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Live Help - ソフトウェア

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Live Help - ソフトウェア
Systemwalker Centric Manager
使用手引書 リモート操作機能編
ユーザーズガイド
UNIX/Windows(R)共通
J2X1-6770-07Z0(00)
2012年9月
まえがき
本書の目的
本書は、Systemwalker Centric Manager のリモート操作機能の機能概要、カスタマイズ、使用方法について説明しています。
本書の読者
本書は、Systemwalker Centric Managerのリモート操作機能を利用される方を対象としています。
また、本書を読む場合、OSやGUIの一般的な操作、およびTCP/IP、SMTP、SNMP、ディレクトリサービス(Active DirectoryまたはLDAP)
などの一般的な知識をご理解の上でお読みください。
本書の表記について
エディションによる固有記事について
Systemwalker Centric Managerのマニュアルでは、標準仕様である“Systemwalker Centric Manager Standard Edition”の記事と区別す
るため、エディションによる固有記事に対して以下の記号をタイトル、または本文に付けています。
EE:
“Systemwalker Centric Manager Enterprise Edition”の固有記事
GEE:
“Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Edition”の固有記事
EE/GEE:
“Systemwalker Centric Manager Enterprise Edition”、および“Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Edition”の固有記
事
固有記事の範囲は、タイトル、または本文に付いた場合で以下のように異なります。
タイトルに付いている場合
章/節/項などのタイトルに付いている場合、タイトルの説明部分全体が、固有記事であることを示します。この場合、タイトルに対し
て、オンラインマニュアルの場合は色付けされます。
本文に付いている場合
固有記事全体に対して、オンラインマニュアルの場合は色付けされます。
Windows版とUNIX版の固有記事について
本書は、Windows版、UNIX版共通に記事を掲載しています。Windows版のみの記事、UNIX版のみの記事は、以下のように記号を
付けて共通の記事と区別しています。
本文中でWindows版とUNIX版の記載が分かれる場合は、“Windows版の場合は~”、“UNIX版の場合は~”のように場合分けして説
明しています。
タイトル【Windows版】
タイトル、小見出しの説明部分全体が、Windows版固有の記事です。
タイトル【UNIX版】
タイトル、小見出しの説明部分全体が、UNIX版固有の記事です。
-i-
記号について
画面項目名、およびコマンドで使用する記号について説明します。
[ ]記号
Systemwalker Centric Managerで提供している画面名、メニュー名、および画面項目名をこの記号で囲んでいます。
コマンドで使用する記号
コマンドで使用している記号について以下に説明します。
- 記述例
[PARA={a |b |c |… }]
- 記号の意味
記号
意味
[]
この記号で囲まれた項目を省略できることを示します。
{}
この記号で囲まれた項目の中から、どれか1つを選択することを示します。
_
省略可能記号“[ ]”内の項目をすべて省略したときの省略値が、下線で示された項目であることを
示します。
|
この記号を区切りとして並べられた項目の中から、どれか1つを選択することを示します。
…
この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します。
略語表記について
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows 7”と表記します。
- Windows(R) 7 Home Premium
- Windows(R) 7 Professional
- Windows(R) 7 Enterprise
- Windows(R) 7 Ultimate
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 R2”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard without Hyper-V(TM)
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise without Hyper-V(TM)
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter without Hyper-V(TM)
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 Foundation”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Foundation
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 Server Core”、または“Server Core”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Server Core
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) Server Core
- ii -
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Server Core
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) Server Core
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter Server Core
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) Server Core
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 STD”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM)
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 DTC”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM)
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2008 EE”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM)
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2003 STD”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2003 DTC”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition for Itanium-based Systems
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Server 2003 EE”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows(R) 2000”と表記します。
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional operating system
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server operating system
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server operating system
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter Server operating system
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows NT(R)”と表記します。
- Microsoft(R) Windows NT(R) Server network operating system Version 4.0
- Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation operating system Version 4.0
- iii -
- Microsoft(R) Windows NT(R) Server network operating system Version 3.51
- Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation operating system Version 3.51
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows(R) XP”と表記します。
- Microsoft(R) Windows(R) XP Professional x64 Edition
- Microsoft(R) Windows(R) XP Professional
- Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition
・ 以下の製品すべてを示す場合は、“Windows Vista”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Basic
- Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Premium
- Microsoft(R) Windows Vista(R) Business
- Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
- Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
・ Microsoft(R) Windows(R) Millennium Editionを“Windows(R) Me”と表記します。
・ Microsoft(R) Windows(R) 98 operating system、Microsoft(R) Windows(R) 98 Second Editionを“Windows(R) 98”と表記します。
・ Microsoft(R) Windows(R) 95 operating system、Microsoft(R) Windows(R) 95 Second Editionを“Windows(R) 95”と表記します。
・ 以下のすべての製品上で動作する固有記事を“Windows Server 2003 STD(x64)”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
・ 以下のすべての製品上で動作する固有記事を“Windows Server 2003 DTC(x64)”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 Edition
・ 以下のすべての製品上で動作する固有記事を“Windows Server 2003 EE(x64)”と表記します。
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
・ 以下の製品上で動作する固有記事を“Windows(R) 2000 Server”と表記します。
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server operating system
・ 以下の製品上で動作する固有記事を“Windows(R) XP x64”と表記します。
- Microsoft(R) Windows(R) XP Professional x64 Edition
・ Systemwalker Centric Manager Standard Editionを“SE版”と表記します。
・ Systemwalker Centric Manager Enterprise Editionを“EE版”と表記します。
・ Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Editionを“GEE版”と表記します。
・ Standard Editionを“SE”、Enterprise Editionを“EE”、Global Enterprise Editionを“GEE”と表記します。
・ Windows上、Itaniumに対応したWindows上で動作するSystemwalker Centric Managerを“Windows版”と表記します。
・ Itaniumに対応したWindows上で動作するSystemwalker Centric Managerの固有記事を“Windows for Itanium版”と表記します。
・ Windows Server 2003 STD(x64)/Windows Server 2003 DTC(x64)/Windows Server 2003 EE(x64)に対応したWindows上で動作す
るSystemwalker Centric Managerの固有記事を“Windows x64版”と表記します。
・ Oracle Solarisを“Solaris”と表記します。
・ Solarisで動作するSystemwalker Centric Managerを“Solaris版 Systemwalker Centric Manager”または“Solaris版”と表記します。
- iv -
・ HP-UX上で動作するSystemwalker Centric Managerを“HP-UX版Systemwalker Centric Manager”または“HP-UX版”と表記しま
す。
・ AIX上で動作するSystemwalker Centric Managerを“AIX版Systemwalker Centric Manager”または“AIX版”と表記します。
・ Linux上、Itaniumに対応したLinux上で動作するSystemwalker Centric Managerを“Linux版Systemwalker Centric Manager”また
は“Linux版”と表記します。また、Itaniumに対応したLinux上で動作するSystemwalker Centric Managerの固有記事を“Linux for
Itanium版”と表記します。
・ Linux上、Linux for Intel64に対応したLinux上で動作するSystemwalker Centric Managerを“Linux版Systemwalker Centric
Manager”または“Linux版”と表記します。また、Linux for Intel64に対応したLinux上で動作するSystemwalker Centric Managerの
固有記事を“Linux for Intel64版”と表記します。
・ Solaris、Linux、HP-UX、AIX上で動作するSystemwalker Centric Managerを、“UNIX版Systemwalker Centric Manager”または
“UNIX版”と表記します。
・ Microsoft(R) SQL Server(TM)を“SQL Server”と表記します。
・ Microsoft(R) Visual C++を“Visual C++”と表記します。
・ Microsoft(R) Cluster ServerおよびMicrosoft(R) Cluster Serviceを“MSCS”と表記します。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上、必
要な手続きをおとりください。
商標について
Apache、Tomcatは、The Apache Software Foundationの登録商標または商標です。
APC、PowerChuteは、American Power Conversion Corp.の登録商標です。
ARCserveは、米国CA Technologiesの登録商標です。
Citrix、MetaFrameは、Citrix Systems, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
HP-UXは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。
IBM、IBMロゴ、AIX、AIX 5L、HACMP、Power、PowerHAは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国
における商標です。
Intel、Itaniumは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
JP1は、株式会社日立製作所の日本における商標または登録商標です。
LANDeskは、米国およびその他の国におけるAvocent Corporationとその子会社の商標または登録商標です。
Laplinkは、米国Laplink Software, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
MC/ServiceGuardは、Hewlett-Packard Companyの製品であり、著作権で保護されています。
Microsoft、Windows、Windows NT、Windows Vista、Windows Serverまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米
国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Mozilla、Firefoxは、米国Mozilla Foundationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
NEC、SmartVoice、WinShareは、日本電気株式会社の商標または登録商標です。
Netscape、Netscapeの N および操舵輪のロゴは、米国およびその他の国におけるNetscape Communications Corporationの登録商標
です。
OpenLinuxは、The SCO Group, Inc.の米国ならびその他の国における登録商標あるいは商標です。
Oracleは、米国Oracle Corporationの登録商標です。
-v-
Palm、Palm OSは、Palm Trademark Holding Company LLCの商標または登録商標です。
R/3およびSAPは、SAP AGの登録商標です。
Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録
商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商
品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Symantec、Symantecロゴ、LiveUpdate、Norton AntiVirusは、Symantec Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Symantec pcAnywhere、Symantec Packager、ColorScale、SpeedSendは、Symantec Corporationの米国およびその他の国における商標
です。
Tcl/Tkは、カリフォルニア大学、Sun Microsystems, Inc.、Scriptics Corporation他が作成したフリーソフトです。
TRENDMICRO、Trend Micro Control Manager、Trend Virus Control System、TVCS、InterScan、ウイルスバスター、INTERSCAN
VIRUSWALL、eManagerは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。
UXP、Systemwalker、Interstage、Symfowareは、富士通株式会社の登録商標です。
Veritasは、Symantec Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
VirusScanおよびNetShieldは、米国McAfee, Inc.および関連会社の商標または登録商標です。
VMware、VMwareロゴ、Virtual SMP、VMotionはVMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Windows Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
ショートメール、iモード、mova、シティフォンは、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)の登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
Microsoft Corporationのガイドラインに従って画面写真を使用しています。
平成24年9月
改版履歴
平成18年 4月 初 版
平成18年10月 第2版
平成19年 5月 第3版
平成19年 7月 第4版
平成20年 6月 第5版
平成22年 4月 第6版
平成23年 4月 第7版
平成23年 7月 第8版
平成23年11月 第9版
平成24年 9月 第10版
Copyright 1995-2012 FUJITSU LIMITED
All Rights Reserved, Copyright (C) PFU LIMITED 1995-2012
- vi -
目 次
第1章 Live Helpの概要..............................................................................................................................................................1
1.1 Live Help機能概要.............................................................................................................................................................................1
1.1.1 クライアントの訴えを理解する......................................................................................................................................................1
1.1.2 クライアントのコンピュータの操作................................................................................................................................................2
1.1.3 クライアントの操作を指示する......................................................................................................................................................3
1.1.4 情報転送機能..............................................................................................................................................................................3
1.1.5 サポートセッションの内容を保存する..........................................................................................................................................3
1.2 Live Helpセッション.............................................................................................................................................................................3
1.2.1 セッションの始め方.......................................................................................................................................................................3
1.2.2 セッションのメンバー....................................................................................................................................................................5
1.2.2.1 クライアント.............................................................................................................................................................................5
1.2.2.2 エキスパート...........................................................................................................................................................................5
1.2.3 セキュリティ機能...........................................................................................................................................................................5
1.2.3.1 暗号化...................................................................................................................................................................................6
1.2.3.2 サポートセンター...................................................................................................................................................................6
1.2.3.3 接続制限...............................................................................................................................................................................6
1.2.3.4 [Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能..................................................................................................................6
1.2.3.5 [Live Help Expert]プログラムのセキュリティ機能.................................................................................................................8
1.2.4 通信方式......................................................................................................................................................................................8
1.2.5 通信方式により制限される機能.................................................................................................................................................11
1.2.6 セッションの進め方.....................................................................................................................................................................11
1.2.6.1 クライアントセッション...........................................................................................................................................................11
1.2.6.2 エキスパートセッション .......................................................................................................................................................11
1.2.7 [Live Help Client]プログラムのサービス動作............................................................................................................................12
1.3 Live Helpの接続条件........................................................................................................................................................................14
1.3.1 ポート番号重複の回避...............................................................................................................................................................16
1.3.2 Windowsファイアウォールによる影響........................................................................................................................................16
1.4 Live Helpのメニュー..........................................................................................................................................................................16
第2章 Live Helpの使い方........................................................................................................................................................18
2.1 ネットワークを使ったサポートセッションの開始................................................................................................................................18
2.1.1 クライアントがサポートを要請する..............................................................................................................................................18
2.1.2 エキスパートがセッションに参加する.........................................................................................................................................19
2.1.2.1 クライアントの接続認証方式(Live Helpパスワード認証/OS認証).................................................................................19
2.1.2.2 クライアントに接続する........................................................................................................................................................20
2.1.2.3 OS認証方式で接続する場合の注意事項..........................................................................................................................24
2.1.2.4 接続情報の再入力..............................................................................................................................................................26
2.1.2.5 接続履歴を使用した再接続...............................................................................................................................................27
2.2 モデムを使ったサポートセッションの開始........................................................................................................................................27
2.2.1 エキスパートがクライアントにダイヤルする................................................................................................................................27
2.2.2 クライアントがエキスパートにダイヤルする................................................................................................................................28
2.3 [Live Help Expert]ウィンドウ..............................................................................................................................................................29
2.3.1 セッション名................................................................................................................................................................................31
2.3.2 [Live Help Expert]メニューバー.................................................................................................................................................31
2.3.3 [Live Help Expert]ツールバー...................................................................................................................................................31
2.3.4 ステータスバー...........................................................................................................................................................................32
2.4 リモート操作: クライアントのコンピュータを操作...............................................................................................................................32
2.5 特殊キーの送信: Windows(R)用特殊キーの送信..........................................................................................................................32
2.6 画面転送: 画面の送信と受信...........................................................................................................................................................33
2.7 拡張ファイル転送: ファイルの送受信...............................................................................................................................................33
2.8 クリップボード転送: クリップボードの送受信....................................................................................................................................33
2.9 画面全体に表示................................................................................................................................................................................34
2.10 セッションの終了..............................................................................................................................................................................34
第3章 リモート操作..................................................................................................................................................................36
- vii -
3.1 クライアントのアプリケーションとデスクトップの操作を共用.............................................................................................................36
3.2 リモート操作オプションの設定..........................................................................................................................................................36
3.3 リモート操作の開始...........................................................................................................................................................................37
3.3.1 リモート操作の開始方法............................................................................................................................................................37
3.3.2 リモート操作中のLive Helpの動作............................................................................................................................................37
3.4 共有の対象........................................................................................................................................................................................38
3.4.1 パフォーマンスの設定................................................................................................................................................................38
3.5 キーボードやマウス操作の注意.......................................................................................................................................................38
3.6 特殊キーの送信................................................................................................................................................................................39
3.6.1 [Ctrl+Alt+Del]キー.....................................................................................................................................................................39
3.6.2 [Ctrl+Esc]キー............................................................................................................................................................................41
3.6.3 [Print Screen]キー.......................................................................................................................................................................41
3.6.4 [Alt+Print Screen]キー...............................................................................................................................................................41
3.7 リモート操作の終了...........................................................................................................................................................................41
3.8 ログオフ/ユーザーの切り替えをする場合の留意事項..................................................................................................................42
3.8.1 ログオフ.......................................................................................................................................................................................42
3.8.2 ユーザーの切り替え...................................................................................................................................................................42
3.8.3 シャットダウン..............................................................................................................................................................................43
第4章 指示モード.....................................................................................................................................................................44
4.1 クライアントの操作をエキスパートから指示する...............................................................................................................................44
4.2 リモート操作オプションの設定..........................................................................................................................................................44
4.3 指示モードの開始.............................................................................................................................................................................44
4.3.1 指示モードの開始方法..............................................................................................................................................................44
4.4 指示モードの終了.............................................................................................................................................................................45
4.4.1 リモート操作モードへの移行方法.............................................................................................................................................45
4.4.2 監視状態への移行方法.............................................................................................................................................................45
第5章 画面転送.......................................................................................................................................................................46
5.1 クライアントの画面を見る、自分の画面を見せる.............................................................................................................................46
5.2 画面転送の開始................................................................................................................................................................................47
5.3 受信した画面の見え方.....................................................................................................................................................................47
5.3.1 異なる画面解像度......................................................................................................................................................................48
5.3.2 画面全体に表示.........................................................................................................................................................................48
5.3.3 ウィンドウに合わせて表示..........................................................................................................................................................49
5.4 画面共有上の注意............................................................................................................................................................................49
5.5 画面転送の終了................................................................................................................................................................................49
第6章 拡張ファイル転送...........................................................................................................................................................50
6.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの表示................................................................................................................................51
6.2 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ............................................................................................................................................51
6.2.1 メニュー.......................................................................................................................................................................................51
6.2.2 ツールバー.................................................................................................................................................................................52
6.2.3 サブウィンドウ.............................................................................................................................................................................52
6.3 [ファイルシステム]サブウィンドウ......................................................................................................................................................52
6.3.1 [パス]バー...................................................................................................................................................................................53
6.3.2 [フォルダツリー]フィールド.........................................................................................................................................................53
6.3.3 [ファイルリスト]フィールド............................................................................................................................................................53
6.3.4 [ステータス]バー.........................................................................................................................................................................54
6.4 [比較結果]サブウィンドウ..................................................................................................................................................................54
6.4.1 [パス]バー...................................................................................................................................................................................54
6.4.2 [フォルダツリー]フィールド.........................................................................................................................................................54
6.4.3 [比較結果]フィールド.................................................................................................................................................................55
6.4.4 [ステータス]バー.........................................................................................................................................................................55
6.5 ファイルやフォルダの操作................................................................................................................................................................55
6.5.1 ファイルやフォルダの送信.........................................................................................................................................................55
6.5.2 ファイルやフォルダの受信.........................................................................................................................................................56
6.5.3 フォルダの作成..........................................................................................................................................................................56
- viii -
6.5.4 ファイルやフォルダの削除.........................................................................................................................................................56
6.5.5 ファイルやフォルダの名前の変更.............................................................................................................................................57
6.5.6 プロパティ情報の確認................................................................................................................................................................57
6.6 ファイルやフォルダ操作のオプション...............................................................................................................................................58
6.6.1 [リモート]オプション....................................................................................................................................................................58
6.6.1.1 ファイル操作の承認............................................................................................................................................................58
6.6.1.2 上書きの承認......................................................................................................................................................................58
6.6.2 [ローカル]オプション..................................................................................................................................................................58
6.6.2.1 ファイル操作の確認............................................................................................................................................................59
6.6.2.2 上書きの確認......................................................................................................................................................................59
6.6.2.3 最新のファイルだけ転送.....................................................................................................................................................59
6.6.3 [サブフォルダを含める]オプション.............................................................................................................................................59
6.7 ファイル、フォルダまたはドライブの比較..........................................................................................................................................59
6.7.1 [ファイルシステム]サブウィンドウで比較....................................................................................................................................59
6.7.2 [比較結果]サブウィンドウで比較...............................................................................................................................................60
6.7.3 違いの詳細の確認.....................................................................................................................................................................60
6.7.4 比較結果の保存.........................................................................................................................................................................61
6.7.5 比較オプション...........................................................................................................................................................................61
6.7.6 表示オプション...........................................................................................................................................................................61
6.8 拡張ファイル転送の終了..................................................................................................................................................................62
第7章 クリップボード転送.........................................................................................................................................................63
7.1 クリップボード転送.............................................................................................................................................................................63
7.2 クリップボード情報の送受信.............................................................................................................................................................63
第8章 メッセージ転送...............................................................................................................................................................64
8.1 メッセージの入力と送信....................................................................................................................................................................64
8.2 メッセージの送信...............................................................................................................................................................................64
8.3 メッセージへの返信...........................................................................................................................................................................64
第9章 セッションの録画・再生...................................................................................................................................................66
9.1 録画方式...........................................................................................................................................................................................66
9.1.1 通常の録画.................................................................................................................................................................................66
9.1.2 セッション開始時から録画.........................................................................................................................................................66
9.2 保存方式...........................................................................................................................................................................................66
9.2.1 手動保存....................................................................................................................................................................................66
9.2.2 自動保存....................................................................................................................................................................................67
9.3 録画の上限時間................................................................................................................................................................................67
9.4 録画を開始する.................................................................................................................................................................................68
9.5 録画を一時停止する.........................................................................................................................................................................68
9.6 録画を停止する.................................................................................................................................................................................69
9.7 セッション録画の設定........................................................................................................................................................................69
9.7.1 一時的な保存場所.....................................................................................................................................................................69
9.7.2 録画方式の設定.........................................................................................................................................................................70
9.7.3 保存方式の設定.........................................................................................................................................................................70
9.8 セッションデータファイルを再生する................................................................................................................................................71
9.8.1 [Live Help Replay]プログラムの起動.........................................................................................................................................71
9.9 [Live Help Replay]ウィンドウ.............................................................................................................................................................71
9.9.1 [Live Help Replay]メニュー........................................................................................................................................................71
9.9.2 [Live Help Replay]ツールバー..................................................................................................................................................72
9.9.3 [Live Help Replay]スライドバー.................................................................................................................................................72
9.9.4 [Live Help Replay]ステータスバー............................................................................................................................................73
9.10 セッションデータファイルを開く.......................................................................................................................................................73
9.11 [Live Help Replay]の操作...............................................................................................................................................................73
9.11.1 再生・一時停止・停止..............................................................................................................................................................73
9.11.2 巻き戻し・早送り........................................................................................................................................................................73
9.11.3 高速再生・低速再生................................................................................................................................................................74
9.11.4 ウィンドウに合わせる................................................................................................................................................................74
- ix -
9.11.5 画面全体に表示.......................................................................................................................................................................74
9.12 セッションデータファイルの関連付け.............................................................................................................................................74
9.12.1 関連付けの設定.......................................................................................................................................................................75
9.12.2 関連付けの設定解除...............................................................................................................................................................76
第10章 Live Help Expertの設定の変更................................................................................................................................... 77
10.1 ツールバー......................................................................................................................................................................................77
10.1.1 ツールバーの移動とサイズの変更..........................................................................................................................................77
10.1.2 ツールバー構成のカスタマイズ...............................................................................................................................................78
10.1.3 ボタン名の表示........................................................................................................................................................................79
10.2 ステータスバー................................................................................................................................................................................80
10.3 エキスパートの名前.........................................................................................................................................................................80
10.4 セキュリティの設定..........................................................................................................................................................................80
10.4.1 セッションを抜ける/閉じるとき、確認する.................................................................................................................................80
10.4.2 接続の承認処理をする............................................................................................................................................................81
10.4.3 セッションに参加する/抜けるメンバーを通知する...................................................................................................................81
10.4.4 [Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる................................................................................................................................................81
10.5 通信方式.........................................................................................................................................................................................82
10.5.1 ネットワークの設定...................................................................................................................................................................82
10.5.2 接続制限リストの編集...............................................................................................................................................................84
10.5.3 モデムの設定...........................................................................................................................................................................85
10.6 画面送信方式とパフォーマンスの設定..........................................................................................................................................85
10.6.1 [方式]フィールド.......................................................................................................................................................................86
10.6.2 [減色して送信]フィールド........................................................................................................................................................86
10.6.3 [壁紙フィールド].......................................................................................................................................................................87
第11章 Live Help Monitor....................................................................................................................................................... 88
11.1 [Live Help Monitor]と[Live Help Expert]プログラムの比較...........................................................................................................88
11.2 [Live Help Monitor]ウィンドウ.........................................................................................................................................................89
11.2.1 [Live Help Monitor]メニュー....................................................................................................................................................89
11.2.2 [Live Help Monitor]ツールバー..............................................................................................................................................90
11.3 複数のクライアントコンピュータへの接続.......................................................................................................................................90
第12章 Live Help Address Book.............................................................................................................................................92
12.1 [Live Help Address Book]ウィンドウ................................................................................................................................................92
12.1.1 [Live Help Address Book]メニュー..........................................................................................................................................92
12.2 [ファイル]メニュー............................................................................................................................................................................93
12.2.1 [新しい接続先]コマンド............................................................................................................................................................93
12.2.2 [グループ作成]コマンド...........................................................................................................................................................94
12.2.3 [プロパティ]コマンド..................................................................................................................................................................94
12.2.4 [削除]コマンド...........................................................................................................................................................................95
12.2.5 [インポート]コマンド..................................................................................................................................................................95
12.2.6 [エクスポート]コマンド...............................................................................................................................................................96
12.2.7 [終了]コマンド...........................................................................................................................................................................96
12.3 [編集]メニュー.................................................................................................................................................................................96
12.3.1 [切り取り]コマンド.....................................................................................................................................................................96
12.3.2 [コピー]コマンド........................................................................................................................................................................97
12.3.3 [貼り付け]コマンド....................................................................................................................................................................97
12.3.4 [全て選択]コマンド...................................................................................................................................................................97
12.4 [表示]メニュー.................................................................................................................................................................................97
12.4.1 [ツールバー]コマンド...............................................................................................................................................................97
12.4.2 [ステータスバー]コマンド.........................................................................................................................................................97
12.4.3 [詳細表示]コマンド...................................................................................................................................................................97
12.5 [ツール]メニュー..............................................................................................................................................................................98
12.5.1 [接続]コマンド...........................................................................................................................................................................98
12.5.2 [接続先の検索]コマンド...........................................................................................................................................................98
12.5.3 [パスワード設定]コマンド.........................................................................................................................................................98
12.6 [ヘルプ]メニュー..............................................................................................................................................................................99
-x-
12.6.1 [トピックの検索]コマンド...........................................................................................................................................................99
12.6.2 [バージョン情報]コマンド.........................................................................................................................................................99
第13章 Client構成機能..........................................................................................................................................................100
13.1 Client構成ウィザード.....................................................................................................................................................................100
13.2 Client構成ウィザードの起動方法.................................................................................................................................................100
13.2.1 スタートメニューから起動する................................................................................................................................................100
13.2.2 [Live Help Expert]プログラムのCD-ROMから起動する.......................................................................................................100
13.3 Client構成ファイル作成種別........................................................................................................................................................100
13.3.1 Client構成ファイルの新規作成.............................................................................................................................................101
13.3.2 Client構成ファイルの編集.....................................................................................................................................................101
13.3.3 現在の設定情報を読み込む.................................................................................................................................................101
13.4 起動方式の設定............................................................................................................................................................................101
13.4.1 設定を変更する......................................................................................................................................................................102
13.4.2 通常アプリケーションとして起動............................................................................................................................................102
13.4.3 サービスとして起動................................................................................................................................................................102
13.4.4 Windows起動時に自動起動.................................................................................................................................................102
13.4.5 自動起動しない......................................................................................................................................................................102
13.5 通信方式の設定............................................................................................................................................................................102
13.5.1 設定を変更する......................................................................................................................................................................103
13.5.2 サポートセンター....................................................................................................................................................................103
13.5.3 サポートセンター名................................................................................................................................................................103
13.5.4 IPアドレスまたはホスト名........................................................................................................................................................103
13.5.5 IPアドレス指定........................................................................................................................................................................103
13.6 ユーザ名の設定............................................................................................................................................................................103
13.6.1 設定を変更する......................................................................................................................................................................104
13.6.2 ユーザ名.................................................................................................................................................................................104
13.7 接続認証の設定............................................................................................................................................................................104
13.7.1 設定を変更する......................................................................................................................................................................104
13.7.2 Live Helpパスワード認証方式を使用する.............................................................................................................................105
13.7.3 パスワード...............................................................................................................................................................................105
13.7.4 パスワードの確認入力...........................................................................................................................................................105
13.7.5 OS認証方式を使用する.........................................................................................................................................................105
13.7.5.1 接続許可グループの設定..............................................................................................................................................106
13.8 Clientの設定..................................................................................................................................................................................109
13.8.1 設定を変更する......................................................................................................................................................................110
13.8.2 最小化して実行する...............................................................................................................................................................110
13.8.3 タスクトレイに格納する...........................................................................................................................................................110
13.8.4 接続の承認処理をする..........................................................................................................................................................110
13.8.5 メッセージの表示秒数............................................................................................................................................................110
13.8.6 リモート操作の承認処理........................................................................................................................................................111
13.8.7 NumLock/ScrollLock/CapsLockを接続時に同期する..........................................................................................................111
13.9 Client構成ファイルの保存............................................................................................................................................................111
13.9.1 Client構成ファイルメモ...........................................................................................................................................................111
13.9.2 保存するClient構成ファイル名..............................................................................................................................................112
13.10 Client構成ファイル適用ツール...................................................................................................................................................112
13.11 Client構成ファイル適用ツールの動作モード.............................................................................................................................112
13.11.1 GUIモード.............................................................................................................................................................................112
13.11.2 サイレントモード....................................................................................................................................................................112
13.12 Client構成ファイル適用ツールの起動方法...............................................................................................................................112
13.12.1 GUIモードで起動する..........................................................................................................................................................112
13.12.2 サイレントモードで起動する.................................................................................................................................................112
13.13 Client構成ファイル名の入力......................................................................................................................................................112
13.13.1 Client構成ファイル名...........................................................................................................................................................113
13.13.2 イベントログに適用の成否を出力する.................................................................................................................................113
13.14 設定内容の表示..........................................................................................................................................................................113
13.14.1 日付......................................................................................................................................................................................114
- xi -
13.14.2 メモ........................................................................................................................................................................................114
13.14.3 内容......................................................................................................................................................................................114
13.14.4 適用の開始...........................................................................................................................................................................114
13.15 Client構成適用進捗状況............................................................................................................................................................114
13.15.1 適用処理の中止...................................................................................................................................................................115
13.16 Client構成適用結果表示............................................................................................................................................................115
13.16.1 適用結果..............................................................................................................................................................................116
13.16.2 適用ツールの終了...............................................................................................................................................................116
13.17 サイレントモード...........................................................................................................................................................................116
13.17.1 適用するClient構成ファイル名の指定................................................................................................................................116
13.17.2 イベントログに適用結果の成否を出力する.........................................................................................................................116
13.17.3 適用結果の確認...................................................................................................................................................................116
第14章 Live Help CM............................................................................................................................................................117
14.1 Live Help CMの概要....................................................................................................................................................................117
14.1.1 Live Help CMとは..................................................................................................................................................................117
14.1.1.1 Live Helpユーザ名により、ExpertとClientを接続できるようにする................................................................................117
14.1.1.2 Expert および Client をグループ管理する.....................................................................................................................117
14.1.1.3 サポートセッションの管理の概要....................................................................................................................................118
14.1.2 サポートセンターの役割とメリット...........................................................................................................................................118
14.1.2.1 特定のサポートセンターで同時に開催できるセッション数を制限する.........................................................................118
14.1.2.2 特定のサポートセンターに対し、限られたユーザのみがアクセスできるようにする......................................................118
14.1.2.3 特定のユーザに対し、セッションを開く権利もしくはセッションに参加する権利のみを与える.....................................119
14.2 プログラムの起動と終了................................................................................................................................................................119
14.2.1 [Live Help CM]プログラム.....................................................................................................................................................119
14.2.1.1 [Live Help CM]プログラムの起動方式を変更する........................................................................................................120
14.2.1.2 [Live Help CM]プログラムを手動で起動/終了する....................................................................................................120
14.2.2 [Live Help CM管理]プログラム.............................................................................................................................................121
14.2.2.1 [Live Help CM管理]プログラムを起動する....................................................................................................................121
14.2.2.2 [Live Help CM管理]プログラムを終了する....................................................................................................................122
14.3 基本の構成で接続する.................................................................................................................................................................122
14.3.1 [Live Help CM]コンピュータに接続する...............................................................................................................................122
14.3.1.1 [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”というホスト名で認識させる.......................................................................122
14.3.1.2 [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”以外のホスト名で認識させる.....................................................................122
14.3.1.3 [Live Help CM]コンピュータを、IPアドレスで認識させる...............................................................................................123
14.3.2 [Live Help CM]を使用して接続する.....................................................................................................................................123
14.4 [Live Help CM]をカスタマイズする..............................................................................................................................................124
14.4.1 Live Help CMコンピュータの追加/設定変更/削除.........................................................................................................124
14.4.1.1 Live Help CMコンピュータを追加する...........................................................................................................................125
14.4.1.2 Live Help CMコンピュータの構成情報を変更する.......................................................................................................125
14.4.1.3 Live Help CMコンピュータを削除する...........................................................................................................................126
14.4.2 サポートセンターの追加/設定変更/削除........................................................................................................................126
14.4.2.1 サポートセンターを追加する...........................................................................................................................................127
14.4.2.2 サポートセンターの構成情報を変更する.......................................................................................................................128
14.4.2.3 サポートセンターを削除する...........................................................................................................................................128
14.4.3 CCLファイルの作成/配布/削除.......................................................................................................................................128
14.4.3.1 CCLファイルを作成する..................................................................................................................................................129
14.4.3.2 CCLファイルを配布する..................................................................................................................................................129
14.4.3.3 CCLファイルを削除する..................................................................................................................................................130
14.4.4 追加したサポートセンターの使用..........................................................................................................................................130
14.4.4.1 追加したサポートセンターを使用する............................................................................................................................130
14.4.4.2 デフォルトのCCLファイルおよびサポートセンターを削除する......................................................................................130
付録A 操作一覧.....................................................................................................................................................................131
A.1 操作一覧.........................................................................................................................................................................................131
付録B 旧バージョン対応の拡張ファイル転送.......................................................................................................................... 133
B.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの表示.............................................................................................................................133
- xii -
B.1.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ..................................................................................................................................133
B.2 ファイルやフォルダの転送.............................................................................................................................................................135
B.3 クライアントによる確認....................................................................................................................................................................135
B.3.1 ファイル操作の確認.................................................................................................................................................................136
B.3.2 上書きの確認...........................................................................................................................................................................136
B.4 エキスパートによる確認..................................................................................................................................................................136
B.4.1 ファイル操作の確認.................................................................................................................................................................136
B.4.2 上書きの確認...........................................................................................................................................................................136
B.4.3 最新のファイルだけ転送.........................................................................................................................................................136
B.5 サブフォルダを含める.....................................................................................................................................................................137
B.6 拡張ファイル転送の終了................................................................................................................................................................137
付録C セッションジャーナルの内容と設定...............................................................................................................................138
C.1 セッションジャーナルとは...............................................................................................................................................................138
C.2 セッションジャーナルの設定..........................................................................................................................................................138
C.3 ジャーナルファイルの形式.............................................................................................................................................................140
C.4 セッションイベント............................................................................................................................................................................140
C.5 ファイル操作イベント......................................................................................................................................................................142
付録D Windowsファイアウォールの設定................................................................................................................................144
D.1 Windowsファイアウォールによる影響............................................................................................................................................144
D.2 ブロックの解除方法について.........................................................................................................................................................144
D.3 ブロック解除の詳細手順................................................................................................................................................................145
D.3.1 [Windowsセキュリティの重要な警告]ダイアログボックスで設定する....................................................................................145
D.3.2 ブロックを解除するアプリケーションの実行ファイルで設定する...........................................................................................145
D.3.3 ブロックを解除するポート番号で設定する.............................................................................................................................148
付録E ポート番号重複の回避.................................................................................................................................................150
E.1 OSとのポート番号の競合...............................................................................................................................................................150
E.2 Live Helpで使用するポート番号....................................................................................................................................................150
E.3 設定手順.........................................................................................................................................................................................150
付録F セキュリティ.................................................................................................................................................................153
F.1 OSのログオフ/スクリーンロック運用の推奨....................................................................................................................................153
F.1.1 Live Help Expertを利用する場合............................................................................................................................................153
F.1.2 Live Help Clientを利用する場合.............................................................................................................................................153
F.2 パスワードに関する注意事項.........................................................................................................................................................153
F.3 通信方式にモデム接続を選択した場合の注意事項....................................................................................................................153
F.4 通信経路の制限.............................................................................................................................................................................153
F.4.1 IPアドレス指定接続..................................................................................................................................................................153
F.4.2 サポートセンター接続(Live Help CMで運用する場合)........................................................................................................154
F.4.3 サポートセンター接続(Live Help Connectで運用する場合).................................................................................................154
F.4.4 モデム接続...............................................................................................................................................................................155
F.5 ウィルスに関する注意事項.............................................................................................................................................................155
F.6 Clientセットアップの実行権............................................................................................................................................................155
F.7 バックアップ/リストア.....................................................................................................................................................................155
F.7.1 バックアップ対象のファイル.....................................................................................................................................................156
F.7.2 復旧方法..................................................................................................................................................................................156
付録G Live Helpセキュリティ設定コマンド...............................................................................................................................157
G.1 Live Helpセキュリティ設定コマンドで制限できる情報・動作........................................................................................................157
G.1.1 エキスパート/モニタ..............................................................................................................................................................157
G.1.2 クライアント...............................................................................................................................................................................158
G.2 Live Helpセキュリティ設定コマンドの使い方.................................................................................................................................159
G.3 アンインストール・バージョンアップ時の設定の引継ぎ.................................................................................................................161
G.3.1 アンインストール時..................................................................................................................................................................161
G.3.2 バージョンアップ時..................................................................................................................................................................162
付録H PRIMERGY FTモデルを利用するには........................................................................................................................163
- xiii -
H.1 PRIMERGY FTモデルとは............................................................................................................................................................163
H.2 2つのOS上におけるLive Helpの動作...........................................................................................................................................163
H.3 IPアドレスの設定............................................................................................................................................................................163
H.3.1 Live Help Expert / Clientのアダプタの選択...........................................................................................................................163
H.3.2 Live Help ConnectサーバのIPアドレス...................................................................................................................................164
付録I ターミナルサービスとの同時動作...................................................................................................................................165
I.1 運用形態..........................................................................................................................................................................................165
I.1.1 ターミナルサービスを経由してLive Helpで接続する場合......................................................................................................165
I.1.2 Live Helpセッションを経由してリモートデスクトップで接続する場合......................................................................................165
I.2 セッション状態によるLive Helpプログラムの起動可否...................................................................................................................166
I.2.1 Windows(R) XP / Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server
2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合.......................................................................................................166
I.2.2 Windows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EEの場合..............................................................................................167
I.3 同一マシンへ接続する場合の注意事項........................................................................................................................................167
付録J トラブルシューティングガイド.........................................................................................................................................169
J.1 接続できないときは..........................................................................................................................................................................169
J.2 受信画面が表示されないときは......................................................................................................................................................175
索引......................................................................................................................................................................................177
- xiv -
第1章 Live Helpの概要
富士通のリモートサポート製品、Systemwalker Live Help(以降Live Helpと略します)をお買い求めいただきありがとうございます。Live
Helpは富士通の運用管理ソフトウェアSystemwalkerのファミリー製品です。
Live Helpは、一般のサポートデスクやサービス提供会社が、リモートサポートサービスやトレーニングサービスをリアルタイムで提供す
るためのWindows(R)アプリケーションです。組み込まれた画面共有機能やリモート操作機能を使うことにより、サポート担当者(このガ
イドではエキスパートと表現します)は、エンドユーザ(このガイドではクライアントと表現します)のコンピュータやサーバコンピュータに自
席から直接アクセスしてアプリケーションや設定の問題を解決することができます。エンドユーザのコンピュータまたはサーバ(このガイ
ドではクライアントのコンピュータと表現します)の状況を自分自身で把握することで、アプリケーションや設定の問題を素早く、正確に
解決することができます。Live Helpは問題の発生から解決までを時間単位から分単位に縮めることで組織全体に利益をもたらします。
エキスパートは、サポートセッションを進行するために、[Live Help Expert]プログラムまたは[Live Help Monitor]プログラムを自分自
身のコンピュータ(このガイドではエキスパートのコンピュータと表現します)で利用します。エキスパートは、エンドユーザの支援をした
り、[Live Help Client]プログラムが実行されている無人運用のサーバの状況を監視したりするために、リモート操作、画面共有、ファイ
ル転送、クリップボード転送、セッション録画機能などを利用できます。
Live Helpを使用すると、同じ館内の人、同じ国内の人あるいは他国の人とセッションを行うことができます。セッションは構内ネットワー
ク(LAN)上、または広域ネットワーク(WAN)上、あるいはダイヤルアップLAN接続で動作します。もちろん、イントラネット、インターネッ
トを使って接続を行うこともできます。ネットワーク(LAN/WAN)に接続していない場合は、モデムを使った電話網接続が利用できます。
本章では、Live Helpについて紹介し、セッションの構成と管理の仕方、メンバーの役割について説明します。
この導入情報を読み終えたら、第2章の説明に従ってセッションを実際に行ってみてください。それぞれのLive Help機能の詳細につ
いては、第3章から第13章を参照してください。
1.1 Live Help機能概要
Live Helpの使い方はたいへん簡単です。エンドユーザは、複雑な操作を学習する必要はありません。単に、[Live Help Client]プログ
ラムを起動するだけでよいのです。エキスパートは、オンラインセッションを行うためにマウスを数回クリックするだけでクライアントに接
続できます。
Live Helpは、エキスパートがクライアントをサポートするために、2つのツールを提供します。これらは、[Live Help Expert]と[Live Help
Monitor]プログラムです。これら2つのプログラムはほとんど同じ機能を持っていますが、若干の違いがあります。このマニュアルでは、
特に断らない限り、[Live Help Expert]プログラムについて説明します。“Live Help Monitor”では、[Live Help Monitor]プログラムにつ
いての説明と、[Live Help Expert]プログラムとの相違について説明します。
環境によって、管理者やサポート担当者がWindows(R)サーバを操作できない場合があります。このような場合、[Live Help Client]プロ
グラムをWindows(R)にサービスとして登録し、自動起動することができます。その後、エキスパートが遠隔地からサーバをリモート操作
できます。リモートログオン後の操作は、クライアントのコンピュータと接続した場合と同様です。以下では、特に断らない限り、エンド
ユーザサポートの場合を例にLive Helpの機能を説明します。
一旦、セッションが始まると、エキスパートはクライアントを支援するために、画面共有、リモート操作、ファイル送信、そのほかの機能を
使いセッションを進行していきます。エキスパートのツールバーは、Live Helpの各機能を利用するのに便利です。
問題領域の専門家や、より上級者の支援を必要とする場合、ほかのエキスパートにサポートセッションに参加することを要請することも
できます。この複数のエキスパートが参加する機能は、サポート担当の管理者が、サポートセッションに参加していて、サポート担当要
員の効率やスキルレベルをモニタするのにも便利です。
サポートセッションの間、クライアントは、[Live Help Client]プログラムを操作する必要はありません。Live Helpはエキスパートが[Live
Help Client]プログラムの機能を自由に使えるように設計されていますので、エキスパートがクライアントに操作方法を教える必要はあり
ません。つまり、Live Helpを組織全体に展開する手間はかからないのです。
次に、エキスパートが利用できるLive Helpの機能について、その概要を説明します。
1.1.1 クライアントの訴えを理解する
オフィスでコンピュータの前にすわっているときに、電話が鳴ったとします。電話の向こうでは、クライアントが必死で助けを求めていま
す。ユーザは自分が何をしたか、何をしようとしているのか、そして画面に何が表示されているかをすぐに説明し始めます。エキスパー
トは、何が問題なのかを考えながら質問を始めます。その質問にユーザは十分に答えることができる場合もあり、そうでない場合もあり
ます。多くの場合、そのユーザのオフィスにまで出向くことになります。その人が別のビルや都市にいる場合は、オフィスを訪ねることは
とてもできないかもしれません。こんなときは、「クライアントの画面に表示されたものを見ることさえできれば...」と思われるはずです。
-1-
そうです。Live Helpではそれができるのです!ほんの数秒でセッションを起動して、クライアントの画面をすべて見ることができます。
電話で話しながらクライアントは、その問題を再現してみせます。エキスパートは、次々と変わる画面を受け取り、クライアントがマウスを
動かし、メニューを開き、ダイアログボックスに応答したりするのを見ます。それは、あたかも相手の肩越しに画面を見ているかのようで
す。
クライアントの画面を自分のコンピュータの画面で見るには、画面受信機能を使います。Windows(R)アプリケーション、あるいはウィン
ドウ枠付きのMS-DOS(R)アプリケーション、両方の画面を見ることができます。セッションが始まると、[Live Help Expert]プログラムはク
ライアントのコンピュータからの画面受信を自動的に起動します。通常、クライアントからの画面受信は、セッションが終了するまで継続
されます。
注意
以下の画面については、画面を見たり操作したりすることができません。
・ フルスクリーン状態のMS-DOS(R)プロンプト画面(ウィンドウ枠が付いている場合は、画面共有およびリモート操作が可能)
・ Direct X / OpenGL対応のアプリケーション画面
(SystemWalker/CentricMGR V10.0以前のシステム監視画面のマップ表示は、DirectXの一要素であるDirectDrawを利用して描画
されます。Live Helpをシステム監視画面と同時利用する場合は、システム監視画面をリスト表示にした状態で利用してください。)
・ 動画や音声を扱うWindows(R)アプリケーション
・ 画面のプロパティで表示の設定を変更した後に、コンピュータを再起動しないと、正常に動作しないアプリケーション
また、クライアントに教育あるいは訓練の資料を見せたい場合などは、エキスパートからクライアントに画面を送信することもできます。
[Live Help Expert]ツールバーには、2つの[画面転送]ボタンがあり、1つはクライアントからの画面受信を、もう1つはエキスパートからク
ライアントへの画面送信を行います。
このように画面転送機能を使うと、クライアントが説明していることを直接的に理解することができます。
クライアントの画面を見たり、クライアントに自分の画面を見せたりするには画面転送機能を使います。
1.1.2 クライアントのコンピュータの操作
画面転送機能を使ってクライアントの画面を見ながらリモート操作機能により問題を解決したり、クライアントにトレーニングを提供した
りしたい場合があることでしょう。リモート操作機能を使うと、あたかもクライアントのコンピュータの前に一緒にすわっているかのように、
自分のキーボードやマウスを使ってクライアントのアプリケーションやデスクトップを操作することができます。
ファイルを編集したり、メニューを開いたり、また別のアプリケーションを起動するなどして、相手のコンピュータやアプリケーションを一
緒に操作できます。例えば、クライアントの問題は、新しいプログラムについて知識が不足しているために起こる場合があります。正し
い操作をやってみせた上で、クライアントがそれを試してみる様子を見守ります。こうして、同じ問題に対して繰り返される問い合わせ
を少なくすることができます。クライアントと一緒に操作とその結果を見ることになるので、エキスパートはより早く仕事を終えることがで
き、クライアントはその場で学習できます。リモート操作の間、クライアントのマウスとキーボードを無効化することができます。
セッションが始まると、エキスパートは自動的にクライアントのコンピュータをリモート操作できる状態になります。エキスパートとクライア
ントは電話で話をしながら、クライアントのコンピュータを一緒に操作して、即座にその結果を両方が見ることになります。通常、エキス
パートはサポート活動の間、リモート操作機能をアクティブな状態にしたままにします。
[リモート操作]ボタンをクリックすると、リモート操作機能の起動や停止をすることができます。セッションにほかのエキスパートが参加し
ている場合は、そのエキスパートはリモート操作されているセッションを見ることはできますが、何の変更も加えることはできません。しか
し、そのエキスパートは、必要なときに[リモート操作]ボタンをクリックして、リモート操作権を得ることができます。
リアルタイムで一緒にキーボードとマウスの操作を共有するには、リモート操作機能を使います。
-2-
1.1.3 クライアントの操作を指示する
指示モードを使ってクライアントコンピュータの画面と操作を見ながら、クライアントに操作方法を指示することができます。操作モード
を[指示モード]に変更すると、エキスパートの操作する指示ポインタがクライアントコンピュータの画面に表示され、エキスパートはクラ
イアントに操作方法を指示することができます。
ファイルを編集したり、メニューを開いたり、また別のアプリケーションを起動するなどの操作をクライアントが自分自身で操作することに
より、クライアントが効率よく学習できるため、同じ問題に対して繰り返される問い合わせを少なくすることができます。
指示モードを有効にするには、リモート操作権が必要になります。指示中にリモート操作権が他のエキスパートに移ると、指示ポインタ
を操作するエキスパートも変わります。エキスパートは、必要に応じて指示ポインタの操作権(リモート操作権)を得ることができます。
1.1.4 情報転送機能
アプリケーションや画面の共有以外に、Live Helpの情報転送機能を使うと、セッションのメンバーとの情報交換ができます。この機能
により、ファイル、テキストメッセージ、またはクリップボードの内容を送ることができます。
セッションにほかのエキスパートがいる場合、この転送機能を使うと全メンバーに情報を送ったり、限られたメンバーだけに送ったりする
こともできます。
拡張ファイル転送は、クライアントに新しいバージョンのソフトウェアを配付するのに便利な方法です。拡張ファイル転送機能を使って、
クライアントにファイルを送信したり、クライアントのコンピュータのファイルを受け取ったりできます。ダイアログボックスには、クライアン
トのファイルやフォルダのリストの上に、エキスパートのファイルやフォルダのリストが表示されます。このダイアログボックスを使って、送
りたいファイルを選んだり、送り先のクライアントのフォルダを選んだりできます。
クリップボード転送では、自分のクリップボードを送ったり、あるいはクライアントのクリップボードを受け取ったりできます。データはテキ
ストであれグラフィックスであれ受取人のクリップボードに直接送信されます。クリップボードに受け取った情報は、どのWindows(R)ア
プリケーションにも貼り付けることができます。
また、メッセージ転送では、ほかのメンバーをわずらわすことなく、テキストメッセージを誰かに送信することもできます。この機能はほか
のエキスパートとのプライベートな会話に便利です。
情報を転送するには、ファイル、クリップボード、メッセージ転送機能、そしてファイル転送機能を使います。
1.1.5 サポートセッションの内容を保存する
セッション録画機能を利用することで、サポートセッションの操作内容をセッションデータファイルとして保存することができます。セッショ
ンデータファイルはLive Help Replay機能を利用して再生することができます。
遠隔地にあるサーバに対するサポートセッションの操作内容を保存することで、操作内容を履歴として保存することもできます。
1.2 Live Helpセッション
次項では、Live Helpの背景となる概念について説明します。ここでは、セッションの始め方と進め方、メンバーの役割、セッション形式
とセキュリティ機能についての説明があります。
1.2.1 セッションの始め方
Live Helpはクライアントがサポート要請を出し(セッションを開き)、サポートデスクのエキスパートがセッションに参加する、「meetme(会ってください)」型の設計を採用しています。サポートデスクのエキスパートは、[Live Help Expert]プログラムのいずれかを利用し
ます。
注意
モデムを通信方式とする場合、クライアントがエキスパートのコンピュータにダイヤルして接続する形の運用(クライアントからのダイヤル
発信)も可能です。
-3-
この操作については、“Live Helpの使い方”-“モデムを使ったサポートセッションの開始”-“クライアントがエキスパートにダイヤルす
る”を参照してください。[Live Help Monitor]プログラムは、この機能をサポートしません。
セッションの実行がどんなに簡単であるかを知るために、一般的なLive Helpの運用シーケンスを簡単に説明します。この例では、クラ
イアントが、新しいアプリケーションで問題を抱えていると仮定します。その人はサポートデスクにたった今、電話をかけてきました。セッ
ションは、次の3つの簡単な操作で始まります。
1. クライアントはサポート要請を起動するために、スタートメニューの [Live Help] - [Live Help Client] を選択します。[Live Help
Client]プログラムが起動され、ダイアログボックスが、設定によりサポートを要請するためのセッション名、またはIPアドレスを表示
します。
ポイント
クライアントがIPアドレス指定による接続を使っている場合、ダイアログボックスにはクライアントのコンピュータのIPアドレスが表示
されます。
注意
- [Live Help Client]プログラムが、Windows(R)起動と同時に起動されるWindows(R)のサービスとして設定されている場合、
[Live Help Client]プログラムは既に起動している場合があります。
- Live HelpプログラムをWindows(R)の[スタートアップ]フォルダに格納して、Windows(R)起動時に自動起動させる運用は行
わないでください。スタートアップのLive Helpが起動する前にWindows(R)の通信機能の初期化処理が完了していないこと
があり、この場合、Live Helpが正常に動作しないことがあるためです。
2. エキスパートは、スタートメニューの [Live Help] - [Live Help Expert] を選択して、 [Live Help Expert] プログラムを起動します。
3. エキスパートは、 [セッションに参加する] ボタンをクリックします。次に、構成に従って、以下のいずれかの操作をします。
- クライアントのIPアドレスを直接指定するか、アドレス帳から選択する。
- 進行中のサポートセッションの一覧からクライアントを選択する。
- クライアントの電話番号を直接指定するか、アドレス帳から選択する。
セッションが始まるとすぐに、エキスパートは自動的にクライアントの画面内容を見たり、クライアントのコンピュータのリモート操作を開
始したりすることができます。
ポイント
リモート操作が自動的に始まるように設定されていた場合、エキスパートは直ちにリモート操作を開始できます。
セッションの開始は1、2、3...の操作を行うだけで、簡単です。
クライアントは問題を再現してみせ、エキスパートは問題解決にキーボード、マウス、そしてLive Helpの様々な機能を使うことができま
す。
ネットワークを使ったセッションの場合、ほかのエキスパートはいつでもセッションに参加することができます。
ネットワークを使ってセッションを開始する方法の詳細は、“Live Helpの使い方”-“ネットワークを使ったサポートセッションの開始”を
参照してください。モデムを使ってセッションを開始する方法の詳細は、“Live Helpの使い方”-“モデムを使ったサポートセッションの
開始”を参照してください。
-4-
1.2.2 セッションのメンバー
セッションには、クライアントとエキスパートと呼ばれる2つのタイプのメンバーがいます。
1.2.2.1 クライアント
クライアントは、支援を必要としているエンドユーザ、またはリモート操作で運用する対象のサーバのことです。クライアントは、例えば
「画面上のメッセージにどう答えたらよいか」といった、簡単な質問があるとか、あるいは「アプリケーションが思うように動かない」といっ
た、もっと難しい問題を抱えている場合もあります。Live Helpを使うと、クライアントは問題を再現して、その場で支援を受けることがで
きます。
セッションには、1人だけクライアントがいます。
1.2.2.2 エキスパート
エキスパートは、エンドユーザまたはサーバの運用を支援するサポートデスクの担当者のことです。[Live Help Client]プログラムが起
動されると、エキスパートは、[Live Help Expert]プログラムを使って、クライアントのコンピュータに接続できます。
ネットワークを使っている場合、典型的なセッションは1人のクライアントと1人のエキスパートで構成されます。しかし、エキスパートは最
大7人までセッションに参加することができます。
モデムを使った接続では、クライアントとただ1人のエキスパートだけで構成されます。
ネットワークのセッションでは、メンバー数が最大で8であり、モデムセッションでは2になります。
エキスパートは、[Live Help Expert]ツールバーを使ってセッションをリードします。エキスパートは、すべてのLive Help機能をフルに活
用し、問題が解決されるとセッションを閉じます。
1.2.3 セキュリティ機能
Live Helpは、様々なセキュリティ機能を提供します。そのいくつかは組み込み済みであり、その他は用途に合わせて設定されます。
組み込み済みの機能(設定不要な機能)
・ 暗号化
用途に合わせて設定可能な機能
・ サポートセンター
・ 接続制限
・ [Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能
・ [Live Help Expert]プログラムのセキュリティ機能
エキスパートやクライアントのためのセキュリティ設定があります。
以降では、ぞれぞれのセキュリティ機能について説明します。
-5-
1.2.3.1 暗号化
インターネットやイントラネット上のLive Helpセッションでは転送データが暗号化されます。この機能により、Live Helpセッションで転送
されるデータを保護することができます。Live Helpはこの機能を実現するために、Windows(R)の暗号化機能を利用します。
暗号化の方式はRC4、強度は40bitです。ただし、Live Helpの通信方式が[モデム]の場合は、転送されるデータは暗号化されません。
1.2.3.2 サポートセンター
ネットワーク環境で使う場合、セキュリティ機能の1つにサポートセンターがあります。Live Helpのデフォルトのインストールでは、1つの
サポートセンターが作成されます。特定のサポートデスク要員からサポートを受けるユーザのグループを作りたい場合、それらのユー
ザだけが利用できる特別のサポートセンターを作成できます。例えば、会社の重役への支援要員として、経験の深い技術者を割り当
て、ほかの技術者が重役のコンピュータに接続しないようにしたい場合もあるでしょう。サポートセンターの作成方法については、“Live
Help CM”-“[Live Help CM]をカスタマイズする”-“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターを追加する”
を参照してください。
1.2.3.3 接続制限
Live Helpは、セッションに参加しようとするコンピュータからの接続をIPアドレスまたはホスト名で制限することができます。例えば、この
機能を使って、会社内またはローカルネットワーク上の人だけにアクセスを制限することができます。Live Help Expert上での接続制限
リストの使用方法については“Live Help Expertの設定の変更”の“接続制限リストの編集”を参照してください。Live Help Client上での
接続制限リストの使用方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
1.2.3.4 [Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能
エキスパートはクライアントが[Live Help Client]プログラムを起動したときだけ、クライアントのコンピュータに接続できます。[Live Help
Client]プログラムが起動されていない場合は、エキスパートが接続を行うことはできません。
クライアントは、セキュリティに関する設定のいくつかを変更するために、[Live Help Client]プログラムを起動した後、[設定の変更]ボタ
ンをクリックするか、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Clientセットアップ]を選択することができます。
・ Live Helpパスワード認証方式
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアントに設定されているパスワードを入力して、クライアント側で接続を認証する
方法です。
クライアントがパスワードを設定した場合、エキスパートは接続にあたってパスワードを入力する必要があります。パスワードでは大
文字と小文字が区別され、空白や特殊文字(ダブルクォーテーション( " )以外)も使うことができます。一度、パスワードが設定され
ると、[Live Help Client]プログラムはそれを記録し、その後のセッションにも有効になります。
[Live Help Client]プログラムが動作しているコンピュータへの不正なアクセスを防止するには、次に示すような強固なパスワードを
使ってください。
- 少なくとも7文字以上にする。
- 文字(大文字と小文字)を含める。
- 数字(0-9)を含める。
- 記号( ~ ! @ # $ % ^ & * ( ) _ + - = { } | [ ] \ : ; ' < > ? , . / 等)を含める
-6-
エキスパートの接続を待つダイアログボックスには、「パスワードが設定されています」と表示されます。
Live Helpパスワード認証機能の設定方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
Live Helpパスワード認証機能が有効になっているクライアントへの接続方法については、“Live Helpパスワード認証方式で接続
する”を参照してください。
注意
- クライアントでパスワードを設定していない場合は、パスワードの検証は行われません。
- 画面に表示される内容は、お使いの環境により異なる場合があります。
・ OS認証方式
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアント側のOSに登録されているユーザ名とパスワードを指定して、接続を認証
する方法です。
接続を許可するグループに属するユーザを指定したエキスパートだけが、クライアントに接続できます。
注意
エキスパートが接続時に指定したユーザ名は、接続認証にのみ使用されます。接続認証完了後のリモート操作には、クライアント
マシンに実際にログオンしたユーザの権限が適用されます。
エキスパートの接続を待つダイアログボックスには、「OS認証方式が設定されています」と表示されます。
OS認証機能の設定方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
OS認証機能が有効になっているクライアントへの接続方法については、“OS認証方式で接続する”を参照してください。
-7-
注意
画面に表示される内容は、お使いの環境により異なる場合があります。
・ 接続の承認処理
このオプションが設定されていると、エキスパートが接続しようとしたとき、クライアントにエキスパートの名前が表示されます。クライ
アントはこれをみて、承認することも拒否することもできます。
注意
- [Live Help Client]プログラムの起動方式が「サービスとして起動・Windows起動時に自動起動」に設定されている場合は、クラ
イアントが5秒以内に承認しないと、クライアントが離席しているものと見なし、自動的に接続拒否の応答をします。
- [Live Help Client]プログラムの起動方式が「サービスとして起動・自動起動しない」または「通常アプリケーションとして起動」に
設定されている場合は、クライアントが30秒以内に承認しないとクライアントが離席しているものと見なし、自動的に接続拒否の
応答をします。
・ リモート操作
このオプションを使って、エキスパートにクライアントのコンピュータのリモート操作を可能にするか、否かをクライアントが制御でき
ます。オプションには、[常に許可する]、[常に拒否する]、そして[ユーザに許可を求める]があります。
Live Helpを使って、エキスパートの支援を受けているとき、クライアントはいつでも接続を断ち、セッションを終了することができます。
通常、問題が解決された時点でエキスパートがセッションを終了させますので、クライアントはこの操作を必要としません。しかし、クラ
イアントが何らかの理由でセッションを中止したい場合などに、この機能を利用できます。クライアントは[Live Help Client]アイコンをダ
ブルクリック、または、タスクバー上の[Live Help Client]ボタンをクリックし、[Live Help Clientの終了]ボタンをクリックして、セッションを終
了できます。
1.2.3.5 [Live Help Expert]プログラムのセキュリティ機能
[Live Help Client]プログラムと同様に、[Live Help Expert]プログラムは、エキスパート自身がそれを起動したときだけ動作し、エキスパー
トは自らセッションを開いたり、参加したりしなければなりません。
エキスパートがほかのエキスパートとの打合せのために、セッションを開く場合、[セッションを開く]ダイアログボックスがいくつかのセキュ
リティの設定機能を提供します。
・ パスワード
エキスパートがパスワードを設定すると、セッションに参加しようとする人は誰でも同じパスワードを入力しなければなりません。パス
ワードでは大文字と小文字が区別され、空白や特殊文字も使うことができます。
・ 接続の承認処理をする
このオプションが設定されていると、ダイアログボックスがセッションに参加しようとする人の名前を表示します。そのリクエストは受
入れることも拒否することもできます。
このほかのセキュリティ機能の設定は、[オプション]-[セキュリティ]コマンドで表示される[セキュリティの設定]ダイアログボックスにあり
ます。詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”-“セキュリティの設定”を参照してください。
1.2.4 通信方式
Live Helpは、メンバー間でセッションを開始、通信を維持するためにTCP/IPまたはモデムによる通信をサポートしています。セッション
のメンバーはすべて同じ通信方式を使う必要があります。
-8-
Live Helpセッションのメンバーは、TCP/IPまたはモデムで接続されます。
エキスパートは[オプション]-[通信方式]コマンドを使って、通信方式の設定を行います。
・ TCP/IP
TCP/IPを通信方式に使う場合、2つの方法があります。最初の方法は、"Support TCP/IP"と名付けられたサポートセンター、または
独自に作成したサポートセンターを使う方法です。この方法では[Live Help CM]プログラム用のコンピュータが必要になります。[サ
ポートセンター]を選択すると、この通信方式が利用されます。詳細は、“Live Help CM”を参照してください。
注意
[Live Help CM]プログラムが終了した場合など、[Live Help CM]プログラムとの通信が約2分間途絶えると、[Live Help Client]は自
動的に終了します。これは、通信方式でサポートセンターを使用する場合、[Live Help Client]が起動時に[Live Help CM]プログラ
ムにセッションの開催を登録し、その後は[Live Help CM]プログラムとの間で常に通信を行っているためです。
また、一台のマシンに[Live Help Client]プログラムと[Live Help CM]プログラムをインストールし、この[Live Help CM]プログラムに
対して[Live Help Client]プログラムから「サポートセンター」通信方式で接続する運用の場合、[Live Help CM]プログラムは[Live
Help Client]プログラムより先に起動しておく必要があります。
第二の方法は、[IPアドレス指定]を利用するやり方です。この方法では、セッションに参加するときに、相手のコンピュータのIPアド
レスを直接指定し、Live Helpが相手のコンピュータとの接続を行います。
いずれの方法を選んでも、コンピュータにインストールされたTCP/IPプロトコル制御ソフトが、イントラネットまたはインターネットを介
した接続に利用されます。インターネット接続にモデムを使っている場合、TCP/IP接続を行うためにWindows(R)のダイヤルアップ
ネットワーク(DUN)機能を活用できます。Live Helpは、この接続を相手のコンピュータの位置を特定し、接続するために利用しま
す。
利用するコンピュータが複数のIPアドレスを備えている(マルチホームコンピュータと呼ばれます)場合、Live HelpはWindows(R)の
デフォルトを使うか、セッションに使うIPアドレスの選択ができるようにします。
ダイヤルアップネットワークのサポート: [Live Help Expert]および[Live Help Client]プログラムは、ネットワーク上でTCP/IPセッショ
ンを実行するにあたって、Windows(R)のダイヤルアップネットワーク(DUN)を活用できます。ダイヤルアップネットワークが正しく設
定されていれば、Live Helpはセッションを開いたり、セッションに参加したりするとき自動的にダイヤルアップネットワークを起動で
きます。
ダイヤルアップネットワークを使う場合も、[Live Help Expert]や[Live Help Client]プログラムの設定を変更する必要はありません。
しかし、ダイヤルアップネットワークを正しく設定する必要があります。(設定方法は、使っているWindows(R)の資料を参照してくだ
さい。)
また、TCP/IP接続が必要になったとき、Windows(R)がダイヤルアップネットワークを使うように設定する必要があります。このために
は、Windows(R)のコントロールパネルのインターネットオプションを使ってください。
この設定ができていれば、[Live Help]は必要なとき、自動的にダイヤルアップ接続を自動的に起動します。
-9-
[Live Help]がセッションを開いたり、セッションに参加したりするとき、ダイヤルアップ接続を起動するWindows(R)の標準のダイアロ
グボックスが開かれます。使っているオペレーティングシステムの[ダイヤルアップの接続]ダイアログボックスは、次に例示するもの
に近い構成を持ちます。この、ダイアログボックスでは、ダイヤル発信のパラメータと、ユーザ名、パスワードを入力可能です。
注意
IPv6ネットワークへのダイヤルアップ接続はできません。
・ モデム
モデムを使って1対1のセッションを行うことができます。この場合、ネットワーク制御用の特別なソフトウェアは不要です。
モデムとして一般的なモデムや、DSVD(Digital Simultaneous Voice and Data)モデムを使うことができます。DSVDモデムを使う場
合、安定した通信を得るために相手の人も同じ銘柄のモデムを使うことが勧められます。
参考
通信方式のモデム接続方式とダイヤルアップ接続の違い
・ Live Helpの通信方式である[モデム]接続は、モデム間で電話を掛けて接続する通信方法です。Live Help自身は相手のコンピュー
タのモデムに割当てられた電話番号を指定して接続します。
・ 一方、ダイヤルアップ接続はOS標準のダイヤルアップ機能を使用して、プロバイダ等のアクセスポイントに一度接続し、その上で
インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPを使用して接続する通信方法です。Live Help自身はダイヤルアップ接続でネットワー
ク確立後に相手のコンピュータに割り振られたIPアドレスを指定して接続します。
[Live Help Client]プログラムは複数の通信方式を同時に使うことはできません。[Live Help Expert]プログラムは複数の通信方式から
[Live Help Client]プログラムと同じ通信方式に切り替えて接続できます。
クライアントは構成を変更する場合、[Clientセットアップ]プログラムを使います。
[Live Help Client]プログラムの通信方式はソフトウェアのインストール時か、[Clientセットアップ]プログラムを使って選択します。詳細に
ついては、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照して下さい。
注意
Live Helpセキュリティ設定コマンドで、クライアントに対してセキュリティが設定されている場合、管理者権限を持たないユーザが[Client
セットアップ]プログラムを起動すると、画面がグレー表示され、設定を変更することはできません。
詳細は“Live Helpセキュリティ設定コマンド”-“Live Helpセキュリティ設定コマンドで制限できる情報・動作”-“クライアント”を参照し
てください。
- 10 -
1.2.5 通信方式により制限される機能
Live Helpの一部の機能は、通信方式によっては利用できないものがあります。
通信機能と制限される機能の関係については、以下の表を参照してください。
通信方式
機
能
サポートセンター
サポートセンター
[Live Help CM]
使用時
[Live Help Connect]
使用時
IPアドレス
指定
モデム
Clientの
サービス起動
△(※)
△(※)
○
×
接続制限リスト
○
×
○
×
通信の暗号化
○
○
○
×
OS認証方式による
接続認証
○
○
○
×
※ 通信方式として[サポートセンター]を利用する場合、Live Help Clientを起動すると[Live Help CM]または[Live Help Connect]と
の間でKeepAlive(生存確認)パケット通信を開始します。お客様の回線契約によっては、課金対象になります。このため、Clientは
サービス起動に設定せず、使用時のみ起動する運用を推奨します。
1.2.6 セッションの進め方
Live Helpはたいへん用途が広いので、セッションの進行を管理するために特別に決められた手続きはありません。利用する機能は、
セッションの目的や、問題の解決、訓練の実施、あるいは相手との共同作業のために必要となる内容によって、[Live Help Expert]プロ
グラムと[Live Help Monitor]プログラムのいずれかを選択してください。
・ [Live Help Expert]プログラム - クライアントとのセッションや、他のエキスパートとのセッションに参加できます。
・ [Live Help Monitor]プログラム - 1台のコンピュータで複数同時に実行させ、それぞれを異なる[Live Help Client]プログラムとの
通信に利用できます。
1.2.6.1 クライアントセッション
エキスパートとクライアントのコンピュータがオンライン接続されると、セッションが始まります。Live Helpは自動的にクライアントからエキ
スパートへの画面転送を開始し、デフォルトの設定では、エキスパートにクライアントのコンピュータのリモート操作権を与えます。通
常、エキスパートはセッションの間これらの機能をアクティブなままにしておきます。
エキスパートは、Live Helpの画面共有機能、リモート操作機能、ファイルの送受信機能、そのほかの機能を使って、サポートセッション
の進行を管理します。問題が解決されると、エキスパートはクライアントのコンピュータの[Live Help Client]プログラムを停止させます。
複数のエキスパートが1人のクライアントと同時に通信することができます。
ほかのエキスパートに相談したり、サポートをレベルの高いエキスパートに引き継ぎたい場合は、ほかのエキスパートにいつでもセッショ
ンに参加してもらうことができます。新しいエキスパートが参加すると、このエキスパートはクライアントの画面を見ることはできますが、リ
モート操作権を持ちません。一度に1人のエキスパートだけがリモート操作権を持つことができます。しかし、エキスパートは、[リモート
操作]ボタンをクリックするだけでリモート操作権を手に入れることができます。
複数のエキスパートが参加する機能は、サポートデスクの管理者がエキスパートの活動を把握するために使うこともできます。
1.2.6.2 エキスパートセッション
エキスパートは、ほかのエキスパートとセッションを開くこともできます。この場合、メンバーは皆[Live Help Expert]プログラムを利用し、
[Live Help Client]プログラムは使われません。
エキスパートセッションはサポートデスクの専門家同士が仮想的な場で打合せを行う手段です。例えば、未解決の問題について討議
したり、経験の少ないスタッフに問題解決の技法を教えたり、サポート用の資料をレビューしたり、展開を予定しているアプリケーション
の研究をしたりするのに使えます。
セッションを実行するには、1人のエキスパートがセッションを開き、ほかのエキスパートがそのセッションに参加する方法をとります。セッ
ションが実行された後、各エキスパートはLive Helpの各種ツールを使って、打合せを進行していきます。
- 11 -
注意
エキスパートセッションには[Live Help Monitor]プログラムを使えません。[Live Help Expert]プログラムを使ってください。詳しくは、“Live
Help Monitor”を参照してください。
エキスパートセッションを開くには、[セッション]-[開く]コマンドを選択してください。[セッションを開く]ダイアログボックスが表示されま
す。
次の例のダイアログボックスでは、“営業サポートセンター”というサポートセンターを使い、セッションの名前が“山田 太郎”になってい
ます。誰かがセッションに参加しようとしたときに、通知を受けるよう、[接続の承認処理をする]にチェックがついています。このダイアロ
グボックスは必要に応じて設定を変更できます。
[接続方法]フィールドでは、ほかのメンバーがこのセッションに参加する時に使う接続方法を選択します。接続方法には、[サポートセ
ンター]、[モデム]および[IPアドレス指定]があります。
・ [サポートセンター]を選択した場合、ダイアログボックスには開かれているセッションのリストが参考として表示されます。セッション
の名前は、リストにあるものと違うものにする必要があります。セッションを開くには[OK]ボタンをクリックしてください。
・ [モデム]を選択した場合、ドロップダウンリストボックスに利用するモデムの名前が表示されます。Windows(R)に2種類以上のモデ
ムを設定してある場合、ほかのモデムを選択することもできます。自分も、相手のエキスパートもDSVDモデムを持っている場合、[OK]
ボタンをクリックするだけで通話と同時にセッションを実行することができます。
・ [IPアドレス指定]を選択し、[OK]ボタンをクリックすると、Live HelpはエキスパートのコンピュータのIPアドレスをセッション名とした
セッションを開きます。
開かれているエキスパートセッションに参加するには、[セッション]-[参加する]コマンドを選択するか、[Live Help Expert]ツールバー
の[セッションに参加する]ボタンをクリックしてください。[セッションに参加する]ダイアログボックスが開かれますので、セッションを開い
たときに使われた通信方式を選択してください。そのほかのフィールドも同様に指定してください。[セッションに参加する]ダイアログボッ
クスについては、“Live Helpの使い方”-“ネットワークを使ったサポートセッションの開始”-“エキスパートがセッションに参加する”で
詳しく説明されています。
1.2.7 [Live Help Client]プログラムのサービス動作
[Live Help Client]プログラムをWindows(R)のサービスとして動作させることができます。[Live Help Client]プログラムをサービスとして
動作させると、無人で運用されているサーバやワークステーションに遠隔地から管理者権限でログイン、ログアウトして管理できるように
なります。例えば、これらのオペレーティングシステムの構成を変更するのに、既にログインしているユーザの権限では不足している場
合が考えられます。
- 12 -
注意
・ [Live Help Client]プログラムがサービス起動に設定されている場合、プログラムの動作中にユーザ名を変更することはできませ
ん。接続待ちダイアログボックスで[設定の変更]ボタンをクリックしても、[ユーザ名]欄はグレーアウトされ、入力できません。この場
合、以下の手順でユーザ名を変更して下さい。
1. [設定の変更]ボタンをクリックします。
2. 起動方式を[サービスとして起動しない]に変更し、[Live Help Clientセットアップ]ダイアログボックスを一度終了します。
3. [設定の変更]ボタンを再度クリックします。
4. ユーザ名を変更します。
5. 起動方式をサービス起動に戻し、[Live Help Clientセットアップ]ダイアログボックスを終了します。
・ [Live Help Client]プログラムのサービス起動を選択した場合、遅いコンピュータではサービス起動に数十秒かかる場合がありま
す。自動起動を選択した場合、システムリブート後、十分な時間をおいて、[Live Help Expert]または[Live Help Monitor]プログラム
からの接続を行ってください。
・ [Live Help Client]プログラムのサービス起動を選択した場合、コントロールパネルの[サービス]アプレットに"Live Help Client Service"
サービスが追加され、そのスタートアップ種別は[自動]に設定されます。このサービスのスタートアップ種別を、[自動]以外に変更
しないようにしてください。
・ [Live Help Client]プログラムの起動方式が[サービスとして起動]に設定されている場合、またはWindows Vista / Windows 7 /
Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合は、
WindowsファイアウォールでLive Helpの通信がブロックされても、それを通知する警告メッセージが表示されず、通信がブロックさ
れていることに気付かない可能性があります。Windowsファイアウォールが有効になっているOS上でLive Helpを使用する場合は
“Windowsファイアウォールの設定”を参照して必要な設定を行ってください。
・ リモート操作中に、クライアントのコンピュータで「ログオフ」操作を実行した場合、クライアントのOS および起動方式によっては、
セッションが切断される場合があります。詳細は“ログオフ/ユーザーの切り替えをする場合の留意事項”を参照してください。
[Live Help Client]プログラムをWindows(R)のサービスとして動作させるための設定については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変
更”を参照してください。この設定は、[Live Help Client]プログラムのインストール時にも選択できます。詳細は“Live Help Clientガイド”
の“ソフトウェアのインストールとアンインストール”を参照してください。
これで、Live Helpで何ができるかの説明を終わります。実際に操作してみることをお勧めします。相手になる人をさがして、“Live Help
の使い方”にしたがってサポートセッションを実行してください。
注意
重要
・ Live Helpを他社のリモートコントロール製品と共存させることはできません。他社のリモートコントロール製品(たとえば、pcAnywhere、
LapLink、ReachOut、CoSession、VNC、WinShare、JP1のリモート操作機能、LANDeskServerManagerのリモート操作機能、SMSの
リモート操作機能、など)がインストールされているコンピュータにLive Helpをインストールすると、Windows(R)システムが矛盾を起
こして立ち上がらなくなることがあります。Live Helpをインストールする前に、他社のリモートコントロール製品がインストールされて
いないことを確認してください。インストールされている場合には、必ずアンインストールしてからLive Helpをインストールしてくださ
い。
・ Live Helpは、リモートデスクトップ・ターミナルサービスと共存させることができます。ただし、ターミナルサービスが起動しているコ
ンピュータ上でのLive Helpの使用は、特定の条件下でのみ可能です。詳細は“ターミナルサービスとの同時動作”の“セッション状
態によるLive Helpプログラムの動作”を参照して下さい。
・ Live Helpは、リモートアシスタンス(Windows Messenger)機能と共存させることができます。ただし、Live Helpを使用する場合には、
事前にリモートアシスタンス機能を終了してください。また、リモートアシスタンス機能を使用する場合には、事前にLive Helpを終
了してください。リモートアシスタンス機能とLive Helpを同時に使用する場合の動作については、保証していません。
・ Live Helpは、ターミナルサービスに対するアドオンソフトMetaFrameが共存した環境での動作は保証していません。
- 13 -
・ Live HelpはVM環境でも使用できますが、以下の制限があります。
- ネットワーク構成の制限
ゲストOSのネットワーク構成をNATネットワークで構築した場合は、NAT環境と同様の制限事項があります。
- NATを経由した接続の場合は、1対1の静的NAT接続だけをサポートします。
- 接続経路に含まれるNATは一段だけをサポートします。多段NATについてはサポートしていません。
- ゲストOS上での動作制限
- ゲストOSをリモート操作する場合は、ゲストOSにインストールされている[Live Help Client]に対して、[Live Help Expert]か
ら接続する必要があります。このとき、ホストOSの画面をリモート操作することはできません。
- ホストOS上でリモート操作されているゲストOSを確認した場合、ゲストOSのマウスが移動せず、マウスの操作状況が反映さ
れていないように見えることがあります。
・ 他社のリモートコントロール製品(たとえば、pcAnywhere、LapLink、ReachOut、CoSession、VNC、WinShare、JP1のリモート操作機
能、LANDeskServerManagerのリモート操作機能、SMSのリモート操作機能、など)を利用してリモート接続した状態で、LiveHelp
をインストールすることはできません。
・ Live Helpを使用して他のソフトウェアのインストールを行うことは動作保証外です。他のソフトウェアをインストールすることにより、
システムの内容が変更され、リモート操作を継続できなくなる可能性があるためです。
・ [Live Help Expert]から[Live Help Client]に接続し、リモート操作中の[Live Help Client]自身をバージョンアップすることはできませ
ん。
・ 異なるバージョンのLive Help製品をネットワーク上で混在させて使用する場合、[Live Help Client]プログラムに接続するには、[Live
Help Client]プログラムと同じか、より新しいバージョンの[Live Help Expert]/[Live Help Monitor]プログラムを使用する必要があり
ます。
・ [Live Help Connect]経由で接続する場合は、[Live Help Client]プログラムと同じか、[Live Help Expert]/[Live Help Monitor]プロ
グラムのバージョンレベル以下の[Live Help Connect]を使用する必要があります。[Live Help Client]プログラムより新しい[Live Help
Expert]/[Live Help Monitor]プログラムのバージョンレベルを使用する場合は、[Live Help Connect]を経由する・しないに関わら
ず、[Live Help Client]プログラムがサポートしている機能範囲で使用できます。
・ 一つのコンピュータに[Live Help Expert]と[Live Help Client]および[Live Help Connection Manager]プログラムをインストールする
場合は、同一のバージョン/レベルとする必要があります。異なるバージョン/レベルをインストールした場合、正しく動作しなくな
ります。
・ Live Helpは、Windows(R)のデフォルトのシェルである"Explorer"に設定されている環境でのみ正しく動作します。シェルを"Explorer"
以外に変更している環境での動作は保証していません。(シェルとは、ユーザの操作を受け付けてその指示をOSの中核部分に伝
えるソフトウェアのことです。)
・ Live Helpはクラスタ環境でも使用できますが、クラスタのフェールオーバーには対応していません。この場合のリモート操作機能
の動作保証は、通常のWindows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EE / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008
EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationサーバ上での動作範囲となります。
・ JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、Live Helpの設定情報(ユーザ名、フォルダ名など)に指定しないでください。正常
に動作しなくなります。
Live Helpで接続し、接続先のコンピュータに表示されているJIS X 0213:2004の文字を、画面上で確認したり、入力したりすること
は可能です。
1.3 Live Helpの接続条件
本バージョンのエキスパートとクライアントが接続できる条件は以下のとおりです。Live Helpを利用する前に、これらのすべての条件を
満たしているか確認してください。
1. エキスパート端末からクライアント端末に対して、Live Helpが利用するTCPポート1513の通信が通ること。
2. エキスパートおよびクライアント端末同士では通常のLAN接続のように、パケットの送信元/送信先のIPアドレスおよびポートが変
換されないこと。
- 14 -
注意
NAT(Network Address Translation)環境では、以下のような送信元IPアドレスの1:1静的アドレス変換にのみ対応しています。
例:IPアドレスa.b.c.d から IPアドレスA.B.C.Dへ変換(S-IP:送信元IPアドレス、 D-IP:あて先IPアドレス)
- 上記のNAT環境で、クライアントと接続できるのは一台のエキスパートのみです。エキスパートは2台以上接続できません。
そのため、下記のような接続はサポート対象外となります。
- クライアントとエキスパートがNAT経由で接続しているセッションに、NATを使用しない別のエキスパートが参加する
- クライアントとエキスパートがNATを使用せずに接続しているセッションに、別のエキスパートがNAT経由で参加する
- エキスパートとクライアントの通信経路上にNATが複数存在する場合は接続できません。
- クライアントのバージョンがV5.0以下の場合、NAT環境ではLive Helpを利用できません。クライアントをV5.2以上にバージョ
ンアップし、最新の緊急修正モジュールを適用してください。
3. 一台のクライアントに複数のエキスパートが接続してセッションを行う場合、エキスパートのマシン同士も通信を確立する必要が
あります。エキスパートマシン間にてLive Helpが利用するTCPポート1513の通信ができるように、ネットワークを設定してくださ
い。
- 15 -
注意
一台のクライアントに複数のエキスパートが接続してセッションを行う場合、IPv4通信のエキスパートとIPv6通信のエキスパートは
同時に接続できません。
以下の環境ではLive Help Connect(オプション製品)が必要になります。
・ インターネット経由でLive Help ExpertとClientを接続する場合(インターネットVPNで接続された拠点間の接続を除く)
・ NATやマルチNAT環境により、IPアドレスやポート変換などがネットワーク内に存在するために、IPアドレス指定で直接Expertと
Clientの通信ができない場合
1.3.1 ポート番号重複の回避
お使いのオペレーティングシステムによっては、システムがTCPポート番号 1024~5000を一時ポートとして使用する場合があります。
それにより、Live Helpが使用するTCPポートとシステムが使用するTCPポートに競合が発生すると、Live Helpが正常に動作しなくなり
ます。
この競合を回避するためには、Live Helpが使用するTCPポート番号をシステムが一時ポートとして使用しないようにする対処が必要で
す。対処手順については“ポート番号重複の回避”を参照してください。
1.3.2 Windowsファイアウォールによる影響
「Windowsファイアウォール」機能が有効になっていると、Live Help の通信を行うことができません。これは、Windowsファイアウォール
機能によりLive Helpの通信処理がブロックされるためです。
特に、Windows(R) XP Service Pack 2以降、Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008 STD、Windows Server 2008 EE、
Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2008 Foundationの場合、Windowsファイアウォール機能が初期設定で有効になって
いるため、注意が必要です。
Windowsファイアウォール機能の設定が必要になるのは1回のみです。その後は通常通り通信を行うことができます。
この場合は、Windowsファイアウォールの設定を行い、Live Helpが通信を行う環境を整えて下さい。設定方法については“Windows
ファイアウォールの設定”を参照してください。
注意
他のファイアウォール製品を使用している場合は、
“Windowsファイアウォールの設定”-“ブロック解除の設定手順”-“ブロックを解除するポート番号で設定する”を参考にして、Live
Helpの通信に必要なポート番号を解除してください。
1.4 Live Helpのメニュー
以下に、[Live Help Expert]プログラムで利用できるメニューとコマンドを示します。
注意
[Live Help Monitor]プログラムでは、[セッション]-[開く]、[ツール]-[画面送信]コマンドが利用できません。
メニュー
セッション
コマンド
サブコマンド
開く
参加する
抜ける
メンバー
Live Help Clientの終了
- 16 -
メニュー
コマンド
サブコマンド
Live Help Expertの終了
表示
画面全体に表示
ウィンドウに合わせる
最新の状態を取得
ツールバー
ツールボタン名
ステータスバー
ツール
拡張ファイル転送
メッセージ転送
クリップボード送信
クリップボード受信
画面送信
画面受信
リモート操作
特殊キーの送信
[Ctrl+Alt+Del]キー
[Ctrl+Esc]キー
[Print Screen]キー
[Alt+ Print Screen]キー
操作モード
リモート操作モード
指示モード
録画開始
録画一時停止
録画停止
オプション
ユーザ情報
セキュリティ
通信方式
画面送信方式
リモート操作
セッション録画
ツールバーカスタマイズ
ヘルプ
目次
ヘルプの使い方
バージョン情報
- 17 -
第2章 Live Helpの使い方
Live Helpはユーザが簡単にサポート要請を出せ、エキスパートがセッションを主導し、問題を解決できるように設計されています。助
けを必要としているユーザに必要な操作は、単にスタートメニューの[Live Help]-[Live Help Client]を選択するだけです。すべての機
能はエキスパートにより操作されますので、クライアントはLive Helpをどう操作するかを知る必要がありません。実際、クライアントはツー
ルバーも、[Live Help]ウィンドウも見ることはありません。
[Live Help Expert]プログラムは、サポート担当の要員がユーザの抱える問題を、リモートで解決するための数々の機能を備えていま
す。[Live Help Expert]プログラムと[Live Help Client]プログラムの両方を制御する[Live Help Expert]ツールバーは、その1つです。
本章では、エキスパートとしてのセッションの始め方、クライアントのアプリケーションやシステムを操作するためのリモート操作と画面送
信、ファイルの送受信、クリップボードの送受信について説明します。Live Helpについて理解したり、操作したりすることは簡単です。
もし、分からないことがあれば、ヘルプシステムを使ってください。
本章を読む前に用語などの基礎知識を理解するために、ぜひ第1章をお読みください。
この章の記述に従って操作するためには、セッションの相手となる人が必要です。最初に、ネットワーク接続について説明します。その
後、モデムを使った接続について説明します。本章を読み終えたら、Live Helpのすべてについて詳しく理解するために、以降の章を
お読みください。
2.1 ネットワークを使ったサポートセッションの開始
クライアントは[Live Help Client]プログラムを起動し、エキスパートが自分のコンピュータに接続できるようにします。
エキスパートはクライアントのコンピュータに接続するため[Live Help Expert]プログラムを使います。
以下のステップでは、相手になる人が[Live Help Client]プログラムを起動し、サービスを要請してクライアントの役割を果たします。自
分は[Live Help Expert]プログラムを使って相手のコンピュータに接続し、セッションを始めるエキスパートになります。
どちらの人にとっても、プログラムを起動するのは、該当するLive Helpプログラムをスタートメニューの[Live Help]フォルダから選択す
るだけの簡単な操作です。
2.1.1 クライアントがサポートを要請する
クライアントはサポート要請をするために、スタートメニューから [Live Help Client]ショートカットを選択します。
クライアントはサポートを要請するため、スタートメニューの[Live Help]-[Live Help Client]を選択して、[Live Help Client]プログラムを
起動します。
サポート要請が出され、クライアントの初期画面が次の例のように開かれます。
画面に表示される内容は、お使いの環境により異なる場合があります。
このダイアログボックスはサポート要請が出されていることを通知します。ダイアログボックスの上部に、ユーザ名、上記の例では[山田
太郎]が表示されます。[Live Help Client]プログラムをインストールした後、初めて[Live Help Client]プログラムを起動した場合は、コン
ピュータのホスト名がユーザ名として表示されます。接続方法として[IPアドレス指定]を選択している場合は、ユーザ名の代わりに、コ
ンピュータのIPアドレスが表示されます。
- 18 -
注意
・ Live HelpプログラムをWindows(R)の[スタートアップ]フォルダに格納して、Windows(R)起動時に自動起動させる運用は行わない
でください。スタートアップのLive Helpが起動する前にWindows(R)の通信機能の初期化処理が完了していないことがあり、この場
合、Live Helpが正常に動作しないことがあるためです。
・ 遠隔地の端末からリモートコマンドなどを利用して[Live Help Client]プログラムを起動しないでください。動作保証外となります。
・ [Live Help Client]プログラムを起動する前に、利用するコンピュータのネットワークが有効な状態になっていることを確認してくださ
い。特に、無線LANカードを装着してLive Helpを利用する場合は注意が必要です。無線LANのネットワークが確立したことを確
認してから[Live Help Client]プログラムを起動するようにしてください。
[設定の変更]ボタンをクリックして、ユーザ名を変更したり、パスワードを設定したり、リモート操作の承認手順を設定したり、接続の承
認処理を設定したりすることができます。
Live Helpパスワード認証用のパスワードを設定している場合、このダイアログボックスの下端には、「パスワードが設定されています」と
表示されます。
OS認証方式を使用する設定になっている場合は、「OS認証方式が設定されています」と表示されます。
通信方式を変更するには[Clientセットアップ]プログラムを利用します。
[Live Help Client]プログラムは、ソフトウェアのインストール時に選択されるか、[Clientセットアップ]プログラムを利用して選択された通
信方式を利用します。通信方式には、[サポートセンター]、[IPアドレス指定]、[モデム]があります。[Live Help Expert]プログラムは[Live
Help Client]プログラムと同じ通信方式を使う必要があります。
クライアントはエキスパートが接続を行う前であれば、[キャンセル]ボタンをクリックしてサポート要請を取り消すことができます。サポー
ト要請が取り消され、ダイアログボックスが閉じられます。
注意
エキスパート同士でセッションを実行できます。この場合、一方のエキスパートが[セッションを開く]ダイアログボックスでセッションを開
きます。詳しくは、“Live Helpの概要”-“Live Helpセッション”-“通信方式により制限される機能”-“エキスパートセッション”の項を
参照してください。
この後、エキスパートは[Live Help Expert]プログラムを起動し、クライアントのコンピュータに接続します。
2.1.2 エキスパートがセッションに参加する
[Live Help Expert]プログラムを起動するには、スタートメニューから[Live Help Expert]を選択します。
[Live Help Expert]プログラムを起動するには、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Expert]を選択してください。[Live Help
Expert]ウィンドウと[Live Help Expert]ツールバーが開かれます。
2.1.2.1 クライアントの接続認証方式(Live Helpパスワード認証/OS認証)
クライアントがエキスパートからの接続を認証する方法として、以下の2つがあります。
Live Helpパスワード認証方式
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライ
アントに設定されているパスワードを入力して、クラ
イアント側で接続を認証する方法です。
[Live Help Client]プログラムのバージョンに関係
なく使用できます。
OS認証方式
(Active Directory、ローカル)
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライ
アント側のOSに登録されているユーザ名、ドメイン
名、パスワードを指定して、接続を認証する方法で
- 19 -
す。
OSの認証データベースで一元管理しているユー
ザ名/パスワードを、Live Helpのセッションにその
まま使用できます。
クライアント側では、接続を許可するグループを指
定してあるため、そのグループに属するユーザだ
けがクライアントに接続できます。
[Live Help Client]プログラムのバージョンがV13.1.0
以降の場合に指定可能です。
注意
OS認証方式の場合、エキスパートが接続時に指定したユーザ名は、接続認証にのみ使用されます。接続認証完了後のリモート操作
には、クライアントマシンに実際にログオンしたユーザの権限が適用されます。
[セッションに参加する]画面では、どちらの認証方式でクライアントに接続するかを指定できます。
クライアントの接続認証方式の設定方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
2.1.2.2 クライアントに接続する
クライアントのコンピュータに接続するには、このボタンをクリックしてください。
[セッション] メニューから [参加する] コマンドを選択するか、 [セッションに参加する] ボタンをクリックしてください。[セッションに参加す
る]ダイアログボックスが次の例のように表示されます。この例では、接続方法にサポートセンターが使われています。
- 20 -
Live Helpパスワード認証方式で接続する
1. Live Helpパスワード認証方式でクライアントに接続する場合は、以下のように指定します。
フィールド
説明
OS認証方式を使
用する
Live Helpパスワード認証方式でクライアントに接続す
る場合は、このオプションは選択しません。
ユーザ名
使用しません。(グレー表示されます)
ドメイン名
使用しません。(グレー表示されます)
パスワード
クライアントがパスワードを設定している場合は、その
パスワードを入力してください。
そのほかの場合は、空白にしておいてください。
・ 半角16文字まで入力できます。
・ 入力したパスワードは“*”で表示されます。
接続方法
ここでは、クライアントと同じ接続方法([サポートセン
ター]か、[モデム]か、[IPアドレス指定])を選択してく
ださい。
サポートセンター
クライアントがネットワークを使うように設定されている
場合、クライアントが利用しているのと同じサポートセ
ンターを[サポートセンター]ドロップダウンリストボック
スから選択してください。サポートセンター名を指定す
ると、サポートを要請しているか、またはサポートを受
けているユーザ名が[開かれているセッション]リストボッ
クスに表示されます。サポート対象のユーザ名を選択
してください。この名前がダイアログボックスの上端の
[セッション名]テキストボックスに表示されます。
モデム
“Live Helpの使い方”-“モデムを使ったサポートセッ
ションの開始”を参照してください。
IPアドレス指定
クライアントがIPアドレス指定を使うように設定されて
いる場合、サポートセンター(と[Live Help CM]プログ
ラム)を使う代わりに、クライアントのコンピュータのIPア
ドレスを直接入力することもできます。この場合、[Live
- 21 -
フィールド
説明
Help Client]ブログラムが起動されたとき、接続待ちダ
イアログボックスには、クライアントの名前ではなく、コ
ンピュータのIPアドレスが表示されます。エキスパート
はクライアントにIPアドレスを聞いて、それを[IPアドレ
ス]フィールドに入力してください。IPアドレスはIPアド
レス帳に登録することもできます。
セッション名
[サポートセンター]を選択した場合
クライアントがサポートセンターを使ってサポート要請
を出している場合、クライアントのユーザ名を指定しま
す。クライアントのユーザ名は、[Live Help Client]プロ
グラムを起動したときの初期画面に表示されます。
[セッション名]フィールドに、目的のユーザ名と異なる
ユーザ名が表示されている場合は、正しいユーザ名
を入力するか、[開かれているセッション]の一覧から
目的のセッション名を選択してください。
[IPアドレス指定]または[モデム]を選択した場合
[オプション]-[ユーザ情報]で設定したエキスパート
の名前がグレー表示されます。
2. [OK]ボタンをクリックしてください。エキスパートとクライアントのコンピュータ間の接続が行われ、セッションが始まります。
OS認証方式で接続する
1. OS認証方式でクライアントに接続する場合は、以下のように指定します。
フィールド
説明
OS認証方式を使
用する
OS認証方式でクライアントに接続する場合は、このオ
プションを選択します。
ユーザ名
OS認証方式で使用するユーザ名を指定します。
ユーザ名は省略できません。
・ 半角20文字まで入力できます。
- 22 -
フィールド
説明
・ 以下の文字は使用できません。
\/[]:|<>+=;,?*@"
・ 先頭に空白文字は使用できません。
・ 終端に空白文字およびピリオド( . )は使用できま
せん。
ドメイン名
OS認証方式で使用するドメイン名またはコンピュータ
名を指定します。
接続先クライアントのコンピュータがドメイン環境では
ない場合は、ドメイン名を指定する必要はありません。
ドメイン名を指定しなかった場合は、ローカルコンピュー
タ上での認証が優先されます。詳細は“OS認証方式
で接続する場合の注意事項”を参照してください。
・ 半角256文字まで入力できます。
・ 以下の文字は使用できません。
\/[]:|<>+=;,?*@"
・ 先頭に空白文字は使用できません。
・ 終端に空白文字およびピリオド( . )は使用できま
せん。
パスワード
上記のユーザ名、ドメイン名に対応したパスワードを
入力します。
・ 半角256文字まで入力できます。
・ 入力したパスワードは“*”で表示されます。
接続方法
ここでは、クライアントと同じ接続方法([サポートセン
ター]か[IPアドレス指定])を選択してください。
サポートセンター
クライアントがネットワークを使うように設定されている
場合、クライアントが利用しているのと同じサポートセ
ンターを[サポートセンター]ドロップダウンリストボック
スから選択してください。サポートセンター名を指定す
ると、サポートを要請しているか、またはサポートを受
けているユーザ名が[開かれているセッション]リストボッ
クスに表示されます。サポート対象のユーザ名を選択
してください。この名前がダイアログボックスの上端の
[セッション名]テキストボックスに表示されます。
モデム
OS認証方式を使用する場合、モデム接続は指定で
きません。(グレー表示されます)
IPアドレス指定
クライアントがIPアドレス指定を使うように設定されて
いる場合、サポートセンター(と[Live Help CM]プログ
ラム)を使う代わりに、クライアントのコンピュータのIPア
ドレスを直接入力することもできます。この場合、[Live
Help Client]ブログラムが起動されたとき、接続待ちダ
イアログボックスには、クライアントの名前ではなく、コ
ンピュータのIPアドレスが表示されます。エキスパート
はクライアントにIPアドレスを聞いて、それを[IPアドレ
ス]フィールドに入力してください。IPアドレスはIPアド
レス帳に登録することもできます。
セッション名
[サポートセンター]を選択した場合
クライアントがサポートセンターを使ってサポート要請
を出している場合、クライアントのユーザ名を指定しま
- 23 -
フィールド
説明
す。クライアントのユーザ名は、[Live Help Client]プロ
グラムを起動したときの初期画面に表示されます。
[セッション名]フィールドに、目的のユーザ名と異なる
ユーザ名が表示されている場合は、正しいユーザ名
を入力するか、[開かれているセッション]の一覧から
目的のセッション名を選択してください。
[IPアドレス指定]を選択した場合
[オプション]-[ユーザ情報]で設定したエキスパート
の名前がグレー表示されます。
2. [OK]ボタンをクリックしてください。エキスパートとクライアントのコンピュータ間の接続が行われ、セッションが始まります。
2.1.2.3 OS認証方式で接続する場合の注意事項
指定した認証情報により制限される内容・注意事項
OS認証方式でクライアントに接続する場合の注意事項について説明します。エキスパートがセッションに参加する際に指定する認証
情報により、制限される内容および注意事項が異なります。
指定内容
注意事項
ユーザ名のみ
(空のパスワードを使用)
ユーザ名、ドメイン名
“パスワードが設定されていないユーザの認証に
ついて”を参照してください
(空のパスワードを使用)
ユーザ名、パスワード
(ドメイン名を省略)
”認証先の優先順位について”を参照してくださ
い
ユーザ名、パスワード、ドメイン名
”誤ったドメイン名を指定した場合”を参照してく
ださい
パスワードが設定されていないユーザの認証について
パスワードが設定されていないユーザ(空のパスワード)で認証する場合、システムのセキュリティポリシーの設定によっては、認証に失
敗することがあります。
空のパスワードで認証できるようにするには、システムのセキュリティポリシーを変更する必要があります。変更は、システムの管理ツー
ルで、以下のいずれかを実行します。
・ ドメイン コントローラ セキュリティ ポリシー
・ ドメイン セキュリティ ポリシー
・ ローカル セキュリティ ポリシー
上記のいずれかのセキュリティ設定画面において、以下のセキュリティオプションを確認し、セキュリティ設定を「無効」に変更してくだ
さい。
[セキュリティの設定]-[ローカル ポリシー]-[セキュリティ オプション]-[アカウント: ローカル アカウントの空のパスワードの使用をコン
ソールログオンのみに制限する]
- 24 -
詳細は、Windows(R)のマニュアルを参照してください。
認証先の優先順位について
ユーザ名とパスワードのみを指定して(ドメイン名を省略して)クライアントに接続する場合、[Live Help Client]プログラムは、以下の順
序で認証を行います。
1. ローカルコンピュータでユーザの認証を行います。
認証に失敗した場合は、2.へ進みます。
2. ローカルコンピュータでの認証に失敗した場合、
- OSがWindows(R) XP / Windows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EE / Windows Vista / Windows 7 / Windows
Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合
ドメインでの認証を行いません。
なお、[ドメイン名]フィールドにコンピュータ名またはドメイン名を指定した場合は、指定した認証先で認証が行われるため、認証の順
序を考慮する必要はありません。
ドメイン名の指定を間違えた場合については、“誤ったドメイン名を指定した場合”を参照してください。
誤ったドメイン名を指定した場合
以下の場合は、指定したコンピュータ名やドメイン名は無視され、ローカルコンピュータで認証が行われます。
・ [ドメイン名]フィールドに間違ったコンピュータ名を指定した場合
・ 接続先のコンピュータが参加していないドメイン名を指定した場合
ドメインユーザのパスワードを変更した場合の注意事項
ドメインコントローラにWindows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EE / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE /
Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationを使用している環境で、ドメインユーザのパスワードを変更する場合の注
意事項について説明します。
パスワードの変更方法により、変更前のパスワードが無効になるタイミングが異なります。詳細は以下のとおりです。
[ドメインユーザ自身がパスワードを変更した場合]
変更後のパスワード
変更直後に有効になります。
変更後のパスワードを指定してOS認証方式で接続できま
す。
変更前のパスワード
変更直後に無効になります。
- 25 -
変更前のパスワードを指定してOS認証方式で接続すること
はできません。
[管理者がドメインユーザのパスワードを変更(リセット)した場合]
変更後のパスワード
変更直後に有効になります。
変更後のパスワードを指定してOS認証方式で接続できま
す。
変更前のパスワード
変更後、以下のいずれかのタイミングで無効になります。
・ 変更後のパスワードでドメインユーザがログオンした時
・ リセットしてから1時間以上経過した時
そのため、変更前のパスワードを指定して、OS認証方式で
接続できることがあります。
管理者がドメインユーザのパスワードをリセットする際は、特にご注意ください。
2.1.2.4 接続情報の再入力
入力した接続情報がクライアントに拒否された場合、情報の再入力を求める画面が表示されます。
この場合は、表示された画面で情報を再入力し、[OK]ボタンをクリックしてください。
図2.1 Live Helpパスワードの再入力画面
上記画面は、以下の場合に表示されます。
・ エキスパートではOS認証方式で接続したが、クライアントはLive Helpパスワード認証方式を使用する設定になっていた場合。
・ エキスパートが入力したLive Helpパスワードが、クライアントに設定されているパスワードと一致しなかった場合。
図2.2 OS認証情報の再入力画面
上記画面は、以下の場合に表示されます。
・ エキスパートではLive Helpパスワード認証方式で接続したが、クライアントはOS認証方式を使用する設定になっていた場合。
・ エキスパートが入力したOS認証情報(ユーザ名、ドメイン名、パスワード)が、クライアントのOS認証データベースと一致しなかった
場合。
・ エキスパートが入力したユーザが、クライアントの接続許可グループに含まれていなかった場合。
- 26 -
2.1.2.5 接続履歴を使用した再接続
エキスパートからクライアントへの接続が完了すると、接続履歴(MRUリスト)が作成されます。次に接続する時はこの接続履歴を使うこ
とで、IPアドレスやセッション名を省略して、簡単にクライアントへ接続することができます。
接続履歴情報にはパスワードは含まれません。接続情報の再入力画面でパスワードを入力し、クライアントへ接続してください。
2.2 モデムを使ったサポートセッションの開始
モデムを使ったセッションを開始するには、エキスパートまたはクライアントがダイヤルします。
モデムを使ったサポートセッションを開始するには2つの方法があります。エキスパートとクライアントが選択する方法は、接続方法に関
する要請や、環境からくる制限に依存します。
Live Helpはエキスパートがクライアントにダイヤルする方法と、クライアントがエキスパートにダイヤルする方法をサポートしています。
注意
モデム接続の場合、[OS認証方式を使用する]は指定できません。
2.2.1 エキスパートがクライアントにダイヤルする
この方法は、エキスパートがクライアントにダイヤルする方法です。この方法ではクライアントがエキスパートからの接続を待ちますの
で、接続方法はTCP/IPを使ったセッションと同様です。
[Live Help Client]プログラムは通信方式にモデムを使い、接続方式に[着信待ち]が選択されている必要があります。[Live Help Client]
プログラムが起動すると、(ユーザ名を表示した) 接続待ちダイアログボックスが表示され、モデムは[自動応答]モードになり、着信を待
ちます。
クライアントのコンピュータにダイヤルするには、以下の操作を行ってください。
- 27 -
1. [セッションに参加する] ダイアログボックスで、通信方式にモデムを選択します。
2. 電話帳にエントリを追加するには、[追加]ボタンをクリックします。
3. クライアントがパスワードを設定している場合は、パスワードを入力し、電話番号フィールドに電話番号を入力します。クライアン
トが電話帳に登録されている場合、該当するエントリをクリックして選択できます。
4. ダイヤルのプロパティで、電話番号の前にダイヤルする必要な番号、例えば外線発信番号とポーズのための”0,,”等を指定して
いない場合、これらを含めることを忘れないでください。番号を分割するために、空白やハイフンを利用することもできます。
5. [発信元] ドロップダウンリストボックスから、電話の発信地を選択します。この、ドロップダウンリストボックスは、Windows(R)に登
録された発信地を表示します。発信元を追加するには、[ダイヤルのプロパティ]ボタンをクリックし、[ダイヤルのプロパティ]ダイア
ログボックスの設定を利用します。自動的に外線番号やポーズを付け加えたり、市外局番を除いたり、コーリングカードを利用し
たりするために、[ダイヤルのプロパティ]ボタンを利用できます。
6. [OK] ボタンをクリックします。モデム接続が行われ、サポートセッションが始まります。
2.2.2 クライアントがエキスパートにダイヤルする
モデムを使ったセッションを開始するもう一つの方法は、クライアントがエキスパートにダイヤルする方法です。この方法は、クライアント
が直接着信を受けられない場所(交換手がすべての電話を取り継ぐ事務所や、ホテルなど)にいる場合や、クライアントに電話料を支
払ってもらいたい場合などに有効です。
クライアントがエキスパートにダイヤルするには以下の操作を行ってください。
1. 最初に、エキスパートがモデムセッションを開くために、 [Live Help Expert] プログラムを起動し、 [セッション] - [開く] コマンド
を選択します。必要に応じてパスワードを設定します。[Live Help Expert]プログラムは[Live Help Client]プログラムからの着信を
待ちます。
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注意
[Live Help Monitor]プログラムは、セッションを開く機能をサポートしませんので、[Live Help Client]プログラムが、[Live Help
Monitor]プログラムにダイヤルすることはできません。
2. 次に、 [Live Help Client] プログラムを通信方式にモデム、接続方式に[ダイヤル発信]が選択されているようにします。[Live Help
Client]プログラムが起動されると、[Live Help Clientダイヤル]ダイアログボックスがクライアントの画面に、次の例のように開かれ
ます。
3. クライアントは、電話番号フィールドにサポート担当のモデムの電話番号を入力するか、電話帳に登録されているエントリをクリッ
クします。
ダイヤルのプロパティで、電話番号の前にダイヤルする必要な番号、例えば外線発信番号とポーズのための”0,,”等を指定して
いない場合、これらを含めることを忘れないでください。
自動的に外線番号やポーズを付け加えたり、市外局番を除いたり、コーリングカードを利用したりするために、[ダイヤルのプロ
パティ]ボタンを利用できます。
4. エキスパートがパスワードを設定している場合は、クライアントが [パスワード] フィールドにそのパスワードを入力します。
5. 次に、 [発信元] ドロップダウンリストボックスから、電話の発信地を選択します。この、ドロップダウンリストボックスは、Windows(R)
に登録された発信地を表示します。発信元を追加するには、[ダイヤルのプロパティ]ボタンをクリックし、[ダイヤルのプロパティ]
ダイアログボックスの設定を利用します。
6. 最後に、エキスパートのコンピュータに接続するために、クライアントは [呼び出し] ボタンをクリックします。Live Helpはモデム接
続を行います。[Live Help Clientダイヤル]ダイアログボックスが閉じられ、サポートセッションが始まります。
2.3 [Live Help Expert]ウィンドウ
セッションが始まるとエキスパートはクライアントの画面内容のすべてを見ることができます。
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クライアントのコンピュータへの接続が終わると、すぐにエキスパートの[Live Help Expert]ウィンドウが変化します。このウィンドウは、ク
ライアントの画面内容をリアルタイムで表示し、エキスパートは、(デフォルトの設定で、かつ、要求をクライアントが拒否しなければ)クラ
イアントのコンピュータのリモート操作権を持ちます。
リモート操作機能により、エキスパートはクライアントのコンピュータの操作権をクライアントと共有することになります。リモート操作の間、
クライアントのマウスやキーボードを無効化するようにソフトウェアを設定することもできます。
クライアントの画面では、サービス要請名を表示していたダイアログボックスが閉じられますが、セッションが始まっても、それ以外に画
面に変化はありません。
セッションが始まると同時にリモート操作状態にあることに注意してください。リモート操作権を持ち、[Live Help Expert]ウィンドウがアク
ティブである間、自分のマウスを動かすことは、そのままクライアントのコンピュータのマウスを動かしていることになることに注意してくだ
さい。キー入力した内容は、クライアントのアクティブなアプリケーションに送られます。
マウスを[Live Help Expert]ウィンドウの外側に移動するか、ウィンドウを最小化し、[Live Help Expert]ウィンドウがアクティブでなくなっ
たあとは、自分のマウスの移動やキー入力は、自分のコンピュータで処理され、クライアントには送られません。
画面全体に表示すると、[Live Help Expert]ウィンドウが最大化し、タイトルバー、スクロールバー、メニューバーが取り除かれ、クライア
ントの画面の広い範囲を見ることができます。
[ウィンドウに合わせる]機能は、クライアントからの受信画面を、[Live Help Expert]ウィンドウに合わせて縮小表示します。
クライアントの画面のもっと広い範囲を一度に見るために、ウィンドウ枠付きの状態から、画面全体に表示する状態に切り替えることが
できます。[画面全体に表示]するボタンをクリックするか、[表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択してください。リモート操作をして
いなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックする方法もあります。画面全体に表示するようにする
と、[Live Help Expert]ウィンドウのタイトルバー、スクロールバー、メニューバーが取り除かれます。この画面全体に表示している状態
で、マウスを画面の上端に動かすとLive Helpのメニュー(セッション、表示、ツール、オプション、ヘルプ)を一覧表示するポップアップメ
ニューが表示されます。ポップアップメニューを閉じるにはメニューの外側をマウスでクリックするか、[ESC]キーを押してください。
画面全体での表示からウィンドウ表示に戻すには、[画面全体に表示]ボタンをクリックするか、[表示]-[画面全体に表示]コマンドを選
択してください。リモート操作をしていなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックする方法もありま
す。
必要に応じて、[ウィンドウに合わせる]ボタンがツールバーに表示されるようにカスタマイズできます。
クライアントのコンピュータからの受信画面を、[Live Help Expert]ウィンドウの大きさに合わせ、縮小表示することができます。受信画面
を縮小表示するには、[表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択してください。クライアントからの受信画面が[Live Help Expert]ウィ
ンドウの大きさに合わせ縮小表示されます。
サポートセッションが始まったときの、[Live Help Expert]ウィンドウの各フィールドについて、以下に説明します。
この例では、エキスパートがクライアントのコンピュータのネットワーク設定を調べています。
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注意
エキスパートがセッションを制御しているため、クライアントの画面には[Live Help]ウィンドウが表示されません。
[Live Help Expert]ウィンドウの各フィールドについて、次項以降で説明します。
2.3.1 セッション名
セッションの名前は、タイトルバーに表示されます。クライアントがサポート要請を出したとき、ダイアログボックスがクライアントのユーザ
名を表示します。この名前がセッション名になります。
2.3.2 [Live Help Expert]メニューバー
ウィンドウの上端に位置するメニューバーには、[セッション]-[表示]-[ツール]-[オプション]、および[ヘルプ]のメニューがあります。
メニューは、マウスかキーボードで利用できます。
・ [セッション]メニューは、セッションに参加したり、メンバーを確認したり、セッションを終了するために使います。
・ [表示]メニュー は、[Live Help Expert]ウィンドウの表示方法を変更するために使います。
・ [ツール]メニューは、メンバーの間で画面、ファイル、メッセージ、クリップボードの内容などの情報を転送するために使います。
・ [オプション]メニュー は、ユーザの名前、セキュリティ設定、ネットワークやモデムの設定、リモート操作の設定そして画面送信方式
の変更に使います。
・ [ヘルプ]メニュー は、Live Helpの使い方がわからないときの助けになります。
2.3.3 [Live Help Expert]ツールバー
ツールバーを使って[Live Help Expert]プログラムの機能を利用できます。クライアント側にはツールバーがありません。
Live Helpの機能の利用を簡単にするため、ツールバーをフロート化することが勧められます。
初期状態で、ツールバーはメニューバーの真下に位置します。ツールバーを画面上の任意の位置に配置(フロート化)することができ
ます。[Live Help Expert]ウィンドウが、ほかのアプリケーションウィンドウの裏に隠れている場合、[Live Help Expert]ツールバーをクリッ
クして、[Live Help Expert]ウィンドウを前面に持ってくることができます。
ツールバーの配置を変更したり、ツールバーボタンの大きさを変更したり、あるいはツールバーを非表示にできます。詳しくは、“Live
Help Expertの設定の変更”-“ツールバー”を参照してください。
次の図は、デフォルトの[Live Help Expert]ツールバーを示しています。外側には、ツールの名前と、アクティブなときの表示が示され
ています。
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2.3.4 ステータスバー
ウィンドウの下端(ステータスバー)には、様々な情報が表示されます。例えば、コマンドが選択されているときにはその機能の概要が表
示されます。画面受信が行われているときは、ステータスバーに[受信画面は、このウィンドウに表示されています]と表示されます。
また、ステータスバーには録画経過時間とセッションの経過時間が表示されます。録画経過時間は、セッション録画を開始してからの
経過時間を示します。なお、録画中や一時停止中の場合はアイコンが点滅します。セッションの経過時間は、セッションに参加してか
らの経過時間を示します。
次の節では、Live Helpの主要機能、リモート操作、画面転送そして拡張ファイル転送などについて説明します。
2.4 リモート操作: クライアントのコンピュータを操作
セッションが始まると、エキスパートは、クライアントのコンピュータのリモート操作権を得ます。[リモート操作]ボタンが押された状態にな
ります。リモート操作オプションの設定により、クライアントのコンピュータに接続した時、自動的にリモート操作権を得たり、クライアント
のキーボードやマウスを無効化したりできます。詳しくは、“リモート操作”を参照してください。
[リモート操作]ボタンをクリックしたり、[ツール]-[リモート操作]コマンドを選択したりして、リモート操作を開始することもできます。
エキスパートは、クライアントの画面を[Live Help Expert]ウィンドウの中に見ることができます。クライアントが問題を再現する様子を見
たり、クライアントのアプリケーションやデスクトップをエキスパートが自分のキーボードやマウスを使って操作したりすることができます。
エキスパートの操作やその結果は、クライアントも見ることになります。
クライアントのコンピュータの前に座っているときのように、キーボードとマウスは交互に使うようにしてください。2人の内1人だけが、マ
ウスやキーボードを使うようにしてください。必要があれば、クライアントのキーボードやマウスを無効化し、操作の混乱を防ぐことができ
ます。
通常、エキスパートはセッションの間、つねにリモート操作の状態にしておきます。リモート操作を停止したいときは、[リモート操作]ボタ
ンをクリックしてください。
セッションにほかのエキスパートが参加しているとき、そのエキスパートは、[リモート操作]ボタンをクリックしてリモート操作権を得ること
ができます。同時には、1人のエキスパートだけがリモート操作権を得ることができます。
注意
・ リモート操作を行う場合、エキスパートとクライアントのキーボードタイプは一致している必要があります。異なるキーボードタイプ(例
えば、OADGキーボードと親指シフトキーボード)の組み合わせの場合、正しい文字が入力できない場合があります。
・ 接続先のLive Help Clientのバージョン・および設定により、セッション接続時に、エキスパート側のコンピュータのNumLock /
ScrollLock / CapsLockキーの状態がクライアント側のコンピュータに反映される場合があります。
- Live Help ClientのバージョンがV12.0以下の場合:
セッション接続時に、エキスパート側のNumLock / ScrollLock / CapsLockキーの状態がクライアント側のコンピュータに反映さ
れます。
- Live Help ClientのバージョンがV13.0.0以上の場合:
セッション接続時に、NumLock / ScrollLock / CapsLockキーの状態は同期されません。
なお、Client構成機能を使用して、セッション接続時に、NumLock / ScrollLock / CapsLockキーの状態を同期するようにするこ
とも可能です。(詳細は“Client構成機能”の“NumLock/ScrollLock/CapsLockを接続時に同期する”を参照してください)
2.5 特殊キーの送信: Windows(R)用特殊キーの送信
リモート操作中、特殊なWindows(R)キー列のいくつかを、相手のクライアントまたはエキスパートに送信することができます。
特殊キーの送信についての詳細は、“特殊キーの送信”を参照してください。
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2.6 画面転送: 画面の送信と受信
[画面受信]ボタンは、クライアントの画面を見るために使われます。セッションが始まると、このボタンは既に押された状態にあり、エキ
スパートは直ぐにクライアントの画面を見ることができます。通常、セッションの間このボタンは押したままにしておきます。セッションに
ほかのエキスパートが参加していれば、その人もクライアントの画面を見ることができます。
クライアントに自分の画面を見せたいことはありませんか?画面送信を開始するには、[画面送信]ボタンをクリックしてください。トレー
ニングの目的などでクライアントに自分の画面を見せたい場合もあるでしょう。
[ツール]-[画面受信]または[画面送信]コマンドを選択することもできます。
注意
画面送信機能は、[Live Help Expert]プログラム独自のもので、[Live Help Monitor]プログラムにありません。
エキスパート側の画面は変化しませんが、クライアント側の画面は変わります。クライアント側に[Live Help]ウィンドウが開かれ、クライア
ントはマウスの動き、アプリケーションの起動、ドキュメントの内容など、エキスパートの画面のすべてを見ることになります。画面の変化
は継続的にクライアントに送られますから、クライアントはエキスパートの隣に座っているのと同じ情報を得られます。セッションに参加
しているほかのエキスパートも、同じ画面を見ることになります。
注意
重要
クライアントのコンピュータのリモート操作を行っている場合、画面送信を始める前にリモート操作を停止してください。
2.7 拡張ファイル転送: ファイルの送受信
クライアントに1つまたは複数のファイル、あるいはフォルダ単位でファイルを転送する場合、[拡張ファイル転送]ボタンをクリックする
か、[ツール]-[拡張ファイル転送]コマンドを選択してください。クライアントのファイルを取得したり、クライアントのファイルシステムを操
作したりすることもできます。セッションにほかのエキスパートが参加していても、その人はこの操作の影響を受けません。
2.8 クリップボード転送: クリップボードの送受信
クライアントのクリップボードの内容を受信するには、[クリップボード受信]ボタンをクリックしてください。例えば、クライアントの構成ファ
イルの一部を調査する場合が考えられます。受信した内容は、資料や問題管理データベースなどに貼り付けることができます。
クリップボードの内容をクライアントやほかのエキスパートに送信するには、[クリップボード送信]ボタンをクリックしてください。
[ツール]-[クリップボード受信]または[クリップボード送信]コマンドを選択することもできます。
- 33 -
2.9 画面全体に表示
画面全体に表示すると、[Live Help Expert]ウィンドウからタイトルバー、スクロールバー、メニューバーは取り去られます。
クライアントの画面を広く見るには、[Live Help Expert]ウィンドウを最大化するために、[画面全体に表示]ボタンをクリックするか、[表
示]-[画面全体に表示]コマンドを選択してください。[Live Help Expert]ウィンドウからタイトルバー、スクロールバー、メニューバーが取
り去られ、スクロールバーを操作することなくクライアントの画面全体を見ることができるようになります。エキスパートがクライアントよりも
高い解像度を使っている際に[画面全体に表示]ボタンをクリックした場合、エキスパート端末の画面の一部においてクライアントの画面
全体が表示されます。このとき、[Live Help Expert]ウィンドウからはタイトルバー、スクロールバー、メニューバーは取り去られません。こ
の表示方法で、マウスを画面の上端に動かすとLive Helpのメニュー(セッション、表示、ツール、オプション)を一覧表示するポップアッ
プメニューが表示されます。ポップアップメニューを閉じるにはメニューの外側をマウスでクリックするか、[ESC]キーを押してください。
注意
リモート操作中でなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックして画面全体に表示させることができま
す。
マウスポインタを画面の端に移動させて、隠れた部分を見るために画面データを移動させるか、[パン操作]できます。
クライアントがエキスパートより高い画面解像度を使っている場合、クライアントの画面全体を見ることができません。画面全体に表示す
るように切り替えたとき、クライアントの画面の右端と、下端の部分が表示されません。受信している画面の隠れた部分を見るために、
Live Helpは[パン操作]機能をサポートしています。マウスポインタを画面の端(例えば、右端)から隠れた部分に向けて動かしてくださ
い。その領域に画面データがあれば、受信画面が今まで隠れていた部分に[パン]するか、隠れた部分にスクロールします。
画面全体での表示からウィンドウ表示に戻すには、[表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択するか、[画面全体に表示]ボタンをクリッ
クしてください。リモート操作中でなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックして画面全体表示を終
了できます。
2.10 セッションの終了
これで、Live Helpの機能の概要説明は終わりです。以下では、クライアントのコンピュータとの接続を切る方法について説明します。
・ セッションを終わり、[Live Help Client]プログラムを終了させるには、[Live Help Clientの終了]ボタンをクリックするか、[セッション]
-[Live Help Clientの終了]コマンドを選択してください。確認のメッセージボックスが表示されます。メッセージボックス上の[はい]
ボタンを選択すると、クライアントのコンピュータの[Live Help Client]プログラムが終了します。エキスパートのコンピュータ上の[Live
Help Expert]プログラムはそのまま動作を続け、[Live Help Expert]ウィンドウとツールバーはそのまま残りますので、ほかのクライア
ントのセッションに参加することができます。
・ クライアントのコンピュータ上の[Live Help Client]プログラムを終了させずに、セッションから抜け出るには、[セッション]-[抜ける]
コマンドを選択してください。エキスパートのコンピュータ上の[Live Help Expert]プログラムはそのまま動作を続けます。クライアン
トのコンピュータ上で[Live Help Client]プログラムはそのまま動作を続けますので、ほかのエキスパートがクライアントのセッション
に参加できます。この方法は、ほかのクライアントのサポート活動に入りたいが、クライアントのコンピュータ上で[Live Help Client]
プログラムの動作を続けさせたい場合などに便利です。
・ [Live Help Expert]プログラムを終了するには、[セッション]-[Live Help Expertの終了]コマンドを選択してください。エキスパートの
コンピュータの[Live Help Expert]プログラムが終了します。[Live Help Client]プログラムを終了([Live Help Clientの終了]ボタンを
クリックする)させないで、[Live Help Expertの終了]コマンドを選択した場合、[Live Help Client]プログラムはクライアントのコンピュー
タ上で引き続き動作します。
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注意
・ [Live Help Client]プログラムをWindows(R)のサービスとしてWindows(R)起動時に自動起動するように設定している場合、セッショ
ンの終了方法にかかわらず[Live Help Client]プログラムは動作を継続します。[Live Help Client]プログラムは接続待ちのダイアロ
グボックスに戻り、エキスパートからの接続を待ちます。この設定は普通、無人で運用されているワークステーションやサーバで用
いられるので、[Live Help Client]プログラムが連続して動作することが重要になります。
・ 「録画データを自動的に保存する」オプションをオフに設定した状態で、Systemwalker Centric ManagerのSystemwalkerコンソール
から[Live Help Monitor]プログラムを起動した場合、セッション録画中に「Live Help Monitorの終了」を選択すると録画データが破
棄されます。
Live Helpについて理解を深めるために、このマニュアルを読み進めてください。以下の章では、すべての機能について、詳しく説
明するとともに、サポートセッションを効果的に行うための補助情報を提供します。
- 35 -
第3章 リモート操作
3.1 クライアントのアプリケーションとデスクトップの操作を共用
エキスパートがオフィスからクライアントのアプリケーションとコンピュータを操作するには、[リモート操作]機能を使います。リモート操作
の動作中は、クライアントのコンピュータの操作をクライアントとリアルタイムで共有します。
エキスパートとクライアントの両者が画面のすべての変更を同時に見ることができますから、問題は素早くしかも正確に解決できます。
例えば、クライアントが問題を実演し、エキスパートがそれを見たり、エキスパートがリモート操作を使って問題を解決する様子をクライ
アントが見たりすることができます。トレーニングの目的であれば、クライアントが正しい手順を習得したかどうかを確かめるために、クラ
イアントに習得した手順で実行するように指示することもできます。実際に実行させながらトレーニングすることにより、何度も電話での
質問を受けなくてすむようにできます。
リモート操作中は、エキスパートはクライアントのコンピュータの操作を共有します。
リモート操作は、クライアントと1人のエキスパートの間で動作します。クライアントは通常アプリケーションを実行し、データファイルを開
き、コンピュータを操作して問題の実演を行います。エキスパートは、クライアントのコンピュータの操作を共有します。あたかも2人がク
ライアントのコンピュータの前に座り、マウスとキーボードを使って交代で操作しているようになります。
クライアントのコンピュータのWindows(R)アプリケーション、あるいはデスクトップ全体をリモート操作できます。ウィンドウ枠付きのMSDOS(R)アプリケーションも操作できます。
注意
以下の画面については、画面を見たり、操作したりすることができません。
・ フルスクリーン状態のMS-DOS(R)プロンプト画面(ウィンドウ枠が付いている場合は、画面共有およびリモート操作が可能)
・ Direct X/OpenGL対応のアプリケーション画面
(SystemWalker/CentricMGR V10.0以前のシステム監視画面のマップ表示は、DirectXの一要素であるDirectDrawを利用して描画
されます。Live Helpをシステム監視画面と同時利用する場合は、システム監視画面をリスト表示にした状態で利用してください。)
・ 動画や音声を扱うWindows(R)アプリケーションの画面
・ 画面のプロパティで表示の設定を変更した後に、コンピュータを再起動しないと、正常に動作しないアプリケーション
リモート操作は、クライアントのアプリケーションやデータファイルのコピーは作成しません。
クライアントは自分のアプリケーションやファイルをエキスパートに渡す必要はありませんので、セキュリティ面からも安心です。エキス
パートはデータファイルのコピーは受け取りませんし、同じアプリケーションを実行する必要はありません。リモート操作セッション中は、
Live Helpはエキスパートのキー入力やマウスの動きをクライアントのコンピュータに送り、これがクライアントのコンピュータで処理され
ます。
リモート操作は、[リモート操作]ボタンをクリックするか、[ツール]-[リモート操作]コマンドを選択して、起動したり停止したりします。ボタ
ンが押されている間、リモート操作は有効になります。エキスパートとクライアントは、キーボードとマウスを使って変更を加えます。
セッションにほかのエキスパートが参加している場合、そのエキスパートも双方の動きを見ていますが、同時にリモート操作できるエキ
スパートは1人に限られるため、変更を加えることはできません。しかし、ほかのエキスパートは、自分の[リモート操作]ボタンをクリックす
るだけでリモート操作権を得ることができます。通常、セッション中はずっとリモート操作を実行したままにします。しかし、リモート操作
を停止したい場合は、[リモート操作]ボタンを再度クリックしてください。クライアントのコンピュータのリモート操作は終わり、クライアント
からの画面送信だけが続けられます。
3.2 リモート操作オプションの設定
[オプション]-[リモート操作]コマンドを選択して、[リモート操作オプション]ダイアログボックスを開くことができます。
ここで、セッションが始まったときリモート操作を自動的に開始するか、そしてクライアントのマウスやキーボードを無効化するかを決め
ることができます。
また、セッションが始まったとき自動的に指示モードで開始するか決めることもできます。
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デフォルトでは、リモート操作が自動的に始まり、クライアントのマウスやキーボードは無効化されません。更に指示モードも無効になっ
ています。
3.3 リモート操作の開始
[Live Help Expert]プログラムがリモート操作を自動的に開始するデフォルトのオプションを変更したり、クライアントがリモート操作を阻
止したりしない限り、エキスパートは、セッション開始と同時にクライアントのコンピュータのリモート操作権を自動的に獲得します。
注意
クライアントはエキスパートがリモート操作を要求したときの動作を選択できます。この機能の詳細は、“Live Help Clientガイド”の“設定
の変更”を参照してください。
3.3.1 リモート操作の開始方法
以下のいずれかの方法を使ってリモート操作を開始できます。
・ 自動的に開始: [オプション]メニューを使って、セッション開始と共にリモート操作が自動的に開始するよう[Live Help Expert]プログ
ラムを設定する。
注意
セッションにほかのエキスパートが参加しても、クライアントの操作権を得ることはありません。このエキスパートはクライアントの画面
を受信するだけです。
・ ボタン:
[リモート操作]ボタンをクリックする。
・ メニュー: [ツール]-[リモート操作]コマンドを選択する。
リモート操作を停止した場合、または、すでに進行中のセッションにあとから参加したエキスパートの場合は、メニューやツールバーを
使ってリモート操作を開始できます。
3.3.2 リモート操作中のLive Helpの動作
クライアントのアプリケーションとコンピュータの操作を共有しているときも、マウスポインタは通常のポインタの形にとどまります。
リモート操作が始まると、リモート操作が続く限り、[リモート操作]ボタンは押されたままになり、[ツール]-[リモート操作]コマンドには、
チェックが付けられたままになります。[セッション]-[メンバー]コマンドを選択して表示できる、セッションメンバーのリストには、エキス
パートの名前の次に[リモート操作]が表示されます。これでクライアントのコンピュータのキーボードとマウスポインタを共有していること
がわかります。
エキスパートはクライアントの画面と全く同じものを見ているのであり、自分のマウスの動きやキー入力は、クライアントのコンピュータの
前に座りながら変更を加えているかのような効果を及ぼすことを忘れないでください。
画面全体に表示させると、タイトルバーも、スクロールバーも、そしてメニューも表示されなくなり、クライアント画面をより広く見ることが
できます。
[Live Help Expert]ウィンドウをウィンドウ枠付きの画面での表示から、画面全体での表示に切り替えることができます。画面全体での表
示に切り替えると、タイトルバー、スクロールバーそしてメニューなどは表示されなくなります。画面全体に表示する方法については、
“画面転送”を参照してください。
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[Live Help Expert]ウィンドウの外側でマウスを使ったり、[Live Help Expert]ウィンドウをアイコン化したりすることで、自分のマウスの移
動やキー入力は自分のコンピュータで処理され、クライアントには送られません。
注意
リモート操作中、Live HelpはMicrosoft(R)社のIntellimouse(R)テクノロジーをサポートします。クライアントとエキスパートのコンピュータ
の両方がこのテクノロジーをサポートする場合、スクロール操作にホイールマウスを使うことができます。
セッション中も、リモート操作中クライアントのキーボードやマウスを無効化するように設定していない限り、クライアントはマウスとキー
ボードを使うことができます。前述の、“リモート操作オプションの設定”を参照してください。
3.4 共有の対象
リモート操作中、クライアントもエキスパートもマウスとキーボードを使ってクライアントのコンピュータで動作しているアプリケーションを
一緒に操作します。クライアントの画面に表示されるものは何でも、双方から操作できます。例えば、Windows(R)アプリケーション、あ
るいはクライアントのコンピュータのデスクトップ全体をリモート操作できます。ウィンドウ枠付きのMS-DOS(R)アプリケーションも操作で
きます。
注意
以下の画面については、画面を見たり操作したりすることができません。
・ フルスクリーン状態のMS-DOS(R)プロンプト画面(ウィンドウ枠が付いている場合は、画面共有およびリモート操作が可能)
・ Direct X / OpenGL対応のアプリケーション画面
(SystemWalker/CentricMGR V10.0以前のシステム監視画面のマップ表示は、DirectXの一要素であるDirectDrawを利用して描画
されます。Live Helpをシステム監視画面と同時利用する場合は、システム監視画面をリスト表示にした状態で利用してください。)
・ 動画や音声を扱うWindows(R)アプリケーション
・ 画面のプロパティで表示の設定を変更した後に、コンピュータを再起動しないと、正常に動作しないアプリケーション
リモート操作中は、アプリケーションとデータはクライアントのコンピュータにあります。
アプリケーション、データファイル、プログラムフォルダなどは、リモート操作中はクライアントのコンピュータにあります。エキスパートは、
どのファイルのコピーも受け取ることはありません。
リモート操作セッションの間、Live Helpはクライアントのコンピュータに、エキスパートのキー入力とマウスの動きを送るだけです。その
動きはクライアントのコンピュータで処理されます。クライアントのアプリケーションは、エキスパートのコンピュータ上では動作しません。
3.4.1 パフォーマンスの設定
パフォーマンスに影響するLive Helpのデフォルトのデータ送信方式を変更することができます。
リモート操作の間、Live Helpは可能な限り、最大の送信性能を発揮する画面変化の抽出と画面情報の圧縮手法を使います。
しかし、[画面送信方式]ダイアログボックスを使って、デフォルトの設定を変更することができます。このダイアログボックスでは画面送
受信時の減色、壁紙送信の抑止も指定することができます。詳しくは、“Live Help Expertの設定の変更”-“画面送信方式とパフォー
マンスの設定”を参照してください。
セッションにほかのエキスパートが参加している場合、そのエキスパートは自分の[Live Help Expert]ウィンドウでセッションの進行を見
ることができますが、変更を加えることはできません。このエキスパートはセッションに関係なく、自分のマウスやキーボードを使うことが
できます。
3.5 キーボードやマウス操作の注意
双方が同時に同じアプリケーションにアクセスすると、最初は少し混乱するかもしれません。でも心配はいりません。それは少しも難し
いことではなく、ただ普段と違っているだけのことです。そして、この新しく、しかもはるかに効率的な仕事の仕方に慣れるには、エキス
パートとクライアントの間で少し協力が必要なだけです。
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リモート操作中にキーボードとマウスを共有するための注意をご紹介します。
クライアントのマウスやキーボードを無効化できます。
・ [オプション]-[リモート操作]コマンドを使って、クライアントのマウスやキーボードを無効化するオプションを設定できます。
変更を加えたい場合は、電話で話し合います。
・ 電話を使うことを忘れないでください。情報を編集する、メニューを開く、別のアプリケーションを起動するところなどを相手に知らせ
るようにしましょう。
・ 効果的なリモート操作セッションを実施するには、キーボードとマウスを共有するエチケットが大切です。もし2人が、アプリケーショ
ンが動作しているコンピュータの前に座っていたとしたら、交代でマウスやキーボードを操作することでしょう。一度にキーボードや
マウスを使える人は1人であるように、セッションでも同様にしてください。
クライアントが変更を加えている間は、キー入力したりマウスを動かしたりしないでください。
・ 相手が変更を加えている間、どのキーも押してはいけませんし、マウスも動かさないようにしてください。
・ クライアントのマウスやキーボードを無効化できますが、クライアントに問題を再現してもらいたい場合もあるでしょう。この場合、誤っ
て操作の邪魔をすることがないように、交代で操作するようにしてください。
ほかのエキスパートは、[リモート操作]ボタンをクリックするだけで リモート操作を引き継ぐことができます。
・ セッションのほかのエキスパートが参加していて、リモート操作を使いたくなった場合、[リモート操作]ボタンをクリックするだけで、リ
モート操作権を得ることができます。
3.6 特殊キーの送信
リモート操作中、特殊なWindows(R)キー列のいくつかを、相手のクライアントまたはエキスパートに送信することができます。
特殊キー列を送信するには、次のいずれかの操作を行ってください。
・
[特殊キーの送信]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[特殊キーの送信]コマンドを選択する。
ポップアップメニューが表示され、送信可能なキー列を一覧表示します。キー列を選択すると、選択されたキー列が直ちにリモート操
作の対象となるコンピュータに送られます。
注意
[特殊キー送信]機能は、リモート操作権がある場合にのみ有効になります。
ポップアップメニューから選択可能なキー列について、次項以降で説明します。
3.6.1 [Ctrl+Alt+Del]キー
本機能は、リモート操作の対象となるコンピュータのOSにより動作が異なります。
注意
エキスパート同士のセッションで、相手のエキスパートが「[Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる」設定になっていない場合、そのエキスパート
に[Ctrl+Alt+Del]キーを送信することはできません。その場合、[Ctrl+Alt+Del]キーの送信コマンドは淡色表示されます。
「[Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる」設定の詳細については“Live Help Expertの設定の変更”-“セキュリティの設定”-“[Ctrl+Alt+Del]
キーを受入れる”を参照してください。
Windows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EE / Windows(R) XPの場合
- 39 -
Windows(R)のログオン画面で[Ctrl+Alt+Del]キーを送信し、ログオンすることができます。また、[Ctrl+Alt+Del]キーを送信し、[セキュ
リティ]ダイアログボックスを表示させることができます。
Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server
2008 Foundationの場合
この機能は利用できず、コマンドは淡色表示されます。
ログオン画面で[Ctrl+Alt+Del]キーの入力が必要な場合は、以下の方法でWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD /
Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationのスクリーンキーボードを起動して、キー入力
してください。スクリーンキーボードについての詳細は、お使いのWindows(R)のヘルプを参照してください。
1. ログオン画面の左下にある[コンピュータの簡単操作]ボタン
をクリックします。
2. [コンピュータの簡単操作]画面で[キーボードを使用せずに入力する]にチェックを入れます。
3. [OK]ボタンを選択します。
画面上にスクリーンキーボードが表示されます。
注意
・ ログオン画面以外の場合(デスクトップ画面が表示されている場合)は、スクリーンキーボードで[Ctrl+Alt+Del]キーを入力しても、
入力は無視されます。これはWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server
2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの仕様です。
・ Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server
2008 Foundationで[ユーザー アカウント制御](UAC)機能が無効になっている(Windows 7 / Windows Server 2008 R2では、「通知
しない」が設定されている)場合、OSのスクリーンキーボードから[Ctrl+Alt+Del]キーを入力することはできません。これはWindows
Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008
Foundationの仕様です。
そのため、[ユーザー アカウント制御](UAC)機能が無効になっているWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD /
Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationに、Live Help Expert からリモート操作で
[Ctrl+Alt+Del]キーを入力してログオンすることはできません。
Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server
2008 Foundationにリモート操作でログオンするためには、以下のいずれかの設定に変更してください。
- [ユーザー アカウント制御](UAC)の機能を有効にする。
- ユーザがログオンするときに[Ctrl+Alt+Del]キーを入力する設定をオフにする。
参考
以下の手順で、ユーザがログオンするときに[Ctrl+Alt+Del]キーを入力する設定をオフにすることができます。
1. コントロールパネルの管理ツールから、以下のいずれかを開きます。
- ドメイン コントローラ セキュリティ ポリシー
- ドメイン セキュリティ ポリシー
- ローカル セキュリティ ポリシー
2. [ローカル ポリシー]の[セキュリティ オプション]から[対話型ログオン: Ctrl + Alt + Del を必要としない]のオプションを開きます。
- 40 -
3. セキュリティの設定を「有効」に変更します。
詳細は、お使いのWindows(R)のマニュアルを参照してください。
3.6.2 [Ctrl+Esc]キー
[Ctrl+Esc]キーは、リモート操作の対象となるコンピュータのWindows(R)のスタートメニューを表示させます。このキーは[Windowsロゴ]
キーと同じ意味を持ちます。
3.6.3 [Print Screen]キー
[Print Screen]キーを送信すると、リモート操作の対象となるコンピュータの画面全体のイメージが、そのコンピュータのクリップボードに
コピーされます。
リモート操作の対象となるコンピュータのクリップボードの内容を自分のコンピュータのクリップボードにコピーするには、[クリップボード
受信]ボタンをクリックしてください。
3.6.4 [Alt+Print Screen]キー
[Alt+Print Screen]キーを送信すると、リモート操作の対象となるコンピュータ上でアクティブなウィンドウの画面イメージが、そのコン
ピュータのクリップボードにコピーされます。
リモート操作の対象となるコンピュータのクリップボードの内容を自分のコンピュータのクリップボードにコピーするには、[クリップボード
受信]ボタンをクリックしてください。
3.7 リモート操作の終了
通常、エキスパートは、セッション中はリモート操作を動作させたままにします。しかし、クライアントのアプリケーションやコンピュータに
対するリモート操作を終了するには、次のいずれかの操作をします。
・
[リモート操作]ボタンをクリックします。
・ [ツール]-[リモート操作]コマンドを選択します。
[リモート操作]ボタンが押されていない状態に戻ります。
クライアントのコンピュータとアプリケーションの操作権は、すぐにクライアントに返されます。画面送信は継続され、クライアントの画面
はそのまま見ることができますが、変更を加えることはできません。
- 41 -
3.8 ログオフ/ユーザーの切り替えをする場合の留意事項
3.8.1 ログオフ
リモート操作中に、クライアントのコンピュータで「ログオフ」操作を実行した場合、クライアントのOS および起動方式によって、以下のよ
うに動作が異なります。
起動方式
サービスとして起動
- Windows起動時に
自動起動
サービスとして起動
- 自動起動しない
通常アプリケーショ
ンとして起動
Windows(R) XP
Windows Server 2003
STD
Windows Server 2003
EE
Windows Vista
Windows 7
Windows Server 2008
STD
Windows Server 2008
EE
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2008
Foundation
切断されない
切断される
再接続不可
切断される
再接続可
注意
接続先のコンピュータがWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008
R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合、Live Helpで接続中に、接続先のコンピュータで「ログオフ」を実行した場合は、「ログオ
フ」を選択した直後にLive Helpのセッションが切断されます。
3.8.2 ユーザーの切り替え
Live Helpで接続中に、接続先のコンピュータで「ユーザーの切り替え」を実行した場合は、以下のような動作になります。
接続先のコンピュータがWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server
2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合
「ユーザーの切り替え」を選択した直後から画面転送が停止され、リモート操作できなくなります。
接続先のコンピュータがWindows(R) XPの場合
「ユーザーの切り替え」を選択した後のログオン画面(ユーザーの選択画面)まではリモート操作が可能です。別のユーザーでログオン
し、切り替え操作が完了すると、画面転送が停止され、リモート操作できなくなります。
この状態から画面転送を再開させるには、以下の対処を行ってください。
1. 接続先のローカルマシン上(クライアントのマシン上)で、最初にログオンしたユーザーでログオンし直してください。(ほとんどの
場合、この操作で画面転送が再開されます)
2. 手順1.の対処で画面転送が再開されない場合は、接続先のローカルマシン上ですべてのユーザーをログオフした後、ログオン
し直してください。
- 42 -
3.8.3 シャットダウン
接続先のコンピュータがWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008
R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合、Live Helpで接続中に、接続先のコンピュータで「シャットダウン」を実行した場合は、
「シャットダウン」を選択した直後にLive Helpのセッションが切断されます。
- 43 -
第4章 指示モード
4.1 クライアントの操作をエキスパートから指示する
エキスパートがオフィスからクライアントのアプリケーションとコンピュータの操作方法を指示する場合は「指示モード」機能を使います。
指示モード中は、エキスパートのマウスポインタが指示ポインタとしてクライアントの画面に表示されます。指示ポインタでできるのはク
ライアントの画面上を移動してクリックするポイントを指示することだけで、実際の操作はクライアントが行います。この機能は、クライア
ントをトレーニングするのに適しています。
指示カーソルは、エキスパートの受信画面内からマウスポインタを外すと表示されません。そのため、操作方法の指導が必要な場合の
み、指示ポインタを表示させることができ、クライアントの自主性を尊重した指導が実践できます。
注意
・ 指示モードは、V11.0およびこれ以降のバージョンの[Live Help Client] プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続し
た場合にのみ有効となります。V10.0以下のバージョンのクライアントに接続した場合は、この機能は利用できません。
・ 指示ポインタを操作するためには、リモート操作権が必要です。
4.2 リモート操作オプションの設定
指示モードでクライアントに指示する場合、実際の操作はクライアントが行います。そのため、クライアント側のキーボードとマウスはあ
らかじめ利用可能に設定しておく必要があります。
リモート操作オプションの設定については、“リモート操作”―“リモート操作オプションの設定”を参照してください。
4.3 指示モードの開始
指示モードを開始するには、リモート操作権のある状態で指示モードを有効にする必要があります。通常、セッションを開始すると、エ
キスパートはクライアントコンピュータのリモート操作権を自動的に取得するため、ここでは「リモート操作権のある状態から指示モード
を開始する方法」について説明します。
リモート操作権の取得方法については、“リモート操作”―“リモート操作の開始”を参照して下さい。
4.3.1 指示モードの開始方法
以下のいずれかの方法を使って指示モードを開始できます。
・ 自動的に開始: [オプション]メニューを使って、セッション開始と共に指示モードが自動的に開始するよう[Live Help Expert]プログ
ラムを設定する。
・ ボタン:
[モードの移行]ボタンをクリックして、[指示モード]を選択する。
・ メニュー: [ツール]-[操作モード]-[指示モード]コマンドを選択する。
- 44 -
参照
ツールバーカスタマイズ機能を利用して、ツールバーに操作モードボタンを追加することで、「操作モード」ボタンをクリックして簡単に
操作モードを変更することができます。
ツールバーのカスタマイズ方法については、“Live Help Expertの設定の変更”―“ツールバー構成のカスタマイズ”を参照してくださ
い。
注意
セッションに複数のエキスパートが参加している場合にリモート操作権をもつエキスパートが指示モードに移行した場合は、他のエキス
パートも指示モードとして動作します。指示モードの状態はセッションで保持されます。
4.4 指示モードの終了
指示モードを終了するには、次の2つの方法があります。
・ リモート操作モードに移行する
・ 監視状態に移行する
4.4.1 リモート操作モードへの移行方法
クライアントへの指示を終了し、直接リモート操作したい場合は、以下のいずれかの方法でリモート操作モードに移行してください。
・ ボタン:
[モードの移行]ボタンをクリックして、[リモート操作モード]を選択する。
・ メニュー: [ツール]-[操作モード]-[リモート操作モード]コマンドを選択する。
指示カーソルが消え、通常の矢印カーソルでクライアントのコンピュータを操作できるようになります。
4.4.2 監視状態への移行方法
クライアントへの介入(指示およびリモート操作)を終了したい場合は、次のいずれかの操作を行って下さい。
・
[リモート操作]ボタンをクリックします。
・ [ツール]-[リモート操作]コマンドを選択します。
[リモート操作]ボタンが押されていない状態に戻ります。
クライアントのコンピュータとアプリケーションの操作権はクライアントに返されます。画面送信は継続され、クライアントの画面はそのま
ま見続けることができますが、指示を与えたり、変更を加えたりすることはできなくなります。
- 45 -
第5章 画面転送
5.1 クライアントの画面を見る、自分の画面を見せる
[画面転送]機能を使うとクライアントの画面を見たり、クライアントに自分の画面を見せたりすることができます。セッションに参加してい
るほかのエキスパートがいる場合は、そのエキスパートも画面を見ることになります。
画面転送には2つのモードがあります。
・ 画面受信モードではクライアントの画面の内容を見る-クライアントから画面を[受信]する-ことができます。
・ 画面送信モードではクライアントにエキスパートの画面の内容を見せる-エキスパートがクライアントに画面を[送信]する-ことが
できます。
クライアントから画面を受け取っている間、画面情報が[Live Help Expert]ウィンドウに表示されます。このウィンドウは、サイズ変更した
り、アイコン化したりできます。変更がある度に、クライアントの画面から更新を続けて受け取ります。あたかもクライアントのコンピュータ
の前に座っているかのように、マウスが移動したりメニューが開いたり、アプリケーションがロードされたりするのを見ることができます。
ウィンドウ枠のついたMS-DOS(R)画面や、メインフレームコンピュータとのセッションの画面さえ見ることができます。
トレーニング中に、クライアントにエキスパートの画面を見せたい場合も考えられます。この場合、画面送信モードを使います。クライア
ントのコンピュータでは、[Live Help]ウィンドウが開かれ、エキスパートの画面に表示されるものを、マウスの動きなどを含め、すべて表
示します。エキスパートが画面送信を停止すると、クライアントの[Live Help]ウィンドウは閉じられます。クライアントは何の操作の必要も
ありません。
また、画面送信は、ほかのエキスパートと打合せをする場合も便利です。
注意
・ Live Helpは画面転送を効率良く行なうため、セッション接続時に、以下のようにWindows(R)の機能を一時的に停止させます。セッ
ションを切断すると、これらの機能は元通り有効になります。
- アニメーションポインタはモノクロになり(色が変化し)、かつアニメーションしなくなります。
- 接続先のコンピュータがWindows Vistaで、画面の配色をWindows Aeroに設定している場合は、Windows Vista ベーシックに
自動的に変更されます。
・ クライアントのコンピュータでスクリーンセーバが動作しているとき、マシンやディスプレイドライバやスクリーンセーバの種類によっ
ては、スクリーンセーバが[Live Help Expert]の転送画面に正しく表示されない場合があります。マウスやキーボードを操作すること
によりスクリーンセーバを解除すると[Live Help Client]の画面が表示されます。解除後に背景に赤色などの表示領域が残る場合
は、他のウィンドウを重ねるなどして再描画させてください。Live Helpの動作には支障ありません。
・ Live Helpの動作中に、[画面のプロパティ]-[ディスプレイの詳細]タブ(または[設定]タブ、[ディスプレイの設定]タブ)の設定項目を
変更することはできません。Live Helpを停止してから変更してください。
・ Live Helpのセッション中に、クライアントのコンピュータの[画面のプロパティ]において、壁紙ファイル・壁紙の表示位置・色を変更
しないでください。セッション中に変更した内容は、セッション終了後に反映されない場合があります。セッションを終了してから変
更してください。
・ クライアントのコンピュータでマウスポインタの軌跡を表示している場合、マウスポインタの残像が画面に残ることがあります。マウス
ポインタの軌跡表示はオフに設定することをお勧めします。
- 46 -
5.2 画面転送の開始
エキスパートは画面転送機能を起動したり、停止したりします。クライアントの画面の転送を開始するか、自分の画面の転送を開始す
ることができます。
セッションが始まると、クライアントの画面を自動的に受信します。
セッションが始まると、[画面受信]ボタンが自動的に押され、クライアントの画面をエキスパートの[Live Help Expert]ウィンドウ上で見る
ことができます。何らかの理由でクライアントからの画面転送が停止した場合は、次のいずれかの操作により起動できます。
・
[画面受信]ボタンをクリックします。クライアントのコンピュータからの画面転送がただちに始まります。このボタンは転送が進
行中の間、押されたままになります。
・ [ツール]-[画面受信]コマンドを選択します。画面転送が進行中は、[画面受信]コマンドにチェック印が付きます。
クライアントのアプリケーションやデスクトップを操作するためにリモート操作を使いたい場合は、[リモート操作]ボタンをクリックします。
詳細は、“リモート操作”を参照してください。
セッションのほかのメンバーに自分の画面を見せることができます。
クライアントに自分の画面を見せたい場合は、次に説明するように画面転送を開始するいくつかの方法が選べます。一番便利な方法
を選んでください。画面送信が始まると、クライアントは[Live Help]ウィンドウ内で、エキスパートのコンピュータ画面を見ることになりま
す。
エキスパートからの画面送信を開始するには、以下のいずれかの操作をしてください。
・
ツールバーの[画面送信]ボタンをクリックします。エキスパートの[画面送信]ボタンは、画面送信が進行中は押されたままに
なります。
・ [ツール]-[画面送信]コマンドを選択します。画面送信が進行中は、[画面送信]コマンドにチェック印が付きます。
注意
重要
・ リモート操作を利用しているときは、画面送信を始める前にリモート操作を停止させてください。[リモート操作]ボタンをクリックする
だけで済みます。
・ クライアントがエキスパートの画面に表示されるものを全部は見ることができないケースが1つだけあります。Live Helpの各種ダイア
ログボックスがエキスパートの画面に表示される場合、画面送信は一時的に停止します。[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウは
この例です。拡張ファイル転送が終了すると、画面送信が再開されます。
・ [Live Help Monitor]プログラムには、画面送信機能がありません。クライアントに画面送信するには、[Live Help Expert]プログラム
を使ってください。詳しくは、“Live Help Monitor”を参照してください。
5.3 受信した画面の見え方
セッションが始まると、クライアントからの画面送信は自動的に始まり、エキスパートの[Live Help Expert]ウィンドウはクライアントの画面
の内容を表示します。セッション名(通常はクライアントの名前)がこのウィンドウのタイトルバーに表示されます。
クライアントの画面が変化すると、その度にその変更を見ることができます。クライアントがマウスを動かしたり、アプリケーションを起動
したり、ファイルを開いたり、文書を更新したり、図を変更したり、メニューやコマンドを選択したりするのをエキスパートは見ているわけ
です。
[Live Help Expert]ウィンドウは移動したり、大きさを変えたり、アイコン化したり、最大化したりできます。例えば、クライアントの画面を受
信しながら、自分のコンピュータで動作しているほかのアプリケーションの動作を監視したり、操作したりするために、[Live Help Expert]
ウィンドウを小さくすることができます。
クライアントの画面を見ることはできても、リモート操作権を持たない限り、クライアントの画面に変更を加えることはできません。サポー
トセッションの開始時点では、リモート操作権が自動的に得られます。詳細は、“リモート操作”を参照してください。
- 47 -
[画面送信]機能を使ってクライアントにエキスパートの画面を見せる場合、クライアントのコンピュータでは、[Live Help]ウィンドウが開
かれます。クライアントは、エキスパートの画面に表示されるものを、マウスの動きなどを含め、すべて見ることになります。クライアントは
リモート操作をすることはできません。クライアントの画面上の[Live Help]ウィンドウは、画面送信を停止するまで開かれたままになりま
す。
5.3.1 異なる画面解像度
クライアントよりエキスパートの画面解像度が低い場合は、Live Helpは[Live Help Expert]ウィンドウにスクロールバーを追加して情報
を失わないようにします。
エキスパートが、クライアントとは異なる画面解像度を使っていても心配はいりません。Live Helpは、表示方法を自動的に調整するの
で、クライアントの画面に表示されるすべての内容にアクセスできます。例えば、クライアントの画像がスーパーVGA(1024×768)であ
り、エキスパートの画像がVGA(640×480)である場合は、スクロールバーが[Live Help Expert]ウィンドウに追加されます。スクロール
バーを使うと、クライアントの画面の下隅や右隅の内容も見ることができます。エキスパートの画像の解像度がクライアントのものと同じ
かそれより高い場合は、調整は必要ありません。
さらに、[表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択すれば、Live Helpは受信画面を[Live Help Expert]ウィンドウのサイズに合わせ
て表示します。この機能を使えば、エキスパートの画面解像度がクライアントと違っていても、クライアントの画面全体を見ることができ
ます。[ウィンドウに合わせる]機能が使われると、受信画面が縮小されることに注意してください。解像度が落ちることにより、リモート操
作するのが困難になる場合があります。
注意
Live Helpのデフォルトの画面解像度や色数の扱い方の変更方法については、“Live Help Expertの設定の変更”-“画面送信方式と
パフォーマンスの設定”を参照してください。
5.3.2 画面全体に表示
画面全体に表示すると、タイトルバー、スクロールバー、メニューバーが除かれ、クライアントの画面を広く見ることができます。
[Live Help Expert]ウィンドウは、ウィンドウ枠付き表示から画面全体に表示するように変更することもできます。
[Live Help Expert]ウィンドウを画面全体に表示するには、次のいずれかの操作を行ってください。
・
[画面全体に表示]ボタンをクリックする。
・ [表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択する。
・ リモート操作をしていない状態で、マウスの右ボタンをダブルクリックする。
タイトルバー、スクロールバー、メニューバーは取り去られ、画面全体にクライアントの画面が表示されます。
この表示方法で、マウスを画面の上端に動かすと[Live Help Expert]メニュー(セッション、表示、ツール、オプション、ヘルプ)を一覧表
示するポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューを閉じるにはメニューの外側をマウスでクリックするか、[ESC]キーを
押してください。
[隠れた部分]の情報を見るために、マウスポインタを画面の端に動かすことによって、[パン]するか、シフトすることができます。
クライアントが、エキスパートより高いビデオ解像度を使っている場合、エキスパートはクライアントの画面の全体を見ることができませ
ん。画面全体に表示するように切り替えたとき、クライアントの画面の右端と、下端の部分が表示されません。受信している画面の隠れ
た部分を見るためには、マウスポインタを画面の端(例えば、右端)から隠れた部分に向けて動かしてください。その領域に画面データ
があれば、受信画面が今まで隠れていた部分にパンします。
画面全体での表示からウィンドウ表示に戻すには、次のいずれかの操作を行ってください。
・
[画面全体に表示]ボタンをクリックする。
・ [表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択する。
・ リモート操作をしていない状態で、マウスの右ボタンをダブルクリックする。
タイトルバーやメニューバーが表示されます。
- 48 -
5.3.3 ウィンドウに合わせて表示
Live Helpはエキスパートのウィンドウのサイズに合わせてクライアントの画面を縮小して表示することができます。
クライアントのコンピュータからの受信画面を、[Live Help Expert]ウィンドウの大きさに合わせて表示することができます。この機能は、
クライアントの画面を[Live Help Expert]の画面に合わせて縮小表示します。受信画面が縮小されますので、リモート操作が困難になる
場合がありますので、注意してください。
また、画面を縮小表示するためにより多くのCPUパワーを必要とするため、マシンの負荷が高くなります。
[Live Help Expert]ウィンドウに合わせて受信画面を縮小表示するには、以下の操作を行ってください。
・ [表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択する。
5.4 画面共有上の注意
画面共有セッションを一層効果的に利用するための注意をご紹介しましょう。
性能に影響してくるLive Helpのデフォルトの画面送信方式を変更することができます。
・ 画面送信が実行されている間、Live Helpは最大の性能が得られるように、情報圧縮や画面の変化の抽出を行います。しかし、必
要に応じて、Live Helpのデフォルトの画面送信方式を変更することができます。詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”-“画
面送信方式とパフォーマンスの設定”を参照してください。
このダイアログボックスは、画面送信時の送信色数を減らしたり、壁紙の送信を停止したりする選択にも使えます。
画面送信を行う前に送信する画面の準備をしておくのが賢明です。
・ エキスパートからの画面送信を開始する前に、あらかじめ準備しておいた方が効率的です。もちろん、セッションに参加する前に
準備作業をしたい場合もあるでしょう。
・ 例えば、ドキュメントやトレーニング資料のある部分を見せたい場合は、アプリケーションをロードし、ファイルを開き、対応するペー
ジに移動し、それから画面送信を開始します。この作業を最初にしておくと、セッションにかかるかなりの時間を節約できます(クラ
イアントは、エキスパートが説明したい部分を表示するまでの手順を見ることに興味はないでしょう)。
・ また、個人的な文書を開く必要があり、クライアントにはその特定のページだけを見てほしい場合も同様です(そのページに移動す
る間は画面送信を停止し、準備ができたら再開します)。
画面送信を開始する前に、機密データのウィンドウは閉じるか、アイコン化してください。
・ エキスパートからの画面送信を起動する場合は、自分の画面に表示されるものはすべてほかのセッションメンバーが見ることを忘
れてはいけません。
・ 画面転送にフロート化したツールバーが含まれないようにするため、ツールバーを[Live Help Expert]ウィンドウに一時的に取り付
けることもできます。詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”-“ツールバー”を参照してください。
画面のウィンドウの一部には、機密のデータがあるかもしれません。その情報を見せないようにするには、画面送信を起動する前
にそのアプリケーションは閉じるか、それらのウィンドウをアイコン化するということを忘れないでください。
5.5 画面転送の終了
画面転送の終了は、その開始と同じように簡単です。
クライアントからの画面受信を停止するには、次のいずれかの方法をとります。
・
[画面受信]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[画面受信]コマンドを選択する。
クライアントへの画面送信を停止するには、次のいずれかの方法をとります。
・
[画面送信]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[画面送信]コマンドを選択する。
画面送信は即座に停止し、ボタンは元に戻ります。クライアントのコンピュータで[Live Help]ウィンドウが閉じられます。
- 49 -
第6章 拡張ファイル転送
自分のコンピュータとリモートコンピュータとの間でファイルを送受信できます。
リモートコンピュータにファイルを送信したり、フォルダ内のすべてのファイルを送信したりするには、[拡張ファイル転送]機能を使って
ください。リモートコンピュータのファイルを受信したり、ファイルシステムを操作したりすることもできます。
拡張ファイル転送機能は、リモートコンピュータのファイルを更新したり、後でオフライン分析するためにリモートコンピュータのファイル
を取得したりする作業を簡単にします。
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウはローカルファイルシステムと、リモートファイルシステムの2つのファイルシステムを表示します。
2つのリストは、Windows(R)のエクスプローラと同様の形式で表示され、マウスを使って希望するファイルやフォルダに移動することが
できます。送信するファイルを選択したり、送信先のフォルダを指定したりできます。拡張ファイル転送機能は、ドラッグアンドドロップ操
作を含め、Windows(R)のエクスプローラと同様に操作できます。
自分やリモートのファイルシステムに対して、削除、フォルダ作成、ファイル名変更などを実行できます。
ファイルの受信に加えて、ファイルやフォルダを削除したり、新たなフォルダを作成したり、ファイル名やフォルダ名を変更したりできま
す。ファイル操作やファイルの上書きを直前に確認する、セキュリティオプションもあります。既にファイルが存在する場合は、最新の
ファイルだけを送信することもできます。
拡張ファイル転送にはファイルやフォルダの比較機能もあります。
上記のファイル操作に加えて、拡張ファイル転送は、自分とリモートのコンピュータ間でファイルやフォルダを比較する機能を提供しま
す。この機能を使って、リモートファイルシステムを簡単に調査できるようになります。
エキスパートが[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを操作している間、クライアントがその操作内容を見ることはありません。しかし、
エキスパートがファイル送信を始めると、エキスパートもクライアントも送信の進行状況を見ることができます。
ほかのエキスパートがセッションに参加していても、それらの人は[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウや、[ファイル転送状況]ダイア
ログボックスを見ることはありません。
注意
・ V5.0およびこれ以前の[Live Help Client]プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続した場合は、異なる拡張ファイル
転送が起動されます。この拡張ファイル転送は、旧バージョンの[Live Help Client]プログラムと互換性があり、操作性は旧バージョ
ンの[Live Help Client]プログラムと同様です。詳細は、“旧バージョン対応の拡張ファイル転送”を参照してください。
V5.2の[Live Help Client]プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続した場合は、本拡張ファイル転送が起動されます
が、ファイル、フォルダまたはドライブの比較機能は使用できません。
・ Live Helpの拡張ファイル転送機能を利用する場合、ログオンユーザがWindows(R)のCOMセキュリティに対してアクセスできる権
限を持っている必要があります。
Live Helpは、Windows(R)のCOMセキュリティの設定において、既定の設定に沿って動作します。Live Helpで独自のCOMセキュ
リティを設定すると、システム管理者のCOMセキュリティ設定の思想に反した動作を行う可能性があるためです。
Windows(R)においてCOMセキュリティが初期設定のままの場合はLive Helpは正常に動作します。COMセキュリティの設定を変
更した場合は、動作しなくなる場合がありますので注意してください。
・ 「セッションの録画」機能で録画中に拡張ファイル転送機能を利用した場合、拡張ファイル転送機能の起動中は録画が行われま
せん。これは、拡張ファイル転送機能の起動中には、[Live Help Client]プログラムから[Live Help Expert]プログラムに画面情報が
転送されないためです。
・ 拡張ファイル転送機能では、4GB以上のファイルをサポートしていません。4GB以上のファイルを表示させた場合、4GB未満(ファ
イルサイズ÷4GB(4,264,967,296byte) の剰余値)で表示されます。また、4GB以上のファイルを転送した場合は、転送中のダイアロ
グが表示されたままファイル転送が完了しません。
・ 拡張ファイル転送機能の操作中に「アクセスが拒否されました」というエラーメッセージが表示される場合、以下の理由が考えられ
ます。
- ログオンしているユーザに、そのファイル(またはフォルダ)へのアクセス権が無い
- Windows リソース保護 (WRP)により保護されたファイル(またはフォルダ)にアクセスした
クライアントのマシンへのアクセスは、クライアントのマシンにログオンしているユーザの権限で行われます。上記のエラーメッセー
ジが表示される場合は、操作対象を変更するか、クライアントのマシンにログオンしているユーザがアクセスできるようにしてくださ
い。
- 50 -
・ ファイル名(またはフォルダ名)に、JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字が含まれる場合、拡張ファイル転送機能の画面では
正しく表示されません。また、そのファイル(またはフォルダ)を送信・受信・比較することはできません。
6.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの表示
リモートコンピュータにファイルを送信したり、リモートコンピュータのファイルを受信したりしたい場合は、次のどちらかの操作をして、
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを表示してください。
・
[拡張ファイル転送]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[拡張ファイル転送]コマンドを選択する。
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウがエキスパートの画面に開かれます。エキスパートがこのウィンドウを操作している間、クライア
ントもセッションに参加しているほかのエキスパートも、その操作内容を見ることはありません。
6.2 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウは、タイトルバー、メニューバー、ツールバー、アプリケーション表示領域そしてステータスバー
からなっています。
6.2.1 メニュー
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウのメニューには、[ファイル]、[表示]、[オプション]、[ウィンドウ]および[ヘルプ]があります。
・ [ファイル]メニューを使って、フォルダの作成、フォルダやファイルの削除、ファイルやフォルダの名前の変更、ファイルやフォルダ
の受信、ファイルやフォルダの送信、ローカルファイル、フォルダまたはドライブとリモートファイル、フォルダ、あるいはドライブの比
較、比較結果の保存、そして拡張ファイル転送の終了ができます。
・ [表示]メニューを使って、[ローカルファイルシステム]、[リモートファイルシステム]そして[比較結果]サブウィンドウの表示を制御で
きます。
・ [オプション]メニューは、エキスパートやクライアントが行うファイル操作の確認の設定や、比較操作の設定を変更するときに使って
ください。例えば、セキュリティに配慮が必要な場合、エキスパートはクライアントにファイル操作や、上書きの承認を求めることがで
きます。
・ [ウィンドウ]メニューは、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ内でサブウィンドウの配置を変更するために使うことができます。
・ 拡張ファイル転送の操作方法について知りたいときは、[ヘルプ]メニューを使ってください。
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6.2.2 ツールバー
拡張ファイル転送のツールバーには以下のボタンが配置されます。
ボタン
説明
1つ上の階層へ - 現在選択されているフォルダから1つ上の
階層のフォルダに移動します。[表示]-[1つ上の階層へ]コマ
ンドと同じです。
最新の情報に更新 - アクティブなサブウィンドウの内容を最
新の情報に更新します。[表示]-[最新の情報に更新]コマンド
と同じです。
フォルダの新規作成 - アクティブなサブウィンドウの現在のパ
スに新規のフォルダを作成します。[ファイル]-[フォルダの新
規作成]コマンドと同じです。
削除 - アクティブなサブウィンドウで選択されたファイルやフォ
ルダを削除します。[ファイル]-[削除]コマンドと同じです。
名前の変更 - アクティブなサブウィンドウで選択されたファイ
ルやフォルダの名前を変更します。[ファイル]-[名前の変更]
コマンドと同じです。
送信 - [ローカルファイルシステム]サブウィンドウで選択され
たファイルやフォルダを、[リモートファイルシステム]サブウィン
ドウの現在のパスにコピーします。[ファイル]-[送信]コマンドと
同じです。
受信 - [リモートファイルシステム]サブウィンドウで選択された
ファイルやフォルダを、[ローカルファイルシステム]サブウィンド
ウの現在のパスにコピーします。[ファイル]-[受信]コマンドと
同じです。
比較 - [ローカルファイルシステム]および[リモートファイルシ
ステム]サブウィンドウで選択されたドライブやフォルダを比較し
ます。[ファイル]-[比較]コマンドと同じです。
6.2.3 サブウィンドウ
拡張ファイル転送が起動されると、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウには、最初2つのサブウィンドウが表示されます。それらは、
[ローカルファイルシステム]および[リモートファイルシステム]サブウィンドウです。[比較結果]と言う名前の第三のサブウィンドウは、比
較操作が行われるか、[ウィンドウ]-[比較結果]コマンドが選択された場合に表示されます。
[ローカルファイルシステム]および[リモートファイルシステム]サブウィンドウは、ローカルファイルシステムおよびリモートファイルシステ
ムの内容を表示します。[比較結果]サブウィンドウは、比較操作の結果を表示します。詳細は、“[ファイルシステム]サブウィンドウ”およ
び“[比較結果]サブウィンドウ”を参照してください。
6.3 [ファイルシステム]サブウィンドウ
[ローカルファイルシステム]および[リモートファイルシステム]サブウィンドウは、それぞれローカルファイルシステムおよびリモートファイ
ルシステムの内容を表示します。
- 52 -
それぞれの[ファイルシステム]サブウィンドウの上端には、[タイトル]バーと[パス]バーが配置されます。それぞれの[ファイルシステム]サ
ブウィンドウの左側には、ファイルシステムのフォルダ構造を示す[フォルダツリー]フィールドが配置されます。右側には、フォルダツリー
の選択された項目に含まれる、ファイル、フォルダそしてドライブの一覧を表示する、[ファイルリスト]フィールドが配置されます。ファイ
ルリストには、各ファイルまたはフォルダの名前、サイズ、種類、更新日時と属性、あるいはそれぞれのドライブの名前、種類、合計サイ
ズ、空き領域も表示されます。各サブウィンドウの下端にはステータスバーが表示され、どのサブウィンドウがアクティブかに応じて、異
なる情報が表示されます。
6.3.1 [パス]バー
この[パス]バーは、[フォルダツリー]フィールドで選択された項目の現在のパスを示します。[矢印]ボタンをクリックして、上位のフォルダ
やドライブ、あるいは他のドライブに移動できます。
[パス]バーは、[表示]-[パスバー]コマンドが選択されているときだけ表示されます。
6.3.2 [フォルダツリー]フィールド
このフィールドは、ファイルシステムのフォルダツリー構造を表示します。最上位の項目は[マイ コンピュータ]であり、すべてのローカル
ドライブと割り当てられたネットワークドライブを含んでいます。
6.3.3 [ファイルリスト]フィールド
[フォルダツリー]フィールドでドライブまたはフォルダが選択されていると、このフィールドはその中に含まれているファイルやフォルダの
リストを表示します。また、[フォルダツリー]フィールドで[マイ コンピュータ]が選択されている場合、アクセス可能なドライブのリストを表
示します。
このフィールドに含まれる欄は、欄のサイズ変更、並べ替え、表示形式に関して、Windows(R)のエクスプローラと同様に動作します。
日付形式はWindows(R)の地域の設定に従います。含まれる欄は、[フォルダツリー]フィールドで選択された項目によって異なります。
選択された項目が、フォルダまたはドライブであれば、以下の欄が含まれます。
・ 名前:
この欄は、ファイル、フォルダの名前とその拡張子を表示します。名前の左側には、ローカル、リモートファイルシステムに関係な
く、ローカルシステムで関連付けられたアイコンが表示されます。
・ サイズ:
この欄は、それぞれのファイルのサイズを表示します。
・ 種類:
この欄は、ファイルのWindows(R)システムに登録された種類または拡張子、あるいは[フォルダ]であることを表示します。ローカ
ル、リモートファイルシステムに関係なく、ローカルシステムで関連付けられた種類が表示されます。
・ 更新日時:
この欄は、フォルダやファイルが最後に更新された日付と時刻を表示します。日時表示形式は、ローカル、リモートファイルシステ
ムに関係なく、ローカルシステムの[地域の設定]に従います。
・ 属性:
この欄は、各ファイルやフォルダの属性を"R"(読み取り専用)、"H"(隠し)、"A"(アーカイブ)、"S"(システム)または"C"(圧縮)の形で
表示します。
選択された項目が、[マイ コンピュータ]であれば、以下の欄が含まれます。
・ 名前:
この欄は、ドライブの名前を表示します。
・ 種類:
この欄は、ドライブの種類を表示します。
・ 合計サイズ:
この欄は、それぞれのドライブの合計サイズを表示します。
- 53 -
・ 空き領域:
この欄は、それぞれのドライブの空き領域のサイズを表示します。
6.3.4 [ステータス]バー
[ファイルシステム]サブウィンドウの下端には、[ステータス]バーが配置されます。[ステータス]バーは2つの窓からなっています。これら
の窓に表示される内容は、サブウィンドウがアクティブか、非アクティブかで違ってきます。
このサブウィンドウがアクティブで、[フォルダツリー]フィールドでフォルダまたはドライブが選択されていると、左側の窓は、それに含ま
れるオブジェクトの数を表示します。右側の窓は、[ファイルリスト]フィールドで選択されたオブジェクトの数とその合計サイズを表示しま
す。[マイコンピュータ]が選択されると、左側の窓は、それに含まれるドライブの数を表示します。右側の窓は、[ファイルリスト]フィール
ドで選択されたドライブの数を表示します。
このサブウィンドウが非アクティブで、[フォルダツリー]フィールドでフォルダまたはドライブが選択されていると、左右の窓は、ドライブの
空き領域サイズと合計サイズを表示します。「マイ コンピュータ」が選択されていると、2つの窓には何も表示されません。
6.4 [比較結果]サブウィンドウ
フォルダの比較が終わると、[比較結果]サブウィンドウが開かれ、比較結果を表示します。
[比較結果]サブウィンドウは、左上に[ローカルフォルダツリー]フィールド、左下に[リモートフォルダツリー]フィールド、右に[比較結果]
フィールド、そして下部に[ステータス]バーを持ちます。
6.4.1 [パス]バー
このバーには2つの[パス]フィールドが配置されます。それらは、[ローカルパス]と[リモートパス]です。それぞれのパスは、[フォルダツ
リー]フィールドで選択された項目の現在のパスを示します。[矢印]ボタンをクリックして、上位のフォルダやドライブ、あるいは他のドラ
イブに移動できます。
[パス]バーは、[表示]-[パスバー]コマンドが選択されているときだけ表示されます。
6.4.2 [フォルダツリー]フィールド
[比較結果]サブウィンドウには、2つの[フォルダツリー]フィールドが配置されます。上部に[ローカルフォルダツリー]フィールド、下部に
[リモートフォルダツリー]フィールドが配置されます。最上位の項目は[マイコンピュータ]であり、すべてのローカルドライブとマップされ
たネットワークドライブを含んでいます。
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6.4.3 [比較結果]フィールド
このフィールドは比較操作の結果を表示します。このフィールドに含まれる欄は、欄のサイズ変更、並べ替え、表示形式に関して、
Windows(R)のエクスプローラと同様に動作します。
このフィールドには以下の欄が含まれます。
・ 名前:
この欄は、比較された項目のファイル名を表示します。ファイル名には、比較しているファイルやフォルダの相対パスが含まれてい
ます。
・ 種類:
この欄は、ファイルの種類または拡張子を表示します。ローカルシステムで定義されたファイルのタイプが表示されます。
・ 比較結果:
比較結果を、「同じ」、「ローカルにのみ存在する」、「リモートにのみ存在する」、「異なる」で表します。「異なる」場合、更新日時の
違いを表す次の内容が続く場合があります。
- リモートの方が新しい:
リモートコンピュータのファイルが、ローカルコンピュータのファイルより新しいことを示します。
- ローカルの方が新しい:
ローカルコンピュータのファイルが、リモートコンピュータのファイルより新しいことを示します。
[ローカルフォルダツリー]フィールドへのドロップ操作は、ファイルの受信操作として働き、[リモートフォルダツリー]フィールドへのドロッ
プ操作は、ファイルの送信操作として働きます。
6.4.4 [ステータス]バー
[ステータス]バーには、[比較結果]フィールドにリストされたファイルに関する情報が表示されます。最左端の窓には、比較されたオブ
ジェクトの数、次の窓には、異なるオブジェクトの数、3番目の窓には、リモートファイルシステムにだけあるオブジェクトの数が、そして
最右端の窓にはローカルファイルシステムにだけあるオブジェクトの数が示されます。
6.5 ファイルやフォルダの操作
本節では、拡張ファイル転送を使って、エキスパートやクライアントのファイルやフォルダを操作(送信、受信、フォルダの作成、削除、
名前の変更、プロパティを表示)する手順を説明します。
6.5.1 ファイルやフォルダの送信
リモートコンピュータにファイルやフォルダを送信するには、以下の手順に従ってください。
1. [ローカルファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、送信したいファイルが格納されているフォルダ
またはドライブに移動します。
2. 1つのファイルまたはフォルダを選択するには、そのファイルまたはフォルダをクリックします。2つ以上のファイルまたはフォルダ
を選択するには、[Ctrl]キーを押したまま、必要なファイルまたはファイルを次々にクリックします。あるいは、[Shift]キーを押した
まま、[矢印]キーまたは[Page]キーを使って、必要なファイルまたはファイルを選択します。選択されたファイルやフォルダはどれ
も強調表示されます。
3. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスを使って、送信するファイルやフォルダを格納するフォルダまたはドライブを
選択します。
4. クライアントへの送信を開始するため、 [ファイル] - [送信] コマンドを選択するか、 [送信] ボタン
をクリックします。
あるいは、ステップ2で選択したファイルやフォルダをドラッグし、ステップ3で選択したフォルダまたはドライブにドロップします。
5. 何らかのファイル操作の確認オプションが設定されていた場合、ダイアログボックスが表示されます。どんなオプションが選択可
能かは、“[リモート]オプション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
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6. 送信が進行中は、ステータスを表示するダイアログボックスがローカルコンピュータとリモートコンピュータの両方に表示されま
す。このダイアログボックスは送信済みの割合を示します。また、このダイアログボックスには、送信を中断するための[キャンセ
ル]ボタンがあります。
6.5.2 ファイルやフォルダの受信
リモートコンピュータからファイルやフォルダを受信するには、以下の手順に従ってください。
1. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、受信したいファイルが格納されているフォルダ
またはドライブに移動します。
2. 1つのファイルまたはフォルダを選択するには、そのファイルまたはフォルダをクリックします。2つ以上のファイルまたはフォルダ
を選択するには、[Ctrl]キーを押したまま、必要なファイルまたはファイルを次々にクリックします。あるいは、[Shift]キーを押した
まま、[矢印]キーまたは[Page]キーを使って、必要なファイルまたはファイルを選択します。選択されたファイルやフォルダはどれ
も強調表示されます。
3. [ローカルファイルシステム] サブウィンドウで、マウスを使って、受信するファイルを格納するフォルダまたはドライブを選択しま
す。
4. リモートコンピュータからの受信を開始するため、 [ファイル] - [受信] コマンドを選択するか、 [受信] ボタン
をクリックし
ます。
あるいは、ステップ2で選択したファイルやフォルダをドラッグし、ステップ3で選択したフォルダまたはドライブにドロップします。
5. 何らかのファイル操作の確認オプションが設定されていた場合、ダイアログボックスが表示されます。どんなオプションが選択可
能かは、“[リモート]オプション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
6. 受信が進行中は、ステータスを表示するダイアログボックスがエキスパートとクライアントの両者に表示されます。このダイアログ
ボックスは受信済みの割合を示します。また、このダイアログボックスには、受信を中断するための[キャンセル]ボタンがあります。
6.5.3 フォルダの作成
フォルダを新規に作成する手順について簡単に説明します。ここでは、リモートコンピュータにフォルダを作成する場合を例に説明し
ます。
1. [リモートファイルシステム] フィールドで、マウスまたは [矢印] キーを使って、フォルダを作成したいフォルダまたはドライブに移
動します。
2. [ファイル] - [フォルダの新規作成] コマンドを選択するか、 [フォルダの新規作成] ボタン
をクリックします。ファイルリス
トに[新しいフォルダ]と言う名前のフォルダが作成され、名前が編集可能になります。この編集領域を使って名前を入力できま
す。
3. 新しいフォルダ名を入力し、 [Enter] キーを押してください。フォルダ名が重複したり、誤ったりしていなければフォルダ名が指定
した名前に置き換わります。
注意
名前は空白を含め半角換算で最大245文字の長さにできます。ただし、名前には、\、/、:、*、?、"、<、>、|を含めることはできま
せん。
4. ファイル操作の確認オプションが設定されていた場合、ダイアログボックスが表示されます。それ以外では、確認なしにフォルダ
が作成されます。
どんなオプションが選択可能かは、“[リモート]オプション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
6.5.4 ファイルやフォルダの削除
以下では、ファイルやフォルダを削除する手順について簡単に説明します。ここでは、リモートコンピュータのファイルやフォルダを削
除する場合を例に説明します。
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1. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、削除したいファイルまたはフォルダが格納され
ているフォルダまたはドライブを選択します。
2. 1つのファイルまたはフォルダを選択するには、そのファイルまたはフォルダをクリックし、強調表示させます。2つ以上のファイル
またはフォルダを選択するには、[Ctrl]キーを押したまま、必要なファイルまたはファイルを次々にクリックします。あるいは、[Shift]
キーを押したまま、[矢印]キーまたは[Page]キーを使って、必要なファイルまたはファイルを選択します。選択されたファイルや
フォルダは強調表示されます。
3. [ファイル] - [削除] コマンドを選択するか、 [削除] ボタン
をクリックするか、 [Delete] キーを押します。
4. ファイル操作の確認オプションが設定されていた場合、ダイアログボックスが表示されます。それ以外では、確認なしにファイル
やフォルダが削除されます。
どんなオプションが選択可能かは、“[リモート]オプション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
6.5.5 ファイルやフォルダの名前の変更
以下では、ファイルやフォルダの名前を変更する手順について簡単に説明します。ここでは、リモートコンピュータのファイルやフォル
ダの名前を変更する場合を例に説明します。
1. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、名前を変更したいファイルまたはフォルダが格
納されているフォルダまたはドライブを選択します。
2. [ファイルリスト] フィールドで、名前を変更したいファイルまたはフォルダを選択します。
3. [ファイル] - [名前の変更] コマンドを選択するか、 [名前の変更] ボタン
をクリックします。ファイル名が編集可能にな
り、ファイルやフォルダの新しい名前が指定可能になります。
4. 新しいファイルまたはフォルダの名前を入力し、 [Enter] キーを押してください。フォルダ名が重複したり、誤ったりしていなけれ
ばフォルダ名が指定した名前に置き換わります。
注意
名前は空白を含め半角換算で最大245文字の長さにできます。ただし、名前には、\、/、:、*、?、"、<、>、|を含めることはできま
せん。
5. ファイル操作の確認オプションが設定されていた場合、ダイアログボックスが表示されます。それ以外では、確認なしにファイル
やフォルダの名前が変更されます。
どんなオプションが選択可能かは、“[リモート]オプション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
6.5.6 プロパティ情報の確認
以下では、ファイルやフォルダのプロパティ情報を確認する手順について説明します。ここでは、リモートコンピュータのファイルやフォ
ルダのプロパティ情報を確認する場合を例に説明します。
1. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、プロパティ情報を確認したいファイルやフォル
ダのあるフォルダまたはドライブに移動します。
2. [ファイルリスト] フィールドで、プロパティを確認したいフォルダまたはファイルを選択します。選択されたフォルダまたはファイル
が強調表示されます。
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3. [ファイル] - [プロパティ] コマンドを選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが以下の例のように開かれます。
4. [項目] フィールドでプロパティ名を選択すると、プロパティの値が [値] フィールドに表示されます。
6.6 ファイルやフォルダ操作のオプション
ローカルおよびリモートコンピュータのファイルやフォルダの操作の確認について設定することができます。例えば、セキュリティへの配
慮が必要な場合、クライアントがファイル操作を確認するようにすることもできます。
6.6.1 [リモート]オプション
エキスパートによるファイル操作や、ファイルの上書き操作について、クライアントに確認を求める場合は、[Live Help拡張ファイル転
送]ウィンドウの[オプション]-[リモート]コマンドを使ってください。選択されたオプションを表すサブコマンド名の横にチェック印がつき
ます。
これらのオプションはクライアントがセキュリティへの配慮を行っているときに使われます。
注意
このオプションはリモートコンピュータのユーザに操作の承認を求めるダイアログボックスを表示します。一定時間内に操作を承認しな
いと、[Live Help Client]プログラムが操作を自動的に拒否します。
無人で運用されているサーバをリモート操作する場合には、[Live Help Client]プログラムをWindows(R)起動時に自動起動されるサー
ビスとして登録するか、[リモート]オプションを設定しないことで、操作の承認を求めるダイアログボックスを表示しないようにできます。
6.6.1.1 ファイル操作の承認
このオプションが選択されていると、クライアントはリモートコンピュータに影響するファイルやフォルダの操作を承認する必要がありま
す。このオプションは、リモートコンピュータでのフォルダの作成、フォルダやファイルの削除、フォルダやファイル名の変更、ファイルの
送受信をカバーします。
これらの操作のどちらか実行しようとすると、クライアントのコンピュータの画面にダイアログボックスが表示されます。クラインアントは、
これらの操作を承認することも拒否することもできます。クライアントが承認すると、操作が実行されます。クライアントが拒否すると、エ
キスパートにはダイアログボックスで通知されます。
6.6.1.2 上書きの承認
このオプションが選択されていると、クライアントは、ファイル転送により既存のファイルへの上書きが発生した場合、その承認または拒
否を行う必要があります。クライアントが承認した場合、ファイルは置き換えられ、拒否した場合、エキスパートにはダイアログボックスで
通知されます。
6.6.2 [ローカル]オプション
ファイル操作や、上書き、エンドユーザへの最新のファイルだけの転送操作について、エキスパートが確認を行う場合は、[オプション]
-[ローカル]コマンドを使ってください。選択されたオプションを表すサブコマンド名の横にチェック印がつきます。
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6.6.2.1 ファイル操作の確認
ファイルの転送、削除、あるいは名前の変更を行う前に、確認のためのダイアログボックスを表示したい場合には、[ファイル操作の確
認]サブコマンドを選択してください。
6.6.2.2 上書きの確認
このオプションが選択されていると、リモートコンピュータに同一名のファイルが存在する場合、ダイアログボックスが表示されます。ファ
イルを上書きすることも、しないこともできます。
[リモート]-[上書きの承認]サブコマンドが選択されている場合、最初にクライアントに確認が行われ、エキスパートへの確認は後にな
ります。
6.6.2.3 最新のファイルだけ転送
このオプションを選択していると、リモートコンピュータにファイルを送信時、リモートコンピュータに同一名のファイルが存在すると、最
新の更新日時を持つものだけが送られます。送信しようとするファイルの更新日時が、リモートコンピュータ上にある同一名ファイルの
更新日時と同じか、古いと送信は行われません。
このオプションが選択されていないと、更新日時の関係なく、すべてのファイルがリモートコンピュータに送られます。
リモートコンピュータからファイルを受信する場合には、このオプションは影響しません。この場合、更新日時に関係なく、すべてのファ
イルが転送されます。
6.6.3 [サブフォルダを含める]オプション
選択したフォルダ内のすべてのファイルと、サブフォルダの内容を転送したい場合、[オプション]-[サブフォルダを含める]コマンドを
選択してください。このオプションは、どちらの方向の転送にも有効になります。
注意
このオプションは、後で説明する比較操作に対しても使われます。
6.7 ファイル、フォルダまたはドライブの比較
ローカルコンピュータとリモートコンピュータのファイル、フォルダあるいはドライブを比較するには、2つの方法があります。1つは、[ファ
イルシステム]サブウィンドウから実施する方法です。もう1つは、[比較結果]サブウィンドウから実施する方法です。後者の場合、ファイ
ルの比較はできません。
6.7.1 [ファイルシステム]サブウィンドウで比較
以下では、ローカルおよびリモートの[ファイルシステム]サブウィンドウを使ってファイル、フォルダあるいはドライブを比較する手順につ
いて簡単に説明します。
1. [リモートファイルシステム] サブウィンドウで、マウスまたは [矢印] キーを使って、比較したいファイル、フォルダあるいはドライブ
が格納されているフォルダ、ドライブまたは[マイコンピュータ]に移動します。
2. [ファイルリスト] フィールドで、比較対象のファイル、フォルダまたはドライブを1つ選択します。選択されたファイル、フォルダまた
はドライブは強調表示されます。
3. 同様に、 [ローカルファイルシステム] サブウィンドウの [ファイルリスト] フィールドで、比較対象のファイル、フォルダまたはドライ
ブを1つ選択します。選択されたファイル、フォルダまたはドライブは強調表示されます。
4. [ファイル] - [比較] コマンドを選択するか、 [比較] ボタン
行状況を表示します。
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をクリックします。[比較状況]ダイアログボックスが、比較の進
注意
比較対象にサブフォルダ(フォルダを比較する場合)またはフォルダ(ドライブを比較する場合)を含めたい場合、[オプション]-[サ
ブフォルダを含める]コマンドを選択してください。
5. 次の例に示す、 [比較結果] サブウィンドウが開かれ、比較結果を表示します。
6.7.2 [比較結果]サブウィンドウで比較
以下では、[比較結果]サブウィンドウを使ってフォルダあるいはドライブを比較する手順について簡単に説明します。
1. [リモートフォルダツリー] フィールドで、マウスまたは [矢印] キーを使って、比較したいフォルダまたはドライブに移動、選択しま
す。選択されたフォルダまたはドライブは強調表示されます。
2. 同様に、 [ローカルフォルダツリー] フィールドで、比較対象のフォルダまたはドライブに移動、選択します。選択されたフォルダ
またはドライブは強調表示されます。
3. [ファイル] - [比較] コマンドを選択するか、 [比較] ボタン
をクリックします。
4. [比較状況] ダイアログボックスが、比較の進行状況を表示します。
注意
比較対象にサブフォルダ(フォルダを比較する場合)またはフォルダ(ドライブを比較する場合)を含めたい場合、[オプション]-[サ
ブフォルダを含める]コマンドを選択してください。
5. [比較結果] サブウィンドウが開かれ、比較結果を表示します。
6.7.3 違いの詳細の確認
以下では、比較されたファイルやフォルダの違いの詳細を確認する手順について説明します。
1. [比較結果] サブウィンドウの [比較結果] フィールドで、マウスまたは [矢印] キーを使って、違いの詳細を確認したいファイルや
フォルダを選択します。
選択されたファイルやフォルダが強調表示されます。
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2. [ファイル] - [プロパティ] コマンドを選択します。
[プロパティ]ダイアログボックスが以下の例のように開かれます。
3. [項目] フィールドでプロパティ名を選択すると、プロパティの値が [ローカル] および [リモート] フィールドに表示されます。
6.7.4 比較結果の保存
[比較結果]サブウィンドウの内容を保存するには、以下の操作を行ってください。
1. [ファイル] - [比較結果の保存] コマンドを選択します。
[ファイル名を付けて保存] ダイアログボックスが開かれます。
2. ファイル名と、保存先を指定し、[保存]ボタンをクリックします。
比較結果が、項目がカンマで分割された形式のテキストファイルとして保存されます。
6.7.5 比較オプション
[オプション]-[比較項目]コマンドは、比較操作の設定を行うために使ってください。複数の比較項目をこのコマンドを使って選択でき
ます。選択された比較項目にはチェックが付けられます。チェックされた比較項目は、デフォルトの比較項目である、サイズ、更新日時
そしてバージョン情報に追加して使われます。
・ 属性:
選択された場合、ファイルやフォルダの属性が比較の項目に使われます。
・ チェックサム:
選択された場合、ファイルのチェックサムを計算した結果が比較の項目に使われます。
6.7.6 表示オプション
[表示]-[比較結果]コマンドを選択し、比較結果を見るためのフィルタを指定できます。フィルタには、[同じファイル]、[ローカルにのみ
存在するファイル]、[リモートにのみ存在するファイル]、そして[異なるファイル]があります。
・ 同じファイル:
同じファイルとフォルダを表示することを指定します。
・ ローカルにのみ存在するファイル:
このオプションは、ローカルコンピュータにだけ存在するファイルを表示することを指定します。
・ リモートにのみ存在するファイル:
このオプションは、リモートコンピュータにだけ存在するファイルを表示することを指定します。
・ 異なるファイル:
異なるファイルとフォルダを表示することを指定します。
- 61 -
6.8 拡張ファイル転送の終了
拡張ファイル転送の利用が終わったら、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを閉じるために、[ファイル]-[終了して復帰]コマンドを
選択してください。
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第7章 クリップボード転送
7.1 クリップボード転送
クライアントにクリップボードの内容を送信したり、クライアントのクリップボードの内容を受信したりするには、[クリップボード転送]機能
を使います。セッションにほかのエキスパートが参加しているときは、そのエキスパートにクリップボードを送信することもできます。
アプリケーションは、さまざまな方法でクリップボードに情報を格納します。例えば、ドキュメントから段落を[切り取]ったり、[コピー]した
りする場合は、パラグラフはクリップボードにコピーされます。それから、ドキュメントの他の部分、または他のアプリケーションに、パラグ
ラフを[貼り付ける]ことができます。
クリップボード転送は、いろいろな局面で利用できます。例えば、クライアントの設定ファイルの一部を、後で検討したい場合もあるで
しょう。ファイル全体を受信する代わりに、リモート操作を使って必要な部分をクライアントのコンピュータのクリップボードに貼り付け、続
いてクリップボード受信をすることもできます。情報が自分のクリップボードに一度入ると、任意のWindows(R)アプリケーションや、問題
管理データベースに貼り付けることができます。
クリップボード送信は、サポートセッションでデータを提供するのに便利な方法です。受信者は、ワープロ、表計算アプリケーション、作
図プログラム、または他のWindows(R)アプリケーションを使って、受信したデータを簡単に貼り付けることができます。
7.2 クリップボード情報の送受信
クリップボード転送は、クリップボードにデータがあるときだけ有効になります。
クリップボードの内容を送信したり、クライアントのクリップボードの内容を受信したりするには、以下の操作を行ってください。
クリップボードの内容をクライアントに送信するには、次のいずれかの操作を行ってください。
・
[クリップボード送信]ボタンをクリックする
・ [ツール]-[クリップボード送信]コマンドを選択する。この機能はほかのエキスパートと情報を共有したい場合も便利です。
セッションにほかのエキスパートが参加していれば、その人もクリップボードの内容を受信します。
クライアントのクリップボードの内容を受信するには、次のいずれかの操作を行ってください。
・
[クリップボード受信]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[クリップボード受信]コマンドを選択する。
クリップボード送信が進行中、送信に関係しているメンバーには転送状況が示されます。これでクリップボードの内容がどれだけ転送
されたかが分かります。
送信が終了する前に、送信者または受信者は[キャンセル]をクリックして、クリップボード送信を停止することができます。受信者が[キャ
ンセル]ボタンをクリックしても、ほかのメンバーには続けて送信されます。送信者が[キャンセル]ボタンをクリックすると、全員のメンバー
に対して送信が停止されます。
送信されたクリップボードのデータは、受信者のクリップボードに保存されます。
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第8章 メッセージ転送
8.1 メッセージの入力と送信
サポートセッションの間、クライアントと電話で話ができないケースも考えられます。例えば、電話回線が一本しかなく、それをモデム接
続に使う必要がある場合などがそうです。この場合、エキスパートは[メッセージ転送]機能を使って、クライアントにテキストメッセージを
送ることができます。
また、エキスパート間で、メッセージ転送機能を使ってお互いにテキストメッセージを送ることができます。このテキスト会話機能は、プ
ライベートな会話やメモに便利です。
メッセージは、全員にまたは特定のメンバーに送ることができます。メッセージを受けた人は、返信することができます。
注意
指示モードで接続している場合、メッセージ転送機能は利用できません。
8.2 メッセージの送信
テキストメッセージを入力し、送信するには次の操作をしてください。
1. [ツール] - [メッセージ転送] コマンドを選択します。
[Live Helpメッセージ転送] ダイアログボックスが、次の例のように表示されます。
2. メッセージは編集テキストボックスに入力します。空白と句読点を含む半角文字換算で最大240文字の入力ができます。行の終
わりに達すると、次の行に自動的に行送りされます。意図的に改行するには、[Ctrl+Enter]キーを押してください。
注意
[Enter]キーを押すとメッセージが送信されます。メッセージの入力が終わり、受信者を選択するまでは押さないようにして下さい。
3. 次に、受信者を選びます。セッションに、自分ともう1人のメンバーしか参加していない場合は、その人の名前が[あて先]ドロップ
ダウンリストボックスに表示されます。メンバーが他にいる場合は、すべてのメンバーにメッセージを送信するために[全員]を選択
するか、何人かのメンバーを指定するために[選択]を選びます。
4. [あて先]ドロップダウンリストボックスで[選択]を選んだ場合、メッセージが送信される前に[あて先の選択]ダイアログボックスが表
示され、メンバー一覧から、1人あるいは数人のメンバーを選ぶことができます。メンバーを選択したり、選択を取り消したりするに
は、[Ctrl]キーを押したまま、それぞれの名前をクリックします。
5. メッセージを送るには、[OK]ボタンをクリックします。メッセージを送らないで終了するには、[キャンセル]ボタンをクリックします。
8.3 メッセージへの返信
メッセージを受け取ると、ダイアログボックスは上部にメッセージを表示し、返答を入力するための[返信]テキストボックスを下部に表示
します。
メッセージに返答するには、[返信]テキストボックスにテキストを入力します。行の終わりにきたら、次の行に自動的に行送りされます。
意図的に改行するには、[Ctrl+Enter]キーを押してください。[Enter]キーを押すとテキストが送信されますので、入力が終わり受信者を
選択するまでは押さないように気を付けてください。
- 64 -
メッセージの送信の項で説明した方法で受信者を選択します。返答を送信するには[返信]ボタンをクリックし、返答しない場合は[キャ
ンセル]ボタンをクリックします。
注意
メッセージ転送のダイアログボックスは、約30秒間入力操作が行われない場合、自動的に消去されます。[Live Help Client]で、起動方
式が[サービス自動起動]に設定されている場合は、約5秒後に消去されます。
これは、ユーザが一時的に離席していても、セッションを進行させるためです。
- 65 -
第9章 セッションの録画・再生
セッションの録画・再生機能を使って、セッション終了後に操作内容を確認したり、オフラインで操作内容を分析したりすることができま
す。
注意
・ セッションの録画は、V11.0以降の[Live Help Client] プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続した場合にのみ有効
となります。
・ 「セッションの録画」機能で録画中に拡張ファイル転送機能を利用した場合、拡張ファイル転送機能の起動中は録画が行われま
せん。これは、拡張ファイル転送機能の起動中には、[Live Help Client]プログラムから[Live Help Expert]プログラムに画面情報が
転送されないためです。
9.1 録画方式
録画方式には、通常の録画とセッション開始時からの録画があります。本節では、それぞれについて説明します。
9.1.1 通常の録画
クライアントとのセッション中に手動で録画を開始する方法です。自由なタイミングで録画を開始できるため、残しておきたい操作だけ
を録画する場合などに使用します。
録画の開始方法は、“録画を開始する”を参照してください。
9.1.2 セッション開始時から録画
クライアントとのセッション開始時に自動的に録画を開始する方法です。セッション開始直後からの操作内容を記録したい場合に使用
します。
セッション開始時から録画するための設定方法は、“セッション録画の設定”-“録画方式の設定”を参照してください。
9.2 保存方式
保存方式には、手動保存と自動保存があります。本節では、それぞれについて説明します。
9.2.1 手動保存
セッションデータファイルに任意の名前を付けて保存する方法です。
録画を停止すると、「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。セッション内容を保存する場合は、任意の名前を入力し
て「保存」ボタンをクリックします。デフォルトのファイル名は、「SesRec.lhs」です。セッション内容を保存しない場合は、「キャンセル」ボタ
ンをクリックします。
- 66 -
9.2.2 自動保存
セッションデータファイルを、あらかじめ指定されたフォルダに、ファイル名を自動生成して保存する方法です。1時間以上連続して録
画する場合は、1時間毎にセッション内容を保存します。
ファイル名のフォーマットについては、以下の表を参照してください。
自動保存されるファイル名のフォーマット:
lhsesrec-username-YYYYMMDD-nnn.lhs
キーワード
意味
lhsesrec
シグネチャ(固定文字列)
username
接続先のユーザ名
YYYYMMDD
年月日
nnn
001から999までの通し番号
録画を停止する、または録画時間が1時間を経過すると、セッションデータファイルが指定したフォルダに保存されます。ファイル名の
通し番号が999まで使われている場合は、次のようなメッセージボックスが表示されます。
「はい」ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。「キャンセル」ボタンをクリックすると、録画した
セッション内容は破棄されます。
自動保存するための設定方法は、“セッション録画の設定”-“保存方式の設定”を参照してください。
9.3 録画の上限時間
録画を停止させるまでの時間です。
通常の録画の場合は、録画開始時に表示される「録画」ダイアログボックスで設定し、セッション開始時からの録画の場合は、「セッショ
ン録画の設定」ダイアログボックスで設定します。
入力できる値は、30秒から2時間です。
上限時間を設定しなかった場合、手動保存では2時間で録画を停止します。自動保存では録画が停止されるまで録画を続けます。
- 67 -
注意
録画中にシステムの日時を変更しないでください。録画中にシステムの日時を変更すると、設定した上限時間通りに停止処理が行わ
れません。
9.4 録画を開始する
ツールバーカスタマイズ機能を利用して、ツールバーに[録画開始]ボタンを追加することができます。ツールバーのカスタマイズ方法
については、“Live Help Expertの設定の変更”―“ツールバー構成のカスタマイズ”を参照してください。
録画を開始するには、次のどちらかの操作を行います。
・
[録画開始]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[録画開始]コマンドを選択する。
上記どちらかの操作をすると、「録画」ダイアログボックスが表示されます。
「録画」ダイアログボックスでは、30秒から2時間の範囲で録画の上限時間を設定することができます。上限時間を設定しなかった場
合、2時間で録画を停止します。
「録画」ダイアログボックスで 「録画」ボタンをクリックすると、録画が開始されます。
録画が開始されると、[Live Help Expert]画面のステータスバーにある「録画経過時間」のアイコンが点滅し、経過時間がカウントされま
す。
9.5 録画を一時停止する
録画を一時停止するには、次のどちらかの操作を行います。
・
[録画一時停止]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[録画一時停止]コマンドを選択する。
録画を一時停止すると、[Live Help Expert]画面のステータスバーにある「録画経過時間」のアイコンが一時停止状態になり、経過時間
のカウントも停止します。
録画を再開するには、次のどちらかの操作を行います。
・
[録画開始]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[録画開始]コマンドを選択する。
- 68 -
9.6 録画を停止する
録画を停止するには、次のどちらかの操作を行います。
・
[録画停止]ボタンをクリックする。
・ [ツール]-[録画停止]コマンドを選択する。
録画を停止すると、セッション内容をファイルに保存します。保存方法の詳細は、“保存方式”を参照してください。
以下の場合は、録画停止と同様の動作になります。
・ 通信が切断された場合。
・ [セッション]-[抜ける]コマンドを選択した場合。
・ [セッション]-[Live Help Clientの終了]コマンドを選択した場合。
・ [セッション]-[Live Help Expert(Monitor)の終了]コマンドを選択した場合。
注意
「録画データを自動的に保存する」オプションをオフに設定した状態で、Systemwalker Centric ManagerのSystemwalkerコンソールか
ら[Live Help Monitor]プログラムを起動した場合、セッション録画中に「Live Help Monitorの終了」を選択すると録画データが破棄され
ます。
9.7 セッション録画の設定
セッション録画の設定をするには、[オプション]-[セッション録画]コマンドを選択して、[セッション録画の設定]ダイアログボックスを開
きます。設定内容については、次項以降で説明します。
9.7.1 一時的な保存場所
セッション録画中に一時的に利用する保存場所を設定します。ここで指定したディレクトリには、録画に必要なヘッダファイルと一時的
なセッションデータファイルが書き込まれます。ただし、自動保存の設定をしている場合は、一時的なセッションデータファイルは自動
保存先フォルダに書き込まれます。
- 69 -
注意
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、あらかじめ十分な空き容量のあるドライブを指定してくださ
い。指定されたドライブの空き容量が10Mバイト以下の場合は、録画を開始することが出来ません。
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、Live Help Expert/Monitorを使用する可能性がある、すべ
てのユーザがアクセスできるフォルダを指定してください。
下記のように、録画データの出力先に設定されているフォルダにアクセスできないユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
場合、録画データの出力先の再設定が必要になります。
- 【例1】管理者権限のユーザしかアクセスできないフォルダ(管理者権限のユーザのMy Documentsフォルダなど)が録画デー
タの出力先に設定されている場合に、ユーザ権限のユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
- 【例2】一部のユーザのみが「割り当て」を行っているネットワークドライブ上のフォルダが録画データの出力先に設定されてい
る場合に、ネットワークドライブの割り当てを行っていないユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、「\\server名\フォルダ」のような「割り当て」を行っていない
ネットワークドライブ上のフォルダ(UNCパス)は指定できません。
・ セッションデータファイルのサイズは、クライアントの解像度や画面の更新頻度によって大きく異なります(解像度が高く、頻繁に画
面が更新された場合は、セッションデータファイルは大きくなります)。クライアントの画面解像度が1024×768×16ビット色で、ドキュ
メント作成やスプレッドシートの編集作業を1分間録画した場合、セッションデータファイルのサイズは4Mバイト以上になることがあります。
・ 複数の[Live Help Monitor]プログラムを同時に起動している状態でセッション録画の設定を変更した場合、セッション中の[Live
Help Monitor]プログラムに対して設定は有効になりません。
9.7.2 録画方式の設定
セッション開始時に自動的に録画を開始する場合は、チェックボックス「セッション開始時から録画する」にチェックを付けます。
録画の上限時間は、「セッション開始時から録画する」にチェックを付けた場合に有効になります。
「録画の上限時間」で設定可能な上限時間の値は、30秒から2時間です。上限時間を設定しなかった場合、自動保存の設定によって
動作が変わります。
自動保存を設定した場合、録画が停止されるまで録画を続けます。自動保存を設定しなかった場合、2時間で録画を停止します。
9.7.3 保存方式の設定
自動保存に設定する場合は、チェックボックス「録画データを自動的に保存する」にチェックを付け、自動保存先フォルダを指定しま
す。
注意
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、あらかじめ十分な空き容量のあるドライブを指定してくださ
い。指定されたドライブの空き容量が10Mバイト以下の場合は、録画を開始することが出来ません。
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、Live Help Expert/Monitorを使用する可能性がある、すべ
てのユーザがアクセスできるフォルダを指定してください。
下記のように、録画データの出力先に設定されているフォルダにアクセスできないユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
- 70 -
場合、録画データの出力先の再設定が必要になります。
- 【例1】管理者権限のユーザしかアクセスできないフォルダ(管理者権限のユーザのMy Documentsフォルダなど)が録画デー
タの出力先に設定されている場合に、ユーザ権限のユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
- 【例2】一部のユーザのみが「割り当て」を行っているネットワークドライブ上のフォルダが録画データの出力先に設定されてい
る場合に、ネットワークドライブの割り当てを行っていないユーザでLive Help Expert/Monitorを起動した
・ 録画データの出力先(一時的な保存場所、自動保存先フォルダ)には、「\\server名\フォルダ」のような「割り当て」を行っていない
ネットワークドライブ上のフォルダ(UNCパス)は指定できません。
・ セッションデータファイルのサイズは、クライアントの解像度や画面の更新頻度によって大きく異なります(解像度が高く、頻繁に画
面が更新された場合は、セッションデータファイルは大きくなります)。クライアントの画面解像度が1024×768×16ビット色で、ドキュ
メント作成やスプレッドシートの編集作業を1分間録画した場合、セッションデータファイルのサイズは4Mバイト以上になることがあります。
・ 複数の[Live Help Monitor]プログラムを同時に起動している状態でセッション録画の設定を変更した場合、セッション中の[Live
Help Monitor]プログラムに対して設定は有効になりません。
9.8 セッションデータファイルを再生する
セッション内容を録画したセッションデータファイルを再生するには、[Live Help Replay]プログラムを使用します。
注意
セッションデータファイルは、そのデータファイルを録画したLive Help Expert/Monitorと同じバージョン/レベルかそれ以上のLive
Help Replayで再生してください。録画したバージョン/レベルよりも低いバージョン/レベルのLive Help Replayでは正しく再生できな
い場合があります。
9.8.1 [Live Help Replay]プログラムの起動
[Live Help Replay]プログラムを起動するには、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Replay]を選択します。
9.9 [Live Help Replay]ウィンドウ
[Live Help Replay]ウィンドウは、メニューバー、ツールバー、スライドバー、再生画面、ステータスバーで構成されています。
9.9.1 [Live Help Replay]メニュー
次の表は、[Live Help Replay]プログラムのメニューとコマンドを示しています。
- 71 -
メニュー
ファイル
コマンド
サブコマンド
開く
最近使ったファイル
アプリケーションの終了
表示
ツールバー
スライドバー
ステータスバー
ウィンドウに合わせる
画面全体に表示
再生
再生
一時停止
停止
巻き戻し
早送り
再生速度
0.5x
1x
2x
3x
オプション
関連付けの設定
ヘルプ
トピックの検索
バージョン情報
9.9.2 [Live Help Replay]ツールバー
[Live Help Replay]ツールバーの構成は次の図のとおりです。
9.9.3 [Live Help Replay]スライドバー
[Live Help Replay]スライドバーの構成は次の図のとおりです。
注意
上限時間を指定して録画した場合、全体時間の表示が、指定した上限時間と数秒異なる場合があります。
- 72 -
9.9.4 [Live Help Replay]ステータスバー
[Live Help Replay]ステータスバーの構成は次の図のとおりです。
ステータスバーには、セッションデータファイルの情報と、選択されているコマンドの説明が表示されます。
表示されるセッションデータファイルの情報は、録画日時、ユーザ名、接続先IPアドレスです。
録画日時は、録画データの再生時間の経過とともに変化していきます。旧バージョンで録画したファイルを再生する場合は、録画日時
は表示されません。
通信方式で[IPアドレス指定]を選択して録画したセッションデータファイルを再生した場合は、接続先IPアドレスとして、実際にセッショ
ン接続していた相手のIPアドレスが表示されます。
[サポートセンター]又は[モデム]を選択して録画した場合は、接続相手のIPアドレスの代わりに「Unknown」と表示されます。
9.10 セッションデータファイルを開く
[Live Help Expert]プログラムで録画したセッションデータファイルを再生するには、以下のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックし、「ファイルを開く」ダイアログボックスからセッションデータファイルを選択する。
・ [ファイル]-[開く]コマンドを選択し、「ファイルを開く」ダイアログボックスからセッションデータファイルを選択する。
・ セッションデータファイルをダブルクリックする。
・ 起動している[Live Help Replay]プログラムにセッションデータファイルをドラッグアンドドロップする。
注意
ダブルクリックする場合は、セッションデータファイルが[Live Help Replay]に関連付けられている必要があります。関連付けに関して
は、“セッションデータファイルの関連付け”を参照してください。
9.11 [Live Help Replay]の操作
9.11.1 再生・一時停止・停止
再生、一時停止、又は停止するには、次のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックする。
・ [再生]-[再生]、[再生]-[一時停止]又は、[再生]-[停止]コマンドを選択する。
セッションデータファイルを任意の場所から再生したい場合は、スライドバー又は、巻き戻し、早送りコマンドを使用して任意の位置に
移動させます。なお、再生を停止すると、ファイルの先頭に戻ります。
9.11.2 巻き戻し・早送り
セッションデータファイルを10秒単位で巻き戻すことや、早送りすることができます。
巻き戻しまたは早送りするには、次のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックする。
・ [再生]-[巻き戻し]または、[再生]-[早送り]コマンドを選択する。
- 73 -
注意
巻き戻しまたは早送りをしたあと、1秒に満たないデータが存在する場合、スライドバーの位置が、表示されている経過時間と一致しな
い場合があります。この場合、スライドバーの位置を変更するか、再度、巻き戻しまたは早送りを実行してください。
9.11.3 高速再生・低速再生
再生速度を変更することができます。再生速度は、等速に加えて、倍速、3倍速の高速再生から0.5倍速の低速での再生をサポートし
ています。
再生速度を変更するには、次のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックする。
・ [再生]-[再生速度]コマンドで速度を選択する。
9.11.4 ウィンドウに合わせる
ウィンドウに合わせてセッションデータファイルを縮小表示して再生することができます。
ウィンドウに合わせて再生するには、次のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックする。
・ [表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択する。
9.11.5 画面全体に表示
全画面表示でセッションデータファイルを再生することができます。
全画面表示にするには、次のいずれかの操作を行います。
・ ツールバーの
ボタンをクリックする。
・ [表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択する。
注意
録画データの画面サイズが、再生するコンピュータの画面サイズより小さい場合は、全画面表示にはならず、ウィンドウが最大化されま
す。
9.12 セッションデータファイルの関連付け
セッションデータファイルを[Live Help Replay]プログラムに関連付けることができます。関連付けを行うことにより、次のような効果があ
ります。
・ 拡張子 .lhs のファイルが、セッションデータファイルを示すアイコン
で表示される。
・ ダブルクリックにより、セッションデータファイルを再生できる。
参考
ファイルタイプの関連付けを行う場合、管理者特権への昇格が必要になり、[ユーザー アカウント制御](UAC)画面が表示される場合が
あります。以下の手順で作業を続行できます。
操作の承認を求める画面が表示された場合
以下のような画面が表示された場合は、[続行]をクリックしてください。
- 74 -
管理者アカウントのパスワードを求める画面が表示された場合
以下のような画面が表示された場合は、管理者アカウントのパスワードを入力し、[OK]をクリックしてください。
[ユーザーアカウント制御]機能の詳細については、お使いのWindows(R)のヘルプを参照してください。
9.12.1 関連付けの設定
関連付けの設定をするには、次の操作を行います。
1. [オプション]-[関連付けの設定]コマンドを選択する。
2. 「関連付けの設定」ダイアログボックスで、チェックボックス「拡張子.lhsをLive Help Replayに関連付ける」にチェックを付ける。
- 75 -
3. OKをクリックする。
9.12.2 関連付けの設定解除
関連付けを解除するには、次の操作を行います。
[オプション]-[関連付けの設定]コマンドを選択する。
「関連付けの設定」ダイアログボックスで、チェックボックス「拡張子.lhsをLive Help Replayに関連付ける」のチェックを外す。
OKをクリックする。
また、[Live Help Expert]プログラムをアンインストールすると、関連付けが解除されます。
- 76 -
第10章 Live Help Expertの設定の変更
ここでは、[Live Help Expert]プログラムの設定方法について説明します。特に説明しない限り、設定の変更は、[表示]と[オプション]メ
ニューを使って行います。
注意
JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、Live Helpの設定情報(ユーザ名、フォルダ名など)に指定しないでください。正常に動
作しなくなります。
10.1 ツールバー
[表示]-[ツールバー]コマンドは、[Live Help Expert]ツールバーを表示するか、しないかを決定します。ツールバーが表示されている
とき、[ツールバー]コマンドにはチェックが付けられます。
[Live Help Client]プログラムはツールバーやメニューを持ちません。
[Live Help Expert]ツールバーのボタンとその機能の詳細は、“Live Helpの使い方”-“[Live Help Expert]ウィンドウ”の“[Live Help
Expert]ツールバー”を参照してください。
[Live Help Expert]を起動すると、次の図に示すツールバーが表示されます。
ツールバーの表示の仕方や、構成はカスタマイズすることができます。
10.1.1 ツールバーの移動とサイズの変更
ツールバーは、[フロート化]したり、画面内を自由に移動させたり、隠したりできます。[Live Help Expert]プログラムを最初に起動したと
き、[Live Help Expert]ツールバーは、[Live Help Expert]ウィンドウ上端のメニューバーの下に[取り付け]られています。サポートセッショ
ンを進行するとき、ツールバーをフロート化し、常に表示されるようにしておくと便利です。
[Live Help Expert]プログラムを終了すると、Live Helpはツールバーの最後の状態を記録し、次に[Live Help Expert]プログラムが起動
されたとき、その状態に戻します。
注意
[Live Help Monitor]プログラムは、同時に8個まで起動できますので、そのツールバーは常に取り付けられた状態から始まります。セッ
ション中は、ツールバーをフロート化できますが、次に[Live Help Monitor]プログラムを起動するとメニューバーの下に取り付けられた
状態になります。
ツールバーをフロート化するには、メニューバーの次の位置から取り外します。
・ ツールバーを任意の空白の位置でクリックし、移動先までドラッグします。マウスボタンを離すとツールバーが移動先で[フロート
化]します。
ツールバーをフロート化すると、常にほかのウィンドウの前面に表示されるよう自動的に設定されます。フロート化されたツールバー
はほかのアプリケーションで隠されることはありません。
フロート化したツールバーを移動するには、次のようにしてください。
1. ツールバーのタイトルのどこかをクリックする。
2. ツールバーを画面の任意の位置に移動し、ドラッグし、マウスボタンを放す。
ツールバーを再び取り付けるには、以下のいずれかの操作をしてください。
- 77 -
・ フロート化したツールバーをウィンドウの端にドラッグする。ドラッグすると、枠が表示されます。枠が希望する位置に移動し、マウス
ボタンを放すと、ツールバーが表示されます。ツールバーは[Live Help Expert]ウィンドウの上端、下端、側端に取り付けることがで
きます。
・ ツールバーのタイトルをダブルクリックします。ツールバーは最近取り付けられた端に取り付けられます。
ツールバーのサイズを変更するには、次の操作をしてください。
・ ツールバーの端をドラッグし、内側に押すか、外側に引っ張る。
ツールバーを非表示にするには、次の操作をしてください。
・ [表示]-[ツールバー]コマンドを選択する。[ツールバー]コマンドのチェックが取れ、ツールバーが表示されなくなります。
・ ツールバーのどこかを右クリックし、ツールバーのポップアップメニューを表示させる。メニューから[隠す]を選択する。
ツールバーを再表示するには、次の操作をしてください。
・ [表示]-[ツールバー]コマンドを選択し、チェックをつける。
10.1.2 ツールバー構成のカスタマイズ
ツールバーのボタンのサイズを変更できます。また、ボタンを追加したり、削除したり、配置を変更したりして、使いやすくカスタマイズで
きます。
ボタンのサイズを変更するには、以下の操作をしてください。
1. ツールバーのどこかを右クリックし、ポップアップメニューを表示させます。
2. ポップアップメニューの [大きいボタンで表示] コマンドをクリックして、チェックを付けたり、外したりします。
- メニューの[大きいボタンで表示]コマンドにチェックが付いている場合、大きいボタンで表示されます。
- [大きいボタンで表示]コマンドにチェックがない場合、小さいボタンで表示されます。
ボタンを追加、削除あるいは配置を変更するには、以下の操作をしてください。
1. [オプション]-[ツールバーカスタマイズ]コマンドを選択してください。
[ツールバーの変更]ダイアログボックスが開かれます。
- 右側の窓は、現在のツールバーボタンを示します。
- 左側の窓は、利用可能なボタンを示します。
参考
デフォルトのボタン以外のツールバーボタンについては、カスタマイズ手順の後の表に示されています。
2. ボタンを追加したり、削除したりするには、次の操作をしてください。
- [利用できるツールバーボタン]から必要なツールバーボタンを選択して[追加]ボタンをクリックすると、[現在のツールバーボ
タン]に選択したツールバーボタンが移動します。
- 表示したくないツールバーボタンは、[現在のツールバーボタン]から選択して[削除]ボタンクリックしてください。
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ポイント
ボタンをダブルクリックすることで、簡単に追加したり、削除したりできます。
3. ツールの位置を変更するには、次の操作をしてください。
[現在のツールバーボタン]からツールバーボタンを選択し、[上へ]または[下へ]ボタンをクリックしてください。
ツールを追加、削除あるいは移動すると、結果が直ちにツールバーに反映されます。
4. 以下のいずれかの操作で、カスタマイズを終了します。
- 編集結果を無効にし、元の設定に戻すには、[リセット]ボタンをクリックします。
- 編集結果を保存し、ダイアログボックスを閉じるには[閉じる]ボタンをクリックします。
ツールバーの設定が保存され、[Live Help Expert]プログラムを起動する度に、新しいツールバーが使われるようになります。
以下の表は、デフォルトのツールバーに追加可能なボタンの一覧です。
ボタン名
絵
用途
Live Help Client
の終了
セッションを終了させ、[Live Help Client]プログラムを
終了させる。[セッション]-[Live Help Clientの終了]コ
マンドと同じ。
Live Help Expert
の終了
[Live Help Expert]プログラムを終了する。[セッション]
-[Live Help Expertの終了]コマンドと同じ。[Live Help
Client]プログラムはクライアントのコンピュータで引き続
き動作する。
ヘルプ
Live Helpのヘルプを起動する。[ヘルプ]-[目次]コマ
ンドと同じ。
メッセージ転送
メッセージを送信する。[ツール]-[メッセージ転送]コ
マンドと同じ。
セッションを開く
セッションを開く。[セッション]-[開く]コマンドと同じ。
画面送信方式
画面送信方式を設定する。[オプション]-[画面送信方
式]コマンドと同じ。
ウィンドウに合わせ
る
[Live Help Expert]ウィンドウに合わせて受信画面を縮
小表示する。[表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドと
同じ。
録画開始
リモートコンピュータとのセッション内容を保存する。
[ツール]-[録画開始]コマンドと同じ。
録画一時停止
録画を一時停止する。[ツール]-[録画一時停止]コマ
ンドと同じ。
録画停止
録画を停止して、セッションデータファイルとして保存
する。[ツール]-[録画停止]コマンドと同じ。
モードの移行
指示モードを開始する、もしくは、リモート操作モードに
移行する。[ツール]-[操作モード]コマンドと同じ。
10.1.3 ボタン名の表示
[表示]-[ツールボタン名]コマンドは、マウスカーソルをボタンの上に移動したときボタン名を表示させます。ボタン名の表示を選択し
たとき、[ツールボタン名]コマンドのチェックがつきます。
- 79 -
10.2 ステータスバー
[Live Help Expert]ウィンドウの下端にステータスバーを表示するには、[表示]-[ステータスバー]コマンドを選択してください。ステータ
スバーが表示されている間、[ステータスバー]コマンドにチェックがつきます。
ステータスバーは、メニューやコマンドを強調表示したとき、それについての簡単な説明を表示したり、セッションに入ってからの経過
時間を表示したりします。
10.3 エキスパートの名前
セッションを開いたり、セッションに参加したりする前に、[オプション]-[ユーザ情報]コマンドを選んで、エキスパートの名前を変更する
ことができます。[ユーザ情報の設定]ダイアログボックスが表示されます。
セッション中、ほかのメンバーがわかるようにユーザ名を入力します。名前は半角文字換算で最大16文字まで入力可能です。
注意
入力したユーザ名の先頭または最後に半角スペースがある場合、その半角スペースは自動的に削除されます。
なお、複数のエキスパートが、同じ名前で同一のセッションに参加することはできません。同一のセッションに参加する場合、エキスパー
トのユーザ名はそれぞれ異なる名前に設定する必要があります。
変更した後、[OK]ボタンをクリックします。変更しない場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
Live Helpは、エキスパートの名前を以下の状態で表示します。
・ サポートセッションのメンバーとして、エキスパートの名前が[セッションのメンバー一覧]ダイアログボックスに表示されます。このリス
トは、[セッション]-[メンバー]コマンドを選択すると表示されます。
・ 各セッションには、名前が付けられます。エキスパートがほかのエキスパートと打合せをするために、セッションを持ちたい場合は、
[セッション]-[開く]コマンドを選択します。[セッションを開く]ダイアログボックスが表示され、エキスパートの名前がセッションの名
前のデフォルトとして表示されます。
・ エキスパートがセッションを開くと、エキスパートの名前が[Live Help Expert]ウィンドウのタイトルに表示されます。
注意
クライアントは、サポートを要請するため[Live Help Client]プログラムを起動したとき、[設定の変更]ボタンをクリックして、その名前を変
更できます。
10.4 セキュリティの設定
セッションを開いたり、セッションに参加したりする前に、[オプション]-[セキュリティ]コマンドを選択して、セキュリティの設定をしてくだ
さい。[セキュリティの設定]ダイアログボックスが表示されます。
設定の変更が終わったら、変更を有効にするため[OK]ボタンをクリックします。変更を無効にするには、[キャンセル]ボタンをクリックし
ます。次項以降では、[セキュリティの設定]ダイアログボックスの各フィールドについて説明します。
10.4.1 セッションを抜ける/閉じるとき、確認する
エキスパートがセッションから抜けたり、セッションを閉じたり、[Live Help Client]プログラムを終了させたりするとき、[Live Help Expert]
プログラムがそれを確認するようにできます。
セッションから抜けたり、セッションを閉じたり、[Live Help Client]プログラムを終了させたりするとき、確認のダイアログボックスを表示さ
せたい場合は、[セッションを抜ける/閉じるとき、確認する]にチェックを付けます。確認の表示が不要な場合は、チェックボックスを空白
のままにします。
- 80 -
10.4.2 接続の承認処理をする
開催しているセッションに他のエキスパートが参加しようとしたとき、それを[Live Help Expert]プログラムが通知するようにすることができ
ます。通知に対してエキスパートは、セッションへの参加を認めることも、拒否することもできます。
この機能は、[セッションを開く]ダイアログボックスの[接続の承認処理をする]オプションで設定できます。接続の承認処理をするには、
チェックボックスにチェックをつけます。承認処理なしにセッションに参加することを認めるには、チェックボックスを空白のままにします。
デフォルトの設定は「接続の承認処理をする」です。
クライアントも、接続の承認処理をすることができます。[Live Help Client]プログラムを起動したのち、[設定の変更]ボタンをクリックして
ください。ダイアログボックスが開かれ、[接続の承認処理をする]チェックボックスが表示されます。また、[Live Help Clientセットアップ]
からも設定できます。
クライアントが[接続の承認処理をする]の設定をONにしていると、エキスパートからの接続要求に対して接続を承認するかどうか尋ね
るダイアログボックスが表示されます。このとき、エキスパートには「要求の応答を待っています。」のメッセージが表示されます。その
後、クライアントが承認するとセッションを開始することができます。クライアントが拒否した場合は、エキスパートには「セッションへの参
加要求は拒否されました。」と表示され、セッションを行うことができません。
注意
・ Live Help以外のアプリケーションプログラムのウィンドウが前面に表示されている場合でも、通常、接続を承認するかどうか尋ねる
ダイアログボックスは画面の前面に表示されますが、他のアプリケーションプログラムの作りによっては、そのプログラムのウィンドウ
の後ろに隠れてしまう場合があります。
・ [Live Help Client]プログラムの起動方式が「サービスとして起動・Windows起動時に自動起動」に設定されている場合は、クライア
ントが5秒以内に承認しないと、クライアントが離席しているものと見なし、自動的に接続拒否の応答をします。
・ [Live Help Client]プログラムの起動方式が「サービスとして起動・自動起動しない」または「通常アプリケーションとして起動」に設
定されている場合は、クライアントが30秒以内に承認しないとクライアントが離席しているものと見なし、自動的に接続拒否の応答
をします。
参考
[Live Help Monitor]プログラムには、セッションを開く機能がありません。したがって、接続の承認処理もありません。
10.4.3 セッションに参加する/抜けるメンバーを通知する
誰かがセッションに参加したり、セッションから抜けたりする度に通知を受けられるように選択できます。
誰がセッションに参加しようとしているのか、または抜けようとしているのかを通知させたい場合は、[セッションに参加する/抜けるメン
バーを通知する]にチェックを付けてください。
他のメンバーの参加を通知するダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックすると、そのメンバーはセッションに参加(クライアントの画面
を受信)できるようになります。
これらの知らせが不要な場合は、チェックボックスを空白のままにします。デフォルトではチェックがついています。
注意
他のメンバーの参加を通知するダイアログボックスは[OK]ボタンをクリックしなくても30秒ほどで自動的に消えますが、その間、後から
参加しようとしたメンバーはクライアントの画面を受信できません。
10.4.4 [Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる
ほかのエキスパートとセッションを行っているとき、ほかのエキスパートが、自分のコンピュータに対して[Ctrl+Alt+Del]キーを送信する
ことを許すことができます。ほかのエキスパートが、自分のコンピュータに対して[Ctrl+Alt+Del]キーを送信することを許す場合は、[[Ctrl
+Alt+Del]キーを受入れる]にチェックを付けてください。 [Ctrl+Alt+Del]キーを受信すると、[セキュリティ]ダイアログボックスが表示され
ます。これらのダイアログボックスについては、お使いのオペレーティングシステムの解説書を参照してください。
- 81 -
この設定は、クライアントに対する[Ctrl+Alt+Del]キーの送信機能には影響しません。
参考
[Live Help Monitor]プログラムには、セッションを開く機能がありません。したがって、[Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる機能もありません。
10.5 通信方式
[Live Help Expert]ソフトウェアのインストール時に、サポートセッションに使う通信方式を選択できます。通信方式としては、ネットワーク
とモデムがあります。ソフトウェアのインストールが終了したあとも、[オプション]-[通信方式]コマンドを使って変更することができます。
[オプション]-[通信方式]コマンドを選択すると、次のダイアログボックスが開かれます。
[通信方式の選択]ダイアログボックスは、現在選択されている通信方式を示しています。該当項目がチェックされていると、その通信方
式が[セッションを開く]や[セッションに参加する]ダイアログボックスで選択可能となります。
通信方式はいつでも追加または削除できます。通信方式を追加するには、その項目にチェックを付けてください。削除するには、チェッ
クを外してください。
10.5.1 ネットワークの設定
Live Helpでローカルエリアネットワーク(LAN)や広域ネットワーク(WAN)を利用するには、ネットワークに関連した必要な項目を選択し
てください。ネットワークに関連した選択項目には、以下があります。
・ サポートセンター:
このオプションを使うには、[Live Help CM]プログラムの導入が必要になります。導入方法については、“Live Help CM”を参照し
てください。
ファイアウォールを越えてインターネット接続をする場合は[Live Help Connect]コンピュータが必要になります。導入方法について
は、“Live Help Connect管理者ガイド”を参照してください。
・ IPアドレス指定:
相手と接続する時に、相手のIPアドレスを指定します。([Live Help CM]プログラムおよび[Live Help Connect]コンピュータを導入
する必要はありません。)
注意
すべてのネットワーク関連のチェックボックスが空の場合は、ネットワークプロトコルを使ってセッションに参加することはできません。こ
れは、セッション中にモデムだけを使いたい場合だけ認められます。
[通信方式の選択]ダイアログボックスの[TCP/IPの設定]ボタンをクリックすると、以下の[TCP/IPの設定]ダイアログボックスが表示されま
す。
- 82 -
ここでは、以下の2つの設定を行うことができます。
・ アダプタの選択
- コンピュータにTCP/IPをサポートする複数のネットワークアダプタがインストールされている(マルチホームコンピュータと呼ばれ
ます)場合に、Live Helpがネットワークアダプタを認識し、Live Helpセッションに使うアダプタを選択できるようにする為の設定
です。Live Helpセッションで使用するIPアドレスをプルダウンメニューより選択してください。「<Windowsのデフォルト>」を選択
すると、ネットワークアダプタの選択をWindows(R)に任せます。
- IPv6アドレスを表示する際は、グローバルユニキャストアドレスが割り当たっている場合は、グローバルユニキャストアドレスを表
示し、グローバルユニキャストアドレスが割り当たっていない場合は、ユニークローカルユニキャストアドレスを表示します。
- IPv4/IPv6デュアルスタック環境では、次の3種類の設定が可能です。
- IPv4のみの接続を待ち受ける場合、接続を待ち受けるIPv4アドレスを選択してください。
- IPv6のみの接続を待ち受ける場合、接続を待ち受けるIPv6アドレスを選択してください。
- IPv4/IPv6両方の接続を待ち受ける場合、接続を待ち受けるIPv4アドレスとIPv6アドレスのペアを選択してください。
注意
「<Windowsのデフォルト>」が選択されている場合、Live Helpは、Windows(R)が最初に検出したネットワークアダプタを使用して
セッションを行おうとします。必ずしも、ユーザがLive Helpのセッションで利用したいと思っているネットワークアダプタのIPアドレス
が使用されるわけではありません。マルチホームコンピュータの場合は、[アダプタの選択]のプルダウンメニューにおいて、Live
Helpセッションで使用するIPアドレスを明示的に選択してください。
Live Helpで使用するネットワークアダプタが正しく選択されていない場合は、セッションに参加する際に「指定されたIPアドレスに
接続できません。」というエラーメッセージが表示されます。
・ 接続制限リスト
このセキュリティ機能は、エキスパートがセッションに参加しようとするコンピュータをIPアドレスまたはホスト名で制限するものです。
デフォルトでは、[Live Help Expert]プログラムはすべての接続を許可するように構成されています。エキスパートが開催するセッ
ションすべてについてアクセスを制限するには、[接続制限]オプションボタンを選択してください。次に、エキスパートのコンピュー
タにアクセスを許可するIPアドレスまたはホスト名を設定してください。
- 接続制限リストは、エキスパートが開催したセッションへのアクセスを許すコンピュータのIPアドレスとホスト名で構成されます。
リストは2つの欄から構成されます。最初の欄は、IPアドレス、IPアドレスの範囲、あるいはホスト名です。第二の欄は、リストの各
エントリに関するコメントです。
- リスト中の項目を区別するため、IPアドレスとIPアドレスの範囲については先頭に"#"アイコンが、ホスト名には顔のアイコンが配
置されます。
- リストは、最初にIPアドレスが昇順に、次にホスト名が名前順に並べ替えられます。リストボックスの各欄の幅は変更可能で、リ
ストボックスがエントリ全体を表示するのに不足な場合、スクロールバーが表示されます。
- [追加]、[変更]、[削除]ボタンは、リストのエントリを作成、変更、削除するために利用します。
- 83 -
注意
接続制限リストは、IPアドレス指定や[Live Help CM]プログラムを導入して接続するときだけ有効です。モデムや[Live Help Connect]
プログラムを導入して接続する場合は、IPアドレスまたはホスト名による接続制限の設定は無効となります。
[OK]ボタンをクリックすると、アダプタの選択または接続制限リストに加えた変更が保存されます。アダプタの選択または接続制限リス
トに加えた変更を保存しない場合、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
10.5.2 接続制限リストの編集
接続制限リストは、エキスパートが開催したセッションへのアクセスを許すコンピュータのIPアドレスとホスト名を表示します。リストのエン
トリを編集するには、[TCP/IPの設定]ダイアログボックスの[追加]、[変更]、または[削除]ボタンをクリックしてください。
エントリの追加
接続制限リストにエントリを追加するには、[追加]ボタンをクリックしてください。[追加]ダイアログボックスが表示されます。このダイアロ
グボックスには、リストに追加するエントリの形式を選択する3つのオプションボタンがあります。
・ IPv4アドレス - このオプションボタンを選択すると、セッションに参加できるコンピュータをIPv4アドレスで1台指定できます。アドレス
は、"###.###. ###. ###"形式で入力します。[OK]ボタンをクリックした時点で、アドレスが検証されます。
・ IPv4アドレスの範囲 - このオプションボタンを選択すると、セッションに参加できるコンピュータのIPv4アドレスの範囲を登録できま
す。このオプションは、例えば、あるサブネットにあるすべてのコンピュータが接続する可能性がある場合に便利です。アドレスは、
"###.###. ###. ###"形式で入力します。[OK]ボタンをクリックした時点で、アドレスが検証されます。
・ IPv6アドレス - このオプションボタンを選択すると、セッションに参加できるコンピュータをIPv6アドレスで1台指定できます。アドレス
は、RFC5952形式で入力します。[OK]ボタンをクリックした時点で、アドレスが検証されます。
・ IPv6アドレスの範囲 - このオプションボタンを選択すると、セッションに参加できるコンピュータのIPv6アドレスの範囲を登録できま
す。このオプションは、例えば、あるサブネットにあるすべてのコンピュータが接続する可能性がある場合に便利です。アドレスは、
RFC5952形式で入力します。[OK]ボタンをクリックした時点で、アドレスが検証されます。
・ ホスト名 - このオプションボタンを選択すると、セッションに参加できるコンピュータをホスト名で1台指定できます。この名前には以
下のいずれかを指定します。
1. hostsファイルに記載がある場合は、そのホスト名
2. hostsファイルに記載がない場合は、DNSサーバに登録されているホスト名(NSLOOKUPコマンドにより確認できます)
3. hostsファイルにもDNSサーバにも登録されていない場合は、NetBIOS名(NBTSTATコマンドでUnique[00]として表示される
名前)
- 84 -
注意
・ 接続許可リストには、hosts ファイル、"NSLOOKUP"、または"NBTSTAT"で取得できるホスト名と完全に一致するホスト名を登録す
る必要があります。ドメイン名付きのホスト名(例: "yamamoto.fujitsu.com")に対し、接続許可リストに単独のホスト名(例: "yamamoto")
を登録しても接続できません。
・ NAT環境でLive Help ExpertのIPアドレスが変換される場合、指定するIPアドレスは、Live Help Expertの物理IPアドレスを指定し
てください。
ワイルドカード文字を使うこともできます。例えば、セッションへのアクセスを"fujitsu.com"ドメインのすべてのコンピュータに許可する場
合、ホスト名として"*.fujitsu.com"を追加することができます。
[コメント]テキストボックスは、各エントリに関するコメントを表示するために使ってください。
単独のIPアドレス、IPアドレスの範囲、またはホスト名を指定が終わったら、[OK]ボタンをクリックしてエントリを追加できます。[キャンセ
ル]ボタンをクリックして、エントリの追加をやめることもできます。
エントリの変更
接続制限リストのエントリを更新するには、[変更]ボタンをクリックしてください。[変更]ダイアログボックスが表示されます。このダイアロ
グボックスは、単独のIPアドレス、IPアドレスの範囲、またはホスト名が選択されたエントリの情報で既に入力されていること以外は、[追
加]ダイアログボックスと同一です。
必要な変更を加えたら、[OK]ボタンをクリックして変更を保存できます。[キャンセル]ボタンをクリックして、エントリの変更をやめることも
できます。
エントリの削除
接続制限リストのエントリを削除するには、[削除]ボタンをクリックしてください。削除を確認するメッセージボックスが表示されます。
10.5.3 モデムの設定
モデム接続を選択すると、Live Helpにモデムサポートを追加することになります。Live HelpはWindows(R)にインストールされているモ
デムを使用します。インストールされているモデムがWindows(R)にない場合、[通信方式の選択]ダイアログボックスの[モデム]チェック
ボックスは、グレー表示になります。Windows(R)に複数のモデムがインストールされている場合は、[セッションを開く]あるいは[セッショ
ンに参加する]ダイアログボックスのドロップダウンリストボックスから利用するモデムを選択できます。
モデムのインストール、削除、およびインストールされたモデムの設定変更を行うには、Windows(R)のコントロールパネルを使用してく
ださい。
10.6 画面送信方式とパフォーマンスの設定
[画面送信方式]ダイアログボックスでは、サポートセッションで画面送信を行うときの性能にかかわる設定をします。このダイアログボッ
クスを開くには、[オプション]-[画面送信方式]コマンドを選択してください。[画面送信方式]ダイアログボックスが次の例のように開か
れます。
- 85 -
画面送信を行う場合、Live Helpは最も効率的な画面送信を実現するため、最適な圧縮技術とデータ識別方法を利用します。
一般にWindows(R)アプリケーション画面にはテキスト、図、操作のためのボタンなどが含まれています。Live Helpの画面送信方式は、
これらのタイプの画面要素を処理するのに最も適したようになっています。しかし、個別の要求にも応じるために、[画面送信方式]ダイ
アログボックスを使って、Live Helpのデフォルトの画面送信方式を変更することができます。
注意
これらの設定はクライアントのコンピュータから画面を受信する場合に適用されます。ほかのエキスパートがセッションに参加した場合、
最初のエキスパートの設定が有効になります。セッションの途中であるエキスパートがこの設定を変更した場合、新たな設定が有効に
なります。
10.6.1 [方式]フィールド
送信する画面の種類に応じて、[描画コマンド送信]方式、または[ビットマップ送信]方式を選択してください。
・ 描画コマンド送信:
テキスト、ボタン、計算表のセル、図、あるいは通常のアプリケーションが使うタイトルバー、ボタン、スクロールバーなどを含む画面
を効率的に送信するように最適化されています。この送信方式は、最も勧められる方式です。
・ ビットマップ送信:
画面上でアニメーションを行うようなアプリケーションの画面を共有する場合は、[ビットマップ送信]オプションボタンを選択してくだ
さい。例えば、ある種のプレゼンテーションパッケージは、図形を動かしたり、スライドからスライドに移ったりする際に、フェーディン
グ効果を付けられます。[描画コマンド送信]方式でもこれらの画面を処理することはできますが、[ビットマップ送信]方式の方がより
良いパフォーマンスを実現します。
[ビットマップ送信]オプションボタンを選択した場合は、Live Helpが画面を送信する間隔を秒単位で指定する必要があります。例
えば、画面送信を2秒間隔で行いたい場合は、[秒間隔]テキストボックスに“2”を指定してください。Live Helpに可能な限り、画面
を連続して送信させたい場合は、“0(ゼロ)”を指定してください。
注意
指示モードを利用する場合、[ビットマップ送信]はお勧めできません。[ビットマップ送信]の場合は、エキスパートの操作する指示カー
ソルが遅れて表示されます。
10.6.2 [減色して送信]フィールド
Live Helpは、サポートするディスプレイの表示色数に制限を設けていません。しかし、表示色数の多い画面を送信する場合、ネットワー
クやモデムを介してより多くのデータが送信され、レスポンスが低下したり、ネットワークのトラフィックが増大したりします。送信される
データの量を減らすために、送信する画面の色数を減らすことができます。この設定は、送信側の表示色数が256色を越える場合に
有効になります。
- 86 -
送信する色数を減らすことを選択すると、Live Helpは画面送信元のディスプレイドライバを使って、画面を指定した色数内に変換しま
す。送信する色数を減らしても、送信側の画面表示には影響せず、受信した側の画面表示に反映されます。[なし]または[256色]のど
ちらかを選択できます。[なし]がデフォルトの設定です。
10.6.3 [壁紙フィールド]
Windows(R)には、画面の背景に壁紙と呼ばれるビットマップの絵を表示する機能があります。一般的にこれらの壁紙データはカラフ
ルで画面圧縮率も低くなるため、画面送信やリモート操作のパフォーマンスに影響する場合があります。
セッションの間、エキスパートとクライアントのコンピュータ上でWindows(R)の壁紙の表示を停止させるには、[非表示]にチェックを付け
てください。セッションを終えて、[Live Help Expert]プログラムを終了すると、壁紙表示は通常の状態に戻ります。壁紙は、次に[Live
Help Expert]プログラムを起動したときに、また非表示になります。
また、Windows(R)ではWebページをデスクトップに表示させることができますが、この設定にした場合は、[壁紙]の表示指定を[非表
示]としても、エキスパート側および接続後のクライアント側コンピュータのデスクトップのWebページは非表示となりません。
Webページをデスクトップに表示した場合、画面が頻繁に更新されるため、画面送信やリモート操作の性能に大きな影響が出てきま
す。Live Helpを利用する際には、Windows(R)の画面表示設定においてWebページをデスクトップに表示しない設定にして運用する
ことを強く推奨します。
- 87 -
第11章 Live Help Monitor
本章では、[Live Help Monitor]プログラムについて、[Live Help Expert]プログラムと対比しながら説明します。問題解決に[Live Help
Monitor]プログラムと[Live Help Expert]プログラムのどちらのプログラムを使うのが適当か、本章を参考にしてください。
注意
JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、Live Helpの設定情報(ユーザ名、フォルダ名など)に指定しないでください。正常に動
作しなくなります。
11.1 [Live Help Monitor]と[Live Help Expert]プログラムの比較
[Live Help Expert]プログラムはエキスパートがクライアントを支援するのに役立つさまざまな機能を備えています。しかしながら、これら
の洗練された機能を実現するために、複数のクライアントのコンピュータに同時に接続することができません。[Live Help Monitor]プロ
グラムはこの制限をなくすように設計されています。
[Live Help Monitor]プログラムは、1台のコンピュータで最大8個まで同時に実行できます。このため、エキスパートは同時に複数のクラ
イアントのコンピュータに接続して、問題の発生の有無を監視することができます。この機能は、とりわけ無人で運用されている複数の
サーバを監視する用途に適しています。
例えば、エキスパートは[Live Help Monitor]プログラムを4つ起動し、4台の異なるサーバに接続、それらを監視し、問題が発生したとき
操作を行うことができます。また、[Live Help Monitor]プログラムを教育の目的で使用し、生徒の作業進捗を監視、必要時に指導を行
うこともできます。
同時に複数個起動することを実現するため、[Live Help Monitor]プログラムの機能は[Live Help Expert]プログラムの機能と少し違って
います。以下に、各ソフトウェアの機能の違いを示します。
Live Help Expert
Live Help Monitor
エキスパート同士の打ち合わせのため、セッ
ションを開催できる。
1台のコンピュータで最大8個まで同時に実行で
き、それぞれを異なる[Live Help Client]プログ
ラムに接続できる。
実行しているコンピュータの画面を送る機能
を持ち、クライアントの教育、訓練に利用で
きる。
[Live Help Client]や[Live Help Expert]プログラ
ムと同時に実行できる。
エキスパートがクライアントからのダイヤル接
続を待つ運用ができる。
注意
本書では、特に断らない限り、[Live Help Expert]プログラムを例に説明しています。
- 88 -
11.2 [Live Help Monitor]ウィンドウ
[Live Help Monitor]プログラムのユーザインタフェースは、[Live Help Expert]プログラムとほとんど変わりません。違いは、[Live Help
Monitor]プログラムのメニュー構造の違いだけです。
11.2.1 [Live Help Monitor]メニュー
次の図は、[Live Help Monitor]プログラムのメニューとコマンドを示しています。
メニュー
セッション
コマンド
サブコマンド
参加する
抜ける
メンバー
Live Help Clientの終了
Live Help Monitorの終了
表示
画面全体に表示
ウィンドウに合わせる
最新の状態を取得
ツールバー
ツールボタン名
ステータスバー
ツール
拡張ファイル転送
メッセージ転送
クリップボード送信
クリップボード受信
画面受信
リモート操作
特殊キーの送信
[Ctrl+Alt+Del]キー
[Ctrl+Esc]キー
[Print Screen]キー
[Alt+ Print Screen]キー
操作モード
リモート操作モード
指示モード
録画開始
録画一時停止
録画停止
オプション
ユーザ情報
- 89 -
メニュー
コマンド
サブコマンド
セキュリティ
通信方式
画面送信方式
リモート操作
セッション録画
ツールバーカスタマイズ
ヘルプ
目次
ヘルプの使い方
バージョン情報
この構成から分かるように、[Live Help Monitor]プログラムには、[セッション]-[開く]コマンドと[ツール]-[画面送信]コマンドがありませ
ん。これらを除けば、[Live Help Monitor]プログラムは、[Live Help Expert]プログラムとほとんど同じ機能を持っています。
さらに、[Live Help Monitor]プログラムにはセッションを開く機能がありませんので、[セキュリティの設定]ダイアログボックスから、[接続
の承認処理をする]と[[Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる]オプションがありません。
11.2.2 [Live Help Monitor]ツールバー
[Live Help Monitor]プログラムは、[Live Help Expert]プログラムと少し違った機能セットを持つことから、デフォルトのツールバーの構
成が違っています。デフォルトの[Live Help Monitor]ツールバーの構成は次の図のとおりです。
11.3 複数のクライアントコンピュータへの接続
[Live Help Client]プログラムが動作している複数のコンピュータへ同時に接続できることは、[Live Help Monitor]プログラムと[Live Help
Expert]プログラムの違いを際立たせる点です。複数のセッションを実行するためには、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help
Monitor]を選択して、複数の[Live Help Monitor]プログラムを実行するだけです。
それぞれの[Live Help Monitor]プログラムは、独自のウィンドウを持ち、それぞれにメニューバーとツールバーが付属します。[Live Help
Monitor]プログラムは複数起動できるため、ツールバーは常に取り付けられた状態から始まります。セッションの途中でツールバーをフ
ロート化できますが、次に[Live Help Monitor]プログラムが起動されると、ツールバーは[Live Help Monitor]ウィンドウに取り付けられた
状態から始まります。
混乱を避けるために、Windows(R)のユーザインタフェース管理機能を使い、複数の[Live Help Monitor]ウィンドウを重ねて表示した
り、並べて表示したりすることができます。このためには、次の操作を行ってください。
1. Windows(R)のタスクバーを右クリックします。(もし、タスクバーが隠されていたら、画面の下端にマウスカーソルを移動して、表示
させてください。)
2. ポップアップメニューが表示されます。このメニューから、現在開かれているウィンドウを重ねて、あるいは並べて表示することが
できます。この機能を使って、実行中の[Live Help Monitor]ウィンドウを整理できます。
- 90 -
注意
この機能は、現在開かれているすべてのウィンドウを重ねて、あるいは並べて表示します。ほかのウィンドウを[Live Help Monitor]ウィン
ドウと並べて表示したくない場合、この操作の前に、それらのアプリケーションを閉じてください。
[Live Help Monitor]プログラムを、[Live Help Client]プログラムが動作している複数のコンピュータの監視に使う場合、受信画面の全
体を把握する必要があるかもしれません。この場合、Live Helpの[ウィンドウに合わせて表示]機能が役立ちます。(Live Helpの[ウィン
ドウに合わせて表示]機能の詳細は、“画面転送”-“受信した画面の見え方”-“ウィンドウに合わせて表示”を参照してください。) こ
の機能は、 [Live Help Client] プログラムからの受信画面全体を [Live Help Monitor] ウィンドウ内に収まるように縮小表示します。この
機能をクライアントのコンピュータでの問題発生の監視に使い、問題が発生したときに、[ウィンドウに合わせて表示]を解除し、問題の
発生したコンピュータをリモート操作することができます。
複数のクライアントコンピュータをリモート操作しているとき、フロート化してツールバーの扱いに注意が必要です。複数の[Live Help
Monitor]プログラムを実行しているエキスパートは、アクティブな[Live Help Monitor]ウィンドウのツールバーだけが表示されることに注
意してください。これは、複数のフロート化されたツールバーを表示することによる混乱を防ぐためにデザインされたものです。アクティ
ブな[Live Help Monitor]ウィンドウが変わると同時に、そのウィンドウに属するツールバーが表示されます。
- 91 -
第12章 Live Help Address Book
[Live Help Address Book]はIPアドレス指定接続の接続先を管理します。
[Live Help Address Book]では、[Live Help Monitor]プログラムでIPアドレス指定接続を利用する接続先を階層管理することができま
す。また、接続先には、「登録名」、「IPアドレス」を登録し、「備考」に接続先に関する情報を保存しておくことで、接続先を分かりやすく
管理することができます。
注意
JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、設定情報(グループ名、ファイル名など)に指定しないでください。正常に動作しなくな
ります。
12.1 [Live Help Address Book]ウィンドウ
[Live Help Address Book]プログラムのユーザインタフェースは、左右二つのペインによって構成されています。左ペインには、階層化
されたグループ情報が表示され、右ペインには、選択されたグループ内に登録している接続先情報が表示されます。
[Live Help Address Book]プログラムを起動させるには、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Address Book]を選択します。
12.1.1 [Live Help Address Book]メニュー
次の図は、[Live Help Address Book]プログラムのメニューとコマンドを示しています。
メニュー
ファイル
コマンド
サブコマンド
新しい接続先
グループ作成
プロパティ
削除
インポート
エクスポート
終了
編集
切り取り
コピー
貼り付け
全て選択
表示
ツールバー
ステータスバー
詳細表示
ツール
接続
接続先の検索
- 92 -
メニュー
コマンド
サブコマンド
パスワード設定
ヘルプ
トピックの検索
バージョン情報
この章では、プログラムの起動方法、メニューや関連するダイアログボックスについて説明します。説明は、メニューが表示される順番
で行います。
12.2 [ファイル]メニュー
12.2.1 [新しい接続先]コマンド
新しい接続先を登録する場合に選択します。新しい接続先は、選択したグループに作成されます。
・ 登録名
登録名を半角128文字(全角64文字)以内で登録します。登録名は必須です。
・ IPアドレス
IPアドレスまたはDNS名を128文字以内で登録します。
・ 備考
接続先に関する情報を512文字(全角256文字)以内で記述することができます。
新しい接続先を登録するには、
1. 新しい接続先を登録するグループを選択します。
2. [ファイル]メニューの[新しい接続先]をクリックします。
3. 登録内容を入力して、[OK]をクリックします。
注意
・ 作成先のグループと同一階層に存在するグループと同じ名前のグループは作成できません。
・ 作成先のグループと同一階層に存在する登録名と同じ名前の接続先は作成できません。
・ 接続先は3000件まで登録可能です。
・ 接続先の入力項目に次の文字は入力できません。
- 半角ダブルクォーテーション( " )
- 半角カンマ( , )
- 93 -
- 半角バックスラッシュ( \ )
12.2.2 [グループ作成]コマンド
選択されているグループ配下に新しいグループを作成します。
新しいグループを作成するには、
1. 新しいグループを作成するグループを選択します。
2. [ファイル]メニューの[グループの作成]をクリックします。
3. グループ名を入力します。
4. [OK]ボタンをクリックします。
注意
・ 作成先グループの同一階層に存在するグループと同じ名前のグループは作成できません。
・ グループは15階層まで作成することができます。
・ グループ名に次の文字は利用できません。
- 半角ダブルクォーテーション( " )
- 半角カンマ( , )
- 半角バックスラッシュ( \ )
12.2.3 [プロパティ]コマンド
グループまたは接続先の情報を表示します。プロパティとして表示されている情報は、内容を編集することができます。
グループを選択してプロパティを選択した場合
・ グループ名
グループ名を表示します。グループ名を変更することができます。
接続先を選択してプロパティを選択した場合
- 94 -
・ 登録名
登録名を半角128文字(全角64文字)以内で登録します。登録名は必須です。
・ IPアドレス
IPアドレスまたはDNS名を128文字以内で登録します。
・ 備考
接続先に関する情報を512文字(全角256文字)以内で記述することができます。
注意
・ 作成先のグループと同一階層に存在するグループと同じ名前のグループは作成できません。
・ 作成先のグループと同一階層に存在する登録名と同じ名前の接続先は作成できません。
・ 接続先の入力項目に次の文字は入力できません。
- 半角ダブルクォーテーション( " )
- 半角カンマ( , )
- 半角バックスラッシュ( \ )
12.2.4 [削除]コマンド
接続先およびグループを削除する場合に選択します。
登録されている接続先またはグループを削除するには、
1. 削除する接続先またはグループを選択します。
2. [編集]メニューの[削除]をクリックするか、Delキーを入力します。
注意
・ 削除したグループおよび接続先は元に戻せません。
・ グループを選択して削除した場合は、選択したグループ配下に存在するすべての接続先およびグループが削除されます。
12.2.5 [インポート]コマンド
エクスポートされたCSVファイルに登録されている接続先をインポートします。
接続先をインポートするには、
1. インポート情報を登録する新しいグループ名を入力して、[OK]ボタンをクリックします。
- 95 -
2. 接続先の情報がエクスポートされているCSVファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
3. インポートを開始します。
注意
・ CSVファイルの中に、ダブルクォーテーションや不正なステートメントが存在する場合、インポートが正しく行われません。カンマ、
バックスラッシュはアンダースコア( _ )に変換されてインポートされます。
・ グループが15階層以上存在する接続先情報がCSVファイルに存在する場合は、該当する接続先情報を無視します。この場合、
インポート終了後にエラーメッセージを表示します。
12.2.6 [エクスポート]コマンド
登録されている接続先をCSVファイル形式でエクスポートします。
グループを選択した場合は、グループ配下に登録されている接続先を全てエクスポートすることができます。
接続先をエクスポートするには、
1. エクスポートする接続先またはグループを選択します。
2. [ファイル]メニューの[エクスポート]をクリックします。
3. パスワードを設定している場合は、パスワード入力画面が表示されます。この場合は、登録パスワードを入力します。パスワード
を登録していない場合は、手順4に進みます。
4. エクスポートするファイル名を指定して、[保存]ボタンをクリックします。
注意
・ グループを指定してエクスポートした場合は、指定グループを基準にエクスポートされます。このため、指定したグループ名は、エ
クスポートしたCSVファイルに保存されません。
・ グループ内に接続先が存在していないグループを選択してエクスポートした場合は、何も保存されません。
・ グループが階層化されている場合で、指定グループより下位のグループ内に接続先が存在していない場合は、接続先が存在し
ていないグループの情報は保存されません。
12.2.7 [終了]コマンド
Live Help Address Book を終了します。
12.3 [編集]メニュー
12.3.1 [切り取り]コマンド
接続先およびグループを移動する場合に選択します。
登録されている接続先またはグループを移動するには、
1. 移動する接続先またはグループを選択します。
2. [編集]メニューの[切り取り]をクリックするか、Ctrl+Xを入力します。
3. 移動先のグループを選択します。
4. [編集]メニューの[貼り付け]をクリックするか、Ctrl+Vを入力します。
- 96 -
注意
・ 移動した接続先またはグループは、元の場所から削除され、新しい場所に表示されます。
・ グループを移動する場合は、グループ内に存在する全ての接続先およびグループも同時に移動されます。
12.3.2 [コピー]コマンド
接続先またはグループをコピーする場合に選択します。
接続先またはグループをコピーするには、
1. コピーする接続先またはグループを選択します。
2. [編集]メニューの[コピー]クリックします。
3. コピー先のグループを選択します。
4. [編集]メニューの[貼り付け]をクリックします。
コピーした接続先およびグループは、何度でも貼り付けることができます。
12.3.3 [貼り付け]コマンド
登録されている接続先およびグループを、移動またはコピーする場合に選択します。
・ 接続先またはグループを移動するには、“[切り取り]コマンド”を参照してください。
・ 接続先またはグループをコピーするには、“[コピー]コマンド”を参照してください。
12.3.4 [全て選択]コマンド
選択されているグループに登録されている全ての接続先を選択状態にします。
選択したグループの階層に登録されている全ての接続先を選択するには、
1. 任意のグループ名を選択します。
2. [編集]メニューの[全て選択]をクリックします。
12.4 [表示]メニュー
12.4.1 [ツールバー]コマンド
[ツールバー]コマンドでは、[Live Help Address Book]ツールバーを表示するか否かを決定します。表示を選択すると[ツールバー]コ
マンドの横にチェックマークが表示されます。
12.4.2 [ステータスバー]コマンド
[ステータスバー]コマンドでは、[Live Help Address Book]ステータスバーを表示するか否かを決定します。表示を選択すると[ステータ
スバー]コマンドの横にチェックマークが表示されます。
12.4.3 [詳細表示]コマンド
接続先情報を詳細表示にするか否かを設定します。詳細表示の場合は、接続先の設定情報が一覧表示されます。
詳細表示を解除すると、接続先がアイコン表示に変更され、登録情報は登録名のみ表示されます。
- 97 -
12.5 [ツール]メニュー
12.5.1 [接続]コマンド
接続先に登録されているIPアドレスに[Live Help Monitor]プログラムを利用して接続します。
登録されている接続先に接続するには、
1. 接続したい接続先を選択します。
2. [ツール]メニューの[接続]をクリックします。
または、
1. 接続したい接続先をダブルクリックします。
参考
[Live Help Monitor]プログラムは、最大8個まで同時に実行できます。
12.5.2 [接続先の検索]コマンド
指定された登録名やIPアドレスを元に、登録されている全ての接続先を検索します。
接続先を検索するには、
1. 検索するキーワードを「登録名」「IPアドレス」「備考」に入力します。
2. [検索]ボタンをクリックします。
検索が完了すると次の画面が表示されます。
検索された接続先リストに対して、接続コマンド、プロパティコマンド、削除コマンドを実行することができます。
12.5.3 [パスワード設定]コマンド
アドレス帳にパスワードを設定します。
- 98 -
・ 現在のパスワード
現在設定されているパスワードを入力します。
・ 新しいパスワード
新しいパスワードを半角12文字以内で入力します。
・ 新しいパスワードの確認入力
再度、新しいパスワードを入力します。
パスワードを登録または削除するには、
1. [ツール]メニューの[パスワード]をクリックします。
2. [現在のパスワード]に現在設定されているパスワードを入力します。
3. [新しいパスワード]に新たに設定するパスワードを入力します。(パスワードを削除する場合は、何も入力せずに空欄のままにし
ます)
4. [新しいパスワードの確認入力]に手順3で設定したパスワードを入力します。
(パスワードを削除する場合は、何も入力せずに空欄のままにします)
5. [OK]ボタンをクリックします。
6. 登録が正常に終了すると、「パスワードを設定しました」メッセージが表示されます。
注意
パスワードを設定すると次の場面でパスワードの入力を求められます。
・ [Live Help Address Book]の起動時
・ エクスポート機能を実行した場合([ファイル]メニューの[エクスポート]をクリックした時)
12.6 [ヘルプ]メニュー
12.6.1 [トピックの検索]コマンド
オンラインヘルプを参照する場合に選択します。
12.6.2 [バージョン情報]コマンド
[バージョン情報]コマンドでは、製品名、著作権情報、およびバージョン情報を含んだ[バージョン情報]ダイアログボックスを表示しま
す。
- 99 -
第13章 Client構成機能
Client構成機能は、Client構成ウィザードとClient構成ファイル適用ツールの2つのプログラムにより、Live Help Clientの構成を変更す
る機能です。
まず、Client構成ウィザードで変更したい設定内容を指定し、それをClient構成ファイル(*.lhp)に保存します。
次にClient構成ファイル適用ツールを使用して、作成したClient構成ファイルをインストール済みのLive Help Clientに適用します。これ
により、Live Help Clientの設定を一括で変更することができます。
13.1 Client構成ウィザード
Client構成ウィザードを使用して、Live Help ClientのClient構成ファイル(*.lhp)を作成することができます。
注意
・ Client構成ファイルは、V13.0.0以降の[Live Help Client] プログラムにのみ適用可能です。
・ Client構成ファイルを[Live Help Client] プログラムに適用するには、Client構成ファイル適用ツールを使用します。
・ JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、設定情報(ユーザ名、フォルダ名など)に指定しないでください。正常に動作しなく
なります。
13.2 Client構成ウィザードの起動方法
13.2.1 スタートメニューから起動する
スタートメニューの [Systemwalker Centric Manager リモート操作]-[Client構成ウィザード]を選択します。
13.2.2 [Live Help Expert]プログラムのCD-ROMから起動する
[Live Help Expert]プログラムのCD-ROMの[EXPERT]フォルダを開き、フォルダ内の[LHPOLEDT.EXE]をダブルクリックします。
本起動方法は、Systemwalker Live Help Expert 単品製品のみで有効です。
13.3 Client構成ファイル作成種別
Client構成ファイルの作成種別を選択します。
- 100 -
13.3.1 Client構成ファイルの新規作成
新たにClient構成ファイルを作成する場合に選択します。
13.3.2 Client構成ファイルの編集
既存のClient構成ファイルを読み込んで編集する場合に選択します。選択すると、[参照]ボタンが有効になります。[参照]ボタンをクリッ
クして編集するClient構成ファイルを選択してください。
13.3.3 現在の設定情報を読み込む
現在ご使用のLive Help Client V13.0.0以降に設定されている内容を読み込んで編集し、Client構成ファイルを作成したい場合に選択
します。
ご使用のマシンにLive Help Client V13.0.0以降がインストールされている場合に有効になります。
13.4 起動方式の設定
起動方式を選択します。
- 101 -
13.4.1 設定を変更する
現在の設定を変更する場合は、チェックを付けてください。チェックが無い場合、Client構成ファイル適用ツールは起動方式の変更を
行いません。
13.4.2 通常アプリケーションとして起動
通常のアプリケーションとして動作します。プログラムを起動するには、スタートメニューに登録されるアイコンをクリックします。
13.4.3 サービスとして起動
サービスプログラムとして動作すると、ローカルユーザがログオンしていない状態でも[Live Help Client]プログラムが動作しているため、
いつでも接続することが可能です。
13.4.4 Windows起動時に自動起動
サービスプログラムをWindows(R)起動時から動作させる場合に選択します。
13.4.5 自動起動しない
ローカルユーザがスタートメニューに登録されるアイコンをクリックしてプログラムを動作させることで、サービスプログラムを開始する場
合に選択します。サービスプログラムを動作させるためには、ローカルユーザが一度ログオンする必要があります。
注意
[通常アプリケーションとして起動]を選択した場合は、[接続認証の設定]画面で[OS認証方式を使用する]は指定できません。
13.5 通信方式の設定
通信方式を設定します。
- 102 -
13.5.1 設定を変更する
現在の設定を変更する場合は、チェックを付けてください。チェックが無い場合、Client構成ファイル適用ツールは通信方式の変更を
行いません。
13.5.2 サポートセンター
通信にサポートセンターを利用する場合に選択します。サポートセンターを利用する場合は、別途[Live Help CM]プログラムまたは
[Live Help Connect]プログラムの導入が必要になります。
13.5.3 サポートセンター名
接続するサポートセンター名を指定します。サポートセンター名は、[CCLファイルの参照]ボタンをクリックし、[ファイルを開く]ダイアロ
グでCCLファイルを指定すると、ドロップダウンリストから選択することができます。
また、[Client構成ファイルの作成種別]で[現在の設定を読み込む]を指定した場合、サポートセンター名を自動的に読み込み、ドロッ
プダウンリストに表示します。
13.5.4 IPアドレスまたはホスト名
サポートセンター名をドロップダウンリストから選択すると、対応するIPアドレスまたはホスト名を表示します。なお、IPアドレスまたはホス
ト名を編集することはできません。
13.5.5 IPアドレス指定
通信にIPアドレスを直接指定して接続する場合に選択します。
13.6 ユーザ名の設定
ユーザ名を設定します。
- 103 -
13.6.1 設定を変更する
現在の設定を変更する場合は、チェックを付けてください。チェックが無い場合、Client構成ファイル適用ツールはユーザ名の変更を
行いません。
注意
Live Help接続では、接続毎に一意のユーザ名が設定されている必要があります。そのため、ユーザ名を直接指定する場合は十分ご
注意ください。
13.6.2 ユーザ名
設定するユーザ名を入力します。ユーザ名は、半角16文字まで入力することが可能です。
なお、ユーザ名が空欄の場合は、Live Help Clientマシンに設定されているコンピュータ名が自動的に設定されます。
注意
・ ユーザ名に半角ダブルクォーテーション( " )は使用できません。
・ 入力したユーザ名の先頭または最後に半角スペースがある場合、その半角スペースは自動的に削除されます。
13.7 接続認証の設定
エキスパートがクライアントへ接続する際の、認証の方法を設定します。
・ [Live Helpパスワード認証方式を使用する]を選択した場合は、パスワードの設定フィールドが有効になります。
・ [OS認証方式を使用する]を選択した場合は、[接続許可グループの設定]ボタンが有効になります。
13.7.1 設定を変更する
現在の設定を変更する場合は、チェックを付けてください。チェックが無い場合、Client構成ファイル適用ツールは認証方法の変更を
行いません。
- 104 -
13.7.2 Live Helpパスワード認証方式を使用する
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアントに設定されているパスワードを入力して、クライアント側で接続を認証する方法
です。
13.7.3 パスワード
設定するパスワードを入力します。パスワードは、半角16文字まで入力することが可能です。
パスワード欄への入力文字列は、アスタリスク( * )で表示されます。
なお、パスワードが空欄の場合は、Client構成ファイル適用ツールを実行したとき、[パスワードなし]に設定されます。
注意
パスワードにダブルクォーテーション( " )は使用できません。
13.7.4 パスワードの確認入力
パスワード欄に文字列を入力すると、パスワードの確認入力欄が有効になります。設定するパスワードを再入力してください。
パスワード欄に入力した文字列と一致すれば、パスワードが設定されます。一致しなかった場合は、入力したパスワードが削除されま
す。再度入力してください。
パスワードの確認入力欄への入力文字列も、アスタリスク( * )で表示されます。
13.7.5 OS認証方式を使用する
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアント側のOSに登録されているユーザ名とパスワードを指定して、接続を認証する
方法です。
接続を許可するグループに属するユーザを指定したエキスパートだけが、クライアントに接続できます。
- 105 -
注意
[起動方式の設定]で[通常アプリケーションとして起動]が選択されている場合、[OS認証方式を使用する]はグレー表示され、選択でき
ません。
13.7.5.1 接続許可グループの設定
[OS認証方式を使用する]を選択すると有効になります。このボタンをクリックして表示される画面で、エキスパートからの接続を許可す
るグループを指定します。
接続を許可するグループとして、最大10個のグループを登録できます。
[接続を許可するグループ]にデフォルトで表示されるグループは、[Client構成ファイル作成種別]画面で指定した作成種別によって異
なります。
詳細は以下のとおりです。
Client構成ファイル作成種別
Client構成ファイルの新規作成
接続を許可するグループの一覧
Administratorsが表示されます。
- 106 -
Client構成ファイル作成種別
接続を許可するグループの一覧
Client構成ファイルの編集
Client構成ファイルに設定されているグループが表示さ
れます。
現在の設定を読み込む
ローカルコンピュータのLive Help Clientに設定されて
いるグループが表示されます。
以下のいずれかの方法で、グループを指定します。
・ グループ名を直接入力する
・ ローカルコンピュータに登録されているグループを選択する
注意
・ 指定したグループが適用先に存在しない場合、そのグループ名の登録はスキップされます。
・ 指定したグループは、以下の優先順位で適用先に登録されます。
1. ビルトイングループ
2. ローカルグループ
3. ドメイングローバルグループ
ドメイングローバルグループとローカルグループに、同じ名前のグループが登録されている場合は、ローカルグループが登録され
ます。
各グループ種別についての詳細は、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
実際の指定方法については、以降で詳しく説明します。
グループ名を直接入力する
1. [グループ名]欄に、接続を許可するグループ名を入力します。
半角256文字まで入力することが可能です。
注意
- グループ名に以下の文字は使用できません。
\/[]:|<>+=;,?*@"
- グループ名の先頭に空白文字は使用できません。
- グループ名の終端に空白文字およびピリオド( . )は使用できません。
- 107 -
2. [追加]ボタンをクリックします。
[接続を許可するグループ]欄に、入力したグループが追加されます。
ローカルコンピュータに登録されているグループを選択する
1. [参照]ボタンをクリックします。
2. [グループの参照]画面に、ローカルコンピュータに登録されているグループの一覧が表示されます。この中から追加するグルー
プを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
なお、表示されるグループは、ログオン状態により異なります。
ログオン状態
表示されるグループ種別
ドメインユーザでログオン
ローカルユーザでログオン
(ドメインに同一ユーザが登録さ
れており、かつ、パスワードが一
致している場合)
ローカルユーザでログオン
ビルトイングループ
ローカルグループ
ドメイングローバルグループ
ビルトイングループ
ローカルグループ
各グループ種別についての詳細は、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。
- 108 -
3. 2.で選択したグループが[グループ名]欄に表示されます。
4. [追加]ボタンをクリックします。
[接続を許可するグループ]欄に、選択したグループが追加されます。
13.8 Clientの設定
Clientの設定を行います。
- 109 -
13.8.1 設定を変更する
現在の設定を変更する場合は、チェックを付けてください。チェックが無い場合、Client構成ファイル適用ツールはClient の設定の変
更を行いません。
13.8.2 最小化して実行する
[Live Help Client]プログラムを最小化状態で実行するには、このオプションを選択してください。[Live Help Client]プログラムは最小化
された状態でタスクバーに現れ、タスクバーのボタンをクリックすることで元のサイズに戻すことができます。
13.8.3 タスクトレイに格納する
このオプションが設定されると、[Live Help Client]アイコンがタスクトレイに表示されます。[Live Help Client]プログラムは、タスクバーに
は表示されません。タスクトレイのアイコンをクリックすることで元のサイズに戻すことができます。
13.8.4 接続の承認処理をする
このオプションが選択されると、誰かがあなたのコンピュータに接続しようとすると、通知メッセージが表示されます。接続しようとするエ
キスパートのユーザ名が表示されますので、接続を承認したり、拒否したりすることができます。
13.8.5 メッセージの表示秒数
[Live Help Client]プログラムがサービス起動の場合に画面へ表示するメッセージ(接続の承認処理、リモート操作の承認処理など)の
表示秒数を指定します。
メッセージの表示秒数はデフォルトで5秒です。最大で120秒まで引き伸ばすことが可能です。なお、表示秒数の設定に0秒を指定し
た場合は、自動的にメッセージが消えないため画面の操作が必要です。
注意
表示秒数に80以上を設定する場合、以下のレジストリをexpert/monitor/clientでそれぞれ設定してください。
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\LiveHelp\★(expert/monitor/client)\TCP
名前:memberlife
データ(文字列値):設定した表示秒数+10
- 110 -
注)キーの★部分はexpert/monitor/clientのいずれかになります。
なお、表示秒数に0を設定する場合は、上記レジストリのデータに、65535を設定してください。
13.8.6 リモート操作の承認処理
エキスパートにコンピュータのリモート操作を許可する方法を選択します。
・ 常に許可する: エキスパートにリモート操作を許可します
・ 常に拒否する: エキスパートのリモート操作を許可しません
・ ユーザに許可を求める: エキスパートがリモート操作をしようとしたとき、許可または拒否するための画面を表示します
13.8.7 NumLock/ScrollLock/CapsLockを接続時に同期する
このオプションを選択すると、セッション接続時に、エキスパート側のコンピュータのNumLock / ScrollLock / CapsLockキーの状態をク
ライアント側のコンピュータに反映させることができます。
注意
Live Helpインストール時には
「NumLock / ScrollLock / CapsLockを接続時に同期しない」設定になっています。
13.9 Client構成ファイルの保存
Client構成ファイルを保存します。
13.9.1 Client構成ファイルメモ
Client構成ファイルを識別するための覚え書きなどに使用します。
半角256文字、全角128文字までが入力可能です。
Client構成ファイル適用ツールの[設定内容の表示]画面に、ここで入力したメモが表示され、選択したClient構成ファイルが適用した
いものであるかを確認することができます。
- 111 -
13.9.2 保存するClient構成ファイル名
保存するClient構成ファイル名欄には、直接ファイル名を入力することはできません。[設定]ボタンを使用してください。
[設定]ボタンをクリックすると、[名前を付けて保存]ダイアログが開きます。ここで、保存したいフォルダを選択し、ファイル名を指定して
ください。
13.10 Client構成ファイル適用ツール
Client構成ファイル適用ツールを使用して、Live Help ClientにClient構成ファイル(*.lhp)の内容を反映させることができます。
注意
・ Client構成ファイルは、V13.0.0以降の[Live Help Client] プログラムにのみ適用可能です。
・ Client構成ファイルを作成するには、Client構成ウィザードを使用します。
・ JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、ファイル名、フォルダ名などに指定しないでください。正常に動作しなくなります。
13.11 Client構成ファイル適用ツールの動作モード
13.11.1 GUIモード
適用するClient構成ファイルの内容、進捗状況を確認しながら適用するモードです。適用終了後、表示される結果から、正しく適用さ
れたかを確認することができます。
13.11.2 サイレントモード
ユーザの操作を必要としないモードです。適用結果は、[Live Help Client]プログラムのインストールフォルダ内の[LHPOLSET.LOG]で
確認することができます。
13.12 Client構成ファイル適用ツールの起動方法
13.12.1 GUIモードで起動する
[Live Help Client]プログラムのインストールフォルダを開き、フォルダ内の[LHPOLSET.EXE]をダブルクリックします。
13.12.2 サイレントモードで起動する
[ファイル名を指定して実行]を使用して、[Live Help Client]プログラムのインストールフォルダ内の[LHPOLSET.EXE]を指定し、オプ
ションコマンド[/s:Client構成ファイル名(フルパス)]を付加します。
詳細は、“サイレントモード”-“適用するClient構成ファイル名の指定”を参照してください。
13.13 Client構成ファイル名の入力
Client構成ファイル名の指定および適用の成否をイベントログに出力するかどうかの指定を行います。
- 112 -
13.13.1 Client構成ファイル名
Client構成ファイル名欄には、直接ファイル名を入力することはできません。[参照]ボタンをクリックし、[ファイルを開く]ダイアログで適
用したいファイルを選択してください。
13.13.2 イベントログに適用の成否を出力する
このチェックボックスを選択した場合、適用の成否がイベントログに出力されます。
デフォルトは選択された状態となっています。
13.14 設定内容の表示
日付、メモ、設定内容が表示されます。
- 113 -
13.14.1 日付
Client構成ファイルのタイムスタンプが日付欄に表示されます。
13.14.2 メモ
Client構成ファイルのメモが表示されます。
13.14.3 内容
設定内容が表示されます。
13.14.4 適用の開始
[次へ]ボタンをクリックすると適用を開始します。
[通信方式の設定]でサポートセンターが選択されている場合、CCLファイルを更新する際の確認メッセージが表示されることがありま
す。このときは、[はい]をクリックすると適用を開始します。
13.15 Client構成適用進捗状況
Client構成ファイル適用の進捗状況がプログレスバーで表示されます。
- 114 -
13.15.1 適用処理の中止
[キャンセル]ボタンをクリックすると、Client構成ファイル適用処理を中止し、Client構成適用結果表示画面を表示します。
注意
適用処理を中止しても、適用済みの設定内容は元に戻りません。設定が反映された項目については、Client適用結果表示画面で確
認できます。
13.16 Client構成適用結果表示
Client構成ファイル適用結果が表示されます。
- 115 -
13.16.1 適用結果
設定項目ごとの適用結果を確認できます。
13.16.2 適用ツールの終了
[完了]または[キャンセル]ボタンをクリックして、Client構成ファイル適用ツールを終了してください。
13.17 サイレントモード
画面を表示せずに適用するモードです。サイレントモードで実行すると、ユーザの操作を必要としません。
13.17.1 適用するClient構成ファイル名の指定
[/s:]コマンドに続けて、Client構成ファイル名をフルパスで指定します。
例)
<インストールフォルダ>\lhpolset.exe /s:”c:\My Documents \Client1.lhp”
13.17.2 イベントログに適用結果の成否を出力する
デフォルトで適用結果の成否をイベントログに出力します。出力したくない場合は、[/e]コマンドを付加して実行します。
13.17.3 適用結果の確認
インストールフォルダ内の[LHPOLSET.LOG]ファイルで適用結果を確認できます。
- 116 -
第14章 Live Help CM
14.1 Live Help CMの概要
14.1.1 Live Help CMとは
Live Help CMは、以下の2つの主要な機能により、サポートセッションの接続を管理するプログラムです。
・ Live Helpユーザ名により、ExpertとClientを接続できるようにする
・ Expert および Client をグループ管理する
注意
・ [Live Help CM]プログラムでは、ファイアウォールを越えたインターネット接続は管理できません。インターネット接続を実現するに
は、[Live Help Connect]プログラムの導入が必須となります。[Live Help Connect]プログラムの概要やインストールについては、“使
用手引書 リモート操作機能編 Connect管理者ガイド”を参照してください。
・ サポートセッションによる接続を行う場合は、本バージョンの製品媒体に同梱されている[Live Help Connect]プログラムをインストー
ルしてください。
・ Live Help CMを使用したサポートセッションによる接続は、IPv4通信のみサポートしています。
14.1.1.1 Live Helpユーザ名により、ExpertとClientを接続できるようにする
Expert および Client にはそれぞれ個別のユーザ名(デフォルトはコンピュータ名)を設定することができます。Live Help CMを使用す
ると、Live Help CMに接続する全てのExpertおよびClientを、このLive Helpユーザ名で識別できるようになります。これにより、Expertは
ClientのIPアドレスではなく、ユーザ名を指定することで接続できるようになります。これは利用しているTCP/IP環境が、動的IPアドレス
割当てを行うよう構成されている場合などに便利です。
14.1.1.2 Expert および Client をグループ管理する
Live Help CMでは、サポートセンターと呼ばれるユーザグループを作成することができます。各サポートセンターにExpertおよびClient
を所属させることにより、ユーザをグループ化して管理することができます。
詳細は“サポートセンターの役割とメリット”-“特定のサポートセンターに対し、限られたユーザのみがアクセスできるようにする”を参
照してください。
- 117 -
14.1.1.3 サポートセッションの管理の概要
[Live Help CM]プログラムは、サポートセンター、サポートセッションを開いた人の名前とネットワークアドレス、そしてセッションの状態
を管理します。
具体的には以下のような処理を行います。
・ クライアントが[Live Help Client]プログラムを起動したとき、サポート要請を適切なサポートセンターに配置する
・ 選択されたサポートセンターで開かれているサポートセッションの名前の一覧を作成する(このリストは、エキスパートの[セッション
に参加する]ダイアログボックスに表示されます)
・ エキスパートがクライアントのコンピュータに接続しようとしたとき、クライアントの所在を突き止める(エキスパートは、クライアントの
Live Helpユーザ名を指定するだけで接続できます)
・ クライアントがセッションを閉じたとき、管理データを破棄する
14.1.2 サポートセンターの役割とメリット
サポートセンターは、サポートセッションを管理するためのユーザグループです。
サポートセンターは、複数の会議室がある建物と似ています。会議に参加するには、ビルに入ってから、目的の会議室に行きます。ク
ライアントが[Live Help Client]プログラムを起動すると、サービスのリクエストがネットワーク上に登録されます。実際には、クライアントが
割り当てられたサポートセンター内に「サポートセッション」が開かれます。これは、建物に入り、会議室に向かい、エキスパートと打ち
合わせるために会議室を確保することに相当します。
エキスパートは、[セッションに参加する]ダイアログボックスのドロップダウンリストから、クライアントと同じサポートセンターを選択し、つ
いでクライアントの名前を選択します(これは、同じビルに入って、クライアントの居る会議室に入ることに相当します)。これにより、クラ
イアントと接続でき、サポートセッションが開始されます。
サポートセンターを使用することにより、以下のような管理が可能になります。
・ 特定のサポートセンターで同時に開催できるセッション数を制限する
・ 特定のサポートセンターに対し、限られたユーザのみがアクセスできるようにする
・ 特定のユーザに対し、セッションを開く権利もしくはセッションに参加する権利のみを与える
14.1.2.1 特定のサポートセンターで同時に開催できるセッション数を制限する
WAN(広域ネットワーク)を介したネットワークの場合など、ネットワーク使用量を制御したい場合があるかもしれません。各サポートセン
ターで同時に開くことができるセッション数を制限することにより、帯域幅の使用量を制御することができます。
セッション数の制限方法については“[Live Help CM]をカスタマイズする”-“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポー
トセンターを追加する”を参照して下さい。
14.1.2.2 特定のサポートセンターに対し、限られたユーザのみがアクセスできるようにする
たとえば、次のような状況を考えてみましょう。会社に技術サポートを提供する2人のエキスパート(山本さんと鈴木さん)がいるものとし
ます。山本さんはプロジェクトAについて知識があり、鈴木さんはプロジェクトBについて知識があります。
この場合、以下の手順で、プロジェクトAに関わっている人は山本さんから、プロジェクトBに関わっている人は鈴木さんから、それぞれ
サポートを受けるようにすることができます。
1. 「山本 健一」と「鈴木 一郎」という2つのサポートセンターを作成する。
2. それぞれのサポートセンター用にCCLファイル(例えば、"YAMAMOTO.CCL"と"SUZUKI.CCL"など)を作成する。
3. プロジェクトAに関わっている社員に"YAMAMOTO.CCL"ファイルを、プロジェクトBに関わっている社員に"SUZUKI.CCL"ファ
イルを配布する。
4. 山本さんに"YAMAMOTO.CCL"ファイルを、鈴木さんに"SUZUKI.CCL"ファイルを配布する。
- 118 -
このように適切なCCLファイルだけを配布することにより、サポートが必要なクライアントが[Live Help Client]プログラムを起動した時、そ
のサポート要請が自動的に適切なサポートセンターに配置されるようにすることができます。
同時に、不要なサポートセンターへのアクセスも制限できます。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターを追加する”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを
配布する”
14.1.2.3 特定のユーザに対し、セッションを開く権利もしくはセッションに参加する権利のみを
与える
通常は、ユーザがセッションを開くことと、セッションに参加することの両方ができるように、すべての権利を与えます。しかし機密保護
などの目的でセッション権を制限したい場合、以下の手順で「セッション開催のみ」または「セッションへの参加のみ」に制限することが
できます。
1. サポートセンターに「セッションの開始」または「セッションへの参加」専用の別名をつける。
2. その別名用のCCLファイルを作成する。
3. 作成したCCLファイルを、セッション権を制限したいユーザに配布する。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターの構成情報を変更す
る”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを
配布する”
14.2 プログラムの起動と終了
14.2.1 [Live Help CM]プログラム
[Live Help CM]プログラムは以下の手順で起動/終了させることができます。
- 119 -
14.2.1.1 [Live Help CM]プログラムの起動方式を変更する
[Live Help CM]プログラムはWindows(R)のサービスとして動作するため、ユーザがログオフした後も動作し続けます。また、Windows(R)
の起動時に自動的に起動するように設定することにより、OSにログオンしなくても[Live Help CM]プログラムを利用できるようにすること
もできます。
ご利用の環境に合わせて、必要なときに手動で起動するか、Windows(R)の起動時に自動的に起動するかを選択してください。
[Live Help CM]プログラムの起動方式を変更するには、以下のいずれかの操作を行います。
CM管理プログラムを利用する
1. [Live Help CM管理]プログラムを起動します。
2. 「Live Help CMとの接続に失敗しました。Live Help CMのアドレス情報をチェックしますか?」と表示された場合、「いいえ」を選
択します。
3. [サービス]-[サービスの設定]メニューから以下のいずれかのコマンドを選択します。
- [サービス手動起動]コマンド
サービスの起動方式を手動に設定します。既にサービスが手動起動として設定されている場合は選択できません。
- [サービス自動起動]コマンド
システム起動時にWindows(R)のサービスとして自動的に動作するように設定します。既にサービスが自動起動として設定さ
れている場合は選択できません。
注意
[サービス]メニューにより制御できるのは、[Live Help CM管理]プログラムと同じコンピュータにインストールされている[Live Help CM]
プログラムだけです。[Live Help CM管理]プログラムと同じコンピュータに[Live Help CM]プログラムがインストールされていない場合
(インストール時に「Connection Manager」オプションを選択しなかった場合)、[サービス]メニューのコマンドはグレーアウトされ選択で
きません。
Windows(R)のサービスの設定を利用する
1. コントロールパネルの[サービス]アプレットを開きます。
2. 「LiveHelp Connection Manager Service」([Live Help CM]サービス)のプロパティを開きます。
3. スタートアップの種類を「手動」または「自動」に設定します。
14.2.1.2 [Live Help CM]プログラムを手動で起動/終了する
[Live Help CM]プログラムを手動で起動または終了するには、以下のいずれかの操作を行います。
CM管理プログラムを利用する
1. [Live Help CM管理]プログラムを起動します。
2. 「Live Help CMとの接続に失敗しました。Live Help CMのアドレス情報をチェックしますか?」と表示された場合、「いいえ」を選
択します。
3. [サービス] -[サービスの制御] メニューから以下のいずれかのコマンドを選択します。
- [サービスの開始]コマンド
既にサービスが開始されている場合は選択できません。
- [サービスの停止]コマンド
サービスが停止している場合は選択できません。
- 120 -
注意
[Live Help CM]サービスが起動されても、[Live Help CM管理]プログラムには変更が反映されません。[Live Help CM]サービス起動
後、そのまま続けて[Live Help CM管理]プログラム上で作業を行いたい場合、[Live Help CM]ドロップダウンリストから希望するLive
Help CM(デフォルトはConnection Manager 1)を選択し直してください。[Live Help CM管理]プログラムが[Live Help CM]プログラムに
接続され、選択された[Live Help CM]プログラムで管理しているサポートセンターが表示されます。
Windows(R)のサービスの設定を利用する
1. コントロールパネルの[サービス]アプレットを開きます。
2. 「LiveHelp Connection Manager Service」([Live Help CM]サービス)を「開始」または「停止」します。
14.2.2 [Live Help CM管理]プログラム
[Live Help CM管理]プログラムは以下の手順で起動/終了させることができます。
14.2.2.1 [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動させるには、スタートメューから[Live Help]-[CM管理]を選択します。
次の例のように、[Live Help CM管理]ウィンドウ が表示されます。
[Live Help CM管理]ウィンドウの各フィールドについて説明します。
・ [メニュー]バー:
ウィンドウの一番上にあり、利用できるメニュー([ファイル]、[CM]、[センター]、[サービス]、[ヘルプ])が表示されます。
・ [Live Help CM]コンピュータリスト:
このリストボックスは、アクセスできる[Live Help CM]コンピュータの一覧を表示します。この例では、[Live Help CM]コンピュータの
名前は「Connection Manager 1」です。
・ [センター]リスト:
このリストボックスは、選択された[Live Help CM]コンピュータ内で現在構成されているサポートセンターの一覧を表示します。この
例では、1つのサポートセンター(Support TCP/IP)があります。
・ ステータス領域:
ウィンドウの一番下にあり、[Live Help CM]コンピュータとの接続状態、もしくは[Live Help CM]コンピュータの動作状態と、各種の
情報メッセージを表示します。上記の例では、[Live Help CM]コンピュータのステータスとして「Live Help CMは動作中です」と表
示されています。
- 121 -
14.2.2.2 [Live Help CM管理]プログラムを終了する
[Live Help CM]コンピュータとの接続を断ち、[Live Help CM管理]プログラムを終了するには、[Live Help CM管理]プログラムの[ファ
イル]メニューから[Live Help CM管理の終了]コマンドを選択します。
14.3 基本の構成で接続する
14.3.1 [Live Help CM]コンピュータに接続する
Live Help CMを使用して接続する場合、[Live Help Expert]プログラム、および[Live Help Client]プログラムを、[Live Help CM]コン
ピュータに接続する必要があります。
また、[Live Help CM管理]プログラムから[Live Help CM]コンピュータを管理する場合、[Live Help CM管理]プログラムを[Live Help
CM]コンピュータに接続する必要があります。
デフォルトでは、[Live Help CM]コンピュータに接続するための情報として、“CMTCP”というホスト名が設定されています。このデフォ
ルトのホスト名を使用して[Live Help CM]コンピュータを認識させることも、それ以外の情報を設定して認識させることもできます。
ここでは、以下の3パターンの設定方法について説明します。
・ [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”というホスト名で認識させる
・ [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”以外のホスト名で認識させる
・ [Live Help CM]コンピュータを、IPアドレスで認識させる
14.3.1.1 [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”というホスト名で認識させる
[Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”というホスト名で認識させるには、以下の作業を行って下さい。
1. [Live Help CM]コンピュータのホスト名を名前解決できるようにする
DNSサーバに変更を加えるか、もしくは[Live Help Expert]プログラム、[Live Help Client]プログラム、および[Live Help CM管
理]プログラムを実行するコンピュータの“Hosts”ファイルを修正して、[Live Help CM]コンピュータを“CMTCP”というホスト名で認
識できるようにします。(既に名前解決できている場合、この作業は不要です)
14.3.1.2 [Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”以外のホスト名で認識させる
[Live Help CM]コンピュータを、“CMTCP”以外のホスト名で認識させるには、以下の作業を行って下さい。
1. [Live Help CM]コンピュータのホスト名を名前解決できるようにする
DNSサーバに変更を加えるか、もしくは[Live Help Expert]プログラム、[Live Help Client]プログラム、および[Live Help CM管
理]プログラムを実行するコンピュータの“Hosts”ファイルを修正して、[Live Help CM]コンピュータを任意のホスト名で認識できる
ようにします。(既に名前解決できている場合、この作業は不要です)
2. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM] コンピュータで[Live Help CM] サービスを起動します。
3. [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動します。
4. CMの設定を変更する
“Connection Manager 1”(デフォルトで登録されている[Live Help CM]コンピュータの名前)の[ホスト名/IPアドレス]の設定を、
“CMTCP”から任意のホスト名([Live Help CM]コンピュータのホスト名)に変更します。
[Live Help CM]プログラム(Connection Manager 1)に接続され、管理しているサポートセンター(デフォルトではSupport TCP/IP)
が表示されます。
- 122 -
5. CCLファイルを作成する
デフォルトのサポートセンターである“Support TCP/IP”用のCCLファイルを作成します。
6. CCLファイルを配布する
作成したCCLファイルをエキスパートとクライアントにそれぞれ配布します。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM管理]プログラム”-“[Live Help CM管理]プログラムを起動する”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“Live Help CMコンピュータの追加/設定変更/削除”-“Live Help CMコンピュータの
構成情報を変更する”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを
配布する”
14.3.1.3 [Live Help CM]コンピュータを、IPアドレスで認識させる
[Live Help CM]コンピュータを、IPアドレスで認識させるには、以下の作業を行って下さい。
1. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM] コンピュータで[Live Help CM] サービスを起動します。
2. [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動します。
3. CMの設定を変更する
“Connection Manager 1”(デフォルトで登録されている[Live Help CM]コンピュータの名前)の[ホスト名/IPアドレス]の設定を、
“CMTCP”から任意のIPアドレス([Live Help CM]コンピュータのIPアドレス)に変更します。
[Live Help CM]プログラム(Connection Manager 1)に接続され、管理しているサポートセンター(デフォルトでは“Support TCP/
IP”)が表示されます。
4. CCLファイルを作成する
デフォルトのサポートセンターである“Support TCP/IP”用のCCLファイルを作成します。
5. CCLファイルを配布する
作成したCCLファイルをエキスパートとクライアントにそれぞれ配布します。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM管理]プログラム”-“[Live Help CM管理]プログラムを起動する”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“Live Help CMコンピュータの追加/設定変更/削除”-“Live Help CMコンピュータの
構成情報を変更する”
・ “[Live Help CM]をカスタマイズする”-“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを
配布する”
14.3.2 [Live Help CM]を使用して接続する
[Live Help CM]コンピュータに接続するための設定が完了したら、以下の手順でクライアントに接続することができます。
1. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM]サービスが起動していない場合、[Live Help CM] コンピュータで[Live Help CM] サービスを起動します。
- 123 -
2. [Live Help Client]プログラムを起動する
以下のように設定し、[Live Help Client]プログラムを起動します。
- 通信方式:サポートセンター
- サポートセンター名:Support TCP/IP
[Live Help Client]プログラムの[接続待ち]ダイアログボックスには、IPアドレスではなくLive Helpユーザ名が表示されます。
3. [Live Help Expert]プログラムから接続する
[Live Help Expert]プログラムを起動し、以下の設定でクライアントに接続します。
- 通信方式:サポートセンター
- サポートセンター名:Support TCP/IP
- 接続対象セッション:クライアントのLive Helpユーザ名([開かれているセッション]欄に表示されます)
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
・ “Live Help Clientガイド”
・ “Live Helpの使い方”-“エキスパートがセッションに参加する”
14.4 [Live Help CM]をカスタマイズする
14.4.1 Live Help CMコンピュータの追加/設定変更/削除
[Live Help CM]コンピュータは、Live Helpネットワーク内のすべてのエキスパートやクライアントで共有できるため、通常、1つのLive
Helpネットワーク上に1台あれば十分です。しかし、1台の[Live Help CM]コンピュータで管理できる最大同時サポートセッション数であ
る63を超えるサポートセッションを管理したい場合には、[Live Help CM]コンピュータを増設する必要があります。
また、[Live Help CM]コンピュータのIPアドレスを変更したり、コンピュータを変更したりした場合、[Live Help CM]コンピュータの構成
情報の変更や、削除が必要になる場合があります。
その場合は、[Live Help CM管理]プログラムを使用して、[Live Help CM]コンピュータの構成を変更します。
各操作に進む前に、以下の手順で[Live Help CM管理]プログラムを起動してください。
1. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM] コンピュータで[Live Help CM] サービスを起動します。
2. [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動します。
注意
[Live Help CM]コンピュータは、1台で最大同時に63セッションを処理できます。セッション数は、[Live Help CM]コンピュータ経由で
セッションを開催しているLive Help Client端末の総数です(例:2台のLive Help Client端末がセッションを開いている場合、セッション
数は2になります)。Live Help Expert端末から[Live Help CM]コンピュータ経由で開催されているセッションに参加する場合、[Live Help
CM]のセッション数は増えません。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
- 124 -
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM管理]プログラム”-“[Live Help CM管理]プログラムを起動する”
14.4.1.1 Live Help CMコンピュータを追加する
[Live Help CM]コンピュータを増設する場合、各[Live Help CM]コンピュータ用に1つずつ[Live Help CM管理]プログラムをインストー
ルすることも、複数の[Live Help CM]コンピュータを1つの[Live Help CM管理]プログラムで管理することもできます。
各[Live Help CM]コンピュータ用に1つずつ[Live Help CM管理]プログラムをインストールする運用の場合、“基本の構成で接続する”
-“[Live Help CM]コンピュータに接続する”の手順で増設した[Live Help CM]コンピュータを認識させて下さい。
1つの[Live Help CM管理]プログラムで複数の[Live Help CM]コンピュータを管理する場合には、以下の手順で[Live Help CM管理]
プログラムに[Live Help CM]コンピュータを追加した後、“基本の構成で接続する”-“[Live Help CM]コンピュータに接続する”の手順
で増設した[Live Help CM]コンピュータを認識させて下さい。
1. [CM]-[CMの追加] コマンドを選択する
2. [Live Help CMパラメータ] ダイアログボックスが表示されたら、以下の情報を指定する
- 名前:
[Live Help CM]コンピュータを識別するための名前を入力します。例としては、「サポートマネージャー1」、「3階のCM」、「東
京地区」などがあります。
- ホスト名/IPアドレス:
[Live Help CM]コンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。
注意
[Live Help CM]コンピュータを識別するためにホスト名を使う場合、[Live Help Client]プログラム、[Live Help Expert]プログ
ラム、および[Live Help CM管理]プログラムをインストールしたコンピュータで、そのホスト名が名前解決されている必要があ
ります。詳細は“基本の構成で接続する”-“[Live Help CM]コンピュータに接続する”を参照して下さい。
参考
IPアドレスやホスト名が不明な場合、[Live Help CM]コンピュータ上でスタートメニューから[Live Help]-[IPアドレス情報]を
選択し、[IPアドレス情報]プログラムを起動してください。 [Live Help CM]コンピュータのアドレスが画面に表示され、さらに
[Live Help CM]プログラムのインストールフォルダの"CMTCP.ADR"ファイルにも書き込まれます。[インポート]ボタンをクリッ
クしてこのファイルからアドレス情報をインポートすると、アドレスの指定間違いを防ぐことができます。
3. [OK] ボタンをクリックする
ホスト名/IPアドレスが正しく指定されていれば、追加した[Live Help CM] コンピュータとの接続が確立され、サポートセンターを
構成することができるようになります。
14.4.1.2 Live Help CMコンピュータの構成情報を変更する
[Live Help CM]コンピュータの構成情報を変更するには、以下の操作を行ってください。
1. [Live Help CM]コンピュータリストボックスで、ドロップダウンリストから該当するエントリを選択する
2. [CM]-[CMの設定]コマンドを選択する
3. [Live Help CMパラメータ]ダイアログボックスが表示されたら、必要に応じて情報を変更する
各設定項目の詳細については、“Live Help CMコンピュータを追加する”を参照して下さい。
4. [OK]ボタンをクリックする
ホスト名/IPアドレスが正しく指定されていれば、新しい設定で[Live Help CM] コンピュータに接続されます。
- 125 -
注意
ホスト名もしくはIPアドレスを変更した場合、該当する[Live Help CM]コンピュータ内に構成されたサポートセンター用のCCLファイルも
更新する必要があります。各サポートセンター用に新しいCCLファイルを作成し、そのサポートセンターを使用しているエキスパートお
よびクライアントに配布して下さい。詳細は“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを配
布する”を参照して下さい。
14.4.1.3 Live Help CMコンピュータを削除する
[Live Help CM]コンピュータの構成情報を削除するには、以下の操作を行って下さい。
1. [Live Help CM]コンピュータリストボックスで、ドロップダウンリストから該当するエントリを選択する
2. [CM]-[CMの削除]コマンドを選択する
3. 削除を確認するダイアログボックスが表示されたら、[はい]ボタンをクリックする
リストから該当の[Live Help CM]コンピュータが削除され、その[Live Help CM]コンピュータとの接続が断たれます。
注意
[CMの削除]コマンドで削除されるのは[Live Help CM管理]プログラムで管理している構成情報([Live Help CM]コンピュータに接続
するための情報)のみです。[Live Help CM]コンピュータ内に構成されているサポートセンターは削除されません。サポートセンターも
削除したい場合は、[Live Help CM]コンピュータを削除する前に“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターを
削除する”の手順で削除して下さい。
14.4.2 サポートセンターの追加/設定変更/削除
もっとも簡単な[Live Help CM]コンピュータのセットアップは、誰もが利用できるサポートセンターを1つ設けることです。通常は、デフォ
ルトの“Support TCP/IP”サポートセンターだけで十分でしょう。
しかし、複数のサポートセンターが必要な場合もあります。(複数のサポートセンターを使用するメリットについては、“Live Help CMの
概要”-“サポートセンターの役割とメリット”を参照して下さい)
また、サポートセンターの構成情報を変更したり、不要になったサポートセンターを削除したりしたい場合もあるでしょう。
その場合は、[Live Help CM管理]プログラムを使用して、サポートセンターの構成を変更します。
各操作に進む前に、以下の手順でサポートセンターの構成を変更したい[Live Help CM]コンピュータに接続してください。
1. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM] コンピュータで[Live Help CM] サービスを起動します。
2. [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動します。
3. [Live Help CM]コンピュータを選択する
[Live Help CM]コンピュータリストボックスに、サポートセンターの構成を変更したい[Live Help CM]コンピュータの名前が表示さ
れていない場合、ドロップダウンリストから希望の[Live Help CM]コンピュータを選択します。デフォルトでは、“Connection Manager
1”という名前の[Live Help CM]コンピュータが選択されています。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM管理]プログラム”-“[Live Help CM管理]プログラムを起動する”
- 126 -
14.4.2.1 サポートセンターを追加する
サポートセンターを追加するには、以下の操作を行ってください。
1. [センター]-[センターの追加]コマンドを選択する
2. [センターの構成情報]ダイアログボックスが表示されたら、[センター]パネルで以下の情報を指定する
- 名前:
サポートセンターの名前を入力します。例としては、「経理部門支援」や「技術支援」などがあります。
ポイント
サポートセンターの名前は、他のサポートセンターと重複しないようにしてください。たとえば、「ヘルプデスク」という名前の
サポートセンターが2つある場合、エキスパートはクライアントを見つけるのに、どちらのサポートセンターを選択すればいい
のかわかりません。他のサポートセンターと混同しないように、なるべくわかりやすい名前(サポートセンターを使用する人達
の組織名、またはサポートセンターの使用目的など)でサポートセンターを作成することをお勧めします。
- 同時セッション:
セッション数を制限しない場合は、[無制限]を選択します。数を制限する場合は[制限数]を選択し、セッション数の上限値を
入力します。同時に開けるセッション数を制限すると、使用する帯域幅の量を制御することができます。
特別な事情がなければ、デフォルトの無制限を選択することをお勧めします。
3. 制限つきのセッション権限をユーザに与えたい場合、[別名]パネルのタブをクリックして、以下の情報を指定する(セッションの権
利を制限する必要がない場合、この手順は不要)
- 開始専用:
サポートセッションを開くことしかできないサポートセンターを作成したい場合、このフィールドにサポートセンター名を入力し
ます。
「開始専用」サポートセンターを使っているユーザは、セッションに参加することはできません。[セッションを開く]ダイアログ
ボックスや、[セッションに参加する]ダイアログボックスの[開かれているセッション]リストボックスには、(同じ「開始専用」サポー
トセンターで開かれているセッションも含めて)セッション名は一切表示されません。
- 参加専用:
サポートセッションに参加することしかできないサポートセンターを作成したい場合、このフィールドにサポートセンター名を
入力します。
「参加専用」サポートセンターを使っているユーザは、サポートセッションを開くことはできません。[セッションへ参加する]ダ
イアログボックスの[開かれているセッション]リストボックスには、「上位」サポートセンターまたは「開始専用」サポートセンター
の名前を使って開かれたセッションが表示されます。
「上位」サポートセンターとは、[センター]パネルの[名前]テキストボックスで指定したサポートセンターのことです。[開始専
用]または[参加専用]テキストボックスに入力する名前は、「上位」サポートセンターを使用するための別名です。
たとえば、「参加専用」サポートセンターを作成した場合、そのセンターの利用者は実際には「上位」サポートセンターのセッ
ションに「権利が制限された状態で」参加しているのです。[Live Help CM]コンピュータは、利用者がセッションを開いたり、
セッションに入ったりしようとしたときに特権の管理を行い、与えられた権利内での使用だけを許可します。
ポイント
- 「開始専用」の場合は「開始」または「要請」、「参加専用」の場合は「参加」または「支援」というような言葉を名前に入れること
をお勧めします。たとえば、上位のサポートセンターの名前が 「役員」なら、「開始専用」の名前は「役員要請」のようにしま
す。
- 通常は、ユーザの権限を制限しないことをお勧めします。
4. [OK]ボタンをクリックする
[センター]リストボックスに追加したサポートセンターが表示されます。「開始専用」または「参加専用」のサポートセンター名を指
定した場合は、「上位」サポートセンターの下にその名前がぶら下がって表示されます。
- 127 -
注意
サポートセンターを追加した場合、CCLファイルを作成し、配布する必要があります。CCLファイルの作成方法および配布方法につい
ては“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCLファイルを作成する”および“CCLファイルを配布する”を参照して下さい。
14.4.2.2 サポートセンターの構成情報を変更する
サポートセンターの構成情報を変更するには、以下の操作を行ってください。
1. [センター]リストボックスで、該当するエントリをクリックして強調表示させる
2. [センター]-[センターの設定]コマンドを選択する
3. [センターの構成情報]ダイアログボックスが表示されたら、必要に応じて情報を変更する
各設定項目の詳細については“サポートセンターを追加する”を参照して下さい。
4. [OK]ボタンをクリックする
変更した設定が反映されます。
注意
サポートセンター名もしくはサポートセンターの別名を変更した場合、該当するサポートセンター用のCCLファイルも更新する必要があ
ります。名前が変更されたサポートセンター用に新しいCCLファイルを作成し、そのサポートセンターを使用しているエキスパートおよ
びクライアントに配布して下さい。CCLファイルの作成方法および配布方法については“CCLファイルの作成/配布/削除”の“CCL
ファイルを作成する”および“CCLファイルを配布する”を参照して下さい。
14.4.2.3 サポートセンターを削除する
サポートセンターを削除するには、以下の操作を行ってください。
1. [センター]リストボックスで、削除したいサポートセンターをクリックして強調表示させる
2. [センター]-[センターの削除]コマンドを選択する
3. 削除を確認するダイアログボックスが表示されたら、[はい]ボタンをクリックする
[Live Help CM]コンピュータから該当するサポートセンターが削除されます。
注意
サポートセンターを削除した場合、そのサポートセンター用のCCLファイルも削除する必要があります。CCLファイルの削除方法につ
いては“CCLファイルの作成/配布/削除”-“CCLファイルを削除する”を参照してください。
14.4.3 CCLファイルの作成/配布/削除
CCLファイルは、Live Helpが利用可能なサポートセンターを見つけるために参照する構成ファイルです。このファイルには、サポート
センターの名前や、サポートセンターを管理する[Live Help CM]コンピュータのホスト名もしくはIPアドレスといったサポートセンター構
成情報が入っており、Live Helpプログラムのインストールフォルダ配下のサブフォルダに格納されています。
[Live Help Expert]プログラムまたは[Live Help Client]プログラムをインストールすると、“SUPTCP.CCL”というデフォルトのCCLファイル
が作成されます。このCCLファイルは、以下のように設定されています。
・ [Live Help CM]コンピュータのホスト名: CMTCP
・ サポートセンター名: Support TCP/IP
- 128 -
このCCLファイルを使用して接続できる場合は、別のCCLファイルを追加作成する必要はありません。しかし、[Live Help CM]コンピュー
タのホスト名が“CMTCP”ではない場合や、“CMTCP”というホスト名が名前解決できていない場合、“Support TCP/IP”以外のサポート
センターを使用したい場合には、別のCCLファイルを作成し、配布する必要があります。
また、サポートセンターを削除した場合、そのサポートセンター用のCCLファイルを削除する必要があります。
14.4.3.1 CCLファイルを作成する
CCLファイルは、以下の手順で作成します。
1. [Live Help CM]プログラムを起動する
[Live Help CM]コンピュータで[Live Help CM]サービスを起動します。
2. [Live Help CM管理]プログラムを起動する
[Live Help CM管理]プログラムを起動します。
3. CCLファイルを作成したいサポートセンターを選択する
[Live Help CM]コンピュータリストボックスに、適切な[Live Help CM]コンピュータの名前が表示されていることを確認し、[セン
ター]リストボックスで、CCLファイルを作成したいサポートセンターをクリックして強調表示させます。
ポイント
ここで複数のサポートセンターを選択して、複数のサポートセンターのエントリが入ったCCLファイルを作成することもできます。
しかし、複数のサポートセンターを1つのファイルにまとめるよりも、ファイルを別々にしたほうが、構成情報の管理と保守が簡単
になります。そのため、サポートセンターごとに別々のCCLファイルを作成することをお勧めします。
4. [ファイル]-[CCLファイルの保存]コマンドを選択する
5. [CCLファイルの保存]ダイアログボックスが表示されたら、CCLファイルの名前と、そのファイルを保存するドライブとフォルダを入
力する
ポイント
- ファイル名は重複しないようにしてください。
- サポートセンターの説明となるような名前にしてください。たとえば、サポートセンターの名前が“Help Desk”の場合、
“HELPDESK.CCL”といったファイル名にします。
6. [保存]ボタンをクリックする
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM]プログラム”
・ “プログラムの起動と終了”-“[Live Help CM管理]プログラム”-“[Live Help CM管理]プログラムを起動する”
14.4.3.2 CCLファイルを配布する
作成したCCLファイルを、エキスパートとクライアントにそれぞれ配布します。各コンピュータのコピー先は以下のとおりです。
・ [Live Help Client]プログラムの場合
[Live Help Client]のインストールフォルダ\CLICCL フォルダ
・ [Live Help Expert]プログラムの場合
[Live Help Expert]のインストールフォルダ\EXPCCL フォルダ
- 129 -
注意
・ 上記の各フォルダには、“DCTCP.CCL”ファイルが存在します。このファイルはIPアドレス指定による接続を実現するための情報が
含まれています。このファイルは、変更したり、削除したりしないでください。
・ 新しいCCLファイルを作成した場合、該当するサポートセンターを使用するすべてのエキスパートおよびクライアントに、そのCCL
ファイルを配布する必要があります。
14.4.3.3 CCLファイルを削除する
サポートセンターを削除した場合、CCLファイルを配布した各コンピュータの以下のフォルダから、そのサポートセンター用のCCLファ
イルを忘れずに削除して下さい。
・ [Live Help Client]プログラムの場合
[Live Help Client]のインストールフォルダ\CLICCL フォルダ
・ [Live Help Expert]プログラムの場合
[Live Help Expert]のインストールフォルダ\EXPCCL フォルダ
注意
上記の各フォルダには、“DCTCP.CCL”ファイルが存在します。このファイルにはIPアドレス接続のための情報が含まれています。この
ファイルは、削除しないでください。
14.4.4 追加したサポートセンターの使用
14.4.4.1 追加したサポートセンターを使用する
“CLICCL”サブフォルダまたは“EXPCCL”サブフォルダに複数のCCLファイルが、格納されている場合、ユーザは利用するサポートセ
ンターを選択することができます。
セッションを開催する際、もしくはセッションに参加する際に、デフォルトのサポートセンターである“Support TCP/IP”の代わりに、使用
したいサポートセンターを選択して下さい。(サポートセンターを使用したセッションの接続方法については、“基本の構成で接続する”
-“[Live Help CM]を使用して接続する”を参照して下さい)
14.4.4.2 デフォルトのCCLファイルおよびサポートセンターを削除する
デフォルトのCCLファイル(SUPTCP.CCL)を使用しない場合、誤使用を防ぐためにこのファイルを削除することもできます。
また、デフォルトのサポートセンター(Support TCP/IP)を使用しない場合、サポートセンター自体も削除することができます。
各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。
・ “CCLファイルの作成/配布/削除”-“CCLファイルを削除する”
・ “サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターを削除する”
注意
“DCTCP.CCL”ファイルは削除しないで下さい。このファイルにはIPアドレス接続のための情報が含まれています。
- 130 -
付録A 操作一覧
A.1 操作一覧
次の表は、よく使われるLive Help機能の概要についてまとめたものです。
セッションを開く、または閉じる
[Live Help Expert]プログラムを起動する。
スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Expert]を選択する。
[Live Help Monitor]プログラムを起動する。 スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Monitor]を選択す
る。
セッションを開く。
[セッション]メニューから[開く]コマンドを選択する。([Live Help
Monitor]プログラムでは実行できない。)
セッションに参加する。
[セッションに参加する]ボタンをクリックする。または、
[セッション]-[参加する]コマンドを選択する。
セッションを抜け、[Live Help Client]プログ
ラムを接続待ち状態に戻す。
[セッション]-[抜ける]コマンドを選択する。
セッションを閉じ、[Live Help Client]プログ
ラムを終了する。
[Live Help Clientの終了]ボタンをクリックする。または、
[セッション]-[Live Help Clientの終了]コマンドを選択する。
[Live Help Expert]プログラムを終了する。
[セッション]-[Live Help Expertの終了]コマンドを選択する。
[Live Help Monitor]プログラムを終了する。 [セッション]-[Live Help Monitorの終了]コマンドを選択する。
情報を転送する
クリップボードの内容を送信する。
[クリップボード送信]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[クリップボード送信]コマンドを選択する。
クリップボードの内容を受信する。
[クリップボード受信]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[クリップボード受信]コマンドを選択する。
クライアントとファイルを送受信する。
[拡張ファイル転送]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[拡張ファイル転送]コマンドを選択する。
メッセージを交換する。
[ツール]-[メッセージ転送]コマンドを選択する。
特殊キー列を送信する。
[特殊キーの送信]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[特殊キーの送信]コマンドを選択する。
自分の画面を見せる。
[画面送信]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[画面送信]コマンドを選択する。([Live Help Monitor]
プログラムでは実行できない)。
画面送信を停止する。
[画面送信]ボタンをクリックしてボタンを戻す。または、
[ツール]-[画面送信]コマンドを選択する([Live Help Monitor]プ
ログラムでは実行できない)。
表示する
クライアントの画面を見る。
[画面受信]ボタンをクリックする。または、
[ツール]-[画面受信]コマンドを選択する。
受信画面を画面全体に表示する。
[オプション]-[画面全体に表示]コマンドを選択する。または、
[画面全体に表示]ボタンをクリックする。
リモート操作中でなければ、右ボタンをダブルクリックする。
- 131 -
表示する
受信画面を[ウィンドウ枠付き]に戻す。
[オプション]-[画面全体に表示]コマンドを選択する。または、
[画面全体に表示]ボタンをクリックする。
リモート操作中でなければ、マウスの右ボタンをダブルクリックす
る。
受信画面をウィンドウのサイズに合わせて
縮小する。または、元に戻す。
[オプション]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択する。または、
[Live Help Monitor]プログラムを使っていれば、[ウィンドウに合わ
せる]ボタンをクリックする。
クライアントの最新画面を取得する
[表示]-[最新の状態を取得](注)を選択する。
設定を変更する
接続の承認処理
[オプション]-[セキュリティ]コマンドを選択する。
ユーザ名
[オプション]-[ユーザ情報]コマンドを選択する。
[Live Help Expert]または[Live Help
Monitor]プログラム終了前の確認メッセー
ジ
[オプション]-[セキュリティ]コマンドを選択する。
モデムサポート
[オプション]-[通信方式]コマンドを選択する。
ネットワークサポート
[オプション]-[通信方式]コマンドを選択する。
参加メッセージ
[オプション]-[セキュリティ]コマンドを選択する。
IPアドレスまたはホスト名による接続制限
[オプション]-[通信方式]-[TCT/IPの設定]コマンドを選択する。
パフォーマンス
[オプション]-[画面送信方式]コマンドを選択する。
ツールバーを表示、または非表示にする
[表示]-[ツールバー]コマンドを選択する。
ツールバーのボタン名を表示、または非表
示にする
[表示]-[ツールボタン名]コマンドを選択する。
ステータスバーを表示、または非表示にす
る
[表示]-[ステータスバー]コマンドを選択する。
注) [最新の状態を取得]は、V10.0およびこれ以降のバージョンの[Live Help Client] プログラムが実行されているリモートコンピュータ
に接続した場合にのみ有効となります。V10.0未満のバージョンのクライアントに接続した場合は、この機能は利用できません。
- 132 -
付録B 旧バージョン対応の拡張ファイル転送
クライアントのコンピュータに1つまたは複数のファイルを送信したり、フォルダ内のすべてのファイルを送信したりするには[拡張ファイ
ル転送]機能を使ってください。本機能を使ってクライアントのコンピュータのファイルを受信したり、ファイルシステムを操作したりする
こともできます。
拡張ファイル転送機能は、クライアントのコンピュータの古いファイルを更新したり、あとで分析したりするためにクライアントのコンピュー
タのファイルを取得する作業を簡単にします。
拡張ファイル転送は、1人のエキスパートとクライアントの間で行われます。セッションにほかのエキスパートが参加していても、そのエ
キスパートは、拡張ファイル転送の対象になりません。
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウは、エキスパートのコンピュータのファイルとフォルダおよびクライアントのコンピュータのファイ
ルとフォルダの2つのリストを表示します。2つのリストは隣り合わせに、エクスプローラやファイルマネージャと同様の形式で表示される
ので、マウスを使って希望するファイルやフォルダに移動することができます。
ファイルの受信に加えて、ファイルやフォルダを削除したり、新たなフォルダを作成したり、ファイルやフォルダの名前を変更したりでき
ます。ファイル操作やファイルの上書きを直前に確認するセキュリティオプションもあります。すでにファイルが存在する場合は、最新の
ファイルだけを送信することもできます。
エキスパートが[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを操作している間、クライアントは、その操作内容を見ることはできません。しか
し、エキスパートがファイル送信を始めると、エキスパートもクライアントも送信の進行状況を見ることができます。
ほかのエキスパートがセッションに参加していても、それらの人は[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウや、[ファイル転送状況]ダイア
ログボックスを見ることはありません。
注意
[拡張ファイル転送]機能は、エキスパート同士の間では利用できません。また、旧バージョンの[Live Help Client]プログラムが実行され
ているリモートコンピュータに接続した場合、異なる拡張ファイル転送が起動されます。この拡張ファイル転送は、旧バージョンの拡張
ファイル転送と互換性があり、操作性は旧バージョンと同様です。
B.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの表示
クライアントのコンピュータにファイルを送信したり、クライアントのコンピュータのファイルを受信したりしたい場合は、次のいずれかの
操作をして、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを表示してください。
・
[拡張ファイル転送] ボタンをクリックする。
・ [Live Help Expert]ウィンドウの[ツール]メニューから[拡張ファイル転送]コマンドを選択する。
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウがエキスパートの画面に開かれます。エキスパートがこのウィンドウを操作している間、クライア
ントもセッションに参加しているほかのエキスパートも、その操作内容を見ることはできません。
B.1.1 [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウは、エキスパートのコンピュータのファイルとフォルダと、クライアントのコンピュータのファイルと
フォルダの2つのリストを表示します。エキスパートはマウスを使って、いずれのコンピュータについても、希望するファイルやフォルダに
移動することができます。ウィンドウの例を以下に示します。
- 133 -
エキスパートのコンピュータのファイルとフォルダのリストはつねに左側に配置され、クライアントのコンピュータのリストは右側に配置さ
れます。リストは、名前、拡張子、更新日時、サイズを表示します。ファイルリストを並べ替えるために、[名前]-[拡張子]-[更新日時]
-[サイズ]ボタンを使うことができます。
注意
この拡張ファイル転送では、ロングファイル名をサポートしていません。
以下では、この例をもとに画面の上から順に、各フィールドについて説明します。
メニュー
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウのメニューには、[ファイル]-[オプション]、そして[ヘルプ]のメニューがあります。[ファイル]メ
ニューを使って、フォルダの作成、ファイルやフォルダの削除、ファイルやフォルダの名前の変更、ファイルの転送方向の切り替え、ファ
イル転送の開始、そして拡張ファイル転送の終了を行うことができます。[オプション]メニューはエキスパートやクライアントが行うファイ
ル操作の確認の設定を変更するときに使ってください。例えば、セキュリティに配慮が必要な場合、エキスパートはクライアントにファイ
ル操作や、上書きの承認を求めることができます。[拡張ファイル転送]機能を使っているときに疑問が生じたら、[ヘルプ]メニューを使っ
てください。
ツールバー
[拡張ファイル転送]ツールバー上には、次のボタンがあります。
・
[フォルダの新規作成]ボタン - 選択したコンピュータ上で新規のフォルダを作成します。[ファイル]-[フォルダの新規作
成]コマンドと同じです。
・
[削除]ボタン - 選択したファイルやフォルダを削除します。[ファイル]-[削除]コマンドと同じです。
・
[名前の変更]ボタン - 選択したファイルやフォルダの名前を変更します。[ファイル]-[名前の変更]コマンドと同じです。
・
[転送方向の切り替え]ボタン - ファイルの転送元と転送先の方向を切り替えます。現在のファイル転送の方向は、エキ
スパートとクライアントのリストの間に矢印で示されています。[ファイル]-[転送方向の切り替え]コマンドと同じです。
・
[転送開始]ボタン - 選択されたファイルの転送を開始します。[ファイル]-[転送開始]コマンドと同じです。
- 134 -
・
[拡張ファイル転送の終了]ボタン - [Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを閉じます。キーボードの[Esc]キーを利用す
ることもできます。[ファイル]-[拡張ファイル転送の終了]コマンドと同じです。
フォルダとファイルのリスト
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウには、2つのリスト領域が表示されます。左側のリスト領域はエキスパートのコンピュータのフォル
ダとファイルを、右側のリスト領域はクライアントのコンピュータの情報を表示します。
それぞれのリスト領域には、上から順に[現在のパス]と[ファイルの種類]が表示されます。次にファイルやフォルダが拡張子、更新日
時、サイズ情報と共に、リスト表示されます。リストは、[名前]-[拡張子]-[更新日時]-[サイズ]ボタンを使って表示順序を変更できま
す。
注意
・ [画面のプロパティ]で指定するフォントサイズは、[大きいフォント]または[小さいフォント]にしてください。[カスタムフォント]を選択す
ると拡張ファイル転送のディスク情報の表示項目が重なって表示される場合があります。
・ Windows(R)の制限から、拡張ファイル転送(およびファイル転送)では、全角英文字で名前が付けられたフォルダまたはファイルに
おいて、大文字と小文字は区別されません。したがって、大文字小文字の組み合わせは異なっていても、同じ英文字列からなる
フォルダまたはファイルが複数ある場合は、どれが操作の対象になるか保証されません。
それぞれのリストの下にはステータスバーが表示されます。転送元になるコンピュータでは、現在選択されているファイルやフォルダの
数と、それらのサイズの合計が表示されます。転送先のコンピュータでは、選択されているドライブの総容量と空き容量が示されます。
それぞれのリスト領域の下端には、[ドライブ]ドロップダウンリストボックスがあり、現在操作中のドライブ名が示されます。
ファイルやフォルダの位置を変更するには、マウスを使ってファイルマネージャやエクスプローラと同様に操作してください。
B.2 ファイルやフォルダの転送
ここでは、ファイルやフォルダを選択し、続いて転送するための操作の概要を説明します。以下にエキスパートが自分のコンピュータか
らファイルを送信して、クライアントのコンピュータのファイルを更新する操作の例を説明します。
1. エキスパート側のファイルとフォルダのリスト (ウィンドウの左側にあるリスト) 内で、マウスを使って、送信しようとするファイルが格
納されているフォルダの位置に移動してください。
2. 1つのファイルを選択するには、ファイル名をクリックし、強調表示させてください。2つ以上のファイルを選択するには、[Ctrl]キー
を押したまま、必要なファイル名を選択してください。
3. クライアント側のファイルとフォルダのリスト (ウィンドウの右側にあるリスト) 内で、マウスを使って、送信するファイルを格納したい
フォルダ名をダブルクリックしてください。フォルダが開かれ、現在のパスに表示されます。
次に転送方向を示す矢印が、クライアントのコンピュータを指していることを確認してください。もし、クライアントのコンピュータを
指していなければ、[転送方向の切り替え]ボタンをクリックしてください。
4. エキスパートのコンピュータからクライアントのコンピュータにファイルを送信するために、 [転送開始] ボタンをクリックしてください。
何らかの確認オプションが設定されていると、ダイアログボックスが表示されます。選択可能なオプションの詳細は、“[リモート]オ
プション”または“[ローカル]オプション”を参照してください。
5. 転送が実行されている間、 [ファイル転送状況] ダイアログボックスがエキスパートとクライアントの双方の画面に表示され、転送
を終えた割合を表示します。[キャンセル]ボタンは転送を中止するのに使います。
6. 転送が終了すると、 [ファイル転送状況] ダイアログボックスが閉じて、 [Live Help拡張ファイル転送] ウィンドウに戻ります。
B.3 クライアントによる確認
エキスパートによるファイル操作や、ファイルの上書き操作について、クライアントに確認を求める場合は、[Live Help拡張ファイル転
送]ウィンドウの[オプション]メニューから[クライアント]コマンドを選択してください。このオプションが選択されていると、コマンド名の横
にチェック印がつきます。
これらのオプションは、クライアントのセキュリティを考慮する必要があるときに使われます。
- 135 -
B.3.1 ファイル操作の確認
このオプションが選択されていると、クライアントはクライアントのコンピュータに関するファイルやフォルダの操作について、承認または
拒否する必要があります。このオプションは、フォルダの作成、ファイルやフォルダの削除、ファイルやフォルダの名前の変更、クライア
ントへのファイルの送信、クライアントからのファイルの受信をカバーします。
これらの操作のいずれかを実行すると、クライアントの画面にダイアログボックスが表示されます。クラインアントは、これらの操作を承認
することも拒否することもできます。クライアントが承認すると、操作が実行されます。クライアントが拒否すると、エキスパートにはダイア
ログボックスで通知されます。
注意
・ Live Helpを初めてインストールしたときのデフォルトでは、クライアントがエキスパートのファイル操作を確認しないようになっていま
す。
・ [Live Help Client]プログラムをWindows(R)のサービスとして起動させ、Windows(R)起動時に自動起動としている場合には、クライ
アントがエキスパートのファイル操作を確認する設定になっていても、ファイル操作の確認は行われません。
B.3.2 上書きの確認
このオプションが選択されていると、クライアントはクライアントのコンピュータにファイル転送が行われている間に、既存のファイルへの
上書きが発生した場合、その承認または拒否を行う必要があります。クライアントが承認した場合、ファイルは置き換えられ、拒否した
場合、エキスパートにはダイアログボックスで通知されます。
B.4 エキスパートによる確認
ファイル操作や、上書き、ファイルの転送操作について、エキスパートが確認を行う場合は、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの
[オプション]メニューから[エキスパート]コマンドを選択してください。このオプションが選択されていると、コマンド名の横にチェック印が
つきます。
注意
Live Helpを初めてインストールしたときのデフォルトでは、エキスパートが自分のファイル操作を確認するようになっています。このオプ
ションを変更すると、操作内容の確認なしに実行されますので注意してください。
B.4.1 ファイル操作の確認
ファイルの転送や削除を行う前に確認のためのダイアログボックスを表示したい場合には、[ファイル操作の確認]を選択してください。
操作を実施するには、[OK]ボタンをクリックしてください。
B.4.2 上書きの確認
このオプションが選択されていると、ファイルの転送先に同一名のファイルが存在する場合、ダイアログボックスが表示されます。ファイ
ルを上書きすることも、しないこともできます。
クライアント側の[上書きの確認]オプションが選択されている場合、最初にクライアントに確認が行われ、エキスパートへの確認はあと
になります。
B.4.3 最新のファイルだけ転送
このオプションを選択していると、エキスパートがクライアントのコンピュータにファイルを転送していて、転送先に同一名のファイルが存
在すると、最新の更新日時を持つものだけが送られます。転送しようとするファイルの更新日時が、クライアントのコンピュータにある同
一名のファイルの更新日時と同じか、または古いと転送は行われません。
このオプションが選択されていないと、更新日時に関係なく、すべてのファイルがクライアントのコンピュータに送られます。
- 136 -
クライアントのコンピュータから、エキスパートのコンピュータにファイルを転送する場合には、このオプションは影響しません。この場
合、更新日時に関係なく、すべてのファイルが転送されます。
B.5 サブフォルダを含める
選択したフォルダ内のすべてのファイルと、サブフォルダの内容を転送したい場合、[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの[オプショ
ン]メニューから[サブフォルダを含める]コマンドを選択してください。このオプションは、どちらの方向の転送にも有効になります。
B.6 拡張ファイル転送の終了
拡張ファイル転送の利用が終わったら、[拡張ファイル転送の終了]ボタンをクリックするか、[ファイル]メニューから[拡張ファイル転送の
終了]コマンドを選択してください。[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウが閉じられ、[Live Help Expert]ウィンドウに戻ります。
- 137 -
付録C セッションジャーナルの内容と設定
C.1 セッションジャーナルとは
セッションジャーナルは[Live Help Client]、[Live Help Expert]または[Live Help Monitor]プログラムを利用中に発生するセッションイベ
ントを記録する機能です。記録されるイベントには、セッションとファイル操作に関するすべてが含まれます。セッション中に行われた操
作の記録が、ユーザシステムの特定のフォルダにジャーナルファイルとして格納されます。それぞれのジャーナルファイルには一日分
の記録がすべて格納され、ユーザは何日分の記録を残しておくか指定できます。
他のアプリケーションとデータの共用を可能にするため、セッションジャーナルはCSV(Comma Separated Value)形式で格納されます。
このファイル形式は、数多くのデータベースソフトウェアや、表計算プログラムで参照できます。
Live Helpは、オプションとして、新しいファイルが作成されるとき、期限を過ぎたファイルを削除する、基本的なファイル管理機能を使
います。セッションジャーナル機能では、1日分の情報が記録されたジャーナルファイルが毎日作成されますが、Live Helpはジャーナ
ルファイルを無制限に保存します。ジャーナルファイル数を制限したい場合、保存するファイル数を指定することができます。デフォル
トでは、[Live Help Expert]と[Live Help Monitor]プログラムのセッションジャーナルは1つのファイルに記録されます。
C.2 セッションジャーナルの設定
セッションジャーナルの設定はセッションジャーナル設定プログラムから行ってください。
セッションジャーナルの有効化、無効化、及び設定は、"SJSETUP.EXE"ファイル(セッションジャーナル設定プログラム)により行うこと
ができます。このプログラムは[Live Help Client]または[Live Help Expert]プログラムがインストールされているフォルダに格納されてい
ます。
注意
・ Live Helpセキュリティ設定コマンドで、エキスパートまたはクライアントに対してセキュリティが設定されている場合、管理者権限を
持たないユーザがセッションジャーナル設定プログラムを起動すると、「アクセスが拒否されました」と表示され、起動することはでき
ません。
詳細は“Live Helpセキュリティ設定コマンド”を参照してください。
・ JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字を、設定情報(ファイル名、フォルダ名など)に指定しないでください。正常に動作しな
くなります。
セッションジャーナル設定プログラムは、以下の手順で実行してください:
1. Windows(R) のエクスプローラを使用し、ご使用になっているLive Helpプログラムがインストールされているフォルダを開きます。
2. フォルダ内の
"SJSETUP.EXE"を実行します。
- 138 -
3. セッションジャーナル設定画面(下図)が表示されます。
セッションジャーナル設定オプション
以下は"SJSETUP.EXE"により設定可能なオプションの説明です。
設定対象
設定を変更したいLive Helpプログラムを選択してください。インストールされていないLive Helpプログラムのボタンは無効化されてい
ます。
セッションジャーナル機能
ダイアログボックスのこの欄には、セッションジャーナル機能を設定する下記のオプションが含まれています。
・ [有効]/[無効]
セッションジャーナルを有効化、または無効化するボタンです。
・ [規定値に戻す]
セッションジャーナルに関するすべての設定をデフォルト値に戻すボタンです。
・ [保存先フォルダ]
ジャーナルファイルを格納するパスを指定します。デフォルトはLive Helpプログラムがインストールされているフォルダ配下
の"JOURNAL"というサブフォルダです。参照ボタンをクリックしてパスを変更してください。
・ [保存する日付の形式]
ドロップダウンリストから、ジャーナルファイルに書き込む日付の形式を選択してください。選択できる形式は、“mm/dd/yyyy” 形式
(例:11/01/2003)、“yyyy/mm/dd” 形式、または“システム標準の形式”のいずれかです。ご使用のシステムの現在の日付形式は、
Windows(R) のコントロールパネルで確認することができます。
・ [保存期間]
何日分のセッションジャーナルを保存するかを指定するオプションです。0(制限なしに保存)もしくは1から90(1~90日分のジャー
ナルファイルを保存)までの値を指定することができます。
設定を変更したら、[適用]ボタンをクリックし変更を適用し、必要であれば続けて他のLive Help製品を設定することができます。設定を
適用せずに他のLive Help製品を選択した場合、変更された内容はすべて破棄されます。[OK]ボタンをクリックすると、変更された設
定を適用しプログラムを終了します。[Cancel]ボタンをクリックすると、まだ適用されていないすべての変更は破棄され、プログラムが終
了します。
- 139 -
C.3 ジャーナルファイルの形式
Live Helpソフトウェアのインストール後、初めての起動時に[Live Help Client]や[Live Help Expert]プログラムがインストールされたフォ
ルダ内にセッションジャーナルを格納するサブフォルダが作成されます。デフォルトのサブフォルダ名は"Journal"です。名前を変更す
るには、セッションジャーナル設定プログラムを使用して名前を指定する必要があります。(詳細は、“セッションジャーナルの設定”を参
照してください。)ジャーナルファイルには一日分の情報が書き込まれ、ファイル名にWindows(R) の地域の設定に従った形式のファイ
ル作成日が含まれます (例えば、"Journal 11-14-2001.csv") ので、容易に識別できます。
ユーザがセッションに関連した操作(ファイル操作を含む)を行う度に、日時、プログラム識別子、イベント名、イベントに関するパラメー
タがジャーナルファイルに書き込まれます。日時フィールドの用途は自明です。プログラム識別子は、イベントを記録したLive Helpプ
ログラムの識別子です。[Live Help Monitor]プログラムがイベントを記録する場合、プログラム識別子は"Monitor###"の形式をとり、###
はMonitorの起動通番(例えば、"Monitor000"は、最初に起動されたMonitor)を示します。
イベントは、Live Helpセッション中にユーザが行った操作を示しています。ファイルの送信は、イベントの1例です。パラメータは、イベ
ントに関する詳細情報を示します。例えば、ファイル送信であれば、ファイル名がパラメータの一部になります。
[Live Help Expert]プログラムによって記録されたジャーナルの例を以下に示します。
"4/5/01","2:04:45 PM","EXPERT","LiveHelp","2.0","LogonUser"
"4/5/01","2:04:45 PM","EXPERT","STARTUP","LogonUser"
"4/5/01","2:04:49 PM","EXPERT","INITNETWORK","proxy","TCP/IP Direct","LogonUser"
"4/5/01","2:04:51 PM","EXPERT","JOIN","proxy1","proxy","110.2","LogonUser"
"4/5/01","2:04:51 PM","EXPERT","MEMBERADD","proxy","110.2","LogonUser"
"4/5/01","2:04:51 PM","EXPERT","SESSIONSTART","proxy","LogonUser"
"4/5/01","2:04:59 PM","EXPERT","SESSIONEND","proxy","000:00:07","User","LogonUser"
"4/5/01","2:05:04 PM","EXPERT","SHUTDOWN","LogonUser"
C.4 セッションイベント
セッションイベントには、セッションやファイル転送の操作や、その例外事象が含まれます。
幾つかのイベントでは、パラメータにアドレス情報が現れます。このアドレス情報の意味は、セッションで使う接続方法によって違いま
す。TCP/IP接続では、アドレス情報がIPアドレスであり、モデム接続でダイヤルする場合は電話番号、着信する場合は空白になりま
す。
また"INITNETWORK"イベントのパラメータの説明にあるサポートセンター名も、セッションで使用される接続方法によりその値が異な
ります。サポートセンター接続の場合はサポートセンター名、TCP/IP接続の場合は“TCP/IP Direct”、モデム接続の場合は空白となり
ます。
セッションジャーナルに記録されるイベントの意味と、パラメータは次の表のとおりです。
なお、以下の表には記載していませんが、全てのイベントにおいて、パラメータの最後に「ログオンユーザ名」が出力されます。「ログオ
ンユーザ名」は、Live Helpプログラムを利用したときにOSにログオンしているユーザ名です。[Live Help Client]プログラムが、OSにログ
オンしていない状況で利用された場合、ログオンユーザ名は「SYSTEM」となります。
イベントの種類と意味
イベント名: "CONTACT"
意味 : Live Helpセッションへの参加要求を受信した。
パラメータ: セッションに参加しようとするユーザの名前とアドレス。
イベント名: "CONTACT_OS_AUTH"
意味 : Live Helpセッションへの参加要求(OS認証方式)を受信した。
パラメータ: セッションに参加しようとするユーザの名前とアドレス、OS認証用のユーザID、ドメイン名。
- 140 -
イベントの種類と意味
イベント名: "CREATE"
意味 : Live Helpセッションを開いた。
パラメータ: セッションを開いたユーザの名前、セッション名とアドレス。
イベント名: "INITNETWORK"
意味 : セッションに参加、またはセッションを開くためにネットワークの初期化を開始した。
パラメータ: セッションに参加、またはセッションを開こうとしたユーザの名前と接続方法(サポートセンター
名、またはIPアドレス指定を示す"TCP/IP Direct")。
イベント名: "JOIN"
意味 : Live Helpセッションに参加要求を送った。
パラメータ: セッションに参加を要求したユーザの名前、セッション名とアドレス。
イベント名: "JOIN_OS_AUTH"
意味 : Live Helpセッションに、参加要求(OS認証方式)を送った。
パラメータ: セッションに参加を要求したユーザの名前、セッション名とアドレス、OS認証用のユーザID、
ドメイン名。
イベント名: "LIVE HELP"
意味 : Live Helpが起動され、セッションジャーナルの書き込みを開始した。
パラメータ: セッションジャーナルファイル形式の版数。
イベント名: "MEMBERADD"
意味 : セッションに新しいメンバーが参加した。
パラメータ: 参加したメンバーの名前とアドレス。
イベント名: "REJECT"
意味 : セッションへの参加、またはセッションを開くのに失敗した。
パラメータ: セッションへの参加、またはセッションを開こうとしたユーザの名前、接続先のコンピュータの
アドレスまたはホスト名、失敗の理由。
失敗理由:
アクセス拒否 : 参加要求が相手に拒否された。
接続失敗 : 相手コンピュータに接続できなかった。
名前の二重登録:セッションに同じ名前のメンバーが参加していた。
要暗号化 : 暗号化されたセッションに参加するのに必要な暗号化機能がサポートされていない。
不正パスワード: 接続時に指定された、Live Helpパスワード認証用のパスワードが間違っていた。
不正バージョン: 参加しようとしたセッションで使われているLive Helpと互換性がない。
要求キャンセル: ユーザが要求を取り消した。
セッションフル: セッションへのメンバー参加数が上限を超えた。
OS認証に失敗 : 接続時に指定された、OS認証用のユーザ名、パスワード、または、ドメイン名が間違っ
ていた。
OS認証接続許可グループ外: 接続時に指定されたユーザが、OS認証接続許可グループに含まれてい
なかった。
イベント名: "MEMBERREMOVE"
意味 : セッションからメンバーが抜けた。
パラメータ: 抜けたメンバーの名前とアドレス。
イベント名: "SESSIONEND"
意味 : セッションが終了した。
パラメータ: セッション名、セッション時間、セッションの終了理由。
- 141 -
イベントの種類と意味
終了理由 :
エラー : 通信エラー、または他のエラーが発生した。
待機 : 一定時間操作が行われなかった。
リモート: セッションの相手がセッションを閉じた。
システム: システムのシャットダウンまたはユーザのログオフが行われた。
ユーザ : ユーザがセッションを閉じた。
イベント名: "SESSIONSTART"
意味 : セッションが開始された。
パラメータ: セッション名。
イベント名: "SHUTDOWN"
意味 : Live Helpが終了した。
パラメータ: なし。
イベント名: "STARTUP"
意味 : Live Helpが起動した。
パラメータ: なし。
C.5 ファイル操作イベント
ファイル操作イベントは、Live Helpの拡張ファイル転送機能が使われると発生します。セッションジャーナルに記録されるイベントの意
味と、パラメータは次の表のとおりです。
なお、以下の表には記載していませんが、全てのイベントにおいて、パラメータの最後に「ログオンユーザ名」が出力されます。「ログオ
ンユーザ名」は、Live Helpプログラムを利用したときにOSにログオンしているユーザ名です。[Live Help Client]プログラムが、OSにログ
オンしていない状況で利用された場合、ログオンユーザ名は「SYSTEM」となります。
イベントの種類と意味
イベント名: "FILEDELETE"
意味 : ファイルが削除された。
パラメータ: 削除されたファイルのパス。
イベント名: " FILEOPFAIL "
意味 : ファイル操作が失敗した。
パラメータ: ファイル操作内容、対象のパス、失敗理由。
ファイル操作内容:
FILESEND: ファイル送信
FILERECEIVE: ファイル受信
FILEDELETE: ファイル削除
FILERENAME: ファイル名変更
FOLDERCREATE: フォルダ作成
失敗理由:
アクセス拒否: オペレーティングシステムがファイル操作を拒否した。
ドライブ未起動: 対象のドライブが動作していなかった。
既存ファイル: 同じ名前のファイルが存在した。
ファイル無し: 対象のファイルが存在しなかった。
既存フォルダ: 同じ名前のフォルダが存在した。
その他のエラー: ペレーティングシステムが操作誤りを通知してきた。
空き容量不足: 対象のドライブに操作を完了するのに十分な空きがなかった。
不正なドライブ: 対象のドライブが正しくない。
- 142 -
イベントの種類と意味
不正な操作: 対象に操作を実行できなかった。
不正なパス: 指定されたパスが間違っていた。
旧ファイル除外: 既存のファイルの方が新しかった。
メモリ不足: 操作を完了するのに必要なメモリがなかった。
上書き拒否: ユーザが既存のファイルの上書きを許可しなかった。
操作拒否: ユーザまたはオペレーティングシステムが操作を許可しなかった。
読み取りエラー: 読み取り中にエラーが発生した。
読み取り専用: 対象が読み取り専用なので操作に失敗した。
書き込みエラー: 書き込み中にエラーが発生した。
書き込み禁止: 対象のファイルが書き込み禁止だった。
イベント名: "FILERECEIVE"
意味 : ファイルを受信した。
パラメータ: 受信したファイルのパス。
イベント名: "FILERENAME"
意味 : ファイル名が更新された。
パラメータ: 元のパス、新しいパス。
イベント名: "FILESEND"
意味 : ファイルが送信された。
パラメータ: 送信元のパス、送信先のパス。
イベント名: "FOLDERCREATE"
意味 : フォルダが作成された。
パラメータ: 作成されたフォルダのパス。
- 143 -
付録D Windowsファイアウォールの設定
D.1 Windowsファイアウォールによる影響
「Windowsファイアウォール」機能が有効になっていると、Live Help の通信を行うことができません。これは、Windowsファイアウォール
機能によりLive Helpの通信処理がブロックされるためです。
特に、Windows(R) XP Service Pack 2以降、Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008 STD、Windows Server 2008 EE、
Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2008 Foundationの場合、Windowsファイアウォール機能が初期設定で有効になって
いるため、注意が必要です。
Windowsファイアウォール機能の設定が必要になるのは一度だけです。その後は通常どおり通信を行うことができます。
この場合は、Windowsファイアウォールのブロックを解除し、Live Helpが通信を行う環境を整えて下さい。
ブロック解除は一度設定すれば、その後は通常どおりLive Helpを使用できるようになります。
以下の解除については、そのマシンで設定を行う必要があります。(リモートでは解除は出来ません)
また、以下の解除方法は、Windows(R) XP SP2 を適用後にマシンを再起動し、下記の「コンピュータを保護してください」画面で設定
後、マシンに「ログオン」してからの操作になります。
D.2 ブロックの解除方法について
Windowsファイアウォールのブロックの解除方法は、Live Helpのアプリケーション種別と通信方式によって異なります。下記の表で丸
印がついているいずれかの方法で、ブロック解除を行ってください。
表D.1 ブロックの解除方法
Live Helpの種別
通信方式
Client
Expert
Monitor
IPアド サポー IPアド サポー IPアド サポー
レス指 トセン レス指 トセン レス指 トセン
ター
ター
ター
定
定
定
[ブロックの解除方法1]
Live Help使用時に表示
される[Windowsセキュリ
ティの重要な警告]ダイア
ログボックスで、Live
Helpに対するブロックを
解除する
○
○
○
○
[ブロックの解除方法2]
Windowsファイアウォー
ルのプロパティで、Live
○
○
○
○
○
- 144 -
○
CM
○
Live Helpの種別
通信方式
Client
Expert
Monitor
IPアド サポー IPアド サポー IPアド サポー
レス指 トセン レス指 トセン レス指 トセン
ター
ター
ター
定
定
定
CM
Helpの実行ファイルに対
するブロックを解除する
[ブロックの解除方法3]
Windowsファイアウォー
ルのプロパティで、Live
Helpが使用するTCP
ポート番号に対するブ
ロックを解除する
○
○
○
○
○
注意
Live Help Clientの起動方式が「サービスとして起動」に設定されている場合、またはWindows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008
STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationの場合は、[Windowsセキュリティの重
要な警告]ダイアログボックスは表示されません。ブロックの解除方法2または3により、ブロック解除を行ってください。
D.3 ブロック解除の詳細手順
Windowsファイアウォールのブロック解除方法について説明します。
D.3.1 [Windowsセキュリティの重要な警告]ダイアログボックスで設定する
ここでは、“ブロックの解除方法”の [ブロックの解除方法1] について説明します。
「通常のアプリケーションとして起動」の設定でLive Help Clientを起動した際、またはLive Help Expertを起動して相手に接続しようとし
た際に、[Windowsセキュリティの重要な警告]ダイアログボックスが表示されますので、[ブロックを解除する]ボタンをクリックしてくださ
い。「DTC Application」は、Live Helpの別名です。
D.3.2 ブロックを解除するアプリケーションの実行ファイルで設定する
ここでは、“ブロックの解除方法” の [ブロックの解除方法2] について説明します。
1. [コントロールパネル]を開きます。
2. [Windowsファイアウォール]コントロールパネル アプレットを開きます。
- 145 -
3. [例外] タブを選択し、[プログラムの追加]ボタンをクリックします。
4. [プログラムの追加]ダイアログボックスで、[参照]ボタンをクリックします。
注意
プログラムの追加ダイアログに最初から表示されているLive Help プログラム(Live Help Client、Live Help Expert、Live Help
Monitor、CM管理、IPアドレス情報)を選択してもブロックは解除されません。以下の手順にしたがって、Live Helpアプリケーショ
ンの実行ファイルを設定する必要があります。
- 146 -
5. [参照]ダイアログボックスにおいて、Live Helpアプリケーションの実行ファイル(*.EXE)を選択して、[開く]ボタンをクリックします。
使用するLive Helpアプリケーションに対応する実行ファイルを以下に示します。
Live Help の種別
選択する実行ファイル
Live Help Client
Live Help Client のインストール先フォルダ内の
「DTC.EXE」ファイル
Live Help Expert
Live Help Expert のインストール先フォルダ内の
「DTC.EXE」ファイル
Live Help CM
Live Help CMのインストール先フォルダ内の
「CMTCP.EXE」
デフォルトのインストール先フォルダはそれぞれ
C:\Program Files\Fujitsu\Live Help\Client
C:\Program Files\Fujitsu\Live Help\Expert
C:\Program Files\Fujitsu\Live Help CM
になります。
6. [プログラムの追加]ダイアログボックスにおいて、手順4.で選択した実行ファイルを選択して、[OK]ボタンをクリックします。
- 147 -
7. [Windowsファイアウォール]プロパティの[例外]タブの「プログラム一覧」に追加されたファイル名が表示されます。追加されたファ
イル名がチェックされていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
D.3.3 ブロックを解除するポート番号で設定する
ここでは、“ブロックの解除方法” の [ブロックの解除方法3] について説明します。
1. [コントロールパネル]を開きます。
2. [Windowsファイアウォール]コントロールパネル アプレットを開きます。
3. [例外] タブを選択して、[ポートの追加]ボタンをクリックします。
- 148 -
4. [ポートの追加]ダイアログにおいて、Live Helpアプリケーションが使用する「名前」「ポート番号」を入力します。入力項目は、“使
用するポート番号一覧”を参考にしてください。プロトコルは、「TCP」を選択してください。
表D.2 使用するポート番号一覧
使用するLive Help の種別
名前
ポート番号
Live Help Client
LiveHelp1513
1513
Live Help Expert
LiveHelp1513
1513
Live Help CM
LiveHelp1514
1514
5. [例外]タブの[プログラムおよびサービス]欄に、追加したポートが表示されますので、チェックマークがついていることを確認しOK
をクリックします。
- 149 -
付録E ポート番号重複の回避
E.1 OSとのポート番号の競合
お使いのオペレーティングシステムによっては、システムがTCPポート番号 1024~5000を一時ポートとして使用する場合があります。
それにより、Live Helpが使用するTCPポートとシステムが使用するTCPポートに競合が発生すると、Live Helpが正常に動作しなくなり
ます。
この競合を回避するためには、Live Helpが使用するTCPポート番号をシステムが一時ポートとして使用しないようにする対処が必要で
す。
ポート番号の設定は一度行えば、その後は通常どおりLive Helpを使用できるようになります。
E.2 Live Helpで使用するポート番号
Live Helpで使用するTCPポート番号は、IANA (ICANN)(注) に申請して割り当てられた、予約済みポート番号です。
注) IANA : Internet Assigned Number Authority
ICANN : Internet Corporation for Assigned Names and Numbers
IANAは、インターネット上の資源管理を行っていた組織で、1998年に国際的非営利法人ICANNの設立により管理が移管されました。
設定が必要なポート番号は、通信方式及びLive Helpのアプリケーション種別により異なります。下記の表でポート番号を確認し、設定
して下さい。
また、設定は、対象となるアプリケーションが動作しているマシン(例:Live Help Clientが動作しているマシン)で行ってください。
以下に、Live Helpがオープンするポート番号を示します。
通信方式
設定対象となる
アプリケーション種別
ポート番号
Live Help Client
1513
Live Help Expert(注1)
1513
Live Help Connection Manager
1514
Live Help Connect(注2)
1513 / 1514 / 1657
IPアドレス指定
サポートセンター
注1) 「セッションの開催」を行う場合のみポートをオープンします。
注2) ファイアウォールを越えてインターネット接続をする場合に必要になるプログラムです。詳細は、“Live Help Connect管理者ガ
イド”を参照してください。
E.3 設定手順
Live Helpで使用するTCPポート番号をオペレーティングシステムが使用しないように設定する手順について、具体的に説明します。
Live Help Clientが使用するポート番号:1513 を例に説明します。
本操作では、システムのレジストリを編集します。
注意
レジストリの編集を誤ると、システムが起動しなくなるなどの事態が発生する場合があります。操作はくれぐれも慎重に実施してくださ
い。
- 150 -
1. [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] をクリックします。
2. [名前] ボックスに "regedit" と入力し、[OK] をクリックします。
3. 以下のレジストリキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
- 151 -
4. Parametersキーを選択し、 [編集] メニューから [新規]-[複数行文字列値] をクリックします。値の名前は「ReservedPorts」を設定
します。
5. 「ReservedPorts」の値を次のように入力します。(xxxx-yyyy の形式でポートの範囲を入力します)
値のデータ:1513-1513
6. [OK] をクリックして、[複数行文字列の編集] ダイアログ ボックスを閉じます。
7. レジストリ エディタを終了します。
8. コンピュータを再起動します。
- 152 -
付録F セキュリティ
F.1 OSのログオフ/スクリーンロック運用の推奨
F.1.1 Live Help Expertを利用する場合
Live Help Expertをインストールした端末は、第三者が操作することでLive Help Client端末への不正アクセスの危険があります。
このため、端末を使用していない場合は、OSのログオフを実行するか、スクリーンセーバ機能でパスワードによる保護を設定し、端末
使用時にOSの認証を受ける運用を推奨します。
F.1.2 Live Help Clientを利用する場合
Live Help Clientをインストールした端末でLive Help Client機能が動作している場合、第三者の操作するLive Help Expertから不正ア
クセスの危険があります。
このため、Live Help Client端末を無人運用されている場合、または端末を使用していない場合は、OSのログオフを実行するか、スク
リーンセーバ機能でパスワードによる保護を設定し、端末使用時にOSの認証を受ける運用を推奨します。
F.2 パスワードに関する注意事項
Live Helpパスワード認証方式使用時のパスワード、および、OS認証方式使用時の接続許可ユーザのパスワードについての注意事項
は以下のとおりです。
1. パスワードは、類推が不可能でユニークなものにする。
2. Expertを利用するサポートデスク要員には、担当のClientのパスワードのみを教えるようにする。
3. パスワードは定期的に変更する。
F.3 通信方式にモデム接続を選択した場合の注意事項
通信方式にモデム接続を選択した場合、Live Helpは通信データを暗号化しません。
モデム接続で送受信するデータは、回線傍受による漏洩の危険があります。
Live Helpの通信に対して、高度のセキュリティが求められる場合は、モデム接続以外の通信方式(IPアドレス指定、サポートセンター)
をご利用ください。
F.4 通信経路の制限
Live Helpは、通信方式に応じて特定のTCP/IPポートをオープンして待機します。この待機モジュールは、第三者が使用するLive Help
から不正にアクセスされる危険があります。
このため、ポートをオープンするモジュールへの経路上にあるファイヤウォールおよびルータにより、接続元のIPアドレス、接続先のポー
ト番号およびIPアドレスを明示的に指定し、運用に関係のない第三者からの接続を拒否する運用を推奨します。
本節では、通信方式別の詳細なオープン・ポートについて説明します。
F.4.1 IPアドレス指定接続
通信方式がIPアドレス指定の場合、Live Helpは以下のポートをオープンします。
Expert
1513/TCP (他Expert/Monitorから自Expertの方向)
Monitor
OSにより動的に割当てられる1024以上のTCPポート
(他Expert/Monitorから自Monitorの方向)
Client
1513/TCP (Expert/Monitorから自Clientの方向)
- 153 -
Live Help Expert、Live Help MonitorとLive Help Clientで一対一接続の場合は、Live Help Expert、Live Help MonitorからLive Help
Clientの方向へポート1513/TCP通信を許可する設定が必要です。
また、複数のLive Help Expertが同時に1つのLive Help ExpertもしくはLive Help Clientに接続する場合は、Live Help Expert間で網の
目状に通信するため、Live Help Expert間は双方向にポート1513/TCP通信を許可する設定が必要です。
また、複数のLive Help Monitorが同時に1つのLive Help ExpertもしくはLive Help Clientに接続する場合は、Live Help Monitor間で網
の目状に通信しますが、オープンするTCPポートはOSから動的に割り振られるため、ポート番号を指定した経路の制御ができません。
このため、Live Helpの経路をすべて明確にする場合は、複数のLive Help Monitorが同時に1つのLive Help ExpertもしくはLive Help
Clientに接続しない運用を推奨します。
F.4.2 サポートセンター接続(Live Help CMで運用する場合)
通信方式がサポートセンター接続(Live Help CMで運用)の場合、Live Helpは以下のポートをオープンします。
Expert
1513/TCP (他Expert、Monitorから自Expertの方向)
Monitor
OSにより動的に割当てられる1024以上のTCPポート
(他Expert、Monitorから自Monitorの方向)
Client
1513/TCP (Expert、Monitorから自Clientの方向)
CM
1514/TCP
(Expert、Monitor、Client、CM管理から自CMの方向)
Live Help CM以外はIPアドレス指定接続と同じです。Live Help CMでは加えてExpert、Monitor、Client、CM管理からCMの方向へ
ポート1514/TCP通信を許可する必要があります。
F.4.3 サポートセンター接続(Live Help Connectで運用する場合)
通信方式がサポートセンター接続(Live Help Connectで運用)の場合、Live Helpは以下のポートをオープンします。
- 154 -
Connect Dispatcher
1514/TCP、1657/TCP
(Expert、Monitor、Client、Connect管理からConnect
Dispatcherの方向)
Connect Server
1513/TCP
(Expert、Monitor、ClientからConnect Serverの方向)
Live Help Expert、Live Help Monitor、Live Help Client、Live Help Connect管理からLive Help Connect Dispatcher方向へポート1514/
TCP、1657/TCP通信を許可する設定が必要です。
また同時に、Expert、Monitor、ClientからConnect Server方向へポート1513/TCP通信を許可する設定が必要です。
F.4.4 モデム接続
通信方式がモデム接続の場合、TCP/IPのオープン・ポートはありません。
F.5 ウィルスに関する注意事項
Live Helpがインストールされている端末がウィルスに感染した場合、Live Helpを利用したリモート操作は決して実施しないでください。
ウィルス感染の原因になる危険があります。
F.6 Clientセットアップの実行権
Live Help Clientと同時にインストールされるClientセットアップは、Live Help Clientの設定を変更するアプリケーションです。誰もがClient
セットアップを使用できる状態になっていると、ユーザの誤操作や、第三者による悪意のある操作により、Live Help Clientの設定が変
更されてしまう危険があります。
そのため、Live Help運用管理者アカウントにのみClientセットアップの実行権限を与える運用を推奨します。Clientセットアップのアク
セス許可の設定は、以下の手順で変更できます。
1. <Clientインストールフォルダ>\Csetup.exe のプロパティを開く
2. [セキュリティ]タブでアクセス許可の設定を変更する
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使うと、管理者権限を持たないユーザによるLive Help Clientの設定変更を制限することができま
す。詳細は“Live Helpセキュリティ設定コマンド”を参照してください。
F.7 バックアップ/リストア
ユーザの誤操作や第三者の不正なアクセス等により、運用上重要な設定ファイルが破壊される危険性があります。
このため、ファイルのバックアップを作成し、障害発生時に復元可能な運用を推奨します。
次に、バックアップ対象ファイルとその復旧方法について説明します。
- 155 -
参考
“バックアップ対象のファイル”を、“復旧方法”と同じ手順で他のExpert/Client端末にコピーすることにより、接続先情報(アドレス帳・電
話帳・サポートセンター名)を共有することもできます。ただし、これらのファイルには重要な情報が含まれていますので、取り扱いには
十分注意してください。
F.7.1 バックアップ対象のファイル
バックアップするファイルは、ご使用の接続形態により異なります。
・ IPアドレス指定接続の場合
以下のファイルをバックアップします。
<Expertインストールフォルダ>\DIPPBOOK.DAT
<Expertインストールフォルダ>\LHADDRBKDB.DAT
・ モデム接続の場合
以下のファイルをバックアップします。
<Expertインストールフォルダ>\PHONEBOK.DAT
<Clientインストールフォルダ>\PHONEBOK.DAT
・ サポートセンター接続の場合
以下のフォルダ内にあるすべてのファイルをバックアップします。
<Expertインストールフォルダ>\EXPCCL
<Clientインストールフォルダ>\CLICCL
参考
デフォルトのインストールフォルダは、それぞれ
・ Client: C:\Program Files\Fujitsu\Live Help\Client
・ Expert: C:\Program Files\Fujitsu\Live Help\Expert
です。
F.7.2 復旧方法
復旧する場合は元のファイルおよびフォルダをリネームしてから、バックアップしたファイルおよびフォルダに置き換えてください。
レジストリまたはファイルが破壊もしくは削除され、Live Helpが起動できない場合は、Live Helpを再インストールした後に、これらのファ
イルおよびフォルダをコピーしてください。
また、Live Help Connectを利用したサポートセンター接続の場合は、上記に加えてConnect Dispatcherから認証ファイルをコピーし、元
のファイルをリネームして置き換えてください。
認証ファイルの名前は、それぞれ以下のとおりです。
Client
Expert
: clientcr.dat
: expertcr.dat
- 156 -
付録G Live Helpセキュリティ設定コマンド
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使うと、エキスパート(またはモニタ)を使用する時に表示される情報を制限できます。
また、クライアントや、セッションジャーナルの設定を制限することができます。
G.1 Live Helpセキュリティ設定コマンドで制限できる情報・動作
G.1.1 エキスパート/モニタ
エキスパート(またはモニタ)で制限できる情報/動作について説明します。
Live Helpセキュリティ設定コマンドの具体的な使用方法は、本章の“Live Helpセキュリティ設定コマンドの使い方”を参照してください。
接続履歴
エキスパート(またはモニタ)からクライアントへの接続が完了すると、接続履歴(MRUリスト)が作成されます。次に接続する時はこの接
続履歴を使うことで、IPアドレスやセッション名の入力を省略して、簡単にクライアントへ接続することができます。入力内容を省略でき
るため、接続履歴は非常に便利ですが、操作したクライアントのIPアドレスやセッション名は、必ずしもすべてのユーザに必要な情報と
は限りません。
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使用すると、エキスパート/モニタで接続履歴を表示しないようにすることができます。
非表示にできる情報
・ [セッション]メニューに表示される接続履歴(過去の接続情報を最大4個まで表示)
・ [セッションに参加する]画面に表示される、前回の接続先情報
具体的には以下のような動作になります。
セキュリティ設定
(MRU機能)
接続履歴および前回の接続先情報
すべてのユーザに対して有効に
なっている場合
エキスパート/モニタを起動したユーザの権限に関わ
らず、表示されません。
管理者以外のユーザに対しての
み有効になっている場合
管理者権限のあるユーザでエキスパート/モニタを起
動した場合のみ表示されます。
無効になっている場合
常に表示されます。
注意
・ Live Helpインストール時には、Live Helpセキュリティの設定は無効になっています。
・ エキスパート(またはモニタ)を起動中にLive Helpセキュリティ設定を変更した場合は、次回起動時より、設定が有効になります。
セッションジャーナル設定プログラムの動作
Live Helpのセッションイベントを記録する機能として「セッションジャーナル」があります。セッションジャーナルには、セッションとファイ
ル操作に関するすべてのイベントが記録されます。
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使用すると、Live Help Expert/Monitor用のセッションジャーナルの設定変更を禁止することがで
きます。
具体的には以下のような動作になります。
- 157 -
セキュリティ設定
(ESJ機能)
セッションジャーナル設定プログラム
(Live Help Expert/Monitor用の設定)
すべてのユーザに対して有効に
なっている場合
セッションジャーナル設定プログラムを起動したユー
ザの権限に関わらず、[設定対象]の[Live Help
Expert]/[Live Help Monitor]オプションがグレーアウ
トされ、設定を変更できません。
管理者以外のユーザに対しての
み有効になっている場合
管理者権限のあるユーザでセッションジャーナル設
定プログラムを起動した場合のみ、設定を変更でき
ます。
無効になっている場合
常に変更できます。
セッションジャーナル機能についての詳細は、“セッションジャーナルの内容と設定”を参照してください。
G.1.2 クライアント
クライアントで制限できる動作について説明します。
コマンドの具体的な使用方法は、本章の“Live Helpセキュリティ設定コマンドの使い方”を参照してください。
[Clientセットアップ]の動作
クライアントの設定は、[Clientセットアップ]を起動してクライアントマシン上で行います。クライアント側のマシンをローカルで操作してい
るユーザが、間違ってクライアントの設定を変更してしまう可能性があります。
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使用すると、Live Help Clientの設定変更を禁止することができます。
具体的には以下のような動作になります。
セキュリティ設定
(CSETUP機能)
[Clientセットアップ]の設定項目
すべてのユーザに対して有効に
なっている場合
[Clientセットアップ]を起動したユーザの権限に関わ
らず、設定項目はグレーアウトされ変更できません。
管理者以外のユーザに対しての
み有効になっている場合
管理者権限のあるユーザで[Clientセットアップ]を起
動した場合のみ、設定を変更できます。
無効になっている場合
常に変更できます。
注意
・ Live Helpインストール時には、Live Helpセキュリティの設定は無効になっています。
・ [Clientセットアップ]を起動中にLive Helpセキュリティ設定を変更した場合は、次回起動時より、設定が有効になります。
・ Live Help Clientの起動方式は、Windows(R)のサービスの設定変更を伴うため、管理者権限のあるユーザで[Clientセットアップ]
プログラムを起動した場合にのみ変更可能です。Live Helpセキュリティの設定状況に関わらず、管理者権限のないユーザでは変
更できません。
セッションジャーナル設定プログラムの動作
Live Helpのセッションイベントを記録する機能として「セッションジャーナル」があります。セッションジャーナルには、セッションとファイ
ル操作に関するすべてのイベントが記録されます。
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使用すると、Live Help Client用のセッションジャーナルの設定変更を禁止することができます。
具体的には以下のような動作になります。
- 158 -
セキュリティ設定
(CSJ機能)
セッションジャーナル設定プログラム
(Live Help Client用の設定)
すべてのユーザに対して有効に
なっている場合
セッションジャーナル設定プログラムを起動したユー
ザの権限に関わらず、[設定対象]の[Live Help
Client]オプションがグレーアウトされ、設定を変更で
きません。
管理者以外のユーザに対しての
み有効になっている場合
管理者権限のあるユーザでセッションジャーナル設
定プログラムを起動した場合のみ、設定を変更でき
ます。
無効になっている場合
常に変更できます。
セッションジャーナル機能についての詳細は、“セッションジャーナルの内容と設定”を参照してください。
G.2 Live Helpセキュリティ設定コマンドの使い方
Live Helpセキュリティ設定コマンドを使用してセキュリティ設定を変更する方法、および設定状態を参照する方法について説明しま
す。
このプログラムは、[Live Help Client]または[Live Help Expert]プログラムがインストールされているフォルダに格納されています。
注意
管理者権限の無いユーザでLive Helpセキュリティ設定コマンドを実行した場合、セキュリティの設定状態を参照することはできますが、
設定を変更することはできません。
パラメータの説明
LHSECPRG.EXE [ { { /ALL | /MRU | /ESJ | /CSJ | /CSETUP } { /XON | /ON | /OFF } | /V | /? } ]
機能オプション
意味
/ALL
全機能(接続履歴・エキスパート/モニタ/クライアントのセッションジャーナル
機能・[Clientセットアップ])のセキュリティ設定を一括変更します。
/MRU
接続履歴に関するセキュリティ設定を変更します。
(Live Help Expertがインストールされているときのみ設定可能)
/ESJ
エキスパート/モニタのセッションジャーナル機能に関するセキュリティ設定
を変更します。
(Live Help Expertがインストールされているときのみ設定可能)
/CSJ
クライアントのセッションジャーナル機能に関するセキュリティ設定を変更し
ます。
(Live Help Clientがインストールされているときのみ設定可能)
/CSETUP
[Clientセットアップ]に関するセキュリティ設定を変更します。
(Live Help Clientがインストールされているときのみ設定可能)
設定オプション
意味
/XON
全てのユーザに対してセキュリティ設定を有効にします。
(管理者権限が必要です)
/ON
管理者権限を持たないユーザに対してのみ、セキュリティ設定を有効にし
ます。
(管理者権限が必要です)
- 159 -
設定オプション
意味
セキュリティ設定を無効にします。
(管理者権限が必要です)
/OFF
情報表示
オプション
意味
/V
現在の設定(全機能の設定)を表示します。
/?
ヘルプを表示します。
無し
ヘルプを表示します。
使用例
1. すべてのユーザが接続履歴を使用できないようにする
> LHSECPRG.EXE /MRU /XON
2. 管理者権限のないユーザが、Live Help Clientの設定を変更できないようにする
> LHSECPRG.EXE /CSETUP /ON
3. すべてのセキュリティ設定を解除する
> LHSECPRG.EXE /ALL /OFF
4. 現在のセキュリティ設定の状態を表示する
> LHSECPRG.EXE /V
5. ヘルプを表示する
> LHSECPRG.EXE /?
注意
・ 機能オプション、設定オプションと同時に、情報表示オプションが指定された場合、情報表示オプションが優先されます。
- 下記例の場合、MRUの設定は行われず、現在の設定状況が表示されます。
【例】 LHSECPRG.EXE /MRU /ON /V
・ 情報表示オプションは1つしか指定できません。「/V」「/?」オプションが同時に指定された場合、先に指定されたオプションが有効
になります。
- 160 -
・ 機能オプションは1つしか指定できません。2つ以上のオプションが指定された場合、最後に指定されたオプションが有効になりま
す。
- 下記例の場合、最後に指定した機能オプション「/ESJ」のみが有効になります。
【例】 LHSECPRG.EXE /MRU /ESJ /ON
・ 設定オプションは1つしか指定できません。2つ以上のオプションが指定された場合、最後に指定されたオプションが有効になりま
す。
- 下記例の場合、最後に指定した設定オプション「/OFF」のみが有効になります。
【例】 LHSECPRG.EXE /MRU /ON /OFF
・ オプションが正しく指定されていない場合、ヘルプが表示されます。
- 【例1】 LHSECPRG.EXE(オプションが全く指定されていない)
- 【例2】 LHSECPRG.EXE /MRU(設定オプションが指定されていない)
- 【例3】 LHSECPRG.EXE /ON(機能オプションが指定されていない)
・ 設定対象のプログラムがインストールされていない場合、下記のエラーメッセージが表示されます。
「Live Helpセキュリティの設定に失敗しました。」
- 【例】Live Help Expertがインストールされていない環境で、下記のコマンドを実行した。
LHSECPRG.EXE /MRU /XON
G.3 アンインストール・バージョンアップ時の設定の引継ぎ
G.3.1 アンインストール時
プログラムをアンインストールした場合、Live Helpセキュリティの設定は以下のように保持/破棄されます。
Live Help ExpertとLive Help Clientを両方ともアンインストールした場合
セキュリティの設定は破棄されます。
Live Help ExpertとLive Help Clientの両方がインストールされている環境で、どちらか一方のプログラムのみをアンイ
ンストールした場合
アンインストールしたプログラムのセキュリティ設定は、アンインストール後も保持されます。
・ その状態で、アンインストールしたプログラムを再度インストールすると、アンインストール前のセキュリティ設定が適用されます。セ
キュリティを設定したくない場合は、Live Helpセキュリティ設定コマンドを利用して設定を解除してください。
・ 設定が保持されていても、アンインストールしたプログラムのセキュリティ設定は変更できません。Live Helpセキュリティ設定は、セ
キュリティ設定対象プログラムがインストールされている場合のみ変更可能です。
- 161 -
G.3.2 バージョンアップ時
Live Helpセキュリティ設定が有効になっているLive Help Expert/Clientをバージョンアップした場合、Live Helpセキュリティの設定は引
き継がれます。
ただし、V13.1.0またはV13.2.0からバージョンアップした場合は、設定パラメータおよび /V オプション指定時の表示内容が下記のよう
に変わります。
V13.1.0 および V13.2.0
パラメータ
V13.3.0以降
パラメータ
/Vオプションでの表示
/Vオプションでの表示
/EXP /ON
Live Help Expert : ON
Live Help Monitor : ON
/MRU /ON
/ESJ /ON
/MRU : ON
/ESJ : ON
/CLI /ON
Live Help Client : ON
/CSETUP /ON
/CSJ /ON
/CSJ : ON
/CSETUP : ON
/ALL /ON
Live Help Expert : ON
Live Help Monitor : ON
Live Help Client : ON
/ALL /ON
/MRU : ON
/ESJ : ON
/CSJ : ON
/CSETUP : ON
- 162 -
付録H PRIMERGY FTモデルを利用するには
H.1 PRIMERGY FTモデルとは
PRIMERGY FT(Fault Tolerant)モデル(以下、FTモデル)とは、2台のサーバを使用した、ハードウェアの完全冗長構成で、ハードウェ
ア障害によるシステム停止が限りなくゼロに近い堅牢な高信頼システムです。この2 台のサーバはお互いに同期しながら動作します。
2台のサーバ上には、入出力の処理を担当するOSと、業務処理を担当するOS の2種類のOS が動作します。入出力を担当するOS を
CoServer OSと呼び、業務を担当するOS をFTvirtual Server OSと呼びます。
FT仮想化技術を採用しているPRIMERGYのFTモデルについては、富士通ホームページの“IAサーバ PRIMERGY(プライマジー)”
を参照してください。
H.2 2つのOS上におけるLive Helpの動作
FTモデル上では、2種類のOS(CoServer OSとFTvirtual Server OS)が動作し、1つのディスプレイ上でCoServer OSとFTvirtual Server
OSの両方を表示することが可能です。
Live Help ClientをFTvirtual Server OSにインストールしてFTvirtual Server OSをリモート操作することは可能ですが、CoServer OSをリ
モート操作することはできません。
また、Live HelpをCoServer OSにインストールすることはできません。
したがって、Live Help ClientをCoServer OSにインストールしてリモート操作することはできません。
CoServer
FTvirtual Server
Client
×
○
Expert
×
○
CM
×
○
Connect
×
○
○:動作保証している
×:動作保証していない
注意
重要
・ Live Helpによるリモート操作で、FTモデル上の操作対象OS (CoServer OSとFTvirtual Server OS)を切り替えることはできません。
・ FTサーバ上のFTvirtual Server OSは、起動する際に2台の CoServer OS間で同期処理を行います。FTサーバ上のFTvirtual Server
OSにインストールしたアプリケーションは、2台の CoServer OSの同期がとれるまで起動することはできません。Live Helpも同様です。
2台のCoServer OSの同期がとれ、FTvirtual Server OS上のLive Helpが起動するタイミングを見計らってから、Live Helpのセッショ
ンを開始するようにしてください。
H.3 IPアドレスの設定
H.3.1 Live Help Expert / Clientのアダプタの選択
FTモデルでは複数のIPアドレスが存在します。そのため、アダプタの選択においてLive Helpで使用するIPアドレスを明示的に指定し
てください。
FTvirtual Serverで使用する場合は、FTvirtual Serverが他のマシンとの通信に利用する外部LANのIPアドレスを指定してください。
- 163 -
Live Help Expert上でのIPアドレスの指定方法については、“Live Help Expertの設定の変更”-“通信方式”-“ネットワークの設定”を参
照して下さい。Live Help Client上でのIPアドレスの指定方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してくださ
い。
H.3.2 Live Help ConnectサーバのIPアドレス
Live Help ConnectをFTvirtual Serverで動作させる場合、インストール時に指定するConnectサーバのIPアドレスには、FTvirtual Server
が他のマシンとの通信に利用するIPアドレスを設定してください。
- 164 -
ターミナルサービスとの同時動作
付録I
ターミナルサービス(リモートデスクトップ)は、リモート操作によりWindows(R)を操作することができる機能です。
このターミナルサービスを経由してLive Helpで接続したり、Live Helpセッションを経由してリモートデスクトップで接続したりすることが
できます。
ターミナルサービス、リモートデスクトップについての詳細は、Windows(R)のマニュアルを参照してください。
I.1
運用形態
ターミナルサービス(リモートデスクトップ)とLive Helpを連携させたチェーン接続の例について説明します。
I.1.1
ターミナルサービスを経由してLive Helpで接続する場合
オペレータは、中継マシンに対し、リモートデスクトップを使って複数のセッションを開始することができます。また、各セッションにおい
て[Live Help Monitor]プログラムを実行し、それぞれ別々の操作対象マシンに対してLive Helpセッションを行うことができます。
注意
この運用では、中継マシンで、[Live Help Monitor]プログラムの代わりに[Live Help Expert]プログラムを使用することはできません。
I.1.2
Live Helpセッションを経由してリモートデスクトップで接続する場合
- 165 -
オペレータは、中継マシンに対し、[Live Help Expert]プログラムまたは[Live Help Monitor]プログラムを使って、Live Helpセッションを
開始することができます。このセッションで、複数のリモートデスクトップ又は[Live Help Monitor]プログラムを実行し、それぞれ別々の
操作対象マシンに接続することができます。
I.2
セッション状態によるLive Helpプログラムの起動可否
Live Helpの各アプリケーションは、システムの状態(セッション状態)によっては、起動できないことがあります。セッションの状態を含
め、起動可否について、以降で詳しく説明します。
I.2.1
Windows(R) XP / Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008
STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows
Server 2008 Foundationの場合
リモートデスクトップで接続した場合を含め、Windows(R) XP / Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 STD / Windows
Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 Foundationのセッション状態は以下のように分けられます。
操作およびセッション状態
(1)
ローカルマシンにログオンしている状態(ノーマル)
(2)
ユーザ切り替えを選択し、別ユーザでログオンした状態(※1)
(3)
・誰もログオンしていないマシンに対し、リモートデスクトップで接続し、ログオンし
た状態
・既にログオンしているユーザと異なるユーザで、リモートデスクトップで接続し、
ログオンした状態
(4)
ローカル操作でログオンしているマシンに対し、同じユーザで、リモートデスクトッ
プで接続した状態
※1 「ユーザの切り替え」を行った後は、切り替え前に(最初に)ログオンしていたユーザは、(1)のセッション状態になります。切り替え後
にログオンしたユーザは(2)のセッション状態になります。
各セッション状態における、Live Helpアプリケーションの起動可否は以下のとおりです。
(1)
(2)
(3)
(4)
Live Help Monitor (※2)
○
○
○
○
Live Help Expert
○
×
×
×
Live Help Client
○
×
×
△
Clientセットアップ
○
×
×
○
Client構成ウィザード
○
×
×
○
Client構成ファイル適用ツー
ル
○
×
×
○
○:
プログラムを起動できます
△:
起動は正常にできますが、Live Help Expert/Monitorから接続
すると、「画面転送一時停止中」ダイアログが表示され接続で
きません。そのため、この状態では起動しないでください。
×:
「このセッションでは実行できません」という旨のエラーメッセー
ジが表示され、起動できません。
※2 [Live Help Monitor]プログラムを (2) (3) のいずれかの状態で実行し、設定の変更を行った場合、変更した内容は保存されません
(プログラムを起動している間のみ有効です)。
- 166 -
I.2.2
Windows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EEの場合
リモートデスクトップで接続した場合を含め、Windows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EEのセッション状態は以下のように分
けられます。
操作およびセッション状態
(1)
ローカルマシンにログオンしている状態(ノーマル)
(2)
-
(3)
リモートデスクトップでリモートセッションに接続し、ログオンした状態
(4)
リモートデスクトップでコンソールセッションに接続し、ログオンした状態 (/console
オプションを指定して接続し、ログオンした状態)
各セッション状態における、Live Helpアプリケーションの起動可否は以下のとおりです。
(1)
(2)
(3)
(4)
Live Help Monitor (※)
○
-
○
○
Live Help Expert
○
-
×
×
Live Help Client
○
-
×
○
Clientセットアップ
○
-
×
○
Client構成ウィザード
○
-
×
○
Client構成ファイル適用ツー
ル
○
-
×
○
○:
プログラムを起動できます
×:
「このセッションでは実行できません」という旨のエラーメッセー
ジが表示され、起動できません。
※ [Live Help Monitor]プログラムを (3) の状態で実行し、設定の変更を行った場合、変更した内容は保存されません(プログラムを起
動している間のみ有効です)。
I.3
同一マシンへ接続する場合の注意事項
ターミナルサービスと[Live Help Client]プログラムの両方に接続可能な環境の場合、Live Helpでセッションを開始した際、または実行
中に、以下の操作を行うと、「画面転送一時停止中」のダイアログが表示されることがあります。
・ 操作対象マシンがWindows XP、Windows Vista、Windows 7の場合
操作対象マシンにリモートデスクトップ接続を行う。
- 167 -
・ 操作対象マシンがWindows Server 2003の場合
操作対象マシンにリモートデスクトップのコンソールセッションで接続を行う。
・ 操作対象マシンが、Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008
Foundationの場合
操作対象マシンのローカルでログオンしているユーザと同じユーザでリモートデスクトップ接続を行う。
また、上記の操作により、操作対象マシンのOSがロックされ、以降のLive Helpの接続ができなくなります。
この状態から画面転送を再開させるには、以下の対処を行ってください。
・ 操作対象マシンがWindows XP、Windows Server 2003の場合
操作対象マシンのローカル上でログオンしてください。この操作で解消しない場合は、操作対象マシンのローカル上ですべての
ユーザーをログオフした後、ログオンし直してください。
・ 操作対象マシンがWindows Vista、Windows 7、Windows Server 2008 STD / Windows Server 2008 EE / Windows Server 2008 R2 /
Windows Server 2008 Foundationの場合
操作対象マシンに接続しているリモートデスクトップをログオフしてください。この操作で解消しない場合は、操作対象マシンのロー
カル上ですべてのユーザーをログオフしてください。
- 168 -
付録J トラブルシューティングガイド
本製品に関して起こりうる代表的なトラブルの例と、その対処法について説明します。
参考
ソフトウェア説明書もご一読ください。このファイルには、留意事項・制限事項について、最新の情報が含まれています。スタートメニュー
の[Live Help]フォルダから"補足説明ファイル"を選択すると、ソフトウェア説明書を読むことができます。
J.1 接続できないときは
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
エキスパートからクラ
イアントに接続しようと
した際に「指定された
IPアドレスに接続でき
ません」というメッセー
ジが表示される。
誤ったIPアドレスを指
定して接続しようとし
ている。
クライアント側マシ
ンのIPアドレスと、
エキスパートで指
定したIPアドレスが
一致しています
か?
クライアント側マシンのIP
アドレスと、エキスパートで
指定したIPアドレスが一致
していない場合、[Live
Help Expert]プログラムの
[セッションに参加する]ダ
イアログボックスで、接続
したいクライアント側マシ
ンの正しいIPアドレスを入
力してください。
IPアドレス帳やLive Help
Address Bookを使用すれ
ば、このような誤りを防止
することが出来ます。
IPアドレス帳については、
“Live Helpの使い方”-“エ
キスパートがセッションに
参加する”を参照してくだ
さい。
Live Help Address Book
については、“Live Help
Address Book”を参照し
てください。
接続先のマシンにお
いて、[Live Help
Client]プログラムが起
動していない。
クライアント側マシ
ンにおいて、タスク
バーまたはタスクト
レイに[Live Help
Client]プログラム
のアイコンが表示
されていますか?
クライアント側マシンにお
いて、タスクバーまたはタ
スクトレイに[Live Help
Client]プログラムのアイコ
ンが表示されていない場
合、スタートメニューから
[Live Help Client]プログ
ラムを起動し、タスクバー
またはタスクトレイに[Live
Help Client]プログラムの
アイコンが表示されること
を確認してください。
接続先のマシンにお
いて、[Live Help
Client]プログラムが動
作するために必要な
クライアント側マシ
ンのタスクマネー
ジャにおいて、以
下のプロセスが動
作していますか?
LH092165.EXE
左記のプロセスのいずれ
かが動作していない場合
は、以下の手順でプロセ
スを停止し、再び[Live
Help Client]プログラムを
起動してください。
- 169 -
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
プロセスが動作してい
ない。
LH081550.EXE
※
CLIENT.EXE
DTC.EXE
FXCLIENT.EXE
※クライアントの起
動方式 が「サービ
スとして起動」の場
合のみ起動するプ
ロセスです。
対策
1. OSの[サービス]ア
プ レ ッ ト か
ら”LiveHelp Client
Service”サービスを
停止します。(クライ
アントの起動方式
が 「サービスとして
起動」の場合のみ
行います。)
2. タスクマネージャに
おいて、以下のプ
ロセスが残っている
場合は、以下の順
でそのプロセスを終
了します。
1. LH081550.E
XE
2. CLIENT.EX
E
3. DTC.EXE
4. FXCLIENT.
EXE
3. 下記の手順で[Live
Help Client]プログ
ラムを起動します。
- クライアントの
起動方式が
「サービスとし
て
起
動
(Windows起動
時に自動起
動)」の場合は、
OS の [ サ ー ビ
ス]アプレットか
ら ” LiveHelp
Client Service”
サービスを開
始します。
- クライアントの
起動方式が
「サービスとし
て起動(自動起
動しない)」の
場合は、OSの
[サービス]アプ
レ ッ ト か
ら ” LiveHelp
Client Service”
サービスを開
始し、スタートメ
ニ ュ ー か ら
[Live
Help
- 170 -
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
Client]プログラ
ムを起動しま
す。
- クライアントの
起動方式が
「通常アプリ
ケーションとし
て起動」の場合
は、スタートメ
ニ ュ ー か ら
[Live
Help
Client]プログラ
ムを起動しま
す。
エキスパートがセッ
ションに利用するネッ
トワークアダプタのIP
アドレスが設定されて
いない。
エキスパートの設
定において、エキ
スパートがセッショ
ンに利用するネッ
トワークアダプタの
IPアドレスが設定さ
れていますか?
エキスパートがセッション
に利用するネットワークア
ダプタのIPアドレスが設定
されていない場合、以下
の手順で設定します。
1. [Live Help Expert]
プログラムの[オプ
ション]メニューから
[通信方式]を選択
し、[通信方式の選
択]ダイアログボック
スを表示します。
2. [TCP/IPの設定]ボ
タ ン を ク リ ッ ク し、
[TCP/IPの設定]ダ
イアログボックスを
表示します。
3. [アダプタの選択]プ
ルダウンメニューか
ら、エキスパートが
Live Helpセッション
に利用するアダプ
タのIPアドレスを選
択します。
詳細は、“Live Help
Expertの設定の変更”“通信方式”を参照してく
ださい。
エキスパートからクラ
イアントの方向にTCP
ポート1513の通信が
遮断されている。
エキスパートとクラ
イアント間のルータ
やファイアウォール
などにおいて、クラ
イアントの方向に
TCPポート1513の
通信が通るように
なっていますか?
- 171 -
エキスパート端末からクラ
イアント端末に対して、
TCPポート1513の通信が
通るように設定を行ってく
ださい。
不具合現象
エキスパートから無人
運用しているマシンの
クライアントに接続し
ようとした際に「セッ
ションへの参加要求
は拒否されました」と
いうメッセージが表示
される。
考えられる原因
確認ポイント
対策
「Windowsファイア
ウォール」機能が有効
になっている。
Windowsファイア
ウォールのブロック
が解除され、Live
Help が通信できる
ようになっています
か?
Windows ファイアフォー
ルによりブロックされてい
る場合は、“Windowsファ
イアウォールの設定”の記
述にしたがって、
Windowsファイアウォール
のブロックを解除して、
Live Helpが通信を行う環
境を整えてください。
クライアントで接続の
承認処理を行うように
設定している場合に、
接続要求に対して一
定時間内に承認しな
かったため、クライア
ントが接続を拒否し
た。
[Clientセットアッ
プ]プログラムの設
定で、[接続の承
認処理をする]
チェックボックスが
オフになっていま
すか?
一定時間内に接続要求
を「承認」するか、[接続の
承認処理をする]チェック
ボックスをオフに設定して
ください。
接続の承認機能に代わる
セキュリティオプションとし
ては、クライアントのパス
ワード機能、及び、接続
制限機能があります。必
要に応じて設定してくださ
い。
詳細は、“Live Helpの概
要”-“セキュリティ機能”の
“接続制限”および“[Live
Help Client]プログラムの
セキュリティ機能”を参照
してください。
クライアントで「接続制
限リスト」機能を利用
して、セッションに参
加できるエキスパート
(コンピュータ)を制限
している。
クライアントで「接
続制限リスト」機能
が有効になってい
ませんか?
Clientセットアップで[TCP/
IPの設定]ボタンをクリック
し、TCP/IPの設定ダイア
ログを表示します。[以下
の接続のみを許可する]
が選択されているにもか
かわらず、その欄にエキ
スパート側マシンのIPアド
レスまたはホスト名が登録
されていない場合は、追
加ボタンをクリックしてエ
キスパート側マシンのIPア
ドレスまたはホスト名を指
定してください。
有効になっている
場合、接続を許可
するコンピュータと
して、エキスパート
側マシンのIPアド
レスまたはホスト名
が指定されていま
すか?
詳細は“Live Help Client
ガイド” の“設定の変更”
を参照してください。
クライアントの「接続制
限リスト」には、エキス
パート側マシンのホス
ト名が登録されている
が、クライアント側マシ
ンにおいてホスト名か
らIPアドレスへの名前
解決に失敗している。
クライアント側マシ
ンにおいて、ホスト
名からIPアドレスへ
の名前解決ができ
ていますか?
以下のいずれかの方法
で、クライアントが「接続を
許可するコンピュータ」を
正しく認識できるようにし
てください。
・クライアント側マシンの
hostsファイルに、エキス
パート側マシンのホスト名
とIPアドレスを登録し、ホ
スト名からIPアドレスへの
- 172 -
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
名前解決ができるように
する。
・クライアントの「接続制限
リスト」において、許可す
るエキスパートを「ホスト
名」ではなく、「IPアドレス」
で指定する。
クライアントの起動時
に「NIL_TCP.DLLに
アクセスできません」
というメッセージが表
示される。
クライアントの起動時
に「LiveHelp Remote
Access Serviceが動
作していません。
Windowsを再起動す
るか、Live Helpを再イ
ンストールしてくださ
い。」というメッセージ
が表示される。
クライアントが行う通信
処理において、
Socketのバインドに失
敗した。
他のアプリケーショ
ンまたは オペレー
ティングシステムが
TCPポート1513を
使用していません
か?
TCPポート1513を使用し
ているアプリケーションの
設定を変更し、TCPポー
ト1513を使用しないように
してください。
OSが一時ポートとして
TCPポート1513を利用し
てしまう場合は、“ポート番
号重複の回避”を参照し
て、TCPポート1513が使
用されないように対処して
ください。
クラインアントのインス
トール後に
Windows(R)を再起
動せずに、クライアン
トを起動した。
クライアントのイン
ストール後に
Windows(R)を再
起動しましたか?
Windows(R)を再起動し
てください。再起動後、
“LiveHelp Remote
Access Service”サービス
が自動的に開始されま
す。
“LiveHelp Remote
Access Service”サー
ビスが開始されていな
い。
Windows(R)の
「サービス」アプ
レットにおいて、
“LiveHelp Remote
Access Service”
サービスが登録さ
れていますか?
“LiveHelp Remote
Access Service”サービス
が登録されていない場
合、クライアントのインス
トールに失敗している可
能性があります。クライア
ントをインストールし直し
てください。
Windows(R)の
「サービス」アプ
レットにおいて、
“LiveHelp Remote
Access Service”
サービスの「スター
トアップの種類」が
「自動」に設定され
ていますか?
“LiveHelp Remote
Access Service”サービス
の「スタートアップの種類」
が「手動」または「無効」に
設定
されている場合は、「自
動」に変更し、
Windows(R)を再起動し
てください。再起動後、
“LiveHelp Remote
Access Service”サービス
が自動的に開始されま
す。
“LiveHelp Remote
Access Service”サービス
の「スタートアップの種類」
が「自動」に設定されてい
るにも関わらずこのエラー
メッセージが表示される場
合は、クライアントのインス
- 173 -
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
トールに失敗している可
能性があります。クライア
ントをインストールし直し
てください。
クライアントを二重起
動しようとしている。
以下の2つの設定
を両方とも行って
いませんか?
・クライアントの起
動方式を 「サービ
スとして起動
(Windows起動時
に自動起動)」に設
定している。
・Windows(R)の
「スタートアップ」
フォルダにクライア
ントへのショート
カットを登録してい
る。
クライアントの起動時
に「Live Help CMとの
接続ができませんで
した。」というメッセー
ジが表示される。
「スタートアップ」フォルダ
に登録しているクライアン
トへのショートカットを削除
してください。
クライアントの起動方式
を 「サービスとして起動
(Windows起動時に自動
起動)」に設定している場
合、クライアントは
Windows(R)起動時に自
動的に起動しますので、
「スタートアップ」フォルダ
にショートカットを登録す
る必要はありません。
Live Helpネットワーク
環境に[Live Help
CM]プログラムが導入
されていないにもかか
わらず、クライアントの
通信方式として「サ
ポートセンター」を選
択している。
[Clientセットアッ
プ]プログラムの通
信方式の設定で、
[IPアドレス指定]が
選択されています
か?
[Live Help CM]プログラ
ムを導入していない場合、
通信方式は[IPアドレス指
定]を選択してください。こ
れにより、クライアント起動
時に[Live Help CM]プロ
グラムとの通信を行わなく
なるため、このエラーメッ
セージは表示されなくなり
ます。
[Live Help CM]プロ
グラムを導入したマシ
ンにおい
て、”LiveHelp
Connection Manager
Service”サービスが
開始されていない。
[Live Help CM]プ
ログラムを導入した
マシンの
Windows(R)の
「サービス」アプ
レットにおいて、
“LiveHelp
Connection
Manager Service”
サービスが「停止」
状態になっていま
せんか?
[Live Help CM]プログラ
ムを導入したマシンで、
“LiveHelp Connection
Manager Service”サービ
スを「開始」してください。
クライアントから[Live
Help CM]プログラム
の方向にTCPポート
1514の通信が遮断さ
れている。
クライアントと[Live
Help CM]プログラ
ム間のルータや
ファイアウォールな
どにおいて、[Live
Help CM]プログラ
ムの方向にTCP
ポート1514の通信
が通るようになって
いますか?
クライアントと[Live Help
CM]プログラム間のネット
ワーク経路において、クラ
イアントの方向にTCP
ポート1514の通信が通る
ように設定を行ってくださ
い。
- 174 -
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
すでに接続中のLive
Helpセッションに、別
のエキスパートから接
続を行った際に「どの
メンバーとも接続でき
ません」というメッセー
ジが表示される。
後から接続しようとし
たエキスパートと、先
のセッションを行って
いたエキスパートの間
で、通信が出来な
かった。
セッション中のエキ
スパートにおいて、
TCPポート1513が
遮断されていませ
んか?
一台のクライアントに複数
のエキスパートが接続し
てセッションを行う場合、
エキスパートのマシン同
士も通信を確立する必要
があります。エキスパート
マシン間にてLive Helpが
利用するTCPポート1513
の通信ができるように、
ネットワークを設定してく
ださい。
詳細は、“Live Helpの概
要”-“Live Helpの接続条
件”を参照してください。
Live Help CM(サ
ポートセンター)を利
用して、エキスパート
からクライアントに接
続しようとした際に「参
加要求エラー」という
メッセージが表示され
る。
クライアントとエキス
パートが直接通信で
きない環境で接続し
ようとしている。
エキスパート端末
からクライアント端
末に対して、TCP
ポート1513の通信
が通るようになって
いますか?
エキスパート端末からクラ
イアント端末に対して、
TCPポート1513の通信が
通るように設定を行ってく
ださい。
詳細は、“Live Helpの概
要”-“Live Helpの接続条
件”を参照してください。
J.2 受信画面が表示されないときは
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
対策
エキスパートからクラ
イアントに接続しようと
した際、または接続中
に、「画面転送を停止
しています」という旨の
ダイアログが表示され
る。
ターミナルサービスに
よる接続が行われた
ため、Live Helpの
セッションで画面を取
得できない。
Live Helpで接続
する前、または接
続中に、他のオペ
レータがターミナル
サービスでコン
ソールセッション接
続していません
か?
エキスパート側:ダイアロ
グの[セッションを抜ける]
ボタンをクリックし、Live
Helpのセッションを切断し
てください。
クライアント側:ローカルマ
シン上でコンピュータの
ロックを解除してください。
詳細は“ターミナルサービ
スとの同時動作”-“同一
マシンへ接続する場合の
注意事項”を参照してくだ
さい。
ユーザ切り替えを行っ
ているため、Live
Helpのセッションで画
面を取得できない。
接続先マシンで、
「ユーザの切り替
え」機能を使用し、
最初にログオンし
たユーザ以外の
ユーザがログオン
していませんか?
クライアント端末でシ
ステムリソースが不足
しているために、Live
Helpの画面取得用モ
接続先マシンでシ
ステムリソースが不
足していません
か?
- 175 -
接続先マシンで、最初に
ログオンしたユーザでログ
オンしなおしてください。
詳細は“ログオフ/ユー
ザーの切り替えをする場
合の留意事項”-“ユー
ザーの切り替え”を参照し
て下さい。
接続先マシンで、他のア
プリケーションを閉じてか
ら、再接続して下さい。
不具合現象
考えられる原因
確認ポイント
ジュールが起動でき
ない。
- 176 -
対策
索 引
[A]
[Alt+Print Screen]キー.............................................................41
Live Help Monitor....................................................................88
[Live Help Monitor]ウィンドウ..................................................89
[Live Help Monitor]ツールバー..............................................90
[Live Help Monitor]と[Live Help Expert]プログラムの比較...88
[Live Help Monitor]メニュー....................................................89
[Live Help Replay]ウィンドウ....................................................71
[Live Help Replay]ステータスバー..........................................73
[Live Help Replay]スライドバー...............................................72
[Live Help Replay]ツールバー................................................72
[Live Help Replay]の操作.......................................................73
[Live Help Replay]メニュー......................................................71
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウ............................51,133
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウの表示................51,133
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウのメニュー...............134
Live Help機能概要....................................................................1
Live Helpセキュリティ設定コマンド........................................157
Live Helpセキュリティ設定コマンドで制限できる情報・動作157
Live Helpセッション....................................................................3
Live Helpセッションを経由してリモートデスクトップで接続する165
Live Helpで使用するポート番号...........................................150
Live Helpの概要........................................................................1
Live Helpの接続条件..............................................................14
Live Helpの使い方..................................................................18
Live Helpのメニュー.................................................................16
Live Helpパスワード認証方式...................................................6
Live Helpパスワード認証方式で接続する..............................21
Live Helpパスワード認証方式の注意事項...........................153
[Live Help Replay]プログラム..................................................71
[C]
[CCLファイルの保存]ダイアログボックス...............................129
Client構成ウィザード..............................................................100
Client構成ウィザードの起動方法..........................................100
Client構成機能......................................................................100
Client構成適用結果表示......................................................115
Client構成適用進捗状況......................................................114
Client構成ファイル作成種別.................................................100
Client構成ファイル適用ツールの起動方法..........................112
Client構成ファイル適用ツールの動作モード.......................112
Client構成ファイルの保存.....................................................111
Client構成ファイル名の入力.................................................112
Clientセットアップの実行権...................................................155
[Clientセットアップ]プログラム............................................10,19
Clientの設定...........................................................................109
CMTCP...................................................................................122
CMTCP.ADR.........................................................................125
[Ctrl+Alt+Del]キー..................................................................39
[Ctrl+Alt+Del]キーを受入れる................................................81
[Ctrl+Esc]キー..........................................................................41
[D]
DCTCP.CCL...........................................................................130
DNSサーバ............................................................................122
DSVDモデム.......................................................................10,12
[F]
Fault Tolerant (FT)モデル.....................................................163
[N]
NAT環境..................................................................................15
[I]
IPアドレス................................................................................125
[IPアドレス情報]プログラム....................................................125
[O]
OSとのポート番号の競合.......................................................150
OS認証方式...............................................................................7
OS認証方式で接続する..........................................................22
OS認証方式で接続する場合の注意事項..............................24
OSのログオフ/スクリーンロック...............................................153
[L]
Live Help Address Book..........................................................92
[Live Help Address Book]ウィンドウ........................................92
[Live Help Address Book]メニュー..........................................92
[Live Help Client]プログラムの起動........................................18
[Live Help Client]プログラムのサービス動作.........................12
[Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能.......................6
Live Help CM.........................................................................117
[Live Help CM管理]ウィンドウ...............................................121
[Live Help CM管理の終了]コマンド.....................................122
[Live Help CM管理]プログラムの起動.................................121
[Live Help CM]コンピュータ..................................................125
Live Help CMコンピュータの追加.........................................125
[Live Help CM]コンピュータリスト..........................................121
[Live Help Expert]ウィンドウ....................................................29
[Live Help Expert]ツールバー.................................................31
Live Help Expertの設定の変更...............................................77
[Live Help Expert]プログラムのセキュリティ機能......................8
[Live Help Expert]プログラムを起動.......................................19
[Live Help Expert]メニューバー..............................................31
[P]
PRIMERGY FTモデルを利用するには................................163
[Print Screen]キー....................................................................41
[T]
TCP/IP通信方式........................................................................9
TCP/IPプロトコル制御ソフト.......................................................9
[W]
WAN.......................................................................................118
[Windowsセキュリティの重要な警告]....................................145
Windowsファイアウォールによる影響..............................16,144
Windowsファイアウォールの設定..........................................144
[あ]
アダプタの選択........................................................................83
[新しい接続先]コマンド...........................................................93
誤ったドメイン名を指定............................................................25
- 177 -
暗号化........................................................................................6
一時的な保存場所...................................................................69
インターネット接続.....................................................................9
[インポート]コマンド..................................................................95
ウィルスに関する注意事項....................................................155
ウィンドウに合わせて表示........................................................49
ウィンドウに合わせる(Live Help Replay).................................74
上書きの確認....................................................................59,136
上書きの承認...........................................................................58
エキスパート...............................................................................5
エキスパートがクライアントにダイヤルする..............................27
エキスパートがセッションに参加する......................................19
エキスパートセッション.............................................................11
エキスパートセッションに参加する..........................................12
エキスパートによる確認.........................................................136
エキスパートの名前..................................................................80
[エクスポート]コマンド..............................................................96
クライアントの接続認証方式....................................................19
クライアントの操作を指示する...................................................3
クリップボード情報の送受信....................................................63
クリップボード転送............................................................3,33,63
[グループ作成]コマンド...........................................................94
グループ名を直接入力する..................................................107
高速再生・低速再生................................................................74
異なる画面解像度...................................................................48
[コピー]コマンド........................................................................97
[さ]
最新のファイルだけ転送..........................................................59
最新のファイルだけを転送....................................................136
再生・一時停止・停止..............................................................73
サイレントモード......................................................................116
[削除]コマンド..........................................................................95
[サブフォルダを含める]オプション..........................................59
サブフォルダを含める............................................................137
サポートセッションの内容を保存する........................................3
サポートセンター........................................................................6
サポートセンターの追加........................................................127
サポートセンターの名前........................................................127
サポートを要請.........................................................................18
参加専用................................................................................127
サーバコンピュータのリモート操作............................................1
指示モード................................................................................44
指示モードの開始....................................................................44
指示モードの開始方法............................................................44
指示モードの終了....................................................................45
指定した認証情報により制限される内容・注意事項..............24
自動保存..................................................................................67
自分の画面を見せる................................................................46
ジャーナルファイルの形式....................................................140
[終了]コマンド..........................................................................96
受信画面が表示されないときは............................................175
受信した画面の見え方............................................................47
手動保存..................................................................................66
[上位]サポートセンター.........................................................127
[詳細表示]コマンド..................................................................97
情報転送機能............................................................................3
ステータスバー....................................................................32,80
[ステータス]バー.................................................................54,55
[ステータスバー]コマンド.........................................................97
ステータス領域.......................................................................121
[全て選択]コマンド...................................................................97
すべてのファイル操作の確認................................................136
セキュリティ.............................................................................153
セキュリティ機能......................................................................5,6
セキュリティの設定...................................................................80
セッションイベント...................................................................140
セッション開始時から録画.......................................................66
セッションジャーナルとは.......................................................138
セッションジャーナルの設定..................................................138
セッションジャーナルの内容と設定.......................................138
セッション状態によるLive Helpプログラムの起動可否.........166
セッションデータファイルの関連付け......................................74
セッションデータファイルを再生する.......................................71
[か]
開始専用................................................................................127
拡張ファイル転送......................................................3,33,50,133
[拡張ファイル転送]ツールバー.............................................134
拡張ファイル転送の終了..................................................62,137
拡張ファイル転送のツールバー..............................................52
拡張ファイル転送のメニュー...................................................51
壁紙表示の停止......................................................................87
[壁紙フィールド].......................................................................87
画面共有上の注意..................................................................49
画面受信....................................................................................2
[画面受信]ボタン.....................................................................49
画面全体での表示...................................................................37
画面全体に表示............................................................34,48,74
画面送信..................................................................................33
画面送信方式とパフォーマンスの設定...................................85
[画面送信]ボタン.....................................................................47
画面転送..................................................................................33
画面転送の開始......................................................................47
画面転送の終了......................................................................49
画面を連続して送信................................................................86
監視状態への移行方法..........................................................45
関連付けの設定.......................................................................75
関連付けの設定解除...............................................................76
起動方式の設定....................................................................101
共有の対象..............................................................................38
[切り取り]コマンド.....................................................................96
キーボードやマウス操作の注意..............................................38
キー列の送信...........................................................................32
クライアント..................................................................................5
クライアントがエキスパートにダイヤルする..............................28
クライアントがサポートを要請する...........................................18
クライアントセッション................................................................11
クライアントによる確認............................................................135
クライアントのアプリケーションとデスクトップの操作を共用36,44
クライアントの訴えを理解する....................................................1
クライアントの画面を見る.........................................................46
クライアントのコンピュータの操作..............................................2
クライアントのコンピュータを操作............................................32
- 178 -
セッションデータファイルを開く................................................73
セッションに参加する/抜けるメンバーを通知する...................81
[セッションに参加する]ダイアログボックス...............................12
セッションの経過時間..............................................................32
セッションの終了...................................................................8,34
セッションの進行......................................................................11
セッションの進め方..................................................................11
セッションの始め方....................................................................3
セッションのメンバー..................................................................5
セッションの録画・再生............................................................66
セッション名..............................................................................31
セッションメンバーのリスト........................................................37
セッション録画の設定..............................................................69
セッションを抜ける/閉じるとき、確認する.................................80
セッションを開く........................................................................12
[セッションを開く]ダイアログボックス........................................12
[接続]コマンド..........................................................................98
[接続先の検索]コマンド...........................................................98
接続情報の再入力..................................................................26
接続制限....................................................................................6
接続制限リスト..........................................................................83
接続制限リストの編集..............................................................84
接続できないときは................................................................169
接続認証の設定....................................................................104
接続の承認処理........................................................................8
接続の承認処理をする.........................................................8,81
[接続方法]フィールド...............................................................12
接続履歴を使用した再接続....................................................27
設定手順................................................................................150
設定内容の表示....................................................................113
[センターの削除]コマンド......................................................128
[センター]リスト.......................................................................121
操作一覧................................................................................131
操作対象OSの切替(FTモデル)............................................163
特殊キーの送信.......................................................................39
[トピックの検索]コマンド...........................................................99
ドメインユーザのパスワードを変更した場合の注意事項.......25
トラブルシューティングガイド.................................................169
[な]
認証先の優先順位..................................................................25
ネットワークの設定...................................................................82
ネットワークを使ったサポートセッションの開始.......................18
[は]
[パス]バー...........................................................................53,54
パスワード...................................................................................8
パスワードが設定されていないユーザの認証........................24
[パスワード設定]コマンド.........................................................98
バックアップ/リストア............................................................155
パフォーマンスの設定.............................................................38
[貼り付け]コマンド....................................................................97
[バージョン情報]コマンド.........................................................99
[比較結果]フィールド...............................................................55
比較オプション.........................................................................61
[比較結果]サブウィンドウ.........................................................54
[比較結果]サブウィンドウで比較.............................................60
比較結果の保存......................................................................61
ビットマップ送信.......................................................................86
描画コマンド送信.....................................................................86
秒間隔......................................................................................86
表示オプション.........................................................................61
ファイル、フォルダまたはドライブの比較.................................59
[ファイルシステム]サブウィンドウ.............................................52
[ファイルシステム]サブウィンドウで比較.................................59
ファイル操作イベント..............................................................142
ファイル操作の確認.................................................................59
ファイル操作の承認.................................................................58
ファイル操作の承認処理.......................................................136
[ファイル]メニュー.....................................................................93
ファイルやフォルダ操作のオプション......................................58
ファイルやフォルダの削除.......................................................56
ファイルやフォルダの受信.......................................................56
ファイルやフォルダの操作.......................................................55
ファイルやフォルダの送信.......................................................55
ファイルやフォルダの転送.....................................................135
ファイルやフォルダの名前の変更...........................................57
[ファイルリスト]フィールド.........................................................53
[フォルダツリー]フィールド.......................................................54
[フォルダツリー]フィールド.......................................................53
フォルダとファイルのリスト......................................................135
フォルダの作成........................................................................56
複数のクライアントコンピュータへの接続................................90
ブロック解除の手順................................................................145
ブロックの解除方法................................................................144
ブロックを解除するアプリケーションの実行ファイル.............145
ブロックを解除するポート番号...............................................148
[プロパティ]コマンド.................................................................94
プロパティ情報の確認.............................................................57
別名........................................................................................127
[編集]メニュー...........................................................96,97,98,99
方式..........................................................................................86
[た]
ダイヤルアップネットワークのサポート.......................................9
ダイヤル発信............................................................................29
ターミナルサービスとの同時動作..........................................165
ターミナルサービスを経由してLive Helpで接続する...........165
違いの詳細の確認...................................................................60
着信待ち...................................................................................27
通常の録画..............................................................................66
通信経路の制限....................................................................153
通信方式...............................................................................8,82
通信方式にモデム接続を選択した場合の注意事項...........153
通信方式により制限される機能...............................................11
通信方式の設定....................................................................102
ツールバー...............................................................................77
ツールバー構成のカスタマイズ...............................................78
[ツールバー]コマンド...............................................................97
ツールバーの移動とサイズの変更..........................................77
ツールバーボタンのカスタマイズ.............................................78
ツールバーを移動....................................................................77
ツールバーをフロート化...........................................................77
[減色して送信]フィールド........................................................86
同時セッション........................................................................127
- 179 -
ホスト名...................................................................................122
保存方式..................................................................................66
保存方式の設定......................................................................70
ボタン名の表示........................................................................79
ポート番号重複の回避..........................................................150
[ま]
巻き戻し・早送り.......................................................................73
マルチホームコンピュータ....................................................9,83
メッセージ転送......................................................................3,64
メッセージの送信.....................................................................64
メッセージの入力と送信...........................................................64
メッセージへの返信.................................................................64
メンバー......................................................................................5
モデム通信方式.......................................................................10
モデムの設定...........................................................................85
モデムを使ったサポートセッションの開始...............................27
[や]
ユーザ名の設定.....................................................................103
ユーザーの切り替え............................................................42,43
[ら]
[リモート]オプション..................................................................58
リモート操作........................................................................2,8,36
リモート操作オプションの設定............................................36,44
リモート操作権..........................................................................30
リモート操作中のLive Helpの動作..........................................37
リモート操作の開始..................................................................37
リモート操作の開始方法..........................................................37
リモート操作の終了..................................................................41
[リモート操作]ボタン.......................................................37,41,44
リモート操作モードへの移行方法...........................................45
ログオフ....................................................................................42
ログオフ/ユーザーの切り替えをする場合の留意事項........42
録画-一時停止.........................................................................68
録画-開始.................................................................................68
録画-停止.................................................................................69
録画の上限時間......................................................................67
録画方式..................................................................................66
録画方式の設定......................................................................70
[ローカル]オプション................................................................58
ローカルコンピュータに登録されているグループを選択する108
- 180 -
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