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子どもポルノ※問題に関する緊急要望書

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子どもポルノ※問題に関する緊急要望書
子どもポルノ※問題に関する緊急要望書
「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」(以下「児童買春・児童ポルノ等禁
止法」または「現行法」)の成立から9年。しかし、子どもポルノ問題は一向に解決される兆しが見られません。
児童ポルノ製造犯逮捕などのニュースは毎日のように伝えられます。現行法の施行以来、毎年数百件の児童ポル
ノ事件が摘発され、氷山の一角であるこの数も増加の一途を辿っています。また、現行法では取り締まられない、
水着姿の子どもに性的ポーズをとらせ撮影した映像が「アダルトビデオ」として販売され、欧米各国では法律等で
禁じられている子どもへの性的虐待を描いたアニメ・漫画やゲームソフト、また「児童ポルノ」を作品タイトルとする
ビデオが、大通りに面した有名量販店やインターネットの書籍・DVDショップで堂々と販売されるなど、「子どもの
性」が明らかに成人向けの「商品」として取引されている状況が存在します。こうした状況の改善を求める声が国内
外から届けられていますが、現行法の下では、法執行機関である警察も有効な打つ手を持ちえません。
本年 11 月、ブラジルで第 3 回「子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」が開催されます。1996 年の第 1 回
会議で、日本は、子どもポルノの一大生産国・輸出国であるばかりでなく、そうした状況になんら取り組んでいない
「加害国」として非難されました。その後、政府・市民一丸となって取り組んだ反子ども買春・ポルノ・人身売買キャ
ンペーンの成果として現行法が成立し、2001 年、第 2 回会議が横浜で開催され、その取り組みと成果が国際的に
評価されました。しかし、昨今のインターネットや携帯電話の驚異的な発達や普及は、子どものポルノ問題を取り巻
く環境を激変させています。IT 大国であり、コンテンツ大国でもある日本国内のこうした現状が放置されているため
に、日本のみならず、世界の子どもたちも「子どもポルノ」という名の性的虐待の被害に晒され続けています。
私たちは、こうした現状を変えてゆくため、以下の4点を訴えます:
① 児童買春・児童ポルノ等禁止法の処罰対象となるか否かを問わず、子どもに対する性的虐待を性目的で描写
した写真、動画、漫画、アニメーションなどを製造、譲渡、貸与、広告・宣伝する行為に反対します。
② 政府・国会に対し、児童買春・児童ポルノ等禁止法の改正を含め、下記各点に対する早急な対応を求めます。
(ア) 他人への提供を目的としない児童ポルノの入手・保有(単純所持)を禁止し処罰の対象とする(第7条)
(イ) 被写体が実在するか否かを問わず、児童の性的な姿態や虐待などを写実的に描写したものを、「準児童
ポルノ」として違法化する(第2条)。具体的には、アニメ、漫画、ゲームソフトおよび18歳以上の人物が児
童を演じる場合もこれに含む。
(ウ) 国及び地方公共団体による児童の権利に関する国民の理解を深めるための教育及び啓発を「義務」づけ
る(第14条)
(エ) 「児童ポルノ」等の被害から、心身に有害な影響を受けた児童の保護のための体制を整備する。そのため
に具体的な計画の策定を国に義務付け、担当省庁に実施結果を国会に報告する義務を課す(第16条)
③ メディア、各種通信事業、IT事業、ソフト・コンテンツ製造・制作・販売等の各業者、業界、ならびに関連団体に
よる上記①に示す著作物等の流布・販売を自主的に規制・コントロールする官民を挙げた取り組みを応援する
とともに、より一層の取り組みを求めます。
④ 検察・裁判所はじめ全ての法曹・司法関係者に対し、子どもポルノが子どもの人権ならびに福祉に対する重大
な侵害行為であるとの基本認識の下、児童買春・児童ポルノ等禁止法事犯に対し厳格に同法を適用し、刑を
科すよう求めます。
※「子どもポルノ」と「児童ポルノ」
本文では、現行法が触法物として規定し一般に「児童ポルノ」と称される写真・動画等以外に、子どもの性を「商品」として取引するもの(漫画、アニメ、児童ポ
ルノ広告など)が存在することの問題点を指摘するため、現行法が規定するものを含めた総称として「子どもポルノ」という表現も使用しています。
※※本要望書の原資料「深刻化する子どもポルノ問題に関する緊急アピール」は、ユニセフ ホームページ(www.unicef.or.jp)に掲載しています。
【呼びかけ人】
東郷良尚
早水研
アグネス・チャン
日野原重明
有馬真喜子
石井摩耶子
伊藤純江
甲斐田万智子
戒能民江
勝間靖
国分明男
後藤啓二
(財)日本ユニセフ協会 副会長
(財)日本ユニセフ協会 専務理事
(財)日本ユニセフ協会 大使
(財)日本ユニセフ協会 大使
ジャーナリスト
日本 YWCA 会長
国際ソロプチミスト日本東リジョン ガバナー
国際子ども権利センター 代表理事
お茶の水女子大学 教授
早稲田大学大学院 准教授
(財)インターネット協会 副理事長
弁護士
坂口和子
清水澄子
高橋喜久江
竹花豊
中里見博
別所直哉
マリ・クリスティーヌ
宮本潤子
森田ゆり
山田公平
山本博子
横田洋三
ECPAT/ストップ子ども買春の会 運営委員長
女性会議 常任顧問
売買春問題ととりくむ会 事務局長
おやじ日本 会長
福島大学 准教授
ヤフー株式会社 最高コンプライアンス責任者
アジアの女性と子どもネットワーク 代表
ECPAT/ストップ子ども買春の会 共同代表
エンパワメント・センター 代表
(財)日本 YMCA 同盟 総主事
アジアの女性と子どもネットワーク 事務局長
中央大学法科大学院 教授
(2008年2月27日現在)
【賛同団体】
マイクロソフト株式会社
ヤフー株式会社
※
賛同団体リストはユニセフ ホームページ(www.unicef.or.jpT)をご覧ください。
『子どもポルノ問題に関する緊急要望書』
この要望の趣旨にご賛同いただける方は、ご署名ください。
氏名
住所(番地以降は任意です)
印・サイン
本要望書は、原本を政府・国会に提出し、コピー1 部を(財)日本ユニセフ協会が保管し、各種通信事業、IT事業、ソフト・コンテンツ製造・制作・販売等の各業
者、業界、ならびに関連団体、法曹・司法関係者などに、本要望を行う際提示いたします(提供はいたしません)。本要望書に記載された個人情報は、本要望
行為以外の目的で使用することはありません。
【要望書送付先】
取り扱い団体:
(財)日本ユニセフ協会 広報室
※こちらに団体名が記されていない場合は、
お手数ですが右記までお送りください。
〒108-8607 東京都港区高輪 4-6-12 ユニセフハウス
FAX:03-5789-2036
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