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保健体育学講義 2007資料(水野)
保健体育学講義 2007資料(水野) 今、なぜ身体運動(スポーツ等)なのか? 活動強度別人口の変化 労働や生活と運動 (身体活動) 採集・狩猟社会 ↓ 農耕社会 ↓ 産業主義社会 ↓ (持続可能な社会・文化の創造) 脱工業化社会 現代における運動不足と健康阻害 ルー(Roux)の法則 運動不足の影響 体力(Fitness)の構成要素 運動の生理学的メカニズム 運動のエネルギー供給機構 筋収縮エネルギーの発生過程 歩行時間と燃料比 運動不足による健康阻害① • 運動不足が人体に及ぼす作用 不活動性萎縮=機能低下 + (相対的な栄養過剰) 筋機能の低下(進行性の筋肉の弱体化) ↓ 姿勢の悪化・脊柱の機能障害 下肢筋・靭帯・骨組織の萎縮や機能低下 ↓ (+ 体重増加) 進行性の老化性酸素不足を促進 運動不足による健康阻害② • 運動不足が人体に及ぼす作用 進行性の老化性酸素不足を促進 (毛細血管の不足・血液からの酸素摂取の減少) ↓ 赤血球数減少・Hb量・酸素運搬能の減少 <この状態が長期に継続されると> 血糖・血中TG濃度・LDL-cho量が上昇 ↓ 動脈硬化、冠動脈硬化、心筋梗塞 (血液の線維分解作用の減退) メタボリックシンドロームの診断基準 (内臓脂肪型症候群(複合型リスク症候群)) 内臓脂肪蓄積と動脈硬化 生活習慣病のイメージ 厚生労働省の標語 「 1に運動、2に食事、 しっかり禁煙、最後にクスリ 」 森本の健康習慣 (Health Practice) • • • • • • • • 必ず朝食を食べる 1日平均7-8時間は眠る 栄養摂取バランスを考えて食事をしている タバコは吸わない 運動や定期的スポーツをしている 過度の飲酒はしない 一日の労働時間は9時間以内である 自覚的ストレス量は多くない 染色体変異に関連する8つの習慣 健康度グラフ 運動・栄養・休養のバランス フィットネスの構造とその中身 意識・想念(心) Healing Vital force (生命力・自然治癒力) 食生活 生活の仕方 (生活習慣) 運動 生理システム(機能) (フィットネス) 超回復性の原則-1 超回復性の原則-2 運動・栄養・休養のリズム・バランス 超回復によって体力は 少しずつ向上する コンディショニングの基本構造 Present Condition Ideal Condition フィットネス(Fitness)マネージメントとは 自分を愛(大切に)すること (自分と人、そして人類(地球)を愛すること) フィットネスマネージメント(コンディショニング)の対象 フィットネスとは? • • • フィットネスとは、自分を愛(大切に)すること HELPの原則 Health、Everyone、Lifetime、Personal フィットネス・マネージメントの具体的内容 ・心の管理(メンタルフィットネス) ・運動・トレーニング ・食生活管理 生涯にわたるフィットネスへの段階的目標 HELPの原則 Health、Everyone、Lifetime、Personal 身体活動のピラミッド 身体活動とは? (健康づくりのための運動基準2006) 健康づくりのための運動基準2006 • Ex(エクササイズ)= METs×時間 • METsを利用した考え方 ・1週間の目標量は 活発な身体活動(3METS以上の運動、 生活活動)で 23 Ex(エクササイズ)以上、実施する ・運動する人では 4 Ex(エクササイズ)以上 • エネルギー消費量(kcal)=1.05×体重 ×Ex METsとは • 安静時代謝を1とした時の 運動の強さを表す単位 (過去、日本では一般にRMRが使用されていた) RMRとは、基礎代謝を1とした時の 運動の強さを表す単位 健康的に痩せるための目安 健康の維持・増進に必要な体力 • 全身持久力 • 筋力・・・各年代の平均値レベルの保持が基準 • その他の体力 (健康づくりのための運動基準2006参照) VO2maxと成人病危険度 運動所要量と運動基準2006のちがい • • • • • 平成元年時は虚血性心疾患の予防を念頭、 2006年は生活習慣病の予防を念頭 (急激な高齢化による疾病構造の変化) メタボリックシンドローム 「1に運動、2に食事、 しっかり禁煙、最後にクスリ」 身体活動量が罹患予測因子 体力も独立した罹患予測因子 運動能力と健康関連体力 新体力テスト 医学科学生の入学後の体力推移 東京医科歯科大学学生の体力推移 東京医科歯科大学男子学生の体力 東京医科歯科大学女子学生の体力 踏み台昇降運動の原理 (運動不足と心拍数の関係) 踏み台昇降運動のテスト方法 第1案の中身 • • • • • • • • • リラックス感・精神の安定 目標の設定とその成就への肯定性 自他からの承認 孤立感と否定的な感情のなさ 積極的態度・姿勢 (積極性・気力の充実) 社会的責任感 自分らしさ(自己尊重・自己本来感) 平常心、冷静さ 親和性(他者尊重・おもいやり) 第2案、第一因子の中身 • • • • • 不安・心配 落ち着きのなさ、自己不信感 不機嫌さ、落ち込み 引きこもり、孤立感 疲労 総じて「情動・感情・気分」の因子 第2案、第二因子の中身 • 思いやり、誠実さ • 利他愛、感謝、感動 総じて「人間関係の豊かさ」の因子 第2案、第三因子の中身 • 判断力・冷静さ • 可能性・自信 総じて「行動的側面」の因子 第2案の中身 • • • • • • • • • 不安・心配 落ち着きのなさ、自己不信感 不機嫌さ、落ち込み 引きこもり、孤立感 疲労 思いやり、誠実さ 利他愛、感謝、感動 判断力・冷静さ 可能性・自信 年齢とMFの関係 では、一体適度な運動とは、 どういう運動をいうのでしょうか? 運動処方の概念図 ルー(Roux)の法則 Rouxの法則から 与えられる適度な運動とは? ※評価要素;強度、時間、頻度 • 楽をしない • 無理をしない • 適応に合わせて徐々にレベルアップ • 親しみやすい、好きな運動(種目) • 目的・目標(ビジョン)のための運動 トレーニングの一般的原則 1.積極性・意識性の原則 2.オーバーロードの原則 3.漸進負荷性の原則 4.全面性の原則 5.専門・特殊性の原則 6.個別性の原則 7.反復・継続性の原則 8.超回復性の原則 運動と柔軟性の変化 モーニングストレッチング ストレッチングの活用 ー日常で習慣づけたいストレッチングー ・息を止めずに ・時間をかけてゆっくりと ・はずみをつけない ・軽いストレッチでリラックス感を覚える ・痛みをがまんしない 安全で効果的なスポーツプログラム 運動負荷テスト(自転車) 24時間HR記録(不活動型) 大学運動選手の24時間HR記録 カルボーネンの式 • 目標HR= (最大HR(220-年齢)-安静HR)× 相対的運動強度(%)/100 + 安静HR 運動強度とHRの関係 現代日本人の基礎代謝量 消費エネルギー • 総消費エネルギー =基礎代謝 + 運動(生活活動)代謝 + DIT(Deit-induced thermogenesis) (食事誘発性耐熱産生) + 成長エネルギー 基礎代謝と健康・体力づくり ウエルネスとフィットネス ウエルネス・モデル ウエルネスの概念 ヘルスサポートモデル 運動習慣と死亡率 運動量と相対的死亡率との関係 運動と喫煙の組み合わせと死亡率の関係 1日の歩行数とマスターテストにおける 心電図所見との関係 歩数と運動量の関係 運動量(kcal/day) 歩数と運動量 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 y = 0.0433x - 104.87 0 5000 10000 15000 歩数(歩/日) 20000 25000 現代人の1日平均歩数 成人(生活習慣)病治療と運動時間 成人(生活習慣)病治療と運動頻度 運動の自覚的効果 運動による効果(更年期) ダイエット+運動の効果(グラフ) ダイエット+運動の効果(CT画像) 運動における栄養の役割 カロリーバランス ライフマネージメントの基本 具体的な食事について スーパーヘルスピラミッド 一般的な食事に関する注意 基本的には朝・昼・夜の3食で1日に必要な 栄養所要量を満たす工夫をする ・主食・主菜・副菜を揃える ・朝食を必ず食べる ・色鮮やかな食卓を演出する ・旬の野菜・果物を必ず食卓にのせる ・運動した分、しっかり食べる あなたは3食きちんと食べていますか? (下図は3食をきちんと食べない人の割合) 朝食の欠食状況 体力要因の構成図 摂取食品数と学力の関係 選食のすすめ • 規則正しい食事パターン(生活リズム) • • • • • • • • (夕食は早め、軽め) 栄養素のバラエティー(野菜食のすすめ) 腹八分目 減塩のすすめ 動物性脂肪を避ける 精製された砂糖を減らす 化学物質(添加物)のより少ない物を選ぶ 一家団欒も食生活のうち 楽しい食事で豊かな人生 亭主を早死にさせる10か条? 健康の「健」とは人が建てると書く