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資料4 前回審議会終了後いただいた委員意見(PDF形式:191KB)

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資料4 前回審議会終了後いただいた委員意見(PDF形式:191KB)
資料4
平成19年度第1回 神戸市保健医療審議会終了後、いただいた委員意見
№
区 分
小区分
意見の要旨
事務局案
1 重点推進方策 医療安全対策
既刊の「神戸圏域計画」第2章 第2節「医療安全対策」の記載について
従来の「医療相談窓口における相談業務状況の取りまとめ」に留まらず、特に本年4
月、改正医療法に伴い各医療機関に課せられた医療安全に係る行政と協同になる
取り組み方を中心にして
・「圏域重点推進方策」として記載
1.近々発刊予定の「医療安全相談事例集」の内容に基づく記載
2.上記発刊元「神戸市医療安全推進協議会」設立に係る経緯についての記載
3.近未来の「医療安全推進対策」として、医療提供側相互だけに止まらず、医療を
受ける側の市民とも、医療安全に関する情報を共有する方向に向けての記載
等が具体的には必要になってくるものと考える。
2 重点推進方策 救急医療
救急医療(医療の原点である)
・「圏域重点推進方策」として記載
3 重点推進方策 安心・安全な医療
安心・安全な医療の質の担保(市民の求める医療のあり方の核となる問題点)
・「圏域重点推進方策」として記載
4 重点推進方策 医療連携体制
本来の医療連携のあり方(都市部における医療提供体制の根幹である)
・「圏域重点推進方策」として記載
保健医療従事者
の確保
現行の神戸圏域計画第1部・第2章・第3節「4 看護職員」
・看護師の卒業研修の充実について、神戸圏域は神戸市看護大学、日本看護協会
神戸研修センターといった、専門看護師・認定看護師養成機関を有しており、県実
態調査においても、それらの配置数は他圏域に比して特段に高い。メタボリックシン
ドローム予防、がん、糖尿病対策等におけるこれらの有用性にかんがみ、神戸圏域
の特色・強みとして、追加記載してはどうか。
・今回の重点推進方策は、施策(事業)を中心に
記載しているが、ご指摘の内容については、どう
いった形で計画に反映出来るか検討したい。た
だ、各々の研修機関は、対象が神戸圏域だけで
なく広域的であると認識している。
保健医療従事者
の確保
現行の神戸圏域計画第1部・第2章・第3節「4 看護職員」
・県計画第1部第5章第4節(44頁~46頁)におい
・神戸圏域の保健師数は全県を下回っている。これに対し、現計画では「資質向上を
て「保健師配置状況」が記載され、更に「今後の推
図る」とされているのみだが、4疾病5事業の推進、特定健診・特定保健指導の推進
進方策」においても人材確保の努力規定が記載さ
においても保健師数の充実は不可欠である。保健師数を全県レベルに引き上げる
れている。
べく目標設定する必要があるのではないか。
周産期医療
産科・産婦人科を廃止、休止する「病院」の増加のみが取り上げられているが、日本
の分娩の50%以上を扱っていた開業産科医(分娩を取り扱う産婦人科診療所)の激
減に関する記載が見当らない。
県「このような意見が出されたことを医療審議会保
妊婦の生活圏内(医療圏ではない)で妊娠初期から分娩、さらには新生児、乳幼児
健医療計画部会に報告し、検討いただく」
管理までを安心して委ねられる「周産期かかりつけ医」、その激減こそを問題点として
取り上げるべき。
神戸市中央区では病院や、分娩を扱う「産科診療所」は皆無であり、病院の分娩予
約からはじき出された妊婦がまさに「お産難民」としてさまよう実態が明らかである。
5 重点推進方策
6 重点推進方策
7
3疾病2事業
の連携体制
4-1
8
9
10
11
12
13
周産期医療
「総合周産期母子センター」、「地域周産期母子センター」の区分けについて、例え
ばその機能については、医師数のみを取り上げても学会の「医療提供体制検討委員
会」は10人以上の産科医の24時間常置を、厚労省は「集約先の病院には5人以上
の産科医」を、となっているが、各自治体は医師不足から当然戸惑いを禁じえず、兵
庫県の求める医療機能に関する「4名以上の産科医の常勤」との記載には説得力が 県「このような意見が出されたことを医療審議会保
ない。緊急帝王切開にも出来れば30分以内で対応、後のフォローとしてNICUも兼 健医療計画部会に報告し、検討いただく」
ね備え、周産期医療を画一的に集約化・医療機能を重点化させ、地域医療計画とし
て体裁を整えたつもりであろうが、所謂「4疾病5事業」に画一的に括ってしまうことに
より、分娩という「普通に、しかも安全に取り扱われて当たり前」の医療の世界にまで
「医療費の適正化」の流れを導入しようとした歪みがここに現れている。
周産期医療
表の、「今後の推進方向」欄に付記されている「院内助産所」の整備についても、しっ
かりとした産科診療部門にバックアップされてこその「院内助産所」であるはずのもの
県「国の方針に基づき、産科医のバックアップのあ
が、時に病院の産科医が立去ってしまった後に、職場を失った助産師が集まって開
る院内助産所を支援していくこととしている」
業するなど(最近、その傾向が散見される)は本末転倒であり、院内助産所設置につ
いては特に慎重な対応が望まれる。
周産期医療
表の右側の欄「個別医療機関名の明示方針」は案として10の具体的な医療機関名
が挙げられるようであるが、従来の「産科かかりつけ医」の存在を度外視した、本来あ
るべき周産期医療連携不在のままの記述であろうし、限られたこの病院のみで県下
全ての分娩に安心・安全に対応できるとは到底考えられない。所謂「ハイリスク分娩」
への対応と、正常分娩への対応、即ち常態としてあるべき周産期医療体制を混同し 県「このような意見が出されたことを医療審議会保
た記述になっており、産科の現場で真摯に検討されてきた例えば「産科オープンシ 健医療計画部会に報告し、検討いただく」
ステム」などに関する記載も一切見当たらない。今、地方で周産期医療計画に必要
なのは画一的な「地域連携クリティカルパス」などではなく、「産科かかりつけ医」の存
在を第一義として、地道な努力で営々と培われた本来の医療のありかた、それを如
何に堅持していくか、そこに尽きると考える。
3疾病2事業
の連携体制
周産期医療
産科医の「集約化・医療機能の重点化」がその周辺にもたらす周産期医療の「過疎
化」は皆の指摘するところであり、当然根本的な解決にはなりえない。地方での産科
医不足の主因は「新医師臨床研修制度」にあるのではなく、産科医療が有するリスク 県「このような意見が出されたことを医療審議会保
への対策が先走り、所謂「1人医長」になる地方病院への医局員派遣を拒んだ大学 健医療計画部会に報告し、検討いただく」
産婦人科医局、それを束ねる教授の意向が全国レベルに広がった結果であることを
今こそ想起すべきと考える。
3疾病2事業
の連携体制
県「各基準は国の指針を基本とし、関係専門家の
医療機能と機関名公表は、市民にとってよいサービスだと考えるが、調査の結果(資 意見を参考に県の実態も踏まえ検討した案であ
医療機能・個別医
料8-2)が実態と整合が取れているのかが疑問である。
る。ご指摘の点も踏まえ、公開情報の確認や更新
療機関名称の明示
評価の仕組みも必要であると考える。
の方法等について、医療審議会保健医療計画部
会において検討していきたい」
3疾病2事業
の連携体制
(資料8-2に関して)
1) ①②の情報は兵庫県のホームページに記載されるものであれば、この情報により
医療機能・個別医 患者の受診行動が起こると予想されるため、その情報の正確さが求められるが、誰が
・12に同じ。
療機関名称の明示 責任を持って、情報の精度を高めるのか?医療情報は多くあればある程、その情報
の変動は著しい。例えば、専門医一人の移動で、その病院機能は変化することが多
くあるのが事実である。
3疾病2事業
の連携体制
3疾病2事業
の連携体制
3疾病2事業
の連携体制
4-2
(資料8-2に関して)
2) 医療機関が自主的に疾病ごとの医療連携を進める動きがあると行政が認めるが
如く文章化されているが、これは重大な誤りである。なぜなら、複数の医療機関が何
ら規制をかけず、ルールを作らず、医療連携すると極めて偏った連携となり、患者の
フリーアクセスを妨げるばかりでなく、そのシステムに参加した医療機関の囲い込み
医療体系が構築され利益追求型の医療連携になり得る危険性があるからである。
・現在進められている連携体制の研究会は、各地
で行われている事例を参考にしながら患者にとっ
てあるべきシステムを構築していこうとするものと聞
いている。
・「フリーアクセスの阻害」「囲い込み」等の懸念が
示されていることを更に伝えていく。
14
3疾病2事業
の連携体制
医療体制の現状
15
3疾病2事業
の連携体制
医療機能・個別医 (資料8-2に関して)
療機関名称の明示 3) 「定期的に更新」とあるが、その期間は明示されていない。
16
3疾病2事業
の連携体制
(資料8-2に関して)
4) 「個別医療機関の問い合わせについては、都市区医師会が対応」とあるが、これ
医療機能・個別医 は医師会主導型クリティカルパスをイメージしているのか?医師会は、県民・市民の 県「これまでも説明を行ってきたが、今後とも県医
療機関名称の明示 視線に立って医師会活動をするものであって、行政主導の地域連携クリティカルパ 師会と十分協議していきたい」
スに加担するものでない。また、管理医療に賛同するものでない。よって、この小文
について、医師会と十分に協議すべきである。
17
3疾病2事業
の連携体制
(資料8-2に関して)
医療機能・個別医
県「資料8-2-2に記載のとおり、「求められる医
5) 「糖尿病の慢性合併症治療の機能類型ごとに求められる医療機能を明示」とある
療機関名称の明示
療機能」を計画に記載するという意味である」
が意味不明。
18
3疾病2事業
の連携体制
今後の推進方向
19
3疾病2事業
の連携体制
3疾病2事業
20
の連携体制
21
3疾病2事業
の連携体制
12に同じ。
(資料8-2に関して)
6) 「ドクターヘリの導入」の財政的裏づけはあるのか?
県「これから検討予定である」
今後の推進方向
(資料8-2に関して)
7) 「総合診療体制」とはどういった内容の診療体制なのか?
県「総合診療体制とは、医療の細分化、専門化が
進む反面、患者に対する全人的医療が求められ
ていること踏まえ、初期治療のほか行動科学的ア
プローチのもと、専門医と連携し患者の立場に
立った医療を行うものである」
今後の推進方向
(資料8-2に関して)
8) 「小児科確保推進」は言葉だけでないとするのなら、現実的方策を指すべきであ
る。
県「ドクターバンク事業への支援、女性医師再就
業支援センターの設置、研修医師の県採用による
確保などにより行うこととしており、「医師」の項目
にその旨を記載している」
今後の推進方向
(資料8-2に関して)
9) 在宅ケアチームづくり、在宅ターミナルケアチームづくりは言葉だけ先行するもの
でない。現実にこれらのチームは存在しているし、在宅医療においても、その必要性
から存在しているものであるが、このチームをどの様にシステムの中にはめこむの
か?文中にこの文章がわざわざ入れてある事に疑問がある。
県「在宅医療におけるチーム医療の重要性と、県
において補助制度を設けてチームづくりを支援し
ていることを踏まえて記載しているが、このような意
見が出されたことを医療審議会保健医療計画部
会に報告し、検討いただく」
4-3
22
3疾病2事業
の連携体制
(資料8-2に関して)
10) 「在宅療養支援診療所名を県のホームページにて掲載」とあるが、在宅医療、在
宅ターミナルケアを現実に行っているのは、この在宅療養支援診療所だけでなく一
般の診療所も行っている現実がある。診療所の在宅医療や在宅ターミナルケアへの
県「このような意見が出されたことを医療審議会保
医療機能・個別医
関わりに、ランクをつける意図なのか?一般通常診療はもとより在宅医療に格差をつ
健医療計画部会に報告し、検討いただく」
療機関名称の明示
けてはならない。この事より在宅ケアチーム、在宅ターミナルチーム、在宅療養支援
診療所をホームページに掲載する事には、相当の議論のうえ情報の更新、情報の精
度管理等を配慮し、さらに情報の一人歩きには高い論理感を持った配慮があってし
かるべきである。
3疾病2事業
23
の連携体制
医療機能情報の中に、関連専門医ならびに専門・認定看護師等専門家の配置の有
・医療法の改正に基づき、県が医療機能の公表制
医療機能・個別医 無(および人数)について加えてはどうか。また、利用者側・医療機関側双方の混乱
度を準備中で、アクセス関係の情報も含まれる方
療機関名称の明示 を避けるため、個別病院名を明示するのみではなく、アクセスの優先順位、アクセス
向。
方法(時間帯、方法等)等に関するガイドも併せて記載したほうがよいのでないか。
24 医療計画素案
医療連携体制の
あり方
(資料3に関して)
1) 「医療連携体制のあり方」について本審議会として、共通認識を持った議論が必
要である。
県医療計画主な
内容・変更点等
(資料3に関して)
2) 「かかりつけ医の役割として在宅療養の支援を明記」とあるが、いわゆる「かかりつ
県「在宅医療におけるかかりつけ医の重要性と実
け医」は従来より、その患者が在宅療養になった場合に支援をするのは当然の理で
態及び国の方針を踏まえ、記載するものである」
あり、今さら明記するものではない。「かかりつけ医」という言葉は患者の側より出てく
る自然発生的な呼称であり、法をもって「かかりつけ医」を規制するものではない。
県医療計画主な
内容・変更点等
(資料3に関して)
3) 「在宅医療・在宅ターミナルケア・地域リハビリテーションシステムについては、4疾
病の医療連携と深く関連するため、その検討を踏まえて記載」とあるが、医療連携は
全ての疾病を対象とするものであり、疾病を限って医療連携をするものではない。疾
病・病診・診々等の医療連携は市民の視線に立ってのシームレスなものであるべき
で、行政の視線に立って管理されて行うものではない。
25 医療計画素案
26 医療計画素案
・「圏域重点推進方策」として記載
県「国において記載が求められている4疾病5事
業に着目して資料をとりまとめたものであり、他の
疾病の医療連携を排除するものではない。ご意見
のとおり、患者の視点に立った医療連携体制をめ
ざしている。」
新しい医療計画の (資料5に関して)
・国の制度の説明に際し、紙面の関係で一つの例
27 医療計画素案 概要(医療連携体 1) 「在宅療養支援診療所」の等は何をさすのか。さらに維持期のリハビリは在宅療養
示として記載したものである。
制の構築)
支援診療所が中心になって行うという意味であるのか?
(資料5に関して)
新しい医療計画の
2) 医療機能は勤務する医師の専門性を中心にして変化する事が多いものである
28 医療計画素案 概要(医療機能の
・12に同じ。
が、変化する医療機能情報の管理、タイムラグの無い管理は誰がするのか?その管
情報提供)
理責任者は?
新しい医療計画の (資料5に関して)
29 医療計画素案 概要(医療の安全 3) 「医療安全対策」にはそれなりの財政的な配慮が必要であるが、その措置はある
確保)
のか?つまり単に文章にして定めるだけでは「絵に描いた餅」にすぎない。
4-4
・国の制度を簡略化して説明したものである。
・県計画第1部第5章第4節(44頁~46頁)におい
て「各種保健計画策定への参画を行う等の…」と
新たに記載される。
・「市国保特定健診・保健指導計画」を含む各保険
者等による新たな健診計画を踏まえ、「新・健康こ
うべ21」において考慮。
保健医療従事者
の確保
現行の神戸圏域計画の第1部・第5章・第4節『4 看護職員』の項目について
資質向上を図る上で、老人保健法改正に伴い、健康教育や介護予防のみならず、
特定健診、保健指導が必要になると考える。
31 その他意見
審議会の運営
重要な審議会にしては、時間的・スケジュール的に切迫しすぎているように思われ
る。また、膨大な資料を当日いただいても、残念ながら十分判読・吟味することは困 ・今後の審議会運営にあたり、配慮させていただ
難である。県側のスケジュールとの兼ね合いもあるかとは思うが、この点につき、今後 く。
ご考慮いただきたい。
32 その他意見
審議会の運営
提出された資料から、この問いに対して意見を言うのは困難であると考える。
むしろ、事務局(神戸市当局)原案を示した上で、意見聴取する方が望ましい。
30 その他意見
4-5
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