...

Manila Golden Mosque - CAPITARISE CORPORATION

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

Manila Golden Mosque - CAPITARISE CORPORATION
フィリピンには毎年日付の変わらない祝日と、宗教的なカレンダーや大統領の有難い思いつき
などで急にお休みになることが多々あります。
今月も24日も祝日になるかもという噂なのですが、正式に決定となれば一斉メールでご案内
させていただきますね・・・。
さて、『イード・アル=アドハー』、日本語では「犠牲祭」と訳されるようです。フィリピン
ではイスラム系の宗教行事ですが、起源の同じキリスト教にも同じような行事があります。
その昔、子宝に恵まれなかったイブラヒームは、やっと息子イスマイールを授か
りました。その子がかわいい少年になった時、神は「私が命じる山で愛する独り子を焼き尽くす
献げ物としてささげなさい。」と命じます。
苦悩のなかにも、イブラヒームとその息子、イスマイールは神に言われたとおりに従おうとしま
す。父が息子を今しも犠牲にしようとしたその時、イブラヒーム親子の揺るぎない信仰心を確認
したアッラーから声がかかり、イスマイールは助命され、そのかわりに子羊が生贄にされたとい
う事です。
今日、この宗教儀式には、この日、家畜を殺して『神に捧げる行為』自体に意味があるのでは
なく、イブラーヒムの示した神への忠誠心を思い起こし、我が身を犠牲にして神に帰依するとい
う意味が込められています。
Manila Golden Mosque
1
経済指標 2015年8月の為替の動き(8/3~8/28)
円安
円高
2015年8月の円対米ドル相場は、中国市場の下落が世界の株式市場に波及していることを受
け、投資家心理が一気に冷えこんだため、金融市場では投資マネーが安全資産とされる円に
流入。24日のドル円相場では一時、先週末より6円近い円高水準となる1ドル=116円15銭
まで円が買われた。
ペソ安
ペソ高
2015年8月のペソ対米ドルレートは、24日、中国に端を発する世界的な金融市場混乱や
世界的景気鈍化懸念などを背景に、ペソ対米ドルレートが大幅続落となった。前日の
46.369ペソから0.428ペソ続落となり、 終値は46.815ペソで前営業日の46.500ペソ
から0.315ペソ続落(始値46.700ペソ、高値46.650ペソ、安値46.845ペソ)となった。
終値ベースでは2010年6月7日の46.835ペソ以来、約5年ぶりのペソ安となった。
ペソ安
ペソ高
2015年8月のペソ対日本円レートは24日、円高ドル安の影響を強く受け、0.4台を一時的
に回復した。市中の両替商の中に、24日のレートが1万円が3900ペソと大きくペソ安と
なった。物件の御支払いを円で行っているお客様は、今が支払いのチャンスかもしれませ
んね。
By YOSHI
2
経済指標
インフレ率
フィリピン国家統計局(NSO)発表によると、2015年7月の総合消費者物価(2006年=100)
は前年同月比で0.8%上昇(速報値)した。前月から0.4%ポイント鈍化、フィリピン中央銀行
(BSP)の事前予想圏内 (0.5~1.3%)に納まった。また、1995年以降過去20年間で最も低い
インフレ率を記録した(1995年以降のデータを2006年基準で算出)。
インフレ率が最も高かった地方はダバオ地方(2.6%)、サンボアンガ半島(2.5%)、ミンダ
ナオ・イスラム教徒自治区(2.3%)。セブ州など中央ビサヤ地方は1.2%。最もインフレ率が低
かった地方は、マニラ首都圏・カラバルソン地方(0.0%)であった。
中央銀行テタンコ総裁は、8月のインフレ率は前年同月比0.2%~1.0%と予想している。
8月は2カ月連続で1%を割り込むとともに、20年間の最低記録を連続で更新する可能性がある。
首都圏のインフレ率が0という数字は驚きだが、実際は、レストランなどの値段が上がってい
るところも多いので、実情が反映されていない気がするのだが。
証券取引所指数
2015年8月の株価は、24日、中国経済減速への懸念などを背景にした世界的な連鎖株安の影
響を受け急落、PSE株価指数は前営業日から487.97ポイント安の6,791.01ポイントで引けた。
率にして6.70%の大幅な続落。寄り付きからほぼ全面安となり、終値ベースでは、昨年6月24日
の6,761.99ポイント以来、約14か月ぶりの安値に落ち込んだ。この日の下落率6.70%は、2013
年6月13日の6.75%以来、約26カ月間で最大の下落率である。セクター別下落率は、鉱業・石油
株が8.85%、不動産株が8.29%、サービスが7.98%、持株会社が6.88%、工業株が6.49%、金
融株が4.85%と全て大幅下落となった。また、25日、市場は一時取引を停止する場面もあった。
27日の株式市場は続伸し、PSE株価指数は前営業日から154.17ポイント高の7,022.09ポイ
ントで引け7000台を回復した。前日のニューヨークダウ平均株価が600
ドル以上値上がりしたのを好感した模様。
By Yoshi 3
マカティ市高級物件賃貸料、1年間で5.3%上昇へ
国際的な総合不動産コンサルティング企業であるコリアーズ・インターナショナル(コリ
アーズ)が、2015年第2四半期(4月~6月)のフィリピン・マニラ首都圏の不動産市場動向、及
び12カ月後の見通しを発表した。
コリアーズがモニターして いるマニラ首都圏主要5エリアのうち、第2四半期に3棟の住宅コン
ドミニアム(合計1,057戸)が完成した。これらは、ボニファシオ・グローバル・シティ
(BGC)のアヤラが手かげるアビダ、BGC9thアベニュータワー2(256戸)とロビンソンズ・ラ
ンドのトゥリオン・タワー2(711戸)、マカティ市にてJTKCランド開発によるディスカバ
リー・プリメア(高級ホテルコンド、90戸)である。
一方、イーストウッド市やロックウェル地区では、年内に完成予定の新築住宅はないが、マカ
ティCBD、BGC、オルティガスセンターエリアで2015年下半期(7月~12月)に5,500戸の住宅
が新たに供給される見通し。
住宅新規供給予想と在庫総数予想
地区
マカティ
CBD
ロックウェル
14年末
総在庫
15年供給
18,337
4,159
16年供給
1,768
-
17年供給
4,857
-
(単位:戸)
18年供給
19年供給
合計
1,485
1,072
598
28,117
346
492
269
5,266
BGC
19,427
3,729
6,599
3,507
2,831
2,482
38,575
オルティガス
13,820
2,756
1,227
573
422
570
19,368
イーストウッド
7,548
合計
63,291
-
988
8,253
13,671
-
632
5,911
5,449
-
9,168
3,919
100,494
マカティCBDの全クラスの空家率は7.6%、高級物件では3.9%と前期(4.3%)より低下した。
ロックウェルにおけるコンドミニアムのレンタル市場は依然逼迫した状態である。一方、BGCと
オルティガスセンターでは、占有レベルが小幅上昇、空家率はそれぞれ7%、9.5%とほぼ前期と
変わらず。両エリアのコンドミ・ストックは年末までにそれぞれ前年より2割近く増える見通しで
ある。コリアーズは、今後12カ月間に市場へ供給される新築住宅を考慮し、16年第2四半期の空
家率を11.8%と予想した。
マカティCBDの住宅空家率
物件タイプ
15年1Q
15年2Q
16年2Q(予)
高級住宅
その他
全クラス
4.30%
8.70%
8.00%
3.90%
8.20%
7.60%
4.40%
12.80%
11.80%
家賃に関しては、高い需要に加えて建設工事の遅れで、賃貸料が値上がり傾向にある。マカ
ティ CBDの高級3ベッドルーム(BR)住宅の平米当たり平均月間賃貸料は前期比0.7%増の854
ペソ/㎡に上昇。ロックウェルでは1.9%増の934ペソ/㎡、フォート・ボニファシオ(BGC)では
1.9%増の871ペソ/㎡に上昇した。コリアーズは、今後12カ月(16年第2四半期)にマカティ
CBDの賃貸料が5.3%、ロックウェルでは4.6%、BGCで4.9%上昇すると予想している。
By Yoshi
4
首都圏高級3ベッドルーム平米当たり月間賃貸料(単位:ペソ/ ㎡)
地区
15年1Q
15年2Q
対前期伸び率
16年2Q(
予)
年間変化率予想
マカティCBD
578~1,118
588~1,120
0.70%
618~1,181
5.30%
ロックウェル
755~1,080
769~1,099
1.90%
818~1,142
4.60%
BGC
660~1,050
672~1,070
1.90%
701~1,121
4.90%
マカティCBCの住宅不動産の資本価値は前期比1.4%増の10万4,000ペソ~19万4,000ペソ/㎡、
ロックウェル地区は3.0%増の11万9,000ペソ~18万8,000ペソ/㎡、BGCは1.2%増の11万
4,000~18万2,000ペソ/㎡の幅にそれぞれ上昇。コリアーズは1年後の16年第2四半期末には
5.1%~5.8%上昇すると予想している(15年8月18日のコリアーズ・ インターナショナル資料な
どより)。
首都圏高級3BR住宅資本価値(単位:ペソ/ ㎡)
地区
15年1Q
15年2Q
対前期伸び率 16年2Q(予)
年間変化率予
想
マカティCBD
10.3~19.2万 10.4~19.4万
1.40%
11.0~20.6万
5.80%
ロックウェル
11.9~18.9万 11.9~19.8万
3.00%
12.6~20.8万
5.30%
BGC
11.3~18.0万 11.4~18.2万
1.20%
12.0~19.1万
5.10%
第2四半期GDP成長率5.6%
中国、越に次ぐアジア主要国第3位の高成長
フィリピン統計庁(PSA)国家統計調整委員会(NSCB)発表の速報値によると、2015年第2
四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)実質成長率は前年同期比(以下、同様)5.6%で、前期
(15年1月~3月)の5.0%(改定値)からは回復したものの、前年同期の6.7%からは大幅鈍化
となった。
世界景気鈍化傾向の中で、フィリピンの5.6%成長は、アジア主要国では中国7.0%、ベトナム
6.44%に次ぐ3番目の高成長であった。
今第2四半期のセクター別成長率に関しては、農林水産業がエルニーニョ現象にともなう干ば
つの影響などでマイナス0.5%となり、前年同期のプラス3.4%から急悪化した。
鉱工業成長率は6.1%と堅調であったが、非常に好調であった前年同期の9.1%からは大幅鈍化
となった。主力の製造業が4.6%にとどまり、前年同期の11.1%という高成長から急鈍化したこ
とが響いた。一方、建設は14.6%で前年同期の7.2%から急拡大した。
最大セクターであるサービス産業の成長率は6.2%で、前年同期の5.9%から拡大、依然牽引役
となっている。運輸・倉庫・通信、金融、不動産などの成長率は前年同期から鈍化したが、その
他サービスの成長率が9.0%と、前年同期の3.1%から急拡大したことなどが寄与した。
支出項目別成長率では、牽引役の家計最終消費支出伸び率が6.2%で、前年同期の5.7%から拡
大した。一方、政府最終消費支出伸び率は3.9%にとどまったが、前年同期の0.02%増からは拡
大した。また、固定資本形成伸び率は8.9%で、前年同期の6.9%から拡大した。輸出伸び率は
3.7%で前年同期の7.9%から鈍化した。一方、GDPのマイナス勘定となる輸入伸び率は12.7%
で前年同期の4.9%から急拡大した。
これらの結果、2015年上半期(1月~6月)のGDP成長率は5.3%(前年同期は6.2%)、この
結果、政府の2015年年間GDP成長率目標7.0%~8.0%の達成は困難となった(国家統計調整委
員会発表などより)。
By Yoshi
5
メガワールド、上半期実質12.5%増益に
10月、リゾートワールドにベルモント・ホテル開業
大手不動産企業メガワールドが、8月12日に、2015年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。
メガワードの今上半期の営業収入は前年同期比13.6%増の209億ペソに達した。不動産販売が
同12%増の134億ペソ、賃貸料収入が同22.3%増の42億ペソであった。一方、報告純利益は同
67%の54億ペソへと大幅減少となった。ただし、前年同期には116億ペソの一時的純利益が含ま
れており、それを除外したコア純利益ベースでは同12.5%増ととなる。すなわち、実質12.5%増
益決算であった。
メガワールドは、一昨年6月には、住宅開発子会社サントラスト・プロパティーズ(サントラス
ト)の株式追加取得を行いサントラストを100%子会社化した。別の住宅開発子会社エンパイ
ア・イースト(ELI)株式も追加取得、ELI保有比率を82%へを高めている。
さらに、AGIからリゾート開発企業グローバル・エステート・リゾート(GERI)株式49.2%を
追加取得するとともに、GERI少数株主に対するGERI株式の公開買い付け(TOB)も完了した。
このTOBでの取得分を含めると、メガワールドGERI保有比率は80.40%に高まった。一方、非不
動産関連事業は売却されつつある。(2015年8月12日のフィリピン証券取引所回覧03388-
2015号などより)
フィリピン不動産大手のメガワールド社は、1986年に設立され、
ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)のオフィスや商業ス
ペースの賃貸、コンドミニアム開発販売で国内トップを誇り、特に超
大型都市開発では、イーストウッド・シティ、マッキンリーヒル、マ
ンハッタン・ガーデンシティ、アップタウン・ボニファシオなど積極
的に都市開発を行っている。
大手不動産企業メガワールドは、各地で大規模化複合開発プロジェクトを推進しておりそれら
の中に有力ホテルも含まれている。
イロイロ州では国内最大規模のITパーク、
ホテル、住宅などで構成される「イロイロ・
ビジネスパーク」を開発中である。開発ベー
スとなっているのは、メガワールドが2007
年に政府から12億ペソで取得した旧イロイ
ロ空港跡地(54.5ヘクタール)であるが、
入居希望が予想以上に多いことなどから、開
発総面積を当初予定の54.5ヘクタールから
72ヘクタールへと3割拡大した。
そして、今年6月に、イロイロ州で「リッ
チモンドホテル・イロイロ」を開業した。こ
のホテルは、12階たてのビル「リッチモン
ド・タワー」の8階を占め、部屋数は149室
である。
「イロイロ・ビジネスパーク」の中に立地する
「リッチモンドホテル・イロイロ」
一方、今年10月にはニノイ・アキノの際空港第3ターミナルに隣接するカジノリゾート「リゾー
トワールド・マニラ」(RWM)において、高級ホテル「ベルモント・ニューポート」を開業する
予定である。このホテルは10階建てで480室となる。
IVY
6
日本、フィリピンのインフラ整備協力強化へ
都市鉄道、空港、グリーン・シティ開発など
太田国土交通大臣訪問、比要人等と会談
太田国土交通大臣は、8月12日と13日にフィリピンを訪問し、運
輸通信大臣、公共事業道路大臣との間で、日本が掲げる「質の高い
インフラパートナーシップ」に基づき、フィリピンにおける計画的
なインフラ整備への協力強化について協議を行った。
また、中尾アジア開発銀行(ADB)総裁と会談を行いアジアにお
けるインフラシステムの海外展開の取組の加速化に向けた連携を確
認した。さらに、海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)を活用
したインフラシステムの海外展開を推進するため、同機構とフィリ
ピン基地転換開発公社(BCDA)との総合的広域開発に関する覚書の
署名式に出席した。
日本が支援を行っているパシグ・マリキナ川河川改修事業及びマニラ首都圏主要橋梁耐震補強
事業の現場を視察した。それぞれの概要は次のとおり。
1.シンソン公共事業道路大臣との会談
シンソン公共事業道路大臣が、「今後インフラ投資を拡大する予定であり、その中でもクラー
ク・グリーン・シティ計画の推進、洪水対策を含む水資源管理、地下鉄、道路をはじめとする交
通分野への投資を重視している」と発言があり、これらの分野に日本の協力を求めた。太田大臣
は、人材育成や技術移転を含めて、日本の技術と経験を活用して引き続き協力し、特に若い人材
を育てるシステムについて両国で研究したいと述べた。
2.アバヤ運輸通信大臣との会談
アバヤ運輸通信大臣より、マニラ首都圏の都市鉄道整備、ニノイ・アキノ空港民営化、新国際
空港整備について協力を求められた。太田大臣は、日本の技術と経験を活用して協力していきた
いと述べた。また、日本の外航商船隊船員の多くをフィリピン人が担っている点について、優秀
なフィリピン人船員の活躍への期待を表明した。
3.中尾アジア開発銀行総裁との会談
太田大臣が、「質の高いインフラパートナーシップ」において、アジア開発銀行との連携が重
要な柱になっていること説明し、両者間で、アジア地域におけるインフラシステムの海外展開の
取組の加速化に向けた連携を確認した。
4.JOINとBCDAとの覚書の署名式
太田大臣は、マニラ北方に位置するクラーク地域の総合的広域開発の具体化に向けた(株)海
外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)とフィリピン基地転換開発公社(BCDA)間の協力覚書の署
名式に出席した。
フィリピンにとってはより有益なインフラ整備が行
われ、日本にとっても今後の企業の商機につながる。
ただ、政府が進めるインフラ整備事業の進歩は遅く、
実際の工事開始までには時間がかかりそうだ。
IVY
7
キリン出資のサンミゲル・ビール、上半期10%増益に
フィリピンでレストランに入ったり、お酒売り場をのぞ
いたりしたことのある方であれば必ず目にしたであろう
フィリピンの代表ビール、「サンミゲル」。
フィリピンでは知らない人はいないビール会社の話題をお
伝えしたい。
サンミゲルのビール子会社であり、キリン・ホールディ
ングス(キリン)が出資するサンミゲル・ブリュワリー(サン
ミゲル・ビール=SMB)の2015年上半期(1月~6月)の業績
が好調であった。
SMBの今上半期の国内販売数量は、前年同期比7%増の4,090万ケースと好調であった。この結
果、売上高は同8%増の189億ペソに達した。そして、増収効果やコスト低減効果などにより、純
利益は同20%増の33億ペソと、二桁増益となったとのことである。
なお、キリンのSMB保有比率は約48.39%で、サンミゲルの約51%に次ぐ大株主となっている。
SMBは浮動株式比率基準(最低10%)未達成により、2013年5月15日付で、フィリピン証券取引所
(PSE)から自主的上場廃止となった。すなわち、現在は非上場企業となっている。
サンミゲルのラモン・アン社長は、キリンの提示価格次第では、サンミゲル保有のSMB株式をキ
リンに売却する用意はあるとコメントしたという。
具体的な価格などは明確にはコメントされておらず、その真剣度は不明であるが、キリンがSMB
株式を買い増して、マジョリティーを握る、すなわち買収する可能性は十分に考えられる。
上記で述べたように、キリンホールディングスがサンミゲルビール株式会社買収する可能性が
示唆されている。そこで、マニラで配布されているフリーペーパー、「プライマー」にて2014年、
サンミゲル社の上級副社長、代野照幸氏が受けたインタビューを振り返ってみた。
2011年よりマニラに赴任となり、2014年時点ですでに3年が経過し
ていた。当時、キリンホールディングスからサンミゲルビールには5人
の社員が赴任していた。
代野氏によると、日本の各ビール会社が海外展開を考え始めたのは
95年くらいの頃であり、内部留保が厚かったキリンビールは、種まき
から始めるよりは海外の優良な企業に投資する形をとってきたという。
2002年に現在のサンミゲルビールの親会社であるサンミゲルコーポレーション(SMC)に約15%
の出資を行った。2002年当時サンミゲルコーポレーションはまだビールとピュアフーズなどの食
品関連企業だけであったが、フィリピンの成長に伴い多角化を始め、石油会社のペトロンやフィ
リピン航空までも傘下に収めた。そのタイミングでキリンビールはビール部門のスピンオフを依
頼し、2007年にサンミゲルビールの上場が実現。キリンビールがサンミゲルビールの約48%の株
を保有する形となり、非常に良いリターンを得られているとのことである。
完全子会社化の話題については、『どうでしょう。SMCとしても、国民的ブランドであるサン
ミゲルビールを簡単には手放さないんではないでしょうか。大事にしたいと思いますよ。今後更
なる多角化の過程で、サンミゲルビールを売りたいとの申し出がSMC側からあれば、キリンHDと
して真剣に検討すると思います。』と述べている。
銀行や発電所まで持ち、マニラ湾を埋め立て新しい国際空港を建設する提案者を提出したサン
ミゲル社。ラモン・アン社長の関心はビールからインフラへシフトされているように見える。
完全子会社化、買収の具体的な内容、決定が出される日もそう遠くはない
のではないだろうか。
MOEMI
8
三井物産、フィリピンのトヨタ車事業拡大
販社トヨタ・クバオ、上半期売上高28%増の30億ペソ
トヨタ・マニラベイ販売台数5748台、売上高58億ペソ
三井物産のフィリピンでのトヨタ車事業が、より一層拡大している。
三井物産は2013年6月に、メトロバンク・グループの持株会社GTキャピタル・
ホールディングス(GTCAP)から、トヨタ車の販売会社であるトヨタ・クバオ
(TCI)の株式4,500万株を取得した。これにより、TCIの出資比率は、GTCAPが
51.4%、三井物産が40%、個人投資家が8.6%となった。
TCIは1989年に設立されたトヨタ車販売の草分け的存在である。TCIの2015年上半期(1月~6
月)の全売上高は前年同期比28%増の30億ペソに達した。同期間の自動車販売台数は同15%増の
2,841台、自動車販売額は同29%増の28億ペソで全売上高の93%を占めた。
競争激化等により粗利率が6.9%に低下(前年同期は7.3%)、営業費用が同30%増加したことか
ら純利益は同55%減の650万ペソに留まったが、事業規模は順調に拡大しているといえる。
三井物産は、トヨタ・マニラベイ社(TMBC)にも40%出資している。TMBCはフィリピン最大の
トヨタ車販社であり、トヨタ車販売シェアは約10%である。TMBCの2015年上半期(1月~6月)の
全売上高は前年同期比6.4%増の58億ペソに達した。同期間の自動車販売台数は同6%増の5,748
台、自動車販売額は同5.7%増の53億ペソで全売上高の92%を占めた。
こちらも同じく競争激化などの理由により、粗利率は5.4%に低下(前年同期は5.8%)したこと
などから、純利益は20%減の5,340万ペソに留まったが、売り上げは順調に増加し、トヨタ販社
トップの座を維持している。
三井物産は、トヨタ自動車のフィリピン製造拠点であるトヨタモーター・フィリピン(TMPC)に
も15%出資している(GTCAPが51%、トヨタ自動車が34%)。また、レクサス車販社であるレク
サス・マニラにも25%出資している。
既報の通り、トヨタモーター・フィリピン(TMPC)の今上半期の売上高は前年同期比9.3%増の
534億ペソ、帰属純利益は同69.1%増の51億ペソに達した。増収効果に加え、コスト削減効果や
円安効果もあって、粗利益率は16.5%(前年同期は13.6%)、営業利益率は12.8%(同8.3%)、純
利益率は9.7%(同6.3%)へと一段と向上した。(GTキャピタルの2015年第2四半期事業報告書な
どより)
1800人会社説明会
「32人ごぼう抜き」社長
2015年4月、安永竜
夫執行役員(54)が新社
長に就任した。
役員序列で32人抜きを
果たし、周囲の注目を
浴びた。
6年周期で社長交代が行われるため、若さが決
め手となり選出に至ったという。
2015年3月29日、
三井物産が六本木の
東京ミッドタウンで
開催した会社説明会
には、1800人の参
加者が集った。誰もが知る人気企業ではあ
るが、より優秀な学生を集めるため、代表
取締役専務や海外研修中の社員もSkypeで
参加するなど、力の入った大規模な説明会
であった。
大企業が見せる攻めの姿勢に、今後も目が離せない注目企業の一つである。
MOEMI
9
バーガー市場、依然ジョリビーがマクドナルド圧倒
フィリピンでは、ファ-ストフード・チェーン最大手で、国民食とも称されるほどの人気を誇
るジョリビー・フード(JFC)が圧倒的な支持を得ている。
2015年6月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,374店に達している。内訳はハンバーガーのジ
ョリビー880店、中華のチャウキン422店、ピザのグリーンウイッチ219店、ケーキ・ベーカリー
のレッドリボン349店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル459店、バーガー・キング45店 とな
っている。海外の627店舗を含めた総店舗数は 3,001店舗に達し、3千店の大台を突破した。
一方、マクドナルド・フィリピン(比マクドナルド)は、当地の有力持株会社アライアンス・
グローバル・グループ(AGI)関連会社のゴールデンアーチス・デベロップメント(GADC)によ
って展開されている。第1号店は1981年にオープンした。このほど発表された AGIの2015年上半
期(1月~6月)事業報告書によると、6月末の比マクドナルド店舗数は464店で、前年同月末の
422店から42店、率にして10%の純増となった。
ジョリビーの魅力はライスを中心とした廉価なバ
リュー・ミール。ライス、フライドチキンにソフト・ドリ
ンクがついて90ペソ以下と安い。ソースが付いたハンバー
ガーにライス、ソフトドリンクというセット・メニユーも
ある。その他ハンバーガーにフレンチ・フライ、ソフトド
リンクなどがあるが、ライスが主力のメニユーが多い。
ジョリビー、オルティガスに40階の複合ビル建設へ
今年第4四半期(10~12月)中に着工、2018年完工と予定され
ている。建設はDDによって行われ、完工後は、JFCが3,002平米の
所有権などをDDに移転する代わりに、オフィス・商業スペース、
駐車場スペースなどを受領する。DDはこの複合ビザがフル稼動す
ると、年間3億5,000万ペソの賃貸収入に繋がると試算している。
外食最大ジョリビー・フード(JFC)は、JFCグループの有力不
動産開発企業のダブルドラゴン・プロパティーズ(DD)と共同で
40階建ての複合ビザ「ジョリビータワー」を建設することで合意
した。「ジョリビータワー」はマニラ首都圏の中心地のひとつであ
るオルティガス・センターのF.オルティガスジュニアロード(エメ
ラルドアベニュー)とガーネットロードの交差地点にJFCが所有し
ている3,002平米の土地に建設される。
この複合ビルの1階は商業施設やジョリビーのドライブスルー店、2階と3階はイベントセン
ターが設置される。4階以上はジョリビーのオフィスとして充当されるほか、他企業、コールセ
ンターやビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)センターなどに賃貸される。環境保全
やエネルギー効率化に配慮した最新のグリーン・ビルとなる。
今後は、特に地域密着型中小方ショッピング・モール事業に注力していく方針である。そのた
め、流通・不動産・記入コングロマリットであるSMグループの旗艦企業SMイベントメンツ
(SMIC)と中小方モール事業で提携した。SMICは、DDの100%子会社であるシティーモール・
コマーシャルセンター(CMCCI)に34%出資した。
IVY
10
物件アップデート
マクタンニュータウンの最新情報をお伝えいたします!
8月、ついにクラスター1に潜入!
(弊社でもまだ立ち入りが許可される者は限られております・・・)
18階のお部屋からの景色はこちら!
写真左中央の緑の円状の部分がマクタン
ニュータウンの玄関口、中央のエンジの屋根
の建物はフードコートです。
5階のプール部分からの眺望。
のんびりプールに入りながら、
どこまでも続く空と海を
眺めることができます!
大変長らくお待たせしております物件のお
引渡しですが、クラスター1が今年の10月よ
り開始可能との最新情報が入っております。
その他のクラスターにつきましては情報が入
り次第、個別にご案内してまいります。
8月17日時点の
8ニュータウン外観
※ 8NEWTOWN BLVDのお問い合わせは、担当 石橋
床のタイルが張られ、
お部屋の中に入ると、
すでにキッチンの形
も出来上がっており
ました。
エアコンは
TOSHIBA製のもの
が設置されています。
(一部部屋を除く)
[email protected]
までご連絡ください。
11
8NEWTOWN BLVD.
テナント募集!!
※近日中に詳細公開!!
※興味がおありの方はお問い合わせ下さい。
代表: [email protected]
12
2017年に旧紙幣を廃貨へ
使用期限は2015年末まで
中央銀行(BSP)は、1985年に発行が開始された旧紙幣が来年から市中では使用でき
なくなると発表した。ニグンドBSP副総裁は6月5日、BSPダバオ出張所でマルチセクター
向け説明会を開催し、2016年1月1日から旧紙幣が取引・支払い等に使用できなくなるの
で、来年中に各銀行で現紙幣に交換するよう求めた。現紙幣への交換期限は2016年末迄
となっている。(15年6月5日のフィリピン中央銀行発表より)
旧紙幣
新紙幣
既にマニラ首都圏ではめったに見かけなくなった旧紙幣だが、郊外に行けば日常的に使
われていることもある。もしおつり等で受け取ってしまった場合は早めに利用し、帰国前
に余ってしまったお金も使い切って帰るように。
個人的には旧紙幣の方が、デザインも手
触りも好きなので廃盤になってしまうのは
すごく残念・・。
左のコインは記念コインで現在少数出回
っているコイン。もし受け取っても偽者コ
インではないのでご安心を!
出逢ったらラッキーコインだ。
By Mai 13
日本⇔フィリピン フライトスケジュール
出発地
成田
マニラ
羽田
マニラ
関空
マニラ
到着地
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
中部国際 ⇒
マニラ
マニラ
成田
マニラ
羽田
マニラ
関空
マニラ
⇒ 中部国際
福岡
⇒
マニラ
マニラ
⇒
福岡
成田
セブ
⇒
⇒
セブ
成田
出発時刻
到着時刻
運航日
9:30
13:10
毎日
PR431 フィリピン航空
便名
航空会社
9:30
13:10
毎日
JL741 日本航空
11:45
15:45
毎日
13:10
17:10
毎日
PR427 フィリピン航空
17:20
20:55
毎日
NH819 全日空
18:00
21:40
毎日
DL275 デルタ航空
19:20
23:00
毎日
JL745 日本航空
5:25
10:35
毎日
5J5054 セブパシフィック
6:45
12:10
毎日
PR428 フィリピン航空
9:30
14:40
毎日
DL276 デルタ航空
9:30
15:00
毎日
NH820 全日空
10:05
15:35
毎日
JL746 日本航空
14:25
19:55
毎日
JL742 日本航空
14:45
20:10
毎日
PR432 フィリピン航空
1:30
4:50
月火--金土日
PR423 フィリピン航空
9:35
13:30
毎日
NH869 全日空
15:20
18:40
毎日
PR421 フィリピン航空
8:55
13:55
毎日
PR422 フィリピン航空
14:35
19:55
毎日
NH870 全日空
18:50
23:50
月--木金土日
PR424 フィリピン航空
9:55
13:00
毎日
PR407 フィリピン航空
12:55
16:00
月---金土日
3K764 ジェットスター
15:00
18:05
-火-木-土-
PR405 フィリピン航空
20:40
23:50
-火水木-土日
5J827 セブパシフィック
6:55
11:50
月---金土日
3K763 ジェットスター
9:00
14:00
-火-木-土-
PR406 フィリピン航空
14:05
19:05
毎日
PR408 フィリピン航空
15:20
19:55
-火水木-土日
9:35
12:45
毎日
21:10
0:10
-火-木-土日
13:50
18:55
毎日
15:20
20:25
-火-木-土日
15:25
18:00
毎日
5J5055 セブパシフィック
5J828 セブパシフィック
PR437 フィリピン航空
5J5039 セブパシフィック
PR438 フィリピン航空
5J5038 セブパシフィック
PR425 フィリピン航空
9:45
14:25
毎日
12:05
16:25
-火-木-土日
PR426 フィリピン航空
14:25
18:20
毎日
PR433 フィリピン航空
19:30
23:30
毎日
PR435 フィリピン航空
5:55
11:20
-火-木-土日
8:00
13:30
毎日
PR434 フィリピン航空
13:00
18:30
毎日
PR436 フィリピン航空
5J5063 セブパシフィック
5J5062 セブパシフィック
関空
⇒
セブ
15:40
19:30
月--木金-日
PR409 フィリピン航空
7/18~毎日運航
セブ
⇒
関空
9:15
14:40
月--木金-日
PR410 フィリピン航空
7/18~毎日運航
中部国際 ⇒
セブ
15:40
19:30
-火水--土-
PR479 フィリピン航空
9:10
14:40
-火水--土-
PR480 フィリピン航空
セブ
⇒ 中部国際
※上記は2015年6月~の夏季フライトスケジュールです。情報は予告なく度々変更されま
すので実際のフライト時間は各航空会社HPなのでご確認ください。(時間は現地時間)
14
フィリピン・デイリーニュース
フィリピンの経済の今が分かる!
平日毎日配信しています。
お電話(日本から)
03-4570-0235
担当: 石橋
15
おことわり
本資料は、フィリピンへの投資を判断するための参考情報
とお客様の購入された物件の進捗状況の提供が目的であり、
投資勧誘を目的としておりません。
投資判断の最終決定はお客様ご自身でお願いします。
本資料は、信頼できると考えられる情報に基づき作成して
おりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではな
く、過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものでは
ありません。
本資料における意見や予測などは、作成時におけるもので
あり、予告なく変更する場合があります。なお、本資料は
お客様限りでご使用いただくものとし、如何なる目的であ
れ、無断で複製または転送などを行わないようにお願いし
ます。
CAPITARISE CORPORATION
15th Floor. RCBC Plaza Tower II 6819 Ayala Ave.,
Makati City 1200, Philippines
(国内)Tel: 03-4570-0235
※IP電話の為、通話が突然切れることがあります。
Tel: +63-2-553-8270
Fax: +63-2-553-9564
Web: http://capitarisecorp.com/
Blog: http://ameblo.jp/c-cblog/
16
Fly UP