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IEC TC81(雷保護) Landshut 会議概要報告 - JLPA
2011 年 9 月 30 日 添付資料(2) IEC : TC81 雷保護 Landshut 会議 概要報告書 IEC TC81 雷保護会議は 2011 年 9 月 19 日から 23 日まで作業部会・Plenary meeting を含 めてドイツ Landshut で開催された。 筆者は JLPA を代表し日本代表の一員として TC81 Landshut 会議に参加した。会議の概要 について以下に報告する。 一般社団法人 日本雷保護システム工業会 専務理事 三木常一 --------------------------------------------------------------------- 1.開催場所 Lindner Hotel kaiserhot Landshut 2.TC81 会議日程 2011 年 9 月 19 日(月)~23 日(金) 会議日程 作業部会・全体会議 9 月 19 日(月) AM 作業部会が担当する規格 MT3 & WG11& AHG1 MT3 = 電気・電子 system の雷保護 同上 AHG1=雷安全保護 MT9 & WG11 MT9=Risk management PM 同上 WG11=雷保護用部材 9 月 21 日(水) AM MT9 MT8=一般原則 & PM 9 月 20 日(火) AM PM 9 月 22 日(木) AM MT8 建築物等の物理的損害及び人命の危険 MT8 PM 9月 23 日(金) Plenary meeting (TC81 全体会議) 3.参加国及び Delegates(代表委員) TC81 Landshut 会議の参加国及び代表委員数を次に示す。 *Chairman : Prof. Bouquagneau Secretary : G.B.Lo Piparo ( Italy ) Japan Chairman 横山 *参加国及び代表委員数 茂(電力中央研究所 研究顧問) 19 か国 代表委員 43 名 参考:2010/10 Seattle 会議 21 か国(58 名) Observer 参加:Slovenia Ⅰ名 *日本委員4名:横山 茂・三木常一(JLPA)・新井慶之輔(SD 防災研)・佐藤正明(サンコーシヤ) ― 1 - 4.作業部会会議経過の概要 作業部会の審議概要を以下に示す。 4 . 1 MT3 作業部会(主査: A. Surtees(USA) ”電気・電子システムの雷保護”次の課題等について協議した。 1) 雷レベルに対する SPD のサージ保護レベル(SPL) 2) 2 ポート SPD の特性並びに機器と SPD の耐電圧レベル 3) 回路の短絡電流と SPD との協調 4) New Annex: SPD 選定の実用的な例, 雷電流の分流様相, SPD のクラス分類 5) 風力発電(WT)、太陽光発電(PV)に使用している電子システムの保護 4 . 2 MT9 作業部会(主査:C. Mazzetti ( Italy ) " Lisk management" 次の課題等について協議した。 1) 過大な保護とコスト増加を防ぐことの検討 2) 統計的データに基づく損失係数 L の改良評価法 3) リスク低減のための襲雷警報システム 4) 等価収集面積計算式の改良 5) 特殊状況(高雷撃密度地域・高層建物・化学工場・ガス田など) 6) SPD の各種設置場所における確率と効果 4 . 3 MT8 作業部会(主査:C. Mazzetti ( Italy) 雷保護 "一般原則 & 建築物等の物理的損害及び人命の危険”次の課題等について協議した。 1) 新雷電流パラメータ 2) 受雷部の配置の検討 3) 鉄筋の連続性を確認するための実用的な試験方法の検討 4) 超高層建築物の屋上、側壁の受雷部 5) 緑化屋根への LPS 4 . 4 WG11 作業部会(主査:D. Kokkinos ( Greece ) IEC 62561~8 "雷保護システム用構成部材”次の課題等について協議した。 1) IEC 62561-1:接続部材 = ドイツの変更要求(機械的強度の不要な部材をクラス分類する) :変更 版を発行する 2) IEC 62561-2:導体、接地極とアクセサリ = フローチャートを記載する 3) IEC 62561-3:分離用スパークギャップ(ISG)= 屋内用と屋外用 ISG の環境試験の必要性 4) IEC 62561-4:導体用支持部品 5) IEC 62561-5:試験用端子箱及び接地極浸水防止方法 ― 2 - 6) IEC 62561-6:サージカウンタ(LSC) 7) IEC 62561-7:接地抵抗低減材 8) IEC 62561-8:絶縁形雷保護システム 5.TC81 雷保護 Plenary meeting (全体会議) Plenary meeting の議事概要を以下に示す。 *Chairman:Bouquegneau 氏 Secretary:Lo Piparo 氏、Mazzetti 氏 *参加:19 カ国 43 名 (内日本:4 名) 1,Opening of the meeting 委員長(Guthrie)氏欠席のため、前委員長(Bouquagneau)氏代行 2.Approval of 議事次第 3 前回 Seattle 議事録の確認 4IEC 事務局報告:事務局欠席のため、報告書データ配布 5.TC81 事務局報告: ・前回(Seattle)会議以降の状況報告(前回会議の決定事項の確認) 6.MT8 の概要報告 主査(Mazzetti)氏の報告 7.MT9 の概要報告 主査(Mazzetti)氏の報告 8.MT3 の概要報告 主査(Surtees)氏の報告 9.AHG の概要報告 主査(Bouquegneau)氏の報告 ・ 決定事項1:2 部作にして TR(技術資料)として発行する。 ① 屋外でのリスクの低減のための安全処置(81/384/CD) ② 屋内でのリスクの低減のための安全処置(新規作成) 10.WG11 の概要報告 決定事項 2:金属屋根に対する要求事項と試験についての新規提案⇒否決 決定事項 3:Part 8 を 2 規格にすること⇒否決 ① A 部:insulating stand-offs(LPS を絶縁させる方法) ② B 部:Insulating down-conductors(引下げ導線を絶縁ケーブルとする) 決定事項 4:NP とする 11.新 Maintenance ・ programme 決定事項5:新 MP の計画は下記の通り Project IEC 62305-1, Ed.3 IEC 62305-2, Ed.3 IEC 62305-3, Ed.3 IEC 62305-4, Ed.3 IEC 62561-1, Ed.1 IEC 62561-2, Ed.1 IEC 62561-3, Ed.1 IEC 62561-4, Ed.2 IEC 62561-5, Ed.2 IEC 62561-6, Ed.2 IEC 62561-7, Ed.1 Latest CD CDV FDIS IS 2016-02 2017-06 2018-07 2018-12 2011-09 2012-02 2017-07 2017-12 2011-08 2012-01 2014-02 2016-06 ― 3 ― 12.Future work items ・ 決定事項 6:MT3、MT8、MT 9 からの提案に対し下記を決定した ① MT9:落雷密度 Ng ② MT9:「適用ガイド」⇒「附属書 E の改定」 ・ 決定事項 7:襲雷警報システム(EN 50536:2011)の IEC 化提案に対する結論 ①TC81 で規格化することに賛成。(TC81/AHG1 で審議。) ②どの段階(NP、CD 又は CDV)から進むか各国へ問い合わせ 13.作業計画 ・ 決定事項 8:決定 5 の内容を確認 14.他の TC/SC との Liaison 決定事項 9:IEC 60364-4-443(リスク)、5-534(仕様と選定法)の改定に関し、緊密な Liaison を図るために、JWG37A/64/81 の再開催を、TC64 に対して提案する。 15. strategic business plan ・ 決定事項 10:SBP を確認 17.次回 meeting 開催(案) ・ 2013 年 9 月 16~20 日 (or 23~27 日) 日本:札幌(候補) 18. Close of the meeting Mr. MIKI : Thanks greeting TC81 の会議には、29 年前の第 2 回総会以来ほとんど毎回出席してきたが、今後は日本国外で開 催される TC81 会議への出席は控えたい。但し TC81 から引退をするのではなく、卒業をすると いうことです。今までの皆様のご厚誼に感謝します。 議長:閉会宣言(下記に謝意) - 開催国(ドイツ)NC と Sponsors - Mr 三木のご挨拶並びに TC81 に 29 年間携わられたこと - 両事務局、WG 主査、各国出席者 以上 ― 4 ― TC81 Landshut 会議 会議場 Lindner Hotel kaiserhot Landshut (TC81 作業部会:会議室) TC81 Landshut 会議の閉会時: Chairman Prof. Bouquegneau 氏と三木専務理事 ― 5 -