30日現在予定取引に関連して当
社が保持しているキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の最長期間は、18ヶ月である。当社は、一定の外貨建の
内部及び第三者に対する債権債務及び借入債務の一部をヘッジするため、デリバティブ商品を利用してい
る。
ベネズエラで制定された通貨規制は、バクスターに対しベネズエラ・ボリバルを米国ドルに交換するため
にベネズエラ政府から認可を得ることを義務付け、また、政府により策定された公的為替レートでその交
換が行われることを義務付ける。2010年1月8日、ベネズエラ政府は米国ドルに対し公的為替レート2.15を
切り下げた。食品及び医薬品等必要不可欠と分類される輸入品に対する公的為替レートは2.6へと変更さ
れた。その一方で必要不可欠でない品物に対する支払レートは4.3へと変更された。2010年、ベネズエラへ
輸入された当社製品の大半が、必要不可欠な製品として分類された。2011年1月1日より、ベネズエラ政府は
必要不可欠と分類される輸入品に対する公的為替レートを4.3に切り下げた。2010年1月1日より、ベネズエ
ラは高インフレ経済国に指定され、その結果ベネズエラにある当社の子会社の機能通貨は米国ドルであ
る。ベネズエラ・ボリバルの切り下げ及びベネズエラが高インフレと指定されたことは、当社の財務成績
に重大な影響を及ぼさなかった。
当社はリスク管理プログラムの一環として、感度分析を行い、外国為替相場の仮定的で合理的に可能な直
近期間の動向に関連して当社為替商品の公正価値に生じうる変動を見積もっている。
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2011年6月30日現在未償還の為替オプション契約及び先渡契約の公正価値の変動に関する感度分析
は、本質的に将来を予見するものではないが、同分析によれば米ドルが全通貨に対して一様に10%値
下がりした場合、税引き後ベースでこうした契約に関連する18百万ドルの資産残高純額は約47百万
ドル減少し、結果として債務残高純額となる。
感度分析モデルは、2011年6月30日現在未償還の為替オプション契約及び先渡契約の公正価値を、適用ある
各通貨の2011年6月30日現在の実質為替相場より10%不利な為替相場に置き換えることによって計算し直
す。その他の全要素は固定される。為替相場は相反する方向に変動する場合があり、1つの通貨からの利益
が、他の通貨からの損失によって相殺される場合もあれば、相殺されない場合もあるが、こうした感度分析
ではその点を勘案していない。この分析では、原資となるヘッジ対象取引及び残高の価額の相殺による変
化をも勘案していない。
金利及び他のリスク
当社の2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書中の「第一部 企業情報」「第3 事業の
状況」「1 業績等の概要」の「金融商品市場リスク」の「金利及び他のリスク」の項を参照のこと。2011
年6月30日に終了した6ヶ月間については、重大な変更は発生していない。
5【経営上の重要な契約等】
当該半期中における変更については、上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
6【研究開発活動】
当該半期中における変更については、上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当該半期中における変更については、上記「1 業績等の概要」を参照のこと。
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第4【設備の状況】
1【主要な設備の状況】
当該半期中、重要な変更はなかった。
2【設備の新設、除却等の計画】
上記「1 主要な設備の状況」を参照のこと。
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第5【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
(2011年6月30日現在)
未発行株式数
授権株数(株)
発行済株式総数(株) 自己株式数(株)
(株)
普通株式(額面1.00ドル) 2,000,000,000
683,494,944
116,875,826
1,316,505,056
優先株式(無額面)
100,000,000
0
0
100,000,000
②【発行済株式】
発
行
済
株
式
記名・無記名の別及び
額面・無額面の別
記名・額面
(額面金額1.00ドル)
記名・無額面
合計
(2011年6月30日現在)
上場金融商品取引所名又は
種類 発行数(株)
内 容
登録認可金融商品取引業協会名
ニューヨーク
証券取引所
普通株式 683,494,944
議決権有り
シカゴ証券取引所
スイス証券取引所
優先株式
0
該当なし
−
−
683,494,944
−
−
(2)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当なし。
(3)【発行済株式総数及び資本金の状況】
普通株式 (額面金額1.00ドル)
発行済株式総数(株)
年月日
増減数
残高
+35,010,948
683,494,944
2006年12月31日
0
683,494,944
2007年12月31日
0
683,494,944
2008年12月31日
0
683,494,944
2009年12月31日
0
683,494,944
2010年12月31日
0
683,494,944
2011年6月30日
23/56
資本金(単位:百万ドル)
増減額
残高
+35
0
0
0
0
0
摘要
$683
$683
$683
$683
$683
$683
−
−
−
−
−
−
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新株予約権
以下は、2011年3月18日に米国証券取引委員会に提出された当社のProxy Statementにおいて報告された
2010年12月31日現在の情報である(新株予約権に関する情報は、1年に1回更新される)。
(2010年12月31日現在)
新株予約権の行使により発行
新株予約権の残高
資本組入額
する株式の発行価格(注)
42,064,704
$49.15
1株あたり$1.00
(注)1株当たりの加重平均行使価格を示す。
(4)【大株主の状況】
2011 年2月14日現在、下記の法人がバクスター普通株式の5%超を有する実質所有者としてバクス
ターが認識する唯一の者であった。
実質保有者の名称及び住所
キャピタル・ワールド・インべスターズ (Capital World Investors)
(1)
米国90071カリフォルニア州ロサンゼルス
サウス・ホープ・ストリート333
(1)
実質所有株式数
割合
38,640,300株
6.6%
2011年2月14日に米国証券取引委員会に提出されたスケジュール13Gにのみ基づいている。キャピタ
ル・リサーチ・アンド・マネジメント・カンパニーの一部門であるキャピタル・ワールド・インベ
スターズは、26,530,300株の単独行使可能な議決権又はその指図権、及び38,640,300株の単独行使可
能な処分権又はその指図権を伴うバクスター普通株式の6.6%の実質保有者であるとみなされると報
告している。
2【株価の推移】
ニューヨーク証券取引所における当社の普通株式の当該中間会計期間における月別最高・最低株価
月 別
最近6ヶ月間の
月別最高・
最低株価
月 別
2011年
1月
2011年
2月
2011年
3月
2011年
4月
2011年
5月
2011年
6月
最高($)
最低($)
50.98
48.49
53.15
48.38
53.91
50.22
57.33
53.55
60.33
57.29
59.93
57.61
3【役員の状況】
2010年12月31日に終了した事業年度に係る有価証券報告書が提出された2011年6月22日以降、異動は
なかった。
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第6【経理の状況】
(イ) 本書記載のバクスター インターナショナル インコーポレィテッド及びその子会社(以下「当社」とい
う)の中間財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められている会計基準、会計処理手続並びに米国
証券取引委員会の定めるレギュレーションS-Xに規定された用語、様式及び作成方法に準拠して作成された
ものである。
当社の中間財務書類は、「中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和52年大蔵省令
第38号、以下「中間財務諸表等規則」という)第76条第1項の規定の適用を受けている。
(ロ) 当社の中間財務書類(原文)は、米ドルで表示されている。本書記載の中間財務書類の「円」で表示され
ている金額は、中間財務諸表等規則第79条の規定に基づき、2011年9月1日現在の東京外国為替市場におけ
る対顧客電信直物相場(仲値)、1米ドル=77.01円で換算された金額である。日本円に換算された金額は、
四捨五入のため合計欄の数値が総数と一致しない場合がある。当該換算は、その金額が当該為替相場又は他
の為替相場での円貨額を表したり、あるいは円に換算されたものであったり、円に換算され得たものである
というように解釈すべきものではない。
(ハ) 当社の採用した会計基準、会計処理手続及び表示方法と、日本において一般に公正妥当と認められている
会計基準、会計処理手続及び表示方法との間の主な相違点に関しては、「第6.3.米国と日本における一
般に公正妥当と認められている会計原則の相違」に説明されている。
(ニ) 本書記載の中間財務書類については、公認会計士による監査を受けていない。
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1【中間財務書類】
(1) 要約連結損益計算書(未監査)
期 間
科 目
2011年6月30日に
終了した6ヶ月間
百万ドル
百万円
2010年6月30日に
終了した6ヶ月間
百万ドル
百万円
2010年12月31日
終了事業年度
百万ドル
百万円
純売上高
6,820 525,208
6,121 471,378
12,843 989,039
売上原価
3,310 254,903
3,440 264,914
6,885 530,214
売上総利益
3,510 270,305
2,681 206,464
5,958 458,826
販売費及び一般管理費
1,481 114,052
1,404 108,122
2,907 223,868
研究開発費
453
34,886
446
34,346
915
70,464
支払利息−純額
25
1,925
44
3,388
87
6,700
その他費用−純額
17
1,309
5
385
159
12,245
1,534 118,133
782
60,222
法人税等考慮前利益
法人税等
1,890 145,549
328
25,259
305
23,488
1,206
92,874
477
36,734
21
1,617
5
385
1,185
91,257
472
36,349
基本
2.07ドル
159円
0.79ドル
61円
2.41ドル
186円
希薄化後
2.05ドル
158円
0.78ドル
60円
2.39ドル
184円
当期純利益
控除:非支配持分に帰属する当期純利益
バクスター インターナショナル インコーポ
レィテッド(バクスター)に帰属する当期純利
益
463
35,656
1,427 109,893
7
539
1,420 109,354
バクスターに帰属する普通株式1株当たり利益
加重平均発行済普通株式数
基本
573百万株
597百万株
590百万株
希薄化後
578百万株
602百万株
594百万株
0.62ドル
1株当たり現金配当
添付の注記は、要約連結財務書類の重要な一部である。
26/56
48 円
0.58ドル
45 円
1.18ドル
91 円
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(2) 要約連結貸借対照表(未監査)
期 間
2011年6月30日現在
2010年6月30日現在
2010年12月31日現在
百万ドル
百万円
百万ドル
百万円
現金及び現金同等物
2,018
155,406
2,300
177,123
2,685
206,772
売掛金及びその他の短期債権
2,491
191,832
2,072
159,565
2,265
174,428
棚卸資産 2,648
203,922
2,384
183,592
2,371
182,591
科 目
百万ドル
百万円
流動資産
652
50,211
619
47,669
668
51,443
流動資産合計
7,809
601,371
7,375
567,949
7,989
615,233
有形固定資産−純額
5,481
422,092
4,983
383,741
5,260
405,073
2,168
166,958
1,956
150,632
2,015
155,175
702
54,061
522
40,199
500
38,505
1,581
121,753
1,651
127,144
1,725
132,842
4,451
342,772
4,129
317,974
4,240
326,522
17,741
1,366,234
16,487
1,269,664
17,489
1,346,828
13
1,001
15
1,155
15
1,155
前払費用及びその他
その他の資産
のれん
その他の無形固定資産−純額
その他
その他の資産合計
資産合計
流動負債
短期借入債務
1年以内に満期の到来する長期借入債務
及びリース債務
693
680
52,367
4,009
308,733
3,390
261,064
4,017
309,349
流動負債合計
4,031
310,427
4,085
314,586
4,041
311,197
長期借入債務及びリース債務
4,378
337,150
4,119
317,204
4,363
335,995
その他の長期負債
2,088
160,797
2,149
165,494
2,289
176,276
683
52,598
683
52,598
683
52,598
(6,419)
(494,327)
(5,515)
(424,710) (5,655)
(435,492)
5,751
442,885
5,702
439,111
443,039
買掛金及び未払債務
9
9
693
契約債務及び偶発債務
資本
普通株式、額面1株当たり1ドル
授権株式数:2,000,000,000株
発行済株式数:2011年6月30日、
2010年6月30日及び
2010年12月31日−683,494,944株
自己株式(取得原価)
2011年6月30日−116,875,826株、
2010年6月30日− 99,215,562株、
2010年12月31日−102,761,588株
資本準備金
5,753
利益剰余金
8,754
674,146
7,376
568,026
7,925
610,304
その他の包括損失累計額
(1,772)
(136,462)
(2,348)
(180,819)
(2,139)
(164,724)
6,997
538,839
5,898
454,205
6,567
505,725
247
19,021
236
18,174
229
17,635
バクスターの株主持分合計
非支配持分
資本合計
負債及び資本合計
7,244
557,860
6,134
472,379
6,796
523,360
17,741
1,366,234
16,487
1,269,664
17,489
1,346,828
添付の注記は、要約連結財務書類の重要な一部である。
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(3) 要約連結キャッシュ・フロー計算書(未監査)
(( )の金額は現金流出を表す。)
期 間
科 目
2011年6月30日に
終了した6ヶ月間
2010年6月30日に
終了した6ヶ月間
2010年12月31日
終了事業年度
百万ドル
百万円
百万ドル
百万円
百万ドル
百万円
1,206
92,874
477
36,734
1,427
109,893
減価償却費及び償却費
327
25,182
335
25,798
685
52,752
繰延税金
160
12,322
120
9,241
76
5,853
株式報酬
61
4,698
63
4,852
120
9,241
従業員給付制度に基づく株式発行による超過税金
ベネフィットの実現額
(13)
(1,001)
(34)
(2,618)
(41)
(3,157)
588
45,282
588
45,282
営業活動によるキャッシュ・フロー
当期純利益
調 整:
輸液ポンプ費用
-
-
事業最適化費用
-
-
-
-
257
19,792
減損費用
-
-
-
-
112
8,625
訴訟関連費用
-
-
-
-
62
4,775
取得した仕掛研究開発費
-
-
-
-
34
2,618
51
3,928
その他
18
1,386
33
2,541
貸借対照表項目の増減:
売掛金及びその他の短期債権
(157) (12,091)
(38)
(2,926)
(122)
棚卸資産
(214) (16,480)
(119)
(9,164)
20
買掛金及び未払債務
(124)
(152) (11,706)
輸液ポンプ及び事業最適化に関する支払
(147) (11,320)
その他、年金に対する拠出額を含む
(114)
営業活動によるキャッシュ・フロー
1,003
(9,549)
(8,779)
77,241
(9,395)
1,540
(5)
(385)
(3,157)
(79)
(6,084)
(170) (13,092)
(182)
(14,016)
3,003
231,261
(41)
1,062
81,785
投資活動によるキャッシュ・フロー
資本的支出
(408) (31,420)
(467) (35,964)
(963)
(74,161)
事業の買収並びに投資
(202) (15,556)
(254) (19,561)
(319)
(24,566)
事業売却及びその他
106
8,163
(504) (38,813)
投資活動によるキャッシュ・フロー
-
-
18
(721) (55,524) (1,264)
1,386
(97,341)
財務活動によるキャッシュ・フロー
借入の増加
4
308
604
46,514
658
50,673
債務の返済
(7)
(539)
(17)
(1,309)
(567)
(43,665)
(688)
(52,983)
381
29,341
普通株式に対する現金配当
(358) (27,570)
(348) (26,799)
従業員給付制度に基づく株式発行による手取金及
び超過税金ベネフィットの実現額
304
235
自己株式の購入
18,097
(1,115) (85,866) (1,112) (85,635) (1,453) (111,896)
(14)
その他
財務活動によるキャッシュ・フロー
23,411
(1,078)
(1,186) (91,334)
20
現金及び現金同等物に対する為替変動の影響額
1,540
(667) (51,366)
現金及び現金同等物の減少
(32)
(2,464)
(47)
(3,619)
(670) (51,597) (1,716) (132,149)
(157) (12,091)
(124)
(9,549)
(486) (37,427)
(101)
(7,778)
現金及び現金同等物期首残高
2,685
206,772
2,786
214,550
2,786
214,550
現金及び現金同等物期末残高
2,018
155,406
2,300
177,123
2,685
206,772
添付の注記は、要約連結財務書類の重要な一部である。
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(4) 要約連結財務書類に対する注記(未監査)
1.重要な会計方針の要約
バクスター インターナショナル インコーポレィテッド及びその子会社(以下「当社」又は「バクスター」という)の未
監査の中間要約連結財務書類は、米国証券取引委員会(以下「SEC」という)の諸規則に準拠して作成されたものである。
従って、米国の一般に公正妥当と認められている会計原則に準拠して作成された財務書類に通常は含まれている情報及び注
記による開示の一部が要約又は省略されている。これらの中間要約連結財務書類(未監査)は、当社の2010年12月31日終了事
業年度のForm 10-Kに記載された年次報告書(以下「2010年度年次報告書」という)に含まれている連結財務書類及び注記
とともに読まれるべきである。
経営陣の見解によれば、中間要約連結財務書類(未監査)は、期中における公正な表示のために必要な調整を全て反映して
いる。このような調整は全て、本報告書に別途記載のない限り、通常かつ経常的なものである。中間会計期間(未監査)の経営
成績は、必ずしも事業年度の経営成績の予測を示すものではない。
過年度の中間要約連結財務書類及び注記(未監査)について、当期の表示に合わせる目的で一部組替が実施された。
2.補足財務情報
年金及びその他の退職後給付費用、純額
以下は、当社の年金及びその他の退職後給付(以下「OPEB」という)制度に関連する期間給付費用純額の要約である。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2010年
56
50
年金給付
勤務費用
利息費用
制度資産期待運用収益
純損失及びその他の繰延額の償却
期間年金給付費用−純額
118
114
(152)
(141)
88
64
110
87
3
3
OPEB
勤務費用
利息費用
14
15
過去勤務債務及び純損失の償却
(1)
(3)
期間OPEB費用−純額
16
15
2011年度及び2010年度第1四半期に、当社は国の年金制度に対して現金拠出金をそれぞれ、150百万ドル及び300百万ドル任
意に拠出した。
支払利息−純額
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
支払利息−資産計上利息控除後純額
受取利息
支払利息−純額
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2010年
44
58
(19)
(14)
25
44
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包括利益(損失)
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
包括利益(損失)
2010年
1,570
控除:非支配持分に帰属する包括利益
(91)
18
バクスターに帰属する包括利益(損失)
8
1,552
(99)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるバクスターに帰属する包括利益(損失)の増減は、主に、為替換算調整額が不利
に変動したことによる。これは、2010年度の687百万ドルの損失に対して、2011年度は333百万ドルの利益であった。また、同期
間のバクスターに帰属する純利益の増加は、主に、2010年度第1四半期におけるCOLLEAGUE輸液ポンプの米国市場からのリ
コールに関する588百万ドルの費用による。COLLEAGUE輸液ポンプの費用に関する更なる情報については、注記3を参照のこ
と。
実効所得税率
当社の実効税率は、2011年6月30日に終了した6ヶ月間は21.4%、又2010年6月30日に終了した6ヶ月間は39.0%であっ
た。当社の実効税率は、税制上の優遇措置、州税及び地方税、並びに米国の法定税率と異なる外国税の対象となる特定の業務に
より、各年度の米国連邦法定税率と異なる。更に、実効所得税率は、各期間の様々な要因及び事象によって影響を受け得る。
2011年6月30日に終了した6ヶ月間の実効所得税率の減少は、主に、COLLEAGUE輸液ポンプの米国市場からのリコール(税制
優遇が認識されなかった)に関する2010年度第1四半期における588百万ドルの費用、及び米国で最近制定された医療制度改
革法によるメディケア・パートD退職者処方薬補助金制度に基づく払戻しに対する課税措置の変更の結果としての39百万ド
ルの繰延税金資産の評価減による。COLLEAGUEの費用に関する詳細については注記3を参照のこと。
1株当たり利益
基本及び希薄化後の1株当たり利益(以下「EPS」という)の分子は、バクスターに帰属する当期純利益である。基本EPSの算
定における分母は、期中加重平均発行済普通株式数である。未行使の従業員ストック・オプション、業績連動型株式ユニット及
び制限付株式ユニットによる希薄化の影響は、自己株式法を用い、希薄化後EPSの分母に反映されている。
以下は、基本株式数の希薄化後株式数への調整表である。
(単位:百万株)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
基本株式数
希薄化効果のある有価証券の影響
希薄化後株式数
2010年
573
597
5
5
578
602
希薄化後EPSに逆希薄化効果が含まれるため、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間の希薄化後EPSの計算には、そ
れぞれ20百万株及び23百万株を購入する従業員ストック・オプションは含まれていない。
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棚卸資産
(単位:百万ドル)
2011年6月30日現在
2010年12月31日現在
原材料
580
536
仕掛品
894
787
製品
1,174
1,048
棚卸資産合計
2,648
2,371
有形固定資産−純額
(単位:百万ドル)
2011年6月30日現在
2010年12月31日現在
有形固定資産−取得原価
10,846
10,591
減価償却累計額及び償却累計額
(5,365)
(5,331)
5,481
5,260
有形固定資産−純額
のれん
以下の表は、事業セグメント別ののれんの要約である。
(単位:百万ド
ル)
バイオサイエンス
2010年12月31日現在残高
メディカルプロダ
クト
合計
809
1,206
2,015
取得
−
100
100
為替換算及びその他調整額
10
43
53
819
1,349
2,168
2011年6月30日現在残高
2011年度におけるのれんの取得は、主に、第2四半期のプリズム・ファーマシューティカルズ・インク(以下「プリズム」
という)の買収並びにHHDエルエルシー(以下「HHD」という)、DEKAプロダクツ・リミティッド・パートナーシップ及び
DEKAリサーチ・アンド・ディベロップメント・コープとの家庭用透析機器開発についての当社の提携契約に関係する第2四
半期のオプションの行使に関連している。プリズム及びHHDは双方ともメディカルプロダクト・セグメントに含まれている。
プリズム及びHHDに関する更なる情報については以下の考察を参照のこと。2011年6月30日現在、のれんの減損損失累計額は
ない。
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その他の無形固定資産−純額
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、償却の対象となる当社の無形固定資産の要約は以下のとおりである。
(単位:百万ドル)
開発技術、
特許権含む
2011年6月30日現在
その他の無形固定資産総額
償却累計額
その他の無形固定資産純額
2010年12月31日現在
その他の無形固定資産総額
償却累計額
その他の無形固定資産純額
その他
合計
1,077
(484)
593
152
(78)
74
1,229
(562)
667
916
(522)
394
144
(69)
75
1,060
(591)
469
無形固定資産の償却費は、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間において共に37百万ドルであった。その他の無形
固定資産純額における増加は主に、2011年度第2四半期におけるプリズムの買収に関連している。当買収に関する更なる情報
については、以下の考察参照のこと。2011年6月30日に計上されている無形固定資産の予測年間償却費は、2011年度に78百万
ドル、2012年度に81百万ドル、2013年度に78百万ドル、2014年度に75百万ドル、2015年度に73百万ドル及び2016年度に70百万ド
ルである。従って、2011年6月30日及び2010年12月31日現在、当社は償却対象でない無形固定資産をそれぞれ35百万ドル及び
31百万ドル有していた。この無形固定資産には、期限が確定できない商号及び規制上の承認を得ていない製品に係る特定の取
得仕掛研究開発費(以下「IPR&D」という)が含まれている。
変動持分事業体
本中間要約連結財務書類(未監査)には、バクスターが第一受益者である変動持分事業体(以下「VIE」という)の勘定が含
まれている。2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社はVIEの第一受益者であると判定される新たな契約を締結しな
かった。2011年度第2四半期において、当社はHHDの資産を取得するためオプションを行使した。バクスターが当該VIEの第一受
益者であると判定されたため当事業体の財務成績はバクスターに既に連結されている。2011年6月30日現在、連結VIEの資産及
び負債の帳簿価額は、バクスターの連結財務書類において重要ではなかった。当社が連結したVIEに関する更なる情報について
は、2010年度年次報告書の当社の連結財務書類に対する注記4を参照のこと。
プリズム・ファーマシューティカルズの買収
2011年5月に、当社は専門的な製薬会社である、株式非公開のプリズムを買収した。この買収の結果、バクスターは、心室頻脈
又は頻脈性不整脈のに使用される抗不整脈薬であるNEXTERONE(アミオダロンHCI)を取得した。NEXTERONE製品ポートフォリ
オには最初で唯一、使用可能なプレミックス静脈注射用のバック製剤並びにバイアル瓶及び充填済注射器が含まれ、これらは
全て米国食品医薬品局(以下「FDA」という)の認可を得たものである。この取得は救急治療環境での使用についてプレミッ
クス製薬及び溶剤といったバクスターの既存ポートフォリオを拡大すると予想される。最大338百万ドルの拠出総額は、クロー
ジング時点の前金支払額170百万ドル及び条件付支払、最大168百万ドル(2017年までの特定販売目標の達成に関するもの)から
成る。
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取得した資産及び引受けた負債の買収日現在の公正価値の暫定的な配分の要約は以下のとおりである。買収価格の最終配
分によっては、資産及び負債の認識額に対し調整が発生する場合があるが、重要な調整は発生しないと見込まれる。
(単位:百万ドル)
資産
のれん
81
IPR&D
4
その他の無形固定資産
225
その他の資産
3
負債
条件付支払
67
その他の長期負債
76
のれんには、予想されるシナジー及びその他の便益が含まれ、当社は買収によってそれらがもたらされると考えている。そ
の他の無形固定資産は主に開発技術に関連するものであり、見積平均耐用年数14年間にわたって定額法で償却される。最大
168百万ドルの条件付支払は、主に特定販売目標の達成可能性の見込みを考慮して見積公正価値67百万ドルで計上されてい
る。条件付支払の見積公正価値の変動は、将来の期間に係る損益に認識される。プリズムの経営成績、資産及び負債は、メディ
カルプロダクト・セグメントに含められ、のれんは当該報告単位に含められる。のれんは税務上、控除することが不可能であ
る。プリズム買収によるプロフォーマの影響は、当社の経営成績に重要な影響を及ぼさないと見積もられた。
ジェネリック注射剤事業の売却
2011年5月に、当社は、ヒクマ・ファーマシューティカルズ・ピー・エル・シー(以下「ヒクマ」という)への米国のジェ
ネリック注射剤事業の売却を完了した。売却対価は、最終的な調整後で合計104百万ドルであった。ヒクマは、バクスターの大
量のジェネリック注射剤製品のバイアル及びアンプル(慢性痛、抗感染薬及び抗嘔吐薬を含む)、並びにニュージャージー州
チェリーヒルにある製造施設、テネシー州メンフィスにある倉庫及び物流センターを取得した。当該売却に関する詳細につい
ては2010年度年次報告書を参照のこと。
メディカルプロダクト・セグメントに計上されたジェネリック注射剤事業に関連する純売上は、2011年度及び2010年上期
において、それぞれ60百万ドル及び90百万ドルであった。
資産の減損
バクスターは、潜在的な新製品又は既存製品の改良に関する棚卸資産及び有形固定資産を含む資産に対して重要な投資を
行ったまたは引続き行っている。これら投資からの価値を実現する当社の能力は、特にこれら新製品又は改良製品についての
規制上の承認及び市場での受入れといった条件に左右される。当社はこれら投資からの期待収益を実現できない可能性があ
り、潜在的に将来、資産の減損をもたらすことがある。
3.輸液ポンプ及び事業最適化費用
輸液ポンプ費用
当社は、2005年7月に米国においてCOLLEAGUE輸液ポンプの出荷を停止した。ポンプの性能に関連するクラスIリコールと、
注記6に記載の差押訴訟に伴い、2010年7月13日に、FDAは、米国市場で現在使用されている約200,000台のCOLLEAGUE輸液ポン
プのリコールを当社に求める最終命令を発令した。当該命令の条件に従い、バクスターはCOLLEAGUEポンプの所有者に対し、輸
液ポンプの交換品又は金銭的対価を提供し、2012年7月13日までリコールを実施している。交換オプションでは、顧客は
COLLEAGUE輸液ポンプと交換でシグマ・インターナショナル・ジェネラル・メディカル・アパラタス、エルエルシー・スペク
トラム輸液ポンプを受け取ることができる。COLLEAGUE及びSYNDEO輸液ポンプに関する詳細については当社の2010年度年次報
告書の連結財務書類注記5を参照のこと。
2010年度第1四半期に、FDAによる2010年4月30日付けの最初の命令の発令に続いて、当社は、本リコール及び米国外で行っ
ているその他の行為に関連して588百万ドルの費用を計上した。費用総額のうち、213百万ドルは純売上高の減少として計上さ
れ、375百万ドルは売上原価に計上された。純売上高に計上された額は主に、顧客への現金支払見積額に関係するものであっ
た。当該費用が2010年度に計上される前の2005年度から2009年度に、当社は、COLLEAGUE及びSYNDEO輸液ポンプに関する総額
337百万ドルの費用及びその他の費用を計上した。相当額の追加の現金及び非現金費用が、新たな情報、見積もりの変化、米国
におけるリコールの履行及び当社が米国外の市場で行うことを求められる可能性のあるその他の行為に基づき、将来の期間
において必要となる可能性がある。2005年から2010年までに発生した総費用には合計で、現金費用716百万ドル及び主として
資産価値の減損に関する209百万ドルが含まれた。この資産の減損は棚卸資産、未払リース及びリコールポンプに関するその
他資産に関連したものである。これらの現金支出を伴う費用に対する引当金には主に、COLLEAGE輸液ポンプの現所有者に対
し、この交換に関して提供される見積返金額又は輸液ポンプの交換が含まれていた。現金支出を伴う費用には、修復及びリ
コール計画の実施並びに顧客に対する和解費用に関連した費用も含まれていた。当社はCOLLEAGUE輸液ポンプの問題解決に向
けて世界レベルで取り組んでいるが、追加費用又は罰金が発生しないか、あるいは、追加的な規制措置が発生しないか、購入者
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又は利用者からの民事損害賠償請求に直面しないか、多額の追加費用又は重要な資産価値の減損が発生しないか、他の製品の
売上が不利な影響を受けないか、もしくは当社の事業及び連結財務書類に不利な影響を与える規制が追加で制定されないか
などについての確証はない。
以下の表は、2011年6月30日までの当社のCOLLEAGUE及びSYNDEO輸液ポンプ引当金に対する現金の変動を要約したものであ
る。
(単位:百万ドル)
2005年度から2010年度までの費用及び調整額
716
2005年度から2010年度までの取崩
(203)
2010年12月31日現在の引当金
513
取崩
(90)
2011年6月30日現在の引当金
423
当社は、残りの輸液ポンプ引当金は十分であると考え、引当金は2012年度末までにほとんどが取崩されると見込んでいる。
事業最適化費用
2010年度及び2009年度に、当社は国際事業の効率化、製造施設の合理化、並びに一般管理インフラの強化を行い、主に世界規
模の全体的なコスト構造の最適化に関連する費用を、それぞれ257百万ドル及び79百万ドル計上した。当該費用には退職費用
のほかに、製品及びプロジェクトの中止に関連する資産の減損及び契約終了が含まれる。
当該費用には、現金支出を伴う費用(主に欧州及び米国における退職及びその他の従業員関連費用)が253百万ドル含まれ
ている。また、当該費用には中止された製品及びプロジェクトに伴う固定資産、在庫及びその他の資産に関連した資産の減損
費用、合計83百万ドルも含まれている。
これら費用に関する詳細については2010年度年次報告書を参照のこと。
以下の表は、当社の事業最適化戦略に係る引当金に対する現金の変動を要約したものである。
(単位:百万ドル)
2010年度及び2009年度の費用
253
2010年度及び2009年度の取崩額
(73)
2010年12月31日現在の引当金
180
取崩額
(57)
為替換算調整額
5
2011年6月30日現在の引当金
128
当社は、引当金は十分であると考えており、引当金は2011年度末までにほとんどが取り崩されると見込んでいる。しかし、将
来、当該プログラム完了時には調整がなされる可能性がある。
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4.借入債務、金融商品及び公正価値測定
売掛金の証券化
主に日本で発生した売掛金について、当社は、売掛金の全持分及び所有権を売却する契約を金融機関と締結している。当社
は引き続き日本の証券化契約の中で売掛金の回収を行っている。売却した売掛金の回収を行うために充分な報酬を受けてい
るため、サービシング資産又は負債は認識されていない。日本の証券化契約には限定遡求規定を含むが、重要性はない。
以下は、証券化契約に関する活動の要約である。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2010年
売却された売掛金、期首現在
157
147
売掛金の売却による手取金
288
249
(303)
(264)
現金回収額(売掛金の所有者へ送金された)
6
為替変動の影響額
148
売却された売掛金、期末現在
(3)
129
信用枠
2011年度第2四半期に、当社は主なリボルビング与信契約を借り換えし、この契約は2011年12月に期限が到来するよう設定
されたものである。2015年6月に満期が到来する最大15億ドルの新規信用枠の主な条件は、実質的に既存の信用枠と同じもの
である。新規信用枠に基づく契約料は重要でなない。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在、どの信用枠においても未決済の借入金はなかった。当社の信用枠に関する詳細に
ついては、当社の2010年度年次報告書の連結財務書類注記6を参照のこと。
信用リスクの集中
2010年度第2四半期において当社は、ギリシャの債権に対して28百万ドルの評価損を計上しており、これは主に一部の期
日経過の債権を1年から3年の間に満期を迎える無利息債に転換するという計画をギリシャ政府が発表したことに起因して
いる。この費用は、特に、同条件にて公開取引されたギリシャ国債の未回収債権について帰属する割引を考慮して算定された
もので、販売費及び一般管理費に含められた。
当社は、ギリシャ、スペイン、ポルトガル及びイタリアといった、信用力が低下し経済状況が悪化している一部の外国政府と
の事業を継続して行っている。当社の債権回収能力は経済不況によって重大な影響を受けていないが、世界の経済状況、及び
一部の国における流動性の問題は、債権の回収遅延、及び信用損失を引き起こしており、また今後も引き起こし続ける可能性
がある。世界の経済状況、政府の対応及び顧客特有の要因により、当社は債権の回収可能性及び評価について再評価しなけれ
ばならない可能性があり、その結果、追加で信用損失が発生する可能性がある。
デリバティブ及びヘッジ活動
当社は世界規模で事業を行っており、損益、キャッシュ・フロー及び株主持分が為替及び金利の変動により不利な影響を受
ける可能性があるというリスクにさらされている。当社のヘッジ方針は、リスク、機会及びコスト間の適切なバランスに関す
る当社の判断に基づいて、これらのリスクを管理し許容範囲とするように努めることである。
当社は主に、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、カナダ・ドル、ブラジル・レアル及びコロンビア・ペソの通貨建で認識され
た資産及び負債、予定取引及び純資産に関して為替リスクにさらされている。当社は連結ベースで為替リスクを管理してお
り、エクスポージャーを相殺し、自然相殺の利点を生かすことができる。また当社は、為替のエクスポージャーを更に軽減する
ために、デリバティブ及びデリバティブ以外の金融商品を利用している。為替変動による損益及び株主持分の変動を減少させ
るため、ヘッジ商品に係る損益は、ヘッジ対象取引に係る損益と相殺される。市場のボラティリティ及び通貨の変動により、当
社のナチュラルヘッジの効果が薄まり、これらのエクスポージャーをヘッジする上での費用対効果が限定的となる場合があ
る。
当社はまた、損益及びキャッシュ・フローが金利の変動により不利な影響を受ける可能性があるというリスクにさらされて
いる。当社の方針は、当社が適切と判断する固定レートと変動レートによる構成比率を用いて、利息費用を管理するというも
のである。この構成比率をコスト効率の良い方法で管理するために、当社は定期的に金利スワップ契約を締結している。この
契約では、当社は、一定期間毎に、約定想定元本に基づき計算された固定金利による利息と変動金利による利息の差額を交換
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することに同意している。
当社には、トレーディング目的で保有する金融商品はなく、当社のデリバティブには信用リスクに関する偶発条項を含む残
高はない。
全てのデリバティブは、公正価値で要約連結貸借対照表上に資産又は負債として認識されており、その商品の満期予定に基
づいて短期又は長期に分類される。ヘッジされているエクスポージャーにより、当社はヘッジ商品に対しキャッシュ・フロー
・ヘッジ又は公正価値ヘッジを指定している。
キャッシュ・フロー・ヘッジ
当社は、外貨建予定取引並びに認識された資産及び負債に関して、為替変動による損益に対するリスクをヘッジするために、
カラー・オプション及び購入オプションを含むオプション、先渡契約及びクロス・カレンシー・スワップを利用できる。当社
は、予想される債券の発行に関して、金利の変動による損益に対するリスクをヘッジするために、先渡金利スワップ及び財務
省証券金利ロックを定期的に利用している。その他の確定契約債務及び予定取引の一部も又、定期的にヘッジされている。
キャッシュ・フロー・ヘッジは、主に外貨建予定内部売上取引のヘッジ並びに過年度では予定された債券発行のヘッジ及び
米国外の子会社によって発行された米ドル建債券のヘッジに関連している。
キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定され有効であるそれぞれのデリバティブについては、デリバティブに係る損益はそ
の他の包括利益累計額(以下「AOCI」という)に累計され、その後、ヘッジの対象項目に対応して損益に認識される。オプショ
ン・プレミアム又は正味プレミアム支払額は当初資産として計上され、当該オプションの期間にわたってその他の包括利益
(以下「OCI」という)に組替えられ、その後ヘッジの対象項目に対応して損益に認識される。キャッシュ・フロー・ヘッジは
主に、売上原価、支払利息−純額及びその他費用−純額に分類され、それぞれ主に予定された外貨建内部売上取引、予定された
債券発行、及び米国外の子会社によって発行された米ドル建債券のヘッジに関連している。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在における為替予約の名目元本合計額は、それぞれ17億ドル及び16億ドルであった。
2011年6月30日現在の予定取引に関連して当社が有するキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の最長期間は18ヶ月である。
公正価値ヘッジ
当社は、固定金利借入債務の一部を変動金利借入債務に転換するために、金利スワップを利用している。これらの金融商品
は、指定したベンチマーク金利の変動から生じる債務の公正価値の変動から当社の損益をヘッジしている。公正価値ヘッジと
して指定され有効である各デリバティブについては、デリバティブに係る損益は損益に即時に認識され、ヘッジの対象項目の
損益と相殺される。公正価値ヘッジは、当社の固定金利借入債務のうちいくつかに関連する金利リスクをヘッジするため、支
払利息−純額に分類される。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在において、公正価値ヘッジとして指定された金利契約の名目元本合計額はそれぞれ
18億ドル及び19億ドルであった。
ヘッジの指定解除
デリバティブ及びデリバティブ以外のヘッジ商品がヘッジとして極めて有効性がないと判断された場合、当社はそれ以降の
ヘッジ会計処理を中止する。ヘッジ対象である予定取引が発生する可能性が低くなったために当社がキャッシュ・フロー・
ヘッジの指定を解除する場合、損益はAOCIから損益に即時に組替えられる。予定取引が発生する可能性が高い有効なキャッ
シュ・フロー・ヘッジの終了に係る損益は繰延べられ、ヘッジ対象項目の損益の認識に対応して認識される。当社が公正価値
ヘッジを終了する場合、ヘッジの終了日現在のヘッジ項目に対する累積的公正価値調整額と同じ金額が、ヘッジ項目の残余期
間にわたり償却され損益に計上される。2011年度第2四半期に、当社は公正価値ヘッジとして指定された600百万ドルの金利
契約を終了し、これにより純利益46百万ドルが繰延べられ、対象債務の残余期間にわたり支払利息−純額の減少分が償却され
ることとなった。2011年又は2010年上期において、ヘッジ対象である予定取引が発生する可能性の評価を当社が変更したこと
に起因するヘッジの指定解除はなかった。
ヘッジが指定されていないデリバティブ
当社は、外貨建の内部及び第三者に対する債権債務の一部に関して、為替変動の影響から損益をヘッジするため先渡契約を
利用している。これらのデリバティブは、通常、正式にはヘッジとして指定されておらず、大部分がヘッジ対象の帳簿価額と相
殺される公正価値の変動は、直接その他の費用−純額に計上される。これらのデリバティブの契約期間が一般的に1ヶ月間を
超えることはない。
2011年6月30日及び2010年12月31日現在のヘッジが指定されていないデリバティブの名目元本合計額はそれぞれ455百万ド
ル及び445百万ドルであった。
デリバティブの損益
以下の表は、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間における当社のデリバティブの損益計算書における表示科目及
び損益を要約したものである。
(単位:百万ドル)
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OCIに認識された
利益(損失)
2011年
損益計算書における
利益(損失)の
表示科目
2010年
AOCIから損益に
組替えられた利益
(損失)
2011年
2010年
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
金利契約
−
(7)
支払利息−純額
−
1
為替契約
1
(2)
純売上高
(1)
(2)
為替契約
(31)
33
売上原価
(15)
(7)
為替契約
−
84
その他費用−純額
−
86
(30)
108
(16)
78
(単位:百万ドル)
損益計算書における
利益(損失)の表示科目
損益に認識された利益(損失)
2011年
2010年
12
85
(8)
(5)
公正価値ヘッジ
金利契約
支払利息−純額
ヘッジが指定されていない
デリバティブ
為替予約
その他費用−純額
当社の公正価値ヘッジについては、2011年上期において、ヘッジ対象項目である固定金利借入債務の調整として、12百万ド
ルの相殺損失が支払利息−純額に認識され、2010年上期において、85百万ドルの相殺損失が支払利息−純額に認識された。
2011年6月30日に終了した6ヶ月間における当社のキャッシュ・フロー・ヘッジ及び公正価値ヘッジに関連する非有効性は
重要ではなかった。
2011年6月30日現在、AOCIに含められたデリバティブに係る税引後繰延純損失18百万ドルは、ヘッジ対象項目が損益に影響
を及ぼすと予想される今後12ヶ月間において、損益に認識される予定である。
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デリバティブの公正価値
以下の表は、2011年6月30日現在の要約連結貸借対照表において報告されているデリバティブの分類及び公正価値を要約し
たものである。
(単位:百万ドル)
資産ポジションにあるデリバティブ
負債ポジションにあるデリバティブ
貸借対照表上
の
表示科目
公正価
値
金利契約
その他の長期資産
102
為替契約
前払費用及びその
他
31
買掛金及び未払債
務
16
為替契約
その他の長期資産
14
その他の長期負債
1
貸借対照表上の
表示科目
公正価
値
ヘッジが指定されている
デリバティブ
ヘッジが指定されている
デリバティブ合計
147
17
ヘッジが指定されていな
い
デリバティブ
為替契約
前払費用及びその
他
−
デリバティブ合計
買掛金及び未払債
務
−
147
17
以下の表は、2010年12月31日現在の連結貸借対照表において報告されているデリバティブの分類及び公正価値を要約したも
のである。
(単位:百万ドル)
資産ポジションにあるデリバティブ
負債ポジションにあるデリバティブ
貸借対照表上
の
表示科目
公正価
値
金利契約
その他の長期資産
136
為替契約
前払費用及びその
他
23
買掛金及び未払債
務
19
為替契約
その他の長期資産
8
その他の長期負債
2
貸借対照表上の
表示科目
公正価
値
ヘッジが指定されている
デリバティブ
ヘッジが指定されている
デリバティブ合計
167
21
ヘッジが指定されていな
い
デリバティブ
為替契約
前払費用及びその
他
−
デリバティブ合計
167
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買掛金及び未払債
務
−
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公正価値測定
以下の表は、要約連結貸借対照表に継続して公正価値で計上されている金融資産及び負債を測定する際の基準を要約して
いる。
(単位:百万ドル)
公正価値測定の基準
2011年6月30日現在
同一資産の
活発な市場に
おける時価
(レベル1)
重要なその他の
観測可能な
インプット
(レベル2)
重要な観測不能な
インプット
(レベル3)
資産
為替ヘッジ
45
−
45
−
金利ヘッジ
102
−
102
−
持分証券
17
17
−
−
資産合計
164
17
147
−
17
−
17
−
買収及び投資に関連
する条件付支払
182
−
−
182
負債合計
199
−
17
182
負債
為替ヘッジ
(単位:百万ドル)
公正価値測定の基準
2010年12月31日現在
同一資産の
活発な市場に
おける時価
(レベル1)
重要なその他の
観測可能な
インプット
(レベル2)
重要な観測不能な
インプット
(レベル3)
資産
為替ヘッジ
31
−
31
−
金利ヘッジ
136
−
136
−
持分証券
18
18
−
−
資産合計
185
18
167
−
21
−
21
−
買収及び投資に関連
する条件付支払
125
−
−
125
負債合計
146
−
21
125
負債
為替ヘッジ
活発な市場の時価で測定された資産の公正価値は、公表された1ユニット当たりの市場価格に保有する資産のユニット数
を乗じた金額であり、取引費用を考慮しない。当社が実施しているデリバティブの多くは市場価格が存在しないため、内部評
価技法を利用して評価している。これらの商品を評価する主な技法は、割引キャッシュ・フロー及びブラック−ショールズ・
モデルである。主要なインプットは観測可能とされ、デリバティブの種類によって異なる。主要なインプットには、契約条項、
金利イールド・カーブ、為替レート及びボラティリティが含まれる。条件付支払は、支払の可能性についての経営陣の予想を
反映する、割引キャッシュ・フロー技法を利用して評価される。
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以下の表は、重要な観測不能なインプット(レベル3)を使用した公正価値の測定における調整である。これは、買収及び
投資に関連する条件付支払から成る。
(単位:百万ドル)
2011年1月1日現在の公正価値
125
取得額(支払額控除後)
57
損益に認識された未実現損益
−
2011年6月30日現在の公正価値
182
注記3に詳述のとおり、当社は、2010年度第1四半期における米国市場からのCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関係する
資産価値の減損費用を計上した。当該資産には別の使用法並びに残存価額がないため、重要な観測不能なインプット(レベル
3)を使用して測定された公正価値はゼロになると評価された。
金融商品の帳簿価額及び公正価値
当社が要約連結貸借対照表上公正価値で認識することを要求されている金融商品に加えて、当社は取得原価又は公正価値
以外の基準で認識された特定の金融商品を保有している。以下の表は、2011年6月30日及び2010年12月31日現在、当該金融商
品について要約連結貸借対照表で認識された価値及び概算公正価値を示している。
(単位:百万ドル)
帳簿価額
概算公正価値
2011年
2010年
2011年
2010年
37
31
36
30
109
32
94
32
13
15
13
15
9
9
9
9
4,378
4,363
4,717
4,666
97
76
94
74
資産
長期未収保険金
投資
負債
短期借入債務
1年以内に満期の到来する長期借入債務
及びリース債務
その他の長期借入債務及びリース債務
長期訴訟債務
未収保険金及び長期訴訟債務の見積公正価値は、大部分が最終注文や決済契約を含んでいない現在入手可能な情報に基づ
く、予測キャッシュ・フローを割引くことによって算出された。算出に使用された割引要因は、保険提供者及び当社それぞれ
の不履行リスクを反映している。
投資は主に満期保有債務証券及び特定の原価法による投資である。2011年上期に、ギリシャ政府に対する特定の期限超過債
券を1年から3年の間に満期を迎える無利息債に転換する無利息債券に交換された。満期保有として分類されるこれら債券
の公正価値は、金利イールド・カーブを含む観測可能なインプットを組み込んだ割引キャッシュ・フロー・モデルを用いて
算定された。ギリシャ政府の決済計画に関する詳細については2010年度年次報告書を参照のこと。
流動負債及び長期債務の見積公正価値は、各債務の名目元本に価格を乗じることで算出された。価格は、各債務の契約条件
を使用して算出され、イールド・カーブは当社の信用リスクに相当する。
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5. 普通株式
株式に基づく報酬制度
株式報酬費用は、2011年6月30日に終了した6ヶ月間において合計61百万ドルであり、2010年6月30日に終了した6ヶ月間
において合計63百万ドルであった。株式報酬費用の約70%は販売費及び一般管理費に分類され、残りは売上原価及び研究開発
費に分類される。
2011年3月に、当社は、当社の年次株式報酬の付与を行った。この付与は、5.7百万個のストック・オプション、1.1百万個の
制限付株式ユニット(以下「RSU」という)及び436,000個の業績連動型株式ユニット(以下「PSU」という)で構成されて
いる。当該付与より、当社は適格従業員に対する付与オプション及びPSUの数を少なくし、RSUを導入することによって株式報
酬の全体的な組合せを変更した。但し、株式オプション及びPSUにのみ引き続き含まれる当社上級職員に対する付与は除く。
2011年度第2四半期に行われた株式報酬付与は重要ではなかった。
ストック・オプション
期中に付与されたストック・オプションの公正価値の見積りに使用された加重平均の仮定及び付与日の加重平均公正価値
は以下のとおりである。
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
予想ボラティリティ
2010年
25%
22%
予想期間(年数)
5.0年
4.5年
リスク・フリー金利
2.2%
2.0%
配当利回り
2.3%
2.0%
10ドル
10ドル
ストック・オプション当たりの公正価値
行使されたストック・オプションの本源的価値総額は、2011年及び2010年6月30日に終了した6ヶ月間において、それぞれ
62百万ドル及び79百万ドルであった。
2011年6月30日現在、全ての権利未確定のストック・オプションに関連する未認識報酬費用91百万ドルは、加重平均期間
2.0年にわたり費用として認識されると予想される。
業績連動型株式及び制限付株式ユニット
期中に付与されたPSUの公正価値の見積りに使用された加重平均の仮定及び加重平均公正価値は以下のとおりである。
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
バクスターのボラティリティ
2010年
28%
26%
19∼55%
20∼59%
0.29−0.61
0.29−0.63
リスク・フリー金利
1.2%
1.3%
PSU当たりの公正価値
62ドル
63ドル
同業他社のボラティリティ
報酬の相関関係
RSUの公正価値は、付与日における当社の普通株式の時価に基づき決定される。
2011年6月30日現在、すべての権利未確定のPSUに関連する未認識報酬費用39百万ドルは、加重平均期間1.9年にわたり費用
認識される予定で、すべての権利未確定のRSUに関連する未認識報酬費用50百万ドルは、加重平均期間2.7年にわたり費用認識
される予定である。
株式買戻
取締役会の承認により、当社は当社のキャッシュ・フロー、借入債務の正味水準及び市況に応じて随時、株式の買戻を行って
いる。当社は2011年6月30日に終了した6ヶ月間に、2009年7月の取締役会における20億ドル及び2010年12月の取締役会にお
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ける25億ドルの株式買戻の承認に基づき、20.7百万株を11億ドルで買戻した。2011年6月30日現在、19億ドルが2010年12月の
承認に基づき利用可能である。2011年6月30日現在、2009年7月の承認に基づき利用可能な株式はなかった。
6. 訴訟
バクスターは、当社の通常業務で発生する製造物責任、特許、商取引及びその他の法的問題に関与している。当社は、損失が
発生する可能性が高く、その金額が合理的に見積ることができると考えられる場合に負債を計上する。発生する可能性のある
損失の合理的な見積りに幅があり、かつ、範囲内の金額がより良い見積りでない場合、範囲の内最低額が計上される。損失が発
生する可能性が低い、又は発生する可能性のある損失を合理的に見積ることができない場合、負債は計上されない。2011年6
月30日現在、訴訟に関する当社の計上引当金合計は159百万ドルで、未収保険合計は68百万ドルであった。
バクスターは、下記の一部の件に関して引当金を設定した。当社は、引当金が設定されていない一部の偶発債務の損失、又は
既に引当金が設定されている件について追加損失がある場合の当該追加損失の金額又は範囲を見積ることは出来ない。損害
賠償請求に関する当社の負債を確信を持って見積ることはできず、また、あらゆる報告期間において、これらの件のうち1件
又はそれ以上の解決が、該当する期間の当社の経営成績及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼす可能性があったとし
ても、これらの法的手続の結果が、当社の連結財政状態に重要で不利な影響を及ぼすことはないと予想される。当社はこれら
の件に関して有効な防御方法があると考えるが、訴訟とは本質的に不確実なものであり、過度の判決が下され、当社は重大な
結果をもたらす判決をうける又は重要な和解をする可能性がある。
下記の件に加えて、当社は依然としてその他行政及び法的訴訟の対象となる可能性がある。行政上及び規制上の問題に関し
て、これらの訴訟は、製品のリコール、差止命令、当社の事業に対するその他の制限、及び重大な民事又は刑事上の制裁を含む、
金銭的制裁に発展する場合がある。知的財産権に関して、当社は、当社及び他社の権利の範囲に関する重大な訴訟にさらされ
る可能性がある。このような訴訟により、特許権の保護又は製品販売能力を喪失する可能性があり、売上に重要な損失が発生
するか、そうでなければ将来の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性がある。
特許訴訟
血液透析に関する訴訟
2003年4月より、バクスターはフレゼニウス・メディカル・ケア・ホールディングス・インクに対して、バクスターのある
特許を侵害したとして特許侵害訴訟を提起している。当該特許はフレゼニウスの2008K血液透析機器を対象とする。2007年
に、裁判所は、特許は有効であり侵害されているとのバクスターに有利な判決を下し、陪審員は過去の販売のみで14百万ドル
の損害があると判断した。2008年4月に、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は、バクスターによる終局的差止命令の
申立てを認め、終局的差止命令の効力が生じるまでの9ヶ月過渡期間におけるフレゼニウスの2008K血液透析機器の販売に
ついてロイヤリティの支払を求めるバクスターの訴えを認めた。また、判決は使い捨て商品に対するロイヤリティも認めた。
2009年9月に、控訴裁判所はバクスターの原特許を侵害しているという有効な申立てに対するフレゼニウスの責任を認め、そ
の他の特許に関する一部の申立てを無効とし、差止命令の範囲及びバクスターへの損害賠償額を最終決定するために当該訴
訟を地方裁判所に差し戻した。2009年11月に、控訴裁判所はフレゼニウスの上訴の再審理申立てを退けた。2010年1月に、フレ
ゼニウスは差止命令の再執行に同意し、ロイヤリティを決定する新たな審理を求めたが、地方裁判所はこれを退けた。バクス
ターへの損害賠償額を決定するため、2011年12月に審理が予定されている。2010年3月に、米国特許商標局(以下「USPTO」と
いう)上訴委員会は、その他の特許が無効であるとのUSPTO特許審査官による以前の決定を支持した。この決定の見直し要求
は委員会によって却下され、当社は2009年9月に特許の有効性を認めた同じ控訴裁判所にUSPTOの決定について控訴した。
製造物責任訴訟
ヘパリンに関する訴訟
米国でのヘパリン製品のリコールに関連して、原告がヘパリンの雑菌混入により様々な症状に苦しみ、うち何件かは死に
至ったとして約730件の訴訟が提起された。2008年6月、広域係属訴訟規則のもと、公判前ケースマネジメントのために多数の
連邦訴訟がオハイオ州北部地区連邦地方裁判所に併合された。2008年9月に、公判前ケースマネジメントのために多数の州裁
判所の訴訟がイリノイ州クック・カウンティに併合されている。2011年6月に、州裁判所における最初の裁判は、625,000ドル
の補償的損害賠償を伴う原告に有利な判決となった。2011年7月に、連邦裁判所は、同裁判所へ提起された訴訟のうち重要部
分を棄却する結果となると予想される事実審理省略判決を求める特定の申立てについてバクスターに有利な裁定を下した。
追加審理は連邦裁判所及び地方裁判所において2012年に予定されている。
プロポフォールに関する訴訟
当社は、他の被告と共に、ネバダ州ラスベガスの州裁判所に提起された多くの訴訟の被告となっている。当該訴訟では、医療
従事者が内視鏡検査処置中にプロポフォールのバイアル瓶を不適切に再利用し、その結果C型肝炎を患者に感染させたと主張
している。当該訴訟では、(メーカーとして)テヴァ・ファーマシューティカルズ・ユーエスエー・インク(以下「テヴァ」
という)及び(販売企業として)当社による、プロポフォールのバイアル瓶のうち大型のものの設計・製造、及び内視鏡検査
センターへの販売が不適切なものであったと主張している。2010年4月に、最初の訴訟はテヴァ及び当社に対する事実審理に
入った。陪審は、補償的損害賠償5百万ドル及び懲罰的損害賠償500百万ドル(テヴァに対し356百万ドル及び当社に対し144
百万ドル)を原告に与える裁定を下した。テヴァ及び当社は、この決定に対し控訴した。更に、バクスターは、2009年にテヴァ
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半期報告書
と締結した損失補償契約に従い、本件において補償金を受ける権利を有する。次回の事実審理は2011年8月に予定されてい
る。
一般的訴訟
2004年10月、バクスター並びにその現職の最高経営責任者と当時の現職の最高財務責任者及びその前任者に対して、修正
1974年従業員退職所得保障法に違反していると主張して1件の集団訴訟を意図した訴訟がイリノイ州北部地区連邦地方裁判
所に提起された。原告は、これらの被告が当社の401(k)プランの管理投資委員会とともに2001年1月から2004年10月まで
の間それぞれのプランにおける投資オプションとしてバクスター普通株式を提供することでプランの参加者への信任義務に
違反したと主張している。2006年3月、第一審裁判所は、2001年1月から現在までの期間、該当プランに関してバクスターの普
通株式を取得することを選んだプランの参加者の集団を認定した。2010年5月に、第一審裁判所は当社に有利な事実審理省略
判決を出し、原告は、当該決定について米国連邦第七巡回控訴裁判所に控訴した。
2010年5月に、当社の取締役会、最高経営責任者、当時の現職の最高財務責任者及び薬剤投与事業担当役員に対し、当社に代
わって株主代表訴訟がイリノイ州レイク・カウンティ巡回裁判所に提訴された。当該訴状は、COLLEAGUE輸液ポンプ問題への
対処に関連して被告が当社に対する信任義務に違反したと主張している。2010年10月以降、更に4件の株主代表訴訟が当社に
代わって当社の取締役会、並びに一部の現職及び前任の業務執行役員に対し、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所に提訴され
た。2011年1月に、レイク・カウンティ訴訟が連邦裁判所の原告の要求により停止された。当該訴状は、COLLEAGUE問題及びそ
の他の品質問題が州法に基づき対処された方法、場合によっては連邦証券法違反があったことを原因として、当社に対し信任
義務の違反があったと共に、重大な損害をもたらしたと主張している。原告は、当社が被った金銭的損害、コーポレート・ガバ
ナンスの改革、及び弁護士費用を要求している。
2010年9月に、当社と一部の現職業務執行役員に対し、1件の集団訴訟を意図した訴訟がイリノイ州北部地区連邦地方裁判
所に提訴された。当該訴状で、2009年9月17日から2010年5月3日までの間に、被告が当社の血漿由来治療事業及びCOLLEAGUE
輸液ポンプに対し当社が行った改善策について、著しく誤った又誤解を招く供述をしたことにより、当社の普通株式が人為的
に高いレベルで売買されたと主張している。その後、追加の訴訟2件が当社及び一部の業務執行役員に対し、イリノイ州北部
地区連邦地方裁判所に提訴された。これらの訴訟は、損害として被った投資家の株式価値損失の回復を求めている。これらの
訴訟は以後の手続において併合された。
当社は、他の被告と共に、バクスター及び一部の競合他社が2003年度より共謀して血漿由来治療の製造量を制限し、人為的
にその価格をつり上げたと主張して米国連邦裁判所に提起された19件の訴訟の被告となっている。当該訴状は、集団訴訟の救
済及び場合によっては3倍の損害賠償金を求めている。当該訴訟は公判前手続のためにイリノイ州北部地区連邦地方裁判所
に併合された。2011年2月に、同裁判所は、請求を一部却下する当社の申立てを棄却し、当事者は証拠開示手続きを進めてい
る。
その他
2005年10月に、米国政府は、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所において、イリノイ州北部で保留にされていたCOLLEAGUE及
びSYNDEOの輸液ポンプの押収を実行するための訴状を提出した。顧客所有のポンプには影響はなかった。2006年6月に、バク
スター・ヘルスケア・コーポレーションは、差押訴訟を解決するために米国政府との間で差押手続及び終局的差止命令の同
意判決を受入れた。同意判決に従い、2010年7月13日にFDAは、現在米国で使用されている当社のCOLLEAGUE輸液ポンプのリ
コールに関する最終命令を発令した。当社はその顧客に対し、COLLEAGUE輸液ポンプを交換する、又は金銭的対価を受け取るオ
プションを提供する形で、2012年7月13日までリコールを実施している。当社は、リースの借り手側に対し違約金なしでリー
スを終了することを認め、当該装置の返却時に前納したリース料の未使用部分があれば返金する。COLLEAGUEの件に関し、更に
第三者による請求が提起される可能性がある。
当社は、他の被告と共に、とりわけメディケア及びメディケイド認定薬品の平均卸売価格(以下「AWP」という)を人為的
につり上げて報告したことにより、バクスター及び他の原告が価格補償を操作したと主張する12件弱の訴訟の被告となって
いる。これらの訴訟は公判前手続のためにマサチューセッツ州地区連邦地方裁判所に併合されている。裁判所は、バクスター
や他社に対するメディケア・パートB訴訟及び単独の医療保険訴訟に対する集団和解について事前承認を行い、最終承認は
2011年に行われる予定である。バクスターはまた、州司法長官及びその他の原告により提起された他の多くのAWP訴訟を解決
した。当社には、政府が仲裁を断った私人による代理訴訟が2件及び州司法長官によって提起された追加訴訟が2件残ってお
り、これらの訴訟は不確定の損害賠償、差止による救済、民事制裁、不正利得の返還、没収、及び補償を求めるものである。
当社は、ペンシルバニア州東部地区連邦検察局から、当社の米国における契約締結、マーケティング及び販売促進、並びに過
去の政府価格報告の業務に関する文書を作成するよう要求する書簡を受け取った。この要求とは別に、当社は過去の価格報告
の提出について内部による見直しを行っており、この内部による見直しは2011年に完了すると見込んでいる。更に、当社は、カ
リフォルニア州北部地区連邦検察局から、当社と専門薬局との関係を含むマーケティング及び販売促進の業務に関する文書
を作成するよう要求を受けた。当社はこれらの両方の要求に全面的に協力しているが、各問題の範囲が拡大しないとの保証は
ない。
当社は、米国司法省及びSECから、数ヶ国における事業活動に関する情報の提供を求める照会を受けた。当社は当該機関に全
面的に協力するとともに、この照会は、業界での実務が米国の海外汚職行為防止法に準拠しているかを広範に調査する一環で
あると解釈している。
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7.セグメント情報
2011年度より前、当社は3つのセグメントであるバイオサイエンス、薬剤投与及び腎臓で事業を行っていた。当社は旧薬剤
投与事業及び腎臓事業を一つの事業単位に結合しメディカルプロダクト事業を形成した。2011年1月1日より当社は、新構造
を反映するため、そのセグメントの表示を変更し、全ての表示期間を新規表示に合わせて修正した。
バクスターの2つのセグメントであるバイオサイエンス及びメディカルプロダクトは双方とも、それぞれが異なる製品及
びサービスを開発、製造及び販売しているため、別々に管理されている戦略的事業である。セグメント並びにそれぞれの商品
及びサービスの内容は以下のとおりである。
バイオサイエンス事業は、血友病及び他の出血性疾患を治療するための遺伝子組換血漿由来たん白製剤、免疫不全治療のた
めの血漿由来治療、α−1アンチトリプシン欠損症、火傷及びショック症状、その他慢性出血及び急性出血疾患、バイオ外科製
品などの再生医療用製品並びに限定ワクチンを製造している。
メディカルプロダクト事業は、静脈注射用の溶液及び管理セット、プレミックス医薬品及び薬剤再構成システム、注射用医
薬品充填済バイアル瓶及び注射器、静脈注射用の栄養剤、輸液ポンプ、吸入麻酔剤を製造している。また当該事業は、薬剤調合、
製剤と包装技術に関連する製品及びサービスを提供している。更に、メディカルプロダクト事業は、末期腎臓病叉は回復見込
のない腎臓疾患を治療するための製品及びサービスを提供している。当該事業では在宅療法である腹膜透析向け溶液及び他
の製品の製造、並びに一般に病院や診療所で行われる透析形式のための製品の提供を行っている。2011年5月に、当社は米国
のジェネリック注射剤事業を売却した。当該売却に関する詳細については注記2を参照のこと。
当社は、セグメントの業績を測定し、経営資源をセグメントに配分するために、複数の測定方法を利用し多方面からデータ
を考察している。しかし、当社の要約連結財務書類と一致した測定方法が最も有力な測定方法であり、従って、同一の基準でこ
の決算報告書に報告されている。当社は、主に税引前利益、キャッシュ・フロー及び総収益に基づいてセグメントの業績を評
価し、経営資源を配分する。セグメント間の売上は、通常、第三者に対する売上と同等の金額で計上され、連結上は消去される。
特定の項目は、当社の全社レベル(以下「全社」という)で管理され、セグメントには配賦されない。それらは主に、当社の
借入債務並びに現金及び現金同等物とそれに関連する純支払利息の大部分、一部の為替変動(主に関係会社間の外貨建売掛
金、買掛金及び借入金に関連するもの)と為替に対するヘッジ活動の大部分、全社本部費用、株式報酬費用、一部の非戦略的投
資とそれに関連する収益及び費用、一部の従業員給付制度費用、非経常損益、ギリシャにおける債権に関する評価減、繰延税金
費用、一部の訴訟債務とそれに関連する未収保険金、及び輸血治療事業(以下「TT」という)の売却に関するフェンウォル・
インク(以下「フェンウォル」という)との製造、販売及びその他の移行契約に関連する収益及び費用である。ギリシャにお
ける債権に関する評価減の詳細については注記4及びTT売却に関する詳細については2010年度年次報告書の当社の連結財務
書類注記3を参照のこと。
2010年上期におけるメディカルプロダクト・セグメントの税引前利益には、第1四半期においてCOLLEAGUE輸液ポンプの米
国市場からのリコールに関する費用588百万ドルが含まれている。COLLEAGUE輸液ポンプの費用に関する詳細については注記
3を参照のこと。
当社のセグメントの財務情報は以下のとおりである。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2010年
純売上高
バイオサイエンス
2,961
2,720
メディカルプロダクト
3,841
3,377
18
24
6,820
6,121
1,200
1,069
フェンウォルへの移行サービス
合計
税引前利益
バイオサイエンス
754
115
1,954
1,184
メディカルプロダクト
セグメントの税引前利益合計
フェンウォルへの移行サービスは、2007年度にTT事業を売却した後に、当社がフェンウォルに対して提供した製造、販売及
びその他のサービスに関連した収益を示している。
以下は、セグメントの税引前利益から要約連結損益計算書上の法人税等考慮前利益への調整である。
(単位:百万ドル)
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6月30日に終了した6ヶ月間
セグメントの税引前利益合計
2011年
2010年
1,954
1,184
配賦されない金額
株式報酬
(61)
(63)
支払利息−純額
(25)
(44)
一部の為替変動及びヘッジ活動
(16)
19
−
(28)
(318)
(286)
ギリシャにおける債権に関する評価減
その他の全社項目
法人税等考慮前利益
1,534
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2【その他】
(1) 決算日後の状況
2011年8月25日、当社は、バクサ・コーポレーション(Baxa Corporation)を取得するための確定的契約を
締結した。同社は、コロラド州イングルウッドに拠点を置き、その他にフロリダ及び英国においても事業を
営む株式非公開会社である。バクサは、経口及び静脈内投与剤の調合及び投与の効率及び安全性を向上させ
るための医薬品技術を開発している。バクサの製品ラインが追加されることより、バクスターの栄養剤製品
及び薬剤投与システムのポートフォリオが補強され、患者に対する安全性がサポートされるはずである。
本取引には総額380百万ドルの前払現金対価の支払が含まれ、本取引は、慣例的なクロージング条件の充足
及びハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく待機期間の満了または早期終了後に成立する
予定である。
(2) 訴訟(2011年6月30日現在)
バクスターは、当社の通常業務で発生する製造物責任、特許、商取引及びその他の法的問題に関与してい
る。当社は、損失が発生する可能性が高く、その金額が合理的に見積ることができると考えられる場合に負
債を計上する。発生する可能性のある損失の合理的な見積りに幅があり、かつ、範囲内の金額がより良い見
積りでない場合、範囲の内最低額が計上される。損失が発生する可能性が低い、又は発生する可能性のある
損失を合理的に見積ることができない場合、負債は計上されない。2011年6月30日現在、訴訟に関する当社の
計上引当金合計は159百万ドルで、未収保険合計は68百万ドルであった。
バクスターは、下記の一部の件に関して引当金を設定した。当社は、引当金が設定されていない一部の偶発
債務の損失、又は既に引当金が設定されている件について追加損失がある場合の当該追加損失の金額又は
範囲を見積ることは出来ない。損害賠償請求に関する当社の負債を確信を持って見積ることはできず、ま
た、あらゆる報告期間において、これらの件のうち1件又はそれ以上の解決が、該当する期間の当社の経営成
績及びキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼす可能性があったとしても、これらの法的手続の結果が、当
社の連結財政状態に重要で不利な影響を及ぼすことはないと予想される。当社はこれらの件に関して有効
な防御方法があると考えるが、訴訟とは本質的に不確実なものであり、過度の判決が下され、当社は重大な
結果をもたらす判決をうける又は重要な和解をする可能性がある。
下記の件に加えて、当社は依然としてその他行政及び法的訴訟の対象となる可能性がある。行政上及び規
制上の問題に関して、これらの訴訟は、製品のリコール、差止命令、当社の事業に対するその他の制限、及び
重大な民事又は刑事上の制裁を含む、金銭的制裁に発展する場合がある。知的財産権に関して、当社は、当社
及び他社の権利の範囲に関する重大な訴訟にさらされる可能性がある。このような訴訟により、特許権の保
護又は製品販売能力を喪失する可能性があり、売上に重要な損失が発生するか、そうでなければ将来の経営
成績に重要な影響を及ぼす可能性がある。
特許訴訟
血液透析に関する訴訟
2003年4月より、バクスターはフレゼニウス・メディカル・ケア・ホールディングス・インクに対して、バ
クスターのある特許を侵害したとして特許侵害訴訟を提起している。当該特許はフレゼニウスの2008K血液
透析機器を対象とする。2007年に、裁判所は、特許は有効であり侵害されているとのバクスターに有利な判
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決を下し、陪審員は過去の販売のみで14百万ドルの損害があると判断した。2008年4月に、カリフォルニア州
北部地区連邦地方裁判所は、バクスターによる終局的差止命令の申立てを認め、終局的差止命令の効力が生
じるまでの9ヶ月過渡期間におけるフレゼニウスの2008K血液透析機器の販売についてロイヤリティの支払
を求めるバクスターの訴えを認めた。また、判決は使い捨て商品に対するロイヤリティも認めた。2009年9月
に、控訴裁判所はバクスターの原特許を侵害しているという有効な申立てに対するフレゼニウスの責任を
認め、その他の特許に関する一部の申立てを無効とし、差止命令の範囲及びバクスターへの損害賠償額を最
終決定するために当該訴訟を地方裁判所に差し戻した。2009年11月に、控訴裁判所はフレゼニウスの上訴の
再審理申立てを退けた。2010年1月に、フレゼニウスは差止命令の再執行に同意し、ロイヤリティを決定する
新たな審理を求めたが、地方裁判所はこれを退けた。バクスターへの損害賠償額を決定するため、2011年12
月に審理が予定されている。2010年3月に、米国特許商標局(以下「USPTO」という)上訴委員会は、その他
の特許が無効であるとのUSPTO特許審査官による以前の決定を支持した。この決定の見直し要求は委員会に
よって却下され、当社は2009年9月に特許の有効性を認めた同じ控訴裁判所にUSPTOの決定について控訴し
た。
製造物責任訴訟
ヘパリンに関する訴訟
米国でのヘパリン製品のリコールに関連して、原告がヘパリンの雑菌混入により様々な症状に苦しみ、う
ち何件かは死に至ったとして約730件の訴訟が提起された。2008年6月、広域係属訴訟規則のもと、公判前
ケースマネジメントのために多数の連邦訴訟がオハイオ州北部地区連邦地方裁判所に併合された。2008年9
月に、公判前ケースマネジメントのために多数の州裁判所の訴訟がイリノイ州クック・カウンティに併合
されている。2011年6月に、州裁判所における最初の裁判は、625,000ドルの補償的損害賠償を伴う原告に有
利な判決となった。2011年7月に、連邦裁判所は、同裁判所へ提起された訴訟のうち重要部分を棄却する結果
となると予想される事実審理省略判決を求める特定の申立てについてバクスターに有利な裁定を下した。
追加審理は連邦裁判所及び地方裁判所において2012年に予定されている。
プロポフォールに関する訴訟
当社は、他の被告と共に、ネバダ州ラスベガスの州裁判所に提起された多くの訴訟の被告となっている。当
該訴訟では、医療従事者が内視鏡検査処置中にプロポフォールのバイアル瓶を不適切に再利用し、その結果
C型肝炎を患者に感染させたと主張している。当該訴訟では、(メーカーとして)テヴァ・ファーマシュー
ティカルズ・ユーエスエー・インク(以下「テヴァ」という)及び(販売企業として)当社による、プロ
ポフォールのバイアル瓶のうち大型のものの設計・製造、及び内視鏡検査センターへの販売が不適切なも
のであったと主張している。2010年4月に、最初の訴訟はテヴァ及び当社に対する事実審理に入った。陪審
は、補償的損害賠償5百万ドル及び懲罰的損害賠償500百万ドル(テヴァに対し356百万ドル及び当社に対し
144百万ドル)を原告に与える裁定を下した。テヴァ及び当社は、この決定に対し控訴した。更に、バクス
ターは、2009年にテヴァと締結した損失補償契約に従い、本件において補償金を受ける権利を有する。追加
の事実審理が現在進行中である。
一般的訴訟
2004年10月、バクスター並びにその現職の最高経営責任者と当時の現職の最高財務責任者及びその前任者
に対して、修正1974年従業員退職所得保障法に違反していると主張して1件の集団訴訟を意図した訴訟が
イリノイ州北部地区連邦地方裁判所に提起された。原告は、これらの被告が当社の401(k)プランの管理投資
委員会とともに2001年1月から2004年10月までの間それぞれのプランにおける投資オプションとしてバク
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スター普通株式を提供することでプランの参加者への信任義務に違反したと主張している。2006年3月、第
一審裁判所は、2001年1月から現在までの期間、該当プランに関してバクスターの普通株式を取得すること
を選んだプランの参加者の集団を認定した。2010年5月に、第一審裁判所は当社に有利な事実審理省略判決
を出し、原告は、当該決定について米国連邦第七巡回控訴裁判所に控訴した。
2010年5月に、当社の取締役会、最高経営責任者、当時の現職の最高財務責任者及び薬剤投与事業担当役員
に対し、当社に代わって株主代表訴訟がイリノイ州レイク・カウンティ巡回裁判所に提訴された。当該訴状
は、COLLEAGUE輸液ポンプ問題への対処に関連して被告が当社に対する信任義務に違反したと主張してい
る。2010年10月以降、更に4件の株主代表訴訟が当社に代わって当社の取締役会、並びに一部の現職及び前
任の業務執行役員に対し、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所に提訴された。2011年1月に、レイク・カウン
ティ訴訟が連邦裁判所の原告の要求により停止された。当該訴状は、COLLEAGUE問題及びその他の品質問題
が州法に基づき対処された方法、場合によっては連邦証券法違反があったことを原因として、当社に対し信
任義務の違反があったと共に、重大な損害をもたらしたと主張している。原告は、当社が被った金銭的損害、
コーポレート・ガバナンスの改革、及び弁護士費用を要求している。
2010年9月に、当社と一部の現職業務執行役員に対し、1件の集団訴訟を意図した訴訟がイリノイ州北部地
区連邦地方裁判所に提訴された。当該訴状で、2009年9月17日から2010年5月3日までの間に、被告が当社の血
漿由来治療事業及びCOLLEAGUE輸液ポンプに対し当社が行った改善策について、著しく誤った又誤解を招く
供述をしたことにより、当社の普通株式が人為的に高いレベルで売買されたと主張している。その後、追加
の訴訟2件が当社及び一部の業務執行役員に対し、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所に提訴された。これ
らの訴訟は、損害として被った投資家の株式価値損失の回復を求めている。これらの訴訟は以後の手続にお
いて併合された。
当社は、他の被告と共に、バクスター及び一部の競合他社が2003年度より共謀して血漿由来治療の製造量
を制限し、人為的にその価格をつり上げたと主張して米国連邦裁判所に提起された19件の訴訟の被告と
なっている。当該訴状は、集団訴訟の救済及び場合によっては3倍の損害賠償金を求めている。当該訴訟は
公判前手続のためにイリノイ州北部地区連邦地方裁判所に併合された。2011年2月に、同裁判所は、請求を一
部却下する当社の申立てを棄却し、当事者は証拠開示手続きを進めている。
その他
2005年10月に、米国政府は、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所において、イリノイ州北部で保留にされて
いたCOLLEAGUE及びSYNDEOの輸液ポンプの押収を実行するための訴状を提出した。顧客所有のポンプには影
響はなかった。2006年6月に、バクスター・ヘルスケア・コーポレーションは、差押訴訟を解決するために米
国政府との間で差押手続及び終局的差止命令の同意判決を受入れた。同意判決に従い、2010年7月13日にFDA
は、現在米国で使用されている当社のCOLLEAGUE輸液ポンプのリコールに関する最終命令を発令した。当社
はその顧客に対し、COLLEAGUE輸液ポンプを交換する、又は金銭的対価を受け取るオプションを提供する形
で、2012年7月13日までリコールを実施している。当社は、リースの借り手側に対し違約金なしでリースを終
了することを認め、当該装置の返却時に前納したリース料の未使用部分があれば返金する。COLLEAGUEの件
に関し、更に第三者による請求が提起される可能性がある。
当社は、他の被告と共に、とりわけメディケア及びメディケイド認定薬品の平均卸売価格(以下「AWP」と
いう)を人為的につり上げて報告したことにより、バクスター及び他の原告が価格補償を操作したと主張
する12件弱の訴訟の被告となっている。これらの訴訟は公判前手続のためにマサチューセッツ州地区連邦
地方裁判所に併合されている。裁判所は、バクスターや他社に対するメディケア・パートB訴訟及び単独の
医療保険訴訟に対する集団和解について事前承認を行い、最終承認は2011年に行われる予定である。バクス
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ターはまた、州司法長官及びその他の原告により提起された他の多くのAWP訴訟を解決した。当社には、政府
が仲裁を断った私人による代理訴訟が2件及び州司法長官によって提起された追加訴訟が2件残ってお
り、これらの訴訟は不確定の損害賠償、差止による救済、民事制裁、不正利得の返還、没収、及び補償を求める
ものである。
当社は、ペンシルバニア州東部地区連邦検察局から、当社の米国における契約締結、マーケティング及び販
売促進、並びに過去の政府価格報告の業務に関する文書を作成するよう要求する書簡を受け取った。この要
求とは別に、当社は過去の価格報告の提出について内部による見直しを行っており、この内部による見直し
は2011年に完了すると見込んでいる。更に、当社は、カリフォルニア州北部地区連邦検察局から、当社と専門
薬局との関係を含むマーケティング及び販売促進の業務に関する文書を作成するよう要求を受けた。当社
はこれらの両方の要求に全面的に協力しているが、各問題の範囲が拡大しないとの保証はない。
当社は、米国司法省及びSECから、数ヶ国における事業活動に関する情報の提供を求める照会を受けた。当
社は当該機関に全面的に協力するとともに、この照会は、業界での実務が米国の海外汚職行為防止法に準拠
しているかを広範に調査する一環であると解釈している。
(注)上記は、当社の2011年6月30日に終了した四半期に係るForm 10-Qによる四半期報告中の訴訟に関す
る記載に基づく。
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3【米国と日本における一般に公正妥当と認められている会計原則の相違】
本書記載の連結財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められている会計原則に準拠して作成されて
いる。従って、日本において一般に公正妥当と認められている会計原則に従って作成される場合とは相違する
部分がある。その主なものを要約すれば、次のとおりである。
① 長期資産化リース
米国では、長期リース契約を資産化するという会計処理を、一定の要件に該当するリース(キャピタル・
リース)について行うことが要求されている。
日本では、米国の会計原則と同様にファイナンス・リース物件について資産及び負債に計上処理される
が、所有権移転外リースについては、資産及び負債の金額について注記を行い、オペレーティング・リース
と同様に会計処理することが例外として認められていた。ただし、2008年4月1日以降開始する事業年度よ
り、企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」が適用され、所有権移転外ファイナンス・リース
取引に関する通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理は廃止された。
② 長期性資産の減損に関する会計
米国では、2001年10月に財務会計基準審議会(以下「FASB」という)が、長期性資産の減損または処分に
関する会計処理に関する基準を公表した。当該基準は、売却により処分される長期性資産は、継続事業また
は非継続事業のいずれに報告されているかにかかわらず、帳簿価額または売却費用を控除した公正価値の
どちらか低い方で評価することを要求している。当該基準ではまた、非継続事業の報告範囲を広げており、
非継続事業は事業のセグメントに限定されず、処分されたまたは処分される予定の企業体の構成要素も含
んでいる。当該基準書は長期性資産の定義から、のれん及びその他の無形固定資産の会計基準に準拠して償
却されないのれん及びその他の無形固定資産を除外している。
日本では、長期性資産の減損会計について、「固定資産の減損に係る会計基準」が適用されている。この基
準は、処分予定の資産を区分表示していないこと、減損の測定に公正価値ではなく回収可能価額(資産の正
味売却価額と見積将来キャッシュ・フローの現在価値のいずれか高い金額)を使用していること等の差異
はあるが、根本的な考え方は米国の基準と大きな差異はない。
③ 非継続事業、異常項目及び会計方針の変更による累積的影響額
米国では、長期性資産の減損または処分に関する会計処理に関する基準に基づき、非継続事業の経営成績
及び処分損益は、損益計算書に独立した項目として表示され、過年度の損益計算書の金額は当事業年度に合
わせて組替えられる。また、会計方針の変更について取り扱う会計基準に基づき、会計方針の変更を行った
場合は、会計方針の変更による特定の会計期間への影響や累積的な影響を測定することが現実的でない場
合を除いて、過年度の財務書類に対して会計方針の変更を遡及的に適用することとなる。一つまたは複数の
過去の会計期間に対する会計方針の変更の影響を特定の会計期間ごとに測定することが現実的でない場合
には、当該基準は、遡及適用が現実的である最初の会計期間の期首現在の資産及び負債に対して新しい会計
方針を適用し、損益計算書に計上するのではなく、当該期間の期首の利益剰余金(または貸借対照表の資本
または純資産を構成するその他の勘定のうち適切なもの)に対して相殺調整を行うことを要求している。
また、会計方針の変更による過去のすべての会計期間に対する累積的影響を測定することが現実的でない
場合には、当該基準は、実務的に一番早い日から将来に向かって適用されたものとして処理することを要求
している。なお、損益計算書において、「非継続事業」、「異常項目」及び「会計方針の変更による累積的影
響額」はそれぞれ、「継続事業による利益(税引後)」の後に税引後の金額で表示される。
日本では、非継続事業の表示に関する規定はなく、一般に非継続事業の処分損益は、損益計算書において特
別損益として表示されるが、特別損益は、経常利益(税引前)と法人税等との間に税引前の金額で表示され
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る。また、会計上の変更や誤謬は、原則として当年度の財務書類に反映され、過年度の財務諸表の修正再表示
を行うことは認められていない。ただし、2009年12月4日に企業会計基準委員会から企業会計基準第24号
「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」が公表され、会計方針の変更や誤謬があった場合には
原則として過年度の財務書類が遡及的に修正再表示されることとなった。同基準は2011年4月1日に開始
する事業年度の期首以降に行われる会計上の変更及び過去の誤謬の訂正から適用されている。
④ 年金
米国では、年金に関する会計基準により、純期間年金給付費用は勤務費用、利子費用、年金資産の期待収益
及び過去勤務債務の償却及びその他を表している。また、年金に関する会計基準により、年金資産公正価値
と予測給付債務(以下「PBO」という)との差額を資産または負債として貸借対照表に計上し、当期の純期
間年金給付費用として認識されていない未認識損益は税効果考慮後の金額で累積その他包括利益(以下「
AOCI」という)の一項目として計上することとされた。
AOCIに計上された年金資産とPBOの差額は、年金に関する会計基準に従ったその後の償却により純期間年
金給付費用に計上される。
日本では、米国の年金制度の会計処理に関する基準と同様の会計処理の適用が要求されているが、コリ
ドーアプローチは認められておらず、未認識過去勤務債務および未認識数理計算上の差異は毎期一定の方
法で償却を行い費用として計上する。
また、PBOと年金資産の時価との差額を貸借対照表に計上することは行われておらず、それらは未認識損益
の残高と共に財務諸表への注記として開示される。
⑤ 年金以外の退職後給付
米国では、退職後給付制度に関する会計基準により、年金以外の退職後給付に関する費用を現金主義でな
く発生主義により認識することが要求されている。また、退職後給付制度に関する会計基準により当期の費
用として認識されていない未認識損益は、税効果考慮後の金額で累積その他包括利益の一項目として計上
することとされている。
日本では、当該費用は発生主義により認識されている。
⑥ 企業結合
米国では、2001年6月に公表された企業結合に関する基準により、2001年7月1日以降に開始された企業
結合については、すべてパーチェス法により会計処理されることが要求されている。それ以前は、企業結合
を行う場合には、関連する事実や状況に応じて持分プーリング法もしくはパーチェス法により会計処理が
行われていた。パーチェス法の下では、被買収会社の経営成績は買収日から財務書類に反映される。そして、
買収コストは、買収日の適正価額に基づき買収により取得した資産と負債に配分される。持分プーリング法
では、買収を企業の持分の結合という概念でとらえ、あたかも結合企業が期首より結合されていたかのよう
な財務情報が開示される。そして、被合併会社の資産と負債は、買収会社に帳簿価額のままで引継がれ、被合
併会社の過去の損益は買収会社の損益として結合され、表示されるすべての期間について再表示される。
2007年12月にFASBは、企業買収の会計処理方法を部分的に変更する、企業結合に関する基準の改訂を公表
した。この改訂は、2008年12月31日より後に発生する企業結合に対して適用されている。この適用により、取
引費用及び買収関連の再編費用などの項目は、発生時に費用計上されることになった。当該基準の改訂は、
2009年1月1日以降の当社の企業の取得について適用されている。
日本では、企業結合に係る会計処理について、従来「企業結合に係る会計基準」が適用されていた。同基準
は、基本的にパーチェス法で会計処理することを要求しているが、以下の三要件を満たし、「企業結合によ
る持分の結合」とされた場合、持分プーリング法の使用が認められていた。
(a) 事業および企業の取得対価が議決権のある株式のみである。
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(b) 企業結合による議決権比率の変動が5%の範囲内にある。
(c) 議決権比率以外の支配要件が存在しない。
持分プーリング法では、取得資産、負債および資本は全て被取得企業の帳簿価額で取得企業に引き継がれ
る。なお、2008年12月26日において「企業結合に係る会計基準」は改正され(基準名も「企業結合に関する
会計基準」に改正)、2010年4月1日以降実施される企業結合より共同支配企業の形成以外の企業結合に
ついてはパーチェス法が適用されている。
⑦ のれん
米国では、パーチェス法による会計処理において、買収価額が被買収企業の買収時における有形及び識別
可能な無形資産の純額の公正価値を超える額は、のれんに計上される。のれん及びその他の無形固定資産に
関する会計基準により、2001年7月1日以降に完了する企業結合に係るのれんは償却せずに、少なくとも年
に一回の減損テストを行うことを含め、のれんの減損の有無を定期的に検討することが求められている。以
前は、のれんは40年を超えない経済的見積耐用年数にわたり定額法で償却されていた。
日本では、のれんは、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたり定額法その他の合理的な方法により規則的
に償却されている。なお、のれんは「固定資産の減損に係る会計基準」の適用対象資産となることから、規
則的な償却を行う場合においても、当該基準に従った減損処理が行われる。
⑧ 収益の認識
米国では、収益の認識に関する会計基準に、米国証券取引委員会(以下「SEC」という)のSECスタッフの
収益認識基準に関する見解が要約されている。収益は、(1)契約締結の確証が存在する、(2)製品等の引渡し、
あるいはサービスの提供がなされている、(3)買主に対する売主の価格が決定、あるいは確定できる、(4)代
金の回収可能性が高い、といった要件すべてが満たされた場合に認識される。また、当該基準は、複数の物品
・サービス等が提供される単一の契約から発生した収益について、収益認識に関する追加的な指針を提供
している。当該指針に従い、単一の契約から発生した複数の収益は、分割して認識される。
日本では、出荷基準及び検収基準等の収益認識基準があるが、米国の収益認識に関する会計基準に該当す
る明確な規定はない。
⑨ 負債および資本双方の性質を有する特定の金融商品
米国では、2003年5月に、FASBが負債および資本双方の性質を有する特定の金融商品に関する会計処理に
係る会計基準を公表した。当該基準は、従来、貸借対照表において資本の部に含めるか、または負債の部と資
本の部の間に表示されていた金融商品を負債の部に含めるよう要求している。当該基準は、強制償還金融商
品、発行体の株式を資産譲渡により再購入する債務、および発行する株式数が変動する特定の債務といった
3種類の独立した金融商品を負債に含めることを発行体に要求している。
日本では、負債及び資本双方の性質を有する金融商品についての包括的な会計基準はない。
⑩ 変動持分事業体の連結
米国では、変動持分事業体(以下「VIE」という)を取り扱うFASBの基準により、企業がVIEの予想損失の
大部分を負担するか、VIEの残余利益の大部分を受領する、あるいはその両方の場合に、当該企業にVIEを連
結することが要求されている。VIEにおいて重要な(ただし過半数ではない)変動持分が保有されている場合
は、かかるVIEについては特定の開示が要求されている。
日本では、企業の連結財務諸表に含める子会社の範囲は、(1)他の会社の議決権の過半数を実質的に所有し
ている場合、(2)他の会社の議決権の半数以下しか所有していなくても、高い比率の議決権を所有しており、
かつ、意思決定機関を支配している一定の事実が認められる場合、のいずれかの場合に行われる。なお実務
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対応報告第20号「投資事業組合に対する支配力基準及び影響力基準の適用に関する実務上の取扱い」によ
り、企業は投資事業組合に対する支配及び影響に関する要件を満たした場合、当該投資事業組合を連結する
よう要求されている。
⑪ 公正価値測定
米国では、公正価値測定に関する基準により、資産又は負債を公正価値で測定することが要求、または容認
されている。当該基準書は特に、公正価値は市場参加者が資産又は負債の価格決定時に使用する仮定値に基
づいていなければならないことを明確にしており、また、当該仮定値の算出に使用される情報の優先順位を
決める公正価値の階層を確立している。当該基準書はまた、使用した方法及び損益に対する影響額の開示を
含め、公正価値測定に関する財務書類における開示内容の拡大を要求している。
日本では、企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」で、時価は、市場において形成されている取
引価格、気配または指標その他の相場(以下「市場価格」という)に基づく公正な評価額と定義されている。
市場価格がない場合には認識された公正価値は合理的に評価される。
「金融商品会計に関する実務指針」第102条から第104条に定められているように、非上場デリバティブ取
引のうち類似する取引の気配値のないものについては、原則として将来キャッシュ・フローの割引現在価
値またはオプション価格モデル等最善の見積額により評価される。ただし、公正な評価額を算定することが
極めて困難と認められるデリバティブ取引については、取引価額をもって貸借対照表価額とする。
日本では、非制限金融商品に関する包括的な会計基準は設定されていない。
なお、2008年3月に企業会計基準委員会から公表された企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基
準」の改正および企業会計基準適用指針第19号「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」により、公
正価値の開示が金融商品全般に拡大されることになった。当該基準は、2010年3月31日以後終了する事業年
度の年度末に係る財務諸表から適用されている。
⑫ 法人所得税の不確実性に関する会計処理
米国では、法人所得税の不確実性に関する会計基準により、法人所得税法における不確実性に関する会計
処理および報告が明確化されている。当該基準は、所得税申告書で申告されている、または申告される予定
の不確実な課税ポジションの財務書類上での認識、測定、表示および開示に関する包括的モデルについて規
定している。当該基準は、税務申告書において申告された、または申告される予定の税務上のポジションの
財務書類における測定及び認識に関する二段階のプロセスについて規定している。第一段階は、税務ポジ
ションのテクニカル・メリットに基づき、税務ポジションが調査によって支持される可能性の方が高い(
50%超の可能性)かどうかの判断に関するものである。第二段階では、認識される可能性の方が高いという
基準に合致する税務上のポジションを、最終決裁における実現可能性が50%超である利益の最大金額で、財
務書類において測定及び認識することが要求されている。当該基準はまた、関連する利息及び罰金の会計処
理、財務書類の分類ならびに開示についての指針を提供している。
日本では、不確実なタックス・ポジションに関する会計基準は制定されていない。
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第7【外国為替相場の推移】
日本円と米ドルとの為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新聞紙に当該半
期中において掲載されているので、本項の記載を省略する。
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第8【提出会社の参考情報】
当事業年度の開始日から本半期報告書提出日までの間において、以下の書類が提出されている。
書類名
提出年月日
有価証券届出書
平成23年2月21日
関東財務局長に提出
上記有価証券届出書の訂正届出書
平成23年2月28日
関東財務局長に提出
臨時報告書
(企業内容等の開示に関する内閣府令
第19条第2項第1号に基づく)
平成23年4月6日
関東財務局長に提出
有価証券報告書及びその添付書類
平成23年6月22日
関東財務局長に提出
事業年度 自 平成22年 1月 1日
至 平成22年12月31日
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし
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