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〇平成23年度 事業報告書:南中学校(PDFファイル 943KB)
H24.3.23 子育て支援課作成 平成 23 年度 青尐年・乳児ふれあい促進事業 実施報告書 1 事業概要 中学生 3 年生が各グループにいるコーディネーターの指導のもと、子育て中 の母親とその子ども(乳幼児)との交流やふれあいを通して、命の尊さや子ども を産み育てることのすばらしさを体験・実感しました。 2 実施中学校 静岡市立南中学校 (駿河区宮竹 2 丁目 11-1 堀内校長) 3 実施日時 クラス名(生徒数) 事前学習 ふれあい交流 301(32 人) 11 月 14 日(月) 11 月 28 日(月) 302(32 人) 11 月 7 日(月) 11 月 21 日(月) 303(32 人) 11 月 16 日(水) 12 月 7 日(水) 304(32 人) 10 月 26 日(水) 11 月 9 日(水) 305(32 人) 10 月 21 日(金) 11 月 4 日(金) 306(32 人) 11 月 18 日(金) 12 月 2 日(金) ※ 実施時間は、すべて 3 時間目授業(10:40~11:30)において実施。 ※ 中学 3 年生「家庭科」授業の一環として、各クラスで実施。 4 実施場所 (1)事前学習・・・ (南中学校内)調理室 (2)ふれあい交流・・・ (南中学校内)体育館内多目的ホール 5 関係協力機関 地域子育て支援センター登呂、NPO 法人子育てサークルネットしずおか、子 1 育てボランティア 6 参加協力親子(ふれあい交流) 延べ 149 組(11/4 26 組、11/9 27 組、11/21 25 組、 11/28 24 組、12/2 23 組、12/7 24 組) 7 実施内容 (1)事前学習 中学生が子育て支援課職員 3 名の講師のもと、グループに分かれて(8グ ループ) 、赤ちゃん人形を使用し赤ちゃんの身体の特徴や接し方などについて 学習した。また、実際に抱き方や授乳の仕方、哺乳瓶と粉ミルクを用いてミル クの作り方などの実習を行った。 ※資料1「あかちゃんってこんなかんじ」参照。 (2)ふれあい交流 中学生が、コーディネーター(NPO 法人子育てサークルネットしずおかス タッフ及び子育てボランティア)の指導のもと、グループ(8 グループ)ごと に分かれて、授乳やおむつ替えなどを通じて乳児及びその母親と交流した。 ※資料2「平成 23 年度青尐年・乳児ふれあい促進事業(交流会の部)報告書」 (NPO 法人子育てサークルねっとしずおか作成)参照。 8 事業実施風景(写真) (1)事前学習 2 (2)ふれあい交流 3 9 アンケート調査(ふれあい交流) 中学生に対し、ふれあい交流を実施する前(事前アンケート)と実施した後(事 後アンケート)にアンケート調査を実施。 ※資料3「ふれあい交流会事前・事後アンケートの比較」 (NPO 法人子育て サークルネットしずおか作成)参照。 【資料1】 4 【資料2】 5 【資料3】 10 参加した母親アンケート調査結果及び感想 ふれあい交流会に参加していただいた母親にアンケートにご協力いただき、取 りまとめた結果及び感想です。 (1)アンケート調査結果(N=47) ①本日、参加してよかったと思いますか? a. 非常にそう思う‥‥39 6 b. ある程度そう思う‥8 c. あまり思わない‥‥ 0 d. 全く思わない‥‥‥ 0 e. わからない‥‥‥‥ 0 ②中学生にとって、この学習がよい経験になると感じましたか? a. 非常にそう思う‥‥38 b. ある程度そう思う‥9 c. あまり思わない‥‥ 0 d. 全く思わない‥‥‥0 e. わからない‥‥‥‥ 0 ③ご自身と、お子様にとって、この学習がよい経験になると感じましたか? a. 非常にそう思う‥‥35 b. ある程度そう思う‥12 c. あまり思わない‥‥ 0 d. 全く思わない‥‥‥ 0 e. わからない‥‥‥‥ 0 ④今後も、このようなふれあい事業があったら、参加したいと思いますか? a. 非常にそう思う‥‥38 b. ある程度そう思う‥ 8 c. あまり思わない‥‥ 0 d. 全く思わない‥‥‥ 0 e. わからない‥‥‥‥ 1 ⑤行政や地域でこのようなふれあい事業を広めたらいいと思いますか? a. 非常にそう思う‥‥45 b. ある程度そう思う‥ 2 c. あまり思わない‥‥ 0 d. 全く思わない‥‥‥ 0 e. わからない‥‥‥‥ 0 7 ⑥こねっとでは、この他にも色々な活動を行っていますが参加してみたいですか? a. 非常にそう思う‥‥37 b. ある程度そう思う‥9 c. あまり思わない‥‥ 1 d. 全く思わない‥‥‥ 0 e. わからない‥‥‥‥ 0 (2)感想 ○中学生にとっても、私たちにとっても、とてもいい経験になっていると思います。 各クラス 1 回ということだったので、2~3回経験できるとさらにいいのにとお もいました。 ○妊婦体験なども中学生ができたらよいと思います。 ○自分の子どもが通う中学校でもこのような体験があったらいいなと思います。私 自身も今の中学生とふれあうことができてよかったです。 ○これまで夫婦二人では地域交流の機会が尐なかったので、ぜひ参加したいと思い ました。前回活動アンケート報告を見て中学生にとってよい経験になると思い協力 したいと思いました。しっかりとイベントを支えて頂いていて、安心して参加でき ました。 ○もっと多くのお母さんが知って、参加できたらいいと思います(私の周りでは知 らない人が多かったので…) 。 ○積極的な子は大丈夫だったけど、質問など準備してきてもらえたらよかったかも しれません。フリータイムより、テーマや遊びが決まっていた方が遊びやすいのか もしれません。 ○中学生との交流も楽しく、同じくらいの赤ちゃんとふれあうことができ、ママ同 士も話せてとてもよい機会でした。あっという間に終わってしまいました。 ○短い時間でしたが、普段接することのない乳児さんにふれあうことはきっと中学 生にとって貴重な体験になっていると思います。親子関係、虐待、性の問題など、 いろいろなことに対してこの授業はよい経験になるので、ぜひいろいろな学校でや ってほしいです。 8 11 生徒からのお礼・感想等 南中学校家庭科小山先生のご配慮で、生徒たちが事業終了後にアンケートとは 別に、ふれあい交流会のスタッフや来てくださった親子に対して「お礼の手紙」 を書いてくれました。その中の一部を紹介させていただきます。 ○赤ちゃんの手はとても小さく、やわらかく、温かくて気持ちのいいものでした。 その手を握ってあげたときに見せてくれる笑顔が本当に可愛かったです。赤ちゃ んを見て、私が思う気持ちを、私が赤ちゃんだった頃に自分の親から思われてい たのだと思う度、感謝する気持ちになりました。 ○私の将来の夢は保育士です。両親共働きの家の赤ちゃんを預かり、その赤ちゃ んも親も安心して、信頼して、預けてくれるような、そんな保育士を目指してい ます。乳幼児とふれあうというのは、単に遊ぶだけでなく、言葉を使えない赤ち ゃんの気持ちをしっかりと理解するということ、そして赤ちゃんのママとも信頼 を深めていくことが大切だと感じました。 ○赤ちゃんとのふれあう機会は今までなく、初めての体験にとても苦労しました。 泣いている赤ちゃんをあやすことや、オムツを替えるだけなのに、こんなに難し いとは思いませんでした。 ○赤ちゃんを抱っこさせてもらったとき、赤ちゃんが丌安にならないかと心配だ ったけど、自分の腕の中ですやすやと寝てしまい、その時はなんだか嬉しかった です。 ○赤ちゃんと同じ目線に立つと、なんだか自分まで笑顔になりました。赤ちゃん のパワーは凄いと感じました。子どもと関わることによって自分も明るくなれる っていうことが分かりました。 ○親というのは、ただ小言や注意ばかりし、めんどくさいやつと思っていました が、交流会をきっかけに考え方が変わりました。親の些細な小言や注意には、将 来社会人として立派になるようにという愛情がこもっているように感じるよう になりました。自分はいつか親に感謝する日が来ると自分で思います。 ○僕はこの交流会を通して、赤ちゃんに対しての気持ちが大きく変わりました。 この会に参加する前は、それほど赤ちゃんのことが好きではなく、正直参加した くありませんでした。でもいざふれあってみると、スタッフの方や保護者の方が とてもわかりやすく赤ちゃんとの接し方を教えて下さり、安心して交流すること 9 ができました。また、赤ちゃんが泣いて僕が困っているとお母さんが助けてくれ ました。赤ちゃんがすぐに泣きやんだのを見て、やっぱ母親はすごいと感じまし た。 ○交流会の日以降、ずっと「私も赤ちゃんがほしい」と言っている私に、母親は 私の小さい頃の話をしてくれます。交流会で聞いた話を同じことを母が話してく れました。いま中学生になっても親に迷惑をかけているなと思いました。 ~さいごに~ 市内にある児童館では、近隣の中学校とタイアップしてこの事業を実施してい ますが、子育て支援課として、昨年度に引き続き、NPO 法人子育てサークルネ ットしずおかと共催で、南中学校にご理解・ご協力を得て実施しました。そして、 保護者の方々、また多くのボランティの方々にもご協力いただき、無事終えるこ とができました。 生徒のアンケート調査結果や感想からも分かるとおり、普段赤ちゃんと触れ合 うことのない中学生にとって、この事業は貴重な体験になったことと思っていま す。命の大切もさることながら自分も大切に育てられている、ということを実感 できたのではないでしょうか。 本市では、来年度以降もこの事業を継続・拡大していこうと考えています。そ れには、地域の皆様のご協力があってこその事業ですので、次代を担う子どもた ちが健全に成長できるよう、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。 むすびに、本事業を南中学校の家庭科の授業として取り入れてくださった、堀 内校長先生、福島教頭先生及び家庭科の小山先生に感謝申し上げ、この報告書を 締めくくらせていただきます。 平成 24 年 3 月 23 日 静岡市子育て支援課長 糟屋 江美子 10