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野菜・果物の消費行動に関する調査結果

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野菜・果物の消費行動に関する調査結果
平成27年12月24日
報
道
各
位
一般社団法人
JC総研
野菜や果物を食べる頻度が減少
~特に単身女性と20代以下で減少幅拡大~
(野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2015 年調査-)
当研究所では、2008年(平成20年)1月より、農畜産物の消費行動をテーマに全国の消
費者を対象とした Web 調査を実施しています。
調査の25回目として「野菜・果物の消費行動に関する調査」を2015年8月下旬に実施し
ました。このたび、調査結果の概要がまとまりましたので、ご報告します。
今回調査の大きな特徴は、前回調査に引き続き「野菜・果物を食べる頻度が減少したこと、特に
単身女性と 20 代以下で大きく減少したこと」です。全体では、野菜・果物とも『毎日(ほぼ毎食+
ほぼ毎日)食べる』が 1.1 ポイント減少しましたが、野菜は単身女性で 4.5 ポイント、20 代以下で 14.5
ポイント、果物は単身女性で 7.3 ポイント、20 代以下で 11.6 ポイントと大きく減少しました。
また、調査時における青果物価格高騰(注)の影響が色濃く出たのも今回の特徴です。
「野菜不足と
思う理由」を尋ねた設問では「野菜の価格が高く十分に買えない」が 4.5 ポイント増加した他、
「野菜
購入時の重視点」を尋ねた設問では「販売単価が安い」が 4.9 ポイント増加したのに対し、
「鮮度が良
い」が 4.2 ポイント減少、
「国産品である」が 4.3 ポイント減少するなど、高騰する青果物の価格に対
し、消費者の商品へのこだわりが大きく後退している様子が伺えました。
(注)主要卸売市場の前年同月比価格:【野菜】7 月 122%、8 月 104%
(農水省発表)
【果実】7 月 111%、8 月 121%
解禁日時:2015年(平成27年)12月24日(木)14時
《添付資料》
野菜・果物の消費行動に関する調査結果の概要(プレスリリース)
<本件に関するお問合せ先>
〒162-0826
東京都新宿区市谷船河原町11番地
飯田橋レインボービル5F
一般社団法人
基礎研究部
℡
JC総研
主任研究員
青柳 靖元
03-6280-7252
※なお、本資料は「農政クラブ」
「農林記者会」
「農協記者クラブ」および日頃お付き合いのあ
る報道機関の関係各位等に配布します。
報道発表資料
一般社団法人
Press Release
2015年12月24日(木)14時
JC総研
東京都新宿区市谷船河原町11番地
飯田橋レインボービル5F
URL http://www.jc-so-ken.or.jp
解禁
調査の概要
■調査方法
■調査地域
■調査主体
■実施機関
■調査年月日
■調査対象
インターネットリサーチ
全 国
一般社団法人 JC総研
株式会社 インテージ
2015 年 8 月 21 日(金)~8 月 26 日(水)
全国の既婚女性・既婚男性・単身女性・単身男性
■2015 年 有効回答者数 インテージ・ネットモニター会員 n=2,117
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代以上
合計
合計
162
(7.7)
320 (15.1)
354 (16.7)
336 (15.9)
418 (19.7)
527 (24.9)
2,117 (100.0)
(100.0)
【参考:2014 年
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代以上
合計
単位:人(構成比%)
既婚女性
45
(5.2)
121 (14.0)
143 (16.6)
133 (15.4)
180 (20.8)
242 (28.0)
864 (100.0)
(40.8)
既婚男性
40
(4.6)
138 (15.9)
155 (17.8)
148 (17.0)
180 (20.7)
208 (23.9)
869 (100.0)
(41.0)
単身女性
38 (19.3)
32 (16.2)
29 (14.7)
30 (15.2)
30 (15.2)
38 (19.3)
197 (100.0)
(9.3)
単身男性
39 (20.9)
29 (15.5)
27 (14.4)
25 (13.4)
28 (15.0)
39 (20.9)
187 (100.0)
(8.8)
既婚女性
53
(5.9)
126 (14.0)
148 (16.4)
136 (15.1)
186 (20.6)
254 (28.1)
903 (100.0)
(43.1)
既婚男性
36
(4.1)
133 (15.3)
153 (17.5)
150 (17.2)
187 (21.4)
213 (24.4)
872 (100.0)
(41.6)
単身女性
33 (20.6)
22 (13.8)
23 (14.4)
20 (12.5)
28 (17.5)
34 (21.3)
160 (100.0)
(7.6)
単身男性
31 (19.1)
24 (14.8)
26 (16.0)
20 (12.3)
24 (14.8)
37 (22.8)
162 (100.0)
(7.7)
有効回答者数】
合計
153
(7.3)
305 (14.5)
350 (16.7)
326 (15.5)
425 (20.3)
538 (25.7)
2,097 (100.0)
(100.0)
【エリア区分】
北海道
東 北
(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
北関東
(茨城、栃木、群馬)
京 浜
(埼玉、千葉、東京、神奈川)
甲信越・北陸(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野)
東 海
(岐阜、静岡、愛知、三重)
京阪神
(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
中国・四国 (鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知)
九 州
(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)
【分析・報告書作成】
一般社団法人 JC総研 基礎研究部 主任研究員 青柳 靖元
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1
報道発表資料
一般社団法人
Press Release
2015年12月24日(木)14時
解禁
JC総研
東京都新宿区市谷船河原町11番地
飯田橋レインボービル5F
URL http://www.jc-so-ken.or.jp
野菜・果物の消費行動に関する調査結果の概要
1.野菜を食べる頻度:単身女性と20代以下で減少、 単身男性は増加
図1は、野菜を食べる頻度(手作りの野菜ジュース含む。摂食頻度)についてたずねたものであ
る。トータルでは、
『毎日』
(「ほぼ毎食」+「ほぼ毎日」)は、60.9%(前回 62.0%)と前回調査に
続き減少し、
「週に 1 日未満/食べない」は 13.8%(同 12.8%)と増加した。
属性別に見ると、単身女性は『毎日』が 51.8%(同 56.3%)と減少が目立つ一方で、
「週に 1 日
未満/食べない」が 16.3%(同 12.6%)と増加した。単身男性では『毎日』が 36.9%(同 30.8%)
と大きく増加した。
年齢層別には(図2)、20 代以下で『毎日』が 35.2%(同 49.7%)と 14.5 ポイントの大幅な減少
となり、
「週に 1 日未満/食べない」が 23.5%(同 17.0%)と大幅に増加した。一方、40 代では『毎
日』が 59.1%(同 54.8%)と大きく増加した。
図1
野菜の摂食頻度(年次別・属性別)
図2
野菜の摂食頻度(年次別・年齢層別)
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報道発表資料
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2.果物を食べる頻度:野菜同様、単身女性と20代以下で大きく減少する結果に
図3は、果物を食べる頻度(手作りの果物ジュース含む。摂食頻度)についてたずねたものであ
る。
『毎日』
(「ほぼ毎食」+「ほぼ毎日」)は、トータルで 28.5%(前回 29.3%)と前回に続き減少
した。一方、
「週に1日未満/食べない」は、29.5%(同 28.4%)とわずかに増えた。
属性別では、単身女性で『毎日』が 23.3%(同 30.6%)と大きく減少した。
また、年齢層別に見ると(図4)、20 代以下で『毎日』が 8.7%(同 20.3%)と 11.6 ポイントの
大幅減、「週に1日未満/食べない」が 57.5%(同 37.2%)と 20.3 ポイントもの大幅増となった。
60 代では「週に1日未満/食べない」が 18.4%(同 22.6%)と減少した。
野菜と同様、果物も単身女性と 20 代以下の摂食頻度の低下が目立つ結果となった。
図3
果物の摂食頻度(年次別・属性別)
図4
果物の摂食頻度(年次別・年齢層別)
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3.市販のカット野菜を食べる頻度:サラダ用・料理用ともに、単身層と20代以下で
大きく減少
図5は、市販のサラダ用カット野菜を食べる頻度(摂食頻度)についてたずねたものである。
トータルでは『週に 1 日以上』
(「ほぼ毎日」+「週に 4~5 日」+「週に 2~3 日」+「週に 1 日」)
が 25.6%(前回 24.1%)と、摂食頻度が微増した。逆に「週に 1 日未満」は 29.3%(同 29.6%)、
「全
く食べない」は 45.0%(同 46.3%)と減少した。属性別には、
『週に 1 日以上』が単身男性で 32.2%
(同 37.7%)
、単身女性で 20.8%(同 25.1%)と大きく減少した。年齢層別では、20 代以下で『週
に1日以上』が 29.1%(同 34.7%)と大きく減少した。
市販の料理用カット野菜について見ると
(図6)、トータルでは『週に 1 日以上』が 18.3%(同 17.7%)
と微増したものの、サラダ用カット野菜に比べ、摂食頻度は少ない。属性別には、『週に 1 日以上』
が、単身女性で 12.2%(同 16.2%)、単身男性で 19.2%(同 26.6%)と大きく減少した。年齢層別に
見ると、
『週に1日以上』が、20 代以下で 25.4%(同 30.7%)と大きく減少した。サラダ用・料理
用ともに、単身層・20 代以下でカット野菜の摂食頻度の減少が目立つ結果となった。
図5
サラダ用カット野菜の摂食頻度(属性別・年齢層別)
図6
料理用カット野菜の摂食頻度(属性別・年齢層別)
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4.野菜不足を感じる程度:単身男性は『野菜不足(不足気味)』が大きく減少
図7は、日頃の食生活の中で「野菜不足」を感じる程度についてたずねたものである。
トータルでは、「野菜不足」が 14.4%(前回 12.5%)と増加、「野菜は不足気味」が 36.0%(同
38.4%)と減少した。両者を合わせた『野菜不足(不足気味)』はわずかに減少したものの、依然と
して半数を超えている。
属性別に見ると、『野菜不足(不足気味)』は、単身男性で 65.8%(同 73.5%)と大きく減少した。
既婚女性で 46.3%(同 47.5%)、既婚男性で 47.6%(同 48.3%)とやや減少し、単身女性では逆に
65.9%(同 62.5%)と増加した。一方、
「野菜不足ではない」
「野菜は不足していない方」を合わせ
たポイントは、単身男性が 34.2%(同 26.5%)と大きく増加した。
図8は、年齢層別に見たものである。『野菜不足(不足気味)』は 50 代で 58.7%(同 53.7%)と
増加幅が大きく、60 代でも 44.5%(同 43.3%)と若干増加した。一方、20 代以下では 74.1%(同
75.1%)、30 代では 61.6%(同 67.2%)と減少したものの、前回同様、高い数値となった。
図7「野菜不足」を感じる程度(年次別・属性別)
図8
「野菜不足」を感じる程度 (年次別・年齢層別) 上段:2013 年 中段:2014 年 下段:2015 年
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5.
「野菜不足ではない」と思う理由:半数以上が「ほぼ毎食、野菜料理を食べているか
ら」と回答、2位「家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから」は大きく減少
表1は、「野菜不足ではない」「野菜は不足していない方」と回答した人に、不足していないと思
う理由をたずねたものである。トータルトップは「ほぼ毎食、野菜料理を食べているから」で 54.2%
(前回 56.5%)となった。2 位は「家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから」で 43.3%(同 50.0%)
となったが、今回大きくポイントを減らした。3 位は「色々な種類の野菜を食べているから」31.6%
(同 33.4%)で、上位3位の順位は前回に比べ変わりない。
属性別に見ると、
「ほぼ毎食、野菜料理を食べているから」が全属性を通じトップであるが、単身
男性では 45.3%(同 30.2%)と大幅に増加、既婚男性、単身女性では大きく減少するなど、数値の
変動が激しかった。トータルでポイントを落とした「家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから」
は、既婚男性と単身男性でも大きく減少した。
図9は、上位 10 位までの理由を年齢層別に示したものである。上位 3 位までを比べると、40 代
のみ、1 位が「家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから」、2 位が「ほぼ毎食、野菜料理を食べ
ているから」と、順位が逆転している。
表1「野菜不足ではない」と思う理由(年次別・属性別・複数回答)
TOTAL
既婚男性
単身女性
既婚女性
単身男性
属性
年度 2013
2014
2015
2013
2014
2015
2013
2014
2015
2013
2014
2015
2013
2014
2015
43
64
№
人数 1,059 1,028 1,051
481
474
464
454
451
456
68
60
67
56
30.2
45.3
62.4
56.5
54.2
71.1
61.2
61.0
54.4
53.7
48.7
63.2
60.0
53.7
51.8
1 ほぼ毎食、野菜料理を食べているから
37.2
20.3
2 家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから
51.0
50.0
43.3
59.9
59.5
56.9
43.6
41.9
32.5
51.5
45.0
44.8
33.9
25.6
15.6
3 色々な種類の野菜を食べているから
39.5
33.4
31.6
48.6
41.6
43.1
31.7
25.5
22.8
39.7
33.3
26.9
23.2
11.6
15.6
4 果物を良く食べるから
27.0
23.0
23.7
30.1
25.7
30.8
23.3
20.6
17.8
35.3
26.7
22.4
19.6
16.3
10.9
5 野菜不足からくる身体の不調を感じていないから
18.1
15.0
15.2
19.8
17.3
17.9
16.7
12.6
13.4
23.5
13.3
13.4
8.9
25.6
17.2
6 市販の野菜ジュース等をよく飲んでいるから
16.1
13.8
12.2
16.4
14.8
12.1
13.4
12.0
11.2
29.4
11.7
14.9
17.9
20.9
10.9
7 野菜を1日250gぐらいは食べているから
11.4
11.2
11.7
11.2
10.3
11.9
9.9
10.4
11.2
19.1
16.7
14.9
16.1
7.0
17.2
8 野菜を1日350gぐらいは食べているから
9.5
11.1
10.6
11.0
13.3
11.6
6.8
8.6
7.7
11.8
15.0
16.4
16.1
4.7
7.8
9 プランターや家庭菜園等で自分で野菜を作っているから
12.8
12.4
10.2
16.4
15.0
10.1
9.7
11.3
11.0
16.2
5.0
7.5
3.6
20.9
4.7
11.0
9.5
9.8
8.7
8.9
8.8
13.0
8.6
11.8
11.8
13.3
7.5
12.5
10 野菜を1日150gぐらいは食べているから
9.3
7.8
11 中食や外食時に野菜が多いものを選んだりしているから
8.2
8.3
7.8
9.6
9.3
11.4
4.8
5.1
3.5
17.6
23.3
11.9
12.5
9.3
7.8
12 市販の果物ジュースをよく飲んでいるから
5.6
4.5
5.4
4.6
4.4
5.8
5.7
4.0
4.2
10.3
5.0
9.0
7.1
0.0
4.7
13 青汁を習慣的に飲んでいるから
6.0
4.6
4.8
5.8
6.1
5.6
5.1
3.1
3.3
16.2
6.7
9.0
3.6
2.3
6.3
14 サプリメント(主にビタミン類)を飲んでいるから
6.1
3.6
4.0
5.6
4.4
3.4
5.7
2.2
3.7
13.2
8.3
7.5
5.4
2.3
3.1
15 冷凍食品・加工食品は野菜が多いものを選んでいるから
2.7
2.1
2.7
2.3
2.7
3.2
2.6
1.3
1.5
4.4
3.3
6.0
5.4
0.0
1.6
16 その他
0.8
0.8
1.0
0.8
0.8
1.1
0.9
0.7
0.4
1.5
1.7
4.5
0.0
17 特に理由はない/何となく
6.1
10.1
12.5
3.1
5.5
7.1
9.3
15.3
16.7
1.5
5.0
10.4
12.5
14.0
23.4
(注)5%以上の増減について網掛けした。
図9「野菜不足ではない」と思う理由
上位10(年齢層別・複数回答)2015年
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6.「野菜不足」と思う理由:野菜価格高騰(調査時)の影響が色濃い結果に
「野菜不足だと思う」
「野菜は不足気味だと思う」と回答した人に、その理由をたずねた(表2)
。
前回同様「量の基準/どれだけ食べれば足りるかが分からないから」が 29.6%(前回 32.1%)で
トップ、2 位は「食べる野菜の種類が少ないから」28.4%(同 30.4%)、3 位は「家庭の食事で、使
用する野菜の量が少ないから」24.0%(同 24.9%)の順となった。4 位の「野菜の価格が高く十分
な量や多くの種類を買えないから」は 23.4%(同 18.9%)とポイントを大きく伸ばした。8 月の調
査時点での、野菜価格の高騰の影響が色濃い。属性別に見ても、既婚女性、単身女性の女性層で大
きく増加した。
図10は、上位10項目を年齢層別に示したものである。20 代以下、30 代、60 代、70 代以上で
は「量の基準/どれだけ食べれば足りるかが分からないから」が 1 位、40 代、50 代では「食べる野
菜の種類が少ないから」が 1 位となった。
表2「野菜不足」と思う理由(年次別・属性別・複数回答)
№
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
属性
年次
人数
量の基準/どれだけ食べれば足りるかが分からないから
食べる野菜の種類が少ないから
家庭の食事で、使用する野菜の量が少ないから
野菜の価格が高く十分な量や多くの種類を買えないから
「健康日本21」目標摂取量に足りていないと思うから
家庭の食事で、野菜を使った料理が少ないから
十分な量や多くの種類を買うと家計を圧迫するから
野菜を買うと結局余らせてしまうから/無駄になるから
「健康日本21」目標摂取量はとても食べきれないから
野菜の調理は面倒だから
仕事や家事が忙しくて、野菜を調理する時間がないから
ファストフードや外食・中食中心の食生活だから
食が細いから/食事の量が少ないから
家族が野菜料理を食べないから
野菜が苦手/嫌いだから
家庭の食事に、冷凍・加工食品を用いることが多いから
野菜の下ごしらえの仕方や調理方法が分からないから
冷凍や水煮等の野菜の加工品の安全性が気になるから
野菜不足からくる身体の不調を感じるから
その他
原発事故による放射能汚染が心配だから
特に理由はない/何となく
2013
993
29.0
33.3
26.6
24.1
24.6
24.1
15.6
13.0
11.9
11.1
8.5
8.5
8.4
5.1
7.5
6.8
4.2
2.4
2.0
0.9
2.3
7.2
TOTAL
2014
1069
32.1
30.4
24.9
18.9
23.4
19.9
14.1
10.8
9.4
9.4
8.0
6.9
5.8
4.6
5.7
5.2
2.8
3.3
2.1
0.8
1.4
9.8
2015
1066
29.6
28.4
24.0
23.4
21.3
19.6
13.6
11.7
9.8
8.8
7.9
7.2
6.1
5.6
4.9
4.8
3.8
3.7
3.2
2.0
1.0
11.6
2013
381
23.4
39.6
31.5
31.0
33.6
21.8
20.2
14.2
15.0
10.8
9.2
2.9
9.7
9.4
5.8
3.4
3.7
3.1
1.8
1.3
3.1
4.5
既婚女性
2014
429
33.1
35.9
27.7
24.2
24.7
20.0
17.9
10.3
11.4
9.3
8.6
3.0
7.0
7.9
4.7
4.7
1.6
2.8
2.1
1.2
1.6
5.8
2015
400
30.0
34.3
28.3
32.0
23.8
20.0
19.0
13.3
11.8
6.5
7.5
2.8
8.3
12.3
3.8
3.5
2.5
4.3
2.5
1.5
1.8
7.0
2013
357
38.2
27.3
22.9
20.2
20.0
23.6
10.6
4.7
9.6
6.4
4.7
8.9
5.7
3.4
8.6
6.2
3.0
1.0
1.5
0.2
1.5
8.4
既婚男性
2014
421
34.0
21.9
23.3
13.5
20.0
17.6
10.7
4.5
7.1
4.5
5.5
6.2
4.5
3.3
7.8
4.3
1.9
2.4
1.7
0.5
1.0
14.0
2015
413
32.4
19.9
18.6
14.3
20.3
15.5
8.0
5.6
9.0
6.3
5.6
7.3
4.6
2.7
5.3
4.4
3.1
3.1
2.9
1.9
0.2
15.7
2013
94
18.1
40.4
29.8
28.7
22.3
29.8
22.3
37.2
16.0
22.3
19.1
20.2
17.0
0.0
8.5
17.0
10.6
5.3
4.3
0.0
3.2
4.3
単身女性
2014
100
27.0
43.0
25.0
20.0
33.0
17.0
17.0
30.0
10.0
15.0
16.0
9.0
9.0
0.0
2.0
7.0
2.0
4.0
3.0
1.0
2.0
8.0
2015
130
27.7
43.1
30.8
31.5
19.2
30.8
17.7
23.1
9.2
19.2
12.3
9.2
6.2
0.0
6.9
10.8
4.6
6.2
4.6
3.8
1.5
4.6
2013
112
24.1
27.7
20.5
10.7
12.5
28.6
12.5
18.8
6.3
19.6
10.7
16.1
6.3
0.9
8.0
12.5
5.4
2.7
2.7
2.7
1.8
14.3
単身男性
2014
119
26.1
30.3
20.2
17.6
22.7
30.3
10.1
18.5
10.1
22.7
8.4
21.8
3.4
0.8
5.0
9.2
10.9
7.6
2.5
0.8
1.7
10.9
2015
123
21.1
22.8
21.1
17.1
18.7
20.3
10.6
15.4
7.3
13.8
12.2
19.5
4.1
0.0
4.9
4.1
8.9
0.8
4.9
1.6
0.8
20.3
(注)5%以上の増減について網掛けした。
図10「野菜不足」と思う理由 上位10(年齢層別・複数回答)2015年
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報道発表資料
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東京都新宿区市谷船河原町11番地
飯田橋レインボービル5F
URL http://www.jc-so-ken.or.jp
解禁
7.「野菜不足」の解消方法:「家庭の食事で量を多くしたい」がトップ、単身男性は
サプリメント嗜好が顕著
表3は、「野菜不足だと思う」「野菜は不足気味だと思う」と回答した人に、不足をどのように解
消したいかをたずねたものである。
トータルでは、
「家庭の食事で野菜料理や使用する野菜の量を多くしたい」が 37.8%(前回 40.2%)
とやや減少したものの群を抜きトップを保った。全属性を通じポイントが減少したが、特に単身男
性で 22.0%(同 27.7%)と大きく減少した。単身男性では、トータル 2 位の「市販の野菜ジュース
等を飲むようにしたい」
、トータル 3 位の「果物を多く食べるようにしたい」も大きく減少した一方、
「サプリメント(主にビタミン類)を飲むようにしたい」が 20.3%(同 12.6%)と、ポイントを大き
く伸ばしたのが注目される。
また、「対処の必要性は感じるが、特に何もしないと思う」は、25.3%(同 26.4%)と微減した
ものの、依然として 4 分の 1 の人が選択する結果となった。
図11は年齢層別に示したものである。「家庭の食事で野菜料理や使用する野菜の量を多くした
い」がすべての年齢層においてトップであり、おおむね年齢が高まるほどポイントが高い。
表3「野菜不足」の解消方法(年次別・属性別)
属性
年次
人数
№
1 家庭の食事で野菜料理や使用する野菜の量を多くしたい
2 市販の野菜ジュース等を飲むようにしたい
3 果物を多く食べるようにしたい
4 カット野菜をもっと利用するようにしたい
8 中食や外食時には、野菜が多いものを選んだりしたい
7 サプリメント(主にビタミン類)を飲むようにしたい
6 青汁を飲むようにしたい
5 プランターや家庭菜園等で、自分で野菜を作りたい
9 市販の果物ジュースを飲むようにしたい
11 冷凍野菜や水煮等の野菜の加工品をもっと利用したい
10 冷凍食品・加工食品は、野菜が多いものを選びたい
12 その他
対処の必要性は感じるが、特に何もしないと思う
対処の必要性を感じないので、特に何もしない
2013
993
46.0
22.0
12.9
12.2
9.4
10.7
9.2
7.7
8.5
6.2
4.2
0.7
TOTAL
2014
1069
40.2
20.3
12.5
10.7
8.4
8.3
8.5
7.1
9.5
4.8
5.1
0.3
2015
1066
37.8
18.9
11.9
10.8
9.2
8.9
8.3
7.9
7.5
5.7
3.6
0.6
2013
381
57.2
22.0
16.5
10.8
8.1
10.5
11.5
12.3
7.6
9.2
4.2
1.0
既婚女性
2014
429
52.4
20.7
16.1
8.2
8.2
7.5
9.1
9.8
8.9
5.1
4.7
0.5
2015
400
49.8
19.3
15.3
9.5
8.8
7.0
8.5
10.3
7.8
7.5
3.5
0.3
2013
406
41.4
18.7
8.4
11.3
8.4
9.6
6.9
5.7
8.6
3.4
3.4
0.5
既婚男性
2014
421
30.4
15.9
8.6
9.7
7.6
6.2
6.7
5.9
9.7
2.9
4.3
0.0
2015
413
29.8
16.5
10.9
9.4
7.0
7.0
8.5
7.0
7.5
2.7
1.5
1.0
2013
94
36.2
31.9
17.0
13.8
19.1
13.8
9.6
5.3
13.8
5.3
5.3
1.1
単身女性
2014
100
44.0
23.0
11.0
11.0
14.0
16.0
13.0
6.0
5.0
8.0
4.0
1.0
2015
130
41.5
22.3
6.2
9.2
18.5
10.0
7.7
5.4
5.4
6.9
7.7
0.8
2013
112
33.0
25.0
13.4
18.8
8.9
12.5
8.9
0.9
6.3
7.1
6.3
0.0
単身男性
2014
119
27.7
31.9
15.1
22.7
7.6
12.6
9.2
2.5
15.1
7.6
10.1
0.0
2015
123
22.0
22.0
10.6
21.1
8.1
20.3
7.3
5.7
8.9
8.9
6.5
0.0
22.9
4.3
26.4
5.1
25.3
6.3
16.5
2.4
20.7
3.5
20.3
3.8
28.6
6.4
34.0
6.9
31.0
8.7
23.4
1.1
23.0
4.0
24.6
4.6
23.2
6.3
22.7
5.9
23.6
8.1
(注)5%以上の増減について網掛けした。
図11「野菜不足」の解消方法(年齢層別)2015年
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8.野菜の買い物1回あたりの購入金額:5割以上が『500円以下』、一方『1001
円以上』が全属性で増加、1回あたりの購入金額は52円アップ
図12は、野菜の買い物 1 回あたりの購入金額をたずねたものである。
トータルでは前年同様に 1 位「301~500 円」30.4%(前回 33.1%)、2 位「801~1000 円」22.3%
(同 23.0%)
、3 位「300 円以下」20.4%(同 19.7%)の順になった。5 割以上が『500 円以下』
(「301
~500 円」+「300 円以下」)で買い物をしている。
今回調査では、トータルで『1001 円以上(「1001~1500 円」+「1501~2000 円」+「2001 円
以上」)』のポイントが 16.6%(同 12.8%)と増え、全属性を通じ増加となった。逆に既婚男性は「301
~500 円」で 31.1%(同 37.7%)、単身男性は「300 円以下」で 40.3%(同 50.7%)と大きく減少
した。
図13は、野菜の買い物1回あたりの平均購入金額を示したものである。トータルでは 832 円(同
780 円)と前回に比べ 52 円増加した。属性別に見ると、全属性で増加したが、既婚男性 903 円(同
823 円)と 80 円増え、既婚女性は 884 円(同 827 円)で 57 円増え、既婚層での増加幅が大きい。
図12
野菜の買い物 1 回あたりの購入金額(年次別・属性別)
(注)今回から、既婚男女・単身男女ベース
図13
野菜の買い物 1 回あたりの平均購入金額(年次別・属性別)
(注)今回から、既婚男女・単身男女ベース
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9.果物の買い物1回あたりの購入金額:7割以上が『500円以下』、一方『801円
以上』が全属性で増加、1回あたりの購入金額は31円アップ
図14は、果物の買い物 1 回あたりの購入金額をたずねたものである。トータルでは、前回に続
き 1 位「301~500 円」41.1%(前回 42.3%)、2 位「300 円以下」30.7%(同 32.6%)、3 位「801~
1000 円」14.3%(同 13.1%)の順となった。今回調査では、
『801 円以上』
(「801~1000 円」+「1001
円以上」)のポイントがトータルで 21.3%(同 18.2%)と 3.1 ポイント増え、全属性を通じ増加した。
特に既婚女性・単身女性・単身男性で増加幅が大きかった。これに対し『500 円以下』
(「300 円以下」
+「301~500 円」)は 71.8%(同 74.9%)と全体の 7 割を超えるものの、3.1 ポイント減少し、全属
性で減少した。図15は、1 回あたりの平均購入金額の推移である。トータルでは 607 円(同 576 円)
と 31 円増加した。属性別に見ると、既婚女性は 616 円(同 581 円)と 35 円増、既婚男性は 661 円(同
640 円)と 21 円増えたのに対し、単身女性は 553 円(同 501 円)と 52 円の大きなアップとなった。
一方、単身男性は 442 円(同 501 円)と 59 円の大きなダウンとなった。
図14 果物の買い物1回あたりの購入金額 (年次別・属性別)
(注)今回から、既婚男女・単身男女ベース
図15 果物の買い物 1 回あたりの平均購入金額 (年次別・属性別)
(注)今回から、既婚男女・単身男女ベース
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10.野菜の主な購入先:「スーパー」が断然トップ
日頃、野菜を購入している人に、主な購入先をたずねたものが、図16である。
上位3位合計で見ると、
「スーパー」が 96.4%(前回 95.4%)と依然、トップで群を抜き、今回
も若干、増加した。「青果専門店」が 20.3%(同 21.2%)、「農産物直売所」が 18.9%(同 18.6%)、
「生協」が 17.1%(18.4%)と次いで多い。また、購入先を1つもしくは2つに決めていることを意
味する「2 番目/3 番目はない」のポイントも高かった。
カット野菜を購入している人に、主な購入先をたずねたものが、図17である。
上位 3 位合計で見ると、野菜同様「スーパー」が 93.9%(同 93.6%)と 9 割以上を占め、群を抜
く。続く「コンビニ」は 20.7%(同 18.5%)とポイントを増やした。カット野菜の品揃えを拡充し
つつある「コンビニ」の利用増が伺える。
図16
野菜の主な購入先
2015年
図17
カット野菜の主な購入先
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11.野菜購入時の重視点:「販売単価が安い」が増加、「鮮度がよい」「国産品である」
が減少
図18は、野菜を購入する際に重視している点をたずね、年次別に示したものである。
トータルでは、前回に続き 1 位は「鮮度がよい」61.9%(前回 66.1%)、2 位は「販売単価が安い」
53.5%(同 48.6%)、3 位は「国産品である」38.6%(同 42.9%)の順となった。2 位「販売単価が
安い」は 4.9 ポイントの大きな増加となった。3 位「国産品である」は 4.3 ポイント減少した。
図19は年齢層別に見たもので、今回増加が目立った「販売単価が安い」は、70 代以上を除くす
べての年齢層で増加し、とりわけ若い年齢層で増加幅が大きかった。逆に「鮮度がよい」は 20 代以
下を除くすべての年齢層で減少した。なかでも、60 代は 68.0%(同 78.3%)と大きくポイントを下
げた。
図18
野菜購入時の重視点(年次別・5つ回答)
図19
野菜購入時の重視点
上位10(年齢層別・複数回答)2015年
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12.野菜売り場や商品への要望:
「特に思い当たらない/特にない(特になし)」が増加
野菜売り場や商品に対する要望をたずね、属性別、年齢層別に示したものが、図20、図21で
ある。トータルでは、1 位「産地のことを紹介して欲しい」34.1%(前回 38.3%)、2 位「収穫日・
出荷日を紹介して欲しい」28.1%(同 31.5%)、3 位「農薬の使用状況を紹介して欲しい」27.4%(同
32.5%)の順となった。上位3位は前回と比べそれぞれ減少したが、特に「農薬の使用状況を紹介
して欲しい」が大きく減少した。売り場や商品への要望はおしなべて減少する中、
「特になし」はト
ータルで 3.5 ポイント増加し、全体的な関心の低下が伺える。なかでも単身男性は「産地のことを
紹介して欲しい」が 16.0%(同 35.8%)と 19.8 ポイント減少したのに対し、
「特になし」は 39.6%
(同 24.7%)と 14.9 ポイントも増加した。それに対して、単身女性は「産地のことを紹介して欲
しい」33.0%(同 27.5%)、「販売単位(1/2、1/4等)を多様にして欲しい」29.9%(同 25.0%)
に加え、今回、選択肢に加えた「少量パックのカット野菜の種類を増やして欲しい」21.8%など、
要望・こだわりが感じられる。
年齢層別では、20 代以下で「産地のことを紹介して欲しい」が 16.0%(同 32.7%)と 16.7 ポイ
ントも減少したのに対し、
「特になし」が 34.0%(同 22.2%)と 11.8 ポイント増加し、変化が際立
った。40 代では「サラダ用のカット野菜の種類を増やして欲しい」が 10.7%(同 6.3%)と 4.4 ポ
イント増加した。
図20
野菜売り場や商品に対する要望(属性別・複数回答)2015年
図21
野菜売り場や商品に対する要望(年齢層別・複数回答)2015年
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13.植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージ:
「食べてみたい」20代・40
代で増加、60代・70代以上で減少
図22、図23、図24は、植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージについてたずねた
ものである。トータルでは、1 位「安定的な価格で購入できると思う」33.8%(前回 37.0%)
、2 位
「衛生的だと思う」32.2%(同 35.8%)、3 位「食べてみたい」27.1%(同 28.8%)と前回同様の
ランキングとなったものの、それぞれポイントを下げた。3 位の「食べてみたい」は、トータルで
は 1.7 ポイント減少し、
「20 代以下」で 25.3%(同 16.3%)、「40 代」で 26.0%(同 22.0%)とポ
イントを上げたのに対し、逆に「60 代」で 28.2%(同 33.4%)、
「70 代以上」で 31.7%(同 36.4%)
とポイントを下げ、年齢層によってやや異なる変化が見られた。
図22 植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージ (年次別・複数回答)
図23 植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージ (年齢層別・複数回答) 2015年
図24 植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージ (年齢層別・複数回答) 2014年
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14.機能性野菜の購入経験と購入意向等:「購入したことがある」7%弱にとどまる
図25は、機能性野菜の購入経験の有無についてたずねたものである(本設問は今回、新規に追加)。
トータルでは「購入したことがある」は 6.8%であった。
「全く知らない」は 39.8%、「名前を聞い
たことがある程度」は 40.6%と、認知度はまだ高くない。属性別では、
「購入したことがある」は既
婚男性 4.3%、単身男性 5.3%に対し、既婚女性 9.3%、単身女性 9.1%と、女性層でポイントが高
かった。図26は、機能性野菜の今後の購入意向についてたずねたものである。トータルトップは
「どちらとも言えない」の 51.2%で、「購入したい」は 2.3%、「どちらかといえば購入したい」は
25.7%と、肯定的な意向は約 3 割だった。
「購入したい」
「どちらかといえば購入したい」を合計し、
属性別に見ると、既婚男性が 25.1%だったのに対し、既婚女性は 30.8%と全属性で最も高かった。
図27は、購入意向価格について属性別・年齢層別にたずねたものである。トータルトップは「通
常の野菜同程度の価格なら買う」の 42.7%で、次いで「通常の野菜より高いなら買わない」が 25.0%
と多く、価格に対してやや厳しい見方が感じられた。他方、「通常の野菜に対して、1 割以上(1~2
割、3~4 割、5 割以上の合計)高くても買う」は 17.7%であった。
図25 機能性野菜の購入経験 (属性別) 2015年
図26 機能性野菜の購入意向 (属性別) 2015年
図27 機能性野菜の購入意向価格 (属性別・年齢層別) 2015年
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報道発表資料
一般社団法人
Press Release
2015年12月24日(木)14時
JC総研
東京都新宿区市谷船河原町11番地
飯田橋レインボービル5F
URL http://www.jc-so-ken.or.jp
解禁
野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2015年調査-
目
次
ページ
1.野菜・果物の好き嫌い:単身女性と20代以下で野菜・果物ともに「好き」が大きく減少 ··························· 2
2.野菜を食べる程度:単身女性と20代以下で「食べる方」が大きく減少 ··························································· 3
3.果物を食べる程度:単身層と20代以下で「食べる方」が大きく減少································································ 4
4.野菜を食べる頻度:単身女性と20代以下で減少、単身男性は増加 ······························································ 5
5.果物を食べる頻度:野菜同様、単身女性と20代以下で大きく減少する結果に ········································· 6
6.市販のカット野菜を食べる頻度:サラダ用・料理用ともに、単身層と20代以下で大きく減少 ················ 7
7.野菜・果物の加工品を食べる頻度:「全く食べない/飲まない」が増加 ························································· 8
8.野菜・果物を食べる量や頻度に対する満足度:単身女性は、野菜・果物ともに大幅減少 ······················ 9
9.野菜を食べる量・頻度増加の条件:「価格が安くなれば」が大幅に増加 ························································ 10
10.-1「野菜不足」を感じる程度:単身男性は『野菜不足(不足気味)』が大きく減少 ······································ 11
10.-2「野菜不足ではない」と思う理由:半数以上が「ほぼ毎食、野菜料理を食べているから」
と回答、2位「家庭の食事で、使用する野菜の量が多いから」は大きく減少 ········································ 12
10.-3「野菜不足」と思う理由:野菜価格高騰(調査時)の影響が色濃い結果に ·············································· 13
10.-4「野菜不足」の解消方法:「家庭の食事で量を多くしたい」がトップ、単身男性は
サプリメント嗜好が顕著·············································································································································· 14
11.野菜・果物の買い物の回数:主流は「週2~3回」 ································································································· 15
12.野菜の買い物1回あたりの購入金額:5割以上が『500円以下』、
一方、『1001円以上』が全属性で増加、1回あたりの購入金額は52円アップ ······································ 16
13.果物の買い物1回あたりの購入金額:7割以上が『500円以下』、
一方、『801円以上』が全属性で増加、1回あたりの購入金額は31円アップ·········································· 17
14.買い物予算の増減の状況:「変わらない」が7割 ···································································································· 18
15.買い物予算に対する実際の支出:「大体予算内で収まる」は概ね半数 ························································ 19
16.野菜の主な購入先:「スーパー」が断然トップ ·········································································································· 20
17.果物の主な購入先:野菜同様、「スーパー」が群を抜く ······················································································· 21
18.カット野菜の主な購入先:「コンビニ」利用が増加··································································································· 22
19.野菜の購入先の選択理由:依然「利便性」が主流だが「価格の安さ」が増加 ············································ 23
20.果物の購入先の選択理由:野菜同様、「果物以外の食材の買い物も一か所で済むから」がトップ ········· 24
21.野菜購入時の重視点:「販売単価が安い」が増加、「鮮度がよい」「国産品である」が減少 ·················· 25
22.果物購入時の重視点:「販売単価が安い」が増加、「鮮度がよい」「旬のもの」が減少 ··························· 26
23.カット野菜購入時の重視点:「価格が安い」がトップ、「味が良い」「国内製造」は減少 ···························· 27
24.カット野菜を購入する理由:「料理の手間を省けるから」がトップ、「適量」「少量パック」も重視 ··········· 28
25.野菜・果物加工品購入時の重視点:「国内製造の商品」のポイントが全品目を通じ減少 ····················· 29
26.野菜売り場や商品への要望:「特に思い当たらない/特にない(特になし)」が増加 ······························ 30
27.調理に使った野菜・買い置きのある野菜:全体で減少、特に単身女性で激減 ·········································· 31
28.好きな果物:2位「桃」が、トップ「みかん」にほぼ並ぶ ·························································································· 32
29.好きな野菜:トップ「玉ねぎ」と5位(前回3位)「トマト」の減少が目立つ························································· 33
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30.嫌いな野菜:トップは依然「セロリ」、20代以下・30代と60代・70代以上で大きく減少 ························ 34
31.植物工場で生産される野菜や植物工場のイメージ:「食べてみたい」が20代以下・40代で増加、
60代・70代以上で減少 ··················································································································································· 35
32.機能性野菜の購入経験と購入意向等:「購入したことがある」7%弱にとどまる ······································· 36
これまでに公表した調査結果
JC総研
基礎研究部では、研究テーマのひとつとして、生産農家等の生産・販売計画策定の
参考となるデータを提供するため、農畜産物に関する消費者の購買行動・食品に関する知識・嗜
好などを調査・分析しています。
【これまでに公表した調査結果と公表年月】
①「米の消費行動に関する調査結果」
(平成20年
3月公表)
②「野菜の消費行動に関する調査結果」
(平成20年
6月公表)
③「米の消費に関する調査結果」
(平成20年10月公表)
④「肉の消費行動に関する調査結果」
(平成20年11月公表)
⑤「果物の消費行動に関する調査結果」
(平成21年
2月公表)
⑥「米の消費行動に関する調査結果-2009 年調査-」
(平成21年
6月公表)
⑦「野菜の消費行動について」
(平成21年
8月公表)
⑧「野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2009 年調査-」 (平成21年10月公表)
⑨「畜産物等の消費行動に関する調査結果」
(平成22年
3月公表)
⑩「米の消費行動に関する調査結果-2010 年調査-」
(平成22年
6月公表)
⑪「畜産物等の消費行動に関する調査結果-2010 年調査-」
(平成23年
2月公表)
⑫「米の消費行動に関する調査結果-2011 年調査-」
(平成23年
9月公表)
⑬「野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2011 年調査-」 (平成23年11月公表)
⑭「畜産物等の消費行動に関する調査結果- 2011 年調査-」 (平成24年
3月公表)
⑮「米の消費行動に関する調査結果-2012 年調査-」
7月公表)
(平成24年
⑯「野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2012 年調査-」 (平成24年11月公表)
⑰「畜産物等の消費行動に関する調査結果-2012 年調査-」
(平成25年
3月公表)
⑱「米の消費行動に関する調査結果-2013 年調査-」
(平成25年
7月公表)
⑲「野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2013 年調査-」 (平成25年11月公表)
⑳「畜産物等の消費行動に関する調査結果-2013 年調査-」
(平成26年
3月公表)
㉑「米の消費行動に関する調査結果-2014 年調査-」
(平成26年
6月公表)
㉒「野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2014 年調査-」 (平成26年11月公表)
㉓「畜産物等の消費行動に関する調査結果-2014 年調査-」
(平成27年
3月公表)
㉔「米の消費行動に関する調査結果-2015 年調査-」
(平成27年
7月公表)
公表内容は、JC総研のホームページ(http://www.jc-so-ken.or.jp)でご覧いただけます。
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一般社団法人JC総研は、平成18年4月1日に社団法人JA総合研究所として発足したシンクタンクです。
平成23年1月に(財)協同組合経営研究所と合併し、JC総研に名称を変更し、平成25年4月に一般社団法人と
なりました。
主な活動として、①JAの基本課題に関する理論構築
ながる調査研究
②活力あるJA運営の構築
③農業・農村地域の活性化につ
④各種協同組合に関する調査研究などを行っています。
会員は、JA全国機関、JA都道府県中央会、JA・連合会および生活協同組合など各協同組合等です。
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