Comments
Description
Transcript
2.開発許可制度 第3章 仙台市開発指導要綱に関する技術基準(PDF
第1号 1 用 途 地域 等 ヘ の 適 合 法 第 33 条 第 1 項 第 1 号 ( 用 途 地 域 等 の 適 合 ) 法 第 33 条 ( 開 発 許 可 の 基 準 ) 一 次のイ又はロに掲げる場合には,予定建築物等の用途が当該イ又はロに定める 用途の制 限に適合していること。ただし,都市再生特別地区の区域内において当該都市再生特別地 区に定められた誘導すべき用途に適合するものにあっては,この限りでない。 イ 当 該 申 請 に 係 る 開 発 区 域 の 土 地 に つ い て 用 途 地 域 ,特 別 用 途 地 区 ,特 定 用 途 制 限 地 域 , 特定用途誘導地区,流通業務地区又は港湾法第39条第 1 項の分区(以下「用途地域等」 と い う 。) が 定 め ら れ て い る 場 合 当 該 用 途 地 域 等 内 に お け る 用 途 の 制 限 ( 建 築 基 準 法 第 4 9条第 1 項若しくは第2項,第49条の2若しくは第60条の3第2項(これらの規定を 同 法 第 8 8 条 第 2 項 に お い て 準 用 す る 場 合 を 含 む 。) 又 は 港 湾 法 第 4 0 条 第 1 項 の 条 例 に よ る 用 途 の 制 限 を 含 む 。) ロ 当 該 申 請 に 係 る 開 発 区 域 内 の 土 地 ( 都 市 計 画 区 域 ( 市 街 化 調 整 区 域 を 除 く 。) 又 は 準 都 市 計 画 区 域 内 の 土 地 に 限 る 。)に つ い て 用 途 地 域 等 が 定 め ら れ て い な い 場 合 建 築 基 準 法 第 4 8 条 第 1 3 項 及 び 第 6 8 条 の 3 第 7 項 ( 同 法 第 4 8 条 第 1 3 項 に 係 る 部 分 に 限 る 。)( こ れ ら の 規 定 を 同 法 第 8 8 条 第 2 項 に お い て 準 用 す る 場 合 を 含 む 。)の 規 定 に よ る 用 途 の 制 限 用 途 地 域 等 が 指 定 さ れ て い る 地 域 に お い て 開 発 行 為 が 行 わ れ る 場 合 に ,予 定 建 築 物 等が建築基準法による用途規制を受けるものであるときは,その用途がこれに 適合 しているべき旨の規定である。 用途地域等との適合については建築等の際に改めて確認されるが,その時点での 混乱を避ける意味で,開発行為の段階であらかじめチェックしておこうとするもの である。 建 築 基 準 法 第 48 条 に 基 づ く 特 定 行 政 庁 の 許 可 を 受 け た 場 合 に つ い て は , ど の よ う な 取 扱 い を す べ き か が 文 理 上 明 確 で は な い が,本 号 の 立 法 趣 旨 か ら み て こ れ ら の規制も含め,建築基準法による用途規制への適合をあらかじめ審査することを 求める趣旨と解すべきである。 従 っ て ,例 え ば ,工 業 専 用 地 域 に お け る 住 宅 団 地 等 を 建 設 す る た め の 開 発 行 為 は , 建 築 基 準 法 第 48 条 第 12 項 た だ し 書 に 基 づ き 特 定 行 政 庁 の 許 可 を 受 け る こ と に よ り , 建築基準法の用途規制に適合する限りにおいて本号にいう用途地域等に適合すると 解する。 なお,建築基準法による用途地域内の建築物の用途制限については,表-1を 参照すること。 ‐ 105‐ 〔 1604〕 表ー1 用途地域内の建築物の用途制限 用途地域内の建築物の制限 □(白抜き)⇒建てられる用途 × ⇒建てられない用途 ①,②,③,④,▲ 面積,階数等の制限あり 第 第 一 二 種 種 低 低 層 層 住 住 居 居 専 専 用 用 地 地 域 域 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 第 一 二 種 種 住 住 準 住 近 商 隣 準 工 業 工 業 業 専 商 業 居 備 考 用 業 居 居 地 地 域 域 地 地 域 域 地 地 地 域 域 地 域 住宅,共同住宅,寄宿舎,下宿 × 非住宅部分の用途制限あり 店舗等の床面積が150㎡以下のもの × ① ② ③ 店舗等の床面積が150㎡を超え500㎡以下のもの × × ② ③ × × × ③ 店 店舗等の床面積が500㎡を超え1,500㎡以下のもの 舗 等 店舗等の床面積が1,500㎡を超え3,000㎡以下のもの ④ ① 日用品販売店舗,喫茶店,理髪店 及び建具屋等のサービス業用店舗 のみ。2階以下。 ④ ② ①に加えて,物品販売店舗,飲食 店,損保代理店,銀行の支店,宅 地建物取引業等のサービス業用 ④ 店舗のみ。2階以下。 ④ ③ 2階以下 ④ 物品販売店舗,飲食店を除く ④ × × × × 店舗等の床面積が3,000㎡を超え10,000㎡以下のもの × × × × × 店舗等の床面積が10,000㎡を超えるもの × × × × × 事務所等の床面積が150㎡以下のもの × × × ▲ × × × ▲ × × × ▲ × × × × × × × × × × × × × ▲ ボーリング場,スケート場,水泳場,ゴルフ練習場,バッティング練習場等 × × × × ▲ カラオケボックス等 × × × × × ▲ マージャン屋,ぱちんこ屋,射的場等 × × × × × 勝馬投票券発売所,場外車券売場等 × × × × × 劇場,映画館,演芸場,観覧場 × × × × キャバレー等,個室付浴場等 × × × × × × × × 事務所等の床面積が150㎡を超え500㎡以下のもの 事 務 事務所等の床面積が500㎡を超え1,500㎡以下のもの 所 等 事務所等の床面積が1,500㎡を超え3,000㎡以下のもの 事務所等の床面積が3,000㎡を超えるもの ホテル,旅館 劇場,映画館,演芸場,観覧場,店舗,飲食店,展示場,遊技場,勝馬投票券発売所等に供す る建築物でその用途に供する部分の床面積の合計が10,000㎡を超えるもの × × × 大学,高等専門学校,専修学校等 × ▲ 2階以下 × × ▲ 3,000㎡以下 ▲ ▲ ▲ ▲ 10,000㎡以下 ★ ★ ▲ × ▲ 10,000㎡以下 ▲ ▲ ▲ × ▲ 10,000㎡以下 × × ▲ × × ▲ 客席200㎡未満 × × × × × × × × × ▲ 3,000㎡以下 × ▲ 幼稚園,小学校,中学校,高等学校 公 共 施 設 ・ 病 院 ・ 学 校 等 域 × 兼用住宅で,非住宅部分の床面積が,50㎡以下かつ建築物の延べ面積の1/2未満のもの 遊 技 場 ・ 風 俗 施 設 等 工 × × ▲ 個室付浴場等を除く × × × × × × 図書館等 × 巡査派出所,一定規模以下の郵便局等 神社,寺院,教会等 病院 × × × 老人福祉センター,児童厚生施設等 ▲ ▲ 自動車教習所 × × × × ▲ × × ▲ ▲ ▲ × 公衆浴場,診療所,保育所等 老人ホーム,福祉ホーム等 × 自 単独車庫(附属車庫を除く) 動 車 建築物附属自動車車庫,①②③については,建築物の延べ面積の1/2以下かつ備考欄 車 に記載の制限 庫 ① ① ▲ 600㎡以下 ② ② ③ ▲ 3,000㎡以下 ▲ ▲ 300㎡以下 2階以下 ③ ①600㎡以下 1階以下 ②3,000㎡以下 2階以下 ③2階以下 ※一団地の敷地内について別に制限あり 倉庫業倉庫 × × × × × 畜舎(15㎡を超えるもの) × × × × ▲ パン屋,米屋,豆腐屋,菓子屋,洋服店,畳屋,建具屋,自転車店等で作業場の床面積 が50㎡以下 × ▲ ▲ ▲ 危険性や環境を悪化させるおそれが非常に少ない工場 × × × × ① ① ① ② ② × × × × × × × ② ② × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ① ① ② ③ ③ 量が非常に少ない施設 × × × ① ② 量が少ない施設 × × × × × × × 量がやや多い施設 × × × × × × × × × 量が多い施設 × × × × × × × × × 危険性や環境を悪化させるおそれが少ない工場 工 場 危険性や環境を悪化させるおそれがやや多い工場 ・ 倉 危険性が大きいか又は著しく環境を悪化させるおそれがある工場 庫 等 自動車修理工場 × ▲ 3,000㎡以下 原動機の制限あり ▲ 2階以下 原動機・作業内容の制限あり 作業場の床面積 ①50㎡以下 ②150㎡以下 × 作業場の床面積 ①50㎡以下 ②150㎡以下 ③300㎡以下 原動機の制限あり ①1,500㎡以下 2階以下 ②3,000㎡以下 火薬,石油類,ガスなどの危険物の貯蔵・処理の量 卸売市場,火葬場,と畜場,汚物処理場,ごみ焼却場等 × 都市計画区域内においては都市計画決定が必要 (注)本表は,建築基準法別表第二概要であり,全ての制限について掲載したものではありません。 ★:宮城県「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例」により,当該地域の全域が風俗営業の許可に係る営業制限地域の指定がなされています。 - 106 - [1604] 2 令第 25 条第2号に おける「小区間 で通行 上支障がない 場合」と は,もっぱら 当 該 道路に面する敷地の居住者等に利用が限られている場合をいう。 こ の 場 合 ,表 2 - 1 - 2 の 道 路 幅 員 と す る こ と が で き る 。 表2-1-2 開 発 区 域 内 の 道 路 の 幅 員 ( 通行上支障がない 場 合) 予定建築物の用途 開発区域の規模 住宅 0.3 ha 未 満 5.0m 以 上 0.3 ha 以 上 ~ 0.6 ha 未 満 5.5m 以 上 0.6 ha 以 上 6.0m 以 上 住宅以外 6.0m 以 上 また,次のいずれにも該当するときは道路幅員を4メートル以 上とすることが で き る 。( 「 図 2 - 1 - 1 」 参 照 ) 3 ア 予定建築物の用途が戸建住宅 イ 袋 路 状 区 画 道 路 で 延 長 が 35 メ ー ト ル 以 下 ウ 袋路状区画道路に面する敷地が4宅地以内 令 第 25 条 第 2 号 に お け る 「 た だ し 書 の 道 路 」 と は , 開 発 区 域 内 の 各 敷 地 が 開 発 区 域 外 の 既 存 道 路 に 接 す る よ う に 計 画 さ れ て い る 単 体 的 な 開 発 行 為 の 場 合 で ,予 定 建 築 物 等 の 用 途 が 多 数 の 車 両 及 び 大 型 車 両 の 出 入 り が 見 込 ま れ ず ,本 来 の 所 定 の 幅 員 ま で 既 存 道 路 を 拡 幅 す る こ と が 困 難 で ,消 防 ポ ン プ 車 等 の 乗 り 入 れ な ど 災 害 防 止 上の支障がないと認められる既存の道路をいう。このような既存道路が配置され て い る 場 合 ,表 2 - 1 - 3 の 道 路 幅 員 と す る こ と が で き る 。(「 図 2 - 1 - 2 」 参 照) ただし,デ パ ー ト , ト ラ ッ ク ターミ ナル等の 大規模商業施 設,大規 模流通業務施 設等は , 通 常 , 該 当 し な い 。 表2-1-3 4 開発区域が接する既存道路の幅員(単体的開発行為の場合) 予定建築物の用途 開発区域の規模 住宅 住宅以外 0.3 ha 未 満 4.0m 以 上 4.0m 以 上 0.3 ha 以 上 ~ 1.0 ha 未 満 5.0m 以 上 5.0m 以 上 1.0 ha 以 上 6.0m 以 上 6.0m 以 上 開発 区 域 に接 す る 既存 道 路の 区 間 で車 両 の出 入 りが 見 込 まれ る 道路 に つい て , 住 宅 に あ っ て は 道 路 の 中 心 線 よ り 3.25 メ ー ト ル ,住 宅 以 外 に あ っ て は 5.0 メ ー ト ル 後退し,その後退部分の敷地を原則として本市に帰属すること。 (「 図 2 - 1 - 2 」 参 照 ) ‐ 109‐ 〔 1504〕 2-1-4 規 則 第 24 条 第 5 号 ( 道 路 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 24 条 第 5 号 五 道路は,袋路状でないこと。ただし,当該道路の延長若しくは当該道路と他の道路との 接続が予定されている場合又は転回広場及び避難通路が設けられている場合等避難上及び 車両の通行上支障がない場合は,この限りでない。 道路形態 開発区域内の道路は袋路状(Pの字状道路を含む)としてはならないこと。ただ し,次に掲げる要件のいずれにも該当する場合は,この限りでない。 (1) 袋 路 状 の 道 路 の 延 長 は お お む ね 120 メ ー ト ル 以 下 で あ る こ と 。 120 メ ー ト ル を超える場合は,終端部が避難用通路,公園等災害時に避難することが可能な 公 共 施 設 ( 他 の 道 路 等 に 接 続 し て い る 場 合 に 限 る 。) に 接 続 し て い る こ と 。 (「 図 2 - 1 - 3 」 参 照 ) なお,袋路状の既存道路に接続する場合の延長は,既存道路の延長を含めた 総 延 長 と す る 。(「 図 2 - 1 - 4 」 参 照 ) また,Pの字状道路の場合の延長には,Pの字のうちロの字部分 を転回広場 と み な し , 延 長 に 含 ま な い も の と す る 。(「 図 2 - 1 - 5 」 参 照 ) (2) 道 路 の 幅 員 は 6 メ ー ト ル 以 上 で あ る こ と 。幅 員 が 4 メ ー ト ル 以 上 6 メ ー ト ル 未 満 の 場 合 は , 道 路 の 延 長 が 35 メ ー ト ル 以 下 , 若 し く は 終 端 及 び 35 メ ー ト ル 以内ごとに自動車の転回広場を設けること。 ( 自 動 車 の 転 回 広 場「 図 2 - 1 - 6 」 参照) 2-1-5 令 第 25 条 第 4 号 (開発区域内の主要な道路が接続する開発区域外の道路の幅員) 令 第 25 条 ( 法 第 33 条 第 1 項 各 号 を 適 用 す る に つ い て 必 要 な 技 術 的 細 目 ) 四 1 開発区域内の主要な道路は,開発区域外の幅員9メートル(主として住宅の建築の用に 供 す る 目 的 で 行 う 開 発 行 為 に あ つ て は , 6.5 メ ー ト ル ) 以 上 の 道 路 ( 開 発 区 域 の 周 辺 の 道 路の状況によりやむを得ないと認められるときは,車両の通行に支障がない道路)に接続 していること。 開発区域内の主要な道路は,開発区域外の表2-1-4に示す幅員以上の道路 に 接 続 し な け れ ば な ら な い 。た だ し ,次 項 2 に 該 当 す る 場 合 は ,こ の 限 り で な い 。 なお, 「開発区 域内の主 要な道路が接 続する開 発区域外の道 路」と は ,開 発 区 域 内 の主要な道路が接続する部分から開発区域外の主要な道路に至るまでの道路をい う。 ‐ 110‐ 〔 1604〕 橋 梁 を 設 置 す る 場 合 は ,「 道 路 橋 示 方 書 」 等 に 基 づ き 別 途 協 議 す る こ と 。 2 横断勾配 道 路 の 横 断 勾 配 は ,片 勾 配 を 附 す る 場 合 を 除 き ,車 道 に あ っ て は 1.5 パ ー セ ン ト 以 上 と し , 歩 道 又 は 自 転 車 等 に あ っ て は 2.0 パ ー セ ン ト 以 下 と す る こ と 。 なお,詳細にあっては道路構造令及び仙台市歩道 等設計基準によること。 2-1-9 規 則 第 24 条 第 2 号 ( 道 路 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 24 条 第 2 号 二 道路には,雨水等を有効に排出するため必要な側溝,街渠その他の適当な施設が設けら れていること。 道路の排水施設 (1) ア 路面排水 道路に布設される 側溝はL型側 溝を原則 とし,「図2- 1-10 」に定めるも のを標準 とすること。ただし,雨水渠が整備されていない場合はU型側溝にすること が で き る が ,道 路 の 排 水 を 妨 げ な い よ う 原 則 と し て 0.5 パ ー セ ン ト 以 上 の 縦断勾配を確保すること。 イ L 型 街 渠 桝 は 20 メ ー ト ル 以 内 の 間 隔 で 設 置 す る こ と 。 ウ 開発区域内の排水処理は末端排水路まで調査し,下流について流量がオーバー する場合は,改良工事を行うこと。 (2) U型側溝 ア U型 側溝 は 「図 2 -1 - 11 」に 定 める もの を 標準 とし , 計画 雨水 量 が標準 U型側溝 の排水能力を 超える場 合は , 計画 雨水量を 処 理することが できる能 力を有する U型側溝を布設すること。 イ 内 の り 450 ミ リ メ ー ト ル 以 上 の U 型 側 溝 を 布 設 し た 場 合 は , 車 道 幅 員 外 と すること。 ウ 道 路 等 に 設 置 す る 雨 水 桝 の 間 隔 は 原 則 20m 以 内 と し ,雨 水 桝 及 び 集 水 桝 の 蓋 は グ レ ー チ ン グ 蓋 と し ,蓋 は 蝶 番 又 は 鎖 に て 民 地 下 流 側 の 壁 に 桝 本 体 と 連結すること。 また,歩行者が通行する箇所は細目グレーチング蓋を使用する こと。 エ U 型 側 溝 の 蓋 は ,10 メ ー ト ル に つ き 1 枚 程 度 の グ レ ー チ ン グ 蓋 を 配 置 す る こと。 (3) 横断側溝 ア 道路横断排水溝は巻立ヒューム管(プレキャスト)とし,接続桝は現場打 桝を原則とすること。ただし,現場条件等により,これらによる施工が困難 な場合は,別途協議すること。 イ U型側溝の道路横断部については「図2-1-12」の中から,現場に適 した施工方法を選択すること。 ‐ 113‐ 〔 1604〕 2 - 1 - 10 規 則 第 24 条 第 3 号 ( 道 路 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 24 条 第 3 号 三 道路の縦断勾配は,9パーセント以下であること。ただし ,地形等によりやむを得ない と 認 め ら れ る 場 合 は , 小 区 間 に 限 り , 12 パ ー セ ン ト 以 下 と す る こ と が で き る 。 道路の縦断勾配及び縦断曲線 (1) 縦断勾配 道 路 の 縦 断 勾 配 は ,「 表 2 - 1 - 7 」 に 掲 げ る 値 を 標 準 と す る こ と 。 た だ し , 地形の 状 況 等 に よ り や む を 得 な い 場 合 に は , 12 パ ー セ ン ト 以 下 と す る こ と が で き る 。 (2) 縦断曲線 縦断勾配の変化点には,道路構造令に基づき規定の縦断曲線を設ける こと。 なお ,縦 断勾 配の 標 準制 限長 につ い て は 「 表 2-1-7」を参 照 する こと 。 2 - 1 - 11 規 則 第 24 条 第 4 号 ( 道 路 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 24 条 第 4 号 四 道路は,階段状でないこと。ただし,もつぱら歩行者の通行の用に供する道路で,通行 の安全上支障がないと認められるものにあつては,この限りでない。 道路の形態 (1) 道 路 は 階 段 状 で な い こ と 。た だ し ,も っ ぱ ら 歩 行 者 の 通 行 の 用 に 供 す る 道 路 で 歩 行 者 の 通 行 の 安 全 上 支 障 が な く ,か つ ,消 防 活 動 の 機 能 を 低 下 さ せ な い 位置に設置するものであれば,階段状とすることができること。 階段の設置については,次の各号によること。 ア 幅 は 有 効 で 2.0 メ ー ト ル 以 上 と す る こ と 。 イ 高 さ が 3.0 メ ー ト ル を 超 え る と き は , 3.0 メ ー ト ル 以 内 ご と に 長 さ 1.5 メートル以上の踊場を設けること。 ウ 階段はコンクリート造りとすること。 エ 手すりは二段式を標準とすること。 2 - 1 - 12 規 則 第 24 条 第 6 号 ( 道 路 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 24 条 第 6 号 六 歩道のない道路が同一平面で交差し,若しくは接続する箇所又は歩道のない道路のまが りかどは,適当な長さで街角が切り取られていること。 平面交差及び接続 (1) 道路の平面交差は直角又は直角に近い角度にすること。 (2) 同一箇所における交差脚数は4以下にすること。 (3) 著しい屈曲部には,道路を接続しないこと。 (4) 歩道のない道路又は一方に歩道のない道路が同一平面で交差,接続する場合 ‐ 114‐ 〔 1504〕 に は ,必 要 に 応 じ て 屈 折 車 線 ,変 速 車 線 又 は 交 通 島 を 設 け る か 若 し く は 隅 角 部 を切り取り適当な見通しができる構造とすること。 な お ,街 角 せ ん 除 は ,両 側 を 原 則 と し ,そ の 街 角 せ ん 除 長 は「 表 2 - 1 - 8 」 に掲げる値を標準とする。 ただし,次に掲げる要件のすべてに該当する場合は,片側とすることができ る。 ア 街 角 せ ん 除 長 は 「 表 2 - 1 - 8 」 に 掲 げ る 値 の 1.5 倍 以 上 で あ る こ と 。 イ 既存道路との接続部分であること。 ウ 開発区域の形状,開発区域の周辺の土地の 地形及び利用の態様等により やむを得ないと認められるものであること 。 エ 車両及び歩行者の通行の安全上,支障がないと認められるものであるこ と。 (5) 歩道のない道路のまがりかどは,隅角部を切り取り適当な見通しができる構 造 と す る こ と と し ,街 角 せ ん 除 長 は「 表 2 - 1 - 8 」に 掲 げ る 値 を 標 準 と す る 。 2 - 1 - 13 1 その他の構造等 道路の附属施設 (1) 乗 合 バ ス の ル ー ト に あ た る 道 路 に は 安 全 か つ 円 滑 な 交 通 を 確 保 し ,あ わ せ て 道路交通の機能を増進するためバス停車帯を設けなければならない。 その基準は「図2-1-13」を参照すること。 (2) 防護施設等の構造,設置方法については,日本道路協会の防護柵の設置基 準・同解説によること。 (3) 照明施設の設置については日本道路協会の道路照明施設設置基準・同解説 及び仙台市道路照明施設設置基準・同解説 と運用によること。 (4) ア 道路標識等の設置については,次の各号による こと。 交 通 事 故 防 止 ,交 通 の 円 滑 化 を 図 る た め ,道 路 管 理 者 及 び 交 通 管 理 者 と 協 議 のうえ,道路標識,路面表示,区画線等を設置すること。 イ 道路屈曲部又はT字路等,見通しの悪い箇所には,カーブミラー 等を設置 すること。 ウ 必要に応じて危険防止のため,デリニェーター(視線誘導標)等を設置 すること。 (5) 2 歩道等の緑化については,次の各号によること。 ア 街路樹等の植栽にあっては,仙台市街路樹マニュアルによること。 イ 樹種等の選定にあっては,別途協議すること。 占用物等 (1) 道路占用物件については,仙台市道路占用許可基準によること。 (2) 歩道及び法面等のある道路敷きに電力柱,電話柱等を建柱する場所は,歩道 及び法面等に設置すること。 ‐ 115‐ 〔 1604〕 3 道路境界標 (1) 道路敷地と民地と の 境界を明示す るため境 界標を変化点 ごとに設 置する こと。 境 界 標 は コ ン ク リー ト 杭 の 埋 設( 根 巻き )を 原 則 と し,杭 の埋 設 が 不 可 能 な 箇所に限り道路管理者と協議にて仙台市名プレート等を設置することできる。 なお,杭の地上部分の高さにあっては,歩行者等の支障とならないよう調整 を図ること。その構造は「図2-1-14」によること。 (2) 道路台帳整備等で設置した境界杭・鋲が支障となる際は,工事着手前に道路 管 理 者 ( 所 管 の 区 役 所 建 設 部 道 路 課 , 宮 城 総 合 支 所 道 路 課 , 秋 保 総 合 支所建設 課等)並びに隣接所有者と立ち会うこと。また,境界杭・鋲を再現する際にも関係 者が立ち会うこと。 4 道路の設計に関する関係図書 道路法,同法施行令及び同法施行規則並びに仙台市長が定める次の基準等に基 づき設計を行うこと。 ・ 仙台市ひとにやさしいまちづくり条例 ・ 仙台市歩道等設計基準(仙台市建設局道路部) ・ 仙台市視覚障害者誘導用ブロック設置基準 (仙台市建設局道路部) ・ ベンチ又はその上屋の設置基準(仙台市建設局道路部) ・ 仙台市道路照明施設設置基準(仙台市建設局道路部) ・ 仙台市道路案内標識設置基準(仙台市建設局道路部) ・ 公道と私道が交差する箇所のカーブミラー設置基準(仙台市建設局道路 部) ・ 道路台帳基準点移転要領(仙台市建設局道路部) ・ 道路構造物標準設計図集(仙台市建設局道路部) ・ 道路設計マニュアル(仙台市建設局道路部) ‐ 116‐ 〔 1504〕 ブロックの補強 車両乗り入れ部のブロック(L型側溝,U型側溝,歩車道ブロック,地先境界 ブロック,特殊縁石)の基礎部分の補強は,次の値を標準とする。 なお,U型側溝は 第1 種及び第2種 の場合に 使 用するもの とし,第 3種について は暗渠構造とする。U型側溝を使用する場合は,落蓋式側溝で第2種車両乗り 入れ部の蓋は重荷重用の蓋を使用するものとする。 材 料 名 モルタル コンクリート 規 格 第 1 種 ,第 2 種 第3種 1㎝ 1㎝ 10 ㎝ 15 ㎝ 15 ㎝ 20 ㎝ 1:3 2 18N / mm 基礎砕石 図2-1-9 舗装新設時アスファルト混合物選定フロー ‐ 123‐ 〔 1504〕 「道路構造物標準設計図集抜粋」 図2-1-10 L 型 側 溝 ( プ レ キ ャ ス ト 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト JIS A 5372 又 は 特 殊 L 型 ) L 250B (歩 道 な し , 幅 員 6m 未 満 ), L 300(歩 道 な し , 幅 員 6m 以 上 ) 又 は 特 L 250A (歩 道 あ り ) T3 T2 基礎コンクリート 基 礎 砕 石 T1 基礎型式区分 一般部,車道乗り入れ部 第1種・第2種 車両乗り入れ部 第3種 T 1: 基 礎 砕 石 厚 150 mm 200 mm T 2: 基 礎 コ ン ク リ ー ト 厚 100 mm 150 mm T 3: 敷 モ ル タ ル 平 均 厚 10 mm 10 mm 図2-1-11 落 蓋 式 U 型 側 溝 (JIS A 5372)3 種 U -300A 95 412 T3 基礎コンクリート mm 500 T2 基 礎 砕 石 T1 基礎型式区分 一般部,車道乗り入れ部 第1種・第2種 車両乗り入れ部 第3種 T 1: 基 礎 砕 石 厚 150 mm 200 mm T 2: 基 礎 コ ン ク リ ー ト 厚 100 mm 150 mm T 3: 敷 モ ル タ ル 平 均 厚 10 mm 10 mm ‐ 124‐ 〔 1604〕 図2-1-12(道路横断 施工参考図) Aタイプ 巻立ヒューム管 落蓋式U型側溝 Bタイプ 落蓋式U型側溝 巻立ヒューム管 図2-1-13(バス停車帯の形状) 減速車線長 バス停車線長 加速車線長 12m 15m 13m 2.5m 車 ‐ 125‐ 道 〔 1604〕 図2-1-14 境界杭(コンクリート杭) 頭頂部の赤色着色は、 12 ㎝ 12 ㎝ 協議によるものとする 仙 地表 仙 地表 0000 0000 60 ㎝ 100 ㎝ 25 ㎝ 根巻ブロック またはコンクリート 30 ㎝ ×30 ㎝ 仙 台 市 名 プ レ ー ト ( 5 ㎝ ×5 ㎝ ) 民 市 民 地 民 地 道 地 ‐ 126‐ 〔 1604〕 参 考 図 - 1( プ レ キ ャ ス ト 桝 接 続 例 : 落 蓋 式 U 型 側 溝 , 巻 立 ヒ ュ ー ム 管 ) A 落蓋式U型側溝 B B 切欠き 巻立ヒューム管 A A-A断面 切欠き 巻立ヒューム管 基礎コンクリート 基礎砕石 基礎コンクリート 基礎砕石 30 ㎝ B-B断面 切欠き 落蓋式U型側溝 基礎コンクリート 基 礎 砕 基礎コンクリート 000 石 基 礎 砕 石 30 30 ㎝ ㎝ ‐ 126・2‐ 〔 1604〕 参 考 図 - 2( プ レ キ ャ ス ト 桝 接 続 例 : L 型 側 溝 ) A A-A断面 エプロンを削る 桝の高さに合わせ削る 基礎コンクリート A 基礎砕石 参 考 図 - 3( プ レ キ ャ ス ト 桝 接 続 例 : 暗 渠 側 溝 ) B 桝の高さに合わせ削る B-B断面 削る B 基礎コンクリート 基礎砕石 ‐ 126・3‐ 〔 1604〕 で き る 幅 員 6.0 メ ー ト ル 以 上, 長 さ 14 メ ー ト ル 以 上 の 部 署 位 置 を 設 け る こ と 。 こ の 場 合 に お い て,進 入 路 及 び 部 署 位 置 は , は し ご 車 の 荷 重 20.0 ト ン 以 上 に 耐 え られること。 7 進入路等の確保の基準 は し ご 車 の 進 入 路 及 び 部 署 位 置 の 確 保 基 準 は ,消 防 局 長 が 別 に 定 め る も の と す る。 8 消防水利標識の設置 消防水利には,消防局長が別に定める標識を設置すること。 9 基準の細目 この章における基準の実施に必要な細目は,消防局長が別に定める。 消 防 水 利 の 基 準 ( 昭 和 39 年 消 防 庁 告 示 第 7 号 ) 第3条(消防水利の給水能力) 消 防 水 利 は ,常 時 貯 水 量 が 40 立 方 メ ー ト ル 以 上 又 は 取 水 可 能 水 量 が 毎 分 1 立 方 メ ー ト ル 以 上 で , か つ , 連 続 40 分 以 上 の 給 水 能 力 を 有 す る も の で な け れ ば な ら な い 。 2 消 火 栓 は ,呼 称 65 の 口 径 を 有 す る も の で ,直 径 150 ミ リ メ ー ト ル 以 上 の 管 に 取 り 付 け ら れ て い な け れ ば な ら な い 。 た だ し , 管 網 の 一 辺 が 180 メ ー ト ル 以 下 と な る よ う に 配 管 さ れ て い る 場 合 は , 75 ミ リ メ ー ト ル 以 上 と す る こ と が で き る 。 3 私 設 消 火 栓 の 水 源 は ,5 個 の 私 施 設 消 火 栓 を 同 時 に 開 弁 し た と き ,第 1 項 に 規 定 す る 給 水 能 力を有するものでなければならない。 第4条(消防水利の配置) 消 防 水 利 は ,市 街 地( 消 防 力 の 基 準( 平 成 12 年 消 防 庁 告 示 第 1 号 )第 2 条 第 1 号 に 規 定 す る 市 街 地 を い う 。以 下 本 条 に お い て 同 じ 。)又 は 準 市 街 地( 消 防 力 の 基 準 第 2 条 第 2 号 に 規 定 す る 準 市 街 地 を い う 。以 下 本 条 に お い て 同 じ 。)の 防 火 対 象 物 か ら 一 の 消 防 水 利 に 至 る 距 離 が , 別表に掲げる数値以下となるように設けなければならない。 別 表 平均風速 年間平均風速が4メートル 年間平均風速が4メート ル 用途地域 毎 秒 未 満 の も の 毎 秒 以 上 の も の 近 隣 商 業 地 域 , 商 業 地 域 ,工 業 地 100 80 域,工業専用地域(メートル) その他の用途地域及び用途地域の 120 100 定 め ら れ て い な い 地 域( メ ー ト ル ) 2 市 街 地 又 は 準 市 街 地 以 外 の 地 域 で ,こ れ に 準 ず る 地 域 の 消 防 水 利 は ,当 該 地 域 内 の 防 火 対 象 物 か ら 一 の 消 防 水 利 に 至 る 距 離 が , 140 メ ー ト ル 以 下 と な る よ う に 設 け な け れ ば な ら な い 。 3 前 2 項 の 規 定 に 基 づ き 配 置 す る 消 防 水 利 は ,消 火 栓 の み に 偏 す る こ と の な い よ う に 考 慮 し な ければならない。 4 第 1 項 及 び 第 2 項 の 規 定 に 基 づ き 消 防 水 利 を 配 置 す る に 当 た っ て は ,大 規 模 な 地 震 が 発 生 し た 場 合 の 火 災 に 備 え ,耐 震 性 を 有 す る も の を ,地 域 の 実 情 に 応 じ て ,計 画 的 に 配 置 す る も の と する。 第5条(消防水利配置の特例) 消 防 水 利 が ,指 定 水 量( 第 3 条 第 1 項 に 定 め る 数 量 を い う 。)の 10 倍 以 上 の 能 力 が あ り ,か つ ,取 水 の た め 同 時 に 5 台 以 上 の 消 防 ポ ン プ 自 動 車 が 部 署 で き る と き は ,当 該 水 利 の 取 水 点 か ら 140 メ ー ト ル 以 内 の 部 分 に は , そ の 他 の 水 利 を 設 け な い こ と が で き る 。 第6条(消防水利の構造) 消防水利は,次の各号に適合するものでなければならない。 一 地 盤 面 か ら の 落 差 が 4.5 メ ー ト ル 以 下 で あ る こ と 。 二 取 水 部 分 の 水 深 が 0.5 メ ー ト ル 以 上 で あ る こ と 。 三 消防ポンプ自動車が容易に部署できること。 四 吸 管 投 入 孔 の あ る 場 合 は , そ の 一 辺 が 0.6 メ ー ト ル 以 上 又 は 直 径 が 0.6 メ ー ト ル 以 上 で あること。 第7条(消防水利の管理) 消防水利は,常時使用しうるように管理されていなければならない。 ‐135‐ 〔1504〕 第3号 排 水 施 設 3-1 3-1-1 下水道施設 法 第 33 条 第 1 項 第 3 号 ( 排 水 施 設 に 関 す る 基 準 ) 法 第 33 条 ( 開 発 許 可 の 基 準 ) 三 排 水 路 そ の 他 の 排 水 施 設 が , 次 に 掲 げ る 事 項 を 勘 案 し て , 開 発 区 域 内 の 下 水 道 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 79 号 )第 2 条 第 1 号 に 規 定 す る 下 水 を 有 効 に 排 出 す る と と も に ,そ の 排 出 に よ つ て 開発区域及びその周辺の地域に溢水等による被害が生じないような構造及び能力で適当に配 置されるように設計が定められていること。この場合において,当該排水施設に関する都市 計画が定められているときは,設計がこれに適合していること。 イ 当該地域における降水量 ロ 前号イからニまでに掲げる事項及び放流先の状況 二 (略) イ ロ ハ ニ 1 開発区域の規模,形状及び周辺の状況 開発区域内の土地の地形及び地盤の性質 予定建築物等の用途 予定建築物等の敷地の規模及び配置 排水計画 (1) 排 水 計 画 は , 次 の 各 号 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 開発区域の自然的及び地形的条件を十分に勘案し,関連する流域を含め総合的 に計画すること。 イ 排水計画にあたり,建設局下水道調整課に備え付けの河川水路実態調査基本台 帳,下水道資産管理図,同縦断図等を調査のうえ計画立案を行うこと。 ウ 放流先となる既設の河川水路,湖沼,下水道施設等の規模,形態,経路,流下 能力等の調査掌握を十分に行ない,場合によっては改修整備を含めた施設管理者 との協議及び放流同意を得ること。 エ 開発区域の排水計画に関連して,公共下水道計画が定められている場合は, これに適合する計画とすること。 オ 次の基準に基づき適切な計画排水量を算出すること。 (ア) 汚 水 の 排 水 計 画 に あ た っ て は , 次 に よ り 計 画 汚 水 量 を 算 出 し 、 給 水 計 画 と 比 較のうえ、最大のものを採用すること。 V = v × s V : 計 画 汚 水 量 ( ㎥ / sec) v 1 ha あ た り の 計 画 汚 水 量 ( ㎥ / sec・ ha) : ( 詳 細 に つ い て は 、 建 設 局 下 水 道 計 画 課 に て 確 認 す る こ と 。) s : 計 画 面 積 ( ha) ‐ 136‐ 〔 1604〕 (イ) 雨 水 の 排 水 計 画 に あ た っ て は , 原 則 と し て 次 に よ り 計 画 雨 水 量 を 算 出 し 流量計算を行うこと。 1 Q= 360 × 4,700 × t + 30 C × A Q : 計 画 雨 水 量 ( ㎥ / sec) C : 下水道施設計画設計指針に基づく,下記の流出係数を用い都市 計画上の用途,周辺の地形,当該土地利用等を総合的に考慮し 定めること。 表3-1-1 工 種 別 屋 根 道 路 その他の不透面 水 面 工種別基礎流出係数の標準値 流 出 係 数 0.85 ~ 0.95 0.80 ~ 0.90 0.75 ~ 0.85 1.00 工 種 別 間 地 芝,樹木の多い公園 こう配の緩い山地 こう配の急な山地 流 出 係 数 0.10 ~ 0.30 0.05 ~ 0.25 0.20 ~ 0.40 0.40 ~ 0.60 ※工種別基礎流出係数の標準値については,原則中間値を用いること。 表3-1-2 用途別総括流出係数の標準値 敷地内に間地が非常に少ない商業地域及び類似の住宅地域 浸透面の野外作業場などの間地を若干もつ工場地域及び庭が若干ある住宅地域 都市公団団地等の中層住宅団地及び1戸建て住宅の多い地域 庭園を多く持つ高級住宅地や畑地などが比較的残る郊外地域 0.80 0.65 0.50 0.35 注)出典:[改定八版]開発許可制度の解説(監修 国土交通省総合政策局民間宅地指導室) A : 集 水 面 積 ( ha) t : 流達時間(分) = 流入時間 + 流下時間 流入時間とは,降雨が末端管渠に流入するまでの時間であり,7分として算出する こと。 流下時間とは,末端管渠から計画地点まで雨水が流下してくる時間であり, 管渠等延長 (m) 1 × 管 内 流 速 ( m / sec) 60 として算出すること。 ‐ 137‐ 〔 1604〕 3-1-2 令 第 26 条 第 1 号 (排 水 施 設 の 設 計 ) 令 第 26 条 ( 法 第 33 条 第 2 項 各 号 を 適 用 す る に つ い て 必 要 な 技 術 的 細 目 ) 一 開 発 区 域 内 の 排 水 施 設 は ,国 土 交 通 省 令 で 定 め る と こ ろ に よ り ,開 発 区 域 の 規 模 ,地 形 ,予 定 建築物等の用途,降水量等から想定される汚水及び雨水を有効 に排出することができるように, 管渠の勾配及び断面積が定められていること。 二 開 発 区 域 内 の 排 水 施 設 は ,放 流 先 の 排 水 能 力 ,利 水 の 状 況 そ の 他 の 状 況 を 勘 案 し て ,開 発 区 域 内 の 下 水 を 有 効 か つ 適 切 に 排 出 で き る よ う に ,下 水 道 ,排 水 路 そ の 他 の 排 水 施 設 又 は 河 川 そ の 他 の 公 共 の 水 域 若 し く は 海 域 に 接 続 し て い る こ と 。こ の 場 合 に お い て ,放 流 先 の 排 水 能 力 に よ り や む を 得 な い と 認 め ら れ る と き は ,開 発 区 域 内 に お い て 一 時 雨 水 を 貯 留 す る 遊 水 池 そ の 他 の 適 当 な 施設を設けることを妨げない。 三 雨 水 ( 処 理 さ れ た 汚 水 及 び そ の 他 の 汚 水 で こ れ と 同 程 度 以 上 に 清 浄 で あ る も の を 含 む 。) 以 外 の下水は,原則として,暗渠によつて排出できるように定められていること。 規 則 第 22 条 (排 水 施 設 の 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 ) 令 第 26 条 第 1 号 の 排 水 施 設 の 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 は ,5 年 に 1 回 の 確 率 で 想 定 さ れ る 降 雨 強度値以上の降雨強度値を用いて算定した計画雨水量並びに生活又は事業に起因し,又は付随 する廃水量及び地下水量から算定した計画汚水量を有効に排出することができるように定めな ければならない。 1 排水施設計画 (1) 排 水 施 設 計 画 は , 次 の 各 号 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 原 則 と し て 雨 水( と い の 水・路 面 排 水 等 )と 汚 水( 水 道 水・井 戸 水 等 の 使 用 水 ) を 別 系 統 で 流 す 分 流 方 式 で 計 画 す る こ と 。た だ し ,放 流 先 が 合 流 式 公 共 下 水 道 で , 雨水を放流する適切な排水路等がない場合は合流式とすることができる。 イ 管路計画は,地形地質・道路幅員・地下埋設物・既存水路等を考慮し,排水を 公共下水道の管渠又は水路等まで最短距離をもって流下させること。 ウ 管 渠 等 の 流 下 能 力 は 次 の 基 準 に 基 づ い て 算 出 し ,前 1 項 に よ り 算 出 し た 計 画 排水量を支障なく排出できるものとすること。 (ア) 流下能力の計画はマニングの公式を用いること。 V 1 = × n 2/3 R × 1/2 I ただし Q : 流 下 量 ( 流 下 能 力 ㎥ / sec) = A × V V : 流 n : 粗 度 係 数 ( ヒ ュ ー ム 管 及 び 陶 管 の 場 合 0.013 ) 速 ( m / sec) ( 硬 質 塩 化 ビ ニ ー ル 管 及 び 強 化 プ ラ ス チ ッ ク 複 合 管 の 場 合 0.010 ) I : 勾 配 ( ‰ ) … [ 計 算 上 は 1,000 で 除 し た 数 値 を 使 用 ] R : 径 深 A : 流水断面積(㎡) P : 流水潤辺長(m) = A/P(m) ‐ 138‐ 〔 1604〕 (イ) 流 水 断 面 積 A ( ㎡ ) は , 円 形 管 で 内 径 の 10 割 , 短 形 渠 で 内 法 の 9 割 , 開 渠 は 内 法 の 8 割 水 深 を 標 準 と し て 算 出 す る こ と 。な お ,分 流 式 の 汚 水 管 渠( 円 形 管 )に つ い て は ,計 画 時 間 最 大 汚 水 量 に 対 し て 表 3 - 1 - 3 の 余 裕 率 を 見 込 み 流 水 断 面 を 算 出 す る こ と 。ま た ,雨 水 管 渠 及 び 合 流 管 渠 に お い て も 多 少 の 余 裕 率を見込むことが望ましい。 表3-1-3 口 汚水管渠に対する余裕率 径 ( mm) 200 ~ 余 裕 率 (% ) 600 100 (ウ) 流 速 V ( m / sec) は , 汚 水 管 渠 に あ っ て は 最 小 0.6( m / sec ) 最 大 3.0 ( m / sec ) を 原 則 と す る 。 ま た , 雨 水 ( 合 流 式 も 含 む ) に あ っ て は 最 小 0.8 ( m / sec ) 最 大 3.0( m / sec) を 原 則 と す る こ と 。 エ 円 形 本 管 ( 卵 形 管 を 含 む ) の 最 小 管 径 は , 原 則 と し て 250mm と す る 。 た だ し , 汚 水 は 計 画 排 水 量 等 に よ り 200mm と す る こ と が で き る 。ま た ,短 形 渠( 短 形 開 渠 , U 形 側 溝 等 を 含 む ) の 最 小 内 法 は 300mm× 300mm を 原 則 と す る も の と す る 。 オ 本 管 の 埋 設 深 さ は ,「 仙 台 市 道 路 占 用 許 可 基 準 」で 定 め る 土 被 り を 確 保 す る も の とする。 カ 2本の本管管渠がマンホール内において合流する場合は,原則として上流管と 下 流 管 の 段 差 を 3 ㎝ ~ 15cm を 確 保 す る こ と 。 キ マ ン ホ ー ル は ,本 管 の 始 ま る 場 所 ,本 管 の 方 向 ,勾 配 及 び 管 径 の 変 化 す る 場 合 , 本管の合流接続する場所並びに段差を生ずる場所及び維持管理上必要な場所に 設置すること。 ク マンホールの設置間隔は,仙台市公共下水道計画区域において,表3-1- 4 のとおりとすること。 表3-1-4 管 渠 径 ( ㎜ ) 200 以 上 600 以 下 最 大 間 隔( m ) ケ 80 マンホールの管渠径別最大間隔 1,000 以 下 1,500 以 下 1,650 以 下 100 150 200 マ ン ホ ー ル 部 に お い て , 段 差 が 60 ㎝ 以 上 の 場 合 は , 副 管 を 設 置 す る 。 段 差 が 30 ㎝ ~ 60 ㎝ の 場 合 ,騒 音 が 生 じ る 恐 れ が あ る た め 本 管 の 勾 配 を 大 き く 取 り ,段 差 を 少 な く 計 画 す る 。な お ,原 則 と し て 外 副 管 で あ る が ,設 置 に 際 し 支 障 が あ る 場 合 は ,維 持 管 理 に 必 要 な ス ペ ー ス を 確 保 し た う え で 内 副 管 と す る こ と が で き る 。 コ マンホールの使用基準は表3-1-5,3-1-6によるものとする。 また,組立式マンホールの使用にあたっては仙台市型のものとすること。 ‐ 139‐ 〔 1604〕 表3-1-5 呼 び 方 組立式1号 マンホール 組立式2号 マンホール 組立式特1号 マンホール 形 組立式マンホール形状別使用基準 状 寸 法 使 用 基 準 本 管 管 径 , 200mm≦ φ ≦ 400mm の 中 間 , 最上流部及び3本以下の会合点。 管 径 200mm 以 下 の 十 字 会 合 点 。 内 径 90 ㎝ 円 形 マ ン ホ ー ル 深 1.08m ≦ h ≦ 4.23m 輪 荷 重 25t 以 下 本 管 管 径 , 450mm≦ φ ≦ 500mm の 中 間 , 内 径 120 ㎝ 円 形 最上流部及び3本以下の会合点。 ( 上 部 は ,組 立 式 1 号 マ 本 管 管 径 250mm≦ φ ≦ 400mm の 十 字 会 ン ホ ー ル の 直・斜 壁 等 を 合 点 。 使 用 す る 。) マ ン ホ ー ル 深 1.38m ≦ h ≦ 6.68m 輪 荷 重 25t 以 下 内 法 60cm×90cm 角 形 内 径 60cm 円 形 組立式特殊 (調整リングは組立式 マンホールA型 1 号 マ ン ホ ー ル と 同 じ も の を 使 用 す る 。) ‐ 140‐ 本 管 管 径 ,200mm≦ φ ≦ 450mm の 中 間 及 び最上流部マンホール。 マ ン ホ ー ル 深 1.13m ≦ h ≦ 4.03m 輪 荷 重 25t 以 下 本 管 管 径 , φ ≦ 250mm の 中 間 点 ( 最 上 流 部 に は 使 用 し な い )。 マ ン ホ ー ル 深 h ≦ 1.20m 輪 荷 重 25t 以 下 〔 1604〕 表3-1-6 呼 び 方 標準及び特殊マンホール形状別使用基準 形 状 寸 法 使 用 基 準 本管4本の会合点では,2号以上の マンホールを設置すること。 管 の 起 点 及 び 内 径 600mm 以 下 の 管 の 中 間 点 並 び に 内 径 450mm ま で の 管の会合点。 マ ン ホ ー ル 深 4.50m 以 下 。 内 径 900mm 以 下 の 管 の 中 間 点 及 び 内 径 600mm 以 下 の 管 の 会 合 点 。 内 径 1,200mm 以 下 の 管 の 中 間 点 及 び 内 径 800mm 以 下 の 管 の 会 合 点 。 内 径 1,500mm 以 下 の 管 の 中 間 点 及 び 内 径 900mm 以 下 の 管 の 会 合 点 。 1号マンホール 内 径 90 cm 円 形 2号マンホール 内 径 120 cm 円 形 3号マンホール 内 径 150 cm 円 形 4号マンホール 内 径 180 cm 円 形 5号マンホール 内 法 210×120cm 角 形 内 径 1,800mm 以 下 の 管 の 中 間 点 。 6号マンホール 内 法 260×120cm 角 形 内 径 2,200mm 以 下 の 管 の 中 間 点 。 7号マンホール 内 法 300×120cm 角 形 内 径 2,400mm 以 下 の 管 の 中 間 点 。 土被りが特に少ない場合, 他の埋設 特1号マンホール 内 法 60× 90cm 角 形 物 等 の 関 係 等 で 1 号 マ ン ホ ー ル が 設 置できない場合。 内 径 1,000mm 以 下 の 管 の 中 間 点 で , 特2号マンホール 内 法 120×120cm 角 形 円 形 マ ン ホ ー ル が 設 置 で き な い 場 合。 内 径 1,200mm 以 下 の 管 の 中 間 点 で , 特3号マンホール 内 法 140×120cm 角 形 円 形 マ ン ホ ー ル が 設 置 で き な い 場 合。 内 径 1,500mm 以 下 の 管 の 中 間 点 で , 特4号マンホール 内 法 180×120cm 角 形 円 形 マ ン ホ ー ル が 設 置 で き な い 場 合。 管 渠 の 段 差 が 60 cm 以 上 と な る 場 副管付きマンホール 合。 ※ マ ン ホ ー ル の ス ラ ブ ま で の 高 さ は , 原 則 と し て 管 底 か ら 2.0m 以 上 を 確 保 す ること。 ※ 中 間 ス ラ ブ に つ い て は , 4.0m 以 内 に 設 け る こ と 。 ※ 既 製 ブ ロ ッ ク の 高 さ に つ い て は 最 大 3.3m と す る こ と 。 サ 宅地内の汚水桝及 び雨水桝は,原 則とし て各戸(各区画 )にそ れぞれ1個設置 すること。 シ 道 路 等 に 設 置 す る 雨 水 桝 の 間 隔 は , 原 則 と し て 20m 以 内 と す る こ と 。 ま た , 道 路 の 交 差 箇 所 に 設 置 す る L 形 溝 用 の 桝 は , 交 差 変 化 点 か ら 1.0m 以 上 外 側 に 設置すること。ただし,U形溝に設置する桝はこの限りでない。 ス 取付管は,本管接合部と宅地内最終桝を直線的に接続することを原則とする。 ただし,地形的及び地下埋設物等の関係により不可能な場合は,直管及び曲管 ( 30 °以 下 ) を 併 用 し 円 滑 に 接 続 す る こ と 。 セ 取 付 管 の 最 小 管 径 は 150mm と し , 勾 配 は 20‰ 以 上 と す る こ と 。 ‐ 141‐ 〔 1604〕 ソ 吐口の位置及び方向は,放流水域の平水量,水位,流速,水質,利水状況, 周辺環境及び受入れ能力(質・量)を調査し,河川管理者,水利権者,漁業権者 及 び 仙 台 市 と 協 議 し て 決 定 す る こ と 。自 然 流 下 方 式 で 計 画 す る こ と を 原 則 と し , 伏越し及びポンプ施設は設置しないこと。やむを得ず設置する場合は 別途に本市 と協議すること。 3-1-3 規 則 第 26 条 ( 排 水 施 設 に 関 す る 技 術 的 細 目 ) 規 則 第 26 条 令 第 29 条 の 規 定 に よ り 定 め る 技 術 的 細 目 の う ち ,排 水 施 設 に 関 す る も の は ,次 に 掲 げ る も の とする。 一 排水施設は,堅固で耐久力を有する構造であること。 二 排 水 施 設 は ,陶 器 ,コ ン ク リ ー ト ,れ ん が そ の 他 の 耐 水 性 の 材 料 で 造 り ,か つ ,漏 水 を 最 少 限 度の ものと する措 置が講 ぜら れてい ること 。ただし ,崖崩 れ又は 土砂 の流出の 防止 上支障 が な い場 合にお いては ,専ら雨 水そ の他の 地表 水 を排除 すべ き排水 施設は ,多孔管 そ の 他雨水 を 地下に浸透させる機能を有するものとすることができる。 三 公 共 の 用 に 供 す る 排 水 施 設 は ,道 路 そ の 他 排 水 施 設 の 維 持 管 理 上 支 障 が な い 場 所 に 設 置 さ れ ていること。 四 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 が ,そ の 排 除 す べ き 下 水 又 は 地 下 水 を 支 障 な く 流 下 さ せ る こ と が で き る もの( 公共の 用に供 する排 水施 設のう ち暗渠 である 構造 の部分 にあっ ては,そ の内 径又は 内 法 幅 が , 20 セ ン チ メ ー ト ル 以 上 の も の ) で あ る こ と 。 五 専 ら 下 水 を 排 除 す べ き 排 水 施 設 の う ち 暗 渠 で あ る 構 造 の 部 分 の 次 に 掲 げ る 箇 所 に は ,ま す 又 はマンホールが設けられていること。 イ 公共の用に供する管渠の始まる箇所 ロ 下水の 流路の 方向 ,勾 配又 は横断 面が著 しく変 化す る箇所(管 渠の 清掃上 支障 がない 箇 所 を 除 く 。) ハ 管 渠 の 長 さ が そ の 内 径 又 は 内 法 幅 の 120 倍 を 超 え な い 範 囲 内 の 長 さ ご と の 管 渠 の 部 分 の そ の清掃上適当な箇所。 六 ま す 又 は マ ン ホ ー ル に は ,ふ た( 汚 水 を 排 除 す べ き ま す 又 は マ ン ホ ー ル に あ っ て は ,密 閉 す る こ と が で き る ふ た に 限 る 。) が 設 け ら れ て い る こ と 。 七 ま す 又 は マ ン ホ ー ル の 底 に は ,専 ら 雨 水 そ の 他 の 地 表 水 を 排 除 す べ き ま す に あ っ て は 深 さ が 15 セ ン チ メ ー ト ル 以 上 の 泥 溜 め が ,そ の 他 の ま す 又 は マ ン ホ ー ル に あ っ て は そ の 接 続 す る 管 渠 の内径又は内法幅に応じ,相当の幅のインバートが設けられていること。 1 排水施設の構造及び施工方法 (1) 排 水 施 設 の 規 格 ,構 造 及 び 施 工 方 法 は ,次 の 各 号 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 本管の構造及び埋設方法は次によるものとする。 (ア) 使 用 す る 管 渠 の 種 類 , 規 格 及 び 採 用 基 準 は 次 に よ る こ と 。 a 管渠の形は円形,卵形,矩形,馬蹄形及び開渠とすること。 b 管 渠 は , 原 則 と し て 遠 心 力 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 管 ( ソ ケ ッ ト 継 手 管 ), 下水 道用硬質塩化ビ ニル管(ゴム輪 ),下 水 道 用 リ ブ 付 き 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 管( ゴ ム 輪)及び下水道用強化プラスチック複合管(ゴム輪)等を使用すること。 c a,b 以外の管渠を使用する場合は本市と協議すること。 d 管渠はJIS規格又はJSWAS規格に適合したものを使用するものとし, ‐ 142‐ 〔 1604〕 規格に定めのない製品は,本市と協議のうえ類似規格品と同等以上のもの を 使 用 す る こ と 。( J S W A S 規 格 : 日 本 下 水 道 協 会 規 格 ) イ 本管の基礎構造は ,計算土圧に 耐えるよ う設定すること 。土圧 計算方法につい て は,本市と協議すること。 ウ 本 管 に 取 付 管 を 接 合 す る 場 合 は ,支 管 や 枝 付 き 管 を 用 い て 接 合 す る こ と 。ま た,本管の穴あけはコアカッターで 行 う こ と 。 エ 本管の接合は,漏水を生じないよう充分に配慮して行うこと。 オ 埋 設 管 の 埋 戻 し は ,管 渠 ,そ の 他 の 構 造 物 に 損 傷 を 与 え な い よ う ,管 頂 上 30cm までは人力で行い,転圧は 20cm 間隔に行うこと。また,「仙台市道路占用許可基準」 に よ り ,砂 の 使 用 は 管 頂 10cm ま で と し ,こ れ よ り 上 層 部 は 目 ず り 等 を 使 用 す る こ と。 カ 構 造 及 び 埋 戻 方 法 は「 仙 台 市 下 水 道 施 設 構 造 等 標 準 図 」及 び「 仙 台 市 建 設 局 下水道土木工事共通仕様書」によること。 (2) マ ン ホ ー ル の 構 造 及 び 施 工 方 法 は , 次 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 鉄蓋(受枠)と斜壁はボルトにて緊結すること 。また,鉄蓋と斜壁の間に高さ 15cm( 厚 5 cm と 厚 10cm の も の ) の 路 面 調 整 用 ブ ロ ッ ク を 設 置 し , 当 該 調 整 用 ブ ロ ッ ク に 足 掛 金 物 を 取 付 け る こ と 。た だ し ,路 面 勾 配 が 急 な 箇 所 に つ い て は 無収縮モルタルを使用し,路面と水平に施工すること。 イ 転落防止用はしごは,次のいずれかに該当する場合に設置する。 (ア) マ ン ホ ー ル 深 2.0m 以 上 (イ) 流 出 管 径 φ 300mm 以 上 (く 形 渠 の 場 合 は , 管 き ょ の 断 面 積 換 算 で 決 定 す る ) ウ 内 部 に は 耐 蝕 性 の あ る 足 掛 金 物 を 30cm 間 隔 で 取 付 け る こ と 。 エ 下部には管渠の大きさに応じたインバートを設置すること。なお,副管が設置 さ れ て い る 場 合 に お い て も ,イ ン バ ー ト の 仕 上 げ は 本 管 径 と す る こ と 。詳 細 は 「仙台市下水道施設構造等標準図」を参照すること。 オ マンホール鉄蓋の使用基準は次によること。 (ア) マ ン ホ ー ル 蓋 を 設 置 す る 場 合 は , 原 則 と し て 以 下 の 使 用 区 分 と す る 。 ① T-25 の 使 用 区 分 車 道 幅 員 5.5m 以 上 の 道 路 及 び バ ス 路 線 た だ し , 車 道 幅 員 5.5m 未 満 で あ っ て も , 一 方 通 行 な ど で 大 型 車 両 の 通 行があり,交通量の多い道路及び拡幅計画道路を含むこととする。 ② T-14 の 使 用 区 分 歩 道 又 は 車 道 幅 員 5.5m 未 満 の 道 路 (イ) マンホールの鉄蓋は原則仙台市章の 入 っ た も の を 使 用 し ,個 人 管 理 と な る 場 合 は仙台市章のないものを使用すること。 カ マンホールの構造は「仙台市下水道施設構造等標準図」によること。 ‐ 143‐ 〔 1302〕 (3) 汚 水 桝 , 雨 水 桝 の 構 造 及 び 施 工 方 法 は , 次 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 宅地内に設置する最終桝の構造及び施工方法は次によること。 (ア) 汚 水 桝 の 蓋 は , 密 閉 式 防 臭 形 で 「 汚 水 」 表 示 の あ る も の を 使 用 す る こ と 。 (イ) 雨 水 桝 は , 15cm 以 上 の 泥 溜 め を 設 け , 蓋 は 「 雨 水 」 表 示 の あ る も の を 使 用 す ること。 (ウ) 桝 は , 原 則 と し て 官 民 境 界 よ り 1 m 以 内 で 道 路 と 宅 地 の 高 さ が 同 じ 場 所 に 設置すること。 イ 道路等に設置する雨水桝の構造及び施工方法は次によるものとする。 (ア) 道 路 勾 配 が 急 な 場 所 に は , 大 型 桝 を 設 置 す る こ と 。 (イ) 桝 に は 15cm 以 上 の 泥 溜 め を 設 け る こ と 。 (ウ) 桝 の 形 式 , 構 造 及 び 施 工 方 法 は 「 仙 台 市 下 水 道 施 設 構 造 等 標 準 図 」 及 び 「道路構造物標準設計図集」によること。 (エ) 合 流 地 域 に 設 置 す る 道 路 集 水 桝 は , 防 臭 型 二 連 桝 を 使 用 す る こ と 。 (4) 取 付 管 の 構 造 及 び 施 工 方 法 は , 次 に 掲 げ る 事 項 に よ る も の と す る 。 ア 取 付 管 に 使 用 す る 管 渠 等 の 種 類 ,規 格 及 び 採 用 基 準 は 1 - (1)- ア に 準 ず る こ と 。 イ 取付管を既設本 管に 接続する場合 は 90°支 管を使用するこ と。こ の場合 , 自在 管 は使用しないこと。 ウ 開 発 区 域 内 に 既 設 の 取 付 管 が あ る 場 合 は ,当 該 す べ て の 取 付 管 を 使 用 若 し く は 管 理 で き る よ う 保 存 す る こ と 。た だ し ,や む を 得 な い 事 情 に よ り 使 用 し な い 取 付 管 が 生 ず る 場 合 は ,そ れ を 撤 去 し 支 管 部 で キ ャ ッ プ 止 め を 行 い ,コ ン ク リ ー ト で 防 護 すること。 エ 施 工 は 本 管 側 よ り 行 い , 埋 戻 し 土 の 転 圧 は 原 則 と し て 20cm 間 隔 に 行 う こ と 。 (5) 吐 口 の 構 造 及 び 施 工 方 法 は 次 に よ る も の と す る 。 ア 放流水面に異常高水位の発生が予想される場合は,ゲート(門扉)を設置すること。 イ 構造の詳細及び施工方法は本市と協議すること。 7 - 1 - 7 令 第 28 条 第 7 号 ( 地 下 水 の 排 出 ) 令 第 28 条 ( 法 第 33 条 第 1 項 各 号 を 適 用 す る に つ い て 必 要 な 技 術 的 細 目 ) 七 切 土 又 は 盛 土 を す る 場 合 に お い て ,地 下 水 に よ り 崖 崩 れ 又 は 土 砂 の 流 出 が 生 じ る お そ れ が あ る ときは,開発区域内の地下水を有効かつ適切に排出することができるように,国土交通省令で 定める排水施設が設置されていること。 規 則 第 22 条 第 2 項 ( 排 水 施 設 の 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 ) 令 第 28 条 第 7 号 の 国 土 交 通 省 令 で 定 め る 排 水 施 設 は , そ の 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 が , 切 土 又 は 盛 土をした土地及びその周辺の土地の地形から想定される集水地域の面積を用いて算定した計画地下 水排水量を有効かつ適切に排出することができる排水施設とする。 地 下 水 の 排 出 に 関 す る 基 準 は ,宅 地 造 成 等 規 制 法 施 行 令 第 13 条 の 規 定 に 係 る 基 準 を 準 用するものとする。 ‐ 144‐ 〔 1604〕 10-2 1 公害防止 水質汚濁の防止 汚水等を公共用水域に排出する場合は,原則として地域を大きくとりまとめ次 に 掲げる事項によるものとする。 (1) 生 活 系 排 水 に つ い て 汚 水は 雨 水 と 別 系 統 に し,計 画 汚 水 量 を 次 に よ り算 出 し ,そ の 規 模 に 応じ た 処 理 を行うこと。 ア 計画汚水量の算定 計 画 汚 水 量 は , し 尿 浄 化 槽 の 処 理 対 象 人 員 算 定 基 準 ( 建 設 省 告 示 第 3184 号 (JIS A 3302)) 及 び そ れ に 基 づ く 算 定 単 位 当 た り の 汚 水 量 に よ る も の と す る 。 イ 排出水の水質 (ア) 計 画 汚 水 量 1 日 当 た り 25 ㎥ 以 上 の 場 合 汚 水 は 合 併処 理 浄 化 槽 に よ っ て 処理 し 排 出 水 の 生 物 化 学的 酸 素 要 求 量 (以 下 「 B O D 」 と い う 。 )を 20mg/ ℓ 以 下 と す る 。 また,表 10-2-1に掲げる環境基準の類型(昭和 46 年環境庁告示第 59 号) が 設 定 さ れ て い る 水 域 に 排 出 す る 場 合 は ,表 10- 2 - 2 に 示 す そ の 河 川 の 水域の基準流量に対する排出水量の比率により排出水のBODを表 10-2-3 のとおりとする。なお,貞山堀に排出する場合は表 10-2-4によるものとする。 (イ) 計 画 汚 水 量 1 日 当 た り 25 ㎥ 未 満 の 場 合 汚水は原則として合併処理浄化槽によって処理し排出水のBODを 20mg/ℓ 以 下 と す る 。た だ し ,合 併 処 理 浄化 槽 に よ る 処 理 が 適 当で な い と 市 長 が 認 め る 場合は,し尿を汲み取り式にすることができる。この場合雑排水は,接触酸化槽 等 で 処 理 し , 排 出 水 の 水 質 は B O D 60mg/ ℓ 以 下 を 目 標 と す る 。 な お , 計 画 汚 水 量 が 10 ㎥ / 日 未 満 の 場 合 は 沈 澱 槽 に よ る 処 理 で も よ い こ と と す る 。 (ウ) 浄 化 槽 の 構 造 等 浄 化 槽 の 構 造 等 は 建 築 基 準 法 第 31 条 第 2 項 及 び 仙 台 市 浄 化 槽 指 導 要 綱 に よるものとする。 (2) 工 場 排 水 等 に つ い て ア 原則として生活系排水とは,別途に処理するものとする。 イ 排出水の水質は(1)に準ずるほか,水質汚濁防止法等の公害防止関係法令による ものと す る が , 処 理 の 方 法 等 は 本 市 と 協 議 の う え 決 定 す る も の と す る 。 (3) そ の 他 の 排 出 水 の 水 質 項 目 に つ い て 浮 遊 物 質 ( S S ), 栄 養 塩 類 等 の 除 去 技 術 の 向 上 に 努 め , 排 出 水 に よ る 種 々 の 障害を生ずるおそれのない施設を設置しなければならない。 (4) 排 水 処 理 施 設 の 維 持 管 理 等 排水処理施設の維持管理等は,浄化槽法及び仙台市浄化槽取扱要領等に準ずる ほか次によるものとする。 ‐ 179‐ 〔 0511〕 ア 開発行為者は排水処理施設の管理責任者を選任し,維持管理等を適正に行う 体制を整えるものとし,施工業者は全面的に協力すること。 イ 浄 化 槽 の 保 守 点 検 は ,仙 台 市 浄 化 槽 保 守 点 検 業 者 の 登 録 に 関 す る 条 例 に 基 づ き ,登 録 し て い る 業 者 に よ り 行 い ,そ の 他 の 施 設 に つ い て は ,専 門 的 な 知 識 , 技能及び相当な経験を有する者が行うこと。 ウ 排水処理施設の正常な機能を維持するため,定期的に浄化槽及び付属機器の 機能の状態を点検すること。 エ 排水処理施設から引抜汚泥等は,廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき, 生活環境を汚染させないように処分すること。 (5) 危 険 防 止 等 ア 原 則 と し て 排 水 処 理 施 設 の 周 囲 に は ,十 分 な 空 地 を 設 け ,植 樹 等 の 緑 化 に つとめ,境界にフェンス等を設けること。 イ 2 排 水 処 理 施 設 は 原 則 と し て 地 下 式 と し ,そ の 用 地 を 他 の 用 途 に 供 し な い こ と 。 騒音,振動の防止 騒音規制法等の公害防止関係法令に定める規制基準を超える騒音及び振動を 発 生 さ せ な い よ う 措 置 す る も の と す る が ,開 発 区 域 が 他 の 用 途 地 域 に 近 接 す る 場 合 は 周辺の生活環境条件により更に減ずるものとする。 3 大気汚染,悪臭の防止 大 気 汚 染 防止 法 ,悪 臭 防 止 法 等 の 公 害 防 止 関 係 法 令 に 定め る 排 出 基 準 又 は 規 制 基 準 等を遵守し,付近住民の迷惑とならないよう十分措置すること。 4 地盤沈下の防止 関係法令を遵守し,過剰な地下水の汲み上げをしないよう適切な措置を講じ地盤 沈下の防止に努めること。 5 工事施行時の措置 (1) 土 砂 濁 水 の 流 出 に よ り 公 共 用 水 域 を 汚 濁 さ せ な い よ う に , 沈 殿 施 設 や ろ 過 装 置 などにより十分措置すること。 (2) 騒 音 等 の 苦 情 が 発 生 し な い よ う , 低 騒 音 型 の 機 械 使 用 や 防 音 シ ー ト を 張 る 等 適 切な措置を講じること。 (3) 粉 じ ん 等 の 苦 情 が 発 生 し な い よ う , 工 事 道 路 整 備 , 散 水 な ど 適 切 な 措 置 を 講 じ るものとする。 (4) 関 係 法 令 を 遵 守 し , 地 盤 沈 下 が 発 生 し な い よ う 工 法 等 留 意 す る こ と 。 ‐ 180‐ 〔 1604〕