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セントレア・グリーンレポート 2006(PDF:4.11MB)

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セントレア・グリーンレポート 2006(PDF:4.11MB)
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2 0 0 6
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ごあいさつ
1.セントレアの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.セントレアと環境
(1)事 業 活 動 と 環 境 影 響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
(2)環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
3.環境への配慮
(1)海 域 環 境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
(2)航 空 機 騒 音 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
(3)省 エ ネ ・ 省 資 源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
(4)大 気 環 境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
(5)水 環 境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
(6)生 態 系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
(7)景 観 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
(8)環境マネジメントシステムに関する取組 ・・・・・・・・・・ 21
4.環境モニタリング
(1)開 港 後 の 環 境 モ ニ タ リ ン グ ・・・・・・・・・・・・・・・・23
(2)工 事 中 の 環 境 モ ニ タ リ ン グ ・・・・・・・・・・・・・・・・25
(3)環 境 の 現 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
5.コミュニケーション・社会貢献活動 ・・・・・・・・・・・・・・・31
あとがき
資 料
Centrair Green-Report 2006 は、
主に2006年3月までの活動内容を記載しています。
但し、環境の現況は2004年度の環境監視結果に基づいています。
本レポートに対するご意見、ご質問は、下記で承っています。
中部国際空港株式会社 運用本部 環境グループ
Tel.0569-38-7838(ダイヤルイン)
Fax.0569-38-7844
◆ごあいさつ◆
中部国際空港セントレアは、昨年2月17日に愛知県常滑市沖の伊勢
湾上に24時間利用が可能な空港として開港し、1年半余りが経過しま
した。
順調なスタートを切ることができ、
「愛・地球博」の空の玄関として役
セントレア(Centrair)
中部国際空港の愛称です。日本の中心
(Central Japan=中部)にある空港
(Airport)という意味を込めています。
割を果たせたことについて、皆様方のご協力とご尽力に深く感謝申し
上げます。
さて、私ども中部国際空港株式会社は「環境への配慮」を基本理念の
1つとして掲げ、21世紀の循環型社会の実現に向けその役割を果たす
べく、環境に配慮した様々な取組を行っています。
また、弊社は、2000年12月に日本の空港設置管理者として初めて
環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を受け、
2005年9月には関連5社を含めたセントレアグループ全体で認証を更
新しています。
空港が開港した現在、環境に配慮した空港の運用が開始されたとこ
ろですが、現状に満足することなく地域に根づいた企業として、更な
る環境への配慮に努め、豊かな地域社会づくりに貢献して参ります。
最後に本レポートをご覧になり、弊社が実施する様々な環境配慮へ
の取組についてご理解いただくとともに、弊社の環境活動に対する忌
憚ないご意見をお寄せいただければ幸いです。
2006年 8月
中部国際空港株式会社
代表取締役社長
ごあいさつ
1.
セントレアの概要
セントレアは、21世紀の中部圏における航空需要
の増大に対応するために開港した、愛知県名古屋市近
郊、常滑沖合の海上空港です。
24時間運用可能で、中部圏と世界を結ぶ日本の重
要な国際空港のひとつです。
2005年度の主な空港の利用実績は、次のとおりです。
●中部国際空港利用実績(2005年度)
国 際 線
航空旅客数(人)
航空機発着回数(回)
貨 物 取 扱 量(トン )
5,329,257
国 内 線
合 計
7,021,879 12,351,136
36,399
70,037
233,058
40,816
106,436
18,166
来場者数(千人)
会 社 概 要
中部国際空港株式会社(Central Japan International Airport Company, Ltd.)
● 会
社
名
● 所
在
地
● 設
立
日
1998年5月1日(1998年7月1日、中部国際空港の事業主体として国の指定会社となる)
● 資
本
金
836億6,800万円(設立時:3億2,200万円)
(本 社)愛知県常滑市セントレア1-1 0569-38-7777(代)
(東京事務所)東京都港区西新橋1-4-7 桜田ビル8F 03-3509-1845(代)
● 主な出資者
国、岐阜県、愛知県、三重県、名古屋市、民間企業・団体等
● 主な事業内容
1.中部国際空港及び航空保安施設の設置及び管理
2.旅客及び貨物の取扱施設等の機能施設、店舗等の利便施設の建設及び管理
3.上記に付帯する事業
● 空 港 概 要
滑走路長及び本数……3,500m 1本 敷地面積……約470ha
● 従 業 員 数
279名(役員を含む)
2006年4月1日現在
●空港の主要施設
管制塔
旅客ターミナルビル
旅客ターミナルビル内主要施設の概要
●チェックイン施設
国際線 アイランド型4アイランド96ポジション
国内線 アイランド型3アイランド
●保安検査施設
セントラルセキュリティ方式 X線検査装置・金属探知機
●出入国検査施設
出国…税関検査カウンター 4(1ヵ所)
出国審査カウンター 23
入国…検疫検査カウンター 7
入国審査カウンター 25
動物検疫検査カウンター 2ヵ所
植物検疫検査カウンター 2ヵ所
税関検査カウンター 28
●搭乗待合施設
国際線 13ゲート バスゲート 3ゲート
国内線 9 ゲート バスゲート 3ゲート
●手荷物取扱施設
手荷物検査方式 国際線 インライン方式
国内線 カウンター方式
●バゲッジクレーム
国際線 5基
国内線 4基
1 1.セントレアの概要
国内線エプロン
国際線エプロン
滑走路L=3,500m
空港の概要
●滑走路の数、方向、長さ、幅及び着陸帯の幅
数 1本
方向 真方位N11°
W
長さ 3,500m
幅 60m
着陸帯の幅 300m
●空港敷地の面積
面積 470ha
●運用時間
航空機の離着陸に時間制限を設けない
(24時間運用可能)
●組織図(2006年4月1日現在)
社 長
管理本部
総
務
部
総務グループ
人事グループ
広報グループ
副 社 長
東京事務所
取締役専務執行役員 管理本部長
経
理
部
常務執行役員 営業本部長
経理グループ
資金グループ
管財グループ
常務執行役員 運用本部長
調達グループ
取締役執行役員 営業副本部長
経営企画部
経営企画グループ
取締役執行役員 運用副本部長
経営管理グループ
計画調整グループ
執行役員 総務部長
CS推進グループ
執行役員 運用管理部長
営業本部
営
業
部
事業管理グループ
航空営業企画グループ
旅客営業グループ
取締役(非常勤2名)
貨物事業グループ
商業企画グループ
広告宣伝グループ
監査役(常勤2名、非常勤1名)
ターミナル業務グループ
運用本部
運用管理部
運用企画グループ
飛行場運用グループ
灯火・無線グループ
警備防災グループ
運航支援グループ
セントレア・オペレーション・センター(COC)
空港施設部
施設計画グループ
設備グループ
情報通信グループ
地域企画グループ
環境グループ
内部監査室
1.
世界の最新技術と知識を結集し、21世紀にふさわしい、利便性・経済性に優れた競争力のある国際ハブ空港づくりに努める。
「お客様第一」を旨とし、魅力あるサービスの提供を通じて21世紀の国内外の航空ネットワーク発展に寄与する。
基 2.
本 3.地域に根づいた企業として、環境への配慮に努め、豊かな地域社会づくりに貢献する。
理 4.
「オープンでフェアー」を企業行動の基本とし、社会から信頼される企業市民となる。
念 5.効率的な事業運営に努め、健全経営を実現する。
6.
人材育成に努め、自由闊達で風通しの良い企業風土を確立し、企業の活力を最大限に発揮する。
1.セントレアの概要 2
2.
セントレアと環境
(1) 事業活動と環境影響
空港事業はその建設から開港後の運営に至るさまざ
まな段階で、地域社会に何らかの環境影響を与えるこ
とが予想されます。
例えば、用地造成段階では、埋立による海域への濁
両(地上支援機材)等の空港関連車両による温室効果ガ
スの発生も考えられます。
当社は、これらのさまざまな影響を事業の着手前に
予測し、環境影響の回避・低減に関する評価を行うた
り等水質の変化、土砂調達先における自然環境の変化
等が、空港施設建設段階では、建設機械による大気汚
め、環境アセスメントを1998年6月から1999年7
月にかけて実施しました。
染物質の排出や資材の使用に伴う廃棄物の発生等が、
空港運営段階では、施設内での廃棄物の発生、航空機
また、この環境アセスメントの中で記載した環境保
全対策や環境モニタリングを確実に実行に移すため、
による騒音や電波障害の発生、バードストライクの発
環境マネジメントシステムの運用等を通じて、その進
生(鳥類と航空機との衝突)等が考えられます。
捗状況を管理しています。
さらに、地球規模の環境問題として、航空機やGSE車
●セントレアの事業活動と主な環境影響
・大気汚染
・騒音
・温室効果ガス
・大気汚染
・騒音
・温室効果ガス
・エネルギー消費
・大気汚染
・温室効果ガス
・エネルギー消費
・大気汚染
・水質汚濁
・騒 音
・悪 臭
・廃棄物
・生態系
・温室効果ガス
・資源の消費
・大気汚染
・騒音
・廃棄物
・温室効果ガス
・資源の消費
・水質汚濁
・廃棄物
・景観
・エネルギー消費
3 2.セントレアと環境
・大気汚染
・航空機騒音
・生態系
(バードストライク)
・電波障害
・廃棄物
・温室効果ガス
・エネルギー消費
(2)環境マネジメントシステム
当社は、
「環境への配慮」を基本理念のひと
つとして掲げ、基本構想段階から空港運営
段階に至るまで、さまざまな段階で取り組
みを実施しています。
空港建設段階では、用地造成や施設建設
●EMS推進体制 (2006年4月1日現在)
代表取締役社長
環境管理責任者
内部環境監査チーム
などの環境マネジメントシステム(EMS)
を構築し、2000年12月に、日本の空港設
置管理者で初めてISO14001の認証を取得
し、その進捗状況を管理してきました。
開港後の空港運営段階では、適用範囲を
総 務東
部京
事
務
所
セントレアグループ関連5社に拡大するとと
もに、空港管理運営に適応したEMSに再構
築して2005年4月から運用を開始しまし
た。2005年9月にはセントレアグループと
しての認証を取得してPDCAサイクルによ
経
理
部
経
営
企
画
部
営
業
部
運
用
管
理
部
空
港
施
設
部
内
部
監
査
室
調
達
G
商
業
企
画
G
・
広
告
宣
伝
G
環 境 委 員 会
タ
ー
ミ
ナ
ル
業
務
G
地
域
企
画
G
・
環
境
G
エ
ネ
ル
ギ
ー
供
給
︵
株
︶
情
報
通
信
︵
株
︶
旅
客
サ
ー
ビ
ス
︵
株
︶
施
設
サ
ー
ビ
ス
︵
株
︶
給
油
施
設
︵
株
︶
エコ・オフィス活動/各部署等の取組
る継続的な環境配慮に取り組んでいます。
空港会社 関連会社
環 境 方 針
中部国際空港(セントレア)グループは、中部圏における航空需要の増大に適切に対応し、中部圏と世
界を結ぶ重要な架け橋となる中部国際空港(セントレア)の中核として、その運営を担っています。空港
の運営に当たっては、地球環境保全の重要性を認識し、環境負荷の低減や循環型社会の形成に寄与する
ことを経営の優先課題のひとつとして捉え、その実現のために、すべての役員・社員をあげて環境マネ
ジメントシステムを構築し、継続的な改善を図ることにより、率先して次の取組を行います。
1.環境負荷の低減に取り組みます。
空港運営に伴う環境負荷を低減するため、駐機中航空機への動力供給や航空機燃料供給の効率化、
空港サービス車両への低公害車の導入などを促進し、環境に配慮した空港を目指します。
2.省エネ・省資源に取り組みます。
クリーンエネルギーの積極的な利用に努めるとともに、グリーン購入による環境配慮型製品の利
用促進、廃棄物の発生抑制及び再資源化を図るなど、省エネ・省資源に取り組みます。
3.環境パートナーシップをはぐくみます。
環境情報の発信に努め、地域社会とのコミュニケーションを図るとともに、空港内の事業者と協
力して環境活動を推進し、環境の保全に努めます。
4.空港の運営事業にかかわる環境関連法規等を遵守するとともに、汚染の予防に努めます。
2006年1月16日
セントレアグループ代表
中部国際空港株式会社
代表取締役社長
平野 幸久
セントレアグループ
中部国際空港(株)、中部国際空港エネルギー供給(株)、中部国際空港情報通信(株)、
中部国際空港旅客サービス(株)、中部国際空港施設サービス(株)及び中部国際空港給油施設(株)
2.セントレアと環境 4
3.
環境への配慮
(1) 海域環境
空港島の位置及び形状は、海域環境に配慮しています。
●空港島と海水の流れの関係
対策①:空港島と対岸部との最小海域幅を約1.1km確
保することにより、常滑沖の南下流を妨げな
いようにしています。
対策 3
対策 2
空港島
対策②:空港島の形状に曲線を取り入れ、対岸部との
海域幅を拡大することにより、流速低下範
囲・停滞域の発生を縮小しています。
対岸部
対策 1
常滑
N
対策③:空港島の隅角部を曲線とすることにより、渦
の発生を抑えています。
(2) 航空機騒音
■航空機騒音への配慮■
●航空機騒音の予測結果
空港を海上に立地することにより、航空機騒音に係
N
る環境基準を超える地域は、予測計算ですべて海域に
収まっています。
さらに、陸域への航空機騒音を低減するため、滑走路
の位置を1997年の「中部圏における新たな拠点空港
に関する計画案(中間まとめ)」から100m沖出ししま
した。
また、離陸機の沖側への経路偏針の起点となる
VOR/DME(方位・距離情報提供施設)を滑走路西側
に設置することにより、離陸経路と陸域との距離をさ
らに確保する飛行経路を設定しました。
●航空機騒音に係る環境基準
70
75
(単位:WECPNL)
地域の類型
基準値
Ⅰ
70以下
Ⅱ
75以下
Ⅰ:専ら住居の用に供される地域
Ⅱ:Ⅰ以外の地域であって通常の生活を保全する必要がある地域
WECPNLとは、生活環境において、航空機騒音のうるささの程度を表す尺
度で、通称うるささ指数と呼ばれています。一般の騒音単位(デシベル:dB)
とは異なり、音の大きさの感じ方が回数や昼と夜とでは異なることを考慮し
た、航空機騒音の評価単位です。
周辺沿岸陸域への航空機騒音の影響をできるだけ低
減するため、海上を有効に活用した飛行経路の運用、
また深夜及び早朝の時間帯においては、航空機騒音低
減のための運用方法の導入、ディレイドフラップの飛
行方式の設定をしました。また、低騒音型機材の導入
を関係機関に要請しています。
5 3.環境への配慮
※
単位:WECPNL
※航空機の騒音基準は、国際民間航空機関(ICAO)で定められています。
ICAOでは、2002年度以降、Chapter3レベルの航空機のみ運航が可能
です。さらに2006年1月以降は騒音基準を強化したChapter4が新たに
型式証明を取得する機体に対して適用されています。
■環境監視■
中部国際空港を利用する航空機からの騒音については、空港島外に固定の4局の測定局を設置して連続測定を行
う常時監視や、開港直後から移動式の測定局により一定期間の測定を行う開港時調査で、的確かつ効率的に監視を
実施し、実態を把握しています。2005年度の監視結果は以下のとおりであり、全ての調査地点において「航空機
騒音に係る環境基準」の「専ら住居の用に供される地域」に適用される値(WECPNL70)を下回っていました。航
空機騒音の監視結果については、セントレア情報コーナーやホームページにおいて一般公開しています。
●航空機騒音常時監視結果(2005年度、4局)
(調査期間:2005年4月1日∼2006年3月31日)
測定された機数 (機)
※3
W値 dB(A)
調査地点名
※1
※2
0:00∼7:00
7:00∼19:00 19:00∼22:00 22:00∼0:00
年間合計
日平均
常滑市鬼崎中学校
61
65
684
27,345
6,714
856
35,599
98
美浜町野間(ちびっこ広場)
56
61
585
23,710
8,603
822
33,720
92
弥富市大藤小学校(旧弥富町)
57
63
20
14,210
5,224
161
19,615
54
木曽岬町南部クリーンセンター
49
65
7
3,470
1,131
48
4,656
13
※1「W値」は、WECPNLで年間平均値です。
※2「dB(A)」は、ピークレベルの年間平均値です。またピークレベルとは、一機ごとに測定された騒音の最大値(dB)を意味します。
※3「測定された機数」は、航空機騒音が航空機騒音以外の騒音より10dB以上大きくなった航空機の機数です。
●航空機騒音開港時調査結果(41地点、1週間連続測定)
1回目 2回目 2回の
※1
※2
平均
調査地点
地区
知
多
地
区
海
部
津
島
地
区
市町村
施設名称
W値
W値
W値
東海市
緑陽小学校
43
42
43
大府市
みどり公園
35
36
36
知多市
知多中学校
39
46
44
知多市
大草公民館
43
44
43
東浦町
南部ふれあいセンター
41
44
43
阿久比町
南部小学校
45
44
44
常滑市
常滑西小学校
52
56
半田市
どんぐり園
45
武豊町
配水池
美浜町
1回目 2回目 2回の
※1
※2
平均
調査地点
地区
市町村
施設名称
W値
W値
W値
蟹江町
蟹江町役場
44
47
46
西部小学校
51
56
54
二葉保育所
53
59
57
飛島小学校
40
44
43
渥美町役場
34
29
32
桑名市
多度中学校
43
44
44
55
桑名市
消防団長島方面団第四分団車庫
48
46
47
40
44
桑名市
桑名市役所
45
46
45
47
45
46
木曽岬町
農村集落多目的共同利用施設
50
57
55
上野間公民館
47
45
46
朝日町
朝日町役場
42
40
41
南知多町
町民会館体育館
49
49
49
川越町
総合体育館
44
44
44
南知多町
師崎小学校
46
41
44
四日市市
海蔵地区市民センター
48
43
46
愛西市(旧八開村)
八開村役場
47
38
45
四日市市(旧楠町)
楠町役場
39
46
43
愛西市(旧佐織町)
佐織町役場
41
40
40
鈴鹿市
長太公民館
42
41
41
愛西市(旧立田村)
立田村役場
45
45
45
伊勢市
豊浜コミュニティセンター
45
46
46
愛西市(旧佐屋町)
佐屋町役場
48
49
48
伊勢市(旧二見町)
社会福祉会館
47
43
45
美和町
美和町役場
28
37
35
鳥羽市
答志公民館
53
42
50
甚目寺町
甚目寺町役場
40
38
39
海津市(旧海津町)
大江小学校
32
42
39
津島市
津島市役所
42
41
42
海津市(旧南濃町)
石津幼稚園
40
42
41
七宝町
七宝町役場
35
37
36
名古屋市
中川区役所富田支所
34
42
40
大治町
大治町役場
46
40
44
海部 弥富市(旧十四山村)
津島地区 弥富市(旧弥富町)
飛島村
渥美地区 田原市(旧渥美町)
三重県
岐阜県
名古屋市
注) 市町村名は、全て2006年8月1日現在で表記しています。環境監視計画策定(2005年2月)後、市町村合併により
市町村名に変更があった場合は、旧市町村名を( )内に附記しました。施設名称は、全て環境監視計画策定時の名
称で表記しました。
開港時調査の調査期間 ※1 1回目の調査期間は、2005年2月17日から5月2日にかけて実施しました。
※2 2回目の調査期間は、2005年5月18日から7月20日にかけて実施しました。
調査は、各調査地点において調査期間のうち、7日間連続で実施しました。
3.環境への配慮 6
■飛行経路■
中部国際空港の飛行経路については、1998年3月に中部国際空港推進調整会議において、中部国際空港の計画案で示され、この
飛行経路に基づき、1999年に空港の供用に伴う航空機騒音が伊勢湾周辺地域の環境に及ぼす影響を明らかにするため環境影響評価
を実施し、環境基準を超える地域は、予測計算ですべて海域に収まるという結果が得られました。
この飛行経路を基に、国土交通省が航空機が航行するにあたっての安全性の確認等を行い、2004年5月に同省より3県1市(愛知
県、岐阜県、三重県及び名古屋市)及び当社に検討結果の説明がなされ、下図のとおり具体的な飛行経路が示されました。
なお、運用比率については、環境影響評価時の数値及び2005年度の実際の数値を記載してあります。
①昼間時間帯(6:00∼23:00)※出発5000フィート以下・到着3000フィート以下で飛行すると予想される区域 北風時〈RWY36〉
南風時〈RWY18〉
環境影響評価時における【運用比率】約80%
環境影響評価時における【運用比率】約20%
②深夜時間帯(23:00∼6:00)
[好天時]※出発7000フィート以下・到着5000フィート以下で飛行すると予想される区域 北風時〈RWY36〉
南風時〈RWY18〉
環境影響評価時における【運用比率】約81.8%
環境影響評価時における【運用比率】約14.4%
7 3.環境への配慮
●2005年度の運用比率は、下記のとおりです。
南向き運用
2005年度運用比率
北向き運用
機数
割合
機数
割合
36,311
34.1%
70,125
65.9%
機数合計
106,436
※環境影響評価時における運用比率は気象データから算出(飛行経路:国土交通省が設定)
③深夜時間帯(23:00∼6:00)
[やや悪天時]※出発7000フィート以下・到着5000フィート以下で飛行すると予想される区域 北風時〈RWY36〉
南風時〈RWY18〉
環境影響評価時における【運用比率】③及び④ 約3.2%
環境影響評価時における【運用比率】③及び④ 約0.6%
④深夜時間帯(23:00∼6:00)[悪天時]※出発7000フィート以下・到着5000フィート以下で飛行すると予想される区域 北風時〈RWY36〉
南風時〈RWY18〉
環境影響評価時における【運用比率】③及び④ 約3.2%
環境影響評価時における【運用比率】③及び④ 約0.6%
3.環境への配慮 8
(3) 省エネ・省資源
■エネルギーセンターの設置■
空港では、エネルギーセンターを設置し地域冷暖房を
行っています。空港が使用する電気の半分を発電し、そ
の発電の際に発生する熱などを利用して冷水や温水、蒸
気を製造し、旅客ターミナルビル、ホテル、機内食工場、
航空局庁舎などの空港敷地内主要施設で使用する冷暖
●エネルギーセンターの外観
冷水蓄熱槽
冷水・温水蓄熱槽
房・給湯に必要な熱を効率的に供給しています。
(中部国際空港エネルギー供給株式会社が運営)
天然ガスコージェネレーション
●省エネルギーシステムの特色
〔天然ガスコージェネレーションシステムの導入〕
コージェネレーションは、1つのエネルギー(天然ガ
ス)から、2つのエネルギー(電気と熱)を取出すシステ
ムです。従来は捨てられていた発電の際に発生する排熱
を有効に利用することによって、エネルギーの利用効率
●天然ガスコージェネレーション
排熱ボイラ
を高くし、燃料の使用量を抑えるシステムです。
エネルギーセンターでは、4,740kWの天然ガスター
ビン発電機によって発電を行うと同時に、排熱を利用し
て蒸気を取出しています。
●ガスコージェネレーションシステムの概要
ガスコージェネレーションシステムは、エネルギー
を必要とする建物でつくるオンサイトシステム。その
ため送電ロスがなく、また従来の発電方式ではほとん
ど捨てられていた排熱を有効に利用することができ、
4,740kW天然ガスタービン発電機
大幅な省エネルギーを実現します。
︵
大
規
模従
火来
力方
発式
電
︶
需要地
送電所
エネルギー総合効率
発電所
電気エネルギー
1次エネルギー
42%
(石油、天然ガス、石炭など)
コ
ー
ジ
ェ天
ネ然
レガ
ース
シ
ョ
ン
送電ロス
2%
100%
利用されない排熱
56%
需要地
ガス製造所
パイプライン
ガス
コーコジェネレーション
25∼40%
(天然ガス)
100%
エネルギー総合効率
電気エネルギー
1次エネルギー
70∼80%
有効利用可能排熱
35∼50%
利用困難な排熱
20∼30%
9 3.環境への配慮
42%
給湯や空調に利用
〔海水との温度差(未利用エネルギー)の活用〕
空港が海上にあるという立地の特性を活かして、海水利用設備を設置し、エネルギー供給プラント設備(冷凍機設備
等)で暖まった冷却水を海水で冷やし、再び冷却水としてプラント設備に戻しています。海水を熱エネルギーとして利
用することで、省エネルギーを推進しています。
●海水利用設備(海水取水ポンプ)
●海水利用設備(海水熱交換器)
海水を取水し、海水熱交換器へ配送
海水との温度差を利用し、プラント設備の冷却水を冷却
〔大規模蓄熱槽(冷・温水蓄熱槽)の活用〕
電気需要が少ない深夜のうちに電動冷凍機等を使用し冷水や温水を造って蓄熱槽に貯蔵しておき、それらを昼間の
冷暖房用に使用し、昼間の電力ピークの緩和に寄与しています。
●電動冷凍機・熱回収ヒートポンプ
●冷・温水蓄熱槽
冷・温水蓄熱槽
(900m3)
深夜電力を使用し、冷水や温水を夜間に製造
〔エミッションミニマム・ハイパフォーマンスの実現〕
エミッションミニマム・ハイパフォーマンスを基本コンセプ
トとして、環境負荷の最小化と高効率運転を追求した結果、省
エネ効果は、各施設が個別に空調を行う場合に比べて、1年間
で原油ドラム缶約32,000本に相当するエネルギーの節約とな
りました。また、地球温暖化の原因と考えられるCO2について
も、ナゴヤドーム約1,100個分の森林が吸収する量に相当する
量を削減しました。
冷水蓄熱槽
(4,800m3)
夜間に製造した冷水や温水は、蓄熱槽に貯蔵され、昼間の冷暖房用として使用
●省エネ・CO2削減効果(2005年度実績)
■省エネ効果
■CO2削減効果
2,000本
100個
原油ドラム缶32,000本節約
ナゴヤドーム1,100個分の森林に相当
3.環境への配慮 10
■太陽光発電システムの導入■
クリーンな自然エネルギーを有効活用するために、
旅客ターミナルビルのセンターピア屋上に、太陽光発
電パネルを1,440枚設置しました。2005年度に発電
した電気は次のとおりで、駐機中の航空機に電力を供
給する固定式GPU(地上動力施設)の一部で使用して
●太陽光による発電量とCO2削減効果(2005年度)
太陽光による発電量 :166,000kWh/年
二 酸 化 炭 素 削 減 量 :63トン-CO2/年
原 油 削 減 量 :ドラム缶217本/年
います。
●太陽光発電パネル
■ドライミストの設置■
2005年から夏の期間中、空港の展望デッキ(スカイ
デッキ)に愛・地球博(愛知万博)で使用され好評だった
長さ10メートルのミスト発生装置2機を設置し噴霧さ
せています。ドライミスト(霧のシャワー)は、特殊な
ノズルから噴き出る霧が気化する際に空気中の熱を奪
い、周辺の気温を下げる効果があります。気化熱の原理
を用いた環境にも優しい21世紀型の冷却システムです。
11 3.環境への配慮
●ドライミスト
■自然採光の導入■
旅客ターミナルビルでは、省エネルギー対策の1つとして、天井や側面から自然採光の積極的な導入を図ってい
ます。これにより、昼間帯の照明にかかる電力を削減しています。
●ウェルカムガーデン
●センターピア
●旅客ターミナルビル3階
■光触媒ガラスの採用■
旅客ターミナルビルの一部のガラス(17,000m2)に光触媒をコーティングした防汚加工ガラスを使用していま
す。この光触媒ガラスに太陽光が当たると、ガラスに付着した汚れは分解作用を起こし付着力が弱まってガラスが
汚れにくくなる(セルフクリーニング効果)ため、清掃回数を減らすことができ、清掃に必要な洗浄水等を節約で
きます。
●光触媒ガラス設置位置図
●南ウイング
●旅客ターミナルビル
3.環境への配慮 12
■リサイクルセンターの設置■
空港施設内で発生する一般廃棄物を一元化処理するため、空港島内にリサイクルセンターを設置し、
これらのゴミの収集・分別、炭化施設による減容化を行うとともに、機内取り卸しゴミの分別等を行っ
ています。空港内では、ゴミを15種類に分別し、分別された資源ゴミはリサイクルに回し廃棄物の資
源化、有効利用を図っています。また、炭化処理によりできた炭は島外の施設にて燃料として再利用
されています。
●集積所(旅客ターミナルビル)
●指定一般廃棄物処理フロー リサイクルセンター業務範囲
可燃
一般事業者
不燃
集積所
(50箇所)
資源
芥厨516トン
テナント
航空機
機内取卸
分別
●炭化装置(リサイクルセンター)
貨物輸入業者
刈草業者
13 3.環境への配慮
検疫不合格品27トン
刈草566トン
炭化装置
2005年度の空港敷地内の指定一般廃棄物の排出量は約5,539トンで、リサイクル率は約44.6%でした。
●ゴミ排出量(2005年度)
●ゴミ排出量とリサイクル率の推移(2005年度)
(単位:トン)
排出量
区 分
可 燃 ご み
700
ゴ
ミ
排
出
量
︵
ト
ン
︶
3,000
不 燃 ご み
68
資 源 ご み
2,471
合 計
5,539
600
500
400
300
200
100
0
2005年
4
5
6
7
8
ゴミ排出量
3000トン
注)数字は2005年度実績
9
10
11
12
1
2
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
3 月
リ
サ
イ
ク
ル
率
︵
%
︶
リサイクル率
●リサイクルセンター外観
自治体処理施設
(クリーンセンター常武)
68トン
缶
スチール29トン
ペットボトル69トン
アルミ30トン
びん 128トン
紙容器 3トン
雑誌 232トン
新聞 267トン
上質紙 0トン
シュレッダー 29トン
ダンボール 518トン
指
定
袋
︵
水
色
︶
か
ら
取
り
出
す
リサイクル
業者
アルミペレット
ダンボール
薄鉄板
ティッシュペーパー
トイレットペーパー
びん
●ゴミ分別施設(リサイクルセンター)
新聞・雑誌
繊維
プラ容器15トン
等
木屑 44トン
炭化物 86トン
(減容化)
産業廃棄物処理センター
(助燃材としてリサイクル)
3.環境への配慮 14
(4)大気環境
■GPUの設置■
通常航空機は機体後部にAPUと呼ばれる小型ガスタ
ービン式の補助動力装置を備え付けており、航空燃料で
動かして電気や冷暖房空気を賄うことができますが、多
量の排気ガスや騒音を出します。これに代わるものとし
●CO2削減効果(2005年度)
CO2削減量 15千トン−CO2
ナゴヤドーム840個分の森林に相当
て、より環境負荷の少ない電力による固定式GPU(地上
動力施設)をエプロン地区の27スポットに設置していま
す。
このGPUの利用により、排気ガスの減少による大気
汚染の改善、騒音排気ガス減少による労働環境改善、燃
料の削減などを図ることができます。また、航空会社に
対してAPUの使用を抑制し、GPUの利用を図るよう要
請しています。
2005年度のGPUの利用回数は、約25,000回であ
り、これによるCO2削減量は約15,000トン-CO2でし
4千トン−CO2
11千トン−CO2
国内線
国際線
た。これはナゴヤドーム約840個分の森林が吸収する量
に相当します。
●GPUユニット
●電気の供給
15 3.環境への配慮
●冷暖房の供給
100個
■ハイドラント方式の給油■
●ハイドラント方式による給油
ハイドラント方式とは、地下埋設管でエプロン(駐機場)地区
まで航空燃料を届ける給油システムを言います。中部国際空港
では、航空機燃料給油施設について、ハイドラント方式を導入
し、空港内を走行するレフューラー(給油タンク車)を削減する
ことにより、給油タンク車の燃料及びその走行による排気ガス
などを削減しています。
●航空機燃料給油施設(ハイドラント方式)の位置図
航空機給油施設
タンカーバース:2バース
給油スポット:54カ所
給油タンク:6000kl×5基
埋設配管等
●航空機燃料給油施設(ハイドラント方式)のフロー図
ドレンタンク
テスト場
出荷場
多目的タンク
VVVF制御による
圧力一定供給
デカスタンク
大型機1機
給油時間30分
付帯設備
タンカーバース
給油センター地区
ローディングアーム
エプロン地区(ハイドラント配管)
ミストレシーバー
航空機
ハイドラントポンプ
ストレーナー
エアーセパレーター
フィルター
セパレーター
ストレーナー
貯油タンク
フィルター
セパレーター
バルブボックス
給油ホース車
ハイドラントバルブ
3.環境への配慮 16
■ 低公害車の普及推進 ■
〔低公害車の導入等〕
●天然ガス自動車の導入
空港では、航空機牽引車等のGSE車両
(地上支援機材)や業務連絡用車両等、さま
ざまな車両が走行しますが、地球温暖化問
題(CO2の排出削減)などへの対策の一つと
して、これらの車両を対象に空港関連事業
者の協力を得て、環境負荷の少ない低公害
車(電気自動車、天然ガス自動車、ハイブ
リッド自動車、低燃費かつ低排出ガス認定
車など)の導入を推進しています。
連絡車両
マイクロバス
●電気自動車の導入
また、空港島内に電気自動車用充電施設
や天然ガス充填施設を設置し、低公害車の
利便性の向上を図っています。
さらに、空港内の駐車場を、低公害車
(電気自動車、天然ガス自動車、ハイブリ
ッド自動車、メタノール自動車)でご利用
になるお客様に対して、駐車料金を割引す
る制度を導入しており、2005年度の利用
実績は4,393件でした。駐車場の低公害車
割引制度の導入は全国的にも珍しく、日本
の空港でも初の取組となっています。
また、空港内ではアイドリングストップ
GSE車両
●ハイブリッド自動車の導入
電動フォークリフト
●燃料電池自動車の導入
の励行を進めています。
GSE車両
●低公害車導入状況
GSE車両(ランプバス)
(単位:台)
低公害車
空港全体
うち当社関連
天然ガス自動車
30
26
電気自動車
ハイブリッド自動車
61
30
13
2
低燃費かつ低排出ガス認定車
49
23
合 計
170
64
(2005年4月の空港内事業者へのアンケート調査による)
●エコスタンドの設置
17 3.環境への配慮
●天然ガスステーション
〔CNG車普及促進モデル地域の指定〕
●中部国際空港(空港島)CNG車普及促進協議会
天然ガス自動車の普及促進を図るため、2005年7月7
日に中部国際空港(空港島)CNG車普及促進協議会が中部
運輸局、愛知県など地元関係機関により設立され、CNG車
普及促進計画が策定されました。この計画に基づき同年8
月8日に中部国際空港は、国土交通省のCNG車普及促進モ
デル事業実施地域に指定されました。中部地区では初の指
定であり、空港区域がモデル地域となっているのは、全国
で中部国際空港だけです。
同普及促進計画では、天然ガストラック・バスを3年間で
45台導入することとしており、2005年度は11台が導入
されました。これを契機に、天然ガス自動車が島内を含め
各地域で普及していくことが期待されています。
〔燃料電池バスの導入と水素ステーションの設置〕
●JHFCセントレア水素ステーション開所式
国のプロジェクトの一環により、中部国際空港を拠点と
してFC(燃料電池)バスの走行試験や水素ステーションの実
証試験が実施されることになり、当社も究極のエコカーで
ある燃料電池自動車、特にFCバスの実証走行のフィールド
を提供するという協力をしました。
2006年7月21日に、セントレア水素ステーションの完
成を記念して開所式が盛大に開催され、7月22日からはラ
ンプバス(制限区域内旅客送迎バス)の一部も、FCバスで
運行されています。
なお、FCバスによるランプバス運行は、セントレアと姉
妹空港であるドイツ・ミュンヘン空港に次ぐものです。
3.環境への配慮 18
(5)水環境
■下水処理■
●下水管
●SDプラント
空港島内の施設から発生する汚水は空港島全域に整
備された汚水管により、対岸部の常滑市浄化センター
まで運ばれ高度処理されています。また、航空機から
発生する汚水は、空港施設(株)が設置する航空機汚水
処理施設(SDプラント)により前処理を行った後、下
水処理されています。
■中水・雨水の利用■
旅客ターミナルビル等の建物では、厨房排水を生物処理等することにより中水を製造し、トイレの洗浄水に再利
用しています。旅客ターミナルビルで使用される水のうち約25%は、中水を利用することで見込んでいます。
また、雨水の一部を貯留し、植栽等の散水に利用しています。
●中水利用フロー(中水処理能力:約440m3/日)
厨房
排水
ばっ気
処理
ろ過
処理
活性炭
吸着
中水
水槽
トイレ
洗浄水
●雨水利用フロー(雨水貯留能力:1,000m3)
雨水
PTB
屋根
雨水
貯留
ろ過
処理
500m3×2
雨水
水槽
60m3
●雨水ろ過装置
流入原水
活性炭処理水
(6)生態系
■バードストライク対策■
●バードパトロール風景(空砲)
●テグス
●バードパトロール風景(煙火)
●爆音器
航空機の運航に伴う航空機と鳥類の衝突(バードス
トライク)の防止は、航空機の安全運航に対する重要
な課題です。2005年度のバードストライクは25件
ありました。これを起こさないようにすることは、鳥
類の保護にもつながります。
こうしたことも踏まえ、バードストライク対策につ
いては、鳥類が空港施設の構造物に留まらないよう、
テグスの伸張や、爆音器 ※により音を出し、鳥が接近
しないようにするなどの忌避対策を実施しています。
また島内の緑化においても、鳥類の餌となる実がなら
ないような植栽を行っています。さらに、1日に5回、
要員が鳥類の忌避防除機器
(空砲、煙火等)
を携帯して、
空港内をバードパトロールし、空港への鳥類の飛来を
防止しています。
※爆音器は日中3分に1回、音を出しています。
19 3.環境への配慮
植栽
散水
■藻場の造成■
空港島の護岸については、さまざまな生物が集まりやすくするために、自然石等を用いて傾斜をつけた護岸とな
っています。さらに、西側と南側護岸の一部では、幅10mの平坦部を設け、アラメ、カジメ、オオバモクなど多
年生の海藻を移植して藻場を造成しました。
現在、移植された海藻が広がり形成された藻場には、アオリイカの卵、メバル、キュウセン、マダコ、マナマコ、
イソギンチャクなどさまざまな生物が見られます。また、空港島護岸の平坦部では、1年を通して多年生海藻の藻
場が、秋から春にかけては、天然のワカメ藻場が確認されています。
今後は、自然の遷移に委ね、推移を見守っていくこととしています。
●護岸に集まる生きものたち
●環境に配慮した護岸構造
メバル
キュウセン
マダコ
イソギンチャク
●海藻
アオリイカの卵
カジメ
(7)景観
空港用地の緑化については、全面積の約35%を緑地として整備しています。緑化にあたっては、事前に実施し
た空港島での植生モニタリングの結果に基づき、海上空港に適した植栽を選定しています。
なお、空港施設や関連施設等の設計に際しては、施設の形状や色彩、緑化方法等の検討を行い、周辺環境との調
和に留意した景観配慮を行っています。
●滑走路付近に整備された緑地
●緑化等による景観への配慮
3.環境への配慮 20
(8)環境マネジメントシステムに関する取組
セントレアグループの環境活動は、全社共通で取り組んでいく「エコ・オフィス」と、各部署・各関連会社がその
固有の業務について取り組んでいく「本来業務」に分かれていて、それぞれにおいて様々な取組をしています。
2005年度は開港初年度であることから、具体的な目標値を定めず、取組事項のみを掲げながら実績把握に努めま
した。2006年度からは具体的な数値目標を定め、さらなる環境負荷の低減に向けて取り組んでいきます。
■オフィス業務における取組■
〔紙の使用量削減〕
社内文書の両面印刷・両面コピー・集約印刷・裏紙利用等により、紙の使用量の削減に取り組んでいます。
また、会議でのプロジェクター等の利用促進による会議のペーパーレス化を推進しています。
〔適正な電気使用〕
各自が離席時や退社時に照明の消灯やOA機器等の電源OFFを徹底することにより、適正な電気使用に心掛けて
います。
〔適正な温度管理〕
夏季および冬季における省エネルギー、地球温暖化防止対策の一環として、次の取組を実施しました。
●さわやかサマーセントレア
●セントレアウォームビズ
2005年6月20日から9月30日までの期間、設定
温度を26℃∼27℃とし、軽装(ノーネクタイ・ノー上
着)を励行する取組を実施しました。
2005年12月12日から翌年3月30日までの期間、
設定温度を20℃とする取組を実施しました。
〔ごみの分別〕
ごみの分別は、紙類回収箱と分別ゴミ箱を設置し、分別基準に従って実施しています。
〔グリーン調達〕
当社の「グリーン調達ガイドライン」に従い、調達可能な物品から順次グリーン調達を推進しています。
事務用品については、原則的にエコマーク商品等の環境配慮物品、OA用紙は古紙配合率100%再生紙を購入し
ています。
また、社有車については、天然ガス自動車やハイブリッド自動車などの低公害車の導入を推進しています。
21 3.環境への配慮
■環境活動実績■
2005年度の実績、2006年度以降の数値目標及び2006年度取組事項は次のとおりです。
項
2005年度
2006年度 2010年度
(基準年度)
目 標
目 標
実 績
目
OA用紙(1人当り)の枚数
5,024
可燃ゴミ袋(1人当り)の枚数
・裏紙利用・両面印刷・両面コピー
・集約印刷(Nアップの活用)
10%削減 30%削減 ・プロジェクターの活用(会議のペーパーレス化)
・資料の必要部数を把握、余部を最小限に
・印刷前プレビュー等で、ミスプリントの削減
・再利用可能物品の再利用
7.65
5%削減
不燃ゴミ袋(1人当り)の枚数
上水使用量(m )
12,188
エ
コ 電気使用量(KWh)
・
オ
フ
ィ 冷水使用量(MJ)
ス
蒸気使用量(MJ)
〃
・廃棄物分別基準に従い分別
2%削減 10%削減 ・節水(水量・蛇口の開口の気配り)
2,770,341 2%削減 10%削減
11,548
3,504
社有車(1台当り)燃料の使用量 〔ガソリン(I)〕
〃
25%削減 ・レジ袋、過剰包装の辞退
0.43
3
〔軽油(I)〕
3
〔CNG(Nm )〕
・休憩時間、残業時の不要箇所の消灯
・ノー残業デーの午後7時消灯
・不在時のパソコン電源オフ
・社内移動の階段使用
・適正な室温の管理
2%削減 10%削減 (夏季は28℃、冬季は19℃目安)
1,328
408
2006年度取組事項
・エコドライブの実践
2%削減 10%削減
(
駐停車時のアイドリングストップの実施、
急のつく操作をしない、車両の点検をする。
)
305
・事務用品の100%グリーン調達
オフィス用品のグリーン購入率
100%
100%
100%
(紙類、文具類、機器類、OA機器)
・印刷物への大豆インクの利用促進等
本 航空機騒音・テレビ電波障害相談件数(地域企画・環境グループ)
来
業 弁当等の4品目についての廃棄率(旅客サービス)
務 プラント性能のエネルギー効率(エネルギー供給)
※
846
20%
82%
5%削減
25%削減 ・相談対応を適切に行う
10%以内 10%以内 ・来館者予測に基づいた適正な発注
1%向上
5%向上 ・プラント総合効率の実績把握(1回/月)
※本来業務については、主な項目を掲載しました。
■教育訓練■
●社員への環境教育訓練
当グループの社員は、国、自治体、民間からの
出向者も多く、人事異動が不定期かつ頻繁に発生
します。このため、EMSの運用にあたっては、社
員教育が極めて重要と考えており、対象者や業務
内容により、新入社員教育訓練など各種の教育訓
練メニューを設け、社員教育を徹底しています。
2005年度の教育訓練の実績は、実施回数125
回、延べ受講者数2,198人でした。
■内部環境監査■
内部環境監査は、エコ・オフィス、各部署等の本
来業務、環境管理責任者を対象として、年に2回実
施しています。
2005年度の内部監査による指摘事項の件数は7
件でした。
3.環境への配慮 22
4.
環境モニタリング
(1)開港後の環境モニタリング
■環境モニタリング■
●環境データの収集・処理・公開フロー
開港後の環境監視については、空港島等の存在及びセントレア
の供用に伴う環境に及ぼす影響を把握し、必要に応じて適切な措
置を講じることにより環境の保全を図るため、2005年2月17日
より開港後の環境監視を実施しています。
環境監視は、各専門分野の学識経験者で構成される「空港島及
び対岸部の環境監視に関する検討委員会」及び周辺関係自治体の
意見を踏まえ、調査項目、調査地点、調査頻度などについて具体
的に定めた「空港島及び空港対岸部に係る環境監視計画」に基づい
て実施しています。
また、環境監視結果については、委員会の公平・中立な評価を
受け、年報として取りまとめ、公表しています。
なお、空港島等の存在に係る環境監視については、当社及び愛
知県企業庁が、空港の供用に係る環境監視については、当社が実
施しています。
■環境監視システム■
環境監視システムは、航空機騒音や大気質、定期調査等の環境
測定データを収集・処理・公開するためのシステムです。
本システムの運用・監視は中部国際空港管理棟で行っています。
■情報公開■
環境監視データは、セントレア情報コーナーの情報公開端末や
インターネットホームページで閲覧することができます。
(データ
については、最新のデータを速報値として公表しています。
)
●空港島等の存在に係る調査(合同調査)
海水の流れ
水 質
底 質
2006年2月改定
調 査 項 目
流向、流速
水温、塩分、濁度、透明度、pH、DO、SS、COD、T-N、NH4-N、
NO2-N、NO3-N、T-P、PO4-P、クロロフィルa
泥温、粒度分布、含水率、pH、強熱減量、COD、全硫化物、
T-N、T-P
汀 線
海域生物
プランクトン(植物、動物)、魚卵、稚仔魚
底生生物
魚類等
小型底びき網・ぱっち網漁獲試験
藻場・干潟・潮間帯生物 生息生育状況
藻場(アマモ場分布)
カワウ
生息数、就塒状況
カモメ類等水鳥・カワウ
出現状況
ゴキヅル、スナビキソウ、
ネコノシタ、ビロードテンツキ
生育状況
鳥 類
海浜植物
調査地点等
3点[2層]
調査頻度・時期
四 季(30日間)
6点[2層]
月1回
6点
四 季
大野∼内海
6点
6点
3点
12測線
常滑港∼冨具崎
1地点
[鵜の山ウ繁殖地周辺]
知多半島西岸25地点、
空港島2測線、対岸部1測線
年1回
四 季
四 季
四 季
四 季
繁茂期
6地点
育雛期・非育雛期
隔 月
7∼9月
注)上記調査の期間については、カモメ類等水鳥・カワウの出現状況調査については、概ね2009年度末を目途とし、その他の調査については、概ね2006年度
末までを目途とする。なお、今後の環境監視結果を考慮し、必要に応じて調査項目、調査地点、調査頻度・時期、調査期間等の見直しを行う。
23 4.環境モニタリング
●空港の供用に係る調査 調 査 項 目
大気質
一般環境
風向、風速、気温、湿度、
NOX(NO、NO2)、SO2、CO、SPM、OX、HC
風向、風速、気温、湿度、
NOX(NO、NO2)、SO2、CO、SPM、OX、HC
常時監視
2006年2月改定
調査地点等
調査頻度・
時期
1地点
常 時
1地点
四 季
4地点
常 時
10地点
年2回
4地点
年2回
3地点
秋
注1
注1
航空機騒音
騒 音
定期監視
注2
航空機による低周波音
鳥 類
ワシタカ類等渡り鳥
渡りの状況
注1
注1
注1)大気質、低周波音、鳥類調査については、概ね2009年度末を目途とする。
なお、今後の環境監視結果を考慮し、必要に応じて調査項目、調査地点等、調査頻度・時期、調査期間の見直しを行う。
注2)航空機騒音に係る定期監視については、2006年2月∼9月の調査結果を踏まえ、見直しを行う。
●大気質・水質・底質・海水の流れ・海域生物の調査地点
●航空機騒音・汀線・海浜植物・鳥類の調査地点
4.環境モニタリング 24
(2)工事中の環境モニタリング
工事の実施が環境に及ぼす影響を把握し、必要に応じて適切な措置を講じることにより環境保全を図るため、
2000年7月(汚濁防止膜設置前)より2005年2月16日まで、工事中の環境監視を実施しました。
工事中の環境監視は、各専門分野の学識経験者で構成される「工事中の環境監視に関する検討委員会」及び周辺
関係自治体の意見を踏まえ、監視項目、地点、頻度等について具体的に定めた「工事中の環境監視計画」に基づい
て実施しました。
また、環境監視結果については、同委員会の公平・中立な評価を受け、年報として取りまとめ、公表しています。
なお、工事中の環境監視については、愛知県企業庁が同時期に近接海域で埋立事業を実施したことから、環境影
響への輻輳が予想されたため、共同で実施しました。
●工事中の環境監視計画の調査内容 大気質
騒音・振動
悪 臭
海水の流れ
水 質
底 質
汀 線
海域生物
鳥 類
項 目
風向、風速、気温、湿度、
一般環境
、SO2、CO、SPM
NOX(NO、NO2)
降下ばいじん
風向、風速、気温、湿度、交通量、車速、
沿道環境
、CO、SPM
NOX(NO、NO2)
建設作業
建設作業騒音、建設作業振動
沿道環境
交通量、車速、道路交通騒音、道路交通振動
風向、風速、気温、湿度、天候、特定悪臭物質、臭気指数
流向、流速
水温、塩分、濁度、透明度、pH、DO
SS、VSS
水温、塩分、pH、DO、COD、T-N、NH4-N、NO2-N、NO3-N、T-P、PO4-P、クロロフィルa
泥温、粒度分布、含水率、pH、強熱減量、COD、全硫化物、T-N、T-P
位置
プランクトン(植物、動物)、魚卵、稚仔魚
底生生物
小型底びき網漁獲試験
魚類等
ぱっち網漁獲試験
藻場生物、干潟生物、
生息生育状況
潮間帯生物
藻場(アマモ場分布)
カワウ
生息数、就塒状況
カモメ類等
水鳥・カワウ
出現頻度
行動種類別出現個体数
渡りの状況
ワシタカ類等渡り鳥
頻度・時期
常 時
四 季
月1回
3地点
四 季
3地点
4地点
3地点
3点(2層)
13点(2層)
13点(2層)
6点(2層)
6点
大野∼内海
6点
6点
月1回
夏・冬
夏・冬
常 時
日1回
週1回
月1回
四 季
年1回
四 季
四 季
3点
四 季
6測線
四 季
常滑港∼冨具崎
1地点
(鵜の山ウ繁殖地周辺)
25地点
(知多半島西岸)
4地点
3地点
繁茂期
育雛期
非育雛期
注:水質の地点については、水深5m以浅は表層のみで調査しています。
●大気質・騒音・振動・悪臭・海水の流れ・水質・底質・
海域生物の調査地点
●汀線・鳥類の調査地点
大気質(一般環境)常時調査地点
大気質(一般環境)四季調査地点
降下ばいじん調査地点
大気質(沿道環境)調査地点及び
道路交通騒音・振動調査地点
建設作業騒音・振動調査地点及び
悪臭調査地点
新開局
海水の流れ調査点
水質(日・週調査)調査点
水質(月調査)調査地点、底質調査点及び
海域生物(プランクトン、魚卵、稚仔魚、底
生生物)の調査点
魚類等調査点
苅屋局
汀線調査範囲
アマモ場分布調査範囲
カワウ生息数・就時状況調査地点
カモメ類等水鳥・カワウ
出現状況調査地点
25 4.環境モニタリング
カモメ類等水鳥・カワウ
行動種類別出現状況調査地点
ワシタカ類等渡り状況調査地点
2004年9月改定
地 点 等
2地点
1地点
3地点
隔 月
夏・冬
秋
(3)環境の現況
2004年度の環境監視結果は、次のとおりです。
大気質
また、降下ばいじん測定局の年間平均値は、常滑市
新開町2.9(t/km2・月)、山方町2.5(t/km2・月)、苅屋
1.8(t/km2・月)です。
●一般環境
●沿道環境
事業実施区域周辺の一般環境測定局(苅屋局及び新
開局)における大気質濃度の分布及び環境基準適合状
況は次のとおりです。
事業実施区域周辺の沿道(常滑市椎垂木、千代ヶ丘
及び社辺)での大気質濃度の分布及び環境基準適合状
況は次のとおりです。
(ppm)
二酸化窒素(NO2)
(ppm)
0.10
日
平
均
値
の
98
%
値
0.08
環境基準
0.06
0.04
0.02
日
平
均
値
の
最
高
値
0.00
1998
1999
(ppm)
日
平
均
値
の
2
%
除
外
値
二酸化窒素(NO2)
0.10
2000
2001
2002
2003
0.08
環境基準
0.06
0.04
0.02
0.00
2004 (年度)
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004 (年度)
2003
2004 (年度)
二酸化硫黄(SO2)
0.05
環境基準
0.04
(ppm)
一酸化炭素(CO)
2.00
0.03
0.02
0.01
0.00
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004 (年度)
日
平
均
値
の
最
高
値
環境基準=10ppm
1.50
1.00
0.50
0.00
1998
日
平
均
値
の
2
%
除
外
値
2000
2001
2002
2.00
環境基準=10ppm
1.50
1.00
(mg/m3)
0.00
浮遊粒子状物質(SPM)
0.20
0.50
1998
1999
(mg/m3)
日
平
均
値
の
2
%
除
外
値
1999
一酸化炭素(CO)
(ppm)
2000
2001
2002
2003
2004 (年度)
浮遊粒子状物質(SPM)
0.20
日
平
均
値
の
最
高
値
0.15
環境基準
0.10
0.05
0.00
1998
0.15
1999
2000
2001
2002
2003
2004 (年度)
環境基準
0.10
椎垂木
千代ヶ丘
社辺
0.05
0.00
1998
1999
2000
苅屋局
2001
2002
2003
2004 (年度)
新開局
4.環境モニタリング 26
騒 音
振 動
●道路交通騒音
●道路交通振動
事業実施区域周辺の沿道(常滑市椎垂木、千代ヶ丘、
社辺及び知多市南浜町)での道路交通騒音(等価騒音レ
ベルLAeq)及び環境基準適合状況は次のとおりです。
事業実施区域周辺の沿道(常滑市椎垂木、千代ヶ丘、
社辺及び知多市南浜町)での道路交通振動(振動レベル
の80%レンジ上端値L10)は、昼間31∼47dB、夜間
道路交通騒音(LAeq)
LAeq(dB)
環境基準値(昼間)
30∼38dBであり、振動規制法に基づく道路交通振
動の要請限度値(昼間:70dB、夜間:65dB)を下回っ
ています。
70
●建設作業振動
最大値
65
平均値
60
最小値
環境基準値(夜間)
55
1998年
2000年 2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
(冬季)(夏季)(夏季)(冬季)(夏季)(冬季)(夏季)(冬季)(夏季)(冬季)(夏季)(冬季)
昼間:
椎垂木
千代ヶ丘
社辺
南浜町
夜間:
椎垂木
千代ヶ丘
社辺
南浜町
事業実施区域周辺(常滑市鯉江本町、新開町及び保示
町)での建設作業振動(L 10)の出現範囲は、30dB未
満∼45dBであり、特定建設作業振動に係る規制基準
値(75dB)を下回っています。
悪 臭
事業実施区域周辺(常滑市鯉江本町、新開町及び保示
町)
での特定悪臭物質濃度は、
全て規制基準値以下です。
●建設作業騒音
事業実施区域周辺(常滑市鯉江本町、新開町及び保示
町)での建設作業騒音(L A5)及び特定建設作業騒音に
係る規制基準値適合状況は次のとおりです。
海水の流れ
海水の流れには潮の干満に伴う潮汐流と潮の干満を
除いた流れである平均流(恒流)があります。
事業実施区域周辺海域(蒲池沖局、樽水沖局及び小
鈴谷沖局)の潮汐流は、上層、下層いずれも夏季は上
げ潮時には北上流、下げ潮時には南下流が見られ、冬
建設作業騒音(LA5)
LA5(dB)
90
規制基準値
80
平均値
最大値
70
季は上げ潮時には流向がばらつき、下げ潮時には南下
60
流が卓越していました。
平均流は、上層においては夏季、冬季ともほぼ南下
50
最小値
40
2004年
4
5
6
7
8
鯉江本町
27 4.環境モニタリング
9
10
新開町
11
保示町
12
1
2
月
流の傾向が見られます。下層においては夏季は流速が
小さく、流向がばらついて明瞭な傾向はみられません
が、冬季はほぼ南下流の傾向が見られました。
水 質
海域生物
海域の水質汚濁を示す指標として、化学的酸素要求
量(COD)、全窒素(T-N)、全燐(T-P)などがあります。
事業実施区域周辺海域(6地点)のCOD、T-N、T-P
は、一部を除き環境基準値を上回っていますが、愛知
県が実施した公共用水域等水質調査結果と同様な傾向
を示しています。
濁りについては、監視点(8地点)の換算SS濃度と
バックグランド点(5地点)の換算SS濃度の差(⊿SS)
が2mg/Lを越えた状況は次のとおりですが、いずれ
も工事に起因するものではありません。
プランクトン、魚卵・稚仔魚、底生生物、魚類等、
藻類、藻場・干潟・潮間帯生物は、次のとおりです。
×1000
プランクトン
120
12,000
︵
10,000 細 細
100
総
種
類
数
︵
種
︶
胞胞
数/
or L
6,000 個 or
体個
4,000 数 体
/
m
2,000
︶
8,000
80
60
40
3
20
0
2004 (年度)
0
⊿SSが2mg/Lを越えた状況
25
2000
2002
2003
10.0
20
植物プランクトン(表層)総種類数
8.0
発
生
日 15
数
︵
日 10
︶
植物プランクトン(底層)総種類数
発
6.0 生
動物プランクトン総種類数
率
︵
4.0 %
︶
5
0
2004年 4
2001
植物プランクトン(表層)平均細胞数
植物プランクトン(底層)平均細胞数
2.0
5
6
7
8
9
発生日数
10 11 12
1
2
3
動物プランクトン平均個体数
0.0
月
発生率=発生回数/調査回数
魚卵・稚仔魚
30
1200
1000
25
底 質
事業実施区域周辺海域(6地点)における底質の粒度
組成は、粗砂分が0∼33%、細砂分が6∼85%、シ
ルト・粘土分が0∼93%です。強熱減量、COD、全硫
化物、T-N、T-Pについては、一時的な変動範囲内と
総
種 20
類
数 15
︵
種 10
︶
800
600
400
5
200
︵
個個
数/
or 100
個m
体 or
数個
体
/
100
m
︶
3
3
0
2000
2001
2002
2003
0
2004 (年度)
魚卵総種類数
なっています。
稚仔魚総種類数
魚卵平均個数
稚仔魚平均個体数
全硫化物
(mg/g)
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
2000
2001
2002
2003
TS1
TS4
TS2
TS5
TS3
TS6
2004
(年度)
4.環境モニタリング 28
底生生物
10
160
総 120
種
類
数 80
︵
種
︶ 40
10
10
4
個
体
数
︵
個
体
/
0.15
㎡
︶
3
2
10
0
2000
2001
2002
2003
藻 類
25
600
480
20
総
種
類 15
数
︵ 10
種
︶
360
240
120
5
0
2004 (年度)
0
1
2004 (年度)
2000
2001
2002
湿
重
量
︵
g
/
㎡
︶
2003
藻場海草藻類総種類数
底生成物総種類数
干潟植物総種類数
底生生物平均個体数
潮間帯植物総種類数
藻場海草藻類平均湿重量
干潟植物平均湿重量
潮間帯植物平均湿重量
総
種
類
数
︵
種
︶
×1000
400
魚類等
100
300 個
75
体
数
︵
200 個
体
/
100 網
︶
50
25
鳥 類
●美浜町コロニーにおけるカワウ生息数
美浜町コロニーにおけるカワウの生息数は、次のと
おりです。
0
0
2000
2001
2002
2003
2002年度
2003年度
2004年度
繁殖期(7月)
8,583羽
6,129羽
6,539羽
非繁殖期(11月)
9,576羽
6,921羽
5,600羽
2004 (年度)
小型底びき網漁獲試験総種類数
ばっち網漁獲試験総種類数
小型底びき網漁獲試験平均個体数
●カモメ類等水鳥・カワウ出現状況
ぱっち網漁獲試験平均個体数
知多半島西岸25地点の出現状況は、次のとおりです。
藻場・干潟・潮間帯生物
100
×1000
10
8
80
総
種 60
類
数
︵ 40
種
︶ 20
6
4
2
個
体
数
︵
個
体
/
㎡
︶
0
0
2000
2001
2002
2003
藻場葉上動物総種類数
2004 (年度)
2002年度
2003年度
2004年度
水 鳥
7目9科42種
7目9科42種
6目8科39種
陸 鳥
3目12科20種
4目12科19種
3目12科18種
事業実施区域周辺4地点(常滑市鬼崎フィッシャリ
ーナ、航行安全センター、海上環境測定局及び苅屋漁
港)における行動種類別出現状況では、6月は14種の
水鳥が記録され、カワウ、コアジサシ、ウミネコが、
1月は25種の水鳥が確認され、カワウ、ヒドリガモ、
スズガモがよく出現していました。
藻場底生生物総種類数
干潟底生生物総種類数
潮間帯動物総種類数
藻場葉上動物平均個体数
●ワシタカ類等の渡り状況
ワシタカ類の渡り状況は次のとおりです。
藻場底生生物平均個体数
2003年度
干潟底生生物平均個体数
2004年度
種類数
出現個体数
種類数
南知多町高峯山
10種
1,686羽
10種
1,723羽
美浜町冨具崎
10種
1,478羽
10種
1,541羽
潮間帯動物平均個体数
出現個体数
ヒヨドリ等の渡り状況は次のとおりです。
2003年度
種類数
常滑市(空港島) 3目9科16種
29 4.環境モニタリング
2004年度
出現個体数
種類数
出現個体数
9,982羽
4目14科22種
2,809羽
2004年度の環境監視結果の評価について
環境監視計画に基づき2004年度に実施された工事中の大気質、騒音・振動、悪臭、海水の流れ、水質、底質、
汀線、海域生物、鳥類の環境監視結果及び空港の供用に係る大気質、航空機騒音の環境監視結果に対して、検討委
員会の総合評価を以下のとおり受けました。
(1)工事中の環境監視結果
ア 環境基準値・規制基準値等との比較
大気質、騒音・振動、悪臭及び水質について、環境基準
値や規制基準値等と比較した結果、環境監視結果は、次の
場合を除いて環境基準に適合するか環境基準値または規制
基準値等以下でありました。
・沿道環境大気質の浮遊粒子状物質(SPM)については、
常滑市千代ヶ丘(市道北条向山線)において1時間値の1
日平均値が環境基準値を1回超えていました。
・水質の項目のうち、濁り(⊿SS)については、水産用水
基準を超える場合がありましたが、全て自然要因による
ものであり、工事影響の可能性がある濁りは確認されま
せんでした。
・水質の項目のうち、化学的酸素要求量(COD)、全窒素
(T-N)、全燐(T-P)については、調査点TS5の化学的酸
素要求量(COD)及び調査点TS2、TS3、TS5及び
TS6の全燐(T-P)以外は、環境基準値を上回っていま
したが、愛知県が実施した公共用水域等水質調査結果と
比較した結果、ほぼ同様な傾向でありました。
イ 過年度データとの比較
全ての項目について、過年度データとの比較(着工後と
着工前とのデータ比較)をした結果、環境監視結果は、次
の場合を除いて着工前後において、計測値や出現状況にほ
とんど変化がありませんでした。
・沿道環境大気質については、常滑市椎垂木(県道碧南半
田常滑線)では、二酸化窒素(NO2)の平均値、日平均値
の最高値、一酸化炭素(CO)の1時間値の最高値、日平
均値の最高値、浮遊粒子状物質(SPM)の平均値、1時
間値の最高値及び日平均値の最高値が一般車両を含む全
車両交通量の増加等に伴いやや高く、常滑市千代ヶ丘
(市道北条向山線)では、二酸化窒素(NO 2)の平均値、
1時間値の最高値及び日平均値の最高値が一般車両を含
む全車両交通量の増加等に伴い高くなりました。
・道路交通騒音については、常滑市千代ヶ丘(市道北条向
山線)の昼間においては、一般車両を含む全車両交通量
の増加等に伴いやや高くなりました。
なお、沿道環境大気質及び道路交通騒音については、高
い場合があったものの、事業者においては、資機材につい
てほとんど海上輸送を行うとともに、作業人員については
中継基地を利用した集約輸送を行うことや積極的に電車を
利用し、交通量の減少に努めていたことから、工事による
影響は少ないものと考えられました。
・海水の流れについては、空港島南の小鈴谷沖局では表層
の流速が若干小さくなっている傾向がうかがえました。
・底質については、調査点TS4においてシルト・粘土分の
割合がやや高くなりましたが、一時的なものと考えられ
ました。
・汀線位置については、着工前の1993年から着工後の
2004年までの長期間では、ほとんどの区間で前進又は後
退の様々な変化がみられましたが、2003年から2004年
の短期間では、大きな変化はみられませんでした。
・海域生物については、自然変動などにより藻場の被度の
分布域及び分布面積に変化がみられました。
・鳥類については、工事の進行に伴い生息環境が変化し、
スズガモ、コアジサシ等の出現数に変化がみられました。
ウ 予測結果との比較
沿道環境大気質及び道路交通騒音・振動について、予測
結果との比較をした結果、環境監視結果は次の場合を除い
て予測結果よりやや低いかほぼ同程度でありました。
・沿道環境大気質は、二酸化窒素(NO2)の1時間値が常滑
市千代ヶ丘において予測結果より高かった時間数が測定
時間671時間に対して2時間であり、常滑市椎垂木及び
常滑市社辺において予測結果より低く、一酸化炭素
(CO)の1時間値が常滑市椎垂木及び常滑市社辺におい
て低くなりました。
・道路交通騒音は常滑市社辺の夜間が高く、道路交通振動
は常滑市椎垂木、常滑市千代ヶ丘及び常滑市社辺の3地
点とも昼間及び夜間とも低くなりました。
エ まとめ
2004年度の環境監視結果では、工事に伴う環境への影
響はほとんど認められませんでした。
なお、底質、汀線、海域生物及び鳥類については、今後
もその変化に注意して監視をしていく必要があります。
(2)空港の供用に係る環境監視結果
大気質及び航空機騒音について、環境基準値や指針値
と比較した結果、環境監視結果は、環境基準値または指
針値以下でありました。
なお、空港の供用に係る環境監視結果については、短
期間の調査結果であることから、今後も監視を継続して
いく必要があります。
「平成16年度 環境監視結果年報」より
4.環境モニタリング 30
5.
コミュニケーション・社会貢献活動
■関係自治体との連携■
■天然ガス自動車セミナーin中部国際空港■
3県1市及び知多半島5市5町等の関係自治体と定期
的に連絡調整会議を開催し、意見交換をして緊密な連
携を図りました。また、セントレア情報コーナーの一
低公害車の一つである天然ガス自動車(CNG車)の
普及促進を図るため、中部運輸局、愛知県など地元関
係機関により、2005年7月7日に中部国際空港CNG
角では地域のイベント情報や観光情報の提供をしてい
ます。
2006年度は、イベントプラザ等において地域主催
車普及促進協議会が発足しました。これに併せて、
CNG車の普及啓発を図るため、空港島内でCNGセミ
ナー及び展示会・試乗会が同協議会の主催で開催され
のイベントを受け入れ、自治体との連携をさらに強化
しています。
ました。当社も、協議会のメンバーの会員として参画
しました。
●情報コーナーでのイベント情報等の提供
●CNGセミナー
●CNG展示会・試乗会
■案内ボランティアスタッフ■
ターミナルビル内でボランティアスタッフが旅行
者・来館者の手助けを行っています。おもてなしの心
を大切にしたセントレアの象徴的な活動として開港以
来行っています。
●案内ボランティア
31 5.コミュニケーション・社会貢献活動
■エコプロダクツ2005■
■「環境パートナーシップ・CLUB」への参加■
2005年12月15日から17日に東京ビッグサイト
で開催された全国で最大規模の環境展であるエコプロ
ダクツ2005に初めて出展し、多くの皆様に中部国際
空港セントレアにおける環境配慮の取組をパネルや映
像により紹介しました。
中部圏において環境への先進的な取組を実施してい
る企業・団体等の交流の場「環境パートナーシップ・
CLUB(EPOC)」に加入し、環境啓発活動(講演会、セ
ミナー、シンポジウム等)や社会貢献活動等に積極的
に参加しています。
また、来場者がよりわかりやすくかつ楽しみながら
エコエアポートについて理解していただくため、クイ
社会貢献活動としては、名古屋市・名古屋都市美化
連盟主催の「クリーンキャンペーンなごや2005」に
ズラリーやキャラクターの着ぐるみを用いたイベント
を国土交通省航空局、成田国際空港(株)、関西国際空
港(株)などと共同で開催するとともに、航空機騒音体
EPOC会員として参加し、6月に清掃活動を実施しま
した。
験コーナーなどを共同出展しました。
●クリーンキャンペーン名古屋2005
●エコプロダクツ2005
■ごみゼロ推進店の認定■
●ねりもの家(おでん屋)
空港内の旅客ターミナルビルの店舗ではゴミの分別
に取り組んでいますが、その店舗の中でさらに自主的
に簡易包装等の推進、再生紙を使用したエコマーク商
品の販売促進等の取組を行っている2店舗(ねりもの
家、マライカ)が、「ごみゼロ社会推進あいち県民会議
(会長:愛知県知事)」より、新たにごみゼロ推進店※に
認定され、空港内で4店舗となりました。
※ごみゼロ推進店とは、環境に優しい店づくりを広めることにより、ごみゼロ
社会の一層の形成推進を図ることを目的として、愛知県で始まった取組です。
●マライカ(エスニック雑貨店)
5.コミュニケーション・社会貢献活動 32
■セントレア社会見学■
●セントレア社会見学(スカイデッキにて)
学校教育への貢献とセントレアファン作りを目的
に、セントレア社会見学を実施しています。
社会見学の受入れは、開港以来、地域の自治体や学
校関係者からの要望が多く企業の社会的責任を果たす
ため、積極的な受入れを行っています。
2005年度は、10・11月の2ヶ月間受け入れ、東海
3県から59校3,266人の児童を案内しました。
案内コースとしては、ターミナルビル内を案内する
「ターミナルビル基本コース」や環境とユニバーサルデ
ザインを併せて説明する「ターミナルビル環境・ユニバ
ーサルデザインコース」さらに、普段見ることのでき
ない管制塔を見るコースもありました。また、ターミ
ナルビル等の案内はボランティアスタッフが行いまし
た。
2006年度は、期間を通年、エリアを全国に拡大し、
さらに多彩なコースを実施しています。
●セントレア社会見学(消防コース)
お問い合わせ :中部国際空港株式会社 運用本部地域企画グループ 社会見学担当
電 話 番 号 :0569-38-7780
F A X 番 号 :0569-38-7844
E−mailアドレス :[email protected]
関 連 情 報 :http:// www.cjiac.co.jp/
■セントレア見学ツアー■
●セントレア見学ツアー(情報コーナーにて)
セントレアに親しんでいただくため、空港見学ツア
ーを2005年より実施(有料、予約制)しています。
コース内容の充実を図り、2006年7月には参加者
が5万人となりました。
ターミナルツアーとバスツアーがあり一般のコース
の他に環境コース(団体貸切の場合のみ選択可能)を設
け、環境への取組や人に優しいユニバーサルデザイン
等について重点的に説明するツアーを行っています。
2005年度のターミナルツアー(環境コース)は、
58件・1 , 8 5 3 人 で 、 バ ス ツ ア ー( 環 境 コ ー ス )は、
117件・3,405人でした。
お問い合わせ :中部国際空港セントレアツアー担当
電 話 番 号 :0569-38-7575
■環境への取組セントレアホームページ■
中部国際空港株式会社の環境への取組について、ホ
受 付 時 間 : 9:30∼12:00
13:00∼17:00
ームページ上で公開しています。
関 連 情 報 :http://www.cjiac.co.jp/
※ URL : http://www.centrair.jp/environment/
33 5.コミュニケーション・社会貢献活動
■セントレア情報コーナー■
●情報コーナー 環境情報端末
セントレア情報コーナーの一角において、環境への
取組について展示コーナーを設置し、環境に関するパ
ネル展示や環境情報端末等により環境監視結果を公開
しています。
●セントレア情報コーナー案内図
N
セントレア情報コーナー
旅客ターミナルビル
●情報コーナー 環境情報パネル
アクセスプラザ
開 館 日 時 :年中無休(9:00∼18:00)
入
場
館
料 :無料
所 :旅客ターミナルビル 1Fセンターピア
■航空機騒音・テレビ電波障害相談窓口の設置■
●航空機騒音・テレビ電波障害相談室
中部国際空港を離着陸する航空機の騒音や航空機に
よるテレビ電波障害について、適切かつ迅速な対応を
行うため、電話及びFAXによる専用の相談窓口を設け
ています。
2005年度の航空機騒音の相談件数は658件、航空
機によるテレビ電波障害についての相談件数は188件
ありました。
航空機騒音の相談内容としては、騒音、飛行高度・
経路といった個々の航空機についてのものが多く、事
例によっては、国土交通省航空局と連携して調査を行
っています。
電波障害についての相談内容としては、航空機が通
過する際のテレビ画面の揺れが主なものでした。
当社では、今後とも航空機による騒音、テレビ電波
障害についての相談について対応していきます。
中部国際空港株式会社 航空機騒音・テレビ電波障害相談室
ご 利 用 時 間 :9:00∼18:00(FAXは24時間受付)
電 話 番 号 :0569-38-7860
F A X 番 号 :0569-38-7859
5.コミュニケーション・社会貢献活動 34
◆あとがき◆
この「Centrair Green-Report 2006」は、当社が取り組んでいる環境保全活動を紹介するレポートとして発行
しました。2005年2月に開港し空港施設の建設が終了したことから、今回は、空港運営段階の環境活動を中心に
紹介させていただきました。
今後は、さらなる環境負荷の低減に向けて取組を進め、その活動状況を報告していきたいと思います。
さらに、本レポートが環境報告書としての機能を十分発揮できるよう、内容の充実に努めるとともに、環境コミ
ュニケーションのツールとしても幅広く活用していきたいと考えています。
◆資料◆
●セントレアの主要経緯
基本事項
年
月
1985
12
1994
11
1996
12
1997
3
「中部圏における新たな拠点空港に関する計画案(中間まとめ)」
公表[中部新国際空港推進調整会議]
3
「中部国際空港の計画案(最終まとめ)」公表
[中部新国際空港推進調整会議]
5
1998
「財団法人 中部空港調査会」設立
環境調査開始[愛知県、中部空港調査会]
「第7次空港整備五箇年計画」閣議決定
(中部圏の拠点空港として位置づけ)
中部国際空港株式会社設立
「環境影響評価方法書」公告・縦覧
6
7
運輸大臣が中部国際空港の設置及び管理を行う者として
中部国際空港(株)を指定
「環境影響評価準備書」公告・縦覧
12
「環境影響評価書」公告・縦覧
6
1999
8
環境に関する事項
飛行場設置許可及び公有水面埋立免許申請
工事中の環境監視に関する検討委員会の設置
11
環境委員会の設置
2
4
飛行場設置許可
6
公有水面埋立免許認可
「工事中の環境監視計画」策定
藻場造成検討委員会の設置
7
汚濁防止膜展張
8
護岸築造工事着手
工事中の環境モニタリング開始
2000
「環境方針」の制定・公表
環境マネジメントシステム運用開始
9
「環境監視結果月報」公開開始
35 あとがき・資料
10
ISO14001初動審査
12
ISO14001本審査及び認証取得
年
基本事項
月
3
護岸概成、埋立(用地造成)工事着手
国際空港評議会(ACI)太平洋地域部会環境セッションにて
4
5
環境に関する事項
「セントレアの環境配慮」を発表
中部国際空港の愛称「セントレア」決定
2001
「平成12年度環境監視結果年報」公表
9
空港島護岸で藻場初期造成開始
11
空港施設建設工事着手
12
ISO14001サーベランス審査
「Centrair Green-Report 2002」発行
4
8
2002
道路連絡橋暫定供用
名古屋港南5区からの海上輸送開始
ISO14001サーベランス審査
11
2
埋立(用地造成)工事概成
「Centrair Green-Report 2003」発行
4
2003
7
10
貨物地区施設工事着手
管制塔竣工式、旅客ターミナルビル上棟式
「平成14年度環境監視結果年報」公表
ISO14001認証更新
12
2004
「平成13年度環境監視結果年報」公表
藻場本格造成開始
9
10
空港施設建設工事に関するEMSの運用開始
3
滑走路、誘導路、エプロン舗装工事概成
5
国土交通省 中部国際空港の飛行経路を公表
6
国土交通省大阪航空局 飛行検査機初着陸
「エコパンフレット」発行(工事関係)
「Centrair Green-Report 2004」発行
7
旅客ターミナルビル等竣工
「平成15年度環境監視結果年報」公表
10
本社を空港島に移転
ISO14001サーベランス審査
12
2
中部国際空港セントレア開港
「環境活動事例集」発行
「エコパンフレット」発行(運用関係)
3
4
案内ボランティア活動開始
EMSの適用範囲をセントレアグループに拡大
5
セントレア見学ツアー開始
航空機騒音開港時調査(1回目の前半)の結果公表
航空機騒音開港時調査(1回目の後半)の結果公表
6
国が中部国際空港をCNG車普及促進モデル地域に指定
2005
8
来港者1,000万人達成
「Centrair Green-Report 2005」発行
セントレアグループでISO14001を認証更新
9
航空機騒音開港時調査(2回目)の結果公表
10
旅客ターミナルビルが2005年 グッドデザイン賞受賞
「平成16年度環境監視結果年報」公表
セントレアエコエアポート推進協議会の開催
12
エコプロダクツ2005へ出展
3
5
2006
6
7
8
※
「AETRA」 2005年の評価で旅客規模別 第1位 総合第5位に
社会見学の受入れを本格的に開始
航空機騒音定期監視調査(1回目)の結果公表
JHFCセントレア水素ステーション開所式(愛知県、東邦ガス等)
「Centrair Green-Report 2006」発行
※「AETRA」とは、ACI(国際空港評議会)とIATA(国際航空運送協会)の共同監修による空港サービス品質評価制度
あとがき・資料 36
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TEL. 0569-38-7777áનഒâ
URL: http://www.cjiac.co.jp/
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